(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】内燃機関
(51)【国際特許分類】
F02M 35/104 20060101AFI20240925BHJP
F02F 1/42 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
F02M35/104 B
F02F1/42 D
(21)【出願番号】P 2023142784
(22)【出願日】2023-09-04
【審査請求日】2023-09-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 和成
【審査官】櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-189960(JP,A)
【文献】特開2003-035226(JP,A)
【文献】特開2012-026410(JP,A)
【文献】特開平09-236056(JP,A)
【文献】特開平11-108192(JP,A)
【文献】特開2019-060317(JP,A)
【文献】実開平02-115957(JP,U)
【文献】特開2012-117386(JP,A)
【文献】実開昭59-049760(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 35/104
F02F 1/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼室内に吸気を導入する吸気ポートを有するシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドの第1開口面と接続する第2開口面を有し、前記第2開口面を介して前記吸気ポートに吸気を導く吸気マニホールドと、
前記燃焼室からの排気が流れる排気通路と前記吸気マニホールドを繋いでおり、前記排気の一部を前記吸気マニホールドに還流させて前記吸気と混合させるEGR通路と、
前記第1開口面と前記第2開口面の間に位置し、遮熱性を有する材料から成る遮熱膜と、
前記第2開口面の開口の周囲に環状に設けられた凹部に挿入されており、遮熱性を有するシール部材と、
を備え、
前記遮熱膜は、前記第2開口面において前記凹部を囲むように前記材料が塗布されて形成され、前記第1開口面に接している、
内燃機関。
【請求項2】
前記シリンダヘッド内に冷却水が流れる流路が設けられ、
前記冷却水の温度は、前記吸気マニホールド内の吸気の温度より高く、
前記遮熱膜は、前記吸気マニホールドへの前記冷却水の熱移動を遮る、
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記遮熱膜の厚さは、前記シール部材の厚さよりも小さい、
請求項1記載の内燃機関。
【請求項4】
前記遮熱膜は、遮熱性を有する樹脂材料から成る、
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項5】
前記遮熱膜は、遮熱性を有する金属材料から成る、
請求項1に記載の内燃機関。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、内燃機関の各気筒に吸気ポートを介して送られる吸気の温度上昇を抑制すべく、吸気マニホールドとシリンダヘッドの間に熱伝導率が低いアダプタが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、厚さが大きい上記アダプタを設けた場合には、アダプタの厚さ分だけ吸気が通過する空間が増えるため、吸気マニホールドからシリンダヘッドに流れる吸気の流れが変化してしまう。これにより、各気筒への吸気の流入量も変化し、気筒内での吸気の燃焼の態様も変化することで、燃焼効率が低下するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、吸気マニホールド内の吸気の温度上昇を抑制しつつ、吸気を適切に供給することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の態様においては、吸気ポートを有するシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドの第1開口面と接続する第2開口面を有し、前記第2開口面を介して前記吸気ポートに吸気を導く吸気マニホールドと、前記第1開口面と前記第2開口面の間に位置し、遮熱性を有する材料から成る遮熱膜と、を備える、内燃機関を提供する。
【0007】
また、前記遮熱膜は、前記第2開口面に前記材料が塗布されて形成されており、前記第1開口面に接していることとしてもよい。
【0008】
また、前記遮熱膜は、前記第1開口面に前記材料が塗布されて形成されており、前記第2開口面に接していることとしてもよい。
【0009】
また、前記シリンダヘッド内に冷却水が流れる流路が設けられ、前記冷却水の温度は、前記吸気マニホールド内の吸気の温度より高く、前記遮熱膜は、前記吸気マニホールドへの前記冷却水の熱移動を遮ることとしてもよい。
【0010】
また、前記第2開口面の開口の周囲に環状に設けられたシール部材を更に備え、前記遮熱膜は、前記シール部材の周囲に位置していることとしてもよい。
また、前記遮熱膜の厚さは、前記シール部材の厚さよりも小さいこととしてもよい。
【0011】
また、前記遮熱膜は、遮熱性を有する樹脂材料から成ることとしてもよい。
また、前記遮熱膜は、遮熱性を有する金属材料から成ることとしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、吸気マニホールド内の吸気の温度上昇を抑制しつつ、吸気を適切に供給できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一の実施形態に係る内燃機関10の構成を示す模式図である。
【
図2】シリンダヘッド14と吸気マニホールド20の接続部の構成を示す模式図である。
【
図5】吸気の温度と燃費の関係を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<内燃機関の構成>
図1は、一の実施形態に係る内燃機関10の構成を示す模式図である。内燃機関10は、ここでは車両1に搭載されているが、これに限定されず、例えば船舶に搭載されていてもよい。車両1は、例えばトラックである。車両1は、
図1に示すように、内燃機関10と、吸気通路30と、排気通路50と、EGR通路60を有する。
【0015】
内燃機関10は、例えばディーゼルエンジンである。内燃機関10は、燃焼室11内の吸気の燃料の混合気を燃焼、膨張させて、動力を発生させる。内燃機関10は、シリンダブロック12と、シリンダヘッド14と、吸気マニホールド20と、排気マニホールド25を有する。
【0016】
シリンダブロック12には、往復移動可能なピストン13を収容するシリンダ12aが形成されている。なお、
図1では、一つのシリンダ12aのみが示されているが、
図1の紙面の奥行方向に複数のシリンダ12aが配置されている。
【0017】
シリンダヘッド14は、シリンダブロック12の上部を覆っている。シリンダヘッド14内には、吸気ポート15aと、排気ポート15bと、吸気弁16aと、排気弁16bと、インジェクタ17と、冷却水流路18(
図2)が設けられている。
【0018】
吸気ポート15aは、燃焼室11内に吸気を導入する。排気ポート15bは、燃焼室11から排気を導出する。吸気弁16aは、吸気ポート15aを開閉することで、燃焼室11への吸気の流入を調整する。排気弁16bは、排気ポート15bを開閉することで、燃焼室11からの排気の流出を調整する。インジェクタ17は、燃焼室11に燃料を噴射する。冷却水流路18は、内燃機関10を冷却するための冷却水が流れる流路である。冷却水の温度は、吸気マニホールド20内の吸気の温度より高い。一例として、冷却水の温度は80℃であり、吸気の温度は40℃である。
【0019】
吸気マニホールド20は、内燃機関10の各シリンダ12aの燃焼室11に吸気を分配するための多岐官である。吸気マニホールド20は、シリンダヘッド14の吸気ポート15aに接続されている。なお、詳細は後述するが、吸気マニホールド20とシリンダヘッド14の接続部には、遮熱膜80(
図2参照)が設けられている。
【0020】
排気マニホールド25は、内燃機関10の各シリンダ12aの燃焼室11から排出された排気をまとめる集合管である。排気マニホールド25は、シリンダヘッド14の排気ポート15bに接続されている。
【0021】
吸気通路30は、内燃機関10に導入される吸気(空気)が流れる流路である。吸気通路30は、吸気マニホールド20に連結されている。吸気通路30を流れる空気は、吸気マニホールド20を介して内燃機関10の各シリンダ12aに導入される。
【0022】
排気通路50は、内燃機関10の排気を大気に導く流路である。排気通路50は、排気マニホールド25に連結されている。内燃機関10の各シリンダ12aの燃焼室11から排出された排気は、排気マニホールド25を介して排気通路50へ流れる。
【0023】
EGR通路60は、排気通路50と吸気マニホールド20を繋いでいる。EGR通路60は、排気の一部(EGRガスとも呼ぶ)を、吸気マニホールド20を介して内燃機関10に還流させる還流通路である。EGRガスは、吸気マニホールド20において空気と混合される。なお、EGR通路60には、EGRガスの流量を調整するEGR弁が設けられていてもよい。
【0024】
<シリンダヘッド14と吸気マニホールド20の接続部の構成>
図2は、シリンダヘッド14と吸気マニホールド20の接続部の構成を示す模式図である。
図3は、
図2のA-A矢視図である。
図4は、
図3のB-B断面図である。なお、
図2では、説明の便宜上、吸気通路30及びEGR通路60が省略されている。
【0025】
シリンダヘッド14は、
図2に示すように、吸気マニホールド20に接続される開口面14aを有する。開口面14aには、吸気マニホールド20からの空気が通過する開口が形成されている。
【0026】
吸気マニホールド20内には、
図2に示すように、吸気が流れる流路21が設けられている。流路21は、シリンダヘッド14の吸気ポート15aと繋がっている。また、吸気マニホールド20は、シリンダヘッド14の開口面14aと接続する開口面22を有する。
【0027】
開口面22には、シリンダヘッド14へ向かう空気が通過する開口22aが形成されている。開口22aは、
図3に示すように、開口面22の中央に位置している。開口22aは、流路21(
図2)の先端に位置する。このため、吸気マニホールド20は、開口面22を介してシリンダヘッド14の吸気ポート15aに吸気を導く。本実施形態において、開口面14aが第1開口面に該当し、開口面22が第2開口面に該当する。
【0028】
シリンダヘッドの開口面14aと吸気マニホールド20の開口面22は、直接接触していない。本実施形態では、
図2~
図4に示すように、開口面14aと開口面22の間に、シール部材70と遮熱膜80が設けられている。シール部材70及び遮熱膜80が、開口面14a及び開口面22の両方に接している。
【0029】
シール部材70は、吸気マニホールド20の開口面22とシリンダヘッド14の開口面14aの間に位置し、開口面22と開口面14aの接続部分を密閉する。シール部材70は、例えばゴムパッキンである。
【0030】
シール部材70は、
図3に示すように、吸気マニホールド20の開口面22の開口22aの周囲に環状に設けられている。シール部材70は、開口面22において開口22aの周囲に環状に設けられた凹部23(
図4)に挿入されている。
【0031】
遮熱膜80は、遮熱性を有する材料から成る薄膜である。燃焼室11内の燃焼の熱が伝達されるシリンダヘッド14の温度は、吸気マニホールド20の温度よりも高いが、開口面14aと開口面22の間に遮熱膜80が設けられていることで、シリンダヘッド14の開口面14aから吸気マニホールド20の開口面22への熱移動を遮ることができる。これにより、吸気マニホールド20の開口面22の温度の上昇を抑制できるので、吸気マニホールド20内の吸気の温度が高くなることを抑制できる。なお、本実施形態では、シール部材70がゴム製であるため、遮熱性を有する。このため、遮熱膜80及びシール部材70によって、熱移動を有効に抑制できる。遮熱膜80は、シリンダヘッド14の開口面14aから吸気マニホールド20の開口面22への熱移動を抑制するためのものであり、断熱性を有する断熱膜であるともいえる。さらに言えば、遮熱膜80は、断熱性及び遮熱性の両方の機能を有する薄膜であるともいえる。
【0032】
前述したように、シリンダヘッド14内には冷却水が循環しており、冷却水の温度は、吸気マニホールド20の表面温度と吸気マニホールド20内の吸気の温度よりも高い。このため、冷却水の熱が、吸気マニホールド20内の吸気に移動するおそれがある。これに対して、本実施形態のように遮熱膜80を設ける場合には、遮熱膜80が、吸気マニホールド20への冷却水の熱移動を遮る。これにより、吸気マニホールド20内の吸気が、冷却水の熱で昇温することを抑制できる。
【0033】
図5は、吸気の温度と燃費の関係を示す模式図である。
図5のグラフの横軸は、吸気マニホールド20内の温度を示し、右側にいくほど温度が高くなる。グラフの縦軸は、燃費を示し、上側にいくほど燃費が悪化する。グラフを見ると分かるように、吸気の温度が高温になるほど、燃費が悪化(燃焼効率が低下)する。これは、吸気の温度が高くなると、吸気の密度が小さくなるため、燃焼室11内に吸入される吸気量が少なくなるためである。本実施形態では、遮熱膜80を設けることで、吸気マニホールド20内の吸気の温度上昇を抑制できるので、燃焼効率が低下することを抑制できる。
【0034】
また、遮熱膜80が薄膜であることで、吸気マニホールド20からシリンダヘッド14へ流れる吸気(空気とEGRガス)の流れに影響を及ぼさない。本実施形態とは異なり、開口面22と開口面14aの間に厚さがあるプレートを挟んだ場合には、吸気が流れる空間が大きくなるため、吸気の流れが変化しやすくなる。具体的には、吸気マニホールド20内の内壁に沿った吸気の流れの態様と、吸気マニホールド20内の中央側を流れる吸気の流れの態様とが、変化する。また、上記プレートを設けた場合には、吸気マニホールド20内での空気とEGRガスの混合にも影響を与えるおそれがあり、この結果、燃焼室11での吸気の燃焼に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0035】
遮熱膜80の薄膜化を実現すべく、遮熱膜80は、吸気マニホールド20の開口面22に材料(塗布材)が塗布されて形成されている。そして、遮熱膜80は、シリンダヘッド14の開口面14aに接している。このように塗布材で遮熱膜80を形成することで、プレート等の厚さがある部品を設ける場合に比べて、吸気マニホールド20の開口面22とシリンダヘッド14の開口面14aの距離を小さくできるので、遮熱膜80を設けても吸気が流れる空間が大きくなることを抑制できる。
【0036】
遮熱膜80は、開口面22において開口22aの周囲に塗布されている。具体的には、
図3に示すように、遮熱膜80は、シール部材70の周囲に塗布されている。より具体的には、遮熱膜80は、シール部材70を囲むように環状に塗布されている。また、遮熱膜80の幅は、シール部材70の幅よりも大きい。これにより、開口面22の広範囲に遮熱膜80が形成されるので、開口面14aから開口面22への熱移動を遮りやすくなる。
【0037】
遮熱膜80の厚さは、
図4に示すように、シール部材70の厚さよりも小さい。遮熱膜80の厚さは、ここでは100μmである。このように遮熱膜80が薄いことで、吸気マニホールド20からシリンダヘッド14に流れる吸気(空気とEGRガス)の流れが変化し難い。また、遮熱膜80が薄いことで、吸気マニホールド20における空気とEGRガスの混合の影響も小さい。内燃機関10の各シリンダ12aの燃焼室11での吸気の燃焼の仕方も変化せず、燃焼効率が低下することを防止できる。なお、遮熱膜80の厚さは、100μmに限定されず、例えば50μm~150μmの範囲内であってもよい。
【0038】
遮熱膜80は、遮熱性と断熱性の少なくとも一方を有する樹脂材料から成る。例えば、遮熱膜80は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)から成る。ポリフェニレンサルファイドは、ベンゼン環と硫黄原子が交互に結合した単純な直鎖状構造を持つ、結晶性の熱可塑性樹脂に属する合成樹脂である。遮熱膜80が上記の樹脂材料から成る場合には、シリンダヘッド14から吸気マニホールド20への熱移動を効果的に遮ることができる。なお、遮熱膜80は、遮熱性(断熱性)を有すれば、ポリフェニレンサルファイド以外の樹脂材料から成ってもよい。
【0039】
(変形例)
上記では、遮熱膜80は、吸気マニホールド20の開口面22に塗布されており、シリンダヘッド14の開口面14aに接触していることとしたが、これに限定されない。例えば、遮熱膜80は、シリンダヘッド14の開口面14aに塗布材が塗布されて形成されており、吸気マニホールド20の開口面22に接していてもよい。この場合にも、開口面22と開口面14aの間に、薄膜である遮熱膜80を形成することができる。
【0040】
上記では、遮熱膜80は、遮熱性を有する樹脂材料から成ることとしたが、これに限定されない。遮熱膜80は、遮熱性を有する金属材料から成ってもよい。例えば、遮熱膜80は、ジルコニアから成る。ジルコニアは、ジルコニウム(Zr)の酸化物である酸化ジルコニウムの総称である。この場合にも、遮熱膜80は、シリンダヘッド14から吸気マニホールド20への熱移動を効果的に遮ることができる。
【0041】
上記では、遮熱膜80は、開口面22においてシール部材70の外側に位置していることとしたが、これに限定されない。例えば、遮熱膜80は、開口面22において開口22aとシール部材70の間に位置していてもよい。また、開口面22においてシール部材70の外側及び内側に、遮熱膜80を形成してもよい。この場合には、開口面22の広範囲に遮熱膜80が位置するので、シリンダヘッド14から吸気マニホールド20への熱移動をより効果的に遮ることができる。
【0042】
<本実施形態における効果>
上述した実施形態の内燃機関10は、互いに接続されるシリンダヘッド14の開口面14aと吸気マニホールド20の開口面22との間に位置し、遮熱性を有する材料から成る遮熱膜80を有する。
遮熱膜80を設けることで、温度が高いシリンダヘッド14の開口面14aから吸気マニホールド20の開口面22への熱移動を遮ることができるので、吸気マニホールド20内の吸気の温度上昇を抑制できる。また、遮熱膜80である場合には厚さが小さいので、吸気マニホールド20からシリンダヘッド14へ向かう吸気の流れに悪影響を及ぼさないので、燃焼室11に吸気を適切に供給することができる。
【0043】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0044】
10 内燃機関
14 シリンダヘッド
14a 開口面
15a 吸気ポート
20 吸気マニホールド
22 開口面
22a 開口
70 シール部材
80 遮熱膜
【要約】
【課題】吸気マニホールド内の吸気の温度上昇を抑制しつつ、吸気を適切に供給する。
【解決手段】内燃機関は、吸気ポートを有するシリンダヘッド14と、シリンダヘッド14の開口面14aと接続する開口面22を有し、開口面22を介して吸気ポートに吸気を導く吸気マニホールド20と、開口面14aと開口面22の間に位置し、遮熱性を有する材料から成る遮熱膜80を備える。
【選択図】
図2