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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】輸送計画生成装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/47 20240101AFI20240925BHJP
【FI】
G06Q50/47
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020155312
(22)【出願日】2020-09-16
(65)【公開番号】P2022049211
(43)【公開日】2022-03-29
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】廣井 康生
【審査官】塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-183892(JP,A)
【文献】特開平07-010004(JP,A)
【文献】特開2020-093700(JP,A)
【文献】特開2019-168932(JP,A)
【文献】特開2019-105914(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110580546(CN,A)
【文献】特開2017-220090(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物または乗客の輸送に関する配車依頼を依頼用端末から受け付け、前記配車依頼が、運行前の運行予定車両に対する予約配車か、運行中の運行車両に対するオンデマンド配車かを判定する、依頼受付部と、
前記配車依頼が、前記予約配車に対する依頼である場合に、前記配車依頼に基づいて、前記運行予定車両の経路情報を生成し、前記経路情報を記憶部に記憶する経路管理部と、
前記運行車両の位置情報と、前記運行車両に搭載された貨物の積載、および乗客の搭乗に関する搭載情報とを、前記運行車両から取得し、前記位置情報および前記搭載情報を前記経路情報に反映させた運行情報を生成し、前記運行情報を前記記憶部に記憶する車両情報管理部と、
前記配車依頼が、前記オンデマンド配車に対する依頼である場合に、前記配車依頼と、前記運行情報と、に基づいて、前記運行車両の運行管理を行う運行管理部と、を備え、
前記運行車両は、
前記運行車両の前記位置情報を取得するGPS端末と、
前記運行車両の乗降者の数をカウントし、前記乗客の数を取得する乗客カウント装置と、
前記貨物の重量に関する情報を取得する重量センサと、
前記貨物の容積に関する情報を取得する貨物管理装置と、
前記位置情報と、前記貨物の前記重量または前記容積、及び前記乗客の人数に関する情報である前記搭載情報と、を前記車両情報管理部に送信する制御部と、を有し、
前記経路管理部は、所定の優先度に基づいて、前記予約配車又は前記オンデマンド配車に対する依頼の検索結果リストを生成し、
前記所定の優先度は、前記配車依頼が前記乗客の搭乗に関する依頼である場合には、到着時間が早くなる前記運行予定車両又は前記運行車両の優先度が高く、前記配車依頼が前記貨物の積載に関する依頼である場合には、出発時間が遅くなる前記運行予定車両又は前記運行車両の優先度が高い、輸送計画生成装置。
【請求項2】
前記車両情報管理部は、前記位置情報と、前記搭載情報とを前記運行車両から所定の間隔で取得し、前記運行情報を生成する、請求項1に記載の輸送計画生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送計画生成装置、輸送計画生成システム、および輸送計画生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、バス等の旅客輸送路線の生産性向上や、貨物の物流の効率化を実現させるため、人と貨物を同時に運ぶ客貨混載システムの実施が進められている。例えば、特許文献1には、人と貨物とを混載して移動させることができるオンデマンド客貨混載システムが開示されている。このオンデマンド客貨混載システムでは、管理装置が、乗客の移動要求と、貨物の移動要求とに基づいて経路を計算し、計算した経路を車載機へ送信する。運行車両に搭載された車載機は、受信した経路に基づいて経路案内することにより、運行車両を乗客の乗車地点、降車地点、および貨物の集荷地点に移動させ、オンデマンドによる客貨混載の機能を実現させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-220090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたオンデマンド客貨混載システムでは、乗客の人数、乗降車地点、乗降車時刻等の乗客の移動要求と、貨物の大きさ、個数、集荷地点、集荷時刻等の貨物の移動要求とに基づいて、管理装置が経路を計算する。しかしながら、実際の乗客や貨物の輸送においては、貨物の形状、重量、積載順番、積載状態等によって、貨物をさらに積載できるか否かの状況が異なる場合がある。すなわち、移動要求に基づく計算では、積載可能であった貨物が実際の貨物の搭載状況によっては積載できない状況が発生する場合がある。乗客の場合も同様に、移動要求の人数に基づく計算では、搭乗可能であった乗客が、実際には搭乗人数などの変化により、実際には搭乗できない状況が発生する場合がある。一方で、移動要求に基づく計算では、積載や搭乗ができなかった貨物や乗客が、実際の搭載状況によっては、積載または搭乗が可能となる状況が発生する場合もある。すなわち、移動要求による搭載予測の計算と、実際の搭載状況とが異なることで、輸送の効率が低下する恐れがある。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、輸送車両に実際に搭載された貨物や乗客の搭載情報に基づいた効率のよい輸送計画を生成することができる輸送計画生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係る輸送計画生成装置は、貨物または乗客の輸送に関する配車依頼を依頼用端末から受け付け、配車依頼が、運行前の運行予定車両に対する予約配車か、運行中の運行車両に対するオンデマンド配車かを判定する、依頼受付部と、配車依頼が、予約配車に対する依頼である場合に、配車依頼に基づいて、運行予定車両の経路情報を生成し、経路情報を記憶部に記憶する経路管理部と、運行車両の位置情報と、運行車両に搭載された貨物の積載、および乗客の搭乗に関する搭載情報とを、運行車両から取得し、位置情報および搭載情報を経路情報に反映させた運行情報を生成し、運行情報を記憶部に記憶する車両情報管理部と、配車依頼が、オンデマンド配車に対する依頼である場合に、配車依頼と、運行情報と、に基づいて、運行車両の運行管理を行う運行管理部と、を備える。
【0007】
本発明の他の態様に係る輸送計画生成装置に関する搭載情報は、貨物の重量または容積、および乗客の人数に関する情報であることが好ましい。
【0008】
本発明の他の態様に係る輸送計画生成装置の経路管理部は、所定の優先度に基づいて、予約配車に対する依頼の検索結果リストを生成することが好ましい。
【0009】
本発明の他の態様に係る輸送計画生成装置の運行管理部は、所定の優先度に基づいて、オンデマンド配車に対する依頼の検索結果リストを生成することが好ましい。
【0010】
本発明の他の態様に係る輸送計画生成装置の車両情報管理部は、位置情報と、搭載情報とを運行車両から所定の間隔で取得し、運行情報を生成することが好ましい。
【0011】
本発明のさらに他の態様に係る輸送計画生成システムは、運行管理サーバと、車両の位置情報と、車両に搭載された貨物の積載および乗客の搭乗に関する搭載情報とを取得し、ネットワークを介して運行管理サーバに送信する、搭載情報管理装置と、貨物または乗客の輸送の依頼に関する配車依頼を、ネットワークを介して、運行管理サーバに送信する依頼用端末と、を備える。さらに、運行管理サーバは、配車依頼を依頼用端末から受け付け、配車依頼が、運行前の運行予定車両に対する予約配車か、運行中の運行車両に対するオンデマンド配車かを判定する、依頼受付部と、配車依頼が、予約配車に対する依頼である場合に、配車情報に基づいて、運行予定車両の経路情報を生成し、経路情報を記憶部に記憶する経路管理部と、位置情報と、搭載情報とを、運行車両の搭載情報管理装置から取得し、位置情報および搭載情報を経路情報に反映させた運行情報を生成し、運行情報を記憶部に記憶する車両情報管理部と、配車依頼が、オンデマンド配車に対する依頼である場合に、配車依頼と、運行情報と、に基づいて、運行車両の運行管理を行う運行管理部と、を備える。
【0012】
本発明のさらに他の態様に係る輸送計画生成プログラムは、貨物または乗客の輸送に関する配車依頼を依頼用端末から受け付け、配車依頼が、運行前の運行予定車両に対する予約配車か、運行中の運行車両に対するオンデマンド配車かを判定し、配車依頼が、予約配車に対する依頼である場合に、配車依頼に基づいて、運行予定車両の経路情報を生成し、運行車両の位置情報と、運行車両に搭載された貨物の積載、および乗客の搭乗に関する搭載情報とを、運行車両から取得し、位置情報および搭載情報を経路情報に反映させた運行情報を生成し、配車依頼が、オンデマンド配車に対する依頼である場合に、配車依頼と、運行情報と、に基づいて、運行車両の運行管理を行う処理を、コンピュータに実行させる。
【0013】
本発明の他の態様に係る記録媒体は、輸送計画生成プログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、輸送車両に実際に搭載された貨物や乗客の搭載情報に基づいた効率のよい輸送計画を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態に係る輸送計画生成システムの一例を示す図である。
図2】本実施形態に係る輸送計画生成装置、および搭載情報管理装置の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る依頼用端末における配車依頼の入力画面の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係る依頼情報の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係る経路情報の一例を示す図である。
図6】本実施形態に係る輸送車両の経路を説明するための図である。
図7】本実施形態に係る運行情報の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係る貨物管理装置による貨物の容積の取得を説明するための図である。
図9】本実施形態に係る輸送計画生成の処理を示すフローチャートである。
図10】本実施形態に係る予約配車検索の処理を示すフローチャートである。
図11】本実施形態に係る配車マッチングの処理を示すフローチャートである。
図12】本実施形態に係る検索結果リストの一例を示す図である。
図13】本実施形態に係るオンデマンド配車検索の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を用いて本実施形態に係る輸送計画生成システム1について詳細に説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0017】
図1は、運行管理サーバ10と、輸送車両20と、依頼用端末30と、ネットワーク40と、を備える輸送計画生成システム1の概要図である。運行管理サーバ10は、ネットワーク40を介して、依頼用端末30からの配車依頼を受け付ける。また、運行管理サーバ10は、ネットワーク40を介して、輸送車両20と、相互に通信可能である。すなわち、ネットワーク40は、運行管理サーバ10と、輸送車両20および依頼用端末30とが、相互に通信可能な通信網であり、例えば、携帯電話網であるキャリア網、または、インターネットで構成される。
【0018】
運行管理サーバ10は、輸送計画生成装置100を備える。また、輸送車両20は、貨物および/または乗客(人)を輸送する車両であり、搭載情報管理装置200を備える。なお、輸送車両20によって輸送される対象は、貨物、および乗客である。本明細書において、貨物の積載、および乗客の搭乗を総じて「搭載」と称する。
【0019】
図2は、輸送計画生成装置100および搭載情報管理装置200の概略構成を示すブロック図である。輸送計画生成装置100は、制御部110、ネットワークインタフェース140、および記憶部150を備える。なお、図2に示す輸送計画生成装置100の構成例は、あくまでも一例にすぎず、本実施形態はこれに限定されない。例えば、記憶部150を運行管理サーバ10の外部に設け、輸送計画生成装置100の制御部110から、外部に設けられた記憶部150にアクセス可能とする構成としてもよい。また、運行管理サーバ10は、制御部110において実施される各機能を実施可能とする1台または複数台のコンピュータに置き換えることもできる。
【0020】
制御部110は、依頼受付部111、経路管理部112、車両情報管理部113、および運行管理部114を備える。制御部110は、例えば、オペレーションシステムを動作させて、運行管理サーバ10全体を制御する。さらに、制御部110は、記憶部150に格納されたプログラム(図示なし)に基づいて動作し、依頼受付部111、経路管理部112、車両情報管理部113、および運行管理部114に備える各機能を実行する。なお、プログラムは、記憶部150に格納される形態に限定されず、輸送計画生成装置100内の、ROM等(図示なし)に記憶された構成としてもよい。
【0021】
依頼受付部111は、依頼用端末30からの配車依頼を受け付ける。配車依頼は、図3に示す入力画面300を通じて、操作者が希望する配車に関する情報を入力することで、依頼用端末30から依頼受付部111に送られる。すなわち、依頼受付部111は、依頼用端末30から送られてくる配車依頼を取得する。依頼用端末30から送られてきた配車依頼に関する情報は、依頼受付部111によって、図4に示す依頼情報151として蓄積され、記憶部150に記憶される。
【0022】
経路管理部112は、配車依頼に基づいて運行前の運行予定車両に関する経路情報152を生成する。すなわち、経路管理部112は、運行予定車両の輸送計画を生成する。図5に、ある輸送車両20の経路情報152の一例を示す。例えば、図5に示す経路情報152の輸送車両20は、乗客と貨物の混載輸送が可能な輸送車両20であり、図6(a)に示す経路を通過する予定の運行予定車両である。すなわち、図5に示す経路情報では、10時00分から18時30分までの時間において、A2B1地点から図6(a)に示す経路を通り、A1B1地点まで運行する例を示す。
【0023】
また、経路情報152には、輸送車両20の到着時間、場所、予想重量、予想容積率、および予定人数が示される。さらに、経路情報152は、予想重量、予想容積率、および予定人数に対して、輸送車両20の制限となる重量、容積率、および人数(以下、制限値とする)が示される。図5に示す例では、制限値は、予想重量、予想容積率、および予定人数の隣の欄に表示される。経路管理部112は、配車依頼で入力された人数、重量およびサイズに関する情報に基づいて、予想重量、予想容積率、および予定人数を計算し、経路情報152に格納する。
【0024】
また、経路情報152は、輸送車両20に対する予約情報が追加された場合には、その情報が示される。例えば、図5に示す経路情報152では、予約(1)から予約(5)までの予約が入っていることが示されている。例えば、予約(1)は、乗客に対する予約であり、10時30分にA2B2地点で搭乗し、11時30分にA3B3地点で降りる乗客に関する予約である。また、予約(2)は、乗客に対する予約であり、15時00分にA3B4地点で搭乗し、18時30分にA1B1地点で降りる乗客に関する予約である。予約(3)ないし予約(5)は、貨物に対する予約であり、予約(3)は、10時00分にA2B1地点で貨物を積載し、12時00分にA3B2地点で貨物を降ろす予約である。また、予約(4)は、12時00分にA3B2地点で貨物を積載し、13時00分にA4B1地点で貨物を降ろす予約である。また、予約(5)は、12時00分にA3B2地点で貨物を積載し、14時00分にA4B3地点で貨物を降ろす予約である。
【0025】
車両情報管理部113は、運行中の運行車両の搭載情報管理装置200から送られてくる運行車両に関する位置情報と、運行車両に搭載された貨物の積載および乗客の搭乗に関する搭載情報とを、取得する。さらに、車両情報管理部113は、記憶部150に記憶された経路情報152に、位置情報および搭載情報を反映させて運行情報153を生成し、記憶部150に記憶する。図7に運行情報153の一例を示す。すなわち、運行情報153は、図7に示すように、運行管理の対象となる輸送車両20の経路情報152に、実際の運行状況として、運行車両の位置情報、および搭載情報を反映させた情報である。例えば図7に示す例においては、対象となる運行車両が、時間が13時30分から14時までの間において、A4B2地点から、A4B3地点までを運行している。さらに、実重量、実容積率、および実人数は、実際の運行車両に搭載された貨物、乗客の情報である。
【0026】
運行管理部114は、依頼受付部111で受け付けた配車依頼が、運行中の輸送車両20に対するオンデマンド配車である場合に、配車依頼と、運行情報153とに基づいて、配車可能な運行車両の検索を行い、運行車両の輸送計画を生成する。運行車両に対する輸送計画の詳細については後述する。
【0027】
ネットワークインタフェース140は、有線および/または無線ネットワークを介して、輸送車両20および依頼用端末30と、運行管理サーバ10との通信を行うためのインタフェースである。
【0028】
記憶部150は、上述の依頼情報151、経路情報152、および運行情報153を記憶する。また、記憶部150は、制御部110で実施される依頼受付部111、経路管理部112、車両情報管理部113、および運行管理部114に備える各機能に関するプログラムを格納してもよい。
【0029】
次に、搭載情報管理装置200の構成について説明する。搭載情報管理装置200は、制御部210と、ネットワークインタフェース240と、記憶部250と、表示部260と、GPS(Global Positioning System)端末270と、を備える。また、本実施形態において、搭載情報管理装置200は、乗客情報取得部280と、貨物情報取得部290とを備える。
【0030】
搭載情報管理装置200の制御部210は、例えば、オペレーションシステムを動作させて、搭載情報管理装置200全体を制御する。さらに、制御部210は、記憶部250に格納されたプログラムに基づいて動作し、搭載情報管理装置200内の各部に備える制御を実行する。なお、プログラムは、記憶部250に格納される形態に限定されず、搭載情報管理装置200内の、ROM等(図示なし)に記憶された構成としてもよい。また、制御部210は、乗客情報取得部280と、貨物情報取得部290とで取得され、記憶部250に記憶された、乗客の人数および貨物の重量、容積率等の搭載情報を所定の間隔で記憶部250から取得し、運行管理サーバ10に送る。また、制御部210は、GPS端末270で取得され、記憶部250に記憶された、輸送車両20の位置情報を所定の間隔で記憶部250から取得し、運行管理サーバ10に送る。本実施形態において、制御部210が、記憶部250から搭載情報および位置情報を取得する所定の間隔は、0.5秒とする。ただし、所定の間隔は、0.5秒に限定されない。
【0031】
ネットワークインタフェース240は、ネットワーク40を介して、輸送計画生成装置100との相互の通信を可能とするためのインタフェースである。
【0032】
記憶部250は、GPS端末270で取得した、輸送車両20の位置情報を記憶する。また、乗客情報取得部280および貨物情報取得部290で取得した乗客および貨物に関する搭載情報を記憶する。位置情報および搭載情報の詳細については、後述する。
【0033】
表示部260は、例えば、輸送車両20に搭載されたナビゲーション装置である。表示部260は、運行予定の経路情報152に基づく経路、または、運行中の運行情報153に基づく経路を表示する。また、表示部260は、タッチパネル式の入力デバイスを備え、例えば、オンデマンド配車における乗客の乗り降り、貨物の積荷、積み下ろしに関する運行管理サーバ10からの要求を表示し、運行管理サーバ10への確認完了等の応答を可能とする。
【0034】
GPS端末270は、輸送車両20の位置情報を検知し、検知した位置情報を制御部210へ送る。GPS端末270は、複数のGPS衛星からの電波をGPSアンテナ(図示なし)で受信し、所定の計算処理を行って受信信号から輸送車両20の現在位置を表す緯度、経度の情報を取得し、輸送車両20の位置情報として記憶部250に記憶する。
【0035】
乗客情報取得部280は、乗客室開閉装置281と、乗客カウント装置282とを備える。乗客室開閉装置281は、乗客カウント装置282において乗客の乗降をカウントするためのトリガー装置である。すなわち、乗客室開閉装置281が開放されたタイミングで、乗客カウント装置282における乗客の乗降者のカウントを開始する。また、乗客室開閉装置281が閉鎖されたタイミングで乗客カウント装置282における乗客の乗降者のカウントを終了する。
【0036】
乗客カウント装置282は、乗客室開閉装置281からのトリガー信号に従って、乗客の乗降者のカウントを行う。乗客カウント装置282は、例えば人感センサを備えるカウント装置である。乗客カウント装置282は、上述の乗客室開閉装置281の開放をトリガーとして、乗降者のカウントを行い、乗客室開閉装置281の閉鎖をトリガーとして、乗降者のカウントを終了し、乗客の数を記憶部250に記憶する。なお、乗客カウント装置282は、人感センサを備えたカウント装置に限定されない。例えば、カメラによって人物を認識し、人数をカウントする装置や、非接触式端末やカードを用いて、乗客のゲート通過検出によるカウント装置で構成してもよい。
【0037】
貨物情報取得部290は、貨物室開閉装置291と、重量センサ292と、貨物管理装置293と、を備える。貨物室開閉装置291は、貨物室のドアの開閉状態を重量センサ292および貨物管理装置293に送る。重量センサ292は、貨物室開閉装置291から送られてきた貨物室のドアの開閉状態が閉鎖であるとき、貨物室に積載された貨物の総重量を計測し、計測した重量を記憶部250に記憶する。
【0038】
貨物管理装置293は、貨物の積載量を測定し、貨物室の貨物の積載に関して、どのくらいの余裕があるかを容積率で表し、記憶部250に記憶する。図8(a)は、本実施形態における貨物管理装置293を説明するための模式図である。本実施形態において、貨物管理装置293は、貨物室の天井に備えられ、測距機能を有するものである。図8(a)に示す例において、貨物が存在しない箇所は、貨物管理装置293から貨物室の床までの距離が距離293aで示される長さとなる。一方で、貨物295が存在する箇所においては、貨物管理装置293から貨物295までの距離が距離293bで示される長さとして測定される。すなわち、貨物管理装置293により、貨物管理装置293からの距離が、距離293aで示される長さより短い場合には、その場所に貨物が存在することが認識される。図8(a)は、貨物の積載量の測定を概念的に説明するための模式図であるため、例として3つの貨物管理装置293を備える例を示したが、実際には、ある一定の面積単位で貨物管理装置293が設けられるのが好ましい。また、貨物管理装置293は数が増えるほど、詳細な面積単位で測距が可能となるため、貨物管理装置293が多く設けられる構成が好ましい。
【0039】
図8(b)は、図8(a)の一点鎖線Aにおける貨物室の断面を、垂直方向の上部から見た場合の平面図を示す。図8(b)に示す貨物室は、貨物295が貨物室の中央部分に置かれ、その周りは、貨物が置かれていない床領域296aとなる。すなわち、少なくとも、床領域296aである領域、すなわち、高さが距離293aの箇所には、貨物をさらに配置することが可能となる。また容積率は、貨物295が置かれている面積を、貨物室の床面積で割ることにより算出される。
【0040】
一般的に車両の操縦安定性は、走行中の積荷の力が荷台の中心に働くものとして設計されている。そのため、積荷全体の重心の位置が、前後方向、左右方向ともに荷台の中心になるように積み付けることが理想的である。例えば、積荷の重心が高いと、走行中に左右の揺れがひどくなり、荷崩れが起こりやすくなる。そのため、積み付けの段階から前後左右均等に、そしてできるだけ低く、床全体を使用するように積むことが求められる。
【0041】
例えば、左右に偏った積載は、カーブ走行、右左折あるいは傾斜路面を走行する時に横転する恐れがある。また、前に偏った積載は、下り坂や急ブレーキをかけたときに制動力が不足する恐れがある。さらに、後部に偏った積載は、ハンドルが不安定となり、発進時や登坂走行時、踏切通過時に車の頭が持ち上がってしまう恐れがある。そのため、ある程度重量がある貨物は、上述の通り、前後方向、左右方向ともに荷台の中心になるように積み付けることが理想的である。
【0042】
図8(c)は、図8(a)および図8(b)に示す貨物295を水平面上で時計回りに90度反転させ、一方の貨物室の壁際に寄せた場合の図である。例えば、図8(c)に示す貨物295の重量が軽い場合には、図8(c)のように貨物を配置しても問題がない。この場合、図8(c)の床領域296bは、図8(b)の床領域296aに比べ面積が広く、さらに大きなサイズの貨物を置くことが可能となる。
【0043】
また、容積率は、配車予約で申請された貨物のサイズのみでは正確な値を認識することができず、実際の貨物の配置によって正確な値が定まる。すなわち、配車予約で申請された貨物により算出する場合と、実際の貨物の配置により算出する場合とでは、次に配置できる貨物のサイズが異なる。貨物の置き方は、重量を考慮し特定の場所に配置する場合や、作業者の置き方によっても様々な配置がなされることになる。また、貨物によっては、2段以上の積載が可能な場合もある。よって、貨物管理装置293によって、配車予約の貨物のサイズからでは認識することができない実際の積載可能なサイズをリアルタイムで測定することが可能となる。
【0044】
なお、貨物管理装置293は、測距センサを用いる例を示したがこれに限定されない。例えばカメラを用いて貨物室の天井から床、または貨物までの距離を測距する構成としてもよい。また、貨物管理装置293にカメラを用い、カメラの画像認識機能を用いることで、貨物の上部や貨物室の床面に記載された注意事項、例えば、「積載不可」などの文字を読み取ることが可能となり、この情報を用いた容積率の計算が可能となる。
【0045】
(輸送計画生成システムの処理フローの概略)
次に、図9を参照して、輸送計画生成システム1の輸送計画の生成処理について説明する。
【0046】
ステップS901において、依頼受付部111は、依頼用端末30からの配車依頼を受け付ける。依頼受付部111は、受け付けた配車依頼を依頼情報151に蓄積し、記憶部150に格納する。次にステップS902に進む。
【0047】
ステップS902において、依頼受付部111は、依頼用端末30からの配車依頼に基づいて、この配車依頼が予約配車かオンデマンド配車であるか否かを判定する。ステップS902で、依頼受付部111は、配車依頼が予約配車に対する依頼であると判定した場合(ステップS902:YES)は、ステップS903へ進む。一方で、ステップS902で、依頼受付部111は、配車依頼がオンデマンド配車に対する依頼であると判定した場合(ステップS902:NO)は、ステップS904へ進む。
【0048】
ステップS903において、経路管理部112は、図10に示す「予約配車検索」に関するサブルーチンのフローチャートに従って「予約配車検索」に関する処理を行う。一方で、ステップS904において、運行管理部114は、図13に示す「オンデマンド配車検索」に関するサブルーチンのフローチャートに従って、「オンデマンド配車検索」に関する処理を行う。まず、「予約配車検索」の処理について説明する。
【0049】
図10のステップS1001において、経路管理部112は、記憶部150に、配車依頼の日付に対応する経路情報152があるか否かを判定する。ステップS1001において、経路管理部112は、配車依頼の日付に対応する経路情報152があると判定した場合(ステップS1001:YES)には、ステップS1002に進む。一方でステップS1001において、経路管理部112は、配車依頼の日付に対応する適切な経路情報152がないと判定した場合(ステップS1001:NO)には、ステップS1005に進む。
【0050】
ステップS1002において、経路管理部112は、記憶部150から配車依頼に対応する経路情報152を読み出す。次に、経路管理部112は、ステップS1003において「配車マッチング」を行う。
【0051】
図11に「配車マッチング」の処理に関するサブルーチンのフローチャートを示す。ステップS1101において、経路管理部112は、ステップS1002で読み出した経路情報152に適切な地点(配車、到着)、予定時間があるか否かの確認を行う。
【0052】
ステップS1102において、経路管理部112は、ステップS1101で確認した経路情報152に対し、適切な経路情報152があるか否かの判定を行う。ステップS1102において、経路管理部112が、配車依頼に対応する適切な経路情報152があると判定した場合(ステップS1102:YES)には、ステップS1103に進む。一方で、ステップS1102において、経路管理部112が、配車依頼に対応する適切な経路情報152がないと判定した場合(ステップS1102:NO)には、ステップS1106に進む。
【0053】
ステップS1103において、経路管理部112は、配車依頼における乗客の人数、または貨物の重量、容積率が、経路情報152に対する運行予定車両の制限に係らないか否かの確認を行う。予約配車の場合において、重量、容積率、および人数は、配車依頼における依頼情報に基づいて算出される。すなわち、ステップS1102において、経路情報152が適切と判定された運行予定車両に対し、重量、容積率、および人数が制限に係らないかの確認を行う。なお、配車依頼が貨物の場合は、重量および/または容積率を確認する。一方で、配車依頼が乗客の場合には、人数の確認を行う。
【0054】
例えば、図4に示す依頼情報151のうち、番号が1番の配車依頼は、図6(b)の実線で示す通り、A3B1地点を出発地点とし、A4B4地点を到着地点とする、50kgの貨物の配車依頼である。この配車依頼を図5に示す経路情報152の輸送車両に当てはめた場合、貨物の総重量は制限重量の300kg以内に収まるため、図5に示す経路情報152の輸送車両は、配車予約可能となる。また、図4に示す依頼情報151のうち、番号が2番の配車依頼は、図6(c)の実線で示す通り、A2B3地点を出発地点とし、A2B4地点を到着地点とする、2人の乗客の配車依頼である。この配車依頼を図5に示す経路情報152の輸送車両に当てはめた場合、制限人数の5人以内に収まるため、図5に示す経路情報152の輸送車両は、配車予約可能となる。一方で、図4に示す依頼情報151のうち、番号が3番の配車依頼は、図6(d)の実線で示す通り、A4B1地点を出発地点とし、A3B4地点を到着地点とする、100kgの貨物の配車依頼である。この配車依頼を図5に示す経路情報152の輸送車両に当てはめた場合、貨物の総重量は制限重量の300kgを超えるため、図5に示す経路情報152の輸送車両は、配車予約不可となる。
【0055】
ステップS1104において、経路管理部112は、ステップS1103で確認した、重量、容積率、および人数が制限に係らないか否かの結果に基づいて判定処理を行う。ステップS1104において、経路管理部112は、ステップS1102で適切と確認された経路情報に対し、重量、容積率、および人数が問題ないと判定した場合(ステップS1104:YES)には、ステップS1105に進む。一方で、ステップS1104において、経路管理部112は、ステップS1102で適切と確認された経路情報に対し、重量、容積率、および人数に問題があると判定した場合(ステップS1104:NO)には、ステップS1106に進む。
【0056】
ステップS1105において、経路管理部112は、図12(a)に示すような検索結果リストを生成する。図12(a)に示す検索結果リストにおいては、経路情報152の確認、並びに、重量、容積率、および人数の確認で問題がない、すなわち制限値を超えないと判定された輸送車両20がリストとして表示されている。なお、検索結果リストに複数の輸送車両20が表示される場合には、所定の優先度に基づいて、優先度の高い輸送車両20から順番にリストの上位から表示される。
【0057】
ここで、予約配車における所定の優先度は、搭載可能な輸送車両20において、搭載時間および搭載距離が短くなる輸送車両20の順番でリストの上位から表示される。これにより、貨物または乗客が搭載される時間および距離が短くなり、休眠車両を増やすことが可能となる。休眠車両が増えることは、すなわち、余分な配車を行わず、効率的な輸送計画が行えることになる。例えば、図4に示す依頼情報のうち、番号が2番の依頼情報については、図6(c)に示す通り、出発場所がA2B3地点、出発時間が11時、到着場所がA2B4地点、到着時間が15時30分である。この場合、例えば、図12(a)に示すマッチング結果番号が1番と2番の車両が該当するが、マッチング結果番号が1番の方が短い時間で到着することができる。従って、3号車の方が1号車よりリスト上、上位に表示されることになる。
【0058】
ステップS1106において、経路管理部112は、図12(b)に示す検索結果リストを生成する。ステップS1106は、適切な経路情報152がない、または、重量、容積率、または人数に問題がある場合に行われる。すなわち、ステップS1106で生成される検索結果リストには、適切な運行予定車両がリストに表示されない。
【0059】
次に、図10の「予約配車検索」のフローチャートに戻り説明を行う。ステップS1004において、経路管理部112は、ステップS1003の「配車マッチング」の結果に基づいて、配車依頼に対して、配車可能か否かを判定する。ステップS1004における判定には、図11に示す「配車マッチング」のフローチャートのステップS1105またはステップS1106で生成された検索結果リストに基づいて行われる。すなわち、ステップS1004において、経路管理部112は、検索結果リストに運行予定車両が掲載されている場合には、配車可能と判定し(ステップS1004:YES)、ステップS1007に進む。一方で、ステップS1004において、経路管理部112は、検索結果リストに輸送車両が掲載されていない場合には、配車不可と判定し(ステップS1004:NO)、ステップS1005に進む。
【0060】
ステップS1005で経路管理部112は、新規配車が可能か否かを判定する。新規配車は、経路情報152が設定されていない輸送車両20であり、依頼情報151に対して、新規に配車することが可能な輸送車両20である。なお、本実施形態において経路情報152が設定されていない配車予約可能な輸送車両20に関する情報は、記憶部150に記憶されているものとする。
【0061】
ステップS1005において、経路管理部112は、依頼情報151に対して、新規の配車が可能と判定した場合(ステップS1005:YES)には、ステップS1006に進む。一方で、ステップS1005において、経路管理部112は、依頼情報に対して、新規の配車が不可能と判定した場合(ステップS1005:NO)には、ステップS1008に進む。
【0062】
ステップS1006において、経路管理部112は、配車依頼に対応する経路情報152を新規に生成する。また、経路管理部112は、生成した経路情報152を、記憶部150に格納する。次にステップS1007に進む。
【0063】
ステップS1007において、経路管理部112は、配車依頼に対応する依頼情報151を「済」として更新する。その後、図9に示すフローチャートに戻る。一方で、ステップS1008において、経路管理部112は、配車依頼に対応する依頼情報151を「配車不可」として更新する。その後、図9に示すフローチャートに戻る。
【0064】
図9のフローチャートに戻り説明を行う。ステップS905において、経路管理部112は、検索結果を表示させる。具体的には、経路管理部112は、図12(a)に示す配車候補が表示された検索結果リストを依頼用端末30に送る。経路管理部112は、配車依頼に対する依頼情報151において、「済」と設定されている場合には、図12(a)に示す配車候補が表示された検索結果リストを依頼用端末30に送る。一方で、経路管理部112は、配車依頼に対する依頼情報151において、「配車不可」と設定されている場合には、図12(b)に示す検索結果リストを依頼用端末30に送る。
【0065】
依頼用端末30は、輸送計画生成装置100から送られた検索結果リストを、依頼用端末30に表示する。ユーザは、依頼用端末30に表示された検索結果リストに基づいて「取下」、「再入力」または「登録」の操作を行う。すなわち、ユーザが依頼用端末30に表示された検索結果リストに対し了承する場合には、図12(a)に示す車両を選択し、「登録」を選択する。また、ユーザが依頼用端末30に表示された検索結果リストに応じて、依頼情報の取下げを行う場合には、図12(a)、または図12(b)に示す検索結果リストの操作項目において、「取下」を選択する。一方で、ユーザが依頼用端末30に表示された検索結果リストに対し、別な条件を設定し、再度依頼を行いたい場合には、「再入力」を選択する。このユーザの選択結果が、依頼用端末30から輸送計画生成装置100に送られる。
【0066】
ステップS906において、依頼受付部111は、依頼用端末30でユーザが選択した結果を取得する。具体的には、ユーザが依頼用端末30で入力した選択結果情報が輸送計画生成装置100の依頼受付部111に送られる。依頼受付部111は、操作が入力された選択結果情報に応じて、配車依頼に対応する依頼情報151を更新し、記憶部150の依頼情報151の領域に記憶する。
【0067】
ステップS907において、経路管理部112は、配車依頼に対応する依頼情報151の操作項目が「登録」であると判定した場合(ステップS907:YES)には、ステップS908に進む。一方で、ステップS907において、経路管理部112は、依頼情報の操作項目が「登録」でないと判定した場合(ステップS907:NO)には、ステップS909に進む。
【0068】
ステップS908において、経路管理部112は、配車依頼に対応する依頼情報151を「確定」とする。さらに、ステップS908において、経路管理部112は、配車依頼に対して確定した輸送車両20(運行予定車両)に関する経路情報152に、配車依頼で入力された情報を加えて、処理を終了する。
【0069】
ステップS909において、経路管理部112は、配車依頼に対応する依頼情報151の操作項目が「取下げ」であるか否かを判定する。ステップS909において、経路管理部112は、依頼情報151の操作項目が「取下げ」であると判定した場合(ステップS909:YES)には、ステップS910に進む。一方で、ステップS909において、経路管理部112は、依頼情報の操作項目が「取下げ」でないと判定した場合(ステップS909:NO)には、ステップS901に戻り、新しい配車依頼の条件に基づいて、再度、輸送計画生成の処理フローを実施する。
【0070】
ステップS910において、経路管理部112は、配車依頼に対応する依頼情報151を「取下」とする。また、ステップS910において、経路管理部112は、配車依頼に対して確定した輸送車両20(運行予定車両)は存在しないため、経路情報152の更新は行わず、処理を終了する。
【0071】
次に、配車依頼が「オンデマンド配車検索」である場合について説明する。図9のフローチャートのステップS902において、依頼受付部111が、依頼用端末30から送られてきた配車依頼が予約配車に対する依頼ではないと判定した場合(ステップS902:NO)には、ステップS904の「オンデマンド配車検索」に進む。
【0072】
図13に、図9のステップS904で呼び出される「オンデマンド配車検索」のサブルーチンのフローチャートを示す。図13に示すフローチャートに記載の処理は、運行管理部114によって実行される。
【0073】
図13のステップS1301において、運行管理部114は、記憶部150に、運行中の運行情報153があるか否かを判定する。ステップS1301において、運行管理部114は、運行中の運行情報153があると判定した場合(ステップS1301:YES)には、ステップS1302に進む。一方でステップS1301において、運行管理部114は、運行中の運行情報153がないと判定した場合(ステップS1301:NO)には、ステップS1306に進む。
【0074】
ステップS1302において、運行管理部114は、記憶部150に格納された運行情報153を読み出す。次にステップS1303の「配車マッチング」のサブルーチンに進む。「配車マッチング」のサブルーチンは図11に示す処理であり、上述の「予約配車検索」のフローにおける「配車マッチング」と同様のフローとなる。但し、「予約配車検索」における「配車マッチング」と、「オンデマンド配車検索」における「配車マッチング」とは、実施主体が経路管理部112と運行管理部114とで異なる。
【0075】
「オンデマンド配車検索」における「配車マッチング」の処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。ステップS1101において、運行管理部114は、「オンデマンド配車検索」のフローチャートのステップS1302で読み出した運行情報153に対し、適切な地点(配車、到着)、予定時間があるか否かの確認を行う。
【0076】
ステップS1102において、運行管理部114は、ステップS1101で確認した運行情報に対し、適切な運行情報があるか否かの判定を行う。ステップS1102において、運行管理部114が適切な運行情報153があると判定した場合(ステップS1102:YES)には、ステップS1103に進む。一方で、ステップS1102において、運行管理部114が適切な運行情報153がないと判定した場合(ステップS1102:NO)には、ステップS1106に進む。
【0077】
ステップS1103において、運行管理部114は、配車依頼における乗客の人数、または貨物の重量、容積率が、運行情報153に対する運行車両の制限に係らないか否かの確認を行う。「オンデマンド配車検索」の場合において、重量、容積率、および人数は、輸送車両20の搭載情報管理装置200によって取得された値が用いられる。すなわち、運行情報153で適切と判定された輸送車両に対し、重量、容積率、および人数が制限に係らないかの確認を行う。なお、配車依頼が貨物の場合は、重量および/または容積率を確認する。一方で、配車依頼が乗客の場合には、人数の確認を行う。
【0078】
ステップS1104において、運行管理部114は、ステップS1103で確認した、重量、容積率、および人数が制限に係らないか否かの結果に基づいて判定処理を行う。ステップS1104において、運行管理部114は、ステップS1102で適切と確認された経路情報に対し、重量、容積率、および人数が問題ないと判定した場合(ステップS1104:YES)には、ステップS1105に進む。一方で、ステップS1104において、運行管理部114は、ステップS1102で適切と確認された運行情報に対し、重量、容積率、および人数に問題があると判定した場合(ステップS1104:NO)には、ステップS1106に進む。
【0079】
ステップS1105において、運行管理部114は、「予約配車検索」における「配車マッチング」の処理と同様に、図12(a)に示すような検索結果リストを生成する。図12(a)に示す検索結果リストにおいては、運行情報の確認、並びに、重量、容積率、および人数の確認で問題がない、すなわち制限値を超えないと判定された輸送車両がリストとして表示されている。なお、検索結果リストに複数の輸送車両20が表示される場合には、所定の優先度に基づいて、優先度の高い輸送車両20から順番にリストの上位から表示される。ここで、オンデマンド配車における所定の優先度は、搭載可能な輸送車両20においては、搭載時間および搭載距離が短くなる運行車両の順番でリストの上位から表示される。例えば、配車依頼が乗客の搭乗に関する依頼である場合には、到着時間が早くなる運行車両が優先される。また、配車依頼が貨物の積載に関する依頼である場合には、出発時間が遅くなる運行車両が優先される。貨物も輸送の場合には、到着時間が予定通りであることが必要となるためである。これにより、「オンデマンド配車検索」においても、効率のよい経路で希望する時間内に目的地に到達できるような、経路を選択することが可能となる。
【0080】
また、ステップS1106においては、運行管理部114は、「予約配車検索」における「配車マッチング」の処理と同様に、図12(b)に示す検索結果リストを生成する。ステップS1106は、適切な運行情報153がない、または、重量、容積率、または人数に問題がある場合に行われる。すなわち、ステップS1106で生成される検索結果リストには、適切な輸送車両がリストに表示されない。
【0081】
次に、図13の「オンデマンド配車検索」のフローチャートに戻り説明を行う。ステップS1304において、運行管理部114は、ステップS1303の「配車マッチング」の結果に基づいて、配車依頼に対して、配車可能か否かを判定する。ステップS1304における判定には、図11に示す「配車マッチング」のフローチャートのステップS1105またはステップS1106で生成された検索結果リストに基づいて行われる。すなわち、ステップS1304において、運行管理部114は、検索結果リストに輸送車両(運行車両)が掲載されている場合には、配車可能と判定し(ステップS1304:YES)、ステップS1305に進む。一方で、ステップS1304において、運行管理部114は、検索結果リストに輸送車両(運行車両)が掲載されていない場合には、配車不可と判定し(ステップS1304:NO)、ステップS1306に進む。
【0082】
ステップS1305において、運行管理部114は、配車依頼に対する依頼情報151を「済」として更新する。その後、図9に示すフローチャートに戻る。一方で、ステップS1306において、運行管理部114は、配車依頼に対する依頼情報151を「配車不可」として更新する。その後、図9に示すフローチャートに戻る。「オンデマンド配車検索」において、図9に示すフローチャートのステップS905からステップS910までの処理について、ステップS908以外の処理は、上述の「予約配車検索」の場合と同様の処理となるため、説明を省略する。
【0083】
ステップS908において、運行管理部114は、配車依頼に対応する依頼情報151を「確定」とする。また、ステップS908において、運行管理部114は、配車依頼に対して確定した輸送車両20(運行車両)に関する運行情報153に、配車依頼で入力された情報を加える。さらに、ステップS908において、運行管理部114は、配車可能となった運行車両の搭載情報管理装置200に対し、配車依頼がある旨を通知する。搭載情報管理装置200は、配車依頼について、表示部260に表示させる。これにより、輸送車両20の運転手は、運行中の輸送車両20に対し配車依頼があった旨を認識することができ、配車依頼に応じて、貨物または乗客の搭載を行う。
【0084】
以上の通り、本実施形態に係る輸送計画生成装置100は、実際に運行している運行車両の貨物および乗客の搭載情報と、運行車両の位置情報とに基づいて、輸送車両の運行管理を行うことができる。これにより、例えば、配車予約の段階では、認識することができない、実際の輸送車両への、貨物または乗客の搭載可否を判定することができ、効率のよい輸送車両の輸送計画を生成することができる。
【0085】
また、本実施形態に係る輸送計画生成装置100の経路管理部112は、所定の優先度に基づいて予約配車に対する検索結果リストを生成する。これにより、例えば休眠車両ができるような経路管理の優先度を高くしておくことで、運行車両を減らすことが可能となり、効率のよい輸送計画を生成することができる。また、運行管理部114は、所定の優先度に基づいてオンデマンド配車に対する検索結果リストを生成する。これにより、例えば乗客に対する配車依頼の場合、効率のよい経路で希望する時間内に目的地に到達できるような、経路を選択することが可能となる。
【0086】
さらに、本実施形態に係る輸送計画生成装置100の車両情報管理部113は、位置情報と、搭載情報とを運行車両から所定の間隔で取得し、運行情報を生成する。これにより、依頼用端末30からオンデマンド配車に関する依頼があった場合に、リアルタイムで、適切な運行車両の検索が可能となり、効率のよい輸送計画を生成することが可能となる。
【0087】
(他の実施形態)
本実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明したが、以上に記載した内容により実施形態が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0088】
上述の輸送計画生成システム1において、依頼用端末30は、ネットワーク40に接続される構成例を示したが、構成例はこれに限定されない。例えば、依頼用端末30が、ネットワーク40を介さずに、運行管理サーバ10とローカルなネットワークで接続される構成としてもよい。さらには、依頼用端末30が、運行管理サーバ10に設けられた入出力インタフェースおよびディスプレイを用いて構成される形態、すなわち運行管理サーバ10において直接配車依頼を行う形態としてもよい。
【0089】
上述の輸送計画生成システム1において、搭載情報管理装置200は、乗客情報取得部280と、貨物情報取得部290との両方を備える例を示したが、これに限定されない。例えば、乗客情報取得部280および貨物情報取得部290を統合した管理装置を設ける構成としてもよい。その場合、例えば、上述の貨物管理装置293を、乗客に対して用いることもできる。乗客は、大人か子供か、また体重や体格によって、客席の専有面積が異なるため、乗客の人数に関する情報のみでは、乗客の搭乗状況を正確に把握することは難しい。乗客に対し、貨物管理装置293を用いることで、実際の依頼用端末30からの人数の申請や、乗客カウント装置282による人数の認識以外にも、乗客の搭乗状況が可能となる。また重量センサ292も同様に乗客に適用することができる。依頼用端末30からの乗客の輸送の配車依頼においては、体重や体格(容積)の申請は、個人のプライバシーの問題等を含み、好ましくない。上述の貨物管理装置293および重量センサ292を乗客に対して用いることで、より詳細な乗客の搭乗状況を把握することが可能となり、これにより、さらに効率的な輸送計画を生成することが可能となる。
【0090】
上述の輸送計画生成システム1において、依頼受付部111は、図4に示す配車依頼の入力画面300において選択された「予約配車」または「オンデマンド配車」の情報に基づいて、「予約配車」か否かを判定する形態を示したが、これに限定されない。例えば、配車依頼の入力画面300には、「予約配車」か「オンデマンド配車」かを選択する場所を設けず、依頼受付部111が、配車依頼に記載された日付および時間に基づいて、「予約配車」か「オンデマンド配車」かを判定する形態としてもよい。例えば、依頼受付部111は、配車依頼の日付が当日の場合は、「オンデマンド配車」とし、配車依頼の日付が前日以前の場合には、「予約配車」と判定する形態としてもよい。あるいは、依頼受付部111は、配車依頼の出発時間が、配車予約時の時間より前の場合には、「オンデマンド配車」とし、配車依頼の出発時間が配車予約時の時間より後の場合には「予約配車」と判定する形態としてもよい。これにより、より細かい時間単位で「予約配車」と「オンデマンド配車」の判定が可能となり、効率のよい輸送計画を生成することが可能となる。また、依頼受付部111が、日付や時間に基づいて「予約配車」か「オンデマンド配車」かを判定することにより、配車依頼の入力画面300におけるユーザの配車選択のミスを防ぐことが可能となる。
【0091】
また、上述した輸送計画生成装置100における処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、本実施形態の範囲に含まれる。ここで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体の種類は任意である。また、上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
【0092】
以下に、本実施形態の輸送計画生成装置100、輸送計画生成システム1、および輸送計画生成プログラムの特徴について記載する。
【0093】
第1の態様に係る輸送計画生成装置100は、貨物または乗客の輸送に関する配車依頼を依頼用端末から受け付け、配車依頼が、運行前の運行予定車両に対する予約配車か、運行中の運行車両に対するオンデマンド配車かを判定する、依頼受付部を備える。また、輸送計画生成装置100は、配車依頼が、予約配車に対する依頼である場合に、配車依頼に基づいて、運行予定車両の経路情報を生成し、経路情報を記憶部に記憶する経路管理部を備える。輸送計画生成装置100は、運行車両の位置情報と運行車両に搭載された貨物の積載および乗客の搭乗に関する搭載情報とを運行車両から取得し、位置情報および搭載情報を経路情報に反映させた運行情報を生成し、記憶部に記憶する車両情報管理部を備える。さらに、輸送計画生成装置100は、配車依頼が、オンデマンド配車に対する依頼である場合に、配車依頼と、運行情報と、に基づいて、運行車両の運行管理を行う運行管理部を備える、
【0094】
上記構成によれば、輸送計画生成装置100は、実際に運行している運行車両の貨物および乗客の搭載情報と、運行車両の位置情報とに基づいて、輸送車両の運行管理を行うことができる。これにより、例えば、配車予約の段階では、認識することができない、実際の輸送車両への、貨物または乗客の搭載可否を判定することができ、効率のよい輸送車両の輸送計画を生成することができる。
【0095】
第2の態様に係る輸送計画生成装置100に関する搭載情報は、貨物の重量または容積、および乗客の人数に関する情報であることが好ましい。
【0096】
上記構成によれば、輸送計画生成装置100は、実際に運行している輸送車両に搭載された貨物の重量または容積、および乗客の人数を取得することができる。これにより、実際に運行している輸送車両に対し、どれくらいの搭載がさらに可能かを正確に把握することで効率のよい輸送計画を行うことができる。
【0097】
第3の態様に係る輸送計画生成装置100の経路管理部112は、所定の優先度に基づいて、予約配車に対する依頼の検索結果リストを生成することが好ましい。
【0098】
上記構成によれば、所定の優先度に基づいて予約車両に対する依頼の検索結果リストが生成される。これにより、例えば休眠車両ができるような経路管理の優先度を高くしておくことで、運行車両を減らすことが可能となり、効率のよい輸送計画を生成することができる。
【0099】
第4の態様に係る輸送計画生成装置100の、運行管理部114は、所定の優先度に基づいて、オンデマンド配車に対する依頼の検索結果リストを生成することが好ましい。
【0100】
上記構成によれば、所定の優先度に基づいてオンデマンド配車に対する依頼の検索結果リストが生成される。これにより、例えば乗客に対する配車依頼の場合、効率のよい経路で希望する時間内に目的地に到達できるような、経路を選択することが可能となる。
【0101】
第5の態様に係る輸送計画生成装置100の車両情報管理部は、位置情報と、搭載情報とを運行車両から所定の間隔で取得し、運行情報を生成することが好ましい。
【0102】
上記構成によれば、車両情報管理部が、運行車両の位置情報と搭載情報とを所定の間隔で取得することにより、依頼用端末30からオンデマンド配車に関する依頼があった場合に、リアルタイムで、適切な運行車両の検索が可能となる。これにより、効率のよい輸送計画を生成することが可能となる。
【0103】
第6の態様に係る輸送計画生成システム1は、車両の位置情報と、車両に搭載された貨物の積載、および乗客の搭乗に関する搭載情報とを取得し、ネットワークを介して運行管理サーバに送信する、搭載情報管理装置と、を備える。さらに、輸送計画生成システム1は、貨物または乗客の輸送に関する配車依頼を、ネットワークを介して、運行管理サーバに送信する依頼用端末を備える。輸送計画生成システム1に関する運行管理サーバは、配車依頼を依頼用端末から受け付け、配車依頼が、運行前の運行予定車両に対する予約配車か、運行中の運行車両に対するオンデマンド配車かを判定する、依頼受付部を備える。また、運行管理サーバは、配車依頼が、予約配車に対する依頼である場合に、配車依頼に基づいて、運行予定車両の経路情報を生成し、経路情報を記憶部に記憶する経路管理部を備える。また、運行管理サーバは、位置情報と、搭載情報とを、運行車両の搭載情報管理装置から取得し、位置情報および搭載情報を経路情報に反映させた運行情報を生成し、運行情報を記憶部に記憶する車両情報管理部を備える。さらに、運行管理サーバは、配車依頼が、オンデマンド配車に対する依頼である場合に、配車依頼と、運行情報と、に基づいて、運行車両の運行管理を行う運行管理部を備える。
【0104】
上記システムによれば、輸送計画生成システム1は、実際に運行している運行車両の貨物および乗客の搭載情報と、運行車両の位置情報とに基づいて、輸送車両の運行管理を行うことができる。これにより、例えば、配車予約の段階では、認識することができない、実際の輸送車両への、貨物または乗客の搭載可否を判定することができ、効率のよい輸送車両の輸送計画を生成することができる。
【0105】
第7の態様に係る輸送計画生成プログラムは、コンピュータに実行させるための輸送計画生成プログラムであって、以下の処理を有することが好ましい。貨物または乗客の輸送の依頼に関する配車依頼を依頼用端末から受け付ける処理を含む。また、配車依頼が、運行前の運行予定車両に対する予約配車か、運行中の運行車両に対するオンデマンド配車かを判定する処理を含む。また、配車依頼が、予約配車に対する依頼である場合に、配車依頼に基づいて、運行予定車両の経路情報を生成する処理を含む。また、運行車両の位置情報と、運行車両に搭載された貨物の積載、および乗客の搭乗に関する搭載情報とを、運行車両から取得し、位置情報および搭載情報を経路情報に反映させた運行情報を生成する処理を含む。さらに、配車依頼が、オンデマンド配車に対する依頼である場合に、配車依頼と、運行情報と、に基づいて、運行車両の運行管理を行う処理を含む。
【0106】
上記プログラムによれば、輸送計画生成システム1は、実際に運行している運行車両の貨物および乗客の搭載情報と、運行車両の位置情報とに基づいて、輸送車両の運行管理を行うことができる。これにより、例えば、配車予約の段階では、認識することができない、実際の輸送車両への、貨物または乗客の搭載可否を判定することができ、効率のよい輸送車両の輸送計画を生成することができる。
【0107】
第8の態様に係る記録媒体は、輸送計画生成プログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であることが好ましい。
【0108】
上記記録媒体によれば、輸送計画生成システム1は、実際に運行している運行車両の貨物および乗客の搭載情報と、運行車両の位置情報とに基づいて、輸送車両の運行管理を行うことができる。これにより、例えば、配車予約の段階では、認識することができない、実際の輸送車両への、貨物または乗客の搭載可否を判定することができ、効率のよい輸送車両の輸送計画を生成することができる。
【符号の説明】
【0109】
1 輸送計画生成システム
10 運行管理サーバ
20 輸送車両
30 依頼用端末
40 ネットワーク
100 輸送計画生成装置
111 依頼受付部
112 経路管理部
113 車両情報管理部
114 運行管理部
200 搭載情報管理装置
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