(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】外装構造体、及び、ワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
H02G 3/04 20060101AFI20240925BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240925BHJP
H01B 7/00 20060101ALI20240925BHJP
H01B 7/04 20060101ALI20240925BHJP
H01B 7/08 20060101ALI20240925BHJP
H01B 7/18 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
H02G3/04 037
B60R16/02 623T
H01B7/00 301
H01B7/04
H01B7/08
H01B7/18 G
(21)【出願番号】P 2020209777
(22)【出願日】2020-12-18
【審査請求日】2023-10-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】木下 幸祐
(72)【発明者】
【氏名】中川 卓也
(72)【発明者】
【氏名】秋山 卓巳
(72)【発明者】
【氏名】高吉 健一
【審査官】北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-011803(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/04
B60R 16/02
H01B 7/00
H01B 7/04
H01B 7/08
H01B 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平形板状に形成され、複数の電線を挟み込む一対の平形外装部材と、
シート状に形成され、前記一対の平形外装部材に渡って設けられ、前記一対の平形外装部材の間に挟み込まれた前記複数の電線の脱落を規制する抑えシートとを備え
、
前記平形外装部材は、当該一対の平形外装部材の間に挟み込まれた前記複数の電線の配索方向と交差する当該複数の電線の積み重ね方向に沿ってそれぞれ延在し、かつ、前記配索方向に沿って間隔をあけて形成される複数の溝部によって凹凸形状に形成されることを特徴とする、
外装構造体。
【請求項2】
前記一対の平形外装部材は、対向方向に沿って間隔をあけて向かい合って対向し、
前記複数の電線は、前記一対の平形外装部材の間に挟まれて、前記対向方向と交差する配索方向に沿って配索され、
前記抑えシートは、前記一対の平形外装部材において、前記対向方向及び前記配索方向と交差する前記複数の電線の積み重ね方向の一方側に位置する各端部に渡って設けられる、
請求項1に記載の外装構造体。
【請求項3】
複数の電線と、
前記複数の電線に外装される外装構造体とを備え、
前記外装構造体は、
平形板状に形成され、前記複数の電線を挟み込む一対の平形外装部材と、
シート状に形成され、前記一対の平形外装部材に渡って設けられ、前記一対の平形外装部材の間に挟み込まれた前記複数の電線の脱落を規制する抑えシートとを備え
、
前記平形外装部材は、当該一対の平形外装部材の間に挟み込まれた前記複数の電線の配索方向と交差する当該複数の電線の積み重ね方向に沿ってそれぞれ延在し、かつ、前記配索方向に沿って間隔をあけて形成される複数の溝部によって凹凸形状に形成されることを特徴とする、
ワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外装構造体、及び、ワイヤハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
車両等に搭載される従来のワイヤハーネスは、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているように、コルゲートチューブやプロテクタ等の様々な外装構造体が装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-273279号公報
【文献】特開2014-204582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような外装構造体、及び、ワイヤハーネスは、例えば、車両に対して電線をより好適に配索可能な構成の実現の点で更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電線を適正に配索することができる外装構造体、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る外装構造体は、平形板状に形成され、複数の電線を挟み込む一対の平形外装部材と、シート状に形成され、前記一対の平形外装部材に渡って設けられ、前記一対の平形外装部材の間に挟み込まれた前記複数の電線の脱落を規制する抑えシートとを備え、前記平形外装部材は、当該一対の平形外装部材の間に挟み込まれた前記複数の電線の配索方向と交差する当該複数の電線の積み重ね方向に沿ってそれぞれ延在し、かつ、前記配索方向に沿って間隔をあけて形成される複数の溝部によって凹凸形状に形成されることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、複数の電線と、前記複数の電線に外装される外装構造体とを備え、前記外装構造体は、平形板状に形成され、前記複数の電線を挟み込む一対の平形外装部材と、シート状に形成され、前記一対の平形外装部材に渡って設けられ、前記一対の平形外装部材の間に挟み込まれた前記複数の電線の脱落を規制する抑えシートとを備え、前記平形外装部材は、当該一対の平形外装部材の間に挟み込まれた前記複数の電線の配索方向と交差する当該複数の電線の積み重ね方向に沿ってそれぞれ延在し、かつ、前記配索方向に沿って間隔をあけて形成される複数の溝部によって凹凸形状に形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る外装構造体、及び、ワイヤハーネスは、複数の電線を一対の平形外装部材によって挟み込んで保護する。この構成により、外装構造体は、例えば、複数の電線の束を低背化(薄型化)した状態で当該一対の平形外装部材によって保護することができる。このような構成のもと、外装構造体は、一対の平形外装部材に渡って設けられた抑えシートによって、当該一対の平形外装部材の間に挟み込まれた複数の電線の脱落を規制することができる。この結果、外装構造体、及び、ワイヤハーネスは、電線を適正に配索することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る外装構造体が適用されるワイヤハーネスの概略構成を表す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る外装構造体が適用されるワイヤハーネスの概略構成を表す斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る外装構造体が適用されるワイヤハーネスの概略構成を表す正面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る外装構造体が適用されるワイヤハーネスの概略構成を表す側面図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る外装構造体の展開状態を表す斜視図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る外装構造体の展開状態を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0011】
[実施形態]
図1、
図2、
図3、
図4に示す外装構造体1は、車両等に搭載されるワイヤハーネスWHに組み込まれ、導電性を有する電線Wに外装され当該電線Wを保護するものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する複数の電線Wと、外装構造体1とを備える。電線Wは、例えば、複数の金属素線を束ねた芯線を、絶縁被覆部によって被覆した絶縁電線である。外装構造体1は、内部に複数の電線Wが挿通され当該複数の電線Wに外装される。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、電気接続箱、固定具、コネクタ等の種々の構成部品を含んで構成されてもよい。以下、各図を参照して外装構造体1の各構成について詳細に説明する。
【0012】
具体的には、外装構造体1は、一対の平形外装部材10と、抑えシート20とを備える。一対の平形外装部材10は、抑えシート20によって連結されており、
図1、
図2、
図3、
図4に示す閉鎖状態と、
図5、
図6に示す展開状態とに遷移可能である。
【0013】
図1、
図2、
図3、
図4は、一対の平形外装部材10を対向位置まで閉じた閉鎖状態を表しており、
図5、
図6は、一対の平形外装部材10を対向位置から開いた展開状態を表している。外装構造体1は、典型的には、内部に電線Wを配索する際には展開状態とされ、ワイヤハーネスWHに組み込まれて車両に使用される際には閉鎖状態とされる。つまり、外装構造体1は、
図1、
図2、
図3、
図4に示す閉鎖状態が車両等に搭載された際の最終的な使用状態に相当する。
【0014】
なお、以下の説明では、互いに交差する3つの方向をそれぞれ「第1方向X」、「第2方向Y」、及び、「第3方向Z」という。第1方向Xと第2方向Yと第3方向Zとは、相互に直交する。第1方向Xは、典型的には、外装構造体1の閉鎖状態で、かつ、当該外装構造体1が屈曲せず直線状に配置された状態において、一対の平形外装部材10の間に挟み込まれた複数の電線Wの配索方向に相当し、さらに言えば、外装構造体1の軸線方向に相当する。第2方向Yは、典型的には、外装構造体1の閉鎖状態で、かつ、当該外装構造体1が屈曲せず直線状に配置された状態において、一対の平形外装部材10の対向方向に相当し、さらに言えば、外装構造体1の幅方向に相当する。第3方向Zは、典型的には、外装構造体1の閉鎖状態で、かつ、当該外装構造体1が屈曲せず直線状に配置された状態において、一対の平形外装部材10の間に挟み込まれた複数の電線Wの積み重ね方向に相当し、さらに言えば、外装構造体1の深さ方向に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向として説明する。
【0015】
一対の平形外装部材10は、平形板状に形成され、複数の電線Wを挟み込む外装部材である。平形外装部材10は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料によって形成される。平形外装部材10は、概略形状として略矩形板状に形成され、閉鎖状態において、厚み方向が第2方向Yに沿い、かつ、第1方向X、及び、第3方向Zに沿って延在する。平形外装部材10は、電線Wを保護できるものであれば、相対的に高い剛性を有する剛体として形成されてもよいし、相対的に高い可撓性を有する可撓体として形成されてもよい。
【0016】
ここでは、平形外装部材10は、複数の溝部10aからなる蛇腹形状(波形形状)が付された平形コルゲートによって構成される。複数の溝部10aは、閉鎖状態において、第3方向Z(積み重ね方向)に沿ってそれぞれ延在して貫通し、かつ、第1方向X(配索方向)に沿って間隔をあけて形成される。これにより、複数の溝部10aは、蛇腹形状をなす繰り返しの凹凸形状(リブ形状)を形成する。
【0017】
そして、一対の平形外装部材10は、閉鎖状態において、第2方向Y(対向方向)に沿って間隔をあけて向かい合って対向し、配索空間部Sを形成する。配索空間部Sは、閉鎖状態において、第2方向Yに対して一対の平形外装部材10に挟まれて形成される空間部であり、電線Wが挿通される。ここでは、配索空間部Sは、第1方向Xに沿って延在する。複数の電線Wは、閉鎖状態において、一対の平形外装部材10の間に挟まれて、当該配索空間部S内に第1方向X(配索方向)に沿って配索される。
【0018】
抑えシート20は、略矩形状のシート状に形成され、一対の平形外装部材10に渡って設けられるシート部材である。抑えシート20は、例えば、ビニルシートや布製の粘着シート等によって形成される。
【0019】
抑えシート20は、閉鎖状態にある一対の平形外装部材10において、第3方向Z(積み重ね方向)の一方側に位置する各端部10bに渡って設けられる。抑えシート20は、各端部10bの間に第2方向Y(対向方向)に渡って設けられる。抑えシート20は、第1方向X(配索方向)に沿って平形外装部材10の略全長に渡って1枚が連なって延在する。
【0020】
ここでは、抑えシート20は、平形外装部材10側の端部がそれぞれ当該平形外装部材10の各端部10bにおいて内側(配索空間部S側)に位置する面(内面)に接続される。抑えシート20は、平形外装部材10側の端部が、それぞれ、接着剤、両面テープ等によって各端部10bに接着されてもよいし、熱溶着、超音波溶着等によって各端部10bに溶着されてもよい。
【0021】
抑えシート20は、相対的に高い可撓性を有している。抑えシート20は、一対の平形外装部材10の閉鎖状態において、一対の平形外装部材10の各端部10bに架け渡された状態で、端部10b側とは反対側(
図3中においては、第3方向Zの一方側)にふくらみをもって湾曲し略U字型形状をなす。そして、抑えシート20は、閉鎖状態において、一対の平形外装部材10の間の配索空間部Sに挟み込まれた複数の電線Wの脱落を規制する。
【0022】
抑えシート20は、閉鎖状態にある一対の平形外装部材10において、第3方向Zの一方側に位置する端部10bに設けられる一方、第3方向Zの反対側の端部には設けられてない。このため、一対の平形外装部材10は、抑えシート20側の端部10b側で、かつ、第1方向Xに沿った回動軸線を回動中心として、相互に接近、あるいは、離間するように相対回動可能に構成される。この結果、外装構造体1は、一対の平形外装部材10が対向位置と展開位置とに回動可能である。
【0023】
ここでいう一対の平形外装部材10の対向位置とは、
図1、
図2、
図3、
図4に示す閉鎖状態における当該一対の平形外装部材10の位置に相当し、当該一対の平形外装部材10が第2方向Yに沿って正対し略平行に対向する位置である。一対の平形外装部材10は、
図1、
図2、
図3、
図4に示す対向位置(閉鎖状態)においては、上述したように、共に第3方向Zに沿って延在し、各端部10bが第3方向Zの一方側に位置し、各溝部10aが第3方向Zに沿って延在する位置関係となる。
【0024】
一方、一対の平形外装部材10の展開位置とは、
図5、
図6に示す展開状態における当該一対の平形外装部材10の位置に相当し、当該一対の平形外装部材10が対向位置から離間するように展開された位置である。一対の平形外装部材10は、
図5、
図6に示す展開位置(展開状態)においては、共に第2方向Yに沿って延在し、各端部10bが第2方向Yに沿って互いに向かい、各溝部10aが第2方向Yに沿って延在する位置関係となる。
【0025】
上記のように構成される外装構造体1は、
図5、
図6に示すように、一対の平形外装部材10が展開位置にある展開状態において、閉鎖状態で配索空間部Sとなる空間部、ここでは、抑えシート20上の空間部に複数の電線Wが配索される。複数の電線Wは、第1方向X(配索方向)に沿って配索される。
【0026】
その後、外装構造体1は、一対の平形外装部材10が展開位置から対向位置まで回動されると、
図1、
図2、
図3、
図4に示すように閉鎖状態となり、当該一対の平形外装部材10によって複数の電線Wを挟み込んで保護する状態となる。なお、外装構造体1は、ワイヤハーネスWHに組み込まれて車両に使用される際には、一対の平形外装部材10が対向位置にある閉鎖状態を維持するため、当該一対の平形外装部材10の相対位置を固定するテープや固定具が設けられてもよい。
【0027】
以上で説明した外装構造体1、及び、ワイヤハーネスWHは、複数の電線Wを一対の平形外装部材10によって挟み込んで保護する。より詳細には、外装構造体1は、一対の平形外装部材10によって形成される配索空間部Sに電線Wが挿通されることで当該電線Wを覆い保護することができる。このとき、外装構造体1は、複数の電線Wが第3方向Zに沿って積み重ねられた状態で、一対の平形外装部材10の間に当該複数の電線Wを保持する。この構成により、外装構造体1は、例えば、複数の電線Wの束を第2方向Yに対して低背化(薄型化)した状態で当該一対の平形外装部材10によって保護することができる。そして、このような構成のもと、外装構造体1は、一対の平形外装部材10に渡って設けられた抑えシート20によって、当該一対の平形外装部材10の間に挟み込まれた複数の電線Wの脱落を規制することができる。この結果、この外装構造体1、及び、ワイヤハーネスWHは、電線Wを適正に配索することができる。
【0028】
例えば、車両内のシステムの増加に伴い、電線Wの径や数が肥大化しても、外装構造体1、及び、ワイヤハーネスWHは、上記のように複数の電線Wの束を低背化し平形幹線化した状態で配索することができる。これにより、外装構造体1、及び、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両ボデー等の平面に沿わせた電線Wの配索が可能となり、搭載スペースの確保の困難化を緩和することができ、車室内のレイアウトを圧迫する等の影響を抑制することができる。
【0029】
ここでは、以上で説明した外装構造体1、及び、ワイヤハーネスWHは、一対の平形外装部材10が第2方向Yに沿って間隔をあけて向かい合って対向し、複数の電線Wが当該一対の平形外装部材10の間に挟まれて、第1方向Xに沿って配索される。そして、外装構造体1は、上記のような位置関係のもと、一対の平形外装部材10において、第3方向Zの一方側に位置する各端部10bに渡って抑えシート20が設けられる。この構成により、外装構造体1、及び、ワイヤハーネスWHは、平形外装部材10の端部10b側から電線Wが脱落することを防止した上で、上記のように複数の電線Wを束として適正に配索することができる。
【0030】
なお、上述した本発明の実施形態に係る外装構造体、及び、ワイヤハーネスは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
【0031】
以上の説明では、平形外装部材10は、平形コルゲートによって構成されるものとして説明したがこれに限らない。平形外装部材10は、例えば、蛇腹形状が付されていない平坦な平形部材によって構成されてもよい。
【0032】
本実施形態に係る外装構造体、及び、ワイヤハーネスは、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 外装構造体
10 平形外装部材
10a 溝部
10b 端部
20 抑えシート
S 配索空間部
W 電線
WH ワイヤハーネス
X 第1方向(配索方向)
Y 第2方向(対向方向)
Z 第3方向(積み重ね方向)