(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】通信方法、通信装置及び通信用コンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240925BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240925BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/232
(21)【出願番号】P 2023500443
(86)(22)【出願日】2020-07-06
(86)【国際出願番号】 CN2020100434
(87)【国際公開番号】W WO2022006708
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/137226(WO,A1)
【文献】特表2020-516193(JP,A)
【文献】国際公開第2020/041421(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining issues on CSI reporting[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1801452,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801452.zip>,2018年02月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スロットオフセットを示すダウンリンク制御情報(DCI)をネットワーク装置から受信する手段であって、第1のサブキャリア間隔(SCS)が設定された場合、前記スロットオフセットの第1の候補値の範囲は0~32であり、第2のSCSが設定された場合、前記スロットオフセットの第2の候補値の範囲は0~128である手段と、
前記スロットオフセットに基づいて前記DCIによりトリガーされる
チャネル状態情報(CSI)報告を前記ネットワーク装置に送信する手段と、
を備え、
前記第1のSCS
のサブキャリア間隔の値は前記第2のSCS
のサブキャリア間隔の値より小さい
端末装置。
【請求項2】
前記第2のSCS
のサブキャリア間隔の値は480kHz又は960kHzである
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
第1のアップリンクシンボルが、前記第2のSCSに設定された最初のシンボルより早く始まる場合に、前記DCIを無視する手段をさらに含
む、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
960kHzのサブキャリア間隔の値で前記第2のSCSに設定された最初のシンボルは、480kHzのサブキャリア間隔の値で前記第2のSCSに設定された最初のシンボルより遅く始まる、
請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
スロットオフセットを示すダウンリンク制御情報(DCI)を端末装置に送信する手段であって、第1のサブキャリア間隔(SCS)が設定された場合、前記スロットオフセットの第1の候補値の範囲は0~32であり、第2のSCSが設定された場合、前記スロットオフセットの第2の候補値の範囲は0~128である手段と、
前記スロットオフセットに基づいて前記DCIによりトリガーされる
チャネル状態情報(CSI)報告を前記端末装置から受信する手段と、
を備え、
前記第1のSCS
のサブキャリア間隔の値は前記第2のSCS
のサブキャリア間隔の値より小さい
ネットワーク装置。
【請求項6】
前記第2のSCS
のサブキャリア間隔の値は480kHz又は960kHzである
請求項5に記載のネットワーク装置。
【請求項7】
960kHzのサブキャリア間隔の値で前記第2のSCSに設定された最初のシンボルは、480kHzのサブキャリア間隔の値で前記第2のSCSに設定された最初のシンボルより遅く始まる、
請求項
5に記載のネットワーク装置。
【請求項8】
端末装置により実行される方法であって、
スロットオフセットを示すダウンリンク制御情報(DCI)をネットワーク装置から受信することであって、第1のサブキャリア間隔(SCS)が設定された場合、前記スロットオフセットの第1の候補値の範囲は0~32であり、第2のSCSが設定された場合、前記スロットオフセットの第2の候補値の範囲は0~128であることと、
前記スロットオフセットに基づいて前記DCIによりトリガーされる
チャネル状態情報(CSI)報告を前記ネットワーク装置に送信することと、
を含み、
前記第1のSCS
のサブキャリア間隔の値は前記第2のSCS
のサブキャリア間隔の値より小さい
方法。
【請求項9】
前記第2のSCS
のサブキャリア間隔の値は480kHz又は960kHzである
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
第1のアップリンクシンボルが、前記第2のSCSに設定された最初のシンボルより早く始まる場合に、前記DCIを無視する手段をさらに含
む、
請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
960kHzのサブキャリア間隔の値で前記第2のSCSに設定された最初のシンボルは、480kHzのサブキャリア間隔の値で前記第2のSCSに設定された最初のシンボルより遅く始まる、
請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
ネットワーク装置により実行される方法であって、
スロットオフセットを示すダウンリンク制御情報(DCI)を端末装置に送信することであって、第1のサブキャリア間隔(SCS)が設定された場合、前記スロットオフセットの第1の候補値の範囲は0~32であり、第2のSCSが設定された場合、前記スロットオフセットの第2の候補値の範囲は0~128であることと、
前記スロットオフセットに基づいて前記DCIによりトリガーされる
チャネル状態情報(CSI)報告を前記端末装置から受信することと、
を含み、
前記第1のSCS
のサブキャリア間隔の値は前記第2のSCS
のサブキャリア間隔の値より小さい
方法。
【請求項13】
前記第2のSCS
のサブキャリア間隔の値は480kHz又は960kHzである
請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
960kHzのサブキャリア間隔の値で前記第2のSCSに設定された最初のシンボルは、480kHzのサブキャリア間隔の値で前記第2のSCSに設定された最初のシンボルより遅く始まる、
請求項
12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信方法、通信装置及び通信用コンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(登録商標)のRAN#86会議において、52.6GHzを超えるNew Radio(NR)オペレーションをサポートすることが合意されている。従来のアップリンク/ダウンリンクNR波形を利用して、52.6GHzと71GHzの間のNRオペレーションをサポートするために必要な変更について既に検討がなされた。実際の無線周波数(RF)減損を考慮したシステム機能をサポートするために、例えば、より大きなサブキャリア間隔、より高いチャネル帯域幅を含む適用可能なヌメロロジー(numerology)、およびそれらによる周波数範囲2(FR2)物理層設計への影響が研究されてきた。
【0003】
異なるスロットオフセットは、アップリンクデータおよびチャネル状態情報(CSI)報告を送信するために設定されることができる。しかしながら、より大きなサブキャリア間隔を有するより高い周波数帯域の場合、従来の範囲に従って定義されたスロットオフセットは、アップリンクデータおよび/またはCSI報告を準備するのに不十分である可能性がある。現在、端末装置がダウンリンク制御情報(DCI)によって、同じ物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でアップリンクデータおよびCSI報告を送信するようにスケジューリングされている場合、アップリンクデータおよびCSI報告を搬送するPUSCHのためのスロットオフセットは、アップリンクデータ送信のために設定されたスロットオフセットに基づいて決定されることができる。しかしながら、より大きなサブキャリア間隔を有するより高い周波数帯域の場合、アップリンクデータ送信のために設定されたスロットオフセットは、端末装置がCSI報告を準備するのに不十分である可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、通信方法、通信装置及び通信用のコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信方法が提供される。この方法は、端末装置からのデータ及びCSIの送信をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報をネットワーク装置から前記端末装置に送信することと、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットまたは前記CSIのために設定された第2のスロットオフセットに基づいて、前記端末装置から前記データを受信することと、前記第2のスロットオフセットに基づいて、前記端末装置から前記CSIを受信することと、
を含む。
【0006】
第2の態様において、通信方法が提供される。この方法は、端末装置からのデータ及びCSIの送信をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報を前記端末装置においてネットワーク装置から受信することと、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットまたは前記CSIのために設定された第2のスロットオフセットに基づいて、前記ネットワーク装置に前記データを送信することと、前記第2のスロットオフセットに基づいて、前記ネットワーク装置に前記CSIを送信することと、
を含む。
【0007】
第3の態様において、ネットワーク装置が提供される。ネットワーク装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備える。メモリは、プロセッサにより実行された場合にネットワーク装置に以下の動作を実行させる指令を記憶する。これらの行動は、端末装置からのデータ及びCSIの送信をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報を前記端末装置に送信することと、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットまたは前記CSIのために設定された第2のスロットオフセットに基づいて、前記端末装置から前記データを受信することと、前記第2のスロットオフセットに基づいて、前記端末装置から前記CSIを受信することと、
を含む。
【0008】
第4の態様において、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備える。メモリは、プロセッサにより実行された場合に端末装置に以下の動作を実行させる指令を記憶する。これらの行動は、端末装置からのデータ及びCSIの送信をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報をネットワーク装置から受信することと、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットまたは前記CSIのために設定された第2のスロットオフセットに基づいて、前記ネットワーク装置に前記データを送信することと、前記第2のスロットオフセットに基づいて、前記ネットワーク装置に前記CSIを送信することと、
を含む。
【0009】
第4の態様において、記憶された指令を有するコンピュータ可読媒体が提供される。前記指令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、上記第1の態様または第2の態様に記載の方法を実行させる。
【0010】
第6の態様において、コンピュータ可読媒体上に格納され、マシン実行可能な指令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。前記マシン実行可能な指令が実行された場合、上記第1の態様または第2の態様に記載の方法をマシンに実行させる。
【0011】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことが理解されるべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0013】
【
図1】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
【0014】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信プロセスを示す図である。
【0015】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかるCSI報告のための最小スロットオフセットの例を示す図である。
【0016】
【
図4A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、アップリンクデータとA-CSIの多重送信の例を示す図である。
【0017】
【
図4B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、アップリンクデータとA-CSIの個別送信の例を示す図である。
【0018】
【
図5A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、データとCSIの個別送信のためのリソース割当の例を示す図である。
【
図5B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、データとCSIの個別送信のためのリソース割当の例を示す図である。
【0019】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
【0020】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
【0021】
【
図8】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0022】
図中、同一又は類似の参照符号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆しないことが理解されるべきである。本文で説明される開示内容は、以下で説明される方法とはことなる様々な方法で実施することができる。
【0024】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0025】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。「含む」という用語およびその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「いくつかの実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくともいくつかの実施形態」と理解されるべきである。「もう一つの実施形態」という用語は、「少なくとも一つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指すことができる。その他の明示的及び暗黙的な定義は以下に含まれることがある。
【0026】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことは、理解されるべきである。
【0027】
上述したように、3GPPのRAN#86会議において、52.6GHzを超えるNRオペレーションをサポートすることが合意されている。従来のアップリンク/ダウンリンクNR波形を利用して、52.6GHzと71GHzの間のNRオペレーションをサポートするために必要な変更について既に検討がなされた。実際のRF減損を考慮したシステム機能をサポートするために、例えば、より大きなサブキャリア間隔、より高いチャネル帯域幅を含む適用可能なヌメロロジー、およびそれらによるFR2物理層設計への影響が研究されてきた。
【0028】
アップリンクデータおよびCSI報告の送信のために、ユーザ装置(UE)に異なるスロットオフセットを設定することができる。例えば、アップリンクデータ送信のために0~32スロットの範囲のスロットオフセットを設定することが可能であるが、これは物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でのアップリンク許可(例えば、DCI)の受信と、PUSCH上でのアップリンクデータの送信との間の時間間隔を表す。非周期的CSI(A-CSI)報告のために0~32スロットの範囲のもう一つのスロットの範囲のスロットオフセットを対して設定されることが可能であるが、これは、A-CSI報告のトリガ(例えば、DCI)の受信とA-CSI報告の送信との間の時間間隔を表す。アップリンクデータを送信する前に、UEは、「PUSCH準備時間」と呼ばれる、アップリンクデータを準備するための若干の時間を必要とする可能性がある。CSI報告を送信する前に、UEは、「CSI計算時間」と呼ばれる、CSIを計算するための若干の時間を必要とする可能性がある。
【0029】
CSI計算時間に関して、3GPP仕様TS 38.214の5.4条は、DCI上のCSI requestフィールドがPUSCH上でのCSI報告をトリガするとき、
- タイミングアドバンスの影響を含む対応するCSI報告を搬送する第1のアップリンクシンボルがシンボルZ
ref以降に開始する場合、かつ、
- タイミングアドバンスの影響を含むn回目のCSI報告を搬送する第1のアップリンクシンボルがシンボルZ'
ref以降に開始する場合、
UEは、該n回目にトリガされた報告のために有効なCSI報告を提供すべきであると規定しており、
ここで、Z
refは、CP開始
がCSI報告をトリガするPDCCHの最後のシンボルの終了後である次のアップリンクシンボルとして定義され、そして、Z'
ref(n)は、n回目にトリガされたCSI報告のチャネル測定のために非周期的CSI-RSが使用された場合に、CP開始
がCPチャネル測定のための非周期的CSI-RSリソース、干渉測定のための非周期的CSI-IM、および干渉測定のための非周期的NZP CSI-RSのうちの最後の一つの時間内の最後のシンボルの終了後である、次のアップリンクシンボルとして定義される。
【0030】
DCIにより示されるPUSCHが他のPUCCHまたはPUSCHと重複する場合、CSI報告はTS 38.213の9.2.5条およびTS 38.214の5.2.5条(該当する場合)の手順に従って多重化され、そうでない場合、CSI報告は該DCIにより示されるPUSCH上で送信される。
【0031】
DCI上のCSI requestフィールドがPUSCH上でのCSI報告をトリガするとき、タイミングアドバンスの影響を含む対応するCSI報告を搬送する第1のアップリンクシンボルがシンボルZrefよりも前に開始すれば、UEは、PUSCH上でHARQ-ACKまたはトランスポートブロックが多重化されていない場合、スケジューリングDCIを無視することができる。
【0032】
DCI上のCSI requestフィールドがPUSCH上でのCSI報告をトリガするとき、タイミングアドバンスの影響を含むn回目のCSI報告を搬送する第1のアップリンクシンボルがシンボルZ'ref(n)よりも前に開始すれば、UEは、トリガされた報告の数が1であり且つPUSCH上でHARQ-ACKまたはトランスポートブロックが多重化されていない場合、スケジューリングDCIを無視することができる。そうでない場合、UEは、該n回目にトリガされたCSI報告についてCSIを更新することを要求されない。
【0033】
Z、Z'、およびμは、
且つ
であるように定義され、ここで、Mは5.2.1.6条に従って更新されたCSI報告の数であり、
はM回目に更新されたCSI報告に対応し、以下のように定義される。
- L=0個のCPUが占用されているときに(5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、表5.4-1の
であり、または
- 送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、表5.4-2の
であり、または
- 送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、表5.4-2の
であり、または
- reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、X
μはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KB
lはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、表5.4-2の
であり、または、
- それら以外の場合は、表5.4-2の
である。
- 表5.4-1および表5.4-2のμは、min(μ
PDCCH,μ
CSI-RS, μ
UL)に対応し、ここで、μ
PDCCHはDCIを送信したPDCCHのサブキャリア間隔に対応し、μ
ULはCSI報告を送信するPUSCHのサブキャリア間隔に対応し、μ
CSI-RSはDCIによりトリガされた非周期的CSI-RSの最小サブキャリア間隔に対応する。
【0034】
【表1】
【表2】
PUSCH準備時間については、3GPP仕様TS 38.214の6.4条は以下のように定義されている。すなわち、トランスポートブロックのためのPUSCH割当(DM-RSを含み、スロットオフセットK2およびスケジューリングDCIの開始および長さインジケータSLIVにより定義され、タイミングアドバンスの影響を含む)内の第1のアップリンクシンボルがシンボルL
2より前でない場合、UEは該トランスポートブロックを送信すべきであり、ここで、L
2はCP開始
がPUSCHをスケジューリングするDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルの受信の終了後である次のアップリンクシンボルとして定義される。
- N
2は、表6.4-1および表6.4-2のUE処理能力1および2についてのμにそれぞれ基づいており、ここで、μは、(μ
DL, μ
UL)のうち最大のT
proc,2を生成する一方に対応し、ここで、μ
DLは、PUSCHをスケジューリングするDCIを搬送するPDCCHが送信されたダウンリンクのサブキャリア間隔に対応し、μ
ULは、PUSCHを送信するアップリンクチャネルのサブキャリア間隔に対応し、κは、TS 38.211の4.1条で定義されている。
- PUSCH割当の最初のシンボルがDM-RSのみからなる場合、d
2,1=0であり、それ以外の場合、d
2,1=1である。
- UEが複数の有効なコンポーネントキャリアを有するように設定されている場合、PUSCH割当内の第1のアップリンクシンボルは、TS 38.133で示されるように、コンポーネントキャリア間のタイミング差の影響をさらに含む。
- スケジューリングDCIがBWPの切替をトリガする場合、d
2,2はTS 38.133で定義された切替時間に等しく、そうでない場合、d
2,2=0である。
- 所与のセル上で能力2をサポートするUEについて、PUSCH-ServingCEllConfig 内の上位レイヤパラメータproCEssingType2Enabledが該セルのためにenableに設定されている場合、UEプロセッシング能力2に応じたプロセッシング時間が適用され、
- DCIにより示されるPUSCHが1つまたは複数のPUCCHチャネルと重複する場合、トランスポートブロックはTS 38.213の9.2.5条内の手順に従って多重化され、そうでない場合、トランスポートブロックは該DCIにより示されるPUSCH上で送信される。
【0035】
そうでない場合、UEはスケジューリングDCIを無視することができる。
【0036】
の値は、通常サイクリックプレフィックスと拡張サイクリックプレフィックスの両方の場合に使用される。
【表3】
【表4】
【0037】
典型的には、シンボルの持続時間は、サブキャリア間隔(SCS)に関連付けられる。例えば、μ=0で且つSCSが15KHzである場合、通常のCPでのシンボル持続時間は(2048+144)/(15000*2048)秒、すなわち71.34μsである。μ=1で且つSCSが30 KHzである場合、通常のCPでのシンボル持続時間は(2048+144)/(30000*2048)秒、すなわち約35.677μsである。μ=2で且つSCSが60 KHzである場合、通常のCPでのシンボル持続時間は(2048+144)/(60000*2048)秒、すなわち約17.839μsである。μ=3で且つSCSが120 KHzである場合、通常のCPでのシンボル持続時間は(2048+144)/(120000*2048)秒、すなわち約8.919μsである。SCSが240KHzである場合、通常のCPでのシンボル持続時間は(2048+144)/(240000*2048)秒、すなわち約4.460μsである。SCSが480KHzである場合、通常のCPでのシンボル持続時間は(2048+144)/(480000*2048)秒、すなわち約2.230μsである。SCSが960 KHzである場合、通常のCPでのシンボル持続時間は(2048+144)/(960000*2048)秒、すなわち約1.150μsである。SCSが1920KHzである場合、通常のCPでのシンボル持続時間は(2048+144)/(1920000*2048)秒、すなわち約0.575μsである。
【0038】
以上のことから分かるように、より大きなSCSを有するより高い周波数帯域の場合、PUSCH準備時間のためのスロット数および/またはCSI計算時間のためのスロット数が増えることがある。しかしながら、従来の範囲に従って定義されるスロットオフセット(例えば、0~32スロット)は、UEがアップリンクデータおよび/またはCSI報告を準備するのに不十分である可能性がある。
【0039】
さらに、現在の仕様によれば、UEが同じDCIにより、例えば同じPUSCH上でアップリンクデータおよびCSI報告を送信するようにスケジューリングされている場合、アップリンクデータおよびCSI報告の両方を搬送するPUSCHのためのスロットオフセットは、アップリンクデータ送信のために設定されたスロットオフセットに基づいて決定されることができる。
【0040】
3GPP仕様TS 38.214の6.1.2.1条では、CSI報告を送信せずにトランスポートブロックを送信するようにUEがスケジュールされている場合、または、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジュールされている場合、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、割当テーブルに行インデックスm+1を提供することが規定されている。使用されるリソース割当テーブルの決定は、TS 38.214の6.1.2.1.1条に定義されている。インデックス付きの行は、スロットオフセットK2、開始および長さインジケータSLIVを定義するか、または開始シンボルSと割当長さL、PUSCHマッピングタイプ、および(リソース割当テーブルにnumBerofrepetitionsが存在する場合に)PUSCH送信において適用される反復回数を直接定義する。
【0041】
UEがDCI上のCSI requestフィールドにより、トランスポートブロックを持たず、CSI報告を有するPUSCHを送信するようにスケジューリングされている場合、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、TS 38.214の6.1.2.1.1条で定義されている割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。インデックス付きの行は、開始および長さインジケータSLIVを定義し、K
2値およびPUSCH送信に適用されるPUSCHマッピングタイプは、
として決定され、ここで、
は以下の上位レイヤパラメータの対応するリストエントリであり、
- PUSCHがDCIフォーマット0_2でスケジューリングされており且つreportSlotOffsetListForDCI-Format0-2が設定されている場合、reportSlotOffsetListForDCI-Format0-2であり、
- PUSCHがDCIフォーマット0_1でスケジューリングされており且つreportSlotOffsetListForDCI-Format0-1が設定されている場合、reportSlotOffsetListForDCI-Format0-1であり、
- それ以外の場合、reportSlotOffsetListである。
【0042】
しかしながら、より大きなサブキャリア間隔を有するより高い周波数帯域の場合、アップリンクデータ送信のために設定されたスロットオフセットは、UEがCSI報告を準備するのに不十分である可能性がある。その結果、アップリンクデータとCSI報告を同じPUSCH上で送信できない可能性がある。
【0043】
本開示の実施形態は、上記の問題及び1つ又は複数の他の潜在的な問題を解決するために、通信のための解決策を提供する。本解決策によれば、端末装置からのデータ及びCSIの送信をスケジューリングするために、DCIがネットワーク装置から該端末装置に送信される。データは、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットまたは該CSIのために設定された第2のスロットオフセットに基づいて、該端末装置から該ネットワーク装置に送信される。該CSIは、該第2のスロットオフセットに基づいて、該端末装置から該ネットワーク装置に送信される。したがって、より大きなサブキャリア間隔を有するより高い周波数帯域の場合、本開示の実施形態は、同じDCIによるアップリンクデータスケジューリングおよびA-CSI報告トリガをサポートすることができる。
【0044】
以下、
図1から
図8を参照して、本開示の原理および実施態様について詳細に説明する。
【0045】
図1は本開示の実施態様を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110からサービスを受ける端末装置120とを含む。ネットワーク100は、端末装置120にサービスを提供するために、少なくとも一つのサービングセル102を提供してもよい。
図1におけるネットワーク装置、端末装置及び/又はサービングセルの数は、説明の目的でのみ与えられ、いかなる制限も示唆されていないことを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置、端末装置及び/又はサービングセルを含むことができる。
【0046】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されない、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。以下、説明のために、端末装置120の例として、UEを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0047】
本文で使用される「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS:BAse stAtion)という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信点(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0048】
一実施形態において、端末装置120は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置(
図1では図示せず)に接続することができる。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置の一方がマスターノード内にあり、他方がセカンダリーノードにあってもよい。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1ネットワーク装置は第1 RAT装置であってもよく、そして第2ネットワーク装置は第2 RAT装置であってもよい。一実施形態において、第1 RAT装置はeNBであってもよく、第2 RAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置120に送信することができる。一実施形態において、第1情報は、第1ネットワーク装置から端末装置120に伝送されてもよく、そして第2情報は、第2ネットワーク装置から直接または第1ネットワーク装置を介して端末装置120に伝送されてもよい。一実施形態において、第2ネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2ネットワーク装置から第1ネットワーク装置を介して伝送することができる。第2ネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2ネットワーク装置から直接又は第1ネットワーク装置を介して端末装置に伝送することができる。情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちのいずれかを介して送信することができる。
【0049】
通信ネットワーク100において、ネットワーク装置110は、端末装置120にデータ及び制御情報を通信することができ、端末装置120も、ネットワーク装置110にデータ及び制御情報を通信することができる。ネットワーク装置110から端末装置120へのリンクをダウンリンク(DL)と呼び、端末装置120からネットワーク装置110へのリンクをアップリンク(UL)と呼ぶ。
【0050】
ネットワーク100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-AdvAnCEd(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、マシンタイプ通信(MTC)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠することができる。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行することができる。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0051】
通常のデータ通信に加えて、ネットワーク装置110は、ダウンリンク内でRSを端末装置120に送信することができる。同様に、端末装置120は、アップリンク内でネットワーク装置110にRSを送信することができる。一般に、RSは、ネットワーク装置110および端末装置120の両方に知られている信号シーケンス(「RSシーケンス」とも呼ばれる)である。例えば、RSシーケンスは、ネットワーク装置110により、あるルールに基づいて生成および送信することが可能で、端末装置120は、同じルールに基づいてRSシーケンスを推定することが可能である。もう一つの例において、RSシーケンスは、ネットワーク装置120により、あるルールに基づいて生成および送信することが可能で、ネットワーク装置110は、同じルールに基づいてRSシーケンスを推定することが可能である。RSの例は、ダウンリンクまたはアップリンク復調参照信号(DMRS)、CSI-RS、探測参照信号(SRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、トラッキング参照信号(TRS)、微小時間周波数トラッキング参照信号(TRS)、トラッキング用CSI-RS、測位参照信号(PRS)などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0052】
図2は本開示のいくつかの実施態様にかかる通信プロセス200を示す。説明のために、
図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200には、
図1に示されるように、ネットワーク装置110及び端末装置120が関与してもよい。プロセス200は、図示されていない追加の動作を含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかの動作を省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことが理解されるべきである。
【0053】
図2に示すように、ネットワーク装置110は、アップリンクデータおよびCSI報告(例えば、A-CSI報告)の送信をスケジュールするために、端末装置120にDCIを送信(210)することができる。端末装置120は、アップリンクデータ送信のための第1のスロットオフセットと、CSI報告のための第2のスロットオフセットとを有するように設定されることができる。例えば、第1のスロットオフセットは、アップリンク許可(例えば、DCI)の受信と、PUSCH上でのアップリンクデータの送信との間の時間間隔を示す。第2のスロットオフセットは、A-CSI報告のトリガ(例えば、DCI)の受信から該A-CSI報告の送信との間の時間間隔を示す。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110からDCIを受信したことに応じて、端末装置120は、第2のスロットオフセットに基づいて、アップリンクデータおよびCSI報告をPUSCH上でネットワーク装置110に送信(220)することができる。代替として、いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットに基づいて、アップリンクデータをPUSCH上で送信(220)し、CSI報告のために設定された第2のスロットオフセットに基づいて、CSI報告を別のPUSCH上で送信(230)してもよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、最小値kminおよび/またはkmaxを、PUSCHスケジューリング、PDSCHスケジューリング、スケジューリングされたPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバック、A-CSI報告、非周期的CSI-RS(A-CSI-RS)トリガ、PUCCH送信、または非周期的SRS(A-SRS)トリガのうちのいずれかのために設定されたスロットオフセットKについて定義することができる。いくつかの実施形態において、kminは正の整数であり、kmin≦K≦kmaxである。例えば、0<kmin≦256である。いくつかの実施形態において、kmaxは正の整数である。例えば、32≦kmax≦512である。もう一つの例において、kmaxは{32,64,96,128,256,512,1024}のうちのいずれでもよい。いくつかの実施形態において、最小値kminは、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値がSCS_Aであれば、第1のスロットオフセットの最小値はkmin_Aでもよく、SCSの値がSCS_Bであれば、第1のスロットオフセットの最小値はkmin_Bでもよいと考えられる。いくつかの実施形態において、SCS_A>SCS_Bであれば、kmin_A≧kmin_Bである。いくつかの実施形態において、最大値kmaxは、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値がSCS_Aであれば、第1のスロットオフセットの最大値はkmax_Aでもよく、SCSの値がSCS_Bであれば、第1のスロットオフセットの最小値はkmax_Bでもよいと考えられる。いくつかの実施形態において、SCS_A>SCS_Bであれば、kmax_A≧kmax_Bである。いくつかの実施形態において、SCSの値は、PDCCH、PUCCH、PUSCH、PDSCH、A-CSI報告、CSI-RS、およびSRSのうちの少なくとも一つのために設定されることが可能である。いくつかの実施形態において、SCSの値が{240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、3840kHz}のうちのいずれかである場合、上記の実施形態を適用することができる。いくつかの実施形態において、最小値kminおよび/または最大値kmaxが、A-CSI報告のために設定されたスロットオフセットKについて定義されている場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。
【0055】
本開示において、用語「PUSCH」、「PUCCH」、「PUSCHスケジューリング」、「PUSCH送信」、および「PUCCH送信」は、互換的に使用することができる。用語「PUSCHスケジューリング」、「アップリンクデータスケジューリング」、および「スケジューリングされたPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバック」は、互換的に使用することができる。用語「PUSCH 1」および「PUCCH 1」は、互換的に使用することができる。用語「PUSCH 2」および「PUCCH 2」は、互換的に使用することができる。いくつかの実施形態において、PUCCH 1は、スケジューリングされたPDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックのために使用することができる。いくつかの実施形態において、PUCCH 2はA-CSI報告のために使用することができる。
【0056】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、スロットオフセットKを示す設定を端末装置120に送信することができる。例えば、この設定は、RRCシグナリング、MAC CE、およびDCIのうちのいずれかを介して送信されることができる。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、スロットオフセットK∈[kmin,kmin+1…kmax]を示す設定を端末装置120に送信することが可能で、ここで、kminおよびkmaxはともに正の整数であり、kmin<kmaxである。いくつかの実施形態において、この設定は、最小値kminから最大値kmaxまでの範囲のスロットオフセットK、すなわちkmin≦K≦kmaxを直接示すことができる。いくつかの実施形態において、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるSCS値について異なってもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、スロットオフセットKがA-CSI報告のために設定されている場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値が240kHzであれば、kminの値は正の整数で、4≦kmin≦24であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が480kHzであれば、kminの値は正の整数で、8≦kmin≦48であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が960kHzであれば、kminの値は正の整数で、16≦kmin≦96であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が1920kHzであれば、kminの値は正の整数で、32≦kmin≦192であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が3840kHzであれば、kminの値は正の整数で、64≦kmin≦384であってもよい。
【0058】
いくつかの実施形態において、スロットオフセットKがA-CSI報告のために設定された場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ4≦kmin≦6であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ8≦kmin≦16であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ8≦kmin≦16であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ20≦kmin≦40または16≦kmin≦40であってもよい。そうでない場合、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、および/または、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合以外の場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ20≦kmin≦40または16≦kmin≦40であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は240kHzである。
【0059】
いくつかの実施形態において、スロットオフセットKがA-CSI報告のために設定された場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ8≦kmin≦12であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ16≦kmin≦32であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ16≦kmin≦32であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ40≦kmin≦80または32≦kmin≦80であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ40≦kmin≦80または32≦kmin≦80であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は480kHzである。
【0060】
いくつかの実施形態において、スロットオフセットKがA-CSI報告のために設定された場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ16≦kmin≦24であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ32≦kmin≦64であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ32≦kmin≦64であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ80≦kmin≦160または64≦kmin≦160であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ80≦kmin≦160または64≦kmin≦160であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は960kHzである。
【0061】
いくつかの実施形態において、スロットオフセットKがA-CSI報告のために設定された場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ32≦kmin≦48であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ64≦kmin≦128であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ64≦kmin≦128であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ160≦kmin≦320または128≦kmin≦320であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ160≦kmin≦320または128≦kmin≦320であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は1920kHzである。
【0062】
いくつかの実施形態において、スロットオフセットKがA-CSI報告のために設定された場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ64≦kmin≦96であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ128≦kmin≦256であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ128≦kmin≦256であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ320≦kmin≦640または256≦kmin≦640であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、kminの値は0でもよく、あるいは、kminの値は正の整数で且つ320≦kmin≦640または256≦kmin≦640であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は3840kHzである。
【0063】
いくつかの実施形態において、スロットオフセットKがPUSCHスケジューリングのために設定されている場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値が240kHzであれば、kminの値は正の整数で、4≦kmin≦12または2≦kmin≦6であってもよい。例えば、SCSの値が480kHzであれば、kminの値は正の整数で、8≦kmin≦24または5≦kmin≦12であってもよい。例えば、SCSの値が960kHzであれば、kminの値は正の整数で、16≦kmin≦48または11≦kmin≦24であってもよい。例えば、SCSの値が1920kHzであれば、kminの値は正の整数で、32≦kmin≦96または23≦kmin≦47であってもよい。例えば、SCSの値が3840kHzであれば、kminの値は正の整数で、64≦kmin≦192または46≦kmin≦92であってもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、スロットオフセットKがスケジューリングされたPDSCHのHARQ-ACKフィードバックのために設定されている場合、kminの値および/またはkmaxの値は、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値が240kHzであれば、kminの値は正の整数で、2≦kmin≦9であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が480kHzであれば、kminの値は正の整数で、5≦kmin≦18であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が960kHzであれば、kminの値は正の整数で、10≦kmin≦36であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が1920kHzであれば、kminの値は正の整数で、22≦kmin≦72であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が3840kHzであれば、kminの値は正の整数で、44≦kmin≦144であってもよい。
【0065】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、スロットオフセットKを示す一つまたは複数の設定を端末装置120に送信することができる。例えば、該一つまたは複数の設定は、RRCシグナリング、MAC CE、およびDCIのうちのいずれかを介して送信されることができる。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、基本スロットオフセットKr∈[0,1...32]または[0,1...kmax]を示す一つの設定と、相対オフセットkoffsetを示すもう一つの設定とを端末装置120に送信することができ、koffsetは非負の整数である。例えば、0≦koffset≦512である。もう一つの例において、1≦koffset≦512である。いくつかの実施形態において、相対オフセットkoffsetは、基本スロットオフセットKrを示す設定に基づいて決定されてもよい。例えば、スロットオフセットKは、基本スロットオフセットKrを示す設定と、相対オフセットkoffsetを示す別の設定とに基づいて決定されることができる。あるいは、スロットオフセットKは、基本スロットオフセットKrの値と相対スロットオフセットkoffsetの値とに基づいて決定されることができる。例えば、スロットオフセットKは、K=Kr+koffsetとすることができる。いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetの値は、異なるSCS値について異なってもよい。いくつかの実施形態において、koffsetの値は、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値がSCS_Aであれば、相対スロットオフセットはkoffset_Aでもよく、SCSの値がSCS_Bであれば、相対スロットオフセットはkoffset_Bでもよいと考えられる。いくつかの実施形態において、SCS_A>SCS_Bであれば、koffset_A≧koffset_Bである。いくつかの実施形態において、SCSの値は、PDCCH、PUCCH、PUSCH、PDSCH、A-CSI報告、CSI-RS、およびSRSのうちの少なくとも一つのために設定されることが可能である。いくつかの実施形態において、SCSの値が{240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、3840kHz}のうちのいずれかである場合、上記の実施形態を適用することができる。いくつかの実施形態において、相対オフセットkoffsetがA-CSI報告のために設定されたKについて定義されている場合、koffsetの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。
【0066】
いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetがA-CSI報告のために設定されている場合、koffsetの値は、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値が240kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、4≦koffset≦24であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が480kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、8≦koffset≦48であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が960kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、16≦koffset≦96であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が1920kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、32≦koffset≦192であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が3840kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、64≦koffset≦384であってもよい。
【0067】
いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetがA-CSI報告のために設定された場合、koffsetの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ4≦koffset≦6であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ8≦koffset≦16であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ8≦koffset≦16であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ20≦koffset≦40または16≦koffset≦40であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ20≦koffset≦40または16≦koffset≦40であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は240kHzである。
【0068】
いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetがA-CSI報告のために設定された場合、koffsetの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ8≦koffset≦12であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ16≦koffset≦32であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ16≦koffset≦32であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ40≦koffset≦80または32≦koffset≦80であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ40≦koffset≦80または32≦koffset≦80であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、40kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は480kHzである。
【0069】
いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetがA-CSI報告のために設定された場合、koffsetの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ16≦koffset≦24であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ32≦koffset≦64であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ32≦koffset≦64であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ80≦koffset≦160または64≦koffset≦160であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ80≦koffset≦160または64≦koffset≦160であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は960kHzである。
【0070】
いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetがA-CSI報告のために設定された場合、koffsetの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ32≦koffset≦48であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ64≦koffset≦128であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ64≦koffset≦128であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ160≦koffset≦320または128≦koffset≦320であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ160≦koffset≦320または128≦koffset≦320であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は1920kHzである。
【0071】
いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetがA-CSI報告のために設定された場合、koffsetの値は、異なるCSI報告量および/またはリソース内の異なるCSI-RSポート数および/または異なる占有CPU数および/または異なるコードブックタイプおよび/または異なる周波数粒度(例えば、広帯域またはサブバンド)について異なってもよい。例えば、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ64≦koffset≦96であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ128≦koffset≦256であってもよい。もう一つの例において、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ128≦koffset≦256であってもよい。もう一つの例において、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ320≦koffset≦640または256≦koffset≦640であってもよい。いくつかの実施形態において、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、koffsetの値は0でもよく、あるいは、koffsetの値は正の整数で且つ320≦koffset≦640または256≦koffset≦640であってもよい。いくつかの実施形態において、SCSの値は、240kHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれであってもよい。例えば、SCSの値は3840kHzである。
【0072】
いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetがPUSCHスケジューリングのために設定されている場合、koffsetの値は、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値が240kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、4≦koffset≦12または2≦koffset≦6であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が480kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、8≦koffset≦24または5≦koffset≦12であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が960kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、16≦koffset≦48または11≦koffset≦24であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が1920kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、32≦koffset≦96または23≦koffset≦47であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が3840kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、64≦koffset≦192または46≦koffset≦92であってもよい。
【0073】
いくつかの実施形態において、相対スロットオフセットkoffsetがスケジューリングされたPDSCHのHARQ-ACKフィードバックのために設定されている場合、koffsetの値は、異なるSCS値について異なってもよい。例えば、SCSの値が240kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、2≦koffset≦9であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が480kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、5≦koffset≦18であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が960kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、10≦koffset≦36であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が1920kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、22≦koffset≦72であってもよい。もう一つの例において、SCSの値が3840kHzであれば、koffsetの値は正の整数で、44≦koffset≦144であってもよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、A-CSI報告のために設定されたスロットオフセットKについて定義された最小値k
minは、32スロットを超えてもよい。
図3は、このような実施形態の一例を示す。
図3に示すように、A-CSI報告トリガ310を含むDCIは、スロットN内でネットワーク装置110から端末装置120に送信されることができる。A-CSI報告トリガ310は、一つまたは複数のA-CSI報告320、330が端末装置120からネットワーク装置110に送信されるようにトリガすることができる。A-CSI報告のための最小スロットオフセット301は、32スロットを超えることができる。
【0075】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1のスロットオフセットK1を示す第1の設定を端末装置120に送信することができる。例えば、この第1の設定は、RRCシグナリング、MAC CE、およびDCIのうちのいずれかを介して送信されることができる。いくつかの実施形態において、この第1の設定は、最小値kminから最大値kmaxまでの範囲の第1のスロットオフセットK1、すなわちkmin≦K1≦kmaxを直接示すことができる。あるいは、この第1の設定は、0から32までの範囲の基本オフセット値K1_r、すなわち、0≦K1_r≦32を示してもよい。第1のスロットオフセットは、基本オフセット値K1_rと相対オフセット値koffsetとに基づいて決定されることが可能であり、例えば、K1=K1_r+koffsetである。いくつかの実施形態において、相対オフセット値koffsetはSCSの値に関連付けられてもよい。追加として、いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第2のスロットオフセットを示す第2の設定を端末装置120に送信することができる。例えば、この第2の設定は、RRCシグナリング、MAC CE、およびDCIのうちのいずれかを介して送信されることができる。いくつかの実施形態において、この第2の設定は、最小値kminから最大値kmaxまでの範囲の第2のスロットオフセットK2、すなわちkmin≦K2≦kmaxを直接示すことができる。あるいは、この第2の設定は、0から32までの範囲の基本オフセット値K2_r、すなわち、0≦K2_r≦32を示してもよい。第2のスロットオフセットは、基本オフセット値K2_rと相対オフセット値koffsetとに基づいて決定されることが可能であり、例えば、K2=K2_r+koffsetである。いくつかの実施形態において、相対オフセット値koffsetはSCSの値に関連付けられてもよい。
【0076】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、CSI報告のための一つまたは複数のスロットオフセットを有するように設定されてもよい。アップリンクデータおよびCSI報告の送信をスケジューリングするためのDCIを受信することに応じて、端末装置120は、CSI報告のために設定された一つまたは複数のスロットオフセットの最大値に基づいて、アップリンクデータおよびCSI報告をPUSCH上でネットワーク装置110に送信することができる。いくつかの実施形態において、SCSが大きい場合(例えば、SCSの値が240KHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれかである場合)であって、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされていれば、PUSCHのためのスロットオフセットは、CSI報告のために設定された一つまたは複数のスロットオフセットの最大値に基づいて決定されることができる。いくつかの実施形態において、SCSが大きい場合(例えば、SCSの値が240KHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれかである場合)であって、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされていることと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、PUSCHのためのスロットオフセットは、CSI報告のために設定された一つまたは複数のスロットオフセットの最大値に基づいて決定されることができる。
【0077】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、CSI報告のための一つまたは複数の相対スロットオフセットを有するように設定されてもよい。アップリンクデータおよびCSI報告の送信をスケジューリングするためのDCIを受信することに応じて、端末装置120は、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットK1とCSI報告のために設定された相対スロットオフセットの最大値koffset_maxとに基づいて、アップリンクデータおよびCSI報告をPUSCH上でネットワーク装置110に送信することができる。いくつかの実施形態において、SCSが大きい場合(例えば、SCSの値が240KHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれかである場合)であって、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされていれば、PUSCHのためのスロットオフセットは、アップリンクデータ送信K1のために設定されたスロットオフセットK1と、CSI報告のために設定された相対スロットオフセットの最大値koffset_maxとに基づいて決定されることができる。例えば、PUSCH送信のためのスロットオフセットは、K1+koffset_maxとすることができる。いくつかの実施形態において、SCSが大きい場合(例えば、SCSの値が240KHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれかである場合)であって、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされていることと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、PUSCHのためのスロットオフセットは、アップリンクデータ送信K1のために設定されたスロットオフセットK1と、CSI報告のために設定された相対スロットオフセットの最大値koffset_maxとに基づいて決定されることができる。例えば、PUSCH送信のためのスロットオフセットは、K1+koffset_maxとすることができる。
【0078】
図4Aは本開示のいくつかの実施形態にかかる、アップリンクデータとA-CSIの多重送信の例を示す。
図4Aに示すように、アップリンクデータ送信をスケジュールし、A-CSI報告をトリガするためのDCI 410は、スロットN内で、ネットワーク装置110から端末装置120に送信される。第1のスロットオフセット401は、アップリンクデータ送信のために設定され、第2のスロットオフセット402は、A-CSI報告のために設定されている。例えば、第1のスロットオフセット401は、アップリンクデータ420がスロットN+K内で端末装置120からネットワーク装置に送信されることを示す。第2のスロットオフセット402は、A-CSI報告430がスロットN+P内で端末装置120からネットワーク装置に送信されることを示す。いくつかの実施形態において、端末装置120はスロットN+P内でアップリンクデータ420およびA-CSI報告430両方をネットワーク装置110に送信することができる。
【0079】
この場合、アップリンクデータおよびA-CSIの多重化伝送に関して、3GPP仕様TS38.214の6.1.2.1条は、それに応じて更新されてもよい。以下に、可能な更新を示す。
【0080】
いくつかの実施形態において、CSI報告を送信せずにトランスポートブロックを送信するようにUEがスケジューリングされている場合、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。使用されるリソース割当テーブルの決定は、TS 38.214の6.1.2.1.1条に定義されている。インデックス付きの行は、スロットオフセットK2、開始および長さインジケータSLIVを定義するか、または開始シンボルSと割当長さL、PUSCHマッピングタイプ、および(リソース割当テーブルにnumBerofrepetitionsが存在する場合に)PUSCH送信において適用される反復回数を直接定義する。
【0081】
代替として、DCI上のCSI requestフィールドにより、トランスポートブロックを持たず、CSI報告を有するPUSCHを送信するようにUEがスケジューリングされている場合、または、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされている場合、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、TS 38.214の6.1.2.1.1条で定義されている割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。インデックス付きの行は、開始および長さインジケータSLIVを定義し、K
2値およびPUSCH送信に適用されるPUSCHマッピングタイプは、
として決定され、ここで、
は上位レイヤパラメータの対応するリストエントリである。
【0082】
代替として、CSI報告を送信せずにトランスポートブロックを送信するようにUEがスケジュールされている場合、またはPUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジュールされて且つPUSCHのサブキャリア間隔が120kHzまたは240kHzまたは480kHz以下に設定されている場合、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。使用されるリソース割当テーブルの決定は、TS 38.214の6.1.2.1.1条に定義されている。インデックス付きの行は、スロットオフセットK2、開始および長さインジケータSLIVを定義するか、または開始シンボルSと割当長さL、PUSCHマッピングタイプ、および(リソース割当テーブルにnumBerofrepetitionsが存在する場合に)PUSCH送信において適用される反復回数を直接定義する。
【0083】
代替として、DCI上のCSI requestフィールドにより、トランスポートブロックを持たず、CSI報告を有するPUSCHを送信するようにUEがスケジューリングされている場合、または、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされており且つPUSCHのためのサブキャリア間隔が240kHzまたは480kHzまたは960kHzまたは1920kHzとして設定されている場合、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、TS 38.214の6.1.2.1.1条で定義されている割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。インデックス付きの行は、開始および長さインジケータSLIVを定義し、K
2値およびPUSCH送信に適用されるPUSCHマッピングタイプは、
として決定され、ここで、
は上位レイヤパラメータの対応するリストエントリである。
【0084】
代替として、CSI報告を送信せずにトランスポートブロックを送信するようにUEがスケジュールされているか、またはPUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジュールされており(CSI計算遅延要件の最大値がX以下である場合、および/またはL=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、および/または送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、および/または送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、および/またはreportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、XμはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KBlはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合)且つPUSCHのためのサブキャリア間隔が120kHzまたは240kHzまたは480kHz以下に設定されているとき、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。使用されるリソース割当テーブルの決定は、6.1.2.1.1条に定義されている。インデックス付きの行は、スロットオフセットK2、開始および長さインジケータSLIVを定義するか、または開始シンボルSと割当長さL、PUSCHマッピングタイプ、および(リソース割当テーブルにnumBerofrepetitionsが存在する場合に)PUSCH送信において適用される反復回数を直接定義する。
【0085】
代替として、トランスポートブロックを送信せずにCSI報告を送信するようにUEがDCI上のCSI requestフィールドによりスケジュールされているか、またはPUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジュールされており(CSI計算遅延要件の最大値がXより大きい場合、および/または送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応する場合、および/またはreportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、X
μはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KB
lはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、および/または、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、X
μはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KB
lはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することとのうちの少なくとも一つが満たされていない場合)且つPUSCHのためのサブキャリア間隔が240kHzまたは480kHzまたは960kHzに設定されているとき、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、6.1.2.1.1条で定義されている割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。インデックス付きの行は、開始および長さインジケータSLIVを定義し、K
2値およびPUSCH送信に適用されるPUSCHマッピングタイプは、
として決定され、ここで、
は上位レイヤパラメータの対応するリストエントリである。
【0086】
代替として、CSI報告を送信せずにトランスポートブロックを送信するようにUEがスケジュールされている場合、または、PUSCH以外でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジュールされている場合、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。使用されるリソース割当テーブルの決定は、6.1.2.1.1条に定義されている。インデックス付きの行は、スロットオフセットK2、開始および長さインジケータSLIVを定義するか、または開始シンボルSと割当長さL、PUSCHマッピングタイプ、および(リソース割当テーブルにnumBerofrepetitionsが存在する場合に)PUSCH送信において適用される反復回数を直接定義する。
【0087】
代替として、DCI上のCSI requestフィールドにより、トランスポートブロックを持たず、CSI報告を有するPUSCHを送信するようにUEがスケジューリングされている場合、または、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされている場合、DCIのTime domain resource assignmentフィールド値mは、6.1.2.1.1条で定義されている割当テーブルに行インデックスm+1を提供する。インデックス付きの行は、開始および長さインジケータSLIVを定義し、K
2値およびPUSCH送信に適用されるPUSCHマッピングタイプは、
として決定され、ここで、
は上位レイヤパラメータの対応するリストエントリである。
【0088】
図2に示すように、いくつかの実施形態において、アップリンクデータおよびA-CSI報告の送信をスケジューリングするためのDCIを受信することに応じて、端末装置120は、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットに基づいてアップリンクデータを送信(220)し、A-CSI報告のために設定された第2のスロットオフセットに基づいてA-CSI報告を送信(230)することができる。いくつかの実施形態において、SCSが大きい場合(例えば、SCSの値が240KHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれかである場合)であって、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssb-Index-RSRP」に設定されており、X
μはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KB
lはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存する場合、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされていれば、UEはアップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットに基づいてPUSCH(以下では「PUSCH 1」とも称する)上でトランスポートブロックを送信し、CSI報告のために設定された第1のスロットオフセットに基づいて別のPUSCH(以下では「PUSCH 2」とも称する)上でCSI報告を送信してもよい。いくつかの実施形態において、SCSが大きい場合(例えば、SCSの値が240KHz、480kHz、960kHz、1920kHz、および3840kHzのうちのいずれかである場合)であって、L=0個のCPUが占用されているときに(TS 38.214の5.2.1.6条準拠)トランスポートブロックまたはHARQ-ACKまたは両方を有するPUSCHなしにCSIがトリガされ、かつ送信されるCSIは単一のCSIであり、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIは、CSIがCRI報告のない単一リソース内で最大4個のCSI-RSポートに対応し、CodebookTypeが「typeI-SinglePanel」に設定されているか、またはreportQuantityが「cri-RI-CQI」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、送信されるCSIはreportQuantityが「ssB-Index-SINR」に設定されているか、またはreportQuantityyが「cri-SINR」に設定されている広帯域周波数粒度に対応することと、reportQuantityが「cri-RSRP」または「ssB-Index-RSRP」に設定されており、X
μはUEにより報告される能力beamReportTimingに依存し、KB
lはTS 38.306で定義されているUEにより報告される能力beamReportTimingに依存することと、PUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を送信するようにUEがDCIによりスケジューリングされていることと、のうちの少なくとも一つが満たされていない場合、UEはアップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットに基づいてPUSCH(以下では「PUSCH 1」とも称する)上でトランスポートブロックを送信し、CSI報告のために設定された第1のスロットオフセットに基づいて別のPUSCH(以下では「PUSCH 2」とも称する)上でCSI報告を送信してもよい。
【0089】
図4Bは本開示のいくつかの実施形態にかかる、アップリンクデータとA-CSIの個別送信の例を示す。
図4Bに示すように、アップリンクデータ送信をスケジュールし、A-CSI報告をトリガするためのDCI 410は、スロットN内でネットワーク装置110から端末装置120に送信される。第1のスロットオフセット401は、アップリンクデータ送信のために設定され、第2のスロットオフセット402は、A-CSI報告のために設定されている。例えば、第1のスロットオフセット401は、アップリンクデータ420がスロットN+K内で端末装置120からネットワーク装置に送信されることを示す。第2のスロットオフセット402は、A-CSI報告430がスロットN+P内で端末装置120からネットワーク装置に送信されることを示す。いくつかの実施形態において、端末装置120は、スロットN+K内でアップリンクデータ420をネットワーク装置110に送信し、スロットN+P内でA-CSI報告430をネットワーク装置110に送信することができる。
【0090】
いくつかの実施形態において、一組の時間リソースおよび周波数リソースをアップリンクデータ送信に割り当てることができる。例えば、ネットワーク装置110は、アップリンクデータ送信のために割り当てられた一組の時間リソースおよび周波数リソースを示す第3の設定を端末装置120に送信することができる。例えば、この第3の設定は、RRCシグナリング、MAC CE、およびDCIのうちのいずれかを介して送信されることができる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、割り当てられた一組の時間リソースおよび周波数リソースを使用して、PUSCH 1上でアップリンクデータをネットワーク装置110に送信することができる。例えば、アップリンクデータ送信またはPUSCH 1のための時間領域リソース割当は、開始シンボルインデックスS(例えば、Sは整数であり、0≦S≦13)と、連続シンボル数L(例えば、Lは整数であり、1≦L≦14)とを示すことができる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、一組の時間リソースおよび周波数リソースの一部を使用して、PUSCH 2上でA-CSI報告をネットワーク装置110に送信することができる。すなわち、A-CSI報告のための時間リソースおよび周波数リソースの量は、アップリンクデータ送信に割り当てられる時間リソースおよび周波数リソースの量より少ない。いくつかの実施形態において、例えば、A-CSI報告のための周波数リソースの量は、アップリンクデータ送信に割り当てられる周波数リソースの量と同じであってもよく、A-CSI報告のための時間リソースの量は、アップリンクデータ送信に割り当てられる時間リソースの量より少なくてもよい。いくつかの実施形態において、A-CSI報告またはPUSCH 2のための時間領域リソース割当は、開始シンボルインデックスSを示すことができる。例えば、Sは整数であり、0≦S≦13である。例えば、A-CSI報告またはPUSCH 2のためのS値は、アップリンクデータ送信またはPUSCH 1のためのS値と同じであってもよい。いくつかの実施形態において、A-CSI報告またはPUSCH 2のための連続シンボルの数はLAであってもよい。例えば、LAは整数であり、1≦LA≦Lである。
【0091】
いくつかの実施形態において、A-CSI報告またはPUSCH 2のための連続シンボルの数は、A-CSI報告のペイロードを搬送することができる最小シンボル数に基づいて決定されてもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、PUSCH上での送信のためにCSIが存在する場合、
いくつかの実施形態において、PUSCH 2のためのシンボルの数は、上述したような
の最終値であってもよい。たとえば、
である。
【0093】
図5Aから
図5Bは、このような実施形態の一例を示す。
図5Aは、アップリンクデータ送信のために割り当てられた時間リソースおよび周波数リソースを示す。例えば、端末装置120は、
図5Aに示される時間リソースおよび周波数リソースを使用して、PUSCH 1上でアップリンクデータをネットワーク装置110に送信することができる。
図5Bは、A-CSI報告のための時間リソースおよび周波数リソースを示す。
図5Bに示すように、A-CSI報告のための周波数リソースの量は、アップリンクデータ送信に割り当てられる周波数リソースの量と同じであり、A-CSI報告のための時間リソースの量は、アップリンクデータ送信に割り当てられる時間リソースの量より少ない。いくつかの実施形態において、A-CSI報告のために使用されるシンボルの数は、A-CSIペイロードのための最小シンボル数に基づいて決定されてもよい。
【0094】
図6は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法600のフローチャートである。
図1および/または
図2に示すように、方法600は、ネットワーク装置110において実行できる。方法600は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことが理解されるべきである。
【0095】
ブロック610において、ネットワーク装置110は、ネットワーク装置110からのデータおよびCSIの送信をスケジューリングするためのDCIを端末装置120に送信する。
【0096】
ブロック620において、ネットワーク装置110は、ULデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットまたはCSIのために設定された第2のスロットオフセットに基づいて、端末装置120からデータを受信する。
【0097】
ブロック630において、ネットワーク装置110は、第2のスロットオフセットに基づいて、端末装置120からCSIを受信する。
【0098】
いくつかの実施形態において、第1のスロットオフセットの範囲は、最小スロットオフセットから最大スロットオフセットまでであってもよく、ここで、最小スロットオフセットはゼロを超える。
【0099】
いくつかの実施形態において、第2のスロットオフセットの範囲は、最小スロットオフセットから最大スロットオフセットまでであってもよく、ここで、最小スロットオフセットはゼロを超える。
【0100】
いくつかの実施形態において、最小スロットオフセットは、データおよび/またはCSIを搬送するアップリンクチャネルのために設定されたサブキャリア間隔に関連付けられることができる。
【0101】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1のスロットオフセットを示す第1の設定と、第2のスロットオフセットを示す第2の設定とを端末装置120に送信することができる。
【0102】
いくつかの実施形態において、第1の設定と第2の設定とのうちの少なくとも一つは、RRCシグナリング、MAC CE、およびDCIのうちのいずれかを介して送信されることができる。
【0103】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1のスロットオフセットに基づいて、ULデータ送信に割り当てられた一組のリソースを介して、端末装置120からデータを受信することができる。ネットワーク装置110は、第1のスロットオフセットに基づいて、一組のリソースの一部を介して、端末装置120からCSIを受信することができる。
【0104】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、ULデータ送信のために割り当てられた一組のリソースを示す第3の設定を端末装置120に送信することができる。
【0105】
図7は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。
図1および/または
図2に示すように、方法700は、端末装置120において実行できる。方法700は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことが理解されるべきである。
【0106】
ブロック710において、端末装置120は、端末装置120からのデータおよびCSIの送信をスケジューリングするためのDCIをネットワーク装置110から受信する。
【0107】
ブロック720において、端末装置120は、アップリンクデータ送信のために設定された第1のスロットオフセットまたはCSIのために設定された第2のスロットオフセットに基づいて、ネットワーク装置110にデータを送信する。
【0108】
ブロック730において、端末装置120は、第2のスロットオフセットに基づいて、CSIをネットワーク装置110に送信する。
【0109】
いくつかの実施形態において、第1のスロットオフセットの範囲は、最小スロットオフセットから最大スロットオフセットまでであってもよく、ここで、最小スロットオフセットはゼロを超える。
【0110】
いくつかの実施形態において、第2のスロットオフセットの範囲は、最小スロットオフセットから最大スロットオフセットまでであってもよく、ここで、最小スロットオフセットはゼロを超える。
【0111】
いくつかの実施形態において、最小スロットオフセットは、データおよび/またはCSIを搬送するアップリンクチャネルのために設定されたサブキャリア間隔に関連付けられることができる。
【0112】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のスロットオフセットを示す第1の設定と、第2のスロットオフセットを示す第2の設定とをネットワーク装置110から受信することができる。
【0113】
いくつかの実施形態において、第1の設定と第2の設定とのうちの少なくとも一つは、RRCシグナリング、MAC CE、およびDCIのうちのいずれかを介して受信されることができる。
【0114】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のスロットオフセットに基づいて、アップリンクデータ送信に割り当てられた一組のリソースを介して、ネットワーク装置110にデータを送信することができる。端末装置120は、第1のスロットオフセットに基づいて、一組のリソースの一部を介して、ネットワーク装置110にCSIを送信することができる。
【0115】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクデータ送信のために割り当てられた一組のリソースを示す第3の設定をネットワーク装置110から受信することができる。
【0116】
図8は本開示の実施形態を実現するのに適した装置800の概略ブロック図である。装置800は、
図1および/または
図2に示すネットワーク装置110又は端末装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置800は、
図1および/または
図2に示すネットワーク装置110又は端末装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0117】
図示されるように、装置800は、プロセッサ810と、プロセッサ810に結合されたメモリ820と、プロセッサ810に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)840と、TX/RX 840に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ820は、プログラム830の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 840は双方向通信に用いられる。TX/RX 840は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0118】
プログラム830は、
図1から
図7を参照して本文で説明したように、関連するプロセッサ810により実行された場合、装置800が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム指令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置800のプロセッサ810により実行可能なコンピュータソフトウェアによって、又はハードウェアによって、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実現できる。プロセッサ810は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定することができる。さらに、プロセッサ810とメモリ820との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段850を形成することができる。
【0119】
メモリ820は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができる。装置800内には1つのメモリ820のみが示されているが、装置800内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含むことができる。装置800は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
【0120】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0121】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図6および/または
図7を参照して上述したプロセスまたは方法を実行するために、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる指令などのコンピュータ実行可能な指令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な能指令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体両方内に配置されていてもよい。
【0122】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行することができる。
【0123】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、指令実行システム、機器、又は装置によって使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とすることができる。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含むことができる。
【0124】
なお、操作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0125】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。