(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】発光素子パッケージ及びこれを含む表示装置並びに発光素子パッケージモジュール
(51)【国際特許分類】
H01L 33/08 20100101AFI20240925BHJP
H01L 33/48 20100101ALI20240925BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20240925BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
H01L33/08
H01L33/48
G09F9/33
G09F9/30 348A
G09F9/30 338
(21)【出願番号】P 2021538262
(86)(22)【出願日】2019-12-31
(86)【国際出願番号】 KR2019018771
(87)【国際公開番号】W WO2020141845
(87)【国際公開日】2020-07-09
【審査請求日】2022-12-26
(32)【優先日】2018-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506029004
【氏名又は名称】ソウル バイオシス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEOUL VIOSYS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】65-16,Sandan-ro 163 Beon-gil,Danwon-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジョン ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム,チャン ヨン
【審査官】佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-254732(JP,A)
【文献】特開2017-055038(JP,A)
【文献】特開平06-013655(JP,A)
【文献】特開2003-282957(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
G09F 9/30-9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板;
前記基板上に順次積層され、異なる波長帯域の光を出射し、光出射領域が互いに重畳する複数のエピタキシャルスタックを含む発光構造体;
前記発光構造体上に提供され、少なくとも一部が光出射領域と重畳するバンプ電極;
光遮断材料を含み、前記基板の側面及び前記発光構造体の側面と上面をカバーする成形層;
前記成形層上に提供され、前記バンプ電極を介して前記発光構造体と接続されたファン-アウト配線;
前記ファン-アウト配線上に提供され、前記ファン-アウト配線の一部を露出する絶縁膜を含み、
前記成形層は単一体であり、
前記ファン-アウト配線の露出された領域は、前記光出射領域と重畳しない、発光素子パッケージ。
【請求項2】
前記ファン-アウト配線と前記光出射領域の重畳した面積は、前記バンプ電極と前記光出射領域の重畳した面積よりも小さい、請求項1の発光素子パッケージ。
【請求項3】
前記複数のエピタキシャルスタックは、
第1の光を出射する第1エピタキシャルスタック;
前記第1エピタキシャルスタック上に提供され、前記第1の光とは異なる波長帯域の第2の光を出射する第2エピタキシャルスタック;
前記第2のエピタキシャルスタック上に提供され、前記第1及び第2の光と異なる波長帯域の第3の光を出射する第3エピタキシャルスタックを含む、請求項1の発光素子パッケージ。
【請求項4】
前記第1~第3エピタキシャルスタックそれぞれは
p型半導体層;
前記p型半導体層上に提供された活性層;
前記活性層上に提供されたn型半導体層を含む、請求項3の発光素子パッケージ。
【請求項5】
前記バンプ電極は、
前記第1エピタキシャルスタックのn型半導体層に接続された第1のバンプ電極;
前記第2エピタキシャルスタックのn型半導体層に接続された第2のバンプ電極;
前記第3エピタキシャルスタックのn型半導体層に接続された第3のバンプ電極;
前記第1~第3エピタキシャルスタックのp型半導体層に接続された第4のバンプ電極を含む、請求項4の発光素子パッケージ。
【請求項6】
前記ファン-アウト配線は、前記第1~第4のバンプ電極にそれぞれ接続された第1~第4ファン-アウト配線を含む、請求項5の発光素子パッケージ。
【請求項7】
前記ファン-アウト配線と前記バンプ電極との間に提供され、前記ファン-アウト配線と前記バンプ電極をそれぞれ接続する接続電極をさらに含む、請求項6の発光素子パッケージ。
【請求項8】
互いに隣接する二つの接続電極との間の距離は、互いに隣接する二つのバンプ電極との間の距離よりも大きく、互いに隣接する二つのファン-アウト配線との間の距離よりも小さい、請求項7の発光素子パッケージ。
【請求項9】
前記第1~第4のバンプ電極は、前記第1~第3エピタキシャルスタックの端に亘って提供される、請求項6の発光素子パッケージ。
【請求項10】
前記第1~第4のバンプ電極と、上記第1~第4ファン-アウト配線において、互いに隣接するファン-アウト配線間の間隔は、互いに隣接する二つのバンプ電極との間のギャップより大きい、請求項6の発光素子パッケージ。
【請求項11】
互いに隣接する露出されたファン-アウト配線間の間隔は、前記互いに隣り合う二つのバンプ電極との間の間隔よりも大きい、請求項10の発光素子パッケージ。
【請求項12】
前記バンプ電極と前記第1~第3エピタキシャルスタック間に提供されたパッドをさらに含み、
前記パッドは、
前記第1エピタキシャルスタックのn型半導体層と前記第1のバンプ電極を接続する第1のパッド;
前記第2エピタキシャルスタックのn型半導体層と前記第2のバンプ電極を接続する第2パッド;
前記第3エピタキシャルスタックのn型半導体層と前記第3のバンプ電極を接続する第3のパッド;
前記第1~第3エピタキシャルスタックのp型半導体層と前記第4のバンプ電極を接続する第4のパッドを含む、請求項5の発光素子パッケージ。
【請求項13】
前記第1~第3エピタキシャルスタックと前記第1~第4のパッドの間に提供され、複数のコンタクトホールを有する絶縁膜をさらに含み、
前記第1~第3エピタキシャルスタックと前記第1~第4パッドは、それぞれ、前記絶縁膜に提供された複数のコンタクトホールを介して相互に接続される、請求項12の発光素子パッケージ。
【請求項14】
前記複数のコンタクトホールは、
前記第1エピタキシャルスタックのn型半導体層の一部を露出する第1コンタクトホール;
前記第2エピタキシャルスタックのn型半導体層の一部を露出する第2コンタクトホール;
前記第3エピタキシャルスタックのn型半導体層の一部を露出する第3コンタクトホール;
前記第1~第3エピタキシャルスタックのp型半導体層の一部を露出する第4コンタクトホールが提供される、請求項13の発光素子パッケージ。
【請求項15】
前記第4コンタクトホールは、複数本供給され、前記第1エピタキシャルスタックのp型半導体層の一部を露出する第1のサブコンタクトホールと前記第2及び第3エピタキシャルスタックのp型半導体層の一部を露出する第2のサブコンタクトホールが提供される、請求項14の発光素子パッケージ。
【請求項16】
前記絶縁膜上に提供され、前記ファン-アウト配線のそれぞれに接続された成長線をさらに含む、請求項1の発光素子パッケージ。
【請求項17】
互いに隣接する成長線の間の間隔は、互いに隣接する前記ファン-アウト配線間の間隔とは異なる、請求項16の発光素子パッケージ。
【請求項18】
複数の画素を含み、
前記画素は、
基板;
前記基板上に順次積層されて、異なる波長帯域の光を出射し、光出射領域が互いに重畳する複数のエピタキシャルスタックを含む発光構造体;
光遮断材料を含み、前記基板の側面及び前記発光構造体の側面と上面をカバーする成形層;
前記発光構造体上に提供され、少なくとも一部が光出射領域と重畳するバンプ電極;
前記成形層上に提供され、前記バンプ電極を介して前記発光構造体と接続されたファン-アウト配線を含み、
前記成形層は単一体であり、
前記ファン-アウト配線と前記光出射領域の重畳した面積は、前記バンプ電極と前記光出射領域の重畳した面積よりも小さい、表示装置。
【請求項19】
電極が形成されたプリント回路基板;
前記プリント回路基板上に提供された発光素子パッケージ;
前記プリント回路基板と前記発光素子パッケージの間に提供されたはんだを含み、
前記発光素子パッケージは、
基板;
前記基板上に順次積層され、異なる波長帯域の光を出射し、光出射領域が互いに重畳する複数のエピタキシャルスタックを含む発光構造体;
前記発光構造体上に提供され、少なくとも一部が光出射領域と重畳するバンプ電極;
光遮断材料を含み、前記基板の側面及び前記発光構造体の側面と上面をカバーする成形層;
前記成形層上に提供され、前記バンプ電極を介して前記発光構造体と接続されたファン-アウト配線;
前記ファン-アウト配線上に提供され、前記ファン-アウト配線の一部を露出する絶縁膜を含み、
前記成形層は単一体であり、
前記ファン-アウト配線の露出された領域は、前記光出射領域と離隔された、発光素子パッケージモジュール。
【請求項20】
前記はんだは、前記発光素子パッケージの外側に露出された部分を有する、請求項19の発光素子パッケージモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーを実現する発光素子パッケージ及びこれを含む表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)を使用している表示装置が開発されている。発光ダイオードを使用している表示装置は、最終的な基板上に個別に成長された赤色(Red、R)、緑(Green、G)、青(Blue、B)発光ダイオード(LED)の構造を形成することにより得られる。
【0003】
しかし、高解像度のフルカラーの表示装置のニーズに加え、これに伴う高レベルの色純度、および色再現性を有し、製造方法が簡単な表示装置に対するニーズも継続的に高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一実施例によると、簡単な構造を持ちながらも、製造方法が単純な発光素子パッケージ及びこれを含む表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例に係る発光素子パッケージは、基板、前記基板上に順次積層されて、異なる波長帯域の光を出射し、光出射領域が互いに重畳する複数のエピタキシャルスタックを含む発光構造体、前記発光構造体上に提供され、少なくとも一部が光出射領域と重畳するバンプ電極、発光構造体の側面と上面をカバーする成形層、前記成形層上に提供され、上記バンプ電極を介して前記発光構造体と接続されているファン-アウト配線、及び前記ファン-アウト配線上に提供され、上記ファン-アウト配線の一部を露出する絶縁膜を含み、上記ファン-アウト配線の露出された領域は、前記光出射領域と重畳していない。
【0006】
本発明の一実施例において、前記ファン-アウト配線と前記光出射領域が重畳する面積は、上記バンプ電極と前記光出射領域が重畳する面積よりも小さくすることができる。
【0007】
本発明の一実施例において、前記複数のエピタキシャルスタックは、第1の光を出射する第1エピタキシャルスタック、前記第1エピタキシャルスタック上に提供され、前記第1の光とは異なる波長帯域の第2光を出射する第2エピタキシャルスタック、および前記第2のエピタキシャルスタック上に提供され、前記第1及び第2の光と異なる波長帯域の第3の光を出射する第3エピタキシャルスタックを含むことができる。
【0008】
本発明の一実施例において、前記第1~第3エピタキシャルスタックそれぞれはp型半導体層、前記p型半導体層上に提供された活性層、及び前記活性層上に提供されたn型半導体層を含むことができる。
【0009】
本発明の一実施例において、前記バンプ電極は、前記第1エピタキシャルスタックのn型半導体層に接続された第1のバンプ電極、前記第2のエピタキシャルスタックのn型半導体層に接続された第2のバンプ電極、上記第3のエピタキシャルスタックのn型半導体層に接続された第3のバンプ電極、及び前記第1~第3のエピタキシャルスタックのp型半導体層に接続された第4のバンプ電極を含むことができる。
【0010】
本発明の一実施例において、前記ファン-アウト配線は、前記第1~第4のバンプ電極にそれぞれ接続された第1~第4ファン-アウト配線を含むことができる。
【0011】
本発明の一実施例において、発光素子パッケージは、前記ファン-アウト配線と前記バンプ電極との間に提供され、前記ファン-アウト配線と前記バンプ電極をそれぞれ接続する接続電極をさらに含むことができる。
【0012】
本発明の一実施例において、互いに隣接する二つの接続電極との間の距離は、互いに隣接する二つのバンプ電極との間の距離よりも大きく、互いに隣接する二つのファン-アウト配線との間の距離よりも小さくすることができる。
【0013】
本発明の一実施例において、前記第1~第4のバンプ電極は、前記第1~第3エピタキシャルスタックの端に亘って提供することができる。
【0014】
本発明の一実施例において、前記第1~第4のバンプ電極と、上記第1~第4ファン-アウト配線において、互いに隣接するファン-アウト配線間の間隔は、互いに隣接する二つのバンプ電極との間の間隔よりも大きくすることができる。
【0015】
本発明の一実施例において、互いに隣接する露出されたファン-アウト配線間の間隔は、上記互いに隣接する二つのバンプ電極との間の間隔よりも大きくすることができる。
【0016】
本発明の一実施例において、発光素子パッケージは、前記バンプ電極と前記第1~第3エピタキシャル間に提供されたパッドをさらに含むことができ、前記バンプ電極は、前記第1エピタキシャルスタックのn型半導体層と前記第1のバンプ電極を接続する第1パッド、前記第2のエピタキシャルスタックのn型半導体層と前記第2のバンプ電極を接続する第2パッド、前記第3のエピタキシャルスタックのn型半導体層と前記第3のバンプ電極を接続する第3のパッド、及び前記第1~第3エピタキシャルスタックのp型半導体層と前記第4のバンプ電極を接続する第4のパッドを含むことができる。
【0017】
本発明の一実施例において、発光素子パッケージは、前記第1~第3エピタキシャルスタックと、前記第1~第4のバンプ電極との間に提供され、複数のコンタクトホールを有する絶縁膜をさらに含むことができ、また、第1~第3エピタキシャルスタックと、前記第1~第4パッドは、それぞれ、上記絶縁膜に提供された複数のコンタクトホールを介して相互に接続することができる。
【0018】
本発明の一実施例において、前記複数のコンタクトホールは、前記第1エピタキシャルスタックのn型半導体層の一部を露出する第1コンタクトホール、前記第2のエピタキシャルスタックのn型半導体層の一部を露出する第2コンタクトホール、前記第3のエピタキシャルスタックのn型半導体層の一部を露出する第3コンタクトホール、及び前記第1~第3エピタキシャルスタックのp型半導体層の一部を露出する第4コンタクトホールを含むことができる。
【0019】
本発明の一実施例において、前記第4のコンタクトホールは、複数本供給され、前記第1エピタキシャルスタックのp型半導体層の一部を露出する第1のサブコンタクトホールと前記第2及び第3エピタキシャルスタックのp型半導体層の一部を露出する第2のサブコンタクトホールを含むことができる。
【0020】
本発明の一実施例において、発光素子パッケージは、上記絶縁膜上に提供され、前記第1~第4ファン-アウト配線のそれぞれに接続された成長線をさらに含むことができる。
【0021】
本発明の一実施例において、互いに隣接する成長線の間の間隔は、互いに隣接し、前記第1~第4ファン-アウト配線間の間隔とは異なる場合がある。
【0022】
本発明の一実施例に係る発光素子パッケージは、光を出射する光源が必要な様々な装置、例えば、自動車の照明や表示装置などに採用することができる。発光素子パッケージが表示装置に採用される場合には、本発明の一実施形態に係る表示装置は、複数の画素を含み、上記画素は、基板;前記基板上に順次積層されて、異なる波長帯域の光を出射し、光出射領域が互いに重畳する複数のエピタキシャルスタックを含む発光構造体;前記発光構造体の側面と上面をカバーする成形層;前記発光構造体上に提供され、少なくとも一部が光出射領域と重畳するバンプ電極;前記成形層上に提供され、上記バンプ電極を介して前記発光構造体と接続されたファン-アウト配線を含み、上記ファン-アウト配線と前記光出射領域の重畳した面積は、上記バンプ電極と前記光出射領域の重畳した面積よりも小さい。
【0023】
本発明の一実施例において、前記発光素子パッケージは、プリント回路基板などの外部機器に実装されて発光素子パッケージモジュールを構成することができ、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージモジュールは、その上面に電極が形成されたプリント回路基板、上記プリント回路基板上に提供された発光素子パッケージ、及び前記プリント回路基板と前記発光素子パッケージの間に提供されたはんだを含むことができ、ここで、前記発光素子パッケージは、基板;前記基板上に順次積層されて、異なる波長帯域の光を出射し、光出射領域が互いに重畳した複数のエピタキシャルスタックを含む発光構造体;前記発光構造体上に提供され、少なくとも一部が光出射領域と重畳するバンプ電極;前記発光構造体の側面と上面をカバーする成形層;上記成形層上に提供され、上記バンプ電極を介して前記発光構造体と接続されたファン-アウト配線;前記ファン-アウト配線上に提供され、上記ファン-アウト配線の一部を露出する絶縁膜を含み、上記ファン-アウト配線の露出された領域は、前記光出射領域と離隔される。
【0024】
本発明の一実施例において、前記はんだは、前記発光素子パッケージの外側に露出された部分を持つことができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明の一実施例によると、簡単な構造を持ちながらも、製造方法が単純な発光素子パッケージを提供する。また、本発明の一実施例によれば、前記発光素子を用いた表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例に係る発光素子を示す断面図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施例に係る発光素子を示す断面図であって、各エピタキシャルスタックが独立駆動されるようにする配線部を一緒に示すものである。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係る表示装置の平面図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施例による表示装置を示す構造図である。
【
図6】
図6は、一つの画素を示す回路図であり、パッシブ型表示装置を構成する画素の一例を示した回路図である。
【
図7】
図7は、一つの画素を示す回路図であり、アクティブ型表示装置を構成する画素の一例を示した回路図である。
【
図8a】
図8aは、本発明の一実施形態に係る画素を示す平面図である。
【
図9a】
図9aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図9b】
図9bは、
図9aの発光素子をA-A’で切断した断面図である。
【
図9c】
図9cは、
図9aの発光素子をB-B’で切断した断面図である。
【
図10a】
図10aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図11a】
図11aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図12a】
図12aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図13a】
図13aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図14a】
図14aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図15a】
図15aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図16a】
図16aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図17a】
図17aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図18a】
図18aは、本発明の一実施例に係る発光調査を製造する方法を説明するための平面図である。
【
図19a】
図19aは、本発明の一実施例に係る発光素子のファン-アウト配線(FL)を適用され、パッケージの形で実装されたことを示した平面図である。
【
図20a】
図20aは、
図19aのPAに対応する領域を斜めに切ったときの一実施形態に係る断面図である。
【
図20b】
図20bは、
図19aのPAに対応する領域を斜めに切ったときの一実施形態に係る断面図である。
【
図20c】
図20cは、
図19aのPAに対応する領域を斜めに切ったときの本発明の他の実施形態に係る断面図である。
【
図20d】
図20dは、
図19aのPAに対応する領域を斜めに切ったときの本発明の他の実施形態に係る断面図である。
【
図21a】
図21aは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図21b】
図21bは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図21c】
図21cは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図21d】
図21dは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図21e】
図21eは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図21f】
図21fは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図21g】
図21gは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図21h】
図21hは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図21i】
図21iは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。
【
図22a】
図22aは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージがモジュールとして使用された例を示す断面図である。
【
図22b】
図22bは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージがモジュールとして使用された例を示す断面図である。
【
図23a】
図23aは、上述した発光素子パッケージにおいて、追加の再配線を形成することを示した断面図である。
【
図23b】
図23bは、上述した発光素子パッケージにおいて、追加の再配線を形成することを示した断面図である。
【
図24a】
図24aは、
図23aに示された発光素子パッケージにおいては、1つの発光素子パッケージの部分に対応する詳細な断面図である。
【
図24b】
図24bは、
図23bに示された発光素子パッケージにおいては、1つの発光素子パッケージの部分に対応する詳細な断面図である。
【
図25】
図25は、上述した発光素子パッケージにおいて、追加の再配線を形成したときの実施例として、ダミー電極が形成されたことを示す断面図である。
【
図26】
図26は、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージは、電極が形成されたプリント回路基板に実装された例を示す断面図である。
【
図27】
図27は、プリント回路基板上に1つの発光素子パッケージが実装されたときの断面を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な形態を持つことができるが、特定の実施例を図面に例示して本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態について限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物又は代替物を含むものと理解されるべきである。
【0028】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好適な実施例をより詳細に説明する。
【0029】
本発明は、発光素子、詳細には、光を出射する発光素子に関するものである。本発明の発光素子は、光源として、様々なデバイスに採用することができる。
【0030】
図1は、本発明の一実施例に係る発光素子を示す断面図である。
【0031】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る発光素子は、順次積層された複数のエピタキシャルスタックで構成され、発光構造体を含んでいる。複数のエピタキシャルスタックは、基板(11)上に提供される。
【0032】
基板(11)は、前面と背面を有する板状に提供される。
【0033】
複数のエピタキシャルスタックは二つ以上提供され、それぞれが異なる波長帯域の光を出射することができる。つまり、エピタキシャルスタックは、複数提供され、それぞれが互いに同一または異なるエネルギーバンドを持つ。本実施例では、基板(11)上にエピタキシャルスタックが順次積層された三つの層に提供されたことを図示し、複数のエピタキシャルスタックは、基板(11)の前面から第3エピタキシャルスタック(40)、第2エピタキシャルスタック(30)、及び第1エピタキシャルスタック(20)の順に積層される。
【0034】
基板(11)は、光透過性絶縁材料で形成することができる。ここで、基板(11)が「光透過性」を持つという意味では、光を完全に透過させる透明な場合だけではなく、所定の波長の光のみ、または所定の波長の光の一部のみを透過させるなどの半透明または一部透明の場合を含む。
【0035】
各エピタキシャルスタックは前記基板(11)の背面に向かう方向に光を出射する。このとき、一つのエピタキシャルスタックから出射された光は、光路に位置する他のエピタキシャルスタックを透過しながら基板(11)の背面に向かう方向に進行する。
【0036】
基板(11)の材料としては、基板(11)のすぐ上に提供されるエピタキシャルスタック、すなわち第3エピタキシャルスタック(40)を成長させることができる成長基板のいずれかを提供することができる。この場合には、基板(11)は、サファイア基板であることができ、第3エピタキシャルスタック(40)と一体に形成することができる。しかし、基板(11)の種類は、これに限定されるものではなく、その上面にエピタキシャルスタックが提供された形で、光透過性と絶縁性を有するものであれば、サファイア基板以外にも、様々な透明絶縁性材料からなることができる。例えば、基板(11)の材料としては、ガラス、石英、有機高分子、有機無機複合材などを挙げることができる。
【0037】
本発明の一実施例において、基板(11)が成長基板として使用されず、別の基板が使用された場合、基板(11)には、個々のエピタキシャルスタックの発光信号と共通電圧を提供することができる配線部をさらに配置することができる。このため、基板(11)は、プリント回路基板に提供されることができ、またはガラス、シリコン、石英、有機高分子、有機無機複合材上に配線部および/または駆動素子を形成した複合基板で提供されることもできる。
【0038】
本発明の一実施例において、上述したように、基板(11)上にエピタキシャルスタックが提供され、基板(11)が第3エピタキシャルスタック(40)と一体に形成されるか、別のコンポーネントに形成されることを説明したが、これとは異なり、基板(11)をエピタキシャルスタックから除去することもできる。特に基板(11)が成長基板として使用された場合には、基板(11)上にエピタキシャルスタックを形成した後、基板(11)を、レーザーリフトオフなどの方法で除去することができる。本実施例は、成長基板が除去された形で、各エピタキシャルスタックは前記基板(11)の上面に向かう方向に光を出射する。
【0039】
本実施例において、第1エピタキシャルスタック(20)は、第1の光(L1)を出射して、第2エピタキシャルスタック(30)は、第2の光(L2)を出射して、第3エピタキシャルスタック(40)は、第3の光(L3)を出射することができる。ここで、第1~第3の光(L1、L2、L3)は、互いに同一の光であることができ、または別の光であることができる。本発明の一実施例において、第1~第3の光(L1、L2、L3)は、可視光線の波長帯の色の光であることができる。
【0040】
本発明の一実施例において、第1~第3の光(L1、L2、L3)は、順次短い波長を有する異なる波長帯域の光であることができる。すなわち、第1~第3の光(L1、L2、L3)は、異なる波長帯域を持つことができ、第1の光(L1)から第3の光(L3)に行くほど高いエネルギーを持つ短波長帯域の光であることができる。本実施例において、第1の光(L1)は、赤色光、第2光(L2)は、緑の光、および第3の光(L3)は、青色光であることができる。
【0041】
しかし、第1~第3の光(L1、L2、L3)は、順次、長い波長を有する異なる波長帯域の光であることができ、または、波長の長さに関係なく、不規則に配置された異なる波長帯域の光であることもできる。一実施例では、第1の光(L1)は、赤色光、第2光(L2)は、青色光、及び第3の光(L3)は、緑の光であることができる。
【0042】
また、第1~第3の光(L1、L2、L3)が他のすべての波長帯域を持つ必要はなく、このうち少なくとも二つの種類の光が互いに同じ波長帯域を持つこともできる。
【0043】
エピタキシャルスタックの側面、すなわち、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の側面には、絶縁膜(80)が提供される。絶縁膜(80)は、エピタキシャルスタックの側面に加えてエピタキシャルスタックの最上部に位置するエピタキシャルスタックの上面の両方をカバーする。すなわち、上記絶縁膜(80)は、平面上で見たときに、上記エピタキシャルスタックと重畳する。これにより、各エピタキシャルスタックから出射された光のうち、上部方向に向かう光は絶縁膜(80)によって反射されたり吸収されたりして、特に、絶縁膜(80)によって反射された場合には、反射光が基板(11)の背面に向かう方向に進行することになることで、基板(11)の背面に向かう方向への発光効率が向上する。絶縁膜(80)は、光を反射したり、吸収されたりする、光透過を遮断するものであれば特に限定されるものではない。
【0044】
本発明の一実施例において、各エピタキシャルスタックの側面は、基板(11)の一つの面に傾斜形状を有することができる。本発明の一実施例によると、断面で見たときに、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の側面と基板(11)の一つの面がなす角度は、0度より大きく90度より小さくすることができる。本発明の一実施例によれば、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の側面が所定の傾斜を持つ場合に絶縁膜(80)の形成が容易である。また、本発明の一実施例において、各エピタキシャルスタックは、所定の角度のテーパー形状を有することにより、絶縁膜(80)による光の反射効果を最大化することができる。
【0045】
上記した構造を有する本発明の一実施例に係る発光構造体において、各エピタキシャルスタックは、それぞれの発光信号を印加する信号配線が独立して接続され、これにより、各エピタキシャルスタックが独立して駆動される。したがって、各エピタキシャルスタックから光が出射するかどうかが決定されるに応じて、様々な色を実装することができる。また、異なる波長の光を出すエピタキシャルスタックが上下に重なって形成されるので、狭い面積に形成が可能である。
【0046】
図2は、本発明の一実施例に係る発光構造体を示す断面図であって、各エピタキシャルスタックが独立駆動されるようにする配線部を一緒に示すものである。説明の便宜のために、絶縁膜が省略された状態で図示した。
【0047】
図2を参照すると、本発明の一実施例に係る発光構造体において、基板(11)上に第3エピタキシャルスタック(40)が提供され、第3エピタキシャルスタック(40)の上に第2接着層(63)を間に置いて第2エピタキシャルスタック(30)が提供され、第2エピタキシャルスタック(30)上に第1接着層(61)を間に置いて第1エピタキシャルスタック(20)を提供することができる。
【0048】
第1および第2の接着層(61、63)は、非導電性材料からなることができ、光透過性を有する材料を含んでいる。例えば、第1および第2の接着層(61、63)は、光学的に透明な接着剤(Optically Clear Adhesive)を用いることができる。第1および第2の接着層(61、63)をなす材料としては、光学的に透明で安定的に各エピタキシャルスタックを付着可能な限り、その種類が限定されるものではない。
【0049】
第3エピタキシャルスタック(40)は、下部から上部方向に順次配置されたn型半導体層(41)、活性層(43)、およびp型半導体層(45)を含んでいる。第3エピタキシャルスタック(40)のn型半導体層(41)、活性層(43)、およびp型半導体層(45)は、青色光を出射する半導体材料を含むことができる。第3エピタキシャルスタック(40)のp型半導体層(45)の上部には、第3のp型コンタクト電極(45p)が提供される。
【0050】
n型半導体層(41)、活性層(43)、およびp型半導体層(45)は、青色光を出射する半導体材料を含むことができる。青色光を出射する材料としては、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、および亜鉛セレン化物(ZnSe)などを含むことができる。しかし、青色光を出射する半導体材料は、これに限定されるものではなく、様々な他の材料を使用することができる。
【0051】
第2エピタキシャルスタック(30)は、下部から上部方向に順次配置されたp型半導体層(35)、活性層(33)、およびn型半導体層(31)を含んでいる。第2エピタキシャルスタック(30)のp型半導体層(35)、活性層(33)、およびn型半導体層(31)は、緑の光を出射する半導体材料を含むことができる。第2エピタキシャルスタック(30)のp型半導体層(35)の下部には、第2のp型コンタクト電極(35p)が提供される。
【0052】
p型半導体層(35)、活性層(33)、およびn型半導体層(31)は、緑の光を出射する半導体材料を含むことができる。緑の光を出射する材料としては、インジウムガリウム窒化(InGaN)、窒化ガリウム(GaN)、ガリウムリン(GaP)、アルミニウムガリウムインジウムリン(AlGaInP)、アルミニウムガリウムリン(AlGaP)などを挙げることができる。しかし、緑の光を出射する半導体材料は、これに限定されるものではなく、様々な他の材料を使用することができる。
【0053】
第1エピタキシャルスタック(20)は、下部から上部方向に順次配置されたp型半導体層(25)、活性層(23)、およびn型半導体層(21)を含んでいる。第1エピタキシャルスタック(20)のp型半導体層(25)、活性層(23)、およびn型半導体層(21)は、赤色光を出射する半導体材料を含むことができる。赤色光を出射する半導体材料としては、アルミニウムガリウム砒素(aluminum gallium arsenide、AlGaAs)、ガリウム砒素リン(gallium arsenide phosphide、GaAsP)、アルミニウムガリウムインジウムリン(aluminum gallium indium phosphide、AlGaInP)、ガリウムリン(gallium phosphide、 GaP)などを挙げることができる。しかし、赤色光を出射する半導体材料は、これに限定されるものではなく、様々な他の材料を使用することができる。
【0054】
第1エピタキシャルスタック(20)のp型半導体層(25)の下部には、第1のp型コンタクト電極(25p)を提供することができる。
【0055】
第1エピタキシャルスタック(20)のn型半導体層(21)の上部には、第1のn型コンタクト電極を提供することができる。本発明の一実施例において、第1のn型コンタクト電極はAu/Te合金またはAu/Ge合金からなることができる。しかし、これに限定されるものではなく、第1のn型コンタクト電極は、単一層、または多層の金属からなることができる。例えば、第1のn型コンタクト電極はAl、Au、Ag、Ti、Sn、Ni、Cr、W、Cu等の金属またはこれらの合金を含む、様々な材料を使用することができる。
【0056】
本発明の一実施例において、第1のn型コンタクト電極(21n)は反射率の高い金属を含むことができるが、第1のn型コンタクト電極(21n)が反射率の高い金属で提供されることで、第1エピエピタキシャルスタック(20)から出射された光の下部方向への出射効率を高めることができる。
【0057】
本実施例においては、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のn型半導体層(21、31、41)とp型半導体層(25、35、45)は、それぞれ、単一の層であるものと図示したが、これらの層は、複数の層でできており、また、超格子層を含むこともできる。また、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の活性層は、単一量子井戸構造または多重量子井戸構造を含むことができる。
【0058】
本実施例においては、第1~第3のp型コンタクト電極(25p、35p、45p)は、光を透過させることができるように、透明導電性材料からなることができる。例えば、第1~第3のp型コンタクト電極(25p、35p、45p)は、それぞれ透明導電性酸化物(TCO;transparent conductive oxide)からなることができる。透明導電性酸化物は、SnO(tin oxide)、InO2(indium oxide)、ZnO(zinc oxide)、ITO(indium tin oxide)、ITZO(indium tin zinc oxide)などを含むことができる。
【0059】
本実施例において、第3のp型コンタクト電極(45p)、第2のp型コンタクト電極(35p)と、第1のp型コンタクト電極(25p)には、共通配線が接続することができる。ここで、共通配線は、共通の電圧が印加される配線である。また、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のn型半導体層(21、31、41)には、発光信号配線がそれぞれ接続することができる。ここで、第1エピタキシャルスタック(20)のn型半導体層(21)には、第1のn型コンタクト電極(21n)を介して発光信号配線が接続される。本実施例においては、第1~第3のp型コンタクト電極(25p、35p、45p)には、共通配線を介して共通の電圧(SC)が印加され、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のn型半導体層(21、31、41)には、発光信号が発光信号配線を介して印加されることにより、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の発光が制御される。ここで、発光信号は、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のそれぞれに対応する第1~第3の発光信号(SR、SG、SB)を含んでいる。本発明の一実施例において、第1発光信号(SR)は、赤色光、第2発光信号(SG)は、緑色光、及び第3の発光信号(SB)は、青色光の発光に対応する信号である。
【0060】
上述した実施例によると、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)は、各エピタキシャルスタックに印加された発光信号に応じて駆動される。すなわち、第1エピタキシャルスタック(20)は、第1発光信号(SR)に応じて駆動され、第2エピタキシャルスタック(30)は、第2発光信号(SG)に応じて駆動され、第3エピタキシャルスタック(40)は、第3の発光信号(SB)に基づいて駆動される。または第1エピタキシャルスタック(20)は、第1発光信号(SR)に応じて駆動され、第2エピタキシャルスタック(30)は、第2発光信号(SB)に応じて駆動され、第3エピタキシャルスタック(40)は、第3の発光信号(SG)に基づいて駆動することができる。ここで、第1、第2、及び第3の発光信号(SR、SG、SB)は、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)に、互いに独立して印加され、その結果、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)は、それぞれが独立して駆動される。発光積層体は、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)から上部方向に出射された第1~第3の光の組み合わせによって、最終的に、様々な色と様々な光量の光を提供することができる。
【0061】
上述した実施例では、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のp型半導体層(25、35、45)には、共通電圧が提供され、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のn型半導体層(21、31、41)には、発光信号が印加されることを説明したが、本発明の実施例は、これに限定されるものではない。本発明の他の実施例では、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のn型半導体層(21、31、41)に共通電圧が提供され、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のp型半導体層(25、35、45)には、発光信号が提供されることもある。
【0062】
上記した構造を有する本発明の一実施例に係る発光積層体は、カラーを実現するにあたり、別の光が互いに離隔した他の平面上で実装されるのではなく、別の光の一部を重畳した領域で提供するため、発光素子の小型化と集積化が可能である。既存の技術によると、フルカラーを実現するためには、異なる色、例えば、赤、緑、および青の光を実装する発光素子を平面上で互いに離隔されるように配置されるのが一般的である。したがって、従来の技術では、各発光素子が平面上に配置されることによって占める面積が小さくなかった。これに比べて、本発明によると、別の光を実装する発光素子の一部を一つの領域で、重畳した積層体を提供することにより、従来の発明に比べ著しく小さい面積でフルカラーの実装が可能である。これにより、小面積でも高解像度のデバイスの製造が可能である。
【0063】
また、上記した構造を有する発光積層体において、互いに同一の波長帯域の光を出射するエピタキシャルスタックが積層された場合には、光の強度が多様に制御された発光装置の製造が可能である。
【0064】
これに加えて、既存の発光装置の場合には、積層型で製造されても、別の完成された素子を個別に形成した後、ワイヤで接続するなど、発光素子ごとに個別のコンタクト部を形成する方法で製造されることで、構造が複雑で、製造も容易ではなかった。しかし、本発明の一実施例に係る発光積層体は、一つの基板(11)上に多層のエピタキシャルスタックを順次積層した後、多層のエピタキシャルスタックに最小限の工程を経てコンタクト部を形成して配線部を連結する。また、個々のカラーの発光素子を別々に製造して、個別に実装する既存の表示装置の製造方法に比べて、本発明では、多数の発光素子の代わりに、単一の発光積層体のみ実装すればよいので、製造方法が非常に簡単になる。
【0065】
本発明の一実施例に係る発光素子は、高純度と高効率の光を提供するために、様々なコンポーネントを付加的に採用することができる。例えば、本発明の一実施例に係る発光素子は、比較的短波長の光が、長波長の光を出射するエピタキシャルスタック上に光が進行することを遮断するための波長パスフィルタを含むことができる。
【0066】
発明の一実施例に係る発光素子は、高効率の均一な光を提供するために、様々な構成要素を付加的に採用することができる。たとえば、図示しなかったが、本発明の一実施例に係る発光素子は、光出射面に様々な凹凸部を有することができる。例えば、本発明の一実施例に係る発光素子は、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のうちの少なくとも一つのn型半導体層の上面に形成された凹凸部を有することができる。
【0067】
本発明の一実施例において、各エピタキシャルスタックの凹凸部を選択的に形成することができる。例えば、第1エピタキシャルスタック(20)上に凹凸部を提供することができ、第1および第3のエピタキシャルスタック(20、40)上に凹凸部を提供することができ、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)上に凹凸部を提供することができる。各エピタキシャルスタックの凹凸部を、各エピタキシャルスタックの発光面に対応するn型半導体層上に提供することができる。
【0068】
凹凸部は光出射効率を高めるためのものであり、多角形のピラミッド、半球、ランダムに配置された粗さを有する面などの様々な形で提供することができる。凹凸部は、様々なエッチング工程を介してテクスチャリングするか、パターニングされたサファイア基板を用いて形成することができる。
【0069】
本発明の一実施例において、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)からの第1~第3の光は、光の強度に差があることができ、これらの強度差は、視認性の差につながる可能性がある。本実施例では、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の光出射面に選択的に凹凸部を形成することにより、発光効率を向上させることができ、その結果、第1~第3光の視認性の違いを減らすことができる。赤および/または青色のカラーに対応する光の場合、緑の色に比べて視認性が低いことがあるが、第1エピタキシャルスタック(20)および/または第3エピタキシャルスタック(40)のテクスチャリングを使用して、視認性の違いを低減させることができる。特に、赤光の場合には、発光素子の最上部に提供されるため、光の強度を小さくすることができるが、その上面に凹凸部を形成することにより、光効率を向上させることができる。
【0070】
上述した構造を有する発光素子は、様々な色の表現が可能な発光素子であるが、表示装置の画素に利用することができる。以下の実施例では、上述した構造を有する発光素子が表示装置の構成要素として利用することを説明する。
【0071】
図3は、本発明の一実施形態に係る表示装置の平面図であり、
図4は、
図3のP1部分を示す拡大平面図である。
【0072】
図3及び
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係る表示装置(100)は、任意の時刻情報、例えば、テキスト、ビデオ、写真、二次元または三次元映像などを表示する。
【0073】
表示装置(100)は、様々な形状で提供することができるバー、長方形のような直線の辺を含む閉じた形の多角形、曲線からなる辺を含む円形、楕円など、直線と曲線で構成された辺を含むする半円、半楕円など様々な形状で提供することができる。本発明の一実施例においては、前記表示装置が矩形状に提供されたことを示した。
【0074】
表示装置(100)は、映像を表示する複数の画素(110)を有している。画素(110)のそれぞれは、映像を表示する最小単位である。各画素(110)は、上述した構造の発光素子を含んでおり、白色光および/またはカラー光を出すことができる。
【0075】
本発明の一実施例において、各画素は、赤色光を出射する第1画素(110R)、緑の光を出射する第2画素(110G)、及び青色光を出射する第3画素(110B)を含んでいる。第1~第3画素(110R、110G、110B)は、上述した発光素子の第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)にそれぞれ対応することができる。
【0076】
第1~第3画素(110R、110G、110B)が出射する光は、これに限定されるものではなく、少なくとも二つの画素が互いに同じ色の光を出射するか、それぞれ異なる光を出射するが、イエロー、マゼンタ、シアンなど上述したカラーと異なる色の光を出射することができる。
【0077】
画素(110)は、行列状に配置される。ここで画素(110)が行列状に配列されるとは、画素(110)が行または列に沿って正確に一列に配列されている場合だけを意味するものではなく、全体的に行や列に沿って配列されるか、ジグザグ形状に配列されているなど、細部の位置を変えることができる。
【0078】
図5は、本発明の一実施例による表示装置を示す構造図である。
【0079】
図5を参照すると、本発明の一実施例による表示装置(100)は、タイミング制御部(350)、走査駆動部(310)、データ駆動部(330)、配線部、および画素を含んでいる。ここで、画素が複数の画素を含む場合には、それぞれの画素は、個別に配線部を通じて走査駆動部(310)、データ駆動部(330)などに接続される。
【0080】
タイミング制御部(350)は、外部(例えば、映像データを送信するシステム)から表示装置の駆動に必要な各種制御信号や映像データを受信する。これらのタイミング制御部(350)は、受信した映像データを再配置して、データ駆動部(330)に送信する。また、タイミング制御部(350)は、走査駆動部(310)と、データ駆動部(330)の駆動に必要な走査制御信号およびデータ制御信号を生成し、生成された走査制御信号およびデータ制御信号をそれぞれ走査駆動部(310)と、データ駆動部(330)に送信する。
【0081】
走査駆動部(310)は、タイミング制御部(350)から走査制御信号の供給を受け、これに対応して走査信号を生成する。
【0082】
データ駆動部(330)は、タイミング制御部(350)からのデータ制御信号と映像データの供給を受け、これに対応してデータ信号を生成する。
【0083】
配線部は、複数の信号配線を含んでいる。配線部は、具体的には、走査駆動部(310)と画素を接続する走査線(130)と、データ駆動部(330)と画素を接続するデータ線(120)を含んでいる。走査線(130)は、それぞれの画素に接続することができ、これにそれぞれの画素に対応する走査線を第1~第3の走査配線(130R、130G、130B;以下130で表示)で示した。
【0084】
加えて、配線部のタイミング制御部(350)と走査駆動部(310)、タイミング制御部(350)と、データ駆動部(330)、またはその他の構成要素の間を接続し、その信号を伝達する配線をさらに含む。
【0085】
走査線(130)は、走査駆動部(310)で生成された走査信号を画素に提供する。データ駆動部(330)で生成されたデータ信号は、データ線(120)に出力される。
【0086】
画素は走査線(130)とデータ線(120)に接続される。画素は走査線(130)から走査信号が供給されると、データ線(120)から入力されるデータ信号に対応して選択的に発光する。一例としては、各フレーム期間中に、それぞれの画素は、入力されたデータ信号に対応する輝度で発光する。ブラック輝度に対応するデータ信号を供給された画素は、そのフレーム期間発光しないことにより、ブラックを表示する。
【0087】
本発明の一実施例において、画素は、パッシブ型またはアクティブ型で駆動することができる。表示装置がアクティブ型で駆動される場合、表示装置は、走査信号とデータ信号のほか、第1及び第2の画素電源を供給されて駆動することができる。
【0088】
図6は、一つの画素を示す回路図であり、パッシブ型表示装置を構成する画素の一例を示した回路図である。ここで、画素は画素のいずれか、例えば、赤色画素、緑色画素、青画素のいずれかであることができ、本実施例では、第1画素(110
R)を示した。第2および第3の画素も、第1画素と実質的に同じ方法で駆動することができるので、第2および第3の画素の回路図の説明は省略する。
【0089】
図6を参照すると、第1画素(110
R)は、走査線(130)とデータ線(120)との間に接続される発光素子(150)を含んでいる。発光素子(150)は、第1エピタキシャルスタック(20)に対応する。第1エピタキシャルスタック(20)は、p型半導体層とn型半導体層との間に閾値電圧以上の電圧が印加されると、印加された電圧の大きさに対応する輝度で発光する。すなわち、第1走査線(130
R)に印加される走査信号および/またはデータ線(120)に印加されるデータ信号の電圧を調節することによって、第1画素(110
R)の発光を制御することができる。
【0090】
図7は、第1画素を示す回路図であり、アクティブ型表示装置を構成する画素の一例を示した回路図である。
【0091】
表示装置がアクティブ型である場合には、第1画素(110R)は、走査信号とデータ信号のほか、第1及び第2の画素電源(ELVDD、ELVSS)を供給されて駆動することができる。
【0092】
図7を参照すると、第1画素(110
R)は、発光素子(150)と、これに接続されるトランジスタ部を含む。
【0093】
発光素子(150)は、第1エピタキシャルスタック(20)に対応し、発光素子(150)のp型半導体層は、トランジスタ部を経由して第1画素電源(ELVDD)に接続し、n型半導体層は、第2画素電源(ELVSS)に接続することができる。第1画素電源(ELVDD)及び第2画素電源(ELVSS)は、異なる電位を持つことができる。一例として、第2画素電源(ELVSS)は、第1画素電源(ELVDD)の電位よりも発光素子の閾値電圧よりも低い電位を持つことができる。これらの発光素子のそれぞれは、トランジスタ部によって制御される駆動電流に対応する輝度で発光する。
【0094】
本発明の一実施例によると、トランジスタ部の第1および第2のトランジスタ(M1、M2)とストレージキャパシタ(Cst)を含む。ただし、トランジスタ部の構造は
図7に示された実施例に限定されない。
【0095】
第1のトランジスタ(M1、スイッチングトランジスタ)のソース電極は、データ線(120)に接続され、ドレイン電極は、第1ノード(N1)に接続される。そして、第1のトランジスタのゲート電極は、第1スキャン配線(130R)に接続される。このような第1トランジスタは、第1走査線(130R)から第1のトランジスタ(M1)をターン-オンできる電圧の走査信号が供給されると、ターン-オンされて、データ線(120)と第1ノード(N1)を電気的に接続する。このとき、データ線(120)には、そのフレームのデータ信号が供給され、これにより、第1ノード(N1)にデータ信号が伝達される。第1ノード(N1)に渡されたデータ信号は、ストレージキャパシタ(Cst)に充電される。
【0096】
第2のトランジスタ(M2、駆動トランジスタ)のソース電極は、第1画素電源(ELVDD)に接続され、ドレイン電極は、発光素子のn型半導体層に接続される。そして、第2トランジスタ(M2)のゲート電極は、第1ノード(N1)に接続される。このような第2のトランジスタ(M2)は、第1ノード(N1)の電圧に対応して発光素子に供給される駆動電流の量を制御する。
【0097】
ストレージキャパシタ(Cst)の一つの電極は、第1画素電源(ELVDD)に接続され、他の電極は、第1ノード(N1)に接続される。このようなストレージキャパシタ(Cst)は、第1ノード(N1)に供給されるデータ信号に対応する電圧を充電して、次のフレームのデータ信号が供給されるまで充電された電圧を維持する。
【0098】
便宜上、
図7は、二つのトランジスタを含むトランジスタ部を示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、トランジスタ部の構造は、多様に変更して実施することができる。例えば、トランジスタ部は、より多くのトランジスタやコンデンサなどを含むことができる。また、本実施例では、第1および第2のトランジスタ、ストレージキャパシタ、および配線の具体的な構造を示していないが、第1および第2のトランジスタ、ストレージキャパシタ、および配線は、本発明の実施形態に係る回路を実装する限りにおいて、様々な形で提供することができる。
【0099】
上述した画素は、本発明の概念から逸脱しない範囲内で多様な構造で実現することができ、具体的に次のような構造で実現することができる。本発明の一実施例では、パッシブマトリクス型の画素を一例として説明する。
【0100】
図8aは、本発明の一実施形態に係る画素を示す平面図であり、
図8b~
図8dは、それぞれ
図8aのA-A’線、B-B’線、およびC-C’線に沿った断面図である。
【0101】
図8a、
図8b及び
図8cを参照すると、本発明の一実施形態に係る画素は、平面上で見たときに、複数のエピタキシャルスタックが積層された光出射領域を有する。本発明の一実施例において、各第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)が、どの極性の半導体層に共通電圧を印加するかによって積層構造が変更される。以下では、p型半導体層に共通電圧を印加する実施例を一例として説明する。
【0102】
複数のエピタキシャルスタックは、基板(11)上に積層された第3エピタキシャルスタック(40)、第2エピタキシャルスタック(30)、及び第1エピタキシャルスタック(20)を含んでいる。
【0103】
第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のそれぞれは、p型半導体層、前記p型半導体層上に提供された活性層、及び前記活性層上に提供されたn型半導体層を含んでいる。すなわち、第1エピタキシャルスタック(20)は、第1のp型半導体層(25)、第1のp型半導体層(25)上に提供された第1活性層(23)、及び第1活性層(23)上に提供される第1のn型半導体層(21)を含んでいる。第2エピタキシャルスタック(30)は、第2のp型半導体層(35)、第2のp型半導体層(35)上に提供された第2活性層(33)、及び第2活性層(33)上に提供された第2のn型半導体層(31)を含んでいる。第3エピタキシャルスタック(40)は、第3のn型半導体層(41)、第3のn型半導体層(41)上に提供された第3活性層(43)、及び第3活性層(43)上に提供された第3のp型半導体層(45)を含んでいる。
【0104】
第3エピタキシャルスタック(40)の第3のp型半導体層(45)上に第3のp型半導体層(45)と直接接触する第3のp型コンタクト電極(45p)、第2接着層(63)、および第2のp型コンタクト電極(35p)が順次提供される。第2のp型コンタクト電極(35p)は、第2エピタキシャルスタック(30)の第2のp型半導体層(35)と直接接触する。
【0105】
第2エピタキシャルスタック(30)の第2のn型半導体層(31)上に第1接着層(61)と、第1のp型コンタクト電極(25p)が順次提供される。第1のp型コンタクト電極(25p)は、第1エピタキシャルスタック(20)の第1のp型半導体層(25)と直接接触する。
【0106】
第1エピタキシャルスタック(20)の第1のn型半導体層(21)上に第1のn型コンタクト電極(21n)が提供される。第1のn型半導体層(21)は、上面の一部が陥没した構造を有し、第1のn型コンタクト電極(21n)を、その陥没した部分に提供することができる。
【0107】
第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)が積層された基板(11)上に単層または多層の絶縁膜が提供される。本発明の一実施例において、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の側面と上面の一部には、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の積層体を覆う第1絶縁膜(81)及び第2絶縁膜(83)が提供される。第1および/または第2絶縁膜(81、83)は、様々な有機/無機絶縁性材料からなることができ、その材料や形状が限定されるものではない。例えば、第1および/または第2絶縁膜(81、83)には、DBR(distributed Bragg reflector)を提供することができる。また、第1および/または第2絶縁膜(81、83)は、ブラックカラーの有機高分子膜であることもできる。本発明の一実施例において、図示しなかったが、第1および/または第2絶縁膜(81、83)上にフローティングされた金属反射膜を提供することができる。本発明の一実施例において、絶縁膜は、屈折率が互いに異なる二つの層以上の絶縁膜を蒸着することによって形成することができる。
【0108】
画素には、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)に配線部を接続するためのコンタクト部が提供される。コンタクト部第1エピタキシャルスタック(20)に発光信号を提供するための第1コンタクト部(20C)、第2エピタキシャルスタック(30)に発光信号を提供するための第2コンタクト部(30C)、第3エピタキシャルスタック(40)に発光信号を提供するための第3コンタクト部(40C)と、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)に共通電圧を印加するための第4コンタクト部(50C)を含んでいる。
【0109】
本発明の一実施例において、第1~第4コンタクト部(20C、30C、40C、50C)は、平面上で見たときに、様々な場所で提供されることができる。例えば、本発明の一実施例において、発光素子が正方形形状を有する場合、第1~第4コンタクト部(20C、30C、40C、50C)は、長方形の各コーナーに対応する領域に配置することができる。このとき、コンタクト部の光出射領域と少なくとも一部が重畳することができる。しかし、第1~第4コンタクト部(20C、30C、40C、50C)の位置は、これに限定されるものではなく、発光素子の形状に応じて多様に変更することができる。
【0110】
第1~第4コンタクト部(20C、30C、40C、50C)は、それぞれ第1~第4パッド(20pd、30pd、40pd、50pd)と第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)を含むことができる。
【0111】
第1~第4パッド(20pd、30pd、40pd、50pd)それぞれは、互いに離隔して絶縁される。
【0112】
第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)のそれぞれを、互いに離隔して絶縁されるが、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)と、重畳した領域、すなわち、光出射領域に提供することができる。第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)のそれぞれを、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の端に亘って形成することができ、これにより、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の活性層(23、33、43)の側面をカバーすることができる。第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)が第1~第3エピタキシャルスタックの側面をカバーすることで、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)から発生した熱が第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)を介して容易に排出することができる。このように、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)の放熱効果により、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の劣化を低減することができる。
【0113】
第1コンタクト部(20C)は、互いに電気的に接続される第1パッド(20pd)及び第1のバンプ電極(20bp)を含む。第1パッド(20pd)は、第1エピタキシャルスタック(20)の第1のn型コンタクト電極(21n)上に提供され、第1絶縁膜(81)に提供された第1コンタクトホール(20CH)を介して第1のn型コンタクト電極(21n)に接続される。第1のバンプ電極(20bp)は、少なくとも一部が第1パッド(20pd)と、重畳している。第1のバンプ電極(20bp)は、第1パッド(20pd)と重畳した領域で第2絶縁膜(83)を間に置いて第1スルーホール(20ct)を介して、第1パッド(20pd)と接続される。ここで、第1パッド(20pd)と、第1のバンプ電極(20bp)は、互いに同じ形状で提供され、完全に重畳することができる。しかし、第1パッド(20pd)と、第1のバンプ電極(20bp)の形状はこれに限定されるものではなく、異なる形状及びサイズを有することができる。
【0114】
第2コンタクト部(30C)は、互いに電気的に接続される第2パッド(30pd)及び第2のバンプ電極(30bp)を含む。第2パッド(30pd)は、第2エピタキシャルスタック(30)の第2のn型半導体層(31)上に提供され、第1絶縁膜(81)に形成された第2コンタクトホール(30CH)を介して第2のn型半導体層(31)に接続される。第2のバンプ電極(30bp)は、少なくとも一部が第2パッド(30pd)と重畳している。第2のバンプ電極(30bp)は、第2パッド(30pd)と重畳した領域で第2絶縁膜(83)を間に置いて第2スルーホール(30ct)を介して第2パッド(30pd)と接続される。
【0115】
第3コンタクト部(40C)は、互いに電気的に接続される第3パッド(40pd)及び第3のバンプ電極(40bp)を含む。第3パッド(40pd)は、第3エピタキシャルスタック(40)の第3のn型半導体層(41)上に提供され、第1絶縁膜(81)に形成された第3コンタクトホール(40CH)を介して第3のn型半導体層(41)に接続される。第3のバンプ電極(40bp)は、少なくとも一部が第3パッド(40pd)と重畳している。第3のバンプ電極(40bp)は、第3のパッド(40pd)と重畳した領域で第2絶縁膜(83)を間に置いて第3スルーホール(40ct)を介して第3パッド(40pd)と接続される。
【0116】
第4コンタクト部(50C)は、互いに電気的に接続される第4パッド(50pd)及び第4のバンプ電極(50bp)を含む。第4パッド(50pd)は、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の第1~第3のp型コンタクト電極(21p、31p、41p)上に提供された第1のサブコンタクトホール(50CHa)及び第2のサブコンタクトホール(50CHb)を介して各第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)の第1~第3のp型半導体層(25、35、45)に接続される。詳細には、第4パッド(50pd)は、第1のp型コンタクト電極(25p)上に提供された第1のサブコンタクトホール(50CHa)を介して第1のp型コンタクト電極(25p)と接続され、第2および第3のp型コンタクト電極(35p、45p)上に提供された第2のサブコンタクトホール(50CHb)を介して、第2および第3のp型コンタクト電極(35p、45p)に同時に接続される。ここで、第2および第3のp型コンタクト電極(35p、45p)に、それぞれ個別にコンタクトホールを形成する工程の代わりに、一つの第2のサブコンタクトホール(50CHb)を介して、第2および第3のp型コンタクト電極(35p、45p)に同時に接続することができるため、発光素子の製造工程が簡略化されるのみならず、コンタクトホールが素子内で占める面積を低減することができる。第4のバンプ電極(50bp)は、少なくとも一部が第4パッド(50pd)と重畳している。第4のバンプ電極(50bp)は、第4パッド(50pd)と重畳した領域で第2絶縁膜(83)を間に置いて第4スルーホール(50ct)を介して第4パッド(50pd)と接続される。
【0117】
本実施例においては、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)は、平面上で見たときに、同じ形状と面積で提供されることがあるが、この形状及び面積は、これに限定されるものではなく、様々な形状と面積を有することができる。
【0118】
本発明の一実施例において、図示しなかったが、基板(11)には、第1~第4コンタクト部(20C、30c、40c、50c)に対応して提供され、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)のそれぞれに電気的に接続されている配線部(
図5参照)および/または配線部と接続された薄膜トランジスタなどの駆動素子を提供することができる。
【0119】
例えば、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)には、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のそれぞれに発光信号を提供する第1~第3の発光信号配線と、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)のそれぞれに共通電圧を提供する共通配線が接続される。本実施例においては、第1~第3の発光信号配線は、第1~第3の走査線と、共通配線は、データ線にそれぞれ対応することができる。
【0120】
上述した構造を有する画素は、基板上に順次、第3エピタキシャルスタック、第2エピタキシャルスタック、及び第1エピタキシャルスタックを積層してパターニングする形態で製造することができ、これに対して、図面を参照して詳細説明する。
【0121】
【0122】
図9a、
図9b、及び
図9cを参照すると、基板(11)上に第3エピタキシャルスタック(40)、第2エピタキシャルスタック(30)、及び第1エピタキシャルスタック(20)が順次形成され、第1エピタキシャルスタック(20)がパターニングされる。
【0123】
より詳細に説明すると、基板(11)上に第3エピタキシャルスタック(40)及び第3のp型コンタクト電極(45p)が先に形成される。
【0124】
基板(11)は、サファイア(Al2O3)、シリコンカーバイド(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化アルミニウム(AlN)、ガリウム酸化物(Ga2O3)、またはシリコン基板(11)であることができる。基板(11)上に第3のn型半導体層(41)、第3活性層(43)、及び第3のp型半導体層(45)が有機金属化学気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)または分子線蒸着法(Molecular Beam Epitaxy:MBE)などの工程を経て順番に成長することができる。第3のp型半導体層(45)上に化学気相蒸着法を利用して、第3のp型コンタクト電極(45p)を形成することができる。第3のp型コンタクト電極(45p)は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IZTO(Indium Zinc Tin Oxide)、およびZnOのうち少なくとも一つを含むことができる。本発明の一実施例において、第3エピタキシャルスタック(40)が青色光を発光すると、基板(11)は、サファイアを含むことができ、第3のp型コンタクト電極(45p)は、ZnOを含むことができる。
【0125】
第2エピタキシャルスタック(30)は、一時的な基板(図示せず)上に第2のn型半導体層(31)、第2活性層(33)、及び第2のp型半導体層(35)をMOCVDまたはMBEなどの工程を通じて順番成長させて形成することができる。第2のp型半導体層(35)上に化学気相蒸着法で第2のp型コンタクト電極(35p)を形成することができる。第2のp型コンタクト電極(35p)はITO、IZO、IZTO、およびZnOのうち少なくとも一つを含むことができる。本発明の一実施例において、第2エピタキシャルスタック(30)が緑色光を発光すると、一時的な基板(図示せず)は、サファイアまたはGaNのいずれかを含むことができ、第2のp型コンタクト電極(35p)は、ZnOを含むことができる。
【0126】
第1エピタキシャルスタック(20)は、一時的な基板(図示せず)上に第1のn型半導体層(21)、第1活性層(23)、及び第1のp型半導体層(25)をMOCVDまたはMBEなどの工程を通じて順番成長させて形成することができる。続いて、第1のp型半導体層(25)上に化学気相蒸着法で第1のp型コンタクト電極(25p)を形成することができる。第1のp型コンタクト電極(25p)はITO、IZO、IZTO、およびZnOのうち少なくとも一つを含むことができる。本発明の一実施例において、第1エピタキシャルスタック(20)が赤色光を発光すると、一時的な基板(図示せず)は、GaAsNを含むことができ、第1のp型コンタクト電極(25p)はITOを含むことができる。
【0127】
次に、第3のp型コンタクト電極(45p)と、一時的な基板上の第2のp型コンタクト電極(35p)を互いに対向するように配置し、第2接着層(63)を間に置いて第3エピタキシャルスタック(40)及び第2エピタキシャルスタック(30)を接着させることができる。続いて、第2のエピタキシャルスタック(30)と一緒に提供された一時的な基板は、レーザーリフトオフ(laser lift-off)工程などを通じて除去することができる。
【0128】
次に、第2のn型半導体層(31)と、一時的な基板上の第1のp型コンタクト電極(25p)を互いに対向するように配置し、第1接着層(61)を間に置いて第2エピタキシャルスタック(30)と第1エピタキシャルスタック(20)を接着させることができる。続いて、第1エピタキシャルスタック(20)と一緒に提供された一時的な基板は、レーザーリフトオフ工程などを介して除去することができる。
【0129】
次に、第1エピタキシャルスタック(20)上に第1マスクパターン(図示せず)を形成し、第1のマスクパターンをエッチングマスクとして使用して第1のn型半導体層(21)、第1活性層(23)、及び第1のp型半導体層(25)をエッチングすることができる。
【0130】
第1エピタキシャルスタック(20)は、発光構造体の全体的な配線接続構造などを考慮して、様々な形状にパターニングすることができる。例えば、前述したコンタクトホール、スルーホール、およびパッドの位置を考慮して、平面上で見たときに、多角形の形で形成することができる。このため、第1エピタキシャルスタック(20)は、角が切断された長方形の構造を持つことができ、例えば、第1エピタキシャルスタック(20)の内側に凹んだように入った「V」字型側壁を有することができる。
【0131】
一実施例によると、エッチング工程の後に、第1のn型半導体層(21)、第1活性層(23)、及び第1のp型半導体層(25)のそれぞれは、傾斜側壁を有し、エッチングされた第1のn型半導体層(21)の側壁、第1活性層(23)の側壁、及び第1のp型半導体層(25)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。他の実施例によると、第1のn型半導体層(21)、第1活性層(23)、及び第1のp型半導体層(25)のそれぞれは、垂直な側壁を有し、エッチングされた第1のn型半導体層(21)の側壁、第1活性層(23)の側壁、及び第1のp型半導体層(25)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。
【0132】
一実施例によると、第1のp型コンタクト電極(25p)はエッチング阻止膜で機能させることができる。つまり、エッチング工程は、第1のp型コンタクト電極(25p)が露出するまでエッチングすることができる。しかし、必要に応じて、第1のn型半導体層(21)、第1活性層(23)、及び第1のp型半導体層(25)によって露出した第1のp型コンタクト電極(25p)の上部面の一部がエッチングされることもある。
【0133】
一実施例によると、第1のn型半導体層(21)、第1活性層(23)、及び第1のp型半導体層(25)は、後続の完成された第1エピタキシャルスタック(20)が発光ダイオードとして機能するできるほどの最小サイズを有することができる。
【0134】
図10a、
図10b、及び
図10cを参照すると、第1のp型コンタクト電極(25p)上に、第1のn型半導体層(21)、第1活性層(23)、第1のp型半導体層(25)、及び第1のp型コンタクト電極(25p)の一部を覆う第2のマスクパターン(図示せず)を形成し、第2のマスクパターンをエッチングマスクとして使用して第1のp型コンタクト電極(25p)、第1接着層(61)をエッチングすることができる。
【0135】
第1のp型コンタクト電極(25p)と、第1接着層(61)は、発光構造体の全体的な配線接続構造などを考慮して、様々な形状にパターニングすることができる。第1のp型コンタクト電極(25p)と、第1接着層(61)は、平面的な観点から、正方形の構造を有することができ、例えば、第2のエピタキシャルスタック(30)の内側に凹んだように入った「V」字型側壁を有することができる。
【0136】
一実施例によると、第1のp型コンタクト電極(25p)、第1接着層(61)は、傾斜側壁を有し、第1のp型コンタクト電極(25p)の側壁及び第1接着層(61)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。他の実施例によると、第1のp型コンタクト電極(25p)と、第1接着層(61)は、垂直な側壁を有することができる。この場合には、第1のp型コンタクト電極(25p)の側壁及び第2接着層(63)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。
【0137】
エッチング工程は、第2のn型半導体層(31)が露出された時点でエッチング工程が停止するように、エッチングガス注入時間などの工程レシピ(recipe)を調節することができる。一実施例によると、第2のn型半導体層(31)の上部の一部をエッチングすることができる。
【0138】
図11a、
図11b、及び
図11cを参照すると、第2のn型半導体層(31)上に、第1エピタキシャルスタック(20)及び第2接着層(63)を覆う第3のマスクパターン(図示せず)が形成され、第3のマスクパターンをエッチングマスクとして使用して第2のn型半導体層(31)、第2活性層(33)、第2のp型半導体層(35)をエッチングすることができる。
【0139】
第2エピタキシャルスタック(30)は、発光構造体の全体的な配線接続構造などを考慮して、様々な形状にパターニングすることができる。例えば、前述した第1~第4のコンタクト部の位置およびそれ以降のコンタクトホール、スルーホール、およびパッドの位置を考慮して、平面上で見たときに、多角形の形で形成することができる。このため、第2エピタキシャルスタック(30)は、角が切断された長方形の構造を有すことができ、例えば、第2のエピタキシャルスタック(30)の内側に凹んだように入った「V」字型側壁を有することができる。
【0140】
一実施例によると、第2のn型半導体層(31)、第2活性層(33)、及び第2のp型半導体層(35)のそれぞれは、傾斜側壁を有し、第2のn型半導体層(31)の側壁、第2活性層(33)の側壁、及び第2のp型半導体層(35)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。他の実施例によると、第2のn型半導体層(31)、第2活性層(33)、及び第2のp型半導体層(35)のそれぞれは、垂直な側壁を有することができる。この場合には、第2のn型半導体層(31)の側壁、第2活性層(33)の側壁、及び第2のp型半導体層(35)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。
【0141】
一実施例によると、第2のp型コンタクト電極(35p)はエッチング阻止膜で機能させることができる。つまり、エッチング工程は、第2のp型コンタクト電極(35p)が露出するまでエッチングすることができる。しかし、必要に応じて、第2のn型半導体層(31)、第2活性層(33)、及び第2のp型半導体層(35)によって露出した第2のp型コンタクト電極(35p)の上部面の一部をエッチングすることができる。
【0142】
図12a、
図12b、及び
図12cを参照すると、第2のp型コンタクト電極(35p)上に、第1エピタキシャルスタック(20)、第1接着層(61)、第2のn型半導体層(31)、第2活性層(33)、及び第2のp型半導体層(35)を覆う第4のマスクパターン(図示せず)が形成され、第4のマスクパターンをエッチングマスクとして使用して第2のp型コンタクト電極(35p )及び第2接着層(63)をエッチングすることができる。
【0143】
第2pの型コンタクト電極(35p)及び第2接着層(63)は、発光構造体の全体的な配線接続構造などを考慮して、様々な形状にパターニングすることができる。
【0144】
本実施例において、第2のp型コンタクト電極(35p)及び第2接着層(63)のそれぞれは、傾斜側壁を有し、第2のp型コンタクト電極(35p)の側壁及び第2接着層(63)の側壁は実質的に同一平面であることができる。他の実施例によると、第2のp型コンタクト電極(35p)及び第2接着層(63)のそれぞれは、垂直な側壁を有することができる。この場合には、第2のp型コンタクト電極(35p)の側壁及び第2接着層(63)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。
【0145】
一実施例によると、第3のp型コンタクト電極(45p)をエッチング阻止膜として機能することができる。つまり、エッチング工程は、第3のp型コンタクト電極(45p)が露出するまで行うことができる。しかし、必要に応じて、第2のp型コンタクト電極(35p)と、第1接着層(61)によって露出した第3のp型コンタクト電極(45p)の上部面の一部をエッチングすることができる。
【0146】
図13a、
図13b、及び
図13cを参照すると、第3のp型コンタクト電極(45p)上に、第3エピタキシャルスタック(40)、第2エピタキシャルスタック(30)及び第2接着層(63)を覆う第5マスクパターン(図示せず)が形成され、第5マスクパターンをエッチングマスクとして使用して第3のp型コンタクト電極(45p)、第3のp型半導体層(45)及び第3活性層(43)をエッチングすることができる。
【0147】
第3エピタキシャルスタック(40)は、発光構造体の全体的な配線接続構造などを考慮して、様々な形状にパターニングすることができる。例えば、第3エピタキシャルスタック(40)は、長方形の構造を有してもよく、一部の領域でエッジが除去された長方形の構造を有することができる。
【0148】
一実施例によると、第3のp型半導体層(45)、第3活性層(43)、及び第3のn型半導体層(41)のそれぞれは、傾斜側壁を有し、第3のp型半導体層(45)の側壁、第3活性層(43)の側壁、及び第3のn型半導体層(41)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。他の実施例によると、第3のp型半導体層(45)、第3活性層(43)、及び第3のn型半導体層(41)のそれぞれは、垂直な側壁を有することができる。この場合には、第3のp型半導体層(45)の側壁、第3活性層(43)の側壁、及び第3のn型半導体層(41)の側壁は、実質的に同一平面であることができる。エッチング工程は、第3のn型半導体層(41)が露出された時点でエッチング工程が停止するようにエッチングガス注入時間などの工程レシピを調節することができる。一実施例によると、第3のn型半導体層(41)の上部の一部をエッチングすることができる。または、追加のマスク工程を経てエピタキシャル積層構造のそれぞれを区別するためにアイソレーションエッチング工程を実行することができる。本エッチング工程を経てエピタキシャル積層構造の間に基板(11)を露出することができる。
【0149】
図14a、
図14b、及び
図14cを参照すると、第1のn型半導体層(21)上に第1のn型コンタクト電極(21n)が形成される。第1のn型コンタクト電極(21n)は、第1のn型半導体層(21)の上面を一部エッチングして第1のn型半導体層(21)の上面から陥没した陥没部を形成し、前記陥没部に金属と同じ導電体を形成することができる。第1のn型コンタクト電極(21n)は、様々な金属を含むことが可能であり、例えばAu/Te合金またはAu/Ge合金で形成することができる。
【0150】
図15a、
図15b、及び
図15cを参照すると、垂直に積層された発光構造体上にンフォーマル(conformally)に第1絶縁膜(81)を形成することができる。第1絶縁膜(81)は、酸化物、例えば、シリコン酸化物および/または窒化ケイ素を含むことができる。
【0151】
本発明の一実施例において、発光構造体がメサ構造で提供されてカスケード側壁を有することにより、メサ構造物上に第1絶縁膜(81)を一定の厚さでコンフォーマルに蒸着することができる。一実施例によると、メサ構造がカスケード側壁を有しながら側壁が傾斜を有することにより、第1絶縁膜(81)は、メサ構造の上部や下部またはメサ構造の間でも一定の厚さでコンフォーマルに蒸着することができる。
【0152】
第1絶縁膜(81)を、パターニングして一部が除去し、これにより、第1~第4コンタクトホール(20CH、30CH、40CH、50CH)が形成される。
図15a、
図15b、及び
図15cは、説明の便宜のためにコンタクトホールの部分を灰色で塗りつぶした図形で示した。
【0153】
第1コンタクトホール(20CH)は、第1のn型コンタクト電極(21n)上に配置されて、第1のn型コンタクト電極(21n)の一部を露出する。第2コンタクトホール(30CH)は、第2のn型半導体層(31)上に配置され、第2のn型半導体層(31)の一部を露出する。第3コンタクトホール(40CH)は、第3のn型半導体層(41)上に配置され、第3のn型半導体層(41)の一部を露出する。第4コンタクトホール(50CH)は、第1~第3のp型コンタクト電極(21p、31p、41p)上に配置され、第1~第3のp型コンタクト電極(21p、31p、41p)の一部を露出する。ここで、第4コンタクトホール(50CH)は1つのコンタクトホールを提供することもあるが、複数本で提供することができる。例えば、図示されたように、第1のp型コンタクト電極(25p)上に配置されて、第1のp型コンタクト電極(25p)の一部を露出する第1のサブコンタクトホール(50CHa)と、第2および第3のp型コンタクト電極(35p、45p)上に配置され、第2および第3のp型コンタクト電極(35p、45p)の一部を同時に露出する第2のサブコンタクトホール(50CHb)で実施することができる。
【0154】
図16a、
図16b、及び
図16cを参照すると、第1~第4コンタクトホール(20CH、30CH、40CH、50CH)が形成された第1絶縁膜(81)上に第1~第4パッド(20pd、30pd、40pd、50pd)が形成される。第1~第4パッド(20pd、30pd、40pd、50pd)は、基板(11)の前面に金属のような導電体で導電膜を形成した後、フォトリソグラフィ工程で形成することができる。
【0155】
第1パッド(20pd)は、第1コンタクトホール(20CH)が形成された部分と重畳するように形成され、これにより、第1コンタクトホール(20CH)を介して第1のn型コンタクト電極(21n)に接続される。第2パッド(30pd)は、第2コンタクトホール(30CH)が形成された部分と、重畳するように形成され、これにより、第2コンタクトホール(30CH)を介して第2のn型半導体層(31)に接続される。第3パッド(40pd)は、第3コンタクトホール(40CH)が形成された部分と、重畳するように形成され、これにより、第3コンタクトホール(40CH)を介して第3のn型半導体層(41)に接続される。第4パッド(50pd)は、第4コンタクトホール(50CH)が形成された部分、すなわち、第1および第2のサブコンタクトホール(50Cha、50CHb)が形成された部分と同時に重畳するように形成され、これにより、第1および第2のサブコンタクトホール(50CHa、50CHb)を介して第1~第3のp型コンタクト電極(25p、35p、45p)と接続される。
【0156】
図17a、
図17b、及び
図17cを参照すると、第1絶縁膜(81)上にコンフォーマル(conformally)に第2絶縁膜(83)を形成することができる。第2絶縁膜(83)は、酸化物、例えば、シリコン酸化物および/または窒化ケイ素を含むことができる。
【0157】
第2絶縁膜(83)は、パターニングされて一部が除去され、これにより、第1~第4スルーホール(20ct、30ct、40ct、50ct)が形成される。
【0158】
第1スルーホール(20ct)は、第1パッド(20pd)上に配置されて、第1パッド(20pd)の一部を露出する。第2スルーホール(30ct)は、第2パッド(30pd)上に配置され、第2パッド(30pd)の一部を露出する。第3スルーホール(40ct)は、第3のパッド(40pd)上に配置され、第3パッド(40pd)の一部を露出する。第4スルーホール(50ct)は、第4パッド(50pd)上に配置され、第4パッド(50pd)の一部を露出する。本発明の一実施例において、第1~第4スルーホール(20ct、30ct、40ct、50ct)は、それぞれ、第1~第4パッド(20pd、30pd、40pd、50pd)が形成された領域内に形成することができる。
【0159】
図18a、
図18b、及び
図18cを参照すると、第1~第4スルーホール(20ct、30ct、40ct、50ct)が形成された第2絶縁膜(83)上に第1~第4のバンプ電極(20bp 、30bp、40bp、50bp)が形成される。
【0160】
第1のバンプ電極(20bp)は、第1スルーホール(20ct)が形成された部分と重畳するように形成され、これにより、第1スルーホール(20ct)を介して、第1パッド(20pd)に接続される。第2のバンプ電極(30bp)は、第2スルーホール(30ct)が形成された部分と、重畳するように形成され、これにより、第2スルーホール(30ct)を介して第2パッド(30pd)に接続される。第3のバンプ電極(40bp)は、第3スルーホール(40ct)が形成された部分と重畳するように形成され、これにより、第3スルーホール(40ct)を介して第3パッド(40pd)接続される。第4のバンプ電極(50bp)は、第4スルーホール(50ct)が形成された部分と、重畳するように形成され、これにより、第4スルーホール(50ct)を介して第4パッド(50pd)と接続される。
【0161】
第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)は、対応する第1~第4パッド(20pd、30pd、40pd、50pd)よりも広い面積を有することができる。また、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)は、平面上で見たときに、第1~第3エピタキシャルスタック(20、30、40)が、光を出射する光出射領域と、少なくとも一部が重畳することができる。
【0162】
第1~第4パッド(20pd、30pd、40pd、50pd)及び第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)は、基板(11)上に導電膜を形成することにより、コンフォーマルに形成することができる。前述したように、第1および第2絶縁膜(81、83)が形成されたメサ構造がカスケード側壁を有することにより、絶縁膜が形成されたメサ構造上に導電膜を、一定の厚さでコンフォーマルに蒸着することができる。第1~第4パッド(20pd、30pd、40pd、50pd)および/または第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)を形成するための導電膜の材料としては、Ni、Ag、Au 、Pt、Ti、Al及びCrからなる群から選択された少なくとも一つを挙げることができる。
【0163】
本発明の一実施例において、上述したような構造を有する発光素子は、パッケージに実装されて、他のデバイス、例えば、プリント回路基板上に実装されて一つの画素として機能することができる。これにより、他の装置に実装しやすい構造で構成され、ファン-アウト配線をさらに提供することができる。
【0164】
図19aは、本発明の一実施例に係る発光素子のファン-アウト配線を適用して、パッケージの形で実装されたことを示した平面図である。も19bは、
図19aのD-D’線に沿った断面図である。
図19a及び
図19bにおいて、説明の便宜のために、第1~第3エピタキシャルスタックは発光構造体(10)に簡略化して図示し、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)も、発光構造体(10)上に形成されたもので簡略化して示した。特に発光構造体(10)は、上面が平らなものとして図示したが、上面に段差および/または傾斜のある構造であり、発光構造体(10)の上面の形状に沿った接続電極とファン-アウト配線の具体的な接続構造は、
図20a、
図20bに図示した。
図20a及び
図20bは、
図19aのPAに対応する領域を斜めに切ったときの二つ断面図である。
【0165】
図19a、
図19b、
図20a、及び
図20bを参照すると、発光素子パッケージは、基板(11)と、基板(11)上に提供された発光構造体(10)、発光構造体(10)をカバーするモールディング層(90)、発光構造体(10)上に提供された第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)、および成形層(90)上に提供された第1~第4のファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)を含んでいる。
【0166】
モールディング層(90)は、板状に提供することができ、基板(11)と発光構造体(10)を板状の成形層(90)内に組み込むことができる。これにより、成形層(90)は、基板(11)と発光構造体(10)が積層された構造において、基板の背面を除く基板(11)と発光構造体(10)の側面と上面の両方をカバーすることができ、全体的に発光構造体(10)と基板(11)を支持する役割をする。
【0167】
本発明の一実施例は、上記した構造に限定されるものではなく、基板(11)の形態に応じて、他の構造を有することもできる。
図19c、
図20c、及び
図20dは、それぞれ
図19b、
図20a、及び
図20bに対応するものであって、基板が除去されたことを示したものである。
【0168】
本発明の一実施例において、基板(11)は、成長基板として使用された後、レーザーリフトオフなどの方法で除去することができる。
図19c、
図20c及び
図20dは、成長基板として使用された基板が除去されることにより、下部の第3エピタキシャルスタック(40)を外部に露出することができる。この場合、成形層(90)は、エピタキシャル層の側面のみをカバーすることができる。
【0169】
本発明の一実施例において、発光構造体の少なくとも一部と基板の端部は、互いに一致することができる。例えば、平面上で見たときに、第1エピタキシャルスタックの第1のn型半導体層の端部と基板の端部は、互いに一致することができ、断面上で見ると、第1エピタキシャルスタックの第1のn型半導体層の側面と基板の側面は同一平面であることができる。
【0170】
モールディング層(90)は、絶縁性物質、例えば、有機高分子からなることができるが、その材料は限定されない。モールディング層(90)は、発光構造体から出射された光が隣接する発光構造体から出射された光と混合されないように、光遮断材料からなることができる。例えば、成形層(90)は、ブラックカラーを有する有機高分子からなることができる。また、成形層(90)において、ブラックカラーを作るカーボン含有量を調節して、ブラックカラーと不透明度を調整することができる。本発明の一実施例において、前記モールディング層(90)のカーボン含有量を調節して、不透明度が低い成形層を使用する場合は、後述するファン-アウト配線を形成する追加工程の進行時のマスクパターンをマッチングすることが容易になる。
【0171】
モールディング層(90)は、発光構造体(10)の側面と上面をカバーするので、発光構造体(10)から出射された光が発光構造体(10)の側面と上面方向に進行することを防止し、前記光は、発光構造体(10)の背面が向かう方向に進むことができる。発光構造体(10)から出射された光は、基板に進行するが、基板(11)の場合には、発光構造体(10)から出射された光が通過する光ガイド部材として作用することができる。ここで、成形層(90)は、基板(11)の側面カバーしているところ、基板(11)が、光ガイド部材として使用され、側面方向に光が出射されることを防止する。最後に、基板(11)の背面には、提供されていないため、発光構造体(10)の背面が向かう方向に出射される光のみが成形層(90)によって邪魔されずに進行する。
【0172】
第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)は、上記成形層(90)上に提供されるものであり、外部の装置と接続されるための配線である。第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)の場合、発光構造体(10)の第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)よりも広い面積を有するように提供され、これにより、外部機器と容易に電気的および/または物理的な接続が可能である。
【0173】
第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)は、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)と一体に接続することができる。
【0174】
第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)と第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)の間には、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)と第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)をそれぞれ一対一で接続するための第1~第4の接続電極(20ce、30ce、40ce、50ce)を提供することができる。例えば、第1のファン-アウト配線(20FL)と第1のバンプ電極(20bp)の間には、第1の接続電極(20ce)を提供することができ、第2のファン-アウト配線(30FL)と第2のバンプ電極(30bp)の間には、第2の接続電極(30ce)を提供することで、第3のファン-アウト配線(40FL)と第3のバンプ電極(40bp)の間には、第3の接続電極(40ce)を提供することができ、第4ファン-アウト配線(50FL)と第4のバンプ電極(50bp)の間には、第4の接続電極(50ce)を提供することができる。モールディング層(90)は、第1~第4の接続電極(20ce、30ce、40ce、50ce)の両方を包み込む形で提供される。
【0175】
本発明の一実施例において、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)は、成形層(90)上に提供され、接合された状態で提供されることで、発光素子パッケージの全体的な構造での剛性が向上する効果を得ることができる。例えば、成形層(90)の場合、脆性を持っているが、発光構造体(10)と基板(11)が提供された部分とそうでない部分での厚さの差が存在するため、パッケージ内の構造での領域に応じて剛性が異なる場合がある。これらの成形層(90)の上部に第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)が提供されることで、成形層(90)の全体的な剛性を向上させることができる。
【0176】
また、本発明の一実施例において、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)は、発光構造体(10)との重畳した領域だけでなく、発光構造体(10)と重畳していない領域までカバーすることができる。例えば、図示したように、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)は、発光構造体(10)と重畳した領域から外側方向に延長された形で提供することができる。第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)は、列の分散が容易な導電体を提供することができ、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)による熱分散効果を向上させることができる。
【0177】
本発明の一実施例において、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)が形成された成形層(90)上に第3絶縁膜(85)が提供される。第3絶縁膜(85)は、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)の上面の一部を露出する開口を有する。第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)の上面が一部露出されることによって、その上面を介して、以来の他のデバイスと第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)を電気的に接続することができる。第3絶縁膜(85)は、互いに隣接するファン-アウト配線の間に提供され、ファン-アウト配線の上面の一部を覆うように、ファン-アウト配線の上面に延長される。これにより、互いに隣接するファン-アウト配線の露出された部分の間隔は、互いに隣接する二つのバンプ電極との間の間隔よりも大きく形成され、後に外部装置との接続時に断線の可能性が最小限に抑えられる。
【0178】
本発明の一実施例において、発光構造体(10)が提供されることにより、光が出射される領域を光出射領域(EA)と称し、上述した実施例で確認できるように、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)は、光出射領域(EA)と重畳して提供される。発光構造体(10)の光出射領域(EA)は、発光構造体の全体的な大きさに応じて異なることがあるが、発光構造体(10)自体の大きさが小さいことが一般的なため、光出射領域(EA)自体も非常に狭い面積に形成され、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)は構造の特性上、光出射領域(EA)と重畳することになる。第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)と、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)は、第1~第4のバンプ電極(20bp、30bp、40bp、50bp)と、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)が重畳した部分で、第1~第4の接続電極(20ce、30ce、40ce、50ce)によって接続されているが、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)は、光出射領域(EA)と、可能な限り、重畳しないように光出射領域(EA)の外側に提供することができる。特に、ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)が第3絶縁膜(85)によってカバーされずに露出された部分は、光出射領域(EA)と重畳しないこともある。すなわち、上記ファンアウト配線の露出された領域は、前記光出射領域と離隔することができる。
【0179】
例えば、
図19aにおいて、水平方向に互いに隣接する二つの接続電極との間の幅を第1の幅(W1)と呼び、互いに隣接する二つのファン-アウト配線間の幅を第2幅(W2)と呼び、第2の幅(W2)は、第1の幅(W1)よりも大きくなることがある。また、互いに隣接する二つのファン-アウト配線における第3絶縁膜(85)によってカバーされずに露出された部分の幅を第3の幅(W3)と呼び、第3の幅(W3)は、第1および第2の幅(W1、W2)より大きく提供することができる。ここで、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)の一部は、第3絶縁膜(85)がなく、露出した部分との間の距離が大きく形成されることにより、後にファン-アウト配線それぞれの露出された部分と、他の構成要素との電気的接続時の断線の危険性が最小限に抑えられる。
【0180】
これに加えて、
図19bにおいて、互いに隣接する二つのバンプ電極との間の距離を第1距離(D1)と呼び、互いに隣接する二つのファン-アウト配線間の距離を第2距離(D2)と呼び、互いに隣接する両方の接続電極との間の距離を第3距離(D3)と呼び、第2の距離(D2)は、第1の距離(D1)よりも大きくなることがある。また、第3の距離(D3)は、第1の距離(D1)と第2の距離(D2)との間の値を有することができる。
【0181】
互いに隣接する二つのファン-アウト配線における第3絶縁膜(85)がなく、露出された部分の距離を第4の距離(D4)といえば、第4の距離(D4)は、第1~第3の距離(D1、D2、D3)より大きく提供されることができる。
【0182】
これにより、ファン-アウト配線と光出射領域の重畳した面積は、バンプ電極と光出射領域の重畳した面積よりも小さく形成することができる。これは、ファン-アウト配線の断線を低減させるためのものである。ファン-アウト配線が光出射領域と重畳して形成される場合、互いに隣接するファン-アウト配線間の間隔が狭いため、断線の恐れがあるが、それに応じて、本発明の一実施例では、互いに隣接するファン-アウト配線の間を、可能な限り広く形成するように、発光構造体の光出射領域と重畳しないように、ファン-アウト配線を形成することができる。
【0183】
上述したファン-アウト構造を有する発光素子は、パッケージの形で容易に外部デバイス、例えば、プリント回路基板などに表面実装することができるが、これらのファン-アウト構造を有する発光素子パッケージの製造方法を以下に説明する。
【0184】
図21a~
図21iは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を順次示した断面図である。以下の図面では、説明の便宜のために、いくつかの構成要素は省略して、基板と発光構造体を一つの発光ユニット(10UT)に単純化して説明する。
【0185】
図21aを参照すると、上述した方法で基板(11)上に多数個の発光ユニット(10UT)が形成され、各発光ユニット(10UT)上にメッキ等を利用して接続電極(ce)が形成される。次に、各発光ユニット(10UT)と基板(11)が第1カットライン(CT1)に沿って切断されることで、多数の発光ユニット(10UT)が形成される。多数の発光ユニット(10UT)上に第3接着層(65)が提供され、第3接着層(65)によって、多数の発光ユニット(10UT)が支持される。ここで、第3接着層(65)は、永久的な接着のためのものではなく、条件に応じて取り外しが可能な粘着層として使用することができる。
【0186】
図21bを参照すると、一時的な基板(11c)の上に第4接着層(67)を形成し、前記第3接着層(65)に取り付けられた発光ユニット(10UT)を上部に配置し、第3接着層(65)の上部から下部方向にピン(PN)のようなツールを利用して、発光ユニット(10UT)を加圧している。第4接着層(67)は、第3接着層(65)よりも接着力が大きい物質であることができ、第4接着層(67)も、粘着層として使用することができる。
【0187】
ここで、ピンのようなツールを使用して、特定の発光ユニット(10UT)だけ一時的な基板(11c)上に移動させることができる。これに加えて、互いに隣接し発光ユニット(10UT)との間の間隔を多様に調節することができるが、同時に多くの発光ユニット(10UT)を一定間隔で配置させることが可能である。本発明の一実施例において、互いに隣接する発光ユニット(10UT)との間の間隔を十分に維持することにより、後にファン-アウト配線(FL)が形成された領域を確保することができる。
【0188】
本実施例において、発光ユニット(10UT)が、他の構成要素(例えば、一時的基板(11c))に移動される場合、発光ユニット(10UT)は、上述した方法以外にも、様々な方法で移動することができる。例えば、ピックアンドプレース(Pick and Place)装置を利用したり、選択的なレーザーリフトオフ方法を利用したりするなどの様々な方法で発光ユニット(10UT)を移動させることができる。
【0189】
上部から下部方向に加圧された発光ユニット(10UT)は、
図21cに示すように、第4接着層(67)によって、一時的な基板(11c)上に移動することができる。
【0190】
図21dを参照すると、一時的基板(11c)上に提供された発光ユニット(10UT)上に成形層(90)を形成することができる。モールディング層(90)は、有機高分子からなることができ、発光ユニット(10UT)上に塗布または印刷した後、硬化することができる。
【0191】
図21eを参照すると、発光ユニット(10UT)上に形成された成形層(90)は、その上面が、接続電極(ce)の上面と平行になるように化学的および/または物理的に研磨することができる。その結果、発光ユニット(10UT)上に提供された接続電極(ce)の上面が外部に露出される。
【0192】
図21fを参照すると、成形層(90)上にファン-アウト配線(FL)が形成される。ファン-アウト配線(FL)は、接続電極(ce)にそれぞれ接続されるように接続電極(ce)と重畳した領域を有する。
【0193】
図21gを参照すると、ファン-アウト配線(FL)が形成された成形層(90)上に第3絶縁膜(85)が形成される。第3絶縁膜(85)は、互いに隣接する二つのファン-アウト配線(FL)の間に形成され、ファン-アウト配線(FL)の上面に一部延長される。これにより、互いに隣接する二つのファン-アウト配線(FL)の露出された部分との間の間隔は、実際の二つのファン-アウト配線(FL)の間の間隔よりも大きい。
【0194】
ファン-アウト配線(FL)が形成された発光ユニット(10UT)が適切なサイズに、パッケージ内に含まれるモールディング層(90)が第2カットライン(CT2)に沿って切断されることで、発光素子パッケージが形成される。このとき、発光ユニット(10UT)が個別に分離されて含まれるように切断されることもでき、多数の発光ユニット(10UT)が含まれるように広い面積でカットされることもできる。カット時の発光ユニット(10UT)の数及びその面積等は、その後の発光ユニット(10UT)が実装されているデバイスによって異なるように設定することができる。
【0195】
本実施例において、成形層(90)などをカットする段階で、一時的な基板(11c)を一緒に図示したが、一時的な基板(11c)を除いた領域をカットすることができる。一時的な基板(11c)は、
図21hのように、一時的な基板(11c)を除去する。一時的な基板(11c)は、レーザーリフトオフ工程などを介して除去することができる。
【0196】
図21iを参照すると、発光ユニット(10UT)の上面に第5接着層(69)が提供され、発光素子パッケージが第5接着層(69)に接着される。ここで、第5接着層(69)は、粘着層として使用することができ、発光素子パッケージの下部に形成された第4接着層(67)を除去することにより、発光ユニット(10UT)の下部が外部に露出される。発光ユニット(10UT)を含む発光素子パッケージは、第5接着層(69)に付着した状態で他のデバイスに移送された後、他のデバイスの表面に配置することができる。
【0197】
上述した方法で、本発明の一実施例に係る発光素子のファン-アウト構造が容易に形成される。
【0198】
上述したように、本実施形態に係る発光素子パッケージは、様々なサイズのモジュールで提供することができる。つまり、様々な数の発光素子パッケージを一つのモジュール内に含むことができる。
【0199】
図22a及び
図22bは、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージが一つのモジュールとして使用された例を示す断面図である。
【0200】
図22aを参照すると、一つのモジュール内には、すべての4つの発光素子パッケージが2×2行列の形で提供することができる。発光素子パッケージの数や配列形態は、適用しようとする用途に応じて多様に変更することができる。各発光素子パッケージには、4つの発光体を提供することができる。四つの発光素子パッケージを第1~第4発光素子パッケージ(PK1、PK2、PK3、PK4)と称し、第1~第4発光素子パッケージ(PK1、PK2、PK3、PK4)は、互いに同じ光を出す発光素子パッケージを使用したり、または別の光を出す発光素子パッケージを使用したりすることができる。または、同じ光を出す発光素子パッケージを使用するが、各発光構造体と、これに接続されたファン-アウトの電極の位置を異なるように形成することができる。
【0201】
本発明の一実施例においては、1つのモジュール内に提供された複数の発光素子パッケージは、製造時に、一つの段階で一度に製造することができる。
【0202】
特に、
図22bを参照すると、同じ電圧が印加される配線の場合には、分離されていない一つの配線で形成が可能なであるが、発光素子パッケージが表示装置の画素として使用されるときに、同じ共通電圧が印加されるべき第4のファン-アウト配線(40FL)を形成するとき、第1~第4発光素子パッケージ(PK1、PK2、PK3、PK4)の対応する第4のファン-アウト配線(40FL)を互いに隣接する位置に配置させた後に、分離されていない一体に形成することができる。このように、第4のファン-アウト配線(40FL)を一つの分離されていない一体に形成する場合は、1つの第4ファン-アウト配線(40FL)の面積が増加することにより、後に外部装置との接続が容易になるのはもちろん、広い面積に起因する熱の放出効果も改善することができる。また、後述する再配線が発光素子パッケージに追加されたときの成長線の配置を容易にすることができる利点もある。
【0203】
本発明の一実施例に係る発光素子パッケージにおいて、ファン-アウト構造は、これに限定されるものではなく、ファン-アウト配線とこれに伴う電極の形成位置の自由度が増加するように、追加の再配線を発光素子パッケージに形成することができる。
【0204】
図23a及び
図23bは、上述した発光素子パッケージにおいて、追加の再配線を形成することを示す断面図であり、
図24a及び
図24bは、本発明の一実施形態に係る
図23a及び
図23bに示された発光素子パッケージにおいて、1つの発光素子パッケージの部分に対応する詳細な断面図として、
図24aは、基板(11)が使用される場合の発光素子パッケージの実施例であり、
図24bは、基板が成長基板として使用された後、レーザーリフトオフなどの方法で除去された場合の発光素子パッケージの実施例である。
【0205】
先に
図23a、
図23b、および24aを参照すると、ファン-アウト配線(FL)が形成された一次的な基板(11c)上にメッキなどの工程を経て成長線(RL)を形成することができる。成長線(RL)は、各ファン-アウト配線(FL)に対応して提供することができる。次に、成長線(RL)が形成された一次的な基板(11c)の上に追加モールディング層(90’)をさらに形成して研磨などを経て、成長線(RL)の上面を露出することができる。上記の追加モールディング層(90’)は、ブラックカラーまたは不透明度が低い物質になることがあり、成形層(90)と同じ色に違いがある。
【0206】
成長線(RL)を追加するとき、互いに隣接する成長線(RL)との間の間隔は、互いに隣接し、前記第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)との間の間隔とは異なるように形成することができる。特に、互いに隣接する成長線(RL)との間の間隔が互いに隣接し、前記第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)との間の間隔を大きく形成することができ、これにより、互いに隣接する成長線(RL)との間の断線の可能性がさらに低下する。
【0207】
次に
図23a、
図23b、および24bを参照すると、本実施例に係る発光素子パッケージは、基板が成長基板として使用された後、レーザーリフトオフなどの方法で除去されるため、下部に別途の基板が提供されず、下部のエピタキシャルスタック、すなわち、第3エピタキシャルスタック(40)を外部に露出することができる。
【0208】
第1~第3のファン-アウト配線は、上述した実施例のように提供されることがあるが、成長線(RL)の位置に基づいて省略することもできる。本実施例においては、第1~第3のファン-アウト配線が省略されたことを示すものであり、第1~第4の接続電極(20ce、30ce、40ce、50ce)がすぐに成長線(RL)に接続されたことを示した。成長線(RL)は、図示されたように、第1~第4の接続電極(20ce、30ce、40ce、50ce)に直接接触することができ、この時、平面上で互いに重畳することができる。この場合には、互いに隣接する成長線(RL)との間の間隔は、ファン-アウト配線を形成するよりも狭く形成することができる。
【0209】
図25は、上述した発光素子パッケージにおいて、追加の再配線を形成したときの実施例として、ダミー電極(DM)が形成されたことを示す断面図である。
図25を参照すると、再配線が形成されるとき、第1~第4ファン-アウト配線(20FL、30FL、40FL、50FL)と接続されず、絶縁されたダミー電極(DM)をさらに形成することができる。ダミー電極(DM)は、互いに隣接する二つの成長線の間に提供することができ、熱伝導性の高い物質で形成することができる。ダミー電極(DM)は、各発光構造体からの熱を可能な限り効率的に分散させることができるように、各発光構造体のすぐ上の上部、またはこれに隣接する領域を提供することができる。熱伝導性の高い物質で実施することにより、周辺の熱を分散させ、放熱効果を高める。しかし、ダミー電極(DM)の位置は、これに限定されるものではなく、必要に応じて放熱効果を高めるための他の位置に形成することができることは、もちろんである。
【0210】
図23a、
図23b、
図24、及び
図25は、再配線がファン-アウト配線上に形成されたことを一例として図示したが、これは説明の便宜のためのもので、成長線の形状は、これとは異なる場合がある。また、本実施例では、成長線が単一層構造であることだけを図示したが、成長線は多層構造を有することもできる。成長線の形状は、後に発光素子パッケージが適用される装置に応じて様々な形で変更することができ、これにより、発光素子パッケージの実装が容易度を著しく向上することができる。
【0211】
このように再配線構造を発光素子パッケージに追加する場合は、追加の成形層による発光素子パッケージの剛性を向上することができる。成形層の場合、脆性が大きくなることがあるが、追加の成形層により脆性を低減させることができるからである。
【0212】
本発明の一実施例において、発光素子パッケージは、様々なデバイス、例えば、配線と絶縁層が形成された金属基板や、プリント回路基板のような他のデバイスに実装することができる。
【0213】
図26は、本発明の一実施例に係る発光素子パッケージは、電極が形成されたプリント回路基板に実装された例を示す断面図である。
【0214】
図26を参照すると、発光素子パッケージは、単数または複数本を提供することができ、電極(EL)が形成されたプリント回路基板(ST)上に反転(反轉)され、はんだ(SD)を間に置いて電気的に接続することができる。つまり、各発光素子パッケージは、発光構造体(10UT)の背面方向に上部を向くように反転された後、プリント回路基板(ST)に配置される。露出されたファン-アウト配線(FL)とプリント回路基板(ST)上電極(EL)との間には、はんだ(SD)が提供され、はんだ(SD)でファン-アウト配線(FL)とプリント回路基板(ST)上の電極(EL)がそれぞれ電気的に接続される。
【0215】
本実施例において、プリント回路基板(ST)上に発光素子パッケージを支持するモールド(MD)を提供することができる。モールド(MD)は、発光素子、プリント回路基板(ST)上に提供され、発光素子パッケージの側面とはんだ(SD)による接続部分を全てカバーすることにより、プリント回路基板(ST)と発光素子パッケージの実装信頼性を向上させる。ここで、モールド(MD)は、発光素子パッケージの間の領域、およびプリント回路基板(ST)と、各発光素子パッケージとの間の領域との間に充填され、特に、プリント回路基板(ST)と、各発光素子パッケージとの間のはんだ(SD)を完全に囲む形で提供される。モールド(MD)は、モールドをなす材料を発光素子パッケージが実装されたプリント回路基板(ST)に提供し、前記材料を硬化させる方法で製造することができる。例えば、モールド(MD)を製造するためにトランスファーモールド(transfer mold)方法や、真空ラミネート(vacuum lamination)法を利用することができる。しかし、モールド(MD)を形成する方法はこれに限定されるものではなく、発光素子パッケージの間の領域、およびプリント回路基板(ST)と、各発光素子パッケージとの間の領域との間に充填することがある場合は、これ以外の様々な方法を使用することもある。本発明の一実施例によると、発光素子パッケージの間の領域、およびプリント回路基板(ST)と、各発光素子パッケージとの間の領域の間にモールドが形成されることにより、発光素子パッケージとプリント回路基板(ST)との間の接着力が向上し、全体的な構造での剛性が高められる。
【0216】
また、モールド(MD)は、光遮断材料からなることができ、この場合には、互いに隣接する二つの発光素子パッケージの間の光の混色を阻止することもできる。モールド(MD)が光遮断材料に使われると、各発光素子パッケージから出射された光は、発光素子パッケージの発光ユニット(10UT)の背面が向かう方向(現図面では上部方向)にのみ光が出射され、その他の方向、例えば、側面が向かう方向や、発光ユニット(10UT)の前面が向かう方向への光の進行が防止される。
【0217】
本発明の一実施例において、発光素子パッケージがプリント回路基板(ST)上に配置されるときリペアしやすい構造で配置することができる。
図27は、プリント回路基板(ST)上に1つの発光素子パッケージが実装されたときの断面を示したものである。本発明の一実施例において、発光素子パッケージは、プリント回路基板(ST)上に多数個を配置することができ、特に、発光素子パッケージが表示装置の画素として使用される場合には、多数の発光素子パッケージが印刷回路基板(ST)上に配列されることがあることに留意されるべきである。発光素子パッケージが表示装置の画素として使用される場合には、多数の発光素子パッケージは、電極や配線が形成された基板であって、プリント回路基板、ガラス基板、有機高分子基板など行列形態に配列することができる。
図27は、説明の便宜のために一つの発光素子パッケージのみ図示した。
【0218】
図27を参照すると、プリント回路基板(ST)上電極(EL)は、発光素子パッケージの対応するファン-アウト配線(FL)よりも大きい面積で提供されることができる。プリント回路基板(ST)上電極(EL)とファン-アウト配線(FL)の間には、はんだ(SD)は、プリント回路基板(ST)上電極(EL)の広い面積に沿ってはんだ(SD)が提供される。これにより、はんだ(SD)は、発光素子パッケージの外側に露出された部分を有することができる。
【0219】
これらの接続構造を有する装置は、発光素子パッケージに欠陥がある場合、容易に欠陥がある発光素子パッケージをプリント回路基板(ST)から分離して除去することができる。発光素子パッケージをプリント回路基板(ST)から分離したときに、はんだ(SD)の部分にレーザーを照射して溶融させる過程を経ることができるが、本実施例では、はんだ(SD)が発光素子パッケージの外側に露出されることにより露出されたはんだ(SD)の部分にレーザーを容易に照射することができる。これにより、本実施例によれば、発光素子パッケージに欠陥がある場合でも、発光素子パッケージが実装されたデバイスのリペアが容易になる利点がある。
【0220】
以上では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練された当業者または当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、後述される特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び技術領域から逸脱ない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解できるだろう。
【0221】
したがって、本発明の技術的範囲は、明細書の詳細な説明に記載された内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって定め完成する。