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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】表示基板、製作方法及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20240925BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240925BHJP
   G09G 3/3225 20160101ALI20240925BHJP
   G09G 3/3266 20160101ALI20240925BHJP
   G11C 19/28 20060101ALI20240925BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
G09G3/20 622E
G09F9/30 365
G09G3/3225
G09G3/3266
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G11C19/28 230
G09F9/00 346Z
G09F9/30 330
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021565803
(86)(22)【出願日】2020-03-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 CN2020079482
(87)【国際公開番号】W WO2021184158
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2023-03-13
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】代 潔
(72)【発明者】
【氏名】于 鵬飛
(72)【発明者】
【氏名】張 順
(72)【発明者】
【氏名】白 露
(72)【発明者】
【氏名】王 思雨
(72)【発明者】
【氏名】王 夢奇
(72)【発明者】
【氏名】張 昊
【審査官】西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0304374(US,A1)
【文献】国際公開第2011/104945(WO,A1)
【文献】中国実用新案第209265989(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0115546(KR,A)
【文献】特開2018-106184(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 3/38
G09F 9/30
G11C 19/28
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース上に設けられた走査駆動回路及び表示領域を含む表示基板であって、前記走査駆動回路は、複数のシフトレジスタユニットを含み、前記走査駆動回路は、第一電圧信号線、第二電圧信号線、第一クロック信号線及び第二クロック信号線を更に含み、前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線、前記第一クロック信号線及び前記第二クロック信号線は、第一方向に沿って延在し、前記表示領域には、少なくとも1つの駆動トランジスタが含まれ、前記駆動トランジスタは、発光素子に表示を行わせるよう駆動するように構成され、前記複数のシフトレジスタユニットのうち、少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力回路及び信号出力線を含み、前記出力回路は、それぞれ前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線及び前記信号出力線に結合され、前記信号出力線は、第二方向に沿って延在し、前記第一方向と前記第二方向とは交差し、
前記出力回路に含まれるトランジスタは、前記第一電圧信号線と前記第二電圧信号線との間に設けられ
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一ノード制御トランジスタ及び第二容量を更に含み
前記第一ノード制御トランジスタのゲートは、前記第二容量の第二極板に結合され
前記第二容量の第一極板の前記ベース面に対しての正投影は、前記第二容量の第二極板の前記ベース面に対しての正投影内にあり
前記第二容量の第一極板はL字形であり
前記第二容量の第一極板は、第二水平極板部を含み
前記第一ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース面に対しての正投影と、前記第二水平極板部の前記ベース面に対しての正投影とは、第一方向に沿って配列される、表示基板。
【請求項2】
前記第一電圧信号線は、第一電圧を前記出力回路に供給し、前記第二電圧信号線は、第二電圧を前記出力回路に供給し、前記第一電圧は、前記第二電圧よりも高く、
前記信号出力線は、隣接するシフトレジスタユニットにおける出力回路の間に位置し、前記第一電圧信号線は、前記第二電圧信号線における前記表示領域から遠い側に位置する、請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
前記出力回路は、出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタを含み、
前記出力リセットトランジスタと前記出力トランジスタとは、第一方向に沿って配列され、
前記出力リセットトランジスタの第一電極は、前記第一電圧信号線に結合され、前記出力トランジスタの第一電極は、前記第二電圧信号線に結合され、
前記出力トランジスタの第二電極及び前記出力リセットトランジスタの第二電極は、何れも前記信号出力線に結合され、
前記出力トランジスタのアクティブ層及び前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第一半導体層によって形成され、
前記第一半導体層と前記信号出力線とは、第一方向に沿って配列され、
前記出力リセットトランジスタのゲートは、少なくとも1つの出力リセットゲートパターンを含み、前記出力リセットトランジスタの第一電極は、少なくとも1つの第一電極パターンを含み、前記出力リセットトランジスタの第二電極は、少なくとも1つの第二電極パターンを含み、
前記出力リセットゲートパターンは、隣接する前記第一電極パターンと前記第二電極パターンとの間に位置し、
前記第二電極パターン、前記出力リセットゲートパターン及び前記第一電極パターンは、何れも第二方向に沿って延在し、
前記第一方向と前記第二方向とは交差し、
前記出力トランジスタのゲートは、少なくとも1つの出力ゲートパターンを含み、前記出力トランジスタの第一電極は、少なくとも1つの第三電極パターンを含み、前記出力トランジスタの第二電極は、少なくとも1つの第四電極パターンを含み、
前記出力ゲートパターンは、隣接する前記第三電極パターンと前記第四電極パターンとの間に位置し、
前記第四電極パターン、前記出力ゲートパターン及び前記第三電極パターンは、何れも第二方向に沿って延在し、
前記第一方向と前記第二方向とは交差し、
前記出力リセットトランジスタにおける最も前記出力トランジスタのゲートに近い第二電極パターンは、前記出力トランジスタの第四電極パターンとして兼用される、請求項1又は2に記載の表示基板。
【請求項4】
前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って対向して設けられた少なくとも2つの第一導電部分と、少なくとも1つの第一チャネル部分とを含み、各々の前記第一チャネル部分は、隣接する2つの前記第一導電部分の間に設けられ、
前記第一チャネル部分と前記出力リセットゲートパターンとは、1対1で対応し、各々の前記第一チャネル部分の前記ベース面に対しての正投影は、何れも、対応する前記出力リセットゲートパターンの前記ベース面に対しての正投影の内部に位置し、
前記出力リセットトランジスタにおける一部の前記第一導電部分と前記第一電極パターンとは、1対1で対応し、前記第一電極パターンの前記ベース面に対しての正投影と、対応する前記第一導電部分の前記ベース面に対しての正投影とには、第一重なり領域があり、前記第一電極パターンは、前記第一重なり領域に設けられた少なくとも1つの第一ビアホールを介して、対応する前記第一導電部分に結合され、
前記出力リセットトランジスタにおける他部の前記第一導電部分と前記第二電極パターンとは、1対1で対応し、前記第二電極パターンの前記ベース面に対しての正投影と、対応する前記第一導電部分の前記ベース面に対しての正投影とには、第二重なり領域があり、前記第二電極パターンは、前記第二重なり領域に設けられた少なくとも1つの第二ビアホールを介して、対応する前記第一導電部分に結合され、
前記出力トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って対向して設けられた少なくとも2つの第二導電部分と、少なくとも1つの第二チャネル部分とを含み、各々の前記第二チャネル部分は、隣接する2つの前記第二導電部分の間に設けられ、
前記第二チャネル部分と前記出力ゲートパターンとは、1対1で対応し、各々の前記第二チャネル部分の前記ベース面に対しての正投影は、何れも、対応する前記出力ゲートパターンの前記ベース面に対しての正投影の内部に位置し、
前記出力トランジスタにおける一部の前記第二導電部分と前記第三電極パターンとは、1対1で対応し、前記第三電極パターンの前記ベース面に対しての正投影と、対応する前記第二導電部分の前記ベース面に対しての正投影とには、第三重なり領域があり、前記第三電極パターンは、前記第三重なり領域に設けられた少なくとも1つの第三ビアホールを介して、対応する前記第二導電部分に結合され、
前記出力トランジスタにおける他部の前記第二導電部分と前記第四電極パターンとは、1対1で対応し、前記第四電極パターンの前記ベース面に対しての正投影と、対応する前記第二導電部分の前記ベース面に対しての正投影とには、第四重なり領域があり、前記第四電極パターンは、前記第四重なり領域に設けられた少なくとも1つの第四ビアホールを介して、対応する前記第二導電部分に結合される、請求項3に記載の表示基板。
【請求項5】
前記第一電圧信号線の数は1つであり、
前記出力回路は、出力リセットトランジスタを含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量、第一トランジスタ及び第二容量接続トランジスタを更に含み、前記出力リセットトランジスタの第一電極、前記出力容量の第一極板、前記第一トランジスタの第一電極及び前記第二容量接続トランジスタの第一電極は、何れも前記第一電圧信号線に結合され、
前記表示基板は、第三電圧信号線を更に含み、前記第三電圧信号線は、低電圧信号線であり、前記第一電圧信号線は、前記第二電圧信号線と前記第三電圧信号線との間に位置し、
前記第二容量接続トランジスタの第一電極が第五接続ビアホールを介して信号線導電接続部に結合され、前記信号線導電接続部が前記第一電圧信号線に結合されることで、前記第二容量接続トランジスタの第一電極が前記第一電圧信号線に結合されるようにし、
前記信号線導電接続部と前記第一電圧信号線とがソースドレイン金属層に含まれ、前記第二容量接続トランジスタの第一電極がアクティブ層に含まれ、
前記出力容量の第一極板の前記ベース面に対しての正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量の第一極板は、前記信号線重なり領域に設けられた少なくとも1つの信号線ビアホールを介して、前記第一電圧信号線に結合され、
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一容量を更に含み、
前記信号線導電接続部のベース面に対しての正投影は、第一容量の第一極板のベース面に対しての正投影と部分的に重なる、請求項1~4の何れか一項に記載の表示基板。
【請求項6】
前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、前記第三電圧信号線は、第一方向に沿って延在し、前記第三電圧信号線は、前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に位置し、前記第一ノード制御トランジスタは、前記第三電圧信号線と前記第一電圧信号線との間に位置し、
前記第二容量の第一極板は、前記第二水平極板部に結合される第二鉛直極板部を更に含み、前記第二鉛直極板部の前記ベース面に対しての正投影は、前記第三電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影と部分的に重なり、
前記第一クロック信号線は、前記第三電圧信号線における前記第一電圧信号線から遠い側に位置し、
前記出力回路は、出力トランジスタを含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記出力トランジスタのゲートと前記第二容量の第二極板との間に設けられた第二導電接続部を更に含み、前記第二導電接続部は、それぞれ前記出力トランジスタのゲート及び前記第二容量の第二極板に結合され、
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第二容量の第二極板に結合される第三導電接続部を更に含み、
前記第三導電接続部の前記ベース面に対しての正投影と、第一クロック信号線の前記ベース面に対しての正投影とには、第六重なり領域があり、前記第一クロック信号線は、前記第六重なり領域に設けられた少なくとも1つの第六ビアホールを介して、前記第二容量の第一極板に結合される、請求項に記載の表示基板。
【請求項7】
前記第一ノード制御トランジスタは、第二アクティブパターンを含み、前記第二アクティブパターンはU字形であり、
前記第二アクティブパターンは、1つ目の第一ノード制御チャネル部分と、2つ目の第一ノード制御チャネル部分と、前記1つ目の第一ノード制御チャネル部分に結合される1つ目の第一ノード制御導電部分と、前記2つ目の第一ノード制御チャネル部分に結合される2つ目の第一ノード制御導電部分とを含み、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートは、互いに結合される第一ゲートパターンと第二ゲートパターンとを含み、
前記第一ゲートパターンは、前記1つ目の第一ノード制御チャネル部分に対応し、前記第二ゲートパターンは、前記2つ目の第一ノード制御チャネル部分に対応し、
前記1つ目の第一ノード制御導電部分は、前記第一ノード制御トランジスタの第二電極に対応し、前記2つ目の第一ノード制御導電部分は、前記第一ノード制御トランジスタの第一電極に対応する、請求項に記載の表示基板。
【請求項8】
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二ノード制御トランジスタを更に含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二容量接続トランジスタを含み、
前記第二ノード制御トランジスタの第二電極と前記第一ノード制御トランジスタの第二電極との間は、第四導電接続部を介して結合され、
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第二容量接続トランジスタのゲートに結合される第五導電接続部を更に含み、前記第五導電接続部の前記ベース面に対しての正投影と、前記第四導電接続部の前記ベース面に対しての正投影との間には、第七重なり領域があり、
前記第五導電接続部は、前記第七重なり領域に設けられた第七ビアホールを介して、前記第四導電接続部に結合される、請求項に記載の表示基板。
【請求項9】
前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、前記第三電圧信号線は、前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に位置し、
前記第一ノード制御トランジスタの第一電極は、第六導電接続部に結合され、前記第二ノード制御トランジスタのゲートは、第七導電接続部に結合され、
前記第六導電接続部の前記ベース面に対しての正投影と、前記第七導電接続部の前記ベース面に対しての正投影との間には、第八重なり領域があり、前記第六導電接続部は、前記第八重なり領域内に設けられた第八ビアホールを介して、前記第七導電接続部に結合され、
前記第二ノード制御トランジスタの第一電極は、前記第三電圧信号線に結合され、
前記第二ノード制御トランジスタのゲートは、第八導電接続部にも結合され、前記第八導電接続部の前記ベース面に対しての正投影と、前記第二クロック信号線の前記ベース面に対しての正投影との間には、第九重なり領域があり、前記第八導電接続部は、前記第九重なり領域に設けられた第九ビアホールを介して、前記第二クロック信号線に結合される、請求項に記載の表示基板。
【請求項10】
前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、前記第三電圧信号線は、第一方向に沿って延在し、
前記第二クロック信号線は、前記第一クロック信号線と前記第三電圧信号線との間に設けられるか、或いは、第一クロック信号線は、前記第二クロック信号線と前記第三電圧信号線との間に設けられる、請求項1~の何れか一項に記載の表示基板。
【請求項11】
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、入力トランジスタを更に含み、
前記入力トランジスタの第一電極は、入力信号端に結合され、
前記入力トランジスタの第二電極は、第九導電接続部に結合され、前記第九導電接続部の前記ベース面に対しての正投影と、前記第二容量の第二極板の前記ベース面に対しての正投影との間には、第十重なり領域があり、前記第九導電接続部は、前記第十重なり領域に設けられた第十ビアホールを介して、前記第二容量の第二極板に結合される、請求項に記載の表示基板。
【請求項12】
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第三ノード制御トランジスタ、第二容量接続トランジスタ及び入力トランジスタを更に含み、
前記第三ノード制御トランジスタのゲートは、第一クロック信号線に結合され、
前記入力トランジスタのアクティブ層、前記第三ノード制御トランジスタのアクティブ層及び前記第二容量接続トランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第三半導体層によって形成され、
前記入力トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第五導電部分、第五チャネル部分及び2つ目の第五導電部分を含み、
前記2つ目の第五導電部分は、1つ目の第六導電部分として兼用され、
前記第三ノード制御トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第六導電部分、第六チャネル部分及び2つ目の第六導電部分を含み、
前記2つ目の第六導電部分は、1つ目の第七導電部分として兼用され、
前記第二容量接続トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第七導電部分、第七チャネル部分及び2つ目の第七導電部分を含む、請求項に記載の表示基板。
【請求項13】
前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量、第一容量、第二容量、第一トランジスタ、第二トランジスタ、第一容量接続トランジスタ、第二容量接続トランジスタ、第一ノード制御トランジスタ、第二ノード制御トランジスタ、入力トランジスタ、第三ノード制御トランジスタを更に含み、
前記第一トランジスタの第二電極は、前記出力容量の第二極板に結合され、前記第一トランジスタの第一電極は、前記第一電圧信号線に結合され、前記第一トランジスタのゲートは、前記第三ノード制御トランジスタの第二電極に結合され、
前記第二トランジスタの第一電極は、前記第一容量の第一極板に結合され、前記第二トランジスタの第二電極は、第一容量接続トランジスタの第二電極に結合され、前記第二トランジスタのゲートは、前記第三ノード制御トランジスタのゲートに結合され、
前記第一容量接続トランジスタのゲート及び前記第二容量接続トランジスタのゲートは、それぞれ前記第一容量の第二極板に結合され、前記第一容量接続トランジスタの第二電極は、前記第一容量の第一極板に結合され、前記第一容量接続トランジスタの第一電極は、第二トランジスタのゲートに結合され
前記第二容量接続トランジスタの第一電極は、前記第一電圧信号線に結合され、前記第二容量接続トランジスタのゲートは、前記第二ノード制御トランジスタの第二電極に結合され、前記第二容量接続トランジスタの第二電極は、前記第三ノード制御トランジスタの第一電極に結合され、
前記第一ノード制御トランジスタの第一電極は、前記第二ノード制御トランジスタのゲートに結合され、前記第一ノード制御トランジスタのゲートは、前記第二容量の第二極板に結合され、
前記第二ノード制御トランジスタの第二電極は、前記第一ノード制御トランジスタの第二電極に結合され、前記第二ノード制御トランジスタのゲートは、前記第二クロック信号線に結合され、前記第二ノード制御トランジスタの第一電極は、前記第三電圧信号線に結合され、
前記入力トランジスタのゲートは、前記第二ノード制御トランジスタのゲートに結合され、前記入力トランジスタの第一電極は、入力信号端に結合され、前記入力トランジスタの第二電極は、前記第二容量の第二極板に結合され、
前記第三ノード制御トランジスタのゲートは、前記第一クロック信号線に結合され、
前記出力容量の第一極板は、前記第一電圧信号線に結合され、前記出力容量の第二極板は、前記出力リセットトランジスタのゲートに結合され、
前記第二容量の第二極板は、前記出力トランジスタのゲートに結合され、前記第二容量の第一極板は、前記第一クロック信号線に結合され、
前記出力トランジスタの第二電極及び前記出力リセットトランジスタの第二電極は、何れも前記信号出力線に結合される、請求項3に記載の表示基板。
【請求項14】
前記第一容量の第一極板は、第一水平極板部及び第一鉛直極板部を含み
前記出力トランジスタ及び前記出力リセットトランジスタは、前記第一電圧信号線と前記第二電圧信号線との間に設けられ、前記第一方向に沿って、前記出力リセットトランジスタ、前記出力トランジスタ及び前記信号出力線は、順次に配列され、
前記第三電圧信号線は、前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に設けられ、前記第一容量、前記第一トランジスタ、第二トランジスタ、第一容量接続トランジスタ、第二容量接続トランジスタ、第一ノード制御トランジスタ、第二ノード制御トランジスタ、入力トランジスタ及び第三ノード制御トランジスタは、何れも、前記第一電圧信号線と前記第三電圧信号線との間に設けられ、
前記第一トランジスタ、前記第二トランジスタ及び前記第一鉛直極板部は、第一方向に沿って順次に配列され、前記入力トランジスタ、前記第三ノード制御トランジスタ、前記第二容量接続トランジスタ及び前記第一水平極板部は、第一方向に沿って順次に配列され、前記第二ノード制御トランジスタ及び前記第一ノード制御トランジスタは、第一方向に沿って順次に配列され、
前記第一容量接続トランジスタのゲートの前記ベース面に対しての正投影は、前記第一容量の第二極板の前記ベース面に対しての正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影との間に設けられ、
前記第二トランジスタのゲートの前記ベース面に対しての正投影は、前記第三ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース面に対しての正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影との間に設けられ、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース面に対しての正投影は、前記第三電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影と、前記第一容量の第一極板の前記ベース面に対しての正投影との間に設けられ、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース面に対しての正投影と、前記第三電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影との第二方向における最小距離は、前記第二容量接続トランジスタのゲートの前記ベース面に対しての正投影と、前記第三電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影との第二方向における最小距離よりも大きく、
前記出力容量の第一極板の前記ベース面に対しての正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量の第二極板の前記ベース面に対しての正投影は、前記第一電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影と部分的に重なり、
前記第二容量の第一極板の前記ベース面に対しての正投影は、前記第二容量の第二極板の前記ベース面に対しての正投影内にあり、前記第二容量の第一極板はL字形であり、
前記第二容量の第一極板は、第二水平極板部及び第二鉛直極板部を含み、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートと前記第二水平極板部とは、第一方向に沿って配列され、
前記第二鉛直極板部の前記ベース面に対しての正投影は、前記第三電圧信号線の前記ベース面に対しての正投影と部分的に重なる、請求項13に記載の表示基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示の技術分野に関し、特に、表示基板、製作方法及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アクティブマトリックス有機発光ダイオード(英語:Active-Matrix Organic Light-Emitting Diode、以下、AMOLEDと略す)表示パネルは、その低消費電力、低製作コスト、広色域等の利点から、いろいろな分野で幅広く利用されている。
【0003】
AMOLED表示パネルは、表示領域に位置する画素回路と、エッジ領域に位置する走査駆動回路とを含み、前記画素回路は、アレイ分布された複数のサブ画素回路を含み、前記走査駆動回路は、複数のシフトレジスタユニットを含み、各々のシフトレジスタユニットは、対応するサブ画素回路に発光制御信号を供給するためのものである。前記走査駆動回路がAMOLED表示パネルのエッジ領域に設けられているため、走査駆動回路の並び方によって、AMOLED表示パネルの額縁幅が決定されている。
【発明の概要】
【0004】
1つ目の局面において、本開示の実施例は、ベース上に設けられた走査駆動回路及び表示領域を含む表示基板であって、前記走査駆動回路は、複数のシフトレジスタユニットを含み、前記走査駆動回路は、第一電圧信号線、第二電圧信号線、第一クロック信号線及び第二クロック信号線を更に含み、前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線、前記第一クロック信号線及び前記第二クロック信号線は、第一方向に沿って延在し、前記表示領域には、少なくとも1つの駆動トランジスタが含まれ、前記駆動トランジスタは、発光素子に表示を行わせるよう駆動するように構成され、
前記複数のシフトレジスタユニットのうち、少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力回路及び信号出力線を含み、前記出力回路は、それぞれ前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線及び前記信号出力線に結合され、前記信号出力線は、第二方向に沿って延在し、前記第一方向と前記第二方向とは交差し、
前記出力回路に含まれるトランジスタは、前記第一電圧信号線と前記第二電圧信号線との間に設けられる、表示基板を提供している。
【0005】
選択的に、前記第一電圧信号線は、第一電圧を前記出力回路に供給し、前記第二電圧信号線は、第二電圧を前記出力回路に供給し、前記第一電圧は、前記第二電圧よりも高い。
【0006】
選択的に、前記信号出力線は、隣接するシフトレジスタユニットにおける出力回路の間に位置する。
【0007】
選択的に、前記第一電圧信号線は、前記第二電圧信号線における前記表示領域から遠い側に位置する。
【0008】
選択的に、前記出力回路は、出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタを含み、
前記出力リセットトランジスタと前記出力トランジスタとは、第一方向に沿って配列され、
前記出力リセットトランジスタの第一電極は、前記第一電圧信号線に結合され、前記出力トランジスタの第一電極は、前記第二電圧信号線に結合され、
前記出力トランジスタの第二電極及び前記出力リセットトランジスタの第二電極は、何れも前記信号出力線に結合される。
【0009】
選択的に、前記出力トランジスタのアクティブ層及び前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第一半導体層によって形成され、
前記第一半導体層と前記信号出力線とは、第一方向に沿って配列される。
【0010】
選択的に、前記出力リセットトランジスタのゲートは、少なくとも1つの出力リセットゲートパターンを含み、前記出力リセットトランジスタの第一電極は、少なくとも1つの第一電極パターンを含み、前記出力リセットトランジスタの第二電極は、少なくとも1つの第二電極パターンを含み、
前記出力リセットゲートパターンは、隣接する前記第一電極パターンと前記第二電極パターンとの間に位置し、
前記第二電極パターン、前記出力リセットゲートパターン及び前記第一電極パターンは、何れも第二方向に沿って延在し、
前記第一方向と前記第二方向とは交差する。
【0011】
選択的に、前記出力トランジスタのゲートは、少なくとも1つの出力ゲートパターンを含み、前記出力トランジスタの第一電極は、少なくとも1つの第三電極パターンを含み、前記出力トランジスタの第二電極は、少なくとも1つの第四電極パターンを含み、
前記出力ゲートパターンは、隣接する前記第三電極パターンと前記第四電極パターンとの間に位置し、
前記第四電極パターン、前記出力ゲートパターン及び前記第三電極パターンは、何れも第二方向に沿って延在し、
前記第一方向と前記第二方向とは交差し、
前記出力リセットトランジスタにおける最も前記出力トランジスタのゲートに近い第二電極パターンは、前記出力トランジスタの第四電極パターンとして兼用される。
【0012】
選択的に、前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた少なくとも2つの第一導電部分と、少なくとも1つの第一チャネル部分とを含み、各々の前記第一チャネル部分は、隣接する2つの前記第一導電部分の間に設けられ、
前記第一チャネル部分と前記出力リセットゲートパターンとは、1対1で対応し、各々の前記第一チャネル部分の前記ベース上での正投影は、何れも、対応する前記出力リセットゲートパターンの前記ベース上での正投影の内部に位置し、
前記出力リセットトランジスタにおける一部の前記第一導電部分と前記第一電極パターンとは、1対1で対応し、前記第一電極パターンの前記ベース上での正投影と、対応する前記第一導電部分の前記ベース上での正投影とには、第一重なり領域があり、前記第一電極パターンは、前記第一重なり領域に設けられた少なくとも1つの第一ビアホールを介して、対応する前記第一導電部分に結合され、
前記出力リセットトランジスタにおける他部の前記第一導電部分と前記第二電極パターンとは、1対1で対応し、前記第二電極パターンの前記ベース上での正投影と、対応する前記第一導電部分の前記ベース上での正投影とには、第二重なり領域があり、前記第二電極パターンは、前記第二重なり領域に設けられた少なくとも1つの第二ビアホールを介して、対応する前記第一導電部分に結合される。
【0013】
選択的に、前記出力トランジスタのアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた少なくとも2つの第二導電部分と、少なくとも1つの第二チャネル部分とを含み、各々の前記第二チャネル部分は、隣接する2つの前記第二導電部分の間に設けられ、
前記第二チャネル部分と前記出力ゲートパターンとは、1対1で対応し、各々の前記第二チャネル部分の前記ベース上での正投影は、何れも、対応する前記出力ゲートパターンの前記ベース上での正投影の内部に位置し、
前記出力トランジスタにおける一部の前記第二導電部分と前記第三電極パターンとは、1対1で対応し、前記第三電極パターンの前記ベース上での正投影と、対応する前記第二導電部分の前記ベース上での正投影とには、第三重なり領域があり、前記第三電極パターンは、前記第三重なり領域に設けられた少なくとも1つの第三ビアホールを介して、対応する前記第二導電部分に結合され、
前記出力トランジスタにおける他部の前記第二導電部分と前記第四電極パターンとは、1対1で対応し、前記第四電極パターンの前記ベース上での正投影と、対応する前記第二導電部分の前記ベース上での正投影とには、第四重なり領域があり、前記第四電極パターンは、前記第四重なり領域に設けられた少なくとも1つの第四ビアホールを介して、対応する前記第二導電部分に結合される。
【0014】
選択的に、前記第一電圧信号線の数は1つであり、
前記出力回路は、出力リセットトランジスタを含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量、第一トランジスタ及び第二容量接続トランジスタを更に含み、
前記出力リセットトランジスタの第一電極、前記出力容量の第一極板、前記第一トランジスタの第一電極及び前記第二容量接続トランジスタの第一電極は、何れも前記第一電圧信号線に結合される。
【0015】
選択的に、前記表示基板は、第三電圧信号線を更に含み、前記第一電圧信号線は、前記第二電圧信号線と前記第三電圧信号線との間に位置する。
【0016】
選択的に、前記第二容量接続トランジスタの第一電極が第五接続ビアホールを介して信号線導電接続部に結合され、前記信号線導電接続部が前記第一電圧信号線に結合されることで、前記第二容量接続トランジスタの第一電極が前記第一電圧信号線に結合されるようにし、
前記信号線導電接続部と前記第一電圧信号線とがソースドレイン金属層に含まれ、前記第二容量接続トランジスタの第一電極がアクティブ層に含まれる。
【0017】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一容量を更に含み、
前記信号線導電接続部のベース上での正投影は、第一容量の第一極板のベース上での正投影と部分的に重なる。
【0018】
選択的に、前記出力容量の第一極板の前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース上での正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量の第一極板は、前記信号線重なり領域に設けられた少なくとも1つの信号線ビアホールを介して、前記第一電圧信号線に結合される。
【0019】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一ノード制御トランジスタ及び第二容量を更に含み、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートは、前記第二容量の第二極板に結合され、
前記第二容量の第一極板の前記ベース上での正投影は、前記第二容量の第二極板の前記ベース上での正投影内にあり、
前記第二容量の第一極板はL字形であり、
前記第二容量の第一極板は、第二水平極板部を含み、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース上での正投影と、前記第二水平極板部の前記ベース上での正投影とは、第一方向に沿って配列される。
【0020】
選択的に、前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、前記第三電圧信号線は、第一方向に沿って延在し、前記第三電圧信号線は、前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に位置し、前記第一ノード制御トランジスタは、前記第三電圧信号線と前記第一電圧信号線との間に位置し、
前記第二容量の第一極板は、前記第二水平極板部に結合される第二鉛直極板部を更に含み、前記第二鉛直極板部の前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影と部分的に重なる。
【0021】
選択的に、前記第一クロック信号線は、前記第三電圧信号線における前記第一電圧信号線から遠い側に位置し、
前記出力回路は、出力トランジスタを含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記出力トランジスタのゲートと前記第二容量の第二極板との間に設けられた第二導電接続部を更に含み、前記第二導電接続部は、それぞれ前記出力トランジスタのゲート及び前記第二容量の第二極板に結合され、
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第二容量の第二極板に結合される第三導電接続部を更に含み、
前記第三導電接続部の前記ベース上での正投影と、第一クロック信号線の前記ベース上での正投影とには、第六重なり領域があり、前記第一クロック信号線は、前記第六重なり領域に設けられた少なくとも1つの第六ビアホールを介して、前記第二容量の第一極板に結合される。
【0022】
選択的に、前記第一ノード制御トランジスタは、第二アクティブパターンを含み、前記第二アクティブパターンはU字形であり、
前記第二アクティブパターンは、1つ目の第一ノード制御チャネル部分と、2つ目の第一ノード制御チャネル部分と、前記1つ目の第一ノード制御チャネル部分に結合される1つ目の第一ノード制御導電部分と、前記2つ目の第一ノード制御チャネル部分に結合される2つ目の第一ノード制御導電部分とを含み、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートは、互いに結合される第一ゲートパターンと第二ゲートパターンとを含み、
前記第一ゲートパターンは、前記1つ目の第一ノード制御チャネル部分に対応し、前記第二ゲートパターンは、前記2つ目の第一ノード制御チャネル部分に対応し、
前記1つ目の第一ノード制御導電部分は、前記第一ノード制御トランジスタの第二電極に対応し、前記2つ目の第一ノード制御導電部分は、前記第一ノード制御トランジスタの第一電極に対応する。
【0023】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二ノード制御トランジスタを更に含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二容量接続トランジスタを含み、
前記第二ノード制御トランジスタの第二電極と前記第一ノード制御トランジスタの第二電極との間は、第四導電接続部を介して結合され、
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第二容量接続トランジスタのゲートに結合される第五導電接続部を更に含み、前記第五導電接続部の前記ベース上での正投影と、前記第四導電接続部の前記ベース上での正投影との間には、第七重なり領域があり、
前記第五導電接続部は、前記第七重なり領域に設けられた第七ビアホールを介して、前記第四導電接続部に結合される。
【0024】
選択的に、前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、前記第三電圧信号線は、前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に位置し、
前記第一ノード制御トランジスタの第一電極は、第六導電接続部に結合され、前記第二ノード制御トランジスタのゲートは、第七導電接続部に結合され、
前記第六導電接続部の前記ベース上での正投影と、前記第七導電接続部の前記ベース上での正投影との間には、第八重なり領域があり、前記第六導電接続部は、前記第八重なり領域内に設けられた第八ビアホールを介して、前記第七導電接続部に結合され、
前記第二ノード制御トランジスタの第一電極は、前記第三電圧信号線に結合される。
【0025】
選択的に、前記第二ノード制御トランジスタのゲートは、第八導電接続部にも結合され、前記第八導電接続部の前記ベース上での正投影と、前記第二クロック信号線の前記ベース上での正投影との間には、第九重なり領域があり、前記第八導電接続部は、前記第九重なり領域に設けられた第九ビアホールを介して、前記第二クロック信号線に結合される。
【0026】
選択的に、前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、前記第三電圧信号線は、第一方向に沿って延在し、
前記第二クロック信号線は、前記第一クロック信号線と前記第三電圧信号線との間に設けられるか、或いは、第一クロック信号線は、前記第二クロック信号線と前記第三電圧信号線との間に設けられる。
【0027】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、入力トランジスタを更に含み、
前記入力トランジスタの第一電極は、入力信号端に結合され、
前記入力トランジスタの第二電極は、第九導電接続部に結合され、前記第九導電接続部の前記ベース上での正投影と、前記第二容量の第二極板の前記ベース上での正投影との間には、第十重なり領域があり、前記第九導電接続部は、前記第十重なり領域に設けられた第十ビアホールを介して、前記第二容量の第二極板に結合される。
【0028】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第三ノード制御トランジスタ、第二容量接続トランジスタ及び入力トランジスタを更に含み、
前記第三ノード制御トランジスタのゲートは、第一クロック信号線に結合され、
前記入力トランジスタのアクティブ層、前記第三ノード制御トランジスタのアクティブ層及び前記第二容量接続トランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第三半導体層によって形成され、
前記入力トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第五導電部分、第五チャネル部分及び2つ目の第五導電部分を含み、
前記2つ目の第五導電部分は、1つ目の第六導電部分として兼用され、
前記第三ノード制御トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第六導電部分、第六チャネル部分及び2つ目の第六導電部分を含み、
前記2つ目の第六導電部分は、1つ目の第七導電部分として兼用され、
前記第二容量接続トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第七導電部分、第七チャネル部分及び2つ目の第七導電部分を含む。
【0029】
選択的に、前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、
前記第三電圧信号線は、第一方向に沿って延在し、
前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影、前記第一クロック信号線の前記ベース上での正投影、及び、前記第二クロック信号線の前記ベース上での正投影は、何れも、前記シフトレジスタユニットの前記ベース上での正投影における前記表示基板の表示領域から遠い側に位置する。
【0030】
選択的に、前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量、第一容量、第二容量、第一トランジスタ、第二トランジスタ、第一容量接続トランジスタ、第二容量接続トランジスタ、第一ノード制御トランジスタ、第二ノード制御トランジスタ、入力トランジスタ、第三ノード制御トランジスタを更に含み、
前記第一トランジスタの第二電極は、前記出力容量の第二極板に結合され、前記第一トランジスタの第一電極は、前記第一電圧信号線に結合され、前記第一トランジスタのゲートは、前記第三ノード制御トランジスタの第二電極に結合され、
前記第二トランジスタの第一電極は、前記第一容量の第一極板に結合され、前記第二トランジスタの第二電極は、第一容量接続トランジスタの第二電極に結合され、前記第二トランジスタのゲートは、前記第三ノード制御トランジスタのゲートに結合され、
前記第一容量接続トランジスタのゲート及び前記第二容量接続トランジスタのゲートは、それぞれ前記第一容量の第二極板に結合され、前記第一容量接続トランジスタの第二電極は、前記第一容量の第一極板に結合され、前記第一容量接続トランジスタの第一電極は、第二トランジスタのゲートに結合され
前記第二容量接続トランジスタの第一電極は、前記第一電圧信号線に結合され、前記第二容量接続トランジスタのゲートは、前記第二ノード制御トランジスタの第二電極に結合され、前記第二容量接続トランジスタの第二電極は、前記第三ノード制御トランジスタの第一電極に結合され、
前記第一ノード制御トランジスタの第一電極は、前記第二ノード制御トランジスタのゲートに結合され、前記第一ノード制御トランジスタのゲートは、前記第二容量の第二極板に結合され、
前記第二ノード制御トランジスタの第二電極は、前記第一ノード制御トランジスタの第二電極に結合され、前記第二ノード制御トランジスタのゲートは、前記第二クロック信号線に結合され、前記第二ノード制御トランジスタの第一電極は、前記第三電圧信号線に結合され、
前記入力トランジスタのゲートは、前記第二ノード制御トランジスタのゲートに結合され、前記入力トランジスタの第一電極は、入力信号端に結合され、前記入力トランジスタの第二電極は、前記第二容量の第二極板に結合され、
前記第三ノード制御トランジスタのゲートは、前記第一クロック信号線に結合され、
前記出力容量の第一極板は、前記第一電圧信号線に結合され、前記出力容量の第二極板は、前記出力リセットトランジスタのゲートに結合され、
前記第二容量の第二極板は、前記出力トランジスタのゲートに結合され、前記第二容量の第一極板は、前記第一クロック信号線に結合され、
前記出力トランジスタの第二電極及び前記出力リセットトランジスタの第二電極は、何れも前記信号出力線に結合される。
【0031】
選択的に、前記表示領域に近づく方向に沿って、前記第一クロック信号線、前記第二クロック信号線及び前記第三電圧信号線は、順次に配列されるか、或いは、前記表示領域に近づく方向に沿って、前記第二クロック信号線、前記第一クロック信号線及び前記第三電圧信号線は、順次に配列される。
【0032】
選択的に、前記第一容量の第一極板は、第一水平極板部及び第一鉛直極板部を含み
前記出力トランジスタ及び前記出力リセットトランジスタは、前記第一電圧信号線と前記第二電圧信号線との間に設けられ、前記第一方向に沿って、前記出力リセットトランジスタ、前記出力トランジスタ及び前記信号出力線は、順次に配列され、
前記第三電圧信号線は、前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に設けられ、前記第一容量、前記第一トランジスタ、第二トランジスタ、第一容量接続トランジスタ、第二容量接続トランジスタ、第一ノード制御トランジスタ、第二ノード制御トランジスタ、入力トランジスタ及び第三ノード制御トランジスタは、何れも、前記第一電圧信号線と前記第三電圧信号線との間に設けられ、
前記第一トランジスタ、前記第二トランジスタ及び前記第一鉛直極板部は、第一方向に沿って順次に配列され、前記入力トランジスタ、前記第三ノード制御トランジスタ、前記第二容量接続トランジスタ及び前記第一水平極板部は、第一方向に沿って順次に配列され、前記第二ノード制御トランジスタ及び前記第一ノード制御トランジスタは、第一方向に沿って順次に配列され、
前記第一容量接続トランジスタのゲートの前記ベース上での正投影は、前記第一容量の第二極板の前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース上での正投影との間に設けられ、
前記第二トランジスタのゲートの前記ベース上での正投影は、前記第三ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース上での正投影との間に設けられ、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影と、前記第一容量の第一極板の前記ベース上での正投影との間に設けられ、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース上での正投影と、前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影との第二方向における最小距離は、前記第二容量接続トランジスタのゲートの前記ベース上での正投影と、前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影との第二方向における最小距離よりも大きい。
【0033】
選択的に、前記出力容量の第一極板の前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース上での正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量の第二極板の前記ベース上での正投影は、前記第一電圧信号線の前記ベース上での正投影と部分的に重なり、
前記第二容量の第一極板の前記ベース上での正投影は、前記第二容量の第二極板の前記ベース上での正投影内にあり、前記第二容量の第一極板はL字形であり、
前記第二容量の第一極板は、第二水平極板部及び第二鉛直極板部を含み、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートと前記第二水平極板部とは、第一方向に沿って配列され、
前記第二鉛直極板部の前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影と部分的に重なる。
【0034】
選択的に、前記表示基板は、前記ベース上に設けられた複数行の画素回路を更に含み、前記画素回路は、発光制御端を含み、
前記走査駆動回路に含まれる前記シフトレジスタユニットと前記行の画素回路とは、1対1で対応し、
前記シフトレジスタユニットの信号出力線は、該当行の画素回路の発光制御端に結合され、前記該当行の画素回路の発光制御端に発光制御信号を供給するためのものである。
【0035】
2つ目の局面において、本開示の実施例は、ベース上に走査駆動回路を製作し、表示基板に含まれる表示領域に少なくとも1つの駆動トランジスタを製作することを含む表示基板の製作方法であって、前記駆動トランジスタは、発光素子に表示を行わせるよう駆動するように構成され、
前記走査駆動回路は、複数のシフトレジスタユニット、第一電圧信号線、第二電圧信号線、第一クロック信号線及び第二クロック信号線を含み、前記複数のシフトレジスタユニットのうち、少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力回路及び信号出力線を含み、
前記表示基板の製作方法は、
前記第一電圧信号線と前記第二電圧信号線との間に、前記出力回路に含まれるトランジスタを製作することと、
前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線、前記第一クロック信号線及び前記第二クロック信号線を第一方向に沿って延在するように設け、信号出力線を第二方向に沿って延在するように設けることとを更に含み、
前記第一方向と前記第二方向とは交差する、表示基板の製作方法を更に提供している。
【0036】
選択的に、本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板の製作方法は、
前記信号出力線を隣接するシフトレジスタユニットにおける出力回路の間に設けることを更に含む。
【0037】
選択的に、前記第一電圧信号線は、前記第二電圧信号線における表示領域から遠い側に位置する。
【0038】
選択的に、前記出力回路は、出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタを含み、前記出力回路に含まれるトランジスタを製作するステップは、具体的に、
前記第一電圧信号線と前記第二電圧信号線との間に第一半導体層を形成することと、
前記第一半導体層における前記ベースとは反対側の面に第一ゲート金属層を製作し、前記第一ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記出力トランジスタのゲート及び前記出力リセットトランジスタのゲートを形成することと、
前記出力トランジスタのゲート及び前記出力リセットトランジスタのゲートをマスクとして、第一半導体層における前記ゲートによって覆われていない部分に対してドーピングを行うことで、前記第一半導体層における前記ゲートによって覆われていない部分が導電部分として形成され、前記第一半導体層における前記ゲートによって覆われている部分がチャネル部分として形成されるようにすることとを含む。
【0039】
選択的に、前記表示基板の製作方法は、前記第一ゲート金属層における前記第一半導体層とは反対側の面に第二ゲート金属層を設け、前記第二ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、第二方向に沿って延在する信号出力線を形成することを更に含み、
前記第一半導体層の前記ベース上での正投影と、前記信号出力線の前記ベース上での正投影とは、第一方向に沿って配列され、前記第一方向と前記第二方向とは交差する。
【0040】
選択的に、第一電圧信号線、第二電圧信号線、第一クロック信号線及び第二クロック信号線を製作するステップは、具体的に、
前記第二ゲート金属層における前記第一ゲート金属層とは反対側の面にソースドレイン金属層を製作し、前記ソースドレイン金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線、第一クロック信号線及び第二クロック信号線を形成することを含む。
【0041】
選択的に、前記第一電圧信号線の数は1つであり、前記出力回路は、出力リセットトランジスタを含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量、第一極板及び第二容量接続トランジスタを更に含み、前記表示基板の製作方法は、
前記出力リセットトランジスタの第一電極、前記出力容量の第一極板、前記第一トランジスタの第一電極及び前記第二容量接続トランジスタの第一電極を、何れも前記第一電圧信号線に結合されるように設けることを更に含む。
【0042】
3つ目の局面において、本開示の実施例は、上記の表示基板を含む、表示装置を更に提供している。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本開示の実施例に記載の表示基板に含まれる少なくとも1つのシフトレジスタユニットに係る少なくとも1つの実施例の回路図である。
図2A図1に示すシフトレジスタユニットに係る少なくとも1つの実施例の動作タイムチャートである。
図2B】本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板の領域区画の模式図である。
図2C】本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板に含まれる走査駆動回路と画素回路との間の接続関係の模式図である。
図2D】本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットのレイアウトの模式図である。
図3】本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットの他のレイアウトの模式図である。
図4】本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットにおけるアクティブ層の模式図である。
図5】本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットにおける第一ゲート金属層の模式図である。
図6】本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットにおける第二ゲート金属層の模式図である。
図7】本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットに採用されたビアホールの模式図である。
図8】本開示の少なくとも1つの実施例によるシフトレジスタユニットにおけるソースドレイン金属層の模式図である。
図9図6に基づく容量の極板の区画の模式図である。
図10A】第一電圧信号線VGHのベース上での正投影と、第二半導体層に含まれ且つ前記第一トランジスタT8の第一電極S8として使用される1つ目の第三導電部分211のベース上での正投影との間の距離の模式図である。
図10B】第一電圧信号線VGHのベース上での正投影と第二半導体層に含まれ且つ前記第一トランジスタT8の第二電極D8として使用される2つ目の第三導電部分212のベース上での正投影との間の距離の模式図である。
図10C】T5のゲートG5のベース上での正投影と、T6のゲートG6のベース上での正投影と、第一電圧信号線VGHのベース上での正投影との間の距離の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を明確且つ完全に説明するが、明らかなことに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られた他の実施例は、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0045】
図1に示すように、本開示は、表示基板を提供し、前記表示基板は、表示基板のエッジ領域に位置する走査駆動回路を含み、前記走査駆動回路は、第一電圧信号線VGH、第二電圧信号線VGL1、第三電圧信号線VGL2、第一クロック信号線CB、第二クロック信号線CK及び信号出力線EOUTを含み、前記走査駆動回路は、複数のシフトレジスタユニットを更に含み、
図1に示すように、前記複数のシフトレジスタユニットのうち、少なくとも1つのシフトレジスタユニットに係る少なくとも1つの実施例は、出力リセットトランジスタT9、出力トランジスタT10、出力容量C3、第一容量C1、第二容量C2、第一トランジスタT8、第二トランジスタT7、第一容量接続トランジスタT6、第二容量接続トランジスタT5、第一ノード制御トランジスタT2、第二ノード制御トランジスタT3、入力トランジスタT1及び第三ノード制御トランジスタT4を含み、
前記出力リセットトランジスタT9のゲートG9は、前記出力容量C3の第二極板C3bに結合され、前記出力リセットトランジスタT9の第一電極S9に高電圧信号Vghが投入され、
前記出力トランジスタT10のゲートG10は、前記第二容量C2の第二極板C2bに結合され、前記出力トランジスタT10の第一電極S10に低電圧信号Vglが投入され、
前記出力リセットトランジスタT9の第二電極D9及び前記出力トランジスタT10の第二電極D10は、何れも前記信号出力線EOUTに結合され、
前記第一トランジスタT8の第二電極D8は、前記出力容量C3の第二極板C3bに結合され、前記第一トランジスタT8の第一電極S8に前記高電圧信号Vghが投入され、前記第一トランジスタT8のゲートG8は、前記第三ノード制御トランジスタT4の第二電極D4に結合され、
前記第二トランジスタT7の第二電極D7は、前記第一容量C1の第一極板C1aに結合され、前記第二トランジスタT7の第一電極S7は、前記出力容量C3の第二極板C3bに結合され、前記第二トランジスタT7のゲートG7は、前記第三ノード制御トランジスタT4のゲートG4に結合され、
前記第一容量接続トランジスタT6のゲートG6及び前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5は、それぞれ前記第一容量C1の第二極板C1bに結合され、前記第一容量接続トランジスタT6の第二電極D6は、前記第一容量C1の第一極板C1aに結合され、前記第一容量接続トランジスタT6の第一電極S6は、第二トランジスタT7のゲートG7に結合され、
前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5は、前記第一電圧信号線VGHに結合され、前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5は、前記第二ノード制御トランジスタT3の第二電極D3に結合され、前記第二容量接続トランジスタT5の第二電極D5は、前記第三ノード制御トランジスタT4の第一電極S4に結合され、
前記第一ノード制御トランジスタT2の第一電極S2は、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3に結合され、前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートG2は、前記第二容量C2の第二極板C2bに結合され、
前記第二ノード制御トランジスタT3の第二電極D3は、前記第一ノード制御トランジスタT2の第二電極D2に結合され、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3は、前記第二クロック信号線CKに結合され、前記第二ノード制御トランジスタT3の第一電極S3に前記低電圧信号Vglが投入され、
前記入力トランジスタT1のゲートG1は、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3に結合され、前記入力トランジスタT1の第一電極S1は、入力信号端E1に結合され、前記入力トランジスタT1の第二電極D1は、前記第二容量C2の第二極板C2bに結合され、
前記第三ノード制御トランジスタT4のゲートG4は、前記第一クロック信号線CBに結合され、
前記出力容量C3の第一極板C3aに前記高電圧信号Vghが投入され、前記出力容量C3の第二極板C3bは、前記出力リセットトランジスタT9のゲートG9に結合され、
前記第二容量C2の第二極板C2bは、前記出力トランジスタT10のゲートG10に結合され、前記第二容量C2の第一極板C2aは、第一クロック信号線CBに結合される。
【0046】
図1に示すシフトレジスタユニットに係る少なくとも1つの実施例において、全てのトランジスタは、p型トランジスタになっているが、これに限定されない。
【0047】
本開示の実施例において、図1に示すシフトレジスタユニットに係る少なくとも1つの実施例は、発光制御走査駆動回路であってもよいが、これに限定されない。
【0048】
本開示の少なくとも1つの実施例において、トランジスタの第一電極がソース、トランジスタの第二電極がドレインであってもよく、又は、トランジスタの第一電極がドレイン、トランジスタの第二電極がソースであってもよい。
【0049】
図1において、符号N1は第一ノード、符号N2は第二ノード、符号N3は第三ノード、符号N4は第四ノードである。
【0050】
図2Aに示すように、本開示の図1に示すようなシフトレジスタユニットに係る少なくとも1つの実施例は、動作の際、
第一段階P1では、CKはローレベルを入力し、T1及びT3はオンとなり、オンとなったT1により、E1から供給されたハイレベルの入力信号が第一ノードN1に伝送されることで、第一ノードN1の電位がハイレベルとされ、その結果、T2、T8及びT10がオフにされ、また、オンとなったT3により、Vglが第二ノードN2に伝送されることで、第二ノードN2の電位がローレベルとされ、その結果、T5及びT6がオンにされる。CBはハイレベルを入力するため、T7はオフとなり、また、C3のエネルギー蓄積作用により、第四ノードN4の電位がハイレベルに維持可能であり、その結果、T9にオフされ、第一段階P1では、T9及びT10が何れもオフとなるため、EOUTは、ローレベルの出力を維持し、
第二段階P2では、CBはローレベルを入力し、T4及びT7はオンとなり、第一クロック信号CKがハイレベルを入力するため、T1及びT3はオフとなり、第一容量C1のエネルギー蓄積作用により、第二ノードN2の電位が前段階のローレベルに引き続き維持可能であり、T5及びT6はオンとなり、オンとなったT5及びT4を介してVghが第一ノードN1に伝送されることで、第一ノードN1の電位が前段階のハイレベルに引き続き維持されるため、T2、T8及びT10はオフとなり、また、CBから供給されたローレベルが、オンとなったT6及びT7を介して第四ノードN4に伝送されることで、第四ノードN4の電位がローレベルとされるため、T9はオンとなり、EOUTは、高電圧信号Vghを出力し、
第三段階P3では、CKはローレベルを入力し、T1及びT3はオンとなり、CBがハイレベルを供給するため、T4及びT7はオフとなり、C3のエネルギー蓄積作用により、第四ノードN4の電位が前段階のローレベルに維持可能であり、その結果、T9は、オン状態に維持され、EOUTは、高電圧信号Vghを出力し、
第四段階P4では、CKはハイレベルを入力し、T1及びT3はオフとなり、CBはローレベルを入力し、T4及びT7はオンとなり、第二容量C2のエネルギー蓄積作用により、第一ノードN1の電位が前段階のハイレベルに維持されることで、T2、T8及びT10がオフにされる。第一容量C1のエネルギー蓄積作用により、第二ノードN2の電位が前段階のローレベルに引き続き維持されることで、T5及びT6がオンにされる。また、CBから入力された低電圧信号が、オンとなったT6及びT7を介して第四ノードN4に伝送されることで、第四ノードN4の電位がローレベルとされ、T9はオンとなり、オンとなったT9により、高電圧Vghが出力され、EOUTは、高電圧信号Vghを出力し、
第五段階P5では、CKは低電圧信号を入力し、T1及びT3はオンとなり、CBは高電圧信号を入力し、T4及びT7はオフとなる。オンとなったT1により、E1から供給されたローレベルの入力信号が第一ノードN1に伝送されることで、第一ノードN1の電位がローレベルとされるため、T2、T8及びT10はオンとなり、オンとなったT2により、ローレベルの第二クロック信号が第二ノードN2に伝送されることで、第二ノードN2の電位を更に引き下げることが可能であるため、第二ノードN2の電位が前段階のローレベルに引き続き維持され、その結果、T5及びT6がオンにされ、また、オンとなったT8により、Vghが第四ノードN4に伝送されることで、第四ノードN4の電位が高電圧とされるため、T9はオフとなり、オンとなったT10により、Vglが出力され、EOUTは、低電圧信号Vglを出力する。
【0051】
図2Bに示すように、符号J1は表示基板、符号A0は表示領域、符号B1は第一エッジ領域、符号B2は第二エッジ領域である。
【0052】
前記表示基板J1の表示領域A0には、複数本の発光制御線、複数本のゲート線及び複数本のデータ線、並びに、前記複数本のゲート線と前記複数本のデータ線とにより交差して規定された複数のサブ画素が設けられていてもよく、
第一エッジ領域B1及び/又は第二エッジ領域B2には、複数のシフトレジスタユニットを含む走査駆動回路が設けられていてもよく、
前記走査駆動回路に含まれる複数のシフトレジスタユニットと前記複数本の発光制御線とは、1対1で対応し、各々の前記シフトレジスタユニットの信号出力線は、対応する発光制御線に結合され、対応する発光制御線に発光制御信号を供給するためのものである。
【0053】
具体的な実施の際、1つの前記発光制御線は、該当の行画素回路の発光制御端に結合される。
【0054】
選択的に、前記表示基板は、前記ベース上に設けられた複数行の画素回路を更に含み、前記画素回路は、発光制御端を含み、
前記走査駆動回路に含まれる前記シフトレジスタユニットと前記行の画素回路とは、1対1で対応し、
前記シフトレジスタユニットの信号出力線は、該当行の画素回路の発光制御端に結合され、前記該当行の画素回路の発光制御端に発光制御信号を供給するためのものである。
【0055】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記画素回路は、表示基板の有効表示領域に設けられてもよく、前記走査駆動回路は、表示基板のエッジ領域に設けられてもよい。
【0056】
図2Cに示すように、符号Y1は走査駆動回路、符号S11は前記走査駆動回路S1に含まれる第一段のシフトレジスタユニット、符号S12は前記走査駆動回路S1に含まれる第二段のシフトレジスタユニット、符号S1N-1は前記走査駆動回路S1に含まれる第N-1段のシフトレジスタユニット、符号S1Nは前記走査駆動回路S1に含まれる第N段のシフトレジスタユニット、Nは3よりも大きい整数であり、
図2Cにおいて、符号R1は第一行の画素回路、符号R2は第二行の画素回路、符号RN-1は第N-1行の画素回路、符号RNは第N行の画素回路であり、
S11は、R1に対応付けられ、S12は、R2に対応付けられ、S1N-1は、RN-1に対応付けられ、S1Nは、RNに対応付けられ、
S11は、R1に第一行の発光制御信号を供給し、S12は、R2に第二行の発光制御信号を供給し、S1N-1は、R1N-1に第N-1行の発光制御信号を供給し、S1Nは、R1Nに第N行の発光制御信号を供給する。
【0057】
図2Cに示すように、エッジ領域において、前記表示基板は、ゲート駆動回路を更に含んでもよく、前記ゲート駆動回路は、複数段のゲート駆動ユニットを含み、前記ゲート駆動ユニットと画素行とも、1対1で対応し、該当行の画素に、該当するゲート駆動信号を供給するためのものであり、
図2Cにおいて、符号Y2はゲート駆動回路、符号S21はゲート駆動回路に含まれる第一行のゲート駆動ユニット、符号S22はゲート駆動回路に含まれる第二行のゲート駆動ユニット、符号S2N-1はゲート駆動回路に含まれる第N-1行のゲート駆動ユニット、符号S2Nはゲート駆動回路に含まれる第N行のゲート駆動ユニットである。
【0058】
図2Dに示すように、第一電圧信号線VGHは高電圧信号Vghを供給し、第二電圧信号線VGL1及び第三電圧信号線VGL2は低電圧信号Vglを供給し、第四電圧信号線VGH0は高電圧信号Vghを供給し、
図2Dに示すように、ESTV、VGH0、VGL2、VGH、VGL1、CK及びCBは、表示領域から遠ざかる方向に沿って配列され、ESTV、VGH0、VGL2、VGH、VGL1、CK及びCBは、第一方向に沿って延在し、
T8、T9及びT10は、VGL2とVGH0との間に設けられ、T9及びT10は、第一方向に沿って配列され、T8は、T9とVGL2との間に設けられ、
T6、T7、C1、T1、T4及びT5は、VGHとVGL2との間に設けられ、
C1は、VGL2とT6との間に設けられ、T4は、VGL2とT6との間に設けられ、
T7及びT6は、第一方向に沿って順次に配列され、T1、T4及びT5は、第一方向に沿って順次に配列され、
T2及びT3は、VGL1とVGHとの間に設けられ、T3とT2とは、第一方向に沿って順次に配列され、
C3のベース上での正投影は、VGH0のベース上での正投影と部分的に重なり、C2のベース上での正投影は、VGL1のベース上での正投影と部分的に重なる。
【0059】
図2Dにおいて、符号ESTVはスタート信号線である。
【0060】
図2Dに示すように、D1はD4として兼用され、S4はD5として兼用され、D6は、D7として兼用される。
【0061】
図2D及び図3において、符号G1はT1のゲート、符号S1はT1の第一電極、符号D1はT1の第二電極であり、符号G2はT2のゲート、符号S2はT2の第一電極、符号D2はT2の第二電極であり、符号G3はT3のゲート、符号S3はT3の第一電極、符号D3はT3の第二電極であり、符号G4はT4のゲート、符号S4はT4の第一電極、符号D4はT4の第二電極であり、符号G5はT5のゲート、符号S5はT5の第一電極、符号D5はT5の第二電極であり、符号G6はT6のゲート、符号S6はT6の第一電極、符号D6はT6の第二電極であり、符号G7はT7のゲート、符号S7はT7の第一電極、符号D7はT7の第二電極であり、符号G8はT8のゲート、符号S8はT8の第一電極、符号D8はT8の第二電極であり、符号G9はT9のゲート、符号S9はT9の第一電極、符号D9はT9の第二電極であり、符号G10はT10のゲート、符号S10はT10の第一電極、符号D10はT10の第二電極である。
【0062】
図2Dにおいて、符号ESTVはスタート信号線である。
【0063】
上記図2Dに示すゲート駆動回路のレイアウト方式では、高電圧信号を供給する信号線が2本採用されているため、信号線の接続方式は、乱雑になってしまい、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT10と、第n+1段のシフトレジスタユニットにおける出力リセットトランジスタとの間の空間は、EOUTを設けるために十分に利用されておらず、それに、C1については、T5のゲートと第二導電接続部との間の空間が十分に利用されておらず、C2については、T2と、隣接する次段のシフトレジスタユニットとの間の空間が十分に利用されておらず、その結果、シフトレジスタユニットの横方向の幅が大きく、表示基板の狭額縁化の発展に不利となる。
【0064】
図2Dに示すシフトレジスタユニットは、走査駆動回路に含まれる第n段のシフトレジスタユニットであってもよく、nは正整数である。
【0065】
上記問題の存在に基づいて、本開示の発明者が検討したところ、シフトレジスタユニットにおける各トランジスタのレイアウト方式を調整して、シフトレジスタユニットの占有面積を縮小させることで、表示基板の額縁幅を縮小可能であることを見出した。
【0066】
図3に示すレイアウト方式では、第一電圧信号線VGHは高電圧信号Vghを供給し、第二電圧信号線VGL1及び第三電圧信号線VGL2は、低電圧信号Vglを供給し、本開示の少なくとも1つの実施例では、レイアウトを容易にするために、高電圧信号Vghを供給する信号線が1本減らされ、VGHがVGL1とVGL2との間に設けられるようになっている。
【0067】
図2Dに比べて、図3に示す少なくとも1つの実施例では、第四電圧信号線VGH0が取り除かれ、第一電圧信号線VGH、第二電圧信号線VGL1及び第三電圧信号線VGL2のみが使用され、VGHがVGL1とVGL2との間に設けられるようになっている。
【0068】
図3に示すように、前記出力リセットトランジスタT9の第一電極S9は、第一電圧信号線VGHに結合され、前記出力トランジスタT10の第一電極S10は、第二電圧信号線VGL1に結合され、前記第一トランジスタT8の第一電極S8は、前記第一電圧信号線VGHに結合され、前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5は、前記第一電圧信号線VGHに結合され、前記第二ノード制御トランジスタT3の第一電極S3は、第三電圧信号線VGL2に結合され、前記出力容量C3の第一極板C3aは、第一電圧信号線VGHに結合される。
【0069】
図3に示すように、上記構造のシフトレジスタユニットを表示基板のエッジ領域にレイアウトする場合、表示基板の表示領域から遠ざかる方向に沿って、第二電圧信号線VGL1、第一電圧信号線VGH及び第三電圧信号線VGL2は、順次に配列され、前記第二電圧信号線VGL1、前記第一電圧信号線VGH及び第三電圧信号線VGL2は、何れも第一方向に沿って延在し、
そして、さらには、前記第三電圧信号線VGL2における前記第一電圧信号線VGHから遠い側に、第一クロック信号線CB、第二クロック信号線CK及びスタート電圧信号線ESTVが設けられており、第一クロック信号線CB、第二クロック信号線CK及びスタート電圧信号線ESTVは、前記表示領域から遠ざかる第二方向に沿って順次に配列され、第一クロック信号線CB、第二クロック信号線CK及びスタート電圧信号線ESTVは、何れも第一方向に沿って延在し、
前記出力リセットトランジスタT9及び前記出力トランジスタT10は、前記第一電圧信号線VGHと前記第二電圧信号線VGL1との間に設けられ、第一方向に沿って、前記出力リセットトランジスタT9、前記出力トランジスタT10及び前記信号出力線EOUTは、順次に配列され、
前記第一容量C1、前記第一トランジスタT8、第二トランジスタT7、第一容量接続トランジスタT6、第二容量接続トランジスタT5、第一ノード制御トランジスタT2、第二ノード制御トランジスタT3、入力トランジスタT1及び第三ノード制御トランジスタT4は、何れも、前記第一電圧信号線VGHと前記第三電圧信号線VGL2との間に設けられ、
前記第一トランジスタT8、前記第二トランジスタT7及び前記第一容量C1は、第一方向に沿って順次に配列され、前記入力トランジスタT1、前記第三ノード制御トランジスタT4、前記第二容量接続トランジスタT5及び前記第一容量C1は、第一方向に沿って順次に配列され、前記第二ノード制御トランジスタT3及び前記第一ノード制御トランジスタT2は、第一方向に沿って順次に配列され、
前記第二トランジスタT7及び前記第三ノード制御トランジスタT4は、第二方向に沿って順次に配列され、
前記第一容量接続トランジスタT6及び前記第二容量接続トランジスタT5は、第二方向に沿って順次に配列され、
前記第一トランジスタT8、前記入力トランジスタT1及び前記第二ノード制御トランジスタT3は、第二方向に沿って配列され、
そして、前記第一ノード制御トランジスタT2のアクティブパターンは、T2がダブルゲート構造として形成されるように、U字形構造として設けられる。
【0070】
本開示の少なくとも1つの実施例において、走査駆動回路に含まれる第一段のシフトレジスタユニットの入力信号端は、スタート信号線ESTVに結合され、前記入力信号端は、前記入力トランジスタT1の第一電極S1に結合される端子である。
【0071】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一方向と前記第二方向とは交差し、例えば、前記第一方向は、前記第二方向に垂直であってもよいが、これに限定されない。
【0072】
具体的に、前記第二方向と前記第一方向と交差する夾角は、実際の必要に応じて設定可能であり、例示的に、前記第二方向は、前記第一方向に垂直である。
【0073】
本開示の少なくとも1つの実施例において、第一クロック信号線CBの位置と前記第二クロック信号線CKの位置とは、取り替えられてもよいが、これに限定されない。
【0074】
例えば、図3に示すようなレイアウト方式では、第一方向は、上から下への垂直方向であってもよく、第二方向は、右から左への水平方向であってもよいが、これに限定されない。
【0075】
実際の操作の際、信号線の幅は、主に抵抗に影響を与え、幅広い信号線ほど、その抵抗が小さくなり、信号の安定に有利となる。そのうち、第一電圧信号線VGH、第二電圧信号線VGL1及び第三電圧信号線VGL2は、直流電圧を供給するものであり、線幅による影響が少ない。一方で、第一クロック信号線CB及び第二クロック信号線CKは、クロック信号を供給するものであり、当該クロック信号の電位が高電圧から低電圧に変化する場合、抵抗の小さいクロック信号線ほど、当該クロック信号の電位を素早く低電圧に到達させ易くなるため、本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一クロック信号線CBの線幅及び前記第二クロック信号線の線幅が割に広く設けられるようになっている。
【0076】
図3に示すように、前記出力容量C3の第一極板C3aの前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHの前記ベース上での正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量C3の第二極板C3bの前記ベース上での正投影は、前記第一電圧信号線VGHの前記ベース上での正投影と部分的に重なり、
前記第二容量C2の第一極板C2aの前記ベース上での正投影は、前記第二容量C2の第二極板C2bの前記ベース上での正投影内にあり、前記第二容量C2の第一極板C2aはL字形であり、
図3から分かるように、C2の第一極板の横方向部分は、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT2と第n+1段のシフトレジスタユニットにおける第二ノード制御トランジスタの間に設けられ、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT2と第n+1段のシフトレジスタユニットにおける第二ノード制御トランジスタとの間の空間が十分に利用されており、C1の第一極板の横方向部分は、T5のゲートと第二導電接続部L2との間に位置し、T5のゲートと第二導電接続部L2との間の空間が十分に利用されている。
【0077】
本開示の図3に示すレイアウト方式では、出力リセットトランジスタT9が第一電圧信号線VGHに結合され、出力トランジスタT10が第二電圧信号線VGL1に結合されるため、出力リセットトランジスタT9及び出力トランジスタT10を第一電圧信号線VGHと第二電圧信号線VGL1との間に設け、第n段のシフトレジスタユニットに含まれるT10と第n+1段のシフトレジスタユニットに含まれる出力リセットトランジスタとの間の空間を十分に利用して信号出力線EOUTを設けることで、T9及びT10がVGHとVGL1との間に設けられ、そして、前記第一電圧信号線VGHと出力回路(前記出力回路はT9及びT10を含む)との間に他の信号線及び他のトランジスタに含まれる部品が設けられず、前記第二電圧信号線VGL1と前記出力回路(前記出力回路はT9及びT10を含む)との間に他の信号線及び他のトランジスタに含まれる部品が設けられないようにしており、VGHからT9及びT10までの距離が狭められ、VGL1からT9及びT10までの距離が狭められ、その結果、シフトレジスタユニットの横方向の幅が縮減される。
【0078】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図3に示すシフトレジスタユニットは、走査駆動回路に含まれる第n段のシフトレジスタユニットであってもよく、nは正整数である。
【0079】
そして、本開示の図3に示すレイアウト方式では、T8の第一電極S8が第一電圧信号線VGHに結合され、T8の第二電極D8が出力容量C3の第二極板C3bに結合されるため、T8がVGH及びC3に近いほど、該当するレイアウトは、より合理的になる。本開示の少なくとも1つの実施例では、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT8と第n+1段のシフトレジスタユニットに含まれる第一トランジスタとの間の空間が利用されるように、T8を第一電圧信号線VGHにおける第二電圧信号線VGL1から遠い側に設け、T8を隣接する前段のシフトレジスタユニットに近接するように設け、そして、シフトレジスタユニットの横方向の幅が縮減されるように、T8のソースとVGHとの間の信号線の長さを縮減させ、T8のドレインとC3との間の信号線の長さを縮減させる。図3に示すように、T7、T6及びC1は、何れも第n段のシフトレジスタユニットにおけるT8と第n+1段のシフトレジスタユニットに含まれる第一トランジスタとの間の空間に設けられ、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT8と第n+1段のシフトレジスタユニットに含まれる第一トランジスタとの間の空間が十分に利用されている。
【0080】
さらに、T5のゲートG5をC1の第二極板C1bに結合させ、T6の第二電極D6を前記第一容量C1の第一極板C1aに結合させるのであれば、C1の形状を調整可能にするために、T5の位置及びT6の位置をVGHに近接するようにし、T5とT6との距離を短縮させるべきであり、図3に示すように、本開示の少なくとも1つの実施例では、第一容量C1の極板がL字形に設けられる。そして、図3に示すように、C2については、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT2と第n+1段のシフトレジスタユニットにおける第二ノード制御トランジスタとの間の余剰空間を十分に利用して、第二容量C2の極板をL字形に設けるようになっている。上記のように設けることで、シフトレジスタユニットの横方向の幅をある程度短縮させ、縦方向の高さを最適化することができる。
【0081】
図3に示すように、本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板は、前記ベース上に設けられた走査駆動回路及び表示領域を含み、前記走査駆動回路は、複数のシフトレジスタユニットを含み、前記走査駆動回路は、第一電圧信号線VGH、第二電圧信号線VGL1、第一クロック信号線CB及び第二クロック信号線CKを更に含み、前記第一電圧信号線VGH、前記第二電圧信号線VGL1、前記第一クロック信号線CB及び前記第二クロック信号線CKは、第一方向に沿って延在し、前記表示領域には、少なくとも1つの駆動トランジスタが含まれ、前記駆動トランジスタは、発光素子に表示を行わせるよう駆動するように構成され、
前記複数のシフトレジスタユニットのうち、少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力回路O1及び信号出力線EOUTを含み、前記出力回路O1は、それぞれ前記第一電圧信号線VGH、前記第二電圧信号線VGL1及び前記信号出力線EOUTに結合され、前記信号出力線EOUTは、第二方向に沿って延在し、前記第一方向と前記第二方向とは交差し、
前記出力回路O1に含まれるトランジスタは、前記第一電圧信号線VGHと前記第二電圧信号線VGL1との間に設けられる。
【0082】
本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板は、出力回路O1を第一電圧信号線VGHと第二電圧信号線VGL1との間に設けることで、空間構造上では、第一電圧信号線VGHが、出力回路O1における表示領域から遠い側に設けられ、そして、前記第一電圧信号線VGHと出力回路O1との間に他の信号線及び他のトランジスタに含まれる部品が設けられず、前記第二電圧信号線VGL1が、出力回路O1における表示領域に近い側に設けられ、前記第二電圧信号線VGL1と前記出力回路O1との間に他の信号線及び他のトランジスタに含まれる部品が設けられないようにしており、第一電圧信号線VGHから出力回路O1までの距離を狭め、第二電圧信号線VGL1から出力回路O1までの距離を狭めることができ、その結果、シフトレジスタユニットの横方向の幅が縮減される。
【0083】
具体的な実施の際、前記第一電圧信号線VGHは、前記第二電圧信号線VGL1における表示領域から遠い側に位置する。
【0084】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一電圧信号線VGHは、第一電圧を前記出力回路O1に供給し、前記第二電圧信号線VGL1は、第二電圧を前記出力回路O1に供給し、前記第一電圧は、前記第二電圧よりも高い。
【0085】
具体的な実施の際、前記第一電圧は高電圧Vghであってもよく、前記第二電圧は低電圧Vglであってもよいが、これに限定されない。
【0086】
選択的に、前記出力回路は、出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタを含んでもよく、
前記出力リセットトランジスタと前記出力トランジスタとは、第一方向に沿って配列され、
前記出力リセットトランジスタの第一電極は、前記第一電圧信号線に結合され、前記出力トランジスタの第一電極は、前記第二電圧信号線に結合される。
【0087】
図3に示すように、前記出力回路O1は、出力リセットトランジスタT9及び出力トランジスタT10を含み、
前記出力リセットトランジスタT9及び前記出力トランジスタT10は、上から下へ順次に配列され、前記出力リセットトランジスタT9の第一電極S9は、前記第一電圧信号線VGHに結合され、前記出力トランジスタT10の第一電極S10は、前記第二電圧信号線VGL1に結合される。
【0088】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記出力トランジスタの第二電極及び前記出力リセットトランジスタの第二電極は、何れも前記信号出力線に結合され、
前記信号出力線は、隣接するシフトレジスタユニットにおける出力回路の間に位置する。
【0089】
具体的な実施の際、前記出力トランジスタ及び前記出力リセットトランジスタを何れも前記信号出力線に結合させるのであれば、前記出力トランジスタ及び前記出力リセットトランジスタについては、前記信号出力線からの距離を近くすべきであり、本開示の少なくとも1つの実施例では、信号出力線を下に向かって隣接するシフトレジスタユニットにおける出力回路との間に移して、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めるようにする。
【0090】
本開示の少なくとも1つの実施例において、出力リセットトランジスタT9は、無効な発光制御信号を供給するためのものであり、出力トランジスタT10は、有効な発光制御信号を供給するためのものである。
【0091】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記有効な発光制御信号は、画素回路における発光制御トランジスタをオンにすることが可能な電圧信号(前記発光制御トランジスタのゲートは前記発光制御線に結合される)であってもよく、前記無効な発光制御信号は、前記発光制御トランジスタをオフにすることが可能な電圧信号であってもよい。
【0092】
具体的に、前記表示基板の表示領域には、複数のサブ画素が含まれ、前記複数のサブ画素の少なくとも1つは、画素駆動回路を含み、前記画素駆動回路は、駆動トランジスタ、ゲート線、発光制御線及びデータ線を含み、前記駆動トランジスタは、発光素子に表示を行わせるよう駆動するように構成され、前記走査駆動回路に含まれる複数のシフトレジスタユニットと、複数本の発光制御線とは、1対1で対応し、各々の前記シフトレジスタユニットの信号出力線は、対応する発光制御線に結合され、対応する発光制御線に発光制御信号を供給するためのものである。
【0093】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記出力トランジスタのアクティブ層及び前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第一半導体層によって形成され、
前記第一半導体層と前記信号出力線とは、第一方向に沿って配列される。
【0094】
具体的な実施の際、前記出力トランジスタのアクティブ層及び前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第一半導体層によって形成されてもよいが、これに限定されない。
【0095】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記出力トランジスタのアクティブ層及び前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第一半導体層によって形成されてもよく、
前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた少なくとも2つの第一導電部分と、少なくとも1つの第一チャネル部分とを含み、各々の前記第一チャネル部分は、隣接する2つの第一導電部分の間に設けられ、
前記出力トランジスタのアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた少なくとも2つの第二導電部分と、少なくとも1つの第二チャネル部分とを含んでもよく、各々の前記第二チャネル部分は、隣接する2つの前記第二導電部分の間に設けられ、
前記出力リセットトランジスタのアクティブ層における最も前記出力トランジスタのアクティブ層に近い第一導電部分は、前記出力トランジスタにおける第二導電部分として兼用されてもよく、こうすれば、前記出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタのレイアウト空間を更に縮小することができ、前記表示基板の狭額縁化の実現に有利となる。
【0096】
図4に示すように、前記出力リセットトランジスタT9のアクティブ層及び前記出力トランジスタT10のアクティブ層は、1つの連続した第一半導体層10によって形成されてもよく、
前記出力リセットトランジスタT9のアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた1つ目の第一導電部分111、2つ目の第一導電部分112及び3つ目の第一導電部分113を含み、前記出力リセットトランジスタT9のアクティブ層は、1つ目の第一チャネル部分121及び2つ目の第一チャネル部分122を更に含み、
前記1つ目の第一チャネル部分121は、前記1つ目の第一導電部分111と前記2つ目の第一導電部分112との間に設けられ、前記2つ目の第一チャネル部分122は、前記2つ目の第一導電部分112と前記3つ目の第一導電部分113との間に設けられ、
前記第一導電部分113は、前記出力トランジスタT10のアクティブ層に含まれる1つ目の第二導電部分として兼用され、
前記出力トランジスタT10のアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた2つ目の第二導電部分132及び3つ目の第二導電部分133を更に含み、前記出力トランジスタT10のアクティブ層は、1つ目の第二チャネル部分141及び2つ目の第二チャネル部分142を更に含み、
前記1つ目の第二チャネル部分141は、1つ目の第二導電部分と2つ目の第二導電部分132との間に設けられ、前記2つ目の第二チャネル部分142は、前記2つ目の第二導電部分132と3つ目の第二導電部分133との間に設けられる。
【0097】
前記出力リセットトランジスタT9及び前記出力トランジスタT10において、各々のトランジスタのチャネル部分の両側における導電部分は、それぞれ対応して当該トランジスタの第一電極及び第二電極として使用可能であり、又は、それぞれ当該トランジスタの第一電極及び当該トランジスタの第二電極に結合可能であるため、T9とT10とは、3つ目の第一導電部分113を介して電気的な接続を実現可能となる。
【0098】
前記第一半導体層11の製作の際、例示的に、先ず第一半導体材料層を形成し、次に出力リセットトランジスタT9のゲートG9及び出力トランジスタT10のゲートG10を形成してから、出力リセットトランジスタT9のゲートG9及び出力トランジスタT10のゲートG10をマスクとして、第一半導体材料層における各トランジスタのゲートによって覆われていない部分に対しドーピングを行って、前記第一半導体材料層における各トランジスタのゲートによって覆われていない部分が前記導電部分として形成され、前記第一半導体材料層における各トランジスタによって覆われている部分が前記チャネル部分として形成されるようにしてもよい。
【0099】
上記表示基板の具体的な構造から分かるように、本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板では、シフトレジスタユニットにおける前記出力リセットトランジスタT9及び出力トランジスタT10が前記第一方向に沿って配列でき、シフトレジスタユニットの第二方向における占有面積を縮小しているため、前記表示基板は、狭額縁化の発展需要により適合することになる。
【0100】
具体的に、前記出力リセットトランジスタのゲートは、少なくとも1つの出力リセットゲートパターンを含んでもよく、前記出力リセットトランジスタの第一電極は、少なくとも1つの第一電極パターンを含み、前記出力リセットトランジスタの第二電極は、少なくとも1つの第二電極パターンを含み、
前記出力リセットゲートパターンは、隣接する前記第一電極パターンと前記第二電極パターンとの間に位置し、
前記第二電極パターン、前記出力リセットゲートパターン及び前記第一電極パターンは、何れも第二方向に沿って延在し、
前記第一方向と前記第二方向とは交差する。
【0101】
具体的に、前記出力トランジスタのゲートは、第一方向に沿って配列された少なくとも2つの出力ゲートパターンを含んでもよく、前記出力トランジスタの第一電極は、少なくとも1つの第三電極パターンを含み、前記出力トランジスタの第二電極は、少なくとも1つの第四電極パターンを含み、
前記出力ゲートパターンは、隣接する前記第三電極パターンと前記第四電極パターンとの間に位置し、
前記第四電極パターン、前記出力ゲートパターン及び前記第三電極パターンは、何れも第二方向に沿って延在し、
前記第一方向と前記第二方向とは交差し、
前記出力リセットトランジスタにおける最も前記出力トランジスタのゲートに近い前記第二電極パターンは、前記出力トランジスタの第四電極パターンとして兼用される。
【0102】
具体的な実施の際、前記出力リセットゲートパターンの数、前記第一電極パターンの数、前記第二電極パターンの数、前記出力ゲートパターンの数、前記第三電極パターンの数及び前記第四電極パターンの数は、実際の必要に応じて設定可能である。例示的に、図5及び図8に示すように、前記出力ゲートパターンの数及び前記出力リセットゲートパターンの数は2つであってもよく、第一電極パターンの数及び第三電極パターンの数は1つであってもよく、前記第二電極パターンの数及び前記第四電極パターンの数は2つであってもよい。
【0103】
そして、前記出力トランジスタの第二電極及び出力リセットトランジスタの第二電極が何れも信号出力線に結合されるため、出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタのレイアウトの際、前記出力リセットトランジスタにおける最も前記出力トランジスタのゲートに近い前記第二電極パターンを、前記出力トランジスタの第四電極パターンとして兼用されてもよく、こうすれば、出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタのレイアウト空間を更に縮小させることができ、表示基板の狭額縁化の実現に有利となる。
【0104】
図3及び図5に示すように、いくつかの実施例において、前記出力リセットトランジスタT9のゲートG9は、第一出力リセットゲートパターンG91及び第二出力リセットゲートパターンG92を含んでもよく、
前記出力トランジスタT10のゲートG10は、第一出力ゲートパターンG101及び第二出力ゲートパターンG102を含んでもよく、
第一出力リセットゲートパターンG91、第二出力リセットゲートパターンG92、前記第一出力ゲートパターンG101及び前記第二出力ゲートパターンG102は、第一方向に沿って順次に配列され、
第一出力リセットゲートパターンG91、第二出力リセットゲートパターンG92、前記第一出力ゲートパターンG101及び前記第二出力ゲートパターンG102は、何れも第二方向に沿って延在し、第二方向と第一方向とは交差し、
前記第一出力リセットゲートパターンG91と前記第二出力リセットゲートパターンG92とは、互いに結合され、前記第一出力ゲートパターンG101と前記第二出力ゲートパターンG102とは、互いに結合され、
図8に示すように、前記出力リセットトランジスタT9の第二電極D9は、1つ目の第二電極パターンD91及び2つ目の第二電極パターンD92を含み、
D91、S9及びD92は、第一方向に沿って順次に配列されるとともに、D91、S9及びD92は、何れも第二方向に沿って延在し、S9は、第一電圧信号線VGHに結合され、
D92は、前記出力トランジスタT10の第二電極D10における1つ目の第四電極パターンとして兼用され、
前記出力トランジスタT10の第二電極D10は、2つ目の第四電極パターンD102を更に含み、
D92、S10及びD102は、第一方向に沿って順次に配列され、S10は、第二電圧信号線VGL1に結合され、
図3図5図8に示すように、G91の前記ベース上での正投影は、D91のベース上での正投影とS9のベース上での正投影との間に設けられ、G92の前記ベース上での正投影は、S9のベース上での正投影とD92のベース上での正投影との間に設けられ、G101の前記ベース上での正投影は、D92のベース上での正投影とS10のベース上での正投影との間にあり、G102の前記ベース上での正投影は、S10のベース上での正投影とD102のベース上での正投影との間にある。
【0105】
本開示の少なくとも1つの実施例において、走査駆動回路に含まれる少なくとも1つのシフトレジスタユニットの動作の際、T10がオンであれば、前記シフトレジスタユニットは、低電圧信号を出力し続け、T10のゲートに投入される電圧信号の安定を維持するために、T10のゲートG10とクロック信号線とがオーバーラップすることを回避すべきであり、ここで、G10を第二電圧信号線VGL1(VGL1は直流電圧信号線)とオーバーラップするように設ければ、T10のゲートG10に投入される電圧信号への影響が最小となる。
【0106】
具体的な実施の際、前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた少なくとも2つの第一導電部分と、少なくとも1つの第一チャネル部分とを含んでもよく、各々の前記第一チャネル部分は、隣接する2つの前記第一導電部分の間に設けられ、
前記第一チャネル部分と前記出力リセットゲートパターンとは、1対1で対応し、各々の前記第一チャネル部分の前記ベース上での正投影は、何れも、対応する前記出力リセットゲートパターンの前記ベース上での正投影の内部に位置し、
前記出力リセットトランジスタにおける一部の前記第一導電部分と前記第一電極パターンとは、1対1で対応し、前記第一電極パターンの前記ベース上での正投影と、対応する前記第一導電部分の前記ベース上での正投影とには、第一重なり領域があり、前記第一電極パターンは、前記第一重なり領域に設けられた少なくとも1つの第一ビアホールを介して、対応する前記第一導電部分に結合され、
前記出力リセットトランジスタにおける他部の前記第一導電部分と前記第二電極パターンとは、1対1で対応し、前記第二電極パターンの前記ベース上での正投影と、対応する前記第一導電部分の前記ベース上での正投影とには、第二重なり領域があり、前記第二電極パターンは、前記第二重なり領域に設けられた少なくとも1つの第二ビアホールを介して、対応する前記第一導電部分に結合される。
【0107】
具体的な実施の際、前記出力トランジスタのアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた少なくとも2つの第二導電部分と、少なくとも1つの第二チャネル部分とを含んでもよく、各々の前記第二チャネル部分は、隣接する2つの前記第二導電部分の間に設けられ、
前記第二チャネル部分と前記出力ゲートパターンとは、1対1で対応し、各々の前記第二チャネル部分の前記ベース上での正投影は、何れも、対応する前記出力ゲートパターンの前記ベース上での正投影の内部に位置し、
前記出力トランジスタにおける一部の前記第二導電部分と前記第三電極パターンとは、1対1で対応し、前記第三電極パターンの前記ベース上での正投影と、対応する前記第二導電部分の前記ベース上での正投影とには、第三重なり領域があり、前記第三電極パターンは、前記第三重なり領域に設けられた少なくとも1つの第三ビアホールを介して、対応する前記第二導電部分に結合され、
前記出力トランジスタにおける他部の前記第二導電部分と前記第四電極パターンとは、1対1で対応し、前記第四電極パターンの前記ベース上での正投影と、対応する前記第二導電部分の前記ベース上での正投影とには、第四重なり領域があり、前記第四電極パターンは、前記第四重なり領域に設けられた少なくとも1つの第四ビアホールを介して、対応する前記第二導電部分に結合される。
【0108】
図4図5図7及び図8に示すように、1つ目の第一チャネル部分121は、第一出力リセットゲートパターンG91に対応し、2つ目の第一チャネル部分122は、第二出力リセットゲートパターンG92に対応し、
1つ目の第一チャネル部分121のベース上での正投影は、G91のベース上での正投影の内部に位置し、
2つ目の第一チャネル部分122のベース上での正投影は、G92のベース上での正投影の内部に位置し、
1つ目の第一導電部分111は、1つ目の第二電極パターンD91に対応し、2つ目の第一導電部分112は、出力リセットトランジスタの第一電極S9に対応し、3つ目の第一導電部分113は、2つ目の第二電極パターンD92に対応し、
S9のベース上での正投影と、2つ目の第一導電部分112のベース上での正投影とには、第一重なり領域があり、S9は、前記第一重なり領域に設けられた少なくとも1つの第一ビアホールH1を介して、2つ目の第一導電部分112に結合され、
D91のベース上での正投影と、1つ目の第一導電部分111のベース上での正投影とには、1つ目の第二重なり領域があり、D91は、前記1つ目の第二重なり領域に設けられた少なくとも1つの第二ビアホールH2を介して、1つ目の第一導電部分111に結合され、
D92のベース上での正投影と、3つ目の第一導電部分113のベース上での正投影とには、2つ目の第二重なり領域があり、D92は、前記2つ目の第二重なり領域に設けられた少なくとも1つの第二ビアホールH2を介して、3つ目の第一導電部分113に結合され、
1つ目の第二チャネル部分141は、第一出力ゲートパターンG101に対応し、2つ目の第二チャネル部分142は、第二出力ゲートパターンG102に対応し、
1つ目の第二チャネル部分141のベース上での正投影は、G101のベース上での正投影の内部に位置し、
2つ目の第二チャネル部分142のベース上での正投影は、G102のベース上での正投影の内部に位置し、
D92は、1つ目の第四電極パターンとして兼用され、3つ目の第一導電部分113は、1つ目の第二導電部分として兼用され、
1つ目の第二導電部分は、1つ目の第四電極パターンに対応し、
2つ目の第二導電部分132は、出力トランジスタの第一電極S10に対応し、3つ目の第二導電部分133は、2つ目の第四電極パターンD102に対応し、
S10のベース上での正投影と、2つ目の第二導電部分132のベース上での正投影とには、第三重なり領域があり、S10は、前記第三重なり領域に設けられた少なくとも1つの第三ビアホールH3を介して、2つ目の第二導電部分132に結合され、
D102のベース上での正投影と、3つ目の第二導電部分133のベース上での正投影とには、第四重なり領域があり、D102は、前記第四重なり領域に設けられた少なくとも1つの第四ビアホールH4を介して、3つ目の第二導電部分133に結合される。
【0109】
本開示の少なくとも1つの実施例において、第一ビアホールの数、第二ビアホールの数、第三ビアホールの数及び第四ビアホールの数は、実際の必要に応じて設定可能である。
【0110】
上記実施例による表示基板では、第一半導体層10を利用して出力リセットトランジスタT9のアクティブ層及び出力トランジスタT10のアクティブ層を形成することで、T9及びT10の第二方向における占有空間を小さくするだけでなく、出力リセットトランジスタT9のアクティブ層及び出力トランジスタT10のアクティブ層の第一方向における寸法を増加させることにより、T9のチャネル幅及びT10のチャネル幅を保証することができるため、T9の動作性能及びT10の動作性能が保証されながら、表示基板の額縁幅の縮小が実現される。
【0111】
図3図4及び図6に示すように、信号出力線EOUTのベース上での正投影は、第n段のシフトレジスタユニットにおける第一半導体層10のベース上での正投影と第n+1段のシフトレジスタユニットにおける第一半導体層のベース上での正投影との間にあり、第一半導体層10及び信号出力線EOUTは、第一方向に沿って配列されており、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めることができる。
【0112】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図4は、図3におけるアクティブ層の模式図であり、図5は、図3における第一ゲート金属層の模式図であり、図6は、図3における第二ゲート金属層の模式図であり、図7は、アクティブ層、第一ゲート金属層及び第二ゲート金属層を順次に設けてから製作されたビアホールの模式図であり、図8は、図3におけるソースドレイン金属層の模式図である。
【0113】
具体的な実施の際、ベース上にアクティブ層、第一ゲート金属層、第二ゲート金属層、ビアホール及びソースドレイン金属層を順次に設けて、表示基板を形成する。
【0114】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタに加えて、複数のトランジスタを含んでもよく、各々のトランジスタのチャネル部分の両側における導電部分は、それぞれ対応して当該トランジスタの第一電極及び第二電極として使用可能であり、又は、それぞれ当該トランジスタの第一電極及び当該トランジスタの第二電極に結合可能である。
【0115】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図3に示すように、前記第一電圧信号線VGHの数は1つであってもよく、
図1及び図3に示すように、前記出力回路は、出力リセットトランジスタT9を含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量C3、第一トランジスタT8及び第二容量接続トランジスタT5を更に含み、
前記出力リセットトランジスタT9の第一電極、前記出力容量C3の第一極板、前記第一トランジスタT8の第一電極及び前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極が、何れも前記第一電圧信号線VGHに結合されることで、前記シフトレジスタユニットに含まれる各トランジスタが何れも同じ第一電圧信号線VGHに結合され、採用される信号線の数が減らされるようにする。
【0116】
本開示の少なくとも1つの実施例において、VGHをVGL1とVGL2との間に設けることで、第一電圧信号線VGHが同時に第二容量接続トランジスタT5の第一電極及び第一トランジスタT8の第一電極に第一電圧信号を供給可能にするとともに、前記第一電圧信号線VGHが前記出力容量C3の第一極板を充電可能にする。
【0117】
図3に示すように、前記表示基板は、第三電圧信号線VGL2を更に含み、前記第一電圧信号線VGHは、前記第二電圧信号線VGL1と前記第三電圧信号線VGL3との間に位置する。
【0118】
図3図4図7及び図8に示すように、前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5が、第五接続ビアホールH85を介して信号線導電接続部L40に結合され、前記信号線導電接続部L40が前記第一電圧信号線VGHに結合されることで、前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5が前記第一電圧信号線VGHに結合されるようにし、
前記信号線導電接続部L40と前記第一電圧信号線VGHとがソースドレイン金属層に含まれ、前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5がアクティブ層に含まれる。
【0119】
図3図4図7及び図8に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一容量C1を更に含み、
前記信号線導電接続部L40のベース上での正投影は、第一容量C1の第一極板C1aのベース上での正投影と部分的に重なる。
【0120】
図3図6及び図7に示すように、前記出力容量C3の第一極板C3aの前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHの前記ベース上での正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量C3の第一極板C3aは、前記信号線重なり領域に設けられた少なくとも1つの信号線ビアホールH01を介して、前記第一電圧信号線VGHに結合される。本開示の少なくとも1つの実施例において、図2に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量C3及び第一トランジスタT8を更に含んでもよく、
図3図6及び図7に示すように、前記出力容量C3の第一極板C3aの前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHの前記ベース上での正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量C3の第一極板C3aは、前記信号線重なり領域に設けられた少なくとも1つの信号線ビアホールH01を介して、前記第一電圧信号線VGHに結合され、
前記第一トランジスタT8は、前記第一電圧信号線VGHにおける前記出力リセットトランジスタT9から遠い側に設けられ、
図8に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第一トランジスタT8の第二電極D8に結合される極板導電接続部71を更に含み、
図3図4図7及び図8に示すように、前記第一トランジスタT8の第二電極D8は、第一接続ビアホールH81を介して前記極板導電接続部71に結合され、
図3図5図7及び図8に示すように、前記極板導電接続部71の前記ベース上での正投影と、前記出力容量C3の第二極板C3bの前記ベース上での正投影とには、極板重なり領域があり、前記極板導電接続部71は、前記極板重なり領域に設けられた少なくとも1つの極板ビアホールH02を介して、前記出力容量C3の第二極板C3bに結合され、
前記第一トランジスタT8の第一電極S8は、前記第一電圧信号線VGHに結合される。
【0121】
具体的な実施の際、図7に示すように、前記第一トランジスタT8の第一電極S8は、第二接続ビアホールH82を介して前記第一電圧信号線VGHに結合される。
【0122】
本開示の少なくとも1つの実施例において、T8を第一電圧信号線VGHにおける第二電圧信号線VGL1から遠い側に移し、出力容量C3の極板のベース上での正投影を第一電圧信号線VGHのベース上での正投影と部分的に重なるように設けることで、第一トランジスタT8の第一電極S8と第一電圧信号線VGHとの間の距離を縮減させ、第一トランジスタT8の第二電極D8と前記出力容量C3の第二極板C3bとの間の距離を縮減させ、T8が容易に第一電圧信号線VGH及び出力容量C3の第二極板C3bにそれぞれ結合可能にし、空間をコンパクトにし、レイアウトをより合理的にしている。
【0123】
好ましい場合では、前記第一トランジスタT8の第一電極S8のベース上での正投影と前記第一電圧信号線VGHのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離は、第一所定距離よりも小さく、前記第一トランジスタT8の第二電極D8のベース上での正投影と前記出力容量C3の第二極板C3bのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離は、第二所定距離よりも小さく、こうして、第一トランジスタT8が第一電圧信号線VGH及び出力容量C3に近接され、シフトレジスタユニットの横方向の幅が短縮され、狭額縁の実現に有利となる。
【0124】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一所定距離及び前記第二所定距離は、実際の状況に応じて選択可能であり、例えば、前記第一所定距離は、20um(ミクロン)以上30um以下であってもよく、前記第二所定距離は、25um(ミクロン)以上35um以下であってもよい。
【0125】
本開示の少なくとも1つの実施例において、S8及びD8はアクティブ層に設けられ、図4に示すように、前記1つ目の第三導電部分211は、前記第一トランジスタT8の第一電極S8として使用され、前記2つ目の第三導電部分212は、前記第一トランジスタT8の第二電極D8として使用される。
【0126】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一トランジスタT8の第一電極S8のベース上での正投影と前記第一電圧信号線VGHのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離とは、前記第一トランジスタT8の第一電極S8のベース上での正投影のエッジラインにおける任意の点と前記第一電圧信号線VGHのベース上での正投影のエッジラインとの間の、第二方向に沿った最大距離を指し、
前記第一トランジスタT8の第二電極D8のベース上での正投影と前記出力容量C3の第二極板C3bのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離とは、前記第一トランジスタT8の第二電極D8のベース上での正投影のエッジラインにおける任意の点と前記出力容量C3の第二極板C3bのベース上での正投影のエッジラインとの間の、第二方向に沿った最大距離を指す。
【0127】
図10Aでは、図4における第二半導体層(前記第二半導体層は、1つ目の第三導電部分211及び2つ目の第三導電部分212を含む)の基板上での正投影及び前記第一電圧信号線VGHの基板上での正投影のみが描かれており、
図10Bでは、図4における第二半導体層(前記第二半導体層は、1つ目の第三導電部分211及び2つ目の第三導電部分212を含む)の基板上での正投影及び前記出力容量C3の第二極板の正投影のベース上での正投影のみが描かれており、
図10A及び図10Bにおいて、符号X1は前記第一トランジスタT8の第一電極S8のベース上での正投影のエッジライン、符号X2は前記第一電圧信号線VGHのベース上での正投影のエッジライン、符号X3は前記第一トランジスタT8の第二電極D8のベース上での正投影のエッジライン、符号X4は前記出力容量C3の第二極板C3bのベース上での正投影のエッジラインである。
【0128】
図10Aにおいて、符号d1は、前記第一トランジスタT8の第一電極S8のベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離である。
【0129】
図10Bにおいて、符号d2は、前記第一トランジスタT8の第二電極D8のベース上での正投影と、前記出力容量C3の第二極板C3bのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離である。
【0130】
具体的に、図5に示すように、前記出力リセットトランジスタT9のゲートG9に含まれる第一出力リセットゲートパターンG91及び第二出力リセットゲートパターンG92は、前記出力容量C3の第二極板C3bに結合され、
図3及び図6に示すように、前記出力容量C3の第一極板C3aの前記ベース上での正投影は、前記出力容量C3の第二極板C3bの前記ベース上での正投影と少なくとも部分的に重なる。
【0131】
具体的な実施の際、前記表示基板は、第三電圧信号線を更に含んでもよく、前記第三電圧信号線は、前記第一トランジスタにおける前記第一電圧信号線から遠い側に位置し、
前記第三電圧信号線は、第一方向に沿って延在する。
【0132】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第三電圧信号線は、低電圧信号線であってもよく、第三電圧信号線によって供給される低電圧は、第一電圧信号線によって供給される低電圧と同じであってもよいが、これに限定されない。
【0133】
具体的に、第一トランジスタは、第一電圧信号線と第三電圧信号線との間に設けられてもよい。
【0134】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図3に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二トランジスタT7を更に含んでもよく、
図4に示すように、前記第一トランジスタT8のアクティブ層及び前記第二トランジスタT7のアクティブ層は、1つの連続した第二半導体層20によって形成され、前記第二半導体層20は、第一方向に沿って延在し、
前記第一トランジスタT8のアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第三導電部分211、第三チャネル部分221及び2つ目の第三導電部分212を含み、
前記2つ目の第三導電部分212は、1つ目の第四導電部分として兼用され、
前記第二トランジスタT7のアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた前記1つ目の第四導電部分、第四チャネル部分241及び2つ目の第四導電部分232を含み、
図3及び図8に示すように、前記第一トランジスタT8の第二電極D8は、前記第二トランジスタT7の第一電極S7として兼用される。
【0135】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記1つ目の第三導電部分211は、前記第一トランジスタT8の第一電極S8として使用され、前記2つ目の第三導電部分212は、前記第一トランジスタT8の第二電極D8として使用され、2つ目の第四導電部分232は、前記第二トランジスタT7の第二電極D7として使用される。
【0136】
本開示の少なくとも1つの実施例において、T7は、T8とC1との間に設けられ、T8の第二電極S8は、T7の第二電極として兼用され、こうして、シフトレジスタユニットの横方向の幅が狭められながら、シフトレジスタユニットの縦方向の高さが減らされる。
【0137】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一容量と、前記第一容量の第二極板に結合されるトランジスタとを更に含んでもよく、
前記第一容量、及び前記第一容量の第二極板に結合される前記トランジスタは、何れも前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に設けられ、
前記第一容量の第二極板に結合される前記トランジスタのゲートのベース上での正投影と、前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における最大距離は、第三所定距離よりも小さい。
【0138】
具体的な実施の際、前記第一容量の第二極板に結合されるトランジスタも、第一電圧信号線に結合されるため、前記第一容量の第二極板に結合されるトランジスタの位置については、第一電圧信号線に近いほうが好ましく、本開示の少なくとも1つの実施例では、前記第一容量の第二極板に結合される前記トランジスタのゲートのベース上での正投影と、前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における最大距離を第三所定距離よりも小さくなるように設けて、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めるようになっている。
【0139】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第三所定距離は、実際の状況に応じて選択可能であり、例えば、前記第三所定距離は、30um(ミクロン)以上40um以下である。
【0140】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一容量の第二極板に結合されるトランジスタのゲートのベース上での正投影と、前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における最大距離とは、前記第一容量の第二極板に結合されるトランジスタのゲートのベース上での正投影のエッジラインにおける任意の点と第一電圧信号線のベース上での正投影のエッジラインとの間の、第二方向に沿った最大距離を指す。
【0141】
具体的に、図1及び図3に示すように、前記第一容量C1の第二極板C1bに結合される前記トランジスタは、第一容量接続トランジスタT6及び第二容量接続トランジスタT5を含んでもよく、
図3及び図5に示すように、前記第一容量接続トランジスタT6のゲートG6及び前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5は、それぞれ前記第一容量C1の第二極板C1bに結合され、
図3図7及び図8に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第一容量接続トランジスタT6の第二電極D6に結合される第一導電接続部L1を更に含み、前記第一導電接続部L1の前記ベース上での正投影と、前記第一容量C1の第一極板C1aの前記ベース上での正投影との間には、第五重なり領域があり、前記第一導電接続部L1は、前記第五重なり領域に設けられた少なくとも1つの第五ビアホールH5を介して、前記第一容量C1の第一極板C1aに結合される。
【0142】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一容量接続トランジスタT6の第二電極S6は、第三接続ビアホールH83を介して前記第一導電接続部L1に結合される。
【0143】
選択的に、前記第一導電接続部L1は、L字形であってもよいが、これに限定されない。
【0144】
図10Cでは、T5のゲートG5、T6のゲートG6、C1の第二極板C1b及び第五導電接続部L5のベース上での正投影、及び、第一電圧信号線VGHのベース上での正投影のみが示されており、
図10Cでは、符号X2は前記第一電圧信号線VGHのベース上での正投影のエッジライン、符号X5はG5のベース上での正投影のエッジライン、符号X6はG5のベース上での正投影のエッジラインであり、
図10Cに示すように、符号d3は、T5のゲートG5のベース上での正投影と、VGHのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離であり、
符号d4は、T6のゲートG6のベース上での正投影と、VGHのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離である。
【0145】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図1及び図3に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二トランジスタT7を更に含んでもよく、
図3図5図7及び図8に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第二トランジスタT7のゲートG7に結合されるゲート接続導電部51、及び、前記第一容量接続トランジスタT6の第一電極S6に結合される第一電極接続導電部52を更に含み、
前記ゲート接続導電部51と前記第一電極接続導電部52との間には、接続重なり領域があり、
前記ゲート接続導電部51が、前記接続重なり領域に設けられた電極接続ビアホールH05を介して、前記第一電極接続導電部52に結合されることで、前記第二トランジスタT7のゲートG7が前記第一容量接続トランジスタT6の第一電極S6に結合されるようにする。
【0146】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一容量接続トランジスタT6の第一電極S6は、第四接続ビアホールH84を介して前記第一電極接続導電部52に結合され、
前記第二トランジスタT7の第二電極D7は、前記第一導電接続部L1に結合される。
【0147】
具体的に、図3に示すように、前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5は、前記第一電圧信号線VGHに結合されてもよく、
図3及び図10Cに示すように、前記第一容量接続トランジスタT6のゲートG6のベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離d32は、前記第二容量接続トランジスタT5のゲートのベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHのベース上での正投影との間の第二方向における最大距離d31よりも小さくなり、つまりT5は、T6における前記第一電圧信号線VGHから遠い側に設けられる。
【0148】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図3図4図7及び図8に示すように、前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5が、第五接続ビアホールH85を介して信号線導電接続部L40に結合され、前記信号線導電接続部L40が前記第一電圧信号線VGHに結合されることで、前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5が前記第一電圧信号線VGHに結合されるようにする。
【0149】
選択的に、前記信号線導電接続部L40は、L字形であってもよい。
【0150】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記信号線導電接続部L40のベース上での正投影は、前記第一容量C1の第一極板C1aのベース上での正投影と部分的に重なる。
【0151】
好ましい場合では、図5に示すように、前記第一容量接続トランジスタT6のゲートG6と前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5との間の第二方向における最長距離は、第四所定距離よりも小さく、
図3に示すように、前記第一容量C1の第一極板C1aの前記ベース上での正投影は、前記第一容量C1の第二極板C1bの前記ベース上での正投影内にあり、
図6に示すように、前記第一容量C1の第一極板C1aはL字形である。
【0152】
本開示の少なくとも1つの実施例において、C1の極板の形状を調整可能にするためにT5とT6とが近い距離になるように設けられ、C1の第一極板C1aがL字形に設けられ、T5のゲートと第二導電接続部との間の配線空間が十分に利用されているため、レイアウトがより合理的になり、シフトレジスタユニットの横方向の幅が効果的に狭められ、シフトレジスタユニットの縦方向の高さが減らされる。
【0153】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第四所定距離は、実際の状況に応じて選択可能であり、例えば、前記第四所定距離は、20um(ミクロン)以上30um以下である。
【0154】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一容量接続トランジスタT6のゲートG6と前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5との間の第二方向における最長距離とは、G5のエッジラインにおける任意の点とG6のエッジラインとの第二方向における最大距離を指し、図10Cに示すように、符号d4は、G5のエッジラインにおける任意の点とG6のエッジラインとの第二方向における最大距離である。
【0155】
具体的な実施の際、図1に示すように、前記シフトレジスタユニットは、第一トランジスタT8及び第二トランジスタT7を含んでもよく、
図9に示すように、図6に加えて、前記第一容量C1の第一極板C1aは、第一水平極板部C1a1及び第一鉛直極板部C1a2を含み、
図3及び図9に示すように、前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5の前記ベース上での正投影及び前記第一水平極板部C1a1の前記ベース上での正投影は、第一方向に沿って配列され、
第一トランジスタT8のゲートG8の前記ベース上での正投影、第二トランジスタT7のゲートG7の前記ベース上での正投影及び前記第一鉛直極板部C1a2の前記ベース上での正投影は、第一方向に沿って配列され、
前記第一鉛直極板部C1a2の前記ベース上での正投影は、前記第一容量接続トランジスタT6の第二電極D6の前記ベース上での正投影と前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5の前記ベース上での正投影との間に位置し、
前記第二トランジスタT7の第一電極S7は、出力容量C3の第二極板C3bに結合される。
【0156】
本開示の少なくとも1つの実施例において、T5とT6との間の空間、及びT5のゲートと第二導電接続部との間の空間を利用してC1を設け、C1の極板をL字形に設けて、レイアウトを合理化するようになっている。
【0157】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第二トランジスタT7の第二電極D7が第六接続ビアホールH86を介して前記第一導電接続部L1に結合されることで、前記第二トランジスタT7の第二電極D7が前記第一容量接続トランジスタT6の第二電極D6に結合されるようにする。
【0158】
選択的に、図1に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一ノード制御トランジスタT2及び第二容量C2を更に含んでもよく、
図5に示すように、前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートに含まれる第一ゲートパターンG21及び第二ゲートパターンG22は、それぞれ前記第二容量C2の第二極板C2bに結合され、
図3図5及び図6に示すように、前記第二容量C2の第一極板C2aの前記ベース上での正投影は、前記第二容量C2の第二極板C2bの前記ベース上での正投影内にあり、
前記第二容量C2の第一極板C2aはL字形であり、
図9に示すように、図6に加えて、前記第二容量C2の第一極板C2aは、第二水平極板部C2a1を含み、
前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートG2の前記ベース上での正投影と、前記第二水平極板部C2a1の前記ベース上での正投影とは、第一方向に沿って配列される。
【0159】
本開示の少なくとも1つの実施例において、C2の極板をL字形に設け、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT2と第n+1段のシフトレジスタユニットにおける第二ノード制御トランジスタとの間の空間を利用してC2の極板に含まれる水平極板部をセットして、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めるようになっている。
【0160】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図3及び図8に示すように、前記走査駆動回路は、第三電圧信号線VGL2を更に含み、前記第三電圧信号線VGL2は、第一方向に沿って延在し、
前記第一ノード制御トランジスタT2は、前記第二容量接続トランジスタT5における前記第一電圧信号線VGHから遠い側に位置し、前記第一ノード制御トランジスタT2は、前記第三電圧信号線VGL2と前記第一電圧信号線VGHとの間に位置し、
図9に示すように、前記第二容量C2の第一極板C2aは、前記第二水平極板部C2a1に結合される第二鉛直極板部C2a2を更に含み、前記第二鉛直極板部C2a2の前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線VGL2の前記ベース上での正投影と部分的に重なる。
【0161】
具体的に、シフトレジスタユニットの縦方向の高さが減らされるように、C2の極板は、L字形に設けられ、C2の第二鉛直極板部C2a2の前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線VGL2の前記ベース上での正投影と部分的に重なる。
【0162】
図3図4及び図9に示すように、T2の第二アクティブパターンA2のベース上での正投影と前記第二水平極板部C2a1の前記ベース上での正投影は、第一方向に沿って順次に配列され、第n段のシフトレジスタユニットにおけるA2と第n+1段のシフトレジスタユニットとの間の空間を利用してC2の水平極板部が設けられる。
【0163】
図1及び図3に示すように、前記第一クロック信号線CBは、前記第三電圧信号線VGL2における前記第一電圧信号線VGHから遠い側に位置し、
前記出力回路は、出力トランジスタT10を含み、図5に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記出力トランジスタT10のゲートG10と前記第二容量C2の第二極板C2bとの間に設けられた第二導電接続部L2を更に含み、前記第二導電接続部L2は、それぞれ前記出力トランジスタT10のゲートG10及び前記第二容量C2の第二極板C2bに結合され、
前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第二容量C2の第一極板C2aに結合される第三導電接続部L3を更に含み、
図3及び図7に示すように、前記第三導電接続部L3の前記ベース上での正投影と、第一クロック信号線CBの前記ベース上での正投影とには、第六重なり領域があり、前記第一クロック信号線CBは、前記第六重なり領域に設けられた少なくとも1つの第六ビアホールH6を介して、前記第二容量C2の第一極板C2aに結合される。
【0164】
選択的に、前記第二導電接続部L2は、第二方向に沿って延在し、前記出力トランジスタT10のゲートG10と前記第二容量C2の第二極板C2bとを結合させるためのものであってもよく、
前記第三導電接続部L3は、第二方向に沿って延在し、前記第三導電接続部L3は、第六ビアホールH6を介して前記第二容量C2の第一極板C2aに結合されてもよい。
【0165】
具体的に、図3及び図4に示すように、前記第一容量接続トランジスタT6は、第一アクティブパターンA1を含み、前記第一アクティブパターンA1は、第一方向に沿って延在し、
前記第一アクティブパターンA1は、第一方向に対向して設けられた1つ目の第一容量接続導電部分L111及び2つ目の第一容量接続導電部分L112と、前記1つ目の第一容量接続導電部分L111と2つ目の第一容量接続導電部分L112との間に位置する第一容量接続チャネル部分L12とを含む。
【0166】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記1つ目の第一容量接続導電部分L111は、前記第一容量接続トランジスタT6の第一電極S6として使用され、前記2つ目の第一容量接続導電部分L112は、前記第一容量接続トランジスタT6の第二電極D6として使用される。
【0167】
選択的に、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めることができるように、T6の第一アクティブパターンA1は、第一方向に沿って延在し、T6は、T5とVGHとの間に設けられる。
【0168】
具体的な実施の際、図1及び図3に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二トランジスタT7を含んでもよく、
前記第二トランジスタT7の第二電極D7は、前記第一導電接続部L1に結合される。
【0169】
図3図7及び図8に示すように、前記第二トランジスタT7の第二電極D7は、第六接続ビアホールH86を介して前記第一導電接続部L1に結合される。
【0170】
具体的に、図4に示すように、前記第一ノード制御トランジスタT2は、第二アクティブパターンA2を含んでもよく、前記第二アクティブパターンA2は、U字形であってもよく、
前記第二アクティブパターンA2は、1つ目の第一ノード制御チャネル部分A211、2つ目の第一ノード制御チャネル部分A212、1つ目の第一ノード制御導電部分A221、及び、2つ目の第一ノード制御導電部分A222を含み、
図5に示すように、前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートは、互いに結合される第一ゲートパターンG21及び第二ゲートパターンG22を含み、
前記第一ゲートパターンG21は、前記1つ目の第一ノード制御チャネル部分A211に対応し、前記第二ゲートパターンG22は、前記2つ目の第一ノード制御チャネル部分A212に対応し、
図3及び図4に示すように、前記1つ目の第一ノード制御導電部分A221は、前記第一ノード制御トランジスタT2の第二電極D2として使用され、前記2つ目の第一ノード制御導電部分A222は、前記第一ノード制御トランジスタT2の第一電極S2として使用される。
【0171】
図3及び図4に示すように、前記第一ノード制御トランジスタT2のアクティブパターンは、T2がダブルゲート構造として形成されるように、U字形構造として設けられている。ダブルゲート構造設計の目的として、第二段階P2では、走査駆動回路に含まれるシフトレジスタユニットを高電圧信号Vghを出力するとき、T10が完全にオフされるべき、T10のゲートに投入されるハイレベルがT5のソースによって入力されるようにすることである。したがって、第二段階P2では、T5がオンになることを保証しなければならず、即ち第二ノードN2の電位が低電圧とされる必要があり、第二段階P2では、T2ゲートの電位が高電圧であり、T2のリークによる第二ノードN2の電位上昇がないことを保証するために、T2がダブルゲート設計を採用するように設けられることで、T2がよりオフされ易くなる。
【0172】
実際の生産露光では、もしT2のアクティブパターンを角の欠けないU字形に設けると、露光後に金属が堆積され、当該U字形のアクティブパターンがV字形とされてしまう。したがって、実際の製品では、実際の生産露光過程を考慮して、U字形のアクティブパターンについて、補うためにその内側の両直角部分で少しだけ掘り、なるべく実際のパターンをU字形にし、T2のアスペクト比に影響を与えないようにしている。
【0173】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図1及び図3に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二ノード制御トランジスタT3を更に含んでもよく、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二容量接続トランジスタT5を含み、
図4及び図8に示すように、前記第二ノード制御トランジスタT3の第二電極D3と前記第一ノード制御トランジスタT2の第二電極D2との間は、第四導電接続部L4を介して結合され、
図3図4図5及び図8に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5に結合される第五導電接続部L5を更に含み、前記第五導電接続部L5の前記ベース上での正投影と、前記第四導電接続部L4の前記ベース上での正投影との間には、第七重なり領域があり、
前記第五導電接続部L5は、前記第七重なり領域に設けられた第七ビアホールH7を介して、前記第四導電接続部L4に結合される。
【0174】
具体的な実施の際、図3図4図7及び図8に示すように、前記第二ノード制御トランジスタT3の第二電極D3が第七接続ビアホールH87を介して前記第四導電接続部L4に結合され、前記第一ノード制御トランジスタT2の第二電極D2が第八接続ビアホールH88を介して前記第四導電接続部L4に結合されることで、前記第二ノード制御トランジスタT3の第二電極D3が前記第一ノード制御トランジスタT2の第二電極D2に結合されるようにする。
【0175】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第四導電接続部L4は、シフトレジスタユニットの横方向の幅が減らされるように、第一方向に沿って延在してもよい。
【0176】
具体的な実施の際、図1及び図3に示すように、前記表示基板は、第三電圧信号線VGL2を更に含んでもよく、前記第三電圧信号線VGL2は、前記第二ノード制御トランジスタT3における前記第一電圧信号線VGHから遠い側に設けられ、
図3図4及び図5に示すように、前記第一ノード制御トランジスタT2の第一電極S2は、第六導電接続部L6に結合され、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3は、第七導電接続部L7に結合され、
前記第六導電接続部L6の前記ベース上での正投影と、前記第七導電接続部L7の前記ベース上での正投影との間には、第八重なり領域があり、前記第六導電接続部L6は、前記第八重なり領域に設けられた第八ビアホールH8を介して、前記第七導電接続部L7に結合され、
前記第二ノード制御トランジスタT3の第一電極S3は、前記第三電圧信号線VGL2に結合される。
【0177】
図3及び図7に示すように、前記第一ノード制御トランジスタT2の第一電極S2は、第九接続ビアホールH89を介して前記第六導電接続部L6に結合され、前記第六導電接続部L6は、シフトレジスタユニットの横方向の幅が狭められるように、第一方向に沿って延在してもよい。
【0178】
図5に示すように、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3が第七導電接続部L7に結合され、第六導電接続部L6が、第八重なり領域に設けられた第八ビアホールH8を介して、第七導電接続部L7に結合されることで、前記第一ノード制御トランジスタT2の第一電極S2が前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3に結合されるようにする。
【0179】
図4に示すように、前記第二ノード制御トランジスタT3は、第三アクティブパターンA3を含み、前記第三アクティブパターンは、第一方向に沿って順次に配列された第一制御導電部分A311、制御チャネル部分A32及び第二制御導電部分A312を含み、
前記第一制御導電部分A311は、T3の第一電極S3として使用され、前記第二制御導電部分A312は、T3の第二電極D3として使用される。
【0180】
図5に示すように、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3は、第八導電接続部L8にも結合され、図3に示すように、前記第八導電接続部L8の前記ベース上での正投影と、前記第二クロック信号線CKの前記ベース上での正投影との間には、第九重なり領域があり、図7に示すように、前記第八導電接続部L8は、前記第九重なり領域に設けられた第九ビアホールH9を介して、前記第二クロック信号線CKに結合される。
【0181】
T3のゲートが第二クロック信号線CKに結合されるため、T3のゲートと第二クロック信号線CKとを近い距離になるように設けて、レイアウトを合理化してもよい。
【0182】
具体的に、図1及び図3に示すように、前記走査駆動回路は、第一クロック信号線CB及び第三電圧信号線VGL2を含んでもよく、前記第一クロック信号線CB及び前記第三電圧信号線VGL2は、第一方向に沿って延在し、
前記第二クロック信号線CKは、前記第一クロック信号線CBと前記第三電圧信号線VGL2との間に設けられる。
【0183】
選択的に、第一クロック信号線は、前記第二クロック信号線と前記第三電圧信号線との間に設けられてもよい。
【0184】
具体的な実施の際、図1及び図3に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、入力トランジスタT1を更に含んでもよく、
図5に示すように、前記入力トランジスタT1のゲートG1は、前記第七導電接続部L7に結合され、図3に示すように、前記入力トランジスタT1の第一電極S1は、入力信号端E1に結合され、
前記入力トランジスタT1の第二電極D1は、第九導電接続部L9に結合され、前記第九導電接続部L9の前記ベース上での正投影と、前記第二容量C2の第二極板C2bの前記ベース上での正投影との間には、第十重なり領域があり、前記第九導電接続部L9は、前記第十重なり領域に設けられた第十ビアホールH10を介して、前記第二容量C2の第二極板C2bに結合される。
【0185】
図3図4図6図7及び図8に示すように、前記入力トランジスタT1の第一電極S1が第九接続ビアホールH89を介して入力導電接続部L70に結合され、前記入力導電接続部L70が第十接続ビアホールH810を介して前記入力信号端E1に結合されることで、前記入力トランジスタT1の第一電極S1が入力信号端E1に結合されるようにし、
図3図4図6図7及び図8に示すように、前記入力トランジスタT1の第二電極D1が第九導電接続部L9に結合され、前記第九導電接続部L9が、前記第十重なり領域に設けられた第十ビアホールH10を介して、前記第二容量C2の第二極板C2bに結合されることで、前記入力トランジスタT1の第二電極D1が前記第二容量C2の第二極板C2bに結合されるようし、
本開示の少なくとも1つの実施例において、第九導電接続部L9は、シフトレジスタユニットの横方向の幅が狭められるように、第一方向に沿って延在してもよい。
【0186】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図1及び図3に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第三ノード制御トランジスタT4を更に含んでもよく、
図5に示すように、前記第三ノード制御トランジスタT4のゲートG4は、第十導電接続部L10に結合され、
図3及び図7に示すように、前記第十導電接続部L10の前記ベース上での正投影と、第一クロック信号線CBの前記ベース上での正投影との間には、第十一重なり領域があり、前記第十導電接続部L10は、前記第十一重なり領域に設けられた第十一ビアホールH11を介して、前記第一クロック信号線CBに結合される。
【0187】
選択的に、前記第十導電接続部L10は、第二方向に沿って配列されてもよいが、これに限定されない。
【0188】
具体的に、図1及び図3に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタは、第二トランジスタT7を含み、
図5に示すように、前記第三ノード制御トランジスタT4のゲートG4は、前記第二トランジスタT7のゲートG7に結合される。
【0189】
T4のゲートG4とT7のゲートG7とを結合させる必要があるため、レイアウトの際、T4とT7とを互いに近い距離になるように設けてもよい。
【0190】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図1及び図3に示すように、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二容量接続トランジスタT5を含んでもよく、
図4に示すように、前記入力トランジスタT1のアクティブ層、前記第三ノード制御トランジスタT4のアクティブ層及び前記第二容量接続トランジスタT5のアクティブ層は、1つの連続した第三半導体層30によって形成されてもよく、
前記入力トランジスタT1のアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第五導電部分311、第五チャネル部分32及び2つ目の第五導電部分312を含み、
前記2つ目の第五導電部分312は、1つ目の第六導電部分として兼用され、
前記第三ノード制御トランジスタT4のアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第六導電部分、第六チャネル部分34及び2つ目の第六導電部分332を含み、
前記2つ目の第六導電部分332は、1つ目の第七導電部分として兼用され、
前記第二容量接続トランジスタT5のアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第七導電部分、第七チャネル部分36及び2つ目の第七導電部分352を含む。
【0191】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図3及び図4に示すように、前記1つ目の第五導電部分311は、入力トランジスタT1の第一電極S1として使用され、前記2つ目の第五導電部分312は、入力トランジスタT1の第二電極D1として使用され、前記2つ目の第六導電部分332は、前記第三ノード制御トランジスタT4の第一電極S4として使用され、前記2つ目の第七導電部分352は、前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5として使用され、
そして、図3に示すように、入力トランジスタT1の第二電極D1は、前記第三ノード制御トランジスタT4の第二電極D4として兼用され、前記第三ノード制御トランジスタT4の第一電極S4は、前記第二容量接続トランジスタT5の第二電極D5として兼用される。つまり、本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板では、入力トランジスタT1、前記第三ノード制御トランジスタT4及び前記第二容量接続トランジスタT5において、隣接するトランジスタの間は、第三半導体層30に含まれる導電部分を介して直接に結合可能であり、T1、T4及びT5の第一方向における占有面積が縮小される。
【0192】
具体的に、前記走査駆動回路は、第三電圧信号線を更に含んでもよく、
前記第三電圧信号線、前記第一クロック信号線及び前記第二クロック信号線は、何れも第一方向に沿って延在し、
前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影、前記第一クロック信号線の前記ベース上での正投影、及び、前記第二クロック信号線の前記ベース上での正投影は、何れも、前記シフトレジスタユニットの前記ベース上での正投影における前記表示基板の表示領域から遠い側に位置し、
前記信号出力線は、第二方向に沿って延在し、前記第一方向と前記第二方向とは交差する。
【0193】
具体的に、前記第一クロック信号線、前記第二クロック信号線及び前記第三電圧信号線の具体的な位置は、実際の必要に応じて設定可能であり、例示的に、前記第一クロック信号線、前記第二クロック信号線及び前記第三電圧信号線を何れも前記表示基板のエッジ箇所に設け、即ち、前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影、前記第一クロック信号線の前記ベース上での正投影、及び、前記第二クロック信号線の前記ベース上での正投影が何れも、前記シフトレジスタユニットの前記ベース上での正投影における前記表示基板の表示領域から遠い側に位置するようにしてもよく、こうすれば、前記シフトレジスタユニットのレイアウトの際、前記シフトレジスタユニットにおける各トランジスタは、前記第一クロック信号線、前記第二クロック信号線及び前記第三電圧信号線とのオーバーラップの過剰な発生を回避できるため、前記シフトレジスタユニットの動作性能の向上には、より有利となる。
【0194】
また、前記第一クロック信号線、前記第二クロック信号線及び前記第三電圧信号線を何れも前記第一方向に沿って延在するように設けることで、前記表示基板の狭額縁化の実現には、より有利となる。
【0195】
具体的な実施の際、前記第一クロック信号線出力の第一クロック信号と前記第二クロック信号線出力の第二クロック信号との位相は、逆であってもよいが、これに限定されない。
【0196】
具体的な実施の際、図1及び図3に示すように、前記走査駆動回路は、第一電圧信号線VGH、第二電圧信号線VGL1、第三電圧信号線VGL2、第一クロック信号線CB、及び第二クロック信号線CKを含んでもよく、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、信号出力線EOUT、出力容量C3、第一容量C1、第二容量C2、出力リセットトランジスタT9、出力トランジスタT10、第一トランジスタT8、第二トランジスタT7、第一容量接続トランジスタT6、第二容量接続トランジスタT5、第一ノード制御トランジスタT2、第二ノード制御トランジスタT3、入力トランジスタT1、第三ノード制御トランジスタT4を更に含んでもよく、
前記出力リセットトランジスタT9及び前記出力トランジスタT10は、第一方向に沿って配列され、
前記出力リセットトランジスタT9の第一電極S9は、前記第一電圧信号線VGHに結合され、前記出力トランジスタT10の第一電極S10は、前記第二電圧信号線VGL1に結合され、
前記出力トランジスタT10及び前記信号出力線EOUTは、第一方向に沿って配列され、前記出力リセットトランジスタT9の第二電極D9及び前記出力トランジスタT10の第二電極D10は、何れも前記信号出力線EOUTに結合され、
前記信号出力線EOUTは、第二方向に沿って延在し、前記第一方向と前記第二方向とは交差し、
前記第一トランジスタT8の第二電極D8は、前記出力容量C3の第二極板C3bに結合され、前記第一トランジスタT8の第一電極S8は、前記第一電圧信号線VGHに結合され、前記第一トランジスタT8のゲートG8は、前記第三ノード制御トランジスタT4の第二電極D4に結合され、
前記第二トランジスタT7の第二電極D7は、前記第一容量C1の第一極板C1aに結合され、前記第二トランジスタT7の第一電極S7は、出力容量C3の第二極板C3bに結合され、前記第二トランジスタT7のゲートG7は、前記第三ノード制御トランジスタT4のゲートG4に結合され、
前記第一容量接続トランジスタT6のゲートG6及び前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5は、それぞれ前記第一容量C1の第二極板C1bに結合され、前記第一容量接続トランジスタT6の第二電極D6は、前記第一容量C1の第一極板C1aに結合され、前記第一容量接続トランジスタT6の第一電極S6は、第二トランジスタT7のゲートG7に結合され、
前記第二容量接続トランジスタT5の第一電極S5は、前記第一電圧信号線VGHに結合され、前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5は、前記第二ノード制御トランジスタT3の第二電極D3に結合され、前記第二容量接続トランジスタT5の第二電極D5は、前記第三ノード制御トランジスタT4の第一電極S4に結合され、
前記第一ノード制御トランジスタT2の第一電極S2は、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3に結合され、前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートG2は、前記第二容量C2の第二極板C2bに結合され、
前記第二ノード制御トランジスタT3の第二電極D3は、前記第一ノード制御トランジスタT2の第二電極D2に結合され、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3は、前記第二クロック信号線CKに結合され、前記第二ノード制御トランジスタT3の第一電極S3は、前記第三電圧信号線VGL2に結合され、
前記入力トランジスタT1のゲートG1は、前記第二ノード制御トランジスタT3のゲートG3に結合され、前記入力トランジスタT1の第一電極S1は、入力信号端E1に結合され、前記入力トランジスタT1の第二電極D1は、前記第二容量C2の第二極板C2bに結合され、
前記第三ノード制御トランジスタT4のゲートG4は、前記第一クロック信号線CBに結合され、
前記出力容量C3の第一極板C3aは、前記第一電圧信号線VGHに結合され、前記出力容量C3の第二極板C3bは、前記出力リセットトランジスタT9のゲートG9に結合され、
前記第二容量C2の第二極板C2bは、前記出力トランジスタT10のゲートG10に結合され、前記第二容量C2の第一極板C2aは、前記第一クロック信号線CBに結合され、
前記出力リセットトランジスタT9の第二電極D9及び前記出力トランジスタT10の第二電極D10は、何れも前記信号出力線EOUTに結合される。
【0197】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記表示領域に近づく方向に沿って、前記第一クロック信号線、前記第二クロック信号線及び前記第三電圧信号線は、順次に配列されるか、或いは、前記表示領域に近づく方向に沿って、前記第二クロック信号線、前記第一クロック信号線及び前記第三電圧信号線は、順次に配列される。
【0198】
図9に示すように、図6に加えて、前記第一容量C1の第一極板C1aは、第一水平極板部C1a1及び第一鉛直極板部C1a2を含んでもよく、
図3に示すように、前記出力リセットトランジスタT9及び前記出力トランジスタT10は、前記第一電圧信号線VGHと前記第二電圧信号線VGL1との間に設けられ、前記第一方向に沿って、前記出力リセットトランジスタT9、前記出力トランジスタT10及び前記信号出力線EOUTは、順次に配列され、
前記第三電圧信号線VGL2は、前記第一電圧信号線VGHにおける前記第二電圧信号線VGL1から遠い側に設けられ、前記第一容量C1、前記第一トランジスタT8、第二トランジスタT7、第一容量接続トランジスタT6、第二容量接続トランジスタT5、第一ノード制御トランジスタT2、第二ノード制御トランジスタT3、入力トランジスタT1及び第三ノード制御トランジスタT4は、何れも、前記第一電圧信号線VGHと前記第三電圧信号線VGL2との間に設けられ、
前記第一トランジスタT8、前記第二トランジスタT7及び前記第一鉛直極板部C1a2は、第一方向に沿って順次に配列され、前記入力トランジスタT1、前記第三ノード制御トランジスタT4、前記第二容量接続トランジスタT5及び前記第一水平極板部C1a1は、第一方向に沿って順次に配列され、前記第二ノード制御トランジスタT3及び前記第一ノード制御トランジスタT2は、第一方向に沿って順次に配列され、
前記第一容量接続トランジスタT6のゲートG6の前記ベース上での正投影は、前記第一容量C1の第二極板C1bの前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHの前記ベース上での正投影との間に設けられ、
前記第二トランジスタT7のゲートG7の前記ベース上での正投影は、前記第三ノード制御トランジスタT4のゲートG4の前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHの前記ベース上での正投影との間に設けられ、
前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートG2の前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線VGL2の前記ベース上での正投影と、前記第一容量C1の第一極板C1aの前記ベース上での正投影との間に設けられ、
前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートG2の前記ベース上での正投影と前記第三電圧信号線VGL2の前記ベース上での正投影との第二方向における最小距離は、前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5の前記ベース上での正投影と前記第三電圧信号線VGL2の前記ベース上での正投影との第二方向における最小距離よりも大きい。
【0199】
本開示の図3に示すレイアウト方式では、出力リセットトランジスタT9が第一電圧信号線VGHに結合され、出力トランジスタT10が第二電圧信号線VGL1に結合されるため、出力リセットトランジスタT9及び出力トランジスタT10を第一電圧信号線VGHと第二電圧信号線VGL1との間に設け、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT10と第n+1段のシフトレジスタユニットにおける出力リセットトランジスタとの間の空間を十分に利用して信号出力線EOUTを設けることで、第一電圧信号線VGHが、出力回路O1における表示領域から遠い側に設けられ、そして、前記第一電圧信号線VGHと出力回路O1との間に他の信号線及び他のトランジスタに含まれる部品が設けられず、前記第二電圧信号線VGL1が、出力回路O1における表示領域に近い側に設けられ、前記第二電圧信号線VGL1と前記出力回路O1との間に他の信号線及び他のトランジスタに含まれる部品が設けられないようにしており、VGHからT9及びT10までの距離が狭められ、VGL1からT9及びT10までの距離が狭められ、その結果、シフトレジスタユニットの横方向の幅が縮減される。
【0200】
本開示の図3に示すレイアウト方式では、T8を第一電圧信号線VGHにおける第二電圧信号線VGL1から遠い側に移し、出力容量C3の極板のベース上での正投影を第一電圧信号線VGHのベース上での正投影と部分的に重なるように設けることで、第一トランジスタT8の第一電極S8と第一電圧信号線VGHとの間の距離を縮減させ、第一トランジスタT8の第二電極D8と前記出力容量C3の第二極板C3bとの間の距離を縮減させ、T8が容易に第一電圧信号線VGH及び出力容量C3の第二極板C3bにそれぞれ結合可能にし、空間をコンパクトにし、レイアウトをより合理的にしている。
【0201】
本開示の図3に示すレイアウト方式では、C1の極板の形状を調整可能にするためにT5とT6とが近い距離になるように設けられ、C1の第一極板C1aがL字形に設けられ、T5のゲートと第二導電接続部との間の配線空間が十分に利用されているため、レイアウトがより合理的になり、シフトレジスタユニットの横方向の幅が効果的に狭められ、シフトレジスタユニットの縦方向の高さが減らされる。
【0202】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートG2の前記ベース上での正投影と、前記第三電圧信号線VGL2の前記ベース上での正投影との第二方向における最小距離とは、G2のベース上での正投影のエッジラインにおける任意の点とVGL2のベース上での正投影のエッジラインとの第二方向における最小距離を指し、
前記第二容量接続トランジスタT5のゲートG5の前記ベース上での正投影と、前記第三電圧信号線VGL2の前記ベース上での正投影との第二方向における最小距離とは、G5のベース上での正投影のエッジラインにおける任意の点とVGL2のベース上での正投影のエッジラインとの第二方向における最小距離を指す。具体的な実施の際、前記出力容量C3の第一極板C3aの前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線VGHの前記ベース上での正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量C3の第二極板C3bの前記ベース上での正投影は、前記第一電圧信号線VGHの前記ベース上での正投影と部分的に重なり、
前記第二容量C2の第一極板C2aの前記ベース上での正投影は、前記第二容量C2の第二極板C2bの前記ベース上での正投影内にあり、前記第二容量C2の第一極板C2aはL字形であり、
図9に示すように、前記第二容量C2の第一極板C2aは、第二水平極板部C2a1及び第二鉛直極板部C2a2を含み、
前記第一ノード制御トランジスタT2のゲートG2と前記第二水平極板部C2a1とは、第一方向に沿って配列され、
前記第二鉛直極板部C2a2の前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線VGL2の前記ベース上での正投影と部分的に重なる。
【0203】
本開示の図3に示すレイアウト方式では、C2の極板をL字形に設け、第n段のシフトレジスタユニットにおけるT2と第n+1段のシフトレジスタユニットとの間の空間を利用してC2の極板に含まれる水平極板部をセットして、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めるようになっている。
【0204】
本開示の少なくとも1つの実施例において、図4に示すような半導体層と図5に示すような第一ゲート金属層との間に、第一ゲート絶縁層が更に設けられていてもよく、図5に示すような第一ゲート金属層と図6に示すような第二ゲート金属層との間に、第二ゲート絶縁層が更に設けられていてもよく、図6に示すような第二ゲート金属層と図8に示すようなソースドレイン金属層との間に、1層の絶縁層が更に含まれてもよい。
【0205】
そして、本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板の製作の際、まずベース上に半導体材料層を設け、前記半導体材料層に対しパターニングプロセスを行って、各トランジスタのアクティブ層を形成し、図4に示すように、第一半導体層10、第二半導体層20、第三半導体層30、前記第一容量接続トランジスタT6に含まれる第一アクティブパターンA1、第一ノード制御トランジスタT2の第二アクティブパターンA2及び前記第二ノード制御トランジスタT3に含まれる第三アクティブパターンA3が形成され、
前記アクティブ層における前記ベースとは反対側の面に第一ゲート絶縁層を製作し、
前記第一ゲート絶縁層における前記アクティブ層とは反対側の面に第一ゲート金属層を製作し、第一ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、図5に示すように、シフトレジスタユニットに含まれる各トランジスタのゲート、出力容量C3の第二極板、第一容量C1の第二極板及び第二容量C2の第二極板を形成し、
前記各トランジスタのゲートをマスクとして、アクティブ層における前記ゲートによって覆われていない部分に対しドーピングを行って、前記アクティブ層における前記ゲートによって覆われていない部分が導電部分として形成され、前記アクティブ層における前記ゲートによって覆われている部分がチャネル部分として形成されるようにし、前記導電部分が第一電極又は第二電極として使用されるか、或いは、前記導電部分が第一電極又は第二電極に結合され、
前記第一ゲート金属層における前記第一ゲート金属層とは反対側の面に第二ゲート絶縁層を設け、
前記第二ゲート絶縁層における前記第一ゲート金属層とは反対側の面に第二ゲート金属層を設け、前記第二ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、図6に示すように、信号出力線EOUT、入力信号端R1、出力容量C3の第一極板、第一容量C1の第一極板及び第二容量C2の第一極板を形成し、
前記第二ゲート金属層における前記第二ゲート絶縁層とは反対側の面に絶縁層を設け、
図7に示すように、アクティブ層と、第一ゲート絶縁層と、第一ゲート金属層と、第二ゲート絶縁層と、第二ゲート金属層と絶縁層とが設けられたベース上に、複数のビアホールを設け、
前記絶縁層における前記第二ゲート金属層とは反対側の面にソースドレイン金属層を設け、前記ソースドレイン金属層に対しパターニングプロセスを行って、図8に示すように、第一電圧信号線VGH、第二電圧信号線VGL1、第三電圧信号線VGL2、第一クロック信号線CB、第二クロック信号線CB、スタート信号線ESTV、前記出力リセットトランジスタT9の第二電極、前記出力リセットトランジスタT9の第一電極S9、前記出力トランジスタT10の第二電極D10、前記出力トランジスタT10の第一電極S10を形成する。
【0206】
本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板の製作方法は、ベース上に走査駆動回路を製作し、表示基板に含まれる表示領域に少なくとも1つの駆動トランジスタを製作することを含み、前記駆動トランジスタは、発光素子に表示を行わせるよう駆動するように構成され、
前記走査駆動回路は、複数のシフトレジスタユニット、第一電圧信号線、第二電圧信号線、第一クロック信号線及び第二クロック信号線を含み、前記複数のシフトレジスタユニットのうち、少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力回路及び信号出力線を含み、
前記表示基板の製作方法は、
前記第一電圧信号線と前記第二電圧信号線との間に、前記出力回路に含まれるトランジスタを製作することと、
前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線、前記第一クロック信号線及び前記第二クロック信号線を第一方向に沿って延在するように設け、信号出力線を第二方向に沿って延在するように設けることとを更に含み、
前記第一方向と前記第二方向とは交差する。
【0207】
本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板の製作方法では、出力回路を第一電圧信号線と第二電圧信号線との間に設けることで、空間構造上では、第一電圧信号線が、出力回路における表示領域から遠い側に設けられ、そして、前記第一電圧信号線と出力回路との間に他の信号線及び他のトランジスタに含まれる部品が設けられず、前記第二電圧信号線が、出力回路における表示領域に近い側に設けられ、前記第二電圧信号線と前記出力回路との間に他の信号線及び他のトランジスタに含まれる部品が設けられないようにしており、第一電圧信号線から出力回路までの距離を狭め、第二電圧信号線から出力回路までの距離を狭めることができ、その結果、シフトレジスタユニットの横方向の幅が縮減される。
【0208】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一電圧信号線は、前記第二電圧信号線における表示領域から遠い側に位置してもよい。
【0209】
選択的に、本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板の製作方法は、前記信号出力線を隣接するシフトレジスタユニットにおける出力回路の間に設けることを更に含んでもよい。
【0210】
具体的な実施の際、前記出力回路を前記信号出力線に結合させるのであれば、前記出力回路については、前記信号出力線からの距離を近くすべきであり、本開示の少なくとも1つの実施例では、信号出力線を下に向かって隣接するシフトレジスタユニットにおける出力回路の間に移して、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めるようになっている。
【0211】
選択的に、前記出力回路は、出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタを含んでもよく、前記出力回路に含まれるトランジスタを製作するステップは、具体的に、
前記第一電圧信号線と前記第二電圧信号線との間に、第一方向に沿って延在する第一半導体層を形成することと、
前記第一半導体層における前記ベースとは反対側の面に第一ゲート金属層を製作し、前記第一ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記出力トランジスタのゲート及び前記出力リセットトランジスタのゲートを形成することと、
前記出力トランジスタのゲート及び前記出力リセットトランジスタのゲートをマスクとして、第一半導体層における前記ゲートによって覆われていない部分に対してドーピングを行うことで、前記第一半導体層における前記ゲートによって覆われていない部分が導電部分として形成され、前記第一半導体層における前記ゲートによって覆われている部分がチャネル部分として形成されるようにすることとを含む。
【0212】
具体的な実施の際、前記出力トランジスタのアクティブ層及び前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第一半導体層によって形成されてもよいが、これに限定されない。
【0213】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記出力トランジスタのアクティブ層及び前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第一半導体層によって形成されてもよく、前記第一半導体層は、第一方向に沿って延在し、前記出力リセットトランジスタのアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた少なくともつの第一導電部分と、少なくとも1つの第一チャネル部分とを含み、各々の前記第一チャネル部分は、隣接する2つの第一導電部分の間に設けられ、前記出力トランジスタのアクティブ層は、第一方向に対向して設けられた少なくとも2つの第二導電部分と、少なくとも1つの第二チャネル部分とを含んでもよく、各々の前記第二チャネル部分は、隣接する2つの前記第二導電部分の間に設けられ、前記出力リセットトランジスタのアクティブ層における最も前記出力トランジスタのアクティブ層に近い第一導電部分は、前記出力トランジスタにおける第二導電部分として兼用されてもよく、こうすれば、前記出力トランジスタ及び出力リセットトランジスタのレイアウト空間を更に縮小することができ、前記表示基板の狭額縁化の実現に有利となる。
【0214】
具体的な実施の際、前記表示基板の製作方法は、前記第一ゲート金属層における前記第一半導体層とは反対側の面に第二ゲート金属層を設け、前記第二ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、第二方向に沿って延在する信号出力線を形成することを更に含んでもよく、
前記第一半導体層の前記ベース上での正投影と、前記信号出力線の前記ベース上での正投影とは、第一方向に沿って配列され、前記第一方向と前記第二方向とは交差する。
【0215】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一半導体層の前記ベース上での正投影と、前記信号出力線の前記ベース上での正投影とは、第一方向に沿って配列され、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めることができる。
【0216】
本開示の少なくとも1つの実施例において、第一電圧信号線、第二電圧信号線、第一クロック信号線及び第二クロック信号線を製作するステップは、具体的に、
前記第二ゲート金属層における前記第一ゲート金属層とは反対側の面にソースドレイン金属層を製作し、前記ソースドレイン金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線、第一クロック信号線及び第二クロック信号線を形成することを含んでもよい。
【0217】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量及び第一トランジスタを更に含んでもよく、前記表示基板の製作方法は、
前記出力容量を製作し、前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に第一トランジスタを形成して、前記第一トランジスタの第一電極が前記第一電圧信号線に結合され、前記第一トランジスタの第二電極が前記出力容量の一極板に結合されるようにすることを更に含んでもよい。
【0218】
好ましい場合では、前記第一トランジスタの第一電極のベース上での正投影と、前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における最大距離は、第一所定距離よりも小さく、前記第一トランジスタの第二電極の前記ベース上での正投影と、前記出力容量の前記極板の前記ベース上での正投影との間の第二方向における最大距離は、第二所定距離よりも小さい。
【0219】
本開示の少なくとも1つの実施例において、第一トランジスタの第一電極が第一電圧信号線に結合され、前記第一トランジスタの第二電極が出力容量の第二極板に結合されるため、表示基板の製作の際、第一トランジスタが第一電圧信号線及び出力容量に近いほど、該当するレイアウトは、より合理的になる。本開示の少なくとも1つの実施例では、第一トランジスタを第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に設け、前記第一トランジスタの第一電極のベース上での正投影と前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における最大距離を第一所定距離よりも小さくし、前記第一トランジスタの第二電極の前記ベース上での正投影と前記出力容量の前記極板の前記ベース上での正投影との間の第二方向における最大距離を第二所定距離よりも小さくして、レイアウトを合理化するようになっている。
【0220】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第二トランジスタを更に含んでもよく、前記第一トランジスタ及び前記第二トランジスタを製作するステップは、具体的に、
前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に、第一方向に沿って延在する第二半導体層を形成することと、
前記第二半導体層における前記ベースとは反対側の面に第一ゲート金属層を製作し、前記第一ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記第一トランジスタのゲート及び前記第二トランジスタのゲートを形成することと、
前記第一トランジスタのゲート及び前記第二トランジスタのゲートをマスクとして、第二半導体層における前記ゲートによって覆われていない部分に対しドーピングを行って、前記第二半導体層における前記ゲートによって覆われていない部分が導電部分として形成され、前記第二半導体層における前記ゲートによって覆われている部分がチャネル部分として形成されるようにすることとを含み、
前記第二半導体層は、第一方向に沿って順次に配列された第三導電部分、第三チャネル部分、2つ目の第三導電部分、第四チャネル部分及び2つ目の第四導電部分を含み、
前記2つ目の第三導電部分は、1つ目の第四導電部分として兼用され、
前記1つ目の第三導電部分は、前記第一トランジスタの第一電極として使用され、前記2つ目の第三導電部分は、前記第一トランジスタの第二電極として使用され、2つ目の第四導電部分は、前記第二トランジスタの第二電極として使用される。
【0221】
具体的な実施の際、前記出力容量における前記第一トランジスタの第二電極に結合される極板は、前記出力容量の第二極板であってもよく、前記出力容量を製作する具体的なステップは、
前記第一ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記出力容量の第二極板を形成することと、
前記第一ゲート金属層における前記第二半導体層とは反対側の面に第二ゲート金属層を製作し、前記第二ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記出力容量の第一極板を形成することと、
前記第二ゲート金属層における前記第一ゲート金属層とは反対側の面にソースドレイン金属層を製作し、前記ソースドレイン金属層に対しパターニングプロセスを行って、極板導電接続部、前記第一電圧信号線及び前記第二電圧信号線を形成することとを含み、
前記出力容量の第一極板の前記ベース上での正投影と、前記第一電圧信号線の前記ベース上での正投影とには、信号線重なり領域があり、前記出力容量の第一極板は、前記信号線重なり領域に設けられた少なくとも1つの信号線ビアホールを介して、前記第一電圧信号線に結合され、
前記極板導電接続部の前記ベース上での正投影と、前記出力容量の第二極板の前記ベース上での正投影とには、極板重なり領域があり、前記極板導電接続部は、前記極板重なり領域に設けられた少なくとも1つの極板ビアホールを介して、前記出力容量の第二極板に結合される。
【0222】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第一トランジスタのアクティブ層及び前記第二トランジスタのアクティブ層は、1つの連続した第二半導体層によって形成されてもよく、前記第二半導体層は、第一方向に沿って延在し、前記第一トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第三導電部分、第三チャネル部分及び2つ目の第三導電部分を含み、前記2つ目の第三導電部分は、1つ目の第四導電部分として兼用され、前記第二トランジスタのアクティブ層は、第一方向に沿って順次に設けられた前記1つ目の第四導電部分、第四チャネル部分及び2つ目の第四導電部分を含み、前記1つ目の第三導電部分は、前記第一トランジスタの第一電極として使用され、前記2つ目の第三導電部分は、前記第一トランジスタの第二電極として使用され、2つ目の第四導電部分は、前記第二トランジスタの第二電極として使用される。本開示の少なくとも1つの実施例において、第二トランジスタが第一トランジスタと第一容量との間に設けられ、第一トランジスタの第二電極が第二トランジスタの第二電極として兼用され、こうして、シフトレジスタユニットの横方向の幅が狭められながら、シフトレジスタユニットの縦方向の高さが減らされる。
【0223】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一容量と、前記第一容量の第二極板に結合される少なくとも2つのトランジスタとを更に含んでもよく、前記表示基板の製作方法は、
前記第一電圧信号線における前記第二電圧信号線から遠い側に、前記第一容量及び前記少なくとも2つのトランジスタを製作することを更に含んでもよく、
前記少なくとも2つのトランジスタのゲートのベース上での正投影と、前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における最大距離は、第三所定距離よりも小さい。
【0224】
具体的な実施の際、前記第一容量の第二極板に結合されるトランジスタも、第一電圧信号線に結合されるため、前記第一容量の第二極板に結合されるトランジスタの位置については、第一電圧信号線に近いほうが好ましく、本開示の少なくとも1つの実施例では、前記第一容量の第二極板に結合される前記トランジスタのゲートのベース上での正投影と前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における最大距離を第三所定距離よりも小さくなるように設けて、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めるようになっている。
【0225】
具体的な実施の際、前記少なくとも2つのトランジスタは、第一容量接続トランジスタ及び第二容量接続トランジスタを含み、
前記第一容量接続トランジスタ及び前記第二容量接続トランジスタを製作する具体的なステップは、
前記ベース上に前記第一容量接続トランジスタのアクティブ層及び前記第二容量接続トランジスタのアクティブ層を形成することと、
前記アクティブ層における前記ベースとは反対側の面に第一ゲート金属層を製作し、前記第一ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記第一容量接続トランジスタのゲート、前記第二容量接続トランジスタのゲート及び前記第一容量の第二極板を形成し、前記第一容量接続トランジスタのゲート及び前記第二容量接続トランジスタのゲートがそれぞれ前記第一容量の第二極板に結合されるようにすることと、
前記第一容量接続トランジスタのゲート及び前記第二容量接続トランジスタのゲートをマスクとして、前記アクティブ層における前記ゲートによって覆われていない部分に対しドーピングを行って、前記アクティブ層における前記ゲートによって覆われていない部分が導電部分として形成され、前記アクティブ層における前記ゲートによって覆われている部分がチャネル部分として形成されるようにし、前記第一容量接続トランジスタのアクティブ層が、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第一容量接続導電部分、第一容量接続チャネル部分及び2つ目の第一容量接続導電部分を含み、前記第二容量接続トランジスタのアクティブ層が、第一方向に沿って順次に設けられた1つ目の第七導電部分、第七チャネル部分及び2つ目の第七導電部分を含み、前記1つ目の第一容量接続導電部分が前記第一容量接続トランジスタの第一電極として使用され、前記2つ目の第一容量接続導電部分が前記第一容量接続トランジスタの第二電極として使用されることと、
前記第一ゲート金属層における前記アクティブ層とは反対側の面に第二ゲート金属層を製作し、前記第二ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記第一容量の第一極板を形成することと、
前記第二ゲート金属層における前記第一ゲート金属層とは反対側の面にソースドレイン金属層を製作し、前記ソースドレイン金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記第一電圧信号線、前記第二電圧信号線及び第一導電接続部を形成することとを含み、
前記第一導電接続部の前記ベース上での正投影と、前記第一容量の第一極板の前記ベース上での正投影との間には、第五重なり領域があり、前記第一導電接続部は、前記第五重なり領域に設けられた少なくとも1つの第五ビアホールを介して、前記第一容量の第一極板に結合される。
【0226】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記1つ目の第七導電部分は、前記第二容量接続トランジスタの第二電極として使用されてもよく、前記2つ目の第七導電部分は、前記第二容量接続トランジスタの第一電極として使用されてもよく、前記第二容量接続トランジスタの第一電極は、前記第一電圧信号線に結合され、
前記第一容量接続トランジスタのゲートのベース上での正投影と前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における距離は、前記第二容量接続トランジスタのゲートのベース上での正投影と前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における距離よりも小さい。
【0227】
具体的な実施の際、前記第一容量接続トランジスタのゲートのベース上での正投影と前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における距離は、前記第二容量接続トランジスタのゲートのベース上での正投影と前記第一電圧信号線のベース上での正投影との間の第二方向における距離よりも小さく、つまり第二容量接続トランジスタは、第一容量接続トランジスタにおける前記第一電圧信号線から遠い側に設けられる。
【0228】
好ましい場合では、前記第一容量接続トランジスタのゲートと前記第二容量接続トランジスタのゲートとの間の第二方向における最長距離は、第四所定距離よりも小さく、
前記第一容量の第一極板の前記ベース上での正投影は、前記第一容量の第二極板の前記ベース上での正投影内にあり、
前記第一容量の第一極板はL字形である。
【0229】
本開示の少なくとも1つの実施例において、第一容量の極板の形状を調整可能にするために第一容量接続トランジスタと第二容量接続トランジスタとが近い距離になるように設けられ、第一容量の第一極板がL字形に設けられ、第二容量接続トランジスタのゲートと第二導電接続部との間の配線空間が十分に利用されているため、レイアウトがより合理的になり、シフトレジスタユニットの横方向の幅が効果的に狭められ、シフトレジスタユニットの縦方向の高さが減らされる。
【0230】
選択的に、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、第一ノード制御トランジスタ及び第二容量を更に含んでもよく、
前記第一ノード制御トランジスタ及び前記第二容量を製作するステップは、
前記ベース上に前記第一容量接続トランジスタのアクティブ層及び前記第二容量接続トランジスタのアクティブ層を形成すると同時に、前記ベース上に前記第一ノード制御トランジスタのアクティブ層を形成することと、
前記第一ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記第一ノード制御トランジスタのゲート及び前記第二容量の第二極板を形成し、前記第一ノード制御トランジスタのゲートが前記第二容量の第二極板に結合されるようにすることと、
前記第一ノード制御トランジスタのゲートをマスクとして、前記第一ノード制御トランジスタのアクティブ層における前記第一ノード制御トランジスタのゲートによって覆われていない部分に対してドーピングを行うことと、
前記第二ゲート金属層に対しパターニングプロセスを行って、前記第二容量の第一極板を形成し、前記第二容量の第一極板の前記ベース上での正投影が前記第二容量の第二極板の前記ベース上での正投影内にあり、前記第二容量の第一極板がL字形となるようにすることとを含み、
前記第二容量の第一極板は、第二水平極板部を含み、前記第一ノード制御トランジスタのゲートの前記ベース上での正投影と、前記第二水平極板部の前記ベース上での正投影とは、第一方向に沿って配列される。
【0231】
本開示の少なくとも1つの実施例において、第二容量の第一極板をL字形に設け、第一ノード制御トランジスタと、隣接する次段のシフトレジスタユニットとの間の空間を利用して第二容量の第一極板に含まれる水平極板部をセットして、シフトレジスタユニットの横方向の幅を狭めるようになっている。
【0232】
選択的に、本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示基板の製作方法は、
前記ソースドレイン金属層に対しパターニングプロセスを行って、第一方向に沿って延在する第三電圧信号線を形成することを更に含んでもよく、
前記第一ノード制御トランジスタは、前記第二容量接続トランジスタにおける前記第一電圧信号線から遠い側に位置し、前記第一ノード制御トランジスタは、前記第三電圧信号線と前記第一電圧信号線との間に位置し、
前記第二容量の第一極板は、前記第二水平極板部に結合される第二鉛直極板部を更に含み、前記第二鉛直極板部の前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影と部分的に重なる。
【0233】
具体的に、シフトレジスタユニットの縦方向の高さが減らされるように、第二容量の第一極板は、L字形に設けられ、第二容量の第二鉛直極板部の前記ベース上での正投影は、前記第三電圧信号線の前記ベース上での正投影と部分的に重なる。
【0234】
選択的に、前記第一電圧信号線の数は1つであり、前記出力回路は、出力リセットトランジスタを含み、前記少なくとも1つのシフトレジスタユニットは、出力容量、第一極板及び第二容量接続トランジスタを更に含み、前記表示基板の製作方法は、
前記出力リセットトランジスタの第一電極、前記出力容量の第一極板、前記第一トランジスタの第一電極及び前記第二容量接続トランジスタの第一電極を、何れも前記第一電圧信号線に結合されるように設けることを更に含み、こうして、採用される電圧信号線の数が減らされ、レイアウトが容易になる。
【0235】
本開示の少なくとも1つの実施例に記載の表示装置は、上記の表示基板を含む。
【0236】
上記実施例による表示基板は、狭額縁を実現できるため、本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置は、上記表示基板を含む場合、同様に狭額縁化の有益な効果を達成できるが、ここで繰り返して述べない。
【0237】
本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置は、携帯電話、タブレットPC、テレビ、ディスプレイ、ノートPC、デジタルフォトフレーム、又はナビゲータ等の表示機能を有するいかなる製品又は部品であってもよい。
【0238】
特に定義しない限り、本開示に使用される技術用語又は科学用語は、当業者が理解できる通常の意味を有する。本開示に使用される「第一」、「第二」及び類似する用語は、いかなる順序、数量又は重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するためのものに過ぎない。「含む」又は「包含」等の類似する用語は、「含む」又は「包含」の前に記載された素子又は部材が、「含む」又は「包含」の後に挙げられる素子又は部材及びその同等物を含むが、他の素子又は部材を排除しないことを意味する。「接続」、「結合」又は「繋がる」等の類似する用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接に接続されるか間接に接続されるかに関わらず、電気的接続を含んでもよい。「上」、「下」、「左」、「右」等は、相対位置関係を示すだけであり、説明される対象の絶対位置が変わると、当該相対位置関係も対応して変化する可能性がある。
【0239】
理解できることは、層、膜、領域又は基板のような素子が別の素子の「上」又は「下」に位置すると言及された場合、当該素子は別の素子の「上」又は「下」に直接位置してもよいし、又は、中間素子が介在してもよい。
【0240】
上記実施形態の説明では、具体的な特徴、構造、材料又は特性は、あらゆる1つ又は複数の実施例又は具体例において、適切な方式で組み合せられてもよい。
【0241】
上述したのは、本開示の好ましい実施形態であり、留意されたいのは、当業者にとって、本開示に記載の原理を逸脱しない前提で、若干の改良及び潤色を更に行うことが可能であり、これらの改良及び潤色も、本開示の保護範囲内であると見なされるべきである。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C