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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
   H10B 20/00 20230101AFI20240926BHJP
   H01L 29/786 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
H10B20/00
H01L29/78 613B
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021519379
(86)(22)【出願日】2020-05-01
(86)【国際出願番号】 JP2020018392
(87)【国際公開番号】W WO2020230665
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2023-04-14
(31)【優先権主張番号】P 2019090697
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】514315159
【氏名又は名称】株式会社ソシオネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒井 康充
(72)【発明者】
【氏名】森脇 真一
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0151576(US,A1)
【文献】米国特許第07715246(US,B1)
【文献】特開2011-258898(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0329313(US,A1)
【文献】特開2018-026565(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 20/00
H01L 29/786
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ROM(Read Only Memory)メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、
第1方向に延びるワード線と、
前記第1方向と垂直をなす第2方向に延びる第1および第2ビット線と、
前記第2方向に延びる接地電源配線とを備え、
前記ROMメモリセルは、
前記第1ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである、第1トランジスタと、
前記第2ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであって、前記第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、前記第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている第2トランジスタと、
前記第1トランジスタのソースに接続され、前記第1トランジスタから前記第1方向における第1の向きに延びる第1ローカル配線と、
前記第2トランジスタのソースに接続され、前記第2トランジスタから前記第1方向における前記第1の向きと逆向きに延びる第2ローカル配線と、
前記第1トランジスタのドレインに接続され、前記第1トランジスタから前記第1方向における第2の向きに延びる第3ローカル配線と、
前記第2トランジスタのドレインに接続され、前記第2トランジスタから前記第1方向における前記第2の向きと逆向きに延びる第4ローカル配線とを備え、
前記第1および第2トランジスタは、ゲートが前記ワード線に接続されており、
前記ROMメモリセルは、前記第1ローカル配線と前記接地電源配線との接続の有無、または、前記第3ローカル配線と前記第1ビット線との接続の有無によって、第1データが記憶され、かつ、前記第2ローカル配線と前記接地電源配線との接続の有無、または、前記第4ローカル配線と前記第2ビット線との接続の有無によって、第2データが記憶されるものであり、
前記ROMメモリセルは、
前記第1方向および深さ方向に延びており、前記第1および第2トランジスタのゲートとなり、前記ワード線と接続されたゲート配線を備える
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項2】
ROM(Read Only Memory)メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、
第1方向に延びるワード線と、
前記第1方向と垂直をなす第2方向に延びる第1および第2ビット線と、
前記第2方向に延びる接地電源配線とを備え、
前記ROMメモリセルは、
前記第1ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである、第1トランジスタと、
前記第2ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであって、前記第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、前記第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている第2トランジスタと、
前記第1トランジスタのソースに接続され、前記第1トランジスタから前記第1方向における第1の向きに延びる第1ローカル配線と、
前記第2トランジスタのソースに接続され、前記第2トランジスタから前記第1方向における前記第1の向きと逆向きに延びる第2ローカル配線と、
前記第1トランジスタのドレインに接続され、前記第1トランジスタから前記第1方向における第2の向きに延びる第3ローカル配線と、
前記第2トランジスタのドレインに接続され、前記第2トランジスタから前記第1方向における前記第2の向きと逆向きに延びる第4ローカル配線とを備え、
前記第1および第2トランジスタは、ゲートが前記ワード線に接続されており、
前記ROMメモリセルは、前記第1ローカル配線と前記接地電源配線との接続の有無、または、前記第3ローカル配線と前記第1ビット線との接続の有無によって、第1データが記憶され、かつ、前記第2ローカル配線と前記接地電源配線との接続の有無、または、前記第4ローカル配線と前記第2ビット線との接続の有無によって、第2データが記憶されるものであり、
前記接地電源配線は、埋め込み配線である
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の半導体記憶装置において、
前記第1および第2ローカル配線は、前記接地電源配線と平面視で重なっており、
前記第3ローカル配線は、前記第1ビット線と平面視で重なっており、
前記第4ローカル配線は、前記第2ビット線と平面視で重なっている
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項4】
請求項1または2記載の半導体記憶装置において、
前記第1の向きと前記第2の向きとは、同じ向きである
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項5】
請求項1または2記載の半導体記憶装置において、
前記第1の向きと前記第2の向きとは、逆の向きである
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項6】
請求項1または2記載の半導体記憶装置において、
前記第1トランジスタは、前記第1方向に並んでおり、ソース同士およびドレイン同士を共有するN(Nは2以上の整数)個のトランジスタを含み、
前記第2トランジスタは、前記第1方向に並んでおり、ソース同士およびドレイン同士を共有するN個のトランジスタを含む
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項7】
請求項1記載の半導体記憶装置において、
前記接地電源配線は、前記第1および第2ビット線と同層に形成された配線である
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項8】
ROM(Read Only Memory)メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、
第1方向に延びるワード線と、
前記第1方向と垂直をなす第2方向に延びるビット線と、
前記第2方向に延びる接地電源配線とを備え、
前記ROMメモリセルは、
前記ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである、第1トランジスタと、
前記ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであって、前記第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、前記第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている第2トランジスタと、
前記第1トランジスタのソースに接続された第1ローカル配線と、
前記第2トランジスタのソースに接続されており、かつ、前記第1ローカル配線と接続された第2ローカル配線と、
前記第1トランジスタのドレインに接続された第3ローカル配線と、
前記第2トランジスタのドレインに接続されており、かつ、前記第3ローカル配線と接続された第4ローカル配線とを備え、
前記第1および第2トランジスタは、ゲートが前記ワード線に接続されており、
前記ROMメモリセルは、前記第1および第2ローカル配線と前記接地電源配線との接続の有無、または、前記第3および第4ローカル配線と前記ビット線との接続の有無によって、データが記憶される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項9】
請求項8記載の半導体記憶装置において、
前記第1および第2ローカル配線は、前記第1方向に延びており、平面視で重なりを有しており、コンタクトを介して互いに接続されており、
前記第3および第4ローカル配線は、前記第1方向に延びており、平面視で重なりを有しており、コンタクトを介して互いに接続されている
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項10】
請求項9記載の半導体記憶装置において、
前記第1および第2ローカル配線は、前記第1および第2トランジスタから前記第1方向における第1の向きに延びており、
前記第3および第4ローカル配線は、前記第1および第2トランジスタから前記第1方向における前記第1の向きと逆向きに延びている
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項11】
請求項8記載の半導体記憶装置において、
前記ROMメモリセルは、
前記第1方向および深さ方向に延びており、前記第1および第2トランジスタのゲートとなり、前記ワード線と接続されたゲート配線を備える
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項12】
請求項8記載の半導体記憶装置において、
前記接地電源配線は、埋め込み配線である
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項13】
請求項8記載の半導体記憶装置において、
前記接地電源配線は、前記ビット線と同層に形成された配線である
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項14】
ROM(Read Only Memory)メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、
第1方向に延びるワード線と、
前記第1方向と垂直をなす第2方向に延びる第1および第2ビット線と、
前記第2方向に延びる接地電源配線とを備え、
前記ROMメモリセルは、
前記第1ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであり、前記第2方向に並び、ソースおよびドレインの一方である第1ノード同士を共有する2個のトランジスタを含む、第1トランジスタと、
前記第2ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであって、前記第2方向に並び、前記第1ノード同士を共有する2個のトランジスタを含み、前記第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、前記第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている第2トランジスタと、
前記第1トランジスタが含む2個のトランジスタが共有する前記第1ノードに接続され、前記第1方向における第1の向きに延びる第1ローカル配線と、
前記第2トランジスタが含む2個のトランジスタが共有する前記第1ノードに接続され、前記第1方向における前記第1の向きと逆向きに延びる第2ローカル配線と、
前記第1トランジスタが含む2個のトランジスタの、ソースおよびドレインの他方である第2ノードにそれぞれ接続され、前記第1方向における第2の向きに延びる2本の第3ローカル配線と、
前記第2トランジスタが含む2個のトランジスタの前記第2ノードにそれぞれ接続され、前記第1方向における前記第2の向きと逆向きに延びる2本の第4ローカル配線とを備え、
前記第1および第2トランジスタは、ゲートが前記ワード線に接続されており、
前記ROMメモリセルは、前記第1ローカル配線と前記接地電源配線または前記第1ビット線との接続の有無によって、第1データが記憶され、かつ、前記第2ローカル配線と前記接地電源配線または前記第2ビット線との接続の有無によって、第2データが記憶されるものであり、
前記ROMメモリセルは、
前記第1方向および深さ方向に並列に延びており、前記第1および第2トランジスタのゲートとなり、前記ワード線と接続された2個のゲート配線を備える
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項15】
請求項14記載の半導体記憶装置において、
前記第1および第2ローカル配線は、前記接地電源配線と平面視で重なっており、
前記第3ローカル配線は、前記第1ビット線と平面視で重なっており、
前記第4ローカル配線は、前記第2ビット線と平面視で重なっている
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項16】
請求項14記載の半導体記憶装置において、
前記第1ローカル配線は、前記第1ビット線と平面視で重なっており、
前記第2ローカル配線は、前記第2ビット線と平面視で重なっており、
前記第3および第4ローカル配線は、前記接地電源配線と平面視で重なっている
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項17】
請求項14記載の半導体記憶装置において、
前記第1の向きと前記第2の向きとは、同じ向きである
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項18】
請求項14記載の半導体記憶装置において、
前記第1の向きと前記第2の向きとは、逆の向きである
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、CFET(Complementary FET)デバイスを用いた半導体記憶装置に関し、特に、CFETを用いたマスクROM(Read Only Memory)のレイアウト構造に関する。
【背景技術】
【0002】
マスクROMは、アレイ状に並ぶメモリセルを含み、各メモリセルは固定されたデータ状態を持つようにプログラムされ、製造される。メモリセルを構成するトランジスタは、ビット線とVSSとの間に設けられ、ゲートにワード線が接続される。ソースまたはドレインとビット線またはVSSとの接続の有無によって、ビットデータ「1」/「0」が記憶される。接続の有無は、例えばコンタクトやビアの有無によって実現される。
【0003】
また、LSIの基本構成要素であるトランジスタは、ゲート長の縮小(スケーリング)により、集積度の向上、動作電圧の低減、および動作速度の向上を実現してきた。しかし近年、過度なスケーリングによるオフ電流と、それによる消費電力の著しい増大が問題となっている。この問題を解決するため、トランジスタ構造を従来の平面型から立体型に変更した立体構造トランジスタが盛んに研究されている。
【0004】
非特許文献1,2では、新規デバイスとして、立体構造のP型FETとN型FETを基板に対して垂直方向に積層した立体構造デバイスと、これを用いたスタンダードセルが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】Ryckaert J. et al., "The Complementary FET (CFET) for CMOS scaling beyond N3", 2018 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers
【文献】A. Mocuta et al., "Enabling CMOS Scaling Towards 3nm and Beyond", 2018 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書では、立体構造のP型FETとN型FETを基板に対して垂直方向に積層した立体構造デバイスのことを、非特許文献1の記載にならい、CFET(Complementary FET)と呼ぶことにする。また、基板に対して垂直をなす方向のことを、深さ方向と呼ぶ。
【0007】
ところが、現在まで、CFETを用いたマスクROMのレイアウト構造について検討はなされていない。
【0008】
本開示は、CFETを用いたマスクROMのレイアウト構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1態様では、ROM(Read Only Memory)メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、第1方向に延びるワード線と、前記第1方向と垂直をなす第2方向に延びる第1および第2ビット線と、前記第2方向に延びる接地電源配線とを備え、前記ROMメモリセルは、前記第1ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである、第1トランジスタと、前記第2ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであって、前記第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、前記第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている第2トランジスタと、前記第1トランジスタのソースに接続され、前記第1トランジスタから前記第1方向における第1の向きに延びる第1ローカル配線と、前記第2トランジスタのソースに接続され、前記第2トランジスタから前記第1方向における前記第1の向きと逆向きに延びる第2ローカル配線と、前記第1トランジスタのドレインに接続され、前記第1トランジスタから前記第1方向における第2の向きに延びる第3ローカル配線と、前記第2トランジスタのドレインに接続され、前記第2トランジスタから前記第1方向における前記第2の向きと逆向きに延びる第4ローカル配線とを備え、前記第1および第2トランジスタは、ゲートが前記ワード線に接続されており、前記ROMメモリセルは、前記第1ローカル配線と前記接地電源配線との接続の有無、または、前記第3ローカル配線と前記第1ビット線との接続の有無によって、第1データが記憶され、かつ、前記第2ローカル配線と前記接地電源配線との接続の有無、または、前記第4ローカル配線と前記第2ビット線との接続の有無によって、第2データが記憶される。
【0010】
この態様によると、ROMメモリセルは、第1ビット線と接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである第1トランジスタと、第2ビット線と接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである第2トランジスタとを備える。第2トランジスタは、第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている。そして、ROMメモリセルは、第1トランジスタのソースに接続された第1ローカル配線と接地電源配線との接続の有無、または、第1トランジスタのドレインに接続された第3ローカル配線と第1ビット線との接続の有無によって、第1データが記憶される。また、ROMメモリセルは、第2トランジスタのソースに接続された第2ローカル配線と接地電源配線との接続の有無、または、第2トランジスタのドレインに接続された第4ローカル配線と第2ビット線との接続の有無によって、第2データが記憶される。これにより、マスクROMについて、小面積のレイアウト構造を実現することができる。
【0011】
本開示の第2態様では、ROM(Read Only Memory)メモリセルを備えた半導体集積回路装置であって、第1方向に延びるワード線と、前記第1方向と垂直をなす第2方向に延びるビット線と、前記第2方向に延びる接地電源配線とを備え、前記ROMメモリセルは、前記ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである、第1トランジスタと、前記ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであって、前記第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、前記第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている第2トランジスタと、前記第1トランジスタのソースに接続された第1ローカル配線と、前記第2トランジスタのソースに接続されており、かつ、前記第1ローカル配線と接続された第2ローカル配線と、前記第1トランジスタのドレインに接続された第3ローカル配線と、前記第2トランジスタのドレインに接続されており、かつ、前記第3ローカル配線と接続された第4ローカル配線とを備え、前記第1および第2トランジスタは、ゲートが前記ワード線に接続されており、前記ROMメモリセルは、前記第1および第2ローカル配線と前記接地電源配線との接続の有無、または、前記第3および第4ローカル配線と前記ビット線との接続の有無によって、データが記憶される。
【0012】
この態様によると、ROMメモリセルは、ビット線と接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである第1および第2トランジスタを備える。第2トランジスタは、第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている。第1トランジスタのソースに接続された第1ローカル配線と第2トランジスタのソースに接続された第2ローカル配線とは、互いに接続されている。第1トランジスタのドレインに接続された第3ローカル配線と第2トランジスタのドレインに接続された第4ローカル配線とは、互いに接続されている。そして、ROMメモリセルは、第1および第2ローカル配線と接地電源配線との接続の有無、または、第3および第4ローカル配線とビット線との接続の有無によって、データが記憶される。これにより、マスクROMについて、小面積のレイアウト構造を実現することができる。
【0013】
本開示の第3態様では、ROM(Read Only Memory)メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、第1方向に延びるワード線と、前記第1方向と垂直をなす第2方向に延びる第1および第2ビット線と、前記第2方向に延びる接地電源配線とを備え、前記ROMメモリセルは、前記第1ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであり、前記第2方向に並び、ソースおよびドレインの一方である第1ノード同士を共有する2個のトランジスタを含む、第1トランジスタと、前記第2ビット線と前記接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタであって、前記第2方向に並び、前記第1ノード同士を共有する2個のトランジスタを含み、前記第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、前記第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている第2トランジスタと、前記第1トランジスタが含む2個のトランジスタが共有する前記第1ノードに接続され、前記第1方向における第1の向きに延びる第1ローカル配線と、前記第2トランジスタが含む2個のトランジスタが共有する前記第1ノードに接続され、前記第1方向における前記第1の向きと逆向きに延びる第2ローカル配線と、前記第1トランジスタが含む2個のトランジスタの、ソースおよびドレインの他方である第2ノードにそれぞれ接続され、前記第1方向における第2の向きに延びる2本の第3ローカル配線と、前記第2トランジスタが含む2個のトランジスタの前記第2ノードにそれぞれ接続され、前記第1方向における前記第2の向きと逆向きに延びる2本の第4ローカル配線とを備え、前記第1および第2トランジスタは、ゲートが前記ワード線に接続されており、前記ROMメモリセルは、前記第1ローカル配線と前記接地電源配線または前記第1ビット線との接続の有無によって、第1データが記憶され、かつ、前記第2ローカル配線と前記接地電源配線または前記第2ビット線との接続の有無によって、第2データが記憶される。
【0014】
この態様によると、ROMメモリセルは、第1ビット線と接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである第1トランジスタと、第2ビット線と接地電源配線との間に設けられた立体構造トランジスタである第2トランジスタとを備える。第2トランジスタは、第1トランジスタの上層に形成されており、かつ、第1トランジスタと平面視でチャネル部が重なっている。第1および第2トランジスタは、それぞれ、第1および第2ビット線並びに接地電源配線が延びる第2方向に並び、ソースおよびドレインの一方である第1ノード同士を共有する2個のトランジスタを含む。そして、ROMメモリセルは、第1トランジスタが含む2個のトランジスタが共有する第1ノードに接続された第1ローカル配線と接地電源配線または第1ビット線との接続の有無によって、第1データが記憶される。また、ROMメモリセルは、第2トランジスタが含む2個のトランジスタが共有する第1ノードに接続された第2ローカル配線と接地電源配線または第2ビット線との接続の有無によって、第2データが記憶される。これにより、マスクROMについて、小面積のレイアウト構造を実現することができる。
【発明の効果】
【0015】
本開示によると、CFETを用いたマスクROMのレイアウト構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】半導体記憶装置の一例としてのコンタクト方式のマスクROMの構成を示す回路図である。
図2】(a),(b)は第1実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造例を示す平面図である。
図3】(a)~(c)は図2のメモリセルの断面図である。
図4図2および図3のメモリセルを用いたメモリセルアレイの上部のレイアウト構造である。
図5図2および図3のメモリセルを用いたメモリセルアレイの下部のレイアウト構造である。
図6】(a),(b)はCFETを用いたインバータセルのレイアウト構造の例を示す平面図である。
図7】(a),(b)は第1実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図8】(a),(b)は第1実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図9】(a),(b)は第1実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図10】(a),(b)は第1実施形態の変形例に係るメモリセルのレイアウト構造の例を示す平面図である。
図11図10のメモリセルを用いたメモリセルアレイの上部のレイアウト構造である。
図12図10のメモリセルを用いたメモリセルアレイの下部のレイアウト構造である。
図13】(a),(b)は第1実施形態の変形例に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図14】(a),(b)は第1実施形態の変形例に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図15】(a),(b)は第1実施形態の変形例に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図16】(a),(b)は第2実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造例を示す平面図である。
図17】(a)~(c)は図16のメモリセルの断面図である。
図18図16および図17のメモリセルを用いたメモリセルアレイの上部のレイアウト構造である。
図19図16および図17のメモリセルを用いたメモリセルアレイの下部のレイアウト構造である。
図20】(a),(b)は第2実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図21】(a),(b)は第2実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図22】(a),(b)は第2実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図23】(a),(b)は第3実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造例を示す平面図である。
図24図23のメモリセルを用いたメモリセルアレイの上部のレイアウト構造である。
図25図23のメモリセルを用いたメモリセルアレイの下部のレイアウト構造である。
図26】(a),(b)は第3実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図27】(a),(b)は第3実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図28】(a),(b)は第3実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図29】(a),(b)は第4実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造例を示す平面図である。
図30】(a)~(c)は図29のメモリセルの断面図である。
図31図29および図30のメモリセルを用いたメモリセルアレイの上部のレイアウト構造である。
図32図29および図30のメモリセルを用いたメモリセルアレイの下部のレイアウト構造である。
図33】(a),(b)は第4実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図34】(a),(b)は第4実施形態の変形例に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図である。
図35】CFETを備えた半導体装置の構造を示す断面図
図36】CFETを備えた半導体装置の構造を示す断面図
図37】CFETを備えた半導体装置の構造を示す断面図
図38】CFETを備えた半導体装置の構造を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、CFETの基本構造について説明する。図35図38はCFETを備えた半導体装置の構造を示す図であり、図35はX方向における断面図、図36はY方向におけるゲート部分の断面図、図37はY方向におけるソース・ドレイン部分の断面図、図38は平面図である。なお、X方向はナノワイヤが延びる方向、Y方向はゲートが延びる方向、Z方向は基板面と垂直をなす方向としている。また、図35図38は概略図であり、各部の寸法や位置等は必ずしも整合していない。
【0018】
この半導体装置では、シリコン(Si)基板等の半導体基板301の表面に素子分離領域302が形成されており、素子分離領域302により、素子活性領域30aが画定されている。素子活性領域30aでは、P型FET上にN型FETが形成されている。
【0019】
素子活性領域30aでは、半導体基板301上に積層トランジスタ構造390aが形成されている。積層トランジスタ構造390aは、半導体基板301上に形成されたゲート構造391を含む。ゲート構造391は、ゲート電極356、複数のナノワイヤ358、ゲート絶縁膜355、絶縁膜357を含む。ゲート電極356は、Y方向に延び、Z方向に立ち上がる。ナノワイヤ358は、X方向でゲート電極356を貫通し、Y方向及びZ方向に配列されている。ゲート絶縁膜355は、ゲート電極356とナノワイヤ358との間に形成されている。ゲート電極356及びゲート絶縁膜355は、X方向において、ナノワイヤ358の両端から後退した位置に形成されており、この後退した部分に絶縁膜357が形成されている。半導体基板301上に、絶縁膜357の両脇において、絶縁膜316が形成されている。321,322は層間絶縁膜である。
【0020】
また、図36に示すように、ゲート電極356は、開口部375に設けられたビア385によって、上層の配線と接続される。
【0021】
例えば、ゲート電極356には、チタン、チタン窒化物又は多結晶シリコン等を用いることができる。例えば、ゲート絶縁膜355には、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物又はハフニウム及びアルミニウムの酸化物等の高誘電率材料を用いることができる。例えば、ナノワイヤ358にはシリコン等を用いることができる。例えば、絶縁膜316、絶縁膜357には、シリコン酸化物又はシリコン窒化物等を用いることができる。
【0022】
この半導体装置では、Z方向に配列するナノワイヤ358の本数は4であり、素子活性領域30aでは、半導体基板301側の2本のナノワイヤ358の各端部にp型半導体層331pが形成されている。p型半導体層331pに接する2つのローカル配線386がX方向でゲート構造391を挟むようにして形成されている。また、半導体基板101から離間する側の2本のナノワイヤ358の各端部にn型半導体層341nが形成されている。n型半導体層341nに接する2つのローカル配線388がX方向でゲート構造391を挟むようにして形成されている。ローカル配線386とローカル配線388との間に絶縁膜332が形成されている。ローカル配線388の上に絶縁膜389が形成されている。例えば、p型半導体層331pはp型SiGe層であり、n型半導体層341nはn型Si層である。例えば、絶縁膜332には、シリコン酸化物又はシリコン窒化物等を用いることができる。
【0023】
また、図37に示すように、ローカル配線388は、ビア3071を介して、埋め込み配線3101と接続される。ローカル配線386は、ビア3072を介して、埋め込み配線3102と接続される。
【0024】
このように、積層トランジスタ構造390aは、ゲート電極356、ナノワイヤ358、ゲート絶縁膜355及びP型半導体層331pを含むP型FETを有する。このP型FETでは、一方のP型半導体層331pがソース領域として機能し、他方のP型半導体層331pがドレイン領域として機能し、ナノワイヤ358がチャネルとして機能する。積層トランジスタ構造390aは、ゲート電極356、ナノワイヤ358、ゲート絶縁膜355及びN型半導体層341nを含むN型FETも有する。このN型FETでは、一方のN型半導体層341nがソース領域として機能し、他方のN型半導体層341nがドレイン領域として機能し、ナノワイヤ358がチャネルとして機能する。
【0025】
なお、積層トランジスタ構造より上層については、ビアおよび金属配線によりトランジスタ間の配線等が行われるが、これらは既知の配線プロセスによって実現が可能である。
【0026】
なお、ここでは、P型FETおよびN型FETにおけるナノワイヤの本数は、それぞれ、Y方向に4本、Z方向に2本、計8本ずつであるものとしたが、ナノワイヤの本数はこれに限られるものではない。また、P型FETとN型FETのナノワイヤの本数は、異なっていてもかまわない。
【0027】
また、本明細書では、ナノワイヤの両端に形成され、トランジスタのソースまたはドレインとなる端子を構成する半導体層部のことを「パッド」という。上述したCFETの基本構造例では、p型半導体層331pおよびn型半導体層341nが、パッドに相当する。
【0028】
また、以降の実施形態における平面図および断面図においては、各絶縁膜等の記載は省略することがある。また、以降の実施形態における平面図および断面図については、ナノワイヤおよびその両側のパッドを、簡易化した直線状の形状で記載することがある。また、本明細書において、「同一サイズ」等のように、サイズ等が同じであることを意味する表現は、製造上のばらつき範囲を含んでいるものとする。
【0029】
図1は半導体記憶装置の一例としてコンタクト方式のマスクROMの構成を示す回路図である。コンタクト方式のマスクROMとは、メモリセルトランジスタのドレインがビット線にコンタクトを介して接続されているか接続されていないかを、記憶データの“0”“1”に対応させるものである。
【0030】
図1において、マスクROMは、メモリセルアレイ3と、カラムデコーダ2と、センスアンプ18とを備える。
【0031】
メモリセルアレイ3は、N型MOSトランジスタのメモリセルMij(i=0~m,j=0~n)がマトリクス状に配置して構成される。メモリセルMijのゲートは、行方向に共通にワード線WLiに各々接続され、そのソースは接地電位VSSに接続される。ここで、メモリセルMijのドレインは、記憶データを“0”にするときはビット線BLjに接続され、記憶データを“1”にするときはビット線BLjに接続されない。
【0032】
カラムデコーダ2は、N型MOSトランジスタCjから構成される。N型MOSトランジスタCjは、ドレインは全て共通に接続され、ゲートはカラム選択信号線CLjにそれぞれ接続され、ソースはビット線BLjにそれぞれ接続される。
【0033】
センスアンプ18は、プリチャージ用P型MOSトランジスタ5と、メモリセルMijの出力データを判定するインバータ8と、インバータ8の出力信号をバッファリングするインバータ9とを備える。P型MOSトランジスタ5のゲートにはプリチャージ信号NPRが入力され、ソースには電源電圧VDDが供給され、ドレインはN型MOSトランジスタCjの共通ドレインに接続される。インバータ8は、N型MOSトランジスタCjの共通ドレインの信号SINを受けて、メモリセルMijの出力データを判定する。インバータ9は、インバータ8の出力信号SOUTを受けて、メモリセルMijの記憶データを出力する。
【0034】
図1のマスクROMの動作について、メモリセルM00のデータを読み出す場合を例にとって説明する。
【0035】
まず、カラム選択信号線CLjのうち、CL0をハイレベルにし、その他のCL1~CLnをローレベルにする。これにより、カラムレコーダ2を構成するトランジスタのうち、C0がオン状態になり、その他のC1~Cnがオフ状態になる。また、ワード線WL0を非選択状態であるローレベルから選択状態であるハイレベルに遷移させる。
【0036】
次に、プリチャージ信号NPRをハイレベルからローレベルにし、プリチャージ用P型MOSトランジスタ5をオン状態にする。
【0037】
ここで、メモリセルM00のドレインがビット線BL0に接続されている場合は、メモリセルM00の電流能力はプリチャージ用P型MOSトランジスタ5より大きいので、インバータ8の入力信号SINはインバータ8のスイッチングレベルよりも低い電圧になる。このため、インバータ8の出力信号SOUTはハイレベルを保持し、インバータ9の出力信号OUTはローレベルを保持する。
【0038】
一方、メモリセルM00のドレインがビット線BL0に接続されていない場合は、ビット線BL0はプリチャージ用P型MOSトランジスタ5で充電され、インバータ8の入力信号SINはインバータ8のスイッチングレベルよりも高い電圧になる。このため、インバータ8の出力信号SOUTはローレベルになり、インバータ9の出力信号OUTはハイレベルになる。
【0039】
すなわち、メモリセルのドレインがビット線に接続されているときはローレベルが出力され(記憶データ“0”)、メモリセルのドレインがビット線に接続されていないときはハイレベルが出力される(記憶データ“1”)。
【0040】
なお、本開示のマスクROMは、各メモリセルの値の記憶方法として、メモリセルとビット線との間の接続/切断で設定する場合と、メモリセルとVSSとの間の接続/切断で設定する場合とがある。
【0041】
(第1実施形態)
図2および図3は第1実施形態に係るマスクROMのレイアウト構造の例を示す図であり、図2(a),(b)はメモリセルの平面図、図3(a)~(c)はメモリセルの平面視縦方向における断面図である。具体的には、図2(a)は上部、すなわち基板から遠い側に形成された立体構造トランジスタ(ここではN型ナノワイヤFET)を含む部分を示し、図2(b)は下部、すなわち基板に近い側に形成された立体構造トランジスタ(ここではN型ナノワイヤFET)を含む部分を示す。図3(a)は線Y1-Y1’の断面、図3(b)は線Y2-Y2’の断面、図3(c)は線Y3-Y3’の断面である。
【0042】
なお、以下の説明では、図2等の平面図において、図面横方向をX方向(第1方向に相当)、図面縦方向をY方向(第2方向に相当)、基板面に垂直な方向をZ方向(深さ方向に相当)としている。ただし、X方向はゲート配線およびワード線が延びる方向であり、Y方向はナノワイヤおよびビット線が延びる方向である。すなわち、各実施形態の図面では、XY方向は、図35図38と逆になっている。また、図2等の平面図において縦横に走る点線、および、図3等の断面図において縦に走る点線は、設計時に部品配置を行うために用いるグリッドを示す。グリッドは、X方向において等間隔に配置されており、またY方向において等間隔に配置されている。なお、グリッド間隔は、X方向とY方向とにおいて同じであってもよいし異なっていてもよい。また、グリッド間隔は、層ごとに異なっていてもかまわない。さらに、各部品は必ずしもグリッド上に配置される必要はない。ただし、製造ばらつきを抑制する観点から、部品はグリッド上に配置される方が好ましい。
【0043】
また、各図では、メモリセルの記憶値を決定するコンタクトに“D”の文字を付している。
【0044】
図2および図3は、図1のメモリセルアレイ3において横方向に並ぶメモリセル2ビット分のレイアウトに相当する。図2(b)に示す下部に、ビット線BL0に接続されるトランジスタが形成されており、図2(a)に示す上部に、ビット線BL1に接続されるトランジスタが形成されている。すなわち、図2(a),(b)に示すトランジスタは、例えば、図1の回路図におけるN型トランジスタM01,M00にそれぞれ相当する。破線はメモリセルの枠を示している。
【0045】
また、図4および図5は、図2および図3のメモリセルを用いたメモリセルアレイのレイアウト構造を示す図であり、図4は上部、図5は下部を示す。
【0046】
図2(b)に示すように、メモリセルのX方向における両端において、Y方向に延びる電源配線11,12がそれぞれ設けられている。電源配線11,12はともに、埋め込み配線層に形成された埋め込み電源配線(BPR:Buried Power Rail)である。電源配線11,12はともに電源電圧VSSを供給する。
【0047】
図2(a)に示すように、M1配線層には、Y方向に延びる配線61,62が形成されている。M1配線61はビット線BL0に相当し、M1配線62はビット線BL1に相当する。
【0048】
メモリセルの下部には、Y方向に延びるナノワイヤ21が形成されており、メモリセルの上部には、Y方向に延びるナノワイヤ26が形成されている。ナノワイヤ21,26は、平面視で重なっている。ナノワイヤ21の両端に、N型半導体がドーピングされたパッド22a,22bが形成されている。ナノワイヤ26の両端に、N型半導体がドーピングされたパッド27a,27bが形成されている。ナノワイヤ21がN型トランジスタM00のチャネル部を構成し、パッド22a,22bがN型トランジスタM00のソースまたはドレインとなる端子を構成する。ナノワイヤ26がN型トランジスタM01のチャネル部を構成し、パッド27a,27bがN型トランジスタM01のソースまたはドレインとなる端子を構成する。N型トランジスタM00は、Z方向において埋め込み配線層よりも上に形成されており、N型トランジスタM01は、Z方向においてN型トランジスタM00よりも上に形成されている。
【0049】
ゲート配線31は、X方向に延びており、かつ、メモリセルの下部から上部にかけてZ方向に延びている。ゲート配線31は、N型トランジスタM00,M01のゲートとなる。すなわち、ナノワイヤ21、ゲート配線31、およびパッド22a,22bによって、N型トランジスタM00が構成される。ナノワイヤ26、ゲート配線31、およびパッド27a,27bによって、N型トランジスタM01が構成される。なお、後述するとおり、ゲート配線31はワード線WL0に接続される。
【0050】
メモリセルの図面下端に、ダミーゲート配線32が形成されている。ダミーゲート配線32は、ゲート配線31と同様に、X方向およびZ方向に延びている。パッド22bから図面下側に延びるようにナノワイヤ23が形成されており、パッド27bから図面下側に延びるようにナノワイヤ28が形成されている。ナノワイヤ23とダミーゲート配線32、および、ナノワイヤ28とダミーゲート配線32によって、N型トランジスタDN1,DN2が形成されている。ただし、ダミーゲート配線32はVSSに接続される(図示せず)ため、N型トランジスタDN1,DN2はオフ状態になっており、回路の論理動作に影響を与えない。図1の回路図においても記載していない。
【0051】
メモリセルの下部において、X方向に延びるローカル配線41,42が形成されている。ローカル配線41は、パッド22aと接続されており、パッド22aから図面左向きに延びている。ローカル配線42は、パッド22bと接続されており、パッド22bから図面右向きに延びている。メモリセルの上部において、X方向に延びるローカル配線43,44が形成されている。ローカル配線43は、パッド27aと接続されており、パッド27aから図面右向きに延びている。ローカル配線44は、パッド27bと接続されており、パッド27bから図面左向きに延びている。ローカル配線41は、コンタクト51を介して、M1配線61と接続されている。ローカル配線43は、コンタクト52を介して、M1配線62と接続されている。
【0052】
コンタクト71,72は、その有無によって、メモリセルの記憶値を決定する。コンタクト71は、形成されたとき、ローカル配線42と電源配線12とを接続する。コンタクト72は、形成されたとき、ローカル配線44と電源配線11とを接続する。
【0053】
図4および図5は、図2のメモリセルが、X方向に4個、Y方向に4個、並べた構成を示している。Y方向において、メモリセルは一列おきにY方向に反転して配置されている。図2のメモリセルにおける、ゲート配線31がX方向に1列に並び、ワード線WL0~WL3をそれぞれ構成している。また、ダミーゲート配線32は、VSSが供給される。図2のメモリセルにおける、M1配線61,62がY方向に1列に並び、ビット線BL0~BL7をそれぞれ構成している。ワード線WL0,WL1の間では、隣接するトランジスタのドレインが共有されている。ワード線WL2,WL3の間では、隣接するトランジスタのドレインが共有されている。
【0054】
以上のように本実施形態によると、ROMメモリセルは、ビット線となるM1配線61とVSSを供給する電源配線12との間に設けられたトランジスタM00と、ビット線となるM1配線62とVSSを供給する電源配線11との間に設けられたトランジスタM01とを備える。トランジスタM01は、トランジスタM00の上層に形成されており、かつ、トランジスタM00と平面視でチャネル部が重なっている。そして、ROMメモリセルは、トランジスタM00のソースに接続されたローカル配線42と電源配線12との接続の有無によって、第1データが記憶される。また、ROMメモリセルは、トランジスタM01のソースに接続されたローカル配線44と電源配線11との接続の有無によって、第2データが記憶される。これにより、マスクROMについて、小面積のレイアウト構造を実現することができる。
【0055】
また、上部トランジスタおよび下部トランジスタをともにN型トランジスタとし、別々のメモリセルを形成するようにした。また、Y方向において隣り合うメモリセルのトランジスタのドレイン同士が共有されるようにした。これにより、半導体記憶装置の小面積化が実現される。
【0056】
また、図4のレイアウトから分かるように、メモリセルにダミーゲート配線32を設けたことによって、Y方向においてトランジスタを連続して形成することができる。これにより、トランジスタの製造ばらつきを抑制することができる。
【0057】
なお、通常のCFETにおいて、下部と上部のトランジスタの導電性は異なる。図6はCFETを用いたインバータセルのレイアウト構造の例である。図6(a)に示す上部のトランジスタN1はN型であり、図6(b)に示す下部のトランジスタP1はP型である。トランジスタP1およびトランジスタN1は、VDDを供給する電源配線611とVSSを供給する電源配線612との間に、直列に接続されている。トランジスタP1は、チャネル部となるナノワイヤ621と、パッド622a,622bとを有する。トランジスタN1は、チャネル部となるナノワイヤ626と、パッド627a,627bとを有する。ゲート配線631は、トランジスタP1とトランジスタN1の共通のゲートになる。インバータの入力となるM1配線661はゲート配線631と接続されている。インバータの出力となるM1配線662は、トランジスタP1およびトランジスタN1のドレインと接続されたローカル配線642,644と接続されている。
【0058】
一方、本実施形態に係るマスクROMでは、下部と上部の両方とも、N型トランジスタを形成する。すなわち、本実施形態に係るマスクROMを有する半導体チップでは、CFETの下部が、P型トランジスタである領域と、N型トランジスタである領域とが含まれる。このような半導体チップでは、下部におけるトランジスタは、例えば次のように製造すればよい。すなわち、下部におけるトランジスタを形成する際に、N型トランジスタの部分をマスクして他の部分をP導電型にドーピングする。その後、N型トランジスタ以外の部分をマスクして、N導電型にドーピングする。そして、N型トランジスタとP型トランジスタとを離間して配置することによって、P導電型のドーピングとN導電型のドーピングを確実に行うことができる。
【0059】
(他のレイアウト構造例)
図7図9は本実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図であり、それぞれ、(a)は上部を示し、(b)は下部を示す。図7図9のレイアウト構造は、基本的には、図2と同様である。ただし、以下の点で、図2と異なっている。
【0060】
図7のレイアウト構造は、ダミーゲート配線32が形成されておらず、N型トランジスタDN1,DN2が形成されていない。
【0061】
図8のレイアウト構造は、トランジスタからローカル配線が延びる向きが、ソースとドレインで同じになっている。下部のトランジスタでは、ローカル配線41,42Aはともに図面左側に延びており、ローカル配線42Aと電源配線11との間のコンタクト71Aの有無によって、記憶値が設定される。一方、上部のトランジスタでは、ローカル配線43,44Aはともに図面右側に延びており、ローカル配線44Aと電源配線12との間のコンタクト72Aの有無によって、記憶値が設定される。
【0062】
図9のレイアウト構造は、図8のレイアウト構造に対して、ダミーゲート配線32が形成されておらず、N型トランジスタDN1,DN2が形成されていない。
【0063】
(第1実施形態の変形例)
上述の実施形態では、メモリセルの記憶値が、トランジスタのソースに接続されたローカル配線と接地電源配線との間のコンタクトの有無によって決定されるレイアウト構造になっていた。これに対して、本変形例に係るレイアウト構造では、メモリセルの記憶値が、トランジスタのドレインに接続されたローカル配線とビット線との間のコンタクトの有無によって決定される。
【0064】
図10は本変形例に係るメモリセルの平面図であり、(a)は上部、(b)は下部である。図10のレイアウト構造において、図2と共通の構成要素には、図2と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する。
【0065】
ローカル配線42は、コンタクト54を介して、電源配線12と接続されている。ローカル配線44は、コンタクト53を介して、電源配線11と接続されている。コンタクト73,74は、その有無によって、メモリセルの記憶値を決定する。コンタクト73は、形成されたとき、ローカル配線41とM1配線61とを接続する。コンタクト74は、形成されたとき、ローカル配線43とM1配線62とを接続する。
【0066】
メモリセルの図面上端に、ダミーゲート配線33が形成されている。ダミーゲート配線33は、ゲート配線31と同様に、X方向およびZ方向に延びている。ただし、ダミーゲート配線33は、図2におけるダミーゲート配線32と同様に、VSSに接続される(図示せず)ため、回路の論理動作に影響を与えない。
【0067】
図11および図12は、図10のメモリセルが、X方向に4個、Y方向に4個、並べた構成を示している。Y方向において、メモリセルは一列おきにY方向に反転して配置されている。図10のメモリセルにおける、ゲート配線31がX方向に1列に並び、ワード線WL0~WL3をそれぞれ構成している。また、ダミーゲート配線33は、VSSが供給される。図10のメモリセルにおける、M1配線61,62がY方向に1列に並び、ビット線BL0~BL7をそれぞれ構成している。ワード線WL0,WL1の間では、隣接するトランジスタのソースが共有されている。ワード線WL2,WL3の間では、隣接するトランジスタのソースが共有されている。
【0068】
(他のレイアウト構造例)
図13図15は本変形例に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図であり、それぞれ、(a)は上部を示し、(b)は下部を示す。図13図15のレイアウト構造は、基本的には、図10と同様である。ただし、以下の点で、図10と異なっている。
【0069】
図13のレイアウト構造は、ダミーゲート配線33が形成されていない。図14のレイアウト構造は、トランジスタからローカル配線が延びる向きが、ソースとドレインで同じになっている。下部のトランジスタでは、ローカル配線41,42Aはともに図面左側に延びており、ローカル配線42Aと電源配線11とはコンタクト54Aを介して接続されている。一方、上部のトランジスタでは、ローカル配線43,44Aはともに図面右側に延びており、ローカル配線44Aと電源配線12とはコンタクト53Aを介して接続されている。図15のレイアウト構造は、図14のレイアウト構造に対して、ダミーゲート配線33が形成されていない。
【0070】
(第2実施形態)
図16および図17は第2実施形態に係るマスクROMのレイアウト構造の例を示す図であり、図16(a),(b)はメモリセルの平面図、図17(a)~(c)はメモリセルの平面視縦方向における断面図である。具体的には、図16(a)は上部、図16(b)は下部を示す。図17(a)は線Y1-Y1’の断面、図17(b)は線Y2-Y2’の断面、図17(c)は線Y3-Y3’の断面である。
【0071】
図16および図17は、図1のメモリセルアレイ3におけるメモリセル1ビット分のレイアウトに相当する。図16(a)に示す上部に形成されたN型トランジスタと、図16(b)に示す下部に形成されたN型トランジスタとによって、1ビット分のメモリセルが構成されている。すなわち、図16(a),(b)に示すトランジスタは、例えば、図1の回路図におけるN型トランジスタM00に相当する。破線はメモリセルの枠を示している。
【0072】
また、図18および図19は、図16および図17のメモリセルを用いたメモリセルアレイのレイアウト構造を示す図であり、図18は上部、図19は下部を示す。
【0073】
図16(a)に示すように、M1配線層には、Y方向に延びる配線161,162が形成されている。配線161は電源電圧VSSを供給し、配線162はビット線BL0に相当する。
【0074】
メモリセルの下部には、Y方向に延びるナノワイヤ121が形成されており、メモリセルの上部には、Y方向に延びるナノワイヤ126が形成されている。ナノワイヤ121,126は、平面視で重なっている。ナノワイヤ121の両端に、N型半導体がドーピングされたパッド122a,122bが形成されている。ナノワイヤ126の両端に、N型半導体がドーピングされたパッド127a,127bが形成されている。ナノワイヤ121がN型トランジスタMaのチャネル部を構成し、パッド122a,122bがN型トランジスタMaのソースまたはドレインとなる端子を構成する。ナノワイヤ126がN型トランジスタMbのチャネル部を構成し、パッド127a,127bがN型トランジスタMbのソースまたはドレインとなる端子を構成する。N型トランジスタMaは、Z方向において埋め込み配線層よりも上に形成されており、N型トランジスタMbは、Z方向においてN型トランジスタMaよりも上に形成されている。
【0075】
ゲート配線131は、X方向に延びており、かつ、メモリセルの下部から上部にかけてZ方向に延びている。ゲート配線131は、N型トランジスタMa,Mbのゲートとなる。すなわち、ナノワイヤ121、ゲート配線131、およびパッド122a,122bによって、N型トランジスタMaが構成される。ナノワイヤ126、ゲート配線131、およびパッド127a,127bによって、N型トランジスタMbが構成される。なお、後述するとおり、ゲート配線131はワード線WL0に接続される。
【0076】
メモリセルの図面下端に、ダミーゲート配線132が形成されている。ダミーゲート配線132は、ゲート配線131と同様に、X方向およびZ方向に延びている。パッド122bから図面下側に延びるようにナノワイヤ123が形成されており、パッド127bから図面下側に延びるようにナノワイヤ128が形成されている。ナノワイヤ123とダミーゲート配線132、および、ナノワイヤ128とダミーゲート配線132によって、N型トランジスタDN1,DN2が形成されている。ただし、ダミーゲート配線132はVSSに接続される(図示せず)ため、N型トランジスタDN1,DN2はオフ状態になっており、回路の論理動作に影響を与えない。図1の回路図においても記載していない。
【0077】
メモリセルの下部において、X方向に延びるローカル配線141,142が形成されている。ローカル配線141は、パッド122aと接続されており、パッド122aから図面右側に延びている。ローカル配線142は、パッド122bと接続されており、パッド122bから図面左側に延びている。メモリセルの上部において、X方向に延びるローカル配線143,144が形成されている。ローカル配線143は、パッド127aと接続されており、パッド127aから図面右側に延びている。ローカル配線144は、パッド127bと接続されており、パッド127bから図面左側に延びている。
【0078】
ローカル配線141は、コンタクト151を介して、ローカル配線143と接続されている。ローカル配線142は、コンタクト152を介して、ローカル配線144と接続されている。ローカル配線143は、コンタクト153を介して、M1配線162と接続されている。
【0079】
コンタクト171は、その有無によって、メモリセルの記憶値を決定する。コンタクト171は、形成されたとき、ローカル配線144とM1配線161とを接続する。
【0080】
図18および図19は、図16のメモリセルが、X方向に4個、Y方向に4個、並べた構成を示している。Y方向において、メモリセルは一列おきにY方向に反転して配置されている。図16のメモリセルにおける、ゲート配線131がX方向に1列に並び、ワード線WL0~WL3をそれぞれ構成している。また、ダミーゲート配線132は、VSSが供給される。図16のメモリセルにおける、M1配線161,162がY方向に1列に並び、電源電圧VSSを供給する配線と、ビット線BL0~BL3をそれぞれ構成している。ワード線WL0,WL1の間では、隣接するトランジスタのドレインが共有されている。ワード線WL2,WL3の間では、隣接するトランジスタのドレインが共有されている。
【0081】
以上のように本実施形態によると、ROMメモリセルは、ビット線となるM1配線162とVSSを供給するM1配線161との間に設けられたトランジスタMa,Mbを備える。トランジスタMbは、トランジスタMaの上層に形成されており、トランジスタMaと平面視でチャネル部が重なっている。トランジスタMaのソースに接続されたローカル配線142とトランジスタMbのソースに接続されたローカル配線144とは互いに接続されている。トランジスタMaのドレインに接続されたローカル配線141とトランジスタMbのドレインに接続されたローカル配線143とは互いに接続されている。そして、ROMメモリセルは、ローカル配線144とM1配線162との接続の有無によって、データが記憶される。これにより、マスクROMについて、小面積のレイアウト構造を実現することができる。
【0082】
また、本実施形態では、1ビット分のメモリセルが上部および下部に形成された2個のトランジスタによって構成されるので、第1実施形態と比べてドライブ能力が大きく、高速に動作する。また、上部と下部でトランジスタの特性がばらついた場合に、第1実施形態では、ビット線ごとに特性がばらつくが、本実施形態ではばらつきの影響を受けない。さらに、第1実施形態と比べてより上位層のコンタクトによってメモリセルの記憶値を設定するため、メモリセルの記憶値を変更するための製造期間を短縮することができる。一方、第1実施形態では、本実施形態と比べて、メモリセルアレイの面積を小さくできる。
【0083】
また、ビット線同士の間に、電源電圧VSSを供給する配線が配置されるため、ビット線間のクロストークノイズを抑制することができる。これにより、動作の安定性が図られる。
【0084】
(他のレイアウト構造例)
図20図22は本実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図であり、それぞれ、(a)は上部を示し、(b)は下部を示す。図20図22のレイアウト構造は、基本的には、図16と同様である。ただし、以下の点で、図16と異なっている。
【0085】
図20のレイアウト構造は、ダミーゲート配線132が形成されておらず、N型トランジスタDN1,DN2が形成されていない。
【0086】
図21のレイアウト構造は、メモリセルの図面左端において、Y方向に延びる電源配線111が設けられている。電源配線111は埋め込み配線層に形成されたBPRであり、電源電圧VSSを供給する。そして、コンタクト171に代えて、コンタクト172が、その有無によって、メモリセルの記憶値を決定する。コンタクト172は、形成されたとき、ローカル配線142と電源配線111とを接続する。一方、M1配線161は、メモリセルとは接続されず、ビット線間のクロストークノイズの低減のために機能する。
【0087】
図22のレイアウト構造は、図21のレイアウト構造に対して、ゲート配線132が形成されておらず、N型トランジスタDN1,DN2が形成されていない。
【0088】
(第2実施形態の変形例)
上述の実施形態では、メモリセルの記憶値が、トランジスタのソースに接続されたローカル配線と接地電源配線との間のコンタクトの有無によって決定されるレイアウト構造になっていた。これに対して、本変形例に係るレイアウト構造では、メモリセルの記憶値が、トランジスタのドレインに接続されたローカル配線とビット線との間のコンタクトの有無によって決定される。
【0089】
ここでは図示は省略するが、例えば、図16および図17におけるコンタクト153を、その有無によってメモリセルの記憶値を決定するコンタクトとすればよい。そして、コンタクト171は、ローカル配線144と配線161とを接続するコンタクトに置き換える。メモリセルアレイを構成する際には、Y方向に隣接するトランジスタのソース(ローカル配線142,144)が共有されるように配置すればよい。
【0090】
(第3実施形態)
図23は第3実施形態に係るマスクROMのレイアウト構造の例を示す図であり、メモリセルの平面図を示す。図23(a)は上部、図23(b)は下部を示す。
【0091】
図23は、図1のメモリセルアレイ3において横方向に並ぶメモリセル2ビット分のレイアウトに相当する。図23(b)に示す下部に、ビット線BL0に接続されるトランジスタが形成されており、図23(a)に示す上部に、ビット線BL1に接続されるトランジスタが形成されている。すなわち、図23(a),(b)に示すトランジスタは、例えば、図1の回路図におけるN型トランジスタM01,M00にそれぞれ相当する。ただし、本実施形態では、N型トランジスタM01,M00はいずれも、X方向に並び、並列に接続された2個のトランジスタからなる。破線はメモリセルの枠を示している。
【0092】
また、図24および図25は、図23のメモリセルを用いたメモリセルアレイのレイアウト構造を示す図であり、図24は上部、図25は下部を示す。
【0093】
図23(a)に示すように、M1配線層には、Y方向に延びる配線261,262,263,264が形成されている。M1配線261はビット線BL0に相当し、配線262,264は電源電圧VSSを供給し、M1配線263はビット線BL1に相当する。
【0094】
メモリセルの下部には、Y方向に延びるナノワイヤ221,223が形成されており、メモリセルの上部には、Y方向に延びるナノワイヤ226,228が形成されている。ナノワイヤ221,226は、平面視で重なっている。ナノワイヤ223,228は、平面視で重なっている。ナノワイヤ221の両端に、N型半導体がドーピングされたパッド222a,222bが形成されている。ナノワイヤ223の両端に、N型半導体がドーピングされたパッド224a,224bが形成されている。ナノワイヤ226の両端に、N型半導体がドーピングされたパッド227a,227bが形成されている。ナノワイヤ228の両端に、N型半導体がドーピングされたパッド229a,229bが形成されている。ナノワイヤ221,223がN型トランジスタM00のチャネル部を構成し、パッド222a,222b,224a,224bがN型トランジスタM00のソースまたはドレインとなる端子を構成する。ナノワイヤ226,228がN型トランジスタM01のチャネル部を構成し、パッド227a,227b,229a,229bがN型トランジスタM01のソースまたはドレインとなる端子を構成する。N型トランジスタM00は、Z方向において埋め込み配線層よりも上に形成されており、N型トランジスタM01は、Z方向においてN型トランジスタM00よりも上に形成されている。
【0095】
ゲート配線231は、X方向に延びており、かつ、メモリセルの下部から上部にかけてZ方向に延びている。ゲート配線231は、N型トランジスタM00,M01のゲートとなる。すなわち、ナノワイヤ221,223、ゲート配線231、およびパッド222a,222b,224a,224bによって、N型トランジスタM00が構成される。ナノワイヤ226,228、ゲート配線231、およびパッド227a,227b,229a,229bによって、N型トランジスタM01が構成される。なお、後述するとおり、ゲート配線231はワード線WL0に接続される。
【0096】
メモリセルの図面下端に、ダミーゲート配線232が形成されている。ダミーゲート配線232は、ゲート配線231と同様に、Y方向およびZ方向に延びている。パッド222bから図面下側に延びるようにナノワイヤ225aが形成されており、パッド224bから図面下側に延びるようにナノワイヤ225bが形成されている。パッド227bから図面下側に延びるようにナノワイヤ225cが形成されており、パッド229bから図面下側に延びるようにナノワイヤ225dが形成されている。ナノワイヤ225a,225bとダミーゲート配線232、および、ナノワイヤ225c,225dとダミーゲート配線232によって、N型トランジスタDN1,DN2が形成されている。ただし、ダミーゲート配線232はVSSに接続される(図示せず)ため、N型トランジスタDN1,DN2はオフ状態になっており、回路の論理動作に影響を与えない。
【0097】
メモリセルの下部において、X方向に延びるローカル配線241,242が形成されている。ローカル配線241は、パッド222a,224aと接続されており、パッド222aから図面左側に延びている。ローカル配線242は、パッド222b,224bと接続されており、パッド224bから図面右側に延びている。メモリセルの上部において、X方向に延びるローカル配線243,244が形成されている。ローカル配線243は、パッド227a,229aと接続されており、パッド229aから図面右側に延びている。ローカル配線244は、パッド227b,229bと接続されており、パッド227bから図面左側に延びている。ローカル配線241は、コンタクト251を介して、M1配線261と接続されている。ローカル配線243は、コンタクト252を介して、M1配線263と接続されている。
【0098】
コンタクト271,272は、その有無によって、メモリセルの記憶値を決定する。コンタクト271は、形成されたとき、ローカル配線242とM1配線264とを接続する。コンタクト272は、形成されたとき、ローカル配線244とM1配線262とを接続する。
【0099】
図24および図25は、図23のメモリセルが、X方向に2個、Y方向に4個、並べた構成を示している。Y方向において、メモリセルは一列おきにY方向に反転して配置されている。図23のメモリセルにおける、ゲート配線231がX方向に1列に並び、ワード線WL0~WL3をそれぞれ構成している。また、ダミーゲート配線232は、VSSが供給される。図23のメモリセルにおける、M1配線261~264がY方向に1列に並び、電源電圧VSSを供給する配線と、ビット線BL0~BL3をそれぞれ構成している。ワード線WL0,WL1の間では、隣接するトランジスタのドレインが共有されている。ワード線WL2,WL3の間では、隣接するトランジスタのドレインが共有されている。
【0100】
以上のように本実施形態によると、ROMメモリセルは、ビット線となるM1配線261とVSSを供給するM1配線264との間に設けられたトランジスタM00と、ビット線となるM1配線263とVSSを供給するM1配線262との間に設けられたトランジスタM01とを備える。トランジスタM01は、トランジスタM00の上層に形成されており、かつ、トランジスタM00と平面視でチャネル部が重なっている。トランジスタM00,M01はそれぞれ、X方向に並び、ソース同士およびドレイン同士を共有する2個のトランジスタを含む。そして、ROMメモリセルは、トランジスタM00が含む2個のトランジスタが共有するソースに接続されたローカル配線242とM1配線264との接続の有無によって、第1データが記憶される。また、ROMメモリセルは、トランジスタM01が含む2個のトランジスタが共有するソースに接続されたローカル配線244とM1配線262との接続の有無によって、第2データが記憶される。これにより、マスクROMについて、小面積のレイアウト構造を実現することができる。
【0101】
なお、上述の例では、メモリセルを構成するトランジスタは、並列に接続された2個のトランジスタを含むものとしたが、並列に接続された3個以上のトランジスタを含むものとしてもかまわない。
【0102】
(他のレイアウト構造例)
図26図28は本実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図であり、それぞれ、(a)は上部を示し、(b)は下部を示す。図26図28のレイアウト構造は、基本的には図23と同様である。ただし、以下の点で図23と異なっている。
【0103】
図26のレイアウト構造は、ダミーゲート配線232が形成されておらず、N型トランジスタDN1,DN2が形成されていない。
【0104】
図27のレイアウト構造は、メモリセルの図面両端において、Y方向に延びる電源配線211,212が設けられている。電源配線211,212は埋め込み配線層に形成されたBPRであり、電源電圧VSSを供給する。そして、コンタクト271,272に代えて、コンタクト273,274が、その有無によって、メモリセルの記憶値を決定する。コンタクト273は、形成されたとき、ローカル配線242と電源配線212とを接続する。コンタクト274は、形成されたとき、ローカル配線244と電源配線211とを接続する。一方、配線262,264は、メモリセルとは接続されず、ビット線間のクロストークノイズの低減のために機能する。
【0105】
図28のレイアウト構造は、図27のレイアウト構造に対して、ゲート配線232が形成されておらず、N型トランジスタDN1,DN2が形成されていない。
【0106】
(第4実施形態)
図29および図30は第4実施形態に係るマスクROMのレイアウト構造の例を示す図であり、図29(a),(b)はメモリセルの平面図、図30(a)~(c)はメモリセルの平面視縦方向における断面図である。具体的には、図29(a)は上部、図29(b)は下部を示す。図30(a)は線Y1-Y1’の断面、図30(b)は線Y2-Y2’の断面、図30(c)は線Y3-Y3’の断面である。
【0107】
図29および図30は、図1のメモリセルアレイ3において横方向に並ぶメモリセル2ビット分のレイアウトに相当する。図29(b)に示す下部に、ビット線BL0に接続されるトランジスタが形成されており、図29(a)に示す上部に、ビット線BL1に接続されるトランジスタが形成されている。すなわち、図29(a),(b)に示すトランジスタは、例えば、図1の回路図におけるN型トランジスタM01,M00にそれぞれ相当する。ただし、本実施形態では、N型トランジスタM01,M00はいずれも、Y方向に並び、並列に接続された2個のトランジスタからなる。破線はメモリセルの枠を示している。
【0108】
また、図31および図32は、図29のメモリセルを用いたメモリセルアレイのレイアウト構造を示す図であり、図31は上部、図32は下部を示す。
【0109】
図29(b)に示すように、メモリセルのX方向における両端において、Y方向に延びる電源配線411,412がそれぞれ設けられている。電源配線411,412はBPRであり、ともに電源電圧VSSを供給する。
【0110】
図29(a)に示すように、M1配線層には、Y方向に延びる配線461,462が形成されている。M1配線461はビット線BL0に相当し、M1配線462はビット線BL1に相当する。
【0111】
メモリセルの下部には、Y方向に延びるナノワイヤ421,423が形成されており、メモリセルの上部には、Y方向に延びるナノワイヤ426,428が形成されている。ナノワイヤ421,426は平面視で重なっており、ナノワイヤ423,428は平面視で重なっている。ナノワイヤ421の図面上側、ナノワイヤ421,423の間、および、ナノワイヤ423の図面下側に、N型半導体がドーピングされたパッド422a,422b,422cが形成されている。ナノワイヤ426の図面上側、ナノワイヤ426,428の間、および、ナノワイヤ428の図面下側に、N型半導体がドーピングされたパッド427a,427b,427cが形成されている。
【0112】
ナノワイヤ421,423がN型トランジスタM00のチャネル部を構成し、パッド422a,422b,422cがN型トランジスタM00のソースまたはドレインとなる端子を構成する。パッド422bは、N型トランジスタM00を構成する2個のトランジスタの、共有されたソースに相当する。ナノワイヤ426,428がN型トランジスタM01のチャネル部を構成し、パッド427a,427b,427cがN型トランジスタM01のソースまたはドレインとなる端子を構成する。パッド427bは、N型トランジスタM01を構成する2個のトランジスタの、共有されたソースに相当する。N型トランジスタM00は、Z方向において埋め込み配線層よりも上に形成されており、N型トランジスタM01は、Z方向においてN型トランジスタM00よりも上に形成されている。
【0113】
ゲート配線431,432は、X方向に並列に延びており、かつ、メモリセルの下部から上部にかけてZ方向に延びている。ゲート配線431,432は、N型トランジスタM00,M01のゲートとなる。すなわち、ナノワイヤ421,423、ゲート配線431,432、およびパッド422a,422b,422cによって、N型トランジスタM00が構成される。ナノワイヤ426,428、ゲート配線431,432、およびパッド427a,427b,427cによって、N型トランジスタM01が構成される。なお、後述するとおり、ゲート配線431,432は同じワード線WL0に接続される。
【0114】
メモリセルの下部において、X方向に延びるローカル配線441,442,443が形成されている。ローカル配線441は、パッド422aと接続されており、パッド422aから図面左向きに延びている。ローカル配線442は、パッド422bと接続されており、パッド422bから図面右向きに延びている。ローカル配線443は、パッド422cと接続されており、パッド422cから図面左向きに延びている。メモリセルの上部において、X方向に延びるローカル配線444,445,446が形成されている。ローカル配線444は、パッド427aと接続されており、パッド427aから図面右向きに延びている。ローカル配線445は、パッド427bと接続されており、パッド427bから図面左向きに延びている。ローカル配線446は、パッド427cと接続されており、パッド427cから図面右向きに延びている。
【0115】
ローカル配線441は、コンタクト451を介して、M1配線461と接続されている。ローカル配線443は、コンタクト452を介して、M1配線461と接続されている。ローカル配線444は、コンタクト453を介して、M1配線462と接続されている。ローカル配線446は、コンタクト454を介して、M1配線462と接続されている。
【0116】
コンタクト471,472は、その有無によってメモリセルの記憶値を決定する。コンタクト471は、形成されたとき、ローカル配線445と電源配線411とを接続する。コンタクト472は、形成されたとき、ローカル配線442と電源配線412とを接続する。
【0117】
図31および図32は、図29のメモリセルが、X方向に4個、Y方向に2個、並べた構成を示している。図29のメモリセルにおける、ゲート配線431,432がX方向に1列に並び、ワード線WL0,WL1をそれぞれ構成している。図29のメモリセルにおける、配線461,462がY方向に1列に並び、ビット線BL0~BL7をそれぞれ構成している。ワード線WL0,WL1の間では、隣接するトランジスタのドレインが共有されている。
【0118】
以上のように本実施形態によると、ROMメモリセルは、ビット線となるM1配線461とVSSを供給する電源配線412との間に設けられたトランジスタM00と、ビット線となるM1配線462とVSSを供給する電源配線411との間に設けられたトランジスタM01とを備える。トランジスタM01は、トランジスタM00の上層に形成されており、かつ、トランジスタM00と平面視でチャネル部が重なっている。トランジスタM00,M01はそれぞれ、Y方向に並び、ソース同士を共有する2個のトランジスタを含む。そして、ROMメモリセルは、トランジスタM00が含む2個のトランジスタが共有する第1ノードとしてのソースに接続されたローカル配線442と電源配線412との接続の有無によって、第1データが記憶される。また、ROMメモリセルは、トランジスタM01が含む2個のトランジスタが共有するソースに接続されたローカル配線445と電源配線411との接続の有無によって、第2データが記憶される。これにより、マスクROMについて、小面積のレイアウト構造を実現することができる。
【0119】
(他のレイアウト構造例)
図33は本実施形態に係るメモリセルのレイアウト構造の他の例を示す平面図であり、それぞれ、(a)は上部を示し、(b)は下部を示す。図33のレイアウト構造は、基本的には図29と同様である。ただし、以下の点で図29と異なっている。
【0120】
図33のレイアウト構造は、トランジスタからローカル配線が延びる向きが、ソースとドレインで同じになっている。下部のトランジスタでは、ローカル配線441,442A,443はいずれも図面左側に延びており、ローカル配線442Aと電源配線411との間のコンタクト471Aの有無によって、記憶値が設定される。一方、上部のトランジスタでは、ローカル配線444,445A,446はいずれも図面右側に延びており、ローカル配線445Aと電源配線412との間のコンタクト472Aの有無によって、記憶値が設定される。
【0121】
(第4実施形態の変形例)
上述の実施形態では、メモリセルの記憶値が、トランジスタのソースに接続されたローカル配線と接地電源配線との間のコンタクトの有無によって決定されるレイアウト構造になっていた。これに対して、本変形例に係るレイアウト構造では、メモリセルの記憶値が、トランジスタのドレインに接続されたローカル配線とビット線との間のコンタクトの有無によって決定される。
【0122】
図34は本変形例に係るメモリセルの平面図であり、(a)は上部、(b)は下部である。図34のレイアウト構造において、図29と共通の構成要素には、図29と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する。
【0123】
メモリセルの下部において、X方向に延びるローカル配線441A,442A,443Aが形成されている。ローカル配線441Aは、パッド422aと接続されており、パッド422aから図面右向きに延びている。ローカル配線442Aは、パッド422bと接続されており、パッド422bから図面左向きに延びている。ローカル配線443Aは、パッド422cと接続されており、パッド422cから図面右向きに延びている。メモリセルの上部において、X方向に延びるローカル配線444A,445A,446Aが形成されている。ローカル配線444Aは、パッド427aと接続されており、パッド427aから図面左向きに延びている。ローカル配線445Aは、パッド427bと接続されており、パッド427bから図面右向きに延びている。ローカル配線446Aは、パッド427cと接続されており、パッド427cから図面左向きに延びている。
【0124】
ローカル配線441Aは、コンタクト457を介して、電源配線412と接続されている。ローカル配線443Aは、コンタクト458を介して、電源配線412と接続されている。ローカル配線444Aは、コンタクト455を介して、電源配線411と接続されている。ローカル配線446Aは、コンタクト456を介して、電源配線411と接続されている。
【0125】
コンタクト473,474は、その有無によってメモリセルの記憶値を決定する。コンタクト473は、形成されたとき、ローカル配線442AとM1配線461とを接続する。コンタクト474は、形成されたとき、ローカル配線445AとM1配線462とを接続する。
【0126】
(他の例)
なお、上述の各実施形態では、トランジスタは1本のナノワイヤを備えるものとしたが、トランジスタの一部または全部は、複数本のナノワイヤを備えてもよい。この場合、平面視でX方向において複数本のナノワイヤを設けてもよいし、Z方向において複数本のナノワイヤを設けてもよい。また、X方向およびZ方向の両方においてそれぞれ複数本のナノワイヤを設けてもよい。また、セルの上部と下部とにおいて、トランジスタが備えるナノワイヤの本数が異なっていてもよい。
【0127】
また、上述の各実施形態では、ナノワイヤの断面形状はほぼ正方形としているが、これに限られるものではない。例えば、円形や長方形であってもよい。
【0128】
また、上述の各実施形態では、立体構造トランジスタとしてナノワイヤFETを例にとって説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、セルの下部に形成されるトランジスタは、フィン型トランジスタであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本開示では、CFETを用いたROMメモリセルを備えた半導体集積回路装置について、できるので、例えば半導体チップの性能向上に有用である。
【符号の説明】
【0130】
11,12 電源配線(接地電源配線)
31 ゲート配線
41,42,42A,43,44,44A ローカル配線
61,62 M1配線(ビット線)
111 電源配線(接地電源配線)
131 ゲート配線
141,142,143,144 ローカル配線
151,152 コンタクト
161 M1配線(接地電源配線)
162 M1配線(ビット線)
211,212 電源配線(接地電源配線)
231 ゲート配線
241,242,243,244 ローカル配線
261,263 M1配線(ビット線)
262,264 M1配線(接地電源配線)
411,412 電源配線(接地電源配線)
431,432 ゲート配線
441,441A,442,442A,443,443A,444,444A,445,445A,446,446A ローカル配線
461,462 M1配線(ビット線)
BL0~BLn ビット線
M00,M01,Ma,Mb トランジスタ
WL0~WLm ワード線
図1
図2
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図38