(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/16 20060101AFI20240926BHJP
G08G 1/0968 20060101ALI20240926BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
G08G1/16 A
G08G1/0968
G01C21/26 C
(21)【出願番号】P 2022129180
(22)【出願日】2022-08-15
【審査請求日】2023-08-16
(73)【特許権者】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】打越 忠宏
(72)【発明者】
【氏名】大石 将仁
(72)【発明者】
【氏名】大西 一輝
【審査官】宮本 礼子
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-304836(JP,A)
【文献】国際公開第2014/024258(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析する解析部と、
前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する判定部と、
1以上の前記表示装置を制御する表示制御部とを備え、
前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、
前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させ
、
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所とを抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づき、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所との同一性を判定する
表示制御装置。
【請求項2】
1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析する解析部と、
前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する判定部と、
1以上の前記表示装置を制御する表示制御部とを備え、
前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、
前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させ、
前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とを1つの表示情報に纏め、纏めた前記1つの表示情報を前記所定の表示装置に表示させる
表示制御装置。
【請求項3】
1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析する解析部と、
前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する判定部と、
1以上の前記表示装置を制御する表示制御部と、
記憶部
とを備え、
前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、
前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させ、
前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記1つの表示情報を纏めるための元データのリストを前記記憶部に保存し、前記元データのリストを1以上の前記表示装置に表示させる
表示制御装置。
【請求項4】
前記第1表示情報及び前記第2表示情報は、テキスト情報を含み、
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれから単語を抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報から抽出した単語と、前記第2表示情報から抽出した単語との同一性を判定する
請求項1
~3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれから図形及び/又は文字列を抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報から抽出した図形及び/又は文字列と、前記第2表示情報から抽出した図形及び/又は文字列との同一性を判定する
請求項1
~3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、前記第1表示情報の提供元と前記第2表示情報の提供元とを抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報の提供元と、前記第2表示情報の提供元との同一性を判定する
請求項1
~3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、前記第1表示情報を生成した時点と、前記第2表示情報を生成した時点とを抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報を生成した時点と、前記第2表示情報を生成した時点との同一性を判定する
請求項1
~3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記解析部は、人工知能を使用した解析アルゴリズムを用いて前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析し、
前記判定部は、人工知能を使用した判定アルゴリズムを用いて、前記解析部が解析した結果に基づき、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する
請求項1
~3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記表示制御部が前記表示装置に前記第1表示情報を既に表示させている場合、前記表示制御装置がさらに前記第2表示情報を取得すると、
前記解析部は、さらに取得した前記第2表示情報を解析し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、さらに取得した前記第2表示情報と、前記表示装置に既に表示させている前記第1表示情報との同一性を判定し、
前記判定部が同一であると判定した場合、前記表示制御部は、既に表示させている前記第1表示情報を継続して前記表示装置に表示させる
請求項1~
3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記第1外部装置と前記第2外部装置とは予め優先順位が設定され、
前記表示制御部が前記表示装置に前記第1表示情報を既に表示させている場合、前記表示制御装置がさらに前記第2表示情報を取得すると、
前記解析部は、さらに取得した前記第2表示情報を解析し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、さらに取得した前記第2表示情報と、前記表示装置に既に表示させている前記第1表示情報との同一性を判定し、
前記判定部が同一であると判定した場合、
前記表示制御部は、前記第1外部装置が前記第2外部装置よりも優先順位が高ければ、さらに前記第1外部装置の前記第1表示情報を継続して前記表示装置に表示させ、
前記表示制御部は、前記第1外部装置が前記第2外部装置よりも優先順位が低ければ、さらに前記第2外部装置の前記第2表示情報を前記第1外部装置の前記第1表示情報の代わりに前記表示装置に表示させる
請求項1~
3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項11】
1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析することと、
解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定することと、
1以上の前記表示装置を制御することと、
前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、
前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させ
ることと、
前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所とを抽出することと、
解析した結果に基づき、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所との同一性を判定することとを含む
表示制御方法。
【請求項12】
1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析することと、
解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定することと、
1以上の前記表示装置を制御することと、
前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、
前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させることと、
前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とを1つの表示情報に纏め、纏めた前記1つの表示情報を前記所定の表示装置に表示させることとを含む
表示制御方法。
【請求項13】
1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析することと、
解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定することと、
1以上の前記表示装置を制御することと、
前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、
前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させることと、
前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記1つの表示情報を纏めるための元データのリストを記憶部に保存し、前記元データのリストを1以上の前記表示装置に表示させることとを含む
表示制御方法。
【請求項14】
請求項
11~13のいずれか1項に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示制御装置、表示制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のセンサから受信したセンサ情報を画面へ表示する情報生成装置が開示されている。この情報生成装置は、センサ情報取得部が取得した複数のセンサ情報に基づいて、複数のセンサの各々が同一の所定エリアに存在する対象物を検出しているか否かを判断する判断部と、判断部の判断結果が肯定的であり、かつ複数のセンサが検出した対象物が同一の対象物か否かを判断するための所定の条件を満たさない場合に、複数のセンサの各々が検出した対象物を別個に表示するための第1表示情報を生成し、判断結果が肯定的であり、かつ所定の条件を満たす場合に、第1表示情報の表示態様とは異なる表示態様で複数のセンサの各々が検出した対象物を表示するための第2表示情報を生成する表示情報生成部とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の情報生成装置では、複数のセンサのそれぞれから受信したセンサ情報が同一である場合であっても、それぞれのセンサ情報が表示装置に表示されてしまうという課題がある。
【0005】
そこで、本開示では、同様の交通に関する情報を複数取得した場合であっても、重複表示を抑制することができる表示制御装置、表示制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る表示制御装置は、1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析する解析部と、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する判定部と、1以上の前記表示装置を制御する表示制御部とを備え、前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させ、前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所とを抽出し、前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づき、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所との同一性を判定する。
また、本開示の一態様に係る表示制御装置は、1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析する解析部と、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する判定部と、1以上の前記表示装置を制御する表示制御部とを備え、前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させ、前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とを1つの表示情報に纏め、纏めた前記1つの表示情報を前記所定の表示装置に表示させる。
また、本開示の一態様に係る表示制御装置は、1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析する解析部と、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する判定部と、1以上の前記表示装置を制御する表示制御部と、記憶部とを備え、前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させ、前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記1つの表示情報を纏めるための元データのリストを前記記憶部に保存し、前記元データのリストを1以上の前記表示装置に表示させる。
【0007】
また、本開示の一態様に係る表示制御方法は、1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析することと、解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定することと、1以上の前記表示装置を制御することと、前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させることと、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所とを抽出することと、解析した結果に基づき、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所との同一性を判定することとを含む
また、本開示の一態様に係る表示制御方法は、1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析することと、解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定することと、1以上の前記表示装置を制御することと、前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させることと、前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とを1つの表示情報に纏め、纏めた前記1つの表示情報を前記所定の表示装置に表示させることとを含む。
また、本開示の一態様に係る表示制御方法は、1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析することと、解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定することと、1以上の前記表示装置を制御することと、前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させることと、前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記1つの表示情報を纏めるための元データのリストを記憶部に保存し、前記元データのリストを1以上の前記表示装置に表示させることとを含む。
【0008】
また、本開示の一態様に係るプログラムは、表示制御方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の表示制御装置等によれば、同様の交通に関する情報を複数取得した場合であっても、重複表示を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、車両に搭載された車載システムを示す模式図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る車載システムを示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る表示制御装置を示すブロック図である。
【
図4A】
図4Aは、交通に関する情報のデータ構造を示す図である。
【
図5】
図5は、実施の形態の表示制御装置を適用しない場合の表示装置の表示態様と、実施の形態の表示制御装置を適用した場合の表示装置の表示態様とを示す図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係る表示制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施の形態の変形例1に係る表示制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施の形態の変形例2に係る表示制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、表示装置に表示した元データのリスト等である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
【0013】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0014】
(実施の形態)
<構成及び機能>
まず、本実施の形態の車載システム1について、
図1~
図5を用いて説明する。
【0015】
図1は、車両2に搭載された車載システム1を示す模式図である。
図2は、実施の形態に係る車載システム1を示すブロック図である。
図3は、実施の形態に係る表示制御装置20を示すブロック図である。
図4Aは、交通に関する情報のデータ構造を示す図である。
図4Bは、交通に関する情報の構成を示す図である。
図5は、実施の形態の表示制御装置20を適用しない場合の表示装置30の表示態様と、実施の形態の表示制御装置20を適用した場合の表示装置30の表示態様とを示す図である。
図5の(a)は、従来技術によって同一の複数の表示情報を表示装置30にそれぞれ表示した場合を示している。
図5の(b)は、本実施の形態の表示制御装置20によって同一の複数の表示情報を1つの表示情報にして所定の表示装置30に表示した場合を示している。
【0016】
図1に示すように、車載システム1は、複数の映像を1以上の表示装置30の表示画面のそれぞれに表示することができる。車載システム1では、自動的に又は搭乗者による手動で、1以上の表示装置30のそれぞれに表示する複数の映像を設定することができる。
【0017】
また、車載システム1は、1以上の表示装置30が配置された車両2等に用いられる。このため、本実施の形態では、複数の映像は、アプリケーションに基づいて表示される画像である。例えば、複数の映像は、車両用計器、車載機器の作動状況、ナビゲーション情報、撮像画像、周辺車両情報等の情報を含んでいる。車両用計器は、スピードメータ、方向指示表示灯、警告灯、オドメータ、シフトポジション、燃料計、水温計等である。車載機器は、例えば、音響装置、車載点灯装置及びシート装置等である。ナビゲーション情報は、運転者に対して車両2の走行時に現在位置及び目的地への経路案内等を行なうための情報である。撮像画像は、車両2に搭載された撮像装置が車両2の周囲又は車室内を撮像した画像である。周辺車両情報は、車両2の周囲に存在している他車両の有無、台数、速度及び車両2から他車両までの距離等を示す情報である。
【0018】
具体的には、
図2及び
図3に示すように、車載システム1は、通信装置41と、表示制御装置20と、複数の表示装置30とを備えている。
【0019】
[通信装置41]
通信装置41は、車両2の外部ネットワークを介して、第1外部装置11、及び、第2外部装置12と無線通信可能な通信インターフェイスである。
【0020】
ここで、第1外部装置11は、車外の通信装置41であり、例えば、屋外に配置されているインフラストラクチャシステム、車外の人が所持しているスマートフォン等の端末装置、車両2以外の別の車両2等である。また、第2外部装置12は、第1外部装置11とは別の車外の通信装置41であり、例えば、屋外に配置されているインフラストラクチャシステム、車外の人が所持しているスマートフォン等の端末装置、車両2以外の別の車両2等である。
【0021】
通信装置41は、第1外部装置11が送信した交通に関する情報であって、1以上の表示装置30のいずれかに表示するための第1表示情報を取得したり、第2外部装置12が送信した交通に関する情報であって、1以上の表示装置30のいずれかに表示するための第2表示情報を取得したりすることができる。通信装置41は、取得した第1表示情報及び第2表示情報を取得するたびに、取得した第1表示情報及び第2表示情報を表示制御装置20へ出力する。本実施の形態では、通信装置41は、第1外部装置11及び第2外部装置12と無線通信して表示情報を取得する場合を例示しているが、さらに別の外部装置から表示情報を取得する場合もある。なお、本実施の形態では、第1表示情報及び第2表示情報を総称して表示情報という場合がある。
【0022】
ここで、第1表示情報は、第1外部装置11がセンサ等によって取得した交通に関する情報である。第2表示情報は、第2外部装置12がセンサ等によって取得した交通に関する情報である。交通に関する情報は、車両2の安全性及び走行に関わる情報であり、道路上に発生した事故情報、渋滞情報、障害物の存在を示す情報、交通規制を示す情報等を示す。また、交通に関する情報は、車両2の周辺の店舗の情報を含んでいてもよい。交通に関する情報の形式は、テキスト情報、画像情報、描画コマンド等である。
【0023】
[表示制御装置20]
表示制御装置20は、1以上の表示装置30を有する車両2に配置されており、1以上の表示装置30に表示する表示情報等を示す映像の表示態様を調節して制御することができる。
【0024】
具体的には、表示制御装置20は、入出力部21と、解析部22と、判定部23と、表示制御部24と、記憶部25とを有している。
【0025】
入出力部21は、車載ネットワークに接続され、通信装置41及び1以上の表示装置30等と通信可能である。入出力部21は、通信装置41が第1表示情報及び第2表示情報を取得するたびに、通信装置41を介して第1表示情報及び第2表示情報を取得する。また、後述するが、入出力部21は、表示制御部24が描画した映像を表示装置30に出力することもできる。
【0026】
解析部22は、第1外部装置11が送信した第1表示情報と、第2外部装置12が送信した第2表示情報とを入出力部21から取得する。解析部22は、取得した第1表示情報及び第2表示情報をそれぞれ解析する。
【0027】
具体的には、(1)解析部22は、
図4Aに示すように、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれから単語(文字)を抽出することができてもよい。
【0028】
また、(2)解析部22は、
図4Aに示すように、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれから図形及び/又は文字列を抽出することができてもよい。
【0029】
また、(3)解析部22は、
図4Bに示すように、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報のヘッダに記載されている第1表示情報の提供元、及び、第2表示情報のヘッダに記載されている第2表示情報の提供元を抽出することができてもよい。
【0030】
また、(4)解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報を生成した時点と、第2表示情報を生成した時点とを抽出することができてもよい。
【0031】
また、(5)解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報を解析することで、1以上の表示装置30において、第1表示情報を表示させる表示場所と、第2表示情報を表示させる表示場所とを抽出してもよい。表示場所とは、1つの表示装置30の場合は、表示画面のうちの表示位置を示し、2以上の表示装置30の場合は、2以上の表示装置30のうちの表示情報を表示させる表示装置30をさらに示している。
【0032】
また、(6)第1表示情報がテキスト情報を含み、第2表示情報が画像情報を含んでいる場合、解析部22は、第1表示情報を解析して単語を抽出し、第2表示情報を解析して文字列を抽出してもよい。
【0033】
また、解析部22は、上述の(1)~(6)を、2以上組み合わせて実行してもよい。
【0034】
また、解析部22は、人工知能を使用した解析アルゴリズムを用いて第1表示情報と第2表示情報とを解析し、上述の(1)~(6)を実現してもよい。例えば、解析部22は、解析アルゴリズムを用いて過去のサンプルデータを機械学習して得た学習モデルに従って決定してもよい。過去のサンプルデータ(表示情報)は、表示情報に対する解析した結果を学習した教師データである。解析アルゴリズムの学習は、1つ以上の統計的な公知の分類技術を用いて実行されてもよい。なお、解析部22は、解析した結果がフィードバックされることで、解析アルゴリズムを更新してもよい。
【0035】
また、解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報を解析すると、解析した第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれのタグを生成する。タグとは、表示情報の内容を適切に示す目印である。解析部22は、解析した結果、及び、生成したタグを、表示情報に紐付けた状態で記憶部25に記憶させる。
【0036】
また、解析部22は、表示情報、解析した結果、及び、タグを判定部23に出力する。
【0037】
判定部23は、少なくとも解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定する。ここで、同一とは、完全に同一である場合の他に、実質的に同一である場合を含む。また、同一とは、所定割合以上同一であれば同一であると判定部23が判定してもよい。
【0038】
具体的には、判定部23は、第1表示情報及び第2表示情報がテキスト情報であるという解析結果の場合、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報から抽出した単語と、第2表示情報から抽出した単語との同一性を判定してもよい。
【0039】
また、判定部23は、第1表示情報及び第2表示情報が画像情報であるという解析結果の場合、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報から抽出した図形及び/又は文字列と、第2表示情報から抽出した図形及び/又は文字列との同一性を判定してもよい。
【0040】
また、判定部23は、解析部22が表示情報の提供元を解析した結果に基づいて、第1表示情報の提供元と、第2表示情報の提供元との同一性を判定してもよい。
【0041】
また、判定部23は、解析部22が表示情報の生成された時点を解析した結果に基づいて、第1表示情報を生成した時点と、第2表示情報を生成した時点との同一性を判定してもよい。
【0042】
また、判定部23は、解析部22が表示装置30に表示させる表示場所を解析した結果に基づき、1以上の表示装置30において、第1表示情報を表示させる表示場所と、第2表示情報を表示させる表示場所との同一性を判定してもよい。
【0043】
また、判定部23は、人工知能を使用した判定アルゴリズムを用いて、解析部22が解析した結果に基づき、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定してもよい。例えば、判定部23は、判定アルゴリズムを用いて過去のサンプルデータを機械学習して得た学習モデルに従って決定してもよい。過去のサンプルデータ(判定結果)は、解析結果に対する判定結果を学習した教師データである。判定アルゴリズムの学習は、1つ以上の統計的な公知の分類技術を用いて実行されてもよい。なお、判定部23は、判定結果がフィードバックされることで、判定アルゴリズムを更新してもよい。
【0044】
判定部23は、判定した結果を記憶部25に記憶させる。また、判定部23は、判定した結果と、第1表示情報及び第2表示情報と、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれのタグとを表示制御部24に出力する。
【0045】
表示制御部24は、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、第1表示情報と第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の表示装置30のうちの所定の表示装置30に表示させる。所定の表示装置30は、後述する
図1の、カーナビゲーションシステム30aと、左サイドミラー30b及び右サイドミラー30cとして機能する電子ミラーシステムと、複数のマルチインフォメーションディスプレイ30d、30e、30f等のいずれかの表示装置である。また、単に表示装置30という場合は、いずれかの表示装置の総括名称である。このため、表示装置30と所定の表示装置30とは、同一の符号を付していても完全に物理的に同一の表示装置となることを意味しない。
【0046】
具体的には、表示制御部24は、第1表示情報と第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を描画処理した映像を生成する。描画処理では、明るさ(明度)、コントラスト、ガンマ値、色調等を調整する。また、表示制御部24は、描画処理を実行する際に、第1表示情報及び第2表示情報と、第1表示情報及び第2表示情報のタグとを記憶部25に記憶する。表示制御部24は、生成した表示情報を示す映像を表示装置30に表示させる。
【0047】
また、表示制御部24は、
図5の(b)に示すように、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、第1表示情報と第2表示情報とを1つの表示情報に纏め、纏めた1つの表示情報を所定の表示装置30に表示させてもよい。つまり、表示制御部24は、1つの表示情報を描画処理した映像を生成し、生成した映像を所定の表示装置30に表示させてもよい。これにより、表示装置30には、同一の表示情報が重複して表示されてしまうことを抑制できる。
【0048】
図2及び
図3に示すように、記憶部25は、解析部22が解析した結果、表示情報のタグ等を記憶する。記憶部25は、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等である。
【0049】
また、車載システム1は、ナビゲーションシステム42と、路面状況検知システム43と、障害物検知システム44とを備えていてもよい。ナビゲーションシステム42、路面状況検知システム43、及び、障害物検知システム44は、車載ネットワークに接続されている。
【0050】
ナビゲーションシステム42は、地図データ上において、GPS(Global Positioning System)信号を分析して車両2の現在位置及び進行方向を特定したり、目的地及び目的地までのルートを登録することにより、現在位置から目的地までの道案内をしたりするシステムである。ナビゲーションシステム42は、現在位置、進行方向及び道案内を表示装置30に表示させることができる。
【0051】
路面状況検知システム43は、測定光を出射する光源と及び受光素子とを有するセンサによって車両2が走行する路面状況を検知するシステムである。路面状況検知システム43は、検知した路面状況を表示装置30に表示させることができる。
【0052】
障害物検知システム44は、ライダーセンサ、ソナーユニット等のセンサによって車両2の周囲に存在する障害物を検知し、障害物との衝突を回避するためのシステムである。障害物検知システム44は、検知した障害物までの距離を表示装置30に表示させることができる。
【0053】
[表示装置30]
複数の表示装置30は、液晶ディスプレイ等を搭載したPC(Personal Computer)、スマートフォン等の携帯端末、車両2に搭載されるカーナビゲーションシステム、電子ミラーシステム、マルチインフォメーションディスプレイ等の表示器である。
【0054】
図1では、複数の表示装置30として、車幅の中央部分に配置されたカーナビゲーションシステム30aと、左サイドミラー30b及び右サイドミラー30cとして機能する電子ミラーシステムと、複数のマルチインフォメーションディスプレイ30d、30e、30fとを例示している。車両2の搭乗者が一度に複数の表示装置30を纏めて見ることができるように、これら表示装置30は、並べられて配置されている。
【0055】
図1に示すように、複数の表示装置30が車両2に並んで設けられる場合、複数の表示装置30は、車載システム1によって連携されて制御されることで単一の映像を表示したり、それぞれが個別に映像を表示したりすることができる。
【0056】
複数の表示装置30は、表示画面に映像を表示することができるディスプレイである。複数の表示装置30は、例えば、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示パネルである。複数の表示装置30は、例えば、カーナビゲーション用の地図、各種車載機器のメニュー画像、又は、検索画像等の映像を操作するためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。
【0057】
<処理動作>
次に、本実施の形態に係る表示制御装置20、表示制御方法及びプログラムの動作例について説明する。本動作例では、
図6を用いて説明する。
【0058】
図6は、実施の形態に係る表示制御装置20の動作例を示すフローチャートである。
【0059】
まず、表示制御装置20の入出力部21は、通信装置41を介して第1外部装置11から第1表示情報を取得し、通信装置41を介して第2外部装置12から第2表示情報を取得する(S11)。
【0060】
次に、解析部22は、第1外部装置11が送信した第1表示情報と、第2外部装置12が送信した第2表示情報とを入出力部21から取得する。解析部22は、取得した第1表示情報及び第2表示情報をそれぞれ解析する(S12)。
【0061】
具体的には、(1)第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれがテキスト情報である場合、解析部22は、
図4Aに示すように、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれから単語を抽出してもよい。例えば、テキスト情報が「前方の歩行者を注意」である場合、解析部22は、テキスト情報を解析して「前方」、「歩行者」、「注意」の単語を抽出してもよい。
【0062】
別の例として、(2)第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれが画像情報である場合、解析部22は、
図4Aに示すように、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれから図形及び/又は文字列を抽出してもよい。例えば、画像情報に図形及び/又は文字列が含まれている場合、解析部22は、画像情報を画像解析して図形及び/又は文字列を抽出してもよい。図形は、画像情報に含まれる道路標識、記号等である。また、文字列は、画像情報に含まれる文字であり、例えば「止まれ」、「徐行」等である。
【0063】
また、別の例として、(3)解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報の提供元、及び、第2表示情報の提供元を抽出してもよい。例えば、駐車場の管理システムが駐車場の空き情報を第1外部装置11又は第2外部装置12を経由して車両2に送信する場合がある。この場合、解析部22は、
図4Bに示すように、ヘッダを解析して第1表示情報のヘッダに記載されている第1表示情報の提供元、及び、第2表示情報のヘッダに記載されている第2表示情報の提供元を抽出してもよい。
【0064】
また、別の例として、(4)解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報を生成した時点と、第2表示情報を生成した時点とを抽出してもよい。例えば、法定速度を超えたときには、第1表示情報と第2表示情報とが同時に発生する。第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれが同時に発生した場合には、第1表示情報と第2表示情報とが同一と推定できる。このため、解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析して生成した時点を抽出してもよい。
【0065】
また、別の例として、(5)解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、1以上の表示装置30において、第1表示情報を表示させる表示場所と、第2表示情報を表示させる表示場所とを抽出してもよい。例えば、飛び出し注意等の緊急性の高いメッセージは、運転者の目に留まりやすい表示装置30に表示させる場合がある。2以上の表示装置30が車両2に搭載されている場合では、同一の表示装置30に表示させるときに、第1表示情報と第2表示情報とが同一と推定できる。また、1つの表示装置30だけが車両2に搭載されている場合では、表示装置30の画面上の同一の表示場所に表示させるときに、第1表示情報と第2表示情報とが同一と推定できる。このため、解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析して表示場所を抽出してもよい。
【0066】
なお、例えば、(6)第1表示情報がテキスト情報を含み、第2表示情報が画像情報を含んでいる場合、解析部22は、第1表示情報を解析して単語を抽出し、第2表示情報を解析して文字列を抽出してもよい。
【0067】
また、解析部22は、上述の(1)~(6)を、2以上組み合わせて実行してもよい。
【0068】
解析部22は、このように第1表示情報及び第2表示情報を解析すると、解析した第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれのタグを生成する。解析部22は、解析した結果、及び、生成したタグを記憶部25に記憶させる。また、解析部22は、第1表示情報、第2表示情報、解析した結果、及び、タグを判定部23に出力する。
【0069】
判定部23は、少なくとも解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定する(S13)。判定部23は、判定した結果を記憶部25に記憶させる。また、判定部23は、判定した結果と、第1表示情報及び第2表示情報とを表示制御部24に出力する。
【0070】
具体的には、判定部23は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれがテキスト情報である場合、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報から抽出した単語と、第2表示情報から抽出した単語との同一性を判定してもよい。例えば、解析部22がテキスト情報から「前方」、「歩行者」、「注意」の単語を抽出した場合、判定部23は、抽出した全ての単語が同一の場合、又は、所定割合以上同一の場合、第1表示情報と第2表示情報とが同一と判定してもよい。
【0071】
別の例として、判定部23は、第1表示情報及び第2表示情報が画像情報である場合、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報から抽出した図形及び/又は文字列と、第2表示情報から抽出した図形及び/又は文字列との同一性を判定してもよい。例えば、解析部22が画像情報から図形及び/又は文字列を抽出した場合、判定部23は、図形及び/又は文字列が同一、又は、所定割合以上同一の場合、第1表示情報と第2表示情報とが同一と判定してもよい。
【0072】
別の例として、判定部23は、解析部22が第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれのヘッダを解析した結果に基づいて、第1表示情報の提供元と、第2表示情報の提供元との同一性を判定してもよい。
図4Bに示すように、解析部22が第1表示情報及び第2表示情報に含まれているヘッダを抽出した場合、判定部23は、第1表示情報のヘッダに示されている提供元と、第2表示情報のヘッダに示されている提供元とが同一の場合、第1表示情報と第2表示情報とが同一と判定してもよい。
【0073】
別の例として、判定部23は、解析部22が第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれが生成された時点を解析した場合、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報を生成した時点と、第2表示情報を生成した時点との同一性を判定してもよい。例えば、車両2が法定速度を超えたときには、第1表示情報と第2表示情報とが同時に発生するため、判定部23は、第1表示情報を生成した時点と、第2表示情報を生成した時点とが同一の場合、第1表示情報と第2表示情報とが同一と判定してもよい。
【0074】
別の例として、判定部23は、解析部22が第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれの表示場所を解析した場合、解析部22が解析した結果に基づき、1以上の表示装置30において、第1表示情報を表示させる表示場所と、第2表示情報を表示させる表示場所との同一性を判定してもよい。
【0075】
なお、解析部22がテキスト情報の第1表示情報を解析して単語を抽出し、画像情報の第2表示情報を解析して文字列を抽出した場合、判定部23は、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定してもよい。
【0076】
次に、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一と判定した場合(S13でYES)、表示制御部24は、判定部23が判定した結果と、第1表示情報及び第2表示情報とを判定部23から取得する。表示制御部24は、第1表示情報と第2表示情報とを1つの表示情報に纏め、纏めた1つの表示情報を描画処理した1つの表示情報を示す映像を生成する。例えば、
図5に示すように、第1表示情報が「他車両からの渋滞情報を受信 10km先で渋滞発生中」であり、第2表示情報が「渋滞情報 区間:○○IC付近 原因:車両同士の事故 渋滞長:5km」である場合を想定する。この場合、表示制御部24は、第1表示情報と第2表示情報とを1つの表示情報に纏め「渋滞情報 区間:○○IC付近(10km先) 原因:車両同士の事故 渋滞長:5km」とした表示情報を示す映像を生成する。また、別の例として、第1
表示情報が「50m先対向車あり 右折注意」というテキスト情報であり、第2
表示情報が記号と「50m先対向車1台検知」という図形及び文字列の画像情報である場合、記号と「50m先対向車1台あり 右折注意」という文字列とに纏めた表示情報を示す映像を生成する。表示制御部24は、1つの表示情報を示す映像を所定の表示装置30に出力する。これにより、表示制御部24は、1つの表示情報を所定の表示装置30に表示させることができる。
【0077】
次に、表示装置30は、取得した1つの表示情報を示す映像を表示する(S14)。そして、表示制御装置20は、
図6のフローチャートを終了する。
【0078】
一方、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一でないと判定した場合(S13でNO)、表示制御部24は、判定部23が判定した結果と、第1表示情報及び第2表示情報とを判定部23から取得する。表示制御部24は、第1表示情報と第2表示情報とをそれぞれ描画処理した表示情報を示す映像をそれぞれ生成する。表示制御部24は、生成したそれぞれの表示情報を示す映像を、対応する表示装置30に出力する。
【0079】
次に、表示装置30は、第1表示情報を示す映像を表示する。また、表示装置30は、第1表示情報とは別の表示場所に第2表示情報を表示してもよい。また、別の表示装置30は、第2表示情報を示す映像を表示してもよい。これにより、表示装置30は、第1表示情報を示す映像と、第2表示情報を示す映像を別々に表示することができる(S15)。そして、表示制御装置20は、
図6のフローチャートを終了する。
【0080】
<作用効果>
次に、本実施の形態に係る表示制御装置20、表示制御方法及びプログラムの作用効果について説明する。
【0081】
上述したように、本実施の形態に係る表示制御装置20は、1以上の表示装置30を有する車両2の外部に設けられている第1外部装置11が送信した交通に関する情報であって、1以上の表示装置30に表示するための第1表示情報と、車両2の外部に設けられている第2外部装置12が送信した交通に関する情報であって、1以上の表示装置30に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した第1表示情報と第2表示情報とを解析する解析部22と、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定する判定部23と、1以上の表示装置30を制御する表示制御部24とを備える。また、第2外部装置12は、第1外部装置11とは別の装置である。そして、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、表示制御部24は、第1表示情報と第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の表示装置30のうちの所定の表示装置に表示させる。
【0082】
これによれば、第1外部装置11から交通に関する情報(第1表示情報)と、第2外部装置12から交通に関する情報(第2表示情報)とをそれぞれ取得した場合、この取得した2つの交通に関する情報の同一性を判定することができる。交通に関する情報(第1表示情報)と交通に関する情報(第2表示情報)とが同一であると判定できた場合、1つ表示情報を表示させるため、表示装置30に同一の情報が重複表示されてしまうことを抑制することができる。
【0083】
したがって、同一の交通に関する情報(表示情報)を複数取得した場合であっても、重複表示を抑制することができる。
【0084】
また、本実施の形態に係る表示制御方法は、1以上の表示装置30を有する車両2の外部に設けられている第1外部装置11が送信した交通に関する情報であって、1以上の表示装置30に表示するための第1表示情報と、車両2の外部に設けられている第2外部装置12が送信した交通に関する情報であって、1以上の表示装置30に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した第1表示情報と第2表示情報とを解析することと、解析した結果に基づいて、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定することと、1以上の表示装置30を制御することと、第2外部装置12は、第1外部装置11とは別の装置であり、第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、第1表示情報と第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の表示装置30のうちの所定の表示装置30に表示させることとを含む。
【0085】
この表示制御方法によれば、上述と同様の作用効果を奏する。
【0086】
また、本実施の形態に係るプログラムは、表示制御方法をコンピュータに実行させる。
【0087】
このプログラムによれば、上述と同様の作用効果を奏する。
【0088】
また、本実施の形態に係る表示制御装置20において、第1表示情報及び第2表示情報は、テキスト情報を含む。また、解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれから単語を抽出する。そして、判定部23は、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報から抽出した単語と、第2表示情報から抽出した単語との同一性を判定する。
【0089】
これによれば、第1表示情報及び第2表示情報がテキスト情報であっても、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定することができる。このため、第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定できた場合、表示装置30に同一の表示情報が重複表示されてしまうことを抑制することができる。
【0090】
また、本実施の形態に係る表示制御装置20において、解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれから図形及び/又は文字列を抽出する。そして、判定部23は、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報から抽出した図形及び/又は文字列と、第2表示情報から抽出した図形及び/又は文字列との同一性を判定する。
【0091】
これによれば、第1表示情報及び第2表示情報が画像情報であっても、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定することができる。このため、第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定できた場合、表示装置30に同一の表示情報が重複表示されてしまうことを抑制することができる。
【0092】
また、本実施の形態に係る表示制御装置20において、解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報の提供元と第2表示情報の提供元とを抽出する。そして、判定部23は、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報の提供元と、第2表示情報の提供元との同一性を判定する。
【0093】
これによれば、第1表示情報の提供元と第2表示情報の提供元を解析することができるため、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定することができる。このため、第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定できた場合、表示装置30に同一の表示情報が重複表示されてしまうことを抑制することができる。
【0094】
また、本実施の形態に係る表示制御装置20において、解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、第1表示情報を生成した時点と、第2表示情報を生成した時点とを抽出する。そして、判定部23は、解析部22が解析した結果に基づいて、第1表示情報を生成した時点と、第2表示情報を生成した時点との同一性を判定する。
【0095】
これによれば、第1表示情報を生成した時点と第2表示情報を生成した時点とを解析することができるため、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定することができる。このため、第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定できた場合、表示装置30に同一の表示情報が重複表示されてしまうことを抑制することができる。
【0096】
また、本実施の形態に係る表示制御装置20において、解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれを解析することで、1以上の表示装置30において、第1表示情報を表示させる表示場所と、第2表示情報を表示させる表示場所とを抽出する。そして、判定部23は、解析部22が解析した結果に基づき、1以上の表示装置30において、第1表示情報を表示させる表示場所と、第2表示情報を表示させる表示場所との同一性を判定する。
【0097】
これによれば、第1表示情報を表示装置30に表示させる表示場所と第2表示情報を表示装置30に表示させる表示場所とを解析することができるため、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定することができる。このため、第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定できた場合、表示装置30に同一の表示情報が重複表示されてしまうことを抑制することができる。
【0098】
また、本実施の形態に係る表示制御装置20において、解析部22は、人工知能を使用した解析アルゴリズムを用いて第1表示情報と第2表示情報とを解析する。そして、判定部23は、人工知能を使用した判定アルゴリズムを用いて、解析部22が解析した結果に基づき、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定する。
【0099】
これによれば、解析アルゴリズムを用いて第1表示情報と第2表示情報とを解析することができる。また、解析された結果に基づき判定アルゴリズムを用いて、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定することができる。つまり、第1表示情報と第2表示情報とを入力すれば、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定することができる。
【0100】
また、本実施の形態に係る表示制御装置20において、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、表示制御部24は、第1表示情報と第2表示情報とを1つの表示情報に纏め、纏めた1つの表示情報を所定の表示装置30に表示させる。
【0101】
これによれば、交通に関する情報(第1表示情報)と、交通に関する情報(第2表示情報)とが同一であると判定できた場合、交通に関する情報(第1表示情報)と、交通に関する情報(第2表示情報)とを1つの交通に関する情報に纏めることができる。このため、纏めた1つの表示情報を所定の表示装置30に表示させるため、表示装置30に同一の表示情報が重複表示されてしまうことを抑制することができる。
【0102】
(実施の形態の変形例1)
本変形例では、表示装置30に表示情報を既に表示している場合に、さらに表示情報を取得したときに、既に表示している表示情報を継続して表示装置30に表示させたり、さらに取得した表示情報と既に表示している表示情報とを別々の表示場所に表示したりする点等で実施の形態と相違する。本変形例における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
【0103】
<構成及び機能>
まず、本変形例の車載システム1について説明する。
【0104】
本変形例の表示制御装置20は、外部装置(例えば第1外部装置11)から交通に関する情報を取得した場合、交通に関する情報(例えば第1表示情報)を表示装置30に表示する。その後、表示制御装置20が別の外部装置(例えば第2外部装置12)から交通に関する情報(例えば第2表示情報)を取得した際には、第1表示情報が映像として表示装置30に既に表示されているときがある。
【0105】
このため、判定部23は、第2表示情報と、第2表示情報を解析した結果とを解析部22から取得し、かつ、現在、表示装置30に表示させている第1表示情報の解析結果を記憶部25から取得する。判定部23は、解析部22が解析した第2表示情報の解析結果と、第1表示情報の解析結果とに基づいて、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定する。判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、表示制御部24は、第1表示情報を継続して表示装置30に表示させる。言い換えれば、表示制御部24は、さらに取得した第2表示情報を表示装置30に表示させなくてもよい。つまり、さらに第2表示情報を取得しても、第2表示情報と同一の内容の第1表示情報が表示されているため、表示制御部24は、別途、第2表示情報をいずれの表示装置30にも表示させないようにすることができる。これにより、表示装置30は、第1表示情報を表示した状態を維持することができる。
【0106】
記憶部25は、現在、表示装置30に表示させている表示情報、解析部22が解析した結果、表示情報のタグ等を記憶する。
【0107】
<動作例>
次に、本実施の形態に係る表示制御装置20、表示制御方法及びプログラムの動作例について説明する。本動作例では、
図7を用いて説明する。
【0108】
図7は、実施の形態の変形例1に係る表示制御装置20の動作例を示すフローチャートである。
【0109】
本動作例では、表示装置30に第1表示情報を既に表示させている場合に、表示制御装置20が第2表示情報を取得したときの処理動作を想定している。なお、本動作例では、表示装置30に第2表示情報を既に表示させている場合に、第1表示情報を取得した場合の処理動作も、第1表示情報だけを取得した場合の処理動作も同様であるため、処理動作の説明を省略する。
【0110】
まず、解析部22は、第2外部装置12が送信した第2表示情報を入出力部21から取得する(S21)。
【0111】
次に、解析部22は、取得した第2表示情報を解析する(S22)。解析部22は、第1表示情報及び第2表示情報を解析すると、解析した第1表示情報及び第2表示情報のそれぞれのタグを生成する。解析部22は、解析した結果、及び、生成したタグを記憶部25に記憶させる。また、解析部22は、第1表示情報、第2表示情報、解析した結果、及び、タグを判定部23に出力する。
【0112】
次に、判定部23は、表示装置30に第1表示情報が表示されているか否かを判定する(S23)。
【0113】
判定部23は、表示装置30に第1表示情報が表示されていない場合(S23でNO)、第2表示情報を表示制御部24に出力する。表示制御部24は、第2表示情報を判定部23から取得する。表示制御部24は、第2表示情報を描画処理した表示情報を示す映像を生成する。表示制御部24は、生成した表示情報を示す映像を、対応する表示装置30に出力する。
【0114】
次に、表示装置30は、第2表示情報を示す映像を表示する(S26)。そして、表示制御装置20は、
図7のフローチャートを終了する。
【0115】
一方、判定部23は、表示装置30に第1表示情報が表示されている場合(S23でYES)、表示装置30に表示されている第1表示情報についての解析結果を記憶部25から取得する。判定部23は、第1表示情報を解析した結果と、ステップS22による第2表示情報を解析した結果とに基づいて、さらに取得した第2表示情報と、表示装置30に既に表示させている第1表示情報との同一性を判定する(S24)。
【0116】
次に、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一と判定した場合(S24でYES)、表示制御部24は、判定部23が判定した結果を判定部23から取得する。表示制御部24は、既に表示させている第1表示情報を継続して表示装置30に表示させる(S25)。言い換えれば、表示制御部24は、さらに取得した第2表示情報をいずれの表示装置30にも表示させない。
【0117】
一方、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一でないと判定した場合(S24でNO)、表示制御部24は、判定部23が判定した結果と、第2表示情報とを判定部23から取得する。表示制御部24は、描画処理した第2表示情報を示す映像を生成する。表示制御部24は、生成した第2表示情報を示す映像を、対応する表示装置30に出力する。
【0118】
次に、表示装置30は、第2表示情報を示す映像を表示する。これにより、1以上の表示装置30は、第1表示情報に対応する交通に関する情報を示す映像と、第2表示情報に対応する交通に関する情報を示す映像を別々に表示することができる(S27)。そして、表示制御装置20は、
図7のフローチャートを終了する。
【0119】
<作用効果>
次に、本変形例に係る表示制御装置20、表示制御方法及びプログラムの作用効果について説明する。
【0120】
上述したように、本変形例に係る表示制御装置20において、表示制御部24が表示装置30に第1表示情報を既に表示させている場合、表示制御装置20がさらに第2表示情報を取得すると、解析部22は、さらに取得した第2表示情報を解析する。また、判定部23は、解析部22が解析した結果に基づいて、さらに取得した第2表示情報と、表示装置30に既に表示させている第1表示情報との同一性を判定する。そして、判定部23が同一であると判定した場合、表示制御部24は、既に表示させている第1表示情報を継続して表示装置30に表示させる。
【0121】
これによれば、既に交通に関する情報(例えば第1表示情報)を表示装置30が表示させている場合、さらに取得した交通に関する情報(例えば第2表示情報)を取得しても、第1表示情報と第2表示情報とが同一と判定できた場合、既に表示させている第1表示情報を継続して表示装置30に表示させることができる。
【0122】
(実施の形態の変形例2)
本変形例では、優先順位に基づいて交通に関する情報を表示する点で実施の形態と相違する。本変形例における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
【0123】
<構成及び機能>
まず、本変形例の車載システム1について説明する。
【0124】
本変形例の表示制御装置20は、例えば第1外部装置11から第1表示情報を取得した場合、第1表示情報を表示装置30に表示する。その後、表示制御装置20が別の第2外部装置12から第2表示情報を取得した際には、既に第1表示情報が映像として表示装置30に表示されているときがある。このとき、第1外部装置11と第2外部装置12とは予め優先順位が設定されている場合がある。優先順位は、ユーザによって予め設定されていてもよく、状況に応じて信頼できる外部装置からの情報を優先して表示させるように設定されていてもよい。信頼できる外部装置からの情報を優先させる場合は、車両2の周囲環境に応じて優先させることができてもよい。例えば、悪天候時には、インフラストラクチャセンサからの情報を優先して表示させ、悪天候時以外は、他車両等からの情報を優先して表示させてもよい。
【0125】
判定部23は、第2表示情報と、第2表示情報を解析した結果とを解析部22から取得する。また、判定部23は、現在、表示装置30に表示させている第1表示情報の解析結果を記憶部25から取得する。判定部23は、解析部22が解析した第2表示情報を解析した結果と、第1表示情報を解析した結果とに基づいて、第1表示情報と第2表示情報との同一性を判定する。
【0126】
判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、表示制御部24は、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が高ければ、第1外部装置11の第1表示情報を継続して表示装置30に表示させる。言い換えれば、表示制御部24は、さらに取得した第2外部装置12の第2表示情報をいずれの表示装置30にも表示させない。つまり、さらに第2表示情報を取得しても、優先順位の高い第1表示情報が表示されているため、表示制御部24は、別途、第2表示情報を表示装置30に表示させないようにすることができる。これにより、表示装置30には、同様の表示情報が重複して表示されてしまうことを抑制できる。
【0127】
表示制御部24は、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が低ければ、さらに取得した第2外部装置12の第2表示情報を第1外部装置11の第1表示情報の代わりに表示装置30に表示させる。つまり、優先順位が高い第2外部装置12から第2表示情報を取得した場合、表示制御部24は、優先順位が高い第2外部装置12から送信された第2表示情報を優先して表示する。これにより、表示装置30は、優先順位の高い第2外部装置12から送信された第2表示情報を表示することができる。
【0128】
【0129】
図8は、実施の形態の変形例2に係る表示制御装置20の動作例を示すフローチャートである。
【0130】
本動作例では、表示装置30に第1表示情報を既に表示させている場合に、第2表示情報を表示制御装置20が取得したときに、優先順位に基づいて第1表示情報及び/又は第2表示情報を表示装置30に表示する場合の処理動作を想定している。なお、本動作例では、表示装置30に第2表示情報を既に表示させている場合に、第1表示情報を取得した場合の処理動作も、第1表示情報だけを取得した場合の処理動作も同様であるため、処理動作の説明を省略する。また、
図7と同一の処理動作については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
【0131】
まず、ステップS21~S24に至り、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一と判定した場合(S24でYES)、表示制御部24は、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が高いか否かを判定する(S31)。
【0132】
表示制御部24は、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が高いと判定した場合(S31でYES)、既に表示させている第1表示情報を継続して表示装置30に表示させる(S25)。そして、表示制御装置20は、
図8のフローチャートを終了する。
【0133】
表示制御部24は、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が低いと判定した場合(S31でNO)、既に表示させている第1表示情報の代わりに、さらに取得した第2表示情報を表示装置30に表示させる(S33)。例えば、インフラストラクチャセンサ等のような信頼できる外部装置からの情報を優先して表示させることができる。そして、表示制御装置20は、
図8のフローチャートを終了する。
【0134】
<作用効果>
次に、本変形例に係る表示制御装置20、表示制御方法及びプログラムの作用効果について説明する。
【0135】
上述したように、本変形例に係る表示制御装置20において、第1外部装置11と第2外部装置12とは予め優先順位が設定され、表示制御部24が表示装置30に第1表示情報を既に表示させている場合、表示制御装置20がさらに第2表示情報を取得すると、解析部22は、さらに取得した第2表示情報を解析する。また、判定部23は、解析部22が解析した結果に基づいて、さらに取得した第2表示情報と、表示装置30に既に表示させている第1表示情報との同一性を判定する。判定部23が同一であると判定した場合、表示制御部24は、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が高ければ、さらに第1外部装置11の第1表示情報を継続して表示装置30に表示させる。そして、表示制御部24は、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が低ければ、さらに第2外部装置12の第2表示情報を第1外部装置11の第1表示情報の代わりに表示装置30に表示させる。
【0136】
これによれば、さらに取得した交通に関する情報(例えば第2表示情報)を取得しても、第1表示情報と第2表示情報とが同一であり、かつ、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が高ければ、既に表示させている第1表示情報を継続して表示装置30に表示させることができる。
【0137】
また、さらに取得した交通に関する情報(例えば第2表示情報)を取得しても、第1表示情報と第2表示情報とが同一であり、かつ、第1外部装置11が第2外部装置12よりも優先順位が低ければ、第1表示情報の代わりに第2表示情報を表示装置30に表示させることができる。これにより、信頼性の高い外部装置から取得した交通に関する情報を優先的に表示装置30に表示させることができる。
【0138】
(実施の形態の変形例3)
本変形例では、1つの表示情報を纏めたときの元データのリストを記憶部25に保存する点で実施の形態と相違する。本変形例における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
【0139】
<構成及び機能>
本変形例に係る表示制御装置20、表示制御方法及びプログラムについて、
図9を用いて説明する。
【0140】
図9は、表示装置30に表示した元データのリスト等である。
【0141】
本変形例では、表示制御装置20が取得した複数の表示情報が同一である場合に、表示制御部24は、複数の交通に関する情報を1つの表示情報に纏め、1つの表示情報を纏めるために用いた元データのリストを生成する。表示制御部24は、表示する表示情報と、生成した元データのリストとを記憶部25に記憶させる。表示制御部24は、記憶部25に記憶させた元データのリストを表示装置30に表示させることができる。また、表示制御部24は、破線で示すように元データのリストを色分けして表示装置30に表示させたり、元データのリストの通知メッセージに対する文字列を映像に付加して別の表示装置30に表示させたりすることができる。これらを、1つの表示装置30に表示してもよく、別々の表示装置30に表示してもよい。また、元データのリストは、複数の交通に関する情報を纏めたリストであり、表示情報が生成された時刻、提供元、通知メッセージ等で構成されている。
【0142】
<作用効果>
次に、本変形例に係る表示制御装置20、表示制御方法及びプログラムの作用効果について説明する。
【0143】
上述したように、本変形例に係る表示制御装置20は、記憶部25を備える。また、判定部23が第1表示情報と第2表示情報とが同一であると判定した場合、表示制御部24は、1つの表示情報を纏めるための元データのリストを記憶部25に保存する。そして、表示制御部24は、元データのリストを1以上の表示装置30に表示させる。
【0144】
これによれば、元データのリストを記憶部25に保存することができるため、表示制御装置20の開発者は、同一であると判定した結果を解析することができるため、元データのリストに基づいて新たな開発を進めることができる。
【0145】
(その他の変形例)
以上、本開示に係る表示制御装置、表示制御方法及びプログラムについて、上記各実施の形態及び実施の形態の変形例1~3に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態及び実施の形態の変形例1~3に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態及び実施の形態の変形例1~3に施したものも、本開示の範囲に含まれてもよい。
【0146】
例えば、上記実施の形態及び実施の形態の変形例1~3に係る表示制御装置、表示制御方法及びプログラムに含まれる解析部、判定部、表示制御部等は典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
【0147】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0148】
なお、上記各実施の形態及び実施の形態の変形例1~3において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0149】
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態及び実施の形態の変形例1~3は例示された数字に制限されない。
【0150】
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
【0151】
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
【0152】
以下に、上記各実施の形態及び実施の形態の変形例1~3に基づいて説明した表示制御装置、表示制御方法及びプログラムの特徴を示す。
【0153】
<技術1>
1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析する解析部と、
前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する判定部と、
1以上の前記表示装置を制御する表示制御部とを備え、
前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、
前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させる
表示制御装置。
【0154】
<技術2>
前記第1表示情報及び前記第2表示情報は、テキスト情報を含み、
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれから単語を抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報から抽出した単語と、前記第2表示情報から抽出した単語との同一性を判定する
技術1に記載の表示制御装置。
【0155】
<技術3>
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれから図形及び/又は文字列を抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報から抽出した図形及び/又は文字列と、前記第2表示情報から抽出した図形及び/又は文字列との同一性を判定する
技術1に記載の表示制御装置。
【0156】
<技術4>
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、前記第1表示情報の提供元と前記第2表示情報の提供元とを抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報の提供元と、前記第2表示情報の提供元との同一性を判定する
技術1に記載の表示制御装置。
【0157】
<技術5>
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、前記第1表示情報を生成した時点と、前記第2表示情報を生成した時点とを抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記第1表示情報を生成した時点と、前記第2表示情報を生成した時点との同一性を判定する
技術1に記載の表示制御装置。
【0158】
<技術6>
前記解析部は、前記第1表示情報及び前記第2表示情報のそれぞれを解析することで、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所とを抽出し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づき、1以上の前記表示装置において、前記第1表示情報を表示させる表示場所と、前記第2表示情報を表示させる表示場所との同一性を判定する
技術1に記載の表示制御装置。
【0159】
<技術7>
前記解析部は、人工知能を使用した解析アルゴリズムを用いて前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析し、
前記判定部は、人工知能を使用した判定アルゴリズムを用いて、前記解析部が解析した結果に基づき、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定する
技術1に記載の表示制御装置。
【0160】
<技術8>
前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記第1表示情報と前記第2表示情報とを1つの表示情報に纏め、纏めた前記1つの表示情報を前記所定の表示装置に表示させる
技術1~7のいずれか1つに記載の表示制御装置。
【0161】
<技術9>
前記表示制御部が前記表示装置に前記第1表示情報を既に表示させている場合、前記表示制御装置がさらに前記第2表示情報を取得すると、
前記解析部は、さらに取得した前記第2表示情報を解析し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、さらに取得した前記第2表示情報と、前記表示装置に既に表示させている前記第1表示情報との同一性を判定し、
前記判定部が同一であると判定した場合、前記表示制御部は、既に表示させている前記第1表示情報を継続して前記表示装置に表示させる
技術1~7のいずれか1つに記載の表示制御装置。
【0162】
<技術10>
前記第1外部装置と前記第2外部装置とは予め優先順位が設定され、
前記表示制御部が前記表示装置に前記第1表示情報を既に表示させている場合、前記表示制御装置がさらに前記第2表示情報を取得すると、
前記解析部は、さらに取得した前記第2表示情報を解析し、
前記判定部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、さらに取得した前記第2表示情報と、前記表示装置に既に表示させている前記第1表示情報との同一性を判定し、
前記判定部が同一であると判定した場合、
前記表示制御部は、前記第1外部装置が前記第2外部装置よりも優先順位が高ければ、さらに前記第1外部装置の前記第1表示情報を継続して前記表示装置に表示させ、
前記表示制御部は、前記第1外部装置が前記第2外部装置よりも優先順位が低ければ、さらに前記第2外部装置の前記第2表示情報を前記第1外部装置の前記第1表示情報の代わりに前記表示装置に表示させる
技術1~7のいずれか1つに記載の表示制御装置。
【0163】
<技術11>
記憶部を備え、
前記判定部が前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記表示制御部は、前記1つの表示情報を纏めるための元データのリストを前記記憶部に保存し、前記元データのリストを1以上の前記表示装置に表示させる
技術1~10のいずれか1つに記載の表示制御装置。
【0164】
<技術12>
1以上の表示装置を有する車両の外部に設けられている第1外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第1表示情報と、前記車両の外部に設けられている第2外部装置が送信した交通に関する情報であって、1以上の前記表示装置に表示するための第2表示情報とを取得し、取得した前記第1表示情報と前記第2表示情報とを解析することと、
解析した結果に基づいて、前記第1表示情報と前記第2表示情報との同一性を判定することと、
1以上の前記表示装置を制御することと、
前記第2外部装置は、前記第1外部装置とは別の装置であり、
前記第1表示情報と前記第2表示情報とが同一であると判定した場合、前記第1表示情報と前記第2表示情報とに基づいた1つの表示情報を1以上の前記表示装置のうちの所定の表示装置に表示させることとを含む
表示制御方法。
【0165】
<技術13>
技術12に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【0166】
なお、上記の各実施の形態及び実施の形態の変形例1~3に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態及び実施の形態の変形例1~3における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0167】
本開示は、例えば複数の表示装置を搭載した車両、車両以外のその他の装置及びシステムに利用可能である。
【符号の説明】
【0168】
2 車両
11 第1外部装置
12 第2外部装置
20 表示制御装置
22 解析部
23 判定部
25 記憶部
30 表示装置