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特許7560220電気プラグコネクタ、および電気プラグコネクタを組み立てるための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】電気プラグコネクタ、および電気プラグコネクタを組み立てるための方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/518 20060101AFI20240925BHJP
   H01R 43/00 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
H01R13/518
H01R43/00 B
【請求項の数】 8
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022201811
(22)【出願日】2022-12-19
(65)【公開番号】P2023093380
(43)【公開日】2023-07-04
【審査請求日】2023-01-30
(31)【優先権主張番号】10 2021 134 299.6
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン ラープ
(72)【発明者】
【氏名】アンドレ マイローザー
(72)【発明者】
【氏名】ハラルト クレンツライン
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス エットレ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー ルディ
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-103376(JP,A)
【文献】実開昭55-092282(JP,U)
【文献】特開2020-149870(JP,A)
【文献】実開昭61-157280(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2006/0035514(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/40-13/533
H01R43/00-43/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(300)と、電気接続要素(100)と、保持要素(200)と、コンタクト固定インサート(600)とを備えている電気プラグコネクタ(700)であって、
前記電気接続要素(100)は、前記電気接続要素(100)をコンタクトピンに接続するためのコンタクトスリーブ(101)と、前記電気接続要素(100)を電気導体(401)に接続するための電気コンタクト(102)とを有し、
前記コンタクトスリーブ(101)および前記電気コンタクト(102)は、前記電気接続要素(100)の軸方向(103)において、前記電気接続要素(100)の長手方向の両端に配置され、
前記コンタクト固定インサート(600)は、貫通孔(601)を有し、
前記貫通孔(601)には、前記貫通孔(601)に平行に延びる溝(602)を介してアクセスすることができ、
前記ハウジング(300)は、前記コンタクト固定インサート(600)を受け入れるための第1の受け入れ空間(301)と、前記電気接続要素(100)を受け入れるための第2の受け入れ空間(302)とを有し、
前記第1の受け入れ空間(301)には、前記ハウジング(300)の第1の開口部(303)を介してアクセスすることができ、前記第2の受け入れ空間(302)には、前記ハウジング(300)の第2の開口部(304)を介してアクセスすることができ、
前記第1の開口部(303)および前記第2の開口部(304)は、前記ハウジング(300)の相対する側に形成され、
前記第2の受け入れ空間(302)には、前記第1の受け入れ空間(301)を介し、前記第1の受け入れ空間(301)と前記第2の受け入れ空間(302)との間に形成された第3の開口部(305)を経由してアクセスすることができ、
前記電気コンタクト(102)を前記電気導体(401)に接続した後、前記保持要素(200)は、前記保持要素(200)が前記電気接続要素(100)を少なくとも部分的に外嵌するように、前記電気接続要素(100)に嵌め合わせることができ、
続いて、前記電気導体(401)を、前記貫通孔(601)を貫くように配置することができ、
前記電気接続要素(100)、前記コンタクト固定インサート(600)、および前記電気導体(401)は、前記電気接続要素(100)のアジマス配向に関係なく、前記コンタクト固定インサート(600)が前記第1の受け入れ空間(301)に配置およびラッチされ、前記電気コンタクト(102)が前記第1の受け入れ空間(301)に配置されて前記第1の開口部(303)に面し、前記コンタクトスリーブ(101)が前記第2の受け入れ空間(302)に配置されて前記第2の開口部(304)に面するまで、前記第1の開口部(303)を通して前記ハウジング(300)に挿入することができ、
前記電気接続要素(100)および前記保持要素(200)は、前記コンタクト固定インサート(600)によって前記ハウジング(300)に前記軸方向(103)において固定されるとともに、

前記保持要素(200)は、前記ハウジング(300)に挿入されると、前記保持要素(200)が前記コンタクト固定インサート(600)の前記貫通孔(601)の内壁(604)に少なくとも部分的に当接するように成形され、それにより、前記電気接続要素(100)は、前記ハウジング(300)に径方向(105)に固定される、

電気プラグコネクタ(700)。
【請求項2】
前記ハウジング(300)は、前記第1の受け入れ空間(301)と前記第2の受け入れ空間(302)との間に形成された第1の止め部(306)を有し、
前記電気接続要素(100)は、前記保持要素(200)と共に、前記保持要素(200)が前記第1の止め部(306)に当接するように前記第1の受け入れ空間(301)に挿入することができ、それにより、前記電気接続要素(100)は、前記ハウジング(300)に前記軸方向(103)において固定される、
請求項1に記載の電気プラグコネクタ(700)。
【請求項3】
前記コンタクト固定インサート(600)は、前記貫通孔(601)の内側に形成された第2の止め部(603)を有し、
前記保持要素(200)は、前記ハウジング(300)に挿入されると、前記コンタクト固定インサート(600)の前記第2の止め部(603)に当接し、それにより、前記電気接続要素(100)は、前記ハウジング(300)に前記軸方向(103)において固定される、
請求項1に記載の電気プラグコネクタ(700)。
【請求項4】
前記保持要素(200)は、前記保持要素(200)が前記電気接続要素(100)の前記軸方向(103)において変位しないように、前記電気接続要素(100)に固定することができる、
請求項1に記載の電気プラグコネクタ(700)。
【請求項5】
前記保持要素(200)は、前記保持要素(200)が前記コンタクトスリーブ(101)の縁部(110)に当接するように、前記電気コンタクト(102)と前記コンタクトスリーブ(101)との間の遷移領域で前記電気接続要素(100)に嵌め合わせることができ、それにより、前記保持要素(200)は、前記電気接続要素(100)に前記軸方向(103)において固定される、
請求項4に記載の電気プラグコネクタ(700)。
【請求項6】
前記保持要素(200)は、前記保持要素(200)が前記コンタクトスリーブ(101)に係合するように、前記電気コンタクト(102)と前記コンタクトスリーブ(101)との間の遷移領域で前記電気接続要素(100)に嵌め合わせることができ、それにより、前記保持要素(200)は、前記電気接続要素(100)に径方向(105)に固定される、
請求項1に記載の電気プラグコネクタ(700)。
【請求項7】
前記ハウジング(300)は、前記第1の受け入れ空間(301)の内面(307)に、前記コンタクト固定インサート(600)をラッチするための第1のラッチ構造体(308)を有している、
請求項1からのいずれか一項に記載の電気プラグコネクタ(700)。
【請求項8】
電気プラグコネクタ(700)を組み立てるための方法であって、前記電気プラグコネクタ(700)は、請求項1または2に従って形成され、
前記方法は、
-前記電気導体(401)を前記電気接続要素(100)の前記電気コンタクト(102)に接続するステップと、
-前記保持要素(200)を、前記保持要素(200)が前記電気接続要素(100)を少なくとも部分的に外嵌するように、前記電気接続要素(100)に嵌め合わせるステップと、
-前記電気導体(401)を前記コンタクト固定インサート(600)の前記貫通孔(601)に配置するステップであって、前記電気導体(401)は、前記貫通孔(601)に平行に延びる前記溝(602)を介して前記貫通孔(601)に横方向に案内される、ステップと、
-前記電気接続要素(100)、前記保持要素(200)、前記電気導体(401)、および前記コンタクト固定インサート(600)を、前記第1の開口部(303)を通して前記ハウジング(300)に挿入するステップであって、前記電気接続要素(100)は、そのアジマス配向に関係なく、前記コンタクト固定インサート(600)が前記第1の受け入れ空間(301)に配置およびラッチされ、前記電気コンタクト(102)が前記第1の受け入れ空間(301)に配置されて前記第1の開口部(303)に面し、前記コンタクトスリーブ(101)が前記第2の受け入れ空間(302)に配置されて前記第2の開口部(304)に面するまで、前記ハウジング(300)に挿入され、それにより、前記電気接続要素(100)および前記保持要素(200)は、前記コンタクト固定インサート(600)によって、前記ハウジングに前記軸方向(103)において固定される、ステップと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気プラグコネクタ、および電気プラグコネクタを組み立てるための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、組み立て時に端子をハウジングへの挿入することを要する電気プラグコネクタが知られているが、その挿入過程の間、端子の特定のアジマス配向(azimuthal orientation)が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、改善された電気プラグコネクタを提供し、電気プラグコネクタを組み立てるための改善された方法を提供することである。この目的は、独立請求項の特徴を有する電気プラグコネクタおよび電気プラグコネクタを組み立てるための方法によって達成される。従属請求項には、有利な発展形態が記載される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
電気プラグコネクタは、ハウジングと、電気接続要素と、保持要素と、コンタクト固定インサートとを備える。電気接続要素は、電気接続要素をコンタクトピンに接続するためのコンタクトスリーブと、電気接続要素を電気導体に接続するための電気コンタクトとを有する。コンタクトスリーブおよび電気コンタクトは、電気接続要素の軸方向において、電気接続要素の長手方向の両端に配置される。コンタクト固定インサートは、貫通孔を有する。貫通孔には、貫通孔に平行に延びる溝を介してアクセスすることができる。ハウジングは、コンタクト固定インサートを受け入れるための第1の受け入れ空間と、電気接続要素を受け入れるための第2の受け入れ空間とを有する。第1の受け入れ空間には、ハウジングの第1の開口部を介してアクセスすることができ、第2の受け入れ空間には、ハウジングの第2の開口部を介してアクセスすることができる。
第1の開口部および第2の開口部は、ハウジングの相対する側に形成される。第2の受け入れ空間には、第1の受け入れ空間を介し、第1の受け入れ空間と第2の受け入れ空間との間に形成された第3の開口部を経由してアクセスすることができる。電気コンタクトを電気導体に接続した後、保持要素は、保持要素が電気接続要素を少なくとも部分的に外嵌するように、電気接続要素に嵌め合わせることができる。続いて、電気導体を、貫通孔を貫くように配置することができる。電気接続要素、コンタクト固定インサート、および電気導体は、電気接続要素のアジマス配向に関係なく、コンタクト固定インサートが第1の受け入れ空間に配置およびラッチされ、電気コンタクトが第1の受け入れ空間に配置されて第1の開口部に面し、コンタクトスリーブが第2の受け入れ空間に配置されて第2の開口部に面するまで、第1の開口部を通してハウジングに挿入することができる。電気接続要素および保持要素は、コンタクト固定インサートによって、ハウジングに軸方向において固定される。
【0005】
有利には、電気接続要素は、電気接続要素のアジマス配向を考慮せずにハウジングに挿入することができる。これにより、電気導体を所望されるアジマス位置まで回転させることによって電気接続要素を位置決めする必要がなくなる。特に硬い電気導体の場合、そうした位置決めは、通常はペンチを用いて行われる。しかしながら、それによって、電気導体の絶縁性が損なわれる可能性がある。そうした位置決めが不要になるため、電気導体の絶縁性が損なわれることはない。
【0006】
他の利点は、電気接続要素が位置決め要素を有する必要がないことである。電気接続要素の位置決めされた挿入のために、ハウジングに溝が設けられるのが一般的である。そのため、そうした位置決め要素は、通常は電気接続要素から径方向に離間するように突出し、ハウジングに挿入するときに電気接続要素のある特定のアジマス配向を必要とする。位置決め要素が省かれれば、電気接続要素は製造がより簡単になり、材料の費用を節約することができる。電気接続要素は、端子と呼ばれることもある。
【0007】
一実施形態において、ハウジングは、第1の受け入れ空間と第2の受け入れ空間との間に形成された第1の止め部を有する。電気接続要素は、保持要素と共に、保持要素が第1の止め部に当接するように第1の受け入れ空間に挿入することができ、それにより、電気接続要素は、ハウジングに軸方向において固定される。一実施形態において、コンタクト固定インサートは、貫通孔の内側に形成された第2の止め部を有する。保持要素は、ハウジングに挿入されると、コンタクト固定インサートの第2の止め部に当接し、それにより、電気接続要素は、ハウジングに軸方向において固定される。電気接続要素を軸方向において固定することによって、有利には、電気プラグコネクタの安定性が保証される。
【0008】
一実施形態において、保持要素は、保持要素が電気接続要素の軸方向において変位しないように電気接続要素に固定することができる。保持要素を電気接続要素に軸方向において固定することによって、有利には、保持要素がハウジングに挿入されるときに軸方向に動かないことが保証される。
【0009】
一実施形態において、保持要素は、保持要素がコンタクトスリーブの縁部に当接するように、電気コンタクトとコンタクトスリーブとの間の遷移領域で電気接続要素に嵌め合わせることができ、それにより、保持要素は、電気接続要素に軸方向において固定される。
【0010】
一実施形態において、保持要素は、保持要素がコンタクトスリーブに係合するように、電気コンタクトとコンタクトスリーブとの間の遷移領域で電気接続要素に嵌め合わせることができ、それにより、保持要素は、電気接続要素に径方向において固定される。
【0011】
一実施形態において、保持要素は、ハウジングに挿入されると、保持要素がコンタクト固定インサートの貫通孔の内壁に少なくとも部分的に当接するように成形され、それにより、電気接続要素は、ハウジングに径方向において固定される。
【0012】
一実施形態において、ハウジングは、第1の受け入れ空間の内面に、コンタクト固定インサートをラッチするためのラッチ構造体を有する。有利には、これにより、コンタクト固定インサートがハウジングに固定される。
【0013】
言及する実施形態の1つによる電気プラグコネクタを組み立てるための方法は、以下の方法ステップを含む:電気導体は、電気接続要素の電気コンタクトに接続される。保持要素は、保持要素が電気接続要素を少なくとも部分的に外嵌するように、電気接続要素に嵌め合わされる。電気導体は、コンタクト固定インサートの貫通孔に配置され、ここで、電気導体は、貫通孔に平行に延びる溝を介して、貫通孔へ横方向に案内される。電気接続要素、保持要素、電気導体、およびコンタクト固定インサートは、第1の開口部を通してハウジングに挿入され、ここで、電気接続要素は、そのアジマス配向に関係なく、コンタクト固定インサートが第1の受け入れ空間に配置およびラッチされ、電気コンタクトが第1の受け入れ空間に配置されて第1の開口部に面し、コンタクトスリーブが第2の受け入れ空間に配置されて第2の開口部に面するまで、ハウジングに挿入される。
結果として、電気接続要素および保持要素は、コンタクト固定インサートによって、ハウジングに軸方向において固定される。
【0014】
以下では、電気プラグコネクタについて、概略図と共にさらに詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】電気プラグコネクタの電気接続要素を示す斜視図である。
図2】電気プラグコネクタの保持要素を示す、2つの異なる斜視図である。
図3】電気プラグコネクタのハウジングを示す斜視図である。
図4】電気プラグコネクタを組み立てるための方法の第1の方法ステップを示す図である。
図5】電気接続要素と保持要素の嵌め合わせを示す図である。
図6】さらなる実施形態による保持要素、および電気接続要素に嵌め合わされた状態のさらなる保持要素を、いずれも斜視図として示す図である。
図7】電気プラグコネクタを組み立てるための方法のさらなる方法ステップを示す図である。
図8】組み立てられた電気プラグコネクタを示す斜視断面図である。
図9】さらなる構成要素を有する図7の電気プラグコネクタの斜視図である。
図10】さらなる構成要素を有する図8の電気プラグコネクタの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、電気プラグコネクタの電気接続要素100を斜視図として概略的に示している。
【0017】
電気接続要素100は、電気接続要素100をコンタクトピンに接続するためのコンタクトスリーブ101と、電気接続要素100を電気導体に接続するための電気コンタクト102とを有する。コンタクトスリーブ101および電気コンタクト102は、電気接続要素100の軸方向103において、電気接続要素100の長手方向の両端に配置される。
【0018】
コンタクトスリーブ101は、軸方向103に沿った溝(スロット)104を有する。溝104によって、コンタクトスリーブ101が径方向105に沿って曲がりやすくなる。これは、コンタクトピンを受け入れるときに有利になり得る。但し、溝104を省いてもよい。例として、コンタクトスリーブ101は、狭窄部106を有する。コンタクトスリーブ101は、狭窄部106においては狭窄部の外側よりも小さい径を有する。これにより、コンタクトピンとの接続部(connection)の安定性を改善することができる。
【0019】
電気接続要素100の電気コンタクト102は、例として圧着コンタクトとして形成され、この例では、いわゆるB形圧着コンタクトとして形成されている。B形圧着コンタクトとして形成された電気コンタクト101は、圧着コンタクト基部107と、圧着フランク108とを有する。圧着コンタクト基部107と圧着フランク108との間に、電気導体を圧着することができる。圧着された状態において、圧着フランク108は、互いに向かい合い、圧着コンタクト基部107と共にB形圧着コンタクトを形成する。理解しやすいように、図1に電気導体は示していない。電気コンタクト102は、必ずしも圧着コンタクトとして形成する必要はない。
【0020】
電気接続要素100は遷移部109を有する。コンタクトスリーブ101は、遷移部109で電気コンタクト102に接続されている。コンタクトスリーブ101は、電気コンタクト102の方を向く縁部110を有する。
【0021】
例として、電気接続要素100は銅合金を有する。電気接続要素100は、他の導電性材料から構成することもできる。電気接続要素100は、例えば金属のシートからスタンピングプロセスよって形成されてもよい。
【0022】
図2は、電気プラグコネクタの保持要素200を、2つの異なる斜視図として概略的に示している。
【0023】
保持要素200は、電気接続要素101に嵌め合わせることができる。保持要素200は、プラスチック材料から構成される。保持要素200は、第1の止め部201と、第2の止め部202とを有する。さらに、保持要素202は係合部203を有する。
【0024】
第1の止め部201は、実質的に半円筒形である。第2の止め部202は、半円筒形である。係合部203は、半円筒シェルの形である。径方向205の大きさを示す第1の止め部201の半径は、第2の止め部202の半径よりも大きい。第2の止め部202の半径は、係合部203の半径よりも大きい。第1の止め部201、第2の止め部202、および係合部203は、保持要素200の軸方向204に沿って連続して配置される。結果として、保持要素200は入れ子式になる。
【0025】
保持要素200の第1の止め部201は、第2の止め部202および係合部203と反対の方向を向いた側に第1の停止面206を有する。保持要素200の第1の止め部201は、第2の止め部202および係合部203を向いた側に第2の停止面207を有する。保持要素200の第2の止め部203は、第1の止め部201と反対の方向を向き、かつ係合部203を向いた側に、第3の停止面208を有する。第1の止め部201は、第1の外壁209を有する。第2の止め部202は、第2の外壁210を有する。係合部203は、第3の外壁211を有する。
【0026】
第1の止め部201は、電気接続要素100を受け入れるための受け入れ部212を有する。特に、受け入れ部212は、電気コンタクト102を受け入れるために設けることができる。さらに、保持要素200の第1の止め部201は、保持要素200の径方向205の両側に配置され、かつ共通の半平面に突出するラッチフック213を有する。ラッチフック213は、第1の外壁209と反対側に配置される。電気接続要素100と保持要素200が嵌め合わされた状態において、電気接続要素100は、保持要素200の受け入れ部212に配置され、ラッチフック213によって一部が囲まれる。
【0027】
図3は、電気プラグコネクタのハウジング300を斜視図として概略的に示している。ハウジングは、例として、ポリフタルアミド(PPA)などのプラスチック材料から構成される。
【0028】
ハウジング300は、例として、コンタクト固定インサートを受け入れるための第1の受け入れ空間301と、図1に示すような電気接続要素100をそれぞれが受け入れるための合計4つの第2の受け入れ空間302とを有する。第1の受け入れ空間301には、ハウジング300の第1の開口部303を介してアクセスすることができる。第2の受け入れ空間302それぞれには、ハウジング300の第2の開口部304を介してアクセスすることができる。図3の斜視図では、第2の開口部304は見えていない。第1の開口部303および第2の開口部304は、ハウジング300の相対する側に形成される。
【0029】
第2の受け入れ空間302には、第1の受け入れ空間301を介し、第1の受け入れ空間301と第2の受け入れ空間302との間に形成された第3の開口部305それぞれを経由してアクセスすることができる。第1の受け入れ空間301と第2の受け入れ空間302との間に、第1の止め部306が形成される。
【0030】
例として、ハウジング300は、4つの第2の受け入れ空間302のみを有している。しかしながら、ハウジング300が少なくとも1つの第2の受け入れ空間302を有していれば十分である。その場合、第1の受け入れ空間301と第2の受け入れ空間302との間に、ただ1つの第3の開口部305が形成される。
【0031】
ハウジング300の第1の受け入れ空間301では、ハウジング300の内面307に第1のラッチ構造体308が配置される。第1のラッチ構造体308は、コンタクト固定インサートの第1のラッチラグを受け入れるために設けられるが、それについては、以下の記述においてさらに詳しく説明する。これにより、コンタクト固定インサートが第1の受け入れ空間301にラッチすることが可能になる。
【0032】
第1のレセプタクル301は、例として実質的に立方形であり、角に丸みが付いている。第2の受け入れ空間302はそれぞれ、例えば円筒形である。しかしながら、第1の受け入れ空間301および第2の受け入れ空間302の形状は、異なってもよい。
【0033】
図4は、電気プラグコネクタを組み立てるための方法の第1の方法ステップを概略的に示している。これまでに説明した電気プラグコネクタの要素の参照符号を引き続き使用する。
【0034】
第1の方法ステップでは、電気接続要素100の電気コンタクト102が電気導体401に接続される。電気コンタクト102は圧着コンタクトとして形成されているため、電気導体401は圧着コンタクトによって圧着される。
【0035】
電気導体401はケーブル400の一部である。ケーブル400は、例として、互いに電気的に絶縁された合計4つの電気導体401を有している。但し、ケーブル400は、少なくとも1つの電気導体401を含むものである。電気接続要素100の電気コンタクト102を電気導体401に対して接続または圧着することによって、ケーブル400の各電気導体401は、独自の電気接続要素100に接続される。図4では、理解しやすいように、第1の方法ステップを1つの電気導体についてのみ示している。
【0036】
第2の方法ステップにおいて、保持要素200は、保持要素200が電気接続要素100を少なくとも部分的に囲むように、電気接続要素100に嵌め合わされる。電気接続要素ごとに1つの保持要素200が設けられる。
【0037】
図5は、図1の電気接続要素100と図2の保持要素200の嵌め合わせを示している。さらに、図1および図2、ならびに関連する記述を参照する。理解しやすいように、図5には、電気コンタクト102に接続された電気導体401は示していない。
【0038】
保持要素200は、電気コンタクト102が第1の止め部201の受け入れ部212に配置され、ラッチフック213によって外嵌されるように、電気接続要素100に嵌め合わされる。
【0039】
保持要素200は、保持要素200が電気接続要素100の軸方向103に変位しないように、電気接続要素100に固定することができる。
【0040】
保持要素200は、保持要素200がコンタクトスリーブ101の縁部110に当接するように、電気コンタクト102とコンタクトスリーブ101との間の遷移領域で電気接続要素100に嵌め合わせることができ、それにより、保持要素200は、電気接続要素100に軸方向103に固定される。組み立てられた状態では、保持要素200は、第2の止め部202の第3の停止面208がコンタクトスリーブ101の縁部110に接した状態になる。
【0041】
保持要素200はまた、保持要素200がコンタクトスリーブ101に係合するように、電気接続要素100に嵌め合わせることができ、それにより、保持要素200は、電気接続要素100に径方向105に固定される。嵌め合わされた状態において、保持要素200の係合部203は、コンタクトスリーブ101の中に突出する。係合部203の第3の外壁211は、コンタクトスリーブの内壁に当接する。
【0042】
図6は、他の実施形態によるさらなる保持要素800、および電気接続要素100に嵌め合わされた状態のさらなる保持要素800を、いずれも斜視図として示している。図2の保持要素200と図6のさらなる保持要素800は類似している。以下では、保持要素200と保持要素800の相違点のみを説明する。
【0043】
さらなる保持要素800は、電気接続要素100の電気コンタクト102を完全に囲むように構成される点において、保持要素200と異なっている。さらなる保持要素800は、第1の部分801と第2の部分802とを有し、これらは、軸方向204に延びるリビングヒンジ(living hinge)803を介して互いに接続される。したがって、さらなる保持要素800は、一体として形成される。第1の部分801は、第2のラッチ構造体805を有する。第2の部分802は、第2の回り止め構造体(detent structure)805を係合するための第2のラッチラグ804を有する。
リビングヒンジ803に加え、第2のラッチラグ804および第2のラッチ構造体805も、さらなる保持要素800の第1の部分801と第2の部分802を互いに接続することを可能にする。各部分801、802が相互接続された状態において、第2のラッチラグ804および第2のラッチ構造体805は、径方向205にリビングヒンジ803と相対する側に配置される。さらなる保持要素800は、リビングヒンジ803の代わりに、さらなる第2のラッチノーズとさらなる第2のラッチ構造体とを備えることもできる。この場合、さらなる保持要素800は、2つの部分として形成される。ラッチフック213は、さらなる保持要素800からは省かれる。
【0044】
さらなる保持要素800の係合部203は、第3のラッチラグ806を有する。第3のラッチラグ806は、電気接続要素100のコンタクトスリーブ101に形成された電気接続要素100の第3のラッチ構造体807を係合するように構成される。結果として、さらなる保持要素800は、電気接続要素100に軸方向204に固定される。但し、第3のラッチラグ806および第3のラッチ構造体807が省かれてもよい。
【0045】
保持要素200およびさらなる保持要素800はそれぞれ、少なくとも部分的には機械的に、すなわち自動化された形で、電気接続要素100に嵌め合わせることができる。保持要素200およびさらなる保持要素800は、いずれの場合も別個の部品として、またはそれらをキャリアに嵌め合わせた状態で電気接続要素100へ提供され、嵌め合わせることができる。
【0046】
図7は、電気プラグコネクタを組み立てるための方法のさらなる方法ステップを概略的に示している。第3の方法ステップでは、これまでに説明した電気プラグコネクタの各構成要素、すなわち、電気接続要素100、保持要素200、ハウジング300、およびケーブル400に加えて、コンタクト固定インサート600が用いられる。接続要素100および保持要素200は、ハウジング300の中に既に取り付けられているため、図7の説明図では見ることができない。
【0047】
コンタクト固定インサート600は、ハウジングの第1の受け入れ空間301に挿入するように提供される。コンタクト固定インサート600は、例としてプラスチック材料から構成される。コンタクト固定インサート600は、例として、合計4つの貫通孔601を有している。それぞれの貫通孔601が、ケーブル400の1つの電気導体401に対して提供される。ケーブル400がただ1つの電気導体401を有する場合、コンタクト固定インサート600は、ただ1つの貫通孔601を有していれば十分である。この場合、ただ1つの電気接続要素100およびただ1つの保持要素200が用いられ、ハウジング300は便宜上、ただ1つの第2の受け入れ空間302を有する。
貫通孔601それぞれには、貫通孔601に平行に延びる溝602を介してアクセスすることができる。電気プラグコネクタを組み立てるための方法の第3の方法ステップの一部として、それぞれの電気導体401を、コンタクト固定インサート600の1つの貫通孔601に配置することができる。いずれの場合も、電気導体401は、貫通孔601に平行に延びる溝602を介して、貫通孔601へ横方向に案内される。
【0048】
続いて、第4の方法ステップでは、少なくとも1つの電気接続要素100、電気接続要素100に嵌め合わされた保持要素200、電気接続要素100の電気コンタクト102に接続された電気導体401、およびコンタクト固定インサート600が、第1の開口部303を通してハウジング300に挿入される。まず、少なくとも1つの電気接続要素100が、第1の受け入れ空間301に挿入される。電気接続要素100は、第1の受け入れ空間301から、第3の開口部305を通して第2の受け入れ空間302に挿入される。
【0049】
挿入は、コンタクト固定インサート600が第1の受け入れ空間301に配置されて動けなくなり、電気コンタクト102が第1の受け入れ空間301に配置されて第1の開口部303に面し、コンタクトスリーブ101が第2の受け入れ空間302に配置されて第2の開口部304に面するまで行われる。結果として、電気接続要素100および保持要素200は、コンタクト固定インサート600によって、ハウジング300に軸方向103に固定される。保持要素200が嵌め合わされた電気接続要素100の対称性によって、電気接続要素100は、そのアジマス配向と関係なく、ハウジング300に挿入される。コンタクト固定インサートは、ラッチ構造体208にラッチすることが可能なラッチ用の第1のラッチラグ605を有する。
【0050】
図8は、組み立てられた状態の電気プラグコネクタ700を、斜視断面図として概略的に示しているが、理解しやすいように、1つまたは複数の電気導体401は示していない。また簡潔にするために、保持要素200が嵌め合わされ、ハウジング300に挿入された電気接続要素100を1つだけ示してある。
【0051】
保持要素200が嵌め合わされた電気接続要素100は、保持要素200がハウジング300の第1の止め部306に当接するように第1の受け入れ空間301に挿入されており、その結果、電気接続要素100は、ハウジング300に軸方向103に固定されている。この場合、保持要素200の第2の停止面207が第1の止め部306に当接する。但し、保持要素200が第1の止め部306に当接した状態で挿入されることが絶対に必要なわけではない。
【0052】
コンタクト固定インサート600は、貫通孔601の中に形成された第2の止め部603を有する。保持要素200は、ハウジング300に挿入されると、第1の停止面206によって、コンタクト固定インサート600の第2の止め部603に当接し、それにより、電気接続要素100はハウジングに軸103方向において固定される。但し、電気プラグコネクタ700が組み立てられた状態で、保持要素200が第2の止め部603に当接することは必須ではない。電気接続要素100は、保持要素200が第1の止め部306と第2の止め部603の両方と接触しているときには、特に軸方向において固定される。
【0053】
示される例では、保持要素200は、ハウジング300に挿入されると、保持要素200がコンタクト固定インサート600の貫通孔601の内壁604に少なくとも部分的に当接するように成形され、その結果、電気接続要素100は、ハウジング300に径方向105に固定される。ここでは、第1の止め部201の第1の外壁209が、貫通孔601の内壁604に当接している。但し、保持要素200が貫通孔601の内壁604に当接する必要はない。しかしながら、その場合には、第1の止め部201は、貫通孔601の径方向断面に少なくとも部分的に対応する径方向断面を有していなければならない。その場合、保持要素200は、図2に示す形状を有している必要はない。
例えば、第1の止め部201は、円筒形状、したがって湾曲した第1の外壁209の代わりに、縁部を有する角のある形状、例えば径方向断面が三角形である形状を有することも可能である。この場合、保持要素200が内壁に当接するのであれば、貫通孔601は、径方向断面が対応する形状を有していなければならない。
【0054】
ハウジング300は、第2の受け入れ空間302に第2の開口部304に隣接して形成された第3の止め部309をさらに備える。組み立てられた状態において、電気接続要素100のコンタクトスリーブ102は、第3の止め部309に当接し、例として、それにより、電気接続要素100が過度に挿入されるのを防止することができる。
【0055】
図9は、さらなる任意選択の要素を有する図8の電気プラグコネクタ700を、斜視図として概略的に示している。
【0056】
電気プラグコネクタ700は、任意選択のシール701を有する。図8に従って電気プラグコネクタ700が組み立てられた状態で、シール701を、ケーブル400を通してハウジング300へ案内し、コンタクト固定インサート600の領域で、すなわち、ハウジング300の第1の開口部303の領域で、ハウジング300に押し付けることができる。この状態において、シール701は電気導体401を囲む。続いて、任意選択のホルダ702を、ケーブル400を通してシール601まで案内することができる。ホルダ702は、ケーブル400とハウジング300の両方に接続することができ、その結果、シール701が固定される。
【0057】
図10は、さらなる任意選択の要素を有する図9の電気プラグコネクタ700を、斜視図として概略的に示している。
【0058】
電気プラグコネクタ700は、任意選択の外側ハウジング703をさらに備える。ハウジング300は、外側ハウジング703内に配置される。外側ハウジング703は、ハウジング300、または少なくとも1つの第2の受け入れ空間302もしくは複数の第2の受け入れ空間302へのアクセスが可能になるさらなる開口部704を有する。結果として、第2の開口部304を通して、少なくとも1つの第2の受け入れ空間302およびコンタクトスリーブ101に、コンタクトピンを挿入することができる。
図示される例に示すように、電気プラグコネクタ700が、例として4つの電気接続要素100を伴う多芯プラグとして形成される場合、合計4つのコンタクトピンを有するさらなる電気プラグコネクタを、いずれの場合も1つのコンタクトピンが1つのコンタクトスリーブ101によって収容されるように、電気プラグコネクタ700に差し込むことができる。外側ハウジングは、さらなる電気プラグコネクタを収容するために、さらなる開口部704の領域で二重壁になっている。
【0059】
外側ハウジング703のさらなる開口部704と反対の方向を向く側に、任意選択でさらなるホルダ705を取り付けてもよい。さらなるホルダ705は、外側ハウジングをケーブル400に固定するためのものである。
【符号の説明】
【0060】
100 電気接続要素
101 コンタクトスリーブ
102 電気コンタクト
103 電気接続要素の軸方向
104 溝
105 電気接続要素の径方向
106 コンタクトスリーブの狭窄部
107 圧着コンタクト基部
108 圧着フランク
109 電気接続要素の遷移部
110 コンタクトスリーブの縁部

200 保持要素
201 第1の止め部
202 第2の止め部
203 係合部
204 保持要素の軸方向
205 保持要素の径方向
206 第1の止め部の第1の停止面
207 第1の止め部の第2の停止面
208 第2の止め部の第3の停止面
209 第1の止め部の第1の外壁
210 第2の止め部の第2の外壁
211 係合部の第3の外壁
212 受け入れ部
213 ラッチフック

300 ハウジング
301 第1の受け入れ空間
302 第2の受け入れ空間
303 第1の開口部
304 第2の開口部
305 第3の開口部
306 第1の止め部
307 ハウジングの内面
308 第1のラッチ構造体
309 第3の止め部

400 ケーブル
401 電気導体

600 コンタクト固定インサート
601 貫通孔
602 溝
603 第2の止め部
604 貫通孔の内壁
605 第1のラッチラグ

700 電気プラグコネクタ
701 シール
702 ホルダ
703 外側ハウジング
704 さらなる開口部
705 さらなるホルダ

800 さらなる保持要素
801 第1の部分
802 第2の部分
803 リビングヒンジ
804 さらなる保持要素の第2のラッチラグ
805 さらなる保持要素の第2のラッチ構造体
806 さらなる保持要素の第3のラッチラグ
807 電気接続要素の第3のラッチ構造体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10