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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】ソーラパネル洗浄機
(51)【国際特許分類】
   B08B 3/02 20060101AFI20240926BHJP
   H02S 40/10 20140101ALI20240926BHJP
【FI】
B08B3/02 F
H02S40/10
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023029694
(22)【出願日】2023-02-28
(65)【公開番号】P2023127573
(43)【公開日】2023-09-13
【審査請求日】2023-06-13
(31)【優先権主張番号】111107382
(32)【優先日】2022-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】523072603
【氏名又は名称】艾弗思科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】弁理士法人エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 彦智
(72)【発明者】
【氏名】莊 志凱
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-128150(JP,A)
【文献】特開2001-186998(JP,A)
【文献】特開2002-078648(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 1/32
B08B 3/02
A47L 1/00
H02S 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーラパネルの下端領域に配置される第1のトラックと、前記第1のトラック上を移動する第1の移動装置とを有する第1のX軸装置と、
前記ソーラパネルの上端領域に配置される第2のトラックと、前記第2のトラック上を移動する第2の移動装置とを有する第2のX軸装置と、
第3のトラック、水タンク、滑走台、リムーバ、および、噴霧器を有するY軸洗浄装置であって、前記第3のトラックの2つの端部は、前記第1の移動装置と前記第2の移動装置とにそれぞれ配置され、前記第3のトラックは、前記第1の移動装置および前記第2の移動装置と共に移動し、前記水タンクは、前記第3のトラックに配置され、前記滑走台は、前記第3のトラックに配置されて前記第3のトラック上を滑走し、前記リムーバおよび前記噴霧器は、前記滑走台に配置され、前記リムーバは、前記ソーラパネルの汚れを取り除き、前記噴霧器は、前記水タンクに接続されて前記水タンクの水を前記ソーラパネルに吹き付けるY軸洗浄装置と、
を備えるソーラパネル洗浄機であって、
前記第1のX軸装置は、前記第1のトラックに配置された第1の電気レールを有する第1の電力供給装置をさらに有し、
前記第1の移動装置は、前記第1の電気レールに電気的に接続された第1の電気ブラシを有
前記第1の移動装置は、前記第3のトラックの一端に連結された形で前記第1の移動装置に配置された第1のリニアセンサをさらに有し、
前記第2の移動装置は、前記第3のトラックの一端に連結された形で前記第2の移動装置に配置された第2のリニアセンサをさらに有し、
前記第1のリニアセンサおよび前記第2のリニアセンサは、前記第3のトラックが斜めになっているかどうかを検出する、
ソーラパネル洗浄機。
【請求項2】
前記リムーバは、駆動モータ、および、ローラブラシを有し、前記駆動モータは、前記ソーラパネルの汚れを取り除くために、前記ローラブラシを転がす、請求項1に記載のソーラパネル洗浄機。
【請求項3】
前記滑走台に配置されたZ軸移動装置をさらに備え、前記Z軸移動装置は、Z軸モータとボールねじとを有し、前記Z軸モータは、前記滑走台のZ軸高さを制御するために、前記ボールねじをZ軸方向に移動させる、請求項1に記載のソーラパネル洗浄機。
【請求項4】
前記Y軸洗浄装置は、前記第3のトラックの下に配置されたタイミングベルトとベルトモータとをさらに有し、前記滑走台は、前記タイミングベルトに固定され、前記ベルトモータは、前記滑走台を移動させるために、前記タイミングベルトを移動させる、請求項1に記載のソーラパネル洗浄機。
【請求項5】
前記滑走台は、前記滑走台を前記第3のトラック上で滑走させるための、前記第3のトラックに配置された複数のY軸ホイールをさらに有する、請求項4に記載のソーラパネル洗浄機。
【請求項6】
前記滑走台に配置され、前記ソーラパネルの表面の画像を取得する少なくとも1つのカメラをさらに備える、請求項1のソーラパネル洗浄機。
【請求項7】
前記水タンクは、水位スイッチと底面とをさらに有し、前記底面は、前記水位スイッチと同一平面上にある、請求項1に記載のソーラパネル洗浄機。
【請求項8】
前記第1の移動装置は、第1のモータ、第1の駆動ギア、および、2つの第1の連結ギアをさらに有し、
前記第1のモータは、前記第1の駆動ギアを駆動し、前記第1の駆動ギアは、前記2つの第1の連結ギアを駆動し、
前記第2の移動装置は、第2のモータ、第2の駆動ギア、および、2つの第2の連結ギアをさらに有し、前記第2のモータは、前記第2の駆動ギアを駆動し、前記第2の駆動ギアは、前記2つの第2の連結ギアを駆動する、
請求項1に記載のソーラパネル洗浄機。
【請求項9】
前記第1の移動装置は、前記2つの第1の連結ギアの外縁にそれぞれ配置された2つの第1のリミットスイッチをさらに有し、
前記第1のトラックは、前記第1のトラックの2つの端部にそれぞれ配置された2つの第1の止め板をさらに有し、
前記2つの第1のリミットスイッチの1つが前記2つの第1の止め板の1つと接触すると、前記第1のモータは、停止する、
請求項8に記載のソーラパネル洗浄機。
【請求項10】
前記第1の電力供給装置は、前記第1の電気レールの2つの端部にそれぞれ配置された2つの第1の絶縁された停電装置をさらに有し、
前記第1の電気ブラシが前記2つの第1の絶縁された停電装置の1つまで移動すると、前記第1の電力供給装置は、前記第1の移動装置に電力を供給しない、請求項8に記載のソーラパネル洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ソーラパネル洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ソーラパネル洗浄機は、自動的な機能は有しておらず、手動で操作されている。また、このような洗浄機は、重く、ソーラパネルを損傷しかねないことも知られており、改良が求められている。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、ソーラパネル洗浄機を提供する。一例では、ソーラパネル洗浄機は、第1のX軸装置と、第2のX軸装置と、Y軸洗浄装置とを有する。第1のX軸装置は、第1のトラックと、第1の移動装置とを有する。第1のトラックは、ソーラパネルの下端領域に配置される。第1の移動装置は、第1のトラック上を移動する。第2のX軸装置は、第2のトラックと、第2の移動装置とを有する。第2のトラックは、ソーラパネルの上端領域に配置される。第2の移動装置は、第2のトラック上を移動する。Y軸洗浄装置は、第3のトラック、水タンク、滑走台、リムーバ、および、噴霧器を有する。第3のトラックの2つの端部は、第1の移動装置と第2の移動装置とにそれぞれ配置され、それによって、第3のトラックは、第1の移動装置および第2の移動装置と共に移動する。水タンクは、第3のトラックに配置される。滑走台は、第3のトラックに配置され、第3のトラック上を滑走する。リムーバおよび噴霧器は、滑走台に配置される。リムーバは、ソーラパネルの汚れを取り除く。噴霧器は、水タンクに接続されて、水タンクの水をソーラパネルに吹き付ける。
【0004】
本開示のソーラパネル洗浄機は、ソーラパネルを自動的に洗浄でき、洗浄機のリムーバは、ソーラパネルを破砕または破損することはない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示のソーラパネル洗浄機を示す概略図である。
図2】本開示のソーラパネル洗浄機の第1のX軸装置を示す概略図である。
図3】本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置を示す部分的に拡大された概略斜視図である。
図4】本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置を示す部分側面図である。
図5】本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置を示す他の部分的に拡大された概略斜視図である。
図6】本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置を示す他の部分側面図である。
図7】本開示のソーラパネル洗浄機のY軸ホイールと第3のトラックとの組み合わせを示す概略図である。
図8】本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置の水タンクを示す概略図である。
図9】本開示のソーラパネル洗浄機の第1のリニアセンサを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、本開示のソーラパネル洗浄機1を示す概略図である。ソーラパネル洗浄機1は、第1のX軸装置10と、第2のX軸装置20と、Y軸洗浄装置30とを有する。本開示のソーラパネル洗浄機1は、ソーラパネル2を洗浄することができる。ソーラパネル2は、地面または屋根の上に配置されまたは設けられ得るが、それに限定されない。
【0007】
図2は、本開示のソーラパネル洗浄機1の第1のX軸装置10を示す概略図である。図1および図2を参照すると、一例では、第1のX軸装置10は、第1のトラック11、第1の電力供給装置12、および、第1の移動装置13を有する。第1のトラック11は、ソーラパネル2の下端領域に配置されるまたは設けられる。一例では、第1のトラック11は、H形鋼またはHビームであってよい。第1の電力供給装置12が第1の移動装置13に電力を供給することによって、第1の移動装置13は、第1のトラック11上を移動する。
【0008】
一例では、第1の電力供給装置12は、第1のトラック11に配置されたまたは設けられた第1の電気レール121を有する。第1の移動装置13は、第1の電気レール121に電気的に接続された第1の電気ブラシ131を有し、それによって、第1の電力供給装置12は、第1の移動装置13に電力を供給する。
【0009】
一例では、第1の移動装置13は、第1のモータ132、第1の駆動ギア133、および、2つの第1の連結ギア134および135を有する。第1のモータ132は、第1の電気ブラシ131に電気的に接続され、第1の駆動ギア133を駆動する。第1の駆動ギア133は、2つの連結ギア134および135と係合する。第1の駆動ギア133は、2つの第1の連結ギア134および135の間でこれらと連結するので、2つの第1の連結ギア134および135は、第1の駆動ギア133を介して互いに連結される。第1の駆動ギア133、および、2つの第1の連結ギア134および135は、同時に回転し得る。したがって、第1の駆動ギア133が2つの第1の連結ギア134および135を駆動して、第1の移動装置13を第1のトラック11上で移動させる。
【0010】
一例では、第1の電力供給装置12は、第1の電気レール121の2つの端部にそれぞれ配置されたまたは設けられた2つの第1の絶縁された停電装置122(図には1つの第1の絶縁された停電装置のみ示す)をさらに有する。第1の電気ブラシ131が2つの第1の絶縁された停電装置122の一方の上を移動するとき、例えば、第1の電気ブラシ131が特定の第1の絶縁された停電装置122の上を移動するとき、第1の電気ブラシ131は、第1の電気レール121には電気的に接続されていないので、第1の電力供給装置12は、第1の移動装置13に電力を供給せず、第1のモータ132が停止する。すなわち、第1の移動装置13の移動を停止させることで、第1の移動装置13は第1のトラック11の1つの終点までさらに移動することができなくなるので、第1の移動装置13が第1のトラック11から脱線することを防ぐ。
【0011】
一例では、第1の移動装置13は、2つの第1の連結ギア134および135の外縁に配置されたまたは設けられた2つの第1のリミットスイッチ136および137をさらに有する。第1のトラック11は、第1のトラック11の2つの端部に配置されたまたは設けられた2つの第1の止め板111(図には1つの止め板のみ示す)をさらに有する。2つの第1のリミットスイッチ136および137の1つが2つの第1の止め板111の1つと接触したとき、例えば、第1のリミットスイッチ137が特定の第1の止め板111と接触したとき、第1の移動装置13は、第1のトラック11の1つの終点まで移動している。第1の移動装置13がそれよりさらに移動すると、第1の移動装置13は第1のトラック11から脱線する。したがって、第1のモータ132を停止するために、すなわち、第1の移動装置13の移動を停止させて第1の移動装置13が第1のトラック11から脱線するのを防止するために、制御端に信号が送信されてよい。
【0012】
一例では、第2のX軸装置20は、第2のトラック21と、第2の移動装置23とを有する。第2のトラック21は、ソーラパネル2の上端領域に配置されるまたは設けられる。第2の移動装置23が第1の電力供給装置12と電気的に接続されることにより、第2の移動装置23は、第2のトラック21上を移動する。一例では、第1の電力供給装置12は、電力を供給する線形レール(または電気レール)を用いて、第2の移動装置23と電気的に接続され得る。
【0013】
一例では、第2のX軸装置20は、第2の移動装置23に個別に電力を供給することができるか、または、第1の移動装置13にも電力を供給できる第2の電力供給装置をさらに有してよい。第2の電力供給装置は、第2のトラック21に配置されたまたは設けられた第2の電気レールを有する。第2の移動装置23は、第2の電気レールに電気的に接続された第2の電気ブラシを有する。第2の移動装置23は、第2のモータ、第2の駆動ギア、および、2つの第2の連結ギアをさらに有する。第2の駆動ギアは、2つの第2の連結ギアと係合する。第2の駆動ギアは、2つの第2の連結ギアの間にあるので、2つの第2の連結ギアは、第2の駆動ギアを介して互いに連結される。第2の駆動ギアと、2つの第2の連結ギアとは、同時に回転し得る。したがって、第2のモータが第2の駆動ギアを駆動し、第2の駆動ギアが2つの第2の連結ギアを駆動する。
【0014】
一例では、第2の移動装置23は、2つの第2の連結ギアの外縁にそれぞれ配置されたまたは設けられた2つの第2のリミットスイッチをさらに有してよい。第2のトラック21は、第2のトラック21の2つの端部にそれぞれ配置されたまたは設けられた2つの止め板をさらに有してよい。2つの第2のリミットスイッチの1つが2つの第2の止め板の1つと接触すると、第2のモータが停止する。
【0015】
一例では、第2の電力供給装置は、第2の電気レール21の2つの端部にそれぞれ配置されたまたは設けられた2つの第2の絶縁された停電装置をさらに有してよい。第2の電気ブラシが2つの絶縁された停電装置の1つに移動すると、第2の電力供給装置は、第2の移動装置23に電力を供給しない。
【0016】
一例では、第2のX軸装置20は、第1のX軸装置10と同じ構造を有してよく、したがって、図示しない。
【0017】
図3は、本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置を示す部分的に拡大された概略斜視図である。図4は、本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置を示す部分側面図である。図5は、本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置を示す他の部分的に拡大された概略斜視図である。図6は、本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置を示す他の部分側面図である。図7は、本開示のソーラパネル洗浄機のY軸ホイールと第3のトラックとの組み合わせを示す概略図である。図8は、本開示のソーラパネル洗浄機のY軸洗浄装置の水タンクを示す概略図である。図1、および、図3~8を参照すると、Y軸洗浄装置30は、第3のトラック31、水タンク32、滑走台33、リムーバ34(または水洗器)、および、噴霧器35を有する。第3のトラック31の2つの端部は、第1の移動装置13と第2の移動装置23とにそれぞれ配置され、それによって、第3のトラック31は、第1の移動装置13および第2の移動装置23と共に移動する。例えば、第3のトラック31と、第1の移動装置13と、第2の移動装置23とは同時に移動することができる。一例では、第3のトラック31は、H形鋼またはHビームであってよい。水タンク32は、第3のトラック31に配置されるまたは設けられる。
【0018】
一例では、滑走台33は、第3のトラック31に配置されまたは設けられ、第3のトラック31上を滑走する。一例では、Y軸洗浄装置30は、第3のトラック31の下に配置されたまたは設けられたタイミングベルト36およびベルトモータ37をさらに有する。滑走台33は、タイミングベルト36に固定または固着される。ベルトモータ37がタイミングベルト36を移動させることにより、滑走台33を駆動させる。つまり、ベルトモータ37は、滑走台33を移動させるために、タイミングベルト36を移動させる。一例では、滑走台33は、第3のトラック31に配置されたまたは設けられた複数のY軸ホイール331、332、333、334、335、および、336をさらに有し、それによって、滑走台33が第3のトラック31上を滑走する。
【0019】
一例では、リムーバ34および噴霧器35は、滑走台33に配置されるまたは設けられる。リムーバ34は、ソーラパネル2の汚れを取り除く。一例では、リムーバ34は、駆動モータ341およびローラブラシ342を有する。駆動モータ341がローラブラシ342を転がすことにより、ソーラパネル2の汚れが取り除かれる。一例では、ローラブラシ342は、ナイロンウールからなってよい。
【0020】
一例では、噴霧器35は、水タンク32に接続されて水タンク32の水をソーラパネル2に吹き付ける。一例では、噴霧器35は、送水管(図示せず)によって水タンク32に接続され得る。一例では、水タンク32は、水位スイッチ321、および、底面322をさらに有する。底面322は、水位スイッチ321と同一平面上にあるまたは同じ高さである。水タンク32内の水位が水位スイッチ321より低い場合、噴霧器35への送水が停止され、残った水は、残余水領域となる。水位スイッチ321の位置は、水タンク32における残余水領域の大きさに影響を及ぼすので、水位スイッチ321は、比較的低位置にあることが要求される。したがって、水の無駄を最小限にするために、水タンク32の底面322は、水位スイッチ321と同一平面上にあるまたは同じ高さになるよう設計される。
【0021】
一例では、本開示のソーラパネル洗浄機1は、Z軸移動装置40をさらに有する。Z軸移動装置40は、滑走台33に配置されまたは設けられ、Z軸モータ41と、ボールねじ42とを有する。Z軸モータ41は、ボールねじ42をZ軸方向に沿って移動させて、滑走台33のZ軸高さを制御する。例えば、Z軸モータ41は、滑走台33のZ軸高さを制御するために、ボールねじ42をZ軸方向に移動させる。一例では、本開示のソーラパネル洗浄機1は、滑走台33のZ軸高さを制御するために、ローラブラシ342とソーラパネル2との間の距離を測定する赤外線装置50をさらに有することにより、ローラブラシ342がソーラパネル2に近づきすぎてソーラパネル2を破砕または破損することを防ぐ。
【0022】
一例では、本開示のソーラパネル洗浄機1は、ソーラパネル2の表面の画像を取得して分析および/または画像認識するために、滑走台33に配置されたまたは設けられた少なくとも1つのカメラ(図示せず)をさらに有する。本開示のソーラパネル洗浄機1の洗浄モードは、調整でき、ソーラパネル2の発電品質は、画像データの収集および分析によって維持され得る。
【0023】
図9は、本開示のソーラパネル洗浄機の第1のリニアセンサを示す概略図である。図1図2、および、図9を参照すると、一例では、第1の移動装置13は、第3のトラック31の一端に連結または接続された形で第1の移動装置13に配置されたまたは設けられた第1のリニアセンサ138をさらに有する。第2の移動装置23は、第3のトラック31の他端に連結または接続された形で第2の移動装置23に配置されたまたは設けられた第2のリニアセンサ(図示せず)をさらに有する。第1のリニアセンサ138および第2のリニアセンサは、第3のトラック31が斜めになって(または傾いて)いるかどうかを検出する。例えば、第1の移動装置13と第2の移動装置23との速度が不一致なために第3のトラック31が斜めになるかまたは傾いている場合、第1のリニアセンサ138の先端部分139は、圧迫されることになる。そして、第1のリニアセンサ138は、制御端に信号を送信し、それによって第3のトラック31の両側が再び水平になるまで、第1の移動装置13または第2の移動装置のモータを加速させることになる。その後、第1の移動装置13と第2の移動装置23とは同時に前進する。
【0024】
本開示のソーラパネル洗浄機1は、ソーラパネル2を自動洗浄し、ソーラパネル2のX軸およびY軸上を移動して洗浄を行い、滑走台33のZ軸高さを制御することにより、洗浄機1のリムーバ34がソーラパネル2を損傷することを防ぐ。
【0025】
上記の例は、本開示の原理およびその有効性を示すに過ぎず、本開示を限定しない。当業者による修正および変更により本開示の趣旨が損なわれることはない。本開示の権利範囲は、以下の特許請求の範囲に記載されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9