(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-24
(45)【発行日】2024-10-02
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/38 20060101AFI20240925BHJP
B41J 2/475 20060101ALI20240925BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
B41J2/38
B41J2/475
B41J29/00 G
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023025923
(22)【出願日】2023-02-22
【審査請求日】2023-03-30
(32)【優先日】2022-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2023-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503261948
【氏名又は名称】ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100210398
【氏名又は名称】横尾 太郎
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド、プラタマ、ジャヤプトラ
(72)【発明者】
【氏名】フローランテ、スマリノグ、ゴー
(72)【発明者】
【氏名】エン、ヒン、リム
(72)【発明者】
【氏名】チン、チアン、リム
(72)【発明者】
【氏名】カー、ブーン、ウン
(72)【発明者】
【氏名】テック、ション、ソウ
【審査官】牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-149455(JP,A)
【文献】特開昭63-276572(JP,A)
【文献】特開2005-001139(JP,A)
【文献】特開2009-031401(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/38
B41J 29/00
B41J 2/475
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予熱アセンブリであって、
印刷媒体の上面と直接接触するように位置決めされた第1の駆動ローラ及び第2の駆動ローラと、
前記印刷媒体を予熱するように構成された回転予熱部品であって、前記回転予熱部品が、前記印刷媒体の底面と直接接触するように位置決めされ、前記第1の駆動ローラ、前記第2の駆動ローラ、及び前記回転予熱部品の間の開口が、前記予熱アセンブリを通した印刷媒体経路を画定する、回転予熱部品
と
を備える、予熱アセンブリ
と、
印刷ラインが前記第1の駆動ローラと第2の駆動ローラとの間に位置するように配置されたプリントヘッドであって、前記印刷媒体の予熱と同時に前記印刷媒体の上面にコンテンツを印刷するように構成された、プリントヘッドと
を備
え、
前記回転予熱部品は、前記第1の駆動ローラと前記第2の駆動ローラとの間に位置するように構成され、
前記第1の駆動ローラと、前記第2の駆動ローラと、前記回転予熱部品とは、前記印刷媒体経路に沿った前記印刷媒体の通過を生じさせるように構成される、
印刷装置。
【請求項2】
前記予熱アセンブリが、その中心軸に対して回転するように構成された実質的に円筒形の部材を備える、
請求項1に記載の印刷装置
。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年3月8日に出願された米国特許仮出願第63/269,003号の優先権及び利益を主張し、その内容は、参照によりその全体が組み込まれる。本出願はまた、2021年12月30日に出願された米国特許出願第17/646,631号の一部継続出願であり、その内容は、参照によりその全体が組み込まれる。米国特許出願第17/646,631号は、2021年1月4日に出願された米国特許出願第63/133,685号、2021年2月4日に出願された米国特許出願第63/145,865号、2021年5月7日に出願された米国特許出願第63/201,659号、及び2021年10月12日に出願されたインド特許出願第202111046460号に対する優先権を主張し、これらの内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本開示の例示的な実施形態は、概して、印刷装置に関し、より詳細には、レーザプリントヘッド及び反応媒体を利用して印刷するための装置、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
典型的な印刷装置は、印刷媒体上にコンテンツを印刷するように構成されてもよいプリントヘッドを含んでもよい。いくつかの例では、印刷装置は、レーザ印刷、サーマル印刷、及び/又は同等物などの1つ以上の既知の技術を使用してコンテンツを印刷するように構成されてもよい。
【発明の概要】
【0004】
本開示の様々な例によれば、方法が提供される。本方法は、プロセッサによって、第1のローラ及び第2のローラを作動させて、第1の方向に沿って印刷媒体を横断させることであって、第1のローラが、第1の方向に沿って第2のローラの上流に位置決めされる、横断させることと、プロセッサによって、第1の時刻に第1のローラの回転を停止させることと、プロセッサによって、第2の時刻に第2のローラの回転を停止させることであって、第2の時刻が、第1の時刻よりも時系列で後である、停止させることと、を含んでもよい。
【0005】
いくつかの例では、本方法は、第2のローラの回転を停止させることに応答して、プリントヘッドに印刷媒体上にコンテンツを印刷させることを含んでもよい。
【0006】
いくつかの例では、第1のローラはプリントヘッドの上流に位置決めされ、第2のローラはプリントヘッドの下流に位置決めされる。
【0007】
いくつかの例では、本方法は、第2の方向に沿って第1のローラ及び第2のローラを横断させることを更に含み、第2の方向に沿った第1のローラ及び第2のローラの横断は、第1のローラ及び第2のローラを印刷媒体から離間させる。
【0008】
いくつかの例では、本方法は、1つ以上の印刷媒体特性に基づいて、第1の時刻と第2の時刻との間の期間を決定することを更に含み、1つ以上の印刷媒体特性は、印刷媒体の種類又は印刷媒体の厚さのうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。印刷装置は、印刷媒体を受容するように構成された底部シャーシ部分と、印刷装置の垂直軸に沿って底部シャーシ部分の上方に移動可能に位置決めされたフレームとを少なくとも備えるプリントヘッドアセンブリを備えてもよく、フレームは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、フレームは、第1の位置において、底部シャーシ部分から離間され、フレームは、第2の位置において、印刷媒体を底部シャーシ部分に押し付ける。
【0010】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。いくつかの例では、印刷装置は、第1のローラと、第1の方向に沿って第1のローラの下流に位置決めされた第2のローラであって、第1のローラ及び第2のローラが、第1の方向における印刷媒体の横断を容易にする、第2のローラと、第1のローラ及び第2のローラに通信可能に結合されたプロセッサとを備えてもよく、プロセッサは、第1のローラ及び第2のローラを作動させて、印刷媒体を第1の方向に移動させ、第1の時刻に第1のローラの回転を停止させ、第2の時刻に第2のローラの回転を停止させるように構成され、第2の時刻は、第1の時刻よりも時系列で後である。
【0011】
いくつかの例では、第1のローラ及び第2のローラのそれぞれは、付勢部材及びローラを備え、付勢部材は、ローラに結合され、付勢部材は、第2の方向に沿ってローラに付勢力を印加し、ローラを印刷媒体に当接させるように構成される。
【0012】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、紫外線(ultraviolet、UV)光源から印刷装置に関連する印刷媒体上へのUV光放射をトリガすることと、印刷媒体からの反射光を検出することと、反射光に基づいて光強度示度を生成することと、光強度示度が光強度閾値を満たすかどうかに基づいて、印刷媒体が印刷装置によってサポートされているかどうかを決定することと、を含んでもよい。
【0013】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、光強度示度が光強度閾値を満たすと決定することと、光強度示度が光強度閾値を満たすと決定することに応答して、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていると決定することと、を更に含む。
【0014】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、光強度示度が光強度閾値を満たさないと決定することと、光強度示度が光強度閾値を満たさないと決定することに応答して、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていないと決定することと、を更に含む。
【0015】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。いくつかの例では、印刷装置は、レーザプリントヘッドと、レーザプリントヘッドと電子通信する少なくとも第1のレーザ源及び第2のレーザ源とを備えてもよい。
【0016】
本開示の様々な例によれば、印刷媒体が提供される。いくつかの例では、印刷媒体は、印刷媒体の上層を画定するレーザマーキング可能コーティングと、印刷媒体の中間層を画定する反射層とを備えてもよい。
【0017】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、印刷装置のプリントヘッドのコントローラによって、少なくとも第1のパワーレベルを示す印刷データを受信することと、コントローラによって、濃さ設定入力を受信することと、コントローラによって、濃さ設定入力に少なくとも部分的に基づいて、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節することと、コントローラによって、コントラスト設定入力を受信することと、コントローラによって、コントラスト設定入力に少なくとも部分的に基づいて第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節することと、コントローラによって、第3のパワーレベルをプリントヘッドのレーザパワー制御システムに提供することと、を含んでもよい。
【0018】
いくつかの例では、第1のパワーレベルは、プリントヘッドによって印刷媒体上に印刷される第1のドットに関連付けられる。
【0019】
いくつかの例では、プリントヘッドのレーザパワー制御システムは、プリントヘッドのレーザサブシステムに第3のパワーレベルで第1のドットを印刷させるように構成される。
【0020】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、印刷装置のプリントヘッドのコントローラによって、印刷データを決定することと、コントローラによって、印刷データに少なくとも部分的に基づいて、目標印刷速度を決定することと、コントローラによって、目標印刷速度に少なくとも部分的に基づいて、目標媒体温度を決定することと、を含んでもよい。
【0021】
いくつかの例では、目標印刷速度は、ルックアップテーブルに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0022】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、コントローラによって、現在の媒体温度が目標媒体温度の所定の範囲内にあると決定することに応答して、コントローラによって、印刷装置の少なくとも1つのレーザにパワー補償動作を実行させる制御指示を提供することを更に含む。
【0023】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。いくつかの例では、印刷装置は、レーザプリントヘッドと、レーザプリントヘッドと電子通信する少なくとも第1のレーザ源とを備えてもよく、レーザプリントヘッドは、少なくとも1つの印刷ドットの開始時に、全ドット時間よりも短い期間にわたってプリエンファシス駆動信号を生成するために、少なくとも1つのレーザ制御信号を生成するように構成される。
【0024】
前述の実例となる概要、並びに本開示の他の例示的な目的及び/又は利点、並びにそれが達成される方法は、以下の発明を実施するための形態及びその添付図面において更に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図示の実施形態の説明は、添付の図面と併せて読むことができる。図の簡略化及び明確化のために、図面に示される要素は必ずしも縮尺どおりに描かれていないことが理解されよう。例えば、要素のうちのいくつかの寸法は、他の要素に対して誇張されている。本開示の教示を組み込む実施形態は、本明細書に提示される図に関連して示され、説明される。
【
図1】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の斜視図を示す。
【
図2】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドエンジンを示す印刷装置の一部の斜視図を示す。
【
図3A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドエンジンの分解図を示す。
【
図3B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の一部の別の分解図を示す。
【
図3C】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の一部の例示的な図を示す。
【
図4A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第2のローラの側面図をそれぞれ示す。
【
図4B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第2のローラの側面図をそれぞれ示す。
【
図5】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第2のローラの断面図を示す。
【
図6】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の一部の別の斜視図を示す。
【
図7】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の一部の正面右側図を示す。
【
図8】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第3のローラアセンブリの斜視図を示す。
【
図9A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第2のローラの側面図及び断面図を示す。
【
図9B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第2のローラの側面図及び断面図を示す。
【
図10A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第3のローラアセンブリ及び第4のローラアセンブリの横断を示す印刷装置の断面図である。
【
図10B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第3のローラアセンブリ及び第4のローラアセンブリの横断を示す印刷装置の断面図である。
【
図11】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の断面図を示す。
【
図12】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドエンジンの分解図を示す。
【
図13】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、フレームの斜視図を示す。
【
図14】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、上部シャーシ部分の断面図を示す。
【
図15】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、フレームの別の実装の斜視図を示す。
【
図16】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、底部シャーシ部分の底部斜視図を示す。
【
図17】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、底部シャーシ部分の一部の別の斜視図を示す。
【
図18】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、モジュール式プラットフォームの斜視図を示す。
【
図19A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、底部シャーシ部分上で摺動されているモジュール式プラットフォーム、及びモジュール式プラットフォームを有する底部シャーシ部分の斜視図を示す。
【
図19B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、底部シャーシ部分上で摺動されているモジュール式プラットフォーム、及びモジュール式プラットフォームを有する底部シャーシ部分の斜視図を示す。
【
図20】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドの概略を示す。
【
図21】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、レーザサブシステムの概略図を示す。
【
図22】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、SOL検出器の概略図を示す。
【
図23】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、レーザパワー制御システムの概略を示す。
【
図24】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、放熱ユニットを有するプリントヘッドの概略図を示す。
【
図25A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体の組成、及びそれと関連付けられる化学プロセスを示す。
【
図25B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体の組成、及びそれと関連付けられる化学プロセスを示す。
【
図26】本明細書に記載される1つ以上の実施形態による、印刷媒体上へのコンテンツの印刷を示す概略図である。
【
図27】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、制御ユニットのブロック図を示す。
【
図28】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置を動作させるための方法のフローチャートを示す。
【
図29】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の一部の機能ブロック図を示す。
【
図30】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置を動作させるための方法のフローチャートを示す。
【
図31A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体に対するフレームの位置決めを示す。
【
図31B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体に対するフレームの位置決めを示す。
【
図32】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体にコンテンツを印刷するための方法のフローチャートを示す。
【
図33】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体上にコンテンツを印刷するための別の方法を示す。
【
図34】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体上にコンテンツを印刷するための別の方法を示すフローチャートである。
【
図35】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷されたコンテンツに導入され得る傾斜の大きさを決定するための方法のフローチャートを示す。
【
図36A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、書き込みレーザビームの数と傾斜の大きさとの間の例示的な関係を示す概略図である。
【
図36B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、書き込みレーザビームの数と傾斜の大きさとの間の例示的な関係を示す概略図である。
【
図36C】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、書き込みレーザビームの数と傾斜の大きさとの間の例示的な関係を示す概略図である。
【
図37】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷前にコンテンツを修正するための方法のフローチャートを示す。
【
図38A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、単一書き込みレーザビームを使用して印刷される修正されたコンテンツの画像を示す。
【
図38B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、複数の書き込みレーザビームによって印刷される修正されたコンテンツの画像を示す。
【
図39】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドエンジンの断面図を示す。
【
図40】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的なフローチャートを示す。
【
図41】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的なフローチャートを示す。
【
図42】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的なフローチャートを示す。
【
図43】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的なタイミング図を示す。
【
図44】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的なフローチャートを示す。
【
図45】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な概略図を示す。
【
図46】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的なタイミング図である。
【
図47】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的なフローチャートを示す。
【
図48】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置を示す例示的な図を示す。
【
図49】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置のいくつかの例示的な部品を示す例示的なブロック図を示す。
【
図50】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体が印刷装置によってサポートされているかどうかを決定することに関連する例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図51】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な光強度示度を示す例示的な図を示す。
【
図52】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体が印刷装置によってサポートされているかどうかを決定することに関連する例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図53】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な光強度示度を示す例示的な図を示す。
【
図54】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体シグネチャを決定することに関連する例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図55】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な光強度示度を示す例示的な図を示す。
【
図56】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体シグネチャを決定することに関連する例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図57】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な光強度示度を示す例示的な図を示す。
【
図58】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な光強度示度を示す例示的な図を示す。
【
図59A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置の一部を示す例示的な上面図を示す。
【
図59B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置の一部の例示的な側面図を示す。
【
図60】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図61A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置の一部の例示的な斜視図を示す。
【
図61B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置の一部の例示的な断面図を示す。
【
図61C】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置の一部の例示的な拡大図を示す。
【
図62A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な底部シャーシ部分の一部の例示的な上面図を示す。
【
図62B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な底部シャーシ部分の一部の例示的な斜視図を示す。
【
図63A】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置の一部の例示的な断面図を示す。
【
図63B】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な印刷装置の一部の拡大図を示す。
【
図64】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的なプリントヘッドコントローラを示す。
【
図65】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、2つのレーザ源によって生成されるレーザビームを示す例示的な概略を示す。
【
図66】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な動作を示すフローチャート図を示す。
【
図67】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な動作を示すフローチャート図を示す。
【
図68】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、例示的な動作を示すフローチャート図を示す。
【
図69】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、光学アセンブリを示す例示的な概略図を示す。
【
図70】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、コリメート部品の例示的な断面図を示す。
【
図71】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、コリメート部品の断面図を示す例示的な概略図を示す。
【
図72】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、コリメート部品の少なくとも一部の側面図を示す例示的な概略図を示す。
【
図73】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、コリメート部品の少なくとも一部の側面図を示す例示的な概略図を示す。
【
図74】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、光学アセンブリの上部断面図を示す例示的な概略図を示す。
【
図75】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、光学アセンブリの上部断面図を示す例示的な概略図を示す。
【
図76】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、光学アセンブリの上部断面図を示す例示的な概略図を示す。
【
図77】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、ビーム制御部品の斜視図を示す例示的な概略図を示す。
【
図78】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、ビーム制御部品の斜視図を示す例示的な概略図を示す。
【
図79】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体の側面断面図を示す例示的な概略図を示す。
【
図80】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体の側面断面図を示す例示的な概略図を示す。
【
図81】本開示の例による、例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図82】本開示の例による、例示的なパワーレベル関係図を示す。
【
図83】本開示の例による、例示的なパワーレベル関係図を示す。
【
図84】本開示の例による、例示的な印刷媒体を示す。
【
図85】本開示の例による、例示的な印刷媒体を示す。
【
図86】本開示の例による、例示的な印刷媒体を示す。
【
図87】本開示の例による、例示的なパワーレベル関係図を示す。
【
図88】本開示の例による、例示的なパワーレベル関係図を示す。
【
図89】本開示の例による、例示的なパワーレベル関係図を示す。
【
図90】本開示の例による、例示的な印刷媒体を示す。
【
図91】本開示の例による、例示的な印刷媒体を示す。
【
図92】本開示の例による、例示的な印刷媒体を示す。
【
図93】本開示の例による、例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図94】本開示の例による、例示的なデューティサイクルを示す例示的な図である。
【
図95】本開示の例による、例示的なデューティサイクルを示す例示的な図である。
【
図96】本開示の例による、例示的なデューティサイクルを示す例示的な図である。
【
図97】本開示の例による、例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図98】本開示の例による、例示的な方法を示す例示的なフロー図を示す。
【
図99】本開示の例による、例示的なグラフである。
【
図100A】本開示の例による、例示的なグラフである。
【
図100B】本開示の例による、例示的なグラフである。
【
図100C】本開示の例による、例示的なグラフである。
【
図100D】本開示の例による、例示的なグラフである。
【
図101】本開示の例による、例示的なグラフを示す。
【
図102】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の一部の機能ブロック図を示す。
【
図103】本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置の一部の機能ブロック図を示す。
【
図104】本開示の様々な例による、例示的なグラフを示す。
【
図105】本開示の様々な例による、例示的な方法の例示的なフロー図である。
【
図106】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図107】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図108】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図109】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図110】本開示の例による、例示的なグラフを示す。
【
図111】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図112】本開示の例による、例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図113】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図114】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図115】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図116】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図117】本開示の例による、印刷装置の例示的な部分を示す概略図である。
【
図118】本開示の例による、例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、本開示のいくつかの実施形態について添付図面を参照しながら以下により詳細に説明するが、本開示の全てではなくいくつかの実施形態を示すものである。実際に、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。同様の数字は、全体を通して同様の要素を指す。
【0027】
文脈上、他に要求されない限り、本明細書及び以下の特許請求の範囲を通して、「備える(comprise)」という単語並びに「備える(comprises)」及び「備える(comprising)」などの変形は、「備える」、すなわち、「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
【0028】
本明細書全体を通して「1つの実施形態」又は「一実施形態」への言及は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して様々な箇所における「1つの実施形態では」又は「一実施形態では」という語句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すものではない。更に、1つ以上の実施形態からの1つ以上の特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の他の実施形態において任意の好適な様式で組み合わされてもよい。
【0029】
本明細書で使用するとき、「例」又は「例示的な」という用語は、「一例、事例、又は実例としての役割を果たすこと」を意味する。「例示的な」として本明細書に記載される任意の実装形態は、必ずしも他の実装形態よりも好ましい又は有利であると解釈されなくてよい。
【0030】
本明細書が、ある部品又は特徴が、「含まれてもよい」、「含むことできる」、「含み得る」、「含むべきである、「含むであろう」、「好ましくは含む」、「場合により含む」、「典型的には含む」、「任意選択的に含む」、「例えば含む」、「多くの場合含む」又は「含むかもしれない」(又は他のそのような言語)、あるいはある特性を有することを提示する場合、その特定の部品又は特徴は、含まれることを必要としないか又はその特性を有することを必要としない。そのような部品又は特徴は、いくつかの実施形態に任意選択的に含まれてもよく、又は除外されてもよい。
【0031】
本開示において、「電子的に結合された」、「電子的に結合している」、「電子的に結合する」、「~と通信する」、「~と電子通信する」、又は「接続された」という用語は、2つ以上の部品が有線手段(例えば、限定されるものではないが、システムバス、有線イーサネット)及び/又は無線手段(例えば、限定されるものではないが、Wi-Fi、Bluetooth、ZigBee)を介して(直接又は間接的に)接続され、それにより、データ及び/又は情報が、これらの部品に送信され、かつ/又はこれらの部品から受信され得ることを指す。
【0032】
「印刷媒体」という用語は、テキスト、グラフィック、画像、及び/又は同等物がインプリントされ、かつ長期にわたって持続的に保持され得る有形の実質的に耐久性のある物理的材料を指す。例えば、印刷媒体は、一般に、木材パルプ又はポリマーのうちの1つ以上の誘導体の形態をとり、従来のオフィス紙、透明又は着色された酢酸塩媒体、新聞印刷用紙、包装材料、宛名ラベル、製品ラベル、及び他の種類のラベルを含み得る。厚紙又はボール紙などのより厚い材料も同様に含まれ得る。本明細書に記載の例示的な実施形態では、「紙」又は「ラベル」に特に言及され得る。しかしながら、そのような例示的な用途の動作、システム素子、及び方法は、具体的に言及された「紙」若しくは「ラベル」以外の、又はそれに加えて、媒体に適用可能であり得る。物理的印刷媒体が、パーソナル通信、ビジネス通信、及び/又は同等物に使用可能であり、散文表現(ニュース、論説、製品データ、学術文章、メモ、及び多くの他の種類の通信)、データ、広告、フィクション、娯楽コンテンツ、並びにイラスト及び写真を伝えることに使用され得る。
【0033】
「プリンタ」及び「印刷装置」という用語は、テキスト、画像、形状、記号、グラフィック、及び/又は同等物を印刷媒体にインプリントして、対応するテキスト、画像、形状、記号、グラフィック、及び/又は同等物の持続的な人間が視認可能である表現を作成することが可能なデバイスを指す。プリンタとして、例えば、レーザプリンタが挙げることができる。
【0034】
更に、本明細書に開示される様々な実施形態は、レーザビームを使用してコンテンツを印刷することができる印刷装置を説明することである。より具体的には、開示される実施形態は、レーザを利用して、印刷媒体上にコンテンツを直接書き込むことができる印刷装置を開示する。更に、そのような印刷装置は、1日に7000枚を超えるラベルを印刷することができ得る。更に、本明細書に開示される印刷装置は、複数の解像度(200dpi~600dpiで変動する)及び複数の速度(6IPS~12IPS)でコンテンツを印刷することができる。サーマルプリントリボン及びサーマルプリントヘッドへの依存を除去することにより、印刷装置の全体的な稼働コストが低減される。
【0035】
更に、印刷装置は、1つ以上のレーザビームを使用してコンテンツを所定の化学組成物を有する媒体上に印刷することができる。いくつかの例では、印刷装置は、印刷媒体上のコンテンツの1つ以上のレーザ源から発する1つ以上のレーザビームを使用して、直接印刷を容易にするように構成された1つ以上のレーザ源を有するレーザプリントヘッドを含んでもよい。更に、いくつかの例では、印刷媒体は、1つ以上のレーザビームからのエネルギーによって露光されるか、又は別様に曝される場合において、印刷媒体が色を変化させるのを容易にする所定の化学組成物を有し得る。印刷媒体上に印刷コンテンツを直接印刷することは、従来のプリンタと比較して、コンテンツの高速印刷を可能にする。
【0036】
例示的なプリンタ装置構造
図1は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置100の斜視図を示す。
図1には示されていないが、印刷装置100は、電源を備えてもよい。
【0037】
印刷装置100は、媒体供給ロール102を含んでもよい。媒体供給ロール102は、媒体供給スプール106に巻き付けることができる印刷媒体104を備えてもよい。
図1に示される例では、印刷装置100は、媒体供給スピンドル108と、媒体供給スピンドル108上に配設されるように構成されてもよい媒体供給スプール106とを備えてもよい。いくつかの例では、媒体供給スピンドル108は、媒体供給スプール106が媒体供給スピンドル108上に装填されているかどうかを決定することを容易にし得る媒体センサ(図示せず)を備えてもよい。媒体センサのいくつかの例としては、エンコーダホイール、光センサ、及び/又は同等物が挙げられ得るが、これらに限定されない。いくつかの例では、印刷装置100は、様々な幅及びサイズの印刷媒体104をサポートし得る。
【0038】
いくつかの例では、印刷装置100は、印刷媒体104を媒体供給ロール102から案内して印刷装置100内の印刷経路に沿って印刷方向に移動させるように位置決めすることができる媒体案内スピンドル110を備えてもよい。いくつかの例では、印刷経路は、媒体供給スピンドル108と、印刷媒体104がそれに沿って移動する出口スリット112との間の経路に対応してもよい。更に、いくつかの例では、印刷方向は、印刷媒体104が印刷動作のためにそれに沿って移動する方向に対応してもよい。例えば、印刷方向に沿って、印刷媒体104は、媒体供給スプール106から出口スリット112に向かって移動する。更に、印刷方向と反対の方向(例えば、出口スリット112から媒体供給スプール106へ)は、後退方向と称される。いくつかの例では、テキスト、グラフィックス、画像、及び/又は同等物(適用可能な場合)が印刷媒体104にインプリントされた後、印刷媒体104は、出口スリット112を通って印刷装置100から出ることができる。
【0039】
いくつかの例では、印刷装置100は、媒体供給スプール106及び媒体案内スピンドル110を反時計回りの回転方向に回転させ、印刷媒体104を印刷経路に沿って印刷方向に移動させることを容易にし得る第1の作動ユニット119を備えてもよい。追加的又は代替的に、第1の作動ユニット119は、媒体供給スプール106及び/又は媒体案内スピンドル110の時計回りの回転方向への回転を容易にして、印刷媒体104を後退方向に移動させてもよい。例示的な実施形態では、第1の作動ユニット119は、媒体供給スプール106及び媒体案内スピンドル110に直接的又は間接的に結合することができる1つ以上のモータを含んでもよい。1つ以上のモータは、媒体供給スプール106及び媒体案内スピンドル110の回転を容易にし得る。
【0040】
いくつかの例では、媒体供給スピンドル108及び/又は媒体案内スピンドル110は排除されてもよく、印刷媒体104は、開口スリット(図示せず)を通して印刷装置100内に供給されてもよく、出口スリット112を通じて印刷装置100から出てもよい。
【0041】
追加的又は代替的に、印刷装置100は背骨セクション114を備えてもよい。いくつかの例では、背骨セクション114は、アルミニウム合金、ステンレス鋼、及び/又は同等物などの剛性特性を有する材料から作製されてもよい。いくつかの例では、背骨セクション114は、第1の表面115を備えてもよい。第1の表面115は、プリンタ基部118と垂直な配置であってもよい。
【0042】
いくつかの例では、プリントヘッドエンジン122は、印刷装置100の背骨セクション114に結合されてもよい。例示的な実施形態では、プリントヘッドエンジンは、上部シャーシ部分126及び底部シャーシ部分を含む。いくつかの例では、底部シャーシ部分128は、背骨セクション114の第1の表面115に締結されてもよい。いくつかの例では、底部シャーシ部分128は、垂直軸128に沿って上部シャーシ部分126の下に位置決めされてもよく、媒体供給ロール102から印刷媒体104を受容するように構成されてもよい。
【0043】
いくつかの例では、上部シャーシ部分126は、印刷媒体104上にコンテンツを印刷するように構成されたプリントヘッドを含む。プリントヘッドが印刷装置100に固定されていることが要求される場合がある。この目的のために、いくつかのシナリオでは、印刷媒体104が上部シャーシ部分126と底部シャーシ部分128との間を横断するように、印刷装置100内に印刷媒体104を装填することが必要とされる場合がある。印刷媒体104の円滑な装填のために、底部シャーシ部分128は、上部シャーシ部分126に対して移動可能であってもよい。例えば、完全な底部シャーシ部分128は、上部シャーシ部分126に対して枢動可能に移動可能である。追加的に又は代替的に、底部シャーシ部分128全体が上部シャーシ部分126に対して移動可能である代わりに、底部シャーシ部分128の一部が上部シャーシ部分126に対して移動可能であってもよい。追加的に又は代替的に、上部シャーシ部分126の一部は、底部シャーシ部分128に対して移動可能であってもよい。そのような上部シャーシ部分126及び底部シャーシ部分128の相対的なモジュール式移動は、印刷媒体104の印刷装置内への装填を可能にする。また、そのような配置は、媒体詰まりの解消を可能にする。代替実施形態では、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128に対して移動可能であってもよい。例えば、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128に枢動可能に結合されてもよい。例えば、上部シャーシ部分126の第1の端部分146(媒体供給スプール106の近位にあるように画定される)は、底部シャーシ部分128の第1の端部分148(媒体供給スプール106の近位にあるように画定される)に枢動可能に結合される。この目的のために、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128の第1の端部分148を中心として回転するように構成されてもよい。いくつかの例では、上部シャーシ部分126は、外力が上部シャーシ部分126に印加されていないとき、底部シャーシ部分128の第1の端部分148を中心として時計回り方向に回転するように付勢されてもよい。この目的のために、上部シャーシ部分126に外力が印加されていないとき、上部シャーシ部分126は開状態であってもよい。
【0044】
いくつかの例では、外力が上部シャーシ部分126に印加されると、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128の第1の端部分148を中心として反時計回り方向に回転し得る。そのような実施形態では、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128に向かって(すなわち、底部シャーシ部分128の第1の端部分148を中心として反時計回り方向に回転することによって)移動し得る。いくつかの例では、上部シャーシ部分126は、上部シャーシ部分126がラッチ130を介して底部シャーシ部分128に追加的に結合されるまで、底部シャーシ部分128に向かって移動してもよい。
【0045】
いくつかの例では、本開示の範囲は、底部シャーシ部分128の第1の端部分148において底部シャーシ部分128に枢動可能に結合された上部シャーシ部分126に限定されない。例示的な実施形態では、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128に結合された第2の端部分150(媒体供給スプール106から遠位にあるように画定される)に枢動可能に結合されてもよい。例えば、上部シャーシ部分126の第2の端部分152は、底部シャーシ部分128の第2の端部分150に枢動可能に結合されてもよい。この目的のために、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128の第2の端部分150を中心として回転するように構成されてもよい。いくつかの例では、上部シャーシ部分126は、外力が上部シャーシ部分126に印加されていないとき、底部シャーシ部分128の第1の端部分148を中心として反時計回り方向に回転するように付勢されてもよい。この目的のために、上部シャーシ部分126に外力が印加されていないとき、上部シャーシ部分126は開状態であってもよい。
【0046】
いくつかの例では、外力が上部シャーシ部分126に印加されると、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128の第2の端部部分150を中心として時計回り方向に回転してもよい。そのような実施形態では、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128に向かって(すなわち、底部シャーシ部分128の第2の端部分150を中心として時計回り方向に回転することによって)移動してもよい。いくつかの例では、上部シャーシ部分126は、上部シャーシ部分126がラッチ130を介して底部シャーシ部分128に追加的に結合されるまで、底部シャーシ部分128に向かって移動し得る。
【0047】
いくつかの例では、ラッチ130は、底部シャーシ部分128に枢動可能に結合されてもよい。例えば、ラッチ130は、付勢部材(図示せず)を介して底部シャーシ部分128に結合されてもよい。付勢部材のいくつかの例は、ばね、カム、又は一定の付勢力を及ぼすように構成された他の構造を含んでもよい。
【0048】
より詳細には、ラッチ130は、底部シャーシ部分128の第2の端部分150の近位に、かつ底部シャーシ部分128の第1の端部分148の遠位に結合されてもよい。ラッチ130は、窪み部分166と、1つ以上の隆起部分168a及び168bとを含み得る、U字形状を有してもよい。更に、窪み部分166、隆起部分168a及び168bは、底部シャーシ部分128の第2の端部分150の方を向いている。隆起部分168aが、底部シャーシ部分128に結合される一方で、隆起部分168bは、隆起部分168aから遠位に位置決めされる。いくつかの例では、窪み部分166は、隆起部分168aと隆起部分168bとの間に位置決めされる。
【0049】
上部シャーシ部分126を底部シャーシ部分128にラッチするために、上部シャーシ部分126は、ラッチ130の窪み部分166内に受容される突起170を画定してもよい。上部シャーシ部分126を底部シャーシ部分128から分離するために、ラッチ130は、突起170を窪み部分166から離脱させるように回転させられる。その後、上部シャーシ部分126は、開状態になるために時計回り方向に回転してもよい。いくつかの例では、本開示の範囲は、底部シャーシ部分128に結合されたラッチ130に限定されない。例示的な実施形態では、ラッチ130は、上部シャーシ部分126に結合されてもよい。
【0050】
代替的に又は追加的に、上部シャーシ部分126は、背骨セクション114に固定されてもよい一方で、底部シャーシ部分128は、上部シャーシ部分126に枢動可能に結合されてもよい。そのような実施形態では、底部シャーシ部分128は、開状態と閉状態との間で回転するように構成されてもよい。開状態において、底部シャーシ部分128は、上部シャーシ部分126に対して下方向に(垂直軸128に沿って)傾斜してもよい。閉状態において、底部シャーシ部分128は、ラッチ130を介して上部シャーシ部分126に結合されるように構成されてもよい。更に、そのような実施形態では、ラッチ130は、上部シャーシ部分126に結合されてもよい。別の実施形態では、ラッチは、本開示の範囲から逸脱することなく、底部シャーシ部分128に結合されてもよい。プリントヘッドエンジン122の1つのそのような構造は、
図39に関連して更に説明される。
【0051】
図39は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドエンジン122の断面
図3900を示す。
【0052】
説明したように、プリントヘッドエンジン122は、上部シャーシ部分126及び底部シャーシ部分128を含む。例示的な実施形態では、上部シャーシ部分126は、第1の上部シャーシモジュール3902及び第2の上部シャーシモジュール3904を含んでもよい。同様に、底部シャーシ部分128は、第1の底部シャーシモジュール3906及び第2の底部シャーシモジュール3908を備えてもよい。
【0053】
例示的実施形態では、第1の上部シャーシモジュール3902は、プリントヘッド302を受容するように構成されてもよい。更に、第1の上部シャーシモジュール3902は、印刷装置100の背骨セクション114に固定して結合されてもよい。例示的な実施形態では、第1の上部シャーシモジュール3902の形状は、1つ以上の側面308a、308b、及び308dを有する多角形に対応してもよい。説明したように、側面308b及び308dは、横軸212に沿って互いに離間している。側面308dは、別のラッチ3910を受容するように構成されてもよい。更に、説明したように、側面308aは、ラッチ130(
図39には図示せず)を受容するように構成されてもよい。
【0054】
例示的な実施形態では、第2の上部シャーシモジュール3904は、いくつかの例において媒体装填を可能にするように、プリントヘッドエンジン122の底部シャーシ部分128に枢動可能に結合されてもよい。より詳細には、第2の上部シャーシモジュール3904は、第2の底部シャーシモジュール3908に枢動可能に結合されてもよい。例示的な実施形態では、第2の上部シャーシモジュール3904は、第1の端部分3914及び第2の端部分3916を画定することができる外面3912を有してもよい。例示的な実施形態では、第2の端部分3916は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って第1の端部分3914から離間していてもよい。更に、第2の上部シャーシモジュール3904の第2の端部分3916は、底部シャーシ部分128に枢動可能に結合されてもよい。追加的に又は代替的に、外面3912は、下端部分3918及び上端部分3920を画定してもよい。いくつかの例では、第2の上部シャーシモジュール3904の下端部分3918は、ローラアセンブリ(更に後述する)及び媒体センサ3922を受容するように構成されてもよい。いくつかの例では、媒体センサ3922は、上部シャーシ部分126と底部シャーシ部分128との間の印刷媒体104の存在を検出するように構成されてもよい。
【0055】
例示的な実施形態では、第2の上部シャーシモジュール3904は、プリントヘッドエンジン122の底部シャーシ部分128に対して第1の位置と第2の位置との間を横断するように構成されてもよい。より具体的には、第2の上部シャーシモジュール3904は、第1の位置と第2の位置との間を枢動可能に横断するように構成されてもよい。第1の位置において、第2の上部シャーシモジュール3904の第1の端部分3914は、底部シャーシ部分128から離れて位置決めされてもよい。第2の位置において、第2の上部シャーシモジュール3904の第1の端部分3914は、ラッチ3910を介して第1の上部シャーシモジュール3902に結合されてもよい。いくつかの例では、第2の上部シャーシモジュール3904は、第2の位置にあるように付勢されてもよい。したがって、第2の上部シャーシモジュール3904に外力が印加されず、第2上部シャーシモジュール3904がラッチ3910に結合されていない場合、第2上部シャーシモジュール3904は、第2の位置まで横断してもよい。
【0056】
いくつかの例では、第2の底部シャーシモジュール3908は、印刷装置100の背骨セクション114に固定して結合されてもよい。いくつかの例では、第2の底部シャーシモジュール3908は、第1の端部分3926及び第2の端部分3928を画定し得る外面3924を有してもよい。第1の端部分3926は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って第2の端部分3928から離間されてもよい。追加的に、第2の底部シャーシモジュール3908の外面3924は、上端部分3930及び下端部分3932を画定してもよい。上端部分3930は、垂直軸128に沿って下端部分3932から離間していてもよい。第2の底部シャーシモジュール3908の上端部分3930は、第2の底部シャーシモジュール3908の第2の端部分3928とともに縁部を画定してもよい。いくつかの例では、第2の上部シャーシモジュール3904は、第2の端部分3928と第2の底部シャーシモジュール3908との間の縁部に枢動可能に結合されてもよい。また、第2の底部シャーシモジュール3908の下端部分3932は、第2の底部シャーシモジュール3908の第1の端部分3926とともに縁部を画定してもよい。いくつかの例では、第2の上部シャーシモジュール3904は、第1の底部シャーシモジュール3906の第1の端部分3926と第2の底部シャーシモジュール3908の下端部分3932との間の縁部に枢動可能に結合されてもよい。
【0057】
例示的な実施形態では、第1の底部シャーシモジュール3906は、第2の底部シャーシモジュール3908に枢動可能に結合されてもよい。いくつかの例では、第1の底部シャーシモジュール3906は、第1の位置と第2の位置との間を横断してもよい。第1の位置において、第1の底部シャーシモジュール3906は、上部シャーシ部分126から離れて位置決めされてもよい。第2の位置において、第1の底部シャーシモジュール3906は、ラッチ130を介して上部シャーシ部分126に結合されてもよい。例示的な実施形態では、第1の底部シャーシモジュール3906は、第1の位置に付勢されてもよい。例えば、第1の底部シャーシモジュール3906に外力が印加されておらず、かつ第1の底部シャーシモジュール3906が上部シャーシ部分126から分離されているとき、第1の底部シャーシモジュール3906は第1の位置まで横断してもよい。
【0058】
印刷媒体104を装填するために、第2の上部シャーシモジュール3904は、底部シャーシ部分128に対して第1の位置まで横断させられる。追加的に、第1の底部シャーシモジュール3906は、第1の位置まで横断させられる。第1の位置に来ると、第2の上部シャーシモジュール3904及び第1の底部シャーシモジュール3906は、それぞれ、底部シャーシ部分128及び上部シャーシ部分126から離れて位置決めされ、それによって、プリントヘッドエンジン122内に、印刷装置100のオペレータが印刷媒体104を印刷装置100内に装填することを可能にするのに十分な空間を作り出す。
【0059】
いくつかの例では、本開示の範囲は、底部シャーシ部分128に枢動可能に結合されている上部シャーシ部分126に限定されない。代替又は追加の実施形態では、上部シャーシ部分126は、いくつかの実施形態では、底部シャーシ部分128から完全に分離されてもよい。例えば、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128に対して垂直軸128に沿って移動するように構成されてもよい。そのような実施形態では、いくつかの例では、少なくとも1つのリニアガイドが、例示的なプリンタ本体の例示的な背骨セクションの表面に配設されてもよい。いくつかの例では、少なくとも1つのリニアガイドはそれぞれ、対応するリニアレール及び対応するリニアブロックを備えてもよい。いくつかの例では、対応するリニアレールは、例えば、ボルト、ねじ、及び/又は同等物を通して、背骨セクションの第1の表面に締結されてもよい。いくつかの例では、対応するリニアブロックは、対応するリニアレールに沿って移動及び/又は摺動し得るように、例えば、ボールベアリング、ローラ、及び/又は同等物を介して対応するリニアレールに結合されてもよい。例示的なリニアガイドは、転動素子リニアモーションベアリングガイド、摺動接触リニアモーションベアリングガイド、及び/又は同等物を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0060】
例えば、
図1において、第1リニアガイド120A及び第2リニアガイド120Bは、第1の表面115上に配設されてもよい。第1のリニアガイド120Aは、例えば、背骨セクション114の第1の表面115に固定されたリニアレールと、リニアレールに結合され、リニアレールに沿って移動可能な対応するリニアブロック(図示せず)とを備えてもよい。追加的に又は代替的に、第2のリニアガイド120Bは、背骨セクション114の第1の表面115上に配設されるリニアレールと、対応するリニアブロックとを備えてもよい。例示的な実施形態では、第1のリニアガイド120A及び第2のリニアガイド120Bは、互いに平行に位置決めされ、印刷装置100の垂直軸128に沿って位置決めされてもよい。
【0061】
いくつかの例では、印刷装置100のプリントヘッドエンジン122は、それぞれ第1のリニアガイド120A及び第2のリニアガイド120Bの対応するリニアブロックを介して、第1のリニアガイド120A及び第2のリニアガイド120Bに結合されてもよい。例示的な実施形態では、プリントヘッドエンジン122は、上部シャーシ部分126及び底部シャーシ部分128を備える。いくつかの例では、プリントヘッドエンジン122の上部シャーシ部分126は、それぞれ、第1のリニアガイド120A及び第2のリニアガイド120Bに結合されてもよい。更に、いくつかの例では、上部シャーシ部分126は、印刷装置100の垂直軸128に沿って第1のリニアガイド120A及び/又は第2のリニアガイド120Bのリニアレールに沿って移動してもよい。
【0062】
いくつかの例では、底部シャーシ部分128は、背骨セクション114の第1の表面115に締結されてもよい。いくつかの例では、底部シャーシ部分128は、垂直軸128に沿って上部シャーシ部分126の下に位置決めされてもよく、媒体供給ロール102から印刷媒体104を受容するように構成されてもよい。
【0063】
いくつかの例では、上部シャーシ部分126がその対応する移動経路に沿って垂直軸128に沿って移動し得るとき、上部シャーシ部分126は、垂直軸128における移動経路の底点に到達してもよい、及び/又はそこに位置決めされてもよい。上部シャーシ部分126が底点に位置決めされるとき、上部シャーシ部分126は、ラッチ130を通して底部シャーシ部分128に取り外し可能に結合されてもよい。
【0064】
追加的に又は代替的に、印刷装置100は、第1のローラ132及び第2のローラ134を含む。例示的な実施形態では、第1のローラ132は、(印刷方向に沿って)プリントヘッドエンジン122の上流に位置決めされてもよく、第2のローラ134は、(印刷方向に沿って)プリントヘッドエンジン122の下流に位置決めされてもよい。第1のローラ132及び第2のローラ134は、印刷経路に沿った印刷媒体104の横断を容易にし得る。第1のローラ132及び第2のローラ134のいくつかの例は、プラテンローラ、ピンチローラ、アイドルローラ、及び/又は同等物を含んでもよいが、これらに限定されない。
図1に示されるように、第1のローラ132及び第2のローラ134は、印刷装置100の背骨セクション114に回転可能に結合されてもよい単一のローラに対応してもよい。しかしながら、いくつかの例では、本開示の範囲は、第1のローラ132及び第2のローラ134が印刷装置100の背骨セクション114に結合された単一のローラであることに限定されない。例示的な実施形態では、第1のローラ132及び第2のローラ134は、
図2から
図10A~
図10Bで更に説明されるように、ローラアセンブリの一部であってもよい。
【0065】
例示的な実施形態は、第1のローラ132及び第2のローラ134は、第1の作動ユニット119に通信可能に結合されてもよい。第1の作動ユニット119は、第1のローラ132及び第2のローラ134を時計回り方向又は反時計回り方向のいずれかに回転させて、それぞれ印刷方向又は後退方向への印刷媒体の移動を容易にし得る。第1のローラ132及び第2のローラ134が第1の作動ユニット119に結合され、第1の作動ユニット119が媒体供給スプール106に結合されるため、いくつかの例では、媒体供給スプール106、第1のローラ132、及び第2のローラ134は同期して動作し得る。いくつかの例では、本開示の範囲は、媒体供給スプール106、第1のローラ132、及び第2のローラ134が同期して動作することに限定されない。例示的な実施形態では、媒体供給スプール106、第1のローラ132、及び第2のローラ134は、非同期的に動作してもよい。この目的のために、第1の作動ユニット119は、媒体供給スプール106、第1のローラ132、及び第2のローラ134に、異なる時点で回転を開始させ、かつ/又は回転を停止させることができる。そのような例では、媒体供給スプール106、第1のローラ132及び第2のローラ134は、媒体供給スプール106、第1のローラ132及び第2のローラ134の非同期動作を可能にし得る異なるギアアセンブリ(図示せず)を介して第1の作動ユニット119に結合されてもよい。代替的に又は追加的に、印刷装置100は、媒体供給スプール106、第1のローラ132、及び第2のローラ134のそれぞれに対して別個の作動ユニットを含み、媒体供給スプール106、第1のローラ132、及び第2のローラ134の間の非同期動作を達成してもよい。例えば、第1のローラ132及び媒体供給スプール106は第1の作動ユニット119に結合されてもよく、第2のローラ134は第2の作動ユニット136に結合されてもよい。例示的な実施形態では、第2の作動ユニット136は、第1の作動ユニット119と同様であってもよい。第1の作動ユニット119に適用可能な全ての実施形態及び/又は代替形態は、第2の作動ユニット136にも適用される。
【0066】
説明を続けるために、媒体供給スプール106、第1のローラ132、及び第2のローラ134は、非同期的に動作するものとする。
【0067】
例示的な実施形態では、印刷装置100は、第1の作動ユニット119及び第2の作動ユニット136に通信可能に結合することができる制御ユニット138を更に含んでもよい。いくつかの例では、制御ユニット138は、印刷装置100の動作を制御して、印刷装置100に印刷媒体104上にコンテンツを印刷させるように構成されてもよい。別の例では、制御ユニット138は、印刷媒体を印刷方向に沿って移動させるように構成されてもよい。制御ユニット138の構造及び動作は、
図12に関連して更に記載される。
【0068】
いくつかの例では、印刷装置100は、ユーザと印刷装置100との間の通信を可能にするためのユーザインターフェース(user interface、UI)140を含んでもよい。UI140は、視覚及び/又は聴覚情報を表示するため、及び/又はユーザから(例えば、タイプされた、タッチされた、話されたなど)情報を受信するために、印刷装置100の他の部品に通信可能に結合されてもよい。
【0069】
図1に示す例では、印刷装置100は、例えば、ディスプレイ142及びキーパッド144を有するUI140を含んでもよい。ディスプレイ142は、印刷装置100に関する様々な情報を表示するように構成されてもよい。キーパッド144は、様々な典型的な印刷機能(例えば、印刷ジョブをキャンセルする、印刷媒体を前進させるなど)を実行するように構成され得るか、又は特定の種類の印刷媒体のためのプリセット印刷パラメータを含むマクロの実行のためにプログラム可能であり得る機能ボタンを備えてもよい。いくつかの例では、UI140は、他の機能に加えて、印刷装置100の動作を制御するためのコントローラ(制御ユニット138など)に電子的に結合されてもよい。UI140は、無線でリンクされた、又はコンピュータ、ルータ、若しくは同等物に動作可能に結合されたデータケーブルによってリンクされた別個のデータ入力及び制御モジュールなどの他の形態のデータ入力又はプリンタ制御によって補足又は置換されてもよい。
【0070】
いくつかの例では、本開示の範囲は、ディスプレイ142及びキーパッド144を含むUI140に限定されない。例示的な実施形態では、UI140は、印刷装置のオペレータがコマンドを入力すること、及び/又は印刷装置100によって生成された通知/アラートをチェックすることを可能にし得るタッチスクリーンを含んでもよい。
【0071】
図1は、例示的なUI140を示すが、本開示の範囲は、
図1に示される例示的なUI140に限定されないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、
図1に示されるものと異なってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースがなくてもよい。
【0072】
いくつかの例では、
図1に関連して説明した印刷装置100の様々な部品は、筐体154内に包含される。例えば、媒体供給スピンドル108、プリントヘッドエンジン、及び/又は同等物は、筐体154内に包含され、位置決めされる。例示的実施形態では、筐体154は、固定部分156と、1つ以上のヒンジ(図示せず)を通じて固定部分156に移動可能に結合され得るカバー部分158とを備えてもよい。いくつかの例では、1つ以上のヒンジは、カバー部分158が1つ以上のヒンジを中心として回転することを可能にする。これにより、カバー部分158は固定部分156に対して回転し得る。この目的のために、いくつかの例では、カバー部分158は、閉状態及び開状態にあるように構成されてもよい。閉状態において、カバー部分158は、固定部分156とともに、印刷装置100の1つ以上の部品(
図1に記載)を包囲してもよい。開状態では、カバー部分158は、印刷装置100の(
図1で説明したような)1つ以上の部品を露出させてもよく、それによって、印刷装置100のオペレータが印刷装置100の1つ以上の部品にアクセスすることを可能にする。
【0073】
いくつかの例では、カバー部分158は、磁気感知素子162を受容するように構成され得る内面160を有してもよい。例示的な実施形態では、ホール効果センサなどの磁気感知素子162は、筐体154のカバー部分158が閉状態にあるか開状態にあるかの検出を容易にするように構成されてもよい。いくつかの例では、筐体154のカバー部分158が閉状態にあるとき、磁気感知素子162は、印刷装置100の1つ以上の部品上に位置決めされた第1のセンサ164と位置合わせされてもよい。例えば、第1のセンサ164は、プリントヘッドエンジン122の底部シャーシ部分128上に配設されてもよい。磁気感知素子162が第1のセンサ164と位置合わせされると、第1のセンサ164は、カバー部分158が閉状態にあることを示し得る第1の信号を生成してもよい。
【0074】
例示的な実施形態では、印刷装置100は、印刷装置100内の1つ以上の位置に位置決めすることができる2つ以上の第1のセンサ164を含んでもよい。例えば、第1のセンサ164は、印刷装置100の背骨セクション114に位置決めされてもよい。これに対応して、カバー部158は、カバー部158が閉状態にあるときに、感磁素子162が第1のセンサ164(背骨セクション114上に位置決めされている)と位置合わせされ得る位置で感磁素子162を受容してもよい。
【0075】
いくつかの例では、印刷装置100は、検証器、ピーラー、リワインダー、カッター、又は任意の他の部品などの1つ以上の部品を更に含んでもよい。例示的な実施形態では、検証器は、印刷されたコンテンツの画像を取り込むように構成され得る画像取込みデバイスに対応してもよい。その後、検証器は、取り込まれた画像に基づいて印刷されたコンテンツを検証するように構成されてもよい。いくつかの例では、検証器は、印刷装置100に不可欠な部品として位置決めされてもよい。別の例では、検証器は、印刷装置100の外部に位置決めされてもよい。例示的な実施形態では、検証器は、プリンタに通信可能に結合され、検証器内に配設され得る撮像モジュールを含んでもよい。検証器は、印刷装置100に取り付けられてもよいか、又はユーザが検証のために印刷された証印を持ってくるスタンドアロンデバイスであってもよい。いずれの場合も、検証器はプリンタに通信可能に結合される。
【0076】
例示的な実施形態では、検証器内の撮像モジュールは、印刷されたコンテンツの画像を取り込むように構成されてもよい。印刷されたコンテンツの画像は、1つ以上の既知の品質基準と比較される。その後、比較に基づいて、検証器は印刷品質を決定するように構成されてもよい。印刷品質が所定の品質閾値未満である場合、検証者は、コンテンツを再印刷するよう印刷装置に指示してもよい。別の実施形態では、検証器は、印刷されたコンテンツ上に「無効」又は「キャンセル」を印刷するように印刷装置に指示することができる。
【0077】
プリントヘッドエンジンの構造-ベクトルモード
図2は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドエンジン122を示す印刷装置100の一部の斜視図を示す。
【0078】
図2を参照すると、1つ以上の実施形態によるプリントヘッドエンジン122が示されている。例示的な実施形態では、プリントヘッドエンジン122は、上部シャーシ部分126、底部シャーシ部分128、及び上部シャーシキャップ201を含む。
【0079】
例示的な実施形態では、上部シャーシ部分126は、上端部分206と、上部シャーシキャップ201を含まない下端部分208とを画定し得る外面204を有する。上部シャーシ部分126の上端部分206及び下端部分208は、印刷装置100の垂直軸128に沿って互いに離間している。更に、いくつかの例では、上部シャーシ部分126が底部シャーシ部分128に結合されるとき、下端部分208は、底部シャーシ部分128の近位にあるように画定されてもよく、上端部分206は、底部シャーシ部分128から遠位にあるように画定されてもよい。
【0080】
いくつかの例では、上部シャーシ部分126は、1つ以上の側面210a、210b、210c、及び210dを有する矩形形状などの多角形形状を有することができる。側面210a及び側面210cは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って互いに対向するように画定されてもよい。同様に、側面210b及び側面210dは、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って互いに対向するように画定されてもよい。いくつかの例では、本開示の範囲は、矩形形状を有する上部シャーシ部分126に限定されない。例示的な実施形態では、上部シャーシ部分126の形状は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の多角形に対応してもよい。
【0081】
例示的な実施形態では、上部シャーシ部分126の外面204は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って上部シャーシ部分126の側面210bから突出する第1のウィング部分216を画定する。追加的に、第1のウィング部分216は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って側面210aから側面210cまで延在する。いくつかの例では、第1のウィング部分216の(長手方向軸210に沿った)長さは、上部シャーシ部分126の(長手方向軸210に沿った)長さと同じであってもよい。また、第1のウィング部分216の高さは、上部シャーシ部分126の高さよりも低い。したがって、印刷装置100の垂直軸128に沿って、第1のウィング部分216は、側面210bとともに段差218を画定してもよい。
【0082】
例示的な実施形態では、第1のウィング部分216と同様に、上部シャーシ部分126の外面204は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って上部シャーシ部分126の側面210dから突出する第2のウィング部分220を画定する。追加的に、第2のウィング部分220は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って側面210aから側面210cまで延在する。いくつかの例では、第2のウィング部分220の(長手方向軸210に沿った)長は、上部シャーシ部分126の(長手方向軸210に沿った)長と同じであってもよい。また、第2のウィング部分220の高さは、上部シャーシ部分126の高さよりも低い。したがって、印刷装置100の垂直軸128に沿って、第2のウィング部分220は、側面210dとともに段差222を画定してもよい。
【0083】
例示的な実施形態では、側面210aは、上部シャーシ部分126と底部シャーシ部分128との取り外し可能な結合を容易にするラッチ130を受容するように更に構成される。
【0084】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128は外面224を有する。いくつかの例では、底部シャーシ部分128の外面224は、底部シャーシ部分128の上端部分226と、底部シャーシ部分128の下端部分228とを画定する。底部シャーシ部分128の下端部分228は、プリントヘッドエンジン122の垂直軸128に沿って、底部シャーシ部分128の上端部分226から離間している。更に、底部シャーシ部分128の上端部分226は、上部シャーシ部分126の下端部分208の近位にあり、底部シャーシ部分128の下端部分228は、上部シャーシ部分126の下端部分208から遠位にある。
【0085】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128の外面224は、底部シャーシ部分128の少なくとも2つの側面230a及び230bを画定する。例示的な実施形態では、側面230aは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って側面230bから離間していてもよい。例示的な実施形態では、側面230aは、第1の縁部232及び第2の縁部234を有する。いくつかの例では、第1の縁部232は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って第2の縁部234から離間している。側面230bは、側面230aと同様に、第3の縁部252と、第4の縁部254とを有する(
図3Aを参照)。いくつかの例では、第3の縁部252は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って第4の縁部254(
図3Aを参照)から離間している。
【0086】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128の外面224は、側面230a上に第1の円形ノッチ236及び第2の円形ノッチ238を画定してもよい。更に、第1の円形ノッチ236及び第2の円形ノッチ238は、底部シャーシ部分128の上端部分226において(底部シャーシ部分128の外面224によって)画定される。更に、底部シャーシ部分128の外面224は、側面230aの第1の縁部232の近位の第1の円形ノッチ236と、側面230aの第2の縁部234の近位の第2の円形ノッチ238とを画定する。同様に、底部シャーシ部分128の外面224は、底部シャーシ部分128の上端部分226の側面230bに第3の円形ノッチ240(
図3Aを参照)及び第4の円形ノッチ242(
図3Aを参照)を画定してもよい。更に、外面224は、側面230bの第3の縁部252の近位の第3の円形ノッチ240と、側面230bの第4の縁部254の近位の第4の円形ノッチ242とを画定する。いくつかの例では、第1の円形ノッチ236及び第3の円形ノッチ240は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って延在する一致する中心軸244(
図3Aを参照)を有してもよい。同様に、第2の円形ノッチ238及び第4の円形ノッチ242は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って延在する、一致する中心軸246(
図3Aを参照)を有してもよい。第3の円形ノッチ240、第4の円形ノッチ242、一致する中心軸244、及び一致する中心軸246は、
図3Aに関して更に示されている。
【0087】
例示的な実施形態では、第1の円形ノッチ236及び第3の円形ノッチ240は、第1のシャフト248が第1の円形ノッチ236及び第3の円形ノッチ240内で回転可能であるように、第1のシャフト248を受容するように構成される。追加的に、第3の円形ノッチ240及び第4の円形ノッチ242は、第2のシャフト250が第2の円形ノッチ238及び第4の円形ノッチ242内で回転可能であるように、第2のシャフト250を受容するように構成される。いくつかの例では、第1のシャフト248及び第2のシャフト250は、印刷経路に沿った印刷媒体104の移動を支援し得るローラに対応してもよい。
【0088】
図3Aは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドエンジン122の分解
図300Aを示す。
【0089】
例示的実施形態では、上部シャーシ部分126は、
図3Bに示されるプリントヘッドなどのプリントヘッドを受容するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、上部シャーシ部分126は、ラッチ130を介して底部シャーシ部分128と結合するように構成されてもよい。
【0090】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128は、外面204、上面319、及び底面321を有する。いくつかの例では、外面224及び上面319は、底部シャーシ部分128の上端部分226を画定する。更に、いくつかの例では、外面224及び底面321は、底部シャーシ部分128の下端部分228を画定する。いくつかの例では、底部シャーシ部分128の上面319は、印刷媒体104が印刷動作のために受容される領域に対応し得るプラットフォーム322を画定する。更に、プラットフォーム322は、底部シャーシ部分128の長(プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って画定される)及び幅(プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って画定される)に沿って延在する。
【0091】
いくつかの例では、プラットフォーム322は、中心軸244と中心軸246との間に延在する。説明したように、中心軸244は、第1の円形ノッチ236及び第3の円形ノッチ240を通過する。第1のシャフト248は、第1の円形ノッチ236及び第3の円形ノッチ240に回転可能に結合される。同様に、説明したように、中心軸246は、第2の円形ノッチ238及び第3の円形ノッチ240を通過する。第2のシャフト250は、第1の円形ノッチ236及び第3の円形ノッチ240に回転可能に結合される。
【0092】
プリントヘッドエンジン内の媒体経路
いくつかの例では、プリントヘッドに対する印刷媒体の向き、印刷媒体の位置に対するレーザ光源の焦点、及び/又は同等物などのこれらに限定されない様々な前提条件が、印刷媒体上にコンテンツを印刷する前又は間に必要とされてもよいか、又は別様に決定されてもよい。例えば、印刷動作中に印刷媒体の向きが傾斜していたり、他の方法で位置合わせされていない場合、印刷されたコンテンツがぼやけたり、焦点が合っていなかったり、スケーリングの問題があったりする可能性がある。したがって、いくつかの例では、印刷動作の前にプリントヘッドに対して印刷媒体を配向することが最も重要であり得る。代替的又は追加的に、印刷動作の前に印刷媒体を平坦化することが有利であり得る。
【0093】
本明細書に記載の例示的な装置、システム、及び方法は、印刷動作の前に印刷媒体を平坦化又は実質的に平坦化することができる印刷装置を含む。例示的な実施形態では、印刷動作は、印刷媒体上にコンテンツを印刷する動作に対応してもよい。印刷装置は、媒体供給スプールの下流に位置決めされ得るプリントヘッドエンジンを含む。媒体供給スプールは、印刷媒体をプリントヘッドエンジンに供給するように構成されてもよい。媒体供給スプールからプリントヘッドエンジンへの印刷媒体の横断方向は、印刷方向と称される。
【0094】
例示的な実施形態では、印刷装置は、第1のローラ及び第2のローラを含んでもよい。第1のローラは、印刷媒体横断の印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジンの上流に位置決めされてもよく、第2のローラは、印刷媒体横断の印刷方向に沿ってプリントヘッドの下流に位置決めされる。
【0095】
印刷方向に沿った印刷媒体の横断を開始するために、第1のローラ及び第2のローラが作動され、第1のローラ及び第2のローラを回転させる。第1のローラ及び第2のローラの回転は、印刷方向に沿った印刷媒体の横断を容易にする。印刷媒体の横断を停止するために、第1のローラは第1の時刻で停止される一方、第2のローラは第2の時刻で停止される。いくつかの例では、第2の時刻は、第1の時刻よりも時系列で後である。したがって、第2のローラは、第1のローラが回転を停止した後も回転し続け得る。そのような実装形態では、第2のローラは印刷媒体を引っ張り続け、それによって印刷媒体の伸張及び平坦化がもたらされる。第2のローラが回転を停止した後、プリントヘッドエンジンは、印刷媒体上にコンテンツを印刷してもよい。
【0096】
図3Bは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置100の一部の別の分解
図300Bを示す。分解
図300Bは、プリントヘッドエンジン122の上部シャーシ部分126が取り外されたプリントヘッドエンジン122を示す。したがって、分解
図300Bは、本明細書で説明する1つ以上の実施形態による、プリントヘッド302、第1のローラアセンブリ314、及び第2のローラアセンブリ316を示す。
【0097】
いくつかの例では、プリントヘッド302は、1つ以上の側面308a、308b、308c、及び308dを有してもよい。側面308a及び側面308cは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って互いに対向するように画定されてもよい。同様に、側面308b及び側面308dは、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って互いに対向するように画定されてもよい。
【0098】
例示的な実施形態では、側面308b及び側面308dはそれぞれ、第2のローラアセンブリ316及び第1のローラアセンブリ314を受容するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、第2のローラアセンブリ316の構造と第2のローラアセンブリ316の構造とは同じである。簡潔にするために、第2のローラアセンブリ316の構造が本明細書で説明される。例示的な実施形態では、第1のローラアセンブリ314及び第2のローラアセンブリ316は、上部シャーシ部分126がプリントヘッド302、第1のローラアセンブリ314、及び第2のローラアセンブリ316の上部に受容されるときに、上部シャーシ部分126内に受容されるように構成される。より具体的には、第1のローラアセンブリ314及び第2のローラアセンブリ316は、第1のウィング部分216及び第2のウィング部分220内に受容されてもよい。
【0099】
例示的な実施形態では、第2のローラアセンブリ316は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って延在し得るフレーム318を含んでもよい。いくつかの例では、フレーム318は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って側面308aと側面308cとの間に延在してもよい。例示的な実施形態では、フレーム318は、上端部分320と、下端部分323と、1つ以上の側面324a、324b、324c、及び324dとを有する立方体形状を有してもよい。例示的な実施形態では、フレーム318の上端部分320は、上部シャーシ部分126の上端部分206の近位に位置決めされる。更に、フレーム318の下端部分323は、上部シャーシ部分126の下端部分208の近位に位置決めされる。したがって、フレーム318の上端部分320は、プリントヘッドエンジン122の垂直軸128に沿ってフレーム318の下端部分323から離間している。
【0100】
いくつかの例では、フレーム324の側面318及びフレーム324の側面318は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って互いから離間されてもよい。更に、側面324b及び側面324dは、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って互いから離間されてもよい。例示的な実施形態では、側面324dは、プリントヘッドエンジン308bの側面122に結合されてもよい。いくつかの例では、本開示の範囲は、上部シャーシ部分126の側面308bに結合された側面324dに限定されない。例示的な実施形態では、フレーム318は、プリントヘッドエンジン122に結合されなくてもよい。そのような実施形態では、フレーム318は、印刷装置100の背骨セクション114に結合されてもよい。
【0101】
例示的な実施形態では、フレーム318の側面324dの表面326は、1つ以上の溝328a、328b、及び328cを画定してもよい。いくつかの例では、1つ以上の溝328a、328b、及び328cのそれぞれは、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って側面324dの表面326から側面324bに向かって内向きに延在してもよい。追加的に又は代替的に、1つ以上の溝328a、328b、及び328cのそれぞれは、フレーム318の上端部分320とフレーム318の下端部分323との間に延在してもよい。更に、1つ以上の溝328a、328b、及び328cのそれぞれは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って互いから離間されてもよい。いくつかの例では、1つ以上の溝328a、328b、及び328cのそれぞれは、第2のローラ134を受容するように構成されてもよい。ローラ、特に第2のローラ134の構造は、
図4A、
図4B、及び
図5に関連して更に説明される。
【0102】
図4A及び
図4Bは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第2のローラ134の側面
図400A及び400Bをそれぞれ示す。
【0103】
第2のローラ134は、筐体402と、伸縮アーム404と、第1のホイール406とを含む。更に、アームセクション402は、第1の端部408及び第2の端部410を有してもよい。筐体の第1の端部408は、第2のローラ134が1つ以上の溝328a、328b、及び328cのうちの溝(例えば、溝328a)内に受容されるとき、印刷装置100の垂直軸128に沿って、筐体402の第2の端部410から離間される。筐体402の第2の端部410は、伸縮アーム404を移動可能に受容するように構成され、それにより、伸縮アーム404の一部412は、一実施形態では、筐体402の第2の端部410から外に延在し得る(以下、拡張状態と称される)。別の実施形態では、伸縮アーム404の部分412は、筐体402内に後退してもよい(以下、後退状態と称される)。
【0104】
例示的な実施形態では、伸縮アーム404は、伸縮アーム404の構成状態(例えば、拡張状態又は後退状態)にかかわらず、筐体402の外部に位置決めされ得る端部分414を含んでもよい。伸縮アーム404の端部分414は、第1のホイール406を受容するように構成されてもよい。第2のローラ134の更なる説明は、
図5に関連して説明される。
【0105】
図5は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第2のローラ134の断面
図500を示す。断面
図500は、第2のローラ134が第1の付勢部材502及び第3の作動ユニット504を含むことを示す。
【0106】
例示的な実施形態では、筐体402は、伸縮アーム404に通信可能に結合される第3の作動ユニット504を受容するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、第3の作動ユニット504は、伸縮アーム404に外力を印加して、伸縮アーム404を拡張状態及び/又は収縮状態にし得る。第3の作動ユニット504のいくつかの例としては、電磁石、ステッパモータ、及び/又は同等物が挙げられ得るが、これらに限定されない。説明を続けるために、第3の作動ユニット504は電磁石であるとみなす。この目的のために、第3の作動ユニット504によって印加される外力は、引力及び/又は反発力であってもよい。
【0107】
追加的に、筐体402は、第1の付勢部材502を受容するように構成される。いくつかの例では、第1の付勢部材502は、伸縮アーム404と、筐体402の第1の端部408で筐体402の内面506とに結合されてもよい。第1の付勢部材502は、第3の作動ユニット504が作動されていないときに、伸縮アーム404に対して付勢力を印加して伸縮アーム404を拡張状態にし得る。そのような実施形態では、第3の作動ユニット504が作動されると、第3の作動ユニット504は、伸縮アーム404に外力を印加して、伸縮アーム404の部分412を筐体402内に後退させてもよい(すなわち、伸縮アーム404は後退状態にある)。
【0108】
いくつかの例では、第1の付勢部材502は、第3の作動ユニット504が作動停止されたときに、伸縮アーム404に付勢力を印加して伸縮アーム404を収縮状態にしてもよい。そのような実施形態では、第3の作動ユニット504が作動されると、第3の作動ユニット504は、伸縮式アーム404に外力を印加して、伸縮式アーム404の部分412を筐体402から拡張させてもよい(すなわち、伸縮式アーム404は拡張状態にある)。
【0109】
追加的又は代替的に、第3の作動ユニット504は、第1のホイール406を回転させ得る第1のホイール406に通信可能に結合されてもよい。別の例示的な実施形態では、第1のホイール406は、アイドルローラであってもよい。そのような実施形態では、第3の作動ユニット504は、第1のホイール406を回転させなくてもよい。第1のホイール406は、印刷装置100の別の部品との相互作用に基づいて回転してもよい。例えば、第1のホイール406は、印刷媒体の横断中に印刷媒体104との相互作用に基づいて回転してもよい。
【0110】
いくつかの例では、本開示の範囲は、第3の作動ユニット504が第1のホイール406を作動させる(第1のホイール406を回転させる)ことに限定されない。第1のホイール406は、第2の作動ユニット136に結合されてもよく、第2の作動ユニット136は、第1のホイール406を回転させてもよい。更に別の実施形態では、第1のホイール406は、第1の作動ユニット119に結合されてもよく、第2の作動ユニット136は、第1のホイール406を回転させてもよい。
【0111】
図4A及び
図4Bに戻って参照すると、第1のホイール406が伸縮アーム404に結合され、第3の作動ユニット504が伸縮アーム404を後退状態又は拡張状態などの特定の構成状態にすることができるため、第3の作動ユニット504は、伸縮アーム404の構成状態に基づいて第1のホイール406を第1の位置と第2の位置との間で横断させ得る。例えば、第1のホイール406は、伸縮アームが収縮状態にあるときに第1の位置にある。更に、第1の位置において、第1のホイール406は、第1のホイール406が第2の位置に位置決めされるときのシナリオと比較して、筐体402の第2の端部410の近位に配置される。更に、第1のホイール406は、伸縮アーム404が拡張状態にあるとき、第2の位置にある。追加的に、第2の位置では、第1のホイール406は、第1のホイール406が第1の位置に位置決めされるときのシナリオと比較して、筐体402の第2の端部410から遠位に位置決めされる。
図4Aは、第1の位置にある第1のホイール406を示し、
図4Bは、第2の位置にある第1のホイール406を示す。
【0112】
動作中、
図5に関して示されるように、第3の作動ユニット504が作動される(例えば、電磁石が作動される)と、第3の作動ユニット504は引力を生成してもよく、この引力は伸縮アーム404を引っ張り、伸縮アーム404を収縮状態にさせる。したがって、第1のホイール406は第1の位置にある。第3の作動ユニット504が作動停止されると、第1の付勢部材502からの付勢力が伸縮アーム404に作用し、伸縮アーム404の一部を筐体402から拡張させる。したがって、第1のホイール406は第2の位置にある。
【0113】
代替的な実施形態では、第3の作動ユニット504が作動される(例えば、電磁石が作動される)と、第3の作動ユニット504は、伸縮アーム404を拡張状態にさせる反発力を生成してもよい。したがって、第1のホイール406は第2の位置にある。第3の作動ユニット504が作動停止されると、第1の付勢部材502からの付勢力が伸縮アーム404に作用し、伸縮アーム404の一部を後退させる。したがって、第1のホイール406は第1の位置にある。
【0114】
いくつかの例では、第2のローラ134は、第1の付勢部材502を欠いていてもよい。そのような実施形態では、第3の作動ユニット504は、第1のホイール406を第1の位置と第2の位置との間で横断させ得る。例えば、第3の作動ユニット504は、第1のホイール406を第2の位置まで横断させるための反発力を生成し得る。更に、第3の作動ユニット504は、引力を生成して、第1のホイール406を第1の位置まで横断させ得る。
【0115】
再び
図3Bを参照すると、第1のローラアセンブリ314の構造は、第2のローラアセンブリ316の構造と同様である。例えば、第2のローラアセンブリ316と同様に、第1のローラアセンブリ314は、1つ以上の溝328d、328e、及び328fを画定し得るフレーム318を含む。1つ以上の溝328d、328e、及び328f(第1のローラアセンブリ314内に画定される)のそれぞれは、第1のローラ132を受容するように構成される。いくつかの例では、第1のローラ132の構造は、第2のローラ134の構造と同様である。
【0116】
いくつかの例では、本開示の範囲は、3つの第1のローラ132及び3つの第2のローラ134を含む第1のローラアセンブリ314及び第2のローラアセンブリ316に限定されない。例示的な実施形態では、第1のローラ132及び第2のローラ134の数は、印刷装置100の1つ以上の実装に基づいて変更されてもよい。例えば、印刷媒体104よりも狭い幅を有する印刷媒体をサポートする印刷装置100では、第1のローラ132及び第2のローラ134の数を減らすことができる。同様に、印刷媒体104よりも広い幅を有する印刷媒体をサポートする印刷装置100では、第1のローラ132及び第2のローラ134の数を増やすことができる。
【0117】
例示的な実施形態では、第2の位置において、第1のローラアセンブリ314内の)第1のローラ132及び(第2のローラアセンブリ316内の)第2のローラ134は、プラットフォーム322の周囲にあってもよい。したがって、プラットフォーム322が印刷媒体104を受容すると、第1のローラ132及び第2のローラ134は、印刷媒体104に当接し得る。一方、第1の位置では、第1のローラ132及び第2のローラ134は、印刷媒体104から離れて位置決めされてもよい。
【0118】
いくつかの例では、本開示の範囲は、プラットフォーム322に当接する第1のローラ132及び第2のローラ134に限定されない。
図3Cを参照すると、上述したように、底部シャーシ部分128は、第1のシャフト248及び第2のシャフト250を含む。いくつかの例では、第1のシャフト248及び第2のシャフト250は、アイドルローラに対応してもよい。第1のシャフト248は、印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジン122の上流に位置決めされてもよく、第2のシャフト250は、印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジン122の下流に位置決めされてもよい。更に、そのような実施形態では、第1のローラ132及び第2のローラ134は、(第1のローラ132及び第2のローラ134が第2の位置にあるとき)それぞれ第1のシャフト248及び第2のシャフト250に当接してもよい。
【0119】
いくつかの例では、本開示の範囲は、第1のローラ132及び第2のローラ134内の第1のホイール406が第1の位置と第2の位置との間を横断することに限定されない。例示的な実施形態では、印刷装置100のオペレータは、第3の位置と第4の位置との間の完全な第1のローラ132及び第2のローラ134の横断を手動で容易にし得る。完全な第1のローラ132及び第2のローラ134の横断を容易にし得るそのようなローラアセンブリの構造は、
図6と併せて更に説明される。
【0120】
図6は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置100の一部の別の斜視
図600を示す。斜視
図600を参照すると、印刷装置100は、プリントヘッドエンジン122と、第3のローラアセンブリ602と、第4のローラアセンブリ604と、前プレート606とを含む。
【0121】
例示的な実施形態では、プリントヘッドエンジン122がプリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って見られているときに前プレート606がプリントヘッドエンジン122を完全に覆うように、上部シャーシ部分308aの側面126の近位に前プレート606を位置決めし得る。前プレート606は、外面608と、内面610とを有する。いくつかの例では、前プレート606の内面610は、プリントヘッドエンジン122の上部シャーシ部分308aの側面126に面する。
【0122】
例示的な実施形態では、前プレート606の内面610は、前プレート606の内面610から前板606の外面608まで延在し得る第1の貫通孔(図示せず)及び第2の貫通孔(図示せず)を画定することができる。例示的な実施形態では、第1の貫通孔(図示せず)は、印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジン122の下流に画定されてもよく、第2の貫通孔(図示せず)は、印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジン122の上流に画定されてもよい。例示的な実施形態では、第1の貫通孔(図示せず)及び第2の貫通孔(図示せず)はそれぞれ、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604と前プレート606及び背骨セクション114との結合を容易にし得る。追加的に、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604は、
図8と併せて更に説明されるように、背骨セクション114と移動可能に結合されてもよい。更に、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604の構造は、
図9A~9B、
図10A、及び
図10Bに関連して更に説明される。
【0123】
前プレート606に戻って参照すると、追加的に又は代替的に、前プレート606は、前プレート606の外面608において第1のカムローラ612及び第2のカムローラ614を受容するように構成されてもよい。第1のカムローラ612は、第3のローラアセンブリ602と結合されてもよく、第2のカムローラ614は、第4のローラアセンブリ604と結合されてもよい。いくつかの例では、第1のカムローラ612及び第2のカムローラ614は、
図10A及び
図10Bに関連して更に説明されるように、印刷装置100のオペレータが第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604をそれぞれ横断させることを可能にするように構成されてもよい。
【0124】
図7は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、
図1と反対側の
図700を示す。印刷装置100の反対側の
図700は、印刷装置100の背骨セクション114を示す。印刷装置100の背骨セクション114は、第1の表面115と、第2の表面702とを有する。背骨セクション114の第2の表面702は、背骨セクション114の第2の表面702から背骨セクション114の第1の表面115まで延在する第3の貫通孔(図示せず)及び第4の貫通孔(図示せず)を画定してもよい。第3の貫通孔(図示せず)は、印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジン122の下流にあるように画定され、第4の貫通孔(図示せず)は、印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジン122の上流にあるように画定される。例示的な実施形態では、第3の貫通孔(図示せず)及び第4の貫通孔(図示せず)はそれぞれ、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604と背骨セクション114との結合を容易にしてもよい。追加的に、印刷装置100は、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604にそれぞれ結合された第1のプーリ706及び第2のプーリ708を含む。例示的な実施形態では、第1のプーリ706及び第2のプーリ708は、背骨セクション114の第2の表面702上に受容されてもよい。
【0125】
いくつかの例では、第1のプーリ706及び第2のプーリ708のそれぞれは、第1の作動ユニット119に結合される。例えば、第1のプーリ706及び第2のプーリ708は、ベルト710を介して第1の作動ユニット119に結合される。いくつかの例では、第1の作動ユニット119は、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604の自動横断を容易にし得る。いくつかの例では、印刷装置100のオペレータは、
図10A及び
図10Bに関連して更に説明されるように、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604を手動で横断させる。
【0126】
図8は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第3のローラアセンブリ602の斜視
図800を示す。いくつかの例において、第3のローラアセンブリ602は、第1のシャフト802と、少なくとも1つの第2のローラ134とを含む。
【0127】
例示的な実施形態では、第1のシャフト802は、第3のローラアセンブリ602が前プレート606及び背骨セクション114に移動可能に結合されるときに、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って延在し得るロッドに対応してもよい。より詳細には、第1のシャフト802は、第1の端部803及び第2の端部805を含んでもよく、これらは、それぞれ、前プレート606及び背骨セクション114に結合されるように構成されている。第1のシャフト802は、U字状の断面を有してもよい。しかしながら、いくつかの例では、本開示の範囲は、U字状断面を有する第1のシャフト802に限定されない。一実施形態では、シャフトは円形断面を有してもよい。別の実施形態では、第1のシャフト802は、矩形断面を有してもよい。例示的な実施形態では、第1のシャフト802は、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の他の形状を有してもよい。例示的な実施形態では、第1のシャフト802は、(第1のローラアセンブリ314が前プレート606及び背骨セクション114に結合されるとき)少なくとも1つの第2のローラ134が第1のシャフト802から印刷装置100の垂直軸128に沿って延在し得るように、少なくとも1つの第2のローラ134に固定して結合されるように構成されてもよい。例えば、第1のシャフト802は、3つの第2のローラ134を受容するように構成される。この目的のために、3つの第2のローラ134は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って所定の距離だけ互いに離間される。いくつかの例では、スペーサ部材804は、3つの第2のローラ134間の所定の距離を維持することを容易にし得る。第2のローラ134の構造は、
図10A及び
図10Bに関連して更に説明される。いくつかの例では、本開示の範囲は、第3のローラアセンブリ602内に3つの第2のローラ134を含むことに限定されない。第3のローラアセンブリ602は、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の数の第2のローラ134を有してもよい。例えば、第3のローラアセンブリ602内の第2のローラ134の数は、印刷装置100内に設置された印刷媒体104の幅に基づいて変更されてもよい。
【0128】
例示的な実施形態では、第1のシャフト802は、少なくとも1つの第2のローラ134が第1のシャフト802を中心として回転することを容易にする。例えば、第1のシャフト802は、第3の位置と第4の位置との間で、第1のシャフト802を中心とした少なくとも1つの第2のローラ134の回転を可能にし得る。第3の位置と第4の位置との間の少なくとも1つの第2のローラ134の回転は、
図10A及び
図10Bに関連して更に説明される。
【0129】
【0130】
第2のローラ134は、筐体902、第2のシャフト904、及び第2のホイール906を含んでもよい。例示的な実施形態では、筐体902は、第1の端部分910及び第2の端部分912を画定し得る外面908を有してもよい。筐体902の第1の端部分910は、印刷装置100の垂直軸128に沿って筐体902の第2の端部分912から離間していてもよい。例示的な実施形態では、筐体902は楕円形状を有してもよい。いくつかの例では、本開示の範囲は、楕円形状を有する筐体902に限定されない。例示的な実施形態では、筐体902は、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の他の形状を有してもよい。例えば、筐体902は、直方体形状を有してもよい。いくつかの例では、筐体902は、1つ以上の側面903a、903b、903c、及び903dを有してもよい。側面903aは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って側面903cから離間していてもよい。また、側面903aは、側面903cと平行であってもよい。同様に、側面903bは、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って側面903dから離間していてもよい。また、側面903bは、側面903dと平行であってもよい。
【0131】
例示的な実施形態では、筐体902の外面908は、側面903aから側面903cまで延在し得る第1のシャフト貫通孔914を画定してもよい。いくつかの例では、外面908は、筐体902の第1の端部分910の近位に、かつ筐体902の第2の端部分912から遠位に第1のシャフト貫通孔914を画定してもよい。更に、第1のシャフト貫通孔914は、第1のシャフト802を受容するように構成されてもよい。追加的又は代替的に、筐体902の外面908は、側面903aから側面903cまで延在し得る第2のシャフト貫通孔916を画定するように構成されてもよい。追加的に又は代替的に、外面908は、第2のシャフト貫通孔916が印刷装置100の垂直軸128に沿って延在し得るように、第2のシャフト貫通孔916を画定してもよい。第2のシャフト貫通孔916は、第2のシャフト904を受容するように構成されてもよい。第2のシャフト貫通孔916が印刷装置100の垂直軸128に沿って延在するので、第2のシャフト904は、第2のシャフト貫通孔916内で印刷装置100の垂直軸128に沿って移動可能であり得る。追加的に又は代替的に、第2のシャフト904は、第2のシャフト貫通孔916内で回転可能であってもよい。
【0132】
例示的な実施形態では、第2のローラ134の筐体902は、第2の端部分912で第2のホイール906を受容するように更に構成される。より具体的には、
図9Bを参照すると、第2のシャフト904は、第2のホイール906が第2のシャフト904を中心として回転可能であるように、第2のホイール906を受容するように構成される。第2のシャフト904が印刷装置100の垂直軸128に沿って(第2のシャフト貫通孔916内で)移動可能であるため、第2のホイール906も印刷装置100の垂直軸128に沿って移動可能である。したがって、第2のホイール906は、第2のシャフト904を中心として回転可能であるとともに、第2のシャフト貫通孔916内で印刷装置100の垂直軸128に沿って横断可能である。例示的な実施形態では、第2のシャフト904は、ホルダ918に追加的に結合される。一実施形態では、ホルダ918は、第1のサブアセンブリ920及び第2のサブアセンブリ922を備える。ホルダ918の第1の端部920は、印刷装置100の垂直軸128に沿ってホルダの第2の端部922から離間している。例示的な実施形態では、ホルダ918の第1の端部920は、第2のシャフト904に当接する。
【0133】
例示的な実施形態では、第2の端部922において、ホルダ918は、印刷装置100の垂直軸128に沿ってホルダ918の第2の端部922から外に延在してもよい突起924を画定する。突起924は、ばね及び/又は板ばねなどの第2の付勢部材926を受容するように構成されてもよい。第2の付勢部材926は、追加的に、第1のシャフト802が第1のシャフト貫通孔914内に受容されるときに、第1のシャフト802に結合されてもよい。例示的な実施形態では、第2の付勢部材926は、印刷装置100の垂直軸128に沿ってホルダ918に付勢力を印加するように構成されてもよい。より具体的には、付勢力は、ホルダ918を筐体902の第2の端部分912に向かって押すことができ、それにより、第2のシャフト904が筐体902の第2の端部分912に向かって移動する。したがって、第2のシャフト904が筐体902の第2の端部分912に向かって移動することにより、第2のホイール906の一部が筐体902の第2の端部分912から外へ延在する。
【0134】
再び
図6を参照すると、第4のローラアセンブリ604の構造は、第3のローラアセンブリ602の構造と同様であってもよい。例えば、第3のローラアセンブリ602は、少なくとも1つの第1のローラ132を受容し得る第1のシャフト802を含んでもよい。例示的な実施形態では、少なくとも1つの第1のローラ132の構造は、第2のローラ134の構造と同様である。
【0135】
図10A及び
図10Bは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604の横断を示す印刷装置100の断面
図1000A及び1000Bである。
【0136】
断面
図1000Aに示すように、第1のローラ132及び1つ以上の第2のローラ134は、底部シャーシ部分128のプラットフォーム322に当接する。例示的な実施形態では、第1のローラ132及び第2のローラ134がプラットフォーム322に当接する第1のローラ132及び第2のローラ134の位置は、第3の位置と呼ばれる。例示的な実施形態では、第2の付勢部材926が付勢力を第2のホイール906に印加することができるため、第1のローラ132及び第2のローラ134は、プラットフォーム322にしっかりと当接し得る。この目的のために、プラットフォーム322が印刷媒体104を受容すると、第1のローラ132及び第2のローラ134は、印刷媒体104に当接し得る。いくつかの例では、第3の位置において、第1のローラ132及び第2のローラ134は、(第3のローラアセンブリ602と第4のローラアセンブリ604との間に位置決めされた)印刷媒体104の第1の部分の印刷媒体104の平坦化を容易にし得る。プリントヘッドエンジン122は、第3のローラアセンブリ602(少なくとも1つの第2のローラ134を含む)と第4のローラアセンブリ604(少なくとも1つの第1のローラ132を含む)との間に位置決めされるため、プリントヘッドエンジン122内に位置決めされた印刷媒体104の第1の部分は平坦である。より詳細には、プラットフォーム322上の印刷媒体104の第1の部分は平坦である。
【0137】
いくつかの例では、本開示の範囲は、プラットフォーム322に当接する第1のローラ132及び第2のローラ134に限定されない。例示的な実施形態では、
図3Aで説明したように、プラットフォーム322の幅は、上部シャーシ部分126の幅と同じであってもよい。そのような実施形態では、プラットフォーム322は、上部シャーシ部分126の周縁を越えて延在しなくてもよい。この目的のために、印刷装置100は、第1シャフト248及び第2シャフト250を含んでもよい。第1のシャフト248は、印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジン122の上流に位置決めされてもよく、第2のシャフト250は、印刷方向に沿ってプリントヘッドエンジン122の下流に位置決めされてもよい。更に、そのような実施形態では、第1のローラ132及び第2のローラ134は、(第1のローラ132及び第2のローラ134が第3の位置にあるとき)それぞれ第1のシャフト248及び第2のシャフト250に当接してもよい。
【0138】
例示的な実施形態では、
図7、
図8、
図9A及び
図9Bで説明したように、第1のローラ132及び第2のローラ134は、第1のシャフト802を中心にして回転可能である。
図10Bを参照すると、印刷装置100のオペレータは、第1のカムローラ612及び第2のカムローラ614を回転させて、第1のシャフト802を回転させ、それによって第1のローラ132及び第2のローラ134を回転させてもよい。そのような回転により、第1のローラ132及び第2のローラ134は第4の位置まで横断する。いくつかの例では、第4の位置において、第1のローラ132及び第2のローラ134は、(プリントヘッドエンジン122の)上部シャーシ部分126の上端部分206の方を向いてもよい。したがって、第4の位置では、第1のローラ132及び第2のローラ134は、印刷媒体104から離間される(1002によって示される)。第1のローラ132及び第2のローラ134のそのような配向は、オペレータがプリントヘッドエンジン122に対して印刷媒体104を調節することを可能にする。例えば、印刷媒体104は詰まり状態を解消するように調節されてもよい。例示的な実施形態では、詰まり状態は、印刷媒体104が印刷経路内の何らかの障害物のために印刷方向又は後退方向に横断することができない状態に対応してもよい。
【0139】
いくつかの例では、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604は、結合シャフト1004を介してプリントヘッドエンジン122に結合されてもよい。例えば、プリントヘッドエンジン122は、第1のローラ132及び第2のローラ134に結合されてもよい。したがって、第1のローラ132及び第2のローラ134が回転するとき(印刷装置100のオペレータが第1のカムローラ612及び第2のカムローラ614を回転させるとき)、結合シャフト1004は、プリントヘッドエンジン122の上部シャーシ部分126を第1のリニアガイド120A及び第2のリニアガイド120B上で横断させることができる。例えば、第1のローラ132及び第2のローラ134が第1のシャフト802を中心にして第4の位置まで回転すると、上部シャーシ部分126は第5の位置まで横断し得る。例示的な実施形態では、第5の位置において、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128から離間され、それによって、上部シャーシ部分126と底部シャーシ部分128との間に空間1006を生成する。いくつかの例では、第1のローラ132及び第2のローラ134が第1のシャフト802を中心に第3の位置まで回転すると、上部シャーシ部分126は第6の位置まで横断し得る。例示的な実施形態では、第6の位置において、上部シャーシ部分126は、底部シャーシ部分128と取り外し可能に結合されてもよい。
【0140】
いくつかの例では、本開示の範囲は、第1のカムローラ612及び第2のカムローラ614を回転させることによって第1のローラ132及び第2のローラ134を手動で回転させることに限定されない。例示的な実施形態では、第1のローラ132及び第2のローラ134は、第1作動ユニット119の作動に基づいて回転されてもよい。
図7で説明したように、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604は、ベルト710を介して第1の作動ユニット119に結合される。したがって、第1の作動ユニット119は、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604を回転させ得る。
【0141】
いくつかの例では、本開示の範囲は、第1のローラ132及び第2のローラ134が第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604の一部であることに限定されない。例示的な実施形態では、第1のローラ132及び第2のローラ134は、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604から分離されてもよい。そのような実施形態では、第1のローラ132及び第2のローラ134は、
図1に示されるように、印刷装置100の背骨セクション114に結合されてもよい。追加的に、印刷装置100は、
図6で上述したように、第3のローラアセンブリ602及び第4のローラアセンブリ604を含んでもよい。この目的のために、第3ローラアセンブリ602及び第4ローラアセンブリ604は、それぞれ第5ローラ及び第6ローラを含んでもよい。第5ローラ及び第6ローラの構造は、
図7、
図8、
図9A及び
図9Bで説明したように、第2のローラ134と同様であってもよい。
【0142】
いくつかの例では、本開示の範囲は、印刷媒体104を平坦化するためにローラアセンブリを使用することに限定されない。例示的な実施形態では、印刷装置100は、
図11に更に示すように、印刷媒体104を平坦化するように構成され得る1つ以上の媒体ガイドアセンブリを含んでもよい。
【0143】
図11は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置100の断面
図1100を示す。印刷装置100は、プリントヘッドエンジン122の上流に位置決めされた媒体ガイドアセンブリ1102を含む。更に、印刷装置100は、プリントヘッドエンジン122の下流に位置決めされた第2のローラアセンブリ316を含む。例示的な実施形態では、媒体ガイドアセンブリ1102は、アームセクション1104及び溝セクション1106を更に含む。
【0144】
例示的な実施形態では、アームセクション1104は、印刷装置100の背骨セクション114に固定して結合される。更に、アームセクション1104は、プリントヘッドエンジン122の横方向軸212に沿って延在する。更に、アームセクション1104は、第1の端部1107及び第2の端部1108を有する。アームセクション1104の第1の端部1107は、プリントヘッドエンジン122の近位にあるように画定され、第2の端部1108は、プリントヘッドエンジン122から遠位にあるように画定される。追加的に、アームセクション1104は、上面1110及び底面1112を含む。上面1110は、プリントヘッドエンジン122の底部シャーシ部分128から遠位にあるように画定され、底面1112は、底部シャーシ部分128の近位にあるように画定される。
【0145】
例示的な実施形態では、底面1112は、溝セクション1106が、プリントヘッドエンジン122の底面1112から底部シャーシ部分128に向かって突出するようにして、溝セクション1106を画定するように構成されている。いくつかの例では、底部シャーシ部分128と溝セクション1106との間の距離は、0.4mm~0.6mmの範囲である。更に、印刷媒体104が底部シャーシ部分128上に受容されるとき、印刷媒体104は、溝セクション1106及び第2のローラアセンブリ316によって押圧される。この目的のために、印刷媒体104は、第2のローラアセンブリ316と媒体ガイドアセンブリ1102との間で平坦化される。
【0146】
いくつかの例では、溝セクション1106は、傾斜セクション1114及び谷セクション1116を含み得る。傾斜セクション1114は、アームセクション1104の第2の端部1108に面してもよく、かつ所定の傾きを有してもよい。更に、谷セクション1116は、アームセクション1104の第1の端部1107に面してもよい。いくつかの例では、傾斜セクション1114の傾きは、印刷経路に沿った印刷媒体104の滑らかな横移動を容易にしてもよい。したがって、傾斜セクション1114は、媒体の詰まりの可能性を低減し得る。いくつかの例では、本開示の範囲は、前述の形状を有する溝セクション1106に限定されない。例示的な実施形態では、溝セクション1106は、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の他の形状を有し得る。
【0147】
いくつかの例では、溝セクション1106と底部シャーシ部分128との間の距離は、調節可能であってもよい。そのような実施形態では、溝セクション1106は、ねじなどの連結手段を通してアームセクション1104に結合され得る。印刷装置100のオペレータは、ねじを時計回り及び/又は反時計回りに回転させて、溝セクション1106と底部シャーシ部分128との間の距離を調節してもよい。そのような実施形態では、溝セクション1106と底部シャーシ部分128との間の距離は、媒体の厚さ及び平坦性の必要に応じて、0.4mm~0.6mmに調節されてもよい。
【0148】
いくつかの例では、本開示の範囲は、特定の結合手段又はねじに限定されない。例示的な実施形態では、結合手段は、ペンクリック型機構を更に含んでもよい。そのような実施形態では、印刷装置100のオペレータは、溝セクション1106に結合されたプランジャを押圧することによって、溝セクション1106と底部シャーシ部分128との間の距離を調節してもよい。
【0149】
いくつかの例では、本開示の範囲は、印刷装置100内の1つの媒体ガイドアセンブリ1102が印刷媒体104を平坦化することに限定されない。例示的な実施形態では、印刷装置100は、プリントヘッドエンジン122の下流に位置決めされた別の媒体ガイドアセンブリを含んでもよい。更に、そのような実施形態では、印刷装置100には、第2のローラアセンブリ316が設けられていなくてもよい。
【0150】
いくつかの例では、本開示の範囲は、媒体ガイドアセンブリ1102を含む印刷装置100に限定されない。例示的な実施形態では、プリントヘッドエンジン122の上部シャーシ部分126は、プリントヘッドエンジン122の上部シャーシ部分126内に溝セクション1106を画定し得る。より具体的には、プリントヘッドエンジン122は、上部シャーシ部分126(プリントヘッドエンジン122の底部シャーシ部分128の近位にある)の底面に溝セクションを画定してもよい。
【0151】
いくつかの例では、本開示の範囲は、第1のローラ132及び1つ以上の第2のローラ134を含むプリントヘッドエンジン122に限定されない。追加的に又は代替的に、印刷装置100は、
図12~
図19に関連して説明されるように、印刷媒体104を平坦化するためのフレームを含んでもよい。
【0152】
本明細書に記載の例示的な装置、システム、及び方法は、印刷動作の前に印刷媒体を平坦化又は実質的に平坦化することができる印刷装置を含む。いくつかの例では、かつ印刷媒体を平坦化するように構成された実施形態では、印刷装置は、印刷動作のために印刷媒体を受容することができるプラットフォームを含む。いくつかの例では、印刷装置は、印刷媒体をプラットフォームに接着させるか、又は別様に取り外し可能に取り付けるようにして、プラットフォーム上に負圧を生成させるように構成された真空生成ユニットを含み得る。いくつかの例では、プラットフォーム上に負圧を適用している最中に、印刷媒体の縁が丸まる場合がある。印刷媒体の縁の丸まりを直すために、印刷装置は、印刷媒体の縁を押圧するように構成され得るフレームを更に含む。この目的のために、真空生成ユニットとフレームとの組み合わせは、いくつかの例では、印刷媒体の平坦化を容易にする。
【0153】
図12は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッドエンジン122の例示的な分解図を示す。
【0154】
例示的な実施形態では、上部シャーシ部分126は、プリントヘッド(図示せず)を受容するように構成されてもよい。いくつかの例では、上部シャーシ部分126は、上部シャーシ部分126がプリントヘッドを受容することを可能にする、キャビティ(図示せず)、ベースプレート(図示せず)、1つ以上の第1の付勢部材(図示せず)、及び/又は同等物などの1つ以上の特徴部を画定してもよい。追加的に又は代替的に、上部シャーシ部分126の下端部分208は、フレーム1216を受容するように構成されてもよい。例えば、フレーム1216は、
図14で更に説明されるように、上部シャーシ部分126の下端部分208に結合されてもよい。代替的な実施形態では、フレーム1216は、上部シャーシ部分126の下端部分208の近位に移動可能に位置決めされてもよい。フレーム1216の構造及び動作は、
図13及び
図15に関連して更に記載される。
【0155】
例示的な実施形態では、上部シャーシ部分126は、ラッチ130を介して底部シャーシ部分128と結合するように構成されてもよい。上部シャーシ部分126が底部シャーシ部分128と結合するとき、フレーム1216は、上部シャーシ部分126と底部シャーシ部分128との間に移動可能に位置決めされてもよい。例えば、フレーム1216は、上部シャーシ部分126の下端部分208と底部シャーシ部分128の上端部226との間の空間内の第1の位置と第2の位置との間を横断してもよい。
【0156】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128は、外面224、上面1218、及び底面1220を有する。いくつかの例では、外面224及び上面1218は、底部シャーシ部分128の上端部226を画定する。更に、いくつかの例では、外面224及び底面1220は、底部シャーシ部分128の下端部分228を画定する。いくつかの例では、底部シャーシ部分128の上面1218は、印刷媒体104が印刷動作のために受容される領域に対応し得るプラットフォーム1222を画定する。更に、プラットフォーム1222は、底部シャーシ部分128の長(プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って画定される)及び幅(プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って画定される)に沿って延在する。
【0157】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128の上面1218は、プラットフォーム1222を印刷領域1224と周辺領域1226とに更に分割する。印刷領域1224の寸法は、印刷装置100によってサポートされる印刷媒体104の最大サイズに比例するように定義されてもよい。例示的な実施形態では、周辺領域1226は、第1の円形ノッチ236、第2の円形ノッチ238、第3の円形ノッチ240、及び第4の円形ノッチ242の近位にあるように画定されてもよい。いくつかの例では、周辺領域1226は、印刷領域1224を囲む。
【0158】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128の上面1218は、底部シャーシ部分128の上面1218から底部シャーシ部分128の底面1220まで延在する複数の孔1228a、1228b、...、1228nを画定する。底面1220において、底部シャーシ部分128は、
図16に更に示されるように、真空生成ユニットを受容するように構成される。
【0159】
いくつかの例では、本開示の範囲は、プラットフォーム1222が底部シャーシ部分128の上面1218によって固定して画定されることに限定されない。いくつかの例では、プラットフォーム1222は、本開示の範囲から逸脱することなく、底部シャーシ部分128に取り外し可能に結合されてもよいモジュール式部品であってもよい。モジュール式プラットフォームとの結合を可能にする底部シャーシ部分128の構造は、
図17に関連して更に説明される。例示的なモジュール式プラットフォームの構造は、
図18に関連して説明される。
【0160】
図13は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、フレーム1216の例示的な斜視図を示す。フレーム1216は、媒体平坦化部分1302と、第1支持部材1304a、1304b、1304c、1304dとを有する。
【0161】
例示的な実施形態では、媒体平坦化部分1302は、1つ以上の側面1308a、1308b、1308c、及び1308dを有し得る矩形形状を有してもよい。側面1308aは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って側面1308cから離間していてもよい。また、側面1308aは、側面1308cと平行であってもよい。同様に、側面1308bは、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って側面1308dから離間されてもよい。また、側面1308bは、側面1308dと平行であってもよい。追加的に、媒体平坦化部分1302は、上面1328及び底面1330を有してもよい。例示的な実施形態では、媒体平坦化部分1302の上面1328は、媒体平坦化部分1302の上端部分1324を画定してもよい。更に、媒体平坦化部分1302の底面1330は、媒体平坦化部分1302の下端部分1326を画定してもよい。
【0162】
いくつかの例では、媒体平坦化部分1302の底面1330は、媒体平坦化部分1302の底面1330から上面1328まで延在する空隙1310を画定してもよい。例示的な実施形態では、空隙1310の形状は、媒体平坦化部分1302の内側縁部1312によって画定される。いくつかの例では、空隙1310は矩形形状を有してもよい。そのようなシナリオでは、媒体平坦化部分1302の形状は、同心の矩形に対応してもよい。更に、この目的のために、媒体平坦化部分1302の1つ以上の寸法は、外側長(1314によって示される)、外側幅(1316によって示される)、内側長(1318によって示される)、及び内側幅(1320によって示される)を含んでもよい。いくつかの例では、媒体平坦化部分1302の外側長(1314によって示される)及び内側長(1318によって示される)は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って画定される。更に、いくつかの例では、媒体平坦化部分1302の外側幅(1316によって示される)及び内側幅(1320によって示される)は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って画定される。
【0163】
いくつかの例では、媒体平坦化部分1302は、第1の支持部材1304a、1304b、1304c、及び1304dに結合されるように構成されてもよい。例示的な実施形態では、媒体平坦化部分1302は、第1の支持部材1304a、1304b、1304c、1304dを介して上部シャーシ部分126に移動可能に結合されるように構成される。いくつかの例では、媒体平坦化部分1302の内側長(1318によって示される)及び内側幅(1320によって示される)の寸法は、プリントヘッドの寸法と同等であってもよい。この目的のために、フレーム1216が上部シャーシ部分126の下端部分208で受容されるとき、プリントヘッドは空隙1310を通して見える。フレーム1216と上部シャーシ部分126との結合は、
図14で更に説明される。
【0164】
図14は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、上部シャーシ部分126の断面図を示す。
図14に示すように、下端部分208は、上部シャーシ部分126の下端部分208から上部シャーシ部分126の上端部分206に向かって延びる第1のチャネル1420、第2のチャネル1422、第3のチャネル(図示せず)、及び第4のチャネル(図示せず)を画定する。第1のチャネル1420及び第2のチャネル1422は、少なくとも1つの付勢部材1402を受容するように構成されてもよい。同様に、
図14には示されていないが、第3のチャネル及び第4のチャネルも付勢部材1402を受容してもよい。追加的に、図示のように、第1のチャネル1420及び第2のチャネル1422のそれぞれは、それぞれ、第1の支持部材1304a及び1304bを受容するように構成されてもよい。同様に(
図14には示されていないが)、第3のチャネル及び第4のチャネルは、それぞれ第1の支持部材1304c及び1304dを受容し得る。
【0165】
いくつかの例では、複数の第1の支持部材1304a、1304b、1304c、及び1304dは、それぞれ、第1のチャネル1420、第2のチャネル1422、第3のチャネル、及び第4のチャネルのそれぞれの中の少なくとも1つの付勢部材1402に結合してもよい。例えば、第1の支持部材1304aの第1の端部1406は、少なくとも1つの付勢部材1402に結合される。例示的な実施形態では、少なくとも1つの付勢部材1402は、複数の第1の支持部材1304a、1304b、1304c、及び1304dに外力が印加されていないときに、複数の第1の支持部材1304a、1304b、1304c、及び1304dのそれぞれの第1の端部1406を上部シャーシ部分126の上端部分206に向かって引っ張るように、複数の第1の支持部材1304a、1304b、1304c、及び1304dのそれぞれに付勢力(1410で示す)を印加する。代替的な実施形態では、少なくとも1つの付勢部材1402は、複数の第1の支持部材1304a、1304b、1304c、1304dに外力が印加されていないときに、複数の第1の支持部材1304a、1304b、1304c、1304dの第1の端部1406を底部シャーシ部分128に向かって押すために、複数の第1の支持部材1304a、1304b、1304c、1304dのそれぞれに付勢力(1410で示す)を印加する。
【0166】
上述したように、付勢部材1402は、第1の支持部材1304a、1304b、1304c、1304dに付勢力(1410で示される)を印加する。したがって、付勢力(1410で示される)が媒体平坦化部分1302に印加され、媒体平坦化部分1302を上部シャーシ部分126の下端部分208に向かって移動させる。いくつかの例では、媒体平坦化部分1302を底部シャーシ部分128の近位の位置まで横断させるために、外力がフレーム1216に印加されてもよい。いくつかの例では、第5の作動ユニット1412は、フレーム1216に外力を印加するように構成されてもよい。第5の作動ユニット1412のいくつかの例は、油圧システムを含んでもよい。そのような実施形態では、フレーム1216上の付勢力は、油圧システムを通じて印加されてもよい。この目的のために、第1のチャネル1420、第2のチャネル1422、第3のチャネル、及び第4のチャネルのそれぞれは、少なくとも1つの付勢部材1402を欠いていてもよい。更に、第1のチャネル1420、第2のチャネル1422、第3のチャネル、及び第4のチャネルのそれぞれは、油圧ポンプ1414に流体結合されてもよい。いくつかの例では、油圧ポンプ1414は、フレーム1216に外力を印加するために、第1のチャネル1420、第2のチャネル1422、第3のチャネル、及び第4のチャネルのそれぞれから(導管1416及び導管1418などの1つ以上の導管を通して)流体をポンプで出し入れするように構成されてもよい。例えば、流体が第1のチャネル1420、第2のチャネル1422、第3のチャネル、及び第4のチャネルのそれぞれの中に圧送されるとき、流体は、フレーム1216に外力を及ぼし得る。別の例では、流体が第1のチャネル1420、第2のチャネル1422、第3のチャネル、及び第4のチャネルのそれぞれから圧送されるとき、(流体を送り出すことによって生成される)負圧が、(1410によって示される)付勢力をフレーム1216に及ぼす。更に、そのような実施形態では、第1の支持部材1304a、1304b、1304c、及び1304dは、第1のチャネル1420、第2のチャネル1422、第3のチャネル、及び第4のチャネル内の付勢部材1402に結合されなくてもよい。この目的のために、第1支持部材1304a、1304b、1304c、1304dは、それぞれ第1チャネル1420、第2チャネル1422、第3チャネル、第4チャネル内に直接受容されてもよい。
【0167】
更に別の実施形態では、第5の作動ユニット1412は、
図16に関連して更に説明されるように、底部シャーシ部分128内に設置され得る電磁石に対応してもよい。そのような実装形態では、電磁石の作動は、フレーム1216に磁力を印加し得る磁場の生成をもたらすことができる。フレーム1216に印加される磁力は、フレーム1216の横断を引き起こし得る外力に対応してもよい。
【0168】
図15は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、フレーム1216の別の実装の斜視
図1500を示す。
【0169】
例示的な実施形態では、フレーム1216は、媒体平坦化部分1502と、第2の支持部材部分1504と、リニアブロック1506とを含む。いくつかの例では、媒体平坦化部1502は、媒体平坦化部分1302と同様の構造を有してもよい。例えば、媒体平坦化部分1502の形状は、同心矩形に対応してもよい。更に、媒体平坦化部分1502は、1つ以上の側面1508a、1508b、1508c、及び1508dを備える。側面1508aは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って側面1508cから離間していてもよい。また、側面1508aは、側面1508cと平行であってもよい。同様に、側面1508bは、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って側面1508dから離間されてもよい。また、側面1508bは、側面1508dと平行であってもよい。
【0170】
例示的な実施形態では、媒体平坦化部分1502は、第2の支持部材部分1504を介してリニアブロック1506に結合される。いくつかの例では、媒体平坦化部分1508cの側面1502は、第2の支持部材部分1504を介してリニアブロック1506に結合される。いくつかの例では、第2の支持部材部分1504は、媒体平坦化部分1502の重量を支えることができる支持部材に対応し得る。
【0171】
例示的な実施形態では、リニアブロック1506は更に、第1のリニアガイド120A及び第2のリニアガイド120Bに移動可能に結合される。更に、第2の支持部材部分1504の長は、リニアブロック1506が第1のリニアガイド120A及び第2のリニアガイド120Bに移動可能に結合されたときに、媒体平坦化部分1502の空隙1510が垂直軸128に沿ってプリントヘッドの下に位置決めされる(上部シャーシ部分126に取り付けられる)長である。より詳細には、プリントヘッドは空隙1510を通じて可視である。例えば、プリントヘッドがレーザプリントヘッドに対応するシナリオでは、空隙1510は、プリントヘッドからのレーザビームが通過することを可能にし得る。
【0172】
更に、リニアブロック1506は、フレーム1216の横断を容易にし得る作動ユニット(例えば、
図14~16に示されるような油圧ポンプ、電磁石、及びレール)に結合されてもよい。例えば、印刷装置100の1つ以上のモータは、リニアブロック1506に結合されてもよい。1つ以上のモータの作動は、フレーム1216を横断させ得る。
【0173】
図16は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、底部シャーシ部分128の底面斜視
図1600を示す。
【0174】
図12で説明したように、またいくつかの例では、底面1220において、底部シャーシ部分128は、真空生成ユニットを受容するように構成される。例えば、底面1220において、底部シャーシ部分128は、真空生成ユニット1602を受容するように構成される。例示的な実施形態では、真空生成ユニット1602は、複数の孔1228a、1228b、...、1228nを通して底部シャーシ部分128の上面1218に負圧を生成するように構成されてもよい。いくつかの例では、負圧は、(プラットフォーム1222上に受容された)印刷媒体104をプラットフォーム1222に付着させる。したがって、印刷媒体104は、真空生成ユニット1602が作動されるとき、プラットフォーム1222上に平坦に置かれてもよい。真空生成ユニット1602のいくつかの例は、ファン又は真空ポンプを含んでもよい。
【0175】
いくつかの例では、底部シャーシ部分128の底面1220は、第5の作動ユニット1412を受容するように更に構成されてもよい。例えば、底部シャーシ部分128の底面1220は、電磁石1604を受容するように構成されてもよい。
【0176】
図17は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、底部シャーシ部分128の一部の別の斜視図を示す。
【0177】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128の上面1218は、底部シャーシ部分128の上端部分226に凹部1702を画定する。更に、凹部1702は、底部シャーシ部分128の長(プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って画定される)及び幅(プリントヘッドエンジン122の横方向軸212に沿って画定される)に沿って延在する。いくつかの例では、凹部1702を画定することにより、プラットフォーム受容面1704が形成される。プラットフォーム受容面1704は、三方を壁面1706a、1706b、1706cで囲まれた矩形状であってもよい。いくつかの例では、壁面1706a、1706b、及び1706cは、プリントヘッドエンジン122の垂直軸128に沿って、プラットフォーム受容面1704から底部シャーシ部分128の上端部分226まで延在してもよい。例示的な実施形態では、壁面1706a及び1706cは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って延在してもよく、互いに平行であってもよい。更に、壁面1706bは、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って延在してもよく、印刷装置100の背骨セクション114の近位にあるように画定されてもよい。例示的な実施形態では、プラットフォーム受容面1704は、開口部1708を画定するために第4の側面上の壁面によって囲まれなくてもよい。いくつかの例では、開口部1708は、モジュール式プラットフォーム(
図18で更に説明する)などのモジュール式部品1716を受容することを可能にし得る。
【0178】
例示的な実施形態では、壁面1706a、1706b、及び1706cのそれぞれは、上端部226の近位に突出溝1710を画定してもよい。突出溝1710は、各壁面1706a、1706b、1706cの長さ方向に沿って延在してもよい。例えば、壁面1706a及び1706c上に画定された突出溝1710は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って延在してもよい。更に、壁面1706b上に画定される突出溝1710は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って延在してもよい。いくつかの例では、各壁面1706a及び1706c上の、それぞれの突出溝1710とプラットフォーム受容面1704との間の領域1712は、(
図18に関連して説明した)モジュール式プラットフォームなどのモジュール式部品1716を摺動可能に受容する経路を画定してもよい。追加的又は代替的に、壁面1706b上に画定された領域1712及び突出溝1710は、モジュール式プラットフォームを係止し、したがって、モジュール式プラットフォームの動きを妨げ得る。例えば、壁面1706b上に画定された領域1712及び突出溝1710は、印刷装置100の垂直軸128に沿ったモジュール部品の動きを妨げ得る。
【0179】
例示的な実施形態では、ガスケット層1718は、各壁面1706a、1706b、及び1706c上の領域1712上に配設されてもよい。いくつかの例では、ガスケット層1718は、空気が(プラットフォーム受容面1704上に受容され得る)モジュール式部品1716と領域1712との間の界面を通過することを防止してもよい。
【0180】
例示的な実施形態では、底部シャーシ部分128の底面1220は、底部シャーシ部分128の底面1220からプラットフォーム受容面1704まで延在するキャビティ1714を画定する。モジュール部品1716がプラットフォーム受容面1704上に受容されるシナリオでは、モジュール部品1716は、モジュール部品1716が底部シャーシ部分128の上端部226からキャビティ1714を覆うようになっている。前述したように、真空生成ユニット1602は、底部シャーシ部分128の下端部分228に収容されて、キャビティ1714を通じて負圧を生成する。
【0181】
図18は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、モジュール式プラットフォーム1800の斜視図を示す。
【0182】
モジュール式プラットフォーム1800は、モジュール式プラットフォーム1800の上端部分1804及び下端部分1806を画定し得る外面1802を有する。いくつかの例では、モジュール式プラットフォーム1800の上端部分1804は、モジュール式プラットフォーム1800が(底部シャーシ部分128に画定された)プラットフォーム受容面1704上に受容されたときに、底部シャーシ部分128の上端部分226の近位に位置決めされるように構成されてもよい。更に、モジュール式プラットフォーム1800の下端部分1806は、モジュール式プラットフォーム1800がプラットフォーム受容面1704上に受容されるとき、キャビティ1714に面してもよい。いくつかの例では、(プリントヘッドエンジン122の垂直軸128に沿った)モジュール式プラットフォーム1800の幅は、(それぞれの突出溝1710とプラットフォーム受容面1704との間に画定された)領域1712の幅と同等であってもよい。
【0183】
例示的な実施形態では、外面1802は、モジュール式プラットフォーム1800の下端部分1806からモジュール式プラットフォーム1800の上端部分1804まで延在してもよい複数の孔1808a、1808b、...1808nを画定してもよい。例示的な実施形態では、複数の孔1808a、1808b、...1808nは、(N×M)行列として配置されてもよく、ここで、Nは、複数の孔1808a、1808b、...1808nの行の数に対応し、Mは、複数の孔1808a、1808b、...1808nの列の数に対応する。例示的な実施形態では、複数の孔の行は、プリントヘッドエンジン122の横軸212に沿って延在するように画定される。更に、複数の孔の列は、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って延在するように画定される。
【0184】
例示的な実施形態では、複数の孔1808a、1808b、...1808nの行のカウントは、印刷装置100で使用されている印刷媒体104の幅に比例してもよい。例えば、複数の孔1808a、1808b、...1808nの行の数は、印刷媒体104の幅に基づいて変化してもよい。本例では、複数の孔1808a、1808b、...、1808nの行の数がより少ない別のモジュール式プラットフォームを底部シャーシ部分128上に設置して、幅がより小さい印刷媒体上により良好な吸引を生成し得る。この目的のために、モジュール式プラットフォーム1800は、底部シャーシ部分128からモジュール式プラットフォーム1800を摺動させることによって取り外されてもよい。更に、(他の印刷媒体を支持する)他のモジュール式プラットフォームは、底部シャーシ部分128内に摺動される。
【0185】
図19A及び
図19Bは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、底部シャーシ部分128上で摺動されているモジュール式プラットフォーム1800、及びモジュール式プラットフォーム1800を有する底部シャーシ部分128の斜視図を示す。
【0186】
図19Aを参照すると、モジュール式プラットフォーム1800は、溝1710とプラットフォーム受容面1704との間の開口部1708からモジュール式プラットフォーム1800を摺動させることによって、プラットフォーム受容面1704上に受容される。
図19Bを参照すると、モジュール式プラットフォーム1800は、底部シャーシ部分128の上端部226に位置決めされている。
【0187】
いくつかの例では、プリントヘッドエンジン122の前述の構造は、ベクトルモード印刷に利用可能である。しかしながら、本発明の範囲は、上記の構造のプリントヘッドエンジン122に限定されるものではない。例示的な実施形態では、プリントヘッドエンジン122は、印刷装置100がラスタモードで印刷することを容易にし得る構造を有してもよい。そのようなプリントヘッドエンジン122の構造について説明する。
【0188】
プリントヘッド構造-ラスタモード
いくつかの例では、印刷装置100がレーザビームを使用してコンテンツを印刷することを容易にするために、プリントヘッドはレーザサブシステムを含んでもよい。レーザサブシステムは、1つ以上のレーザ源及び光学アセンブリを更に含んでもよい。1つ以上のレーザ源は、コンテンツを印刷するために印刷媒体上にエネルギーを集束させるように、光学アセンブリを通って方向付けられた1つ以上のレーザビームを生成するように構成され得る。
【0189】
図20は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッド302の概略を示す。プリントヘッド302は、レーザサブシステム2002と、ライン開始(start of line、SOL)検出器2004と、レーザパワー制御システム2006と、コントローラ2008と、メモリデバイス2010と、入力/出力(Input/Output、I/O)インターフェースユニット2012と、レーザサブシステム制御ユニット2014と、同期ユニット2016とを含む。
【0190】
コントローラ2008は、デジタル信号プロセッサを伴う1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上のコプロセッサを伴わない1つ以上のプロセッサ、1つ以上のコプロセッサ、1つ以上のマルチコアプロセッサ、1つ以上のコントローラ、処理回路、1つ以上のコンピュータ、例えば、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)若しくはフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などの集積回路を含む様々な他の処理素子、又はそれらのいくつかの組み合わせとして具現化されてもよい。それによって、
図20では単一のコントローラとして例示されているが、一実施形態では、コントローラ2008は、複数のプロセッサ及び信号処理モジュールを含んでもよい。複数のプロセッサは、単一の電子デバイス上で具現化されてもよく、又はプリントヘッド302の回路として機能するように集合的に構成された複数の電子デバイスにわたって分散されてもよい。複数のコントローラは、互いに動作可能に通信し得、本明細書に記載のように、プリントヘッド302の回路の1つ以上の機能性を実行するように集合的に構成されてもよい。実施形態の例では、コントローラ2008は、メモリデバイス2010に記憶された命令、又は他の方法でコントローラ2008にアクセス可能な命令を実行するように構成されてもよい。これらの命令は、コントローラ2008によって実行されると、本明細書に記載のように、印刷装置100の回路に機能性のうちの1つ以上を実行させてもよい。
【0191】
ハードウェア、ファームウェア/ソフトウェア方法によって、又はそれらの組み合わせによって構成されるかどうかにかかわらず、コントローラ2008は、それに応じて構成されながら、本開示の実施形態に従って動作を実行することができるエンティティを含んでもよい。こうして、例えば、コントローラ2008がASIC、FPGA、又は同等物として具現化されるとき、コントローラ2008は、本明細書に記載の1つ以上の動作を実施するために特別に構成されたハードウェアを含んでもよい。代替的に、別の例として、コントローラ2008が、メモリデバイス2704に記憶されてもよいような命令の実行部として具現化される場合、命令は、本明細書に記載の1つ以上のアルゴリズム及び動作を実行するようにコントローラ2008を特別に構成してもよい。
【0192】
こうして、本明細書で使用されるコントローラ2008は、上記の様々な実施形態の機能を含む多様な機能を実行するためのソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成されてもよいプログラム可能なマイクロコントローラ、マイクロコンピュータ又は1つ若しくは複数のコントローラチップを指してもよい。いくつかのデバイスでは、無線通信機能専用の複数のコントローラと、他のアプリケーションの稼働専用の1つのコントローラが提供されてもよい。ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされてコントローラにロードされる前に、内部メモリに記憶されてもよい。コントローラは、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含んでもよい。多くのデバイスでは、内部メモリは、揮発性メモリ若しくはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、又は両方の混合であり得る。メモリはまた、別のコンピューティングリソースの内部に位置することができる(例えば、コンピュータ可読命令がインターネット又は別の有線接続若しくは無線接続を介してダウンロードされることを可能にする)。
【0193】
メモリデバイス2010は、所定の動作を実行するためにコントローラ2008によって実行可能である一組の命令を記憶するように適合された好適な論理、回路、及び/又はインターフェースを含んでもよい。一般的に知られているメモリ実装形態のいくつかには、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)及び電気的消去可能プログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶デバイス若しくは他の磁気記憶デバイス、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read Only Memory、CD-ROM)、デジタル用途ディスク読み取り専用メモリ(Digital Versatile Disc Read Only Memory、DVD-ROM)、光ディスク、情報を記憶するように構成された回路、又はそれらの何らかの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。実施形態の例では、メモリデバイス2010は、本開示の範囲から逸脱することなく、単一のチップ上でコントローラ2008と統合されてもよい。
【0194】
いくつかの例では、メモリデバイス2010は、バッファ空間及び1つ以上の構成レジスタを含んでもよい。例示的な実施形態では、バッファ空間は、印刷媒体104上に印刷されるデータを記憶するように構成されてもよい。いくつかの例では、1つ以上の構成レジスタは、構成値を保持するように構成される。1つ以上の構成レジスタ内の構成値は、プリントヘッド302の1つ以上の構成及び1つ以上の状態を決定する。以下の表は、1つ以上の構成表の例を示す。
【0195】
【0196】
1つ以上の構成レジスタは、
図40に関連して更に説明される。
【0197】
I/Oデバイスインターフェースユニット2012は、限定ではないが、I2C通信プロトコル、シリアル周辺インターフェース(Serial Peripheral Interface、SPI)通信プロトコル、シリアル通信プロトコル、コントロールエリアネットワーク(Control Area Network、CAN)通信プロトコル、及び1-Wire(登録商標)通信プロトコルなどの1つ以上のデバイス通信プロトコルに従って、印刷装置100の1つ以上の部品と通信するように構成され得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。I/Oデバイスインターフェースユニット2012のいくつかの例は、限定するものではないが、データ取得(Data Acquisition、DAQ)カード、電気駆動ドライバ回路、及び/又は同等物を含んでもよい。
【0198】
例示的な実施形態では、I/Oデバイスインターフェースユニット2012は、プリントヘッドインターフェースを含む。いくつかの例において、プリントヘッドインターフェースは、プリントヘッド302と印刷装置の制御ユニット138との間の結合を容易にする。例示的な実施形態では、プリントヘッドインターフェースは、プリントヘッド302と印刷装置100の制御ユニット138との間の1つ以上の信号の通信を可能にする。例示的な実施形態では、1つ以上の信号は、
図41~
図47に記載されるように、プリントヘッド302と制御ユニット138との間の同期を容易にし得る。追加的に又は代替的に、プリントヘッドインターフェースは、1つ以上の信号がプリントヘッド302と制御ユニット138との間で共有される1つ以上の電気コネクタを含んでもよい。以下の表は、プリントヘッドインターフェースのピンアウトを示す。
【0199】
【0200】
プリントヘッドインターフェースにおける1つ以上の信号及び他のピンアウトの目的は、
図41~
図47に関連して更に説明される。例示的な実施形態では、レーザサブシステム2002は、プリントヘッド302がプラットフォーム322上に位置決めされた印刷媒体104上にレーザを方向付けることを可能にし得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。レーザサブシステム2002は、1つ以上の光学アセンブリと、印刷媒体104上へのレーザの誘導を容易にするために連動して動作し得るレーザ源とを含んでもよい。レーザサブシステ2002の構造及び動作は、
図21に関連して更に記載される。
【0201】
レーザ光学系
図21は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、レーザサブシステ2002の概略図を示す。図示のように、レーザサブシステム2002は、1つ以上のレーザ源2102及び光学アセンブリ2104を含む。
【0202】
例示的な実施形態では、1つ以上のレーザ源は、1つ以上のレーザ源2102が1つ以上のレーザビームを生成することを可能にしてもよい、好適な論理及び/又は回路を含む。いくつかの例では、1つ以上のレーザ源2102は、異なる波長の1つ以上のレーザビームを生成してもよい。例えば、1つ以上のレーザ源は、600nm~800nmの範囲の波長を有する1つ以上のレーザビームを生成することができる。1つ以上のレーザ源のいくつかの例として、限定するものではないが、例えば、ガスレーザ源、化学レーザ源、エキシマレーザ源、固体レーザ源、ファイバレーザ源、フォトニック結晶レーザ源、半導体ベースレーザ源、色素レーザ源、自由電子レーザ源、及び/又は同等物を挙げることができる。いくつかの例では、1つ以上のレーザ源2102は、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームを生成するように構成されてもよい。書き込みレーザビームは600nmの波長を有する。予熱レーザビームの波長は800nmである。
【0203】
光学アセンブリ2104は、1つ以上のレーザ源に対して位置決めされ、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームを印刷媒体104上に方向付けるように構成される。いくつかの実施形態では、光学アセンブリ2104は、第4の作動ユニット2108に結合されてもよいポリゴンミラー2106を含む。第4の作動ユニット2108は、所定の速度でポリゴンミラー2106の回転を容易にすることができる好適な論理及び/又は回路を含んでもよい。例示的な実施形態では、ポリゴンミラー2106は、1つ以上の反射表面2110を有し得、1つ以上の反射表面2110の数は、1つ以上の反射表面2110を画定するポリゴンミラーの形状に依存する。例えば、ポリゴンミラーの形状が八角形に対応する場合、1つ以上の反射表面2110の数は8である。ポリゴンミラー2106は、ポリゴンミラー2106が所定の方向に沿って書き込みレーザビームと予熱レーザビームを反射するように、1つ以上のレーザ源2102に対して位置決めされる。より具体的には、1つ以上の反射表面2110は、書き込みレーザビームと予熱レーザビームとの間の入射角及び1つ以上の反射表面2110の反射表面に基づいて、所定の方向において書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームを反射してもよい。例示的な実施形態では、ポリゴンミラー2106が回転すると、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームが反射される方向が変化することにより、書き込みレーザビームと予熱レーザビームとの間の入射角及び反射表面2110が変化してもよい。この目的のために、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームは、プリントヘッドエンジン122の長手方向軸210に沿って掃引し得る。光学アセンブリ2104は、反射ビームが通過する複数のレンズ2112を更に含む。例示的な実施形態では、複数のレンズは、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームをそれぞれ収束させるように構成され得る。光学アセンブリ2104は、複数のレンズ2112の下流に位置決めされた1つ以上の折り畳みミラー2114a、2114b、2114c、及び2114dを更に含む。いくつかの例では、複数の折り畳みミラー2114a、2114b、2114c、及び2114dは、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームの方向を修正するように構成されてもよい。より詳細には、1つ以上の折り返しミラー2114a、2114b、2114c、及び2114dは、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームを、底部シャーシ部分128上のプラットフォーム322上に位置決めされた印刷媒体104上に方向付け得る。ポリゴンミラー2106の回転によって書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームが掃引するため、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームは、例示的な印刷媒体104の幅の端から端まで掃引し得る。印刷媒体にレーザが照射されると、印刷媒体104の色が修正される。印刷媒体104の色の修正は、印刷されたコンテンツに対応してもよい。書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームの照射時に色が変化する印刷媒体104については、
図25Aに関連して後述する。
【0204】
いくつかの例では、本開示の範囲は、書き込みレーザビームが印刷媒体104上にコンテンツを書き込むように構成され、かつ予熱レーザビームが印刷媒体104を予熱するように構成される、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームを生成する1つ以上のレーザ源2102に限定されるものではない。例示的な実施形態では、1つ以上のレーザ源2102は、2つ以上の書き込みレーザビームを生成するように構成されてもよい。例えば、1つ以上のレーザ源2102は、3つの書き込みレーザビームが、印刷媒体104上にコンテンツを書き込むように構成されるようにして、3つの書き込みレーザビームを生成するように構成されてもよい。この目的のために、3つの書き込みレーザビームは、光学アセンブリ2104を介して印刷媒体104上に方向付けられるように構成される。この目的のために、3つの書き込みレーザビームは、印刷経路に沿って互いに隣接するように印刷媒体104上に方向付けられ得る。いくつかの例では、最初の3つのレーザビームは、印刷媒体104の3つの隣接するラインを同時に印刷するように構成されてもよい。そのような実施形態では、最初の3つのレーザビームは、異なるデータを印刷するように構成され得る。いくつかの例では、1つのセットになった3つの書き込みレーザビームを、印刷動作中に無効にすることができる。更に別の例では、これら3つの書き込みレーザビームは、同じデータを印刷するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、これら3つの書き込みレーザビームは、印刷装置100の1つ以上の構成設定ごとに構成されてもよい。いくつかの例では、この1つ以上の構成設定は、限定されるものではないが、コンテンツが印刷される際の分解能、印刷経路に沿う印刷媒体104の横断速度、及び/又は同等物を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0205】
SOL検出器
いくつかの例では、プリントヘッド302は、コンテンツを印刷するプロセスの前又は間に較正されてもよい。いくつかの例では、較正を作動して、ポリゴンミラーなどの1つ以上の光学系の位置を任意の所与の時間に瞬時に決定し得る。いくつかの例では、光学系の較正は、ライン開始(SOL)検出器などを介して、コンテンツがどこに印刷されるかの示度を提供する。SOL検出器は、ポリゴンミラー2102が回転するときにポリゴンミラー2102の各面から反射されたレーザビームを受容する光検出器に対応してもよく、又は1つ以上の光学系からの反射を検出するように構成された光センサ、熱センサなどの別の検出機構の形態をとってもよい。そのような検出器は、いくつかの例では、光学系の速度、並びに1つ以上のレーザ源がレーザビームを方向付けているポリゴンミラーの面などの光学系の1つ以上の特性の検出を可能にする。
【0206】
図20に戻って参照すると、SOL検出器2004は、印刷装置100がポリゴンミラー2106の現在位置を決定することを容易にし得る適切な論理及び回路を含んでもよい。印刷装置100は、現在位置を決定することで、ポリゴンミラー2106の較正を行い得る。例えば、較正は、印刷装置100が、ポリゴンミラー2106を位置決めすることによって、コンテンツが印刷媒体104上に印刷されるラインの開始(SOL)を調節することを可能にする。SOL検出器2004の構造が、
図22に関連して更に記載される。
【0207】
図22は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、SOL検出器2004の概略図を示す。SOL検出器2004は、第2のレーザ源2202及び光検出器2204を含む。
【0208】
例示的な実施形態では、第2のレーザ源2202は、構造的及び機能的に1つ以上のレーザ源と同様であってもよい。いくつかの例において、第2のレーザ源2202は、第2のレーザ源2202によって生成された較正レーザビームがポリゴンミラー2106の1つ以上の反射面2110から反射されるように、ポリゴンミラー2106に対して位置決めされてもよい。
【0209】
例示的な実施形態では、光検出器2204は、ポリゴンミラー2106から反射されたレーザビームを受容するように構成され得るセンサに対応してもよい。例えば、光検出器2204は、反射された較正レーザビームを受容するように構成されてもよい。したがって、光検出器2204は、ポリゴンミラー2106の位置を示し得るSOL信号を生成する。本実施形態では、印刷装置100は、SOL信号に基づいてポリゴンミラー2106の位置を決定してもよい。ポリゴンミラー2106の位置は、SOLの決定を容易にしてもよい。
【0210】
レーザパワー制御システム
いくつかの例では、プリントヘッドは制御システムを含んでもよい。いくつかの例では、制御システムは、プリントヘッドの様々な機能を制御して、その中に封入されたレーザ源及び光学系を含むように構成される。例えば、制御システムは、印刷解像度及び様々な印刷速度を達成するために、ポリゴンミラーの速度を制御するように構成されてもよい。更に、制御システムは、動作中にレーザ源のパワーレベルを制御するように構成されてもよい。
【0211】
再び
図20を参照すると、レーザパワー制御システム2006は、印刷装置100が書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームのパワーを制御することを可能にし得る適切な論理回路を含んでもよい。例えば、レーザパワー制御システム2006は、印刷装置100の動作モードに基づいて、1つ以上のレーザ源のパワーを制御するように構成される。いくつかの例では、印刷装置100の動作モードは、コンテンツが印刷媒体104に印刷される解像度を少なくとも決定してもよい。解像度のいくつかの例としては、200DPI、400DPI、及び600DPIなどが挙げられ得るが、これらに限定されない。レーザパワー制御システム2006の構造は、
図23に関連して更に説明される。
【0212】
図23は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、レーザパワー制御システム2006の概略図を示す。レーザパワー制御システム2006は、1つ以上の光検出器アセンブリ2302を含む。複数の光検出器アセンブリ2302は、光検出器2304及び光学アセンブリ2306を含んでもよい。
【0213】
例示的な実施形態では、光学アセンブリ2306は、光学アセンブリ2104を通じて書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームの一部を受容するように構成される。例示的な実施形態では、光学アセンブリ2306は、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームをそれぞれコリメートするように構成されてもよい。その後、光学アセンブリ2306は、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームの一部を1つ以上の光検出器2304に方向付けるように構成されてもよい。例示的な実施形態では、1つ以上の光検出器2304は、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームのパワーを示し得る第3の信号を生成するように構成されてもよい。第3の信号は、印刷装置100の制御システムに送信されてもよい。例示的な実施形態では、印刷装置100の制御システムは、第3の信号に基づいて書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームの現在のパワーを決定するように構成されてもよい。その後、制御システムは、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームの現在のパワーを、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームの必要なパワーと比較するように構成されてもよい。その後、比較に基づいて、制御システムは、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームのパワーを修正するように構成されてもよい。
【0214】
図20を参照すると、レーザサブシステム制御ユニット2014は、プリントヘッド302がレーザサブシステム2002の動作を制御することを可能にし得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。例えば、レーザサブシステム制御ユニット2014は、
図47で更に説明するように、ポリゴンミラー2106の回転速度を制御するように構成されてもよい。別の例では、レーザサブシステム制御ユニット2014は、
図23で上述したように、1つ以上のレーザ源のパワーを制御するように構成されてもよい。そのような実施形態では、レーザサブシステム制御ユニット2014の機能は、レーザパワー制御システム2006を含んでもよい。いくつかの例では、レーザサブシステム制御ユニット2014は、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として実装されてもよい。同期ユニット2016は、プリントヘッド302が制御ユニット138から1つ以上の信号を受信することを可能にし得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。例えば、同期ユニット2016は、制御ユニット138からクロック信号を受信するように構成されてもよい。1つ以上の信号に基づいて、同期ユニット2016は、
図41~
図47に示すように、プリントヘッド302の動作を制御するようにレーザサブシステム制御ユニット2014に命令するように構成されてもよい。いくつかの例では、同期ユニット2016は、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として実装されてもよい。
【0215】
媒体の予熱
いくつかの例では、パワーを節約するためかつ/又はコンテンツの効率的な印刷を提供するために、印刷媒体104は予熱されてもよい。例示的な実施形態では、1つ以上のレーザ源は、印刷媒体を予熱するために印刷媒体104に方向付けられてもよい。他の実施形態では、プリントヘッド自体の熱を使用して、媒体をプリントヘッド又はプリントヘッドに取り付けられた若しくはプリントヘッドと連通した放熱ユニットに近接させることなどによって、媒体を予熱することができる。更に他の例では、コントローラ又は他の内部部品に近接するファンなどの他の内部システムを使用して、印刷媒体を予熱することができる。この目的のために、予熱の機能として、予熱されていない媒体に応答して使用されてもよいより高パワーの書き込みレーザビームと比較して、低パワーの書き込みレーザビームを使用して印刷媒体104上にコンテンツを印刷することができる。
【0216】
図20に戻って参照すると、動作中、プリントヘッド302は、予熱レーザビームを印刷媒体104上に方向付けて、それによって印刷媒体104が加熱し得る。その後、プリントヘッド302は、書き込みレーザビームを印刷媒体104上に方向付けて、印刷媒体104上にコンテンツを印刷し得る。印刷媒体104の構造は、
図25Aに関連して更に説明される。
【0217】
熱管理
いくつかの例では、レーザの使用により、プリントヘッド302が加熱される場合がある。したがって、いくつかの例では、プリントヘッド302は、
図24で更に説明する放熱ユニットを含んでもよい。
図24は、放熱ユニット2402を有するプリントヘッド302の概略図を示す。放熱ユニット2402は、プリントヘッド302の上部シャーシ部分126の上面2408に結合されてもよい。いくつかの例では、溝セクション2402は、ラジエータセクション2404及びファンセクション2406を含んでもよい。ラジエータセクション2404は上面に結合されてもよく、ファンセクション2406はラジエータに結合されてもよい。放熱ユニット2402が作動されると、放熱ユニット2402は、プリントヘッド302からプリントヘッド302の周囲に熱を伝達するように構成されてもよい。いくつかの例では、本開示の範囲は、放熱ユニット2402がファンセクション2406を含むことに限定されない。例示的な実施形態では、放熱ユニット2402は、液冷ユニットであってもよい。ここで、放熱ユニット2402は、ポンプ(図示せず)及び流体を貯蔵するように構成されたタンクを含んでもよい。ポンプは、プリントヘッド302及びラジエータを通して液体を圧送するように構成されてもよく、ラジエータは、液体からプリントヘッド302の周囲に熱を放散するように構成されてもよい。
【0218】
印刷媒体
いくつかの例では、書き込みレーザビームの曝露時に印刷媒体104上にコンテンツを印刷することを容易にするために、印刷媒体104は、1つ以上のレーザ源から放射される1つ以上のレーザビームによって生成される1つ以上の波長に反応するように構成された化学組成物から構成されてもよい。書き込みレーザビームが印刷媒体104上に方向付けられるいくつかの例及び例では、書き込みレーザビームへの媒体の曝露は、色変化を容易にする化学反応を印刷媒体上に引き起こす。更に、印刷媒体104は、印刷媒体104上にコンテンツを印刷する前に印刷装置100が印刷媒体104を認証することを可能にする保護層を有してもよい。
【0219】
いくつかの例では、書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームが印刷媒体104に照射されると、印刷媒体104の色が変化し得る。変更された色は、印刷コンテンツに対応する。いくつかの例では、印刷媒体104の組成は、(書き込みレーザビーム及び予熱レーザビームが印刷媒体104に照射されると)そのような色変化を可能にし得る。印刷媒体104の構成は、
図25Aに関連して更に説明される。
【0220】
図25Aは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体104の構成を示す。例示的な実施形態では、印刷媒体104は、基材2502、反応層2504、及び保護層2506を含む。例示的な実施形態では、基材2502は、コンテンツが印刷される紙層に対応してもよい。「基材」という用語は、紙繊維、内部紙サイズ剤などに加えて、例えば、充填剤、湿潤紙力増強剤、蛍光増白剤(又は蛍光漂白剤)などの任意の他の任意の製紙添加剤を含む混合物などから形成、作製、製造などされてもよい繊維ウェブを指す。基材は、連続ロール、個別シートなどの形態であってもよい。いくつかの例では、インク又は他のコンテンツ書き込み材料は、基材2502上にコンテンツを印刷するために基材2502上に配設されてもよい。
【0221】
いくつかの例において、反応層2504は、基材2502上に配設されてもよい。いくつかの例では、反応層2504は、反応層2504が第1の所定の波長の書き込みレーザビームに曝されたときに反応層2504が変色することを可能にする化学組成を有してもよい。例えば、反応層2504は、反応層2504が500nmの所定の波長を有する書き込みレーザビームに曝されたときに色を変化させ得る。例示的な実施形態では、変更された色は、印刷されたコンテンツに対応する。いくつかの例では、反応層2504の化学組成は、ロイコ染料、ジアセチレン、及びオクタモリブデン酸アンモニウムからなる群から選択されてもよい。しかしながら、本開示の範囲は、上述の化学組成を有する反応層2504に限定されない。例示的な実施形態では、反応層2504は、第1の所定の波長の書き込みレーザビームに曝されると反応層2504が変色することを可能にし得る他の化学組成を有してもよい。
【0222】
いくつかの例において、保護層2506は、反応層2504上に配設されてもよい。いくつかの例では、保護層2506は、第1の所定の波長を有する書き込みレーザビームに対して不透過性であり得るフォトクロミック層に対応してもよい。更に、保護層2506は、保護層2506が第2の所定の波長の予熱レーザビームに曝される間、第1の所定の波長を有する書き込みレーザビームを通過させることができる。第2の所定の波長の予熱レーザビームへの保護層2506の曝露は、保護層2506にフォトクロミックプロセスを施す。そのようなフォトクロミックプロセスにより、保護層は、第1の所定波長の書き込みレーザビームを通過させる。この目的のために、反応層2504は書き込みレーザビームに曝され、それによって反応層2504の色を変化させる。いくつかの例では、第2の所定の波長は、200nm~400nmの範囲で変化してもよい。
【0223】
いくつかの例では、保護層2506は、保護層2506が第2の所定波長の予熱レーザビームに曝されないとき、第1の所定波長を有する書き込みレーザビームに対して不透過性であってもよい。いくつかの例では、保護層2506が第2の所定の波長の予熱レーザビームに曝されないとき、保護層2506に逆フォトクロミックプロセスを施し得る。例えば、保護層2506は、保護層2506が第2の所定の波長の予熱レーザビームに曝されないことに応答して、逆フォトクロミックプロセスを施すことができる。これにより、保護層2506は、第1の所定波長の書き込みレーザビームを遮断する。いくつかの例では、保護層2506に逆フォトクロミックプロセスを施すために、保護層2506の追加の曝露は必要とされない。
【0224】
保護膜2506のいくつかの例は、アセトニトリル中のLi+を有するエナミノケトン、2つの高速負フォトクロミックフェノキシル-イミダゾリルラジカルから構成されるバイフォトクロミック分子からなる群から選択され得る化学組成を有してもよい。説明を続ける目的で、保護層2506は、2つの高速負フォトクロミックフェノキシル-イミダゾリルラジカルから構成されるとみなす。以下の化学反応式は、例示的なフォトクロミックプロセス(保護層2506が予熱レーザビームに曝されるとき)及び例示的な逆フォトクロミックプロセス(保護層2506が予熱レーザビームに曝されないとき)を示す。
【0225】
ここで
図25Bを参照すると、本明細書に記載される1つ以上の実施形態による化学プロセスを示す式2500(すなわち、式1)が提供される。
図25Bに示すように、ビナフチル架橋フェノキシル-イミダゾリルラジカル錯体(binaphthyl-bridged phenoxyl-imidazolyl radical complex、BN-PIC)は、予熱レーザビームの照射により、最も熱的に安定な着色体(C)が短寿命のビラジカル種を介して準安定無色体(CL)に光化学的に異性化する逆フォトクロミズムを示す。CL形態は、予熱レーザビーム曝露が除去されると、初期C形態への急速な熱逆反応を示す。
【0226】
追加的に又は代替的に、
図25Aに描写されるように、保護層2506は、紫外線(UV)染料を含んでもよい。UV染料は、印刷媒体104の真正性を検証するように構成されてもよい。例えば、印刷媒体がUV放射で照射されるとき、光は印刷媒体104の表面から反射されてもよい。反射光は、第5の信号を生成することができる光検出器によって検出されてもよい。第5の信号に基づいて、印刷媒体104が認証されてもよい。
【0227】
いくつかの例では、本開示の範囲は、3つの層を有する印刷媒体104に限定されない。いくつかの例では、印刷媒体104はバインダ層を含んでもよい。結合層は、基材2502を反応層2504及び保護層2506と結合するように構成され得る接着層に対応してもよい。
【0228】
印刷媒体104上にコンテンツを印刷するプロセスは、
図26に更に示されている。
図26は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体104上へのコンテンツの印刷を示す概略
図2600である。
【0229】
概略
図2600は、印刷経路(2602によって示される)に沿って横断し得る印刷媒体104を示す。概略
図2600は、1つ以上のレーザ源2102を更に示す。レーザ源2102aは、書き込みレーザビーム(2604で示される)を生成するように構成され、レーザ源2102bは、予熱レーザビーム(2606)を生成するように構成される。いくつかの例では、予熱レーザビーム2606は、(2608によって示されるように)印刷媒体104の一部を照射するように構成される。印刷媒体104の一部の照射は、(印刷媒体104の部分2608内の)保護層2506にフォトクロミックプロセスを施し、それによって、第1の所定の波長の書き込みレーザビーム2604が通過することを可能にする。したがって、第1の所定の波長の書き込みレーザビーム(2604で示される)が印刷媒体104上に方向付けられると、書き込みレーザビーム(2604で示される)は保護層2506を通過して反応層2504上に達する。書き込みレーザビーム(2604で示される)は、反応層2504の色を変化させる。印刷媒体104が印刷経路(2604で示される)に沿って横断する際、印刷媒体104の一部(2608で示される)は、印刷経路(2602で示される)に沿って横断する。したがって、印刷媒体104の一部(2608で示される)は、予熱レーザビーム2606に曝されない。これにより、保護層2506に逆フォトクロミック処理が施される。したがって、保護層2506は、書き込みレーザビーム2604を遮断する。
【0230】
プリンタシステム
図27は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、制御ユニット138のブロック図を示す。例示的な実施形態では、制御ユニット138は、プロセッサ2702、メモリデバイス2704、入力/出力(I/O)デバイスインターフェースユニット2706、媒体特性決定ユニット2710、媒体平坦化ユニット2712、媒体速度決定ユニット2714、印刷動作制御ユニット2716、画像処理ユニット2718、クロック信号生成ユニット2720、プリントヘッド同期ユニット2722、及びデータ同期ユニット2724を含む。
【0231】
プロセッサ2702は、デジタル信号プロセッサを伴う1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のコプロセッサを伴わない1つ以上のプロセッサ、1つ以上のコプロセッサ、1つ以上のマルチコアプロセッサ、1つ以上のコントローラ、処理回路、1つ以上のコンピュータ、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)若しくはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの集積回路を含む様々な他の処理素子、又はそれらのいくつかの組み合わせを含む手段として具現化され得る。それによって、
図27では単一のコントローラとして例示されているが、一実施形態では、プロセッサ2702は、複数のプロセッサ及び信号処理モジュールを含んでもよい。複数のプロセッサは、単一の電子デバイス上で具現化されてもよく、又は印刷装置100の回路として機能するように集合的に構成された複数の電子デバイスにわたって分散されてもよい。複数のプロセッサは、互いに動作可能に通信し得、本明細書に記載のように、印刷装置100の回路の1つ以上の機能性を実行するように集合的に構成されてもよい。例示的な実施形態では、プロセッサ2702は、メモリ2704に記憶された命令、又は他の方法でプロセッサ2702にアクセス可能な命令を実行するように構成されてもよい。これらの命令は、プロセッサ2702によって実行されると、本明細書に記載のように、印刷装置100の回路に機能性のうちの1つ以上を実行させてもよい。
【0232】
ハードウェア、ファームウェア/ソフトウェア方法によって、又はそれらの組み合わせによって構成されるかどうかにかかわらず、プロセッサ2702は、それに応じて構成されながら、本開示の実施形態に従って動作を実行することができるエンティティを含んでもよい。こうして、例えば、プロセッサ2702がASIC、FPGA、又は同等物として具現化されるとき、プロセッサ2702は、本明細書に記載の1つ以上の動作を実施するために特別に構成されたハードウェアを含み得る。代替的に、別の例として、プロセッサ2702が、メモリデバイス2704に記憶されてもよいような命令の実行部として具現化される場合、命令は、本明細書に記載の1つ以上のアルゴリズム及び動作を実行するようにプロセッサ2702を特別に構成してもよい。
【0233】
こうして、本明細書で使用されるプロセッサ2702は、上記の様々な実施形態の機能を含む多様な機能を実行するためのソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成されてもよいプログラム可能なマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ又は1つ若しくは複数のプロセッサチップを指してもよい。いくつかのデバイスでは、無線通信機能専用の複数のプロセッサと、他のアプリケーションの稼働専用の1つのプロセッサが提供され得る。ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされてプロセッサにロードされる前に、内部メモリに記憶され得る。プロセッサは、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含み得る。多くのデバイスでは、内部メモリは、揮発性メモリ若しくはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、又は両方の混合であり得る。メモリはまた、別のコンピューティングリソースの内部に位置することができる(例えば、コンピュータ可読命令がインターネット又は別の有線接続若しくは無線接続を介してダウンロードされることを可能にする)。
【0234】
メモリデバイス2704は、所定の動作を実行するためにプロセッサ2702によって実行可能である一組の命令を記憶するように適合された好適な論理、回路、及び/又はインターフェースを含んでもよい。一般的に知られているメモリ実装形態のいくつかには、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)及び電気的消去可能プログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶デバイス若しくは他の磁気記憶デバイス、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル用途ディスク読み取り専用メモリ(DVD-ROM)、光ディスク、情報を記憶するように構成された回路、又はそれらの何らかの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。実施形態の例では、メモリデバイス2704は、本開示の範囲から逸脱することなく、単一のチップ上でプロセッサ2702と統合されてもよい。
【0235】
I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、限定ではないが、I2C通信プロトコル、シリアル周辺インターフェース(SPI)通信プロトコル、シリアル通信プロトコル、コントロールエリアネットワーク(CAN)通信プロトコル、及び1-Wire(登録商標)通信プロトコルなどの1つ以上のデバイス通信プロトコルに従って、印刷装置100の1つ以上の部品と通信するように構成され得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。例示的な実施形態では、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、第1の作動ユニット119、第2の作動ユニット136、及び第3の作動ユニット504と通信してもよい。I/Oデバイスインターフェースユニット2706のいくつかの例は、データ取得(DAQ)カード、電気駆動ドライバ回路、及び/又は同等物を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0236】
媒体特性決定ユニット2710は、1つ以上の印刷媒体特性を決定するように構成され得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。いくつかの例では、1つ以上の印刷媒体特性は、印刷媒体104の厚さ、印刷媒体104の種類(例えば、連続媒体、間隙媒体、ブラックマーク媒体、及び/又は同等物)並びに/若しくは同等物を含んでもよいが、これらに限定されない。例示的な実施形態では、媒体特性決定ユニット2710は、
図28に関して更に説明するように、印刷媒体名に関する入力を印刷装置100のオペレータから受信してもよい。印刷媒体名に基づいて、媒体特性決定ユニット2710は、
図28で更に説明するように、1つ以上1つ以上の印刷媒体特性を決定してもよい。いくつかの例では、媒体特性決定ユニット2710は、入力として、印刷装置100のオペレータから1つ以上の印刷媒体特性を直接受信してもよい。媒体特性決定ユニット2710は、フィールドプログラマブルゲートアレイ及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、並びに/若しくは同等物を使用して実装されてもよい。
【0237】
媒体平坦化ユニット2712は、
図28で更に説明されるように、第1の作動ユニット119を停止/作動停止する期間を決定するように構成され得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。媒体平坦化ユニット2712は、フィールドプログラマブルゲートアレイ及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、並びに/若しくは同等物を使用して実装されてもよい。
【0238】
媒体速度決定ユニット2714は、印刷媒体104の媒体横断速度を決定するように構成され得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。例示的な実施形態では、媒体速度決定ユニット2714は、印刷装置100が動作させられる速度に関する別の入力を印刷装置100のオペレータから受信するように構成されてもよい。印刷装置100が動作する速度に基づいて、媒体速度決定ユニット2714は、媒体横断速度を決定してもよい。追加的又は代替的に、媒体速度決定ユニット2714は、予想される印刷品質の大きさに関する入力を印刷装置100のオペレータから受信してもよい。予想される印刷品質の大きさに基づいて、媒体速度決定ユニット2714は、
図28で更に説明するように、媒体横断速度を決定し得る。媒体速度決定ユニット2714は、フィールドプログラマブルゲートアレイ及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、並びに/若しくは同等物を使用して実装されてもよい。
【0239】
印刷動作制御ユニット2716は、印刷媒体104上にコンテンツを印刷するためにプリントヘッド302に関連する1つ以上のプリントヘッドパラメータを印刷動作制御ユニット2716が決定することを可能にし得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。例示的な実施形態では、プリントヘッド302に関連する1つ以上のプリントヘッドパラメータは、ポリゴンミラー2106の位置、ポリゴンミラー2106の速度、書き込みレーザビームのデューティサイクル、及び/又は同等物を含んでもよいが、これらに限定されない。例えば、印刷動作制御ユニット2716は、印刷装置100の1つ以上の構成設定にアクセスするか、又は他の方法で受信するように構成されてもよい。いくつかの例では、構成設定は、レジスタ(例えば、プリントヘッド制御レジスタ、プリントヘッドDPIレジスタ、画像幅レジスタ、画像長レジスタ、印刷速度レジスタ、印刷濃さ及びコントラストレジスタ、ミラーオーバーランレジスタ、プリントヘッド状態レジスタ、プリントヘッドセルフチェック状態レジスタ、レーザビーム位置レジスタ、上オドメータレジスタ、下オドメータレジスタ、プリントヘッドエラーレジスタなど)の形態をとり得る。その後、印刷動作制御ユニット2716は、
図32に関連して更に説明するように、1つ以上の構成設定に基づいてポリゴンミラー2106の回転速度を決定してもよい。いくつかの例では、印刷動作制御ユニット2716は、
図34で更に説明されるように、印刷媒体104上へのコンテンツの印刷中に印刷コンテンツに導入され得る傾斜の大きさを決定するように構成されてもよい。印刷動作制御ユニット2716は、フィールドプログラマブルゲートアレイ及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、並びに/若しくは同等物を使用して実装されてもよい。
【0240】
画像処理ユニット2718は、
図34で更に説明されるように、画像処理ユニット2718が(印刷媒体104上に印刷するために受信された)コンテンツを修正することを可能にし得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。例えば、いくつかの例では、画像処理ユニット2718は、
図34で更に説明されるように、印刷媒体104上にコンテンツを印刷する前にコンテンツの傾斜を修正するように構成されてもよい。いくつかの例では、画像処理ユニット2718は、1つ以上の既知の画像処理技術を利用してコンテンツを修正してもよい。画像処理ユニット2718は、フィールドプログラマブルゲートアレイ及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、並びに/若しくは同等物を使用して実装されてもよい。
【0241】
クロック信号生成ユニット2720は、クロック信号生成ユニット2720がクロック信号を生成することを可能にし得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。また、クロック信号生成ユニット2720は、プリントヘッド302にクロック信号を送信するように構成されていてもよい。例示的な実施形態では、クロック信号生成ユニット2720は、限定はしないが、位相ロックループ(Phase locked loop、PLL)、水晶、及び/又は同等物の既知の方法を利用して、クロック信号を生成することができる。いくつかの例では、クロック信号は所定の周波数を有してもよい。いくつかの例では、クロック信号は、制御ユニット138とプリントヘッド308との間の同期を容易にし得る。クロック信号生成ユニット2720は、フィールドプログラマブルゲートアレイ及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、並びに/若しくは同等物を使用して実装されてもよい。
【0242】
いくつかの例では、プリントヘッド同期ユニット2722は、クロック信号に基づいてプリントヘッド同期ユニット2722に1つ以上の信号を生成させることができる適切な論理及び/又は回路を含むことができ、1つ以上の信号は、
図41~
図47に関連して更に説明される。説明したように、1つ以上の信号は、制御ユニット138とプリントヘッド302との間の同期を容易にし得る。例えば、1つ以上の信号に基づいて、プリントヘッド302は、ポリゴンミラー2106の速度を制御するように構成されてもよい。同様に、1つ以上の信号に基づいて、プリントヘッド302は、プリントヘッド302の他の動作を制御してもよい。プリントヘッド同期ユニット2722は、フィールドプログラマブルゲートアレイ及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、並びに/若しくは同等物を使用して実装されてもよい。
【0243】
データ同期ユニット2724は、1つ以上のデータ信号の生成を引き起こし得る適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。例示的な実施形態では、制御ユニット138は、1つ以上のデータ信号に基づいて、印刷されるコンテンツを示すデータなどのデータをプリントヘッド302に送信してもよい。いくつかの例では、1つ以上のデータ信号は、限定はしないが、フレーム同期(F-Sync)信号とライン同期(L-Sync)信号とを含んでもよい。例示的な実施形態では、F-Sync信号は、制御ユニット138が印刷媒体104のラベル上に印刷されるデータを送信していることをプリントヘッド302に示してもよい。例示的な実施形態では、L-Sync信号は、制御ユニット138が印刷媒体104のラベル上に印刷されるセグメント化データを送信していることをプリントヘッド302に示してもよい。
【0244】
データ同期ユニット2724は、フィールドプログラマブルゲートアレイ及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、並びに/若しくは同等物を使用して実装されてもよい。
【0245】
制御ユニット138の動作は、
図28に関連して更に記載される。
【0246】
媒体を平坦化する方法
図28は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置100を動作させるための方法のフローチャート2800を示す。
【0247】
こと2802において、印刷装置100は、オペレータから印刷媒体名の入力を受信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、媒体特性決定ユニット2710、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、媒体特性決定ユニット2710は、I/Oデバイスインターフェースユニット2706を介してオペレータから入力を受信してもよい。例えば、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、UIを介してオペレータから入力を受信してもよい。入力を受信すると、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、入力を媒体特性決定ユニット2710に送信するように構成されてもよい。
【0248】
例示的な実施形態では、オペレータからの入力は、印刷装置100に装填された印刷媒体104の印刷媒体名に関する情報を含んでもよいが、これに限定されない。媒体の種類のいくつかの例を以下に示す。
【0249】
【0250】
工程2804において、印刷装置100は、例示的な実施形態において指定された印刷媒体に基づいて1つ以上の印刷媒体特性を決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、媒体特性決定ユニット2710、及び/又は同等物であって、第1のルックアップテーブルを利用することによる媒体特性決定ユニット2710などの手段を含んでもよい。以下の表は、例示的な第1のルックアップテーブルを示す。
【0251】
【0252】
工程2806において、印刷装置100は、媒体横断速度を決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/O制御ユニット、プロセッサ、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、媒体速度決定ユニット2714及び/又は同等物を含む。例示的な実施形態では、印刷媒体横断速度を決定する前に、媒体速度決定ユニット2714は、印刷装置100が動作させられる速度に関する別の入力を受信するように構成されてもよい。その後、媒体速度決定ユニット2714は、媒体横断速度と印刷装置100が動作させられる速度との間のマッピングを含む第2のルックアップテーブルを利用することによって媒体横断速度を決定するように構成されてもよい。以下の表は、例示的な第2のルックアップテーブルを示す。
【0253】
【0254】
追加的又は代替的に、媒体速度決定ユニット2714は、予想される印刷品質に関する印刷装置100のオペレータからの入力を受信するように構成されてもよい。そのような例示的な実装形態では、媒体速度決定ユニット2714は、予想される印刷品質と媒体横断速度との間のマッピングを含む第3のルックアップテーブルを利用することによって媒体横断速度を決定するように構成されてもよい。以下の表は、例示的な第3のルックアップテーブルを示す。
【0255】
【0256】
工程2808において、印刷装置100は、1つ以上の印刷媒体特性及び媒体横断速度に基づいて、第2のローラ134が停止される期間を決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、媒体平坦化ユニット2712、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。いくつかの例では、媒体平坦化ユニット2712は、期間を決定するために、1つ以上の印刷媒体特性と、媒体横断速度と、期間との間のマッピングを含む第4のルックアップテーブルを利用してもよい。以下の表は、例示的な第4のルックアップテーブルを示す。
【0257】
【0258】
工程2810において、印刷装置100は、第1の作動ユニット129及び第2の作動ユニット136を作動させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、媒体平坦化ユニット2712、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。第1作動ユニット129及び第2作動ユニット136の作動は、第1のローラ132及び第2のローラ134をそれぞれ回転させる。第1のローラ132及び第2のローラ134の回転は、印刷媒体104を印刷方向に沿って横断させる。
【0259】
工程2812において、印刷装置100は、第1の時刻において第1の作動ユニット129を作動停止するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、媒体平坦化ユニット2712、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。第1作動ユニット129の作動停止は、第1のローラ132の回転を停止させる。工程2814において、印刷装置100は、(工程2808において決定された)期間が第1の時刻から経過したかどうかを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、媒体平坦化ユニット2712、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。媒体平坦化ユニット2712が、期間が経過したと決定した場合、媒体平坦化ユニット2712は、工程2816を実行するように構成されてもよい。しかしながら、媒体平坦化ユニット2712が、期間が経過していないと決定した場合、媒体平坦化ユニット2712は、工程2814を繰り返すように構成されてもよい。
【0260】
工程2816において、印刷装置100は、期間の満了に応答して第2の時刻に第2の作動ユニット136を作動停止するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、媒体平坦化ユニット2712、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、第2の時刻は、期間が満了する時刻に対応する。第2の作動ユニット136の作動停止は、第2のローラ134の回転を停止させる。例示的な実施形態では、第2の時刻は、第1の時刻よりも時系列で後である。更に、第1の時刻と第2の時刻との間の時間差は、工程2808で決定された期間に等しい。第2の作動ユニット136は、第1作動ユニット129の作動停止後に作動するので、第1のローラ132の回転が停止しても、第2のローラ134は回転し続ける。そのようなシナリオでは、第2のローラ134が印刷媒体104を引っ張って伸長させる。したがって、印刷媒体104は、第1のローラ132と第2のローラ134との間で平坦化する。
【0261】
工程2818において、印刷装置100は、プリントヘッドエンジン122に印刷媒体104上にコンテンツを印刷させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。
【0262】
図29は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置100の一部の機能ブロック
図2900を示す。機能ブロック
図2900は、第1のローラ132及び第2のローラ134と、プリントヘッドエンジン122と、印刷媒体104と、第1の作動ユニット129と、第2の作動ユニット136と、制御ユニット138とを含む。
【0263】
図示のように、制御ユニット138は、第1の作動ユニット129及び第2の作動ユニット136に結合される。更に、図示のように、第1の作動ユニット129及び第2の作動ユニット136は、それぞれ第1のローラ132及び第2のローラ134に結合される。
【0264】
例示的な実施形態では、制御ユニット138は、第1の時刻(T1)に第1の作動ユニット129に作動停止信号を送信する。その後、制御ユニット138は、第2の時刻(T2)において、作動停止信号を第2の作動ユニット136に送信する。例示的な実施形態では、第2の時刻(T2)は、第1の時刻(T1)の後に時系列的に発生する。このため、第1のローラ132は、第2のローラ134の回転が停止した後も1秒以上回転し続ける。そのようなシナリオでは、第1のローラ132が印刷媒体104を引っ張って伸長させる。したがって、印刷媒体104は、第1のローラ132と1つ以上の第2のローラ134との間で平坦化する。
【0265】
図30は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷装置100を動作させるための方法のフローチャート3000を示す。
【0266】
工程3002において、印刷装置100は、印刷媒体104を印刷経路に沿って印刷方向に移動させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。
【0267】
工程3004において、印刷装置100は、印刷媒体104がプラットフォーム1222上に配置されているかどうかを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、媒体センサからの媒体信号に応じて、プラットフォーム1222上の印刷媒体の位置を決定し得る。いくつかの例では、媒体センサは、プラットフォーム1222上の印刷媒体の位置を決定する媒体信号を生成するために連動して動作することができる光送信機及び光受信機を含んでもよい。いくつかの例では、媒体信号は、印刷媒体104の位置を示してもよい。例えば、媒体センサは、印刷媒体104が印刷経路に沿って移動する間に、印刷媒体104の透過率/反射率に基づいて媒体信号を生成するように構成されてもよい。印刷媒体104の透過率/反射率の突然の変化は、印刷媒体104内のラベル間の区分が黒いドットマークによって、又は印刷媒体104内の穿孔を通して示されるため、媒体センサ上を通過するラベル間の区分を示し得る。いくつかの例では、印刷媒体104における透過率/反射率のそのような突然の変化が媒体信号においてプロセッサ2702によって識別されたとき、プロセッサ2702は、印刷媒体104のラベルが受容され、プラットフォーム1222上に配置されていると決定することができる。印刷媒体104がプラットフォーム1222上に位置決めされていると決定することに応答して、プロセッサ2702は、工程3006を実行するように構成されてもよい。しかしながら、プロセッサ2702が、印刷媒体104がプラットフォーム1222上に位置決めされていないと決定した場合、プロセッサ2702は、工程3004を繰り返すように構成されてもよい。
【0268】
工程3006において、印刷装置100は、印刷媒体104の移動を停止させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。
【0269】
工程3008において、印刷装置100は、真空生成ユニット1602を作動させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例えば、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、真空生成ユニット1602(例えば、ファン)を作動させてもよい。真空生成ユニット1602を作動させると、プラットフォーム1222に負圧が生成され、印刷媒体104がプラットフォーム1222に付着する。
【0270】
工程3010において、印刷装置100は、フレーム1216に外力を加える第5の作動ユニット1412を作動させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。フレーム1216上の外力は、フレーム1216を第2の位置まで横断させる。上述したように、フレーム126が第2の位置にある場合、フレーム1216は、プリントヘッドエンジン122の底部シャーシ部分128に当接する。印刷媒体104が、(底部シャーシ部分128上に画定される)プラットフォーム1222上に位置決めされると、フレーム1216は印刷媒体104を押圧してもよい。より詳細には、フレーム1216は、印刷媒体104の1つ以上の縁部をプラットフォーム1222に対して押圧してもよい。したがって、(真空生成ユニットによって生成された)真空とフレーム1216との組み合わせは、印刷媒体104を平坦化する。いくつかの例では、工程3008及び3010は同時に実行されてもよい。
【0271】
工程3012において、印刷装置100は、プリントヘッドに平坦化された印刷媒体上にコンテンツを印刷させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。
【0272】
その後、いくつかの例では、コンテンツが印刷された後、プロセッサ2702は、第5の作動ユニット1412及び真空生成ユニット1602を作動停止するように構成されてもよい。したがって、フレーム1216に作用する外力が除去され、フレーム1216は、付勢部材1402によって加えられる付勢力の影響下で第1の位置まで横断し得る。したがって、印刷媒体104は、印刷経路に沿って自由に移動し得る。
【0273】
図31A及び
図31Bは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体104に対するフレーム1216の位置決めを示す。
図31aを参照すると、フレーム1216は、第1の位置にあり、フレーム1216は、上部シャーシ部分126の近位に位置決めされる。したがって、フレーム1216は印刷媒体104を押圧せず、したがって、印刷媒体104が印刷経路に沿って自由に移動することを可能にする。
図31Bを参照すると、第2の作動ユニット136(例えば、電磁石1604)が作動される。電磁石1604は、フレーム1216に作用してフレーム1216を第2の位置まで横断させる外力を生成する。第2の位置では、フレーム1216は、印刷媒体104の1つ以上の縁部を押圧し、したがって、印刷媒体104を平坦化する。電磁石が作動停止されると、付勢部材1402によって印加される付勢力は、フレーム1216を第1の位置に戻るように横断させる。
【0274】
いくつかの例では、本開示の範囲は、付勢部材1402が、フレーム1216を第1の位置にさせる付勢力を印加することに限定されない。例示的な実施形態では、付勢部材1402は、フレーム1216が印刷媒体104の1つ以上の縁部を押圧する第2の位置にフレーム1216を位置させる付勢力を印加することができる。そのような実施形態では、第5の作動ユニット1412は、外力を印加してフレーム1216を第2の位置まで横断させるように構成されてもよい。例えば、電磁石1604は、フレーム1216に反発力を印加して、フレーム1216を第1の位置まで横断させ得る。
【0275】
更に別の実施形態では、付勢部材1402及び電磁石1604(すなわち、第2の作動ユニット136)の位置は、互いに交換されてもよい。そのような実施形態では、付勢部材1402は、底部シャーシ部分128に結合されてもよく、電磁石1604は、上部シャーシ部分126内に位置決めされてもよい。更に、この目的のために、フレーム1216は、付勢部材1402を介して底部シャーシ部分128に結合されてもよい。付勢部材1402は、付勢力をフレームに印加して、フレーム1216を第2の位置に置く(すなわち、印刷媒体104の1つ以上の縁部を押す)ように構成されてもよい。電磁石1604が作動されると、外力がフレーム1216に加えられ、フレーム1216を第1の位置まで横断させる。例えば、電磁石1604は、フレーム1216に引力を加えて、フレーム1216を第1の位置まで移動させ得る。
【0276】
いくつかの例では、本開示の範囲は、同時に動作するフレーム1216及び真空生成ユニット1602の横断に限定されない。例示的な実施形態では、フレーム1216と真空生成ユニット1602の両方の横断は、独立して動作し得る。例えば、一実施形態では、フレーム1216の横断は無効にされてもよく、真空生成ユニット1602のみが印刷媒体を平坦化するように動作してもよい。別の実施形態では、真空生成ユニット1602を使用不可にして、フレーム1216のみを動作させて印刷媒体104を平坦にし得る。
【0277】
いくつかの例では、印刷装置100は、構成設定又は印刷ジョブなどを介して、特定の解像度及び/又は特定の印刷速度で印刷するためのコマンド又は命令を受信してもよい。いくつかの例では、コマンド又は命令は、以前に使用された解像度又は印刷速度とは異なる解像度又は異なる印刷速度への変更を引き起こしてもよい。そのようなシナリオでは、プリントヘッド302は、複数のラインを並行して印刷することができる複数のレーザビームを生成し得る。レーザビームの数を変えることにより、印刷装置100は、様々な印刷速度でコンテンツを印刷することができる。追加的又は代替的に、ポリゴンミラー2106などの光学系の回転速度を変化させることによって、複数の印刷速度を達成し得る。レーザビームの数及びポリゴンミラー2106の回転速度を変化させる1つのそのような方法は、
図32に関連して更に説明される。
【0278】
いくつかの例において、制御ユニット138は、1つ以上のモードで動作するようにプリントヘッド302を構成するように構成されてもよい。例えば、制御ユニット138は、1つ以上の構成設定を受信するように構成されてもよく、それに基づいて制御ユニット138がプリントヘッド302を構成するように構成され得る。1つ以上の構成設定のいくつかの例は、プリントヘッド302がコンテンツを印刷する解像度、コンテンツ幅、コンテンツが印刷される速度、コンテンツが印刷されるコントラスト及び/又は濃さ値、ポリゴンミラー2106が不変の回転速度で回転する期間、プリントヘッドモード、プリントヘッド圧力、及び/又は同等物などを含むが、これらに限定されない。
【0279】
例示的実施形態では、制御ユニット138は、1つ以上の構成設定に基づいて、(プリントヘッド302のメモリデバイス2010内の)1つ以上の構成レジスタ内に構成値を設定するように構成されてもよい。いくつかの例では、制御ユニット138は、限定はしないが、シリアル周辺インターフェース(SPI)、シリアルバス、パラレルバス、及び/又は同等物などの1つ以上の通信プロトコルを使用して、構成値を1つ以上の構成レジスタに送信するように構成されてもよい。この目的のために、1つ以上の構成レジスタのそれぞれは、メモリデバイス2010内の決定されたメモリ位置に記憶される。(1つ以上の構成レジスタのうちの)構成レジスタ内に構成値を設定するために、制御ユニット138は、構成レジスタの位置をアドレス指定するように構成されてもよい。その後、制御ユニット138は、構成値を構成レジスタに送信するように構成されてもよい。説明したように、構成レジスタ内の構成値は、いくつかの例では、プリントヘッド302がそれに従って動作する1つ以上の構成設定を決定するものである。
【0280】
その後、制御ユニット138は、遠隔装置から印刷されるデータを受信するように構成されてもよい。更に、制御ユニット138は、1つ以上のデータ信号に従って、印刷媒体104上に印刷されるデータをプリントヘッド302に送信するように構成されてもよい。いくつかの例では、制御ユニット138は、1つ以上のデータ信号を生成するように構成されてもよく、それに基づいて、制御ユニット138は、データをプリントヘッド138に送信するように構成されてもよい。
【0281】
図40は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッド302を動作させるための方法のフローチャート4000を示す。
【0282】
工程4002において、印刷装置100は、リモートコンピューティングデバイス、ユーザインターフェース、ストレージ、及び/又は同等物から1つ以上の構成設定を受信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。上述したように、1つ以上の構成設定は、印刷装置100の動作モードを決定するものであってもよい。1つ以上の構成設定のいくつかの例は、限定はしないが、プリントヘッド302がコンテンツを印刷する解像度、コンテンツ幅、コンテンツが印刷される印刷速度、コンテンツが印刷される際に基づくコントラスト値及び濃さ値、ポリゴンミラー2106が不変の回転速度である期間、プリントヘッド302の動作モード、圧力、及び/又は同等物を含んでもよい。
【0283】
工程4004において、印刷装置100は、1つ以上の構成値を1つ以上の構成レジスタに記憶するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例えば、プロセッサ2702は、構成値をプリントヘッド制御レジスタに記憶させる(メモリデバイス2010に記憶させる)ように構成されてもよい。以下の表は、プリントヘッド制御レジスタの例示的な構造を示す。
【0284】
【0285】
例示的な実施形態では、プリントヘッド制御レジスタは16ビット構成レジスタである。プリントヘッド制御レジスタのビット0は、プリントヘッド302がラスタモードで動作されるべきかベクトルモードで動作されるべきかを決定する。ビット1からビット3は、将来の構成設定のために予約される。
【0286】
プリントヘッド制御レジスタのビット5及びビット6は、プリントヘッド302が動作されるべき1つ以上の色設定を決定する。以下の表は、1つ以上の色設定の例を示す。
【0287】
【0288】
プリントヘッド制御レジスタのビット6は、制御ユニット138がエラーに遭遇した場合にプリントヘッド302を中断するために使用される。プリントヘッド制御レジスタのビット7は将来のために予約されている。プリントヘッド制御レジスタのビット8は、プリントヘッド302のパワーモードを構成するために利用される。プリントヘッド制御レジスタのビット9は、プリントヘッド302をリセットするために利用される。プリントヘッド制御レジスタのビット10は、印刷装置100に装着されている印刷媒体104の種類を示す。ビット11~ビット13は、プリントヘッド302が受信するデータの種類を示す。例えば、ビット11~ビット13の値は、データバッファ内のデータが、ラベル又は媒体上に印刷されるべき新しいライン、新しいラベル又は新しい媒体上に印刷される新しいライン、ラベル又は媒体に関係なく印刷される新しいラインに対応することをプリントヘッド302に示すために使用されてもよい。追加的又は代替的に、ビット11~ビット13の値に基づいて、プリントヘッド302はデータバッファをクリアしてもよい。更に、ビット14~15は将来の使用のために予約されている。
【0289】
例示的な実施形態では、プロセッサ2702は、プリントヘッド制御レジスタの構造及びプリントヘッド302が構成されるモードに基づいて、構成値を送信するか、又はプリントヘッド制御レジスタへのアクセスを許可するように構成されてもよい。例えば、プリントヘッド302がカラーコンテンツを印刷するように構成される場合、プロセッサ2702は、プリントヘッド制御レジスタ内のビット4~5を「10」に設定するように構成されてもよい。同様に、プロセッサ2702は、プリントヘッド302の動作モードを構成するために、プリントヘッド制御レジスタの他のビットを設定/リセットするように構成されてもよい。
【0290】
別の例では、プロセッサ2702は、印刷装置100がコンテンツを印刷する解像度に関する情報を含む構成設定を受信してもよい。そのような実施形態では、プロセッサ2702は、解像度構成値をプリントヘッド302に送信するか、それ以外の方法で利用可能にするように構成されてもよい。より具体的には、プロセッサ2702は、解像度構成値をプリントヘッドDPIレジスタに記憶させるように構成されてもよい。解像度構成値を送信する前に、プロセッサ2702は、1つ以上の構成設定において受信された解像度に関する情報及びプリントヘッドDPIレジスタの構造に基づいて解像度構成値を決定するように構成されてもよい。以下の表は、例示的なプリントヘッドDPIレジスタの構造を示す。
【0291】
【0292】
プリントヘッドDPIレジスタの例示的なビット0~11における例示的な値は、プロセッサ2702から受信された解像度構成値を記憶するか、又は別様に表すように構成される。上述したように、1つ以上の構成設定に含まれる解像度に関する情報に基づいて、プロセッサ2702は、解像度構成値を決定するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、プロセッサ2702は、以下のルックアップテーブルなどのルックアップテーブルを使用して、構成設定のうちの1つ以上に含まれる解像度に関する情報に基づいて解像度構成値を決定するように構成されてもよい。
【0293】
【0294】
例えば、(1つ以上の構成設定に含まれる)解像度に関する情報が300DPIである場合、プロセッサ2702は、解像度構成値を「0x12C」として決定してもよい。この目的のために、プロセッサ2702は、解像度構成値「0x12C」をプリントヘッドDPIレジスタに記憶させるように構成されてもよい。
【0295】
別の例では、プロセッサ2702は、印刷装置100がコンテンツを印刷する印刷速度に関する情報を含む構成設定を受信してもよい。そのような実施形態では、プロセッサ2702は、印刷速度構成値をプリントヘッド302に送信させるか、又は別様にアクセス可能にするように構成されてもよい。より詳細には、プロセッサ2702は、印刷速度構成値を印刷速度レジスタに記憶させるように構成されてもよい。印刷速度構成値を送信する前に、プロセッサ2702は、1つ以上の構成設定において受信された印刷速度に関する情報及び印刷速度レジスタの構造に基づいて、印刷速度構成値を決定するように構成されてもよい。以下の表は、印刷速度レジスタの例示的な構造を示す。
【0296】
【0297】
例示的な印刷速度レジスタのビット0~8の値は、プロセッサ2702から受信した印刷速度構成値を記憶するように構成される。上述したように、1つ以上の構成設定に含まれる印刷速度に関する情報に基づいて、プロセッサ2702は、印刷速度構成値を決定するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、プロセッサ2702は、以下のルックアップテーブルなどのルックアップテーブルを使用して、構成設定のうちの1つ以上に含まれる印刷速度に関する情報に基づいて印刷速度構成値を決定するように構成されてもよい。
【0298】
【0299】
例えば、(1つ以上の構成設定に含まれる)印刷速度に関する情報が100mm/sである場合、プロセッサ2702は、構成値を「001100100」として決定してもよい。この目的のために、プロセッサ2702は、構成値「001100100」を印刷速度レジスタに記憶させるように構成されてもよい。別の例では、プロセッサ2702は、(1つ以上の構成設定から取得される)印刷速度を印刷速度構成値に直接変換するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ2702は、印刷速度を2進数に変換するように構成されてもよく、2進数は、構成値に対応するか、又は別様に構成値を表す。例えば、プロセッサ2702は、200mm/sの印刷速度を「011001000」に変換してもよく、ここで、値「011001000」は、印刷速度レジスタ上に記憶される構成値に対応するか、又は別様に構成値を表す。
【0300】
別の例では、プロセッサ2702は、印刷装置100がコンテンツを印刷する濃さ及び/又はコントラスト設定に関する情報を含む構成設定を受信してもよい。そのような実施形態では、プロセッサ2702は、濃さ及び/又はコントラスト構成値をプリントヘッド302に送信するか、又は別様に利用可能にするように構成されてもよい。より具体的には、プロセッサ2702は、濃さ及び/又はコントラスト構成値を濃さ及びコントラストレジスタに記憶させるように構成されてもよい。濃さ及び/又はコントラスト構成値を送信する前に、プロセッサ2702は、1つ以上の構成設定において受信された濃さ及び/又はコントラスト設定に関する情報と、濃さ及び/又はコントラストレジスタの構造とに基づいて、濃さ及び/又はコントラスト構成値を決定するように構成されてもよい。以下の表は、濃さ及び/又はコントラストレジスタの例示的な構造を示す。
【0301】
【0302】
濃さ及び/又はコントラストレジスタのビット0~7内の例示的な値は、濃さ構成値を記憶するか、又は別様に表すように構成される。更に、濃さ及び/又はコントラストレジスタのビット8~15内の値は、コントラスト構成値を記憶するか、又は別様に表すように構成される。上述したように、1つ以上の構成設定に含まれる濃さ及び/又はコントラスト設定に関する情報に基づいて、プロセッサ2702は、濃さ及び/又はコントラスト構成値を決定するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、プロセッサ2702は、以下のルックアップテーブルなどのルックアップテーブルを使用して、1つ以上の構成設定に含まれる濃さ及び/又はコントラスト設定に関する情報に基づいて濃さ及び/又はコントラスト構成値を決定するように構成されてもよい。
【0303】
【0304】
例えば、(1つ以上の構成設定に含まれる)濃さ設定に関する情報が100%である場合、プロセッサ2702は、構成値を「0x64」として決定してもよい。この目的のために、プロセッサ2702は、構成値「0x64」を濃さ及び/又はコントラストレジスタに記憶させるように構成されてもよい。
【0305】
別の例では、プロセッサ2702は、ポリゴンミラー回転タイムアウトに関する情報を含む構成設定を受信してもよい。ポリゴンミラー回転タイムアウトは、いくつかの例では、新しい印刷ジョブ/データがプリントヘッド302によって受信されないか、又は他の方法で検出されない場合に、ポリゴンミラー2106が回転を停止するか、又は回転速度を低減させられるまでの期間に対応する。そのような実施形態では、プロセッサ2702は、回転速度構成値をプリントヘッド302に送信するか、又は別様に利用可能にするように構成されてもよい。より具体的には、プロセッサ2702は、回転速度構成値をミラーオーバーランレジスタに記憶させるように構成されてもよい。回転速度構成値を送信する前に、プロセッサ2702は、1つ以上の構成設定において受信されたポリゴンミラー回転タイムアウトに関する情報及びミラーオーバーランレジスタの構造に基づいて、回転速度構成値を決定するように構成されてもよい。以下の表は、ミラーオーバーランレジスタの例示的な構造を示す。
【0306】
【0307】
ミラーオーバーランレジスタのビット0~15内の例示的な値は、回転速度構成値を記憶するか、又は他の方法で表すように構成される。上述したように、プロセッサ2702は、1つ以上の構成設定に含まれるポリゴンミラー回転タイムアウトに関する情報に基づいて、回転速度構成値を決定するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、プロセッサ2702は、以下のルックアップテーブルなどのルックアップテーブルを使用して、構成設定のうちの1つ以上に含まれるポリゴンミラー回転タイムアウトに関する情報に基づいて回転速度構成値を決定するように構成されてもよい。
【0308】
【0309】
例えば、(1つ以上の構成設定に含まれる)ポリゴンミラー回転タイムアウトに関する情報が120秒である場合、プロセッサ2702は、構成値を「0x78」として決定してもよい。この目的のために、プロセッサ2702は、構成値「0x78」をミラーオーバーランレジスタに記憶するように構成されてもよい。
【0310】
同様に、プロセッサ2702は、それぞれのルックアップテーブル、所定の値、デフォルト設定、及び/又は同等物に基づいて、他の構成値を他の構成レジスタに送信するように構成されてもよい。いくつかの例では、本開示の範囲は、それぞれのルックアップテーブルに基づいて構成値を決定することに限定されない。例示的な実施形態では、プロセッサ2702は、1つ以上の構成設定から直接構成値を決定してもよい。更に、いくつかの例では、ルックアップテーブル(すなわち、表11、13、15、及び17)に示された構成値は例示的な値であり、本開示の範囲は、示された構成値に限定されない。
【0311】
いくつかの例では、1つ以上の構成レジスタ内の構成値に基づいて、プリントヘッド302は、印刷媒体104上にコンテンツを印刷してもよい。例えば、濃さ構成値に基づいて、プリントヘッド302は、印刷媒体104上に濃いコンテンツを印刷するように構成されてもよい。別の例では、プリントヘッド302は、1つ以上の構成レジスタに記憶された1つ以上の構成値に基づいて、ポリゴンミラー2106の回転速度を決定するように構成されてもよい。
【0312】
いくつかの例では、複数の書き込みレーザビームが、印刷媒体上にコンテンツを印刷するために使用される。複数の書き込みレーザビームを使用することにより、印刷装置100は、複数の印刷速度で複数の印刷解像度を動作及び/又はサポートし得る。また、印刷装置100は、解像度や印刷速度を異ならせるために、書き込みレーザビームの数を変更してもよい。複数の書き込みレーザビームを使用してコンテンツを印刷する1つのそのような方法が、
図32に関連して説明される。
【0313】
いくつかの例では、複数の書き込みレーザビームが、印刷媒体上にコンテンツを印刷するために使用される。複数の書き込みレーザビームを使用することにより、印刷装置100は、複数の印刷速度で複数の印刷解像度を動作及び/又はサポートし得る。また、印刷装置100は、解像度や印刷速度を異ならせるために、書き込みレーザビームの数を変更してもよい。複数の書き込みレーザビームを使用してコンテンツを印刷する1つのそのような方法が、
図32に関連して説明される。
【0314】
図32は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体104にコンテンツを印刷するための方法のフローチャート3200を示す。
【0315】
工程3202において、印刷装置100は、印刷装置100に関連する1つ以上の構成設定を受信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、UI140を介して印刷装置100に関連する1つ以上の構成設定を受信してもよい。いくつかの例では、説明したように、1つ以上の構成設定は、コンテンツが印刷媒体104上に印刷される印刷解像度、及び印刷媒体104が印刷経路に沿って横断する速度を含んでもよい。例えば、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、6IPS(インチ/秒)で600DPI(ドット/インチ)として1つ以上の構成設定を受信してもよい。いくつかの例では、600DPIは、コンテンツが印刷媒体104上に印刷される印刷解像度に対応する。更に、6IPSは、印刷媒体104が印刷経路に沿って横断させられる速度に対応する。追加的に、1つ以上の構成設定は、印刷媒体104上にコンテンツを書き込むために使用される書き込みレーザビームのカウントに関する情報を含んでもよい。例えば、1つ以上の構成設定は、コンテンツを書き込むための書き込みレーザビームのカウントが3であると示してもよい。
【0316】
工程3204において、印刷装置100は、1つ以上の構成パラメータに基づいて1つ以上のプリントヘッドパラメータを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例えば、印刷動作制御ユニット2716は、ポリゴンミラー2106が回転する回転速度を決定してもよい。いくつかの例では、印刷動作制御ユニット2716は、1つ以上の構成設定(解像度及び媒体横断速度)に基づいてポリゴンミラー2106の回転速度を決定するように構成されてもよい。いくつかの例では、印刷動作制御ユニット2716は、ポリゴンミラー2106の回転速度を決定するために以下の式を利用するように構成されてもよい。
【0317】
【数1】
式中、
D
r=r
L/r
p;
ω=ポリゴンミラーの回転速度;
r
p=印刷解像度;
r
L=書き込みレーザビーム解像度;
D
r=データ冗長性(同じコンテンツを印刷するために利用される隣接するレーザラインの数);
v=印刷媒体104が横断する速度;
n
L=印刷媒体104上にコンテンツを書き込むために利用される書き込みレーザビームのカウント;
N=ポリゴン面の数;及び
N
s=各走査面の後にスキップすべき面の数。
式2は、隣接する印刷ラインが書き込みレーザビーム解像度だけ互いに離間していると仮定している。
【0318】
媒体横断速度が6IPSであり、印刷解像度が600DPIであり、書き込みレーザビーム解像度が600DPIであることを考慮すると、印刷動作制御ユニット2716は、データ冗長度を1として決定するように構成されてもよい。したがって、印刷動作制御ユニット2716は、3つの書き込みレーザビームが印刷媒体104上に別個のコンテンツを同時に印刷するように構成されていると決定し得る。追加的に、コンテンツを印刷する間にポリゴンミラー2106の面のいずれもスキップされない(すなわち、ポリゴンミラー2106の8つの面全てがコンテンツを印刷するために使用される)ことを考慮すると、式2に基づいて、印刷動作制御ユニット2716は、ポリゴンミラー2106の回転速度を9000rpmとして決定することができる。
【0319】
工程3206において、印刷装置100は、ポリゴンミラー2106が決定された回転速度で回転している間に、1つ以上のレーザ源2102に書き込みレーザビーム(2604によって示される)及び事前励起レーザビーム(2606によって示される)を生成させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。いくつかの例では、1つ以上のレーザ源2102は、所定のレーザ解像度を有する3つの書き込みレーザビームを生成するように構成されてもよい。例えば、1つ以上のレーザ源2102は、600DPIの印刷解像度を有する3つの書き込みレーザビームを生成するように構成されてもよい。
【0320】
ポリゴンミラー2106は9000rpmで回転し、3本の書き込み用レーザビームのレーザ解像度は600dpiであるため、印刷解像度は600DPI、印刷速度は6IPSとなる。いくつかの例では、ポリゴン回転速度を修正することなく、印刷されたコンテンツの印刷解像度及び印刷媒体横断速度を修正するために、複数の書き込みレーザビームは、印刷媒体104上に同じコンテンツを書き込むように構成されてもよい。例えば、6IPSの媒体横断速度で200DPIの解像度を達成するために、印刷動作制御ユニット2716は、データ冗長度を3として決定するように構成されてもよい。したがって、印刷動作制御ユニット2716は、3つの書き込みレーザビームが印刷媒体104上に同じコンテンツを同時に書き込むように構成されてもよいと決定してもよい。この目的のために、ポリゴンミラー2106が9000rpmで回転し、3つの書き込み用レーザビームが同じコンテンツを書き込むように構成されている場合、6IPSで200DPIの解像度が達成される。
【0321】
別の例では、600DPIの印刷解像度及び12IPSの印刷速度を達成するために、印刷動作制御ユニット2716は、ポリゴンミラー2106を18000rpmとして決定するように構成されてもよい。したがって、ポリゴンミラー2106が18000rpmで回転し、3つの書き込みレーザビームが印刷媒体104上にコンテンツを書き込むように構成されるとき、12IPSで600dpiの印刷解像度が達成される。同じ印刷速度で印刷解像度を変更するために、印刷動作制御ユニット2716は、データ冗長度を修正するように構成されてもよい。上述したように、データ冗長性は、印刷媒体104上に同じコンテンツを書き込むために使用される書き込みレーザビームの数を決定するものであってもよい。例えば、同じ印刷速度12IPSで200DPIの印刷解像度を達成するために、印刷動作制御ユニット2716は、データ冗長度を3として修正するように構成されてもよい。したがって、3つの書き込みレーザビームは、印刷媒体104上に同じコンテンツを書き込むように構成されてもよい。
【0322】
いくつかの例では、印刷装置の構成中に、様々な印刷速度及び解像度に対応するポリゴンミラー速度及び使用される書き込みレーザビームの数が、印刷装置100のメモリに予め記憶される。代替的な実施形態では、ポリゴンミラー速度及び書き込みレーザビームの数は、プリントヘッドのメモリに予め記憶されてもよい。
【0323】
追加の実施形態では、10IPSの媒体横断速度で300DPIの解像度を達成するために、印刷動作制御ユニット2716は、データ冗長度を2として決定するように構成されてもよい。したがって、印刷動作制御ユニット2716は、2つの書き込みレーザビームが印刷媒体104上に同じコンテンツを同時に書き込むように構成されてもよいと決定してもよい。更に、第3の書き込みレーザビームは、印刷媒体に異なるコンテンツを書き込むように構成されてもよい。この目的のために、印刷動作制御ユニット2716は、ポリゴンミラーの回転速度が15000rpmであると判断する。したがって、10IPSで300DPIの印刷解像度を実現するためには、印刷動作制御ユニット2716は、ポリゴンミラーを15000rpmで回転させるように構成すればよい。更に、印刷動作制御ユニット2716は、2つの書き込みレーザビームに印刷媒体104上に同じコンテンツを印刷させるように構成されてもよい。
【0324】
同様に、印刷動作制御ユニット716は、異なる印刷解像度及び印刷速度を達成するために、プリントヘッドパラメータのうちの1つ以上を修正するように構成されてもよい。
【0325】
図33は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体104上にコンテンツを印刷するための別の方法3300を示す。工程3302において、印刷装置100は、印刷装置100に関連する1つ以上の構成設定を受信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。工程3304において、印刷装置100は、1つ以上の構成パラメータに基づいて1つ以上のプリントヘッドパラメータを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。工程3306において、印刷装置100は、ポリゴンミラー2106が決定された回転速度で回転している間に、1つ以上のレーザ源2102に書き込みレーザビーム(2604によって示される)及び事前励起レーザビーム(2606によって示される)を生成させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。追加的又は代替的に、印刷動作制御ユニット2716は、スキップされるポリゴンミラー2106の面(式2から決定される)に基づいて、1つ以上のレーザ源の作動及び/又は作動停止を制御するように構成されてもよい。いくつかの例では、ポリゴンミラー2106が決定された回転速度で回転している間に、単一のレーザ源2102を使用して、書き込みレーザビーム(2604示される)及び事前励起レーザビーム(2606によって示される)を生成し得る。
【0326】
図41は、プリントヘッド302と制御ユニット138との間の同期方法のフローチャート4100を示す。
【0327】
工程4102において、印刷装置100は、ポリゴンミラー2106の現在の回転速度を決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、SOL検出器2004、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。説明したように、ポリゴンミラー2106の回転速度は、1つ以上の構成設定に基づいて修正される。例えば、
図32及び
図33で説明したように、決定された印刷解像度及び印刷速度に基づいて、ポリゴンミラー2106の回転速度が修正される。更に、
図32及び
図33は、
図41の工程に先立って、又はそれと同時に行われ得る、ポリゴンミラーの回転速度を修正するための例示的な方法を説明する。
【0328】
この目的のために、例示的な実施形態では、コントローラ2008は、SOL検出器2004から受信したSOL信号に関連する1つ以上の信号パラメータに基づいて、ポリゴンミラー2106の現在の回転速度を決定するように構成されてもよい。上述したように、SOL検出器2004は、SOL検出器2004が書き込みレーザビームを受容するときにパルスを生成するように構成されてもよい。このパルスがSOL信号に相当する。更に、説明したように、SOL検出器2004は、ポリゴンミラー2106が回転するにつれて、ポリゴンミラー2106の各面について反射された書き込みレーザビームを受容する。したがって、コントローラ2008は、SOL信号の周波数に基づいて、ポリゴンミラー2106の回転速度を決定するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、コントローラ2008は、以下の式を利用してポリゴンミラー2106の回転速度を決定するように構成され得る。
【0329】
【数2】
式中、
Nr=1分間にSOL検出器2004から受信されるパルスの数、及び
Nf=ポリゴンミラー2106の面の数。
【0330】
工程4104において、印刷装置100は、ポリゴンミラー2106の現在の回転速度が、プリントヘッド302がコンテンツを印刷するポリゴンミラー2106の回転速度(フローチャート3200及び3300において決定される)と同じ速度であるかどうかを決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。コントローラ2008が、ポリゴンミラー2106の現在の回転速度が、プリントヘッド302がコンテンツを印刷すべきポリゴンミラー2106の回転速度と同じであると決定する場合、コントローラ2008は工程4106を実行する。しかしながら、コントローラ2008が、現在の回転速度が、プリントヘッド302がコンテンツを印刷すべきポリゴンミラー2106の回転速度と同じではないと決定する場合、コントローラ2008は、工程4102を繰り返すように構成されてもよい。
【0331】
工程4106において、印刷装置100は、レーザプリントヘッド準備完了(LPH_RDY_N)信号を生成し、LPH_RDY_N信号を制御ユニット138に送信するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、同期ユニット2016、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。より具体的には、同期ユニット2016は、プリントヘッドインターフェース上のLPH_RDY_Nピンの状態を修正するように構成されてもよい。例えば、同期ユニット2016は、ピンLPH_RDY_Nの状態を「0」に修正するように構成されてもよい。
【0332】
工程4108において、印刷装置100は、SOL信号がSOL検出器2004から受信されたかどうかを決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、同期ユニット2016、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。説明したように、書き込みレーザは、(ポリゴンミラー2106が回転するときに)ポリゴンミラー2106の1つの面にわたって掃引して、印刷媒体104上に1つのラインを印刷してもよい。更に、説明したように、書き込みレーザビームは、書き込みレーザビームの位置がポリゴンミラー2106の2つの面の間で遷移する場合に、SOL検出器2004に方向付けられる。したがって、SOL信号は、プリントヘッド302が印刷媒体104上に新しいラインを印刷する準備ができている場合を示す。同期ユニット2016は、SOL信号が受信されたと決定した場合、工程4109を実行するように構成されてもよい。しかしながら、同期ユニット2016が、SOL信号が受信されていないと決定する場合、同期ユニット2016は、SOL信号が受信されるまで工程4110を繰り返すように構成されてもよい。
【0333】
工程4110において、印刷装置100は、レーザ位置(Laser_POS)信号を生成するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、同期ユニット2016、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、同期ユニット2016は、Laser_POS信号の生成を示すために、プリントヘッドインターフェース内のLaser_POSピンの状態を修正するように構成されてもよい。例えば、同期部2016は、Laser_POS信号の状態を「1」に変更してもよい。いくつかの例では、Laser_POS信号の状態「1」は、書き込みレーザビームがポリゴンミラー2106の面上のブランキング位置にあることを示し得る。すなわち、いくつかの例では、書き込みレーザビームは、(ポリゴンミラー2106の面上の)ブランキング位置から印刷媒体104以外の位置に反射してもよい。いくつかの例では、ポリゴンミラー2106が回転すると、書き込みレーザビームの入射角が変化する。このため、ポリゴンミラー2106への書き込み用レーザビームの入射角度に応じて、書き込み用レーザビームを掃引してもよい。また、入射角は、書き込み用レーザビームが反射するポリゴンミラー上の位置に基づいて決定される。ポリゴンミラーが回転すると、書き込みレーザビームが反射する位置が変化する。これにより、ポリゴンミラー2106上のブランキング位置及び非ブランキング位置が規定される。例えば、書き込みレーザビームは、ブランキング位置からSOL検出器2004に反射されてもよい。したがって、書き込みレーザビームがポリゴンミラー2106の面上のブランキング位置から反射する間、コンテンツは印刷されない。いくつかの例では、ポリゴンミラー2106の面は、複数のブランキング位置を含んでもよい。更に、書き込みレーザビームが複数のブランキング位置から反射する期間は、ブランキング期間に対応する。ブランキング期間中、(書き込みレーザビームが印刷媒体104上に向けられないため)印刷媒体104上にコンテンツは印刷されない。いくつかの例では、ブランキング期間は、プリントヘッド302が印刷媒体104上にコンテンツを印刷する準備ができていることを示してもよい。いくつかの例では、ブランキング期間は、ポリゴンミラー2106の回転速度から決定される。例えば、いくつかの例では、ブランキング期間は、ポリゴンミラー2106の回転速度に反比例する。
【0334】
例示的な実施形態では、印刷媒体104上の書き込みレーザビームの反射を容易にするポリゴンミラー2106上の位置は、非ブランキング位置に対応する。更に、書き込みレーザビームが非ブランキング位置から反射する期間は、非ブランキング期間に対応する。非ブランキング期間中、(書き込みレーザビームが印刷媒体104上に向けられるため)コンテンツは印刷媒体104上に印刷される。
【0335】
工程4112において、印刷装置100は、Laser_POS信号の状態の変化に応答して、制御ユニット138からの印刷準備完了(RDY2PRINT)信号が受信されたかどうかを決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、同期ユニット2016、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、RDY2PRINT信号は、制御ユニット138が印刷媒体104を1ラインだけ横断したことを示す。例示的な実施形態では、単一ラインのサイズは、印刷装置100が印刷媒体104上にコンテンツを印刷する解像度に基づいて決定される。例えば、解像度が600dpiである場合、単一ラインのサイズは0.01667インチである。したがって、制御ユニット138は、印刷媒体104を0.01667インチだけ横断するように構成することができる。その後、制御ユニット138は、RDY2PRINT信号を生成し、プリントヘッド302に送信する(又は別様に示す)ように構成されてもよい。追加的に又は代替的に、制御ユニット138は、プリントヘッドインターフェース上のRDY2PRINTピンの状態を修正するように構成されてもよい。
【0336】
同期ユニット2016は、いくつかの例では、RDY2PRINTピンを読み取るように構成されてもよい。RDY2PRINTピンを読み取ることは、RDY2PRINT信号を受信することに対応する。同期ユニット2016が、RDY2PRINTが受信されたと決定した場合、同期ユニット2016は、工程4114を実行するように構成されてもよい。しかしながら、同期ユニット2016がRDY2PRINT信号を受信していないと決定した場合、同期ユニット2016は、RDY2PRINT信号が受信されるまで工程4112を繰り返すように構成されてもよい。
【0337】
工程4114において、印刷装置100は、ブランキング期間が満了したかどうかを決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、同期ユニット2016、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。同期ユニット2016が、ブランキング期間が満了したと決定する場合、同期ユニット2016は、工程4116を実行するように構成されてもよい。しかしながら、同期ユニット2016が、ブランキング期間が満了していないと決定した場合、同期ユニット2016は、ブランキング期間が満了するまで工程4114を繰り返すように構成されてもよい。
【0338】
工程4116において、印刷装置100は、Laser_POS信号の状態を「0」に変更するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、同期ユニット2016、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。Laser_POS信号の状態「0」は、非ブランキング期間の開始を示す。
【0339】
工程4116において、印刷装置100は、LASER_POS信号の状態「0」への変更に応答してレーザ印刷(Laser_print)信号の状態を「1」に変更するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、同期ユニット2016、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。Laser_print信号の状態「1」は、コンテンツが書き込みレーザビームを使用して印刷媒体104上に印刷されていることを示す。
【0340】
図42は、プリントヘッド302と制御ユニット138との間の同期の別の方法のフローチャート4200を示す。
【0341】
工程4202において、印刷装置100は、プリントヘッド302からのLPH_RDY_N信号が受信されたかどうかを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、プリントヘッド同期ユニット2722、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、LPH_RDY_N信号は、ポリゴンミラー2106が決定された回転速度で回転していることを示す。例えば、プリントヘッド同期ユニット2722は、LPH_RDY_N信号の状態「0」を受信するように構成されてもよい。上述したように、LPH_RDY_N信号の状態「0」は、ポリゴンミラー2106の回転速度が、
図32及び
図33において決定された回転速度などの決定された回転速度に到達したことを示す。プリントヘッド同期ユニット2722が、LPH_RDY_Nが受信されていないと決定した場合、プリントヘッド同期ユニット2722は、LPH_RDY_Nが受信されるまで工程4202を繰り返すように構成されてもよい。しかしながら、プリントヘッド同期ユニット2722が、LPH_RDY_Nが受信されたと決定した場合、プリントヘッド同期ユニット2722は、工程4204を実行するように構成されてもよい。
【0342】
工程4204において、印刷装置100は、プリントヘッド302からLASER_POS信号を受信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、プリントヘッド同期ユニット2722、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、LASER_POS信号は、ブランキング期間の開始を示す。例えば、プリントヘッド同期ユニット2722は、ブランキング期間の開始を示すLASER_POS信号の状態「1」を受信するように構成されてもよい。
【0343】
工程4206において、印刷装置100は、LPH_RDY_N信号の状態「0」及びLASER_POS信号の状態「1」を受信することに応答して、第1のローラ132及び第2のローラ134に印刷媒体104を1ラインだけ横断させるために、制御ユニット138、プロセッサ2702、プリントヘッド同期ユニット2722、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。より詳細には、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、(工程4108で説明したように)第1のローラ132及び第2のローラ134に、印刷解像度に基づいて決定された距離だけ印刷媒体104を移動させ得る。
【0344】
工程4208において、印刷装置100は、RDY2PRINT信号をプリントヘッド302に送信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、プリントヘッド同期ユニット2722、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。より詳細には、プリントヘッド同期ユニット2722は、RDY2PRINT信号の状態「1」を送信するように構成されてもよい。
【0345】
図43は、本明細書に記載される1つ以上の実施形態による、プリントヘッド302と制御ユニット138との間の同期を示すタイミング
図4300である。
【0346】
タイミング
図4300は、クロック信号4302、RDY2LASER信号4304、LPH_RDY_N信号4306、LASER_POS信号4308、及びLaser_print信号4310を含む。タイミング
図4300から、時刻T1において、LPH_RDY_N信号4306が状態「0」に設定されていると観察することができる。上述したように、LPH_RDY_N信号4306は、ポリゴンミラー2106が決定された回転速度で回転していることを示す。時刻T2において、LASER_POS信号4308は、状態「1」に設定される。説明したように、LASER_POS信号4308は、ブランキング期間(4312によって示される)の開始及び/又は終了を示す。時刻T3において、RDY2PRINT信号4306は、状態「1」に設定される。制御ユニット138は、RDY2PRINT信号4306をプリントヘッド302に送信するように構成される。上述したように、RDY2PRINT信号は、印刷媒体104の所定の距離(例えば、1ドットサイズ及び/又は1ライン)の横断を示す。時刻T4において、Laser_print信号4310は、印刷媒体104上のラインの印刷を示す状態「1」に設定される。
【0347】
図44は、プリントヘッド302と制御ユニット138との間のデータ同期の方法のフローチャート4400を示す。
【0348】
工程4402において、印刷装置100は、リモートコンピュータ、リモートデータソース、ネットワークなどのリモートデバイスから印刷されるデータを受信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、データ同期ユニット2724、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、受信されたデータはセグメント化データを含み、各セグメント化データは、単一のラインで印刷されるデータの一部に対応する。
【0349】
工程4406において、印刷装置100は、セグメント化データに基づいて(印刷のためにプリントヘッド302に送信される)1つ以上のデータパケットを生成するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、データ同期ユニット2724、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。各セグメント化されたデータは、1つ以上のデータパケットに含まれる。更に、データ同期ユニット2724は、セグメント化データを送信するためにプリントヘッドに送信されるデータパケットの数を決定し得る。データ同期ユニット2724は、印刷解像度、データが印刷される色スキーム、単一のデータパケットに含まれるビットの数に基づいて、1つ以上のデータパケットの数を決定するように構成されてもよい。別の実施形態では、データ同期ユニット2724は、以下のルックアップテーブルなどのルックアップテーブルに基づいて、1つ以上のデータパケットの数を決定するように構成されてもよい。
【0350】
【0351】
例示的なルックアップテーブルから、600dpiでコンテンツを印刷するために、セグメント化データは、80個のデータパケットでプリントヘッド302に送信されるように構成されると観察することができる。別の例では、203dpiでコンテンツを印刷するために、セグメント化データは、27個のデータパケットに送信されるように構成される。いくつかの例では、セグメント化データの1つ以上の部分は、セグメント化データの一部が印刷される印刷媒体104上の位置及び書き込みレーザ掃引方向に基づいて、1つ以上のデータパケット内に分散される。いくつかの例では、書き込みレーザ掃引方向は、書き込みレーザが印刷媒体104を掃引する方向に対応する。一例では、書き込みレーザビームは、印刷媒体104を左から右に掃引してもよい。別の例では、書き込みレーザビームは、印刷媒体104を右から左に掃引してもよい。
【0352】
例えば、書き込みレーザビームが印刷媒体104を左から右に掃引し、セグメント化データの部分が(書き込みレーザ掃引方向に沿って)最も左側の位置に印刷される場合、セグメント化データの部分は、(プリントヘッド302に送信される)第1の又は先のデータパケットに含まれる。同様に、セグメント化データの別の部分が(書き込みレーザ掃引方向に沿って)最も右側の位置に印刷される場合、セグメント化データの他の部分は、(プリントヘッド302に送信される)最後又は後のデータパケットに含まれる。
【0353】
図45は、本明細書で説明する1つ以上の実施形態による、1つ以上のデータパケット内のセグメント化データの1つ以上の部分の分布を示す概略
図4500である。
【0354】
概略
図4500は、書き込みレーザ掃引方向4502及び1つ以上のデータパケット4504を含む。一例では、1つ以上のデータパケット4504は、1つ以上のデータパケットが印刷媒体104上に印刷される順序で配列される。例えば、第1のデータパケット4504aに含まれるセグメント化データの部分は、印刷媒体104上の最も右側の位置に印刷される。したがって、データ同期ユニット2724は、第1のデータパケット4504aを、1つ以上のデータパケット中の任意の他のデータパケットの前に送信するように構成されてもよい。別の例では、データパケット4504bに含まれるセグメント化データの別の部分が、印刷媒体104上の最も左側の位置に印刷される。したがって、データパケット4504bは、プリントヘッド302に送信される最後のデータパケットに対応する。再び
図44を参照すると、工程4408において、印刷装置100は、フレーム同期(F-Sync)信号の状態を修正するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、データ同期ユニット2724、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、F-Sync信号は、制御ユニット138が印刷媒体104のラベル上に印刷されるデータを送信していることをプリントヘッド302に示してもよい。例示的な実施形態では、データ同期ユニット2724は、F-Sync信号の状態を「0」に変更するように構成されてもよく、これは、制御ユニット138が印刷媒体104のラベル上に印刷されるデータを送信していることをプリントヘッド302に示すことができる。
【0355】
その後、工程4410において、印刷装置100は、ライン同期(L-Sync)信号の状態を修正するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、データ同期ユニット2724、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、L-Sync信号は、制御ユニット138が印刷媒体104のラベル上に印刷されるセグメント化データを送信していることをプリントヘッド302に示してもよい。上述したように、セグメント化データは、印刷媒体104上の単一ラインに印刷されるデータの部分に対応する。例示的な実施形態では、データ同期ユニット2724は、L-Sync信号の状態を「0」に変更するように構成することができ、これは、制御ユニット138がセグメント化データを送信していることをプリントヘッド302に示し得る。
【0356】
工程4412において、F-Sync信号及びL-Sync信号の状態が「0」である間、印刷装置100は、セグメント化データをプリントヘッド302に送信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、データ同期ユニット2724、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。セグメント化データの送信後、工程4414において、印刷装置100は、L-Sync信号の状態を、セグメント化データ(すなわち、印刷媒体104上のラインに印刷されるデータ)の送信の完了を示す「1」に修正するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、データ同期ユニット2724、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。
【0357】
工程4416において、印刷装置100は、印刷媒体104のラベル上に印刷されるデータがプリントヘッド302に送信されたかどうかを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、データ同期ユニット2724、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。データ同期ユニット2724が、完全なデータがプリントヘッド302に送信されたと決定した場合、データ同期ユニット2724は、工程4418を実行するように構成されてもよい。しかしながら、データ同期ユニット2724が、完全なデータが送信されていないと決定した場合、データ同期ユニット2724は、工程4412を繰り返すように構成されてもよい。
【0358】
工程4418において、印刷装置100は、F-Sync信号の状態を、データ(すなわち、印刷媒体104のラベル上に印刷される完全なデータ)の送信の終了を示す「1」に修正するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、データ同期ユニット2724、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。
【0359】
図46は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッド302と制御ユニット138との間のデータ同期を示すタイミング
図4600である。タイミング
図4600は、クロック信号4602、データバス4604、L-Sync信号4606、及びF-Sync信号4608を含む。
【0360】
時刻T1において、L-Sync信号4606及びF-Sync信号4608は、「0」にあると観察することができる。更に、L-sync信号4606が時刻T2まで状態「0」にあることが観察されてもよい。時刻T1とT2との間に、データバス4604は、セグメント化データをプリントヘッド302に送信する(4610で示される)。セグメント化データの送信後、L-Sync信号4606は状態「1」(4612で示される)にあるが、F-Sync信号4608は状態「0」にある。この目的のために、L-sync4606及びF-sync信号4608のそのような状態は、制御ユニット138がプリントヘッド302に送信されるべき追加データを有することを示す。
【0361】
いくつかの例では、L-Sync信号及びF-Sync信号の状態は、制御ユニット138とプリントヘッド302との間のデータ送信のモードを示してもよい。以下の例示的な表は、制御ユニット138とプリントヘッド302との間のデータ伝送のモードを示す。
【0362】
【0363】
例示的な実施形態では、L-Sync信号が「0」であり、F-Sync信号が「1」である場合、送信されるデータはファームウェアデータに対応する。この目的のために、制御ユニット138は、前述したデータモードを利用してプリントヘッド302のファームウェアを更新し得る。
【0364】
いくつかの例では、プリントヘッド302が印刷されるデータを受信しないとき、ポリゴンミラー2106の回転速度を修正することによってパワーを節約することが必要とされてもよい。ポリゴンミラー2106の回転速度を修正することは、ポリゴンミラー2106の回転速度を低下させることを含んでもよい。別の例では、ポリゴンミラー2106の回転速度を修正することは、ポリゴンミラー2106の回転を停止することを含んでもよい。プリントヘッド302を動作させる1つのそのような方法は、
図47に関連して記載される。
【0365】
図47は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、プリントヘッド302を動作させるための方法のフローチャート4700を示す。
【0366】
工程4702において、印刷装置100は、L-Sync信号及びF-Sync信号の状態を決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む。例示的な実施形態では、レーザサブシステム制御ユニット2014は、プリントヘッドインターフェースからのL-Sync信号及びF-Sync信号の状態を決定するように構成されてもよい。
【0367】
工程4704において、印刷装置100は、L-Sync信号及びF-Sync信号の状態に基づいて、制御ユニット138が(印刷媒体104上に印刷されるべき)データを送信しているかどうかを決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む。例えば、表19を参照すると、レーザサブシステム制御ユニット2014が、L-Sync信号の状態が「1」であり、F-Sync信号が「1」であると決定した場合、レーザサブシステム制御ユニット2014は、制御ユニット138がプリントヘッド302にデータを送信していないと決定することができる。したがって、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4706を実行してもよい。しかしながら、制御ユニット2014がプリントヘッド302にデータを送信しているとレーザサブシステム制御ユニット138が決定した場合、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4702を繰り返すように構成されてもよい。
【0368】
工程4706において、印刷装置100は、ポリゴンミラー回転タイムアウトが経過したかどうかを決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む。レーザサブシステム制御ユニット2014は、ミラーオーバーランレジスタからポリゴンミラー回転タイムアウトを決定するように構成されてもよい。レーザサブシステム制御ユニット2014が、ポリゴンミラー回転タイムアウトが経過したと決定した場合、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4708を実行するように構成されてもよい。しかしながら、レーザサブシステム制御ユニット2014が、ポリゴンミラー回転タイムアウトが満了していないと決定した場合、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4702を繰り返すように構成されてもよい。
【0369】
工程4708において、印刷装置100は、ポリゴンミラー2106の回転速度を低下させるために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む。工程4710において、印刷装置100は、L-Sync信号及びF-Sync信号の状態を決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む。工程4712において、印刷装置100は、L-Sync信号及びF-Sync信号の状態に基づいて、制御ユニット138が(印刷媒体104上に印刷されるべき)データを送信しているかどうかを決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む。レーザサブシステム制御ユニット2014が、制御ユニット138がプリントヘッド302にデータを送信していると決定した場合、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4714を実行するように構成されてもよい。しかしながら、レーザサブシステム制御ユニット2014が、制御ユニット138がプリントヘッド302にデータを送信していないと決定した場合、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4716を実行するように構成されてもよい。
【0370】
工程4714において、印刷装置100は、ポリゴンミラー2106の回転速度を決定された回転速度まで上昇させるために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む(
図32及び
図33)。工程4716において、印刷装置100は、所定の期間が経過したかどうかを決定するために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む。レーザサブシステム制御ユニット2014が所定の期間が経過したと決定した場合、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4718を実行するように構成されてもよい。しかしながら、レーザサブシステム制御ユニット2014が所定の期間が経過していないと決定した場合、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4712を実行する工程を繰り返すように構成されてもよい。
【0371】
工程4718において、印刷装置100は、ポリゴンミラー2106の回転を停止させるために、プリントヘッド302、コントローラ2008、レーザサブシステム制御ユニット2014、及び/又は同等物などの手段を含む。
【0372】
いくつかの例では、本開示の範囲は、ポリゴンミラー2106の回転速度を低下させ、その後、ポリゴンミラー2106を停止することに限定されない。例示的な実施形態では、レーザサブシステム制御ユニット2014は、工程4706において、ポリゴンミラー回転タイムアウトが経過したと決定された場合、ポリゴンミラーを直接停止するように構成されてもよい。代替的に又は追加的に、制御ユニットがデータを送信していると決定された場合、工程4706において、ポリゴンミラーの速度を上昇させてもよい。
【0373】
本明細書で説明されるように、印刷媒体は、動作全体を通じて、印刷経路に沿って横断し、プリントヘッドを通過するように構成される。連続的な横断の結果として、いくつかの例では、印刷されたコンテンツは傾斜を呈する場合がある。本明細書に示す実施形態は、画像又はコンテンツが傾斜に対して事前補償される1つ以上の方法を開示する。例えば、傾斜を補償するために、元の画像又はコンテンツに傾斜が導入されてもよい。本明細書のシステム及び方法は、印刷媒体上の1つ以上のマーキング、横断速度、検証器からの結果、及び/又は同同等物に基づいて傾斜を決定してもよい。他の例では、横断速度も変更されてもよい。いくつかの例において、
図34~
図38は、印刷媒体104に導入され得る傾斜を補償するための方法を示す。
【0374】
図34は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷媒体104上のコンテンツを印刷するための別の方法を示すフローチャート3400である。
【0375】
工程3402において、印刷装置100は、印刷装置100に関連する1つ以上の構成設定を受信するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、UI140を介して印刷装置100に関連する1つ以上の構成設定を受信してもよい。いくつかの例では、説明したように、1つ以上の構成設定は、コンテンツが印刷媒体104上に印刷される解像度、及び印刷媒体104が印刷経路に沿って横断する速度を含んでもよい。追加的に又は代替的に、1つ以上の構成設定は、印刷媒体104上にコンテンツを印刷するために使用される書き込みレーザビームの数を含んでもよい。例えば、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、6IPS(インチ/秒)で600DPI(ドット/インチ)として1つ以上の構成設定を受信し、印刷媒体104上にコンテンツを印刷するために使用される3つの書き込みレーザビームを受信してもよい。
【0376】
工程3404において、印刷装置100は、(工程3402において受信された)プリンタの1つ以上の構成設定に基づいて、印刷されたコンテンツに導入され得る傾斜の大きさを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例えば、印刷動作制御ユニット2716は、印刷解像度、媒体横断速度、及び印刷媒体104上にコンテンツを印刷するために利用される書き込みレーザビームの数に基づいて、傾斜の大きさを決定するように構成されてもよい。追加的又は代替的に、印刷動作制御ユニット2716は、1つ以上の印刷媒体特性に基づいて傾斜の大きさを決定してもよい(
図28参照)。上述したように、1つ以上の印刷媒体特性は、印刷媒体104の幅、印刷媒体104の種類、印刷媒体104の厚さ、及び/又は同等物を含んでもよいが、これらに限定されない。傾斜の大きさを決定することは、
図35に関連して更に説明される。
【0377】
工程3406において、印刷装置100は、印刷されるコンテンツを受容するため、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。いくつかの例では、I/Oデバイスインターフェースユニット2706は、リモートコンピュータからコンテンツを受信してもよい。別の実施形態では、I/Oデバイスインターフェースユニット308は、UI140から(印刷される)コンテンツを受信してもよい。
【0378】
工程3408において、印刷装置100は、(工程3404において決定された)傾斜の大きさを補償するために受信されたコンテンツを修正するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、画像処理ユニット2718、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。コンテンツを修正する方法は、
図37に関連して更に説明される。
【0379】
図35は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷されたコンテンツに導入され得る傾斜の大きさを決定する方法のフローチャート3500を示す。
【0380】
工程3502において、印刷装置100は、コンテンツが印刷媒体104上に印刷される解像度に基づいてドットサイズを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。いくつかの例では、印刷動作制御ユニット2716は、以下の式を利用して、ドットサイズを決定し得る。
【0381】
【0382】
例えば、印刷動作制御ユニット2716は、解像度が203DPIである場合、ドットサイズを0.005インチに決定してもよい。別の例では、印刷動作制御ユニット2716は、解像度の0.0016インチが600DPIであるときにドットサイズを決定してもよい。いくつかの例では、印刷動作制御ユニット2716は、ドットサイズを決定するために式4を利用しなくてもよい。例示的な実施形態では、印刷動作制御ユニット2716は、以下のルックアップテーブルを利用して、ドットサイズを決定し得る。
【0383】
【0384】
代替的又は追加的に、ドットサイズは、検証器、スキャナ、画像、及び/又は他の画像ベースの試験などの他の手段によって決定されてもよい。
【0385】
工程3504において、印刷装置100は、(工程3502において決定された)ドットサイズ、印刷媒体104(
図28を参照)の幅、及び書き込みレーザビームの数に基づいて傾斜の大きさを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。いくつかの例では、印刷動作制御ユニット2716は、以下の式を利用することによって傾斜を決定してもよい。
【0386】
【0387】
例えば、コンテンツを印刷するために使用される書き込みレーザビームの数が1であり、印刷媒体104の幅が4.25インチであり、ドットサイズが0.0016インチである場合、傾斜の大きさは0.07度である。別の例では、コンテンツを印刷するために使用される書き込みレーザビームの数が1であり、印刷媒体104の幅が4.25インチであり、ドットサイズが0.005インチである場合、傾斜の大きさは0.02度である。
【0388】
いくつかの例では、傾斜の大きさは、印刷媒体104上にコンテンツを印刷するために使用される書き込みレーザビームの数が増加するときに増大する。例えば、印刷媒体104上に単一のラインを印刷するために複数の書き込みレーザビームが利用されるとき、
図36A、
図36B、及び
図36Cで説明されるように、傾斜角は増大する。
図36A、
図36B、及び
図36Cは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、書き込みレーザビームの数と傾斜の大きさとの間の例示的な関係を示す概略図である。
【0389】
図36Aを参照すると、プリントヘッド302は、単一の書き込みレーザビーム3602aを印刷媒体104の幅にわたって掃引させてもよい。印刷媒体104は印刷経路に沿って横断するため、単一の書き込みレーザビーム3602aは、印刷媒体104の幅を斜めに掃引して、傾斜して印刷されたコンテンツ3604を生成してもよい。傾斜は、単一の書き込みレーザビームによって掃引されるラインを表す想像ライン(3606によって示される)と、印刷媒体104の幅を示す想像ライン(3608によって示される)との間の角度に対応してもよい。更に、
図36Aでは、傾斜角は、式5に基づいて決定される。
【0390】
図36Bを参照すると、プリントヘッド302は、コンテンツの50%が書き込みレーザビーム3602bによって印刷され、コンテンツの50%が書き込みレーザビーム3602cによって印刷されるように、2つの書き込みレーザビーム3602b及び3602cを印刷媒体104の幅にわたって掃引させてもよい。書き込みレーザビーム3602b及び3602cによって生成された印刷コンテンツは、3606によって示される。この目的のために、印刷コンテンツ3606は、印刷コンテンツが第1の印刷コンテンツ部分3610及び第2の印刷コンテンツ部分3612に入ることを決定する接合部3608を含んでもよい。いくつかの例では、書き込みレーザビーム3602bは、第1の印刷コンテンツ部分3610を印刷し、書き込みレーザビームは、第2の印刷コンテンツ部分3612を印刷する。更に、第1の印刷コンテンツ部分3610及び第2の印刷コンテンツ部分3612は、(印刷コンテンツの両方の部分が別個の書き込みレーザビームによって印刷される際)それぞれの傾斜を有することを観察することができる。追加的に、印刷コンテンツの第1の部分及び印刷コンテンツの第2の部分における傾斜のそれぞれの大きさは、単一の書き込みレーザビームによって印刷された印刷コンテンツにおける傾斜の大きさよりも大きい。いくつかの例では、第1の印刷コンテンツ部分3610及び第2の印刷コンテンツ部分3612の傾斜の大きさは同じである。しかしながら、いくつかの例では、本開示の範囲は、第1の印刷コンテンツ部分3610及び第2の印刷コンテンツ部分3612が同じ大きさの傾斜を有することに限定されない。例示的な実施形態では、第1の印刷コンテンツ部分3610及び第2の印刷コンテンツ部分3612の傾斜の大きさは、
図36Cで更に説明するように、書き込みレーザビーム3602b及び3602cによって印刷されたコンテンツの割合に基づいて変化してもよい。
【0391】
図36Cを参照すると、書き込みレーザビーム3602bが、コンテンツの25%を印刷する一方で、書き込みレーザビーム3602cは、コンテンツの75%を印刷する。この目的のために、書き込みレーザビーム3602bが、印刷媒体104の幅の25%を掃引する一方で、書き込みレーザビーム3602cは、印刷媒体104の幅の75%を掃引する。そのような実施形態では、印刷されたコンテンツの一部における傾斜の大きさは、以下の式に基づいて決定される。
【0392】
【0393】
したがって、式6に基づいて、第1の印刷部分の傾斜は、第2の印刷部分の傾斜よりも大きくなり得る。
【0394】
図37は、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、印刷前にコンテンツを修正する方法のフローチャート3700を示す。
【0395】
工程3702において、印刷装置100は、(工程3402において決定された)印刷装置100の構成設定に基づいてコンテンツを印刷するために複数の書き込みレーザビームが使用されるべきかどうかを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、画像処理ユニット2718、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。画像処理ユニット2718が、コンテンツを印刷するために単一の書き込みレーザビームが使用されるべきであると決定した場合、画像処理ユニット2718は、工程3704を実行するように構成されてもよい。しかしながら、画像処理ユニット2718が、コンテンツが特定のサイズであるか、又は特定の解像度を必要とするなどの理由で、コンテンツを印刷するために複数の書き込みレーザビームが使用されるべきであると判断した場合、画像処理ユニット2718は、工程3708を実行するように構成されてもよい。
【0396】
工程3704において、印刷装置100は、工程3504において決定された傾斜の大きさに基づいて傾斜の第2の大きさを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、画像処理ユニット2718、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、傾斜の第2の大きさは、以下の数学的関係によって示されるように、傾斜の大きさの負の値である。
【0397】
傾斜の第2の大きさ=-(傾斜の大きさ) (7)
【0398】
工程3706において、印刷装置100は、傾斜の第2の大きさに基づいてコンテンツの傾斜を修正することによって(印刷されるべき)コンテンツを更新するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、画像処理ユニット2718、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、画像処理ユニット2718は、傾斜したコンテンツの印刷が0度の傾斜を有する印刷コンテンツを生成するように、(印刷される)コンテンツに意図的に傾斜を加えるように構成されてもよい。
【0399】
工程3708において、印刷装置100は、複数の書き込みレーザビームのそれぞれについて決定された傾斜の大きさに基づいて複数の書き込みレーザビームのそれぞれについて傾斜の第2の大きさを決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、画像処理ユニット2718、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例示的な実施形態では、画像処理ユニット2718は、式7を利用して、複数の書き込みレーザビームのそれぞれについての傾斜の第2の大きさを決定するように構成されてもよい。
【0400】
工程3710において、印刷装置100は、複数の書き込みレーザビームのそれぞれによって印刷されるコンテンツの部分を決定するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、画像処理ユニット2718、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例えば、書き込みレーザビームの数が2であり、2つの書き込みレーザビームのそれぞれが(印刷媒体104の幅に沿って)コンテンツの50%を印刷するように構成されている場合、画像処理ユニット2718は、複数の書き込みレーザビームのそれぞれが印刷しなければならないコンテンツのパーセンテージだけ、印刷媒体104の幅に沿って印刷されるコンテンツをセグメント化するように構成されてもよい。コンテンツの各セグメントは、コンテンツの部分に対応する。
【0401】
工程3712において、印刷装置100は、それぞれの書き込みレーザビームについて決定された傾斜の第2の大きさに基づいてコンテンツの各部分を修正するために、制御ユニット138、プロセッサ2702、I/Oデバイスインターフェースユニット2706、印刷動作制御ユニット2716、画像処理ユニット2718、及び/又は同等物などの手段を含んでもよい。例えば、画像処理ユニット2718は、コンテンツの各部分の傾斜を個別に修正するように構成されてもよい。例えば、2つの書き込みレーザビームのうちの一方に関連する傾斜は0.5度であり、2つの書き込みレーザビームのうちの他方に関連する傾斜は0.1度である。そのような実施形態では、画像処理ユニット2718は、2つの書き込みレーザビームのうちの第1の書き込みレーザビームによって印刷されるコンテンツの部分の傾斜を-0.5度だけ修正するように構成してもよい。更に、画像処理ユニット2718は、2つの書き込みレーザビームのうちの第2のレーザビームによって印刷されるコンテンツの部分の傾斜を-0.1度だけ修正するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、画像処理ユニット2718は、既知の方法を利用してコンテンツの部分の傾斜を修正するように構成されてもよい。既知の方法のいくつかの例としては、座標返還、座標回転、及び/又は同等物が挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0402】
図38Aは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、単一の書き込みレーザビームを使用して印刷される修正されたコンテンツの画像3802を示す。修正されたコンテンツは、(傾斜の第2の大きさに基づいて決定される)角度だけ傾斜していると観察することができる。更に、
図38Bは、本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、複数の書き込みレーザビームによって印刷される修正されたコンテンツの画像3804を示す。変更されたコンテンツの画像3804は、第1の部分3806と、第2の部分3808とを有すると観察することができる。第1の部分3806及び第2の部分3808の両方は、(コンテンツの第1の部分3806及びコンテンツの第2の部分3808を印刷するように構成された複数の書き込みレーザビームのそれぞれに関連する傾斜の第2の大きさに基づいて)個々に傾斜させられる。
【0403】
印刷媒体認証
上述したように、本開示の例示的実施形態による例示的印刷装置は、インクを使用する代わりに印刷媒体上のレーザ反応媒体とのレーザ相互作用を利用して印刷を行うことができるという点で、「インクレス」であってもよい。正しい印刷媒体に対して最良の印刷品質性能で記録が行われることを確保するためには、印刷装置に装填された印刷媒体が印刷装置によってサポートされる印刷媒体であることを決定して確認する必要がある。例えば、印刷装置は、印刷媒体が印刷装置及び/又はインクレス印刷に適した本物の印刷媒体であることを確認するために、印刷媒体を認証する必要がある場合がある。
【0404】
いくつかの実施形態では、(例えば、反応コーティングの形態の)「透かし」が、印刷装置によってサポートされる印刷媒体上に適用されてもよい。例えば、少なくとも
図25Aに関連して上述したように、保護層2506(UV反応層とも呼ばれる)は、UV染料を含んでもよい。UV染料は、印刷媒体の真正性を検証するように構成されてもよい。例えば、UV染料/UV反応層は、(例えば、UV反応化学物質でコーティングされた)UV反応コーティングを含んでもよい。印刷媒体がUV放射で照明されると、光は印刷媒体表面から(例えば、UV反応層によって)反射されてもよい。
【0405】
いくつかの実施形態では、印刷媒体が印刷装置に装填されると、印刷装置は、印刷媒体からの光反射に基づいて印刷媒体を認証し得る。印刷媒体が認証されている(例えば、印刷媒体が印刷装置によってサポートされている)と決定することに応答して、印刷装置は、印刷媒体上への印刷を有効にする(例えば、印刷装置のプリントヘッドを有効にする)ことができる。印刷媒体が認証されていない(例えば、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていない)と決定することに応答して、印刷装置は、印刷媒体への印刷を無効にする(例えば、印刷装置のプリントヘッドを無効にする)ことができる。
【0406】
追加的に、本開示の例示的な実施形態は、最良の印刷品質を提供するために、印刷媒体の種類又はカテゴリ(「印刷媒体シグネチャ」とも呼ばれる)を決定してもよい。例えば、印刷媒体シグネチャは、印刷媒体の種類、印刷媒体が白黒印刷を意図しているかどうか、印刷媒体がグレースケール印刷を意図しているかどうか、印刷媒体がカラー印刷を意図しているかどうか、及び/又は同等物に対応してもよい。いくつかの実施形態では、異なる種類のUV反応コーティング(例えば、あらゆる種類の印刷媒体が固有のUVコーティングでコーティングされている)を使用して、印刷装置は、印刷装置に装填された印刷媒体の異なる印刷媒体シグネチャを区別し得る。印刷媒体シグネチャに基づいて、印刷装置は、ユーザの介入を必要とせずに、印刷パラメータを自動的に設定してもよい。
【0407】
したがって、本開示の様々な例示的実施形態は、UV光源(UV LED光源など)及び1つ以上の光センサ(UV光センサ及び赤緑青(RGB)センサの一方又は両方など)を実装して、印刷媒体上にUV光を放射し、印刷媒体からの発光レベルを決定し、印刷装置に装填された印刷媒体が印刷装置によってサポートされているかどうか、及び/又は印刷媒体の印刷媒体シグネチャを決定することができる。
【0408】
次に
図48を参照すると、1つ以上の実施形態による例示的な印刷装置4800の一部の例示的な図が示されている。
【0409】
例えば、
図48は、例示的な印刷装置4800の例示的な上部シャーシ部分4802を示す。上部シャーシ部分4802は、上で図示され説明された様々な例示的な上部シャーシ部分と同様であり、上で図示され説明された上部シャーシ部分126を含むが、これに限定されない。例えば、上部シャーシ部分4802は、上記で図示され説明された例示的なプリントヘッドエンジン122と同様に、レーザ印刷を行うために印刷媒体上にレーザビームを放射するように構成されたプリントヘッドエンジン4804を受容するように構成されてもよい。
【0410】
いくつかの実施形態では、上部シャーシ部分4802は、上で図示され説明された媒体供給スピンドル108と同様の媒体供給スピンドル4806を収納してもよい。例えば、媒体供給スピンドル4806は、(
図48の矢印によって示されるように)印刷プロセス中に印刷方向に沿って移動し得る印刷媒体のロールを受容してもよい。上述したように、印刷媒体のロールは、例示的な印刷装置4800によって支持されてもよく、UV光に曝露されると発光する専用の化学物質でコーティングされる。
【0411】
いくつかの実施形態では、印刷媒体認証モジュール4808が上部シャーシ部分に配設される。いくつかの実施形態では、印刷媒体認証モジュール4808は、プリントヘッドエンジン4804と媒体供給スピンドル4806との間の印刷方向に沿った位置に配設される。次に
図49を参照すると、例示的な印刷媒体認証モジュールのいくつかの例示的な部品を示す例示的なブロック図が示されている。
【0412】
図49に示す例では、印刷媒体認証モジュールは、UV光源4901と、光センサ4903とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、UV光源4901及び光センサ4903は、回路基板に電気的に結合され、その上に固定される。いくつかの実施形態では、UV光源4901及び光センサ4903は、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び上述した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)に電気的に結合される。いくつかの実施形態では、印刷媒体認証モジュールは、プリントヘッドエンジン又はプリントヘッド内に配設される。本明細書で説明されるように、プリントヘッドエンジン又はプリントヘッドは、レーザがプリントヘッドエンジン又はプリントヘッドから漏出することを防止する筐体を備えてもよい。したがって、印刷媒体認証モジュールをプリントヘッドエンジン又はプリントヘッド内に配置することは、印刷媒体認証モジュールに干渉してもよいローカル環境からの光の外乱を防止してもよい。いくつかの実施形態では、印刷媒体認証モジュールは、媒体開口部(印刷媒体が印刷装置から出る場所)から離れて配置され、したがって、周囲光が印刷媒体認証モジュールによって放出されるUV光と干渉することを防止する。いくつかの実施形態では、プラテンローラは、周囲光が印刷媒体認証モジュールによって放射されるUV光と干渉するのを阻止してもよい。
【0413】
いくつかの実施形態では、UV光源4901は、印刷媒体4905上にUV光を放射するように構成される。例えば、UV光源4901は、UV LED、蛍光ランプ、及び/又は同等物を含むがこれらに限定されない形態であってもよい。
【0414】
いくつかの実施形態では、印刷媒体4905がUV反応層/コーティングを含む場合、印刷媒体4905は、UV光源4901からの光を反射してもよい。印刷媒体4905から反射された光は、光センサ4903によって受容されてもよく、次に、光信号を、光強度レベルを含むがこれに限定されない光強度示度に変換してもよい。
【0415】
いくつかの実施形態では、光センサ4903は周囲光センサであってもよい。例えば、周囲光センサは、周囲光の光強度を検出するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、光センサ4903はRGBセンサであってもよい。例えば、RGBセンサは、周囲光からの赤色光の光強度、周囲光からの緑色光の光強度、及び周囲光からの青色光の光強度を検出するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、光センサ4903は、他の種類の光センサであってもよい。
【0416】
ここで
図50を参照すると、例示的な方法5000が示される。特に、例示的な方法5000は、例示的な印刷媒体が例示的な印刷装置によってサポートされているかどうかを決定する例示的な工程/動作を示す。例えば、例示的な方法5000は、反射光(例えば、周囲光センサによって検出される)が閾値を満たすかどうかに基づいて、印刷媒体がサポートされているかどうかを決定することを示す。
【0417】
図50に示される例では、例示的な方法5000は、ブロック5002から始まり、次いで、工程/動作5004に進む。工程/動作5004において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるがこれらに限定されない)は、印刷媒体へのUV光放射をトリガしてもよい。
【0418】
例えば、処理回路は、UV光源に電気的に結合されてもよい。処理回路が、印刷媒体が例示的な印刷装置に装填されており、印刷装置が閉状態にあると決定すると(例えば、上述の様々なセンサからの信号に基づいて)、処理回路は、UV光源に信号を送信してもよく、UV光源は、
図48及び
図49に関連して上述したものと同様に、印刷媒体上にUV光を放射してもよい。
【0419】
図50に戻って参照すると、工程/動作5004の後、方法5000は、工程/動作5006に進む。工程/動作5006において、処理回路(限定はしないが、
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなど)は、印刷媒体からの反射光を検出してもよい。
【0420】
いくつかの実施形態では、光センサ(周囲光センサなど)は、印刷媒体から反射された光を受容してもよく、それをセンサが受容した光の量に比例する電気信号に変換してもよい。例えば、印刷装置によってサポートされた印刷媒体が装填され、UV光に露光されると、ある量の光が印刷媒体から反射され、それが光センサによって受容され得る。光センサは、光の量を電気信号(例えば、所与の電圧の形態)に変換してもよい。
【0421】
図50に戻って参照すると、工程/動作5006の後、方法5000は、工程/動作5008に進む。工程/動作5008において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、光強度示度を生成してもよい。
【0422】
例えば、光センサ及び/又は処理回路は、(例えば、所与の電圧の形態の)電気信号を、光センサによって受容された光の強度に対応する電子示度に変換し得る。例えば、光センサ及び/又は処理回路は、電気信号に基づいて光強度示度を生成するために、限定はされないが、信号調整、信号増幅、アナログ-デジタル変換、及び/又は同等物などの1つ以上の信号機能を実行してもよい。
【0423】
図50に戻って参照すると、工程/動作5008の後、方法5000は、工程/動作5010に進む。工程/動作5010において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、光強度示度が光強度閾値を満たすかどうかを決定してもよい。
【0424】
いくつかの実施形態では、光強度閾値は、光センサによって受容され、印刷装置によってサポートされる印刷媒体からの反射光の光強度レベルに対応してもよい。いくつかの実施形態では、光強度閾値は、印刷装置によってサポートされる印刷媒体のUV反応層における化学コーティングの量に基づいて決定されてもよい。
【0425】
工程/動作5010において、処理回路が、光強度示度が光強度閾値を満たすと決定した場合、方法5000は工程/動作5012に進む。工程/動作5012において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていると判断することができる。
【0426】
例えば、ここで
図51に示される例を参照すると、光強度示度5101は、光強度閾値5103を満たす。本例では、処理回路は、光強度示度5101に対応する印刷媒体が印刷装置によってサポートされていると決定する。本例では、印刷装置は、印刷媒体上の全ての動作を有効にすることができる。
【0427】
図50に戻って参照すると、工程/動作5010において、処理回路が、光強度示度が光強度閾値を満たさないと決定した場合、方法5000は工程/動作5014に進む。工程/動作5014において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていないと決定してもよい。
【0428】
いくつかの実施形態では、サポートされていない印刷媒体が装填されると、UV反応コーティングがない(又は不十分である)ために、サポートされていない印刷媒体は、光を光センサに反射しない場合があるか、又はサポートされる印刷媒体によって反射される光よりも低い強度を有する光を反射する場合がある。
【0429】
例えば、ここで
図51に示される例を参照すると、光強度示度5105は、光強度閾値5103を満たさない。本例では、処理回路は、光強度示度5105に対応する印刷媒体が印刷装置によってサポートされていないと決定する。本例では、印刷装置は、印刷媒体に対する全ての動作を防止することができ、更に、印刷装置に関連するディスプレイ上に、サポートされていない印刷媒体が装填されていることを示す警告メッセージを更に示してもよい。
【0430】
図50に戻って参照すると、工程/動作5012及び/又は工程/動作5014に続いて、例示的な方法5000は、工程/動作5016に進み、終了する。
【0431】
ここで
図52を参照すると、例示的な方法5200が示される。特に、例示的な方法5200は、例示的な印刷媒体が例示的な印刷装置によってサポートされているかどうかを決定する例示的な工程/動作を示す。例えば、例示的な方法5200は、(例えば、周囲光センサによって検出されるような)反射赤色光、反射緑色光、又は反射青色光のうちの少なくとも1つが閾値を満たすかどうかに基づいて、印刷媒体がサポートされているかどうかを決定することを示す。
【0432】
図52に示される例では、例示的な方法5200は、ブロック5202から始まり、次いで工程/動作5204に進む。工程/動作5204において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるがこれらに限定されない)は、印刷媒体へのUV光放射をトリガしてもよい。
【0433】
例えば、処理回路は、UV光源に電気的に結合されてもよい。処理回路が、印刷媒体が例示的な印刷装置に装填されており、印刷装置が閉状態にあると決定すると(例えば、上述の様々なセンサからの信号に基づいて)、処理回路は、UV光源に信号を送信してもよく、UV光源は、
図48及び
図49に関連して上述したものと同様に、印刷媒体上にUV光を放射してもよい。
【0434】
図52に戻って参照すると、工程/動作5204の後、方法5200は、工程/動作5206に進む。工程/動作5206において、処理回路(限定はしないが、
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなど)は、印刷媒体からの反射光を検出してもよい。
【0435】
いくつかの実施形態では、光センサ(RGBセンサなど)が、印刷媒体から反射された光を受容してもよい。例えば、印刷装置によってサポートされた印刷媒体が装填され、UV光に露光されると、ある量の赤色光、緑色光、及び/又は青色光が印刷媒体から反射され、これが光センサによって受容され得る。光センサは、赤色光の量、緑色光の量、及び青色光の量を電気信号(例えば、所与の電圧の形態)に変換してもよい。
【0436】
図52に戻って参照すると、工程/動作5206の後、方法5200は、工程/動作5208に進む。工程/動作5208において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、赤色光強度示度を生成してもよい。
【0437】
例えば、光センサは、工程/動作5206で検出された光から赤色光の量を決定してもよく、赤色光の量を示す(例えば、所与の電圧の形態の)電気信号を生成してもよい。追加的に、いくつかの実施形態では、処理回路は、電気信号(例えば、所与の電圧の形態)を、光センサによって受信された赤色光の強度に対応する電子示度に変換してもよい。例えば、光センサ及び/又は処理回路は、電気信号に基づいて赤色光強度示度を生成するために、限定はされないが、信号調整、信号増幅、アナログ-デジタル変換、及び/又は同等物などの1つ以上の信号機能を実行してもよい。
【0438】
図52に戻って参照すると、工程/動作5206の後、方法5200は、工程/動作5210に進む。工程/動作5210において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、緑色光強度示度を生成してもよい。
【0439】
例えば、光センサは、工程/動作5206で検出された光から緑色光の量を決定してもよく、緑色光の量を示す(例えば、所与の電圧の形態の)電気信号を生成してもよい。追加的に、いくつかの実施形態では、処理回路は、電気信号(例えば、所与の電圧の形態)を、光センサによって受信された緑色光の強度に対応する電子示度に変換してもよい。例えば、光センサ及び/又は処理回路は、電気信号に基づいて緑色光強度示度を生成するために、限定はされないが、信号調整、信号増幅、アナログ-デジタル変換、及び/又は同等物などの1つ以上の信号機能を実行してもよい。
【0440】
図52に戻って参照すると、工程/動作5206の後、方法5200は、工程/動作5212に進む。工程/動作5212において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、青色光強度示度を生成してもよい。
【0441】
例えば、光センサは、工程/動作5206で検出された光から青色光の量を決定してもよく、青色光の量を示す(例えば、所与の電圧の形態の)電気信号を生成してもよい。追加的に、いくつかの実施形態では、処理回路は、電気信号(例えば、所与の電圧の形態)を、光センサによって受信された青色光の強度に対応する電子示度に変換してもよい。例えば、光センサ及び/又は処理回路は、電気信号に基づいて青色光強度示度を生成するために、限定はされないが、信号調整、信号増幅、アナログ-デジタル変換、及び/又は同等物などの1つ以上の信号機能を実行してもよい。
【0442】
図52に戻って参照すると、工程/動作5208、工程/動作5210、及び工程/動作5212に続いて、方法5200は、工程/動作5214に進む。工程/動作5214において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、赤色光強度示度、緑色光強度示度、又は青色光強度示度のうちの少なくとも1つが光強度閾値を満たすかどうかを決定してもよい。
【0443】
いくつかの実施形態では、光強度閾値は、光センサによって受容され、印刷装置によってサポートされる印刷媒体から反射された赤色光、反射された緑色光、及び/又は反射された青色光の光強度レベルに対応してもよい。いくつかの実施形態では、光強度閾値は、印刷装置によってサポートされる印刷媒体のUV反応層における化学コーティングの量に基づいて決定されてもよい。
【0444】
工程/動作5214において、処理回路が、少なくとも1つの光強度示度が光強度閾値を満たすと決定した場合、方法5200は工程/動作5216に進む。工程/動作5216において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていると決定してもよい。
【0445】
いくつかの実施形態では、サポートされた印刷媒体が装填された場合に反射される光に基づいて光強度閾値を設定することができるため、サポートされた印刷媒体が装填されたとき、光センサへの反射光の光強度は光強度閾値を満たし得る。
【0446】
例えば、ここで
図53に示される例を参照すると、赤色光強度示度5301、緑色光強度示度5303、及び青色光強度示度5305は全て、光強度閾値5307を満たす。本例では、処理回路は、赤色光強度示度5301、緑色光強度示度5303、及び青色光強度示度5305に対応する印刷媒体が印刷装置によってサポートされていると決定する。本例では、印刷装置は、印刷媒体上の全ての動作を許可してもよい。
【0447】
工程/動作5214において、処理回路が、光強度示度のいずれも光強度閾値を満たさないと決定した場合、方法5200は、工程/動作5218に進む。工程/動作5218において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていないと決定してもよい。
【0448】
いくつかの実施形態では、サポートされていない印刷媒体が装填されると、UV反応コーティングがない(又は不十分である)ため、サポートされていない印刷媒体は、光を光センサに反射しない場合があるか、又はサポートされている印刷媒体によって反射される光よりも強度が低い赤色光、緑色光、及び青色光を反射する場合がある。
【0449】
例えば、ここで
図51に示される例を参照すると、赤色光強度示度5309、緑色光強度示度5311、及び青色光強度示度5313は全て、光強度閾値5307を満たさない。本例では、処理回路は、赤色光強度指示5309、緑色光強度指示5311、及び青色光強度指示5313に対応する印刷媒体が印刷装置によってサポートされていないと決定する。本例では、印刷装置は、印刷媒体に対する全ての動作を防止することができ、更に、印刷装置に関連するディスプレイ上に、サポートされていない印刷媒体が装填されていることを示す警告メッセージを更に示してもよい。
【0450】
図52に戻って参照すると、工程/動作5216及び/又は工程/動作5218に続いて、例示的な方法5200は、工程/動作5220に進み、終了する。
【0451】
ここで
図54を参照すると、例示的な方法5400が示される。特に、例示的な方法5400は、例示的な印刷装置に関連する例示的な印刷媒体の印刷媒体シグネチャを決定する例示的な工程/動作を示す。
【0452】
図54に示される例では、例示的な方法5400は、ブロック5402から始まり、次いで、工程/動作5404に進む。工程/動作5404において、少なくとも
図52の工程/動作5204に関連して上述したものと同様に、処理回路(
図20に関連して図示し説明したコントローラ2008、
図27に関連して図示し説明したプロセッサ2702、
図29に関連して図示し説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)が、印刷媒体へのUV光放射をトリガしてもよい。
【0453】
図54に戻って参照すると、工程/動作5404の後、方法5400は、工程/動作5406に進む。工程/動作5406において、少なくとも
図52の工程/動作5206に関連して上述したものと同様に、処理回路(
図20に関連して上述したコントローラ2008、
図27に関連して上述したプロセッサ2702、
図29に関連して上述した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)が、印刷媒体からの反射光を検出してもよい。
【0454】
図54に戻って参照すると、工程/動作5406の後、方法5400は、工程/動作5408に進む。工程/動作5408において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図52の工程/動作5208に関連して上述した工程/動作5208と同様に、赤色光強度示度を生成してもよい。
【0455】
図54に戻って参照すると、工程/動作5408の後、方法5400は、工程/動作5410に進む。工程/動作5410において、少なくとも
図52の工程/動作5214に関連して上述したものと同様に、処理回路(
図20に関連して図示し説明したコントローラ2008、
図27に関連して図示し説明したプロセッサ2702、
図29に関連して図示し説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、赤色光強度示度を光強度閾値と比較し、赤色光強度示度が光強度閾値を満たすか否かを決定してもよい。
【0456】
図54に戻って参照すると、工程/動作5406の後、方法5400は、工程/動作5412に進む。工程/動作5414において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図52に関連して上述した工程/動作5210と同様に、緑色光強度示度を生成してもよい。
【0457】
図54に戻って参照すると、工程/動作5412の後、方法5400は、工程/動作5414に進む。工程/動作5414において、少なくとも
図52の工程/動作5214に関連して上述したものと同様に、処理回路(
図20に関連して図示及び説明したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び説明したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、緑色光強度示度を光強度閾値と比較し、緑色光強度示度が光強度閾値を満たすか否かを決定してもよい。
【0458】
図54に戻って参照すると、工程/動作5406の後、方法5400は、工程/動作5416に進む。工程/動作5416において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図52に関連して上述した工程/動作5212と同様に、青色光強度示度を生成してもよい。
【0459】
図54に戻って参照すると、工程/動作5416の後、方法5400は、工程/動作5418に進む。工程/動作5418において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、
図52の少なくとも工程/動作5214に関連して上述したものと同様に、青色光強度示度を光強度閾値と比較し、青色光強度示度が光強度閾値を満たすか否かを決定してもよい。
【0460】
図54に戻って参照すると、工程/動作5410、工程/動作5414、及び/又は工程/動作5418に続いて、方法5400は、工程/動作5420に進み、終了する。工程/動作5420において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、赤色光強度示度、緑色光強度示度、及び青色光強度示度に基づいて印刷媒体シグネチャを決定してもよい。
【0461】
例えば、例示的な印刷装置は、赤色光強度示度が光強度閾値を満たすかどうか、緑色光強度示度が光強度閾値を満たすかどうか、及び青色光強度示度が光強度閾値を満たすかどうかについて、印刷媒体の印刷媒体シグネチャを関連付けてもよい。印刷装置は、そのような情報をデータルックアップテーブルに記憶してもよく、処理回路は、データルックアップテーブルを検索して、例示的な印刷装置に装填された特定の印刷媒体の印刷媒体シグネチャを決定してもよい。
【0462】
ここで
図55に示す例を参照すると、赤色光強度示度5501、緑色光強度示度5503、及び青色光強度示度5505は、印刷装置に装填された印刷媒体に関連付けられてもよい。図示のように、赤色光強度示度5501は光強度閾値5525を満たし(例えば、高レベルの赤色光)、緑色光強度示度5503は光強度閾値5525を満たし(例えば、高レベルの緑色光)、青色光強度示度5505は光強度閾値5525を満たさない(例えば、低レベルの青色光)。処理回路は、高レベルの赤色光、高レベルの緑色光、高レベルの緑色光、及び低レベルの青色光に対応する印刷媒体シグネチャを決定してもよく、印刷媒体がこの印刷媒体シグネチャに関連付けられていると決定してもよい。
【0463】
別の例として、赤色光強度示度5507、緑色光強度示度5509、及び青色光強度示度5511は、印刷装置に装填された印刷媒体に関連付けられてもよい。図示のように、赤色光強度示度5507は、光強度閾値5525を満たさず(例えば、低レベルの赤色光)、緑色光強度示度5509は、光強度閾値5525を満たし(例えば、高レベルの緑色光)、青色光強度示度5511は、光強度閾値5525を満たさない(例えば、低レベルの青色光)。処理回路は、低レベルの赤色光、高レベルの緑色光、及び低レベルの青色光に対応する印刷媒体シグネチャをデータルックアップテーブルから決定してもよく、印刷媒体がこの印刷媒体シグネチャに関連付けられていると決定してもよい。
【0464】
別の例として、赤色光強度示度5513、緑色光強度示度5515、及び青色光強度示度5517は、印刷装置に装填された印刷媒体に関連付けられてもよい。示されるように、赤色光強度示度5513は、光強度閾値5525を満たし(例えば、高レベルの赤色光)、緑色光強度示度5509は、光強度閾値5525を満たさず(例えば、低レベルの緑色光)、青色光強度示度5517は、光強度閾値5525を満たす(例えば、高レベルの青色光)。処理回路は、高レベルの赤色光、低レベルの緑色光、高レベルの緑色光、及び高レベルの青色光に対応する印刷媒体シグネチャを決定してもよく、印刷媒体がこの印刷媒体シグネチャに関連付けられていると決定してもよい。
【0465】
別の例として、赤色光強度示度5519、緑色光強度示度5521、及び青色光強度示度5523は、印刷装置に装填された印刷媒体に関連付けられてもよい。図示のように、赤色光強度示度5519は、光強度閾値5525を満たさず(例えば、低レベルの赤色光)、緑色光強度示度5521は、光強度閾値5525を満たさず(例えば、低レベルの緑色光)、青色光強度示度5523は、光強度閾値5525を満たす(例えば、高レベルの青色光)。処理回路は、低レベルの赤色光、低レベルの緑色光、及び高レベルの青色光に対応する印刷媒体シグネチャをデータルックアップテーブルから決定してもよく、印刷媒体がこの印刷媒体シグネチャに関連付けられていると決定してもよい。
【0466】
いくつかの実施形態では、印刷媒体シグネチャに基づいて、印刷装置は、濃さ、コントラスト、速度、白黒、グレースケール、カラー印刷及び/又はその他などの設定及びパラメータを調節してもよい。例えば、印刷媒体シグネチャは、印刷媒体がカラー印刷であるか、白黒印刷用であるか、又はグレースケール印刷用であるかを示すだけでなく、印刷媒体上に適切なマークを作成するためにどれだけのパワーが必要であるかを示してもよい。そのような例では、印刷媒体シグネチャに基づいて、印刷装置は、出力がより良好な印刷品質(例えば、より鮮明なテキスト、より高いグレードのバーコードなど)を提供するように、パワーレベル及び滞留期間を調節してもよい。
【0467】
図54に戻って参照すると、工程/動作5420に続いて、例示的な方法5400は、工程/動作5422に進み、終了する。
【0468】
ここで
図56を参照すると、例示的な方法5600が示される。具体的には、例示的な方法5600は、例示的な印刷装置に関連する例示的な印刷媒体の印刷媒体署名を決定する例示的な工程/動作を示す。具体的には、例示的な方法5600は、1つ以上の光強度閾値に基づいて印刷媒体シグネチャを決定することを示す。
【0469】
図56に示される例において、例示的な方法5600は、ブロック5602から始まり、次いで、工程/動作5604に進む。工程/動作5604において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図50の工程/動作5004に関連して説明したものと同様に、印刷媒体へのUV光放射をトリガしてもよい。
【0470】
図56に戻って参照すると、工程/動作5604の後、方法5600は、工程/動作5606に進む。工程/動作5606において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図50の工程/動作5006に関連して上述したものと同様に、印刷媒体からの反射光を検出してもよい。
【0471】
図56に戻って参照すると、工程/動作5606の後、方法5600は、工程/動作5608に進む。工程/動作5608において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、
図50の工程/動作5008に関連して上述したものと同様の光強度示度を生成してもよい。
【0472】
図56に戻って参照すると、工程/動作5608の後、方法5600は、工程/動作5610に進む。工程/動作5610において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、
図50の工程/動作5010に関連して上述したものと同様に、光強度示度を第1の光強度閾値と比較してもよい。
【0473】
図56に戻って参照すると、工程/動作5608の後、方法5600は、工程/動作5612に進む。工程/動作5612において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、
図50の工程/動作5010に関連して上述したものと同様に、光強度指標を第2の光強度閾値と比較してもよい。
【0474】
図56に戻って参照すると、工程/動作5610及び/又は工程/動作5612に続いて、方法5600は、工程/動作5614に進み、終了する。工程/動作5614において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、光強度示度、第1の光強度閾値、及び第2の光強度閾値に少なくとも部分的に基づいて印刷媒体シグネチャを決定してもよい。
【0475】
例えば、ここで
図57を参照すると、処理回路は、(例えば、本明細書に記載の周囲光センサによって決定される)第1の光強度インジケーション5701及び第3の光強度示度5705が中レベル(例えば、閾値5709と閾値5711との間)にあることを決定してもよく、第1の光強度示度5701に対応する印刷媒体及び第3の光強度示度5705に対応する印刷媒体が中レベルの光強度に対応する印刷媒体シグネチャを有することを決定してもよい。処理回路は、第2の光強度示度5703及び第4の光強度示度5707が高レベル(例えば、閾値5711を上回る)であると決定してもよく、第2の光強度示度5703に対応する印刷媒体及び第4の光強度示度5707に対応する印刷媒体が高レベルの光強度に対応する印刷媒体シグネチャを有すると決定してもよい。
【0476】
別の例として、ここで
図58を参照すると、赤色光強度示度5802、緑色光強度示度5804、及び青色光強度示度5806は、印刷装置に装填された印刷媒体に関連付けられてもよい。図示のように、赤色光強度示度5802は、中レベル(例えば、閾値5828と閾値5826との間)にあり、緑色光強度示度5804は、高レベル(例えば、閾値5826を上回る)にあり、青色光強度示度5806は、低レベル(例えば、閾値5828を下回る)にある。処理回路は、データルックアップテーブルから、中レベルの赤色光、高レベルの緑色光、及び低レベルの青色光に対応する印刷媒体シグネチャを決定してもよく、印刷媒体がこの印刷媒体シグネチャに関連付けられていると決定してもよい。
【0477】
別の例として、赤色光強度示度5808、緑色光強度示度5810、及び青色光強度示度5812は、印刷装置に装填された印刷媒体に関連付けられてもよい。図示のように、赤色光強度示度5808は低レベルであり、緑色光強度示度5810は高レベルであり、青色光強度示度5812は高レベルである。処理回路は、低レベルの赤色光、高レベルの緑色光、及び高レベルの青色光に対応する印刷媒体シグネチャをデータルックアップテーブルから決定してもよく、印刷媒体がこの印刷媒体シグネチャに関連付けられていると決定してもよい。
【0478】
別の例として、赤色光強度示度5814、緑色光強度示度5816、及び青色光強度示度5818は、印刷装置に装填された印刷媒体に関連付けられてもよい。図示のように、赤色光強度示度5814は高レベルであり、緑色光強度示度示5816は低レベルであり、青色光強度示度5818は中レベルである。処理回路は、高レベルの赤色光、中レベルの緑色光、及び中レベルの青色光に対応する印刷媒体シグネチャをデータルックアップテーブルから決定してもよく、印刷媒体がこの印刷媒体シグネチャに関連付けられていると決定してもよい。
【0479】
別の例として、赤色光強度示度5820、緑色光強度示度5822、及び青色光強度示度5824は、印刷装置に装填された印刷媒体に関連付けられてもよい。図示のように、赤色光強度示度5820は中レベルにあり、緑色光強度示度5822は中レベルにあり、青色光強度示度5824は高レベルにある。処理回路は、データルックアップテーブルから、中レベルの赤色光、中レベルの緑色光、及び高レベルの青色光に対応する印刷媒体シグネチャを決定してもよく、印刷媒体がこの印刷媒体シグネチャに関連付けられていると決定してもよい。
【0480】
いくつかの実施形態では、識別することができる印刷媒体シグネチャの数は、閾値の数が増加するにつれて増加する。例えば、1つの閾値を有するRGBセンサは、7個の可能な印刷媒体シグネチャしか検出することができないが、2つの閾値(例えば、3つの異なるレベル)を有するRGBセンサは、26個の印刷媒体シグネチャを検出することができる。第4の強度レベルでは、63個の印刷媒体シグネチャがサポートされる。いくつかの実施形態では、検出することができる印刷媒体シグネチャの数は、以下の式に基づいて計算されてもよい。
【0481】
【数6】
上記の式で、Rは赤色光を表し、Gは緑色光を表し、Bは青色光を表す。R、G、Bは、0又は1の値をとる。数学記号
【0482】
【数7】
は、和が計算されることを意味する。下の数字は始点であり、上の数字は終点である。例えば、R=0に対する和が計算され、次いでR=1である。この式は、3つのR、G、B成分が使用される場合、異なる媒体レベルに対していくつの媒体種類をサポートすることができるかを計算するために使用される。一例として、レベル数が3に等しい場合、R、G、Bの3つの成分全てが使用される場合、サポートされる媒体種類の数は、以下のように計算することができる。
R=01G=01B=013-1R+G+B-1=20+0+0+20+0+1+20+1+0+20+1+1+21+0+0+21+0+1+21+1+0+21+1+1-1=20+21+21+22+21+22+22+23-1=1+2+2+4+2+4+4+8-1=26の可能な媒体種類がサポートされる。
【0483】
図56に戻って参照すると、工程/動作5614に続いて、方法5600は、工程/動作5616に進み、終了する。
【0484】
したがって、媒体にUV反応コーティングを導入し、UV LED及びセンサと組み合わせることによって、本開示の様々な実施形態は、サポートされた印刷媒体が印刷装置に装填されているかどうかを検出し得る(印刷装置は、サポートされた印刷媒体の印刷のみを可能にし得る)。追加的に、コーティング種類に基づいて、本開示の様々な実施形態は、印刷装置に装填された印刷媒体シグネチャを検出するために使用される様々な媒体シグネチャを検出することができる。印刷媒体シグネチャに基づいて、システムは、その設定を自動的に調節して、最良の印刷品質が利用可能であることを確実にし得る。
【0485】
印刷安全保護
上述したように、本開示の様々な実施形態は、印刷媒体上にテキスト、画像、バーコードなどを印刷するためにレーザを実装してもよい。例えば、本開示の例による例示的な印刷装置は、印刷プロセス中に印刷媒体上にレーザビームを放射するように構成されたプリントヘッドエンジンを含んでもよい。
【0486】
いくつかの実施形態では、例示的な印刷媒体は、印刷可能領域及び印刷不可能領域を含んでもよい。一例として、例示的な印刷媒体は、例示的なラベルライナー(「ラベルバッキング」とも呼ばれる)によって担持される例示的なラベルの形態であってもよい。そのような例では、例示的なラベルは印刷可能領域に対応してもよく、例示的なラベルライナーは非印刷可能領域に対応してもよい。いくつかの実施形態では、例示的ラベルは、ラベルライナーの中心線に沿って、かつラベルライナーの上面上に位置決めされてもよい。したがって、例示的な印刷媒体の中央部分は、例示的なラベルを含んでもよく、印刷媒体の外側部分(又は「縁部」)は、例示的なラベルライナーを含んでもよい。
【0487】
いくつかの実施形態では、例示的ラベルは、接着材料を介して例示的ラベルライナーに取り付けられる。いくつかの実施形態では、例示的なラベル及び例示的なラベルライナーは、例示的な印刷装置内及び例示的な印刷装置のプリントヘッドエンジンの下を一緒に移動してもよい。いくつかの実施形態では、例示的なラベルライナーは、例示的な印刷装置における例示的なラベルのためのキャリアシートとして機能してもよい。例示的なラベル上にテキスト、画像、バーコード、及び/又は同等物が印刷された後、例示的なラベルは、例示的なラベルライナーから取り外され、包装、箱、カートン、製品などの表面上に貼り付けられ得る。
【0488】
レーザ印刷においてレーザビームを適用する場合、安全性は常に問題である。例えば、適切に取り扱われないレーザビームは、偶発的に人間(例えば、レーザプリンタのユーザ)と直接又は間接的に接触する場合があり、人間に深刻な損傷(例えば、角膜の火傷、失明、皮膚の火傷、及び/又は裂傷)をもたらす場合がある。
【0489】
ラベル及びラベルライナーに関連する例から続けると、例示的なラベルは、その表面でレーザビームを反射しなくてもよいが、例示的なラベルライナーは、レーザビームを反射し得る材料及び/又はコーティングを含んでもよい。レーザビームが誤って例示的なラベルライナーに向けられた場合、例示的なラベルライナーは、レーザビームを反射及び/又は方向転換する場合があり、このことは安全上の問題を引き起こす可能性がある。したがって、レーザビームが印刷媒体の縁部に向かって移動することを防止する必要がある。
【0490】
本開示の様々な実施形態は、印刷装置に関連するレーザ移動経路が印刷媒体の縁部部分に重なるか、又はそこから延びることが検出されたときに、印刷装置内の印刷媒体の縁部位置を検出し、及び/又は印刷装置を調節するための例示的な装置、システム、及び方法を提供し得る。したがって、本開示の様々な実施形態は、レーザビームが印刷媒体の印刷可能領域のみに向けられることを確実にするために、プリントヘッドエンジンから放射されたレーザビームを案内及び保護することができ、印刷媒体の縁部の外側のレーザ印刷による安全上の問題を提示することができる。
【0491】
ここで
図59A及び
図59Bを参照すると、本開示の様々な実施形態による例示的な印刷装置5900の例示的な部分が示されている。特に、
図59Aは、例示的な印刷装置5900の例示的な部分の例示的な上面図を示す。
図59Bは、
図59Aの切断線A-A’に沿って矢印の方向に見た例示的な印刷装置5900の例示的な断面図を示す。
【0492】
図59Aに示す例では、例示的な印刷装置5900の例示的な底部シャーシ部分に関連する例示的なセクションが示されている。本例では、印刷媒体5919は、底部シャーシ部分上を移動し得る。印刷媒体5919は、媒体経路に沿って移動方向5921に移動し得る。
【0493】
印刷媒体5919は、印刷可能部分5915及び非印刷可能部分5917を含んでもよい。例えば、印刷可能部分5915は、上述のラベル部分に対応してもよく、一方、非印刷可能部分5917は、上述のラベルライナー部分に対応してもよい。
図59Aに示す例では、印刷可能部分5915は、印刷媒体5919の中央部分に対応してもよく、一方、非印刷可能部分5917は、印刷媒体5919の縁部分に対応していてもよい。
【0494】
上述したように、レーザビームが印刷媒体の非印刷可能部分5917に放射されるとき、レーザビームは、非印刷可能部分5917から反射されて、安全上の問題を引き起こす可能性がある。このため、非印刷可能部分5917にレーザビームが照射されないように、印刷媒体の端部位置を検出することが重要である。
【0495】
ここで
図59Bを参照すると、例示的な断面図が提供されている。
図59Bに示される例では、例示的な媒体ガードバー5903及び例示的な媒体ガードバー5905は、例示的な底部シャーシ部分の上面5901上に配設されてもよい。いくつかの実施形態では、媒体ガードバーの一方は上面5901上に固定されてもよく、媒体ガードバーの他方は上面5901上で移動可能であってもよい。例えば、媒体ガードバー5903の位置は上面5901に固定されてもよく、媒体ガードバー5905の位置は調節可能であってもよい。いくつかの実施形態では、印刷媒体5919は、例示的な媒体ガードバー5903と例示的な媒体ガードバー5905との間を移動する。いくつかの実施形態では、固定媒体ガードバー(例えば、媒体ガードバー5903)は、印刷媒体の開始位置に位置合わせされてもよく、調節可能な媒体ガードバー(例えば、媒体ガードバー5905)の位置は、印刷媒体の幅に基づいて調節されてもよい。いくつかの実施形態では、媒体ガードバー5903及び媒体ガードバー5905の中心軸B-B’は、
図59Aに示すように、印刷媒体5919の移動方向5921に対して垂直に配置される。いくつかの実施形態では、
図59Aに示すように、媒体ガードバー5903及び媒体ガードバー5905の中心軸B-B’は、上述したように、レーザ印刷方向と平行に配置される。
【0496】
引き続き
図59Bに示す例を参照すると、例示的な媒体センサ保持バー5907は、例示的な媒体ガードバー5903の表面上に配設されてもよい。例えば、例示的な媒体センサ保持バー5907は、印刷媒体5919に面する側面に配設されてもよく、印刷媒体5919の上方に位置決めされてもよい。いくつかの実施形態では、例示的な媒体センサ保持バー5907の中心軸は、例示的な媒体ガードバー5903の中心軸と垂直な配置であってもよい。
【0497】
同様に、例示的な媒体センサ保持バー5909は、例示的な媒体ガードバー5905の表面上に配設されてもよい。例えば、例示的な媒体センサ保持バー5909は、印刷媒体5919に面する側面に配設されてもよく、印刷媒体5919の上方に位置決めされてもよい。いくつかの実施形態では、例示的な媒体センサ保持バー5909の中心軸は、例示的な媒体ガードバー5905の中心軸と垂直な配置であってもよい。
【0498】
引き続き
図59Bに示す例を参照すると、例示的な媒体センサ5911は、例示的な媒体センサ保持バー5907の表面上に配設されてもよい。例えば、例示的な媒体センサ5911は、例示的な印刷媒体5919に面する例示的な媒体センサ保持バー5907の底面に配設されてもよい。いくつかの実施形態では、例示的な媒体センサ5911は、印刷媒体5919上に第1の紫外線(UV)光を放射するように構成されてもよく、印刷媒体5919から反射された光のレベルを検出してもよい。いくつかの実施形態では、媒体センサ5911は、上述したものと同様に、印刷媒体上のUV反応コーティングを検出するように構成されてもよい。
【0499】
同様に、例示的な媒体センサ5913は、例示的な媒体センサ保持バー5909の表面上に配設されてもよい。例えば、例示的な媒体センサ5913は、例示的な印刷媒体5919に面する例示的な媒体センサ保持バー5909の底面に配設されてもよい。いくつかの実施形態では、例示的な媒体センサ5913は、印刷媒体5919上に第1の紫外線(UV)光を放射するように構成されてもよく、印刷媒体5919から反射された光のレベルを検出してもよい。いくつかの実施形態では、媒体センサ5913は、上述したものと同様に、印刷媒体上のUV反応コーティングを検出するように構成されてもよい。
【0500】
いくつかの実施形態では、例示的な媒体センサのそれぞれは、媒体センサ保持バーの底面に沿って移動可能であってもよい。例えば、例示的な媒体センサ5911は、媒体センサ保持バー5907の底面に配設された摺動レールに沿って移動する摺動ガードに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、媒体センサ5911の移動は、モータによって制御されてもよく、媒体センサ5911は、印刷媒体5919の移動方向と垂直な配置である方向5923に移動してもよい。同様に、例示的な媒体センサ5913は、媒体センサ保持バー5909の底面に配設された摺動レールに沿って移動する摺動ガードに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、媒体センサ5913の移動は、モータによって制御されてもよく、媒体センサ5913は、印刷媒体5919の移動方向5921と垂直な配置である方向5925に移動してもよい。
【0501】
いくつかの実施形態では、印刷媒体5919が移動方向5921に沿って移動するにつれて、例示的な媒体センサ5911及び例示的な媒体センサ5913は、それぞれの経路に沿って移動して、印刷媒体5919の縁部位置を検出することができ、それらが決定される。例えば、例示的な媒体センサ5911は、印刷媒体5919からの第1の反射光に基づいて印刷媒体5919の第1の媒体縁部を検出するように構成され、例示的な媒体センサ5913は、印刷媒体5919からの第2の反射光に基づいて印刷媒体5919の第2の媒体縁部を検出するように構成される。媒体縁部を決定することに関連する更なる詳細は、少なくとも
図60に関連して説明される。
【0502】
ここで
図60を参照すると、例示的な方法6000が示される。具体的には、例示的な方法6000は、例示的な印刷装置に関連する例示的な印刷媒体の縁部位置を決定する例示的な工程/動作を示す。
【0503】
図60に示される例では、例示的な方法6000は、ブロック6002から始まり、次いで、工程/動作6004に進む。工程/動作6004において、処理回路(限定はしないが、
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなど)は、印刷媒体の第1の媒体縁部を検出してもよい。
【0504】
いくつかの実施形態では、処理回路は、限定ではないが、
図59A及び
図59Bに関連して上記で説明される例示的媒体センサ5911などの媒体センサに電気的に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路は、印刷媒体上にUV光を放出するように媒体センサをトリガしてもよく、媒体センサは、印刷媒体から反射された光の量を検出してもよい。いくつかの実施形態では、印刷媒体の印刷可能部分(例えば、例示的なラベルなどの印刷媒体の中央部分)から反射される光の量は、印刷媒体の非印刷可能部分(例えば、例示的なラベルライナーなどの印刷媒体の縁部分)から反射される光の量とは異なり得る(例えば、それより少ない又は多い)。
【0505】
いくつかの実施形態では、処理回路は、例示的な媒体センサによって受容される反射光の量が印刷媒体の非印刷可能部分からの反射光の量に対応するまで、例示的な媒体センサをトリガして、その対応する媒体センサ保持バーの底面上を連続的に移動させてもよい。例示的な媒体センサによって受容された反射光の量が非印刷可能部分からの反射光の量に対応すると、媒体センサは、印刷媒体の第1の媒体縁部を検出し得る。
【0506】
図60に戻って参照すると、工程/動作6004の後、方法5600は、工程/動作6006に進む。工程/動作6006において、処理回路(限定はしないが、
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなど)は、第1の媒体縁部位置を決定してもよい。
【0507】
いくつかの実施形態では、媒体センサが第1の媒体縁部を検出するまで移動した長さに基づいて、処理回路は、第1の媒体縁部の対応する位置を決定してもよい。
【0508】
例えば、
図59A及び
図59Bに関連して上述した媒体センサ5911は、位置(0、0、0)から開始し、縁部が検出されるまで、印刷媒体から離れて水平方向に5ミリメートル移動してもよい。本例では、処理回路は、印刷媒体の第1の縁部が(-5mm、0、0)にあると決定する。
【0509】
図60に戻って参照すると、工程/動作6006の後、方法6000は、工程/動作6008に進む。工程/動作6008において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、レーザ移動経路を第1の媒体縁部位置と比較して、レーザ移動経路が第1の媒体縁部位置と重なるかどうかを決定してもよい。
【0510】
上述したように、例示的なレーザビームのレーザ移動経路は、プリントヘッドエンジンから始まり、印刷媒体の表面上で終わってもよい。一例として、レーザ移動経路は、位置(-5mm、0.5mm)で開始し、位置(-5mm、0、0)で終了してもよい。本例では、レーザ移動経路は、縁部位置(-5mm、0、0)と重複してもよい。別の例として、レーザ移動経路は、位置(3mm、5mm、5mm)で開始し、位置(3mm、5mm、0)で終了してもよい。本例では、レーザ移動経路は、縁部位置(-5mm、0、0)と重複しない。
【0511】
図60に戻って参照すると、工程/動作6002の後、方法6000は、工程/動作6010に進む。工程/動作6010において、処理回路(限定はしないが、
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなど)は、印刷媒体の第2の媒体縁部を検出してもよい。
【0512】
いくつかの実施形態では、処理回路は、限定ではないが、
図59A及び
図59Bに関連して上記で説明される例示的媒体センサ5913などの媒体センサに電気的に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路は、印刷媒体上にUV光を放出するように媒体センサをトリガしてもよく、媒体センサは、印刷媒体から反射された光の量を検出してもよい。上述したように、印刷媒体の印刷可能部分(例えば、例示的なラベルなどの印刷媒体の中央部分)から反射される光の量は、印刷媒体の非印刷可能部分(例えば、例示的なラベルライナーなどの印刷媒体の縁部分)から反射される光の量とは異なり得る。
【0513】
いくつかの実施形態では、処理回路は、例示的な媒体センサによって受容された反射光の量が印刷媒体の非印刷可能部分からの反射光の量に対応するまで、例示的な媒体センサをトリガして、その対応する媒体センサ保持バーの底面上を連続的に移動させてもよい。例示的な媒体センサによって受容された反射光の量が非印刷可能部分からの反射光の量に対応すると、媒体センサは、印刷媒体の第2の媒体縁部を検出し得る。
【0514】
図60に戻って参照すると、工程/動作6010の後、方法6000は、工程/動作6012に進む。工程/動作6012において、処理回路(限定はしないが、
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなど)は、第2の媒体縁部位置を決定してもよい。
【0515】
いくつかの実施形態では、媒体センサが第2の媒体縁部を検出するまで移動した長さに基づいて、処理回路は、第2の媒体縁部の対応する位置を決定してもよい。
【0516】
例えば、
図59A及び
図59Bに関連して上述した媒体センサ5913は、位置(0、0、0)から開始し、縁部が検出されるまで、印刷媒体から離れて、水平面上を5ミリメートル移動してもよい。本例では、処理回路は、印刷媒体の第2の縁部が(5mm、0、0)にあると決定する。
【0517】
図60に戻って参照すると、工程/動作6012の後、方法6000は、工程/動作6014に進む。工程/動作6014において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、レーザ移動経路を第2の媒体縁部位置と比較して、レーザ移動経路が第2の媒体縁部位置と重なるかどうかを決定してもよい。
【0518】
上述したように、例示的なレーザビームのレーザ移動経路は、プリントヘッドエンジンから始まり、表面印刷媒体上で終わってもよい。一例として、レーザ移動経路は、位置(5mm、0、5mm)で開始し、位置(5mm、0、0)で終了してもよい。本例では、レーザ移動経路は、縁部位置(5mm、0、0)と重複してもよい。別の例として、レーザ移動経路は、位置(3mm、5mm、5mm)で開始し、位置(3mm、5mm、0)で終了してもよい。本例では、レーザ移動経路は、縁部位置(5mm、0、0)と重複しない。
【0519】
図60に戻って参照すると、工程/動作6008及び/又は工程/動作6014に続いて、方法6000は、工程/動作6016に進み、終了する。工程/動作6016において、処理回路(限定はしないが、
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなど)は、印刷装置のレーザサブシステムに関連するレーザ移動経路が第1の媒体縁部位置又は第2の媒体縁部位置のうちの少なくとも1つと重なるかどうかを決定することができる。
【0520】
工程/動作6016において、処理回路が、レーザ移動経路が第1の媒体縁部位置又は第2の媒体縁部位置のうちの1つと重複すると決定した場合、方法6000は工程/動作6018に進む。工程/動作6018において、処理回路(限定はしないが、
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなど)は、保護動作を実行してもよい。
【0521】
いくつかの実施形態では、処理回路は、レーザサブシステムをオフにさせてもよい。
【0522】
図60に戻って参照すると、工程/動作6018に続いて、方法6000は、工程/動作6020に進み、終了する。
【0523】
工程/動作6016において、処理回路が、レーザ移動経路が第1の媒体縁部位置又は第2の媒体縁部位置のいずれとも重複しないと決定した場合、方法6000はブロック6020に進み、終了する。
【0524】
印刷媒体高さ制限器
上述したように、本開示の様々な実施形態は、印刷のためにレーザ技術を利用する例示的な印刷装置を提供し得る。所望の印刷品質及びスループットを達成するために、例示的な印刷装置に提供される印刷媒体を管理及び/又は制御する必要がある。特に、異なる種類の印刷媒体は、レーザ印刷に関連する異なる特性及び要件、並びに/又は例示的な印刷装置における問題に対処する対応する方法を有する場合がある。
【0525】
例えば、特定の種類の印刷媒体は、処理回路の間に(特に、印刷媒体が印刷媒体ロールの端部の近くにあるときに)容易にまくれ上がる及び/又は座屈する場合があり、これは、印刷媒体の平坦度及びレーザ印刷の品質を低下させる。したがって、レーザ印刷中に印刷媒体の平坦度を制御することは、重要な課題の1つであり得る。
【0526】
上述したように、例示的な印刷装置は、上部シャーシ部分及び底部シャーシ部分を備えてもよい。いくつかの実施形態では、プリントヘッドエンジンは、上部シャーシ部分の底面上に搭載されてもよく、印刷媒体は、底部シャーシ部分の上面上を移動してもよい。
【0527】
いくつかの実施形態では、上部シャーシ部分及び底部シャーシ部分は、ラッチを通して結合されてもよい。いくつかの実施形態では、底部シャーシ部分は、(例えば、ラッチの中心軸を中心として枢動回転する)下向き開放機構を備えて設計されてもよい。いくつかの実施形態では、上部シャーシ部分の底面と底部シャーシ部分の上面との間の距離公差は、最適な印刷品質を可能にする+/-0.05ミリメートルの最大公差よりも高くてもよい。いくつかの実施形態では、上部シャーシ部分の底面と底部シャーシ部分の上面との間に大きな間隙が生じる場合があり、これは、レーザ焦点オプションに影響を及ぼし、印刷品質に影響する場合がある。いくつかの実施形態では、上部シャーシ部分の底面と底部シャーシ部分の上面との間に狭い間隙(又は間隙なし)が生じる場合があり、これは印刷媒体の詰まりを引き起こす場合がある。
【0528】
本開示の様々な実施形態は、上述した技術的課題を克服し得る。例えば、本開示の様々な例示的実施形態は、様々な媒体サイズ及び種類に対して媒体平坦度を制御する適切な媒体管理を通じて、良好で望ましい印刷品質を達成し得る。例えば、例示的な高さ制限パネル及び例示的な高さ制限溝は、印刷装置内に統合され、ラスタモード印刷を提供することができる。本開示の様々な実施形態は、不必要な媒体の流れ(又は移動)の中断を引き起こすことなく、又は印刷装置内での媒体詰まりにつながる可能性がある媒体の巻き上がり(座屈)の潜在的なリスクを引き起こすことなく、制御された媒体平坦度を達成することができる。追加的に又は代替的に、ばね素子を備える例示的な付勢機構は、底部シャーシ部分の上面と上部シャーシ部分の底面との間の距離の公差を排除及び/又は低減してもよい。追加的に又は代替的に、本開示の例による例示的なリブ素子は、底部シャーシ部分の上面と上部シャーシ部分の底面との間の距離を制御し得る。したがって、本開示の様々な実施形態は、+/-0.05mmの公差で0.4mmの底部シャーシ部分の上面と上部シャーシ部分の底面との間の所望の距離を達成し得る。
【0529】
ここで
図61A、61B、及び
図61Cを参照すると、例示的な印刷装置6100の例示的な部分と関連する様々な例示的な図が示されている。特に、
図61Aは、例示的な印刷装置6100の例示的な斜視図を示す。
図61Bは、
図61Aの切断線A-A’に沿って矢印の方向に見た例示的な印刷装置6100の例示的な断面図を示す。
図61Cは、
図61Bに示される例示的な部分6127の例示的な拡大図を示す。
【0530】
図61Aに示す例では、例示的な底部シャーシ部分6101の断面が示されている。上述した様々な例示的な底部シャーシ部分と同様に、例示的な底部シャーシ部分6101は、印刷媒体が受容され、印刷動作のために印刷経路に沿って移動する領域に対応し得るプラットフォーム6115を画定する。
【0531】
例えば、1つ以上のローラ(例えば、例示的なローラ6117であるが、これに限定されない)は、プラットフォーム6115上に配設されてもよく、又はプラットフォーム6115に埋め込まれてもよい。印刷媒体がローラ上を移動するとき、ローラは回転してもよい。ローラ表面と印刷媒体との間の摩擦により、ローラの回転力は、印刷媒体の前進運動に変換されてもよい。したがって、印刷媒体は、媒体経路に沿って印刷方向6119に移動してもよい。いくつかの実施形態では、印刷媒体の印刷方向6119は、プラットフォーム6115の幅に沿った軸と垂直な配置であってもよい。
【0532】
いくつかの実施形態では、例示的な底部シャーシ部分6101は、例示的な高さ制限パネル6103を備える。いくつかの実施形態では、例示的な高さ制限パネル6103は、プラットフォーム6115の幅に沿って配設されてもよい。例えば、例示的な高さ制限パネル6103の幅に沿った中心軸B-B’は、プラットフォーム6115の幅に沿った軸と平行な配置であってもよい。追加的に又は代替的に、例示的な高さ制限パネル6103の幅に沿った中心軸B-B’は、印刷方向6119と垂直な配置であってもよい。
【0533】
上記の説明は、高さ制限パネルの例示的な配置を提供するが、本開示の範囲は、上記の説明に限定されないことに留意されたい。いくつかの例では、例示的な高さ制限パネルは、上述したものとは異なるように(印刷方向及び/又はプラットフォームの幅に対して)配置されてもよい。
【0534】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの底部リブ素子は、例示的な高さ制限パネルの上面から突出してもよい。いくつかの実施形態では、第1の底部リブ素子及び第2の底部リブ素子は、高さ制限パネルの上面から突出してもよい。いくつかの実施形態では、印刷媒体は、第1の底部リブ素子と第2の底部リブ素子との間を移動する。
【0535】
図61Aに示す例では、第1の底部リブ素子6105及び第2の底部リブ素子6107は、例示的な高さ制限パネル6103の上面から突出してもよい。印刷媒体は、第1の底部リブ素子6105と第2の底部リブ素子6107との間を移動し得る。したがって、例示的な高さ制限パネル6103の幅は、印刷媒体の幅よりも大きくてもよい。
【0536】
上記の説明は、2つの底部リブ素子の例を提供するが、本開示の範囲は、上記の説明に限定されないことに留意されたい。いくつかの例では、2つ未満又は2つ超の底部リブ素子が、例示的な高さ制限パネルの表面から突出してもよい。
【0537】
上述した様々な例示的な底部シャーシ部分と同様に、例示的な底部シャーシ部分6101は、例示的な印刷装置の上部シャーシ部分の下に位置決めされてもよい。ここで
図61Bを参照すると、例示的な印刷装置6100は、例示的な上部シャーシ部分6109及び例示的な底部シャーシ部分6101を備える。図示のように、例示的な印刷装置6100は閉状態にあり、底部シャーシ部分6101は上部シャーシ部分6109の下に位置決めされてもよい。
【0538】
図61Cに示すように、いくつかの実施形態では、例示的な上部シャーシ部分6109は、高さ制限溝6111を備える。特に、例示的な印刷装置が閉位置にあるとき、上部シャーシ部分6109上の高さ制限溝6111は、底部シャーシ部分6101上の高さ制限パネル6103に対応してもよい。
【0539】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの上部リブ素子は、高さ制限溝の底面から突出する。ここで
図61Cに示される例を参照すると、例示的な上部リブ素子6113は、高さ制限溝6111の底面から突出する。
【0540】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの下部リブ素子のうちの1つの上面と少なくとも1つの上部リブ素子のうちの1つの底面との間の距離は、0.4ミリメートルである。例えば、第2の下部リブ素子6107の上面と上部リブ素子6113の底面との間の距離Hは、0.4ミリメートルである。したがって、距離Hは、印刷装置が最適な平坦度を達成することを可能にし得る。
【0541】
いくつかの実施形態では、付勢機構が、高さ制限パネルの底面に配設されてもよい。いくつかの実施形態では、付勢機構は、支持ビーム及びばね素子を備える。いくつかの実施形態では、支持ビームは、高さ制限パネルの底面に配設される。
【0542】
ここで
図61A及び
図61Bに示す例を参照すると、例示的な付勢機構6121が示されている。図示のように、例示的な付勢機構6121は、支持ビーム6125及びばね素子6123を備えてもよい。
図61Cに示すように、支持ビーム6125は、高さ制限パネル6103の底面に配設される。
【0543】
ここで
図62A及び
図62Bを参照すると、例示的な印刷装置6200の例示的な部分に関連する様々な例示的な図が示されている。特に、
図62Aは、例示的な印刷装置6200の例示的な上面図を示す。
図62Bは、
図62Bに示される例示的な部分6202の例示的な斜視図を示す。
【0544】
いくつかの実施形態では、底部シャーシ部分は固定パネルを更に備える。いくつかの実施形態では、複数の係止リブ素子が、高さ制限パネルの側面から突出する。いくつかの実施形態では、複数の係止溝素子が、固定パネルの側面から突出する。いくつかの実施形態では、高さ制限パネルは、複数の係止リブ素子及び複数の係止溝素子を介して固定パネルに固定される。
【0545】
例えば、
図62A及び
図62Bに示す例を参照すると、例示的な底部シャーシ部分6204は、固定パネル6206及び高さ制限パネル6208を備える。図示のように、複数の係止リブ素子(例えば、係止リブ素子6210であるが、これに限定されない)は、高さ制限パネル6208の側面から突出する。複数の係止溝素子(例えば、係止溝素子6212であるが、これに限定されない)が、固定パネル6206の側面に配設される。いくつかの実施形態では、高さ制限パネル6208は、複数の係止リブ素子(例えば、係止リブ素子6210であるが、これに限定されない)及び複数の係止溝素子(例えば、係止溝素子6212であるが、これに限定されない)を介して固定パネル6206に固定される。
【0546】
ここで
図63A及び
図63Bを参照すると、例示的な印刷装置6300の例示的な部分に関連する様々な例示的な図が示されている。具体的には、
図63Aは、例示的な印刷装置6300の例示的な断面図を示す。
図63Bは、
図63Aに示される例示的な部分6301の例示的な斜視図を示す。
【0547】
具体的には、
図63Aに示すように、例示的な印刷装置6300は開状態にあり、底部シャーシ部分6303は上部シャーシ部分6313に固定されていない。
【0548】
図63Bに示すように、例示的な付勢機構6305は、高さ制限パネル6307の底面に配設されてもよい。いくつかの実施形態では、付勢機構6305は、支持ビーム6309とばね素子6311とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、支持ビーム6309は、高さ制限パネル6307の底面に配設される。いくつかの実施形態では、ばね素子6311の第1の端部は、支持ビーム6309に固定され、ばね素子6311の第2の端部は、高さ制限パネル6307の底面に固定される。
【0549】
図20を再度参照すると、例示的な印刷装置は、印刷媒体上のコンテンツの1つ以上のレーザ源から発する1つ以上のレーザビームを使用して、直接印刷を容易にするように構成された1つ以上のレーザ源を有するレーザプリントヘッド302を含んでもよい。
図20に示すように、レーザプリントヘッド302は、SOL検出器2004と、レーザパワー制御システム2006と、レーザサブシステム制御ユニット及びI/Oデバイスインターフェースユニット2012と、同期ユニット2016とを備える。レーザプリントヘッド302のSOL検出器2004、レーザパワー制御システム2006、レーザサブシステム制御ユニット及びI/Oデバイスインターフェースユニット2012、並びに同期ユニット2016のそれぞれは、例示的な印刷装置の1つ以上の動作を実行するように構成されてもよい。したがって、レーザプリントヘッド302は、レーザプリントヘッド302と電子的に結合された、及び/又は電子通信している1つ以上の部品(例えば、レーザ源)の1つ以上の動作を制御することができる。本明細書の実施形態のうちのいくつかは、
図20に関連して説明されるように、例示的なレーザプリントヘッドを提供するが、本開示の範囲は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示によるレーザプリントヘッドは、他の形態であってもよい。
【0550】
ここで
図64を参照すると、本開示の様々な実施形態による、様々な他の部品と電子通信する例示的なレーザプリントヘッドコントローラ6400を示す概略図が提供される。図示のように、レーザプリントヘッドコントローラ6400は、処理回路6401、通信モジュール6403、入力/出力モジュール6405、メモリ6407、及び/又は本明細書に記載の種々の動作、手順、機能などを行うように構成される他の部品を備える。
【0551】
図示のように、レーザプリントヘッドコントローラ6400(処理回路6401、通信モジュール6403、入力/出力モジュール6405、及びメモリ6407など)は、1つ以上のレーザ源6409、1つ以上のセンサ6411、光学アセンブリ6413、及び印刷媒体アセンブリ6415に電気的に結合され、及び/又はそれらと電子通信する。レーザプリントヘッドコントローラ6400はまた、
図27に関連して上述した制御ユニット138を含む例示的な印刷装置の他の部品に電気的に結合されてもよく、及び/又は電子通信してもよい。図示のように、通信モジュール6403、入力/出力モジュール6405、及びメモリ6407のそれぞれは、レーザプリントヘッドコントローラ6400の処理回路6401とデータを交換(例えば、送信及び受信)してもよい。
【0552】
処理回路6401は、例えば、デジタル信号プロセッサを伴う1つ又は複数のマイクロプロセッサと、デジタル信号プロセッサを伴わない1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のコプロセッサと、1つ又は複数のマルチコアプロセッサと、1つ又は複数のコントローラと、処理回路と、1つ又は複数のコンピュータ、及び様々な他の処理素子(ASIC若しくはFPGAなどの集積回路、又はそれらの特定の組み合わせを含む)とを備える各種デバイスとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路6401は、1つ以上のプロセッサを備えてもよい。例示的な一実施形態では、処理回路6401は、メモリ6407に記憶された命令、又は処理回路6401によってアクセス可能な命令を実行するように構成される。処理回路6401によって実行されるとき、これらの命令は、レーザプリントヘッドコントローラ6400が、本明細書で説明されるような機能のうちの1つ又は複数を実行することを可能にし得る。ハードウェア、ファームウェア/ソフトウェア方法、又はそれらの組み合わせによって構成されるかどうかにかかわらず、処理回路6401は、対応して構成されるとき、本発明の実施形態による動作を実行することが可能なエンティティを備えてもよい。こうして、例えば、プロセッサ6401がASIC、FPGAなどとして具現化されるとき、プロセッサ6401は、本明細書に記載の1つ又は複数の動作を実施するために特別に構成されたハードウェアを含んでもよい。代替的に、別の例として、処理回路6401が命令(メモリ6407に記憶されてもよいものなど)のアクチュエータとして実装されるとき、命令は、本開示の実施形態による1つ又は複数のアルゴリズム及び動作を実行するように処理回路6401を具体的に構成してもよい。
【0553】
メモリ6407は、例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、又はそれらの特定の組み合わせを含んでもよい。
図64では単一のメモリとして示されているが、メモリ6407は、複数のメモリ部品を備えてもよい。様々な実施形態では、メモリ6407は、例えば、ハードディスクドライブ、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク読み出し専用メモリ(DVD-ROM)、光ディスク、情報を記憶するように構成された回路、又はそれらの特定の組み合わせを含んでもよい。メモリ6407は、情報、データ、アプリケーションプログラム、命令などをプリントヘッドコントローラ6400が様々な機能を実行することができるように、情報、データ、アプリケーションプログラム、命令などを記憶するように構成されてもよい。例えば、少なくともいくつかの実施形態では、メモリ6407は、処理回路6401による処理のために入力データをキャッシュするように構成される。追加的又は代替的に、少なくともいくつかの実施形態では、メモリ6407は、処理回路6401による実行のためのプログラム命令を記憶するように構成される。メモリ6407は、静的情報及び/又は動的情報の形態で情報を記憶してもよい。機能が実行されるとき、記憶された情報は、レーザプリントヘッドコントローラ6400によって記憶及び/又は使用されてもよい。
【0554】
通信モジュール6403は、別の部品又は装置から/へデータを受信及び/又は送信するように構成された、回路、ハードウェア、コンピュータプログラム製品、又はそれらの組み合わせに含まれる任意の装置として実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ6407)上に記憶され、レーザプリントヘッドコントローラ6400(例えば、処理回路6401)によって実行されるコンピュータ可読プログラム命令を含む。いくつかの実施形態では、通信モジュール6403(本明細書で説明される他の部品と同様に)は、処理回路6401として少なくとも部分的に実装されてもよく、又はそうでなければ処理回路6401によって制御されてもよい。この点に関して、通信モジュール6403は、例えば、バスを介して処理回路6401と通信することができる。通信モジュール6403は、例えば、アンテナ、送信機、受信機、送受信機、ネットワークインターフェースカード及び/又はサポートハードウェア並びに/若しくはファームウェア/ソフトウェアを含んでもよく、別の装置との通信を確立するために使用される。通信モジュール6403は、装置間の通信のために使用されてもよい任意のプロトコルを使用することによって、メモリ6407によって記憶され得る任意のデータを受信及び/又は送信するように構成されてもよい。通信モジュール6403は、追加的に又は代替的に、メモリ6407、入力/出力モジュール6405及び/又はレーザプリントヘッドコントローラ6400の任意の他の部品と、例えばバスを介して通信してもよい。
【0555】
いくつかの実施形態では、レーザプリントヘッドコントローラ6400は、入力/出力モジュール6405を備えてもよい。入力/出力モジュール6405は、処理回路6401と通信して、ユーザによって入力された命令を受信し、及び/又は聴覚、視覚、機械的、若しくは他の出力をユーザに提供してもよい。したがって、入力/出力モジュール6405は、キーボード、マウス、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、及び/又は他の入力/出力機構などのサポートデバイスと電子通信し得る。あるいは、入力/出力モジュール6405の少なくともいくつかの態様は、レーザプリントヘッドコントローラ6400と通信するためにユーザによって使用されるデバイス上に実装されてもよい。入力/出力モジュール6405は、例えば、バスを介して、メモリ6407、通信モジュール6403及び/又は任意の他の部品と通信してもよい。1つ又は複数の入力/出力モジュール及び/又は他の部品が、レーザプリントヘッドコントローラ6400に含まれてもよい。
【0556】
2つの交差した高アスペクト比マルチモードレーザによる印刷
様々なレーザ印刷及びレーザマーキング用途において、レーザビームのスポットサイズ及び焦点深度を制御することは、印刷品質にとって重要である。典型的には、Nd:YAG又は二酸化炭素CO2レーザが使用される。しかしながら、そのようなレーザは、高価であり、迅速に印刷するのに必要なスイッチング帯域幅で動作することができない。本開示のいくつかの実施形態では、低コスト高パワーマルチモードレーザダイオードの種々の構成が、製品コストを低減し、高速印刷速度を達成するように利用されてもよい。
【0557】
いくつかの例では、2つの交差した高アスペクト比レーザ(例えば、マルチモードレーザスポット/ダイオード)を利用して、低コスト、高速印刷及び/又はマーキングシステムを提供することができる。いくつかの例では、2つの交差した高アスペクト比レーザ構成の実装は、より高い感度閾値特性を有する媒体コーティングを有する印刷媒体の使用を容易にすることができる。
【0558】
一般に、マルチモードレーザは、両方の軸において円形に光学的に集束/分解することができない楕円形領域にわたってレーザエネルギーが分布する高アスペクトビームプロファイルを示す。いくつかの例では、単一のマルチモードレーザを使用して印刷しようとすると、印刷品質又はDPI(1インチ当たりのドット数)要件を満たさない矩形又は高アスペクト楕円が生成される。追加的に、様々な印刷用途において単一モードレーザの印刷品質を制御することは困難であり得る。したがって、より低いパワー設定で2つのマルチモードレーザ(例えば、互いに垂直に配置された2つのマルチモードレーザ)を使用するようにプリントヘッドを構成することによって、両方の高アスペクト比楕円の中心における組み合わされたレーザ放射照度に起因して、両方のビームの中心における高パワースポットを生成することができる。この出力は、要求される仕様(例えば、印刷品質又はDPI要件)を満たす印刷ドットを生成するために、円形ビームを有する単一の高パワーレーザを模倣する。
【0559】
図21に関連して上述したように、レーザサブシステム2002は、1つ以上のレーザ源2102と、1つ以上のレーザ源2102に隣接及び/又は近接して配置された光学アセンブリ2104と、ポリゴンミラー2106と、反射面2110とを含んでもよい。光学アセンブリ2104及び1つ以上のレーザ源2102は、レーザプリントヘッド302とともに動作して、印刷媒体上へのレーザビームの誘導を容易にし得る。例えば、1つ以上のレーザ源2102は、レーザプリントヘッド302/レーザプリントヘッドコントローラからのレーザ制御信号を受信することに応答して、1つ以上のレーザ源2102が1つ以上のレーザビームを生成することを可能にする適切な論理及び/又は回路を含んでもよい。
【0560】
いくつかの例では、複数のレーザ源(例えば、マルチモードレーザ)が提供されてもよい。いくつかの例では、2つのマルチモードレーザが提供され、互いに対して垂直に配置されてもよい。いくつかの例では、各マルチモードレーザの出力は約10ワットであってもよい。
【0561】
図65は、本開示の種々の実施形態による、2つのレーザ源によって生成されるレーザビームを示す例示的な概略6500を提供する。
【0562】
図示のように、例示的なレーザプリントヘッドコントローラ(例えば、上述した
図64に関連して示されたレーザプリントヘッドコントローラ6400などであるが、これに限定されない)は、第1のレーザ源に第1のレーザビーム6501を生成させ、第2のレーザ源に第2のレーザビーム6503を生成させて、光学アセンブリ6505を介して方向付けてもよい。光学アセンブリ6505は、
図21に関連して上述した光学アセンブリ2104と同様であり得る。レーザプリントヘッドコントローラは、2つ以上のレーザ源のそれぞれに、それぞれのレーザビームを同時に又は近接して連続して(例えば、互いに1~4ミリ秒以内に)生成させるために、1つ以上のレーザ制御信号を生成するように構成されてもよい。いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、1つ以上のレーザ制御信号を生成して、1つ以上のレーザ源2102に、印刷媒体6507の目標位置(例えば、印刷媒体6507の幅又はライン)に入射するレーザビームをそれぞれ生成させてもよい。
【0563】
上述したように、第1のレーザビーム6501及び第2のレーザビーム6503は、光学アセンブリ6505を介して印刷媒体上に方向付けることができる。例えば、光学アセンブリ6505は、少なくともポリゴンミラーを備えてもよい。レーザプリントヘッドコントローラは、第1のレーザビーム6501及び第2のレーザビーム6503を印刷媒体6507の幅にわたって掃引させてもよい。
図65に示されるように、いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、第1のレーザビーム6501及び第2のレーザビーム6503の出力の少なくとも一部が重複するように、第1のレーザビーム6501及び第2のレーザビーム6503に印刷媒体6507の目標位置(例えば、幅)を掃引させてもよい。例えば、図示のように、第1のレーザビーム6501及び第2のレーザビーム6503の出力は、両方のビームの中心に高パワースポットを生成し得る。例えば、第1のレーザビーム6501及び第2のレーザビーム6503の出力は、印刷媒体6507上にマーク(例えば、ドット)を照射するために、互いに重ね合わされてもよい。他の例では、各レーザビームの出力は、コンテンツ(例えば、マーク、ドット、及び/又は同等物)のそれぞれの部分を印刷媒体上に照射するように、光学アセンブリ6505を通じて方向付けられてもよい。レーザプリントヘッドコントローラは、第1のレーザ源に第1のパワー出力で第1のレーザビーム6501を生成させ、第2のレーザ源に第2のパワー出力で第2のレーザビーム6503を生成させるように構成されてもよい。したがって、それぞれのレーザ源のパワー出力は、構成可能なパラメータであってもよい。例えば、各それぞれのレーザ源の出力は、例えば、限定ではないが、印刷解像度などの1つ以上の印刷パラメータに対応する構成可能パラメータであってもよい。
【0564】
効率改善のために、低周波MMパルスデータとともに高パワーレーザ及び高周波SMパルスレーザデータを用いて直接印刷媒体を事前励起すること
様々な実施形態では、コンテンツを印刷媒体上に照射するために、高パワーレーザビームを生成することができる高出力レーザが必要とされる場合がある。それに関連するコストの影響に加えて、レーザビームの品質が、レーザ源のパワー出力の増加の結果として低下する可能性がある。
【0565】
低品質のマルチモードレーザは、高解像度マークを生成するのに不適切であり得るが、コンテンツを印刷媒体上に照射することができる(すなわち、マークにおける閾値を生成することができる)作動閾値まで/その直前に、印刷媒体にエネルギーを供給するために利用されてもよい。比較的大量のエネルギーが、作動閾値まで印刷媒体を付勢するために必要とされ、次いで、その後に供給される任意の追加エネルギーが、「インク」を作動させ、印刷媒体に印を付けるように動作する。
【0566】
したがって、本開示のいくつかの実施形態では、高パワーレーザと低品質レーザの組み合わせを利用して、高印刷速度と高品質印刷解像度の両方を維持することができる。例として、第1の高パワー低品質レーザ(例えば、事前励起レーザ)が、印刷媒体の目標領域を事前励起するために利用されてもよく、その後迅速に、低又は中パワー高品質レーザ(例えば、書き込みレーザ/ビーム)が、コンテンツを印刷媒体上に照射する(すなわち、印刷媒体に対して色変更動作を行う)ために利用されてもよい。
【0567】
いくつかの例では、例示的な事前励起レーザは、マルチモードレーザを含んでもよい。例示的なマルチモードレーザは、少なくとも1つの次元(例えば、x次元)においてビームのサイズを集束するレーザの能力を制限する複数の横モードを有してもよい。しかしながら、第2の次元(例えば、y次元)では、例示的なマルチモードレーザは、単一モード方式で動作してもよく、高品質レーザと同様に集束させることができる。
【0568】
いくつかの例では、書き込みレーザは、単一モードレーザを含んでもよい。例示的な単一モードレーザは、x次元及びy次元の両方において正確に集束させることができる。したがって、事前励起領域のマーキング領域は、書き込みレーザのマーキング領域よりもかなり大きくてもよい。例えば、事前励起レーザによって生成される形状又はマークは、実質的に矩形(例えば、わずかに丸みを帯びた角を伴う、長さ1mm及び幅80μm)であってもよい。
【0569】
いくつかの例では、書き込みビームが目標領域に入射する前に印刷媒体によって吸収されたエネルギーが分散しないように、事前励起ビームの後に書き込みビームが迅速に(例えば、1ミリ秒以内に)続くべきである。事前励起レーザとは対照的に、書き込みレーザによって生成されるマークは、実質的に円形、例えば直径が約80μmのドットであってもよい。いくつかの例では、最大エネルギー効率が達成されるように、書き込みビームが目標領域に入射する前に、書き込みビームの解像度に一致する高解像度帯域が堆積されるように、事前励起レーザの高品質次元が印刷媒体のライン幅に配向される。事前励起ビーム及び書き込みビームが走査するとき、各ビームは、パワーを節約し、部品の温度上昇をなくすために、必要に応じてエネルギーを蓄積するように選択的にオン及びオフにされ得る。例として、約30%の全体印刷密度を必要とする印刷媒体上にコンテンツを印刷するために、レーザ源は連続的にオンにしておく必要はない。制御アルゴリズムを利用して、必要に応じてそれぞれのレーザをオンにすることができる。書き込みビームに関しては、実際の印刷ドットの速度でのより高い周波数制御パルスが利用され得る。事前励起ビームに関しては、印刷が行われない大きな領域を横断するときに事前励起レーザがオフになるように、より低い周波数のパルスを利用することができる。
【0570】
図32に関連して上述したように、例示的な印刷装置は、1つ以上の構成値を受信するための手段を含んでもよい。説明したように、1つ以上の構成値は、印刷媒体上にコンテンツを印刷するためにプリントヘッドが動作する構成を決定する及び/又は表す。追加的に、ポリゴンミラーなどの光学アセンブリの回転速度を変化させることによって、複数の印刷パラメータ(例えば、印刷速度)を実行してもよい。いくつかの例では、レーザビームの数及び/又はポリゴンミラーの回転速度を変更してもよい。
【0571】
ここで
図66を参照すると、本開示の様々な実施形態による例示的な動作6600を示すフロー図が提供される。動作6600は、レーザプリントヘッドコントローラによって実行されてもよい。レーザプリントヘッドコントローラは、
図64に関連して本明細書で説明されるレーザプリントヘッドコントローラ6400と同様であってもよい。例えば、レーザプリントヘッドコントローラは、同様に、処理回路6401、通信モジュール6403、入力/出力モジュール6405、及びメモリ6407を備えてもよい。レーザプリントヘッドコントローラは、1つ以上のレーザ源6409、1つ以上のセンサ6411、光学アセンブリ6413、及び印刷媒体アセンブリ6415などの印刷装置の種々の部品に電気的に結合されてもよく、及び/又は電子通信してもよい。
【0572】
例示的な方法6600は、工程/動作6601から始まる。工程/動作6601において、処理回路(
図64に関して示されるレーザプリントヘッドコントローラ6400の処理回路6401などであるが、これに限定されない)は、1つ以上の構成値を受信することに応答して、第1のレーザ制御信号を送信して、第1のレーザ源に、印刷媒体の目標位置に入射する事前励起ビームを生成させてもよい。上述したように、第1のレーザ源は、コンテンツを印刷媒体上に照射し得る作動閾値までエネルギーを印刷媒体に供給するように構成されたマルチモードレーザを含んでもよい。例示的な第1のレーザ源は、約10ワットのパワー出力を有してもよい。事前励起ビームの高品質次元は、事前励起ビームによって供給されるエネルギーがダッシュの形状である(例えば、x次元よりもy次元においてより集束される)ように、印刷媒体のライン幅に配向されてもよい。しかしながら、事前励起ビームによって供給されるエネルギーは、印刷媒体上に可視のマークをもたらさない可能性がある。いくつかの例では、第1のレーザ源/事前励起レーザは、コンテンツが印刷されない印刷媒体の部分を横断するとき、第2のレーザ源/書き込みレーザよりも低い周波数で動作するように、オフ状態に構成されてもよい。
【0573】
工程/動作6601に続いて、方法6600は工程/動作6603に進む。工程/動作6603において、処理回路は、第2のレーザ制御信号を送信して、第2のレーザ源に、印刷媒体の目標位置に入射する書き込みビームを生成させる。様々な実施形態では、第2のレーザ源は、第1のレーザ源が事前励起ビームを生成する1ミリ秒以内に書き込みビームを生成させてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路は、印刷媒体の状態が作動閾値を満たすと決定することに応答して、第2のレーザ制御信号を送信してもよい。いくつかの実施形態では、処理回路は、単一のレーザ制御信号を送信して、第1のレーザ源及び第2のレーザ源にそれぞれのレーザビームを生成させてもよい。上述したように、第2のレーザ源は、作動閾値を超えるエネルギーを印刷媒体に供給するように構成された単一モードレーザを含んでもよい。例示的な第2のレーザ源/単一モードレーザは、約0.5ワットのパワー出力を有してもよい。いくつかの例では、書き込みビームは、事前励起ビームが照射されたダッシュ上に重ね合わされたドットに照射されてもよい。いくつかの例では、第1のレーザ源は第1の周波数で事前励起ビームを生成してもよく、第2のレーザ源は第2の周波数で書き込みビームを生成してもよい。第1の周波数は、第2のレーザ源/書き込みビームが、小さなドットを印刷媒体上に照射させるために高速で均一な周波数で複数のパルスを生成するように動作するように、第2の周波数よりも低くてもよい。いくつかの例では、事前励起ビームの解像帯域は、書き込みビームの解像帯域と一致してもよい。
【0574】
印刷媒体に印刷されたグレースケール較正データを利用してレーザパワー補償を実行する。
様々なレーザ印刷及びレーザマーキング用途において、全ての環境条件及び装置の動作寿命にわたって良好な印刷品質を達成するために、印刷媒体への良好に較正されたパワー供給が必要とされる。本明細書で述べたように、印刷媒体は、その上に入射する光源の波長及び光パワーに敏感である。光源の光パワー及び波長の両方は、温度とともに、及び走査又は掃引にわたる光透過変動に起因して変動し得る。追加的に、レーザ/駆動回路効率は、温度及び時間に対して変化してもよい。本開示の様々な実施形態では、較正システムが提供される。いくつかの例では、画像データ(例えば、印刷媒体)及び補正ルックアップテーブルが、レーザパワーパラメータを調節するために利用される。印刷された媒体は、一定のレーザパワー出力に対するビーム掃引角度の関数としての光学濃度の形態であってもよい。データは、ルックアップテーブル又は計算された関数としてメモリに組み込まれ、例えば、既知のポリゴン速度及びライン開始パルスに基づいて1つ以上のレーザ源の出力パワーを増減させるために使用されてもよい。
【0575】
いくつかの実施形態では、較正動作は、印刷動作中に、必要に応じて印刷媒体に対して行うことができる。その結果、改善された印刷品質を提供する較正システムを実現することができる。例えば、例示的なラベルにわたるグレースケール印刷の均一性及び/又は精度を向上させることができる。いくつかの例では、データ/コンテンツが照射された印刷媒体は、較正動作のために分析及び利用することができる情報を含む。そのような技法は、装置設計又は製造プロセス中に使用されてもよい。例えば、媒体スキャナデバイスが、設計又は製造プロセス中にユニット較正のために使用されてもよい。別の例では、例示的な印刷装置は、動作中のリアルタイム較正調節のための画像センサなどのセンサを備えてもよい。
【0576】
ここで
図67を参照すると、本開示の様々な実施形態による例示的な動作6700を示すフローチャート図が提供される。動作6700は、レーザプリントヘッドコントローラによって実行されてもよい。レーザプリントヘッドコントローラは、
図64に関連して本明細書で説明されるレーザプリントヘッドコントローラ6400と同様であってもよい。例えば、レーザプリントヘッドコントローラは、同様に、処理回路6401と、通信モジュール6403と、入力/出力モジュール6405と、メモリ6407とを備えてもよい。レーザプリントヘッドコントローラは、1つ以上のレーザ源6409、1つ以上のセンサ6411、光学アセンブリ6413、及び印刷媒体アセンブリ6415などの印刷装置の種々の部品に電気的に結合されてもよく、及び/又は電子通信してもよい。
【0577】
例示的な方法6700は、工程/動作6701から始まる。工程/動作6701において、処理回路(
図64に関して図示されるレーザプリントヘッドコントローラ6400の処理回路6401などであるが、これに限定されない)は、印刷媒体に関連するデータを取得する。上述したように、印刷された媒体は、一定のレーザパワー出力に対するビーム掃引角度の関数としての光学密度の形態であってもよい。いくつかの例では、データ(例えば、画像データ)は、処理回路と電子通信している媒体スキャナデバイスを使用して取得されてもよい。いくつかの例では、データ(例えば、画像データ)は、1つ以上のセンサ(
図64に関して示されるレーザプリントヘッドコントローラ6400と通信する1つ以上のセンサ6411等であるが、これに限定されない)を使用して取得されてもよい。いくつかの例では、1つ以上のセンサは、リニアセンサ(例えば、リニアCCDセンサ)、光学カメラ、及び/若しくは同等物であってもよく、又はそれらを備えてもよい。例示的なセンサは、例示的な印刷装置に結合されてもよい。例えば、例示的な画像センサは、印刷媒体に対して隣接して(例えば、下流に)配置されてもよく、それにより、印刷媒体が例示的な印刷装置を横断する際に印刷媒体上にコンテンツが照射された後に、印刷媒体データを捕捉することができる。例として、本明細書で説明する
図1を参照すると、1つ以上のセンサは、プリントヘッドエンジン122の表面に隣接して配置されてもよい。
【0578】
工程/動作6701に続いて、例示的な方法6700は工程/動作6703に進む。工程/動作6703において、処理回路は、データの分析に基づいて、印刷装置の動作パラメータに対する1つ以上の必要な調節を決定する。例えば、処理回路は、メモリ(限定ではないが、
図64に関して図示されるレーザプリントヘッドコントローラ6400のメモリ6407など)内の記憶された補正ルックアップテーブル又は計算された関数を参照して、1つ以上の動作パラメータを決定してもよい。1つ以上の動作パラメータは、印刷解像度パラメータであってもよく、又は印刷解像度パラメータを含んでもよい。例えば、印刷解像度は、特定の印刷密度(例えば、100%黒色印刷密度、0%印刷密度、10%グレースケール印刷密度、20%グレースケール印刷密度、30%グレースケール印刷密度など)を含んでもよい。印刷解像度は、レーザ出力パワー、ポリゴンミラー速度、ライン開始パルス、及び/又は同等物などの様々な動作パラメータに関連付けられてもよい。したがって、処理回路は、メモリ内に記憶された補正ルックアップテーブル又は計算された関数を利用して、目標印刷解像度を生成するための動作パラメータに対する必要な調節/補償を決定してもよい。例として、処理回路は、印刷装置の1つ以上のレーザ源に関連するタイミング及び/又はパワー出力に対する必要な調節を決定してもよい。例として、処理回路は、印刷された媒体の分析に少なくとも部分的に基づいて、15%グレースケール印刷密度が必要とされるよりも暗いと決定してもよい。したがって、処理回路は、15%グレースケール印刷密度パラメータ(例えば、15%グレースケール印刷密度でコンテンツを照射するように構成された1つ以上のレーザのパワー出力及び/又はタイミング)を低減する必要があると決定してもよい。別の例では、処理回路は、印刷された媒体の分析に少なくとも部分的に基づいて、30%グレースケール印刷密度が必要とされるよりも明るいと決定してもよい。したがって、処理回路は、30%グレースケール印刷密度パラメータ(例えば、30%グレースケール印刷密度でコンテンツを照射するように構成された1つ以上のレーザのパワー出力及び/又はタイミング)を増加する必要があると決定してもよい。別の例では、処理回路は、印刷された媒体の分析に少なくとも部分的に基づいて、100%黒色印刷密度が目標印刷品質パラメータの範囲内であると決定してもよい。したがって、処理回路は、100%黒色印刷密度パラメータに関して変更が必要とされないと決定してもよい。
【0579】
工程/動作6703に続いて、本方法は工程/動作6705に進む。工程/動作6705において、処理回路は、レーザプリントヘッドに印刷装置の1つ以上の動作パラメータを調節させるための制御信号を送信する。例えば、処理回路は、レーザプリントヘッドに、光学アセンブリ(例えば、限定されないが、
図64に関して図示されるレーザプリントヘッドコントローラ6400の光学アセンブリ6413)の1つ以上の動作パラメータを調節させてもよい。いくつかの例では、処理回路は、レーザプリントヘッドに、レーザ出力パワー、ポリゴンミラー速度、ライン開始パルス、及び/又は同等物のうちの1つ以上を調節させてもよい。
【0580】
したがって、上記で詳述した技法を使用して、光学アセンブリの偏光及び/又は反射率特性によって引き起こされる光パワーの変動による印刷品質問題を、設計中、製造中、及び/又は印刷動作中にリアルタイムで調節してもよい。
【0581】
単一印刷ラインを複数回レージングする方法
様々な例では、印刷媒体表面への十分なパワーの供給が、印刷装置の適切な動作にとって重要である。レーザ走査又は掃引毎に送達することができる光パワーの量は、ミラー上の100%未満の反射率及びレンズ内の100%未満の透過率を含む、利用可能なレーザパワー及び光学システム(例えば、光学アセンブリ)の損失によって制限される。追加的に、ポリゴンモータの最低動作速度は、主にジッタ性能によって制限される。ポリゴンモータ速度が遅いほど、高いジッタをもたらし、これは、高精度レーザ撮像/印刷と両立しない。
【0582】
いくつかの実施形態では、必要とされる書き込みサイクルの数(例えば、「N」個の書き込みサイクル)は、例えば、媒体種類、掃引速度、必要とされる印刷速度、及び/又は同等物に基づく所定の値又は整数である。いくつかの例では、レーザプリントヘッド/レーザプリントヘッドコントローラは、印刷媒体の表面上の各水平印刷ラインが「N」回照射される(すなわち、印刷される)ように、レーザ源、ポリゴンモータ、及びプリンタプラテンローラを駆動する。いくつかの例では、可能な限り最速の印刷を容易にするために、隣接する多角形面を選択的に使用してもよい。任意のピラミッド誤差は、ブレ補正光学系を使用して補償されてもよく、任意の面間角度誤差は、レーザタイミングを調節することによって補償されてもよい。
【0583】
ここで
図68を参照すると、本開示の様々な例による例示的な動作6800を示す例示的なフロー図が示されている。動作6800は、レーザプリントヘッドコントローラによって実行されてもよい。レーザプリントヘッドコントローラは、
図64に関連して本明細書で説明されるレーザプリントヘッドコントローラ6400と同様であってもよい。例えば、レーザプリントヘッドコントローラは、同様に、処理回路6401と、通信モジュール6403と、入力/出力モジュール6405と、メモリ6407とを備えてもよい。レーザプリントヘッドコントローラは、1つ以上のレーザ源6409、1つ以上のセンサ6411、光学アセンブリ6413、及び印刷媒体アセンブリ6415などの印刷装置の種々の部品に電気的に結合され、及び/又はそれらと電子通信してもよい。
【0584】
例示的な方法6800は、工程/動作6801から始まる。工程/動作6801において、処理回路(
図64に関して図示されるレーザプリントヘッドコントローラ6400の処理回路6401などであるが、これに限定されない)は、印刷装置によって印刷される特定のデータ/コンテンツに関して、必要とされる書き込みサイクル数を決定する。上述したように、書き込みサイクルの数は、媒体種類、掃引速度、及び必要な印刷速度に少なくとも部分的に基づいて決定してもよい。書き込みサイクルの数は、コンテンツを照射する/印刷するために必要とされるレーザ源反復の数に対応する値又は整数(例えば、「N」)であり得る。
【0585】
工程/動作6801に続いて、方法6800は工程/動作6803に進む。工程/動作6803において、処理回路は、印刷媒体アセンブリに制御信号を送信して、印刷媒体の横断を制御する。いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、制御信号を送信して、印刷媒体アセンブリに印刷媒体の横断速度を停止又は調節させてもよい。
【0586】
工程/動作6803に続いて、方法6800は工程/動作6805に進む。工程/動作6805において、処理回路は、コンテンツが印刷媒体上に照射されるように、印刷媒体上に入射する1つ以上のレーザビームを生成することによって、1つ以上のレーザ源に複数の書き込みサイクルを実行させるレーザ制御信号を送信する。追加的に、いくつかの例では、光学アセンブリの隣接する多角形面を選択的に使用して、印刷速度を最適化してもよい。
【0587】
いくつかの実施形態では、印刷媒体アセンブリは、1つ以上のレーザがその上のコンテンツを照射している間、固定位置にあってもよい。いくつかの実施形態では、印刷媒体アセンブリは、コンテンツが第1の幅に対応する領域に照射された後に、印刷媒体の第1の幅から印刷媒体の第2の幅へなど、印刷媒体の横断を再開するように動作してもよい。いくつかの例では、1つ以上のレーザ源は、印刷媒体が印刷装置を横断する間に、印刷媒体に入射する1つ以上のレーザビームを生成してもよい。別の例では、複数の書き込みサイクルを実行することは、第1の印刷媒体幅の第1の部分を順次掃引することを含んでもよい。いくつかの例では、第1の印刷媒体幅の第1の部分を順次掃引した後に、第2の印刷媒体幅の第2の部分を走査又は掃引してもよい。例として、レーザビームの走査ラインは、印刷媒体がドットの一部を横断するような速度で掃引してもよい。例えば、1つ以上のレーザビームは、印刷媒体が第1の幅又はラインから第2の幅又はラインまで横断する期間中に複数回(例えば、10回)掃引してもよい。
【0588】
いくつかの実施形態では、1つ以上のレーザに所定数の書き込みサイクルを実行させる前に、処理回路は、印刷媒体アセンブリに印刷媒体の横断を停止させる制御信号を送信してもよい。次いで、処理回路は、レーザ制御信号を送信して、1つ以上のレーザに所定数の書き込みサイクルを実行させてもよい。複数の書き込みサイクルが完了すると、処理回路は、別の制御信号を送信して、印刷媒体アセンブリに印刷媒体の横断を開始(すなわち、再開)させてもよい。
【0589】
工程/動作6805に続いて、方法6800は工程/動作6807に進む。工程/動作6807において、処理回路は、制御信号を送信して光学アセンブリにブレ補正光学系を実装させる。上述したように、ブレ補正光学系は、ピラミッド誤差を補償するために使用されてもよく、ファセット間角度誤差は、1つ以上のレーザのタイミングを調節することによって補償されてもよい。したがって、印刷媒体アセンブリ及び光学アセンブリ制御技法を組み合わせることによって、例示的な印刷装置は、より高い感度閾値特性を有する媒体コーティングを有する印刷媒体にも有効である高品質の印刷媒体を生成することができる。
【0590】
レーザスポット整形ビーム送達システム
多くの例では、レーザ源/ダイオードは、正確に制御されない可変ビーム発散を有してもよい。追加的に、レーザ源/ダイオードは、楕円形断面を伴うビームを生成してもよい。例として、例示的な単一モードレーザ源/ダイオードの出力(すなわち、レーザビーム形状)は、33~と40度との間で発散してもよい。別の例では、例示的なマルチモードレーザ源/ダイオードの出力は、8~12度の間で発散してもよい。この変動性は、レーザ源/ダイオードの出力を正確に制御することができないことにつながり、変動性及び一貫性のない製品性能をもたらす。場合によっては、レーザビーム出力/形状は、ビームの前に開口を設けて、レーザビーム出力の一部を目標サイズ/形状に切り詰めることによって制御してもよい。しかしながら、限られたパワーしか利用可能でない状況(例えば、低いパワーのレーザ源/ダイオード)では、開口を使用することは、非効率及びパワーの浪費をもたらす。
【0591】
ここで
図69を参照すると、本開示の様々な実施形態による光学アセンブリ6900を示す例示的な概略図が提供される。様々な例では、光学アセンブリ6900は、レーザビーム(例えば、偏光、コリメート、環状化、及び/又はレーザビームの集束)を制御又は調整するように構成されてもよい。
図69に示すように、光学アセンブリ6900は、コリメート部品6901、ビーム制御部品6903、及び集束部品6905を備える。
【0592】
図69に示すように、光学アセンブリ6900は、レーザ源の出力をコリメートするように(例えば、交差走査次元におけるレーザビームの解像度を制御するように)構成されたコリメート部品6901を備える。様々な例では、コリメート部品6901は、複数のレンズが1組以上(例えば、レンズの1つ以上の群)であってもよく、又はそれを備えてもよい。光学アセンブリ6900は、様々な種類のレーザ源/ダイオード、例えば、限定されないが、マルチモードレーザや単一モードレーザなどで動作するように構成されてもよい。いくつかの例では、コリメート部品6901は、レーザアセンブリによって生成された出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように、例示的なレーザアセンブリ(例えば、レーザ源を備える)に取り外し可能に取り付けられるか、又は別様に接続/結合されてもよい。例えば、コリメート部品6901の少なくとも1つの表面は、例示的なレーザアセンブリの少なくとも表面に隣接して配設されてもよい。
【0593】
上記のように、かつ
図69に示されるように、光学アセンブリ6900は、ビーム制御部品6903を備える。いくつかの例に示されるように、ビーム制御部品6903の少なくとも表面は、レーザビームがコリメート部品6901を横断してビーム制御部品6903に到達することができるように、コリメート部品6901の表面に隣接して配設される。図示のように、ビーム制御部品6903は、1つの軸に沿ってレーザビームの寸法を修正するように構成された一対のプリズム6902及び6904(例えば、アナモルフィックプリズム対)を備える。例えば、ビーム制御部品6903は、レーザビームと例示的な対のプリズムとの間の角度を調節することによって、レーザビームの形状を修正するように動作してもよい。様々な例では、ビーム制御部品6903は、レーザビームと関連するアスペクト比を修正するように動作してもよい。例えば、ビーム制御部品6903は、レーザ源によって生成された楕円形のビーム形状を円形ビーム形状に修正するように動作してもよい。様々な例では、レーザビームのサイズは、一対のプリズムの角度相対位置に基づいて低減又は拡張され得る。様々な例では、図示のように、例示的なビーム制御部品6903は、一対のプリズム6902及び6904の相対位置を同時に調節するための制御ピン6906を備える。
【0594】
上記のように、かつ
図69に示されるように、光学アセンブリ6900は、光学アセンブリ6900の出力(例えば、レーザビーム)を例示的な印刷装置の中に方向付けるように(例えば、レーザビームを印刷媒体に入射するように方向付けるように)構成された集束部品6905を備える。図示のように、いくつかの例では、集束部品6905の少なくとも表面は、レーザビームがビーム制御部品6903を横断して集束部品6905に到達するように、ビーム制御部品6903の表面に隣接して配設されてもよい。いくつかの例では、集束部品6905は、1つ以上のミラーを備えてもよい。
【0595】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的な光学アセンブリ6900を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示による光学アセンブリ6900は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図69に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0596】
ここで
図70を参照すると、本開示の様々な実施形態による、コリメート部品7000の断面図を示す例示的な概略図が提供される。様々な例において、コリメート部品7000は、レーザ源の出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように構成されてもよい。例えば、コリメート部品7000は、交差走査次元におけるレーザビームの解像度を制御するように構成されてもよい。コリメート部品7000の少なくとも表面は、レーザアセンブリによって生成された出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように、例示的なレーザアセンブリの少なくとも表面に隣接して配設されてもよい。例示的なコリメート部品7000は、マルチモードレーザの出力をコリメートするように構成されてもよい(例えば、いくつかの例では、8~12度との間のビーム発散可変性を有する)。いくつかの例では、コリメート部品7000は、交差走査を交差走査次元において約1000DPIに集束させるように動作してもよい。
【0597】
いくつかの例では、図示のように、コリメート部品7000は、少なくとも1つの複数のレンズを含む円筒形部材(例えば、バレル)であってもよく、又はそれを含んでもよい。
図70に示すように、例示的なコリメート部品7000は、筐体7002、第1の複数のレンズ7001及び第2の複数のレンズ7003を備える。様々な実施形態では、第1の複数のレンズ7001及び第2の複数のレンズ7003は、コリメート部品7000の筐体7002内に少なくとも部分的に配設されてもよい。
【0598】
図70に示すように、コリメート部品7000は、筐体7002を備える。例示的な筐体7002は、金属又は任意の他の好適な材料であってもよく、又はそれを含んでもよい。
【0599】
図70に示すように、コリメート部品7000は、第1の複数のレンズ7001を備える。いくつかの例では、第1の複数のレンズ7001は、コリメート部品7000の第1の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリに隣接して)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。図示のように、第1の複数のレンズ7001は、第2の複数のレンズ7003に対して独立して移動するように構成された3つの球面レンズを備える。各球面レンズは、ガラス又は同様の材料を含んでもよい。各球面レンズは、速軸コリメータ(Fast-Axis Collimator、FAC)であってもよく、又はそれを備えてもよい。例示的なコリメート部品7000は、特定の発散範囲(例えば、10×10度半値全幅(Full Width Half Maximum、FWHM))内のレーザビームを出力するように動作してもよい。例示的な第1の複数のレンズ7001は、±0.1mmのレーザチップオフセットを許容するように構成されてもよい。したがって、第1の複数のレンズ7001は、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように動作してもよい。
【0600】
図70に示すように、コリメート部品7000は、第2の複数のレンズ7003を備える。いくつかの例では、第2の複数のレンズ7003は、コリメート部品7000の第2の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリから離れて)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。したがって、例示的なレーザビームは、例示的なレーザアセンブリから第1の複数のレンズ7001に移動し、続いて第2の複数のレンズ7003に到達してもよい。図示のように、第2の複数のレンズ7001は、第1の複数のレンズ7003に対して独立して移動するように構成された2つの球面レンズを備える。各球面レンズは、ガラス又は同様の材料を含んでもよい。各球面レンズは、速軸コリメータ(FAC)であってもよく、又はそれを備えてもよい。例示的な第2の複数のレンズ7003は、±0.1mmのレーザチップオフセットを許容するように構成されてもよい。したがって、第2の複数のレンズ7003はまた、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように動作してもよい。様々な例では、第2の複数のレンズ7003に到達することに続いて、例示的なレーザビームは、光学アセンブリ/印刷装置の別の部品(例えば、いくつかの例では、集束部品)に入り得る。
【0601】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的なコリメート部品7000を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示による光学アセンブリ7000は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図70に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0602】
ここで
図71を参照すると、本開示の様々な実施形態による、コリメート部品7100の断面図を示す例示的な概略図が提供される。様々な例において、コリメート部品7100は、レーザ源の出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように構成されてもよい。例えば、コリメート部品7100は、交差走査次元におけるレーザビームの解像度を制御するように構成されてもよい。コリメート部品7100の少なくとも表面は、レーザアセンブリによって生成された出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように、例示的なレーザアセンブリの少なくとも表面に隣接して配置されてもよい。例示的なコリメート部品7100は、単一モードレーザの出力をコリメートするように構成されてもよい(例えば、いくつかの例では、33度と40度との間のビーム発散可変性を有する)。いくつかの例では、コリメート部品7100は、交差走査を交差走査次元において約1000DPIに集束させるように動作してもよい。
【0603】
いくつかの例では、コリメート部品7100は、少なくとも1つの複数のレンズを含む円筒形部材であってもよく、又はそれを含んでもよい。例示的な筐体7002は、金属又は任意の他の好適な材料であってもよく、又はそれを含んでもよい。
図71に示すように、例示的なコリメート部品7100は、筐体7002、第1の複数のレンズ7101、及び第2の複数のレンズ7103を備える。様々な実施形態では、第1の複数のレンズ7101及び第2の複数のレンズ7103は、コリメート部品7100の筐体7102内に少なくとも部分的に配設されてもよい。
【0604】
図71に示すように、コリメート部品7100は、第1の複数のレンズ7101を備える。いくつかの例では、第1の複数のレンズ7101は、コリメート部品7100の第1の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリに隣接して)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。図示のように、第1の複数のレンズ7101は、第2の複数のレンズ7103に対して独立して移動するように構成された3つの球面レンズを備える。各球面レンズは、ガラス又は同様の材料を含んでもよい。各球面レンズは、速軸コリメータ(FAC)であってもよく、又はそれを備えてもよい。例示的なコリメート部品7100は、特定の発散範囲(例えば、35×5度FWHM)内のレーザビームを出力するように動作してもよい。例示的な第1の複数のレンズ7101は、±0.1mmのレーザチップオフセットを許容するように構成されてもよい。したがって、第1の複数のレンズ7101は、レーザビーム(例えば、書き込みレーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように動作してもよい。
【0605】
図71に示すように、コリメート部品7100は、第2の複数のレンズ7103を備える。いくつかの例では、第2の複数のレンズ7103は、コリメート部品7100の第2の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリから離れて)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。したがって、例示的なレーザビームは、例示的なレーザアセンブリから第1の複数のレンズ7101に移動し、続いて第2の複数のレンズ7103に到達してもよい。図示のように、第2の複数のレンズ7101は、第1の複数のレンズ7103に対して独立して移動するように構成された2つの球面レンズを備える。各球面レンズは、ガラス又は同様の材料を含んでもよい。各球面レンズは、速軸コリメータ(FAC)であってもよく、又はそれを備えてもよい。例示的な第2の複数のレンズ7103は、±0.1mmのレーザチップオフセットを許容するように構成されてもよい。したがって、第2の複数のレンズ7103は、レーザビーム(例えば、書き込みレーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように動作してもよい。例示的なコリメート部品7100の遅軸は、走査次元において第1及び第2の複数のレンズ7101及び7103によって直接約200DPIを生成するようにコリメート及び拡張されてもよい。様々な例では、第2の複数のレンズ7103に到達することに続いて、例示的なレーザビームは、光学アセンブリ/印刷装置の別の部品/素子(例えば、いくつかの例では、集束部品)に入ってもよい。
【0606】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的な光学アセンブリ7100を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示による光学アセンブリ7100は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図71に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0607】
ここで
図72を参照すると、本開示の様々な実施形態による、コリメート部品7200の少なくとも一部の側面図を示す例示的な概略図が提供される。様々な例において、コリメート部品7200は、レーザ源の出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように構成されてもよい。例示的なコリメート部品7200は、筐体(例えば、円筒形部材、バレルなど)内に少なくとも部分的に配設されてもよい。例えば、コリメート部品7200は、交差走査次元におけるレーザビームの解像度を制御するように構成されてもよい。コリメート部品7200の少なくとも表面は、レーザアセンブリによって生成される出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように、例示的なレーザアセンブリの少なくとも表面に隣接して配設されてもよい。例示的なコリメート部品7200は、マルチモードレーザの出力をコリメートするように構成されてもよい(例えば、いくつかの例では、8~12度との間のビーム発散可変性を有する)。いくつかの例では、コリメート部品7200は、交差走査を交差走査次元において約1000DPIに集束させるように動作することができる。
図72に示すように、例示的なコリメート部品7200は、第1の複数のレンズ7201及び第2の複数のレンズ7203を備える。
【0608】
図72に示すように、コリメート部品7200は、第1の複数のレンズ7201を備える。いくつかの例では、第1の複数のレンズ7201は、コリメート部品7200の第1の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリに隣接して)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。言い換えれば、第1の複数のレンズ7201は、例示的なレーザアセンブリに対して第1の距離に配設されてもよい。第1の複数のレンズ7201は、第2の複数のレンズ7203に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。例えば、第1の複数のレンズ7201は、例示的なレーザビーム経路7202に沿って水平に移動するように構成されてもよい。図示のように、第1の複数のレンズ7201は、互いに対して平行な構成で配置された第1の球面レンズ7201A、第2の球面レンズ7201B、及び第3の球面レンズ7201Cを備える。各球面レンズ7201A、7201B、及び7201Cは、ガラス又は同様の材料を含んでもよい。いくつかの例では、各球面レンズ7201A、7201B、及び7201Cは、5mm~10mmの直径を有してもよい。
図72に更に示されるように、各球面レンズ7201A、7201B、及び7201Cは、異なる寸法、形状を有してもよく、及び/又は互いに異なるように構成されてもよい。いくつかの例では、各球面レンズ7201A、7201B及び7201Cは、速軸コリメータ(FAC)であってもよく、又は速軸コリメータ(FAC)を含んでもよい。例示的なコリメート部品7200は、特定の発散範囲(例えば、10×10度半値全幅(FWHM))内のレーザビームを出力するように動作することができる。例示的な各球面レンズ7201A、7201B及び7201Cは、±0.1mmのレーザチップオフセットを許容するように構成されてもよい。いくつかの例では、第1の複数のレンズ7201は、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように動作してもよい。
【0609】
図72に示すように、コリメート部品7200は、第2の複数のレンズ7203を備える。いくつかの例では、第2の複数のレンズ7203は、コリメート部品7200の第2の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリから離れて)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。図示のように、例示的な第2の複数のレンズ7203は、第1の複数のレンズ7201から約10~12mmに配設されてもよい。言い換えれば、第2の複数のレンズ7202は、第2の複数のレンズ7202が、第1の複数のレンズ7201よりもレーザアセンブリから更に離れて配設されるように、例示的なレーザアセンブリに対して第2の距離に配設されてもよい。したがって、例示的なレーザビームは、例示的なレーザアセンブリから第1の複数のレンズ7201に移動し、続いて第2の複数のレンズ7203に到達してもよい。図示のように、第2の複数のレンズ7203は、互いに対して平行な構成で配設された第1の球面レンズ7203A及び第2の球面レンズ7203Bを備える。各球面レンズ7203A及び7203Bは、第1の複数のレンズ7201に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。例えば、第2の複数のレンズ7202は、例示的なレーザビーム経路7202に沿って水平に移動するように構成されてもよい。各球面レンズ7203A及び7203Bは、ガラス又は同様の材料を含んでもよい。いくつかの例では、各球面レンズ7203A及び7203Bは、5mm~10mmの直径を有してもよい。
図72に示すように、各球面レンズ7203A及び7203Bは、異なる寸法、形状を有してもよく、及び/又は互いに異なるように構成されてもよい。各球面レンズ7203A及び7203Bは、速軸コリメータ(FAC)であってもよく、又はそれを備えてもよい。例示的な第2の複数のレンズ7203は、±0.1mmのレーザチップオフセットを許容するように構成されてもよい。したがって、第2の複数のレンズ7203はまた、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように動作してもよい。様々な例では、第2の複数のレンズ7203に到達することに続いて、例示的なレーザビームは、光学アセンブリ/印刷装置の別の部品/素子(例えば、いくつかの例では、集束部品)に入り得る。
【0610】
本明細書の実施形態のいくつかは、コリメート部品7200を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示による光学アセンブリ7200は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図72に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0611】
ここで
図73を参照すると、本開示の様々な実施形態による、コリメート部品7300の少なくとも一部の側面図を示す例示的な概略図が提供される。様々な例において、コリメート部品7300は、レーザ源の出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように構成されてもよい。例示的なコリメート部品7300は、筐体(例えば、円筒形部材、バレルなど)内に少なくとも部分的に配設されてもよい。例えば、コリメート部品7300は、交差走査次元におけるレーザビームの解像度を制御するように構成されてもよい。コリメート部品7300の少なくとも表面は、レーザアセンブリによって生成される出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように、例示的なレーザアセンブリの少なくとも表面に隣接して配設されてもよい。例示的なコリメート部品7300は、マルチモードレーザの出力をコリメートするように構成されてもよい(例えば、いくつかの例では、8~12度との間のビーム発散可変性を有する)。いくつかの例では、コリメート部品7300は、交差走査を交差走査次元において約1000DPIに集束させるように動作することができる。
図73に示すように、例示的なコリメート部品7300は、第1の複数のレンズ7301及び第2の複数のレンズ7303を備える。
【0612】
図73に示すように、コリメート部品7300は、第1の複数のレンズ7301を備える。いくつかの例では、第1の複数のレンズ7301は、コリメート部品7300の第1の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリに隣接して)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。言い換えれば、第1の複数のレンズ7301は、例示的なレーザアセンブリに対して第1の距離に配設されてもよい。第1の複数のレンズ7301は、第2の複数のレンズ7303に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。例えば、第1の複数のレンズ7301は、例示的なレーザビーム経路7302に沿って水平に移動するように構成されてもよい。図示のように、第1の複数のレンズ7301は、互いに対して平行な構成で配設された第1の球面レンズ7301A、第2の球面レンズ7301B、及び第3の球面レンズ7301Cを備える。各球面レンズ7301A、7301B及び7301Cは、ガラス又は同様の材料を含んでもよい。いくつかの例では、各球面レンズ7301A、7301B、及び7301Cは、5mm~10mmの直径を有してもよい。
図73に更に示されるように、各球面レンズ7301A、7301B、及び7301Cは、異なる寸法、形状を有してもよく、及び/又は互いに異なるように構成されてもよい。いくつかの例では、各球面レンズ7301A、7301B、及び7301Cは、速軸コリメータ(FAC)であってもよく、又は速軸コリメータ(FAC)を含んでもよい。例示的なコリメート部品7300は、特定の発散範囲(例えば、10×10度半値全幅(FWHM))内のレーザビームを出力するように動作してもよい。例示的な各球面レンズ7301A、7301B及び7301Cは、±0.1mmのレーザチップオフセットを許容するように構成されてもよい。いくつかの例では、第1の複数のレンズ7301は、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように動作してもよい。
【0613】
図73に示すように、コリメート部品7300は、第2の複数のレンズ7303を備える。いくつかの例では、第2の複数のレンズ7303は、コリメート部品7300の第2の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリから離れて)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。図示のように、例示的な第2の複数のレンズ7303は、第1の複数のレンズ7301から約10~12mmに配設されてもよい。言い換えれば、第2の複数のレンズ7303は、第2の複数のレンズ7303が、第1の複数のレンズ7301よりもレーザアセンブリから更に離れて配設されるように、例示的なレーザアセンブリに対して第2の距離に配設されてもよい。したがって、例示的なレーザビームは、例示的なレーザアセンブリから第1の複数のレンズ7301に移動し、続いて第2の複数のレンズ7303に到達してもよい。図示のように、第2の複数のレンズ7303は、互いに対して平行な構成で配置された第1の球面レンズ7303A及び第2の球面レンズ7303Bを含む。球面レンズ7303A及び7303Bはそれぞれ、第1の複数のレンズ7301に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。例えば、第2の複数のレンズ7303は、例示的なレーザビーム経路7302に沿って水平に移動するように構成されてもよい。各球面レンズ7303A及び7303Bは、ガラス又は同様の材料を含んでもよい。いくつかの例では、各球面レンズ7303A及び7303Bは、5mm~10mmの直径を有してもよい。
図73に示すように、各球面レンズ7303A及び7303Bは、異なる寸法、形状を有してもよく、及び/又は互いに異なるように構成されてもよい。各球面レンズ7303A及び7303Bは、速軸コリメータ(FAC)であってもよく、又はそれを備えてもよい。例示的な第2の複数のレンズ7303は、±0.1mmのレーザチップオフセットを許容するように構成されてもよい。したがって、第2の複数のレンズ7303はまた、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように動作してもよい。様々な例では、第2の複数のレンズ7303に到達することに続いて、例示的なレーザビームは、光学アセンブリ/印刷装置の別の部品/素子(例えば、いくつかの例では、集束部品)に入ってもよい。
【0614】
本明細書の実施形態のいくつかは、コリメート部品7300の例示的な部分を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示によるコリメート部品7300は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図73に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0615】
ここで
図74を参照すると、本開示の様々な実施形態による、光学アセンブリ7400の上部断面図を示す例示的な概略図が提供される。様々な例では、光学アセンブリ7400は、レーザビームをコリメート、環状化、及び/又は集束するように構成されてもよい。
図74に示すように、光学アセンブリ7400は、コリメート部品7401及び集束部品7413を備える。例示的な光学アセンブリ7400は、例示的なレーザアセンブリ(例えば、マルチモードレーザ)によって生成された出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように動作してもよい。いくつかの例では、コリメート部品7401の少なくとも1つの表面は、例示的なレーザアセンブリの少なくとも表面に隣接して配設されてもよい。
【0616】
図74に示すように、光学アセンブリ7400は、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように構成されたコリメート部品7401を備える。コリメート部品7401は、
図72に関連して上述したコリメート部品7200と同様であってもよい。図示のように、コリメート部品7401は、円筒形部材/バレルを備える。いくつかの例では、図示のように、コリメート部品7401は、光学アセンブリ7400の筐体7402内に少なくとも部分的に配設される。様々な例では、コリメート部品7401は、複数のレンズが1組以上(例えば、レンズの1つ以上の群)であってもよく、又はそれを備えてもよい。図示のように、コリメート部品7401は、第1の複数のレンズ7403及び第2の複数のレンズ7405を備える。いくつかの例では、更に図示のように、第1の複数のレンズ7403は、3つの球面レンズを備え、第2の複数のレンズ7405は、2つの球面レンズを備える。
【0617】
いくつかの例では、第1の複数のレンズ7403は、コリメート部品7401の第1の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリに隣接して)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。言い換えれば、第1の複数のレンズ7403は、例示的なレーザアセンブリに対して第1の距離に配設されてもよい。第1の複数のレンズ7403は、第2の複数のレンズ7405に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。例えば、第1の複数のレンズ7403は、例示的なレーザビーム経路7404に沿って水平に移動するように構成されてもよい。
【0618】
図74に示すように、コリメート部品7401は、第2の複数のレンズ7405を備える。いくつかの例では、第2の複数のレンズ7405は、コリメート部品7401の第2の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリから離れて)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。言い換えれば、第2の複数のレンズ7405は、第2の複数のレンズ7405が、第1の複数のレンズ7403よりもレーザアセンブリから更に離れて配設されるように、例示的なレーザアセンブリに対して第2の距離に配設されてもよい。したがって、例示的なレーザビームは、例示的なレーザアセンブリから第1の複数のレンズ7403に移動し、続いて第2の複数のレンズ7405に到達してもよい。第2の複数のレンズ7405は、第1の複数のレンズ7403に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。例えば、第2の複数のレンズ7405は、例示的なレーザビーム経路7404に沿って水平に移動するように構成されてもよい。第2の複数のレンズ7405に到達することに続いて、例示的なレーザビームは、光学アセンブリ/印刷装置の別の部品/素子(例えば、いくつかの例では、集束部品7413)に入り得る。
【0619】
上記のように、かつ
図74に示されるように、光学アセンブリ7400は、光学アセンブリ7400の出力(例えば、レーザビーム)を例示的な印刷装置の中に方向付けるように(例えば、レーザビームを印刷媒体に入射するように方向付けるように)構成された集束部品7413を備える。図示のように、いくつかの例では、集束部品7413の少なくとも表面は、レーザビームがコリメート部品7401を横断して集束部品7413に到達することができるように、コリメート部品7401の表面に隣接して配設されてもよい。いくつかの例では、図示のように、集束部品7413は、集束レンズ7415、1つ以上のミラー、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0620】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的な光学アセンブリ7400を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示による光学アセンブリ7400は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図74に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0621】
ここで
図75を参照すると、本開示の様々な実施形態による、光学アセンブリ7500の上部断面図を示す例示的な概略図が提供される。例示的な光学アセンブリ7500は、
図74に関連して上述したシステム7400と類似又は同一であってもよい。様々な例では、光学アセンブリ7500は、レーザビームをコリメート、環状化、及び/又は集束するように構成されてもよい。
図75に示すように、光学アセンブリ7500は、コリメート部品7501及び集束部品7513を備える。例示的な光学アセンブリ7500は、例示的なレーザアセンブリ(例えば、マルチモードレーザ)によって生成された出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように動作してもよい。いくつかの例では、コリメート部品7501の少なくとも1つの表面は、例示的なレーザアセンブリの少なくとも表面に隣接して配設されてもよい。
【0622】
図75に示すように、光学アセンブリ7500は、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように構成されたコリメート部品7501を備える。コリメート部品7501は、
図72に関連して上述したコリメート部品7200と同様であってもよい。図示のように、コリメート部品7501は、円筒形部材/バレルを備える。いくつかの例では、図示のように、コリメート部品7501は、光学アセンブリ7500の筐体7502内に少なくとも部分的に配設される。様々な例では、コリメート部品7501は、複数のレンズが1組以上(例えば、レンズの1つ以上の群)であってもよく、又はそれを備えてもよい。図示のように、コリメート部品7501は、第1の複数のレンズ7503及び第2の複数のレンズ7505を備える。いくつかの例では、更に図示のように、第1の複数のレンズ7503は、3つの球面レンズを備え、第2の複数のレンズ7505は、2つの球面レンズを備える。
【0623】
いくつかの例では、第1の複数のレンズ7503は、コリメート部品7501の第1の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリに隣接して)配設されてもよく、及び/又はそれを画定してもよい。言い換えれば、第1の複数のレンズ7503は、例示的なレーザアセンブリに対して第1の距離に配設されてもよい。第1の複数のレンズ7503は、第2の複数のレンズ7505に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。例えば、第1の複数のレンズ7503は、例示的なレーザビーム経路7504に沿って水平に移動するように構成されてもよい。
【0624】
図75に示すように、コリメート部品7501は、第2の複数のレンズ7505を備える。いくつかの例では、第2の複数のレンズ7505は、コリメート部品7501の第2の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリから離れて)配設されてもよく、及び/又はそれを画定してもよい。言い換えれば、第2の複数のレンズ7505は、第2の複数のレンズ7505が、第1の複数のレンズ7503よりもレーザアセンブリから更に離れて配設されるように、例示的なレーザアセンブリに対して第2の距離に配設されてもよい。したがって、例示的なレーザビームは、例示的なレーザアセンブリから第1の複数のレンズ7503に移動し、続いて第2の複数のレンズ7505に到達してもよい。第2の複数のレンズ7505は、第1の複数のレンズ7503に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。様々な例では、コリメート部品7501は、第1の複数のレンズ7503と第2の複数のレンズ7505との相対位置を変えるために、光学アセンブリ7500の筐体7502内で移動するように構成されてもよい。
図75に示すように、コリメート部品7501は、第1の複数のレンズ7503と第2の複数のレンズ7505との間の距離を修正するために、後退するように構成されてもよい。再び
図75を参照すると、例示的なコリメート部品7501は、後退した状態にある
図75に示されるコリメート部品7501と比較して拡張状態で示されている。したがって、第1の複数のレンズ7503及び/又は第2の複数のレンズ7505は、例示的なレーザビーム経路7504に沿って水平に移動するように構成されてもよい。様々な例では、第2の複数のレンズ7505に到達することに続いて、例示的なレーザビームは、光学アセンブリ/印刷装置の別の部品/素子(例えば、いくつかの例では、集束部品7513)に入ってもよい。
【0625】
上記のように、かつ
図75に示されるように、光学アセンブリ7500は、光学アセンブリ7500の出力(例えば、レーザビーム)を例示的な印刷装置の中に方向付けるように(例えば、レーザビームを印刷媒体に入射するように方向付けるように)構成された集束部品7513を備える。図示のように、いくつかの例では、集束部品7513の少なくとも表面は、レーザビームがコリメート部品7501を横断して集束部品7513に到達することができるように、コリメート部品7501の表面に隣接して配設されてもよい。いくつかの例では、図示のように、集束部品7513は、集束レンズ7515、1つ以上のミラー、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0626】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的な光学アセンブリ7500を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示による光学アセンブリ7500は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図75に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0627】
ここで
図76を参照すると、本開示の様々な実施形態による、光学アセンブリ7600の上部断面図を示す例示的な概略図が提供される。様々な例では、光学アセンブリ7600は、レーザビームをコリメート、環状化、及び/又は集束するように構成されてもよい。例示的な光学アセンブリ7600は、一定のビームサイズのレーザビームを提供するために、特定の範囲内で発散し得るレーザビームを修正するように動作してもよい。
図76に示すように、光学アセンブリ7600は、コリメート部品7601、ビーム制御部品7607、及び集束部品7613を備える。例示的な光学アセンブリ7600は、例示的なレーザアセンブリ(例えば、単一モードレーザ)によって生成された出力(すなわち、レーザビーム)をコリメートするように動作してもよい。いくつかの例では、コリメート部品7601の少なくとも1つの表面は、例示的なレーザアセンブリの少なくとも表面に隣接して配設されてもよい。
【0628】
図76に示すように、光学アセンブリ7600は、レーザビーム(例えば、事前励起レーザビーム)の交差走査次元における解像度を制御するように構成されたコリメート部品7601を備える。コリメート部品7601は、
図73に関連して上述したコリメート部品7300と同様であってもよい。図示のように、コリメート部品7601は、円筒形部材/バレルを備える。いくつかの例では、図示のように、コリメート部品7601は、光学アセンブリ7600の筐体7602内に少なくとも部分的に配設される。様々な例では、コリメート部品7601は、複数のレンズが1組以上(例えば、レンズの1つ以上の群)であってもよく、又はそれを備えてもよい。図示のように、コリメート部品7601は、第1の複数のレンズ7603及び第2の複数のレンズ7605を備える。いくつかの例では、更に図示のように、第1の複数のレンズ7603は、3つの球面レンズを備え、第2の複数のレンズ7605は、2つの球面レンズを備える。
【0629】
いくつかの例では、第1の複数のレンズ7603は、コリメート部品7601の第1の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリに隣接して)配設されてもよく、かつ/又はそれを画定してもよい。言い換えれば、第1の複数のレンズ7603は、例示的なレーザアセンブリに対して第1の距離に配設されてもよい。第1の複数のレンズ7603は、第2の複数のレンズ7605に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。例えば、第1の複数のレンズ7603は、例示的なレーザビーム経路7604に沿って水平に移動するように構成されてもよい。
【0630】
図76に示すように、コリメート部品7601は、第2の複数のレンズ7605を備える。いくつかの例では、第2の複数のレンズ7605は、コリメート部品7601の第2の端部分内に(例えば、例示的なレーザアセンブリから離れて)配設されてもよく、及び/又はそれを画定してもよい。言い換えれば、第2の複数のレンズ7605は、第2の複数のレンズ7605が、第1の複数のレンズ7603よりもレーザアセンブリから更に離れて配設されるように、例示的なレーザアセンブリに対して第2の距離に配設されてもよい。したがって、例示的なレーザビームは、例示的なレーザアセンブリから第1の複数のレンズ7603に移動し、続いて第2の複数のレンズ7605に到達してもよい。第2の複数のレンズ7605は、第1の複数のレンズ7603に対して独立して(すなわち、群として)移動するように構成されてもよい。様々な例では、第2の複数のレンズ7605に到達することに続いて、例示的なレーザビームは、光学アセンブリ/印刷装置の別の部品/素子(例えば、いくつかの例では、集束部品7607)に入ってもよい。
【0631】
上記のように、かつ
図76に示されるように、光学アセンブリ7600は、ビーム制御部品7607を備える。例示的なビーム制御部品7607は、レーザビームを一定の方向に方向付けながら、レーザビームを修正して、特定のアスペクト比(例えば、1:1の円形アスペクト比)のレーザビームを生成するように動作してもよい。示されるように、いくつかの例では、ビーム制御部品7607の少なくとも表面は、レーザビームがコリメート部品7601を横断してビーム制御部品7607に到達することができるように、コリメート部品7601の表面に隣接して配設される。図示のように、ビーム制御部品7607は、1つの軸に沿ってレーザビームの寸法を修正する(例えば、水平寸法においてレーザビームのサイズを拡大する)ように構成された第1のプリズム素子7609及び第2のプリズム素子7611(例えば、アナモルフィックプリズム対を画定する)を備える。例えば、ビーム制御部品7607は、例示的な第1のプリズム素子7609及び第2のプリズム素子7611の角度相対位置に基づいてレーザビームの形状を修正するように動作してもよい。例えば、ビーム制御部品7607は、レーザ源によって生成された楕円形のビーム形状を円形ビーム形状に修正するように動作してもよい。様々な例では、図示のように、例示的なビーム制御部品7607は、第1のプリズム素子7609と第2のプリズム素子7611の相対位置の調節を容易にする制御ピン7608を備える。いくつかの例では、ビーム制御部品7607は、レーザビームの発散を検出することに応答して、第1のプリズム素子7609及び第2のプリズム素子7611の相対位置を自動的に調節するように構成されてもよい。
【0632】
上記のように、かつ
図76に示されるように、光学アセンブリ7600は、光学アセンブリ7600の出力(例えば、レーザビーム)を例示的な印刷装置の中に方向付けるように(例えば、レーザビームを印刷媒体に入射するように方向付けるように)構成された集束部品7613を備える。示されるように、いくつかの例では、集束部品7613の少なくとも表面は、レーザビームがビーム制御部品7607を横断して集束部品7613に到達するように、ビーム制御部品7607の表面に隣接して配設されてもよい。いくつかの例では、図示のように、集束部品7613は、集束レンズ7615、1つ以上のミラー、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0633】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的な光学アセンブリ7600を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示による光学アセンブリ7600は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図76に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0634】
ここで
図77を参照すると、本開示の様々な実施形態による、ビーム制御部品7700の斜視図を示す例示的な概略図が提供される。様々な例において、ビーム制御部品7700は、一定のビームサイズのレーザビームを提供する(すなわち、アスペクト比制御を実行する)ために、特定の範囲内で発散するレーザビームを制御するように動作してもよい。いくつかの例では、ビーム制御部品7700は、単一モードレーザの出力を制御又は修正するように構成されてもよい。
図77に示されるように、ビーム制御部品7700は、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703を備える。いくつかの例では、ビーム制御部品7700の少なくとも1つの表面は、例示的なコリメート部品に隣接して配設されてもよい。追加的に、いくつかの例では、ビーム制御部品7700の少なくとも1つの表面は、例示的な集束部品に隣接して配設されてもよい。
【0635】
いくつかの例では、
図77に示すように、ビーム制御部品7700は、アナモルフィックプリズム対を画定する第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703を備える。
図77に示されるように、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703は、光学的に同一であってもよい。様々な例において、第1プリズム素子7701及び第2プリズム素子7703は、筐体7702(例えば、例示的な光学アセンブリ/印刷装置の筐体)内に少なくとも部分的に配設されてもよい。第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703は、特定のアスペクト比(例えば、1:1の円形アスペクト比)のレーザビームを生成するために、レーザビームを一定方向に方向付けながら、レーザビームを制御する(例えば、拡大又は圧縮する)ように動作してもよい。例えば、ビーム制御部品7700は、例示的な第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703の角度相対位置に基づいてレーザビームの形状を修正するように動作し得る。例えば、ビーム制御部品7700は、レーザ源によって生成された楕円形のビーム形状を円形ビーム形状に修正するように動作してもよい。例として、第1のプリズム素子7701は、例示的なレーザビームを第1の方向に偏向させてもよく、第2のプリズム素子7703は、例示的なレーザビームを逆方向に偏向させてもよい。したがって、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703のそれぞれは、例示的なレーザビームのサイズを修正してもよい。ビーム入射角が、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703に対して等しくかつ反対方向に設定されるとき、結果として生じるビームは、正味のビーム角度偏差が0であり、光軸の残留ビームオフセットを伴うように、入射ビームに平行である。様々な例では、図示のように、例示的なビーム制御部品7707は、第1のプリズム素子7701と第2のプリズム素子7703の相対位置の調節を容易にするように構成された制御ピン7705を備える。様々な例では、制御ピン7705は、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703の動きを同時に制御して、それらが常に位置合わせされ、したがって任意の拡大設定においてほぼ一定のビームオフセットを提供する。上述したように、ビーム制御部品7707は、レーザビームの発散を検出することに応答して、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703の相対位置を手動で又は自動的に(例えば、動的に)調節するように構成されてもよい。ビーム制御部品7700は、(例えば、ビーム制御部品7700の出口開口に隣接して配設された)ビーム測定素子を更に備えてもよい。したがって、レーザビームに関連する検出された測定値に基づいて、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703の相対位置は、目標ビームサイズ及び目標アスペクト比が達成されるまで、リアルタイムフィードバックに基づいて手動又は自動で調節及び調整されてもよい。例示的な制御ピン7705は、例示的なレーザビームを一定の方向に向けるように、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703を互いに対して配向するように動作してもよい。
図77に示すように、制御ピン7705は、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703が互いに対して最大相対位置にあるように、第1の位置に配設される。様々な例において、制御ピン7705は、第1のプリズム素子7701及び第2のプリズム素子7703を互いに対して複数の相対位置に配向させることを容易にすることができる。
【0636】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的なビーム制御部品7700を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示によるビーム制御部品7700は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図77に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0637】
ここで
図78を参照すると、本開示の様々な実施形態による、ビーム制御部品7800の斜視図を示す例示的な概略図が提供される。ビーム制御部品7800は、
図77に関連して上述したビーム制御部品7700と類似又は同一であり得る。様々な例において、ビーム制御部品7800は、一定のビームサイズのレーザビームを提供する(すなわち、アスペクト比制御を実行する)ために、特定の範囲内で発散するレーザビームを制御するように動作してもよい。いくつかの例では、ビーム制御部品7800は、単一モードレーザの出力を制御又は修正するように構成されてもよい。
図78に示されるように、ビーム制御部品7800は、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803を備える。いくつかの例では、ビーム制御部品7800の少なくとも1つの表面は、例示的なコリメート部品に隣接して配設されてもよい。追加的に、いくつかの例では、ビーム制御部品7800の少なくとも1つの表面は、例示的な集束部品に隣接して配設されてもよい。
【0638】
上述のように、また
図78に示すように、ビーム制御部品7800は、アナモルフィックプリズム対を画定する第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803を備える。
図78に示されるように、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803は、光学的に同一であってもよい。様々な例において、第1プリズム素子7801及び第2プリズム素子7803は、筐体7802(例えば、例示的な光学アセンブリ/印刷装置の筐体)内に少なくとも部分的に配設されてもよい。第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803は、特定のアスペクト比(例えば、1:1の円形アスペクト比)のレーザビームを生成するために、レーザビームを一定方向に方向付けながら、レーザビームを制御する(例えば、拡大又は圧縮する)ように動作してもよい。例えば、ビーム制御部品7800は、例示的な第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803の角度相対位置に基づいてレーザビームの形状を修正するように動作し得る。例えば、ビーム制御部品7800は、レーザ源によって生成された楕円形のビーム形状を円形ビーム形状に修正するように動作してもよい。例として、第1のプリズム素子7801は、例示的なレーザビームを第1の方向に偏向させてもよく、第2のプリズム素子7803は、例示的なレーザビームを逆方向に偏向させてもよい。したがって、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803のそれぞれは、例示的なレーザビームのサイズを修正してもよい。ビーム入射角が、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803に対して等しくかつ反対方向に設定されるとき、結果として生じるビームは、正味のビーム角度偏差が0であり、光軸の残留ビームオフセットを伴うように、入射ビームに平行である。様々な例では、図示のように、例示的なビーム制御部品7807は、第1のプリズム7801及び第2のプリズム素子7803の相対位置の調節を容易にするように構成された制御ピン7805を備える。様々な例では、制御ピン7805は、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803の動きを同時に制御して、それらが常に位置合わせされ、したがって任意の拡大設定においてほぼ一定のビームオフセットを提供する。上述したように、ビーム制御部品7800は、レーザビームの発散を検出することに応答して、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803の相対位置を手動で又は自動的に(例えば、動的に)調節するように構成されてもよい。ビーム制御部品7800は、(例えば、ビーム制御部品7800の出口開口に隣接して配設された)ビーム測定素子を更に備えてもよい。したがって、レーザビームに関連する検出された測定値に基づいて、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803の相対位置は、目標ビームサイズ及び目標アスペクト比が達成されるまで、リアルタイムフィードバックに基づいて手動又は自動で調節及び調整されてもよい。例示的な制御ピン7805は、例示的なレーザビームを一定の方向に向けるように、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803を互いに対して配向するように動作してもよい。
図78に示すように、制御ピン7805は、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803が互いに対して最小相対位置にあるように、第2の位置に配設される。様々な例において、制御ピン7805は、第1のプリズム素子7801及び第2のプリズム素子7803を互いに対して複数の相対位置に配向することを容易にし得る。
【0639】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的なビーム制御部品7800を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示によるビーム制御部品7800は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図78に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。例えば、ビーム制御部品7800は、1つのプリズム素子又は2つより多くのプリズム素子を備えてもよい。
【0640】
光透過率の低減によるレーザ吸収効率の向上
様々な例において、レーザマーキング可能コーティングは、レーザ源と併せて印刷媒体上にマーク(例えば、バーコード)を生成するために利用されてもよい。例示的なレーザマーキング可能コーティングは、少なくとも1種の発色剤(例えば、ロイコ染料)、少なくとも1種の顕色剤(例えば、プロトン供与体)、及び少なくとも1種の光熱変換剤を含んでもよい。例示的な光熱変換剤は、電磁放射(EMF)、具体的には赤外線(IR)レーザを熱エネルギーに変換する材料であってもよい。そのようなレーザマーキング可能コーティングは、技術的困難及び課題に悩まされている。
【0641】
いくつかの例では、レーザ作動後に目標の色合い/色を提供するために、複数の発色剤が一緒にブレンドされてもよい。そのような場合、例示的な発色剤、顕色剤、及び光熱変換剤は、それらが互いに時期尚早に(例えば、レーザ放射がそこに入射するまで)反応しないように、別個の粒子として別々に(例えば、未反応及び無色状態で)保たれる必要があり得る。しかしながら、いくつかの例では、発色剤、顕色剤、及び光熱変換剤を分離することによって、色の均一性及び迅速な作動を達成することが困難な場合がある。
【0642】
いくつかの例において、より高い溶融温度の使用は、より良好な色安定性をもたらし得るが、不適切に遅いレーザマーキング速度をもたらす可能性がある。追加的に、多くの例では、例示的な発色剤、顕色剤、及び光熱変換剤を、IRレーザへの曝露に応答してのみ発色する完全に無色の状態に保つことは不可能であり得る。多くの例では、発色剤、顕色剤、及び/又は光熱変換剤は、天然色を含んでもよい。例として、光熱変換剤は、いくつかの例では、青色、緑色、黄色、茶色又は黒色であり得るIR吸収染料を含んでもよい。
【0643】
ここで
図79を参照すると、本開示の様々な実施形態による、印刷媒体7900の側面断面図を示す例示的な概略図が提供される。電磁放射(例えば、IRエネルギー7902)を受容することに応答して、例示的な印刷媒体7900は、印刷媒体7900上にマークを照射するように、吸収された電磁放射(例えば、IRエネルギー)を熱エネルギーに変換することによって反応し得る。
図79に示すように、印刷媒体7900は、単体を画定する複数の層/基材を含む。いくつかの例では、印刷媒体7900は、0.2mm未満の厚さ寸法を有してもよい。
図79に示すように、例示的な印刷媒体7900は、レーザマーキング可能コーティング7901及び基材7903を含む。
【0644】
図79に示すように、例示的な印刷媒体7900は、印刷媒体7900の上面を画定するレーザマーキング可能コーティング7901を含む。例示的なレーザマーキング可能コーティング7901は、複数の反応成分を含んでもよい。例えば、レーザマーキング可能コーティング7901は、少なくとも1つの発色剤(例えば、ロイコ染料)、少なくとも1つの顕色剤(例えば、プロトン供与体)、及び少なくとも1つの光熱変換剤を含んでもよい。電磁放射に応答して、例示的なレーザマーキング可能コーティング7901は、印刷媒体上にマークを照射するように、電磁放射を熱エネルギーに変換してもよい。
【0645】
図79に示すように、例示的な印刷媒体7900は、印刷媒体7900の底面を画定する基材7903を備える。様々な例において、基材7903は、限定するものではないが、木材パルプ、米、有機材料(例えば、植物)、及び/若しくは同等物などの加工繊維の層であってもよく、又はそれを含んでもよい。
【0646】
いくつかの例では、例示的な印刷媒体7900は、電磁放射(例えば、IRエネルギー7902)に曝露されてもよい。例として、印刷媒体7900は、1064ナノメートル又は1.064ミクロンの波長のIRエネルギー7902に曝露されてもよい。そのような例では、エネルギーの第1の部分(いくつかの例では、IRエネルギー7902の約25%)は、レーザの初期方向から90度よりも大きいある角度で、概してレーザ源の方向に向かって後方散乱又は後方反射されてもよい。したがって、レーザ源によって放出されるエネルギーのこの部分(すなわち、IRエネルギー7902の25%)は、印刷媒体7900によって吸収されない可能性があり、マーク(例えば、画像)を生成するためのレーザマーキング可能コーティング7901(すなわち、反応成分)の変換に関与しない。追加的に、エネルギーの第2の部分(いくつかの例では、IRエネルギー7902の約25%)は、レーザマーキング可能コーティング7901を迂回するように(例えば、入射IRエネルギー7902の経路と直接インライン配置されるか、又はレーザ源の最初の方向から90度未満の何らかの角度で偏向されるかのいずれかで)透過されてもよい。したがって、エネルギーのこの第2の部分も、印刷媒体7900によって吸収されない可能性があり、マーク(例えば、画像)を生成するためのレーザマーキング可能コーティング7901(すなわち、反応成分)の変換に関与しない。追加的に、エネルギーの第3の部分(いくつかの例では、IRエネルギー7902の約50%)は、検出可能でなくてもよい。換言すれば、IRエネルギー7902の約50%が検出可能でない場合がある(例えば、印刷媒体7900の側面に当たるか、又は印刷媒体7900の底面から出るものとして識別される)。したがって、IRエネルギー7902の第3の部分のみが、印刷媒体7900によって吸収され、熱エネルギーに変換されるのに利用可能であり、したがって、マーク(例えば、画像)を生成するのに必要な印刷媒体7900のレーザマーキング可能コーティング7901(すなわち、反応成分)の反応に寄与する。上記で詳述したように、例示的なレーザ源によって提供されるIRエネルギー7902の約50%の損失は、利用可能なエネルギーの最適以下の使用をもたらす。
【0647】
本明細書に記載されるシステム、方法及び技術は、保管条件並びに/又は入射光及び/若しくは熱への曝露にかかわらず、様々な環境において安定したレーザマーキング可能コーティングを有する印刷媒体を提供する。いくつかの例では、レーザマーキング可能コーティング材料は、作動前に無色、ほぼ無色又は無彩色の状態である必要はなくてもよい。追加的に、例示的なレーザマーキング可能コーティング材料の作動は、より高い最適速度で行われ得る。更に、顧客の全体使用コストは、既存の解決策よりも著しく低くなる。例えば、例示的な顧客は、インク、希釈溶媒、洗浄溶媒、スポンジ、及び洗浄材料を含む消耗材料に関連するコストを削減し得る。更に、顧客は、現行の解決策で必要とされる安全訓練、個人保護機器、及び環境報告を負担しなくてもよい。追加的に、入射放射線(例えば、IRエネルギー)の浪費をより少なくする方法及びシステムが本明細書で提供される。いくつかの例では、より速い動作を提供し、より高い光学密度を有するマークを生成しながら、目標媒体によって吸収されるIRエネルギーの総量を大幅に増加させ得る。
【0648】
ここで
図80を参照すると、本開示の様々な実施形態による、印刷媒体8000の側面断面図を示す例示的な概略図が提供される。電磁放射(例えば、IRエネルギー)を受容することに応答して、例示的な印刷媒体8000は、印刷媒体8000上にマークを照射するように、吸収された電磁放射(例えば、IRエネルギー)を熱エネルギーに変換することによって反応し得る。
図80に示すように、印刷媒体8000は、単体を画定する複数の層/基材を含む。いくつかの例では、印刷媒体8000は、0.2mm未満の厚さ寸法を有してもよい。
図80に示すように、例示的な印刷媒体8000は、レーザマーキング可能コーティング8001、反射層8003、吸収層8005、及び基材8007を含む。
【0649】
図80に示すように、例示的な印刷媒体8000は、印刷媒体8000の上面を画定するレーザマーキング可能コーティング8001を含む。例示的なレーザマーキング可能コーティング8001は、複数の反応成分を含んでもよい。例えば、レーザマーキング可能コーティング8001は、少なくとも1つの発色剤(例えば、ロイコ染料)、少なくとも1つの顕色剤(例えば、プロトン供与体)、及び少なくとも1つの光熱変換剤を含んでもよい。電磁放射線(例えば、IRエネルギー8002)を受容することに応答して、例示的なレーザマーキング可能コーティング8001は、印刷媒体8000上にマークを照射するように、電磁放射線を熱エネルギーに変換してもよい。
【0650】
図80に示すように、いくつかの例では、印刷媒体8000は、印刷媒体8000の中間層を画定する反射層8003を含んでもよい。例えば、示されるように、反射層8003は、レーザマーキング可能コーティング8001の底面に隣接して配設されてもよい。反射層8003は、IRエネルギー8002を、エネルギーが吸収されてもよいレーザマーキング可能コーティングに向けて反射することによって、印刷媒体8000の底面を通るIRエネルギー8002の透過を防止するように動作してもよい。様々な例では、反射層8003は、レーザマーキング可能コーティング8001に直接隣接して配設されなくてもよく、印刷媒体8000の任意の中間層に隣接して配設されてもよい。様々な例において、反射層8003は、金属層及び/又は金属粒子であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの例では、反射層8003は、真空蒸着アルミニウム金属を含んでもよい。反射層8003は、アルミニウム、ニッケル、青銅、鋼、それらの組み合わせ、及び/又は同等物を含んでもよい。いくつかの例では、反射層8003は、六方晶窒化ホウ素(h-BN)を含んでもよい。
【0651】
図80に更に示すように、いくつかの例では、印刷媒体8000は、印刷媒体8000の別の中間層を画定する吸収層8005を含む。例えば、図示のように、吸収層8005は、反射層8003の底面に隣接して配設されてもよい。しかしながら、本開示はそのような実施形態に限定されないことに留意されたい。他の例では、吸収層8005は、
図80に示されるものとは異なるように位置決めされてもよい。吸収層8005は、例示的な印刷媒体8000の反応性を改善するために、IRエネルギー8002の一部を吸収するように動作し得る。例えば、IRエネルギー8002の一部を吸収することから生成される熱エネルギーは、レーザマーキング可能コーティング8001の反応性(例えば、反応速度)を改善し得る。したがって、吸収層8005は、レーザマーキング可能コーティング8001上に生成されたマークに関連する光学濃度を改善するように機能し得る。いくつかの例では、吸収層8005は、金属酸化物、セラミック、及び/又は同等物を含んでもよい。一例では、吸収層8005は、二酸化チタンを含んでもよい。
【0652】
図80に示すように、例示的な印刷媒体8000は、印刷媒体8000の底面を画定する基材8007を備える。いくつかの例では、図示のように、基材8007は、吸収層8005の底面に隣接して配設されてもよい。様々な例において、基材8007は、限定するものではないが、木材パルプ、米、有機材料(例えば、植物)、及び/又は同等物などの加工繊維の層であってもよく、又はそれを含んでもよい。
【0653】
本明細書の実施形態のいくつかは、例示的な印刷媒体8000を提供するが、本開示は、そのような実施形態に限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの例では、本開示による印刷媒体8000は、他の素子、1つ以上の追加の及び/又は代替の素子を備えてもよく、かつ/あるいは
図80に示されるものとは異なる構造化/位置決めがされてもよい。
【0654】
濃さ及びコントラストの調節
上述したように、本開示の様々な実施形態は、レーザプリントヘッドを利用して、印刷媒体上にレーザ印刷を行うことができる。例えば、本開示の様々な実施形態は、レーザ技術を利用して、プリンタレーザに反応するように調整された反応コーティングを有する専用印刷媒体にマークを付けてもよい。いくつかの実施形態では、同じ媒体種類上に印刷するとき、反応コーティングに製造ばらつきがあり、これにより、一定のレーザパワーが印加されるときであっても印刷品質が不均一になる。追加的に、印刷品質も媒体基材のために変化する可能性があり、これは、同じレーザパワーであっても、また反応コーティングが印刷媒体ごとに完全に同じであったとしても、印刷品質が変化することを意味する。したがって、同じ媒体種類内及び異なる媒体種類にわたる印刷品質の変動に対処するために、プリントヘッドに関連する動作パラメータを微調整する必要がある。印刷装置がサーマル印刷技術を利用する実施形態では、この微調整プロセスは、サーマルプリントヘッドがオン及びオフにされる期間を制御するコントラスト及び濃さパラメータを調節することによって行われ得る。印刷装置がレーザ印刷技術(パルスレーザ、連続レーザなどを含むが、これらに限定されない)を利用する実施形態では、本開示は、コントラスト及び濃さを調節するための例示的な方法及びアルゴリズムを提供する。
【0655】
本開示の様々な実施形態は、レーザ印刷技術を利用する印刷装置におけるコントラスト及び濃さの調節に関連する技術的課題を克服し得る。例えば、本開示のいくつかの実施形態は、印刷装置のCPU(例えば、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702)を介する代わりに、(例えば、
図20に関連して図示及び上述したプリントヘッド302のコントローラ2008によって)レーザプリントヘッド内の濃さ及びコントラストを調節し、これにより、処理時間を短縮し、CPUリソースを解放し得るため、印刷装置は、サーマルプリンタの印刷タスクと比較してより効率的に印刷タスクを処理することができる。本開示のいくつかの実施形態は、濃さ及びコントラストを調節するための方法のセットを提供することができ、印刷品質を改善して、グレードAバーコード並びに改善されたテキスト及び描画プリントアウトを生成する。いくつかの実施形態では、方法のセットは、アルゴリズム、ルックアップテーブル、又は両方の組み合わせを含んでもよい。本開示のいくつかの実施形態は、プリントアウトにおける濃さ又はコントラストを修正するために、レーザプリントヘッドからの出力パワーのパワーレベルを直接調節してもよく、これは、連続レーザ又はパルスレーザを利用するプリントヘッドに適用可能であり得る。本開示のいくつかの実施形態は、濃さ又はコントラストを修正するために、ドットを印刷するとき、レーザプリントヘッドのオン期間(例えば、デューティサイクル)を直接調節してもよく、これは、パルスレーザを利用するプリントヘッドに適用可能であり得る。対照的に、印刷装置は、(レーザ印刷技術を利用する印刷装置によってドットを印刷する代わりに)フルラインを印刷するときにオン期間を調節するためだけにサーマル印刷技術を利用する。
【0656】
本開示では、「濃さ設定入力」という用語は、レーザプリントヘッドによって生成されるプリントアウトにおける所望の濃さレベルを示す、(例えば、限定はしないが、
図1に関連して上記で説明したUI140など、本明細書で説明する様々なユーザインターフェースを介して)ユーザによって提供される入力を指す。濃さ増加を示す濃さ設定入力に応答して、レーザプリントヘッドは、濃さ増加前のプリントアウトと比較してより暗いプリントアウト全体を生成し、その詳細は本明細書で説明される。濃さ減少を示す濃さ設定入力に応答して、レーザプリントヘッドは、濃さ減少前のプリントアウトと比較して全体的に明るいプリントアウトを生成し、その詳細は本明細書で説明される。
【0657】
本開示では、「コントラスト設定入力」という用語は、レーザプリントヘッドによって生成されるプリントアウトにおける所望のコントラストレベルを示す、(例えば、限定はしないが、
図1に関連して上記で説明したUI140など、本明細書で説明する様々なユーザインターフェースを介して)ユーザによって提供される入力を指す。コントラスト増加を示すコントラスト設定入力に応答して、レーザプリントヘッドは、プリントアウトにおいて暗いグレー領域をより暗くし、プリントアウトにおいて明るいグレー領域をより明るく/白くし、その詳細は本明細書で説明される。コントラスト減少を示すコントラスト設定入力に応答して、レーザプリントヘッドは、プリントアウトにおいて暗いグレー領域をより明るくし、プリントアウトにおいて明るいグレー領域をより暗くし、その詳細は本明細書で説明される。
【0658】
上述したように、印刷装置がサーマル印刷技術を利用する例では、任意のコントラスト/濃さ調節は、画像処理技術を介して、又は濃さ/コントラスト設定に応じてフルラインの修正されたオン時間を計算することによって、プリンタCPUによって行われる。いくつかの実施形態では、プリンタCPUは、印刷データを受信し、印刷データに基づいて第1の画像バッファを作成してもよい。その後、プリンタCPUは、濃さアルゴリズムを適用し、コントラストアルゴリズムを適用し、新しい画像バッファをレンダリングするか、又はプリントヘッドのオン時間を調節することによって、調節を行ってもよい。例えば、プリンタCPUは、濃さアルゴリズムを適用するときにピクセル値を上下に修正してもよく、コントラストアルゴリズムを適用する前に最小及び最大ピクセル値を決定してもよい。調節が完了すると、プリンタCPUは、印刷データをレーザプリントヘッドに提供してもよく、レーザプリントヘッドは、印刷データをレーザパワー制御システム(例えば、
図20に関連して上述したレーザ出力制御システム2006)に提供してもよい。
【0659】
上述したように、サーマル印刷技術を利用する印刷装置では、プリントアウトの濃さ及びコントラストは、列内に印刷される前のドット、現在のドット、及び将来のドット、並びに全セグメントの期間(例えば、ラインを印刷するためのオン時間)に依存する。いくつかの実施形態では、1つのラインは4つのセグメントからなり、これは、印刷装置が次のラインを印刷する前に同じラインを4回印刷することを意味する。オン期間の背後にある計算は、任意の種類のバーコード/プリントアウトに対する最良の一致を識別するためのテストケースに基づいてもよい。しかしながら、この方法は、全ての種類のプリントアウト及びバーコードに対して機能するわけではない。更に、画像処理技術を使用することは、印刷動作及び他のタスクを実行しながらプリンタCPUが効率的に処理するのに時間がかかり、プロセス集約的である可能性があり、したがって、そのような技術は多くの印刷装置に適していない可能性がある。更に、サーマル印刷装置で使用される熱管理アルゴリズムは、印刷技術が異なるため、レーザ印刷装置に使用することができない。例えば、上述したように、サーマル印刷装置で使用される熱管理アルゴリズムは、ライン毎の印刷専用であってもよく、一方、レーザ印刷装置は、ドット毎に印刷する。
【0660】
本開示の例示的な実施形態は、レーザ印刷技術を利用する印刷装置におけるコントラスト及び濃さの調節に関連する技術的課題を克服し得る。ここで
図81を参照すると、例示的な方法8100が示される。具体的には、例示的な方法8100は、濃さ設定入力及び/又はコントラスト設定入力に応答してパワーレベルを調節する例示的な工程/動作を示す。いくつかの実施形態では、コントラスト及び濃さ設定修正は、印刷装置回路のプリントヘッドのコントローラ(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008であるが、これに限定されない)によって行われ、これにより、メインプリンタCPUが集中的な濃さ/コントラスト調節のいずれも処理しないので、印刷動作効率を向上させることができる。
【0661】
図81に示される例において、例示的な方法8100は、ブロック8101から始まり、次いで、工程/動作8103に進む。工程/動作8103において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、印刷データを受信してもよい。
【0662】
いくつかの実施形態では、印刷データは画像バッファの形態であってもよい。いくつかの実施形態では、印刷装置のプロセッサ(例えば、印刷装置のメインCPU)は、印刷媒体上に印刷されるバーコード、テキスト、画像、及び/又は同等物を表すデータを含む生印刷データを受信してもよい。印刷装置のプロセッサ(例えば、印刷装置のメインCPU)は、生印刷データに少なくとも部分的に基づいて画像バッファを生成し、生印刷データのための一時記憶を提供してもよい。プリントヘッドが生印刷データによって表されるバーコード、テキスト、画像、及び/又は同等物の印刷を開始する前に、印刷装置のプロセッサは、画像バッファをプリントヘッドのコントローラ(
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない)に提供してもよい。
【0663】
いくつかの実施形態では、印刷データは、少なくとも第1のパワーレベルを示してもよい。本開示では、「パワーレベル」という用語は、印刷動作を行うときにレーザ源に提供されるパワーの量を指す。いくつかの実施形態では、パワーレベルは、レーザ源に提供することができる最大パワーのパーセンテージとして表されてもよい。例えば、パワーレベルが100%であるとき、最大パワーがレーザ源に提供され、それは次に完全に黒いドットを生成する。パワーレベルが0%であるとき、最小パワーがレーザ源に提供されるか、又はパワーが提供されず、それによって完全に白いドットが生成される。
【0664】
いくつかの実施形態では、第1のパワーレベルは、プリントヘッドによって印刷媒体上に印刷される第1のドットに関連付けられる。濃さ又はコントラスト調節が行われない例では、プリントヘッド内のレーザ源に提供されるパワーレベルは、第1のパワーレベルに等しい。例えば、第1のパワーレベルが40%に等しい場合、濃さ又はコントラスト調節が行われないとき、レーザ源に提供されるパワーレベルは40%に等しく、レーザ源は最大パワーの40%で第1のドットを印刷する。第1のパワーレベルが72%に等しい場合、濃さ又はコントラスト調節が行われないとき、レーザ源に提供されるパワーレベルは72%に等しく、レーザ源は最大パワーの72%で第1のドットを印刷する。第1のパワーレベルと、濃さ又はコントラスト調節が行われないときにレーザ源に提供されるパワーレベルとの間のこの関係は、
図82に示される例示的な
図8200の曲線8202によって示される。
図82に示される例示的な
図8200では、0%のパワーレベルがレーザ源に提供されるとき、レーザ源は完全に白いドットを印刷する。100%がレーザ源に提供されるとき、レーザ源は完全に黒いドットを印刷する。第1のパワーレベルと、濃さ又はコントラストの調節が行われないときにレーザ源に提供されるパワーレベルとの間のこの関係は、以下の例示的なアルゴリズムにも示されている。
パワー(y)=x
【0665】
上記の例示的なアルゴリズムでは、パワー(y)は、レーザ源に提供されるパワーレベルであり、xは、第1のパワーレベルである。
【0666】
図81に戻って参照すると、工程/動作8103の後、例示的な方法8100は、工程/動作8105に進む。工程/動作8105において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、濃さ設定入力を受信してもよい。
【0667】
いくつかの実施形態では、濃さ設定入力は、プリントヘッドのコントローラによって受信されてもよい。上述したように、濃さ設定入力は、プリントアウトにおける所望の濃さレベルを示すことができる。いくつかの実施形態では、濃さ設定入力は、-100%から+100%の間のパーセンテージとして表されてもよい。例えば、-100%の濃さ設定入力は、プリントアウトの濃さを最小に減少させることを示し、+100%の濃さ設定入力は、プリントアウトの濃さを最大に増加させることを示す。いくつかの実施形態では、正の濃さ設定入力が、濃さの増加を示す一方で、負の濃さ設定入力は、濃さの減少を示す。いくつかの実施形態では、濃さ設定入力が0に等しいとき、濃さの変化はない。
【0668】
図81に戻って参照すると、工程/動作8105の後、例示的な方法8100は、工程/動作8107に進む。工程/動作8107において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、パワーレベルを調節してもよい。
【0669】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、プリントヘッドが連続レーザプリントモードにある(例えば、レーザ源がレーザビームを連続的に放射する)ときにパワーレベルを調節してもよい。いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、プリントヘッドがパルスレーザプリントモードにある(例えば、レーザ源が規則的なリズムに基づいてレーザビームの放射を開始及び停止する)ときにパワーレベルを調節してもよい。
【0670】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、濃さ設定入力に少なくとも部分的に基づいて、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節してもよい。例えば、コントローラは、以下の例示的なアルゴリズムに基づいてパワーレベルを調節してもよい。
【0671】
【0672】
上記のアルゴリズムでは、xは、0%以上100%以下である第1のパワーレベルである。濃さは、-100%以上100%以下である、ユーザによって調節可能な濃さ設定入力である。比率%は、2つの濃さレベル間のステップサイズに基づいて印刷装置によって予め定められ、固定された濃さステップサイズ比である。言い換えれば、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節することは、濃さステップサイズ比に更に基づく。いくつかの実施形態では、濃さステップサイズ比は25%である。いくつかの実施形態では、濃さステップサイズ比は25%未満である。いくつかの実施形態では、濃さステップサイズ比は25%超である。
【0673】
上記のアルゴリズムでは、最小値計算及び最大値計算は、計算値が0%未満又は100%超である場合、第2のパワーレベルP(y)を0%又は100%の間でクリップ/正規化するために利用される。以下は、第1のパワーレベルxが60%に等しく、濃さステップサイズ比比率%が25%に等しく、濃さ設定入力濃さが15%に等しい仮定的使用事例における第2のパワーレベルP(y)の計算例である。
【0674】
【0675】
図83は、複数の濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す例示的な
図8300である。
【0676】
具体的には、曲線8301は、+100%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8303は、+75%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8305は、+50%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8307は、+25%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8309は、0%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8311は、-25%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8313は、-50%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8315は、-75%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8317は、-100%を示す濃さ設定入力を受信することに応答した第1のパワーレベルと第2のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。
【0677】
図84は、例示的なプリントアウトの例示的な画像を示す。
図85は、濃さが増加された後の
図83の例示的なプリントアウトの例示的な画像を示す。
図86は、
図83の印刷物の濃さを減少させた後の例示的なプリントアウトの例示的な画像を示す。
【0678】
図83~
図86の例に示すように、濃さ設定入力に関連する濃さ増加(例えば、正の濃さ設定入力)を受信することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに増加させる。換言すれば、第2のパワーレベルは第1のパワーレベルよりも高く、プリントアウト全体を濃くする。濃さ設定入力に関連する濃さ減少(例えば、負の濃さ設定入力)を受信することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに減少させる。換言すれば、第2のパワーレベルは第1のパワーレベルよりも低く、プリントアウト全体をより明るくする。
【0679】
図81に戻って参照すると、工程/動作8107の後、例示的な方法8100は、工程/動作8109に進む。工程/動作8109において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、コントラスト設定入力を受信してもよい。
【0680】
いくつかの実施形態では、コントラスト設定入力は、プリントヘッドのコントローラによって受信されてもよい。上述したように、コントラスト設定入力は、プリントアウトにおける所望のレベルのコントラストを示してもよい。いくつかの実施形態では、コントラスト設定入力は、-100%から+100%の間のパーセンテージとして表されてもよい。例えば、-100%のコントラスト設定入力は、プリントアウトにおけるコントラストを最小に減少させることを示し、+100%のコントラスト設定入力は、プリントアウトにおけるコントラストを最大に増加させることを示す。いくつかの実施形態では、正のコントラスト設定入力はコントラスト増加を示し、負のコントラスト設定入力はコントラスト減少を示す。いくつかの実施形態では、コントラスト設定入力が0に等しいとき、コントラストの変化はない。いくつかの実施形態では、コントラスト設定入力は、白色と黒色との間の勾配及び/又は曲線を修正し、したがって、プリントアウトをより灰色にする(コントラストを減少させる)か、又はより白黒にする(コントラストを増加させる)ことができる。
【0681】
図81に戻って参照すると、工程/動作8109の後、例示的な方法8100は、工程/動作8111に進む。工程/動作8111において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、パワーレベルを調節してもよい。
【0682】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、プリントヘッドが連続レーザプリントモードにある(例えば、レーザ源がレーザビームを連続的に放射する)ときにパワーレベルを調節してもよい。いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、プリントヘッドがパルスレーザプリントモードにある(例えば、レーザ源が規則的なリズムに基づいてレーザビームの放射を開始及び停止する)ときにパワーレベルを調節してもよい。
【0683】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、コントラスト設定入力に少なくとも部分的に基づいて、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節してもよい。例えば、コントローラは、以下の例示的なアルゴリズムに基づいてパワーレベルを調節してもよい。
【0684】
【0685】
【0686】
上記のアルゴリズムでは、xは、0%以上100%以下である第2のパワーレベルである。コントラストは、-100%以上100%以下である、ユーザによって調節可能なコントラスト設定入力である。比率%は、2つのコントラストレベル間の勾配の急峻度に基づいて印刷装置によって予め決定され、固定されたコントラストステップサイズ比である。言い換えれば、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節することは、コントラストステップサイズ比に更に基づく。いくつかの実施形態では、コントラストステップサイズ比は25%である。いくつかの実施形態では、コントラストステップサイズ比は25%未満である。いくつかの実施形態では、コントラストステップサイズ比は25%超である。Aは、曲率に対する所定の固定振幅値である。いくつかの実施形態では、Aは、1に設定される。いくつかの実施形態では、Aは、他の値に設定される。
【0687】
上記のアルゴリズムにおいて最小値計算及び最大値計算は、計算値が0%未満又は100%超である場合、第3のパワーレベルP(y)を0%又は100%の間でクリップ/正規化するために利用される。fは、パワーレベルが正規化されているかどうかに基づく周波数値である。上記のアルゴリズムでは、パワーレベルは正規化されるため、fは100に設定される。パワーレベルが正規化されていない例では、fは、最大パワーレベル値に設定される。
【0688】
以下は、第2のパワーレベルxが60%に等しく、コントラストステップサイズ比比率%が25%に等しく、コントラスト設定入力コントラストが+55%に等しく、振幅Aが1に等しく、周波数fが100%に等しい仮定的使用事例における第3のパワーレベルP(y)の計算例である。
【0689】
【0690】
図87は、コントラスト設定入力を受信することに応答して第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の関係を示す曲線8703を含む例示的な
図8700を示す。具体的には、コントラスト設定入力は、+100%のコントラスト増加を示す。曲線8701は、コントラスト設定入力が受信されない場合の第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の関係を示す。
【0691】
図87において、線8705は、例示的なパワーレベル閾値を示す。
図87に示す例では、例示的なパワーレベル閾値は50%に設定される。いくつかの実施形態では、例示的なパワーレベル閾値は50%未満であってもよい。いくつかの実施形態では、例示的なパワーレベル閾値は、50%超であってもよい。
【0692】
図87に示すように、コントラスト設定入力に関連するコントラスト増加を受信し、第2のパワーレベルがパワーレベル閾値(例えば、50%超)を満たすと決定したことに応じて、プリントヘッドのコントローラは、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに増加させる(例えば、第3のパワーレベルは第2のパワーレベルよりも高い)。換言すれば、コントラストが増加すると、より暗いドット(例えば、50%を超える)の出力パワーが増加し、ドットを更に暗くする。
【0693】
コントラスト設定入力に関連するコントラスト増加を受信し、第2のパワーレベルがパワーレベル閾値を満たさない(例えば、50%未満)と決定することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに減少させる(例えば、第3のパワーレベルは第2のパワーレベルより低い)。換言すれば、コントラストが増加すると、より明るいドット(例えば、50%未満)の出力パワーが減少し、ドットを更に明るくする。
【0694】
図88は、コントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の関係を示す曲線8804を含む例示的な
図8800を示す。具体的には、コントラスト設定入力は、-100%のコントラスト減少を示す。曲線8802は、コントラスト設定入力が受信されない場合の第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の関係を示す。
【0695】
図88において、線8806は、例示的なパワーレベル閾値を示す。
図88に示される例では、例示的なパワーレベル閾値は50%に設定される。いくつかの実施形態では、例示的なパワーレベル閾値は50%未満であってもよい。いくつかの実施形態では、例示的なパワーレベル閾値は、50%超であってもよい。
【0696】
図88に示すように、コントラスト設定入力に関連するコントラスト低下を受信し、第2のパワーレベルがパワーレベル閾値(例えば、50%超)を満たすと決定したことに応じて、プリントヘッドのコントローラは、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに低下させる(例えば、第3のパワーレベルは第2のパワーレベルよりも低い)。換言すれば、コントラストが減少すると、より暗いドット(例えば、50%以上)に対する出力パワーが減少し、ドットをより明るくする。
【0697】
コントラスト設定入力に関連するコントラスト低下を受信し、第2のパワーレベルがパワーレベル閾値を満たさない(例えば、50%未満)と決定することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに増加させる(例えば、第3のパワーレベルは第2のパワーレベルより高い)。言い換えれば、コントラストが減少すると、より明るいドット(例えば、50%未満)の出力パワーが増加し、ドットをより明るくする。
【0698】
図89は、複数のコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す例示的な
図8900である。
【0699】
具体的には、線8919は、50%における例示的なパワーレベル閾値を示す。曲線8901は、+100%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8903は、+75%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8905は、+50%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8907は、+25%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8909は、0%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8911は、-25%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8913は、-50%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8915は、-75%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。曲線8917は、-100%を示すコントラスト設定入力を受信することに応答した第2のパワーレベルと第3のパワーレベルとの間の例示的な関係を示す。
【0700】
図90は、例示的なプリントアウトの例示的な画像を示す。
図91は、コントラストが増加した後の
図90の例示的なプリントアウトの例示的な画像を示す。
図92は、コントラストが減少した後の
図90の例示的なプリントアウトの例示的な画像を示す。
【0701】
図81に戻って参照すると、工程/動作8111の後、例示的な方法8100は、工程/動作8115に進む。工程/動作8115において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、入力パワーを供給してもよい。
【0702】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、第3のパワーレベルをプリントヘッドのレーザパワー制御システムに提供してもよい。上述したように、第3のパワーレベルは、濃さ設定入力及びコントラスト設定入力に基づいて調節されている。プリントヘッドのレーザパワー制御システムは、プリントヘッドのレーザサブシステムに第3のパワーレベルで第1のドットを印刷させるように構成される。したがって、印刷装置は、それぞれ、濃さ設定入力及びコントラスト設定入力を介してユーザによって提供されるような所望の濃さレベル及び所望のコントラストレベルで第1のドットを印刷する。
【0703】
図81に戻って参照すると、工程/動作8115に続いて、例示的な方法8100は、工程/動作8117に進み、終了する。
【0704】
いくつかの実施形態では、工程/動作8111に続いて、かつ工程/動作8115に先立って、例示的方法8100は、工程/動作8113に進んでもよい。工程/動作8117において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008なであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、平滑化/鮮明化アルゴリズムを適用してもよい。
【0705】
ここで
図93を参照すると、例示的な方法9300が示される。具体的には、例示的な方法9300は、平滑度設定入力及び/又は鮮明度設定入力に応答してパワーレベルを調節する例示的な工程/動作を示す。
【0706】
本開示の様々な実施形態では、濃さ及びコントラストを修正することによって、通常、バーコードのバー間に見られるであろう、印刷の白黒領域を分離する縁部におけるアーチファクトを見ることが可能である。したがって、濃さ設定入力及び/又はコントラスト設定入力に基づいてパワーレベルを調節することに続いて、本開示の例示的な方法は、パワーレベルを更に調節して、縁部の平滑度又は鮮明度を高め得る。
【0707】
図93に示される例において、例示的な方法9300は、ブロック9301から始まり、次いで、工程/動作9303に進む。工程/動作9303において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、複数のドットを決定してもよい。
【0708】
例えば、印刷装置のプリントヘッドのコントローラは、画像バッファ又は印刷データから第1のドット、第2のドット、及び第3のドットを決定し得る。第1ドット、第2ドット及び第3ドットのそれぞれは、印刷装置によって印刷媒体に印刷される。いくつかの実施形態では、第2のドットは、第1のドットと第3のドットとの間に位置決めされる。例えば、第1ドットが左側にあり、第2ドットが中央にあり、第3ドットが右側にあってもよい。
【0709】
図93に戻って参照すると、工程/動作9303の後、例示的な方法9300は、工程/動作9305に進む。工程/動作9305において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、複数のドットに関連する複数のパワーレベルを決定してもよい。
【0710】
上記の例から続けると、コントローラは、第1のドットに関連する第1のパワーレベル、第2のドットに関連する第2のパワーレベル、及び第3のドットに関連する第3のパワーレベルを決定し得る。上述したように、第1のパワーレベル、第2のパワーレベル、及び第3のパワーレベルのそれぞれは、濃さ設定入力及び/又はコントラスト設定入力に基づいて(例えば、少なくとも
図81に記載された例示的な方法に基づいて)調節されている。
【0711】
図93に戻って参照すると、工程/動作9305の後、例示的な方法9300は、工程/動作9307に進む。工程/動作9307において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、平滑度設定入力又は鮮明度設定入力を受信してもよい。
【0712】
本開示では、「平滑度設定入力」という用語は、印刷出力における縁部の平滑度を増加させるユーザ要求を示す、(例えば、
図1に関連して上述されたUI140などであるが、これに限定されない、本明細書に記載の種々のユーザインターフェースを介して)ユーザによって提供される入力を指す。換言すれば、平滑度設定入力は、プリントアウト内の黒と白との間の分離を減少させ、白から黒への領域間のより緩やかな勾配を提供するユーザ要求を示す。
【0713】
「鮮明度設定入力」という用語は、プリントアウトにおける縁部の鮮明度を増大させるユーザ要求を示す、(例えば、
図1に関連して上述したUI140などであるがこれに限定されない、本明細書に記載される様々なユーザインターフェースを介して)ユーザによって提供される入力を指す。換言すれば、鮮明度設定入力は、プリントアウト内の黒と白との間の分離を増加させ、白から黒への領域間の勾配を減少させるユーザ要求を示す。
【0714】
図93に戻って参照すると、工程/動作9307の後、例示的な方法9300は、工程/動作9309に進む。工程/動作9309において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、少なくとも1つのパワーレベルを調節してもよい。
【0715】
いくつかの実施形態では、コントローラは、平滑度設定入力又は鮮明度設定入力を受信することに応答して、第1のパワーレベル及び第3のパワーレベルに少なくとも部分的に基づいて第2のパワーレベルを調節してもよい。例えば、コントローラは、3つのドット(例えば、左ドット、現在/中央ドット、及び右ドット)にわたる畳み込みを計算し、アレイ乗算を適用してもよい。
【0716】
例えば、平滑度設定入力を受信することに応答して、コントローラは、以下の例示的なアルゴリズムに基づいてパワーレベルを調節してもよい。
【0717】
【0718】
上記の例では、ドット第1は、第1のドットに関連付けられたパワーレベルであり、ドット第2は、平滑度設定入力を受信する前の第2のドットに関連付けられたパワーレベルであり、
【0719】
【数14】
は、平滑度設定入力を受信した後の第2のドットに関連付けられたパワーレベルであり、ドット
第3は、第3のドットに関連付けられたパワーレベルである。いくつかの実施形態では、平滑度設定入力を受信することに応答して、印刷装置は、パワーレベル
【0720】
【数15】
に基づいて第2のドットを印刷してもよい。いくつかの実施形態では、カーネル行列は、上記の例示的なアルゴリズムとは異なり得る。いくつかの実施形態では、カーネル行列は、1×3の代わりに3×3になるように拡張されてもよい。
【0721】
別の例として、鮮明度設定入力を受信することに応答して、コントローラは、以下の例示的なアルゴリズムに基づいてパワーレベルを調節することができる。
【0722】
【0723】
上記の例では、ドット第1は、第1のドットに関連付けられたパワーレベルであり、ドット第2は、鮮明度設定入力を受信する前の第2のドットに関連付けられたパワーレベルであり、
【0724】
【数17】
は、鮮明度設定入力を受信した後の第2のドットに関連付けられたパワーレベルであり、ドット
第3は。第3のドットに関連付けられたパワーレベルである。いくつかの実施形態では、鮮明度設定入力を受信することに応答して、印刷装置は、パワーレベル
【0725】
【数18】
に基づいて第2のドットを印刷してもよい。いくつかの実施形態では、カーネル行列は、上記の例示的なアルゴリズムとは異なり得る。いくつかの実施形態では、カーネル行列は、1×3の代わりに3×3になるように拡張されてもよい。
【0726】
図93に戻って参照すると、工程/動作9309に続いて、例示的な方法9300は、工程/動作9311に進み、終了する。
【0727】
上記の説明は、濃さ設定入力、コントラスト設定入力、平滑度設定入力、及び/又は鮮明度設定入力に基づいてパワーレベルを調節する例示的な方法及びアルゴリズムを提供するが、本開示の範囲は上記の説明に限定されないことに留意されたい。いくつかの例では、濃さ設定入力、コントラスト設定入力、平滑度設定入力、及び/又は鮮明度設定入力に応答して、印刷装置のプリントヘッドのコントローラは、プリントヘッドのデューティサイクルを調節してもよい。
【0728】
(フルラインの印刷期間を調節する)サーマル印刷技術を利用する印刷装置とは対照的に、レーザ印刷技術を利用する例示的な印刷装置は、パルスモードで動作し、ドット当たりのパルスのデューティサイクルを調節し得る。したがって、レーザ印刷技術を利用する例示的な印刷装置は、適切な印刷品質及びグレースケール制御を可能にするが、サーマル印刷技術を利用する印刷装置は、グロス調節を行うことしかできない場合があり、ラベルのある部分の印刷品質を向上させ、他の部分の印刷品質を(全ての種類の組み合わせに対して最適化することができないドット履歴制御に起因して)低下させる。
【0729】
本開示では、「デューティサイクル」という用語は、ドットを印刷する総時間量と比較した、ドットを印刷するときにレーザ源がオンにされる時間量を指す。ここで
図94~
図96を参照すると、3つの例示的なデューティサイクルが示されている。
【0730】
図94は、例示的な50%デューティサイクルを示し、レーザ源は、ドットを印刷するときに50%の時間オンになり、ドットを印刷するときに50%の時間オフになる。いくつかの例では、結果として得られる平均パワーは、印刷ドットを50%グレーと同等にする。
図95は、例示的な100%デューティサイクルを示し、レーザ源は、ドットを印刷するときに100%の時間オンになり、ドットを印刷するときに0%の時間オフになる。いくつかの例において、結果として得られる平均パワーは、印刷されたドットを完全な黒と同等にする。
図96は、例示的な0%デューティサイクルを示しており、レーザ源は、ドットを印刷するときに0%の時間オンになり、ドットを印刷するときに100%の時間オフになる。いくつかの例では、結果として得られる平均パワーは、印刷されたドットを完全な白と同等にする。
【0731】
ここで
図97を参照すると、例示的な方法9700が示される。具体的には、例示的な方法9700は、濃さ設定入力及び/又はコントラスト設定入力に応答してデューティサイクルを調節する例示的な工程/動作を示す。いくつかの実施形態では、コントラスト及び濃さ設定修正は、印刷装置回路のプリントヘッドのコントローラ(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008であるが、これに限定されない)によって行われ、これにより、メインプリンタCPUが集中的な濃さ/コントラスト調節のいずれも処理しないため、印刷動作効率を向上させることができる。
【0732】
図97に示される例では、例示的な方法9700は、ブロック9701から始まり、次いで、工程/動作9703に進む。工程/動作9703において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、印刷データを受信してもよい。
【0733】
上述したように、印刷データはイメージバッファの形態であってもよい。いくつかの実施形態では、印刷装置のプロセッサ(例えば、印刷装置のメインCPU)は、印刷媒体上に印刷されるバーコード、テキスト、画像、及び/又は同等物を表すデータを含む生印刷データを受信してもよい。印刷装置のプロセッサ(例えば、印刷装置のメインCPU)は、生印刷データに少なくとも部分的に基づいて画像バッファを生成し、生印刷データのための一時記憶を提供してもよい。プリントヘッドが生印刷データによって表されるバーコード、テキスト、画像、及び/又は同等物の印刷を開始する前に、印刷装置のプロセッサは、画像バッファをプリントヘッドのコントローラ(
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない)に提供してもよい。
【0734】
いくつかの実施形態では、印刷データは、少なくとも第1のデューティサイクルを示してもよい。いくつかの実施形態では、第1のデューティサイクルは、プリントヘッドによって印刷媒体上に印刷される第1のドットに関連付けられる。濃さ又はコントラスト調節が行われない例では、プリントヘッド内のレーザ源に提供されるデューティサイクルは、第1のデューティサイクルに等しい。
【0735】
図97に戻って参照すると、工程/動作9703の後、例示的な方法9700は、工程/動作9705に進む。工程/動作9705において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、濃さ設定入力を受信してもよい。
【0736】
いくつかの実施形態では、濃さ設定入力は、プリントヘッドのコントローラによって受信されてもよい。上述したように、濃さ設定入力は、プリントアウトにおける所望の濃さレベルを示すことができる。いくつかの実施形態では、濃さ設定入力は、-100%から+100%の間のパーセンテージとして表されてもよい。
【0737】
図97に戻って参照すると、工程/動作9705の後、例示的な方法9700は、工程/動作9707に進む。工程/動作9707において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、デューティサイクルを調節してもよい。
【0738】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、濃さ設定入力に少なくとも部分的に基づいて、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節してもよい。例えば、コントローラは、以下の例示的なアルゴリズムに基づいてデューティサイクルを調節してもよい。
【0739】
【0740】
上記のアルゴリズムでは、xは、0%以上100%以下である、第1のデューティサイクルである。濃さは、-100%以上100%以下である、ユーザによって調節可能な濃さ設定入力である。比率%は、2つの濃さレベル間のステップサイズに基づいて印刷装置によって予め定められ、固定された濃さステップサイズ比である。言い換えれば、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節することは、濃さステップサイズ比に更に基づく。いくつかの実施形態では、濃さステップサイズ比は25%である。いくつかの実施形態では、濃さステップサイズ比は25%未満である。いくつかの実施形態では、濃さステップサイズ比は25%超である。
【0741】
上記アルゴリズムにおいて、最小値計算及び最大値計算は、計算値が0%未満又は100%を超える場合、第2のデューティサイクルP(y)を0%又は100%の間でクリップ/正規化するために利用される。以下は、第1のデューティサイクルxが60%に等しく、濃さステップサイズ比比率%が25%に等しく、濃さ設定入力濃さが15%に等しい仮定的使用事例における第2のデューティサイクルP(y)の計算例である。
【0742】
【0743】
上記の計算例に示されるように、濃さ設定入力に関連する濃さ増加(例えば、正の濃さ設定入力)を受信することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに増加させる。換言すれば、第2のデューティサイクルは第1のデューティサイクルよりも高く、プリントアウト全体を暗くする。濃さ設定入力に関連する濃さ減少(例えば、負の濃さ設定入力)を受信することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに減少させる。換言すれば、第2のデューティサイクルは第1のデューティサイクルよりも低く、プリントアウト全体をより明るくする。
【0744】
図97に戻って参照すると、工程/動作9707の後、例示的な方法9700は、工程/動作9709に進む。工程/動作9709において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、コントラスト設定入力を受信してもよい。
【0745】
いくつかの実施形態では、コントラスト設定入力は、プリントヘッドのコントローラによって受信されてもよい。上述したように、コントラスト設定入力は、プリントアウトにおける所望のレベルのコントラストを示してもよい。いくつかの実施形態では、コントラスト設定入力は、-100%から+100%の間のパーセンテージとして表されてもよい。
【0746】
図97に戻って参照すると、工程/動作9709の後、例示的な方法9700は、工程/動作9711に進む。工程/動作9711において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、デューティサイクルを調節してもよい。
【0747】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、コントラスト設定入力に少なくとも部分的に基づいて、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに調節してもよい。例えば、コントローラは、以下の例示的なアルゴリズムに基づいてデューティサイクルを調節してもよい。
【0748】
【0749】
上記のアルゴリズムでは、xは、0%以上100%以下である、第2のデューティサイクルである。コントラストは、-100%以上100%以下である、ユーザによって調節可能なコントラスト設定入力である。比率%は、2つのコントラストレベル間の勾配の急峻度に基づいて印刷装置によって予め決定され、固定されたコントラストステップサイズ比である。言い換えれば、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに調節することは、コントラストステップサイズ比に更に基づく。いくつかの実施形態では、コントラストステップサイズ比は25%である。いくつかの実施形態では、コントラストステップサイズ比は25%未満である。いくつかの実施形態では、コントラストステップサイズ比は25%超である。Aは、曲率に対する所定の固定振幅値である。いくつかの実施形態では、Aは、1に設定される。いくつかの実施形態では、Aは、他の値に設定される。
【0750】
上記のアルゴリズムにおいて最小値計算及び最大値計算は、計算値が0%未満又は100%超である場合、第3のデューティサイクルP(y)を0%又は100%の間でクリップ/正規化するために利用される。fは、デューティサイクルが正規化されているかどうかに基づく周波数値である。上記のアルゴリズムでは、デューティサイクルは正規化されるため、fは、100に設定される。デューティサイクルが正規化されていない例では、fは、最大デューティサイクル値に設定される。
【0751】
以下は、第2のデューティサイクルxが60%に等しく、コントラストステップサイズ比比率%が25%に等しく、コントラスト設定入力コントラストが+55%に等しく、振幅Aが1に等しく、周波数fが100%に等しい仮定的使用事例における第3のデューティサイクルP(y)の計算例である。
【0752】
【0753】
上述したものと同様に、コントラスト設定入力に関連するコントラスト増加を受信し、第2のデューティサイクルがデューティサイクル閾値(例えば、50%超)を満たすと決定することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに増加させる(例えば、第3のデューティサイクルは第2のデューティサイクルよりも高い)。換言すれば、コントラストが増加すると、より暗いドット(例えば、50%を超える)のデューティサイクルが増加し、ドットを更に暗くする。コントラスト設定入力に関連するコントラスト増加を受信し、第2のデューティサイクルがデューティサイクル閾値を満たさない(例えば、50%未満)と決定することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに減少させる(例えば、第3のデューティサイクルは第2のデューティサイクルより低い)。換言すれば、コントラストが増加すると、より明るいドット(例えば、50%未満)のデューティサイクルが減少し、ドットが更に明るくなる。
【0754】
上述したものと同様に、コントラスト設定入力に関連するコントラスト減少を受信し、第2のデューティサイクルがデューティサイクル閾値(例えば、50%超)を満たすと決定することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに減少させる(例えば、第3のデューティサイクルは第2のデューティサイクルよりも低い)。換言すれば、コントラストが減少すると、より暗いドット(例えば、50%以上)に対するデューティサイクルが減少し、ドットをより明るくする。コントラスト設定入力に関連するコントラスト低下を受信し、第2のデューティサイクルがデューティサイクル閾値を満たさない(例えば、50%未満)と決定することに応答して、プリントヘッドのコントローラは、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに増加させる(例えば、第3のデューティサイクルは第2のデューティサイクルより高い)。言い換えれば、コントラストが減少すると、明るいドット(例えば、50%未満)のデューティサイクルが増加し、ドットが暗くなる。
【0755】
図97に戻って参照すると、工程/動作9711の後、例示的な方法9700は、工程/動作9713に進む。工程/動作9713において、処理回路(例えば、
図20に関連して上述したプリントヘッド302のコントローラ2008などであるが、これに限定されない印刷装置のプリントヘッドのコントローラ)は、デューティサイクルを提供してもよい。
【0756】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドのコントローラは、第3のデューティサイクルをプリントヘッドのレーザパワー制御システムに提供してもよい。上述したように、第3のデューティサイクルは、濃さ設定入力及びコントラスト設定入力に基づいて調節されている。プリントヘッドのレーザパワー制御システムは、プリントヘッドのレーザサブシステムに第3のデューティサイクルで第1のドットを印刷させるように構成される。したがって、印刷装置は、それぞれ、濃さ設定入力及びコントラスト設定入力を介してユーザによって提供されるような所望の濃さレベル及び所望のコントラストレベルで第1のドットを印刷する。
【0757】
図97に戻って参照すると、工程/動作9713に続いて、例示的な方法9700は、工程/動作9715に進み、終了する。
【0758】
上記の説明は、濃さ及び/又はコントラストを調節するための例示的なアルゴリズムを提供するが、本開示の範囲は上記の説明に限定されないことに留意されたい。例えば、例示的な実施形態は、例示的なアルゴリズムに加えて、又はその代替として、1つ以上のルックアップテーブルを実装してもよい。
【0759】
上記で説明したように、例示的なアルゴリズムを実装するとき、各ドットに関連するパワーレベルは、濃さアルゴリズムに入力され、次いでコントラストアルゴリズムに入力されて、事前計算をほとんど又は全く必要とせずに、結果として生じる出力パワーを計算する。最後に計算されたパワーレベルは、現在のドットを印刷するためにレーザパワー制御サブシステムに送られる。
【0760】
1つ以上のルックアップテーブルが実装される実施形態では、濃さ調節及び/又はコントラスト調節のためのルックアップテーブル全体が、可能なパワーレベル及び/又はデューティサイクルのそれぞれについて事前に計算される。他の実施形態では、プロセッサは、ルックアップテーブルのそれぞれについて0~100%の入力範囲全体を計算してもよい。入力(例えば、第1のパワーレベル又は第1のデューティサイクル)がプリントヘッドのコントローラに提供されるとき、コントローラは、いかなる計算も行わずに、結果として生じる出力を直接フェッチすることができる。
【0761】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、限定はされないが、少なくとも
図81に関連して説明されるものを含む、上述される例に基づいて、パワーレベルに関する濃さ調節のためのルックアップテーブルを計算してもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、限定はされないが、少なくとも
図81に関連して説明されるものを含む、上述される例に基づいて、パワーレベルに関するコントラスト調節のためのルックアップテーブルを計算してもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、限定はされないが、少なくとも
図81に関連して説明されるものを含む、上述される例に基づいて、パワーレベルに関する濃さ調節及びコントラスト調節のためのルックアップテーブルを計算してもよい。
【0762】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、限定はされないが、少なくとも
図97に関連して説明されるものを含む、上述される例に基づいて、デューティサイクルに関する濃さ調節のためのルックアップテーブルを計算してもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、限定はされないが、少なくとも
図97に関連して説明されるものを含む、上述される例に基づいて、デューティサイクルに関するコントラスト調節のためのルックアップテーブルを計算してもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、限定はされないが、少なくとも
図97に関連して説明されるものを含む、上述される例に基づいて、デューティサイクルに関する濃さ調節及びコントラスト調節のためのルックアップテーブルを計算してもよい。
【0763】
一例として、+50%を示す濃さ設定入力に対する例示的な簡略化されたルックアップテーブルが以下に提供される。ルックアップテーブルは、パワーレベル及びデューティサイクルの両方に対して機能することができる。例えば、第1のパワーレベル又はデューティサイクルが30%である場合、第2のパワーレベル又はデューティサイクルは42.5%である。別の例として、第1のパワーレベル又はデューティサイクルが60%である場合、第2のパワーレベル又はデューティサイクルは72.5%である。両方の例において、総パワーは、ドットをより暗くするために増加される。
【0764】
【0765】
したがって、本開示の様々な実施形態によれば、プリントヘッドのコントローラは、濃さ設定ルックアップテーブルに基づいて、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節してもよい。追加的に又は代替的に、プリントヘッドのコントローラは、コントラスト設定ルックアップテーブルに更に基づいて、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節してもよい。
【0766】
いくつかの実施形態では、例示的なアルゴリズムとルックアップテーブルの両方の組み合わせが使用されてもよい。例えば、プリントヘッドのコントローラは、濃さ設定ルックアップテーブルに基づいて第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節してもよく、少なくとも
図81に関連して上述した例示的なアルゴリズムに基づいて第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節してもよい。別の例として、プリントヘッドのコントローラは、少なくとも
図81に関連して上述した例示的なアルゴリズムに基づいて第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節してもよく、コントラスト設定ルックアップテーブルに基づいて第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節してもよい。別の例として、プリントヘッドのコントローラは、少なくとも
図97に関連して上述した例示的なアルゴリズムに基づいて濃さ設定ルックアップテーブルに基づいて第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節してもよく、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに調節してもよい。別の例として、プリントヘッドのコントローラは、少なくとも
図97に関連して上述した例示的なアルゴリズムに基づいて第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節してもよく、コントラスト設定ルックアップテーブルに基づいて第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに調節してもよい。
【0767】
したがって、本開示の様々な実施形態は、レーザ印刷技術を利用する印刷装置における濃さ及びコントラスト設定調節の改善を提供する。例えば、濃さ及びコントラスト設定調節に関連する計算及び動作は、より高速な処理のために、及びメインプリンタCPUを計算から解放するために、レーザプリントヘッド自体によって処理される。印刷される各ドットに対する出力パワーレベル及び/又はデューティサイクルのいずれか又は両方を調節するために、濃さ及びコントラストアルゴリズムの様々な例が提供され、それにより、各個々のドットに対するグレースケールレベルを正確に制御することによって、印刷媒体上に改善された印刷品質をもたらす。本発明は、連続レーザモードだけでなく、パルスレーザモードのレーザプリンタにも適用され得る。本開示の様々な例示的な方法は、数学的アルゴリズムによって、1つ以上のルックアップテーブルを介して、又は両方の組み合わせを介して行われ得る。
【0768】
LPHスマートプリントヘッド
多くの例において、サーマルプリントヘッドは、内蔵インテリジェンスを有さない受動部品であってもよい。例示的なサーマルプリントヘッドは、例示的なプリンタによって送信された制御信号/データ信号のみに反応するように構成されてもよい。更に、多くのサーマルプリントヘッドは、ILIT媒体と互換性がない場合がある。
【0769】
本開示の様々な実施形態によれば、様々な有利な特徴を提供するためのインテリジェンスを有するシステム、方法及び装置が提供される。いくつかの例では、印刷ラスタ、ベクトル、再印刷のサポート、エラー処理、プリンタ同期、及びアクティブプリンタ通信機能が提供される。
【0770】
いくつかの実施形態では、プリントヘッドは、複数の部品/素子を備えてもよい。例えば、プリントヘッドは、マイクロコントローラユニット、FPGA、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random-Access Memory(DDR SDRAM)メモリ、双方向通信バス、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0771】
いくつかの例では、ラスタ/ベクトル印刷、プリンタとの完全な同期、及びレーザ走査機能を有する媒体送りをサポートするためのプリントヘッドが提供されてもよい。例示的なプリントヘッドは、シリアル周辺インターフェース(SPI)バス及び制御信号を介して例示的なプリンタとの双方向通信を提供してもよい。SPIバスを使用して、いくつかの例では、プリンタは、例示的なマイクロコントローラユニット及び/又はFPGAのためのファームウェア更新を提供してもよい。一例では、ファームウェア更新は、プリントヘッドが起動するときに実施されてもよい。ファームウェアが破損していないことを保証し、アップグレードが失敗した場合に前のファームウェアに戻る手段を提供するために、チェックサム機能を実装してもよい。いくつかの例では、双方向通信は、プリントヘッドセットアップ、プリントヘッドアラート(例えば、エラー/割込み機能のプリンタへのアラート)、ファームウェアアップグレード、モータ及びレーザ同期、並びに/又は同等物を容易にし得る。多くの既存の解決策とは対照的に、例示的なプリントヘッドは、追加データ(例えば、複数ラインのデータ)を記憶するように構成されてもよい。したがって、例示的なプリントヘッドは、RAMメモリを利用して、例示的なプリンタからデータを取得/フェッチする必要なく、自動再印刷機能(例えば、ラベル全体)を提供することができる。追加的に、例示的なプリントヘッドは、リアルタイムエラー監視及びエラー報告状態(例えば、温度変化、範囲外のパワーレール、重大なレーザエラー、本物のILIT媒体が挿入されていることの検証、自己診断の実行、及び/又は同等物)を例示的なプリンタに提供してもよい。例示的なプリントヘッドは、連続的なプリントヘッドの改善のためのファームウェアアップグレードを現場で可能にすることができる。いくつかの例では、プリントヘッドは、安全でない状態が検出されたときにレーザを遮断するために、安全インターロック機能を組み込んでもよい。追加的に、プリントヘッドは、非ILIT媒体がプリンタに挿入されたときを検出するように、カラー及びグレースケールプリンタなどをサポートするように構成されてもよい。
【0772】
いくつかの例では、マイクロコントローラユニットは、様々なPLL(ポリゴンモータ速度制御及びレーザドットクロックに使用される)をプログラムし、任意の印刷ラベルのためにプリントヘッドを設定/構成する、及び/又はエラー状態のアクティブ監視を提供するために、メインコントローラとして構成されてもよい。
【0773】
いくつかの例では、FPGAは、黒/白印刷又はグレースケール印刷を容易にするために、印刷データを受信し、各ドットをパワー値に変換するように構成されてもよい。追加的に、例示的なFPGAは、ポリゴンモータ、レーザ走査クロック、及びプリンタモータステッピングの間の同期を調節して、いくつかの例では傾斜したプリントアウトをもたらす可能性がある待ち時間なしに、全ての部分が最適に同期されるように確保することができる。追加的に、FPGAは、プリンタCPUとプリントヘッドマイクロコントローラユニットとの間の通信をブリッジし、追加の安全インターロック処理などを提供してもよい。例示的なシステムは、ラスタ印刷及びベクトル印刷の両方、並びにプリンタ側からデータをフェッチすることなくフルラベルを再印刷する能力をサポートし得る。上述したように、いくつかの例では、プリントヘッドは、DDR SDRAMメモリを備えていてもよい。
【0774】
本明細書で説明されるように、ベクトル印刷は、ラインごとに印刷する代わりに、計算された経路に従ってもよい。したがって、印刷画像データを内部メモリに記憶する能力は、ベクトル印刷機能を更にサポートする。追加的に、現在のラベルにエラーが発生し、(ベクトルモード又はラスタモードで)再印刷が要求された場合、プリントヘッドは、メモリからデータを直接フェッチして、最も最近印刷されたラベル及び/又はいくつかの最近印刷されたラベルを再印刷してもよい。
【0775】
MLを使用するレーザ対応バーコードプリンタのための媒体開始オフセット位置を識別及び計算する
いくつかの例では、レーザ対応印刷装置のための媒体の開始位置が不正確に位置決めされる場合があり、その結果、印刷されたラベルが規格外及び/又は使用不能になる場合がある。
【0776】
本開示の様々な実施形態によれば、印刷装置の媒体開始オフセット位置を自動的に決定するためのシステム、方法、及び技術が提供される。
【0777】
第1に、手動で調節された開始位置オフセットが提供されてもよい。例えば、例示的な媒体、モータ及び/又は六角形ミラーの位置に関連する値が提供されてもよい。次いで、手動で調節された開始位置オフセットに加えて、外部環境(例えば、工場振動、ベルト移動、音振動、及び/又は同等物)及び内部環境(例えば、モータ、重量を含む媒体特性、及び/又は同等物)による印刷装置の振動及び移動に関連するデータが捕捉されてもよい。例として、例示的な印刷装置の振動は、モータがより重い媒体を引っ張ることを試みている場合に増大する可能性があり、このことは、レーザオフセットの変位をもたらす可能性がある。取り込まれたデータ/測定されたパラメータに基づいて、訓練データが生成されてもよい。様々な例では、訓練データは、機械学習アルゴリズムを訓練するために利用されてもよい。機械学習アルゴリズムは、開始位置オフセットを自動的に調節するように構成されてもよく、次に、例示的な六角形ミラー及び媒体位置を内部的に調節してもよい。いくつかの例では、機械学習アルゴリズムは、パターンを識別してもよい。例えば、機械学習アルゴリズムは、開始位置オフセットに対する入射振動の比率を識別し、印刷が開始されてもよい目標開始位置オフセットに対応する予測出力を生成するように訓練されてもよい。機械学習アルゴリズムは、捕捉されたデータ/測定されたパラメータ(例えば、検出された振動)に関連する類似性及びパターンを識別し、それに応じて開始位置オフセットを自動的に調節するように構成された階層的クラスタリングアルゴリズムであってもよく、又はそれを含んでもよい。
【0778】
レーザベースのバーコード印刷における低パワーレーザ使用を可能にするための励起ドラムロール
本明細書で説明するように、いくつかの例では、低パワーレーザビーム(例えば、書き込みレーザビーム)が例示的な媒体にマークを照射する前に、高パワーレーザビームを利用して例示的な媒体を事前通電/加熱し得る。
【0779】
本開示の様々な実施形態に従って、励起ドラムロールが提供され得る。励起ドラムロールは、媒体を事前通電/加熱するのに必要なパワーが少なくて済むように、媒体を閾値レベルまで加熱するように構成されてもよい。したがって、より低いパワーのレーザビームを事前励起ビームとして利用することができ、それによって印刷装置による全体的なパワー消費を低減し得る。
【0780】
危険を回避するためのレーザバーコードプリンタのための媒体種類に基づく自動レーザパワー調節
いくつかの例では、例示的なレーザ源のパワー出力は一定である必要があり得る。非標準媒体が例示的な印刷装置で使用される場合、損傷(例えば、火災)が生じる可能性がある。
【0781】
本開示の様々な実施形態によれば、光ビームベースのセンサが提供される。例示的な光ビームベースのセンサは、媒体種類を決定するために利用されてもよく、検出された媒体種類に少なくとも部分的に基づいて例示的な媒体上に集束されるレーザ源のパワー出力を制御するように動作してもよい。そうすることで、媒体及びその周囲への潜在的な損傷が回避され得る。
【0782】
レーザプリントヘッド焦点試験方法
目標DPIを得て、良好な印刷品質を提供するために、レーザ焦点は、印刷装置に取り付けられたときに、目標範囲内に正確に設定される必要があり得る。
【0783】
本開示の様々な実施形態によれば、プリントヘッドのレーザ焦点を決定するための自動化プロセスが提供される。いくつかの例では、自動化プロセスは、焦点設定が目標範囲内にあることを測定及び検証してもよい。いくつかの例では、印刷されたパターンを使用して、特定のレーザ焦点に対する対応する反射率値を決定してもよい。いくつかの例では、例示的な印刷パターンは、DPI及び目標値又は範囲からのサイズ偏差の測定を容易にし得る。様々な例では、検証器スキャナ、反射センサ、1つ若しくはRGBセンサ、1つ若しくは複数の単色光源、又は周囲光源が利用されて、レーザ焦点を決定してもよい。
【0784】
いくつかの例では、例示的なレーザ源によって生成されたビームは、小さなドットを印刷するために焦点に収束し得る。レーザプリントヘッドのパワーは、特定のレーザ反応媒体に対してこの位置で画定されてもよい。ドットサイズは、焦点の外側で印刷が行われるにつれて漸進的に増大してもよい。このことはまた、パワーがより大きな領域に拡散されるにつれて、ドット反射率値を減少させ得る。反射率という用語は、反射される光の量を指してもよく、パーセンテージとして表されてもよい/測定されてもよい。
【0785】
いくつかの例では、マトリックス形式で配置された複数のドットを含む第1の印刷パターンを使用して、レーザ焦点を測定してもよい。ドットサイズは、レーザプリントヘッドの最小解像度及びドット間(例えば、2つのそれぞれのドットの2つの中心点間)の距離によって定義されてもよく、印刷されたドットの群の反射率値に基づいて決定されてもよい。様々な例では、ドットは、焦点で印刷されたときに明確であってもよく、焦点の外側で印刷されたときに現れ得る。したがって、ドットサイズは、印刷が特定の焦点から更に離れて行われるときに増大してもよい。複数の印刷されたドットの反射率値は、ドットサイズが変化するにつれて変化し得る。例えば、焦点で印刷された反射率値は、ドット間の広い余白のために最大となる。ドットサイズが大きくなるにつれて、余白の面積が縮小し、したがって反射率が低下する可能性がある。相関グラフが、焦点に対して異なる位置で印刷された反射率値に基づいて決定されてもよい。次いで、このグラフを使用して、焦点の位置を決定するか、又は焦点が目標範囲内にあるかどうかを決定してもよい。
【0786】
いくつかの例では、例示的な印刷装置は、レーザ反応媒体を検出するために、周囲光とともにRGBセンサを利用してもよい。例示的なRGBセンサは、反射光を検出し、反射光に対応する1つ以上の信号を生成してもよい。1つ以上の信号は、異なる反射率値でマッピングされてもよい。別の例では、赤色光源を有するCMOSセンサを利用して、印刷画像のグレースケールレベルを取り込んでもよい。別の例では、第2の印刷パターンを使用して、(例えば、等しい幅の一連の交互のバー及びスペースを使用することによって)焦点の正確な調節を確実にし得る。いくつかの例では、第2の印刷パターンは、垂直方向、水平方向、又は両方向に印刷されてもよい。追加的に及び/又は代替的に、等しいサイズの黒色及び白色正方形を備えるチェスパターンが、使用されてもよい。焦点が目標範囲外にある場合、印刷領域はスペース領域よりも広くなる。印刷パターン反射率の取得は、プリンタの前で印刷ラインの後に配置された感知デバイス/素子(例えば、検証スキャナ、反射センサ、又はRGBセンサ)によって実行されてもよい。感知デバイス/素子は、対応する反射率波形を生成してもよい。感知デバイス/素子によって提供される信号は、アルゴリズムを使用して、各素子のサイズを決定するために分析されてもよい。スペース幅とバー幅との間のデルタ差に基づいて、システムは、焦点が正しく設定されているかどうかを決定してもよい。いくつかの例では、デルタ差は、以下の式に従って決定されてもよい。
デルタ=平均(バー)-平均(スペース)
【0787】
焦点は、デルタが特定の閾値(例えば、0.2ドットサイズ)未満であるときに設定されてもよい。焦点は、決定されたデルタ差に基づいてプリントヘッドの位置を修正するために、機械的備品を使用して調節されてもよい。本明細書に記載の技術を使用して、最適な印刷解像度及び印刷品質を提供するように、レーザ焦点を測定及び設定してもよい。
【0788】
移動媒体に対するプリントヘッド走査ビームの位置合わせ
多くの例では、高出力レーザプリントヘッド内の光学アセンブリの複雑さは、走査レーザビームの位置決め及び配向の変動を引き起こし得る。性能を効率的に維持し、製造を容易にし、印刷品質の再現性/一貫性を保証するために、この変動の補償が必要とされる場合がある。
【0789】
本明細書に開示されるシステム、方法、及び技術を使用して、より容易な製造、性能再現性、製造ライン上のより高い歩留まり、及びユニット間の製品性能の一貫性の増加が、達成され得る。
【0790】
本開示の種々の実施形態によれば、微調整動作を排除及び/又は実質的に低減することができるように、プリントヘッドにおける焦点、ライン位置、及びライン傾斜を制御するための技術が提供される。本明細書で説明されるように、例示的な光学アセンブリは、1つ以上のミラー(例えば、コリメーション光学系に対して下流に配設された固定折り返しミラー、回転ポリゴン、及び走査レンズ)を備える集束部品を備えてもよい。いくつかの例では、例示的なミラーのうちの少なくとも1つを複数の自由度で調節して、必要な位置合わせを達成してもよい。いくつかの例では、垂直に最も近い反射角を有する折り返しミラーを利用してもよい。例えば、約10度の入射角を有するミラーが利用されてもよい。
【0791】
様々な実施形態では、例示的なミラーは、単一の走査ラインを前のミラーから次のミラーに中継するように構成された細長く狭い矩形を含んでもよい。いくつかの例では、マウントは例示的なミラーの背後に配置され、(例えば、糊又は他の接着剤を使用して)ミラーを固定してもよい。いくつかの例では、マウントは、矩形の金属部材であってもよい。例示的なマウントは、複数の角(例えば、例示的な矩形マウントの4つの角のうちの3つ)にソケットジョイントを備えてもよい。追加的に、ボールヘッドを有する複数のねじをソケットジョイントに挿入し、プリントヘッド筐体にねじ込んでもよい。例示的なミラーを調節するために、複数のねじ(例えば、3つのねじ)の位置を調節して、例示的な印刷媒体への経路長を短縮又は延長することによって例示的なミラーの位置を変更し得る。いくつかの例では、複数のねじのうちの1つは、垂直に整列されてもよく、複数のねじのうちの1つは、枢動点としての役割を果たすように水平に位置合わせされてもよい。垂直に位置合わせされたねじは、走査ラインの標的を上下にシフトさせ、後続のミラー及び出口窓開口に照準を合わせるように調節されてもよい。いくつかの例では、水平に位置合わせされたねじは、線のわずかな傾きを引き起こすように調節されてもよい。同時に、ラインは左又は右にシフトされてもよいが、レーザのオンオフタイミングは、印刷ラインが水平に配向されたままであるように補償するためにシフトさせることができる。様々な例では、目標がヒットしたことを検証するために、ライン幅プロファイラによって調節をリアルタイムで監視してもよい。したがって、ユニットは、更なる調節なしに印刷装置に一体化されてもよい。
【0792】
媒体詰まり検出
多くの例では、印刷プラテン上でのレーザ直接発射を回避するために、媒体詰まりが発生したときにレーザ出力を停止する必要がある場合がある。いくつかの例では、媒体は、位置合わせ不良のとき、例示的なプラテンローラに不正確に供給される(すなわち、巻き付く)場合がある。
【0793】
本開示の様々な実施形態によれば、(例えば、媒体詰まりの場合に)印刷プラテンがレーザビームに直接曝露されることを防止するためのシステム、方法、及び技法が提供される。
【0794】
いくつかの例では、印刷動作中に媒体詰まり事象を検出するために、媒体詰まりセンサが設けられてもよい。例示的な媒体詰まりセンサは、透過型光学センサ及びエンコーダディスクであってもよく、又はそれらを備えてもよい。例示的なエンコーダディスクは、例示的なプラテンローラにリンクすることができ、エンコーダディスクは、媒体の移動中にプラテンローラによってプラテンローラ内で回転される。透過型センサは、例示的な媒体の移動を検出及び記録し、例示的なプロセッサにフィードバックを提供してもよい。媒体詰まり事象が検出された場合(例えば、媒体がプラテンローラに不正確に供給されている場合)、エンコーダカウントの減速又は突然の停止が検出されてもよい。いくつかの例では、エンコーダデルタは、以下の式に従って計算されてもよい。
エンコーダデルタ=エンコーダカウントi+n-エンコーダカウントi
【0795】
様々な例では、媒体詰まりイベントは、エンコーダデルタ値が媒体詰まり閾値を下回る場合に特定されてもよい。一例では、エンコーダデルタ値が平均エンコーダデルタの半分を下回る場合、媒体詰まり事象が特定されてもよい。いくつかの例では、媒体詰まり閾値は、以下の式に従って定義されてもよい。
【0796】
【0797】
低インダクタンス、高周波数、高出力のレーザ駆動回路
本明細書で説明するように、例示的な印刷装置は、高出力レーザ源を利用して、目標印刷速度で反応媒体を作動させてもよい。様々な例では、1MHz以上で動作する高周波レーザを利用して、高解像度画像/テキストを高速で印刷してもよい。このことは、高パワーレーザ源が物理的により大きく、典型的には、高周波数が必要とされない溶接などの低速用途で使用されることがあるため、高速のレーザオン/オフ速度を達成する際に課題を提起する。
【0798】
本開示の様々な実施形態によれば、高速動作を容易にするためのシステム及び技法が提供される。いくつかの例では、回路、部品選択、配置、及びPCB経路設定は、高電流レーザ駆動ループ内のインダクタンスを最小化するように最適化されてもよい。以下の式は、インダクタに関するオームの法則を述べる。
【0799】
【0800】
上式において、Vはインダクタの両端間の瞬時電圧である。Lは、インダクタンス(ヘンリー)の測定値である。
【0801】
【数25】
は、電流変化の瞬時速度(アンペア/秒)である。
【0802】
したがって、一例では、公称14Aの電流の変化(di)及び約2Vの固定電圧は、例示的なレーザ源をフルパワーでオンにすることができる。インダクタンス(L)は、低い立ち上がり/立ち下がり時間(dt)及び高い周波数を可能にするために、低く(例えば、ナノヘンリーの程度)なければならない。この高スイッチング電流経路又は「ループ」は、レーザ電源から始まり、PCBを通ってレーザ源/ダイオードまで続く。いくつかの例では、ループは、GaNトランジスタ、センス抵抗を通って、最終的に接地基準面に続き、電源接地に戻ることができる。例示的なGaNトランジスタは、その低パッケージインダクタンス特性に少なくとも部分的に基づいて使用されてもよい。様々な例において、部品の配置は、低インダクタンスのために最適化されてもよい。追加的に、PCBルーティングは、接続性のために広く、短く、厚い銅平面を利用してもよい。アレイ状に編成された複数のビアは、必要に応じて層間の接続のために利用され得る。
【0803】
レーザイネーブル制御のための内部タイムアウトタイマ
本明細書で述べたように、多くの例では、異常な状態が検出されたときにレーザ動作を防止するための故障検出が必要とされてもよい。
【0804】
本開示の様々な実施形態によれば、印刷装置(例えば、プロセッサ及び/又はFPGAを備えるプリンタ側)は、異常状態を検出するように構成されてもよく、プリントヘッド(例えば、プリントヘッドプロセッサ及び/又はプリントヘッドFPGA)は、異常状態を同時に検出するように構成されてもよい。例示的な印刷装置のいずれかの部品が故障した場合、問題が是正されるまでレーザ動作を自動的に一時停止してもよい。
【0805】
いくつかの例では、ハンギング検出は、様々な素子の間で(例えば、プリンタ側プロセッサ及び/又はFPGA並びにプリントヘッドプロセッサ及び/又はFPGAによって)交換されるハートビート信号を利用することによって提供されてもよい。ハートビート信号が存在しない(例えば、プロセッサ及び/又はFPGAのいずれによっても検出されない)とき、レーザ制御は、常に安全な状態を確実にするために自動的に無効にされてもよい。追加的に、ユーザが警告されてもよい。例えば、メッセージがプリンタユーザインターフェース上に表示されてもよい。他の例では、音声信号又はLEDなどの信号手段を使用して、ユーザに警告してもよい。
【0806】
レーザ印刷光学系における欠陥の自動検出
様々な例において、上述したように、レーザビームは、印刷媒体に到達する前に光学アセンブリ(例えば、光学系、レンズ、及び/又はミラーのセット)を横断してもよい。製造上の問題に起因して、又は現場での手荒な取り扱いに起因して(例えば、落下又は振動に起因して)、光学アセンブリ(例えば、光学系、レンズ、又はミラー)に何らかの欠陥、引っかき傷、又は収差がある場合、例示的な印刷装置によって生成されるプリントアウトは、目に見える欠陥を有する可能性があり、これは、場合によっては、エンドユーザに明らかになり得る。
【0807】
本開示の様々な実施形態によれば、ラインスキャナは、例示的な印刷装置の出力経路に組み込まれてもよい。いくつかの例では、ラインスキャナは、印刷されたラベルの画像を走査してもよい。画像処理アルゴリズムと結合されると、プリンタファームウェアは、印刷されたラベルの画像を分析して、光学アセンブリ内の収差又は欠陥を検出し得る。そのような状態の検出は、ユーザインターフェースメッセージ又はプロンプトを介してエンドユーザにフラグ付けされてもよい。したがって、光学アセンブリの保守及び/又は交換を必要に応じて手配して、潜在的なダウンタイム及び生産性の損失を最小限に抑えることができる。
【0808】
レーザプリンタプリントヘッド用のY軸調節(較正)機構
様々な例では、プリントヘッドの開口から目標位置にレーザビームを方向付けることは、多くの技術的課題を提起する場合がある。
【0809】
本開示の様々な実施形態によれば、目標位置に入射するようにレーザビームを方向付けるためのシステム、方法、及び技術が提供される。いくつかの例において、上部プリントヘッド機構/筐体及び下部プリントヘッド機構/筐体は、y軸方向にオフセット位置を有してもよい。したがって、較正目的のためのy軸調節機構が提供される。いくつかの実施形態では、調節特徴部は、上部印刷機構/筐体と下部印刷機構/筐体との間に配設されてもよい。例示的な調節特徴部は、一組の親ねじ/ナットアセンブリによって調節されてもよいスロット開口パネルを備えてもよい。例示的なスロット開口パネルは、プリントヘッドの開口を出るレーザビームを正確に位置合わせするために、y軸に沿って最大+/-2.5mmまで調節されてもよい。
【0810】
水平旋回式引き裂きバー
いくつかの例では、印刷装置は、それを通じて媒体を供給する自動供給技術を採用してもよい。時間の経過とともに、過剰な汚れが引き裂きバーの内部領域に蓄積し、媒体詰まりを引き起こす可能性がある。多くの例では、エンドユーザは、そこを通じて媒体を手動で送るために、プリントヘッドと引き裂きバーとの間の狭い経路にアクセスできない場合がある。
【0811】
本開示の様々な実施形態によれば、媒体経路内で発生する媒体詰まりを最小限に抑えるための方法、システム、及び技法が提供される。いくつかの例では、取り外し可能な(例えば、旋回)引き裂きバーが提供されてもよい。ユーザは、媒体(例えば、ラベル)を印刷機構から取り外し、媒体が定位置に配置されると、取り外し可能な引き裂きバーを元の位置に戻してもよい。したがって、エンドユーザは、例示的な媒体を正確かつ迅速に手動で経路設定することができる。例示的な媒体経路の底部に沿った開口の角度は、更に拡大されてもよく、引き裂きバーの洗浄を容易にし得る。
【0812】
ポラリス予熱器温度及びパワー補償アルゴリズム
様々な例では、上述したように、印刷装置が高い目標印刷速度に達するために、予熱レーザを利用して媒体を目標温度まで予熱(すなわち、加温)してもよい。いくつかの例では、熱伝達能力に起因して、印刷動作中に媒体が印刷装置の一部を速く横断するほど、例示的な予熱レーザが必要とする温度は高くなる。したがって、各印刷速度について、印刷品質基準を満たし、媒体の過剰燃焼又は過少燃焼を回避するために、関連する目標予熱温度に到達し、維持しなければならない。いくつかの例では、媒体を目標温度まで加温又は冷却することは、追加の時間を必要とする場合がある。したがって、プロセスを加速し、印刷装置が印刷動作を開始するのをエンドユーザが長く待つ必要がないように確保するため、追加の手段が必要とされる場合がある。様々な例では、媒体に対して目標温度を維持すること、レーザ又は印刷装置の他の部品を予熱することは、多くの技術的課題を提起し得る。
【0813】
本開示の様々な実施形態によれば、媒体印刷速度及び既存の媒体温度などの入力変数に応じて、予熱レーザを目標温度にし、その後、媒体及び/又は周囲の印刷機構を目標温度にするためのシステム、方法、及び技法が提供される。いくつかの実施形態では、例示的な媒体温度及び例示的な予熱レーザ温度は、印刷動作を通して一定値に維持されてもよい。いくつかの実施形態では、現在の媒体/予熱レーザ温度がまだ目標値でないときに、パワー補償技法を利用して印刷プロセスを高速化し得る。いくつかの実施形態では、印刷装置が使用されていないときに、印刷されていない媒体の少なくとも一部を安全な位置に後退させることによって、焼けを防止する方法が提供される。
【0814】
ここで
図98を参照すると、例示的な方法9800が示される。具体的には、例示的な方法9800は、特定の印刷速度で印刷品質を最適化するために、媒体/予熱レーザ温度を目標温度値/範囲にするための例示的な工程/動作を示す。
【0815】
図98に示す例では、例示的な方法9800は、工程/動作9801から始まる。工程/動作9801において、処理回路(
図20に関連して図示及び上述したコントローラ2008、
図27に関連して図示及び上述したプロセッサ2702、
図29に関連して図示及び説明した制御ユニット138、及び/又は例示的な印刷装置に電気的に結合されたプロセッサなどであるが、これらに限定されない)は、印刷データを受信してもよい。様々な例において、印刷データは、例示的な印刷装置100の媒体の少なくとも一部にコンテンツを印刷する(例えば、ラベルを印刷する)ための命令を含んでもよい。
【0816】
工程/動作9801における印刷ジョブデータの受信に続いて、工程/動作9803において、処理回路は、例示的な印刷装置100が媒体上にコンテンツを印刷する(例えば、ラベルを印刷する)目標印刷速度を決定する。いくつかの例では、目標印刷速度は、印刷データに少なくとも部分的に基づいて決定されてもよく、又は印刷データとともに受信されてもよい。
【0817】
工程/動作9803における印刷速度の決定に続いて、工程/動作9805において、処理回路は、目標印刷速度に関連する目標媒体温度及び/又は目標予熱レーザ温度を決定する。目標媒体温度及び目標予熱レーザ温度は、既知のオフセットに従って変化し得る関連パラメータであり、目標印刷速度に更に関連付けられることを理解されたい。言い換えれば、予熱レーザ温度が既知である場合、既知のオフセット値を加算することによって、他のシステム素子/部品に関連する他の温度を決定することができる。したがって、様々な例において、処理回路は、媒体温度、予熱レーザ温度、及び/又は例示的な印刷装置100に関連する別の温度(例えば、印刷機構温度)のいずれかを監視することができる。したがって、予熱レーザ温度、媒体温度、及び印刷機構温度という用語は、本明細書では互換的に使用される。
【0818】
いくつかの例では、処理回路は、印刷速度/媒体横断速度、目標媒体温度、及び/又は目標予熱レーザ温度の間のマッピングを記述する記憶されたルックアップテーブルを参照することに少なくとも部分的に基づいて、目標媒体温度及び/又は目標予熱レーザ温度を決定する。様々な実施形態では、目標媒体温度及び/又は目標予熱レーザ温度はそれぞれ、値又は範囲(例えば、摂氏40度、摂氏40~45度の間、それらの組み合わせなど)を含んでもよい。以下の表は、処理回路によって目標媒体温度を決定するための例示的なルックアップテーブルを示す。
【0819】
【0820】
工程/動作9805に続いて、工程/動作9807において、処理回路は、現在の媒体温度を決定する。いくつかの例では、処理回路は、媒体に動作可能に結合され、かつ/又は媒体に隣接して位置決めされた1つ以上の感知素子/センサ(例えば、センサのアレイ)を介して媒体温度を決定する。いくつかの例では、1つ以上のセンサは、媒体の少なくとも一部の表面温度を決定するように構成された赤外線センサ、抵抗器ベースのセンサ、及び/若しくは同等物であってもよく、又はそれらを含んでもよい。追加的に及び/又は代替的に、いくつかの例では、処理回路は、例示的な加熱素子の表面に隣接して位置決めされ、加熱素子に動作可能に結合された抵抗温度検出器(resistance temperature detector、RTD)などの1つ以上のセンサを介して、印刷装置の加熱素子(例えば、1つ以上のレーザ)の温度を決定する。いくつかの例では、工程/動作9809において、媒体温度が既に目標温度値のある所定の範囲内にある場合、処理回路は、システム/例示的な印刷装置100が印刷動作を開始する準備ができていると決定する。そのような例では、方法9800は工程/動作9821に進み、印刷装置100は直ちに媒体上にコンテンツを印刷する。例として、目標温度範囲は、目標温度値から所定の閾値範囲内(例えば、+/-3℃)であってもよい。例として、目標温度値が40℃であり、所定の閾値範囲が+/-3℃であり、現在の媒体温度が摂氏39度である場合、処理回路は、現在の媒体温度が所定の閾値範囲内にあると決定し、工程/動作9821に進む。
【0821】
しかしながら、工程/動作9809において、媒体温度が目標温度値の所定の閾値範囲内にない場合、処理回路は工程/動作9811に進んでもよい。例として、目標温度値が40℃であり、所定の閾値範囲が摂氏+/-3度であり、現在の媒体温度が摂氏35度である場合、処理回路は、現在の媒体温度が所定の閾値内にないと決定し、工程/動作9811に進む。
【0822】
工程/動作9811において、処理回路は、書き込みレーザのパワーを変化させることによってレーザ補償を達成することができるかどうかを決定する。いくつかの例では、処理回路は、現在の媒体温度が目標温度値又は目標温度範囲の所定の範囲内(例えば、目標温度値/範囲に近い、例えば摂氏-5度)にあることに少なくとも部分的に基づいて、レーザ補償を達成することができるかどうかを決定する。別の例では、以下に述べる
図99を参照すると、処理回路は、現在の媒体温度が、より高い閾値温度値9902又はより低い閾値温度値9904の+/-10%である場合、レーザ補償を達成することができると決定してもよい。
【0823】
例えば、処理回路は、書き込みレーザを、媒体温度が冷たすぎる(例えば、閾値温度値/範囲を下回る)場合にオーバードライブする必要があるか、又は媒体温度が暖かすぎる/熱い場合にアンダードライブする必要があるかを決定してもよい。処理回路が、書き込みレーザのパワーを変化させることによってレーザ補償を達成することができると決定する場合、方法9800は工程/動作9813に進む。工程/動作9813において、レーザ補償を達成することができると決定したことに続いて、処理回路は、媒体が冷たすぎる(例えば、閾値温度値/範囲を下回る)かどうかを(媒体に動作可能に結合された1つ以上の感知素子/センサを介して)決定する。処理回路が、媒体が冷たすぎる(例えば、閾値温度値/範囲を下回る)と決定した場合、方法9800は工程/動作9823に進む。工程/動作9823において、処理回路は、書き込みレーザのパワーを増加/オーバードライブするための制御指示を提供する(例えば、生成する、送信する)。次いで、予熱レーザのパワーを増加させた後に、本方法は工程/動作9821に進み、処理回路は、印刷装置100に媒体上にコンテンツを印刷させる制御指示を提供する。
【0824】
いくつかの例では、工程/動作9827において、処理回路は、印刷動作を継続する(例えば、新しいラベルを印刷する)か否かを決定する。処理回路が、更なる印刷動作が必要とされず、媒体の一部(例えば、前のラベル)が印刷されたばかりであると決定する場合、ヒータ素子は、安全な冷却温度にまだ達していない可能性があるので、依然として温かい可能性がある。そのような例では、例示的な媒体(例えば、ロール)は、引き裂きバーに、及び例示的な加熱素子に隣接して(例えば、真上/真下で)停止/位置決めされてもよい。これにより、印刷されていない媒体の少なくとも一部に望ましくない焼けが生じる可能性がある。これを防止するために、媒体が印刷されていない間、工程/動作9829において、例示的な処理回路は、印刷されていない媒体の少なくとも一部をフィードローラ内に後退させる制御指示を提供してもよく、それによって、媒体がより高い温度に直接曝されないように確保し、したがって、いかなる焼けもそれに付随することを防止する。
【0825】
工程/動作9813に戻ると、媒体温度が冷たすぎない(例えば、閾値温度値/範囲を上回る)場合、処理回路は、書き込みレーザのパワーを低減/アンダードライブするための制御指示を提供する。工程/動作9825において書き込みレーザのパワーを減少させた後、本方法は工程/動作9821に進み、処理回路は、印刷装置100に媒体上にコンテンツを印刷させる制御指示を提供する。
【0826】
工程/動作9811に戻ると、処理回路が、(例えば、1つ以上の書き込みレーザに関する)レーザ補償を利用することができないと決定した場合、方法9800は工程/動作9815に進む。工程/動作9815において、処理回路は、媒体温度が目標温度範囲未満であるかどうかを決定する。媒体温度が目標温度範囲を下回る場合、方法9800は工程/動作9817に進み、処理回路は、予熱レーザの動作温度を上昇させる制御指示を提供する(例えば、生成する、送信する)。いくつかの実施形態では、工程/動作9817において予熱レーザの動作温度を上昇させた後、本方法は工程/動作9809に進み、処理回路は更に、媒体温度が目標温度範囲内にあるかどうかを決定する。続いて、処理回路は、印刷装置100に媒体上にコンテンツを印刷させる制御指示を提供する。
【0827】
工程/動作9815に戻ると、媒体温度が目標温度範囲を上回ると処理回路が決定した場合、処理回路は、媒体を冷却させるために、印刷装置100に所定の時間待機させる制御指示を提供(例えば、生成、送信)する。所定の時間待機した後、本方法は工程/動作9809に進み、処理回路は更に、媒体温度が目標温度範囲内であるか否かを決定する。続いて、処理回路は、印刷装置100に媒体上にコンテンツを印刷させる制御指示を提供する。
【0828】
ここで
図99を参照すると、本開示の様々な実施形態による、例示的な目標温度範囲を示す例示的なグラフ9900が提供される。上述したように、様々な実施形態では、例示的な目標温度範囲は、例示的な印刷装置100の媒体、予熱、及び/又は任意の他の印刷機構に関連付けられてもよい。
【0829】
図99に示すように、x軸は、複数の時間インスタンスを表す。図示のように、y軸は複数の温度値を表す。様々な実施形態では、処理回路は、例示的な印刷装置100による最適な印刷動作を保証するために、媒体温度を調整するように動作してもよい。例えば、新しいコンテンツ(例えば、ラベル)を印刷するために、処理回路は、予熱レーザ温度を上昇させ、媒体温度の上昇に変換することによって開始してもよい。
図99に示すように、目標温度は、特定の印刷速度で最適な印刷動作を達成することができる目標温度値9901を含んでもよい。
図99に更に示すように、目標温度は、下限温度値9904及び上限温度値9902によって定義される範囲を更に含んでもよい。
【0830】
目標媒体温度(例えば、目標温度値9901、又は下限温度値9904及び上限温度値9902によって定義される目標温度範囲)に達した後、処理回路は、一定の目標媒体温度を維持するように動作してもよい。例えば、媒体温度が高い方の閾値温度値9902に達するか又はそれを超える場合、処理回路は、目標媒体温度が高い方の閾値温度値9902を下回るまでの短い/所定の期間にわたって予熱レーザを作動停止させるために、制御指示を提供してもよい。別の例では、媒体温度が下側閾値温度値9904に達するか、又はそれを下回る場合、処理回路は、標的媒体温度が下側閾値温度値9904を上回るまで、短い/所定の期間にわたって予熱レーザを作動させるために、制御指示を提供してもよい。この振動サイクルは、新しい印刷データが受信されなくなるまで、又は印刷データ/印刷ジョブに関連する印刷速度又は目標温度が変更されるまで継続してもよい。
【0831】
ここで
図100Aを参照すると、例示的な処理回路の動作に基づく、第1の予熱レーザ(線10001Aによって表される)及び第2の予熱レーザ(線10003Aによって表される)に関連する例示的な測定値を示す例示的なグラフ10000Aが、提供される。
【0832】
図100Aに示すように、x軸は、複数の時間インスタンスを表す。図示のように、y軸は、第1の予熱レーザ(線10001Aによって表される)及び第2の予熱レーザ(線10003Aによって表される)に関連する複数の検出温度値を表す。
図100Aに示されるように、例示的な処理回路による制御指示を受信することに応答して、線10001Aによって表される第1の予熱レーザ及び線10003Aによって表される第2の予熱レーザのそれぞれの予熱レーザ温度は、所与のレベル(図示のように、x軸に沿って0と約270との間)まで急速に上昇する。次いで、第1の予熱レーザ(線10001Aによって表される)及び第2の予熱レーザ(線10003Aによって表される)のそれぞれの予熱レーザ温度は、所定の範囲内のほぼ一定値を維持するために予熱レーザ温度が振動する定常状態モード(図示のように、x軸に沿って約270と480との間)に入る。
【0833】
ここで
図100Bを参照すると、例示的処理回路の動作に基づく、第1の媒体(線10001Bによって表される)及び第2の媒体(線10003Bによって表される)に関連する例示的な測定値を示す例示的なグラフ10000Bが提供される。
【0834】
図100Bに示すように、x軸は、複数の時間インスタンスを表す。図示のように、y軸は、第1の媒体(線10001Bによって表される)及び第2の媒体(線10003Bによって表される)に関連する複数の検出された温度値を表す。
図100Bに示されるように、例示的な処理回路による制御指示を受信することに応答して、第1の媒体(線10001Bによって表される)及び第2の媒体(線10003Bによって表される)のそれぞれの媒体温度は、所与のレベル(図示のように、x軸に沿って0と約345との間)まで急速に上昇する。次いで、第1の媒体(線10001Bによって表される)及び第2の媒体(線10003Bによって表される)のそれぞれの媒体温度は、定常状態温度(図示のように、x軸に沿って約345と480との間)に到達する。
【0835】
ここで
図100Cを参照すると、例示的な処理回路の動作に基づく、第1の予熱レーザ(線10001Cによって表される)及び第2の予熱レーザ(線10003Cによって表される)に関連する例示的な測定値を示す例示的なグラフ10000Cが提供される。
【0836】
図100Cに示すように、x軸は、複数の時間インスタンスを表す。図示のように、y軸は、第1の予熱レーザ(線10001Cによって表される)及び第2の予熱レーザ(線10003Cによって表される)に関連する複数の検出温度値を表す。
図100Cに示されるように、定常状態モードの間、例示的な処理回路が所定の温度範囲内の温度値を維持するように動作するとき、第1の予熱レーザ(線10001Cによって表される)及び第2の予熱レーザ(線10003Cによって表される)のそれぞれに対する予熱レーザ温度は、(例えば、図示のように、x軸に沿って約1250における第1のピークから約1400における第2のピークまで)周期的に振動する。
【0837】
ここで
図100Dを参照すると、例示的な処理回路の動作に基づく、第1の媒体(線10001Dによって表される)及び第2の媒体(線10003Dによって表される)に関連する例示的な測定値を示す例示的なグラフ10000Dが提供される。
図100Dに示すように、x軸は、複数の時間インスタンスを表す。図示のように、y軸は、第1の媒体(線10001Dによって表される)及び第2の媒体(線10003Dによって表される)に関連する複数の検出された温度値を表す。
図100Dに示されるように、定常状態モードの間、例示的な処理回路が所定の温度範囲内の温度値を維持するように動作するとき、第1の媒体(線10001Dによって表される)及び第2の媒体(線10003Dによって表される)のそれぞれの媒体温度は、(例えば、図示のように、x軸に沿って約1340における第1のピークから約1500における第2のピークまで)周期的に振動する。
【0838】
したがって、
図100A、
図100B、
図100C及び
図100Dは、例示的な処理回路が、下限温度値及び上限温度値によって定義される所定の温度範囲内にある媒体及び/又は予熱レーザに対して一定温度を維持するように動作することを示す。
【0839】
ここで
図101を参照すると、例示的な処理回路/印刷装置100のパワー補償動作中の、例示的な媒体に関連する例示的な測定値を示す第1の例示的なグラフ10101、及び例示的な書き込みレーザに関連する測定値を示す第2の例示的なグラフ10103が提供されている。
【0840】
図101に示すように、x軸は、複数の時間インスタンスを表す。図示のように、第1のグラフ10101のy軸は、媒体に関連する複数の検出温度値を表し、第2のグラフ10103のy軸は、書き込みレーザに関連する複数の検出温度値を表す。
【0841】
いくつかの例では、
図98に関連して上述したように、媒体印刷を高速化するために、媒体が目標温度に達するのを必ずしも待つ必要はない。いくつかの実施形態では、媒体温度が目標温度(例えば、下限温度値)よりもいくらか低い/近い場合、印刷動作及び目標印刷パラメータ(例えば、品質、濃さレベル)を最適化するために、書き込みレーザ出力パワーを増加させ、オーバードライブすることが可能であり得る。同様に、媒体温度が目標温度(例えば、より高い閾値温度値)をいくらか上回る場合、印刷動作及び目標印刷パラメータを最適化するために、書き込みレーザ出力パワーを減少させ、アンダードライブすることが可能であり得る。
【0842】
図101に示すように、印刷動作の第1の段階10102の間、媒体温度は急速に上昇するが、書き込みレーザによる印刷動作は行われない。
図101に更に示すように、印刷動作の第2の段階10104の間、実際の媒体温度は、目標温度(例えば、下限温度値)よりもわずかに低い。したがって、図示のように、第1の段階の終わりに、媒体温度が依然として目標温度未満である場合には、書き込みレーザはオーバードライブモードに入る。その後、第2段階10104の間に媒体温度が目標温度に近づくにつれて、オーバードライブ書き込みレーザパワーは減少し、第2段階10104の終了時及び第3段階10106を通じて通常出力書き込みレーザパワーレベルに戻る。これに対応して、第3の段階10106の間、媒体は目標温度に到達する。
【0843】
同様に、上述したように、媒体温度が目標温度より上(例えば、より高い閾値温度値より上)であり、したがって最適な動作には高温すぎる場合、過剰燃焼を防止し、適切な印刷品質を達成するために、出力書き込みレーザパワーを低減することが可能である。これに応じて、媒体が冷却するにつれて、書き込みレーザ出力パワーはゆっくりと増加して通常の出力パワーレベルに戻る。
【0844】
ヒートスプレッダの移動を用いる予熱チャンバ内の媒体温度の調整
本明細書で説明するように、いくつかの例では、印刷装置(例えば、レーザ産業用プリンタ)は、印刷動作/印刷媒体上にマークを生成する前に、予熱器/予熱ビームを利用して印刷媒体(例えば、ラベル)を温めてもよい。いくつかの実施形態では、例示的な媒体の少なくとも一部は、印刷動作を開始する前に加熱チャンバ内に少なくとも部分的に配設されてもよい。いくつかの実施形態では、加熱チャンバは、印刷媒体が印刷装置/加熱チャンバの少なくとも一部を横断する際に印刷媒体を温めるように構成された少なくとも1つのヒートスプレッダ素子を備えてもよい。
【0845】
いくつかの例では、例示的な媒体の第1の部分(例えば、印刷媒体ロールの一部を画定する)は、印刷動作の前に予熱するために加熱チャンバ内に配設/位置決めされてもよい。その後、例示的な印刷媒体の第1の部分は、加熱チャンバを出る/横断してもよく、例示的な印刷媒体の第2の部分は、加熱チャンバ内に配設/位置決めされてもよい。そのような例では、加熱チャンバは、印刷媒体を予熱するために暖かく/熱くなってもよい。追加的に、いくつかの例では、予熱動作が停止/停止するとき(例えば、加熱素子への電流源がオフにされるとき)、加熱チャンバは、ある期間にわたって温かい/熱いままであってもよい。したがって、例示的な印刷媒体の第1の部分が加熱チャンバを出て、例示的な印刷媒体の第2の部分が加熱チャンバ内に配設/位置決めされる場合、例示的な印刷媒体の第2の部分は、後続の予熱動作のために加熱チャンバを再起動する前に、加熱チャンバ内の残留温/熱に対して加温/反応し始めてもよい。この結果、印刷媒体の第2の部分に望ましくない焼けが生じることがある。いくつかの例では、望ましくない焼けの結果として、印刷媒体の影響を受けた部分(例えば、印刷されたラベルに隣接する部分)は、印刷動作を開始する前に拒否/交換する必要がある場合があり、これは印刷媒体の浪費をもたらす可能性がある。
【0846】
本開示の様々な実施形態によれば、予熱動作(例えば、例示的な印刷装置の例示的な加熱チャンバ内の温度)を制御するための例示的な装置、方法、及び技術が提供される。いくつかの実施形態では、例示的な印刷装置は、例示的な印刷媒体が加熱チャンバ内に配置されたときに(例えば、予熱及び/又は印刷動作を開始する前に)不必要に加熱される/温まることを防止するために、印刷媒体経路に関連する所定の間隙を制御するように構成された少なくとも1つの可動ヒートスプレッダ素子を備える。
【0847】
ここで
図102を参照すると、本開示の様々な実施形態による、例示的な印刷装置10200の少なくとも一部を示す例示的な機能ブロック図が提供される。
図102に示すように、例示的な印刷装置10200は、少なくとも、プリンタ制御ユニット10201と、印刷制御部品10203と、予熱制御ユニット10205と、ヒータ制御ユニット10207と、少なくとも1つの書き込みレーザ10209と、温度センサ10211と、ローラ10213と、予熱チャンバ10215と、第1の可動ヒートスプレッダ素子10204と、第2の可動ヒートスプレッダ素子10206とを備える。様々な実施形態では、例示的な印刷装置10200は、印刷動作を実行する前に印刷媒体を加温/予熱するように構成される。様々な実施形態では、例示的なローラ10213は、印刷媒体を印刷装置10200内の第1の位置から第2の位置へ(例えば、印刷経路に沿って)(例えば、予熱チャンバ10215からレーザ書き込み位置10217へ、次いで印刷動作に続いて印刷装置10200から出るように)移動させ、駆動し、及び/又は方向付けるように動作する。
【0848】
図102に示すように、プリンタ制御ユニット10201は、予熱制御ユニット10205に印刷媒体(例えば、印刷媒体10202A、10202B、及び/又は10202C)の少なくとも一部を予熱させるために、1つ以上の制御指示/信号を生成してもよい。上述したように、例示的な印刷装置10200は、予熱チャンバ10215を備える。更に示されるように、第1の可動ヒートスプレッダ素子10204及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10206は、予熱チャンバ10215内に少なくとも部分的に位置決められ、配設され、及び/又は収容される。様々な例では、第1の可動ヒートスプレッダ素子10204及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10206はそれぞれ、プリンタ制御ユニット10201と連携して動作する予熱制御ユニット10205によって提供される制御指示/信号に応答して放射エネルギー/熱を放出するように構成された加熱素子、加熱コイル、加熱プレート、光源、及び/若しくは同等物であるか、又はそれらを含んでもよい。第1の可動ヒートスプレッダ素子10204及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10206は、1つ以上のアクチュエータによって駆動されてもよく、及び/又は1つ以上の可動アーム/可動部品に動作可能に結合されてもよい。図示のように、第1の可動ヒートスプレッダ素子10204は、第1の距離をおいて、例示的な印刷媒体(例えば、印刷媒体10202A、10202B、及び10202C)の上面に隣接して位置決め/配設され、それにより、例示的な印刷媒体の上面と第1の可動ヒートスプレッダ素子10204との間に所定の間隙が存在する。更に図示するように、第2の可動ヒートスプレッダ素子10206は、第1の距離をおいて、例示的な印刷媒体(例えば、印刷媒体10202A、10202B、及び10202C)の底面に隣接して位置決め/配設され、それにより、例示的な印刷媒体の上面と第2の可動ヒートスプレッダ素子10206との間に所定の間隙が存在する。様々な実施形態では、第1の可動ヒートスプレッダ素子10204及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10206のそれぞれは、1つ以上のアクチュエータ/電源(例えば、1つ以上の電流源)によって駆動されてもよい。様々な例では、予熱制御ユニット10205(プリンタ制御ユニット10201と連動して動作する)は、印刷媒体(例えば、印刷媒体10202A、10202B、及び10202C)が第1の可動ヒートスプレッダ素子10204及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10206に関連する位置(例えば、予熱チャンバ10215)を横断し、レーザ書き込み位置10217の方向に移動する際に、第1の可動ヒートスプレッダ素子10204及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10206に印刷媒体の少なくとも一部を予熱/加温させるために、1つ以上の制御指示/信号を送信するように構成される。
【0849】
いくつかの実施形態では、印刷媒体の少なくとも一部を(例えば、温度センサ10211のフィードバックループによって検出される目標温度まで)予熱した後、プリンタ制御ユニット10201及び/又は印刷制御部品10203(例えば、1つ以上のアクチュエータ)は、印刷動作を実行する。例えば、プリンタ制御ユニット10201は、制御指示/信号を送信して、少なくとも1つの書き込みレーザ10209に、予熱された印刷媒体(例えば、印刷媒体10202A、10202B、及び10202C)の少なくとも一部に1つ以上のマークを書き込ませる/照射させる。
【0850】
図102に示すように、プリンタ制御ユニット10201及び印刷制御部品10203(例えば、1つ以上のアクチュエータ)は、相互に、及びローラ10213に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、プリンタ制御ユニット10201は、制御指示/信号を印刷制御部品10203(例えば、1つ以上のアクチュエータ)に送信して、ローラ10213に印刷媒体を印刷経路に沿って駆動させる(例えば、回転させる、引っ張る、伸長させるなど)ことができる。言い換えれば、ローラ10213は、印刷媒体を駆動して、予熱チャンバ10215(第1の可動ヒートスプレッダ素子10204及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10206に隣接する)からレーザ書き込み位置10217(少なくとも1つの書き込みレーザ10209に隣接する)に移動させ得る。その後、プリンタ制御ユニット10201は、制御指示/信号を印刷制御部品10203(例えば、1つ以上のアクチュエータ)に送信して、ローラ10213に、印刷媒体(例えば、印刷されたラベル)を印刷経路に沿って駆動させ(例えば、転動させる、引っ張る、伸長させるなど)、印刷装置10200から脱出させ得る。例として、印刷媒体10202Aの第1の部分は、予熱チャンバ10215、レーザ書き込み位置10217に入り、次いで、印刷装置10200を出ることができる。同様に、印刷媒体10202Bの第2の部分は、予熱チャンバ10215、レーザ書き込み位置10217に入り、次いで、印刷装置10200を出ることができる。最後に、印刷媒体10202Cの第3の部分は、予熱チャンバ10215、レーザ書き込み位置10217に入り、次いで、印刷装置10200を出ることができる。
【0851】
ここで
図10300を参照すると、本開示の様々な実施形態による、例示的な印刷装置10300の少なくとも一部を示す別の例示的な機能ブロック図が提供される。印刷装置10300は、
図102に関連して上述した印刷装置10200と類似又は同一であり得る。
【0852】
図103に示すように、例示的な印刷装置10300は、少なくとも、プリンタ制御ユニット10301と、印刷制御部品10303と、予熱制御ユニット10305と、ヒータ制御ユニット10307と、少なくとも1つの書き込みレーザ10309と、温度センサ10311と、ローラ10313と、予熱チャンバ10315と、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304と、第2の可動ヒートスプレッダ素子10306とを備える。様々な実施形態では、例示的な印刷装置10300は、印刷動作を実行する前に印刷媒体を加温/予熱するように構成される。様々な実施形態では、例示的なローラ10313は、印刷媒体を(例えば、印刷経路に沿って)印刷装置10300内の第1の位置から第2の位置へ(例えば、予熱チャンバ10315からレーザ書き込み位置10317へ、次いで印刷動作に続いて印刷装置10300から出るように)移動させ、駆動し、及び/又は方向付けるように動作する。
【0853】
図103に示すように、プリンタ制御ユニット10301は、予熱制御ユニット10305に印刷媒体(例えば、印刷媒体10302A、10302B及び10302C)の少なくとも一部を予熱させるために、1つ以上の制御指示/信号を生成してもよい。上述したように、例示的な印刷装置10300は、予熱チャンバ10315を備える。更に示されるように、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10306は、予熱チャンバ10315内に少なくとも部分的に位置決めされ、配設され、及び/又は含まれる。様々な例では、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10306はそれぞれ、プリンタ制御ユニット10301と連携して動作する予熱制御ユニット10305によって提供される制御指示/信号に応答して放射エネルギー/熱を放出するように構成された加熱素子、加熱コイル、加熱プレート、光源、及び/若しくは同等物であるか、又はそれらを含んでもよい。第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10306は、1つ以上のアクチュエータによって駆動されてもよく、及び/又は1つ以上の可動アーム/可動部品に動作可能に結合されてもよい。
【0854】
上述したように、印刷媒体の少なくとも一部を(例えば、温度センサ10311のフィードバックループによって検出される目標温度まで)予熱した後、プリンタ制御ユニット10301及び/又は印刷制御部品10303(例えば、1つ以上のアクチュエータ)は、印刷動作を実行する。例えば、プリンタ制御ユニット10301は、制御指示/信号を送信して、少なくとも1つの書き込みレーザ10309に、予熱された印刷媒体(例えば、印刷媒体10302A、10302B、及び10302C)の少なくとも一部に1つ以上のマークを書き込ませる/照射させる。
【0855】
図示のように、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304は、第1の/特定の距離をおいて、例示的な印刷媒体(例えば、印刷媒体10302A、10302B及び10302C)の上面に隣接して位置決め/配設されて、それにより、例示的な印刷媒体の上面と第1の可動ヒートスプレッダ素子10304との間に所定の間隙が存在する。更に図示されるように、第2の可動ヒートスプレッダ素子10306は、(
図102に示す第1の距離に対して)第2の距離をおいて、例示的な印刷媒体(例えば、印刷媒体10302A、10302B、及び10302C)の底面に隣接して位置決め/配設され、それにより、例示的な印刷媒体の上面と第2の可動ヒートスプレッダ素子10306との間に所定の間隙(
図102に示される間隙とは異なる)が存在する。様々な実施形態では、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10306のそれぞれは、1つ以上のアクチュエータ/電源(例えば、1つ以上の電流源)を備えるアクチュエータ制御ユニット10307Bによって駆動されてもよい。
【0856】
様々な実施形態では、印刷媒体の少なくとも一部(例えば、印刷媒体10302Aの第1の部分)に対する印刷動作が停止したことを検出することに応答して、プリンタ制御ユニット10301は、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10306を第1の位置から第2の位置に(例えば、予熱チャンバ10315内に配設された印刷媒体の部分から離れて)移動させるために、1つ以上の制御指示/信号を生成してもよい。例えば、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び/又は第2の可動ヒートスプレッダ素子10306はそれぞれ、予熱チャンバ10315内の印刷媒体の後続部分に対する残留熱の影響を減衰させるために(例えば、焼けを防止するために)、印刷媒体に対して垂直に移動するように構成された1つ以上のアーム(例えば、アクチュエータ制御ユニット10307Bによって駆動される)を備えてもよい。換言すれば、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び/又は第2の可動ヒートスプレッダ素子10306はそれぞれ、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び/又は第2の可動ヒートスプレッダ素子10306と印刷媒体の場所との間のそれぞれの間隙/距離を増加させるために、第1の位置から第2の位置に移動し得る。したがって、プリンタ制御ユニット10301は、アクチュエータ制御ユニット10307Bとともに、予熱チャンバ10315内の予熱温度を制御し、印刷媒体上に望ましくない焼けが現れるのを防止するように動作し得る。
【0857】
図103に描写されるように、プリンタ制御ユニット10301及び印刷制御部品10303(例えば、1つ以上のアクチュエータ)は、相互に、及びローラ10313に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、プリンタ制御ユニット10301は、制御指示/信号を印刷制御部品10303(例えば、1つ以上のアクチュエータ)に送信して、ローラ10313に印刷媒体を印刷経路に沿って駆動させる(例えば、転動させる、引っ張る、伸長させるなど)ことができる。言い換えれば、ローラ10313は、印刷媒体を駆動して、予熱チャンバ10315(第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び第2の可動ヒートスプレッダ素子10306に隣接する)からレーザ書き込み位置10317(少なくとも1つの書き込みレーザ10309に隣接する)に移動させることができる。したがって、印刷媒体の一部が印刷停止位置にあること、及び/又はレーザ書き込み位置10217を出たことを検出することに応答して、プリンタ制御ユニット10301は、制御指示/信号を印刷制御部品10303(例えば、1つ以上のアクチュエータ)に送信して、第1の可動ヒートスプレッダ素子10304及び/又は第2の可動ヒートスプレッダ素子10306を予熱チャンバ10315内に配置された印刷媒体から離れるように移動させることができる。
【0858】
様々な例において、上述の技術は、印刷動作が停止したとき、及び/又は印刷媒体が静止している場合に、より速い冷却を容易にし得る。追加的に、印刷媒体の温度を調整するための別の制御パラメータが提供される。例えば、本明細書で説明するように、少なくとも1つの可動ヒートスプレッダ素子を(例えば、上下に)移動させて、印刷媒体が加熱チャンバを横断するときに媒体経路内の所定の間隙を制御し得る。この解決策は、容易に実施することができ、望ましくない焼けの問題に対処する。
【0859】
改善された印刷コントラストのためのレーザ書き込みプリエンファシス
本明細書で説明されるように、いくつかの例では、例示的な印刷装置は、印刷媒体にわたって連続的に走査/掃引するレーザビームを生成するための少なくとも1つのレーザ源/ダイオードを備えてもよい。いくつかの例では、レーザビームの移動は、レーザがオンであるときに、レーザビームが目標印刷ドット位置を横切って横断することをもたらしてもよい。いくつかの例では、レーザ及び関連するレーザビームが移動するにつれて、印刷媒体の第1の部分(開始)は、もはやレーザに曝されなくなり、このことは、部分的印刷又は印刷動作の開始/開始におけるより低いコントラストの縁部をもたらす可能性がある。
【0860】
本開示の様々な実施形態によれば、部分的な印刷を防止し、印刷動作中の印刷コントラストを改善するための例示的な装置、方法、及び技術が提供される。いくつかの実施形態では、例示的な方法は、信号完全性及び印刷品質を改善するために、印刷媒体へのレーザビームのマーキングの開始時に例示的なレーザ源/ダイオードを通過する電流の量を事前に強化する(例えば、増減させる、変化させる、変調する、増加させるなど)ことを含む。換言すれば、例示的な方法は、印刷ドットの開始時に全体のドット時間(すなわち、ドットを照射/生成するのに必要な時間)よりも短い期間、各印刷ドットの開始時にパワー/電流の量を増加させることを含んでもよい。いくつかの例では、レーザ源/ダイオードによって引き出されるパワー又は電流の量は、各印刷ドットの開始時に10%以上又は50%以上であってもよい。この追加の電流は、レーザ源/ダイオードをより高速にオンにすることを可能にして、印刷ドットの開始時に追加の光パワーを提供することができ、前のドットが印刷されないときの印刷ドット/ラインの開始時に全体的な印刷コントラストを改善することができる。追加的に、この電流増幅は、印刷が停止されたときの縁部コントラストを改善するために、印刷ライン/ドットの最後に使用されてもよい。
【0861】
ここで
図104を参照すると、例示的なレーザ源/ダイオードの動作に基づく例示的な測定値を示す例示的グラフ10400が提供される。
図104に示すように、x軸は、複数の時間インスタンスを表す。図示のように、y軸は、元の方形波信号(線10401によって表される)に関連する電圧出力を表す。更に図示されるように、y軸は、プリエンファシス駆動信号(線10403によって表される)に関連する電圧出力も表す。いくつかの例では、図示のように、プリエンファシス駆動信号は、第1の印刷ドットの開始に対応して、x軸に沿った約0.4で第1の電圧ピークを生成する。追加的に、プリエンファシス駆動信号は、第2の印刷ドットの開始に対応して、x軸に沿った約3.1で第2の電圧ピークを生成する。
【0862】
したがって、
図104は、各印刷ドットの開始時に例示的なレーザ源/ダイオードによって引き出されるパワー/電流の量を事前に強めるための技術を示す。上述の技術はまた、例示的なレーザ源/ダイオードが印刷動作のために最初にオンにされるときに、印刷縁部コントラストを向上させ得る。
【0863】
フォトダイオード検出器ベースのレーザフェイルセーフシステム
いくつかの例では、印刷装置/LPHシステムは、レーザ感応印刷媒体上にコンテンツを印刷するための1つ以上のクラス4レーザを備えてもよい。したがって、意図しないレーザ放射を防止することは、安全性のために最も重要である。多くの例において、これらのレーザは、潜在的な目及び火傷の危険を含む、重大な安全上のリスクをもたらす場合がある。追加的に、いくつかの例では、意図しない転換(例えば、制御回路基板上の短絡によって引き起こされる)は、レーザを意図せずにオンにする可能性があり、これは火災事故をもたらす可能性がある。
【0864】
本開示の様々な実施形態によれば、意図しないレーザのオンを検出し、レーザ駆動回路及び電源を即座に無効にするための例示的な装置、方法及び技術が提供される。いくつかの実施形態では、例示的なレーザフェイルセーフシステムは、不注意なレーザ発射を防止するために、ハードウェア及び/又はファームウェアソリューションとして完全に実装されてもよい。いくつかの例では、少なくとも1つの専用フォトダイオードが、少なくとも1つのレーザの近くに位置決めされてもよく、それにより、少なくとも1つのレーザは、レーザのうちのいずれかがレージングしているとき、更には低パワーでオンになる。いくつかの実施形態では、適切に低い「オン」閾値を有する比較器が、光検出回路を完成させる。レーザ光検出器出力信号は、印刷又はSOL検出目的のために、少なくとも1つのレーザがオンであることが意図されるときのみアクティブハイになる、FPGAからのデジタル論理出力と比較されてもよい。少なくとも1つのレーザがオンであるべきでないときにオンであることを示す不一致は、デジタル論理デバイスをトリガして、駆動演算増幅器の正入力をローに駆動し、またレーザ電源を無効にし、それによってレーザをオフにすることができる。本明細書に開示される技法は、少なくとも1つのレーザが意図せずにオンになることをもたらす可能性がある、短絡を含む、ファームウェア又はハードウェアにおいて生じ得るエラーから保護する。例えば、窒化ガリウム(GaN)ゲートからドレインへの短絡は、レーザ発射又は発振のオン/オフをもたらし得るが、例示的フォトダイオードによって検出される。したがって、レーザ電源無効化論理は、少なくとも1つのレーザをオフにするように動作し得る。いくつかの実施形態では、ラッチ回路は、故障表示をラッチされた状態に保つために利用されてもよく、ラッチは、パワーサイクルによってのみリセット可能である。いくつかの実施形態では、カウンタを実装して、これらのイベントを追跡し、その数を不揮発性メモリに記憶してもよい。いくつかの実施形態では、繰り返し失敗数閾値に達すると、印刷装置/LPHは恒久的に無効にされてもよい。いくつかの例では、信号タイミング調整は、誤ったトリガを回避するために、ある量の余裕時間を可能にしてもよいが、本物の障害の場合には依然として非常に迅速にオフにしてもよい。
【0865】
レーザプリンタシステムにおけるデジタル-アナログ変換器(Digital-to-Analog Converter、DAC)補償値を自動的に調整する方法
いくつかの実施形態では、例示的な印刷装置又はレーザ印刷システムは、1つ以上のレーザへのタイミング/パワー送達を制御するために使用されるデジタルアナログ変換器(DAC)を備えてもよい。例えば、DACは、出力電圧を増減させるために使用されてもよい。例として、例示的なDACは、DACの各チャネルが特定のレーザを制御するために使用される複数のチャネルを備えてもよい。このようにして、印刷装置は、印刷速度、媒体反応性、媒体の温度、及び/又は同等物を含む様々なパラメータに応じて必要に応じて最大出力パワーを増減させることによってグレースケールで印刷するように構成されてもよい。
【0866】
いくつかの例では、例示的なDACは、少なくとも1つのレーザを駆動するための電流制御システムの一部であってもよい。例えば、例示的なDACの出力は、レーザを駆動するために、まず差動増幅器に提供され、次に駆動演算増幅器に提供されてもよい。しかしながら、いくつかの例では、DACは、意図された/目標設定点を下回る(いくつかの例では、目標設定点を最大16%下回る)パワー出力をもたらす不正確な内部基準を利用する場合がある。追加的に、いくつかの例では、電流制御システムの部品(例えば、差動増幅器及び駆動演算増幅器)は、較正を必要とする誤差をレーザ駆動出力に追加し得る。
【0867】
本開示の様々な実施形態によれば、レーザ印刷システムにおいてDAC補償値を自動的に調整するための例示的な装置、方法及び技術が提供される。既知の方法とは対照的に、本明細書で説明される技法は、単一の測定点(例えば、レーザを駆動するために使用される専用DACのフルスケール出力)を使用して、レーザ印刷装置を迅速かつ自動的に調整し得る。次いで、この単一の測定は、DAC出力がその出力フルスケールにわたって駆動されてもよいことを確実にするために、DAC出力のゲインを補償するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、DAC較正は、DAC GAIN及びRSET値を調整することによって実行されてもよい。したがって、本明細書で開示される技法は、DAC出力の下流のアナログ電圧を測定し、システムが電源投入されるたびにDACの内部精度を補償し、経時的な任意のドリフトに対処するための初期較正及び後続の較正動作の必要に対処することによる、システム起動時のDAC GAIN及びRSET値の自動調整に関する。
【0868】
ここで
図105を参照すると、本開示の例による例示的な方法10500を示す例示的なフロー図が提供される。
【0869】
いくつかの例では、方法10500は、処理回路(例えば、限定はしないが、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit、MCU)、ASIC、又はCPU)によって実行されてもよい。いくつかの例では、処理回路は、例示的な印刷装置の他の回路、メモリ(例えば、コンピュータプログラム命令を記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)など)、及び/又は同等物に電気的に結合されてもよく、並びに/若しくはそれらと電子通信してもよい。
【0870】
いくつかの例では、
図105に記載される手順のうちの1つ以上は、本開示の実施形態を用いる装置のメモリ回路(非一時的メモリなど)によって記憶され、装置の処理回路(プロセッサなど)によって実行されてもよいコンピュータプログラム命令によって具現化されてもよい。これらのコンピュータプログラム命令は、メモリ回路に記憶された命令によって製品が製造されてもよいように、システムに対して特定の方法で機能するように指示してもよく、その実行によって、フロー図の工程/動作内に指定された機能が実装されてもよい。更に、システムは、1つ以上の他の回路を備えてもよい。システムの様々な回路は、エネルギー、データ及び/又は情報を送信及び/又は受信するために、互いの間で電子的に結合されてもよい。
【0871】
いくつかの例では、実施形態は、コンピュータ可読プログラム命令(例えば、コンピュータソフトウェア)を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。非一時的ハードディスク、CD-ROM、フラッシュメモリ、光記憶デバイス、又は磁気記憶デバイスを含む、任意の好適なコンピュータ可読記憶媒体が利用されてもよい。
【0872】
例示的な方法10500は、工程/動作10501から始まる。工程/動作10501において、処理回路(MCUなどであるが、これに限定されない)は、例示的な印刷装置の1つ以上のレーザを無効にするための制御指示を提供(例えば、生成、送信)する。言及した方法10500はレージングを必要としないので、方法10500が実行されている間に1つ以上のレーザがオンにならないことを確実にするために、工程/動作10501を実行することができる。いくつかの例では、(例えば、補助DAC(auxiliary DAC、AUXDAC)出力に関する)レーザオフセット値は、工程/動作10501に先立って、又はそれと併せて、調節され、不揮発性メモリに記憶されてもよい。
【0873】
工程/動作10501に続いて、本方法10500は工程/動作10503に進む。工程/動作10503において、処理回路/MCUは、フルスケール値を超えることなく、差動増幅器からの出力において、DACレジスタ(例えば、DACレジスタ07(QRSET))をフルスケール出力値(いくつかの例では、フルスケール出力値に近いか又は可能な限り近い)、例えば、700mVに調節してもよい。いくつかの例では、これは、処理回路/MCUのアナログデジタルコンバータ(ADC)によって測定される(QRSETのビット7は、「1」のままでなければならない)。QRSETは位置5:0にあり、2の補数である)。
【0874】
工程/動作10503に続いて、本方法10500は工程/動作10505に進む。工程/動作10505において、処理回路/MCUは、続いて、DACレジスタ06(QDACGAINビット)を調節して、必要に応じてゲイン値を増加又は減少させて、差動増幅器からの出力を(例えば、200.0mVに)増加又は減少させる。いくつかの実施形態では、差動増幅器出力は、例示的なMCUのADCによって測定されてもよい。したがって、様々な実施形態では、処理回路/MCUは、DACの出力値をフルスケール/フルスケール近くに駆動し、出力を測定し、DAC内の内部ゲイン及び抵抗器レジスタを使用して補償動作を実行し得る。様々な例において、DAC出力は、差動増幅器回路を通過し、その後、レーザ駆動回路に送られ得る。処理回路/MCUは、例示的な差動増幅器回路からの電圧出力を測定し、命令された出力が意図されたシステムフルスケール出力電圧であるとき、出力をDAC出力電圧と比較することができる。次いで、処理回路/MCUは、アルゴリズムを使用して、差動増幅器回路出力が、利用可能な増分補償値が与えられた目標値に可能な限り近くなるまで、DAC補償値を調整し得る。
【0875】
工程/動作10505に続いて、方法10500は工程/動作10507に進む。工程/動作10507において、処理回路/MCUは、ゲイン値を(例えば、不揮発性メモリに)記憶する。様々な実施形態では、処理回路/MCUは、全てのシステムDAC出力に対して、工程/動作10501、工程/動作10503、及び工程/動作10505を繰り返してもよい。例として、例示的なDACは、複数のレーザのうちの1つ及び2つの対応する出力に関連付けられ得る。
【0876】
工程/動作10507に続いて、方法10500は工程/動作10509に進む。工程/動作10509において、処理回路/MCUは、例えば、印刷装置がパワーサイクルされてから長い/閾値期間が経過した場合、又は処理回路が、DAC及び/又は差動増幅器出力に影響を及ぼし得る所定の範囲外の周囲温度(例えば、異常に熱い又は冷たい周囲温度)を検出した場合、(任意選択的に)周期的に再補償する。
【0877】
工程/動作10509に続いて、方法10500は工程/動作10511に進んでもよい。工程/動作10511において、処理回路/MCUは、印刷装置/1つ以上のレーザを起動する制御指示を提供し、最適に動作する。したがって、製造時にこれらの値を手動で調整する必要性を排除しながら、DAC出力及び/又は差動増幅器出力における任意のドリフトを補償することができる。
【0878】
交差走査ビーム拡大機能を有するプリンタにおけるマルチモードレーザ
本明細書で詳述するように、例示的な印刷装置は、コンテンツを印刷媒体上に印刷/照射するために使用されるレーザビームを生成する複数のマルチモードレーザ及び/又は単一モードレーザを備えてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるように、印刷装置のレーザ/走査レンズ光学系は、群に分割されてもよい。例として、第1の群は走査次元群又はf-θレンズ群であってもよく、第2の群は交差走査次元群又は拡大レンズ群であってもよい。いくつかの実施形態では、光パワーは、交差走査次元においてf-θレンズ群から除去されてもよい。例えば、例示的な印刷装置は、複数のマルチモードレーザ(例えば、4つのマルチモードレーザ)を備えてもよい。
【0879】
本開示の様々な実施形態によれば、マルチモードレーザ印刷装置を提供するための例示的な装置、方法、及び技術が提供される。様々な実施形態では、例示的な印刷装置は、印刷媒体上に複数のラインを同時に書き込み、ブレ補正動作を実施するように最適に構成される。「ブレ」という用語は、(例えば、レーザビームがポリゴンミラーを出るときの)レーザビームの交差走査次元における角度偏差分散の大きさを指してもよい。ブレを補正することにより、印刷媒体におけるスポットを移動させることなくビーム角度を偏向させることができる。有利なことに、例示的な印刷装置は、ビーム位置合わせの複雑さの低減及び動作感度にも関連付けられ得る。追加的に、いくつかの例では、一体型レーザ部品の使用は、製造並びに故障した部品の修理及び交換を簡略化してもよい。
【0880】
ここで
図106を参照すると、本開示の例による印刷装置10600の一部の例示的な図を示す概略図が提供される。印刷装置10600は、筐体(例えば、本体、構造体)内に少なくとも部分的に配設、収容、及び/又は配置されてもよい。具体的には、図示のように、例示的な印刷装置10600は、一体型レーザ部品10601と、コントローラ部品10602(例えば、レーザ駆動基板)と、第1の熱電冷却素子10605Aと、第2の熱電冷却素子10605Bと、少なくとも1つのレーザ10607(例えば、マルチモードレーザ)とを備える。様々な実施形態では、一体型レーザ部品10601、コントローラ部品10602(例えば、レーザ駆動基板)、第1の熱電冷却素子10605A、第2の熱電冷却素子10605B、及び少なくとも1つのレーザ10607は、データ及び/又は情報を様々な部品/素子の間で送信及び/又は受信することができるように、互いに電子通信する。
【0881】
上述したように、例示的な印刷装置10600は、一体型レーザ部品10601を備える。いくつかの例では、図示のように、一体型レーザ部品10601は、筐体を画定する/備える。様々な実施形態では、一体型レーザ部品10601は、少なくとも1つのレーザに動作可能に結合されたコリメートアセンブリを備える。例示的な筐体は、任意の好適な金属(例えば、アルミニウム又は真鍮など)であってもよく、又はそれを含んでもよく、1つ以上のレーザ(例えば、少なくとも1つのレーザ10607)及びビーム成形光学素子を少なくとも部分的に収容/収納するように構成されてもよい。
図106に示すように、例示的な一体型レーザ部品10601は、コントローラ部品10602(例えば、レーザ駆動基板及び/又はプリント回路基板アセンブリ(printed circuit board assembly、PCBA))に動作可能に結合される。追加的に、一体型レーザ部品10601の少なくとも表面は、コントローラ部品10602(例えば、レーザ駆動基板)に隣接して位置決めされる。例示的な一体型レーザ部品10601は、複数のレンズを含むコリメートアセンブリであってもよく、又はそれを含んでもよい。具体的には、図示のように、一体型レーザ部品10601は、2×2アレイに配置された第1のレンズ10603A、第2のレンズ10603B、第3のレンズ10603C、及び第4のレンズ10603Dを備える。追加的に、様々な実施形態では、例示的な一体型レーザ部品10601は、少なくとも1つのレーザ10607(例えば、マルチモードレーザ)に隣接して配設される。追加的に、
図106に示すように、少なくとも1つのレーザ10607は、複数のレーザ、特に、2X2アレイに配列/構成された4つのマルチモードレーザを備える。いくつかの例では、一体型レーザ部品10601及び少なくとも1つのレーザ10607は、単体/単一アセンブリを画定する。いくつかの例では、一体型レンズ部品10601の各レンズ10603A、10603B、10603C及び10603Dは、それぞれのレーザ(例えば、第1のマルチモードレーザ、第2のマルチモードレーザ、第3のマルチモードレーザ、及び第4のマルチモードレーザ)に動作可能に結合されてもよい。いくつかの例では、少なくとも1つのレーザ10607の少なくとも一部は、一体型レーザ部品10601の筐体内に少なくとも部分的に配設されてもよい。
【0882】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザ10607(例えば、第1のマルチモードレーザ、第2のマルチモードレーザ、第3のマルチモードレーザ、及び第4のマルチモードレーザ)は、少なくとも1つのレーザ10607(例えば、第1のマルチモードレーザ、第2のマルチモードレーザ、第3のマルチモードレーザ、及び第4のマルチモードレーザ)のマルチモード次元が交差走査次元にあるように配向される。
【0883】
ここで
図107を参照すると、本開示の例による印刷装置10700の一部の例示的な図を示す概略図が提供される。例示的な印刷装置10700は、
図106に関連して上述した印刷装置10600と類似又は同一であり得る。図示のように、印刷装置10700は、本体/筐体内に少なくとも部分的に配設され、収容され、及び/又は配置されてもよい。追加的に、図示のように、例示的な印刷装置10700は、一体型レーザ部品10701と、コントローラ部品10702(例えば、レーザ駆動基板)と、第1の熱電冷却素子10705Aと、第2の熱電冷却素子10705Bと、少なくとも1つのレーザ10707と、ミラー10708と、レンズ素子10704(例えば、交差走査拡大レンズ素子)とを備える。様々な実施形態では、印刷装置10700の部品/素子のそれぞれは、データ及び/又は情報が様々な部品/素子間で送信及び/又は受信されてもよいように、互いに電子通信している。
【0884】
上述したように、例示的な印刷装置10700は、一体型レーザ部品10701を備える。いくつかの例では、図示のように、一体型レーザ部品10701は筐体を備える。例示的な筐体は、任意の好適な金属であってもよく、又はそれを含んでもよく、1つ以上のレーザ及びビーム成形光学素子を少なくとも部分的に収容/収納するように構成されてもよい。
図107に示すように、例示的な一体型レーザ部品10701は、コントローラ部品10702(例えば、レーザ駆動基板又はPCBA)に動作可能に結合される。特に、図示のように、例示的な一体型レーザ部品10701は、2×2アレイに配置された第1のレンズ10703A、第2のレンズ10703B、第3のレンズ10703C、及び第4のレンズ10703Dを備えるコリメートアセンブリであってもよい。更に示されるように、様々な例では、一体型レーザ部品10701は、少なくとも1つのレーザ10707(例えば、それぞれのレンズ10703A、10703B、10703C、及び10703Dにそれぞれ関連する4つのマルチモードレーザ)を備える/動作可能に結合される。図示のように、少なくとも1つのレーザ10707は、第1の熱電冷却素子10705Aと第2の熱電冷却素子10705Bとの間に少なくとも部分的に配設/位置決めされる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザ10707(例えば、4つのマルチモードレーザ)は、マルチモード次元が交差走査次元(例えば、走査次元に対して90度)にあるように配向される。
図107に更に示すように、例示的な印刷装置10700は、1つ以上の光学部品を備える。特に、例示的な印刷装置10700は、ポリゴンミラー10706と、ミラー10708(例えば、ポストコリメーションプレポリゴン(post-collimation pre-polygon、PCPP)ミラー)と、レンズ素子10704(例えば、交差走査拡大シリンダレンズ)とを備える。いくつかの実施形態では、レンズ素子10704(例えば、交差走査拡大シリンダレンズ)は、1未満又は0.1程度の倍率を提供するために、印刷媒体の場所に隣接して(例えば、印刷媒体の表面から1インチ離れて)配設される。これは、集束されたスポットサイズを目標解像度(例えば、200DPI)まで縮小する役割を果たしてもよい。
【0885】
いくつかの実施形態では、一体型レーザ部品10701の各レーザは、ミラー10708(例えば、単一のPCPPミラー)上に集束される。ミラー10708は、交差走査次元において一致するポリゴンミラー10706上に入射ビームを反射し、それによって画像化される物体を形成し得る。追加的に、レンズ素子10704(例えば、交差走査拡大シリンダレンズ)は、印刷媒体においてスポットサイズを縮小し、ブレ補正を達成するのに十分な倍率を提供するため、レーザスポットをポリゴンミラー10706の表面から、次いで印刷媒体の表面上に撮像してもよい。様々な例では、画像を印刷媒体に提供する前にポリゴンミラー10706の表面上に物体を配置することは、ブレ補正にも対処する。例えば、プリントヘッドの出口開口において、ポリゴンミラー10706と印刷媒体との相対位置に起因して、大きなビームが媒体においてより小さなサイズに(例えば、0.1倍の倍率で)拡大される。
【0886】
図107に更に示すように、例示的な印刷装置10700は、一体型レーザ部品10701の温度を調整するように動作する第1の熱電冷却素子10705A及び第2の熱電冷却素子10705Bを備える。いくつかの例では、一体型レーザ部品10701/少なくとも1つのレーザ10707の少なくとも一部は、第1の熱電冷却素子10705Aと第2の熱電冷却素子10705Bに隣接して/それらの間に少なくとも部分的に配設される。
【0887】
上述のように、いくつかの実施形態では、複数のマルチモードレーザを備える印刷装置を使用してコンテンツを印刷するために、レーザビーム(例えば、一体型レーザ部品によって放出される)は、目標印刷解像度を達成するように圧縮される必要があり得る。これは、画像サイズを縮小するために交差走査次元におけるかなりの倍率を必要とする場合があり、印刷媒体に隣接して/近接して位置決めされたレンズ素子(例えば、拡大円柱レンズ)を使用して達成されてもよい。
【0888】
ここで
図108を参照すると、本開示の例による印刷装置10800の一部の例示的な図を示す概略図が提供される。
【0889】
図示のように、印刷装置10800は、本体/筐体内に少なくとも部分的に配設され、収容され、及び/又は配置されてもよい。特に、図示のように、例示的な印刷装置10800は、一体化されたレーザ部品/少なくとも1つのレーザ源10801と、コントローラ部品10802(例えば、レーザ駆動基板)とを備える。
図108に示すように、例示的な印刷装置10800は、1つ以上の光学部品を備える。特に、例示的な印刷装置10800は、ポリゴンミラー10806と、ミラー10808(例えば、PCPPミラー)と、レンズ素子10804(例えば、拡大デュアルシリンダレンズ)とを備える。様々な実施形態では、印刷装置10800の部品/素子のそれぞれは、データ及び/又は情報が様々な部品/素子間で送信及び/又は受信されてもよいように、互いに電子通信している。
【0890】
上述したように、例示的な印刷装置10800は、一体型レーザ部品/少なくとも1つのレーザ源10801(少なくとも1つのマルチモードレーザを含む)を含む。いくつかの例では、図示のように、一体型レーザ部品/少なくとも1つのレーザ源10801は、筐体を備える/画定する。例示的な筐体は、任意の好適な金属であってもよく、又はそれを含んでもよく、1つ以上のレーザ(例えば、複数のマルチモードレーザ)を少なくとも部分的に収容/収納するように構成されてもよい。
図108に示すように、例示的な一体型レーザ部品/少なくとも1つのレーザ源10801(例えば、少なくとも1つのマルチモードレーザ)は、コントローラ部品10802(例えば、レーザ駆動基板又はPCBA)に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、例示的な印刷装置10800は、1未満の倍率を提供するために、印刷媒体の位置に隣接して(例えば、印刷媒体の表面から1インチ離れて)配設されたレンズ素子10804(例えば、拡大デュアルシリンダレンズ)を備える。
【0891】
いくつかの実施形態では、一体型レーザ部品/少なくとも1つのレーザ源10801(例えば、少なくとも1つのマルチモードレーザ)は、出力ビームをミラー10808(例えば、単一PCPPミラー)上に集束させるように構成される。次に、ミラー10808は、入射ビームをポリゴンミラー10806上に交差走査次元で反射し、それによって画像化される物体を形成し得る。いくつかの実施形態では、光学サイズを最小限にするために、(例えば、第1の対/セットのマルチモードレーザによって生成される)レーザビームのうちの2つは、高経路上に構成されてもよく、(例えば、第2の対/セットのマルチモードレーザによって生成される)レーザビームのうちの別の2つは、低経路上に構成されてもよい。再び
図108を参照すると、2つの可能な対称経路(一体型レーザ部品/少なくとも1つのレーザ源10801から始まり、対称線10811に関してミラーリングされ、印刷機構開口10813につながるレンズ素子10804で終端する)のうちの例示的な一方が示されている。様々な実施形態では、例示的な印刷装置10800は、レーザビームがレンズ素子10804の部分高、全高、又は中心点に入射するように構成されてもよい。
【0892】
いくつかの実施形態では、レンズ素子10804(例えば、交差走査拡大シリンダレンズ)は、ブレ補正も実施しながら、印刷媒体においてスポットサイズを縮小するのに十分な倍率/目標倍率を提供するために、ポリゴンミラー10806の表面から、次いで印刷媒体の表面上にレーザスポットを撮像することができる。様々な例では、画像を印刷媒体に提供する前にポリゴンミラー10806の表面上に物体を配置することは、ブレ補正にも対処する。例えば、ポリゴンミラー10806と印刷媒体との相対位置に起因して、プリントヘッドの出口開口において、大きなビームは、印刷媒体においてより小さなサイズに(例えば、0.1倍の倍率で)拡大される。
【0893】
いくつかの実施形態では、例示的な印刷装置は、折り返しビーム経路を使用するように構成されてもよい。ここで
図109を参照すると、本開示の例による印刷装置10900の一部の例示的な図を示す概略図が提供される。
【0894】
図109に示すように、例示的な印刷装置10900は、本体/筐体内に少なくとも部分的に配設、収容、及び/又は配置されてもよい。特に、図示のように、例示的な印刷装置10900は、コントローラ部品10902(例えば、レーザ駆動基板)と、1つ以上の光学部品とを備える。特に、例示的な印刷装置10900は、ポリゴンミラー10906と、レンズ素子10904(例えば、拡大シリンダレンズ)と、複数のミラー(図示のように、第1のミラー10912A、第2のミラー10912B、第3のミラー10912C、及び第4のミラー10912D)とを備える。いくつかの例では、複数のミラー10912A、10912B、10912C、及び10912Dは、レーザビームを共通の位置合わせ目標に誘導され(例えば、方向付けられ、向けられ)てもよい。様々な実施形態では、印刷装置10900の部品/素子のそれぞれは、データ及び/又は情報が様々な部品/素子間で送信及び/又は受信されてもよいように、互いに電子通信している。
【0895】
いくつかの実施形態では、レーザ源(例えば、
図108に関連して上述した一体型レーザ部品/少なくとも1つのレーザ源10801)の出力ビームは、ポリゴンミラー10906に入射し、次いで、複数のミラー10912A、10912B、10912C、及び10912Dのそれぞれに順に集束/方向付けられてもよい。次に、複数のミラー10912A、10912B、10912C及び10912Dの出力は、印刷機構開口10913で終端する前にレンズ素子10904上に方向付けられてもよい。いくつかの例では、印刷機構開口10913のサイズは2mmであってもよい。いくつかの実施形態では、レンズ素子10904(例えば、デュアルシリンダ拡大レンズ)は、f-θレンズと印刷媒体との間に、いくつかの例では、印刷媒体に隣接して/近接して位置決めされてもよい。
【0896】
上述したように、例示的なレンズ素子10904(例えば、拡大シリンダレンズ)は、焦点スポットサイズを目標解像度(例えば、200DPI)まで縮小するために、印刷媒体の位置に隣接して(例えば、印刷媒体の表面から1インチ離れて)配設されてもよい。
【0897】
次に
図110を参照すると、例示的な装置の動作に基づく例示的な測定値を示す例示的なグラフ11000が提供される。
図110に示すように、x軸は、ミリメートル単位で測定されたレーザ源から印刷媒体までの相対距離を表す。
【0898】
図示のように、y軸は、印刷媒体(線11001及び線11005によって表される)における第1のマルチモードレーザビームに関連する(ミクロン単位で測定される)ビーム幅を表す。図示のように、第1のマルチモードレーザによって生成されるビーム幅は、印刷媒体(グラフ上で約12.5mmに位置する)において120ミクロンの目標解像度に達することができる。
【0899】
更に図示されるように、y軸はまた、印刷媒体(線11003によって表される)におけるレーザビームの単一モード次元に関連する(ミクロン単位で測定される)ビーム幅を表す。図示のように、第1のマルチモードレーザによって生成されるビーム幅は、単一モード次元(例えば、走査次元)において印刷媒体から10~15mmの相対距離で約120ミクロンの目標解像度に到達し、それを維持し得る。
【0900】
したがって、
図110は、マルチモードレーザの単一モード次元及びマルチモード次元の両方が、目標解像度(例えば、120ミクロン又は200DPI)でコンテンツを印刷するために利用され得ることを実証する。
【0901】
共通ビームサブシステムを備えたマルチレーザビーム送達モジュール
いくつかの例では、敏感な印刷媒体上にコンテンツを直接書き込む/照射するために、高パワーが必要な場合がある。いくつかの例では、妥当なコスト及びサイズで単一のレーザを使用して十分な量のパワーを提供することが困難な場合がある。本明細書で説明するように、いくつかの用途では、複数のレーザが利用されてもよい。複数のレーザの使用は、複数のレーザが互いに協調して最適に機能するために、位置合わせ及び組み立ての正確な方法を必要とする場合がある。
【0902】
本開示の様々な実施形態によれば、マルチレーザビーム送達モジュールに共通ビームサブシステムを提供するための例示的な装置、方法、及び技法が提供される。
【0903】
再び
図107を参照すると、上述したように、例示的な印刷装置10600は、一体型レーザ部品10701を備えてもよい。例示的な印刷装置10600は、
図107に関連して上述した例示的な印刷装置10700と類似又は同一であり得る。
【0904】
上述したように、例示的な一体型レーザ部品10701は、少なくとも1つのレーザ10707(例えば、マルチモードレーザ)に動作可能に結合された2×2アレイのレンズ(図示のように、レンズ10703A、10703B、10703C、及び10703D)を有するコリメートアセンブリを備える。いくつかの例では、一体型レーザ部品10701は、例示的なレーザプリントヘッドの外側に位置合わせされ得る統合されたレーザバンクを画定する。様々な例では、少なくとも1つのマルチモードレーザ10707は、それぞれのコリメートレンズ(レンズ10703A、10703B、10703C、及び10703D)に関連付けられてもよく、(いくつかの例では、他のレーザと併せて)独立して集束/コリメートされてもよい。
【0905】
いくつかの実施形態では、レンズ素子10704(例えば、交差走査拡大シリンダレンズ素子)は、少なくとも1つのレーザ10707(例えば、少なくとも1つのマルチモードレーザ)の交差走査次元を同じ距離に集束させるように動作してもよく、ミラーの構成は、ビームを共通の位置合わせ目標に誘導してもよい。様々な例では、共通の目標を使用することは、複数の/異なる印刷ライン上にコンテンツを書き込むこと、又は単一のラインに同時にコンテンツを書き込むことを容易にし得る。いくつかの実施形態では、
図107に示されるように、一体型レーザ部品10701/少なくとも1つのレーザ10707(例えば、レーザバンク)は、ユニットとして例示的なプリントヘッド内に搭載されてもよく、ビームを例示的ポリゴンミラー(例えば、ポリゴンミラー10706)に方向付ける単一ミラー/光路を必要とする。
【0906】
様々な実施形態では、例示的な一体型レーザ部品10701/少なくとも1つのレーザ10707が、同じビーム整形及びステアリングシステムの複数のインスタンス(レーザごとに1つ)を含んでもよい/埋め込まれてもよい。いくつかの例では、各インスタンスは、走査次元におけるビームサイズを制御するように設定された焦点距離を有するコリメートレンズを備えてもよい。いくつかの例では、各インスタンスは、交差走査次元をポリゴンミラー(例えば、ポリゴンミラー10706)の表面に集束させるように構成されたシリンダレンズを備えてもよい。いくつかの例では、各インスタンスは、ビームを位置合わせ目標に角度偏向させるように調節されたウェッジプリズム(又は複数のプリズム)を備えてもよい。いくつかの例では、各インスタンスは、入射ビームをシステムの他のレーザとほぼ同一平面上の状態に再位置合わせするためのレベリングプリズムを備えてもよい。いくつかの例では、各コリメートレンズ、シリンダレンズ、及び/又はウェッジプリズムは、目標位置合わせを達成するために調節を必要とする場合がある。したがって、様々な例では、各コリメートレンズ及び/又はシリンダレンズは、適切な焦点を達成するためにビーム伝搬方向に平行移動されてもよい。追加的に、各ウェッジプリズム(例えば、偏向プリズム)は、レベリングプリズムを通過した後にポリゴンミラー(例えば、ポリゴンミラー10706)上で目標/適切なビーム高さ(又はx/y位置)を達成するように回転されてもよい(すなわち、異なるレーザラインの互いに対する位置合わせ)。モジュールが完全に位置合わせされると(例えば、製造中に)、モジュールは、例示的なプリントヘッド/印刷装置内に配置されてもよく、単純な位置合わせプロセス(例えば、単一のミラーの調節)で、全てのレーザを走査光学部品(例えば、回転ポリゴンミラー)と位置合わせすることができる。
【0907】
対称な光学レイアウト及びセグメント走査ラインを有するアクティブ媒体レーザプリンタ
上述したように、例示的な印刷装置は、一体化されたレーザ部品(例えば、それぞれ2×2アレイ配置の4つのマルチモードレーザダイオード及び対応するレンズからなる)を備えてもよい。そのような例では、複数のマルチモードレーザによって生成される各レーザビームは、それらが光学システムを通して掃引するとき、本質的に非同一平面上にあり得る。いくつかの例では、共平面性の欠如は、より大きい光学系、印刷媒体における焦点深度の低減、(例えば、収差による)レーザスポット品質の低下、及び/又は4つのビームに同じ一致したラインを印刷させる困難さを要する場合がある。
【0908】
本開示の様々な実施形態によれば、対称な光学レイアウト及びセグメント走査ラインを有するマルチレーザビーム構成を提供するための例示的な装置、方法及び技術が提供される。
【0909】
ここで
図111を参照すると、本開示の様々な例による印刷装置11100の例示的な部分を示す概略図が提供される。印刷装置11100の例示的な部分は、筐体(例えば、本体、構造体、容器)内に少なくとも部分的に配設、収容、及び/又は配置されてもよい。いくつかの例では、例示的な印刷装置11100は、2つの別個の/個別の1×2アレイを備えてもよい。図示のように、例示的な印刷装置11100は、第1のレーザアレイ11101(例えば、1×2レーザアレイ)及び第2のレーザアレイ11103(例えば、1×2レーザアレイ)を備える。図示のように、第1のレーザアレイ11101及び第2のレーザアレイ11103のそれぞれは、光学素子/レンズの構成を通じてレーザビームを方向付けるように構成されてもよい。
【0910】
図111に更に示されるように、例示的な印刷装置11100は、第1のレーザアレイ11101及び第2のレーザアレイ11103に対して下流に配設されたポリゴンミラー11102を備える。更に図示のように、第1の組の光学素子11105(例えば、走査レンズ)及び第2の組の光学素子11107(例えば、走査レンズ)は、1つ以上のレーザビームがポリゴンミラー11102を通じて方向付けられる/導かれるように、ポリゴンミラー11102に対して下流に位置決めされる。図示のように、第1のセットの光学素子11105は第1のレーザアレイ11101に関連付けられ、第2のセットの光学素子11107は第2のレーザアレイ11103に関連付けられる。追加的に、図示のように、第1のレーザアレイ11101及び第2のレーザアレイ11103のそれぞれは、走査ポリゴンミラー11102の周りに/に対して対称に位置決めされる。
図111に更に示すように、例示的な印刷装置11100は、第1のレーザアレイ11101及び第2のレーザアレイ11103によって提供される各レーザビームの交差走査次元を集束させるように構成された共通レンズ素子11109(例えば、拡大デュアルシリンダレンズ)を更に備える。
【0911】
いくつかの例では、例示的な印刷装置11100によって生成される走査線は、それぞれが印刷媒体/ラベルの半分を覆う2つのセグメントに分割/分断されてもよい。いくつかの例では、別個のセグメントは、データステッチングを必要としてもよい。いくつかの例では、掃引を光学的に圧縮することが必要な場合がある(例えば、フルラベルサイズからラベルの半分まで)。いくつかの実施形態では、デジタル補償を使用して、各レーザアレイ11101及び11103内のレーザがわずかに異なる速度で走査している場合の印刷画像の歪みを回避し得る。
【0912】
いくつかの例では、例示的な印刷装置11100は、焦点深度、レーザスポット品質、システムの簡潔さ、及び/又は印刷効率(すなわち、パワー対速度)を改善し得る。追加的に、例示的な印刷装置11100は、プリントヘッド内の熱移動及び電気的レイアウトに関する利点を提供し得る。
【0913】
予熱システムを利用するレーザプリンタによる印刷方法
いくつかの実施形態では、本明細書で説明するように、レーザプリンタシステムは、レージング前に印刷媒体を目標温度まで加熱/加温するために予熱器を利用してもよい。いくつかの例では、例示的な予熱器/予熱システムは、印刷媒体を目標温度にするためにある期間(いくつかの例では、10分~15分)を必要とする場合がある。
【0914】
本開示の様々な実施形態によれば、レージングの前に印刷媒体を急速に加熱するための例示的な装置、方法、及び技術が提供される。言及された技術は、エンドユーザが例示的な印刷装置の電源を投入した直後に印刷することを可能にし得る。
【0915】
ここで
図112を参照すると、本開示の例による例示的な方法11200を示す例示的なフロー図が提供される。
【0916】
いくつかの例では、方法11200は、処理回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、CPUなどによって実行されてもよい。いくつかの例では、処理回路は、例示的な印刷装置の他の回路、メモリ(例えば、コンピュータプログラム命令を記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)など)、及び/又は同等物に電気的に結合されてもよく、並びに/若しくはそれらと電子通信してもよい。
【0917】
いくつかの例では、
図112に記載される手順のうちの1つ以上は、本開示の実施形態を用いる装置のメモリ回路(非一時的メモリなど)によって記憶され、装置の処理回路(プロセッサなど)によって実行されてもよいコンピュータプログラム命令によって具現化されてもよい。これらのコンピュータプログラム命令は、メモリ回路に記憶された命令によって製品が製造されてもよいように、システムに対して特定の方法で機能するように指示してもよく、その実行によって、フロー図の工程/動作内に指定された機能が実装されてもよい。更に、システムは、1つ以上の他の回路を備えてもよい。システムの様々な回路は、エネルギー、データ及び/又は情報を送信及び/又は受信するために、互いの間で電子的に結合されてもよい。
【0918】
いくつかの例では、実施形態は、コンピュータ可読プログラム命令(例えば、コンピュータソフトウェア)を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。非一時的ハードディスク、CD-ROM、フラッシュメモリ、光記憶デバイス、又は磁気記憶デバイスを含む、任意の好適なコンピュータ可読記憶媒体が利用されてもよい。
【0919】
例示的な方法11200は、工程/動作11201から始まる。工程/動作11201において、処理回路(CPUなどであるが、これに限定されない)は、例示的な印刷装置に関連する予熱状態を決定する。
【0920】
工程/動作11201における予熱状態の決定に続いて、方法11200は工程/動作11203に進む。工程/動作11203において、処理回路は、予熱状態に基づいて利用可能な印刷速度を自動的に増減させる。例えば、最初に、印刷装置は、特定の印刷動作を実行するために通常必要とされる速度よりも遅い速度(例えば、1.5IPS~2IPS)で印刷してもよい。したがって、いくつかの例では、可能な場合、印刷動作は、より低速で(例えば、複数のレーザの代わりに1つのレーザを使用して)首尾よく実行され得る。別の例では、電源投入時に、印刷ジョブが4IPSで要求される場合、印刷装置/処理回路は、システム設計/目標印刷パラメータの最終的な実行能力に応じて、1.5IPS~2IPSでの印刷に進み得る。予熱器が媒体を加熱するにつれて、最大印刷速度は、例えば完全に予熱されたときの4IPSなどの能力に一致するように増加される。
【0921】
印刷ライン媒体接触予熱器を2つのローラで駆動するように命じる
様々な例では、本明細書で説明するように、予熱レーザ又は予熱器を利用して、印刷動作(例えば、マークの生成又は印刷媒体上へのコンテンツの照射)の前又は最中に、印刷媒体(例えば、ラベル)を目標温度まで予熱(すなわち、加温)し得る。いくつかの例では、媒体は、印刷動作の前に目標温度に到達又は維持できない場合があり、その結果、印刷品質が低下する可能性がある。一例として、印刷媒体は、印刷装置を横断する際に第1の位置で予熱され、その後、少なくとも1つの書き込みレーザがその上にコンテンツを印刷するために使用される第2の位置に到達してもよい。そのような例では、印刷媒体温度は、第1の位置と第2の位置との間で低下する(例えば、降下する、低減する、又は同等物)場合があり、その結果、印刷品質が低下する場合がある。追加的に、いくつかの例では、印刷媒体から距離を置いて、又は印刷媒体と直接接触して配置された予熱部品又は加熱素子の表面温度は、印刷媒体を予熱している間に(熱伝達特性に起因して)望ましくない温度降下を経る場合がある。そのような例では、媒体は、印刷動作前又は印刷動作中に目標温度に到達又は維持することができない場合がある。他の実施形態では、印刷媒体が例示的な印刷装置を横断する際に、媒体の偶発的な動き(例えば、様々な印刷装置部品、例えばモータの動き/振動によって引き起こされる高いジッタ)もまた、印刷品質の低下に寄与するか、又はそれにつながる可能性がある。
【0922】
本開示の例示的な実施形態は、印刷媒体の予熱/加熱に関連する望ましくない温度低下、並びに印刷媒体及び/又は印刷装置部品の偶発的な動きに起因するジッタを含むがこれらに限定されない、上述の問題に対処することができる。
【0923】
本開示の様々な実施形態によれば、印刷媒体を予熱するための例示的な装置、方法、及び技術が提供される。いくつかの実施形態では、例示的な印刷装置は予熱アセンブリを備える。予熱アセンブリは、印刷媒体の上面と直接接触するように配置された第1の駆動ローラ及び第2の駆動ローラと、印刷媒体を予熱するように構成された回転予熱部品であって、印刷媒体の底面と直接接触するように配置され、第1の駆動ローラ、第2の駆動ローラと回転予熱部品との間の開口が予熱アセンブリを通る印刷媒体経路を画定する、回転予熱部品とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、回転予熱アセンブリは、その中心軸に対して回転するように構成された実質的に円筒形の部材を備える。いくつかの実施形態では、回転予熱アセンブリは、回転予熱アセンブリの内側同心部材を画定する赤外線加熱源又は伝導ベースの加熱素子を更に備える。いくつかの実施形態では、印刷装置の印刷ラインは、第1の駆動ローラと第2の駆動ローラとの間に位置する。いくつかの実施形態では、予熱アセンブリは、支持ブラケット上に少なくとも部分的に取り付けられ、予熱アセンブリは、引き裂きバー及びガイド素子のうちの少なくとも1つを更に備える。様々な例において、例示的な印刷装置は、言及された構成が望ましくない温度低下を最小化又は排除し、媒体ジッタを低減するため、印刷媒体をより正確に予熱することができる。追加的に、様々な例では、印刷媒体と予熱アセンブリとの間の直接接触は、効果的な予熱動作のための大きな接触表面積をもたらす。
【0924】
ここで
図113を参照すると、本開示の様々な実施形態による予熱アセンブリ11300を示す例示的な概略が提供される。
図113に示すように、例示的な予熱アセンブリ11300は、少なくとも印刷媒体11301と、引き裂きバー11302と、第1の駆動ローラ11304と、第2の駆動ローラ11306と、予熱部品11310とを備える。様々な実施形態では、例示的な予熱アセンブリ11300は、印刷媒体を加温/予熱するように構成される。例えば、様々な実施形態では、例示的な予熱アセンブリ11300は、(例えば、予熱制御ユニット、プリンタ制御ユニット、又は同等物などであるがこれらに限定されないコントローラ部品によって提供される)制御指示に応答して放射エネルギー/熱を放出するように構成された加熱素子、加熱コイル、加熱プレート、光源、及び/又は同等物を備えてもよい。予熱アセンブリ11300は、印刷装置の筐体内に少なくとも部分的に配設されるように構成されたモジュール式ユニットであってもよい。したがって、予熱アセンブリ11300は、修理又は交換のために印刷装置から容易に取り外す(例えば、切り離す、取り外すなど)ことができる。図示のように、予熱アセンブリ11300は、支持ブラケット11308上に少なくとも部分的に取り付けられる。様々な例において、支持ブラケット11308は、例示的な印刷装置のキャビティ内に少なくとも部分的に配設又は受容されるように構成されてもよい。追加的に、示されるように、予熱アセンブリ11300は、それを通じて印刷媒体11301を受容する(例えば、案内する)ように構成される。
【0925】
図113に示すように、また上述したように、例示的な予熱アセンブリ11300は、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306を備える。図示のように、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306はそれぞれ、予熱アセンブリ11300の上部に配設されるか、又はその上部を画定する円筒形部材を備える。様々な実施形態では、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306は、印刷媒体11301が第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306に隣接する(例えば、真下又は直下の)印刷経路を横断する際に、印刷媒体11301と接触するように配置される。更に図示されるように、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306のそれぞれは、それぞれ、第1の駆動ギア11314及び第2の駆動ギア11316と動作可能に結合される/電子通信する。第1の駆動ギア11314及び第2の駆動ギア11316のそれぞれは、例示的な予熱アセンブリ11300/印刷装置の少なくとも一部内で、印刷媒体11301を第1の位置から第2の位置へ(例えば、印刷経路に沿って)移動させ、駆動し、及び/又は方向付けるために、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306を回転させるように動作してもよい。印刷媒体11401に対するそれらの相対的な位置により、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306はまた、印刷媒体11401が予熱アセンブリ11300を通って移動する/横断するときに、印刷媒体11301を所定の位置に支持することができる。
【0926】
図113に更に示されるように、例示的な予熱アセンブリ11300は、予熱部品11310を備える。様々な実施形態では、予熱部品11310は、印刷媒体11301が例示的な予熱アセンブリ11300/印刷装置を通って印刷経路を横断する際に、印刷媒体の少なくとも一部を予熱するように動作してもよい。図示のように、予熱部品11310は、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306に隣接して(例えば、下方又は直下に)位置決めされる円筒形部材を備える。いくつかの実施形態では、予熱部品11310は、以下でより詳細に説明するように、各同心部材/層が別の同心部材/層内に配設されるように、別の同心部材/層内に配置される(例えば、内側同心部材は、外側同心部材内に配設されてもよい)。
【0927】
図113に描写されるように、予熱部品11310は、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306のそれぞれ、印刷媒体11301、並びに予熱部品11310が互いに接触するように、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306の真下に位置決めされる。言い換えれば、印刷媒体11301の少なくとも一部は、第1の駆動ローラ11304、第2の駆動ローラ11306と、予熱部品11310との間に配設され、それらの間の開口が予熱アセンブリ11300を通る印刷経路を画定するようになっている。第1の駆動ローラ11304、第2の駆動ローラ11306、及び予熱部品11310の相対的位置決めにより、いくつかの例では、0.4mm未満の媒体平坦度公差を提供することができ、媒体ジッタ及び/又は移動を大幅に低減し、それによって印刷品質を改善し得る。追加的に、いくつかの実施形態では、印刷位置又は印刷ラインは、第1の駆動ローラ11304と第2の駆動ローラ11306との間に直接配置される(例えば、1つ以上の書き込みレーザが、第1の駆動ローラ11304と第2の駆動ローラ11306との間に配設される印刷媒体の一部にコンテンツを書き込むように位置決めされてもよい)。
【0928】
図113に更に示されるように、例示的な予熱アセンブリ11300は、引き裂きバー11302を備える。引き裂きバー11302は、印刷媒体11301の一部を(例えば、その上にコンテンツを印刷/照射した後に)除去する(例えば、引き裂く、切断する、分離するなど)ために使用されてもよい。図示のように、引き裂きバー11302は、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306に隣接して下流に位置決めされる。したがって、印刷媒体11301は、第1の駆動ローラ11304及び第2の駆動ローラ11306に隣接する位置から引き裂きバー11302の方向に印刷経路を横断し得る。
【0929】
図113は、例示的な予熱アセンブリ11300を示すが、本開示の範囲は、
図113に示される例に限定されないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、予熱アセンブリ11300は、
図113に描写されるものと異なってもよい。例えば、本開示による予熱アセンブリは、単一の駆動ローラ又は2つ超の駆動ローラを備えてもよい。同様に、本開示による予熱アセンブリは、非円筒形予熱部品を備えてもよい。
【0930】
ここで
図114を参照すると、本開示の様々な実施形態による、予熱アセンブリ11400の例示的な部分の側面断面図を示す概略図が提供される。例示的な予熱アセンブリ11400は、
図113に関連して上述した予熱アセンブリ11300と類似又は同一であり得る。
【0931】
図114に示すように、例示的な予熱アセンブリ11400は、少なくとも印刷媒体11401と、引き裂きバー11402と、第1の駆動ローラ11404と、第2の駆動ローラ11406と、予熱部品11410と、入口ガイド素子11416とを備える。様々な実施形態では、例示的な予熱アセンブリ11400は、印刷媒体11401を加温/予熱するように構成される。例示的な予熱アセンブリ11400は、制御指示(例えば、予熱制御ユニット、プリンタ制御ユニット、又は同等物などであるがこれらに限定されないコントローラ部品によって提供される)に応答して放射エネルギー/熱を放出するように構成された加熱素子、加熱コイル、加熱プレート、光源、及び/又は同等物を備えてもよい。予熱アセンブリ11400は、例示的な印刷装置の筐体内に少なくとも部分的に配設されるように構成されたモジュール式ユニットであってもよい。図示のように、予熱アセンブリ11400は、予熱アセンブリ11400の本体を画定する支持ブラケット11408上に少なくとも部分的に取り付けられる。様々な例では、支持ブラケット11408は、例示的な印刷装置のキャビティ内に少なくとも部分的に配設又は受容されるように構成されてもよい。追加的に、図示のように、予熱アセンブリ11400は、それを通じて印刷媒体11401を受容する(例えば、案内する)ように構成される。いくつかの例では、図示のように、予熱アセンブリ11400は、入口ガイド素子11416を備える。入口ガイド素子11416は、印刷媒体11401が予熱アセンブリ11400に入るための入口位置を画定する開口及び/又はチャネルを備えてもよい。
【0932】
図114に更に示すように、例示的な予熱アセンブリ11400は、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406を備える。図示のように、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406はそれぞれ、予熱アセンブリ11400の上部を画定する円筒形部材を備える。様々な実施形態では、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406は、印刷媒体11401が第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406に隣接する(例えば、真下又は直下の)印刷経路を横断する際に、印刷媒体11401と接触するように配置される。第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406のそれぞれは、例示的な予熱アセンブリ11400/印刷装置の少なくとも一部内で印刷媒体11401を第1の位置から第2の位置へ(例えば、印刷経路に沿って)移動させ、駆動し、及び/又は方向付けるために、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406を回転させるように構成された少なくとも1つの駆動ギアに動作可能に結合されてもよい。
【0933】
図114に更に示されるように、例示的な予熱アセンブリ11400は、予熱部品11410を備える。様々な実施形態では、予熱部品11410は、印刷媒体11401が例示的な予熱アセンブリ11400/印刷装置を通って印刷経路を横断する際に、印刷媒体11401を予熱するように構成される。特に、図示のように、予熱部品11410は、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406に隣接して(例えば、下方又は直下に)配置された円筒形部材を備える。種々の例では、予熱部品11410は、複数の同心部材/層(例えば、加熱源11410A及び予熱シリンダ11410B)を備え、各同心部材/層は、別の同心部材/層内に配設される。特に、示されるように、予熱部品11410は、予熱部品11410の最も内側の同心部材を画定する加熱源11410Aを備える。様々な例では、加熱源11410Aは、予熱アセンブリ11400内に配設された印刷媒体11401を予熱(例えば、加温)するために熱を供給する。例示的な加熱源11410Aは、IRランプ、IR LEDランプ、レーザダイオードなどであってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、加熱源11410Aは、印刷媒体11401を目標温度(例えば、55℃)に予熱するために980nmの照射を提供する。
【0934】
図114に更に示されるように、予熱部品11410は、予熱アセンブリ11400の印刷経路を横断するときに印刷媒体11401の少なくとも一部と直接接触するように構成された予熱部品11410の最外同心部材を画定する予熱シリンダ11410Bを備える。いくつかの実施形態では、予熱シリンダ11410Bは、金属(例えば、付着防止コーティングを有する金属、又は薄膜を取り囲む(例えば、巻き付けられた)付着防止コーティングを有する回転薄膜を含む金属)を含む。予熱部品(例えば、予熱シリンダ11410B)の少なくとも一部は、以下でより詳細に説明されるように、印刷媒体11401に熱を伝達するために、中心軸に対して回転するように構成されてもよい。追加的に、いくつかの実施形態では、予熱部品11410は、加熱源11410Aと予熱シリンダ11410Bとの間に配設された少なくとも1つの中間層/部材を備えることができる。いくつかの実施形態では、予熱シリンダ11410Bは、ステンレス鋼又はアルミニウムなどの金属を含んでもよい。いくつかの例では、予熱シリンダ11410Bの表面は、熱に耐えることを可能にするコーティングを含んでもよい。いくつかの実施形態では、予熱シリンダ11410Bの表面は、接着剤の固着を防止し、ライナレス又はライナフリー印刷をサポートするために、付着防止コーティング材料でコーティングされてもよい。いくつかの実施形態では、予熱シリンダ11410Bは、非金属材料を含んでもよい。例として、予熱シリンダ11410Bは、予熱シリンダ11410Bの外面の少なくとも一部を取り囲む薄いシリンダ膜を含んでもよい。例示的な円筒形膜は、付着防止材料でコーティングされてもよい。
【0935】
図114に示すように、予熱部品11410は、印刷媒体11401の少なくとも一部が第1の駆動ローラ11404、第2の駆動ローラ11406、及び予熱部品11410の間に配設されるように、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406の真下に位置決めされる。したがって、第1の駆動ローラ11404/第2の駆動ローラ1406と予熱部品11410との間の開口は、予熱アセンブリ11400を通る印刷媒体11401のための印刷経路を画定する。上述したように、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406は、印刷媒体11401が予熱アセンブリ11400/印刷装置を通って印刷経路を横断する際に、印刷媒体11401を誘導する(例えば、案内する、方向付ける、導く)ことができる。追加的に、図示のように、印刷位置又は印刷ライン11412は、第1の駆動ローラ11404と第2の駆動ローラ11406との間に直接配置される。したがって、印刷媒体11401の一部が印刷ライン11412に到達したときに、1つ以上の書き込みレーザを使用して、印刷媒体11401の一部にコンテンツを照射し得る。
【0936】
図114に更に示されるように、例示的な予熱アセンブリ11400は、引き裂きバー11402を備える。引き裂きバー11402は、印刷媒体11401の一部を(例えば、その上にコンテンツを印刷/照射した後に)除去する(例えば、引き裂く、切断する、分離するなど)ために使用されてもよい。図示のように、引き裂きバー11402は、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406に隣接して下流に位置決めされる。したがって、印刷媒体11401は、入口ガイド素子11416で始まる位置から、第1の駆動ローラ11404及び第2の駆動ローラ11406に隣接する位置まで、引き裂きバー11402の方向に、印刷経路を横断し得る。
【0937】
図114は、例示的な予熱アセンブリ11400を示すが、本開示の範囲は、
図114に示される例に限定されないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、予熱アセンブリ11400は、
図114に示されるものと異なってもよい。
【0938】
ここで
図115を参照すると、本開示の様々な実施形態による、予熱アセンブリ11503を備える印刷装置15000の例示的な部分を示す概略図が提供される。
図115に示すように、例示的な予熱アセンブリ11503は、印刷装置15000の本体/キャビティ内に配設されている。更に示されるように、例示的な予熱アセンブリ11503は、少なくとも印刷媒体11501と、引き裂きバー11502と、第1の駆動ローラ11504と、第2の駆動ローラ11506と、予熱部品11510と、入口ガイド素子11516とを備える。様々な実施形態では、例示的な予熱アセンブリ11503は、印刷動作前及び/又は印刷動作中に印刷媒体11501を加温/予熱するように構成される。図示のように、予熱アセンブリ11503は、予熱アセンブリ11503の本体を画定する支持ブラケット11508上に少なくとも部分的に取り付けられる。図示のように、支持ブラケット11508は、例示的な印刷装置11500のキャビティ内に受容される(例えば、取り付けられる、挿入されるなど)ように構成される。追加的に、図示のように、予熱アセンブリ11503は、それを通じて印刷媒体11501を受容する(例えば、案内する)ように構成される。
【0939】
上述したように、予熱アセンブリ11503は、入口ガイド素子11516を備える。入口ガイド素子11516は、印刷媒体11501が予熱アセンブリ11503に入るための入口/経路を画定する開口及び/又はガイド素子を備えてもよい。
【0940】
図115に更に示すように、例示的な予熱アセンブリ11503は、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506を備える。図示のように、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506はそれぞれ、予熱アセンブリ11503の上部分に配設された/上部分を画定する円筒形部材を備える。様々な実施形態では、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506は、印刷媒体11501が第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506に隣接する(例えば、下方又は直下の)印刷経路を横断する際に、印刷媒体11401と接触するように位置決めされる。追加的に、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506は、例示的な予熱アセンブリ11503/印刷装置11500の少なくとも一部において、印刷媒体11501を第1の位置から第2の位置へ(例えば、印刷経路に沿って)移動させ、駆動し、及び/又は向けるために、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506を回転させるように構成された少なくとも1つの駆動ギアに動作可能に結合され/電子通信してもよい。追加的に、図示のように、印刷装置11500は、予熱アセンブリ11503の駆動ローラ(例えば、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506)とともに動作して印刷媒体11501を印刷経路に沿って移動させる追加の駆動ローラ(例えば、主駆動ローラ11511)を備えてもよい。
【0941】
図115に更に示されるように、例示的な予熱アセンブリ11503は、予熱部品11510を備える。様々な実施形態では、予熱部品11510は、印刷媒体11501が例示的な予熱アセンブリ11503/印刷装置11500を通って印刷経路を横断する際に、印刷媒体11501を予熱するように構成される。追加的に、図示のように、予熱部品11510は、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506に隣接して(例えば、下方又は直下に)位置決めされる円筒形部材を備える。図示のように、予熱部品11510は、予熱部品11510の最も内側の同心部材/層を画定する加熱源11510Aを備える。様々な例では、加熱源11510Aは、予熱アセンブリ11503内に配設された印刷媒体11501の部分を予熱(例えば、加温)するために熱を供給する。上述したように、例示的な加熱源11510Aは、IRランプ、IR LEDランプ、レーザダイオードなどを含んでもよい。更に図示のように、予熱部品11510は、予熱アセンブリ11503の印刷経路を横断するときに印刷媒体11501の少なくとも一部と直接接触するように構成された予熱部品11510の最外同心部材を画定する予熱シリンダ11510Bを備える。いくつかの実施形態では、予熱部品11510は、加熱源11510Aと予熱シリンダ11510Bとの間に配設された少なくとも1つの中間層/部材を更に備えてもよい。
【0942】
図115に示すように、予熱部品11510は、印刷媒体11501の少なくとも一部が第1の駆動ローラ11504、第2の駆動ローラ11506、及び予熱部品11510の間に配設されるように、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506の真下に位置決めされる。したがって、第1の駆動ローラ11504/第2の駆動ローラ1406と予熱部品11510との間の開口は、予熱アセンブリ11503を通る印刷媒体11501のための印刷経路を画定する。上述したように、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506は、印刷媒体11501が予熱アセンブリ11503/印刷装置11500を通って印刷経路を横断する際に、印刷媒体11500を誘導する(例えば、方向付ける、案内するなど)ことができる。追加的に、図示のように、印刷位置又は印刷ライン11512は、第1の駆動ローラ11504と第2の駆動ローラ11506との間に直接配置され、1つ以上の書き込みレーザを使用して、印刷ライン11512の位置で印刷媒体11501にコンテンツを照射してもよい。
【0943】
図115に更に示すように、例示的な予熱アセンブリ11503は、引き裂きバー11502を備える。引き裂きバー11502は、印刷媒体11501の一部を(例えば、その上にコンテンツを印刷/照射した後に)除去する(例えば、引き裂く、切断する、分離するなど)ために使用されてもよい。図示のように、引き裂きバー11502は、第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506に隣接して下流に位置決めされる。したがって、印刷媒体11501は、入口ガイド素子11516に隣接する位置から第1の駆動ローラ11504及び第2の駆動ローラ11506に隣接する位置まで(すなわち、引き裂きバー11502の方向に)印刷経路を横断してもよい。
【0944】
図115は、例示的な予熱アセンブリ11503/印刷装置11500の例を提供するが、本開示の範囲は、
図115に示される例に限定されないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、予熱アセンブリ11503/印刷装置11500は、
図115に示されるものと異なってもよい。
【0945】
ここで
図116を参照すると、本開示の様々な実施形態による、予熱アセンブリ11600の例示的な部分を示す概略図が提供される。
図116に示すように、例示的な予熱アセンブリ11600は、少なくとも印刷媒体11601と、第1の駆動ローラ11604と、第2の駆動ローラ11606と、予熱部品11610とを備える。例示的な予熱アセンブリ11600は、
図113に関連して上述した予熱アセンブリ11300と類似又は同一であり得る。様々な実施形態では、予熱アセンブリ11600は、印刷動作前及び/又は印刷動作中に印刷媒体11601を加温/予熱するように構成され、熱源(例えば、IR LED源)を含んでもよい。様々な実施形態では、予熱アセンブリ11600は、例示的な印刷装置のキャビティ内に受容されるように構成される。追加的に、図示のように、予熱アセンブリ11600は、それを通じて印刷媒体11601を受容し、案内する(例えば、導く、供給するなど)ように構成される。
【0946】
図116に示されるように、例示的な予熱アセンブリ11600は、第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606を備える。図示のように、第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606はそれぞれ、予熱アセンブリ11600の上部に配設された/上部分を画定する円筒形部材を備える。様々な実施形態では、第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606は、印刷媒体11601が第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606に隣接する(例えば、真下又は直下の)印刷経路を横断する際に、印刷媒体11601と接触するように位置決めされる。追加的に、第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606は、例示的な予熱アセンブリ11600/印刷装置の少なくとも一部において、印刷媒体11601を第1の位置から第2の位置へ(例えば、印刷経路に沿って)移動させ、駆動し、及び/又は方向付けるために、第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606を回転させるように構成された少なくとも1つの駆動ギアに動作可能に結合され/電子通信してもよい。
【0947】
図116に更に示すように、予熱部品11610は、印刷媒体11601の少なくとも一部が第1の駆動ローラ11604/第2の駆動ローラ11606と予熱部品11610との間に配設されるように、第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606の真下に位置決めされる。したがって、第1の駆動ローラ11604/第2の駆動ローラ1406と予熱部品11610との間の開口は、予熱アセンブリ11600を通る印刷媒体11601のための印刷経路を画定する。上述したように、第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606は、印刷媒体11601が予熱アセンブリ11600/印刷装置を通って印刷経路を横断する際に、印刷媒体11601を誘導する(例えば、方向付ける、案内するなど)ことができる。追加的に、図示のように、印刷位置又は印刷ライン11612は、第1の駆動ローラ11604と第2の駆動ローラ11606との間に直接配置され、1つ以上の書き込みレーザを使用して、印刷ライン11612の位置で印刷媒体11601にコンテンツを照射してもよい。
【0948】
図116に更に示されるように、例示的な予熱アセンブリ11600は、予熱部品11610を備える。様々な実施形態では、予熱部品11610は、印刷媒体11601が例示的な予熱アセンブリ11600/印刷装置を通って印刷経路を横断する際に、印刷媒体11601を予熱するように構成される。具体的には、予熱部品11610は、第1の駆動ローラ11604及び第2の駆動ローラ11606に隣接して(例えば、下方又は直下に)位置決めされた円筒形部材を備える。図示のように、予熱部品11610は、予熱部品11610の最も内側の同心部材を画定する加熱源11610Aを備える。様々な例では、加熱源11610Aは、予熱アセンブリ11600内に配設された印刷媒体11601の部分を予熱(例えば、加温)するために熱を供給する。例示的な加熱源11610Aは、IRランプ、IR LEDランプ、レーザダイオードなどを含んでもよい。更に図示のように、予熱部品11610は、予熱アセンブリ11600の印刷経路を横断するときに印刷媒体11601の少なくとも一部と直接接触するように構成された予熱部品11610の最外同心部材を画定する予熱シリンダ11610Bを備える。いくつかの実施形態では、予熱部品11610は、加熱源11610Aと予熱シリンダ11610Bとの間に配設された少なくとも1つの中間層/部材を更に備えてもよい。
【0949】
様々な例では、予熱部品11610の少なくとも一部は、印刷媒体11601と直接接触して予熱するために、その中心軸に対して回転するように構成される。
図116に示すように、予熱部品11610が第1の位置11611にある場合、予熱部品11610の第1の部分(例えば、表面)は、(印刷媒体11601に熱を伝達した後に)熱損失を受けることがある。いくつかの例では、予熱部品11610の第1の部分(例えば、表面)は、予熱部品の第1の部分(例えば、表面)が第1の位置11611にあるとき、35℃~45℃の温度を有してもよい。更に図示するように、予熱部品11610の第1の部分(例えば、表面)が第2の位置11613にある場合、印刷媒体11601の第1の部分(例えば、表面)は、予熱部品11610がその中心点に対して回転するときに予熱部品によって提供された熱を吸収してもよい。いくつかの例では、予熱部品11610の第1の部分(例えば、表面)は、予熱部品の第1の部分(例えば、表面)が第2の位置11613にあるとき、45℃~55℃の温度を有してもよい。その後、予熱部品11610の第1の部分(例えば、表面)が第3の位置11615にあるとき、予熱部品11610の第1の部分(例えば、表面)は、印刷媒体11601と直接接触する前に目標温度(例えば、50℃~60℃)に達してもよい。したがって、図示のように、予熱部品11610の表面は、印刷ライン11602に隣接して配設された(例えば、第1の駆動ローラ11604/第2の駆動ローラ11606と予熱部品11610の上面/隣接面との間に配設された)印刷媒体11601の一部と直接接触する前に、最適温度又は目標温度に到達/到達してもよい。回転式予熱器部品を利用することによって、連続媒体供給温度に影響を及ぼすことなく熱損失が軽減され、それによって自動回復熱損失システムが提供される。追加的に、予熱部品と印刷媒体との間の距離又は間隙の結果としての望ましくない温度低下が発生しない。更に、例示的な印刷媒体上へのコンテンツの予熱及び印刷を実質的に同時に行うことによって、印刷媒体温度を容易に調整及び維持することができる。
【0950】
図116は、例示的な予熱アセンブリ11600/印刷装置を示すが、本開示の範囲は、
図116に示される例に限定されないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、予熱アセンブリ11600/印刷装置は、
図116に示されるものと異なってもよい。
【0951】
印刷のために媒体を予熱する方法
本明細書で説明するように、予熱レーザ又は予熱器を利用して、印刷動作(例えば、マークの生成又は印刷媒体上へのコンテンツの照射)の前又は間に、印刷媒体(例えば、ラベル)を目標温度まで予熱(すなわち、加温)してもよい。
【0952】
多くの例では、高い印刷品質を達成するために、印刷媒体の温度を適切かつ正確に調整することが必要である。例示的な印刷媒体は、印刷動作中に動いていてもよい。印刷媒体が移動する速度に応じて、印刷媒体表面の最適温度範囲又は目標温度範囲が異なる場合がある。そのような例では、複数の異なる印刷速度に対して移動する印刷媒体の温度を正確に調整することが困難な場合がある。
【0953】
いくつかの例では、本明細書に記載されるように、(例えば、例示的な印刷媒体の過熱の結果としての)焼けを回避するために、印刷媒体が静止しているとき、印刷媒体温度も慎重に調整されなければならない(例えば、特定の閾値温度未満に保たれなければならない)。更に、いくつかの例では、印刷媒体が印刷装置を(例えば、印刷動作中に第1の位置から第2の位置まで)横断する際に、印刷位置に進入する印刷媒体(例えば、ロール、ラベルなど)の一部が熱を引き込んだり吸収したりする場合があり、これは、加熱素子/部品に関して、又は印刷媒体の表面上で、著しい温度低下をもたらす場合がある。印刷媒体の特定の部分に関する温度低下は、印刷媒体が移動している速度に応じてより大きくなり得る。追加的に、印刷媒体の完成した部分(例えば、完成したラベル)の温度を、それが印刷装置の開口を出るときに迅速に低下させることは困難であり得る。したがって、様々な例では、印刷媒体を予熱し、目標温度値又は範囲を維持し、冷却することは、困難であることが判明する場合がある。
【0954】
本開示の例示的な実施形態は、印刷媒体を予熱すること、加熱すること、及び冷却することに関連する顕著な問題(例えば、望ましくない温度低下及び温度調整の課題)に対処し得る。本開示の様々な実施形態によれば、印刷媒体の温度を調整するための例示的な装置、方法、及び技術が提供される。いくつかの実施形態では、例示的な印刷装置は、少なくとも第1の感知素子に動作可能に結合された予熱部品と、少なくとも第2の感知素子に動作可能に結合された少なくとも1つの加熱部品と、予熱部品、少なくとも第1の感知素子、少なくとも1つの加熱部品、及び少なくとも第2の感知素子と電子通信するコントローラ部品とを備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの加熱部品は、印刷媒体の上面に隣接して位置決めされた一次加熱部品と、印刷媒体の底面に隣接して位置決めされた二次加熱部品とを含む。いくつかの実施形態では、コントローラ部品は、少なくとも第1の感知素子を介して、予熱部品に関連する少なくとも第1の温度値を検出し、少なくとも第2の感知素子を介して、少なくとも1つの加熱部品に関連する少なくとも第2の温度値を検出し、少なくとも第1の温度値及び少なくとも第2の温度値のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、予熱部品及び少なくとも1つの加熱部品の動作温度又はパワー出力を調整するように更に構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ部品は、比例-積分-微分(PID)コントローラを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも第1の温度値及び少なくとも第2の温度値はそれぞれ、物体温度値、表面温度値、及び周囲温度値のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、予熱部品及び少なくとも1つの加熱部品のそれぞれは、カートリッジヒータ、フレキシブルヒータ、赤外線(IR)発光ダイオードヒータ、IRランプ、及びヒータスプレッダのうちの1つ以上を備える。いくつかの実施形態では、印刷装置は、印刷媒体の表面に関連する温度値を検出するように構成された少なくとも1つの追加の感知素子を更に備える。
【0955】
様々な例では、戦略的に位置決めされた加熱源(例えば、赤外線(IR)、発光ダイオード、及び/又は従来の加熱源)を様々な感知素子(例えば、温度センサ)と組み合わせて使用することにより、印刷媒体温度の正確な制御が容易になる。一例として、(電流供給又は電流値を調整することによって)複数の加熱部品の動作を調整/制御するために、印刷装置の特定の位置における温度値を監視するためのソフトウェアアルゴリズムとともに、感知素子を使用することができる。
【0956】
ここで
図117を参照すると、本開示の様々な実施形態による、印刷装置11700の例示的な部分を示す概略図が提供される。
図117に示すように、例示的な印刷装置11700は、以下でより詳細に説明するように、予熱部品11702と、一次加熱部品11704と、二次加熱部品11706と、複数の感知素子とを備える。いくつかの例では、印刷装置11700の部品(例えば、予熱部品11702)は、印刷媒体11701の温度を調整するために、予熱部品11702、一次加熱部品11704、及び二次加熱部品11706の出力を調整するコントローラ部品(例えば、比例-積分-微分(PID)コントローラ)に動作可能に結合され/電子通信してもよい。
【0957】
様々な実施形態では、例示的な印刷装置11700は、印刷動作の前及び/又は間に印刷媒体11701の温度を調整して、その上にコンテンツを印刷/照射するように構成される。様々な実施形態では、図示のように、例示的な印刷装置11700は、印刷媒体11701を印刷装置11700内の(例えば、印刷経路に沿って)第1の位置から第2の位置へ(例えば、予熱部品11702に隣接する位置/領域から印刷ライン11703(印刷動作が実行される)に隣接する位置/領域へ)移動させ、駆動し、及び/又は方向付け、次いで印刷動作に続いて印刷装置11700を出るように動作する少なくとも1つのローラ11705を備える。
【0958】
上述したように、例示的な印刷装置11700は、予熱部品11702を備える。様々な実施形態では、例示的な予熱部品11702は、(例えば、予熱制御ユニット、プリンタ制御ユニット、又は同等物などであるがこれらに限定されないコントローラ部品によって提供される)制御指示に応答して放射エネルギー/熱を放出するように構成された加熱素子、加熱コイル、加熱プレート、光源、及び/若しくは同等物であってもよく、又はこれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、予熱部品11702は、印刷媒体11701/印刷経路の上面に隣接して位置決め/配設される。いくつかの実施形態では、予熱部品11702は、IR LEDベースの光源であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、予熱部品11702は、カートリッジベース又はフレキシブルヒータ、対流又は伝導ベースの加熱素子、及び/又は同等物を備える。例として、特定の閾値温度値及び/又は特定の印刷媒体速度を下回る温度低下を検出することに応答して、例示的なコントローラ部品は、予熱部品11702の熱/パワー出力を増加させるための制御指示を提供してもよい。
図117に更に描写されるように、予熱部品11702は、少なくとも第1の感知素子11712に動作可能に結合され/電子通信してもよい。例えば、少なくとも第1の感知素子11712は、それに関連する表面温度及び/又は周囲温度を検出するために、予熱部品11702の近くに位置決め又は配設されてもよい。少なくとも第1の感知素子11712は、少なくとも1つの温度センサ(例えば、物体温度センサ、周囲温度センサ、それらの組み合わせ、及び/又は同等物)であってもよく、又はそれを備えてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも第1の感知素子11712は、サーミスタ、抵抗ベースの温度センサ、熱電対、サーモパイル、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0959】
いくつかの例では、少なくとも第1の感知素子11712は、予熱部品温度を正確に制御/調整(例えば、増加又は減少)することができるように、予熱部品温度を監視してもよい。例として、予熱部品温度又は予熱部品付近の周囲温度が所定の温度値又は範囲を下回るか、又はそれを満たさないことを(例えば、少なくとも第1の感知素子11712を介して)検出することに応答して、コントローラ部品は、(例えば、予熱部品11702のパワー、電流出力、又は熱出力値を変化させることによって)予熱部品温度の上昇をトリガするための制御指示を提供してもよい。同様に、(例えば、少なくとも第1の感知素子11712を介して)予熱部品温度又は予熱部品の近くの(例えば、近接した、隣接した、予熱部品から所定の距離にある)周囲温度が所定の温度値又は範囲を超えるか又はそれを上回ることを検出することに応答して、コントローラ部品は、(例えば、予熱部品11702のパワー、電流、又は熱出力値を変化させることによって)予熱部品温度の低下をトリガするための制御指示を提供してもよい。
【0960】
図117に更に示すように、また上述のように、例示的な印刷装置11700は、一次加熱部品11704を備える。様々な実施形態では、一次加熱部品11704は、(例えば、限定はしないが、加熱制御ユニット、プリンタ制御ユニット、又は同等物などのコントローラ部品によって提供される)制御指示に応答して放射エネルギー/熱を放出するように構成された加熱素子、加熱コイル、加熱プレート、光源、及び/若しくは同等物であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、図示のように、一次加熱部品11704は、予熱部品11702の位置から下流の印刷媒体11701/印刷経路の上面に隣接して位置決めされる/配設される。いくつかの実施形態では、一次加熱部品11704は、印刷ライン11703に近い位置で印刷媒体11701の目標部分に(例えば、印刷媒体11701の温度をブースト/上昇させるために)直接熱を提供することができるIRLEDであるか、又はそれを含んでもよい。例示的なIR LEDは、印刷媒体に対してより特異的に反応する一貫した目標加熱を提供しながら、より高速の加熱及び冷却を容易にし得る。いくつかの実施形態では、一次加熱部品11704は、カートリッジベース又はフレキシブルヒータ、対流又は伝導ベースのヒータ、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0961】
いくつかの実施形態では、一次加熱部品11704は、印刷ライン11703に近い位置で印刷媒体11701の目標部分に(例えば、印刷媒体11701の温度をブースト/上昇させるために)直接熱を提供することができるIRLEDであるか、又はそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、一次加熱部品11704は、カートリッジベースのフレキシブルヒータ、対流又は伝導ベースのヒータ、IRランプ、及び/又は同等物を備えてもよい。
図117に更に描写されるように、一次加熱部品11704は、少なくとも第2の感知素子11714に動作可能に結合され/それと電子通信してもよい。例えば、少なくとも1つの第2の感知素子11714は、それに関連する表面温度及び/又は周囲温度を検出するために、一次加熱部品11704の近くに位置決め又は配設されてもよい。少なくとも第2の感知素子11714は、少なくとも1つの温度センサ(例えば、物体温度センサ、周囲温度センサ、それらの組み合わせ、及び/又は同等物)であってもよく、又はそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも第2の感知素子11714は、サーミスタ、抵抗ベースの温度センサ、熱電対、サーモパイル、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0962】
いくつかの例では、少なくとも第2の感知素子11714は、例えば、印刷媒体11701の過熱を防止するために、一次加熱部品温度を正確に制御/調整する(例えば、上昇又は低下させる)ことができるように、一次加熱部品温度を監視してもよい。例として、一次加熱部品温度又は一次加熱部品付近の周囲温度が所定の温度値又は範囲を下回るか又は満たさないことを(例えば、少なくとも第2の感知素子11714を介して)検出することに応答して、コントローラ部品は、(例えば、一次加熱部品11704のパワー、電流、又は熱出力値を変化させることによって)一次加熱部品温度の上昇をトリガするための制御指示を提供してもよい。同様に、(例えば、少なくとも第2の感知素子11714を介して)予熱部品の近くの(例えば、予熱部品に近接した、予熱部品に隣接した、予熱部品から所定の距離にある)一次加熱部品温度又は周囲温度が所定の温度値又は範囲を超えるか、又はそれを上回ることを検出することに応答して、コントローラ部品は、(例えば、一次加熱部品11704のパワー、電流、又は熱出力値を変化させることによって)一次加熱部品温度の低下をトリガするための制御指示を提供してもよい。
【0963】
図117に更に示すように、例示的な印刷装置11700は、二次加熱部品11706を備える。様々な例では、二次加熱部品11706は、(例えば、限定はしないが、加熱制御ユニット、プリンタ制御ユニット、又は同等物などのコントローラ部品によって提供される)制御指示に応答して放射エネルギー/熱を放出するように構成された加熱素子、加熱コイル、加熱プレート、光源、及び/若しくは同等物であってもよく、又はそれらを含んでもよい。様々な例では、二次加熱部品11706は、印刷媒体11701を過熱又は燃焼させることなく、ベース印刷媒体温度(例えば、40℃)を提供/維持するように構成される。追加的に、いくつかの実施形態では、(例えば、印刷媒体温度がベース印刷媒体温度値/閾値(例えば、40℃)に到達した後に)一次加熱部品11704がトリガされて(例えば、コントローラ部品によって)放射エネルギー/熱を提供し、印刷媒体温度をベース印刷媒体温度値(例えば、40℃)から目標温度値(例えば、55℃)まで更に上昇(例えば、ブースト)させてもよい。いくつかの実施形態では、図示されるように、二次加熱部品11706は、印刷媒体11701の底面に隣接して位置決めされる/配設される。
図117に示される例では、二次加熱部品11706は、予熱部品11702の位置から下流に、一次加熱部品11704の真下に位置決めされる。いくつかの実施形態では、二次加熱部品11706は、IR LED源又はIRランプ、ヘッドスプレッダ素子、カートリッジベース又はフレキシブルヒータ、対流又は伝導ベースのヒータ、及び/又は同等物であってもよく、又はそれを備えてもよい。
【0964】
図117に更に示されるように、二次加熱部品11706は、少なくとも第3の感知素子11716に動作可能に結合され/電子通信してもよい。例えば、少なくとも第3の感知素子11716は、それに関連する表面温度及び/又は周囲温度を検出するために、二次加熱部品11706の近くに位置決め又は配設されてもよい。少なくとも第3の感知素子11716は、少なくとも1つの温度センサ(例えば、物体温度センサ、周囲温度センサ、それらの組み合わせ、及び/又は同等物)であってもよく、又はそれを備えてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも第3の感知素子11716は、サーミスタ、抵抗ベースの温度センサ、熱電対、サーモパイル、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0965】
いくつかの例では、少なくとも第3の感知素子11716は、例えば、印刷媒体11701の過熱を防止するために、二次加熱部品温度を正確に制御/調整する(例えば、上昇又は低下させる)ことができるように、二次加熱部品温度を監視してもよい。一例として、二次加熱部品温度又は一次加熱部品付近の周囲温度が所定の温度値又は範囲を下回るか又は満たさないことを(例えば、少なくとも第3の感知素子11716を介して)検出することに応答して、コントローラ部品は、(例えば、二次加熱部品11706のパワー又は熱出力値を変化させることによって)二次加熱部品温度の上昇をトリガするための制御指示を提供してもよい。同様に、予熱部品の近くの(例えば、近接した、隣接した、予熱部品から所定の距離にある)二次加熱部品温度又は周囲温度が所定の温度値又は範囲を超えるか、又はそれを上回ることを(例えば、少なくとも第3の感知素子11716を介して)検出することに応答して、コントローラ部品は、(例えば、二次加熱部品11706のパワー、電流、又は熱出力値を変化させることによって)二次加熱部品温度の低下をトリガするための制御指示を提供してもよい。
【0966】
いくつかの実施形態では、図示のように、印刷装置11700は、1つ以上の追加の感知素子を備えてもよい。
図117に示すように、印刷装置11700は、少なくとも第4の感知素子11718を備える。図示されるように、少なくとも第4の感知素子11718は、印刷ライン11703及び他の加熱部品(例えば、予熱部品11702、一次加熱部品11704、及び二次加熱部品11706)に隣接して/近接して、それらから下流に位置決めされる。追加的に、いくつかの実施形態では、少なくとも第4の感知素子11718は、印刷装置11700の出口開口の近くに位置決め又は配設されてもよい。少なくとも第4の感知素子11718は、印刷媒体温度を監視して、印刷媒体ベース温度を調整するためのフィードバックを提供してもよい。いくつかの例では、少なくとも第4の感知素子11718は、少なくとも1つの温度センサ(例えば、物体温度センサ、周囲温度センサ、それらの組み合わせ、及び/又は同等物)であり得るか、又はそれを備えてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも第4の感知素子11718は、サーミスタ、抵抗ベースの温度センサ、熱電対、サーモパイル、及び/又は同等物を備えてもよい。
【0967】
いくつかの例では、少なくとも第4の感知素子11718は、例えば、印刷媒体11701の過熱を防止するために、二次加熱部品温度を正確に制御/調整する(例えば、上昇又は低下させる)ことができるように、二次加熱部品温度を監視してもよい。例として、印刷媒体温度又はそれに隣接する印刷媒体11701の部分に関連する周囲温度が所定の温度値又は範囲を上回る(例えば、エンドユーザによって安全に取り扱うには高すぎる)ことを(例えば、少なくとも第4の感知素子11718を介して)検出することに応答して、コントローラ部品は、印刷装置11700の加熱部品(例えば、予熱部品11702、一次加熱部品11704、及び/又は二次加熱部品11706)のうちの1つの動作パワー出力/温度の低下をトリガする、並びに印刷媒体11701に関連する記憶されたベース温度値又は目標温度を調節する制御指示を提供してもよい。
【0968】
いくつかの実施形態では、予熱部品11702は、印刷媒体11701の一部を第1の位置で(例えば、印刷装置11700の入口点又は入口開口に入るときに)基準温度に予熱するようにトリガされてもよい。その後、印刷媒体11701の部分は、少なくとも1つのローラ11705によって駆動されて、予熱部品11702に隣接する第1の位置から印刷ライン11703に近い第2の位置に移動し得る。
【0969】
第2の位置において(印刷ライン11703に到達する前に)、印刷媒体11701の部分は、一次加熱部品11704及び/又は二次加熱部品11706によって生成された放射エネルギー/熱を更に吸収し得る。例えば、コントローラ部品(例えば、PID)は、一次加熱部品11704を生成して、一次加熱部品及び/又は二次加熱部品11706に放射エネルギー/熱を提供させてもよく、一次加熱部品11704及び/又は二次加熱部品11706によって生成される放射エネルギー/熱の量は、印刷媒体11701の印刷速度に少なくとも部分的に基づいて決定される。例えば、高い印刷速度は、特定の速度での印刷媒体11701の移動に応答して生じ得る熱損失に起因して、より高い目標温度を必要とする場合がある。いくつかの実施形態では、必要に応じてコントローラ部品(例えば、PID)設定点を動的に調節するために、印刷装置11700の少なくとも1つの場所に関する周囲温度が監視されてもよい。いくつかの例では、印刷動作は、印刷媒体11701及び/又は加熱部品(例えば、一次加熱部品11704)が目標温度に達するまで開始しなくても/始めなくてもよく、目標温度は、現在の印刷媒体速度に関連付けられてもよい。
【0970】
第3の位置において(印刷ライン11703に到達すると/到達した後)、印刷媒体17701の部分は、印刷動作(例えば、少なくとも1つの書き込みレーザを使用してコンテンツを書き込む)の開始前に静止していてもよい(すなわち、印刷装置11700内で移動を停止していてもよい)。上記の例では、予熱部品11702、一次加熱部品11704、及び/又は二次加熱部品11706は、印刷媒体11701が静止している/動いていない間に印刷媒体上に焼けが形成されるのを防止するために、指定された温度でアイドリングするように設定してもよい。いくつかの実施形態では、一次加熱部品11704は、印刷動作中に放射エネルギー/熱を提供することができる。いくつかの実施形態では、印刷媒体11701が停止する点(例えば、印刷ラインの位置と一次加熱部品11704の遠位縁部との間の場所)で印刷媒体11701上に焼けが発生しないことを確実にするために、印刷ランプダウンの速度は、一次加熱部品11704に関連する冷却速度に一致するように調節されてもよい。印刷動作に続いて、印刷媒体11701の一部(例えば、完成した/印刷されたラベル)は、印刷ライン11703に対して下流に配設された出口開口を通って印刷装置11700を出ることができる。
【0971】
ここで
図118を参照すると、本開示の例による例示的な方法11800を示す例示的なフロー図が提供される。
【0972】
いくつかの例では、方法11800は、処理回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、CPU、コントローラ部品(例えば、PIDコントローラ)などによって実行されてもよい。いくつかの例では、処理回路は、例示的な印刷装置の他の回路、メモリ(例えば、コンピュータプログラム命令を記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)など)、及び/又は同等物に電気的に結合されてもよく、並びに/若しくはそれらと電子通信してもよい。
【0973】
いくつかの例では、
図118に記載される手順のうちの1つ以上は、本開示の実施形態を用いるシステムのメモリ回路(非一時的メモリなど)によって記憶され、システムの処理回路(プロセッサなど)によって実行され得るコンピュータプログラム命令によって具現化されてもよい。これらのコンピュータプログラム命令は、メモリ回路に記憶された命令によって製品が製造されてもよいように、システムに対して特定の方法で機能するように指示してもよく、その実行によって、フロー図の工程/動作内に指定された機能が実装されてもよい。更に、システムは、1つ以上の他の回路を備えてもよい。システムの様々な回路は、エネルギー、データ及び/又は情報を送信及び/又は受信するために、互いの間で電子的に結合されてもよい。
【0974】
いくつかの例では、実施形態は、コンピュータ可読プログラム命令(例えば、コンピュータソフトウェア)を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。非一時的ハードディスク、CD-ROM、フラッシュメモリ、光記憶デバイス、又は磁気記憶デバイスを含む、任意の好適なコンピュータ可読記憶媒体が利用されてもよい。
【0975】
例示的な方法11800は、工程/動作11801から始まる。工程/動作11801において、処理回路(限定ではないが、CPU又はコントローラ部品(例えば、PIDコントローラ)など)は、予熱部品(限定ではないが、
図117に関連して上記で説明される予熱部品11702など)に関連する少なくとも第1の温度値を(例えば、
図117に関連して上記で説明される少なくとも第1の感知素子11712などの少なくとも1つの感知素子を介して)検出/監視する。
【0976】
工程/動作11801に続いて、方法11800は工程/動作11803に進む。工程/動作11803において、処理回路は、少なくとも1つの加熱部品(
図117に関連して上述した一次加熱部品11704又は二次加熱部品11706などであるが、これらに限定されない)に関連する少なくとも第2の温度値を(例えば、
図117に関連して上述した少なくとも第2の感知素子11714又は少なくとも第3の感知素子11716などの少なくとも1つの感知素子を介して)検出/監視する。
【0977】
工程/動作11803に続いて、方法11800は工程/動作11805に進む。工程/動作11805において、処理回路は、少なくとも第1の温度値及び少なくとも第2の温度値に少なくとも部分的に基づいて、予熱部品及び少なくとも1つの加熱部品のそれぞれの出力(例えば、パワー値又は温度値)を調整する(例えば、必要に応じてリアルタイムで増加又は減少させる)。
【0978】
したがって、本明細書に記載する装置及び技術を使用して、(例えば、1つ以上の加熱部品の出力を増加又は減少させることによって)検出されたパラメータに応答してシステム全体の温度を効果的に制御することができる。
【0979】
本開示の様々な例によれば、方法が提供される。本方法は、プロセッサによって、第1のローラ及び第2のローラを作動させて、第1の方向に沿って印刷媒体を横断させることであって、第1のローラは、第1の方向に沿って第2のローラの上流に位置決めされる、ことと、プロセッサによって、第1の時刻に第1のローラの回転を停止させることと、プロセッサによって、第2の時刻に第2のローラの回転を停止させることであって、第2の時刻は第1の時刻よりも時系列で後である、こととを含んでもよい。
【0980】
いくつかの例では、本方法は、第2のローラの回転を停止させることに応答して、プリントヘッドに印刷媒体上にコンテンツを印刷させることを含んでもよい。
【0981】
いくつかの例では、第1のローラはプリントヘッドの上流に位置決めされ、第2のローラはプリントヘッドの下流に位置決めされる。
【0982】
いくつかの例では、本方法は、第2の方向に沿って第1のローラ及び第2のローラを横断させることを更に含み、第2の方向に沿った第1のローラ及び第2のローラの横断は、第1のローラ及び第2のローラを印刷媒体から離間させる。
【0983】
いくつかの例では、本方法は、第3の方向に沿って第1のローラ及び第2のローラを横断させる工程を更に含み、第3の方向に沿った第1のローラ及び第2のローラの横断は、第1のローラ及び第2のローラを印刷媒体に当接させ、第3の方向は第2の方向と反対である。
【0984】
いくつかの例では、本方法は、1つ以上の印刷媒体特性に基づいて、第1の時刻と第2の時刻との間の期間を決定することを更に含み、1つ以上の印刷媒体特性は、印刷媒体の種類又は印刷媒体の厚さのうちの少なくとも1つを含む。
【0985】
いくつかの例では、本方法は、媒体横断速度に基づいて第1の時刻と第2の時刻との間の期間を決定する工ことを更に含む。
【0986】
いくつかの例では、本方法は、予想される印刷品質に関する入力をオペレータから受信することと、予想される印刷品質に基づいて媒体横断速度を決定することとを更に含む。
【0987】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。印刷装置は、第1のローラと、第1の方向に沿って第1のローラの下流に位置決めされた第2のローラであって、第1のローラ及び第2のローラは、第1の方向における印刷媒体の横断を容易にする、第2のローラと、第1のローラ及び第2のローラに通信可能に結合されたプロセッサとを備えてもよく、プロセッサは、第1のローラ及び第2のローラを作動させて、印刷媒体を第1の方向に移動させ、第1の時刻に第1のローラの回転を停止させ、第2の時刻に第2のローラの回転を停止させるように構成され、第2の時刻は、第1の時刻よりも時系列で後である。
【0988】
いくつかの例では、印刷装置は、プロセッサと通信可能に結合されたプリントヘッドを更に備え、プロセッサは、第2の時刻の後にプリントヘッドにコンテンツを印刷させるように構成される。
【0989】
いくつかの例では、第1のローラはプリントヘッドの上流に位置決めされ、第2のローラはプリントヘッドの下流に位置決めされる。
【0990】
いくつかの例では、印刷装置は、第1の作動ユニット及び第2の作動ユニットを更に備え、第1の作動ユニット及び第2の作動ユニットは、プロセッサに結合され、プロセッサは、第1の作動ユニット及び第2の作動ユニットを作動させて、第1のローラ及び第2のローラをそれぞれ回転させるように構成される。
【0991】
いくつかの例では、第1のローラ及び第2のローラのそれぞれは、付勢部材及びローラを備え、付勢部材は、ローラに結合され、付勢部材は、第2の方向に沿ってローラに付勢力を印加し、ローラを印刷媒体に当接させるように構成される。
【0992】
いくつかの例では、印刷装置は、プロセッサに通信可能に結合された第3の作動ユニットを更に備え、第3の作動ユニットは、第1のローラ及び第2のローラのうちのローラに更に結合され、プロセッサは、第3の作動ユニットにローラを第3の方向に移動させて、第1のローラ及び第2のローラを印刷媒体から離間させるように構成される。
【0993】
いくつかの例では、第1のローラ及び第2のローラのそれぞれは、付勢部材に結合されたシャフトを更に備え、シャフトは、シャフトを中心とした第1のローラ及び第2のローラの回転を可能にする。
【0994】
いくつかの例では、第1のローラ及び第2のローラは、シャフトを中心として、第1の位置と第2の位置との間で回転可能である。
【0995】
いくつかの例では、第1の位置において、第1のローラ及び第2のローラは印刷媒体に当接する。
【0996】
いくつかの例では、第2の位置において、第1のローラ及び第2のローラは、印刷媒体から離れて位置決めされる。
【0997】
いくつかの例では、第1のローラ及び第2のローラは、プリントヘッドに結合される。
【0998】
いくつかの例では、シャフトを中心とした第1のローラ及び第2のローラの回転は、プリントヘッドを第2の方向に沿って横断させる。
【0999】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。印刷装置は、印刷媒体を受容するように構成された底部シャーシ部分と、印刷装置の垂直軸に沿って底部シャーシ部分の上方に移動可能に位置決めされたフレームとを少なくとも備えるプリントヘッドアセンブリを備えてもよく、フレームは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、フレームは、第1の位置において、底部シャーシ部分から離間され、フレームは、第2の位置において、印刷媒体を底部シャーシ部分に押し付ける。
【1000】
いくつかの例では、プリントヘッドアセンブリは、底部シャーシ部分に取り外し可能に結合された上部シャーシ部分を更に備え、上部シャーシ部分の底面は、底部シャーシ部分の上面から所定の距離に位置決めされる。
【1001】
いくつかの例では、フレームは、フレームが上部シャーシ部分の底面から延在可能であるように上部シャーシ部分に結合される。
【1002】
いくつかの例では、フレームは、上部シャーシ部分の底面と底部シャーシ部分の上面との間に位置決めされる。
【1003】
いくつかの例では、印刷装置は、筐体を更に備え、筐体は、基部及び背骨セクションを備え、背骨セクションは、基部に直交して結合され、背骨セクションは、印刷装置の垂直軸に沿って延在する。
【1004】
いくつかの例では、印刷装置は、背骨セクションに結合された少なくとも1つの第1のレールを更に備え、フレームは、少なくとも1つの第1のレールに摺動可能に結合される。
【1005】
いくつかの例では、フレームの形状は、同心矩形に対応し、フレームは、印刷媒体の少なくとも1つの縁部に押し付けられるように構成される。
【1006】
いくつかの例では、底部シャーシ部分は、上端部分及び下端部分を備え、底部シャーシ部分の上面は、底部シャーシ部分の上端部分を画定し、底部シャーシ部分の底面は、底部シャーシ部分の下端部分を画定する。
【1007】
いくつかの例では、底部シャーシ部分の底面は、底部シャーシ部分の下端部分から底部シャーシ部分の上端部分まで延在する複数の孔を画定する。
【1008】
いくつかの例では、印刷装置は、底部シャーシ部分の下端部分に受容されるように構成されたファンを更に備え、ファンは、複数の孔を通して底部シャーシ部分の上端部に負圧を生成するように構成され、印刷媒体は、複数の孔を通じてファンによって生成された負圧に基づいて底部シャーシ部分の上面に向かって引っ張られる。
【1009】
いくつかの例では、フレームは、ファンが複数の孔を通じてファンによって生成された負圧を生成する間に、印刷媒体を底部シャーシ部分の上面に更に押し付けるように構成される。
【1010】
いくつかの例では、底部シャーシ部分の底面は、底部シャーシ部分の下端部分から底部シャーシ部分の上端部分まで延在するキャビティを画定し、キャビティは、底部シャーシ部分の内面を画定し、底部シャーシ部分の内面は、印刷装置の横軸に沿って延在する複数の突出溝を画定する。
【1011】
いくつかの例では、印刷装置は、複数の突出溝を通して底部シャーシ部分の上端部に取り外し可能に受容されるように構成されたモジュール式プラットフォームを更に備え、モジュール式プラットフォームは底面及び上面を有し、モジュール式プラットフォームの底面はキャビティに面し、モジュール式プラットフォームの上面はキャビティの反対側に位置決めされる。
【1012】
いくつかの例では、底面は、モジュール式プラットフォームの底面からモジュール式プラットフォームの上面まで延在する複数の孔を画定する。
【1013】
いくつかの例では、印刷装置は、底部シャーシ部分の下端部分に受容されるように構成されたファンを更に備え、ファンは、複数の孔及びキャビティを通じて底部シャーシ部分の上端部に負圧を生成するように構成され、印刷媒体は、複数の孔及びキャビティを通じてファンによって生成された負圧に基づいて、モジュール式プラットフォームの上面に向かって引っ張られる。
【1014】
本開示の様々な例によれば、方法が提供される。本方法は、印刷装置内のプロセッサによって、印刷装置の垂直軸に沿って底部シャーシ部分の上方に移動可能に位置決めされたフレームを第1の位置に移動させることであって、フレームは、第1の位置において、底部シャーシ部分から離間している、ことと、プロセッサによって、底部シャーシ部分の上面に印刷媒体を位置決めするために印刷経路に沿って印刷媒体を横断させることと、プロセッサによって、フレームを第2の位置に移動させることであって、フレームは、第2の位置において、印刷媒体上へのコンテンツの印刷中に底部シャーシ部分に対して印刷媒体を押圧する、こととを含んでもよい。
【1015】
いくつかの例では、本方法は、フレームへの外力の印加を引き起こす作動ユニットを作動させることを更に含み、フレームは、外力の印加に応答して第2の位置に移動する。
【1016】
いくつかの例では、本方法は、底部シャーシ部分の底面に位置決めされた真空生成ユニットを作動させることを更に含み、真空生成ユニットの作動は、印刷媒体を底部シャーシ部分の上面に付着させる。
【1017】
いくつかの例では、第2の位置に位置決めされているフレームと、真空生成ユニットの作動との組み合わせが、印刷媒体の平坦化を引き起こす。
【1018】
本開示の様々な例によれば、印刷装置を動作させるように構成されたコンピューティングデバイスが提供される。いくつかの例では、コンピューティングデバイスは、1つ以上の命令を含むメモリデバイスと、プロセッサであって、印刷装置の垂直軸に沿って底部シャーシ部分の上方に移動可能に位置決めされたフレームを第1の位置に移動させ、フレームが、第1の位置において、底部シャーシ部分から離間され、プロセッサによって、底部シャーシ部分の上面に印刷媒体を位置決めするために印刷経路に沿って印刷媒体を横断させることと、フレームを第2の位置に移動させ、フレームが、第2の位置において、印刷媒体上へのコンテンツの印刷中に、印刷媒体を底部シャーシ部分に対して押圧する、1つ以上の命令を実行するように構成されたプロセッサとを含む。
【1019】
本開示の様々な例によれば、方法が提供される。本方法は、印刷装置に関連する1つ以上の構成パラメータをプロセッサによって受信することであって、1つ以上の構成パラメータは、コンテンツが印刷媒体上に印刷される解像度を少なくとも含む、ことと、プロセッサによって、印刷装置内のプリントヘッドに関連する1つ以上の構成パラメータに基づいて、1つ以上のプリントヘッドパラメータを決定することであって、1つ以上のプリントヘッドパラメータは、プリントヘッド内のポリゴンミラーの回転速度を含むことと、プロセッサによって、1つ以上の更新された構成パラメータを受信することであって、1つ以上の更新された構成パラメータが、少なくとも、コンテンツが印刷媒体上に印刷される更新された解像度を含む、ことと、プロセッサによって、1つ以上のプリントヘッドパラメータを更新することであって、1つ以上のプリントヘッドパラメータを更新することが、少なくとも、ポリゴンミラーの回転速度を更新することを含む、こととを含んでもよい。
【1020】
いくつかの例では、本方法は、プロセッサによって、コンテンツを印刷するために使用されるレーザビームの数を決定することを更に含む。
【1021】
いくつかの例では、本方法は、更新された解像度に基づいて、コンテンツを印刷するために使用されるレーザビームの数を修正することを更に含む。
【1022】
いくつかの例では、ポリゴンミラーは複数の面を含む。
【1023】
いくつかの例では、本方法は、更新された解像度に基づいて、コンテンツを印刷するために使用される複数の面のうちの面の数を決定することを更に含む。
【1024】
本開示の様々な例によれば、方法が提供される。本方法は、プロセッサによって、印刷装置に関連する1つ以上の構成パラメータを受信することであって、1つ以上の構成パラメータは、コンテンツが印刷媒体上に印刷される解像度及び媒体横断速度を少なくとも含む、ことと、プロセッサによって、1つ以上のレーザビームが1つ以上の構成パラメータに基づいて印刷媒体の幅を掃引するように構成される傾斜の大きさを決定することとを含んでもよい。
【1025】
いくつかの例では、本方法は、プロセッサによって、印刷媒体上に印刷されるコンテンツを受信することと、プロセッサによって、コンテンツを修正して、コンテンツ内に傾斜の第2の大きさを導入することであって、修正されたコンテンツの印刷が、0度の傾斜を伴う印刷コンテンツを生成する、こととを更に含む。
【1026】
いくつかの例では、本方法は、コンテンツが印刷される解像度に基づいてドットサイズを決定することを更に含む。
【1027】
いくつかの例では、傾斜の大きさはドットサイズに基づいて決定される。
【1028】
いくつかの例では、本方法は、プロセッサによって、コンテンツを書き込むために使用されているレーザビームの数を決定することを更に含む。
【1029】
いくつかの例では、本方法は、レーザビームの数におけるレーザビームのそれぞれによって印刷されるコンテンツの量を決定することを更に含む。
【1030】
いくつかの例では、傾斜の大きさは、レーザビームの数のうちの各レーザビームに対して決定され、各レーザビームに対する傾斜の大きさは、レーザビームの数のうちの各レーザビームによって印刷されたコンテンツの量に基づいて決定される。
【1031】
本開示の様々な例によれば、プリントヘッドエンジン装置が提供される。プリントヘッドエンジン装置は、上部シャーシ部分と、底部シャーシ部分に枢動可能に結合された底部シャーシ部分とを備えてもよく、底部シャーシ部分は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、第1の位置において、底部シャーシ部分は、ラッチを通して上部シャーシ部分に結合され、第2の位置において、底部シャーシ部分は、上部シャーシ部分から離れて位置決めされる。
【1032】
いくつかの例では、上部シャーシ部分は、第1の上部シャーシ部分及び第2の上部シャーシ部分を備え、底部シャーシ部分は、第1の底部シャーシ部分及び第2の底部シャーシ部分を備える。
【1033】
いくつかの例では、第1の上部シャーシ部分は、印刷装置の背骨セクションに固定して結合され、第2の上部シャーシ部分は、第2の底部シャーシ部分に枢動可能に結合される。
【1034】
いくつかの例では、第2の底部シャーシ部分は、印刷装置の背骨セクションに固定して結合され、第1の底部シャーシ部分は、第2の底部シャーシ部分に枢動可能に結合される。
【1035】
いくつかの例では、第1の底部シャーシ部分は、第1の上部シャーシ部分に枢動可能に結合される。
【1036】
本開示の様々な例によれば、印刷装置とプリントヘッドとの間の同期のための方法が提供される。本方法は、プリントヘッドからプリントヘッド準備完了信号及びレーザ位置信号を受信することと、プリントヘッド準備完了信号及びレーザ位置信号の受信に応答して、印刷装置内の印刷媒体を所定の距離だけ移動させることと、印刷準備完了信号をプリントヘッドに送信することとを含んでもよい。
【1037】
いくつかの例では、所定の距離は、コンテンツが印刷媒体上に印刷される解像度に基づいて決定される。
【1038】
いくつかの例では、プリントヘッド準備完了信号は、プリントヘッド内のポリゴンミラーが決定された回転速度に達したことを示す。
【1039】
いくつかの例では、レーザ位置信号は、ポリゴンミラー上の書き込みレーザの決定された位置を示す。
【1040】
本開示の様々な例によれば、印刷装置とプリントヘッドとの間の同期のための方法が提供される。本方法は、プリントヘッド内のポリゴンミラーを所定の回転速度で回転させることと、ポリゴンミラーが所定の回転速度で回転したことに応じて、プリントヘッド準備完了信号を生成することと、SOL検出器からSOL信号を受信することと、SOL信号の受信に応答してレーザ位置信号を生成することと、レーザ位置信号及びプリントヘッド準備完了信号を印刷装置の制御ユニットに送信することと、レーザ位置信号及びプリントヘッド準備完了信号の送信に応答して、印刷装置の制御ユニットからプリントヘッド準備完了信号を受信することとを含んでもよい。
【1041】
いくつかの例では、プリントヘッド準備完了信号は、印刷媒体が所定の距離だけ移動したことを示す。
【1042】
いくつかの例では、所定の距離は、コンテンツが印刷媒体上に印刷される解像度に基づいて決定される。
【1043】
いくつかの例では、レーザ位置信号はブランキング期間の開始であり、ブランキング期間は、書き込みレーザが印刷媒体以外の場所に向けられるタイマ期間に対応する。
【1044】
本開示の様々な例によれば、方法が提供される。本方法は、プロセッサによって、印刷装置に関連する1つ以上の構成パラメータを受信することであって、1つ以上の構成パラメータは、コンテンツが印刷媒体上に印刷される解像度及び媒体横断速度を少なくとも含む、ことと、プロセッサによって、1つ以上のレーザビームが1つ以上の構成パラメータに基づいて印刷媒体の幅を掃引するように構成される傾斜の大きさを決定することとを含んでもよい。プロセッサによって、印刷媒体上に印刷されるコンテンツを受信することと、プロセッサによって、コンテンツを修正して、コンテンツ内に傾斜の第2の大きさを導入することであって、修正されたコンテンツの印刷が、0度の傾斜を有する印刷コンテンツを生成する、こととを含んでもよい。
【1045】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、紫外線(UV)光源から印刷装置に関連する印刷媒体上へのUV光放射をトリガすることと、印刷媒体からの反射光を検出することと、反射光に基づいて光強度示度を生成することと、光強度示度が光強度閾値を満たすかどうかに基づいて、印刷媒体が印刷装置によってサポートされているかどうかを決定することとを含んでもよい。
【1046】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、光強度示度が光強度閾値を満たすと決定することと、光強度示度が光強度閾値を満たすと決定することに応答して、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていると決定することとを更に含む。
【1047】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、光強度示度が光強度閾値を満たさないと決定することと、光強度示度が光強度閾値を満たさないと決定することに応答して、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていないと決定することとを更に含む。
【1048】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、紫外線(UV)光源から印刷装置に関連する印刷媒体上へのUV光放射をトリガすることと、印刷媒体からの反射光を検出することと、反射光に基づいて赤色光強度示度を生成することと、反射光に基づいて緑色光強度示度を生成することと、
【1049】
反射光に基づいて青色光強度示度を生成することと、赤色光強度示度、緑色光強度示度、及び青色光強度示度のうちの少なくとも1つが光強度閾値を満たすかどうかに基づいて、印刷媒体が印刷装置によってサポートされているかどうかを決定することと、を含んでもよい。
【1050】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、赤色光強度示度、緑色光強度示度、及び青色光強度示度のうちの少なくとも1つが光強度閾値を満たすと決定することと、赤色光強度示度、緑色光強度示度、及び青色光強度示度のうちの少なくとも1つが光強度閾値を満たすと決定することに応答して、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていると決定することと、を更に含む。
【1051】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、赤色光強度示度、緑色光強度示度、及び青色光強度示度のいずれもが光強度閾値を満たさないと決定することと、赤色光強度示度、緑色光強度示度、及び青色光強度示度のいずれもが光強度閾値を満たさないと決定することに応答して、印刷媒体が印刷装置によってサポートされていないと決定すること、とを更に含む。
【1052】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、紫外線(UV)光源から印刷装置に関連する印刷媒体上へのUV光放射をトリガすることと、印刷媒体からの反射光を検出することと、反射光に基づいて赤色光強度示度を生成することと、反射光に基づいて緑色光強度示度を生成することと、反射光に基づいて青色光強度示度を生成することと、赤色光強度示度、緑色光強度示度、及び青色光強度示度に基づいて、印刷媒体に関連する印刷媒体シグネチャを決定することとを含んでもよい。
【1053】
いくつかの例では、印刷媒体に関連する印刷媒体シグネチャを決定することは、赤色光強度示度を光強度閾値と比較することと、緑色光強度示度を光強度閾値と比較することと、青色光強度示度を光強度閾値と比較することとを更に含む。
【1054】
いくつかの例では、印刷媒体に関連する印刷媒体シグネチャを決定することは、赤色光強度示度を第1の光強度閾値及び第2の光強度閾値と比較することと、緑色光強度示度を第1の光強度閾値及び第2の光強度閾値と比較することと、青色光強度示度を第1の光強度閾値及び第2の光強度閾値と比較することとを更に含む。
【1055】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、紫外線(UV)光源から印刷装置に関連する印刷媒体上へのUV光放射をトリガすることと、印刷媒体からの反射光を検出することと、反射光に基づいて光強度示度を生成することと、光強度示度に基づいて印刷媒体に関連する印刷媒体シグネチャを決定することとを含んでもよい。
【1056】
いくつかの例では、印刷媒体に関連する印刷媒体シグネチャを決定することは、光強度示度を第1の光強度閾値及び第2の光強度閾値と比較することを更に含む。
【1057】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。
【1058】
いくつかの例では、印刷装置は、底部シャーシ部分の上面に配設された第1の媒体ガードバー及び第2の媒体ガードバーであって、印刷媒体が第1の媒体ガードバーと第2の媒体ガードバーとの間を移動する、第1の媒体ガードバー及び第2の媒体ガードバーと、第1媒体ガードバーの第1の側面に配設された第1の媒体センサ保持バーと、第1の媒体ガードバーの第1の底面に摺動可能に配設され、印刷媒体上に第1の紫外線(UV)光を放射するように構成された第1の媒体センサと、第2の媒体ガードバーの第2の側面に配設された第2の媒体センサ保持バーと、第2の媒体ガードバーの第2の底面に摺動可能に配設され、印刷媒体上に第2の紫外線(UV)光を放射するように構成された第2の媒体センサとを含んでもよい。
【1059】
いくつかの例では、第1の媒体センサは、印刷媒体の第1の媒体縁部を検出するように構成され、第1の媒体センサは、印刷媒体の第2の媒体縁部を検出するように構成される。
【1060】
いくつかの例では、印刷媒体の第1の媒体縁部を検出するとき、第1の媒体センサは、印刷媒体からの第1の反射光を検出するように構成され、印刷媒体の第2の媒体縁部を検出するとき、第2の媒体センサは、印刷媒体からの第2の反射光を検出するように構成される。
【1061】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、印刷装置に関連する印刷媒体の第1の媒体縁部を検出することと、第1の媒体縁部に基づいて第1の媒体縁部位置を決定することと、印刷装置に関連する印刷媒体の第2の媒体縁部を検出することと、第2の媒体縁部に基づいて第2の媒体縁部位置を決定することと、印刷装置のレーザサブシステムに関連するレーザ移動経路が、第1の媒体縁部位置又は第2の媒体縁部位置のうちの少なくとも1つと重複するかどうかを決定することと、レーザ移動経路が第1の媒体縁部位置又は第2の媒体縁部位置と重複すると決定することに応答して、レーザサブシステムをオフにすることと、を含んでもよい。
【1062】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、レーザ移動経路が第1の媒体縁部位置又は第2の媒体縁部位置と重複していると決定することに応答して、レーザ移動経路を調節させることを更に含む。
【1063】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。
【1064】
いくつかの例では、印刷装置は、高さ制限パネルを備える底部シャーシ部分であって、少なくとも1つの底部リブ素子が高さ制限パネルの上面から突出する底部シャーシ部分と、高さ制限溝を備える上部シャーシ部分であって、少なくとも1つの上部リブ素子が高さ制限溝の底面から突出する上部シャーシ部分とを備えてもよい。
【1065】
いくつかの例では、少なくとも1つの下部リブ素子のうちの1つの上部表面と少なくとも1つの上部リブ素子のうちの1つの下部表面との間の距離は、0.4ミリメートルである。
【1066】
いくつかの例では、第1の底部リブ素子及び第2の底部リブ素子が高さ制限パネルの上面から突出し、印刷媒体が第1の底部リブ素子と第2の底部リブ素子との間を移動する。
【1067】
いくつかの例では、印刷装置は、高さ制限パネルの底面に配設された付勢機構を更に備え、付勢機構は、高さ制限パネルの底面に配設された支持ビームと、ばね素子とを備え、ばね素子の第1の端部は支持ビームに固定され、ばね素子の第2の端部は高さ制限パネルの底面に固定される。
【1068】
いくつかの例では、底部シャーシ部分は固定パネルを更に備え、複数の係止リブ素子が高さ制限パネルの側面から突出し、複数の係止溝素子が固定パネルの側面に配設され、高さ制限パネルは、複数の係止リブ素子及び複数の係止溝素子を介して固定パネルに固定される。
【1069】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。いくつかの例では、印刷装置は、レーザプリントヘッドと、レーザプリントヘッドと電子通信する少なくとも第1のレーザ源及び第2のレーザ源とを備えてもよい。
【1070】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドは、第1のレーザ源に印刷媒体の目標位置に入射する第1のレーザビームを生成させ、第2のレーザ源に印刷媒体の目標位置に入射する第2のレーザビームを生成させて、コンテンツを印刷媒体に照射するために、少なくとも1つのレーザ制御信号を生成するように構成される。
【1071】
いくつかの例では、目標位置は印刷媒体の幅を含み、レーザプリントヘッドは、第1のレーザビーム及び第2のレーザビームに印刷媒体の幅を同時に掃引させるように構成される。
【1072】
いくつかの例では、第1のレーザビームの出力及び第2のレーザビームの出力は、コンテンツを印刷媒体に照射するために互いに重ね合わされる。
【1073】
いくつかの例では、コンテンツは1つ以上のドットを含む。
【1074】
いくつかの例では、第1のレーザ源及び第2のレーザ源は、互いに対して垂直な配置で配向される。
【1075】
いくつかの例では、第1のレーザ源及び第2のレーザ源はそれぞれ、マルチモードレーザを備える。
【1076】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドは、第1のレーザ源に第1の出力で第1のレーザビームを生成させ、第2のレーザ源に第1の出力とは異なる第2の出力で第2のレーザビームを生成させるように構成される。
【1077】
いくつかの例では、第1のパワー出力及び第2のパワー出力は、構成可能なパラメータを含む。
【1078】
いくつかの例では、構成可能なパラメータは印刷解像度に対応する。
【1079】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドは、第1のレーザ源に、印刷媒体の目標位置に入射する事前励起ビームを生成させ、第1のレーザ源に事前励起ビームを生成させた後に、第2のレーザ源に、印刷媒体の目標位置に入射する書き込みビームを生成させるために、第1のレーザ制御信号を生成するように構成される。
【1080】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドは、印刷媒体の状態が作動閾値を満たすと決定することに応答して、第2のレーザ源に書き込みビームを生成させるように構成される。
【1081】
いくつかの例では、第1のレーザ源は単一モードレーザを含み、第2のレーザ源はマルチモードレーザを含む。
【1082】
いくつかの例では、事前励起ビームは印刷媒体にダッシュを照射し、書き込みビームはその上に重ねられたドットを照射する。
【1083】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドは、第1のレーザ源に事前励起ビームを生成させてから1ミリ秒以内に第2のレーザ源に書き込みビームを生成させるように構成される。
【1084】
いくつかの例では、第1のレーザ源は、第1の周波数で事前励起ビームを生成するように構成され、第2のレーザ源は、第2の周波数で書き込みビームを生成するように構成される。
【1085】
いくつかの例では、第1の周波数は第2の周波数よりも低い。
【1086】
いくつかの例では、第1のレーザ源は、コンテンツが印刷されない印刷媒体の部分を横断するとき、オフ状態にあるように構成される。
【1087】
いくつかの例では、事前励起ビームの高品質次元は、印刷媒体のライン幅に配向される。
【1088】
いくつかの例では、事前励起ビームの解像帯域は、書き込みビームの解像帯域と一致する。
【1089】
いくつかの例では、第1のレーザ源及び第2のレーザ源のうちの1つ以上は、印刷媒体の目標領域に向けられていないとき、作動停止状態にある。
【1090】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。いくつかの例では、印刷装置は、レーザプリントヘッドと、レーザプリントヘッドと電子通信するレーザプリントヘッドコントローラとを備えてもよく、レーザプリントヘッドコントローラは、印刷装置の印刷媒体に関連するデータを受信することに応答して、データの分析に少なくとも部分的に基づいて、印刷装置の1つ以上の動作パラメータを決定するように構成される。
【1091】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、記憶された補正ルックアップテーブルに少なくとも部分的に基づいて1つ以上の動作パラメータを決定するように更に構成される。
【1092】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、制御信号を送信して、レーザプリントヘッドに印刷装置の1つ以上の動作パラメータを調節させるように更に構成される。
【1093】
いくつかの例では、1つ以上の動作パラメータを調節することは、レーザ源のうちの少なくとも1つに関連付けられたタイミング又はパワー出力のうちの1つ以上を調節することを含む。
【1094】
いくつかの例では、動作パラメータは印刷解像度パラメータに関連付けられる。
【1095】
いくつかの例では、印刷装置は、レーザプリントヘッドコントローラと電子通信するセンサを更に備える。
【1096】
いくつかの例では、センサは印刷媒体に対して下流に配置される。
【1097】
いくつかの例では、センサは、コンテンツが印刷された印刷媒体に関連する画像データを取得するように構成される。
【1098】
いくつかの例では、センサはリニアセンサ又は画像センサを含む。
【1099】
いくつかの例では、センサは、印刷装置の印刷動作中にリアルタイムフィードバックを提供するように構成される。
【1100】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。いくつかの例では、印刷装置は、印刷媒体アセンブリと、1つ以上のレーザ源と、印刷媒体アセンブリ及び光学アセンブリと電子通信するレーザプリントヘッドコントローラとを備え得る。
【1101】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、必要な書き込みサイクル数を決定するように構成される。
【1102】
いくつかの例では、必要な書き込みサイクル数は、印刷媒体種類、掃引速度、及び必要な印刷速度に少なくとも部分的に基づく。
【1103】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、コンテンツを印刷媒体に照射するために、1つ以上のレーザ源に複数の書き込みサイクルを実行させるように構成される。
【1104】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、印刷媒体アセンブリに印刷媒体の横断を停止させ、1つ以上のレーザ源に、印刷媒体に入射する1つ以上のレーザビームを生成することによって複数の書き込みサイクルを実行させるように更に構成される。
【1105】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、1つ以上のレーザ源に複数の書き込みサイクルを実行させた後に、印刷媒体アセンブリに印刷媒体の横断を開始させるように構成される。
【1106】
いくつかの例では、複数の書き込みサイクルを実行することは、印刷媒体が印刷装置を横断する間に、1つ以上のレーザ源に、印刷媒体に入射する1つ以上のレーザビームを生成させることを含む。
【1107】
いくつかの例では、レーザプリントヘッドコントローラは、光学アセンブリにブレ補正光学系を実装させるように更に構成される。
【1108】
いくつかの例では、複数の書き込みサイクルを実行することは、第1の印刷媒体幅の第1の部分を順次掃引することを含む。
【1109】
いくつかの例では、複数の書き込みサイクルを実行することは、第1の印刷媒体幅の第1の部分を掃引した後に、第2の印刷媒体幅の第2の部分を順次掃引することを更に含む。
【1110】
本開示の様々な例によれば、光学アセンブリが提供される。いくつかの例では、光学アセンブリは、少なくとも第1の複数のレンズ及び第2の複数のレンズを備えるコリメート部品を備えてもよく、コリメート部品は、レーザ源によって生成されたレーザビームをコリメートするように構成される。
【1111】
いくつかの例では、第1の複数のレンズ及び第2の複数のレンズは、互いに対して独立して移動するように構成される。
【1112】
いくつかの例では、レーザ源はマルチモードレーザを含む。
【1113】
いくつかの例では、レーザ源は単一モードレーザを含む。
【1114】
いくつかの例では、光学アセンブリは、コリメート部品の出力を集束させるように構成された集束部品を更に備える。
【1115】
いくつかの例では、光学アセンブリは、コリメート部品の出力を調整するように構成されたビーム制御部品を更に備える。
【1116】
いくつかの例では、ビーム制御部品は、1つ以上のプリズム素子を備える。
【1117】
いくつかの例では、1つ以上のプリズム素子は、アナモルフィックプリズム対を備える。
【1118】
いくつかの例では、ビーム制御部品は、アナモルフィックプリズム対の相対位置を調節することによってコリメート部品の出力を調整するように更に構成される。
【1119】
いくつかの例では、光学アセンブリは、レーザビームの1つ以上のパラメータを検出するように構成されたビーム測定素子を更に備え、ビーム制御部品は、レーザビームの1つ以上のパラメータに少なくとも部分的に基づいてコリメート部品の出力を調整するように構成される。
【1120】
いくつかの例では、1つ以上のパラメータは、レーザビームの検出された発散を含む。
【1121】
本開示の様々な例によれば、印刷媒体が提供される。
【1122】
いくつかの例では、印刷媒体は、印刷媒体の上層を画定するレーザマーキング可能コーティングと、印刷媒体の中間層を画定する反射層とを備えてもよい。
【1123】
いくつかの例では、印刷媒体は、印刷媒体の第2の中間層を画定する吸収層を更に含む。
【1124】
いくつかの例では、レーザマーキング可能コーティングは、少なくとも1種の発色剤、少なくとも1種の顕色剤、及び少なくとも1種の光熱変換剤を含む。
【1125】
いくつかの例では、少なくとも1つの発色剤はロイコ染料を含む。
【1126】
いくつかの例では、少なくとも1種の顕色剤はプロトン供与体を含む。
【1127】
いくつかの例では、反射層は、金属層又は金属粒子を含む。
【1128】
いくつかの例では、金属層又は金属粒子は、アルミニウム、ニッケル、青銅、及び鋼のうちの1つ以上を含む。
【1129】
いくつかの例では、反射層は六方晶窒化ホウ素を含む。
【1130】
いくつかの例では、吸収層は二酸化チタンを含む。
【1131】
いくつかの例では、吸収層は、セラミック材料又は金属酸化物を含む。
【1132】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、印刷装置のプリントヘッドのコントローラによって、少なくとも第1のパワーレベルを示す印刷データを受信することと、コントローラによって、濃さ設定入力を受信することと、コントローラによって、濃さ設定入力に少なくとも部分的に基づいて、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節することと、コントローラによって、コントラスト設定入力を受信することと、コントローラによって、コントラスト設定入力に少なくとも部分的に基づいて第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節することと、コントローラによって、第3のパワーレベルをプリントヘッドのレーザパワー制御システムに提供することとを含んでもよい。
【1133】
いくつかの例では、第1のパワーレベルは、プリントヘッドによって印刷媒体上に印刷される第1のドットに関連付けられる。
【1134】
いくつかの例では、プリントヘッドのレーザパワー制御システムは、プリントヘッドのレーザサブシステムに第3のパワーレベルで第1のドットを印刷させるように構成される。
【1135】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、印刷装置のプロセッサによって、生印刷データを受信することと、プロセッサによって、生印刷データに少なくとも部分的に基づいて画像バッファを生成することと、プロセッサによって、画像バッファをプリントヘッドのコントローラに提供することとを更に含む。
【1136】
いくつかの例では、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、濃さ設定入力に関連する濃さ増加を受信することに応答して、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに増加させることとを更に含む。
【1137】
いくつかの例では、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、濃さ設定入力に関連する濃さ減少を受信することに応答して、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに減少させることを更に含む。
【1138】
いくつかの例では、第1のパワーレベルは、0%以上~100%以下である。
【1139】
いくつかの例では、濃さ設定入力は、-100%以上~100%以下である。
【1140】
いくつかの例では、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節することは、濃さステップサイズ比に更に基づく。
【1141】
いくつかの例では、濃さステップサイズ比は25%である。
【1142】
いくつかの例では、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節することは、濃さ設定ルックアップテーブルに更に基づく。
【1143】
いくつかの例では、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、コントラスト設定入力に関連するコントラスト増加を受信し、第2のパワーレベルがパワーレベル閾値を満たすと決定することに応答して、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに増加させることを更に含む。
【1144】
いくつかの例では、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、コントラスト設定入力に関連するコントラスト増加を受信し、第2のパワーレベルがパワーレベル閾値を満たさないと決定することに応答して、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに減少させることを更に含む。
【1145】
いくつかの例では、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、コントラスト設定入力に関連するコントラスト減少を受信し、第2のパワーレベルがパワーレベル閾値を満たすと決定することに応答して、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに減少させることを更に含む。
【1146】
いくつかの例では、第1のパワーレベルを第2のパワーレベルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、コントラスト設定入力に関連するコントラスト減少を受信し、第2のパワーレベルがパワーレベル閾値を満たさないと決定することに応答して、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに増加させることを更に含む。
【1147】
いくつかの例では、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節することは、コントラストステップサイズ比に更に基づく。
【1148】
いくつかの例では、コントラストステップサイズ比は25%である。
【1149】
いくつかの例では、第2のパワーレベルを第3のパワーレベルに調節することは、コントラスト設定ルックアップテーブルに更に基づく。
【1150】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、印刷装置のプリントヘッドのコントローラによって、少なくとも第1のデューティサイクルを示す印刷データを受信することと、コントローラによって、濃さ設定入力を受信することと、コントローラによって、濃さ設定入力に少なくとも部分的に基づいて、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節することと、コントローラによって、コントラスト設定入力を受信することと、コントローラによって、コントラスト設定入力に少なくとも部分的に基づいて第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに調節することと、コントローラによって、第3のデューティサイクルをプリントヘッドのレーザパワー制御システムに提供することとを含んでもよい。
【1151】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルは、プリントヘッドによって印刷媒体上に印刷される第1のドットに関連付けられる。
【1152】
いくつかの例では、プリントヘッドのレーザパワー制御システムは、プリントヘッドのレーザサブシステムに第3のデューティサイクルで第1のドットを印刷させるように構成される。
【1153】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、印刷装置のプロセッサによって、生印刷データを受信することと、プロセッサによって、生印刷データに少なくとも部分的に基づいて画像バッファを生成することと、プロセッサによって、画像バッファをプリントヘッドのコントローラに提供することとを更に含む。
【1154】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、濃さ設定入力に関連する濃さ増加を受信することに応答して、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに増加させることを更に含む。
【1155】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、濃さ設定入力に関連する濃さ減少を受信することに応答して、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに減少させることを更に含む。
【1156】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルは、0%以上~100%以下である。
【1157】
いくつかの例では、濃さ設定入力は、-100%以上~100%以下である。
【1158】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節することは、濃さステップサイズ比に更に基づく。
【1159】
いくつかの例では、濃さステップサイズ比は25%である。
【1160】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節することは、濃さ設定ルックアップテーブルに更に基づく。
【1161】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、コントラスト設定入力に関連するコントラスト増加を受信し、第2のデューティサイクルがデューティサイクル閾値を満たすと決定することに応答して、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに増加させることを更に含む。
【1162】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、コントラスト設定入力に関連するコントラスト増加を受信し、第2のデューティサイクルがパワーレベル閾値を満たさないと決定することに応答して、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに減少させることを更に含む。
【1163】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、コントラスト設定入力に関連するコントラスト減少を受信し、第2のデューティサイクルがパワーレベル閾値を満たすと決定することに応答して、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに減少させることを更に含む。
【1164】
いくつかの例では、第1のデューティサイクルを第2のデューティサイクルに調節するとき、コンピュータ実装方法は、コントラスト設定入力に関連するコントラスト減少を受信し、第2のデューティサイクルがパワーレベル閾値を満たさないと決定することに応答して、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに増加させることを更に含む。
【1165】
いくつかの例では、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに調節することは、コントラストステップサイズ比に更に基づく。
【1166】
いくつかの例では、コントラストステップサイズ比は25%である。
【1167】
いくつかの例では、第2のデューティサイクルを第3のデューティサイクルに調節することは、コントラスト設定ルックアップテーブルに更に基づく。
【1168】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、印刷装置のプリントヘッドのコントローラによって、画像バッファから第1のドット、第2のドット、及び第3のドットを決定することであって、第2のドットが第1のドットと第3のドットとの間にある、決定することと、コントローラによって、第1のドットに関連する第1のパワーレベル、第2のドットに関連する第2のパワーレベル、及び第3のドットに関連する第3のパワーレベルを決定することと、平滑度設定入力又は鮮明度設定入力を受信することに応答して、第1のパワーレベル及び第3のパワーレベルに少なくとも部分的に基づいて第2のパワーレベルを調節することと、を含んでもよい。
【1169】
本開示の様々な例によれば、コンピュータ実装方法が提供される。コンピュータ実装方法は、印刷装置のプリントヘッドのコントローラによって、印刷データを決定することと、コントローラによって、印刷データに少なくとも部分的に基づいて、目標印刷速度を決定することと、コントローラによって、目標印刷速度に少なくとも部分的に基づいて、目標媒体温度を決定することとを含んでもよい。
【1170】
いくつかの例では、目標印刷速度は、ルックアップテーブルに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【1171】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、コントローラによって、現在の媒体温度が目標媒体温度の所定の範囲内にあると決定することに応答して、コントローラによって、印刷装置の少なくとも1つのレーザにパワー補償動作を実行させる制御指示を提供することを更に含む。
【1172】
いくつかの例では、印刷装置の少なくとも1つのレーザにパワー補償動作を実行させることは、コントローラによって、1つ以上のセンサを介して、現在の媒体温度が低閾値温度値未満であると決定することと、コントローラによって、少なくとも1つのレーザに出力パワー量を増加させる第2の制御指示を提供することとを含む。
【1173】
いくつかの例では、印刷装置の少なくとも1つのレーザにパワー補償動作を実行させることは、コントローラによって、1つ以上のセンサを介して、現在の媒体温度が高閾値温度値を上回ると決定することと、コントローラによって、少なくとも1つのレーザに出力パワー量を減少させる第2の制御指示を提供することとを含む。
【1174】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、コントローラによって、かつ1つ以上のセンサを介して、現在の媒体温度が、パワー補償範囲を超える目標媒体温度の第2の所定範囲未満であると決定することと、コントローラによって、少なくとも1つの予熱レーザの予熱レーザ温度を上昇させる制御指示を提供することとを更に含む。
【1175】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、コントローラによって、かつ1つ以上のセンサを介して、現在の媒体温度が、パワー補償範囲を超える目標媒体温度の第2の所定の範囲を上回ることを決定することと、コントローラによって、印刷装置に所定の期間、動作を停止させる制御指示を提供することとを更に含む。
【1176】
いくつかの例では、コンピュータ実装方法は、印刷装置のプリントヘッドのコントローラによって、更なる印刷動作が必要とされないと決定することに応答して、コントローラによって、印刷されていない媒体の少なくとも一部をフィードローラ内に後退させる制御指示を提供することを更に含む。
【1177】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。いくつかの例では、印刷装置は、印刷媒体の一部に対して第1の位置に配設された少なくとも1つの可動ヒートスプレッダ素子を有する予熱チャンバと、少なくとも1つの可動ヒートスプレッダ素子と電子通信するプリンタ制御ユニットであって、印刷媒体の一部がレーザ書き込み位置を出たことを検出することに応答して、少なくとも1つの可動ヒートスプレッダ素子を印刷媒体に対して第1の位置から第2の位置に移動させる制御指示を提供するように構成されたプリンタ制御ユニットとを備えてもよい。
【1178】
いくつかの例では、少なくとも1つの可動ヒートスプレッダ素子は、プリンタ制御ユニットに動作可能に結合されたアクチュエータ制御ユニットによって駆動される。
【1179】
いくつかの例では、少なくとも1つの可動ヒートスプレッダ素子は、可動アーム又は可動部品に取り付けられ/動作可能に結合される。
【1180】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。
【1181】
いくつかの例では、印刷装置は、レーザプリントヘッドと、レーザプリントヘッドと電子通信する少なくとも第1のレーザ源とを備えてもよく、レーザプリントヘッドは、少なくとも1つの印刷ドットの開始時に、全ドット時間よりも短い期間にわたってプリエンファシス駆動信号を生成するために、少なくとも1つのレーザ制御信号を生成するように構成される。
【1182】
いくつかの例では、プリエンファシス駆動信号は、期間に続くレーザ駆動信号よりも10%~50%高い。
【1183】
本開示の様々な例によれば、印刷装置を自動的に調整する方法が提供される。本方法は、少なくとも1つの処理回路によって、印刷装置の1つ以上のレーザを無効にする制御指示を提供することと、少なくとも1つの処理回路によって、デジタルアナログ変換器(DAC)出力をフルスケールまで駆動することであって、DACは、印刷装置の少なくとも1つのレーザを駆動するように構成される、ことと、少なくとも1つの処理回路によって、DACに動作可能に結合された差動増幅器からの出力を増加又は減少させるために必要とされるゲイン値を補償することとを含んでもよい。
【1184】
いくつかの例では、少なくとも1つの処理回路は、マイクロコントローラユニットを備える。
【1185】
いくつかの例では、本方法は、少なくとも1つの処理回路によって、印刷装置を起動する制御指示を提供することを更に含む。
【1186】
いくつかの例では、本方法は、印刷装置がパワーサイクルされてから閾値期間が経過した場合、又は印刷装置に関連する周囲温度が所定の範囲外である場合、少なくとも1つの処理回路によって、再補償動作を周期的に実行することを更に含む。
【1187】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。いくつかの例では、印刷装置は、筐体と、筐体内に少なくとも部分的に配設された少なくとも1つの一体型レーザ部品であって、一体型レーザ部品が複数のレーザを備える、少なくとも1つの一体型レーザ部品と、一体型レーザ部品と電子通信するコントローラ部品とを含んでもよい。
【1188】
いくつかの例では、複数のレーザは、2×2アレイに配置された4つのマルチモードレーザを含む。
【1189】
いくつかの例では、印刷装置は、少なくとも1つの一体型レーザ部品の入力ビームを方向付けるように構成されたポリゴンミラーと、ポリゴンミラーの出力ビームを交差走査次元で印刷媒体上に拡大するように構成されたレンズ素子とを更に備える。
【1190】
いくつかの例では、レンズ素子は、拡大シリンダレンズを含む。
【1191】
いくつかの例では、複数のレーザのそれぞれは、コリメートレンズ、シリンダレンズ、レベリングプリズム、及びウェッジプリズムのうちの少なくとも1つを備えるビーム整形及び誘導システムを使用して同時に位置合わせされる。
【1192】
本開示の様々な例によれば、印刷装置の印刷速度を増減させるための方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの処理回路によって、印刷媒体に関連する予熱状態を検出することと、少なくとも1つの処理回路によって、予熱状態に少なくとも部分的に基づいて印刷速度を自動的に増減させることとを含んでもよい。
【1193】
本開示の様々な例によれば、印刷装置が提供される。
【1194】
いくつかの例では、印刷装置は予熱アセンブリを備えてもよい。予熱アセンブリは、印刷媒体の上面と直接接触するように位置決めされた第1の駆動ローラ及び第2の駆動ローラと、印刷媒体を予熱するように構成された回転予熱部品であって、印刷媒体の底面と直接接触するように位置決めされた回転予熱部品とを備えてもよく、第1の駆動ローラと第2の駆動ローラと回転予熱部品との間の開口が、予熱アセンブリを通る印刷媒体経路を画定する。
【1195】
いくつかの例では、回転予熱アセンブリは、その中心軸に対して回転するように構成された実質的に円筒形の部材を備える。
【1196】
いくつかの例では、回転予熱アセンブリは、回転予熱アセンブリの内側同心部材を画定する赤外線加熱源又は伝導ベースの加熱素子を更に備える。
【1197】
いくつかの例では、印刷装置の印刷ラインは、第1の駆動ローラと第2の駆動ローラとの間に位置する。
【1198】
いくつかの例では、予熱アセンブリは、支持ブラケット上に少なくとも部分的に取り付けられ、予熱アセンブリは、引き裂きバー及びガイド素子のうちの少なくとも1つを更に備える。
【1199】
本開示の様々な例によれば、別の印刷装置が提供される。
【1200】
いくつかの例では、印刷装置は、少なくとも第1の感知素子に動作可能に結合された予熱部品と、少なくとも第2の感知素子に動作可能に結合された少なくとも1つの加熱部品と、予熱部品、少なくとも第1の感知素子、少なくとも1つの加熱部品、及び少なくとも第2の感知素子と電子通信するコントローラ部品とを備える。
【1201】
いくつかの例では、少なくとも1つの加熱部品は、印刷媒体の上面に隣接して位置決めされた一次加熱部品と、印刷媒体の底面に隣接して位置決めされた二次加熱部品とを備える。
【1202】
いくつかの例では、コントローラ部品は、少なくとも第1の感知素子を介して、予熱部品に関連する少なくとも第1の温度値を検出し、少なくとも第2の感知素子を介して、少なくとも1つの加熱部品に関連する少なくとも第2の温度値を検出し、第1の温度値及び第2の温度値のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、予熱部品及び少なくとも1つの加熱部品の動作温度又はパワー出力を調整するように更に構成される。
【1203】
いくつかの例では、コントローラ部品は、比例-積分-微分(PID)コントローラを備える。
【1204】
いくつかの例では、少なくとも第1の温度値及び少なくとも第2の温度値はそれぞれ、物体温度値、表面温度値、及び周囲温度値のうちの1つ以上を含む。
【1205】
いくつかの例では、予熱部品及び少なくとも1つの加熱部品のそれぞれは、カートリッジヒータ、フレキシブルヒータ、赤外線(IR)発光ダイオードヒータ、IRランプ、及びヒータスプレッダのうちの1つ以上を備える。
【1206】
いくつかの例では、印刷装置は、印刷媒体の表面に関連する温度値を検出するように構成された少なくとも1つの追加の感知素子を更に備える。
【1207】
明細書及び図面において、本開示の典型的な実施形態が開示されている。本開示は、そのような例示的な実施形態に限定されない。「及び/又は」という用語の使用は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての組み合わせを含む。図は概略図であり、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。特に明記しない限り、特定の用語は、一般的かつ説明的な意味で使用されており、限定を目的としていない。
【1208】
前述の詳細な記載は、ブロック図、フローチャート、概略図、例示、及び例の使用を介してデバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を説明している。そのようなブロック図、フローチャート、概略図、及び例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート、概略図、又は例内の各機能及び/又は動作は、それらの広範囲のハードウェアによって、個々に及び/又は集合的に実装され得る。
【1209】
一実施形態では、本開示の例は、特定用途向け集積回路(ASIC)を介して実装され得る。しかしながら、本明細書に開示される実施形態は、全体的又は部分的に、標準的な集積回路において、1つ以上のコンピュータ上で実行される1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1つ以上のコンピュータシステム上で実行される1つ以上のプログラムとして)、1つ以上の処理回路(例えば、マイクロ処理回路)上で実行される1つ以上のプログラムとして、1つ以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)上で実行される1つ以上のプログラムとして、ファームウェアとして、又はそれらの実質的に任意の組み合わせとして、同等に実装され得る。
【1210】
加えて、当業者は、本明細書に開示される機構の例が、様々な有形形態でプログラム製品として配布されることが可能であり得ること、及び例示的な実施形態が、実際に配布を実行するために使用される特定のタイプの有形の命令保持媒体に関わりなく、等しく適用され得ることを理解されよう。有形の命令保持媒体の例としては、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、CDROM、デジタルテープ、フラッシュドライブ、及びコンピュータメモリなどの記録可能なタイプの媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【1211】
上記の様々な実施形態は、更なる実施形態を提供するために互いに組み合わせることができる。例えば、上記の例示的な実施形態のうちの2つ以上を組み合わせて、例えば、レーザ印刷の安全性を改善し、レーザ関連の事故及び怪我に関連するリスクを低減することができる。これら及び他の変更は、上記の詳細な説明に照らして、本システム及び方法に対して行われ得る。したがって、本開示は、本開示によって限定されず、代わりに、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定されるべきである。