(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】チャネル輻輳パラメータ決定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240925BHJP
H04W 72/54 20230101ALI20240925BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20240925BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20240925BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240925BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20240925BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/54 110
H04W88/02 150
H04W52/02 110
H04W92/18
H04W4/46
(21)【出願番号】P 2023523001
(86)(22)【出願日】2020-10-16
(86)【国際出願番号】 CN2020121708
(87)【国際公開番号】W WO2022077523
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フアン,ハイニン
(72)【発明者】
【氏名】リ,チャオ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ティエンホォン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-510376(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,Physical layer impacts of sidelink DRX,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2006402,フランス,3GPP,2020年08月08日
【文献】Samsung,On Sidelink Issues and RAN1 Impacts,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2006172,フランス,3GPP,2020年08月07日
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Discussion on potential sidelink DRX impacts in RAN1,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2005841,フランス,3GPP,2020年08月07日
【文献】vivo,Discussion on sidelink DRX,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2005405,フランス,3GPP,2020年08月08日
【文献】ZTE, Sanechips,Potential impact of DRX enhancement to RAN1 discussion,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2005962,フランス,3GPP,2020年08月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイス又は端末デバイス内のチップにより実行されるチャネル輻輳パラメータ決定方法であって、
チャネルビジー率(CBR)測定ウィンドウを決定するステップであり、前記CBR測定ウィンドウはCBR測定に使用される、ステップと、
第1の期間に基づいてCBRを決定するステップであり、前記第1の期間は、不連続受信(DRX)に使用され且つ前記CBR測定ウィンドウにあるアクティブ時間単位及び/又はパーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ前記CBR測定ウィンドウにある監視時間単位である、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記端末デバイスは、パーシャルセンシングリソース選択及び/又はDRXで構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CBRは、サイドリンク受信信号強度インジケータ(SL RSSI)測定値が前記第1の期間にリソースプールにおいて閾値を超えるサブチャネルの割合である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記割合は、前記第1の期間内のサブチャネルに対する、SL RSSI測定値が前記第1の期間に前記閾値を超える前記サブチャネルの割合である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の期間は、前記CBR測定ウィンドウ内の1つ以上のスロットである、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記CBR測定ウィンドウは、第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて決定され、前記第1のスロットは前記CBR測定が実行されるスロットであり、前記第1の事前設定された持続時間は上位層パラメータを使用することにより構成される、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
チャネル輻輳パラメータ決定装置であって、
チャネルビジー率(CBR)測定ウィンドウを決定するように構成された処理モジュールであり、前記CBR測定ウィンドウはCBR測定に使用される、処理モジュールを含み、
前記処理モジュールは、第1の期間に基づいてCBRを決定するように更に構成され、前記第1の期間は、不連続受信(DRX)に使用され且つ前記CBR測定ウィンドウにあるアクティブ時間単位及び/又はパーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ前記CBR測定ウィンドウにある監視時間単位である、装置。
【請求項8】
当該装置は、パーシャルセンシングリソース選択及び/又はDRXで構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記CBRは、サイドリンク受信信号強度インジケータ(SL RSSI)測定値が前記第1の期間にリソースプールにおいて閾値を超えるサブチャネルの割合である、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
前記割合は、前記第1の期間内のサブチャネルに対する、SL RSSI測定値が前記第1の期間に前記閾値を超える前記サブチャネルの割合である、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の期間は、前記CBR測定ウィンドウ内の1つ以上のスロットである、請求項7乃至10のうちいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記CBR測定ウィンドウは、第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて決定され、前記第1のスロットは前記CBR測定が実行されるスロットであり、前記第1の事前設定された持続時間は上位層パラメータを使用することにより構成される、請求項7乃至11のうちいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
プロセッサと、前記プロセッサによる実行のための命令を記憶した記憶媒体とを含む通信装置であって、
前記命令が実行されると、前記プロセッサは、当該装置に請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法を実行させるように構成される、通信装置。
【請求項14】
コンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、
当該コンピュータ読み取り可能記憶媒体はコンピュータプログラム又は命令を記憶し、前記コンピュータプログラム又は前記命令が実行されると、請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法が実行される、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項15】
装置のプロセッサにより実行されると、当該装置に請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、通信技術の分野に関し、特にチャネル輻輳パラメータ決定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムでは、多対一の通信モードは、しばしばネットワークデバイスの近くで輻輳を引き起こし、輻輳はグローバルなチャネル品質の劣化及び損失率の増加を引き起こす可能性がある。したがって、正確で効果的な輻輳検出はチャネル輻輳制御において重要な役割を果たす。
【0003】
この場合、考えられる解決策は、端末デバイスに不連続受信(Discontinuous Reception, DRX)機能を構成することである。各DRXサイクルはアクティブ時間及び非アクティブ時間を含むので、端末デバイスはアクティブ時間にサイドリンク制御情報(SideLink Control Information, SCI)SCIを監視し、非アクティブ時間にSCIを監視しない。その結果、端末デバイスは非アクティブ時間に受信信号強度インジケータ(Received Signal Strength Indication, RSSI)又は参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power, RSRP)を測定できない。他の解決策は、端末デバイスにパーシャルセンシングリソース選択モードを構成することである。パーシャルセンシング(partial sensing)端末デバイスは、SCIを監視し、スロットの一部でのみRSSIを測定するように構成される。さらに、半二重の制限のため、端末デバイスはSCIを監視し、非送信スロットでのみRSSIを測定できる。
【0004】
端末デバイスがパーシャルセンシングリソース選択、DRX機能及び半二重で構成され、チャネル輻輳度の不正確な測定結果を生じるシナリオでは、端末デバイスは一部の時間でのみSCIを監視できる。したがって、チャネル輻輳度測定の精度をどのように改善するかは、この出願において解決される必要がある問題である。
【発明の概要】
【0005】
この出願は、チャネル輻輳度測定の精度を改善するためのチャネル輻輳パラメータ決定方法及び装置を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、チャネル輻輳パラメータ決定方法が提供され、第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて第1の測定ウィンドウを決定するステップと、第1の期間に基づいてチャネルビジー率CBR又はチャネル占有率CRを決定するステップとを含む。第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の時間単位である。
【0007】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の測定ウィンドウはCBR測定ウィンドウ又はCR評価ウィンドウである。CBR測定ウィンドウは、CBR測定に使用される。CR評価ウィンドウは、CR評価に使用される。
【0008】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の受信時間単位である。
【0009】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の期間は、以下のもの、すなわち、不連続受信DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ期間、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位、第1の測定ウィンドウにある非送信時間単位、及びサイドリンク伝送に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある時間単位のうち少なくとも1つを含む。
【0010】
この出願において提供されるこの解決策では、第1の期間は様々なシナリオにおける時間単位を含む。これは、端末デバイスの適用範囲を改善するのに役立つ。
【0011】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の期間に基づいてCBRを決定することは、第1の数量に基づいてCBRを決定することを含む。第1の数量は、第1の期間内のサブチャネルのうち第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値以上であるサブチャネルの数量である。第1の測定値は、RSSI測定値又はRSRP測定値である。第1の測定値は、SCI伝送を監視する間に端末デバイスにより取得される。SCIは第1段階のSCI及び/又は第2段階のSCIを含む。
【0012】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の数量に基づいてCBRを決定することは、第1の数量及び第2の数量に基づいてCBRを決定することを含む。第2の数量は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。
【0013】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の数量に基づいてCBRを決定することは、第1の数量及び第3の数量に基づいてCBRを決定することを含む。第3の数量は、第1の期間内のサブチャネルの数量である。
【0014】
この出願において提供されるこの解決策では、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルは占有されていてもよく或いは占有されいてなくてもよいので、端末デバイスは、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルが占有されているか否かを習得できない。したがって、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルはCBR計算から除外され、RSSI又はRSRP測定が実行されるサブチャネルに対する、占有されているサブチャネルの割合のみが考慮される。これは、チャネル輻輳度をより正確に示すことができる。
【0015】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の数量に基づいてCBRを決定することは、第1の数量、第2の数量及び第1の調整係数に基づいてCBRを決定することを含む。
【0016】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の閾値は、エネルギー節約モードの端末デバイスにより使用される閾値である。第2の閾値は、非エネルギー節約モードの端末デバイスにより使用される閾値である。
【0017】
この出願において提供されるこの解決策では、異なるモードの端末デバイスは異なる閾値に対応する。これは、端末デバイスの適用範囲を改善するのに役立つ。
【0018】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の閾値はパーシャルセンシングリソース選択に関連付けられる。第2の閾値はフルセンシングリソース選択に関連付けられる。
【0019】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の期間は、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含む。
【0020】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の閾値及び第2の閾値の双方は、リソースプールにおいて無線リソース制御RRCを使用することにより構成される。
【0021】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第2の閾値は、第1の閾値が構成されていないときに使用される。代替として、輻輳制御は無効になる。
【0022】
この出願において提供される解決策では、パーシャルセンシングリソース選択方式及び/又はDRX機能を使用する端末デバイス及び/又はエネルギー節約モードの端末デバイスは、スロット及び/又はシンボルの一部でのみRSSI又はRSRP測定を実行し、スロット及び/又はシンボルの他の部分ではRSSI又はRSRP測定を実行しないので、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルの占有状態が習得できない。その結果、測定されたCBRは実際のCBR以下になる。したがって、パーシャルセンシングリソース選択方式及び/又はDRX機能を使用する端末デバイス及び/又はエネルギー節約モードの端末デバイスにより測定されたCBRを調整するために、異なる閾値が使用される。これは、チャネル輻輳度をより正確に示すことができる。さらに、第2の閾値は、パーシャルセンシングリソース選択及び/又はDRX機能に関連付けられた第1の閾値が構成されていないときに使用され、それにより、測定されたCBRと実際のCBRとの間の差を低減し、チャネル輻輳度測定の精度を改善するために、測定されたCBRを増加させることができるようにする。
【0023】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の閾値は第1の事前設定された周期に関連付けられる。代替として、第1の閾値は第1の周期セットに関連付けられる。
【0024】
この出願において提供されるこの解決策では、端末デバイスが送信時間単位にRSSI又はRSRP測定を実行できないので、測定されたCBRは実際のCBRよりも小さくなる。したがって、閾値を調整することは、小さいCBR測定値の問題の解決に役立つ。
【0025】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の調整係数は、第1の期間に含まれるスロットの数量に対する、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量の比率である。
【0026】
この出願において提供されるこの解決策では、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルが占有されているか否かを端末デバイスが習得できないので、測定されたCBRは実際のCBR以下になる。しかし、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルに対する、占有されているサブチャネルの割合は、RSSI又はRSRP測定が実行されるサブチャネルに対する、占有されているサブチャネルの割合に等しく、端末デバイスにより測定されたCBRは比例して調整されると仮定する。これは、チャネルの輻輳度をより正確に示すことができる。
【0027】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の調整係数は第1の値である。第1の値は、第1の期間の第2の持続時間に対する、第1の測定ウィンドウの第1の持続時間の比率である。
【0028】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ期間を含む。
【0029】
この出願において提供される解決策では、受信スロット内のチャネルの輻輳状態は、非受信スロット内のチャネルの輻輳状態と同じであると仮定する。このように、非受信スロット内の全てのチャネルが占有されていないという仮定と比較して、解決策はより合理的になり、実際のチャネルの輻輳状態に近くなる。
【0030】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の調整係数は、第1の期間に含まれるスロットの数量に対する、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量の比率である。
【0031】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の調整係数は、第2の事前設定された周期、第1の回数、第2の回数及び事前設定されたサブキャリア間隔のうち少なくとも1つに関連付けられる。
【0032】
この出願において提供されるこの解決策では、端末デバイスがRSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルの占有状態を習得できないので、全体の測定ウィンドウ内のCBRは、スロットのCBRを監視することにより推定される。このように、UEはより正確な輻輳度の測定結果を取得できる。さらに、この方法では、更なるシグナリング構成が導入される必要がない。したがって、シグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0033】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の監視対象スロットを含む。
【0034】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の期間は、以下のもの、すなわち、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視対象スロット、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視対象アクティブ時間単位、及びサイドリンク伝送に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある時間単位のうち少なくとも1つを含む。
【0035】
この出願において提供されるこの解決策では、第1の期間は、異なるシナリオにおける時間単位を含む。これは、端末デバイスの適用範囲を改善するのに役立つ。
【0036】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第1の期間に基づいてCRを決定することは、第4の数量に基づいてCRを決定することを含む。第4の数量は、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されているサブチャネルの数量と、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されるために予約されたサブチャネルの数量との和である。
【0037】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第4の数量に基づいてCRを決定することは、
第4の数量及び第5の数量に基づいてCRを決定することを含み、第5の数量は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。
【0038】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第4の数量に基づいてCRを決定することは、
第4の数量及び第6の数量に基づいてCRを決定することを含み、第6の数量は、第1の期間内のサブチャネルの数量である。
【0039】
この出願において提供されるこの解決策では、将来利用可能なスロット範囲、又はRSSI若しくはRSRP測定が実際に実行されるか、受信が実際に実行されるか、或いは、測定が実際に実行されるスロット範囲でのみ、全てのサブチャネルに対する、使用されるために予約されたサブチャネル及び使用されているサブチャネルの割合が計算される。これは、輻輳制御をより良く調整するために、端末デバイスのリソース使用を真に反映するのに役立つ。
【0040】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第4の数量に基づいてCRを決定することは、
第4の数量、第7の数量及び第2の調整係数に基づいてCRを決定することを含み、第7の数量は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。
【0041】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第2の調整係数は第2の値である。第2の値は、第4の数量に対する第8の数量の比率である。第8の数量は、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量である。
【0042】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第2の調整係数は第2の値に関連付けられる。
【0043】
第1の態様を参照して、第1の態様の可能な実現方式では、第2の調整係数はリソースプールにおいてRRCを使用することにより構成される。
【0044】
この出願において提供されるこの解決策では、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルに対する、占有されているサブチャネルの割合が、RSSI又はRSRP測定が実行されるサブチャネルに対する、占有されているサブチャネルの割合に関連付けられると仮定する。実際に測定されたCBRが調整される。これは、チャネル輻輳度をより正確に示すことができる。さらに、調整係数を決定するための様々な方法が存在する。これは、端末デバイスの適用範囲を改善するのに役立つ。
【0045】
第2の態様によれば、この出願の実施形態は通信装置を提供する。有益な効果については、第1の態様の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。通信装置は、第1の態様における方法の例での動作を実現する機能を有する。当該機能は、ハードウェアにより実現されてもよく、或いは、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実現されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。可能な設計では、通信装置は、第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて第1の測定ウィンドウを決定し、第1の期間に基づいてチャネルビジー率CBR又はチャネル占有率CRを決定するように構成された処理モジュールを含む。第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の時間単位である。これらのモジュールは、第1の態様における方法の例での対応する機能を実行してもよい。詳細については、方法の例における詳細な説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0046】
第3の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、上記の方法の実施形態における受信端でもよく、或いは、受信端に配置されたチップでもよい。通信装置は、通信インタフェース及びプロセッサを含み、任意選択でメモリを更に含む。メモリは、コンピュータプログラム又は命令を記憶するように構成される。プロセッサはメモリ及び通信インタフェースに結合される。プロセッサがコンピュータプログラム又は命令を実行すると、通信装置は上記の方法の実施形態において受信端により実行される方法を実行することが可能になる。
【0047】
第4の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが実行されると、上記の送信端により実行される方法が実行される。
【0048】
第5の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが実行されると、上記の受信端により実行される方法が実行される。
【0049】
第6の態様によれば、この出願はチップシステムを提供する。チップシステムは、上記の態様における方法において送信端の機能を実現するように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムは、プログラム命令及び/又はデータを記憶するように構成されたメモリを更に含む。チップシステムは、チップを含んでもよく、或いは、チップ及び他のディスクリートコンポーネントを含んでもよい。
【0050】
第7の態様によれば、この出願はチップシステムを提供する。チップシステムは、上記の態様における方法において受信端の機能を実現するように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムは、プログラム命令及び/又はデータを記憶するように構成されたメモリを更に含む。チップシステムは、チップを含んでもよく、或いは、チップ及び他のディスクリートコンポーネントを含んでもよい。
【0051】
第8の態様によれば、この出願はコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。コンピュータ読み取り可能記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが実行されると、上記の態様において送信端により実行される方法が実現される。
【0052】
第9の態様によれば、この出願はコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。コンピュータ読み取り可能記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムが実行されると、上記の態様において受信端により実行される方法が実現される。
【0053】
第10の態様によれば、この出願は、第3の態様における通信装置を含む通信システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
この出願の実施形態又は背景技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、この出願の実施形態又は背景技術における添付の図面について簡単に説明する。
【
図1】この出願の実施形態による通信システムの概略フローチャートである。
【
図2】この出願の実施形態によるCBR測定ウィンドウの構造の概略図である。
【
図3】この出願の実施形態によるDRXの概略図である。
【
図4】この出願の実施形態によるサブチャネルの構造の概略図である。
【
図5】この出願の実施形態によるパーシャルセンシングリソース選択方式の概略図である。
【
図6】この出願の実施形態による端末デバイスにDRXを構成する概略図である。
【
図7】この出願の実施形態による端末デバイスにパーシャルセンシングリソース選択方式を構成する構成の概略図である。
【
図8】この出願の実施形態による端末デバイスに半二重を構成する概略図である。
【
図9】この出願の実施形態によるチャネル輻輳パラメータ決定方法の概略フローチャートである。
【
図10】この出願の実施形態によるチャネル輻輳パラメータ決定
方法の概略フローチャートである。
【
図11】この出願の実施形態によるチャネル輻輳パラメータ決定装置の概略
図である。
【
図12】この出願の実施形態による端末デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
当業者にこの出願の解決策をより良く理解してもらうために、以下にこの出願の実施形態における添付図面を参照して、この出願の実施形態における技術的解決策について明確且つ完全に説明する。記載の実施形態はこの出願の実施形態の単なる一部であり、全部ではないことは明らかである。創造的取り組みなしにこの出願の実施形態に基づいて当業者により取得された全ての他の実施形態は、この出願の保護範囲に入るものとする。
【0056】
図1は、この出願による通信システムの概略図である。通信システムは、1つ以上のネットワークデバイス100(1つのネットワークデバイス100のみが示されている)及びネットワークデバイス100に接続された1つ以上の端末デバイス200を含んでもよい。代替として、通信システムは、1つ以上の端末デバイス200を含んでもよい。
【0057】
ネットワークデバイス100は、端末デバイス200と通信できるデバイスでもよい。ネットワークデバイス100は、無線トランシーバ機能を有するいずれかのデバイスでもよく、ノードB(NodeB)、進化型NodeB(eNodeB)、第5世代(fifth generation, 5G)通信システムにおける基地局、将来の通信システムにおける基地局又はネットワークデバイス、Wi-Fiシステムにおけるアクセスノード、無線中継ノード、無線バックホールノード等を含むが、これらに限定されない。ネットワークデバイス100は、代替として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN)シナリオにおける無線コントローラでもよい。ネットワークデバイス100は、代替として、スモールセル、伝送参照ポイント(transmission reference point, TRP)等でもよい。ネットワークデバイスにより使用される特定の技術及び特定のデバイス形式は、この出願の実施形態では限定されない。
【0058】
端末デバイス200は、無線トランシーバ機能を有するデバイスである。デバイスは、屋内又は屋外デバイスを含む陸上に展開されるデバイスでもよく、或いは、ハンドヘルド型、ウェアラブル型又は車載型デバイスが、水面に、例えば、船舶に展開されてもよく、或いは、空中に、例えば、航空機、気球及び衛星に展開されてもよい。端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality, VR)端末デバイス、拡張現実(Augmented Reality, AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末等でもよい。適用シナリオは、この出願の実施形態では限定されない。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment, UE)、アクセス端末デバイス、UEユニット、移動局、移動コンソール、遠隔局、遠隔端末デバイス、モバイルデバイス、端末(terminal)、無線通信デバイス、UEエージェント、UE装置等と呼ばれてもよい。
【0059】
通信システムは、車両関連の通信システム、具体的には、端末の間の伝送及び車両と端末との間の伝送を含み、ネットワークデバイスと端末/車両との間の通信システム、具体的には、ネットワークデバイスと端末との間の伝送及びネットワークデバイスと車両との間の伝送も含む。
【0060】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本発明の実施形態では交換可能に使用されてもよい点に留意すべきである。「複数」は、2つ以上を意味する。この観点から、本発明の実施形態では、「複数」はまた「少なくとも2つ」として理解されてもよい。「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトの間の関連付け関係を記述し、3つの関係が存在してもよいことを示す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBとの双方が存在する場合、及びBのみが存在する場合を示してもよい。さらに、特に指定がない限り、「/」という文字は、一般的に関連するオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。
【0061】
スロットnで測定されるチャネルビジー無線(Channel Busy Radio, CBR)は、CBR測定ウィンドウ[n-a,n-1]において、リソースプール内の全てのサブチャネルに対する、サイドリンク(Sidelink)RSSI又はRSRP測定値が事前構成又は構成された閾値を超えるサブチャネルの割合として定義される。aは上位層パラメータに基づいて構成され、100個のスロット又は100msに等しい。スロットは物理スロットインデックスにより示される。
【0062】
例えば、
図2に示すCBR測定ウィンドウでは、33個の単一スロットサブチャネルが存在する。(理解を容易にするために、CBR測定ウィンドウが11個のスロットであり、周波数領域帯域幅が3つのサブチャネルである例を使用することにより、原理が記載されるが、実際にはCBR測定ウィンドウは100個のスロット又は100msであり、周波数領域帯域幅は3つのサブチャネルよりも大きい)。図面において、7つの占有されているサブチャネルが存在する場合、CBRは7/33である。SL-RSSI測定値が閾値よりも大きいサブチャネルは、占有されているサブチャネルとして考えられる。言い換えると、分子として考えられる7つのサブチャネルが存在する。端末デバイスにより検出されたRSSI測定値が閾値以下であるサブチャネルは占有されているサブチャネルとして考えれない。言い換えると、分子として考えられない33-7=26個のサブチャネルが存在する。
【0063】
単一スロットサブチャネルの時間領域粒度は1つのスロットであり、周波数領域粒度は1つのサブチャネル、すなわち、1つのスロット内の1つのサブチャネルであり、カウントは1である。
【0064】
サイドリンクでは、サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information, SCI)は、2つの段階、すなわち、第1段階のSCI及び第2段階のSCIに分割される。第1段階のSCIは物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel, PSCCH)で搬送され、第2段階のSCIは物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Share Channel, PSSCH)で搬送される。
【0065】
SL-RSSIは、構成されたサブチャネルが位置するスロット内の第2の直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing, OFDM)シンボルから始まるPSCCH及びPSSCHとして構成されたOFDMシンボルの合計受信電力の線形平均として定義される。
【0066】
スロットnで測定されるチャネル占有率(Channel Occupancy Ratio, CR)は、スロット[n-a,n+b]内の伝送リソースプールに構成された候補サブチャネルの数量に対する、
スロット[n-a,n-1]内の占有されているサブチャネルの数量と、占有されるために予約され且つスロット[n,n+b]にあるサブチャネルの数量との和の比率として定義される。aは正の整数であり、bは0又は正の整数であり、a+b+1=1000個のスロット又は1000ms(上位層パラメータを使用することにより構成される)であり、b<(a+b+1)/2であり、n+bは現在の伝送のために予約された最後の伝送サブチャネルが位置するスロットを超えるべきではない。スロットは物理スロットインデックスにより示される。
【0067】
サブチャネルの数量はサブチャネルの数である。
【0068】
CRは伝送が毎回実行されるときに評価される。
【0069】
チャネル占有率上限(Channel Occupancy Ratio_limit, CR_limit)が上位層パラメータを使用することにより端末デバイスに構成され、PSSCHがスロットnで伝送される場合、端末デバイスは以下の式の制限を満たすべきである。
【数1】
【0070】
CR(i)は、スロットn-Nで送信される優先度値がiであるPSSCHに対応し、CR_limit(k)は、優先度値k及びスロットn-Nで測定されたCBRのCBR範囲に基づいて決定される。Nは輻輳処理制御時間であり、スロットの単位である。異なるサブキャリア間隔は異なるNに対応する。以下のように、2つの表はサブキャリア間隔とNとの間の対応関係を示す。
【表1】
【表2】
【0071】
端末デバイスが上記の式を満たす場合、すなわち、CRがCR_limitを超えない場合、伝送は端末デバイスに依存し、現在の伝送の破棄等が含まれる。
【0072】
図3は、この出願の実施形態によるDRXの概略図である。DRXサイクルは、DRXのためのアクティブ時間及びDRXのための非アクティブ時間を含む。端末デバイスは、アクティブ時間にSCI伝送を監視し、非アクティブ時間にSCI伝送を監視しない。SCI伝送は第1段階のSCI伝送及び/又は第2段階のSCI伝送を含む。
【0073】
無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)は、主に、以下のパラメータ、すなわち、DRXオフセット値(DRXのためのアクティブ時間が開始する前の遅延)、DRXサイクル、DRXのためのアクティブ時間についてのタイマの長さ、及びDRX非アクティブ化タイマの長さに基づいてDRX動作を制御する。
【0074】
パーシャルセンシング(Partial sensing)リソース選択方式は以下のステップを含む(以下のステップは実行順序に従うものではない)。
【0075】
ステップ1:
【0076】
(1)PSSCH伝送に使用される単一候補スロットリソースRx,yが連続サブチャネルのセットとして定義され、スロットty
SL内のサブチャネルのインデックスはx+jである。j=0,1,...,L-1である。Lは連続サブチャネルの数量である。
【0077】
例えば、
図4はサブチャネルの構造の概略図である。リソースプール内のサブチャネルの数量が6であり、Lが3であると仮定すると、4つのスロットが存在し、各スロットが3つの連続サブチャネルを含むと決定される。
【0078】
(2)スロットnにおいて、リソース選択ウィンドウ[n+T_1,n+T_2]内の少なくともY個の候補スロットが決定される。T_1及びT_2は条件T_1≦4を満たす。T_2min(prio_TX)≦T_2≦100である。
【0079】
T_2min(prio_TX)はRRCを使用することにより構成される。RRCが構成されていない場合、T_2は条件20≦T_2≦100を満たす。
【0080】
T_2の選択は遅延要件を満たす必要があり、YはRRCを使用することにより構成された下限以上である必要がある。
【0081】
リソース選択ウィンドウ内の全ての候補スロットはMtotalとして示される。
【0082】
ステップ2:ステップ1において候補スロットXが少なくともY個の候補スロット内に入る場合、端末デバイスは、RRCを使用することにより構成された周期Pに基づいて、監視が実行されるスロットZを決定し、スロットZに対応するサブチャネルのPSCCH復号及びRSSI測定結果を習得する。スロットXとスロットZとの間で周期Pの差が存在する。
【0083】
例えば、
図5に示すように、スロットnでリソース選択ウィンドウがトリガされ、周期Pが10個のスロットであり、リソース選択ウィンドウの候補スロットがスロット1及びスロット2を含むと仮定する。スロット1とスロット3との間に10個のスロットの差が存在し、スロット2とスロット4との間に10個のスロットの差が存在するので、監視が実行されるスロットはスロット3及びスロット4である。
【0084】
ステップ3:RRC構成に基づいて閾値THabを決定する。
【0085】
ステップ4:スケジューリング割り当て(Scheduling Assignment, SA)を候補スロットセットとして初期化し、スケジューリングブロック(Scheduling Block, SB)を空のセットとして初期化する。
【0086】
ステップ5:端末デバイスは、SCIの時間周波数リソース指示情報と、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power, RSRP)測定値と閾値THabとの間の比較とに基づいて、SA中に候補スロットを除外する。監視が実行されないスロットは、対応して候補リソースセットから除外される。SCIにより示される時間周波数リソースが候補リソースと重複し、SCIに対応するRSRP測定値が閾値THabよりも大きい場合、監視が実行されるスロットは除外される。
【0087】
サービス周期(リソース予約周期)は、110個の場合、{0,1:99,100,200,300,400,500,600,700,800,900,1000}msでもよい。最大で16個の可能なリソース予約周期がリソースプールに構成されてもよい。さらに、周期的なサービスについて、UEは上記の特定の周期に基づいて{トランスポートブロック(Transport Block, TB)1,TB2,TB3,...}を送信し、これは初期伝送と呼ばれる。各TBiは、いくつかの再送に対応する。1つのSCIでは、最大予約リソース数量Nmaxが初期伝送及び再送に指定される(Nmaxは無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)を使用することによりリソースプールに構成され、値は2又は3とすることができる)。各TBiは最大で32回再送されてもよい。
【0088】
サービス周期は、具体的には、PSSCH送信周期、データ送信周期、第1のリソース上の制御情報(SCI等)内の周期フィールドにより示される周期等でもよい。周期フィールドは、リソース予約周期(resource reservation period)フィールドでもよい。周期フィールドの特定のフィールド名は、この出願では限定されない。
【0089】
図6は、端末デバイスについてのDRX機能の構成の概略図である。端末デバイスはSCIを監視し、アクティブ時間にのみRSSI又はRSRP測定を実行するので、占有されているサブチャネルの数量は2であり、CBRは7/33である。すなわち、チャネル輻輳度は実際のチャネル輻輳度よりも小さい。さらに、測定されたCBRに対応するチャネル占有率の上限(Channel Occupancy Ratio_limit, CBR)が、実際のCBRに対応するCR_limitよりも大きいので、DRX機能で構成されていない端末デバイスは、同じ輻輳度及び同じ送信対象データの優先度で、より多くのデータパケットを送信してもよく、DRXで構成された端末デバイスにとって不公平性の問題が存在する。
【0090】
図7は、端末デバイスにパーシャルセンシングリソース選択方式を構成する概略図である。端末デバイスはSCIを監視し、アクティブ時間にのみRSSI又はRSRP測定を実行し、構成されていないスロットでSCIを監視しないので、端末デバイスは構成されていないスロットの一部のチャネル占有状態を習得できない。したがって、測定されたチャネル輻輳度は実際のチャネル輻輳度よりも小さく、その結果、測定されたCBRは実際のC
BRよりも小さい。
【0091】
図8に示すように、スロット3及びスロット8は送信スロットである。端末デバイスは送信スロットでSCIを監視できず、RSSI又はRSRP測定を実行できないので、スロット3及びスロット8のチャネル占有状態が習得できない。したがって、測定されたCBRは5/33であり、実際の値7/33よりも小さく、その結果、測定されたチャネル輻輳度は実際のチャネル輻輳度よりも小さい。
【0092】
図9は、この出願の実施形態によるチャネル輻輳パラメータ決定方法の概略フローチャートである。当該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0093】
S901:第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて第1の測定ウィンドウを決定する。
【0094】
第1の測定ウィンドウはCBR測定ウィンドウである。CBR測定ウィンドウは、CBR測定を実行するために使用される。
【0095】
第1の事前設定された持続時間は、上位層パラメータを使用することにより構成され、100個のスロットでもよく、100msでもよく、或いは、他の持続時間でもよい。第1の事前設定された持続時間は、数量、値又はパラメータとして理解されてもよい。
【0096】
第1のスロットは物理スロットインデックスにより示される。第1のスロットは現在のスロットでもよい。代替として、第1のスロットはCBR測定スロットであると理解されてもよい。代替として、第1のスロットはCBR測定をトリガするためのスロットであると理解されてもよい。代替として、第1のスロットのインデックスは物理スロットインデックスであると理解されてもよい。物理スロットインデックスは、リソースプール内に設定されたスロットのインデックス及びリソースプール外に設定されたスロットのインデックスである。リソースプールは、サイドリンク伝送に使用される時間周波数リソースのセットである。リソースプール内に設定されたスロットのインデックスは、論理スロットインデックスである。
【0097】
例えば、第1のスロット及び第1の測定ウィンドウは、物理スロットインデックス又は論理スロットインデックスに基づいて決定されてもよい。
【0098】
例えば、第1の測定ウィンドウは、第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて決定される。言い換えると、第1のスロットが物理スロットインデックスに基づいて決定された後に、第1の測定ウィンドウは、第1の事前設定された持続時間の時間単位として、第1のスロットの前の持続時間の和に基づいて確立される。したがって、第1の測定ウィンドウの持続時間は第1の事前設定された持続時間である。
【0099】
例えば、第1の事前設定された持続時間がaであり、第1のスロットがnである場合、第1の測定ウィンドウは[n-a,n-1]である。aは整数である。第1の事前設定された持続時間は、サブキャリア間隔に関連付けられる。第1の事前設定された持続時間は、異なるサブキャリア間隔で異なってもよい。
【0100】
例えば、第1のスロットがnであり、第1の事前設定された持続時間が50個のスロットである場合、第1の測定ウィンドウは[n-50,n-1]である。例えば、第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて第1の測定ウィンドウを決定することは、第1のスロット、第1の事前設定された持続時間及び第1のパラメータに基づいて第1の測定ウィンドウを決定することを更に含む。第1のパラメータは調整値でもよい。調整値は端末デバイスにより決定されるか、或いは、RRCを使用することによりネットワークデバイスにより構成され、それにより、第1の測定ウィンドウに含まれる実際に測定されたスロットの数量、真に測定されたスロットの数量、実際に受信されたスロットの数量、又は実際に検知されたスロットの数量が第1の事前設定された持続時間となるようにする。
【0101】
例えば、第1の測定ウィンドウは[n-a-b,n-1]でもよく、aは第1の事前設定された持続時間であり、bは[n-a,n-1]で実際に測定されていないスロットの数量、真に測定されていないスロットの数量、実際に受信されていないスロットの数量、又は実際に検知されていないスロットの数量である。
【0102】
例えば、第1の測定ウィンドウは[n-a-b,n-1]であり、aは第1の事前設定された持続時間であり、bは第1の測定ウィンドウで実際に測定されていないスロットの数量、真に測定されていないスロットの数量、実際に受信されていないスロットの数量、又は実際に検知されていないスロットの数量である。
【0103】
CBR測定ウィンドウは長くなるので、端末デバイスは、実際の輻輳状態を近似するためにより多くのサンプルを取得でき、これはチャネル輻輳測定の精度を改善するのに役立つ。
【0104】
例えば、第1の測定ウィンドウは[n-a-b,n-1]でもよく、aは第1の事前設定された持続時間であり、bは実際に測定されたスロットが入る期間内に実際に測定されていないスロットの数量である。実際に測定されたスロットは、代替として、真に測定されたスロット、実際に受信されていないスロット、又は実際に検知されていないスロットと呼ばれてもよい。
【0105】
例えば、第1の測定ウィンドウは[n-a-b,n-1]でもよく、aは第1の事前設定された持続時間であり、bは0以上の整数であり、aに対して[n-a-b,n-1]で実際に測定されたスロットの数量、真に測定されたスロットの数量、実際に受信されたスロットの数量、又は実際に検出されたスロットの数量を調整するために使用される。
【0106】
第1の事前設定された持続時間内のリソース上のCBR測定値が取得されるので、端末デバイスは、実際の輻輳状態を近似するためにより多くのサンプルを取得でき、これはチャネル輻輳測定の精度を改善するのに役立つ。
【0107】
例えば、bを決定することは、第1の事前設定された周期、平均伝送数量及びサブキャリア間隔のうち1つ以上に関連付けられてもよい。例えば、第1の事前設定された持続時間はaであり、b=100/(P-1)、b=100*N/(P-N)又はb=100*N/(2μ*P-N)である。Nは平均伝送数量である。μはサブキャリア間隔である。
【0108】
例えば、既存の[n-100,n-1]のスロットにおいて100個のスロットが測定されるべきであるが半二重のため80個のスロットのみが実際に測定される。この場合、CBRを計算するために100個のスロットが実際に測定されることを確保するために、CBR測定ウィンドウは125個のスロットに増加する必要がある。すなわち、この場合、b=25個のスロットが測定ウィンドウに追加され、実際に測定される100個のスロットがCBRを計算するために使用される。
【0109】
例えば、bは1つ以上の値を有してもよく、異なる事前設定された周期又は異なる周期セットが異なるbに対応する。例えば、周期{1,2,...,9,10}msはb1に対応し、周期{11,12,...,19,20}msはb2に対応し、…、周期{91,92,...,99,100}msはb10に対応し、周期間{200,300,...,1000}msはb11に対応する。さらに、b1≦b2≦...≦b11である。
【0110】
S902:第1の期間に基づいてCBRを決定する。
【0111】
例えば、第1の期間は第1の測定ウィンドウ内の受信時間単位であり、具体的には、受信時間単位は、第1の測定ウィンドウ内の検知された時間領域リソースセット、監視された時間領域リソースセット、測定された時間領域リソースセット、実際に測定された時間領域リソースセット、及び実際に受信された時間領域リソースセットのうち少なくとも1つを含む。ここでの時間単位は、時間領域リソースとして理解されてもよく、スロット、シンボル、サブスロット等でもよい。
【0112】
例えば、受信時間単位は、検知された時間単位、RSSI測定のための時間単位、RSRP測定のための時間単位、受信された時間単位、実際に受信された時間単位、又は監視された時間単位として理解されてもよい。ここでの時間単位は、時間領域リソースとして理解されてもよく、スロット、シンボル、サブスロット等でもよい。
【0113】
例えば、第1の期間に基づいてCBRを決定することは、第1の期間に対応するリソースセットに対してCBR測定を実行することとして理解されてもよい。CBR測定中に、第1の測定ウィンドウ内の第1の期間以外の時間単位に対応するリソースセットは、第1の測定ウィンドウに対応するリソースセットから除外されると理解されてもよい。
【0114】
例えば、第1の期間は、以下のもの、すなわち、不連続受信DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ期間、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位、第1の測定ウィンドウにある非送信時間単位、及びサイドリンク伝送に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある時間単位のうち少なくとも1つを含む。ここでの時間単位は、時間領域リソースとして理解されてもよく、スロット、シンボル、サブスロット等でもよい。
【0115】
例えば、第1の期間は1つ以上の時間単位であり、不連続時間単位のセットでもよく、或いは、連続時間単位のセットでもよく、或いは、不連続時間単位及び連続時間単位を含むセットでもよい。ここでの時間単位は、時間領域リソースとして理解されてもよく、スロット、シンボル、サブスロット等でもよい。
【0116】
例えば、第1の期間は1つ以上のスロットである。1つのスロット内のシンボルの一部が実際に受信又は測定された場合、端末デバイスは他のシンボルで受信又は測定を実行しない。この場合、シンボルの一部のサブチャネルの数量は、スロット内のサブチャネルの数量と同じである。
【0117】
例えば、第1の期間は1つ以上のスロットである。1つのスロット内のシンボルの一部が実際に受信又は測定されたシンボルである場合、端末デバイスは他のシンボルで受信又は測定を実行しない。この場合、シンボルの一部のサブチャネルは測定又はカウントされず、すなわち、サブチャネルの第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値よりも大きいか否かを決定するとき、サブチャネルが除外される。
【0118】
不連続DRXのためのアクティブ期間は、不連続時間単位のセットとして理解されてもよく、或いは、連続時間単位のセットでもよく、或いは、不連続時間単位及び連続時間単位を含むセットでもよい。ここでの時間単位は、時間領域リソースとして理解されてもよく、スロット、シンボル、サブスロット等でもよい。
【0119】
パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位は、パーシャルセンシングリソース選択を実行するために使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位と理解されてもよく或いは置き換えられてもよいことが理解され得る。代替として、監視時間単位は、第1の測定ウィンドウとパーシャルセンシングリソース選択を実行するために使用される監視時間単位との間の交差又は重複時間単位と理解されてもよく或いは置き換えられてもよい。ここでの時間単位は、時間領域リソースとして理解されてもよく、スロット、シンボル、サブスロット等でもよい。
【0120】
第1の測定ウィンドウ内の実際の監視時間単位は、第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位と理解されてもよく或いは置き換えられてもよいことが理解され得る。実際の監視時間単位は、不連続時間単位のセットとして理解されてもよく、或いは、連続時間単位のセットでもよく、或いは、不連続時間単位及び連続時間単位を含むセットでもよい。ここでの時間単位は、時間領域リソースとして理解されてもよく、スロット、シンボル、サブスロット等でもよい。
【0121】
例えば、現在のスロットがmである場合、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットは[m-50,m-1]である。端末デバイスがDRX機能を有し、端末デバイスが期間[m-50,m-40]にアクティブ状態である場合、第1の期間は[m-50,m-40]を含む。ここでは、アクティブ状態であることはアクティブ時間にあることとして理解されてもよい。端末デバイスがパーシャルセンシングリソース選択を使用し、端末がスロットm-30及びm-28でSCIを監視する場合、第1の期間はスロットm-30及びm-28を含む。ここで、SCIを監視することは、第1段階のSCI及び/又は第2段階のSCIを監視することとして理解されてもよく、或いは、PSCCHをブラインドで検出することとして理解されてもよい。端末デバイスがスロットm-29及びm-2でデータを送信する場合、第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内のスロットm-29及びm-2以外のスロットを含む。スロットm-29及びm-2は第1の期間から除外されると理解されてもよい。サイドリンク伝送のためのスロットがm-52、m-25及びm-1である場合、第1の期間はスロットm-25及びm-1を含む。
【0122】
例えば、CBRは第2の数量に対する第1の数量の比率である。第1の数量は、第1の期間内のサブチャネルのうち第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値以上であるサブチャネルの数量である。第2の数量は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。第1の測定値は、RSSI測定値又はRSRP測定値である。ここで、CBRが第2の数量に対する第1の数量の比率であることは、CBR測定値=(第1の数量/第2の数量)であることとして理解されてもよい。第1の測定値は、端末デバイスがSCI伝送を監視するときに取得される。SCIは、第1段階のSCI及び/又は第2段階のSCIを含む。第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値以上である場合、これは、サブチャネルが占有されていることを示す。第1の期間内のサブチャネルは、第1の期間に含まれる全てのサブチャネルである。代替として、第1の期間内のサブチャネルは、第1の期間に対応する全てのサブチャネルである。第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルは、第1の測定ウィンドウ内の全てのサブチャネルである。代替として、第1の測定ウィンドウのサブチャネルは、第1の測定ウィンドウに対応する全てのサブチャネルである。第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルは、第1の期間内のサブチャネルを含む。代替として、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルは、第1の測定ウィンドウ内の全ての時間周波数リソース又は全てのサブチャネルでもよい。代替として、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルは、第1の測定ウィンドウ内のリソースプール内の全ての時間周波数リソース又は全てのサブチャネルである。
【0123】
例えば、第1の測定ウィンドウが[n-a,n-1]である場合、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルは[n-a,n-1]内の合計サブチャネルである。第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルは、合計の単一スロットサブチャネルである。スロット内のサブチャネルのカウントは1である。
【0124】
例えば、CBRは第2の数量に対する第1の数量の比率である。第1の数量は、第1の期間内のサブチャネルのうち第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値以上であるサブチャネルの数量である。第2の数量は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。第1の測定値は、RSSI測定値又はRSRP測定値である。端末デバイスは、第1の測定ウィンドウで時間周波数リソースに対してCBR測定を実行すると更に理解されてもよい。測定値は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルに対する、占有されているサブチャネルの割合である。占有されていることは、第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値以上であることを意味する。
【0125】
例えば、第1の閾値は、エネルギー節約モードの端末デバイスにより使用される閾値である。第2の閾値は、非エネルギー節約モードの端末デバイスにより使用される閾値である。エネルギー節約モードの端末デバイスは、パーシャルセンシングリソース選択方式を使用する端末デバイス、DRXモードの端末デバイス、又はパーシャルセンシングリソース選択方式を使用するDRXモードの端末デバイスである。
【0126】
例えば、端末デバイスは、第1の閾値及び第2の閾値を取得し、端末デバイスがエネルギー節約モード又はDRXモードであるか或いはパーシャルセンシングリソース選択方式を使用するときに第1の閾値を使用し、端末デバイスが非エネルギー節約モード又は非DRXモードであるか或いはフルセンシングリソース選択方式を使用するときに第2の閾値を使用する。第1の閾値及び第2の閾値は、ネットワークデバイスによりリソースプールにおいて構成されてもよい。構成シグナリングはRRCでもよい。第1の閾値が構成されていない場合、第2の閾値が使用される。第2の閾値は、CBR測定のためのRSSI測定値又はRSRP測定値であると理解されてもよい。
【0127】
例えば、第1の閾値はパーシャルセンシングリソース選択に関連付けられ、第2の閾値はフルセンシングリソース選択に関連付けられる。代替として、第1の閾値はDRXに関連付けられ、第2の閾値は非DRXに関連付けられる。
【0128】
例えば、第1の閾値及び第2の閾値の双方がリソースプールにおいて無線リソース制御RRCを使用することにより構成される場合、第1の数量は、第1の期間内のサブチャネルのうち第1の測定値が第1の閾値以上であるサブチャネルの数量である。第1の閾値がリソースプールにおいて構成されていない場合、第1の数量は、第1の期間内のサブチャネルのうち第1の測定値が第2の閾値以上であるサブチャネルの数量である。代替として、第1の閾値がリソースプールにおいて構成されていない場合、輻輳制御は無効になる。輻輳制御を無効にすることは、CBR測定又は報告を実行しないことである。
【0129】
例えば、第1の閾値は第1の事前設定された周期に関連付けられる。代替として、第1の閾値は第1の周期セットに関連付けられる。第1の周期セットは第1の事前設定された周期を含む。異なる第1の事前設定された周期は異なる第1の閾値に関連付けられ、より小さい事前設定された周期はより小さい第1の閾値を示すことが理解されるべきである。異なる第1の周期セットは異なる第1の閾値に関連付けられる。
【0130】
例えば、周期セット{1,2,...,9,10}msは閾値RSSI1に関連付けられ、周期セット{11,12,...,19,20}msは閾値RSSI2に関連付けられ、...、周期セット{91,92,...,99,100}msは閾値RSSI10に関連付けられ、周期セット{200,300,...,1000}msは閾値RSSI11に関連付けられる。
【0131】
例えば、サービス周期が測定ウィンドウで変化した場合、又は非周期サービスが発生した場合、複数の閾値RSSIiが生成される。したがって、複数の閾値RSSIiの平均値又は加重平均値が取得される必要がある。
【0132】
例えば、サービスが測定ウィンドウで変化し、これらがそれぞれPTx1、PTx2及びPTx3である場合、サービスはRSSI閾値RSSI1、RSSI2及びRSSI3に対応する。この場合、修正RSSI閾値=(RSSI1+RSSI2+RSSI3)/3である。
【0133】
第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位を含んでもよく、端末デバイスがサービスを送信する周期は、第1の事前設定された周期を含むことが理解されるべきである。
【0134】
端末デバイスはスロット及び/又はシンボルの一部でのみRSSI又はRSRP測定を実行し、スロット及び/又はシンボルの他の部分ではRSSI又はRSRP測定を実行しないので、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルの占有状態が習得できない。その結果、測定されたCBRは実際のCBR以下になる。したがって、エネルギー節約モードの端末デバイス又はパーシャルセンシングリソース選択方式又はDRXを使用する端末デバイスにより測定されたCBRを調整するために、異なる閾値が使用される。これは、チャネル輻輳度をより正確に示すことができる。さらに、第2の閾値は、パーシャルセンシングリソース選択及び/又はDRX機能に関連付けられた第1の閾値が構成されていないときに使用され、それにより、測定されたCBRと実際のCBRとの間の差を低減し、チャネル輻輳度測定の精度を改善するために、測定されたCBRを増加させることができるようにする。
【0135】
例えば、CBRが決定された後に、CBRに関連付けられた第1のCBR範囲が決定される。第1の上限又は第2の上限は、第1のCBR範囲及び第1の優先度値に基づいて決定される。PSSCHが送信されるとき、第1のCRが第1の上限又は第2の上限以下であるという条件が満たされる必要がある。PSSCHは、第1のCRが第1の上限又は第2の上限以下であるときに送信されると理解されてもよい。
【0136】
第1の上限及び第2の上限の双方がCR上限であることが理解されるべきである。
【0137】
第1のCBR範囲と第1の優先度値及び第1の上限との間に関連付け関係が存在することが理解されるべきである。
【0138】
例えば、第1のCRは事前設定されてもよい。代替として、第1のCRは以下のステップS1001及びS1002を使用することにより決定される。
【0139】
例えば、端末デバイスは第1の上限及び第2の上限を取得し、エネルギー節約モードの端末デバイスは第1の上限を使用し、非エネルギー節約モードの端末デバイスは第2の上限を使用する。エネルギー節約モードであることは、DRXモードであること、又はパーシャルセンシングリソース選択方式を使用すること、又はランダム選択リソース選択方式を使用することとして理解されてもよい。非エネルギー節約モードであることは、非DRXモードであること、又はフルセンシングリソース選択方式を使用することとして理解されてもよい。
【0140】
例えば、第1の上限はパーシャルセンシングリソース選択に関連付けられ、第2の上限はフルセンシングリソース選択に関連付けられる。代替として、第1の上限はDRXに関連付けられ、第2の上限は非DRXに関連付けられる。
【0141】
端末デバイスが位置する異なるレベルのエネルギー節約モードは、それぞれ異なるCR上限に対応してもよいことが理解されるべきである。1つ以上のCR上限が存在してもよい。
【0142】
例えば、第1の上限及び第2の上限は、リソースプールにおいてRRCを使用することにより構成される。任意選択で、第1の上限は第2の上限よりも小さい。
【0143】
例えば、第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ期間を含み、及び/又は、第1の期間は、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含む。
【0144】
第1の上限が構成されていないとき、第2の上限が使用されるか、或いは、輻輳制御が無効になることが理解されるべきである。輻輳制御を無効にすることは、CR測定及び/又は報告を実行しないことである。
【0145】
例えば、第1の上限はリソースプールにおいてRRCを使用することにより構成される。代替として、第1の上限は第3の事前設定された周期に関連付けられる。代替として、第1の上限は第3の事前設定された周期を含む周期セットに関連付けられる。代替として、第1の上限は第1の優先度値に関連付けられる。代替として、第1の上限は第1の優先度値を含む第1の優先度値セットに関連付けられる。
【0146】
例えば、第1の期間は第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位を含み、端末デバイスがサービスを送信する周期は第3の事前設定された周期である。
【0147】
異なる第3の事前設定された周期は異なる第1の上限に対応し、より小さい第3の事前設定された周期はより小さい第1の上限を示し、第3の事前設定された周期に関連付けられた異なる周期セットは異なる第1の上限に対応することが理解されるべきである。
【0148】
異なる第1の優先度値セットは異なる第1の上限に関連付けられ、優先度値は1~8のレベルに分類され、より小さい第1の優先度値はより高い優先度を示すことが理解されるべきである。したがって、異なる第1の優先度値は異なる第1の上限に対応し、より小さい第1の優先度値はより大きい第1の上限及びより多くの送信対象データパケットに関連付けられる。
【0149】
端末デバイスはスロットの一部のRSSI又はRSRP測定値を習得するので、測定されたCBR値は実際のCBR値以下になり、測定されたCBRのCBR範囲に対応するCR上限は変化しないままであるか或いは増加し、これは、非パーシャルセンシングリソース選択及び/又は非DRXに使用される端末デバイス及び/又は非エネルギー節約モードの端末デバイスにとって不公平である。複数のCR上限が設定され、それにより、パーシャルセンシングリソース選択及び/又はDRXに使用される端末デバイス及び/又はエネルギー節約モードの端末デバイスにより取得されるCR上限が実際のCR上限に近づくようにする。これはデータ伝送の公平性を確保する。
【0150】
例えば、CBRが決定された後に、CBRに関連付けられた第2のCBR範囲が決定される。第3の上限は、第2のCBR範囲、第2の優先度値及び第3の調整係数に基づいて決定される。第2のCRが第3の上限以下であるとき、PSSCHが送信される。
【0151】
例えば、第2のCRは事前設定されてもよい。代替として、第2のCRは以下のステップS1001及びS1002を使用することにより決定される。
【0152】
例えば、第3の上限は式L11*offset1に従って表されてもよい。L11は第2のCBR範囲及び第2の優先度値に関連付けられた上限値であり、offset1は第3の調整係数である。
【0153】
例えば、offset1はリソースプールにおいて構成されてもよい。offset1は、RRCを使用することによりネットワークデバイスにより構成されてもよい。
【0154】
例えば、第3の上限は式(L12-offset2)に従って表されてもよい。L12は、第2のCBR範囲及び第2の優先度値に関連付けられた上限であり、offset2は第3の調整係数である。
【0155】
例えば、offset2はリソースプールにおいて構成されてもよい。offset2は、RRCを使用することによりネットワークデバイスにより構成されてもよい。
【0156】
第3の調整係数は、0でもよく、1でもよく、或いは、0~1の数でもよいことが理解されるべきである。代替として、offset1の値は0.5~1の範囲である。offset2の値は0~0.5の範囲である。
【0157】
例えば、第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ期間、及び/又はパーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含む。
【0158】
例えば、第3の調整係数は、リソースプールにおいてRRCを使用することにより構成される。代替として、第3の調整係数は第2の優先度値に関連付けられる。
【0159】
例えば、第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位を含み、端末デバイスがサービスを送信する周期は第4の事前設定された周期である。
【0160】
例えば、第3の調整係数は第4の事前設定された周期に関連付けられる。代替として、第3の調整係数は第2の周期セットに関連付けられ、第2の周期セットは第4の事前設定された周期を含む。代替として、第3の調整係数は第2の優先度値に関連付けられる。代替として、第3の調整係数は第2の優先度値セットに関連付けられ、第2の優先度値セットは第2の優先度値を含む。
【0161】
異なる第2の優先度値は異なる第3の調整係数に対応することが理解されるべきである。異なる優先度値は異なる調整係数に対応し、優先度値は1~8のレベルに分類されるので、各優先度値が1つの調整係数に対応してもよく、或いは、複数の優先度値が1つの調整係数に対応してもよい。より小さい優先度値は、より高い優先度、より大きい調整係数、より大きいCR上限、及びより多い送信対象データパケットを示す。
【0162】
より小さい第4の事前設定された周期はより小さい第3の調整係数を示し、異なる第2の周期セットは異なる第3の調整係数に関連付けられ、異なる優先度値セットは異なる調整係数に関連付けられることが理解されるべきである。
【0163】
この出願において提供される解決策では、端末デバイスがスロットの一部のRSSI又はRSRP測定値を習得するので、測定されたCBR値は実際のCBR値以下になり、測定されたCBRのCBR範囲に対応するCR上限は変化しないままであるか或いは増加し、これは、非パーシャルセンシングリソース選択及び/又は非DRXに使用される端末デバイス及び/又は非エネルギー節約モードの端末デバイスにとって不公平である。したがって、CR上限を調整することは、データ伝送の公平性を確保するのに役立つ。
【0164】
例えば、CBRは第3の数量に対する第1の数量の比率である。第3の数量は、第1の期間内のサブチャネルの数量である。
【0165】
例えば、第1の期間がスロット1及びスロット2を含み、周波数領域帯域幅が10個のサブチャネルであると仮定する。第1の期間に対応するサブチャネルの数量は、スロットAに対応するサブチャネルの数量とスロットBに対応するサブチャネルの数量との和、すなわち、20である。5つのサブチャネルがスロットAで占有されていると仮定する。1つのサブチャネルがスロットBで占有されている。この場合、CBRの値は(5+1)/20=0.3である。
【0166】
例えば、端末デバイスは、第1の期間内の時間周波数リソースセットにCBR測定を実行する。CBR測定は、第1の期間に含まれる時間周波数リソースセットで実行されると理解されてもよい。
【0167】
例えば、DRX持続時間はシンボルの単位でもよく、或いは、スロットの単位でもよい。DRX持続時間がシンボルの時間単位で計算されるとき、サブチャネルの数量はスロットの単位で決定されてもよく、すなわち、1つのスロット内の1つのサブチャネルのカウントは1である。代替として、サブチャネルの数量はシンボルの単位で決定されてもよく、すなわち、1つのシンボル内の1つのサブチャネルのカウントは1である。第1の測定値は、単一シンボル上の信号強度の線形平均値であるか、或いは、1つのスロットで実際に測定され且つPSCCH及び/又はPSSCH伝送に使用されるシンボル上の信号強度の線形平均値でもよい。第1の期間が第2のスロット内のシンボルの第1の部分を含むとき、第2のスロットに対応するサブチャネルの数量はスロットの単位で決定される。第2の時間スロット内のシンボルの第1の部分は、第1の期間とDRXのためのアクティブ時間との間の重複部分である。第2のスロット内のシンボルの第2の部分は、第1の期間とDRXのための非アクティブ時間との間の重複部分である。第2のスロットは、シンボルの第1の部分及びシンボルの第2の部分を含み、第2のスロットに対応するサブチャネルの第1の測定値は、第2のスロット内のシンボルの第1の部分上の信号強度の線形平均値である。ここでは、第2のスロット内のシンボルの一部の第1の測定値に基づいて、シンボルの一部のサブチャネルの第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値よりも大きいか否かが決定されると理解されてもよい。
【0168】
第1の期間が第2のスロット内のシンボルの第1の部分を含むとき、CBR測定はシンボルの第1の部分に対応するサブチャネルに対して実行されなくてもよい。言い換えると、シンボルの第1の部分に対応するサブチャネルの第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値よりも大きいか否かは考慮されない。
【0169】
RSSI測定が実行されないサブチャネルは占有されていてもよく或いは占有されいてなくてもよいので、端末デバイスは、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルが占有されているか否かを習得できない。したがって、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルはCBR計算から除外され、RSSI又はRSRP測定が実行されるサブチャネルに対する、占有されているサブチャネルの割合のみが考慮される。これは、チャネル輻輳度をより正確に示すことができる。
【0170】
例えば、CBRは式(C1/C2)*offset3に従って表されてもよい。C1は、第1の期間内のサブチャネルのうち第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値以上であるサブチャネルの数量である。C2は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。offset3は第1の調整係数である。
【0171】
例えば、第1の調整係数は、第1の期間に含まれるスロットの数量に対する、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量の比率である。
【0172】
例えば、第1の調整係数は、第1の期間に含まれるシンボルの数量に対する、第1の測定ウィンドウに含まれるシンボルの数量の比率である。
【0173】
例えば、第1の調整係数は、第1の期間に含まれる時間単位に対する、第1の測定ウィンドウに含まれる時間単位の比率である。ここでの時間単位は、スロット、シンボル、サブスロット又はサブフレームでもよい。これはここでは限定されない。
【0174】
第1の期間は、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含んでもよいことが理解されるべきである。ここでは、第1の期間は、パーシャルセンシングリソース選択を実行するために使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含むと理解されてもよい。時間単位は、スロット、シンボル又はサブスロットでもよい。これはここでは限定されない。
【0175】
例えば、第1の期間はスロット1及びスロット2を含み、周波数領域帯域幅は10個のサブチャネルであると仮定する。第1の期間に対応するサブチャネルの数量は、スロットAに対応するサブチャネルの数量とスロットBに対応するサブチャネルの数量との和、すなわち、20である。5つのサブチャネルがスロットAで占有されていると仮定する。1つのサブチャネルがスロットBで占有されている。構成されたCBR測定ウィンドウは4つのスロットを含むと仮定する。調整係数は4/2=2である。したがって、CBR=(6*2)/(10*4)=0.3である。
【0176】
例えば、第1の調整係数は、第1の期間の第2の持続時間に対する、第1の測定ウィンドウの第1の持続時間の比率である。
【0177】
例えば、第1の調整係数は、第4の持続時間に対する第3の持続時間の比率である。第3の持続時間は、第1の測定ウィンドウ内のDRXサイクルの持続時間である。第4の持続時間は、DRXに使用され且つ第4の持続時間にあるアクティブ時間の持続時間である。
【0178】
第1の持続時間、第2の持続時間、第3の持続時間及び第4の持続時間は、それぞれ時間単位の数量であると理解されるべきであり、或いは、時間領域リソースの数量として理解されてもよく、或いは、シンボルの数量又はスロットの数量でもよい。
【0179】
第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ期間を含むことが理解されるべきである。アクティブ期間は、アクティブ時間又はアクティブ周期として理解されてもよい。端末デバイスは、アクティブ周期にSCIを監視する。
【0180】
例えば、第1の調整係数は、第1の期間に含まれるスロットの数量に対する、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量の比率である。代替として、第1の調整係数は、第2の事前設定された周期、第1の回数、第2の回数、事前設定されたサブキャリア間隔及び第4の調整係数のうち少なくとも1つに関連付けられる。第1の回数は、第1の測定ウィンドウ内の平均再送数量であり、第2の回数は、最大リソース予約回数であることが理解されるべきである。平均再送数量は、第1の測定ウィンドウで伝送されたトランスポートブロックの再送の数量の和が第1の測定ウィンドウで伝送されたトランスポートブロックの周期の数量で除算された後に取得された結果であり、すなわち、第1の測定ウィンドウ内の1つ期間内の平均再送数量である。最大予約リソース数量は、一度に1つのトランスポートブロックTBについて予約される最大伝送リソース数量である。最大リソース予約回数は、リソースプールにおいてRRCを使用することによりネットワークデバイスにより構成されてもよく、2又は3でもよい。平均伝送数量は、第1の測定ウィンドウで伝送されたトランスポートブロックの伝送の数量の和が第1の測定ウィンドウで伝送されたトランスポートブロックの周期の数量で除算された後に取得された結果、すなわち、第1の測定ウィンドウ内の1つの周期内の平均伝送数量である。平均伝送数量は、平均再送数量に1を加えた値に等しい。
【0181】
例えば、第1の調整係数は、第1の期間に含まれる時間単位に対する、第1の測定ウィンドウに含まれる時間単位の比率である。ここでの時間単位は、スロット、シンボル、サブスロット又はサブフレームでもよい。これはここでは限定されない。
【0182】
第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位を含み、端末デバイスがサービスを送信する周期は、第2の事前設定された周期であることが理解されるべきである。
【0183】
例えば、第2の事前設定された周期と第1の調整係数との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式P/(P-1)に従って表されてもよい。Pは第2の事前設定された周期である。
【0184】
例えば、第1の調整係数と第2の事前設定された周期及び再送の数量との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式P/(P-N)に従って表されてもよい。Pは第2の事前設定された周期であり、Nは平均伝送数量である。
【0185】
例えば、第1の調整係数と第2の事前設定された周期、平均伝送数量及び事前設定されたサブキャリア間隔との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式2μP/(2μP-N)に従って表されてもよい。μはサブキャリア間隔であり、Pは第2の事前設定された周期であり、Nは平均伝送数量である。
【0186】
例えば、第1の調整係数と第2の事前設定された周期、平均伝送数量及び第4の調整係数との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式P/(P-β*N)に従って表されてもよい。Pは第2の事前設定された周期であり、Nは平均伝送数量であり、βは第4の調整係数である。
【0187】
例えば、第1の調整係数と第2の事前設定された周期、平均伝送数量、事前設定されたサブキャリア間隔及び第4の調整係数の間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式2μ・P/(2μ・P-β*N)に従って表されてもよい。μはサブキャリア間隔であり、Pは第2の事前設定された周期であり、Nは平均伝送数量であり、βは第4の調整係数である。
【0188】
例えば、CBRは式(C1/C2)/offset4に従って表されてもよい。C1は、第1の期間内のサブチャネルのうち第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値以上であるサブチャネルの数量である。C2は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。offset4は第1の調整係数である。
【0189】
例えば、第1の調整係数は、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量に対する、第1の期間に含まれるスロットの数量の比率である。
【0190】
例えば、第1の調整係数は、第1の測定ウィンドウに含まれるシンボルの数量に対する、第1の期間に含まれるシンボルの数量の比率である。
【0191】
例えば、第1の調整係数は、第1の測定ウィンドウに含まれる時間単位に対する、第1の期間に含まれる時間単位の比率である。ここでの時間単位は、スロット、シンボル、サブスロット又はサブフレームでもよい。これはここでは限定されない。
【0192】
第1の期間は、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含んでもよいことが理解されるべきである。ここでは、第1の期間は、パーシャルセンシングリソース選択を実行するために使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含むと理解されてもよい。時間単位は、スロット、シンボル又はサブスロットでもよい。これはここでは限定されない。
【0193】
例えば、第1の期間はスロット1及びスロット2を含み、周波数領域帯域幅は10個のサブチャネルであると仮定する。第1の期間に対応するサブチャネルの数量は、スロットAに対応するサブチャネルの数量とスロットBに対応するサブチャネルの数量との和、すなわち、20である。5つのサブチャネルがスロットAで占有されていると仮定する。1つのサブチャネルがスロットBで占有されている。構成されたCBR測定ウィンドウは4つのスロットを含むと仮定する。調整係数は2/4=0.5である。したがって、CBR=(6/40)/0.5=0.3である。
【0194】
例えば、第1の調整係数は、第1の測定ウィンドウの第1の持続時間に対する、第1の期間の第2の持続時間の比率である。
【0195】
例えば、第1の調整係数は、第6の持続時間に対する第5の持続時間の比率である。第6の持続時間は、第1の測定ウィンドウ内のDRXサイクルの持続時間である。第5の持続時間は、DRXに使用され且つ第6の持続時間にあるアクティブ時間の持続時間である。
【0196】
第1の持続時間、第2の持続時間、第5の持続時間及び第6の持続時間は、それぞれ時間単位の数量であるか、或いは、時間領域リソースの数量として理解されてもよく、或いは、シンボルの数量又はスロットの数量でもよい。
【0197】
第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ期間を含むことが理解されるべきである。アクティブ期間は、アクティブ時間又はアクティブ周期として理解されてもよい。端末デバイスはアクティブ周期にSCIを監視する。
【0198】
例えば、第1の調整係数は、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量に対する、第1の期間に含まれるスロットの数量の比率である。代替として、第1の調整係数は、第2の事前設定された周期、第1の回数、第2の回数、事前設定されたサブキャリア間隔及び第4の調整係数のうち少なくとも1つに関連付けられる。第1の回数は、第1の測定ウィンドウ内の平均再送数量であり、第2の回数は、最大リソース予約回数であることが理解されるべきである。平均再送数量は、第1の測定ウィンドウで伝送されたトランスポートブロックの再送の数量の和が第1の測定ウィンドウで伝送されたトランスポートブロックの周期の数量で除算された後に取得された結果であり、すなわち、最大予約リソース数量で除算された第1の測定ウィンドウ内の1つ期間内の平均再送数量である。代替として、平均再送数量は、最大予約リソース数量の整数倍である。最大予約リソース数量は、一度に1つのトランスポートブロックTBについて予約される最大伝送リソース数量である。最大リソース予約回数は、リソースプールにおいてRRCを使用することによりネットワークデバイスにより構成されてもよく、2又は3でもよい。平均伝送数量は、第1の測定ウィンドウで伝送されたトランスポートブロックの伝送の和が第1の測定ウィンドウで伝送されたトランスポートブロックの周期の数量で除算された後に取得された結果、すなわち、第1の測定ウィンドウ内の1つの周期内の平均伝送数量である。平均伝送数量は、平均再送数量に1を加えた値に等しい。
【0199】
第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位を含み、端末デバイスがサービスを送信する周期は、第2の事前設定された周期であることが理解されるべきである。
【0200】
例えば、第2の事前設定された周期と第1の調整係数との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式P/(P-1)に従って表されてもよい。Pは第2の事前設定された周期である。
【0201】
例えば、第1の調整係数と第2の事前設定された周期及び再送の数量との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式P/(P-N)に従って表されてもよい。Pは第2の事前設定された周期であり、Nは平均伝送数量である。
【0202】
例えば、第1の調整係数と第2の事前設定された周期、平均伝送数量及び事前設定されたサブキャリア間隔との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式(2μP-N)/(2μP)に従って表されてもよい。μはサブキャリア間隔であり、Pは第2の事前設定された周期であり、Nは平均伝送数量である。
【0203】
例えば、第1の調整係数と第2の事前設定された周期、平均伝送数量及び第4の調整係数との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式(P-β*N)/Pに従って表されてもよい。Pは第2の事前設定された周期であり、Nは平均伝送数量であり、βは第4の調整係数である。
【0204】
例えば、第1の調整係数と第2の事前設定された周期、平均伝送数量及び第4の調整係数との間に関連付け関係が存在する。第1の調整係数は、式(2μ・P-β*N)/2μ・Pに従って表されてもよい。μはサブキャリア間隔であり、Pは第2の事前設定された周期であり、Nは平均伝送数量であり、βは第4の調整係数である。
【0205】
例えば、第1の調整係数は、第1の測定ウィンドウに含まれる時間単位に対する、第1の期間に含まれる時間単位の比率である。ここでの時間単位は、スロット、シンボル、サブスロット又はサブフレームでもよい。これはここでは限定されない。
【0206】
この出願において提供されるこの解決策では、端末デバイスはRSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルが占有されているか否かを習得できないので、測定されたCBRは実際のCBR以下になる。端末デバイスにより測定されたCBRは、調整係数を使用することにより比例して調整される。これはチャネル輻輳度をより正確に示すことができる。
【0207】
例えば、CBRは式(D1/D2)+offset5に従って表されてもよい。D1は、第1の期間内のサブチャネルのうち第1の測定値が第1の閾値又は第2の閾値以上であるサブチャネルの数量である。D2は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。offset5は第1の調整係数である。
【0208】
例えば、第1の調整係数は、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量に対する、第1の期間に含まれるスロットの数量の比率と関連付けられてもよい。言い換えると、範囲[0,1]が複数の部分範囲に分割され、1つの部分範囲が1つの調整係数に対応する。例えば、範囲[0,1]が4つの部分範囲に分割され、1つの部分範囲が1つの調整係数に対応する場合、4つの部分範囲はそれぞれ4つの調整係数に対応し、部分範囲1が調整係数1に対応し、部分範囲2が調整係数2に対応し、部分範囲3が調整係数3に対応し、部分範囲4が調整係数4に対応する。第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量に対する、第1の期間に含まれるスロットの数量の比率が部分範囲1内に入る場合、係数1を調整するために第1の調整係数が使用される。
【0209】
例えば、第1の調整係数はまた、リソースプールにおいてRRCを使用することにより構成されてもよい。実現方式では、第1の調整係数が構成されていないとき、輻輳制御が無効になることが理解されるべきである。
【0210】
例えば、第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ期間、及び/又はパーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含む。
【0211】
例えば、第1の調整係数は、第5の事前設定された周期、第3の周期セット、最大予約リソース数量及び平均再送数量のうち少なくとも1つに関連付けられてもよい。平均伝送数量及び平均再送数量の意味は、上記に記載のものと同じである。詳細はここでは再び説明しない。平均伝送数量は、平均再送数量に1を加えた値に等しい。
【0212】
異なる第3の周期セットは、異なる第1の調整係数に関連付けられることが理解されるべきである。
【0213】
例えば、周期セット{1,2,...,9,10}msは調整係数1に関連付けられ、周期セット{11,12,...,19,20}msは調整係数2に関連付けられ、...、周期セット{91,92,...,99,100}msは調整係数10に関連付けられ、周期セット{200,300,...,1000}msは調整係数11に関連付けられる。
【0214】
第3の周期セットと最大予約リソース数量との異なる組み合わせは、異なる第1の調整係数に関連付けられることが理解されるべきである。
【0215】
例えば、Nmax=1であるとき、周期セット{1,2,...,9,10}msは調整係数101に関連付けられ、周期セット{11,12,...,19,20}msは調整係数102に関連付けられ、...、周期セット{91,92,...,99,100}msは調整係数110に関連付けられ、周期セット{200,300,...,1000}msは調整係数111に関連付けられる。Nmax=2であるとき、周期セット{1,2,...,9,10}msは調整係数201に関連付けられ、周期セット{11,12,...,19,20}msは調整係数202に関連付けられ、...、周期セット{91,92,...,99,100}msは調整係数210に関連付けられ、周期セット{200,300,...,1000}msは調整係数211に関連付けられる。Nmax=3であるとき、周期セット{1,2,...,9,10}msは調整係数301に関連付けられ、周期セット{11,12,...,19,20}msは調整係数302に関連付けられ、...、周期セット{91,92,...,99,100}msは調整係数310に関連付けられ、周期セット{200,300,...,1000}msは調整係数311に関連付けられる。Nmaxは最大予約リソース数量である。
【0216】
第3の周期セットと最大伝送数量の事前設定されたセットとの異なる組み合わせは、異なる第1の調整係数に関連付けられることが理解されるべきである。例えば、MaxTransNum=10は、1つのTBが最大で10回伝送されること、又は1つのTBが最大で9回再送されることを示す。
【0217】
例えば、最大伝送数量の事前設定されたセットはMaxTransNumである。MaxTransNum={1,2,...,10}であるとき、周期セット{1,2,...,9,10}msは調整係数101に関連付けられ、周期セット{11,12,...,19,20}msは調整係数102に関連付けられ、...、周期セット{91,92,...,99,100}msは調整係数110に関連付けられ、周期セット{200,300,...,1000}msは調整係数111に関連付けられる。MaxTransNum=={11,12,...,20}であるとき、周期セット{1,2,...,9,10}msは調整係数201に関連付けられ、周期セット{11,12,...,19,20}msは調整係数202に関連付けられ、...、周期セット{91,92,...,99,100}msは調整係数210に関連付けられ、周期セット{200,300,...,1000}msは調整係数211に関連付けられる。MaxTransNum=={11,12,...,32}であるとき、周期セット{1,2,...,9,10}msは調整係数301に関連付けられ、周期セット{11,12,...,19,20}msは調整係数302に関連付けられ、...、周期セット{91,92,...,99,100}msは調整係数310に関連付けられ、周期セット{200,300,...,1000}msは調整係数311に関連付けられる。
【0218】
平均伝送数量の異なるセットの異なる組み合わせは、異なる第1の調整係数に関連付けられることが理解されるべきである。例えば、平均伝送数量=10は、測定ウィンドウ内の端末の実際の伝送の数量が10であること、又は第1の測定ウィンドウ内の端末の実際の伝送が10個のスロットを占有することを示す。
【0219】
例えば、最大伝送数量の事前設定されたセットはTransNumである。offsetaはTransNum={1,2,...,10}であるときに関連付けられ、offsetbはTransNum={11,12,...,10}であるときに関連付けられ、offsetaはTransNum={91,92,...,100}であるときに関連付けられ、offsetjはTransNum={11,12,...,10}であるときに関連付けられる。
【0220】
異なる第5の事前設定された周期は異なる第1の調整係数に関連付けられることが理解されるべきである。
【0221】
例えば、第1の期間は第1の測定ウィンドウ内の非送信スロットを含み、端末デバイスがサービスを送信する周期は第5の事前設定された周期である。第5の事前設定された周期は第3の周期セット内に入る。
【0222】
RSSI又はRSRP測定はスロット及び/又はシンボルの一部でのみ実行され、RSSI又はRSRP測定はスロット及び/又はシンボルの他の部分では実行されないので、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルの占有状態は習得できない。その結果、測定されたCBRは実際のCBR以下になる。したがって、調整係数は小さい測定されたCBRを補正できる。
【0223】
図10は、この出願の実施形態によるチャネル輻輳パラメータ決定方法の概略フローチャートである。当該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0224】
S1001:第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて第1の測定ウィンドウを決定する。
【0225】
第1の測定ウィンドウはCR測定ウィンドウである。CR測定ウィンドウは、CR測定を実行するために使用される。ここでのCR測定ウィンドウはCR評価ウィンドウに置き換えられてもよく、CR測定はCR評価に置き換えられてもよい。
【0226】
第1の事前設定された持続時間は、上位層パラメータを使用することにより構成され、1000個のスロットでもよく、1000msでもよく、或いは、他の持続時間でもよい。第1の事前設定された持続時間は、数量、値又はパラメータとして理解されてもよい。
【0227】
第1のスロットは物理スロットインデックスにより示される。第1のスロットは現在のスロットでもよい。代替として、第1のスロットはCR測定スロットであると理解されてもよい。代替として、第1のスロットはCR測定をトリガするためのスロットであると理解されてもよい。代替として、第1のスロットのインデックスは物理スロットインデックスであると理解されてもよい。物理スロットインデックスは、リソースプール内に設定されたスロットのインデックス及びリソースプール外に設定されたスロットのインデックスである。リソースプールは、サイドリンク伝送に使用される時間周波数リソースのセットである。リソースプール内に設定されたスロットのインデックスは、論理スロットインデックスである。ここでのCR測定ウィンドウのスロットインデックスは物理スロットインデックス又は論理スロットインデックスでもよい。
【0228】
例えば、第1の測定ウィンドウは、第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて決定される。言い換えると、第1のスロットのインデックスが決定された後に、第1の測定ウィンドウは、第1のスロットの前の持続時間の和が第2の事前設定された持続時間となる時間単位と、第1のスロットが開始スロットとして使用され且つ第1のスロットの後の持続時間の和が第3の事前設定された持続時間となる時間単位とに基づいて確立される。第2の事前設定された持続時間と第3の事前設定された持続時間との和に1を加えた値は、第1の事前設定された持続時間に等しい。したがって、第1の測定ウィンドウの持続時間は第1の事前設定された持続時間である。
【0229】
例えば、端末デバイスがスロットnでCR評価を実行する場合、第1のスロットはnであり、第1の事前設定された持続時間はa+b+1であり、第1の測定ウィンドウは[n-a,n+b]である。a及びbは整数である。第1の事前設定された持続時間はサブキャリア間隔に関連付けられる。第1の事前設定された持続時間は、異なるサブキャリア間隔で異なってもよい。
【0230】
第2の事前設定された持続時間及び第3の事前設定された持続時間は条件b<(a+b+1)/2を満たし、aは第2の事前設定された持続時間であり、bは第3の事前設定された持続時間であり、n+bは現在の伝送の最後の伝送スロットを超えるべきでないことが理解されるべきである。現在の伝送の最後の伝送スロットは、現在の伝送のSCIで示される最後の伝送リソースが位置するスロットである。
【0231】
例えば、第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて第1の測定ウィンドウを決定することは、代替として、実際の受信、実際の検知又は実際の測定のための持続時間が第1の事前設定された持続時間であると理解されてもよい。この場合、第1の測定ウィンドウは、実際の受信、実際の検知又は実際の測定のための持続時間によって変化する。
【0232】
S1002:第1の期間に基づいてCRを決定する。
【0233】
例えば、第1の期間は第1の測定ウィンドウ内の監視対象スロットである。これは、第1の期間が第1の測定ウィンドウ内のセンシングリソース選択方式又はパーシャルセンシングリソース選択方式のための監視スロットのセットであると理解されてもよく或いは置き換えられてもよい。監視スロットのセットは、不連続スロットのセットでもよい。
【0234】
例えば、第1の期間は、以下のもの、すなわち、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視対象時間単位、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ時間単位、及びサイドリンク伝送に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある時間単位のうち少なくとも1つを含む。例えば、第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ時間単位でもよい。時間単位は、スロット又はシンボルとして理解されてもよく、或いは、スロット及びシンボルを含む。これはここでは限定されない。
【0235】
第1の期間に含まれる時間単位は、第1の時間スロットの前の時間単位及び/又は第1の時間スロットの後の時間単位を含むことが理解されるべきである。
【0236】
例えば、CRは式(E1/E2)に従って表されてもよい。E1は、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されているサブチャネルの数量と、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されるために予約されたサブチャネルの数量との和である。E2は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。
【0237】
占有されているサブチャネルの数量は、CR評価ウィンドウ内の使用されているサブチャネルの数量であることが理解されるべきであり、使用されているサブチャネルは、送信されたSCIにより示されるリソースに含まれると理解されてもよい。
【0238】
例えば、端末デバイスは、第1の期間内の時間周波数リソースセットでCR評価を実行する。CR評価は、第1の期間に含まれる時間周波数リソースセットで実行されると理解されてもよい。
【0239】
占有されるために予約されたサブチャネルはSCIにより示されることが理解されるべきである。端末デバイスは第1のスロットの前にSCIを送信し、SCIは占有されるために予約されたリソースを示す。ここでの占有されるために予約されたリソースは、SCIにより示されるリソース、又はSCIによりスケジューリングされたリソース、又はSCIに示される予約されたリソースとして理解されてもよい。占有されるために予約されたサブチャネルは、使用されるために予約されたサブチャネル又は予約されたサブチャネルとして理解されてもよく、予約されたサブチャネルは、CR評価ウィンドウ内の送信されたSCIにより示されるリソースに含まれると理解されてもよい。
【0240】
例えば、CRが決定された後に、第1のCBRが取得される。第1のCBRに関連付けられた第3のCBR範囲が決定される。第5の上限又は第6の上限は、第3のCBR範囲及び第3の優先度値に基づいて決定される。PSSCHが送信されるとき、CRが第4の上限又は第5の上限以下であるという条件が満たされる必要がある。PSSCHは、CRが第4の上限又は第5の上限以下であるときに送信されると理解されてもよい。
【0241】
第4の上限及び第5の上限の双方がCR上限であることが理解されるべきである。
【0242】
第3のCBR範囲と第3の優先度値及び第4の上限との間に関連付け関係が存在することが理解されるべきである。
【0243】
例えば、端末デバイスは第4の上限又は第5の上限を取得し、エネルギー節約モードの端末デバイスは第4の上限を使用し、非エネルギー節約モードの端末デバイスは第5の上限を使用する。エネルギー節約モードであることは、DRXモードであること、又はパーシャルセンシングリソース選択方式を使用すること、又はランダム選択リソース選択方式を使用することとして理解されてもよい。非エネルギー節約モードであることは、非DRXモードであること、又はフルセンシングリソース選択方式を使用することとして理解されてもよい。
【0244】
例えば、第4の上限はパーシャルセンシングリソース選択に関連付けられ、第5の上限はフルセンシングリソース選択に関連付けられる。代替として、第4の上限はDRXに関連付けられ、第5の上限は非DRXに関連付けられる。
【0245】
端末デバイスが位置する異なるレベルのエネルギー節約モードは、それぞれ異なるCR上限に対応してもよいことが理解されるべきである。1つ以上のCR上限が存在してもよい。
【0246】
例えば、第4の上限及び第5の上限は、リソースプールにおいてRRCを使用することにより構成される。任意選択で、第4の上限は第5の上限よりも小さい。
【0247】
例えば、第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ時間単位を含み、及び/又は、第1の期間は、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視対象時間単位を含む。
【0248】
第4の上限が構成されていないとき、第5の上限が使用されるか、或いは、輻輳制御が無効になることが理解されるべきである。輻輳制御を無効にすることは、CR測定及び/又は報告を実行しないことである。
【0249】
例えば、第4の上限はリソースプールにおいてRRCを使用することにより構成される。代替として、第4の上限は第6の事前設定された周期に関連付けられる。代替として、第4の上限は第6の事前設定された周期を含む周期セットに関連付けられる。代替として、第4の上限は第3の優先度値に関連付けられる。代替として、第4の上限は第3の優先度値を含む第3の優先度値セットに関連付けられる。
【0250】
例えば、第1の期間は第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位を含み、端末デバイスがサービスを送信する周期は第4の事前設定された周期である。
【0251】
異なる第6の事前設定された周期は異なる第4の上限に対応し、より小さい第6の事前設定された周期はより小さい第4の上限を示し、第6の事前設定された周期に関連付けられた異なる周期セットは異なる第4の上限に対応することが理解されるべきである。
【0252】
異なる第3の優先度値セットは異なる第4の上限に関連付けられ、優先度値は1~8のレベルに分類され、より小さい第3の優先度値はより高い優先度を示すことが理解されるべきである。したがって、異なる第3の優先度値は異なる第4の上限に対応し、より小さい第3の優先度値はより大きい第4の上限及びより多くの送信対象データパケットに関連付けられる。
【0253】
第1のCBRは事前設定されるか、或いは、上記のステップ901及び902を使用することにより決定されることが理解されるべきである。
【0254】
パーシャルセンシングリソース選択及び/又はDRXで構成されたとき、端末デバイスはスロットの一部のRSSI又はRSRP測定値を習得できるので、測定されたCBR値は実際のCBR値以下になり、測定されたCBRのCBR範囲に対応するCR上限は変化しないままであるか或いは増加し、これは、非パーシャルセンシングリソース選択及び/又は非DRXの端末デバイスにとって不公平である。複数のCR上限が設定され、それにより、パーシャルセンシングリソース選択及び/又はDRXの端末デバイスにより取得されるCR上限が実際のCR上限に近づくようにする。これはデータ伝送の公平性を確保する。
【0255】
例えば、CRが決定された後に、第2のCBRが取得され、第2のCBRに関連付けられた第4のCBR範囲が決定され、第6の上限は、第4のCBR範囲、第4の優先度値及び第5の調整係数に基づいて決定される。CRが第6の上限以下であるとき、PSSCHが送信される。
【0256】
例えば、第6の上限は式L21*offset6に従って表されてもよい。L21は第4のCBR範囲及び第4の優先度値に関連付けられた上限値であり、offset6は第5の調整係数である。
【0257】
offset6はリソースプールにおいて構成されてもよい。offset6は、RRCを使用することによりネットワークデバイスにより構成されてもよい。
【0258】
例えば、第6の上限は式(L22-offset7)に従って表されてもよい。L22は、第4のCBR範囲及び第4の優先度値に関連付けられた上限であり、offset7は第5の調整係数である。
【0259】
offset7はリソースプールにおいて構成されてもよい。offset7は、RRCを使用することによりネットワークデバイスにより構成されてもよい。
【0260】
第5の調整係数は、0でもよく、1でもよく、或いは、0~1の数でもよいことが理解されるべきである。代替として、offset6の値は0.5~1の範囲である。offset7の値は0~0.5の範囲である。
【0261】
例えば、第1の期間は、DRXに使用され且つ第1の測定ウィンドウにあるアクティブ時間単位、及び/又はパーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視対象時間単位を含む。
【0262】
例えば、第5の調整係数は、リソースプールにおいてRRCを使用することにより構成される。代替として、第5の調整係数は第4の優先度値に関連付けられる。
【0263】
例えば、第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位を含み、端末デバイスがサービスを送信する周期は第7の事前設定された周期である。
【0264】
例えば、第5の調整係数は第7の事前設定された周期に関連付けられる。代替として、第5の調整係数は第4の周期セットに関連付けられ、第4の周期セットは第7の事前設定された周期を含む。代替として、第5の調整係数は第4の優先度値に関連付けられる。代替として、第5の調整係数は第4の優先度値セットに関連付けられ、第4の優先度値セットは第4の優先度値を含む。
【0265】
異なる第4の優先度値は異なる第5の調整係数に対応することが理解されるべきである。異なる優先度値は異なる調整係数に対応し、優先度値は1~8のレベルに分類されるので、各優先度値が1つの調整係数に対応してもよく、或いは、複数の優先度値が1つの調整係数に対応してもよい。より小さい優先度値は、より高い優先度、より大きい調整係数、より大きいCR上限、及びより多い送信対象データパケットを示す。
【0266】
より小さい第7の事前設定された周期はより小さい第5の調整係数を示し、異なる第4の周期セットは異なる第5の調整係数に関連付けられ、異なる優先度値セットは異なる調整係数に関連付けられることが理解されるべきである。
【0267】
この出願において提供される解決策では、パーシャルセンシングリソース選択及び/又はDRXで構成されたとき、端末デバイスがスロットの一部のRSSI又はRSRP測定値のみを習得できるので、測定されたCBR値は実際のCBR値以下になり、測定されたCBRのCBR範囲に対応するCR上限は変化しないままであるか或いは増加し、これは、非パーシャルセンシングリソース選択及び/又は非DRXの端末デバイスにとって不公平である。したがって、CR上限を調整することは、データ伝送の公平性を確保するのに役立つ。
【0268】
例えば、CRは式F1/F2に従って表されてもよい。F1は、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されているサブチャネルの数量と、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されるために予約されたサブチャネルの数量との和である。F2は、第1の期間内のサブチャネルの数量である。
【0269】
占有されているサブチャネルの数量は、CR評価ウィンドウ内の使用されているサブチャネルの数量であることが理解されるべきであり、使用されているサブチャネルは、送信されたSCIにより示されるリソースに含まれると理解されてもよい。
【0270】
例えば、端末デバイスは、第1の期間内の時間周波数リソースセットでCR評価を実行する。CR評価は、第1の期間に含まれる時間周波数リソースセットで実行されると理解されてもよい。
【0271】
この出願において提供されるこの解決策では、将来利用可能なスロット範囲、又はRSSI若しくはRSRP測定が実際に実行されるか、受信が実際に実行されるか、或いは測定が実際に実行されるスロット範囲でのみ、全てのサブチャネルに対する、使用されるために予約されたサブチャネル及び使用されているサブチャネルの割合が計算される。これは、輻輳制御をより良く調整するために、端末デバイスのリソース使用を真に反映するのに役立つ。
【0272】
例えば、CRは式(G1/G2)*offset8に従って表されてもよい。G1は、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されているサブチャネルの数量と、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されるために予約されたサブチャネルの数量との和である。G2は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。offset8は第2の調整係数である。
【0273】
占有されているサブチャネルの数量は、CR評価ウィンドウ内の使用されているサブチャネルの数量であることが理解されるべきであり、使用されているサブチャネルは、送信されたSCIにより示されるリソースに含まれると理解されてもよい。
【0274】
第2の調整係数は、0~1の数であることが理解されるべきである。
【0275】
第2の調整係数は、リソースプールにおいて構成されてもよく、RRCを使用することによりネットワークデバイスにより構成されることが理解されるべきである。
【0276】
例えば、第2の調整係数は第2の値であり、第2の値は、第1の期間に含まれるスロットの数量に対する、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量の比率である。代替として、第2の調整係数は第2の値に関連付けられる。代替として、第2の調整係数は、リソースプールにおいてRRCを使用することにより構成される。より大きい第2の値は、より小さい第2の調整係数を示すことが理解されるべきである。
【0277】
例えば、第2の調整係数は、第1の測定ウィンドウに含まれるスロットの数量に対する、第1の期間に含まれるスロットの数量の比率である。
【0278】
第2の調整係数が比率に関連付けられることは、第2の調整係数が範囲[0,1]で分割された部分範囲に関連付けられることとして理解されてもよく、関連付けられた第2の調整係数は比率の部分範囲に基づいて決定される。
【0279】
例えば、CRは式(H1/H2)+offset9に従って表されてもよい。H1は、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されているサブチャネルの数量と、第1の期間内のサブチャネルのうち占有されるために予約されたサブチャネルの数量との和である。H2は、第1の測定ウィンドウ内のサブチャネルの数量である。offset9は第2の調整係数である。
【0280】
占有されているサブチャネルの数量は、CR評価ウィンドウ内の使用されているサブチャネルの数量であることが理解されるべきであり、使用されているサブチャネルは、送信されたSCIにより示されるリソースに含まれると理解されてもよい。
【0281】
offset9は10進数であり、リソースプールにおいてRRCを使用することにより構成されると理解されてもよい。
【0282】
例えば、第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の実際の監視時間単位、又は第1の測定ウィンドウ内の非送信時間単位を含む。
【0283】
例えば、第1の期間は、パーシャルセンシングリソース選択に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視対象時間単位を含む。第1の期間は、パーシャルセンシングリソースの選択方式に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位を含むと理解されてもよい。代替として、第1の期間は、候補時間単位と、パーシャルセンシングリソース選択方式に使用され且つ第1の測定ウィンドウにある監視時間単位とを含む。代替として、第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の構成された監視時間単位を含む。
【0284】
例えば、CRが決定された後に、第3のCBRが取得され、第3のCBRに関連付けられた第5のCBR範囲が決定され、第7の上限は、第5のCBR範囲及び第5の優先度値に基づいて決定される。CRが第7の上限以下であるとき、PSSCHが送信される。
【0285】
この出願において提供される解決策では、RSSI又はRSRP測定が実行されないサブチャネルに対する、使用されているサブチャネル及び使用対象サブチャネルの割合が、RSSI又はRSRP測定が実行されるサブチャネルに対する、使用されているサブチャネル及び使用対象サブチャネルの割合に関連付けられることを仮定する。実際に測定されたCBRが調整される。これは、チャネル輻輳度をより正確に示すことができる。さらに、調整係数を決定するための様々な方法が存在する。これは、端末デバイスの適用範囲を改善するのに役立つ。
【0286】
上記の実施形態におけるチャネル輻輳パラメータ決定方法と同じ概念に基づいて、
図11に示すように、この出願の実施形態はチャネル輻輳パラメータ決定装置1100を更に提供する。通信装置は、
図9及び/又は
図10に示すチャネル輻輳パラメータ決定方法で使用されてもよい。通信装置1100は、
図4に示す端末デバイス200でもよく、或いは、端末デバイス200で使用されるコンポーネント(例えば、チップ)でもよい。チャネル輻輳パラメータ決定装置
1100は、
第1のスロット及び第1の事前設定された持続時間に基づいて第1の測定ウィンドウを決定するように構成された処理ユニット1110を含む。
【0287】
処理ユニット1110は、第1の期間に基づいてチャネルビジー率CBR又はチャネル占有率CRを決定するように更に構成される。第1の期間は、第1の測定ウィンドウ内の時間単位である。
【0288】
処理ユニット1110のより詳細な説明については、
図9及び/又は
図10に示す方法の実施形態における端末デバイスの関連する説明を直接参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0289】
上記のチャネル輻輳パラメータ決定方法の一部又は全ては、ハードウェアにより実現されてもよく、或いは、ソフトウェアにより実現されてもよい。
【0290】
任意選択で、チャネル輻輳パラメータ決定装置は、特定の実現方式の中でチップ又は集積回路でもよい。
【0291】
任意選択で、上記の実施形態におけるチャネル輻輳パラメータ決定方法の一部又は全部がソフトウェアにより実現されるとき、チャネル輻輳パラメータ決定装置は、プログラムを記憶するように構成されたメモリと、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成されたプロセッサとを含む。プログラムが実行されると、チャネル輻輳パラメータ決定装置は、上記の実施形態において提供されるチャネル輻輳パラメータ決定方法を実現してもよい。
【0292】
任意選択で、メモリは物理的に独立したユニットでもよく、或いは、プロセッサと統合されてもよい。
【0293】
任意選択で、上記の実施形態におけるチャネル輻輳パラメータ決定方法の一部又は全部がソフトウェアにより実現されるとき、チャネル輻輳パラメータ決定装置はまた、プロセッサのみを含んでもよい。プログラムを記憶するように構成されたメモリは、チャネル輻輳パラメータ決定装置の外部に位置する。プロセッサは、回線/ワイヤを使用することによりメモリに接続され、メモリに記憶されたプログラムを読み取って実行するように構成される。
【0294】
プロセッサは、中央処理装置(central processing unit, CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)、又はCPUとNPとの組み合わせでもよい。
【0295】
プロセッサはハードウェアチップを更に含んでもよい。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device, PLD)又はこれらの組み合わせでもよい。PLDは、複合プログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device, CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array, FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic, GAL)又はこれらのいずれかの組み合わせでもよい。
【0296】
メモリは、揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)を含んでもよい。メモリは、代替として、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)又はソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)を含んでもよい。メモリは、代替として、上記のタイプのメモリの組み合わせを含んでもよい。
【0297】
この実施形態において提供される端末デバイスは、上記のチャネル輻輳パラメータ決定方法を実行するように構成され、したがって、上記の実現方法と同じ効果を達成できる。
【0298】
図12は、端末デバイスの構造の簡略化した概略図である。理解及び説明を容易にするために、
図11では端末デバイスが携帯電話である例が使用されている。
図12に示すように、端末デバイスはプロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ及び入出力装置を含む。プロセッサは主に、通信プロトコル及び通信データの処理、端末デバイスの制御、ソフトウェアプログラムの実行、ソフトウェアプログラムのデータの処理等を行うように構成される。メモリは主に、ソフトウェアプログラム及びデータを記憶するように構成される。無線周波数回路は主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間で変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは主に、電磁波の形式で無線周波数信号を受信及び送信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイ又はキーボードのような入出力装置は主に、ユーザにより入力されたデータを受け取り、データをユーザに出力するように構成される。なお、いくつかのタイプの端末デバイスは入出力装置を有さなくてもよい点に留意すべきである。
【0299】
データを送信する必要があるとき、送信対象データに対してベースバンド処理を実行した後に、プロセッサはベースバンド信号を無線周波数回路に出力し、無線周波数回路はベースバンド信号に対して無線周波数処理を実行し、次いで、アンテナを通じて無線周波数信号を電磁波の形式で外部に送信する。データが端末デバイスに送信されるとき、無線周波数回路はアンテナを通じて無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサはベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。説明を容易にするために、
図12は1つのメモリ及び1つのプロセッサを示している。実際の端末デバイス製品では、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリが存在してもよい。メモリはまた、記憶媒体、記憶デバイス等とも呼ばれてもよい。メモリは、プロセッサから独立して配置されてもよく、或いは、プロセッサと統合されてもよい。これはこの出願の実施形態では限定されない。
【0300】
この出願の実施形態では、処理機能を有するプロセッサは、端末デバイスの処理ユニットとして考えられる。
図11に示すように、端末デバイスは処理ユニット1210を含む。処理ユニット1210はまた、プロセッサ、処理ボード、処理モジュール、処理装置等と呼ばれてもよい。
【0301】
例えば、実施形態では、処理ユニット1210は、
図9に示す実施形態においてステップS901及びS902、及び/又は
図10に示す実施形態においてステップS1001及びS1002における機能を実行するように構成される。
【0302】
説明を容易且つ簡潔にするために、上記のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者により明確に理解され得る。詳細はここでは再び説明しない。
【0303】
この出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示のシステム、装置及び方法が他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、ユニットへの分割は単なる論理的な機能分割であり、実際の実現方式の中で他の分割となってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わされてもよく、或いは、他のシステムに統合されてもよく、或いは、いくつかの機能が無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。表示又は議論されている相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的又は他の形式で実現されてもよい。
【0304】
別々の部分として記載されるユニットは、物理的に分離されてもよく或いは物理的に分離されなくてもよい。ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットでもよく或いは物理的なユニットでなくてもよく、言い換えると、1つの場所に位置してもよく、或いは、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0305】
上記の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせにより実現されてもよい。ソフトウェアが実現方式に使用されるとき、実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現されてもよい。コンピュータプログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、この出願の実施形態による手順又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能装置でもよい。コンピュータ命令は、コンピュータが読み取り可能記憶媒体に記憶されるか、或いは、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を使用することにより伝送される。コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者線(digital subscriber line, DSL))又は無線(赤外線、無線又はマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能ないずれかの使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ又はデータセンタのようなデータ記憶デバイスでもよい。使用可能媒体は、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)又は磁気媒体、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ若しくは磁気ディスク、又は光学媒体、例えば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc, DVD)、又は半導体媒体、例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk, SSD)でもよい。