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特許7560910トレーディングカード抽選プログラム又はトレーディングカード抽選システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】トレーディングカード抽選プログラム又はトレーディングカード抽選システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240926BHJP
   G06Q 50/34 20120101ALI20240926BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/34
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024015297
(22)【出願日】2024-02-02
【審査請求日】2024-02-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 公開日 令和5年8月16日、公開場所 ウェブサイト(URL;https://www.shinytoreca.com/)
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524048542
【氏名又は名称】株式会社シェアリU
(74)【代理人】
【識別番号】100147393
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 一基
(72)【発明者】
【氏名】堀地 保孝
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2024-001245(JP,A)
【文献】特許第7408003(JP,B1)
【文献】特開2013-000280(JP,A)
【文献】特開2019-003594(JP,A)
【文献】特開2021-189781(JP,A)
【文献】特開2019-041799(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス提供者のサーバと、前記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するユーザ端末とを制御して、トレーディングカードの抽選を行うトレーディングカード抽選プログラムであって、
前記サーバが情報を記憶する互いに異なる複数のトレーディングカードを含むカード群を、前記カード群に対する少なくとも1回の抽選に必要な対価とともに、前記ユーザ端末に提示するカード群提示処理と、
所定の対価との交換により前記所定の対価に応じた回数の抽選を行い、前記カード群に含まれるトレーディングカードの中から、抽選回数に相当する数の当選カードを決定する抽選処理と、
前記当選カードを前記ユーザ端末に提示して抽選の結果を知らせる当選カード提示処理と、を行い、
前記カード群提示処理では、前記カード群に初期的に含まれるトレーディングカードの総数であるカード総数と、前記抽選処理を経て前記カード群における抽選対象から除外されたトレーディングカードの数を前記カード総数から引いた数であるカード残数と、を前記カード総数と前記カード残数が対比できるように近接しており、かつ、前記カード群の券面情報の少なくとも一部および前記カード群に対する少なくとも1回の抽選に必要な対価とともに同画面に表示されるように、前記ユーザ端末に提示するトレーディングカード抽選プログラム。
【請求項2】
前記カード群提示処理では、前記カード残数と同数の抽選回数に必要な対価との交換により、前記抽選処理による前記当選カードに加えて追加で、または前記カード群における前記抽選処理による前記当選カードの最後の1枚として、ユーザに与えられるトレーディングカードであるラストワンカードを、前記カード残数と同数の抽選回数に必要な対価とともに提示する請求項1に記載のトレーディングカード抽選プログラム。
【請求項3】
前記サービス提供者とは異なるカード提供者の端末である提供者端末に通信ネットワークを介して接続し、前記提供者端末から前記カード群の情報を前記サーバにアップロードするアップロード処理を行う請求項1に記載のトレーディングカード抽選プログラム。
【請求項4】
前記抽選処理の後、前記当選カード提示処理を行う前に、前記サーバが記憶しており前記当選カードまたは前記当選カードの属性に応じて異なる画像または動画を、前記ユーザ端末に提示するカード提示前演出処理を行う請求項1に記載のトレーディングカード抽選プログラム。
【請求項5】
前記カード提示前演出処理では、前記ユーザ端末からの入力操作により表示位置をスライド移動させるか又は部分的に透明化させることができる不透明シート画像により、前記当選カードの画像を隠した状態で前記ユーザ端末に表示し、前記入力操作に応じて前記当選カードの画像の少なくとも一部を、前記不透明シート画像から露出させて前記ユーザ端末に表示する請求項4に記載のトレーディングカード抽選プログラム。
【請求項6】
前記カード提示前演出処理では、前記抽選処理前から前記当選カードに関連付けて前記サーバが記憶する前記当選カードの属性に応じて異なる動画を、前記ユーザ端末に表示する請求項4に記載のトレーディングカード抽選プログラム。
【請求項7】
前記当選カードをユーザが保有するか、前記当選カードを前記サービス提供者に対して使用できる交換価値に変えて前記当選カードを前記ユーザが保有しないか、または、前記当選カードを保有するかしないかの判断を前記ユーザが保留するか、の判断を前記ユーザ端末からの入力に応じて受け付け、前記ユーザの判断を前記サーバが記憶する当選カード保有判断処理をさらに行う請求項1に記載のトレーディングカード抽選プログラム。
【請求項8】
前記当選カード保有判断処理における少なくとも前記当選カードを保有するかしないかの判断を前記ユーザが保留する処理については、前記当選カード提示処理後の前記当選カードに対してだけでなく、前記当選カード提示処理前の前記当選カードに対しても行なうことができる請求項7のトレーディングカード抽選プログラム。
【請求項9】
サービス提供者のサーバと、前記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するユーザ端末とにより、トレーディングカードの抽選を行うトレーディングカード抽選システムであって、
前記サーバは、情報を記憶する互いに異なる複数のトレーディングカードを含むカード群を、前記カード群に対する少なくとも1回の抽選に必要な対価とともに、前記ユーザ端末に提示するカード群提示処理と、
所定の対価との交換により前記所定の対価に応じた所定回数の抽選を行い、前記カード群に含まれるトレーディングカードの中から、抽選回数に相当する数の当選カードを決定する抽選処理と、
前記当選カードを前記ユーザ端末に提示して抽選の結果を知らせる当選カード提示処理と、を行い、
前記カード群提示処理では、前記カード群に初期的に含まれるトレーディングカードの総数であるカード総数と、前記抽選処理を経て前記カード群における抽選対象から除外されたトレーディングカードの数を前記カード総数から引いた数であるカード残数と、を前記カード総数と前記カード残数が対比できるように近接しており、かつ、前記カード群の券面情報の少なくとも一部および前記カード群に対する少なくとも1回の抽選に必要な対価とともに同画面に表示されるように、前記ユーザ端末に提示するトレーディングカード抽選システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーディングカードの抽選を行うトレーディングカード抽選プログラム又はトレーディングカード抽選システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々なトレーディングカードが流通しており、新品のトレーディングカードだけでなく、中古品のトレーディングカードを扱う販売店が増えている。また、新品や中古品のトレーディングカードの取引形態として、カードを購入前に特定して行う方式だけでなく、トレーディングカードのセットであるカード群から抽選方式で行う方式も多く存在する。
【0003】
一方、トレーディングカードの抽選方式としては、カードが見えない状態で封入されたパッケージを指定する方式や、自動販売機を用いる方式の他に、インターネット等を利用してオンラインで行う方式などが考えられる。ここで、オンライン等で行うトレーディングカードの抽選方式として、当選したカードを所有するか、当選したカードを所有せずポイント還元を受けるのかを選択できるようにしたものがある。このような抽選方式によれば、当選したカードがお目当てのカードでない場合には、購入者はポイント還元を受けて、そのポイントを次の抽選に使用することができるので、ポイント還元によるお得感を、購入者に与えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2023-119100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のオンライン等で行うトレーディングカードの抽選方式は、店舗等で行われるサービスをオンラインに移植したものであり、ネットで繋がるサービス提供者と利用者であるユーザとの信頼関係の醸成が不十分である。
【0006】
本発明は、適切な情報開示によりサービス提供者と利用者であるユーザとの信頼関係を醸成しつつゲーム性を高めることができるトレーディングカード抽選プログラム又はトレーディングカード抽選システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るトレーディングカード抽選プログラムは、
サービス提供者のサーバと、前記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するユーザ端末とを制御して、トレーディングカードの抽選を行うトレーディングカード抽選プログラムであって、
前記サーバが情報を記憶する互いに異なる複数のトレーディングカードを含むカード群を、前記カード群に対する少なくとも1回の抽選に必要な対価とともに、前記ユーザ端末に提示するカード群提示処理と、
所定の対価との交換により前記所定の対価に応じた回数の抽選を行い、前記カード群に含まれるトレーディングカードの中から、抽選回数に相当する数の当選カードを決定する抽選処理と、
前記当選カードを前記ユーザ端末に提示して抽選の結果を知らせる当選カード提示処理と、を行い、
前記カード群提示処理では、前記カード群に初期的に含まれるトレーディングカードの総数であるカード総数と、前記抽選処理を経て前記カード群における抽選対象から除外されたトレーディングカードの数を前記カード総数から引いた数であるカード残数と、を前記ユーザ端末に提示する。
【0008】
本発明に係るトレーディングカード抽選プログラムでは、抽選対象であるカード群のカード総数と、抽選時におけるカード残数をユーザ端末に提示することにより、ユーザは、提示されるカード群に含まれるお目当てのカードが、抽選時において抽選対象として残っている可能性を、精度よく見積もることができる。また、このような抽選プログラムでは、カード群の取引開始初期にカード残数と同じだけ抽選を行う等により、サービス提供者によるカードの抽選が公正に行われていることを検証する手段がユーザ側に存在することになり、サービス提供者と利用者との信頼関係が醸成される。さらに、このような情報開示および信頼関係の醸成によりゲーム性が高まり、ユーザは、お目当てのカードを引き当てるまで連続抽選をしたり、タイミングを見てカード残数と同じだけ抽選を行ったりするなどの、戦略的な行動を取りやすくなる。
【0009】
また、たとえば、前記カード群提示処理では、前記カード残数と同数の抽選回数に必要な対価との交換により、前記抽選処理による前記当選カードに加えて追加でユーザに与えられるトレーディングカードであるラストワンカードを、前記カード残数と同数の抽選回数に必要な対価とともに提示してもよい。
【0010】
このようなトレーディングカード抽選プログラムでは、カード残数が少なくなってきたカード群に対して抽選を行う動機付けを、ユーザに対して効果的に与えることができる。
【0011】
また、たとえば、本発明に係るトレーディングカード抽選プログラムは、前記サービス提供者とは異なるカード提供者の端末である提供者端末に通信ネットワークを介して接続し、前記提供者端末から前記カード群の情報を前記サーバにアップロードするアップロード処理を行ってもよい。
【0012】
このようなトレーディングカード抽選プログラムでは、複数の提供者がカード群をユーザに提供することができるため、プログラムにおいて抽選可能なカード群の品ぞろえを増加させ、より魅力的なサービスをユーザに提供できる。
【0013】
また、たとえば、本発明に係るトレーディングカード抽選プログラムは、前記抽選処理の後、前記当選カード提示処理を行う前に、前記サーバが記憶しており前記当選カードまたは前記当選カードの属性に応じて異なる画像または動画を、前記ユーザ端末に提示するカード提示前演出処理を行ってもよい。
【0014】
このようなトレーディングカード抽選プログラムでは、抽選結果を知るまでの間のユーザの期待感を高め、サービスのエンターテイメント性を高めることができる。
【0015】
また、たとえば、前記カード提示前演出処理では、前記ユーザ端末からの入力操作により表示位置をスライド移動させるか又は部分的に透明化させることができる不透明シート画像により、前記当選カードの画像を隠した状態で前記ユーザ端末に表示し、前記入力操作に応じて前記当選カードの画像の少なくとも一部を、前記不透明シート画像から露出させて前記ユーザ端末に表示してもよい。
【0016】
このようなトレーディングカード抽選プログラムでは、ユーザは、たとえば、当選カードの画像を、不透明シート画像をずらしながらジワジワと確認することができ、バカラの絞り(スクイーズ)の際のような期待感の高まりを味わうことができる。また、たとえば、ユーザは、不透明シート画像を部分的に透明化させて当選カードの画像を露出させることにより、スクラッチカードを削る際のような期待感の高まりを味わうことができる。
【0017】
また、たとえば、前記カード提示前演出処理では、前記抽選処理前から前記当選カードに関連付けて前記サーバが記憶する前記当選カードの属性に応じて異なる動画を、前記ユーザ端末に表示してもよい。
【0018】
このようなトレーディングカード抽選プログラムでは、当選カードのレア度、市場取引価格帯などの当選カードの属性に応じた動画をユーザ端末に表示することにより、抽選結果を知るまでの間のユーザの期待感を高め、サービスのエンターテイメント性を高めることができる。
【0019】
また、たとえば、本発明に係るトレーディングカード抽選プログラムでは、前記当選カードをユーザが保有するか、前記当選カードを前記サービス提供者に対して使用できる交換価値に変えて前記当選カードを前記ユーザが保有しないか、または、前記当選カードを保有するかしないかの判断を前記ユーザが保留するか、の判断を前記ユーザ端末からの入力に応じて受け付け、前記ユーザの判断を前記サーバが記憶する当選カード保有判断処理をさらに行ってもよい。
【0020】
このようなトレーディングカード抽選プログラムでは、所定の当選カードを所有するかしないかの判断を一旦保留しておき、他の抽選結果を確認してから判断を行うなど、ユーザが戦略的な抽選行動を行うことを可能とし、ゲーム性を高めることができる。
【0021】
また、たとえば、前記当選カード保有判断処理における少なくとも前記当選カードを保有するかしないかの判断を前記ユーザが保留する処理については、前記当選カード提示処理後の前記当選カードに対してだけでなく、前記当選カード提示処理前の前記当選カードに対しても行なうことができてもよい。
【0022】
このようなトレーディングカード抽選プログラムでは、たとえば、当選カードの確認順序を、抽選順序と別途、ユーザが決めることができるため、ユーザの戦略的な抽選行動を可能とし、サービスのエンターテイメント性を高めることができる。
【0023】
また、本発明に係るトレーディングカード抽選システムは、サービス提供者のサーバと、前記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するユーザ端末とにより、トレーディングカードの抽選を行うトレーディングカード抽選システムであって、
前記サーバは、情報を記憶する互いに異なる複数のトレーディングカードを含むカード群を、前記カード群に対する少なくとも1回の抽選に必要な対価とともに、前記ユーザ端末に提示するカード群提示処理と、
所定の対価との交換により前記所定の対価に応じた所定回数の抽選を行い、前記カード群に含まれるトレーディングカードの中から、抽選回数に相当する数の当選カードを決定する抽選処理と、
前記当選カードを前記ユーザ端末に提示して抽選の結果を知らせる当選カード提示処理と、を行い、
前記カード群提示処理では、前記カード群に初期的に含まれるトレーディングカードの総数であるカード総数と、前記抽選処理を経て前記カード群における抽選対象から除外されたトレーディングカードの数を前記カード総数から引いた数であるカード残数と、を前記ユーザ端末に提示する。
【0024】
本発明に係るトレーディングカード抽選システムによれば、カード総数やカード枚数など、抽選対象に関する適切な情報開示により、サービス提供者と利用者であるユーザとの信頼関係を醸成しつつゲーム性を高める。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るトレーディングカード抽選システムを示す概略図である。
図2図2は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおけるサービス提供サーバのブロック図である。
図3図3は、図2に示すサービス提供サーバにおけるユーザ情報記憶部に記憶されるユーザカード情報の概念図である。
図4図4は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいて、これを動作させるトレーディングカード抽選プログラムにより行われる処理内容の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第1の例(ホーム画面)を表す概念図である。
図6図6は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第2の例(カード提示画面1)を表す概念図である。
図7図7は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第3の例(カード提示画面2)を表す概念図である。
図8図8は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第4の例(カード提示画面3)を表す概念図である。
図9図9は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第4の例(演出動画)を表す概念図である。
図10図10は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第5の例(スクイーズ演出)を表す概念図である。
図11図11は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第6の例(当選カード表示)を表す概念図である。
図12図12は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第7の例(ユーザカード情報表示画面)を表す概念図である。
図13図13は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示される画面表示の第8の例(ポイント購入画面)を表す概念図である。
図14図14は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおいてユーザ端末に表示されるホーム画面表示の切り替え処理を示す概念図である。
図15図15は、図1に示すトレーディングカード抽選システムにおけるユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明の位置実施形態に係るトレーディングカード抽選システム10を示す概略図である。トレーディングカード抽選システム10では、トレーディングカード抽選システム10に実装されるトレーディングカード抽選プログラムにより、後述するトレーディングカードの抽選処理が実現される。図1に示すように、トレーディングカード抽選システム10は、サービス提供者のサーバであるサービス提供者サーバ20、ユーザ端末80、提供者端末としてのカード提供者端末96等で構成される。
【0027】
サービス提供者サーバ20は、トレーディングカードの抽選に関するサービスを提供するサービス提供者のサーバである。また、ユーザ端末80は、サービス提供者によるトレーディングカードの抽選サービスを利用するユーザの端末である。また、カード提供者端末96は、サービス提供者とは異なるカード提供者の端末である。
【0028】
トレーディングカード抽選システム10では、ユーザ端末80は、サービス提供者サーバ20に対してインターネット等の通信ネットワーク92を介して接続する。また、カード提供者端末96も、ユーザ端末80と同様に、サービス提供者サーバ20に対してインターネット等の通信ネットワーク92を介して接続する。トレーディングカード抽選プログラムは、トレーディングカード抽選システム10におけるサービス提供者サーバ20、ユーザ端末80およびカード提供者端末96を制御して、トレーディングカードの抽選を行う。
【0029】
図1では、複数(3つ)のユーザ端末80が通信ネットワーク92を介してサービス提供者サーバ20に接続し、複数(2つ)のカード提供者端末96が通信ネットワーク92を介してサービス提供者サーバ20に接続する状態を示している。しかし、トレーディングカード抽選システム10が有するユーザ端末80やカード提供者端末96の数は特に限定されず、たとえば多数のユーザ端末80がサービス提供者サーバ20に接続可能であってもよく、また、カード提供者端末96は存在しない場合もあり得る。
【0030】
図2は、図1に示すサービス提供者サーバ20の内部構成を示す機能ブロック図である。サービス提供者サーバ20は、演算部22、通信部23、ユーザ情報記憶部24等を有する。サービス提供者サーバ20は、物理サーバによって実現されるものであってもよく、クラウド・コンピューティングなどによる仮想サーバによって実現されるものであってもよい。
【0031】
サービス提供者サーバ20の演算部22は、マイクロプロセッサ等を有し、トレーディングカード抽選プログラム等に従って動作し、トレーディングカード抽選システム10で実施される各種の演算処理を行う。また、演算部22は、サービス提供者サーバ20に含まれる通信部23の送受信動作や、ユーザ情報記憶部24や抽選カード記憶部30からの情報の読み出しや、これらの記憶部24、30への情報の保存および情報の更新等を制御する。サービス提供者サーバ20の通信部23は、モデム等を有しており、電波や信号の送受信を行ってユーザ端末80や提供者端末96との通信処理を実現する。
【0032】
サービス提供者サーバ20は、ユーザ情報記憶部24や抽選カード記憶部30等の記憶部を有する。これらの記憶部24、30は、たとえば、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブなどを有しており、データの記憶や書き換えなどが可能である。ユーザ情報記憶部24が記憶するユーザカード情報25(図3参照)や、抽選カード記憶部30が記憶するカード群31については後述する。なお、図2では図示していないが、サービス提供者サーバ20は、ディスプレイ等の表示部や、キーボードなどの入力部などを有してもよい。
【0033】
図15は、図1に示すユーザ端末80の内部構造を示す機能ブロック図である。ユーザ端末80は、たとえばスマートフォンなどの携帯通信端末や、インターネットに接続するパソコンなどで構成され、表示部81、入力部82、演算部83および通信部84等を有する。ユーザ端末80の表示部81は、たとえば有機ELディスプレイや液晶ディスプレイ等を有しており、図5図13に示すような画面表示を行うことがえきる。ユーザ端末80の表示部81の入力部82は、たとえば表示部81に重ねて設けられるタッチパネル、キーボード、マウス等を有する。ユーザ端末80を操作するユーザは、入力部82を介して信号を入力することにより、ユーザ端末80を操作する。
【0034】
ユーザ端末80の演算部83は、マイクロプロセッサ等を有し、トレーディングカード抽選プログラム等に従って動作する。また、ユーザ端末80の演算部83は、サービス提供者サーバ20からの情報通信や、入力部82からの信号を受けて、ユーザ端末80の表示部81や通信部84を制御する。ユーザ端末80の通信部84は、モデム等を有しており、電波や信号の送受信を行ってサービス提供者サーバ20との通信処理を実現する。
【0035】
なお、図15では図示していないが、ユーザ端末80は、記憶部等を有してもよい。この場合、ユーザ端末80の記憶部は、サービス提供者サーバ20のユーザ情報記憶部24が記憶する情報のうち、ユーザ端末80のユーザに関連する情報などを、ユーザ情報記憶部24と同期して記憶してもよい。また、ユーザ端末80の記憶部は、ユーザ情報の一部を、ユーザ情報記憶部24の代わりに記憶してもよい。
【0036】
図1に示すカード提供者端末96も、ユーザ端末80と同様に、たとえばスマートフォンなどの携帯通信端末や、インターネットに接続するパソコンなどで構成され、表示部、入力部、演算部、通信部および記憶部等を有する。
【0037】
図4は、図1に示すトレーディングカード抽選システム10において、これを動作させるトレーディングカード抽選プログラムにより行われる処理内容の一例を示すフローチャートである。図1に示すステップ001では、ユーザ端末80の表示部81に、ホーム画面52を表示する。図5に、ユーザ端末80の表示部81に表示されるホーム画面52の一例を示す。
【0038】
図5に示すように、ホーム画面52では、トレーディングカード抽選システム10において抽選可能なカード群31の概略情報を表示する。図2に示すように、サービス提供サーバ20における抽選カード記憶部30には、カード群31に関するカード画像情報32やカード群31に対する少なくとも1回の抽選に必要な対価であるポイント35などが記憶されている。図5に示すように、トレーディングカード抽選システム10では、抽選カード記憶部30が記憶するカード群31に関する情報のうち一部(カード券面画像32a、ポイント35、カード総数34、カード残数38など)が、概略情報として表示される。
【0039】
また、図5に示すように、ホーム画面52では、ユーザ端末80のユーザ名86や、ユーザが保有する保有ポイント85など、図2に示すサービス提供サーバ20におけるユーザ情報記憶部24が記憶するユーザ情報の一部を表示する。なお、トレーディングカード抽選システム10では、ユーザ情報の表示に先立って、ユーザ端末80を操作するユーザを特定するいわゆるログイン処理などが行われる。
【0040】
図5に示すホーム画面52は、ユーザによるユーザ端末80の操作により、ユーザ端末80に表示される表示内容が切り替わる。図14は、トレーディングカード抽選システム10におけるユーザ端末80に表示されるホーム画面表示の切り替え処理を示す概念図である。図14に示すように、図4に示すホーム画面の表示(ステップS001)は、図5に示すような抽選可能なカード群31の概略情報を示すホーム画面52(ステップS101)のほかに、ポイント購入画面51(ステップS102、図13参照)や、ユーザカード情報表示画面59(ステップS103、図12参照)に切り替えることができる。
【0041】
図13は、図14に示すステップS102においてユーザ端末80の表示部81に表示されるポイント購入画面51の表示内容の一例を示す。ユーザは、図4に示すプレイ購入(ステップS002)の前に、ポイント購入画面51において、トレーディングカードの抽選を受けるための対価であるポイントを購入することができる。ポイント購入画面51においてポイントを購入すると、サービス提供サーバ24のユーザ情報記憶部24が記憶するユーザの保有ポイント85が更新され、更新された保有ポイント85がホーム画面52(図5参照)等の表示に反映される。
【0042】
ステップS001におけるホーム画面52の表示(図5)において、ユーザが興味のあるカード群31を画面タップ等により選択することにより、トレーディングカード抽選システム10は、選択されたカード群31のカード情報を表示するカード群表示処理を実施する(ステップS002)。
【0043】
図6図8は、ステップS002におけるカード群提示処理で、ユーザ端末80の表示部81に表示される表示内容の一例を示す。ステップS002におけるカード群提示処理では、図1に示すサービス提供者サーバ20が、抽選対象となるカード群31を、カード群31に対する少なくとも1回の抽選に必要な対価であるポイント35とともに、ユーザ端末80に提示する。なお、図6図8に示すポイント35は、1回の抽選に必要な対価である。
【0044】
図6図8は、いずれもステップS002のカード群提示処理において、ユーザ端末80に表示される内容を示している。トレーディングカード抽選システム10は、ステップS002のカード群提示処理において、ユーザ端末80から入力される表示範囲のスクロール操作信号を受け付ける。トレーディングカード抽選システム10は、ユーザ端末80からのスクロール操作信号に応じて、図6図8に示すカード券面画像32a、個別カード券面画像32b、32c、ラストワンカード画像36を縦スクロールさせて、表示を変更する。
【0045】
ここで、図2に示すように、サービス提供者サーバ20の抽選カード記憶部30は、抽選対象となるカード群31の情報を記憶している。図2に示すように、抽選カード記憶部30には、複数のカード群31(図2に示す例では4つのカード群31)の情報が記憶されているが、抽選カード記憶部30が記憶するカード群31の数は特に限定されない。
【0046】
また、各カード群31は、抽選カード記憶部30が情報を記憶する互いに異なる複数のトレーディングカードを含む。図2に示すように、抽選カード記憶部30は、カード群31に含まれる各トレーディングカードの券面の画像情報であるカード画像情報32を記憶している。図7は、ユーザ端末80に表示される第3のカード提示画面55の一例を示す概念図である。図7に示すように、ステップS002のカード群提示処理において、トレーディングカード抽選システム10は、抽選カード記憶部30からカード画像情報32を読み出し、ユーザ端末80の表示部に表示する。
【0047】
図7に示す個別カード券面画像32b、32cは、カード群31に含まれる所定のトレーディングカードの券面の画像情報であり、抽選カード記憶部30が記憶するカード画像情報32(図2参照)の一部である。トレーディングカード抽選システム10におけるカード群31の提示は、カード群31に含まれるトレーディングカードの券面の画像情報を表示して行われる。
【0048】
また、カード群提示処理で行われるカード群31の提示は、図6に示す第1のカード提示画面53におけるカード券面画像32aのように、複数のトレーディングカードを互いに重ねた状態の画像を表示するものであってもよい。また、カード群提示処理で行われるカード群31の提示は、図7に示す個別カード券面画像32b、32cのように、各トレーディングカードの券面の画像を、互いに重ねずに整列させて表示するものであってもよい。
【0049】
また、カード群提示処理では、図7に示す第2のカード提示画面54のように、抽選対象となるカード群31に含まれる全てのトレーディングカードの個別カード券面画像32b、32cが表示されてもよいが、カード群31に含まれる一部のトレーディングカードの個別カード券面画像32b、32cのみが表示される場合もある。また、抽選対象となるカード群31に含まれるトレーディングカードは、券面の画像がすべて異なっていてもよく、同じカードが複数枚、抽選対象となるカード群31に含まれていてもよい。
【0050】
図6図8に示すように、カード群提示処理では、トレーディングカード抽選システム10は、カード総数34(図6図9ではアラビア数字で「300」と表示されている。)と、カード残数38(図6図9ではアラビア数字で「285」と表示されている。)とをユーザ端末80に表示する。
【0051】
カード総数34は、カード群31に初期的に含まれるトレーディングカードの総数である。ユーザは、カード群提示処理によるカード総数34の表示内容(「300」との表示)から、図6図8に示すカード群31は、抽選対象となる300枚のトレーディングカードで構成されていることを理解できる。
【0052】
カード残数38は、カード群31の表示時点までに対象であるカード群31に対して行われた抽選処理(図4のステップS003~ステップS006を参照)を経て、カード群31における抽選対象から除外されたトレーディングカードの数を、カード群31のカード総数34から引いた数である。ユーザは、カード群提示処理によるカード残数38の表示内容(「285」との表示)から、図6図8に示すカード群31には、表示時点において285枚のトレーディングカードが、抽選対象として残っていることを理解できる。
【0053】
図2に示すように、カード総数34およびカード残数38の情報は、抽選カード記憶部30により、それぞれのカード群31の情報として記憶されている。抽選カード記憶部30が記憶するカード残数38の情報は、カード群31に対して抽選処理が行われるたびに更新される。
【0054】
カード群提示処理においてカード総数34とカード残数38とが表示されることにより、ユーザは、提示されるカード群31に初期的に含まれるお目当てのトレーディングカードが、抽選時(表示時)において抽選対象として残っている可能性を、精度よく見積もることができる。トレーディングカードの抽選を行うユーザは、お目当てのトレーディングカードが抽選対象として全く残っていない可能性が無いか、その可能性が小さいカード群31を、抽選対象として好む傾向がある。
【0055】
たとえば、カード総数34が「300」で、カード残数38が「285」であるカード群31において、所定のユーザのお目当てのトレーディングカードが、初期的に30枚含まれているとする。(お目当てのトレーディングカードが、カード群31に初期的に何枚含まれているかは、カード群提示処理における個別カード券面画像32b、32cを見ることで確認できる。)この場合、ユーザは、最低でも15枚以上のお目当てのトレーディングカードが、抽選対象としてカード群31に残っていると見積もることができ、お目当てのトレーディングカードが既に抽選対象として全く残っていない可能性を排除できる。したがって、トレーディングカード抽選システム10において、ユーザは、お目当てのトレーディングカードが抽選対象として全く残っていない可能性が無いか、その可能性が小さいカード群31を、抽選対象として選ぶことができる。
【0056】
また、このようなトレーディングカード抽選システム10では、カード群31の取引開始初期にカード残数38と同じだけ抽選を行う等により、サービス提供者によるカード群31の提示およびカードの抽選が公正に行われていることを検証する手段が、ユーザ側に存在することになる。したがって、トレーディングカード抽選システム10では、サービス提供者と利用者との信頼関係が醸成される。また、トレーディングカード抽選システム10では、このような情報開示および信頼関係の醸成によりゲーム性が高まり、ユーザは、お目当てのカードを引き当てるまで連続抽選をしたり、タイミングを見てカード残数38と同じだけ抽選を行ったりするなどの、戦略的な行動を取りやすくなる。
【0057】
図8に示すように、ステップS002のカード群提示処理において、トレーディングカード抽選システム10は、ラストワンカード(ラストワンカードの画像36)を、カード残数38と同数の抽選回数に必要な対価であるALLポイント39とともに提示する。ラストワンカードは、カード残数38と同数の抽選回数に必要な対価との交換により、抽選処理(ステップS006など)により決定される当選カードに加えて追加で、または、前記カード群における抽選処理による当選カードの最後の1枚としてユーザに与えられるトレーディングカードである。
【0058】
図2に示す抽選カード記憶部30は、ラストワンカードの画像36を記憶している。図8に示すように、ステップS002のカード群提示処理において、トレーディングカード抽選システム10は、抽選カード記憶部30からラストワンカードの画像36を読み出し、ユーザ端末80の表示部81に表示する。なお、図2に示すALLポイント39は、「188,100Pt」であるが、これは、カード残数38である「285」と、1回の抽選処理に必要な対価であるポイント35である「660Pt」とを掛け算した値である。
【0059】
ラストワンカードの画像36によりユーザに提示されるラストワンカードは、対象となるカード群31のカード残数38が「0」となる最後の1口の抽選についてプレイ購入を行ったユーザに与えられる。このようにラストワンカードが与えられるトレーディングカード抽選システム10では、ユーザに対して、カード残数38が少なくなってきたカード群31について、抽選を行う動機付けを与えることができる。
【0060】
図4に示すように、ステップS003において、トレーディングカード抽選システム10は、対象となるカード群31の抽選に関するプレイ購入処理を行う。トレーディングカード抽選システム10によるプレイ購入処理は、ユーザがユーザ端末80に表示されるプレイ購入のためのグラフィカルインターフェースを選択することにより実施される。
【0061】
すなわち、図6図8に示すように、ステップS002のカード群提示処理では、抽選回数41、41a(「1口」、「10口」、「ALL」など)と、その抽選回数に必要な対価であるポイント35、35a、39(「660Pt」、「6,600Pt」、「188,100Pt」など)とが、セットで表示されている。また、抽選回数41、41aおよびポイント35、35a、39の表示部分は、プレイ購入のためのグラフィカルインターフェースになっており、ユーザは、この部分をタップまたはクリック等してプレイ購入の意思表示を行う。ユーザ端末80で入力されたプレイ購入の意思表示に関する信号は、図1に示すサービス提供者サーバ20に送られる。
【0062】
ステップS003のプレイ購入処理では、トレーディングカード抽選システム10のサービス提供者サーバ20が、ユーザ端末80で入力された抽選回数41、41aを受け付ける。さらに、サービス提供者サーバ20は、受け付けた抽選回数41、41aに必要な対価をユーザの保有ポイント85から差し引き、ユーザ情報記憶部24が記憶するユーザの保有ポイント85を更新する。
【0063】
図4に示すように、トレーディングカード抽選システム10では、ステップS004でプレイ購入処理を行った後、ステップS006へ進んでトレーディングカードの抽選(当選カードの決定処理)を実施する。ただし、トレーディングカード抽選システム10では、ステップS006の抽選へ進む前に、これから行う抽選が、プレイ購入されたカード群31における最後の1口であるか否かをチェックする。
【0064】
ステップS004において、これから行う抽選が最後の1口であると判断した場合、ステップS005へ進み、ラストワンカード(図8参照)を、後述する当選カードと同様にユーザに与える。より具体的には、ステップS005のラストワンカード追加処理では、最後の1口に対応するプレイを購入したユーザのユーザカード情報25に、保留カード情報26または引渡待ちカード情報27としてラストワンカードの情報を追加する。
【0065】
このように、ステップS004でこれから行う抽選が最後の1口では無いと判断した場合、または、ステップS005の処理を行ったのち、トレーディングカード抽選システム10では、ステップS006へ進んでトレーディングカードの抽選(当選カードの決定処理)を実施する。なお、抽選対象となるカード群31がラストワンカードを有しない場合、トレーディングカード抽選システム10は、ステップS004やステップS005の処理をスキップすることができる。また、ラストワンカードがカード群31における抽選処理による当選カードの最後の1枚としてユーザに与えられる場合は、ステップS005の処理を行ったのちステップS006をスキップすることができる。
【0066】
ステップS006では、トレーディングカード抽選システム10は、プレイ購入されたカード群31に含まれるトレーディングカードの中から、当選カードを決定する。たとえば、ステップS006では、トレーディングカード抽選システム10は、カード群31に抽選対象として残るトレーディングカードの中から、1枚のトレーディングカードをランダムに抽出し、当選カードを決定する。さらに、決定した当選カードを、カード群31の抽選対象から除外して、抽選対象であるカード群31の抽選カード状況37を更新する。図2に示す抽選カード記憶部30が記憶するカード群31の抽選カード状況37(残カード)は、ユーザがプレイ購入可能なカード群31について、カード群31に抽選対象として残るトレーディングカードの情報を記憶する。
【0067】
さらに、ステップS006では、トレーディングカード抽選システム10は、抽選対象であるカード群31に関するカード残数38(図2参照)を1枚分減らして、抽選カード記憶部30が記憶するカード残数38の情報を更新する。
【0068】
なお、トレーディングカード抽選システム10では、ステップS004~ステップS006で示される抽選処理を、ステップS003で受け付けた抽選回数分繰り返す。これにより、トレーディングカード抽選システム10の抽選処理では、所定の対価としてのポイントとの交換により、ポイントに応じた回数の抽選を行い、対象となるカード群31に含まれるトレーディングカードの中から、抽選回数に相当する数の当選カードを決定する。
【0069】
図4に示すように、ステップS004~ステップS006で行われる当選カードの抽選処理の後、トレーディングカード抽選システム10は、ステップS008における当選カード提示処理を行う前に、カード提示前演出処理を行う(ステップS007)。カード提示前演出処理では、サービス提供者サーバ20が記憶しており当選カードまたは当選カードの属性に応じて異なる画像または動画を、ユーザ端末80に提示する。
【0070】
図9は、ステップS007で行われるカード提示前演出処理の一例を示す概念図である。図9に示す例では、トレーディングカード抽選システム10は、カード提示前演出処理において、直前の抽選処理で決定した当選カードの属性に応じて異なる図9(a)~図9(e)に示す動画を、ユーザ端末80に表示する。図9(a)~図9(e)に示す動画は、図9(a)が最も輝きの少ない球体を表す動画であり、図9(a)、図9(b)、図9(c)、図9(d)、図9(e)の順番に球体の輝きが増加し、図9(e)が最も輝きの大きい球体を表す動画となっている。
【0071】
図9(a)~図9(e)に示す動画のうち、どの動画をカード提示前演出処理に用いるかについては、図2に示す抽選カード記憶部30が記憶するカード属性情報33に基づき決定される。カード属性情報33は、抽選処理前から抽選対象としてカード群31に含まれる各トレーディングカードに関連付けてサービス提供者サーバ20の抽選カード記憶部が記憶する情報であり、たとえば、トレーディングカードのレア度、市場取引価格帯、格付けなどが挙げられる。
【0072】
たとえば、トレーディングカード抽選システム10は、直前の抽選処理で決定した当選カードのレア度が低い場合は、図9(a)や図9(b)に示す動画を、カード提示前演出処理としてユーザ端末80に表示する。一方、トレーディングカード抽選システム10は、直前の抽選処理で決定した当選カードのレア度が高い場合は、図9(d)や図9(e)に示す動画を、カード提示前演出処理としてユーザ端末80に表示する。このようなトレーディングカード抽選システム10は、当選カードのレア度などの当選カードの属性に応じた動画を、ユーザ端末80に表示することにより、抽選結果を知るまでの間のユーザの期待感を高め、サービスのエンターテイメント性を高めることができる。
【0073】
図10は、ステップS007で行われるカード提示前演出処理の他の一例を示す概念図である。図10に示す例では、トレーディングカード抽選システム10は、図10(a)から図10(c)に示すようなスクイーズ演出画面57a~57cをユーザ端末80に表示する。
【0074】
図10に示すスクイーズ演出では、トレーディングカード抽選システム10は、まず図10(a)に示すスクイーズ演出画面57aのように、不透明シート画像45により当選カードの画像32dの全体を隠した状態で、ユーザ端末80に表示する。不透明シート画像45は、ユーザ端末80からの入力操作により表示位置を当選カードの画像32dに対してスライド移動させることができる。具体的には、不透明シート画像45に「OPEN」の文字と方向を示す記号46が表示されており、ユーザは、不透明シート画像45をドラッグすることにより、ユーザが求める量だけ、不透明シート画像45を下方に移動させることができる。
【0075】
図10(b)に示すスクイーズ演出画面57bは、図10(a)に示す状態から、ユーザが不透明シート画像45をドラッグした場合におけるユーザ端末80の表示状態を示している。図10(b)に示すように、トレーディングカード抽選システム10は、ユーザ端末80からの入力信号(不透明シート画像45のドラッグ)に応じて、不透明シート画像45の下に隠れていた当選カードの画像32dの少なくとも一部を、不透明シート画像45から露出させてユーザ端末80に表示する。
【0076】
図10(b)に示すように、ある程度不透明シート画像45から当選カードの画像32dの一部が露出すると、ユーザは、スクイーズ演出中の当選カードが自分の目当てのカードであるかどうかについて、見当をつけることが可能になる。図10に示すスクイーズ演出では、ユーザは、さらに不透明シート画像45をドラッグし、図10(c)に示すスクイーズ演出画面57cのように当選カードの画像32dの大部分または全体を露出させ、当選カードを確認することができる。
【0077】
一方、図10に示すスクイーズ演出では、図10(a)~図10(c)に示すように、ステップS007のカード提示前演出処理を演出中にスキップして当選カードの提示処理へ進むためのユーザインターフェース44が設けられている。ユーザは、カード提示前演出処理をスキップして、すぐに当選カードを確認したい場合、ユーザ端末80において「result」と表示されるユーザインターフェース44を選択する。「result」のユーザインターフェース44が選択されたとの操作信号が入力されると、トレーディングカード抽選システム10は、カード提示前演出処理をスキップしてステップS008の当選カード提示処理へ進む。
【0078】
また、図10に示すスクイーズ演出では、図10(a)~図10(c)に示すスクイーズ演出中の当選カードの画像32dを、スクイーズ演出中の状態のまま保存することができる。例えば、ユーザは、「on hold」ど表示されるユーザインターフェース43を選択することにより、その当選カードについてのカード提示前演出処理(ステップS007)および当選カード提示処理(ステップS008)を保留することができる。
【0079】
「on hold」のユーザインターフェース43が選択されたとの操作信号が入力されると、トレーディングカード抽選システム10は、スクイーズ演出中の当選カードの画像32dを、スクイーズ演出中の状態のまま、ユーザ情報記憶部24にユーザカード情報25として記憶する。このように、トレーディングカード抽選システム10は、カード提示前演出処理(ステップS007)や当選カード提示処理(ステップS008)を保留する機能を有している。また、カード提示前演出処理(ステップS007)や当選カード提示処理(ステップS008)が保留されることにより、当選カードを保有するかしないかのユーザの判断も保留される。そのため、ユーザは、たとえば所定の当選カードの確認作業を後回しにして、他のカード群に対する抽選や他の当選カードの確認を先に行うなど、トレーディングカードの抽選および当選カードの確認の順序や、当選カードを保有するかマイルに交換するか(図11参照)の判断の順序を、自由にコントロールすることができる。
【0080】
なお、トレーディングカード抽選システム10は、カード提示前演出処理(ステップS007)として、図9に示すような動画の演出と、図10に示すようなスクイーズ演出とを両方おこなってもよく、いずれか一方を行ってもよい。また、トレーディングカード抽選システム10は、ユーザの設定により、カード提示前演出処理を行うか否か、およびカード提示前演出のタイプを選択可能であってもよい。また、トレーディングカード抽選システム10は、カード提示前演出処理(ステップS007)として、スクラッチ演出を行ってもよい。スクラッチ演出では、図10(a)に示すように、不透明シート画像45により当選カードの画像32dの全体を隠した状態でユーザ端末80に表示したのち、ユーザ端末80からの入力操作により、不透明シート画像45を部分的に透明化させる。たとえば、スクラッチ演出では、不透明シート画像45のうち、タッチパネルにおいて指でタッチされた部分や、ポインタでドラッグされた部分を透明化することにより、当選カードの画像32dを不透明シート画像45から徐々に露出させて表示させることができる。また、不透明シート画像45のデザインは、無地のもののみには限定されず、地模様があるもの、所定の絵柄を表示するものなど、任意のデザインとすることができる。
【0081】
図4に示すように、トレーディングカード抽選システム10は、当選カードの抽選処理(ステップS004~ステップS006)およびカード提示前演出処理(ステップS007)の次に、当選カード提示処理を行う(ステップS008)。ただし、カード提示前演出処理(ステップS007)において、ユーザにより当選カード提示処理を保留する旨の操作信号が入力された場合は、この限りではない。
【0082】
図11は、ステップS008で行われる当選カード提示処理においてユーザ端末80に表示される表示画面(当選カード提示画面58)の一例を示す概念図である。図11に示すように、ステップS008の当選カード提示処理では、トレーディングカード抽選システム10は、ステップS004~ステップS006で行われる当選カードの抽選処理により決定した当選カードをユーザ端末80に提示して、抽選の結果を知らせる。
【0083】
図11に示すように、当選カード提示処理では、ユーザに対して、当選カードの画像32dをユーザ端末80に表示することにより、当選カードの提示を行う。当選カード提示処理では、当選カードの画像32dと合わせて、当選カードのカード名47など、当選カードに関連する情報が表示される。当選カードの画像32dは、サービス提供者サーバ20における抽選カード記憶部30にカード画像情報32として記憶されており、当選カードのカード名47は、同じく抽選カード記憶部30に、カード属性情報33として記憶されている。トレーディングカード抽選システム10は、サービス提供者サーバ20の抽選カード記憶部30から、当選カードに関する情報を読み出し、ユーザ端末80に表示する。
【0084】
図4に示すように、トレーディングカード抽選システム10は、ステップS008で提示した当選カードについて、ユーザが当選カードを保有するか、保有しないか、あるいはその判断を保留するかを、ユーザが選択する当選カード保有判断処理(ステップS009)を行う。
【0085】
すなわち、図11に示すように、当選カード提示画面58では、当選カードを保有する旨のユーザの判断を伝えるための「獲得確定」のユーザインターフェース49と、当選カードを「マイル」に交換して当選カードを保有しない旨のユーザの判断を伝えるための「マイル交換200Pt」のユーザインターフェース48と、が表示される。また、当選カード提示画面58では、当選カードをユーザが保有するかしないかの判断をユーザが保留する旨のユーザの判断を伝えるための「保留」のユーザインターフェース43が、「獲得確定」のユーザインターフェース49および「マイル交換200Pt」のユーザインターフェース48と合わせて表示される。
【0086】
ここで、トレーディングカード抽選システム10における「マイル」は、サービス提供者に対して使用できる交換価値であるが、プレイ購入のために使用するユーザのポイント(保有ポイント85)とは区別して管理される。たとえば、ユーザは、当選カードを保有する権利を放棄する代わりに得た「マイル」を使って、ユーザが保有する当選カードを自宅まで配送してもらうサービスを受けることができる。また、「マイル」は、保有ポイント85と同様にトレーディングカードの抽選に関するプレイ購入のために使用可能であるか、または保有ポイント85に交換可能であってもよい。さらに、「マイル」をプレイ購入に使用する場合、使用できるカード群31や使用期間について、ステップS102(図13図14)で購入するポイント35とは異なる制限があってもよい。
【0087】
当選カード保有判断処理(ステップS009)において、トレーディングカード抽選システム10は、図11に示すようなユーザインターフェース43、48、49を表示するユーザ端末80からの入力に応じて、ユーザのカード保有に関する判断を受け取る。また、トレーディングカード抽選システム10では、図2に示すサービス提供者サーバ20が、ユーザ端末80から入力されたユーザの判断を、ユーザ情報記憶部24におけるユーザカード情報25(図3参照)として記憶する。
【0088】
図3は、サービス提供者サーバ20のユーザ情報記憶部24に記憶される情報の一部であるユーザカード情報25を示す概念図である。ユーザカード情報25は、各ユーザが、トレーディングカード抽選システム10により与えられたトレーディングカードに関する情報を記憶する。たとえば、ユーザカード情報25は、抽選により与えられたトレーディングカードである当選カードおよびラストワンカードの情報を、保留カード情報26、引渡待ちカード情報27、引渡中カード情報28、引渡済カード情報29などに分類して記憶する。
【0089】
トレーディングカード抽選システム10は、当選カード保有判断処理(ステップS009)において、保有するかしないかの判断をユーザが保留する旨の意思を示した当選カードについては、保留カード情報26としてその当選カードの情報を記憶する。また、当選カード保有判断処理(ステップS009)において、ユーザが保有する旨の判断を受け取った当選カードについては、引渡待ちカード情報27として、その当選カードの情報を記憶する。一方、当選カード保有判断処理(ステップS009)において、当選カードを「マイル」に交換して保有しない旨の意思表示を示した当選カードについては、ユーザカード情報25として記憶しないか、または、保留カード情報26から削除する。
【0090】
図3に示すユーザカード情報25は、図14に示すように、ホーム画面(ステップS001)からメニューを選択することにより、ユーザがユーザ端末80に表示させることができる。図12は、図14に示すステップS103においてユーザ端末80の表示部81に表示されるユーザカード情報表示画面59の表示内容の一例を示す。
【0091】
図12に示すように、トレーディングカード抽選システム10は、ユーザ端末80からの操作信号に応じて、保留カード情報26、引渡待ちカード情報27、引渡中カード情報28、引渡済カード情報29として登録される当選カードの情報を、ユーザ端末80に表示する。
【0092】
図12では、ユーザカード情報25のうち保留カード情報26をユーザ端末80に表示した状態を示している。保留カード情報26としては、当選カード保有判断処理(ステップS009)において、保有するかしないかの判断をユーザが保留する旨の意思を示した当選カードの情報と、図10に示すスクイーズ演出処理において、カード提示前演出処理(ステップS007)および当選カード提示処理(ステップS008)を保留した当選カードの情報が記憶されている。
【0093】
図12に示すように、ユーザカード情報25を表示する際、スクイーズ演出処理においてカード提示前演出処理(ステップS007)および当選カード提示処理(ステップS008)を保留した当選カードについては、スクイーズ演出中の状態のまま表示される。ユーザは、図12に示す「選択カードスクイーズ」のユーザインターフェース61を、保留カード情報26において不透明シート画像45に隠れた状態で保存される所定の当選カードに対して選択することにより、選択した当選カードについて、図10に示すスクイーズ演出を再開させることができる(図4のステップS0007)。
【0094】
また、トレーディングカード抽選システム10では、図12に示すユーザカード情報25の表示画面でも、図13に示す当選カードの表示画面と同様に、当選カードをユーザが保有するか、当選カードを「マイル」に交換して保有しないか、その判断を保留するかを選択する当選カード保有判断処理を行うことができる。すなわち、保留カードを表示する画面では、当選カードを保有する旨のユーザの判断を伝えるための「選択カード獲得確定」のユーザインターフェース49aと、当選カードを「マイル」に交換して当選カードを保有しない旨のユーザの判断を伝えるための「選択カードマイル交換」のユーザインターフェース48aと、が表示される。トレーディングカード抽選システム10は、図12に示すようなユーザインターフェース48a、49bを表示するユーザ端末80からの入力に応じて、ユーザのカード保有に関する判断を受け取り、その判断をサービス提供者サーバ20が記憶するユーザカード情報25に反映する。
【0095】
また、トレーディングカード抽選システム10は、ユーザカード情報25の表示画面で、ユーザが保有しており引渡待ちカード情報として記憶される当選カードについて、ユーザの自宅等への発送を受け付ける。ユーザからの発送を受け付けた当選カードの情報は、引渡待ちカード情報27から削除され、引渡中カード情報28として記憶される。さらに、発送を受け付けた後、配送業者等によりユーザへ送り届けられた当選カードの情報については、引渡中カード情報28から削除され、引渡済カード情報29として記憶される。
【0096】
図11および図12に示すように、トレーディングカード抽選システム10では、ユーザが当選カードについて、その当選カードを保有するか、当選カードを「マイル」に交換して保有しないかを選択できる。ユーザは、抽選の結果与えられた当選カードがお目当ての当選カードで無い場合、当選カードを「マイル」に交換して、その「マイル」で別の当選カードの配達サービスなどを受けることができる。また、サービス提供者は、当選カードの配達数を減らすことができるため、双方にメリットがある。
【0097】
また、トレーディングカード抽選システム10では、当選カードを保有するか、当選カードを「マイル」に交換して保有しないかの判断を、保留することができる。これにより、たとえば、ユーザは、所定の当選カードを保有するか、その当選カードを「マイル」に交換して保有しないかの判断を、その後の抽選処理により得られる他の当選カードを確認してから決めることが可能であり、より戦略的な購入行動を行うことができる。なお、トレーディングカード抽選システム10は、当選カードを保有するか、当選カードを「マイル」に交換して保有しないかの判断を保留できる期限(たとえば当選から24時間)を定めてもよい。また、この場合、保留期限が到来した当選カードについては、自動的に「マイル」に交換されたり、これとは反対に、自動的に当選カードの保有が確定したりするように設定することも可能である。
【0098】
また、図10および図13に示すように、トレーディングカードシステム10では、当選カード提示処理(ステップS008)後の当選カードに対してだけでなく、当選カード提示処理(ステップS008)前の当選カードに対しても、当選カード保有判断処理のうち少なくとも当選カードを保有するかしないかの判断をユーザが保留する処理を行うことができる。そのため、ユーザは、たとえば所定の当選カードの確認作業を後回しにして、他のカード群に対する抽選や他の当選カードの確認を先に行うなど、トレーディングカードの抽選および当選カードの確認の順序をコントロールすることができる。
【0099】
トレーディングカード抽選システム10において、抽選対象となるカード群31(図2参照)の情報は、サービス提供者自身によってサービス提供者サーバ20にアップロードされてもよいが、サービス提供者とは異なる他のカード提供者が、抽選対象となるカード群31の情報をアップロード可能であってもよい。たとえば、サービス提供者とは異なるカード提供者も、図1に示すカード提供者端末96から、カード群31の情報をサービス提供者サーバ20にアップロードするアップロード処理を行うことができる。このようなトレーディングカード抽選システム10では、複数の提供者がカード群31をユーザに提供することができるため、抽選可能なカード群31の品ぞろえを増加させ、より魅力的なサービスをユーザに提供できる。
【0100】
以上、実施形態を挙げて本発明に係るトレーディングカード抽選システム10およびトレーディングカード抽選プログラムについて説明してきたが、本発明は上述した実施形態のみには限定されず、他の多くの実施形態や実施例を含むことは言うまでもない。たとえば、抽選対象となるトレーディングカードは、印刷等された実物のカードであってもよく、複製がコントールされる画像等を含む電子データによる電子カードであってもよい。
【符号の説明】
【0101】
10…トレーディングカード抽選システム
20…サーバ
22…演算部
23…通信部
24…ユーザ情報記憶部
25…ユーザカード情報
26…保留カード情報
27…引渡待ちカード情報
28…引渡中カード情報
29…引渡済カード情報
30…抽選カード記憶部
31…カード群
32…カード画像情報
32a…カード券面画像
32b…個別カード券面画像
32c…個別カード券面画像
32d…当選カードの画像
33…カード属性情報
34…カード総数
35、35a…ポイント
36…ラストワンカード画像
37…抽選カード状況(残カード)
38…カード残数
39…ALLポイント
80…ユーザ端末
81…表示部
82…入力部
83…演算部
84…通信部
85…保有ポイント
86…ユーザ名
41…抽選回数
47…カード名
45…不透明シート画像
46…記号
43、44、48、49、61…ユーザインターフェース
51…ポイント購入画面
52…ホーム画面
53…第1のカード提示画面
54…第2のカード提示画面
55…第3のカード提示画面
57a~57c…スクイーズ演出画面
58…当選カード提示画面
59…ユーザカード情報表示画面
92…通信ネットワーク
96…提供者端末
【要約】
【課題】サービス提供者と利用者であるユーザとの信頼関係を醸成しつつゲーム性を高める
【解決手段】サービス提供者のサーバと、前記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するユーザ端末とを制御して、トレーディングカードの抽選を行うトレーディングカード抽選プログラムであって、複数のトレーディングカードを含むカード群を、前記カード群に対する抽選に必要な対価とともに、前記ユーザ端末に提示するカード群提示処理と、所定の対価との交換により抽選を行い、前記カード群に含まれるトレーディングカードの中から当選カードを決定する抽選処理と、前記当選カードを前記ユーザ端末に提示して抽選の結果を知らせる当選カード提示処理と、を行い、前記カード群提示処理では、前記カード群に初期的に含まれるカード総数とカード残数と、を前記ユーザ端末に提示するトレーディングカード抽選プログラム。
【選択図】図5
図1
図2
図3
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図5
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