(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】ダッシュボードソフトウェア用適合可能グラフィカルユーザインターフェース
(51)【国際特許分類】
G06F 3/048 20130101AFI20240925BHJP
【FI】
G06F3/048
(21)【出願番号】P 2022568822
(86)(22)【出願日】2021-05-04
(86)【国際出願番号】 EP2021061765
(87)【国際公開番号】W WO2021228632
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-12-28
(32)【優先日】2020-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008981
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】BASF Coatings GmbH
【住所又は居所原語表記】Glasuritstrasse 1, D-48165 Muenster,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100100354
【氏名又は名称】江藤 聡明
(74)【代理人】
【識別番号】100167106
【氏名又は名称】倉脇 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100194135
【氏名又は名称】山口 修
(74)【代理人】
【識別番号】100206069
【氏名又は名称】稲垣 謙司
(74)【代理人】
【識別番号】100185915
【氏名又は名称】長山 弘典
(72)【発明者】
【氏名】クラーム,ゼバスティアン
【審査官】菅原 浩二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06874128(US,B1)
【文献】特表2014-522514(JP,A)
【文献】特開2013-140564(JP,A)
【文献】米国特許第05644737(US,A)
【文献】特開2013-161407(JP,A)
【文献】特開2018-092254(JP,A)
【文献】特開2020-064571(JP,A)
【文献】特開2010-244454(JP,A)
【文献】特開2008-310505(JP,A)
【文献】特開2017-219893(JP,A)
【文献】国際公開第02/025420(WO,A1)
【文献】特開昭61-147290(JP,A)
【文献】特開2018-116476(JP,A)
【文献】特開2011-018085(JP,A)
【文献】特開2015-176108(JP,A)
【文献】特開2014-059836(JP,A)
【文献】特開平08-123653(JP,A)
【文献】塩田紳二,開発が進む「Windows Terminal」、タブ内の複数ペインの分割や日本語IMEの利用も可能に[online],Windows 10 The Latest ,日本,2020年01月09日,<インターネット:URL: https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2001/09/news012.html><検索日:2024年4月19日>
【文献】『上下左右にタブを分割 ~ターミナルアプリ「Windows Terminal」 v0.7が公開』の2019年11月28日付けアーカイブ,2019年11月28日,<オンライン:URL: https://web.archive.org/web/20191128124616/https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1221197.html><検索日:2024年4月19日>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実施されるダッシュボードソフトウェア用のグラフィカルユーザインターフェース(100)(GUI)を生成する方法であって、
a)GUI(100)に関連するディスプレイ上の利用可能なエリア又はサブエリア(110)を選択する入力を受信するステップと、
b)エリア又はサブエリア(110)を水平方向(250)に分割するか垂直方向(240)に分割するかの選択からなる2値入力を受信するステップであって、その2値入力は、2つの表示のうちの1つだけを選ぶことができる1つの情報であり、その2つの表示のうちの1つは「水平方向に分割する」ことを示し、もう1つは「垂直方向に分割する」ことを示す、ステップと、
c)ステップb)でなされた選択に応じて、エリア又はサブエリア(110)を、予め決められた面積比を有する2つのサブエリア(110)に、水平方向(250)又は垂直方向(240)いずれかに分割するステップと、
d)所望のグリッドが得られるまで、ステップa)からc)を繰り返すステップと、
e)ステップd)で得られたグリッドの少なくとも1つのサブエリア(110)に、ダッシュボードソフトウェアによって提供される少なくとも1つのデータオブジェクトタイプを割り当てるステップと、
f)サブエリア(110)に割り当てられたデータオブジェクトを表示させる工程と、
を備えるコンピュータにより実施される方法
であって、
ステップb)における選択が、コンピュータマウスを使用してカーソルをエリア又はサブエリア(110)内に移動させ、さらにマウスの左クリックを実行してエリア又はサブエリアの水平分割(250)を選択し、又はマウスの右クリックを実行してエリア又はサブエリア(110)の垂直分割(240)を選択することによってなされるか、又は
ステップb)における選択が、コンピュータマウスを使用してカーソルをエリア又はサブエリア(110)内に移動させ、さらにマウスの右クリックを実行してエリア又はサブエリアの水平分割(250)を選択し、又はマウスの左クリックを実行してエリア又はサブエリア(110)の垂直分割(240)を選択することによってなされる、方法。
【請求項2】
ステップa)におけるエリア又はサブエリア(110)は、カーソルをエリア又はサブエリア(110)内に移動させることによって選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
データオブジェクトが前記エリア又はサブエリア(110)に割り当てられていない限り、ステップa)~c)の取り消し又はやり直しができる、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
データオブジェクトが、数字、テキスト、記号、表、図、及び画像からなる群から選択される、請求項1~
3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
データオブジェクトは、測色ソフトウェアによって得られた測定データを表す、請求項1~
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
ステップd)で得られたグリッドの各サブエリア(110)の境界を移動させてグリッドを修正することができ、サブエリア(110)の境界は、コンピュータマウスを使用して、ポイントを当てクリックして境界を選択し、次に所望の位置までポインタをドラッグすることによって移動する、請求項1~
5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
グリッドが保存可能である、請求項1~
6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
GUI(100)が、ディスプレイの縁の任意の位置に固定できる高速起動ボタンバー(120)を備える、請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記高速起動ボタンバー(120)は、固定されていないときに、その位置からフロート・イン及びフロート・アウトすることができる、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
異なる機能を起動するボタン(130)を、ドラッグアンドドロップによって高速起動ボタンバー(120)に追加及び削除できる、請求項
8又は
9に記載の方法。
【請求項11】
g)データオブジェクトの少なくとも2つをグループ化するステップと、
h)データオブジェクトのグループを共通の色及び/又は番号付けによって強調表示するステップと、
を備える請求項1~
10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
コンピュータによって実行可能なコンピュータ可読命令を保存する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
a)ディスプレイ上の利用可能なエリア又はサブエリア(110)を選択する入力を受信し、
b)エリア又はサブエリア(110)が水平方向に分割されることを定義する(250)か、又はエリア又はサブエリア(110)が垂直方向に分割されることを定義する(240)のいずれかの2値入力を受信し、その2値入力は、2つの表示のうちの1つだけを選ぶことができる1つの情報であり、その2つの表示のうちの1つは「水平方向に分割する」ことを示し、もう1つは「垂直方向に分割する」ことを示し、
c)ステップb)で受信した2値入力に応じて、エリア又はサブエリア(110)を、予め決められた面積比を有する2つのサブエリア(110)に、水平方向(250)又は垂直方向(240)いずれかに分割し、
d)所望のグリッドが得られたことを示す入力を受信するまで、ステップa)からc)を繰り返し、
e)コンピュータメモリに存在する少なくとも1つのデータオブジェクトをステップd)で得られたグリッドの少なくとも1つのサブエリア(110)に割り当てる複数の入力を受信し、
f)割り当てられたデータオブジェクトをサブエリア(110)に表示するように動作可能なコンピュータ可読媒体
であって、
ステップb)における選択が、コンピュータマウスを使用してカーソルをエリア又はサブエリア(110)内に移動させ、さらにマウスの左クリックを実行してエリア又はサブエリアの水平分割(250)を選択し、又はマウスの右クリックを実行してエリア又はサブエリア(110)の垂直分割(240)を選択することによってなされるか、又は
ステップb)における選択が、コンピュータマウスを使用してカーソルをエリア又はサブエリア(110)内に移動させ、さらにマウスの右クリックを実行してエリア又はサブエリアの水平分割(250)を選択し、又はマウスの左クリックを実行してエリア又はサブエリア(110)の垂直分割(240)を選択することによってなされる、コンピュータ可読媒体。
【請求項13】
システムであって、
1)少なくとも1つの入力装置と、
2)少なくとも1つのディスプレイと、
3)メモリと、
4)前記少なくとも1つの入力装置、前記少なくとも1つのディスプレイ、及び前記メモリと相互動作可能に結合された少なくとも1つのハードウェアプロセッサであって、
a)前記ディスプレイ上の利用可能なエリア又はサブエリア(110)を選択する入力を受信し、
b)エリア又はサブエリア(110)が水平方向に分割されることを定義する(250)か、又はエリア又はサブエリアが垂直方向に分割されることを定義する(240)ことのいずれかの2値入力を受信し、その2値入力は、2つの表示のうちの1つだけを選ぶことができる1つの情報であり、その2つの表示のうちの1つは「水平方向に分割する」ことを示し、もう1つは「垂直方向に分割する」ことを示し、
c)ステップb)で受信した2値入力に応じて、エリア又はサブエリアを、予め決められた面積比を有する2つのサブエリア(110)に、水平方向(250)又は垂直方向(240)いずれかに分割し、
d)所望のグリッドが得られたことを示す入力を受信するまで、ステップa)からc)を繰り返し、
e)メモリに存在する少なくとも1つのデータオブジェクトをステップd)で得られたグリッドの少なくとも1つのサブエリア(110)に割り当てる複数の入力を受信し、
f)サブエリア(110)に割り当てられたデータオブジェクトを表示する、ように構成されたハードウェアプロセッサと、
を備えるシステム
であって、
ステップb)における選択が、コンピュータマウスを使用してカーソルをエリア又はサブエリア(110)内に移動させ、さらにマウスの左クリックを実行してエリア又はサブエリアの水平分割(250)を選択し、又はマウスの右クリックを実行してエリア又はサブエリア(110)の垂直分割(240)を選択することによってなされるか、又は
ステップb)における選択が、コンピュータマウスを使用してカーソルをエリア又はサブエリア(110)内に移動させ、さらにマウスの右クリックを実行してエリア又はサブエリアの水平分割(250)を選択し、又はマウスの左クリックを実行してエリア又はサブエリア(110)の垂直分割(240)を選択することによってなされる、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ダッシュボードソフトウェア製品、例えば測色ソフトウェア製品のためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)、コンピュータにより実施されるGUIを生成する方法、及び該方法を実行するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車塗装ラインでは、車体及び付属部品の同一色の塗装を実現することが重要である。バッチ一貫性や生産一貫性などのコンプライアンスを確保し、色の仕様や測色特性の許容範囲が満たされることを保証するために、生産工程の品質管理を支援するソフトウェアツールが開発されてきた。
【0003】
その一例が、BASFコーティングス社が開発したColorCARE(登録商標)ソフトウェアで、とりわけColorCARE(登録商標)Toolboxである。このソフトウェアは、ボディと、ハッチ、バックミラー、ドアハンドルなどの追加パーツとのカラーマッチングの継続的な監視を可能とする。このソフトウェアは、機器による測色と分析手法とを組み合わせ、この統計データをグラフィックに変換し、偏差を表示する。
【0004】
ソフトウェアは、アプリケーションのユーザに情報を表示するよう実行されるコンピューティングデバイスのビジュアルディスプレイに収まるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成する必要がある。特定のアプリケーション及びユーザが調べる情報に応じて、多数の異なる様々なデータオブジェクトが表示される必要がある。ユーザが最大限使いやすいように最大限の柔軟性を備えたGUIレイアウトを構成できるコンピュータにより実施される方法及びコンピュータシステムを提供する必要がある。
【0005】
EP2930613A1には、ユーザインターフェースレイアウトを生成する方法、システム、及びコンピュータプログラム製品が記載されている。コンピュータにより実施される1つの方法には、複数のデータ表示フィールドの優先順位に基づいて、グラフィカルユーザインターフェースに関連する利用可能な垂直スペースを複数の許容垂直スペース割り当てに分割することと、コンピュータによって、データ表示フィールドに関連する許容垂直スペース割り当てを満たすために拡張する各データ表示フィールドに続くスラックを計算することと、複数のデータ表示フィールドの中でスラックを割り当てることと、コンピュータによって、複数のデータ表示フィールドの中でスラックの割り当てに続くスラックを再計算することと、グラフィカルユーザインターフェースにおける複数のデータ表示要素の表示を最終決定することとが含まれる。
【0006】
US6874128B1には、マウス駆動型スプリッタプログラム及びアルゴリズムが記載されている。表示ウィンドウを分割する方法には、表示ウィンドウの開始点から表示ウィンドウの終了点までカーソルをドラッグして移動させることと、表示ウィンドウを2つの別々の分割表示ウィンドウに分割することとが含まれ、別々の分割表示ウィンドウの各々は、開始点及び終了点を通過する線と略整合した新たに形成された縁を有する。分割表示ウィンドウの各々に関連するスクロール可能なリストボックスが設けられ、各リストボックスは、関連するウィンドウに表示する1つ又は複数の表示オプションを含み、表示オプションの1つが分割表示ウィンドウの各々に表示するために選択され、選択された表示オプションに関連するビジュアルディスプレイが分割表示ウィンドウの各々の中に表示される。
【0007】
WO02/25420A1には、ペイン分割コントロール及び開いているビューのリストを有する非表示可能なビューバーを提供するコンピュータディスプレイを有するビュー管理システムが記載されている。ペイン分割コントロールの特定のものを選択することにより、システムユーザは、ディスプレイを構成して、タイル状のビューの任意の数及び配置を表示することができる。ビューバーに表示されるリストで開いているビューの1つを選択するだけで、ユーザはそのビューを現在フォーカスのあるペインに割り当てることができる。また、カーソルを操作するポインティングデバイスを用いたクリック・ドラッグ・ドロップ操作により、一対のペインの内容を簡単に入れ替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】EP2930613A1
【文献】US6874128B1
【文献】WO02/25420A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示は、グラフィカルユーザインターフェースのレイアウトを生成するための、コンピュータにより実施される方法、コンピュータ可読媒体、及びコンピュータシステムに関する。請求項1、14及び15に定義されるような、コンピュータにより実施される方法、コンピュータ可読命令を保存するコンピュータ可読媒体、及びシステムが提供される。さらなる実施形態は、従属請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1a】
図1aは、本開示の方法で生成されたGUIの例示的なスクリーンショットである。
【
図1b】
図1bは、本開示の方法で生成されたGUIの別の例示的なスクリーンショットである。
【
図2】
図2は、本開示のユーザインターフェースレイアウトを生成する方法のステップのいくつかを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、コンピュータにより実施されるダッシュボードソフトウェア製品用のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成する方法を提供する。この方法には、以下のステップが含まれる:
a)GUIに関連するディスプレイ上の利用可能な(サブ)エリアを選択する入力を受信するステップと、
b)(サブ)エリアを水平方向に分割するか垂直方向に分割するかの選択からなる2値入力を受信するステップと、
c)ステップb)でなされた選択に応じて、(サブ)エリアを、予め決められた面積比を有する2つのサブエリアに、水平方向又は垂直方向いずれかに分割するステップと、
d)所望のグリッドが得られるまで、ステップa)からc)を繰り返すステップと、
e)ステップd)で得られたグリッドの少なくとも1つのサブエリアに、ダッシュボードソフトウェアによって提供される少なくとも1つのデータオブジェクトを割り当てるステップと、
f)割り当てられたサブエリアのデータオブジェクトを表示するステップ。
本開示の文脈では、ダッシュボードソフトウェア製品は、多数の異なる様々なデータオブジェクトを表示し、制御する必要があるソフトウェアである。例としては、例えば、株式、債券、オプション、通貨、商品などを取引するための取引ソフトウェアアプリケーション、脈拍、血圧、呼吸回数、酸素飽和度、心拍、脳波などの患者の複数のバイタルパラメータを監視する健康分野のソフトウェアアプリケーション、機械、例えば、排気パラメータ、圧力、液体流量、ガス流量、電圧、電流、電力、トルク、温度、回転数などを監視及び/又は制御するエンジンをテスト及び/又は監視するツールが挙げられる。特定の実施形態では、ダッシュボードソフトウェアは、測色ソフトウェア製品である。
【0012】
本方法の一実施形態では、入力は、キーボード、コンピュータマウス、トラックボール、又はタッチスクリーンなどの入力装置を介して、ユーザから受信される。ユーザは、GUIに関連するディスプレイ上の利用可能な(サブ)エリア、及びその(サブ)エリアを水平方向に分割するか垂直方向に分割するかを選択する。
【0013】
本方法の一実施形態では、ステップa)における(サブ)エリアは、カーソルを(サブ)エリア内に移動させるすることによって選択される。入力装置としてコンピュータマウス又はトラックボールを使用する特定の実施形態では、ポインタを(サブ)エリア内に移動させて選択する。入力装置としてタッチスクリーンを使用する別の特定の実施形態では、ステップa)における(サブ)エリアは、それぞれの(サブ)エリアでタッチスクリーンをタッチすることによって選択される。さらなる実施形態では、ショートカットを使用して、それぞれの(サブ)エリアに移動することができる。
【0014】
本方法のステップb)において、2値入力が受信される。この2値入力は、(サブ)エリアを水平方向に分割するか垂直方向に分割するかの選択からなる。言い換えれば、2値入力は、2つの表示(1つは「水平方向に分割する」ことを示し、もう1つは「垂直方向に分割する」ことを示す)のうちの1つだけを選ぶことができる1つの情報である。2値入力は、(サブ)エリアを分割する位置の情報を含まない。言い換えれば、分割の正確な位置に関する情報は、2値入力には含まれない。
【0015】
本方法の一実施形態では、ステップb)における選択は、前述のようにカーソルを(サブ)エリア内に移動させ、(サブ)エリアの水平分割を選択する第1の予め定められた2値入力、又は(サブ)エリアの垂直分割を選択する第2の予め定められた2値入力を生成することによってなされる。予め定められた2値入力は、マウスクリック、タッチスクリーンジェスチャ、ショートカット、又はそれらの組み合わせなどのプログラムされた2値入力である。一例では、ステップb)における選択は、コンピュータマウス(又はトラックボール)を用いてカーソルを(サブ)エリアに移動させ、マウスの左クリックを実行して(サブ)エリアの水平分割を選択し、又はマウスの右クリックを実行して(サブ)エリアの垂直分割を選択することによってなされる。別の例では、ステップb)における選択は、コンピュータマウス(又はトラックボール)を使ってカーソルを(サブ)エリア内に移動させ、マウスの右クリックを実行して(サブ)エリアの水平分割を選択し、又はマウスの左クリックで(サブ)エリアの垂直分割を選択することによってなされる。
【0016】
ステップc)では、(サブ)エリアを予め決められた面積比を有する2つのサブエリアに分割する。予め決められた面積比は、0<x<1、0<y<1及びx+y=1の任意の比x:yとすることができる。特定の実施形態では、予め決められた比率は0.5:0.5であり、すなわち、分割によって得られた2つのサブエリアは同じ大きさである。
【0017】
ステップa)からc)は、GUI用の所望のグリッドが得られるまで繰り返される。これにより、再帰的アルゴリズムを用いて柔軟なGUIを生成することができる。このアルゴリズムにより、ユーザはGUIを所望するように水平方向及び/又は垂直方向に分割することができ、表示領域を任意のまとまった量のサブエリアに分割し、それらのサブエリア中に任意のサブウィンドウ(図、表など)を配置することが可能となる。クリックするとサブエリアが挿入され、2つの新たなサブエリアを配置することなどができるようになる。ユーザが(左右に)クリックし続ける限り、さらにサブエリアが作成される。最終的なグリッドは、複数の長方形のサブエリアから構成される。
【0018】
この方法の一実施形態では、データオブジェクトが(サブ)エリアに割り当てられていない限り、ステップa)からc)は取り消し又はやり直しができる。取り消し又はやり直しは、マウス、タッチ、ショートカットなどにより、予め決められた任意の種類の2値入力(=戻る又は進む)によってトリガされうる。一実施形態では、ステップa)からc)は、コンピュータマウスのマウスホイールをスクロールすることによって、取り消ししたりやり直したりすることができる。この「履歴」機能は、ユーザが行った選択、例えばマウスの左クリックや右クリックを追跡し、ユーザが満足しない選択を、マウスホイールを逆方向にスクロールすることによって元に戻すことができる。ユーザが選択履歴を戻しすぎた場合は、マウスホイールを前方にスクロールすることでステップのやり直しが可能である。しかしながら、ユーザがデータオブジェクトを(サブ)エリアに割り当てると、履歴機能は利用できなくなり、グリッドについての従前の変更をマウスホイールのスクロールにより元に戻すことはできなくなる。これは、グリッドの生成が終了しているためである。グリッド完成した後は、データオブジェクトの種類の割り当て及び/又は面積比の変更のみが可能である。
【0019】
GUIのグリッドは可能な限り柔軟であるべきであり、その生成はユーザからの最小限の入力を必要とし、必要な情報は、開始、水平/垂直方向の分割、終了だけである。
【0020】
本方法の一実施形態では、ステップd)で得られたグリッドの各サブエリアの境界を移動させてグリッドを修正することができる。すなわち、(完成した)グリッドのサブエリアは、幅及び長さの修正が可能である。特定の実施形態では、サブエリアの境界は、コンピュータマウス(又はトラックボール)を使用して、ポイントを当てクリックして境界を選択し、次に所望の位置までポインタをドラッグすることにより移動される。
【0021】
ステップd)において所望のグリッドを得た後、ダッシュボードソフトウェアによって提供されるデータオブジェクトタイプ(単数又は複数)を、ステップd)において得られたグリッドのサブエリア(単数又は複数)に割り当てる。データオブジェクトタイプは、同じデータオブジェクトタイプであっても、異なるデータオブジェクトタイプであってもよい。1つのサブエリアに複数のデータオブジェクトタイプを割り当ててもよい。また、同じデータオブジェクトタイプを複数のサブエリアに割り当ててもよい。一実施形態では、少なくとも1つのデータオブジェクトが、ステップd)で得られたグリッドの各サブエリアに割り当てられる。
【0022】
別の実施形態では、得られたグリッドの各サブエリアは、ダッシュボードソフトウェアによって提供される少なくとも1つのデータオブジェクトタイプに割り当てられる。グリッド生成が完了すれば、すべてのサブエリアを使用してデータオブジェクトタイプを配置してもよい。いずれのサブエリアも、双方向情報メカニズム(そのチェーンにn+1のメンバーを有する、nは各サブエリアの奥行きである)を有しており、開発者がすべてのサブエリアに関するすべての情報を1つの場所で束ね、他方で、任意の所望の場所から各サブエリアに情報を送ることができる。一実施形態では、グリッドの各サブエリアは、入力ボタンを備えており、各サブエリアに割り当てられて表示される少なくとも1つのデータオブジェクトタイプを選択する。単一のデータオブジェクトタイプを1以上のサブエリアに割り当てて表示してもよい。データオブジェクトタイプがサブエリアに割り当てられると、サブエリアは割り当てられた各データオブジェクトタイプの例を含むようになる。これにより、同じタイプであるが異なる内容を有するデータオブジェクトタイプ、又は同じ内容を有するデータオブジェクトタイプを、同じ又は異なるサブエリアのいずれかに割り当てることができる。
【0023】
本方法の一実施形態では、データオブジェクトタイプは、数字、テキスト、記号、表、図、及び画像からなる群から選択される。さらなる実施形態では、データオブジェクトは、ダッシュボードソフトウェア、例えば、測色ソフトウェア製品によって得られた測定データを表す。
【0024】
本方法の一実施形態では、割り当てられたデータオブジェクトは、あるサブエリアから別のサブエリアへ、例えばドラッグアンドドロップによって自由に移動させることができる。さらなる実施形態において、1以上のデータオブジェクトが単一のサブエリアに割り当てられる場合、各サブエリアに表示されるデータオブジェクトの順序は、例えば、各データオブジェクトを各サブエリアに割り当てられたデータオブジェクトのリスト内の異なる位置に移動させるドラッグアンドドロップメカニズムによって、任意に変更することが可能である。
【0025】
本方法の一実施形態では、完成したグリッドは保存可能であり、すなわち、別のGUIに転送したり、再ロードしたりすることが可能である。この目的のために、グリッドの生成に使用された入力は、データ記憶媒体に保存され、グリッドの再ロード時に取得することができる。保存する必要がある一連の入力を最適な最小値に制限するために、グリッドの生成に使用される入力は、グリッドの生成時に行われる冗長な入力など不要な入力を削除することで減らすことができる。これにより、完成したグリッドを転送又は再ロードするために保存する必要があるデータ量を、最小限に減らすことができる。本方法の別の実施形態では、完成したグリッドは不変である。
【0026】
本方法の一実施形態には、さらに
g)データオブジェクトの少なくとも2つをグループ化することと、
h)データオブジェクトのグループを共通の色及び/又は番号付けによって強調表示することとが含まれる。
【0027】
データオブジェクトをグループ化することにより、同じトピックに関連する異なるデータオブジェクトを異なるサブエリアに表示することができる。これにより、特定のトピックについて利用可能な全てのデータのより良い概要が得られる。
【0028】
一実施形態では、GUIは、サブエリアのグリッドに加えて、ディスプレイの縁の任意の位置に固定できる高速起動ボタンバーを備える。特定の実施形態において、高速起動ボタンバーは、固定されていないときには、その位置からフロート・イン及びフロート・アウトすることも可能である。さらなる実施形態においては、ドラッグアンドドロップによって、異なる機能を起動するボタンを高速起動ボタンバーに追加及び削除することもできる。
【0029】
一実施形態では、GUIには、標準ヘッダ、標準フッタ、及び柔軟性の点から2つの主要なコンポーネント、すなわち、高速起動ボタンバーと、図、表、及びレポート(等)のようなビューを含むカスタムグリッドとが含まれる。グリッドは、異なるビューを配置することができる任意の矩形のサブエリアを設計する必要性を満たし、サブエリアのサイズはカスタマイズ可能である。
【0030】
本開示はまた、コンピュータによって実行可能なコンピュータ可読命令を保存する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
a)ディスプレイ上の利用可能な(サブ)エリアを選択する入力を受信し、
b)(サブ)エリアが水平方向に分割されることを定義するか、又は(サブ)エリアが垂直方向に分割されることを定義することのいずれかの2値入力を受信し、
c)ステップb)で受信した2値入力に応じて、(サブ)エリアを予め決められた面積比を有する2つのサブエリアに、水平方向又は垂直方向いずれかに分割し、
d)所望のグリッドが得られたことを示す入力を受信するまで、ステップa)からc)を繰り返し、
e)コンピュータメモリに存在する少なくとも1つのデータオブジェクトを、ステップd)で得られたグリッドの少なくとも1つのサブエリアに割り当てる複数の入力を受信し、
f)割り当てられたデータオブジェクトをサブエリアに表示する
ように動作可能なコンピュータ可読媒体を提供する。
【0031】
コンピュータプログラム命令及びデータを保存するのに適したコンピュータ可読媒体(適宜、一時的又は非一時的)には、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体及びメモリデバイスが含まれ、例として半導体メモリデバイス、例えば消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)及びフラッシュメモリ装置、磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスク又はリムーバブルディスク、光磁気ディスク及びCD-ROM、DVD+/-R. DVD-RAM、及びDVD-ROMディスクがある。メモリは、キャッシュ、クラス、フレームワーク、アプリケーション、バックアップデータ、ジョブ、ウェブページ、ウェブページテンプレート、データベーステーブル、ビジネス及び/又は動的情報を保存するリポジトリ、及び任意のパラメータ、変数、アルゴリズム、命令、規則、制約、又はそれらの参照を含む他の任意の適切な情報を含む様々なオブジェクト又はデータを保存してもよい。さらに、メモリは、ログ、ポリシー、セキュリティ又はアクセスデータ、レポートファイルなどの他の適切なデータ及びその他を含んでいてもよい。プロセッサとメモリは、特殊用途の論理回路によって補完され、又は特殊用途の論理回路に組み込まれていてもよい。
【0032】
プログラムソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、モジュール、ソフトウェアモジュール、スクリプト、又はコードは、コンパイル言語又は解釈言語、又は宣言型言語又は手続き型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、さらにスタンドアロンプログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、又は計算環境での使用に適した他のユニットとしての形式を含む任意の形式でデプロイすることができる。一実施形態では、本開示のコンピュータ実行可能命令は、HTML、TS(TypeScript)、及びCSS(Cascading Style Sheets)で記述される。これらは、特にアンギュラフレームワークを扱うのに適している。
【0033】
コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応していてもよいが、そうである必要はない。プログラムは、他のプログラムやデータを保持するファイルの一部に、例えばマークアップ言語文書に保存された1つ又は複数のスクリプトに、当該プログラム専用の単一のファイルに、又は複数の連携したファイルに、例えば1つ又は複数のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を保存するファイルに保存することが可能である。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータで実行されるようにデプロイすることもできるし、1つのサイトに位置する、又は複数のサイトに分散し、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータで実行されるようにデプロイすることもできる。様々な図に示されたプログラムの一部は、様々なオブジェクト、方法、又は他のプロセスにより様々な特徴及び機能を実行する個々のモジュールとして示されており、代わりに、プログラムには、適宜、多数のサブモジュール、サードパーティサービス、コンポーネント、ライブラリ、及びそのようなものが含まれていてもよい。逆に、様々なコンポーネントの特徴及び機能は、適宜、単一のコンポーネントに結合することができる。
【0034】
本開示はまた、
1)少なくとも1つの入力装置と、
2)少なくとも1つのディスプレイと、
3)メモリと、
4)少なくとも1つの入力装置、少なくとも1つのディスプレイ、及びメモリと相互動作可能に結合された少なくとも1つのハードウェアプロセッサであって、
a) ディスプレイ上の利用可能な(サブ)エリアを選択する入力を受信し、
b)(サブ)エリアが水平方向に分割されることを定義するか、又は(サブ)エリアが垂直方向に分割されることを定義することのいずれかの2値入力を受信し、
c)ステップb)で受信した2値入力に応じて、(サブ)エリアを、予め決められた面積比を有する2つのサブエリアに、水平方向又は垂直方向いずれかに分割し、
d)所望のグリッドが得られたことを示す入力を受信するまで、ステップa)からc)を繰り返し、
e)メモリに存在する少なくとも1つのデータオブジェクトをステップd)で得られたグリッドの少なくとも1つのサブエリアに割り当てる複数の入力を受信し、
f)サブエリアに割り当てられたデータオブジェクトを表示する
ように構成されたハードウェアプロセッサと、
を備えるシステムを提供する。
【0035】
一実施形態では、入力装置には、コンピュータマウス又はトラックボールが含まれる。さらなる実施形態では、少なくとも1つの入力装置は、コンピュータのキーボードを備える。
【0036】
一実施形態では、少なくとも1つのディスプレイは、タッチスクリーンを備える。このタッチスクリーンは、入力装置としても機能する。
【0037】
本開示の方法の実行に適したシステムは、汎用又は特殊用途のマイクロプロセッサ、その両方、又は他の任意のCPUに基づいていてよい。一般に、CPUは、読み取り専用メモリ(ROM)又はランダムアクセスメモリ(RAM)あるいはその両方から、命令及びデータを受信する。システムの本質的な要素は、命令を実行する(performing or executing)ためのCPU、及び命令とデータとを保存するための1つ又は複数のメモリデバイスである。一般に、システムは、データを保存するための1つ又は複数の大容量記憶装置、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は光ディスクを含むか、大容量記憶装置に動作可能に結合されるか、又はその両方、あるいはデータを大容量記憶装置から受信するか、データを大容量記憶装置に転送するか、又はその両方であってもよい。しかしながら、このシステムは、そのような装置を有していなくてもよい。さらに、このシステムは、他の装置、例えば、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ゲーム機、又はポータブル記憶装置、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブに埋め込むことができる。
【0038】
本開示には、本質的に、ユーザインターフェースレイアウトを生成するための、コンピュータにより実施される方法、コンピュータプログラム製品、及びシステムについて記載されている。以下の説明は、当業者であれば誰でも開示された発明対象を作成、使用及び/又は実践できるように提示され、1つ又は複数の特定の実施の文脈で提供される。開示された実施に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の実施及び応用に適用され得る。したがって、本開示は、説明及び/又は図示された実施態様に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示された原理及び特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0039】
本明細書に記載された発明対象及び機能的動作の実行は、本明細書に記載された構造及びそれらの構造的等価物を含む、デジタル電子回路において、有形に組み入れられるコンピュータソフトウェア又はファームウェアにおいて、コンピュータハードウェアにおいて、又はそれらの1つ又は複数の組合せにおいて実行することができる。本明細書に記載された発明対象の実行は、1つ又は複数のコンピュータプログラムとして、すなわち、データ処理装置による実行、又はデータ処理装置の動作を制御するために、有形で非一過性のコンピュータ記憶媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ又は複数のモジュールとして実行することが可能である。代替的に又は追加的に、プログラム命令は、人工的に生成された伝搬信号、例えば、データ処理装置による実行のために適切な受信装置に送信するための情報を符号化するために生成される機械生成電気信号、光学信号、又は電磁信号に符号化できる。コンピュータ記憶媒体は、機械可読記憶装置、機械可読記憶基板、ランダム又はシリアルアクセスメモリ装置、又はそれらの1つ又は複数の組合せとすることができる。
【0040】
本明細書の発明対象の1つ又は複数の実施の詳細は、添付の図面及び明細書に記載されている。発明対象の他の特徴、態様、及び利点は、明細書、図面、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0041】
図面の詳細な説明
図1aは、本開示の方法を用いて生成されたGUI100の第1の例示的なスクリーンショットである。GUI100には、複数のサブエリア110が含まれる。各サブエリア110には、丁度1つの割り当てられたデータオブジェクトが表示される。各サブエリア110には、このサブエリア110に表示されるデータオブジェクトを選択するためのリンクボタン120が設けられている。
図1aに示す実施形態では、割り当てられて表示されるデータオブジェクトのタイプインジケータ130が、サブエリア110に設けられる。
【0042】
GUIの上端には、異なる機能を起動するための複数のボタン150を備える高速起動ボタンバー140が配置される。
図1aに示す例では、GUIは、4列に配置された8つのサブエリアを備える。この例では、すべてのサブエリアが同じ大きさであるが、これは必須ではない。また、サブエリアの数は、行及び/又は列ごとに異なっていてもよい。
【0043】
図1bは、本開示の方法を用いて生成されたGUI100の他の例示的なスクリーンショットである。GUI100には、複数のサブエリア110が含まれる。左上のサブエリアでは、2つの割り当てられたデータオブジェクトが表示される。また、その直下のサブエリアでは、2つの割り当てデータオブジェクトが表示され、GUI100の右側の2つの各サブエリアには、1つの割り当てられたデータオブジェクトのみが表示される。各サブエリア110には、そのサブエリア110に表示するデータオブジェクトの種類(単数又は複数)を選択するためにリンクボタン120が設けられている。割り当てられて表示されるデータオブジェクトのタイプのインジケータ130は、各サブエリア110の割り当てられたデータオブジェクトごとに設けられている。示された例では、割り当てられたデータオブジェクトは、2つのサブグループにグループ化される。異なる色(図面では異なるテクスチャで示されている)及び数字が、GUI100において異なるサブグループを強調表示するために使用される。割り当てられた各データオブジェクトのインジケータ130は、番号160を表示し、割り当てられたデータオブジェクトが属するサブグループに対応して着色される。
【0044】
図2は、本開示のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)レイアウトを生成する方法のステップの一部を示すフローチャート200である。フローチャート200は、方法の再帰的な部分を示している。スタート210の後、ステップ220において、手順が完了したことを示す入力があるかどうかが確認される。そのような入力が検出された場合、プロセスは終了する(260)。そうでない場合、さらなる入力、例えばマウスクリックが検出されると、現在選択されている(サブ)エリアに対してどのオプションが選択されたかのチェック230が行われる。右マウスクリックを検出すると、(サブ)エリアは垂直方向に分割され(240)、左マウスクリックを検出すると、(サブ)エリアは水平方向に分割される(250)。図示しない別の実施形態では、左マウスクリックの検出時に(サブ)エリアは垂直方向に分割され(240)、右マウスクリックの検出時に(サブ)エリアは水平方向に分割される(250)。その後、処理はステップ220に戻る。
【符号の説明】
【0045】
100 GUI
110 サブエリア
120 データオブジェクトリンクボタン
130 データオブジェクトタイプインジケータ
140 高速起動ボタンバー
150 ファンクションボタン
160 データオブジェクトのサブグループ番号
200 フローチャート
210 スタート
220 入力の確認
230 入力の特定
240 (サブ)エリアを垂直方向に分割
250 (サブ)エリアを水平方向に分割
260 終了