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特許7560935管理装置、モバイルユニット移動システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】管理装置、モバイルユニット移動システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20240926BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20240926BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
G01C21/34
G06Q10/02
G08G1/0969
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023222309
(22)【出願日】2023-12-28
【審査請求日】2024-05-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(72)【発明者】
【氏名】菊池 賢
(72)【発明者】
【氏名】坂井 あんず
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 直道
(72)【発明者】
【氏名】守谷 一希
(72)【発明者】
【氏名】守屋 嘉久
(72)【発明者】
【氏名】吉崎 遼
(72)【発明者】
【氏名】吉永 沙織
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 大助
【審査官】白石 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-113343(JP,A)
【文献】特開2020-074171(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/34
G06Q 10/02
G08G 1/0969
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モビリティユニットを利用する利用者が使用する利用者端末と通信可能な管理装置であって、
複数の前記モビリティユニットの現在位置情報と、前記モビリティユニットを設置可能な設置場所に関する設置場所情報と、が登録されており、
前記利用者端末からの情報である、利用を希望する前記モビリティユニットに関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能であり、
前記希望ユニット情報に基づいて、前記複数のモビリティユニットの中から利用可能な前記モビリティユニットを決定するとともに、前記希望場所情報に基づいて、前記モビリティユニットの移動経路を決定することが可能であり、
複数の設置場所の中から、モビリティユニットの移設先として最適な設置場所を決定する決定手段を備えており、
前記決定手段は、前記利用者端末からの前記モビリティユニットの利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行い、
前記複数の設置場所には、第一設置場所と、前記第一設置場所よりも多くのモビリティユニットを設置可能な第二設置場所と、があり、
前記モビリティユニットには、通常は前記第二設置場所に設置されて一時的に前記第一設置場所に設置される第二モビリティユニットがあり、
前記利用者は、前記第一設置場所の近傍に住んでおり、前記利用者端末を使用して前記第二モビリティユニットの利用予約を行い、
前記決定手段は、前記第二モビリティユニットの予約状況に基づいて、当該第二モビリティユニットを前記第一設置場所に移設するか否かを決定することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
モビリティユニットを利用する利用者が使用する利用者端末と通信可能な管理装置であって、
複数の前記モビリティユニットの現在位置情報と、前記モビリティユニットを設置可能な設置場所に関する設置場所情報と、が登録されており、
前記利用者端末からの情報である、利用を希望する前記モビリティユニットに関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能であり、
前記希望ユニット情報に基づいて、前記複数のモビリティユニットの中から利用可能な前記モビリティユニットを決定するとともに、前記希望場所情報に基づいて、前記モビリティユニットの移動経路を決定することが可能であり、
複数の設置場所の中から、モビリティユニットの移設先として最適な設置場所を決定する決定手段を備えており、
前記決定手段は、前記利用者端末からの前記モビリティユニットの利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行い、
前記利用者は、前記複数の設置場所のうち所定の設置場所の近傍に住んでおり、前記利用者端末を使用して、通常は当該所定の設置場所以外の設置場所に設置される前記モビリティユニットの利用予約を行い、
前記決定手段は、前記モビリティユニットの予約状況に基づいて、当該モビリティユニットを前記所定の設置場所に移設するか否かを決定することを特徴とする管理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の管理装置において、
前記モビリティユニットを牽引する車両、又は当該車両の運転手が使用する運転手端末と通信可能であることを特徴とする管理装置。
【請求項4】
請求項に記載の管理装置において、
記決定手段による決定結果に基づいてスケジュールを作成し、前記車両又は前記運転手端末へ送信する作成手段を備えており、
一台の車両によって、一日のうちに、複数のモビリティユニットを時間差で移設可能であり、
前記スケジュールは、モビリティユニットごとの、移設前の設置場所及び移設開始時刻と、移設後の設置場所及び移設終了時刻と、を含む情報であることを特徴とする管理装置。
【請求項5】
請求項に記載の管理装置において、
前記モビリティユニットには、通常は前記第一設置場所に設置されて一時的に前記第二設置場所に設置される第一モビリティユニットと、前記第二モビリティユニットと、があることを特徴とする管理装置。
【請求項6】
請求項に記載の管理装置において、
前記モビリティユニットに、前記利用者の不用品を保管しておくことが可能であり、
当該管理装置は、一の前記利用者端末から送信されてきた前記不用品に関する情報を、他の前記利用者端末に送信する仲介手段を備えており、
前記他の利用者端末の利用者は、当該他の利用者端末を使用して、所望する不用品が保管されている前記モビリティユニットの利用予約を行うことを特徴とする管理装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の管理装置と、
前記モビリティユニットを利用する利用者が使用する利用者端末と、を備えることを特徴とするモビリティユニット移動システム。
【請求項8】
モビリティユニットを利用する利用者が使用する利用者端末と通信可能であり、複数の前記モビリティユニットの現在位置情報と、前記モビリティユニットを設置可能な設置場所に関する設置場所情報と、が登録されている管理装置
前記利用者端末からの情報である、利用を希望する前記モビリティユニットに関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所に関する希望場所情報と、を受け付けること可能な手段
前記希望ユニット情報に基づいて、前記複数のモビリティユニットの中から利用可能な前記モビリティユニットを決定するとともに、前記希望場所情報に基づいて、前記モビリティユニットの移動経路を決定すること可能な手段、
複数の設置場所の中から、モビリティユニットの移設先として最適な設置場所を決定する決定手段、として機能させ、
前記決定手段は、前記利用者端末からの前記モビリティユニットの利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行い、
前記複数の設置場所には、第一設置場所と、前記第一設置場所よりも多くのモビリティユニットを設置可能な第二設置場所と、があり、
前記モビリティユニットには、通常は前記第二設置場所に設置されて一時的に前記第一設置場所に設置される第二モビリティユニットがあり、
前記利用者は、前記第一設置場所の近傍に住んでおり、前記利用者端末を使用して前記第二モビリティユニットの利用予約を行い、
前記決定手段は、前記第二モビリティユニットの予約状況に基づいて、当該第二モビリティユニットを前記第一設置場所に移設するか否かを決定することを特徴とするプログラム。
【請求項9】
モビリティユニットを利用する利用者が使用する利用者端末と通信可能であり、複数の前記モビリティユニットの現在位置情報と、前記モビリティユニットを設置可能な設置場所に関する設置場所情報と、が登録されている管理装置を、
前記利用者端末からの情報である、利用を希望する前記モビリティユニットに関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能な手段、
前記希望ユニット情報に基づいて、前記複数のモビリティユニットの中から利用可能な前記モビリティユニットを決定するとともに、前記希望場所情報に基づいて、前記モビリティユニットの移動経路を決定することが可能な手段、
複数の設置場所の中から、モビリティユニットの移設先として最適な設置場所を決定する決定手段、として機能させ、
前記決定手段は、前記利用者端末からの前記モビリティユニットの利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行い、
前記利用者は、前記複数の設置場所のうち所定の設置場所の近傍に住んでおり、前記利用者端末を使用して、通常は当該所定の設置場所以外の設置場所に設置される前記モビリティユニットの利用予約を行い、
前記決定手段は、前記モビリティユニットの予約状況に基づいて、当該モビリティユニットを前記所定の設置場所に移設するか否かを決定することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、モバイルユニット移動システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、簡易的に移設や設置が可能なモビリティユニットについては、コンテナハウスやトレーラーハウス、キャンピングカーなどとして広く知られている。また、モビリティユニットは、住居や店舗、事務所として常設されたり、仮設の宿泊施設として利用されたり、自然災害時における仮設住宅としても利用されるなど、近年、需要が高まっている。
特許文献1に記載のモビリティユニットは、トレーラーハウスであり、床、天井、壁が建築用木質パネルによって構成されている。すなわち、特許文献1に記載のモビリティユニットは、戸建住宅と同等の構造により、断熱性や遮音性能など、住宅品質の優れた居住環境を備えるトレーラーハウスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第7350957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなモビリティユニットを有効に活用できる新たな利用法が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、モビリティユニットを有効に活用することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、例えば図1~14に示すように、モビリティユニット11,12を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能な管理装置110,210であって、
複数の前記モビリティユニット11,12の現在位置情報と、前記モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されており、
前記利用者端末130からの情報である、利用を希望する前記モビリティユニット11,12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能であり、
前記希望ユニット情報に基づいて、前記複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能な前記モビリティユニット11,12を決定するとともに、前記希望場所情報に基づいて、前記モビリティユニット11,12の移動経路を決定することが可能であり、
複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定する決定手段111,211を備えており、
前記決定手段111,211は、前記利用者端末130からの前記モビリティユニット11,12の利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行い、
前記複数の設置場所21,22には、第一設置場所21と、前記第一設置場所21よりも多くのモビリティユニット11,12を設置可能な第二設置場所22と、があり、
前記モビリティユニット11,12には、通常は前記第二設置場所22に設置されて一時的に前記第一設置場所21に設置される第二モビリティユニット12があり、
前記利用者は、前記第一設置場所21の近傍に住んでおり、前記利用者端末130を使用して前記第二モビリティユニット12の利用予約を行い、
前記決定手段111は、前記第二モビリティユニット12の予約状況に基づいて、当該第二モビリティユニット12を前記第一設置場所21に移設するか否かを決定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能なモビリティユニット11,12を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定するので、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
また、利用予約の予約情報に基づいて、複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定するので、効率よくモビリティユニット11,12を移設できる。
また、利用者は、利用予約するだけで、通常は第二設置場所22に設置されている第二モビリティユニット12を、自身の住まいの近傍にある第一設置場所21に呼ぶことができるので、使い勝手が良い。
【0006】
請求項2に記載の発明は、例えば図1~14に示すように、モビリティユニット11,12を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能な管理装置110,210であって、
複数の前記モビリティユニット11,12の現在位置情報と、前記モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されており、
前記利用者端末130からの情報である、利用を希望する前記モビリティユニット11,12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能であり、
前記希望ユニット情報に基づいて、前記複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能な前記モビリティユニット11,12を決定するとともに、前記希望場所情報に基づいて、前記モビリティユニット11,12の移動経路を決定することが可能であり、
複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定する決定手段111,211を備えており、
前記決定手段111,211は、前記利用者端末130からの前記モビリティユニット11,12の利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行い、
前記利用者は、前記複数の設置場所(第一設置場所21)のうち所定の設置場所の近傍に住んでおり、前記利用者端末130を使用して、通常は当該所定の設置場所以外の設置場所に設置される前記モビリティユニット(第一モビリティユニット11)の利用予約を行い、
前記決定手段211は、前記モビリティユニット(第一モビリティユニット11)の予約状況に基づいて、当該モビリティユニットを前記所定の設置場所に移設するか否かを決定することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能なモビリティユニット11,12を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定するので、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
また、利用予約の予約情報に基づいて、複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定するので、効率よくモビリティユニット11,12を移設できる。
また、利用者は、利用予約するだけで、通常は自身の住まいの近傍にない設置場所(第一設置場所21)に設置されているモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を、自身の住まいの近傍にある設置場所(第一設置場所21)に呼ぶことができるので、使い勝手が良い。
【0007】
請求項に記載の発明は、例えば図1~14に示すように、請求項1又は2に記載の管理装置110,210において、
前記モビリティユニット11,12を牽引する車両140、又は当該車両140の運転手が使用する運転手端末120と通信可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項に記載の発明によれば、利用者からの希望ユニット情報に基づき決定した利用可能なモビリティユニット11,12と、利用者からの希望場所情報に基づき決定したモビリティユニット11,12の移動経路と、を車両140又は運転手端末120へ送信することができる。
【0009】
請求項に記載の発明は、例えば図1~14に示すように、請求項に記載の管理装置110,210において、
記決定手段111,211による決定結果に基づいてスケジュールを作成し、前記車両140又は前記運転手端末120へ送信する作成手段112,212を備えており、
一台の車両140によって、一日のうちに、複数のモビリティユニット11,12を時間差で移設可能であり、
前記スケジュールは、モビリティユニット11,12ごとの、移設前の設置場所及び移設開始時刻と、移設後の設置場所及び移設終了時刻と、を含む情報であることを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明によれば、複数のモビリティユニット11,12を一日のうちに時間差で移設するためのスケジュールが車両140又は運転手端末120へ送信されるので、複数のモビリティユニット11,12を様々な設置場所21,22に移設でき、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
【0015】
請求項に記載の発明は、例えば図1図7に示すように、請求項に記載の管理装置110において、
前記モビリティユニット11,12には、通常は前記第一設置場所21に設置されて一時的に前記第二設置場所22に設置される第一モビリティユニット11と、前記第二モビリティユニット12と、があることを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、利用者の住まいの近傍にある第一設置場所21には、通常は第一モビリティユニット11が設置されているので、当該第一モビリティユニット11を例えばテレワークスペースやトランクルームとすることで、利用者の住まいの問題点を解消することが可能となる。
【0019】
請求項に記載の発明は、例えば図8図14に示すように、請求項に記載の管理装置210において、
前記モビリティユニット(第一モビリティユニット11)に、前記利用者の不用品を保管しておくことが可能であり、
当該管理装置210は、一の前記利用者端末130から送信されてきた前記不用品に関する情報を、他の前記利用者端末130に送信する仲介手段213を備えており、
前記他の利用者端末130の利用者は、当該他の利用者端末130を使用して、所望する不用品が保管されている前記モビリティユニット(第一モビリティユニット11)の利用予約を行うことを特徴とする。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、利用者は、欲しい不用品が収納されているモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を、自身の住まいの近傍にある設置場所(第一設置場所21)に呼ぶことができるので、欲しい不用品を実際に手に取って状態等を確認してから購入することが可能となる。
【0021】
請求項に記載の発明は、例えば図1図14に示すように、モビリティユニット移動システムであって、
請求項1又は2に記載の管理装置110,210と、
前記モビリティユニット11,12を利用する利用者が使用する利用者端末130と、を備えることを特徴とする。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能な前記モビリティユニット11,12を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定するので、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
【0023】
請求項に記載の発明は、例えば図1~14に示すように、プログラムであって、
モビリティユニット11,12を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能であり、複数の前記モビリティユニット11,12の現在位置情報と、前記モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されている管理装置110,210
前記利用者端末130からの情報である、利用を希望する前記モビリティユニット11,12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けること可能な手段
前記希望ユニット情報に基づいて、前記複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能な前記モビリティユニット11,12を決定するとともに、前記希望場所情報に基づいて、前記モビリティユニット11,12の移動経路を決定すること可能な手段、
複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定する決定手段111,211、として機能させ、
前記決定手段111,211は、前記利用者端末130からの前記モビリティユニット11,12の利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行い、
前記複数の設置場所21,22には、第一設置場所21と、前記第一設置場所21よりも多くのモビリティユニット11,12を設置可能な第二設置場所22と、があり、
前記モビリティユニット11,12には、通常は前記第二設置場所22に設置されて一時的に前記第一設置場所21に設置される第二モビリティユニット12があり、
前記利用者は、前記第一設置場所21の近傍に住んでおり、前記利用者端末130を使用して前記第二モビリティユニット12の利用予約を行い、
前記決定手段111は、前記第二モビリティユニット12の予約状況に基づいて、当該第二モビリティユニット12を前記第一設置場所21に移設するか否かを決定することを特徴とする
請求項8に記載の発明によれば、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能なモビリティユニット11,12を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定するので、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
また、利用予約の予約情報に基づいて、複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定するので、効率よくモビリティユニット11,12を移設できる。
また、利用者は、利用予約するだけで、通常は第二設置場所22に設置されている第二モビリティユニット12を、自身の住まいの近傍にある第一設置場所21に呼ぶことができるので、使い勝手が良い。
【0024】
請求項9に記載の発明は、例えば図1~14に示すように、プログラムであって、
モビリティユニット11,12を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能であり、複数の前記モビリティユニット11,12の現在位置情報と、前記モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されている管理装置110,210を、
前記利用者端末130からの情報である、利用を希望する前記モビリティユニット11,12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能な手段、
前記希望ユニット情報に基づいて、前記複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能な前記モビリティユニット11,12を決定するとともに、前記希望場所情報に基づいて、前記モビリティユニット11,12の移動経路を決定することが可能な手段、
複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定する決定手段111,211、として機能させ、
前記決定手段111,211は、前記利用者端末130からの前記モビリティユニット11,12の利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行い、
前記利用者は、前記複数の設置場所(第一設置場所21)のうち所定の設置場所の近傍に住んでおり、前記利用者端末130を使用して、通常は当該所定の設置場所以外の設置場所に設置される前記モビリティユニット(第一モビリティユニット11)の利用予約を行い、
前記決定手段211は、前記モビリティユニット(第一モビリティユニット11)の予約状況に基づいて、当該モビリティユニットを前記所定の設置場所に移設するか否かを決定することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能なモビリティユニット11,12を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定するので、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
また、利用予約の予約情報に基づいて、複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定するので、効率よくモビリティユニット11,12を移設できる。
また、利用者は、利用予約するだけで、通常は自身の住まいの近傍にない設置場所(第一設置場所21)に設置されているモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を、自身の住まいの近傍にある設置場所(第一設置場所21)に呼ぶことができるので、使い勝手が良い。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、モビリティユニットを有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第一実施形態:モビリティユニット及びその設置場所の一例を説明する図である。
図2】第一実施形態:モビリティユニット移動システムの構成の一例を示すブロック図である。
図3】第一実施形態:利用予約処理の一例を示すフローチャートである。
図4】第一実施形態:スケジュール作成処理の一例を示すフローチャートである。
図5】第一実施形態:利用予約リストの一例を示す図である。
図6】第一実施形態:運転手端末に表示されるスケジュールの一例を示す図である。
図7】第一実施形態:モビリティユニット及びその設置場所の変形例を説明する図である。
図8】第二実施形態:モビリティユニット及びその設置場所の一例を説明する図である。
図9】第二実施形態:モビリティユニット移動システムの構成の一例を示すブロック図である。
図10】第二実施形態:不用品登録処理の一例を示すフローチャートである。
図11】第二実施形態:利用予約処理の一例を示すフローチャートである。
図12】第二実施形態:スケジュール作成処理の一例を示すフローチャートである。
図13】第二実施形態:利用予約リストの一例を示す図である。
図14】第二実施形態:運転手端末に表示されるスケジュールの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0028】
<第一実施形態>
[モビリティユニット]
図1は、本実施形態におけるモビリティユニット及びその設置場所の一例を説明する図である。
モビリティユニット11,12は、特許第7350957号公報に記載のモビリティユニットと同等の品質を有するトレーラーハウスである。すなわち、モビリティユニット11,12は、居住性(温熱環境、空気環境、音環境などの性能)が高い、住宅品質のトレーラーハウスである。また、モビリティユニット11,12は、内装(内部の設備・装飾)の自由度が高く、用途に応じた内装を備えている。
なお、本実施形態におけるモビリティユニット11,12は、台車に載せられて自動車によって牽引・搬送され、台車に載せられた状態のまま定置可能な場所に定置されるトレーラーハウスとされているが、これに限られるものではなく、台車から降ろされて使用されるコンテナハウスであってもよい。その場合、モビリティユニット11,12は、基礎の上に設置される。
【0029】
本実施形態におけるモビリティユニットには、第一モビリティユニット11と、第二モビリティユニット12と、がある。
第一モビリティユニット11は、通常は第一設置場所21に設置される。
第一設置場所21は、例えば、複数の賃貸住宅が集まって構成された集合住宅の敷地内にある空き地であり、第一モビリティユニット11によって、賃貸住宅の問題点(書斎スペースがない、収納スペースが狭い等)を解消可能となっている。具体的には、第一モビリティユニット11の用途は、例えば、テレワークスペースやトランクルームである。
【0030】
図1に示すように、本実施形態では、空き地A~Gの7つの第一設置場所21が設けられている。
例えば、空き地A(第一設置場所21)は集合住宅Aの敷地内にある空き地であり、空き地Aに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Aの居住者が使用可能となっている。すなわち、空き地Aに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Aの居住者専用の第一モビリティユニット11(以下「モビリティユニットA」という)である。
また、空き地B(第一設置場所21)は集合住宅Bの敷地内にある空き地であり、空き地Bに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Bの居住者が使用可能となっている。すなわち、空き地Bに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Bの居住者専用の第一モビリティユニット11(以下「モビリティユニットB」という)である。
また、空き地C(第一設置場所21)は集合住宅Cの敷地内にある空き地であり、空き地Cに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Cの居住者が使用可能となっている。すなわち、空き地Cに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Cの居住者専用の第一モビリティユニット11(以下「モビリティユニットC」という)である。
また、空き地D(第一設置場所21)は集合住宅Dの敷地内にある空き地であり、空き地Dに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Dの居住者が使用可能となっている。すなわち、空き地Dに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Dの居住者専用の第一モビリティユニット11(以下「モビリティユニットD」という)である。
また、空き地E(第一設置場所21)は集合住宅Eの敷地内にある空き地であり、空き地Eに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Eの居住者が使用可能となっている。すなわち、空き地Eに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Eの居住者専用の第一モビリティユニット11(以下「モビリティユニットE」という)である。
また、空き地F(第一設置場所21)は集合住宅Fの敷地内にある空き地であり、空き地Fに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Fの居住者が使用可能となっている。すなわち、空き地Fに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Fの居住者専用の第一モビリティユニット11(以下「モビリティユニットF」という)である。
また、空き地G(第一設置場所21)は集合住宅Gの敷地内にある空き地であり、空き地Gに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Gの居住者が使用可能となっている。すなわち、空き地Gに設置されている第一モビリティユニット11は、集合住宅Gの居住者専用の第一モビリティユニット11(以下「モビリティユニットG」という)である。
【0031】
なお、第一モビリティユニット11の用途は、テレワークスペースやトランクルームに限られるものではないが、住宅の問題点を解消できる用途であることが好ましい。
また、第一設置場所21は、複数の賃貸住宅が集まって構成された集合住宅の敷地内にある空き地に限られるものではないが、近傍に複数の住宅がある空き地であることが好ましい。すなわち、第一設置場所21は、例えば、複数の賃貸住宅が集まって構成された集合住宅の敷地内にある空き地、複数の分譲住宅が集まって構成された集合住宅の敷地内にある空き地、分譲地内にある空き地、などであることが好ましい。
【0032】
また、第一設置場所21の数は、7つに限られるものではない。
また、図1に示す第一設置場所21には、1台のモビリティユニット11,12が設置されているが、第一設置場所21に設置可能なモビリティユニット11,12の台数は、1台に限られるものではなく、複数台であってもよい。
また、図1に示す例では、一の第一設置場所21に設置可能なモビリティユニット11,12の台数と、他の第一設置場所21に設置可能なモビリティユニット11,12と、が同一となっているが、異なっていてもよい。
【0033】
第二モビリティユニット12は、通常は第二設置場所22に設置される。
第二設置場所22は、例えば、複数台のモビリティユニット11,12を設置可能な拠点であり、複数種類(用途が異なる複数)の第二モビリティユニット12が設置されることによって、商店街としての機能を果たすことが可能となっている。具体的には、第二モビリティユニット12の用途は、例えば、小売店(食料品店、日用品店、洋品店等)、飲食店(カフェ、蕎麦屋等)、美容院や理容院、病院(健康診断、人間ドック等が可能な施設)などである。
【0034】
図1(a)に示すように、本実施形態では、通常は10台の第二モビリティユニット12が第二設置場所22に設置されている。後述する図5に示すように、この10台の第二モビリティユニット12はそれぞれ、食料品店型の第二モビリティユニット12(食料品店として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、日用品店型の第二モビリティユニット12(日用品店として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、洋品店型の第二モビリティユニット12(洋品店として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、カフェ型の第二モビリティユニット12(カフェとして使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、蕎麦屋型の第二モビリティユニット12(蕎麦屋として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、美容院型の第二モビリティユニット12(美容院として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、理容院型の第二モビリティユニット12(理容院として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、病院型の第二モビリティユニット12(病院として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、マッサージ店型の第二モビリティユニット12(マッサージ店として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)、カラオケ店型の第二モビリティユニット12(カラオケ店として使用可能な内装を備えた第二モビリティユニット12)である。第二設置場所22に設置されている第二モビリティユニット12は、任意の利用者が使用可能となっている。
【0035】
なお、第二モビリティユニット12の用途は、図5に示した用途に限られるものではないが、商業施設や商店街などに設置されるような店舗や施設と同等の用途であることが好ましい。具体的には、第二モビリティユニット12の用途としては、図5に示した用途の他に、例えば、習い事用の施設(ピアノ教室、ジム等)、コインランドリー、宿泊施設、ライブハウスなどが挙げられる。
また、第二設置場所22の数は、1つに限られるものではない。
また、第二設置場所22に設置可能なモビリティユニット11,12の台数は、10台に限られるものではなく、複数台であればよい。また、第二設置場所22に設置可能なモビリティユニット11,12の台数は、第一設置場所21に設置可能なモビリティユニット11,12の台数よりも多い方が好ましい。
【0036】
[モビリティユニット移動システム]
図2(a)は、本実施形態におけるモビリティユニット移動システム100の構成の一例を示すブロック図である。
モビリティユニット移動システム100は、モビリティユニット11,12を適宜移動させるためのシステムである。具体的には、モビリティユニット移動システム100では、敷地内に第一設置場所21を有する集合住宅の居住者が、第二モビリティユニット12の利用予約を行い、その予約状況に基づいて、複数の第一設置場所21の中から、当該第二モビリティユニット12を一時的に設置する第一設置場所21を決定するようになっている。本実施形態では、第二モビリティユニット12を第一設置場所21に設置する設置期間を一週間とするが、これに限られるものではない。
【0037】
図2(a)に示すように、モビリティユニット移動システム100は、管理装置110と、モビリティユニット11,12を牽引・搬送する自動車の運転手が使用する運転手端末120と、モビリティユニット11,12の利用者が使用する利用者端末130と、を備えて構成される。
管理装置110と、運転手端末120と、利用者端末130と、は通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、特には限られないが、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等とすることができる。
【0038】
運転手端末120は、PC、スマートフォン、タブレット等のコンピューターで構成されており、モビリティユニット11,12を牽引・搬送する自動車の運転手によって所持・使用される。本実施形態においては、携帯情報端末であるスマートフォンが採用されている。
利用者端末130は、PC、スマートフォン、タブレット等のコンピューターで構成されており、モビリティユニット11,12の利用者によって所持・使用される。本実施形態においては、携帯情報端末であるスマートフォンが採用されている。本実施形態において、利用者端末130を所持・使用する利用者は、敷地内に第一設置場所21を有する集合住宅の居住者であるが、これに限られるものではない。
【0039】
[管理装置]
管理装置110は、演算処理装置、表示部、入力部、通信部等を有する。
管理装置110の演算処理装置は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等から構成されており、モビリティユニット移動システム100における各部の処理動作を統括的に制御する。
具体的には、管理装置110の演算処理装置は、プログラムを記憶している。演算処理装置がプログラムを実行することによって、管理装置110の機能、すなわち図2(a)に示す管理装置110が備える手段111,112が実現される。
【0040】
管理装置110には、複数のモビリティユニット11,12の現在位置情報と、モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されている。
また、管理装置110は、利用者端末130からの情報である、利用を希望するモビリティユニット11,12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21,22に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能である。
【0041】
そして、管理装置110は、希望ユニット情報に基づいて、複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能なモビリティユニットを決定するとともに、希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定することが可能である。
具体的には、管理装置110は、複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定する決定手段111を備える。
また、管理装置110は、決定手段111による決定結果に基づいて運転手のスケジュールを作成し、運転手端末120へ送信する作成手段112を備える。
【0042】
[利用予約処理]
図3は、本実施形態の管理装置110における利用予約処理の一例を示すフローチャートである。
まず、管理装置110は、複数の利用者端末130のうちのいずれかから、ログインがあったか否かを判定する(ステップS11)。利用者端末130には、インターネットブラウザ及び閲覧プログラム等のようなアプリケーションプログラムがインストールされている。利用者端末130は、アプリケーションプログラムを実行することによって、通信ネットワークNを介して管理装置110にアクセスし、ユーザーID(identifier)及びパスワードに基づいて管理装置110にログインする。
【0043】
利用者端末130からログインがあった場合には(ステップS11;Yes)、管理装置110は、利用予約画面表示データを、通信ネットワークNを介して当該利用者端末130へ送信する(ステップS12)。これにより、当該利用者端末130に利用予約画面が表示されて、この画面において、当該利用者端末130を所持・使用する利用者が、第二モビリティユニット12の利用予約を行う。
【0044】
次いで、管理装置110は、利用者端末130から利用予約情報を受信したか否かを判定する(ステップS13)。
利用者端末130は、当該利用者端末130を所持・使用する利用者によって第二モビリティユニット12の利用予約が行われると、当該利用予約に関する利用予約情報を、通信ネットワークNを介して管理装置110へ送信する。例えば、集合住宅Aの居住者が自身の利用者端末130を用いて美容院型の第二モビリティユニット12の利用予約を行った場合には、当該利用者端末130から管理装置110へと、美容院型の第二モビリティユニット12の利用予約に関する利用予約情報が送信される。
【0045】
利用者端末130から利用予約情報を受信した場合には(ステップS13;Yes)、管理装置110は、当該利用予約情報を管理装置110の記憶部に記憶する(ステップS14)。利用予約情報には、利用したい第二モビリティユニット12(希望ユニット情報)と、利用したい年月日と、該当する第一設置場所21(希望場所情報)と、が含まれている。該当する第一設置場所21とは、利用予約情報を送信してきた利用者端末130を所持・使用する利用者が利用可能な第一設置場所21である。すなわち、利用予約情報を送信してきた利用者端末130を所持・使用する利用者が、集合住宅Aの居住者である場合には、該当する第一設置場所21は空き地Aである。
管理装置110には、複数の利用予約リストが格納されている。図5に示すように、利用予約リストは、第二モビリティユニット12(用途)と、第一設置場所21と、が対応付けられたリストであり、所定期間ごとに設けられている。
【0046】
例えば、集合住宅Aの居住者が自身の利用者端末130を用いて美容院型の第二モビリティユニット12を、2024年2月4日に利用したいと利用予約を行った場合は、利用予約情報には、利用したい第二モビリティユニット12(利用したい用途)として「美容院」と、利用したい年月日として「2024年2月4日」と、該当する第一設置場所21として「空き地A」と、が含まれる。この利用予約情報を受信した場合には、管理装置110は、当該管理装置110に格納されている複数の利用予約リストの中から、「2024年2月4日」を含む期間(本実施形態の場合は2024年2月1日~2月7日の一週間)に対応する利用予約リストを抽出し、当該抽出した利用予約リストにおける特定の欄(第二モビリティユニット12(用途)が「美容院」で第一設置場所21が「空き地A」である欄)を+1更新する。当該特定の欄は、例えば、決定手段111によって、空き地Aが、美容院型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定された場合に0クリアされる。
【0047】
[スケジュール作成処理]
図4は、本実施形態の管理装置110におけるスケジュール作成処理の一例を示すフローチャートである。
まず、管理装置110は、スケジュール作成タイミングになったか否かを判定する(ステップS21)。スケジュール作成タイミングは、例えば、第二モビリティユニット12を移設する日(例えば2024年2月1日)の前日における所定の時間帯(例えば18時ごろ)である。
【0048】
スケジュール作成タイミングである場合には(ステップS21;Yes)、管理装置110は、決定手段111及び作成手段112によって、利用者端末130からの希望ユニット情報に基づいて、複数の第二モビリティユニット12の中から利用可能な第二モビリティユニット12を決定するとともに、利用者端末130からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定する。
【0049】
より詳細には、管理装置110は、まず、決定手段111によって、複数の第一設置場所21の中から、第二モビリティユニット12の移設先として最適な設置場所を決定する(ステップS22)。
具体的には、決定手段111は、管理装置110に格納されている複数の利用予約リストの中から、該当する期間(例えば2024年2月1日~2月7日)に対応する利用予約リストを抽出し、当該抽出した利用予約リストにおける集計結果に基づいて、第二モビリティユニット12の最適な移設先を決定する。
【0050】
決定手段111は、まず、第一設置場所21が、第一条件を満たすか否かを判定する。具体的には、第一条件を満たす第一設置場所21は、例えば、予約数が所定数(例えば20)以上である第一設置場所21であり、かつ最も予約数が多い第一設置場所21である。
図5に示す例の場合、食料品店型の第二モビリティユニット12に対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Eである。
また、蕎麦屋型の第二モビリティユニット12に対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Eである。
また、美容院型の第二モビリティユニット12に対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Cである。
また、病院型の第二モビリティユニット12に対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Bである。
また、マッサージ店型の第二モビリティユニット12に対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Cである。
それ以外の第二モビリティユニット12(日用品店型の第二モビリティユニット12、洋品店型の第二モビリティユニット12、カフェ型の第二モビリティユニット12、理容院型の第二モビリティユニット12、カラオケ店型の第二モビリティユニット12)には、第一条件を満たす第一設置場所21がない。よって、当該それ以外の第二モビリティユニット12は、該当する期間(例えば2024年2月1日~2月7日)には、第一設置場所21に設置されず、第二設置場所22に設置されたままとなる。
【0051】
次いで、決定手段111は、第一条件を満たす第一設置場所21が、第二条件を満たすか否かを判定する。具体的には、第二条件を満たす第一設置場所21は、例えば、当該第一設置場所21が第一条件を満たすと判定された回数が、当該第一設置場所21に設置可能なモビリティユニット11,12の台数以下の第一設置場所21である。
図5に示す例の場合、空き地Bが第一条件を満たすと判定された回数は1回である。本実施形態の場合、空き地Bに設置可能なモビリティユニット11,12の台数は1台であるので、空き地Bは第二条件を満たす。したがって、決定手段111は、空き地B(第一設置場所21)を、病院型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定する。
【0052】
また、空き地Cが第一条件を満たすと判定された回数は2回である。本実施形態の場合、空き地Cに設置可能なモビリティユニット11,12の台数は1台であるので、空き地Cは第二条件を満たさない。
なお、空き地Cに設置可能なモビリティユニット11,12の台数が2台以上である場合には、空き地Cは第二条件を満たすこととなる。よって、この場合、空き地C(第一設置場所21)は、美容院型の第二モビリティユニット12及びマッサージ店型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定される。
【0053】
また、空き地Eが第一条件を満たすと判定された回数は2回である。本実施形態の場合、空き地Eに設置可能なモビリティユニット11,12の台数は1台であるので、空き地Eは第二条件を満たさない。
なお、空き地Eに設置可能なモビリティユニット11,12の台数が2台以上である場合には、空き地Eは第二条件を満たすこととなる。よって、この場合、空き地E(第一設置場所21)は、食料品店型の第二モビリティユニット12及び蕎麦屋型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定される。
【0054】
次いで、決定手段111は、第二条件を満たさない第一設置場所21が最適な移設先となる第二モビリティユニット12を選択する。
図5に示す例の場合、空き地C及び空き地Eが第二条件を満たさない第一設置場所21である。
空き地Cが第一条件を満たすこととなる第二モビリティユニット12は美容院型の第二モビリティユニット12及びマッサージ店型の第二モビリティユニット12であり、これらのうち予約数が多いのは美容院型の第二モビリティユニット12である。したがって、決定手段111は、空き地C(第一設置場所21)を、美容院型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定する。
また、空き地Eが第一条件を満たすこととなる用途は食料品店型の第二モビリティユニット12及び蕎麦屋型の第二モビリティユニット12であり、これらのうち予約数が多いのは食料品店型の第二モビリティユニット12である。したがって、決定手段111は、空き地E(第一設置場所21)を、食料品店型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定する。
【0055】
次いで、決定手段111は、第二条件を満たさない第一設置場所21が最適な移設先とならなかった第二モビリティユニット12を移設するか否か判断し、移設する場合にはその移設先を決定する。
図5に示す例の場合、マッサージ店型の第二モビリティユニット12及び蕎麦屋型の第二モビリティユニット12が、第二条件を満たさない第一設置場所21が最適な移設先とならなかった第二モビリティユニット12である。
マッサージ店型の第二モビリティユニット12に対しては、空き地C以外の第一設置場所21の中に、予約数が所定数(例えば20)以上である第一設置場所21がないので、決定手段111は、マッサージ店型の第二モビリティユニット12を移設しないと判断する。これにより、マッサージ店型の第二モビリティユニット12は、該当する期間(例えば2024年2月1日~2月7日)には、第一設置場所21に設置されず、第二設置場所22に設置されたままとなる。
なお、マッサージ店型の第二モビリティユニット12に対して、空き地C以外の第一設置場所21の中に、予約数が所定数(例えば20)以上である第一設置場所21がある場合であって、その第一設置場所21が未だ最適な移設先として決定されていない場合には、決定手段111は、その第一設置場所21を、マッサージ店型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定する。
【0056】
また、蕎麦屋型の第二モビリティユニット12に対しては、空き地E以外の第一設置場所21の中に、予約数が所定数(例えば20)以上である第一設置場所21があるが、その第一設置場所21は、空き地Cであり、既に、美容院型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定されているので、決定手段111は、蕎麦屋型の第二モビリティユニット12を移設しないと判断する。これにより、蕎麦屋型の第二モビリティユニット12は、該当する期間(例えば2024年2月1日~2月7日)には、第一設置場所21に設置されず、第二設置場所22に設置されたままとなる。
なお、蕎麦屋型の第二モビリティユニット12に対して、空き地E以外の第一設置場所21の中に、予約数が所定数(例えば20)以上である第一設置場所21がある場合であって、その第一設置場所21が未だ最適な移設先として決定されていない場合には、決定手段111は、その第一設置場所21を、蕎麦屋型の第二モビリティユニット12の最適な移設先として決定する。
以上のようにして、第二モビリティユニット12の最適な移設先を決定するが、最適な移設先を決定する方法は、これに限られるものではない。
【0057】
次いで、管理装置110は、作成手段112によって、決定手段111による決定結果と、第一設置場所21の位置情報と、在庫状況等と、に基づいて運転手のスケジュールを作成し(ステップS23)、運転手端末120へ送信する(ステップS24)。これにより、図6に示すような画面が、運転手端末120の表示部に表示される。
図6に示す例の場合、最初に、日用品店型の第二モビリティユニット12の在庫を補充するために、運転手が運転する自動車によって、日用品店型の第二モビリティユニット12を牽引・搬送する。具体的には、拠点を6:00に出発して、仕入れ先に6:20に到着し、仕入れを行って在庫を補充した後に、仕入れ先を6:50に出発して、拠点に7:10に到着する。
【0058】
次に、食料品店型の第二モビリティユニット12を、最適な移設先(ここでは空き地E)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、食料品店型の第二モビリティユニット12を牽引・搬送する。その前に、食料品店型の第二モビリティユニット12の在庫を補充するために、拠点(移設前の設置場所)を7:20(移設開始時刻)に出発して、仕入れ先に7:35に到着し、仕入れを行って在庫を補充した後に、仕入れ先を8:05に出発して、空き地E(移設後の設置場所)に8:30(移設終了時刻)に到着する。そして、空き地Eに、モビリティユニットEに替えて、食料品店型の第二モビリティユニット12を設置する。
【0059】
本実施形態の場合、モビリティユニットEは、トランクルーム型の第一モビリティユニット11(トランクルームとして使用可能な内装を備えた第一モビリティユニット11)であり、このトランクルーム型の第一モビリティユニット11を、拠点に移設する。すなわち、空き地E(第一設置場所21)に設置されている第一モビリティユニット11と、拠点(第二設置場所22)に設置されている第二モビリティユニット12と、を交換する。
モビリティユニットE(トランクルーム型の第一モビリティユニット11)を、拠点に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットEを牽引・搬送する。具体的には、空き地E(移設前の設置場所)を8:40(移設開始時刻)に出発して、拠点(移設後の設置場所)に8:50(移設終了時刻)に到着する。
【0060】
次に、病院型の第二モビリティユニット12を、最適な移設先(ここでは空き地B)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、病院型の第二モビリティユニット12を牽引・搬送する。具体的には、拠点(移設前の設置場所)を9:00(移設開始時刻)に出発して、空き地B(移設後の設置場所)に9:15(移設終了時刻)に到着する。そして、空き地Bに、モビリティユニットBに替えて、病院型の第二モビリティユニット12を設置する。
【0061】
本実施形態の場合、モビリティユニットBは、テレワークスペース型の第一モビリティユニット11(テレワークスペースとして使用可能な内装を備えた第一モビリティユニット11)であり、このテレワークスペース型の第一モビリティユニット11を、拠点に移設する。すなわち、空き地B(第一設置場所21)に設置されている第一モビリティユニット11と、拠点(第二設置場所22)に設置されている第二モビリティユニット12と、を交換する。
モビリティユニットB(テレワークスペース型の第一モビリティユニット11)を拠点に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットBを牽引・搬送する。具体的には、空き地B(移設前の設置場所)を9:25(移設開始時刻)に出発して、拠点(移設後の設置場所)に9:40(移設終了時刻)に到着する。
【0062】
最後に、美容院の第二モビリティユニット12を、最適な移設先(ここでは空き地C)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、美容院型の第二モビリティユニット12を牽引・搬送する。具体的には、拠点(移設前の設置場所)を9:50(移設開始時刻)に出発して、空き地C(移設後の設置場所)に10:10(移設終了時刻)に到着する。そして、空き地Cに、モビリティユニットCに替えて、美容院型の第二モビリティユニット12を設置する。
【0063】
本実施形態の場合、モビリティユニットCは、テレワークスペース及びトランクルームが併設された併設型の第一モビリティユニット11であり、この併設型の第一モビリティユニット11を、拠点に移設する。すなわち、空き地C(第一設置場所21)に設置されている第一モビリティユニット11と、拠点(第二設置場所22)に設置されている第二モビリティユニット12と、を交換する。
モビリティユニットC(併設型の第一モビリティユニット11)を拠点に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットBを牽引・搬送する。具体的には、空き地C(移設前の設置場所)を10:20(移設開始時刻)に出発して、拠点(移設後の設置場所)に10:40(移設終了時刻)に到着する。
これにより、図1(a)に示す状態から、図1(b)に示す状態になる。
【0064】
モビリティユニットBを設置可能な設置場所は、拠点(第二設置場所22)及び空き地B(第一設置場所21)であり、モビリティユニットBが、空き地B以外の第一設置場所21(空き地A,C~G)に設置されることはない。したがって、該当する期間(例えば2024年2月1日~2月7日)が終了すると、モビリティユニットBが、拠点(第二設置場所22)から空き地B(第一設置場所21)へと移設されるとともに、病院型の第二モビリティユニット12が、空き地B(第一設置場所21)から拠点(第二設置場所22)へと移設される。
【0065】
また、モビリティユニットCを設置可能な設置場所は、拠点(第二設置場所22)及び空き地C(第一設置場所21)であり、モビリティユニットCが、空き地C以外の第一設置場所21(空き地A,B,D~G)に設置されることはない。したがって、該当する期間(例えば2024年2月1日~2月7日)が終了すると、モビリティユニットCが、拠点(第二設置場所22)から空き地C(第一設置場所21)へと移設されるとともに、美容院型の第二モビリティユニット12が、空き地C(第一設置場所21)から拠点(第二設置場所22)へと移設される。
【0066】
また、モビリティユニットEを設置可能な設置場所は、拠点(第二設置場所22)及び空き地E(第一設置場所21)であり、モビリティユニットEが、空き地E以外の第一設置場所21(空き地A~D,F,G)に設置されることはない。したがって、該当する期間(例えば2024年2月1日~2月7日)が終了すると、モビリティユニットEが、拠点(第二設置場所22)から空き地E(第一設置場所21)へと移設されるとともに、食料品店型の第二モビリティユニット12が、空き地E(第一設置場所21)から拠点(第二設置場所22)へと移設される。
【0067】
第一実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
第一実施形態の管理装置110は、モビリティユニット11,12を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能な管理装置であって、管理装置110には、複数のモビリティユニット11,12の現在位置情報と、モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されており、管理装置110は、利用者端末130からの情報である、利用を希望する第二モビリティユニット12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能であり、希望ユニット情報に基づいて、複数の第二モビリティユニット12の中から利用可能な第二モビリティユニット12を決定するとともに、希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定する。
【0068】
したがって、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数の第二モビリティユニット12の中から利用可能な第二モビリティユニット12を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定するので、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
なお、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報は、利用者が利用者端末130を操作して入力した設置場所21に関する情報であってもよいし、利用者の住所情報に基づく情報であってもよいし、利用者が使用する利用者端末130のGPS情報に基づく情報であってもよい。
【0069】
また、第一実施形態の管理装置110は、モビリティユニット11,12を牽引する車両の運転手が使用する運転手端末120と通信可能である。
このように構成することによって、利用者からの希望ユニット情報に基づき決定した利用可能な第二モビリティユニット12と、利用者からの希望場所情報に基づき決定したモビリティユニット11,12の移動経路と、を運転手端末120に送信することが可能となる。
【0070】
また、第一実施形態の管理装置110は、複数の設置場所21,22の中から、モビリティユニット11,12の移設先として最適な設置場所を決定する決定手段111と、決定手段111による決定結果に基づいてスケジュールを作成し、運転手端末120へ送信する作成手段112と、を備えており、一台の車両によって、一日のうちに、複数のモビリティユニット11,12を時間差で移設可能であり、スケジュールは、モビリティユニット11,12ごとの、移設前の設置場所及び移設開始時刻と、移設後の設置場所及び移設終了時刻と、を含む情報である。
このように構成することによって、複数のモビリティユニット11,12を一日のうちに時間差で移設するためのスケジュールが運転手端末120へ送信されるので、複数のモビリティユニット11,12を様々な設置場所21,22に移設でき、モビリティユニット11,12を有効に活用することが可能となる。
【0071】
また、第一実施形態の管理装置110は、決定手段111は、利用者端末130からのモビリティユニット(第二モビリティユニット12)の利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行うことが可能である。
このように構成することによって、利用予約の予約状況に基づいて、複数の設置場所(第一設置場所21)の中から、モビリティユニット(第二モビリティユニット12)の移設先として最適な設置場所を決定できるので、効率よくモビリティユニット11,12を移設することが可能となる。
【0072】
また、第一実施形態の管理装置110において、複数の設置場所21,22には、第一設置場所21と、第一設置場所21よりも多くのモビリティユニット11,12を設置可能な第二設置場所22と、があり、モビリティユニット11,12には、通常は第二設置場所22に設置されて一時的に第一設置場所21に設置される第二モビリティユニット12があり、利用者は、第一設置場所21の近傍に住んでおり、利用者端末130を使用して第二モビリティユニット12の利用予約を行い、決定手段111は、第二モビリティユニット12の予約状況に基づいて、当該第二モビリティユニット12を第一設置場所21に移設するか否かを決定することが可能である。
このように構成することによって、利用者は、利用予約するだけで、通常は第二設置場所22に設置されている第二モビリティユニット12を、自身の住まいの近傍にある第一設置場所21に呼ぶことができるので、使い勝手が良い。
【0073】
また、第一実施形態の管理装置110において、モビリティユニット11,12には、通常は第一設置場所21に設置されて一時的に第二設置場所22に設置される第一モビリティユニット11と、第二モビリティユニット12と、があるように構成することが可能である。
このように構成することによって、利用者の住まいの近傍にある第一設置場所21に、通常は第一モビリティユニット11を設置することができ、当該第一モビリティユニット11を、例えばテレワークスペースやトランクルームとすることで、利用者の住まいの問題点を解消することが可能となる。
なお、第一設置場所21は、通常は第一モビリティユニット11が設置されて一時的に第二モビリティユニット12が設置されるスペースでなくてもよい。具体的には、第一設置場所21は、例えば、通常は空きスペース(モビリティユニットが設置されないスペース)として使用されて一時的に第二モビリティユニット12が設置されるスペースであってもよい。
【0074】
第一実施形態のモビリティユニット移動システム100は、管理装置110と、利用者端末130と、を備えている。
したがって、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数の第二モビリティユニット12の中から利用可能な第二モビリティユニット12を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定するので、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
【0075】
第一実施形態のプログラムは、モビリティユニット11,12を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能であり、複数のモビリティユニット11,12の現在位置情報と、モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されている管理装置110に、利用者端末130からの情報である、利用を希望する第二モビリティユニット12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けることを可能とし、希望ユニット情報に基づいて、複数の第二モビリティユニット12の中から利用可能な第二モビリティユニット12を決定するとともに、希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定することを可能とする。
したがって、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数の第二モビリティユニット12の中から利用可能な第二モビリティユニット12を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定するので、モビリティユニット11,12を有効に活用することができる。
【0076】
なお、図2(b)に示すように、管理装置110は、運転手端末120に代えて(あるいは加えて)、モビリティユニット11,12を牽引する車両140と通信可能であってもよい。この場合、作成手段112は、作成したスケジュールを車両140に送信する。これにより、車両140に設けられた表示部(例えばカーナビ装置の画面)に当該スケジュールが表示される。また、この場合、車両140は、作成手段112からのスケジュールに基づいて、自動運転が可能であってもよい。
【0077】
また、第一設置場所21は、集合住宅の敷地内にある空き地(空き地A~G)に限られるものではない。すなわち、第一設置場所21は、モビリティユニット11,12を設置することのできる空きスペースであればよく、集合住宅の敷地内にある空き地の他に、公園、駐車場、道路などであってもよい。
また、例えば図7に示すように、第一設置場所21には、イベント会場が含まれていてもよい。この場合、イベント会場(第一設置場所21)に第二モビリティユニット12を呼ぶための利用予約を行う利用者(利用者端末130を所持・使用する利用者)は、例えば、当該イベント会場でイベントを行う主催者等である。
また、この場合、決定手段111は、空き地A~G(第一設置場所21)に第二モビリティユニット12を呼ぶための利用予約よりも、イベント会場(第一設置場所21)に第二モビリティユニット12を呼ぶための利用予約の方を優先して、モビリティユニット11,12の最適な移設先を決定するようにしてもよい。
【0078】
また、イベント会場(第一設置場所21)に複数の第二モビリティユニット12を設置する場合、その複数の第二モビリティユニット12は、同じ拠点(第二設置場所22)からの第二モビリティユニット12であってもよいし、異なる拠点(第二設置場所22)からの第二モビリティユニット12であってもよい。
具体的には、例えば、地元の特産品を販売する第二モビリティユニット12を、複数の拠点(各地にある拠点(第二設置場所22))から一のイベント会場(第一設置場所21)に集結させることで、当該一のイベント会場を、期間限定のアンテナショップ村として利用することが可能となる。
【0079】
また、本実施形態の決定手段111は、第二モビリティユニット12の予約状況に基づいて、モビリティユニット11,12の最適な移設先を決定するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、第二モビリティユニット12の予約状況と、第一モビリティユニット11のメンテナンス期間と、に基づいてモビリティユニット11,12の最適な移設先を決定してもよい。
具体的には、拠点(第二設置場所22)でモビリティユニット11,12のメンテナンスを行うことを可能とし、第一モビリティユニット11のメンテナンス期間は予め定められているとする。そして、例えばモビリティユニットAのメンテナンス期間になった場合には、モビリティユニットAが空き地A(第一設置場所21)から拠点(第二設置場所22)へと移設されて、第二モビリティユニット12のうちのいずれか(例えば空き地Aに呼ぶための利用予約が最も多い第二モビリティユニット12)が拠点(第二設置場所22)から空き地A(第一設置場所21)へと移設されるように、各モビリティユニット11,12の移設先を決定するようにしてもよい。
なお、ここでのメンテナンスには、例えば、定期点検や車検などが含まれていてもよい。
【0080】
また、第一設置場所21に設置されている第一モビリティユニット11の用途を、利用者端末130からの情報に基づき必要に応じて変更するようにしてもよい。
具体的には、管理装置110は、利用者端末130からの情報に基づいて、例えば集合住宅Cの居住者が入れ替わってテレワークスペースを利用したい居住者が増えたと判断した場合には、モビリティユニットCを、テレワークスペース及びトランクルームが併設された併設型の第一モビリティユニット11から、テレワークスペース型の第一モビリティユニット11に変更するよう指示する指示情報を、車両140又は運転手端末120へ送信するようにしてもよい。
【0081】
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上記の第一実施形態と共通する要素については、共通の符号を付して説明を省略又は簡略する。
【0082】
[モビリティユニット]
図8は、本実施形態におけるモビリティユニット及びその設置場所の一例を説明する図である。
第一実施形態におけるモビリティユニットには、通常は第一設置場所21に設置される第一モビリティユニット11と、通常は第二設置場所22に設置される第二モビリティユニット12と、があった。一方、第二実施形態におけるモビリティユニットには、図8に示すように、第一モビリティユニット11があり、第二モビリティユニット12がない。
また、第一実施形態における第一モビリティユニット11には、テレワークスペース型と、トランクルーム型と、テレワークスペース及びトランクルームが併設された併設型と、があった。一方、第二実施形態における第一モビリティユニット11には、トランクルーム型と、テレワークスペース及びトランクルームが併設された併設型と、があり、テレワークスペース型がない。すなわち、第二実施形態におけるモビリティユニットは、内部に収納スペースを有している。
【0083】
第二実施形態におけるモビリティユニット(第一モビリティユニット11)には、敷地内に第一設置場所21を有する集合住宅の居住者が、保管しておきたい物品だけでなく、売りたい不用品も収納可能となっている。すなわち、第二実施形態におけるモビリティユニット(第一モビリティユニット11)は、一般的なトランクルームとして使用可能であるとともに、フリーマーケットとしても使用可能である。
第二実施形態におけるモビリティユニット移動システム200では、敷地内に第一設置場所21を有する集合住宅の居住者が、第一モビリティユニット11に収納した不用品に関する情報を登録し、その登録された情報を他の居住者が閲覧できるようになっている。そして、不用品を買いたい他の居住者が、当該不用品が収納されている第一モビリティユニット11の利用予約を行い、その予約状況に基づいて、複数の第一設置場所21の中から、当該不用品が収納されている第一モビリティユニット11を一時的に設置する他の第一設置場所21を決定するようになっている。本実施形態では、第一モビリティユニット11を他の第一設置場所21に設置する設置期間を一日とするが、これに限られるものではない。
【0084】
具体的には、例えば、モビリティユニットAには、集合住宅Aの居住者が、保管しておきたい物品だけでなく、売りたい不用品も収納可能となっている。集合住宅Aの居住者は、モビリティユニットAに売りたい不用品を収納した場合には、その不用品に関する情報(価格、特徴、画像等の情報)を管理装置210に登録する。これにより、モビリティユニットAに収納されている不用品に関する情報を、集合住宅A~Gの居住者が閲覧可能となる。そして、集合住宅A以外の集合住宅(集合住宅B~G)の居住者は、その不用品(モビリティユニットAに収納されている不用品)を買いたい場合には、モビリティユニットAの利用予約を行い、管理装置210は、その予約状況に基づいて、空き地A以外の第一設置場所21(空き地B~G)の中から、モビリティユニットAを一時的に設置する他の第一設置場所21を決定する。すなわち、第二実施形態の場合、モビリティユニットAを設置可能な設置場所は、拠点(第二設置場所22)及び空き地A(第一設置場所21)だけでなく、モビリティユニットAを、空き地A以外の第一設置場所21(空き地B~G)にも設置することができる。
モビリティユニットB~Gにおいても同様である。
【0085】
[モビリティユニット移動システム]
図9(a)は、本実施形態におけるモビリティユニット移動システム200の構成の一例を示すブロック図である。
モビリティユニット移動システム200は、第一モビリティユニット11を適宜移動させるためのシステムである。具体的には、モビリティユニット移動システム200は、図9(a)に示すように、管理装置210と、第一モビリティユニット11を牽引・搬送する自動車の運転手が使用する運転手端末120と、第一モビリティユニット11の利用者が使用する利用者端末130と、を備えて構成される。
管理装置210と、運転手端末120と、利用者端末130と、は通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0086】
[管理装置]
管理装置210は、演算処理装置、表示部、入力部、通信部等を有する。
管理装置210の演算処理装置は、CPU、ROM及びRAM等から構成されており、モビリティユニット移動システム200における各部の処理動作を統括的に制御する。
具体的には、管理装置210の演算処理装置は、プログラムを記憶している。演算処理装置がプログラムを実行することによって、管理装置210の機能、すなわち図9(a)に示す管理装置210が備える手段211,212,213が実現される。
【0087】
管理装置210には、複数のモビリティユニット11,12の現在位置情報と、モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されている。
また、管理装置210は、利用者端末130からの情報である、利用を希望するモビリティユニット11,12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21,22に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能である。
【0088】
そして、管理装置210は、希望ユニット情報に基づいて、複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能なモビリティユニットを決定するとともに、希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定することが可能である。
具体的には、管理装置210は、複数の設置場所21,22の中から、第一モビリティユニット11の移設先として最適な設置場所を決定する決定手段211を備える。
また、管理装置210は、決定手段211による決定結果に基づいて運転手のスケジュールを作成し、運転手端末120へ送信する作成手段212を備える。
また、管理装置210は、一の利用者端末130から送信されてきた不用品に関する情報を、他の利用者端末130に送信する仲介手段213を備える。
【0089】
[不用品登録処理]
図10は、本実施形態の管理装置210における不用品登録処理の一例を示すフローチャートである。
まず、管理装置210は、複数の利用者端末130のうちのいずれかから、ログインがあったか否かを判定する(ステップS31)。
利用者端末130からログインがあった場合には(ステップS31;Yes)、管理装置210は、仲介手段213によって、当該利用者端末130が不用品登録を希望しているか否かを判定する(ステップS32)。利用者端末130には、例えば、ログイン後に「不用品登録」か「利用予約」かを選択するための選択画面が表示されるようになっており、この画面で「不用品登録」が選択された場合に不用品登録を希望していると判定する。
【0090】
利用者端末130が不用品登録を希望している場合には(ステップS32;Yes)、仲介手段213は、不用品登録画面表示データを、通信ネットワークNを介して当該利用者端末130へ送信する(ステップS33)。これにより、当該利用者端末130に不用品登録画面が表示されて、この画面において、当該利用者端末130を所持・使用する利用者が、第一モビリティユニット11に収納した不用品(あるいは収納する予定の不用品)に関する情報を入力する。
【0091】
次いで、仲介手段213は、利用者端末130から不用品登録情報を受信したか否かを判定する(ステップS34)。
利用者端末130は、当該利用者端末130を所持・使用する利用者によって不用品に関する情報が入力されると、当該不用品に関する情報を含む不用品登録情報を、通信ネットワークNを介して管理装置210へ送信する。
【0092】
利用者端末130から不用品登録情報を受信した場合には(ステップS34;Yes)、仲介手段213は、当該不用品登録情報を管理装置210の記憶部に記憶する(ステップS35)。不用品登録情報には、不用品に関する情報(価格、特徴、画像等の情報)と、該当する第一設置場所21と、が含まれている。該当する第一設置場所21とは、不用品登録情報を送信してきた利用者端末130を所持・使用する利用者が利用可能な第一設置場所21である。すなわち、不用品登録情報を送信してきた利用者端末130を所持・使用する利用者が、集合住宅Aの居住者である場合には、該当する第一設置場所21は空き地Aである。
【0093】
[利用予約処理]
図11は、本実施形態の管理装置210における利用予約処理の一例を示すフローチャートである。
まず、管理装置210は、複数の利用者端末130のうちのいずれかから、ログインがあったか否かを判定する(ステップS41)。
利用者端末130からログインがあった場合には(ステップS41;Yes)、管理装置210は、仲介手段213によって、当該利用者端末130が利用予約を希望しているか否かを判定する(ステップS42)。利用者端末130には、例えば、ログイン後に「不用品登録」か「利用予約」かを選択するための選択画面が表示されるようになっており、この画面で「利用予約」が選択された場合に利用予約を希望していると判定する。
【0094】
利用者端末130が利用予約を希望している場合には(ステップS42;Yes)、仲介手段213は、利用予約画面表示データを、通信ネットワークNを介して当該利用者端末130へ送信する(ステップS43)。これにより、当該利用者端末130に利用予約画面が表示されて、この画面において、当該利用者端末130を所持・使用する利用者が、第一モビリティユニット11の利用予約を行う。本実施形態における利用予約画面は、例えば、管理装置210の記憶部に記憶されている不用品登録情報の一覧が表示される不用品一覧画面である。
【0095】
次いで、仲介手段213は、利用者端末130から利用予約情報を受信したか否かを判定する(ステップS44)。
利用者端末130は、当該利用者端末130を所持・使用する利用者によって第一モビリティユニット11の利用予約が行われると、当該利用予約に関する利用予約情報を、通信ネットワークNを介して管理装置210へ送信する。例えば、集合住宅Aの居住者が自身の利用者端末130を用いて、モビリティユニットBの利用予約を行った場合(モビリティユニットBに収納されている不用品の購入予約を行った場合)には、当該利用者端末130から管理装置210へと、モビリティユニットBの利用予約に関する利用予約情報が送信される。
【0096】
利用者端末130から利用予約情報を受信した場合には(ステップS44;Yes)、仲介手段213は、当該利用予約情報を管理装置210の記憶部に記憶する(ステップS45)。利用予約情報には、利用したい第一モビリティユニット11(希望ユニット情報)と、購入したい不用品と、該当する第一設置場所21(希望場所情報)と、が含まれている。該当する第一設置場所21とは、利用予約情報を送信してきた利用者端末130を所持・使用する利用者が利用可能な第一設置場所21である。すなわち、利用予約情報を送信してきた利用者端末130を所持・使用する利用者が、集合住宅Aの居住者である場合には、該当する第一設置場所21は空き地Aである。
管理装置210には、利用予約リストが格納されている。図13に示すように、本実施形態における利用予約リストは、第一モビリティユニット11と、第一設置場所21と、が対応付けられたリストである。
【0097】
例えば、集合住宅Aの居住者が自身の利用者端末130を用いてモビリティユニットBの利用予約を行った場合は、利用予約情報には、利用したい第一モビリティユニット11(購入したい不用品が収納されている第一モビリティユニット11)として「モビリティユニットB」と、該当する第一設置場所21として「空き地A」と、が含まれる。この利用予約情報を受信した場合には、仲介手段213は、管理装置210に格納されている利用予約リストにおける特定の欄(第一モビリティユニット11が「モビリティユニットB」で第一設置場所21が「空き地A」である欄)を+1更新する。当該特定の欄は、例えば、決定手段211によって、空き地Aが、モビリティユニットBの最適な移設先として決定された場合に0クリアされる。
【0098】
例えば、モビリティユニットAは、集合住宅Aの居住者専用の第一モビリティユニット11であるので、通常は空き地A(集合住宅Aの敷地内にある第一設置場所21)に停まっており、他の第一設置場所21に移設されても空き地Aに必ず戻ってくる。したがって、集合住宅Aの居住者である居住者Xが出品した不用品(居住者XがモビリティユニットAに収納した不用品)を、集合住宅Aの居住者である居住者Yが購入したい場合には、居住者Yは、モビリティユニットAの利用予約を行わなくても、モビリティユニットAが空き地Aに停まっていれば、居住者Xが出品した不用品を手に取って見ることができるし、モビリティユニットAが他の第一設置場所21に移設されていても空き地Aに戻ってくれば、居住者Xが出品した不用品を手に取って見ることができる。したがって、本実施形態では、集合住宅Aの居住者によるモビリティユニットAの利用予約を受け付けないようにしているが、これに限られるものではない。
モビリティユニットB~Gの利用予約についても同様である。
【0099】
[スケジュール作成処理]
図12は、本実施形態の管理装置210におけるスケジュール作成処理の一例を示すフローチャートである。
まず、管理装置210は、スケジュール作成タイミングになったか否かを判定する(ステップS51)。スケジュール作成タイミングは、例えば、第一モビリティユニット11を移設する日の前日における所定の時間帯(例えば18時ごろ)である。第一モビリティユニット11を移設する日は、毎日であってもよいし、所定の曜日(例えば、火曜日及び木曜日)であってもよいし、所定の日付け(例えば、5のつく日)であってもよい。
【0100】
スケジュール作成タイミングである場合には(ステップS51;Yes)、管理装置210は、決定手段111及び作成手段112によって、利用者端末130からの希望ユニット情報に基づいて、複数の第二モビリティユニット12の中から利用可能な第二モビリティユニット12を決定するとともに、利用者端末130からの希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定する。
【0101】
より詳細には、管理装置110は、まず、決定手段211によって、複数の第一設置場所21の中から、第一モビリティユニット11の移設先として最適な設置場所を決定する(ステップS52)。
具体的には、決定手段211は、管理装置210に格納されている利用予約リストにおける集計結果に基づいて、第一モビリティユニット11の最適な移設先を決定する。
【0102】
決定手段211は、まず、第一モビリティユニット11の中に、翌日にメンテナンス期間が開始するモビリティユニットがあるか否かを判定する。本実施形態においては、拠点(第二設置場所22)で第一モビリティユニット11のメンテナンス(定期点検や車検などを含む)を行うようになっている。
ここでは、モビリティユニットCが翌日にメンテナンス期間が開始するモビリティユニットであるとする。その場合、決定手段211は、拠点(第二設置場所22)を、モビリティユニットCの最適な移設先として決定する。そして、決定手段211は、翌日にメンテナンス期間が開始する第一モビリティユニット11、及びメンテナンス期間中の第一モビリティユニット11(すなわち、現在、第二設置場所22にある第一モビリティユニット11)については、以下の判定を省略する。
【0103】
次いで、決定手段211は、第一設置場所21が、第一条件を満たすか否かを判定する。具体的には、第一条件を満たす第一設置場所21は、例えば、予約数が所定数(例えば20)以上である第一設置場所21であり、かつ最も予約数が多い第一設置場所21である。
図13に示す例の場合、モビリティユニットAに対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Gである。
また、モビリティユニットDに対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Bである。
また、モビリティユニットEに対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Dである。
また、モビリティユニットGに対して、第一条件を満たす第一設置場所21は、空き地Bである。
それ以外の第一モビリティユニット11(モビリティユニットB、モビリティユニットF)には、第一条件を満たす第一設置場所21がない。
なお、モビリティユニットCは、翌日にメンテナンス期間が開始する第一モビリティユニット11であるので、モビリティユニットCに対しては、第一設置場所21が第一条件を満たすか否かの判定は行われない。
【0104】
次いで、決定手段211は、第一条件を満たす第一設置場所21が、第二条件を満たすか否かを判定する。具体的には、第二条件を満たす第一設置場所21は、例えば、当該第一設置場所21が第一条件を満たすと判定された回数が、当該第一設置場所21に設置可能な第一モビリティユニット11の台数以下の第一設置場所21である。
図13に示す例の場合、空き地Bが第一条件を満たすと判定された回数は2回である。本実施形態の場合、空き地Bに設置可能な第一モビリティユニット11の台数は1台であるので、空き地Bは第二条件を満たさない。
なお、空き地Bに設置可能な第一モビリティユニット11の台数が2台以上である場合には、空き地Bは第二条件を満たすこととなる。よって、この場合、空き地B(第一設置場所21)は、モビリティユニットD及びモビリティユニットGの最適な移設先として決定される。
【0105】
また、空き地Dが第一条件を満たすと判定された回数は1回である。本実施形態の場合、空き地Dに設置可能な第一モビリティユニット11の台数は1台であるので、空き地Dは第二条件を満たす。したがって、決定手段211は、空き地D(第一設置場所21)を、モビリティユニットEの最適な移設先として決定する。
また、空き地Gが第一条件を満たすと判定された回数は1回である。本実施形態の場合、空き地Gに設置可能な第一モビリティユニット11の台数は1台であるので、空き地Gは第二条件を満たす。したがって、決定手段211は、空き地G(第一設置場所21)を、モビリティユニットAの最適な移設先として決定する。
【0106】
次いで、決定手段211は、第二条件を満たさない第一設置場所21が最適な移設先となる第一モビリティユニット11を選択する。
図13に示す例の場合、空き地Bが第二条件を満たさない第一設置場所21である。
空き地Bが第一条件を満たすこととなる第一モビリティユニット11はモビリティユニットD及びモビリティユニットGであり、これらのうち予約数が多いのはモビリティユニットDである。したがって、決定手段211は、空き地B(第一設置場所21)を、モビリティユニットDの最適な移設先として決定する。
【0107】
次いで、決定手段211は、移設先が決まっていない第一モビリティユニット11の移設先を決定する。
ここでは、モビリティユニットAの最適な移設先は空き地Gと決定され、モビリティユニットCの最適な移設先は拠点(第二設置場所22)と決定され、モビリティユニットDの最適な移設先は空き地Bと決定され、モビリティユニットEの最適な移設先は空き地Dと決定されている。
したがって、移設先が決まっていない第一モビリティユニット11は、モビリティユニットB、モビリティユニットF、及びモビリティユニットGであり、移設先として選択されていない第一設置場所21は、空き地A、空き地C、空き地E、及び空き地Fである。
【0108】
一日で移設する第一モビリティユニット11の台数が少ないほど、運転手の手間が省ける。したがって、決定手段211は、空き地F(第一設置場所21)を、モビリティユニットFの最適な移設先として決定する。これにより、モビリティユニットFは、他の第一設置場所21に設置されず、空き地Fに設置されたままとなる。
また、移設前の設置場所から移設後の設置場所までの距離が短いほど、効率よく移設できる。本実施形態の場合、空き地A、空き地C、及び空き地Eのうち、空き地Bから最も近いのは空き地Aであり、空き地Gから最も近いのは空き地Cである。したがって、決定手段211は、空き地A(第一設置場所21)を、モビリティユニットBの最適な移設先として決定するとともに、空き地C(第一設置場所21)を、モビリティユニットGの最適な移設先として決定する。
以上のようにして、第一モビリティユニット11の最適な移設先を決定するが、最適な移設先を決定する方法は、これに限られるものではない。
【0109】
次いで、管理装置210は、作成手段212によって、決定手段211による決定結果と、第一設置場所21の位置情報等と、に基づいて運転手のスケジュールを作成し(ステップS53)、運転手端末120へ送信する(ステップS54)。これにより、図14に示すような画面が、運転手端末120の表示部に表示される。
図14に示す例の場合、最初に、モビリティユニットEを最適な移設先(ここでは空き地D)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットEを牽引・搬送する。具体的には、空き地E(移設前の設置場所)を8:00(移設開始時刻)に出発して、空き地D(移設後の設置場所)に8:15(移設終了時刻)に到着する。
【0110】
次に、モビリティユニットDを最適な移設先(ここでは空き地B)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットDを牽引・搬送する。具体的には、空き地D(移設前の設置場所)を8:25(移設開始時刻)に出発して、空き地B(移設後の設置場所)に8:40(移設終了時刻)に到着する。
次に、モビリティユニットBを最適な移設先(ここでは空き地A)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットBを牽引・搬送する。具体的には、空き地B(移設前の設置場所)を8:50(移設開始時刻)に出発して、空き地A(移設後の設置場所)に9:00(移設終了時刻)に到着する。
次に、モビリティユニットAを最適な移設先(ここでは空き地G)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットAを牽引・搬送する。具体的には、空き地A(移設前の設置場所)を9:10(移設開始時刻)に出発して、空き地G(移設後の設置場所)に9:40(移設終了時刻)に到着する。
次に、モビリティユニットGを最適な移設先(空き地C)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットGを牽引・搬送する。具体的には、空き地G(移設前の設置場所)を9:50(移設開始時刻)に出発して、空き地C(移設後の設置場所)に10:00(移設終了時刻)に到着する。
【0111】
最後に、モビリティユニットCを最適な移設先(拠点)に移設するために、運転手が運転する自動車によって、モビリティユニットCを牽引・搬送する。具体的には、空き地C(移設前の設置場所)を10:10(移設開始時刻)に出発し、拠点(移設後の設置場所)に11:00(移設終了時刻)に到着する。
これにより、図8(a)に示す状態から、図8(b)に示す状態になる。
【0112】
第二実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
第二実施形態の管理装置210は、第一モビリティユニット11を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能な管理装置であって、管理装置210には、複数の第一モビリティユニット11の現在位置情報と、第一モビリティユニット11を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されており、管理装置210は、利用者端末130からの情報である、利用を希望する第一モビリティユニット11に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能であり、希望ユニット情報に基づいて、複数の第一モビリティユニット11の中から利用可能な第一モビリティユニット11を決定するとともに、希望場所情報に基づいて、第一モビリティユニット11の移動経路を決定する。
【0113】
したがって、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数の第一モビリティユニット11の中から利用可能な第一モビリティユニット11を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、第一モビリティユニット11の移動経路を決定するので、モビリティユニット11を有効に活用することができる。
なお、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報は、利用者が利用者端末130を操作して入力した設置場所21に関する情報であってもよいし、利用者の住所情報に基づく情報であってもよいし、利用者が使用する利用者端末130のGPS情報に基づく情報であってもよい。
【0114】
また、第一実施形態の管理装置110は、モビリティユニット(第一モビリティユニット11)を牽引する車両の運転手が使用する運転手端末120と通信可能である。
このように構成することによって、利用者からの希望ユニット情報に基づき決定した利用可能な第一モビリティユニット11と、利用者からの希望場所情報に基づき決定した第一モビリティユニット11の移動経路と、を運転手端末120に送信することが可能となる。
【0115】
また、第一実施形態の管理装置110は、複数の設置場所(第一設置場所21)の中から、モビリティユニット(第一モビリティユニット11)の移設先として最適な設置場所を決定する決定手段211と、決定手段211による決定結果に基づいてスケジュールを作成し、運転手端末120へ送信する作成手段212と、を備えており、一台の車両によって、一日のうちに、複数のモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を時間差で移設可能であり、スケジュールは、モビリティユニット(第一モビリティユニット11)ごとの、移設前の設置場所及び移設開始時刻と、移設後の設置場所及び移設終了時刻と、を含む情報である。
このように構成することによって、複数のモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を一日のうちに時間差で移設するためのスケジュールが運転手端末120へ送信されるので、複数のモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を様々な設置場所(第一設置場所21)に移設でき、モビリティユニット(第一モビリティユニット11)を有効に活用することが可能となる。
【0116】
また、第二実施形態の管理装置210は、決定手段211は、利用者端末130からのモビリティユニット(第一モビリティユニット11)の利用予約を受け付けて、予約状況に基づき前記決定を行うことが可能である。
このように構成することによって、利用予約の予約状況に基づいて、複数の設置場所(第一設置場所21)の中から、モビリティユニット(第一モビリティユニット11)の移設先として最適な設置場所を決定できるので、効率よくモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を移設することが可能となる。
【0117】
また、第二実施形態の管理装置210において、利用者は、複数の設置場所(第一設置場所21)のうち所定の設置場所(例えば空き地A)の近傍に住んでおり、利用者端末130を使用して、通常は当該所定の設置場所以外の設置場所(例えば空き地B~Gのいずれか)に設置されるモビリティユニット(第一モビリティユニット11)の利用予約を行い、決定手段211は、モビリティユニット(第一モビリティユニット11)の予約状況に基づいて、当該モビリティユニットを前記所定の設置場所(例えば空き地A)に移設するか否かを決定することが可能である。
このように構成することによって、利用者は、利用予約するだけで、通常は他の設置場所(自身の住まいの近傍にない第一設置場所21)に設置されているモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を、自身の住まいの近傍にある設置場所(第一設置場所21)に呼ぶことができるので、使い勝手が良い。
【0118】
また、第二実施形態の管理装置210において、モビリティユニット(第一モビリティユニット11)に、利用者の不用品を保管しておくことが可能であり、当該管理装置210は、一の利用者端末130から送信されてきた不用品に関する情報を、他の利用者端末130に送信する仲介手段213を備えており、他の利用者端末130の利用者は、当該他の利用者端末130を使用して、所望する不用品が保管されているモビリティユニット(第一モビリティユニット11)の利用予約を行うことが可能である。
このように構成することによって、利用者は、利用予約するだけで、欲しい不用品が収納されているモビリティユニット(第一モビリティユニット11)を、自身の住まいの近傍にある設置場所(第一設置場所21)に呼ぶことができる。したがって、利用者は、不用品(他の利用者にとっての不用品)を購入したい場合に、その不用品を実際に手に取って状態等を確認してから購入することができるので、フリマアプリを利用した商品売買のデメリット(商品を購入する前に、その商品を確認できない)を解消することが可能となる。
【0119】
第二実施形態のモビリティユニット移動システム200は、管理装置210と、利用者端末130と、を備えている。
したがって、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数の第二モビリティユニット11の中から利用可能な第一モビリティユニット11を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、第一モビリティユニット11の移動経路を決定するので、モビリティユニットを有効に活用することができる。
【0120】
第二実施形態のプログラムは、第一モビリティユニット11を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能であり、複数の第一モビリティユニット11の現在位置情報と、第一モビリティユニット11を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されている管理装置210に、利用者端末130からの情報である、利用を希望する第一モビリティユニット11に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けることを可能とし、希望ユニット情報に基づいて、複数の第一モビリティユニット11の中から利用可能な第一モビリティユニット11を決定するとともに、希望場所情報に基づいて、第一モビリティユニット11の移動経路を決定することを可能とする。
したがって、利用者からの希望ユニット情報に基づいて、複数の第一モビリティユニット11の中から利用可能な第一モビリティユニット11を決定するとともに、利用者からの希望場所情報に基づいて、第一モビリティユニット11の移動経路を決定するので、モビリティユニットを有効に活用することができる。
【0121】
なお、図9(b)に示すように、管理装置210は、運転手端末120に代えて(あるいは加えて)、モビリティユニット(第一モビリティユニット11)を牽引する車両140と通信可能であってもよい。この場合、作成手段212は、作成したスケジュールを車両140に送信する。これにより、車両140に設けられた表示部(例えばカーナビ装置の画面)に当該スケジュールが表示される。また、この場合、車両140は、作成手段212からのスケジュールに基づいて、自動運転が可能であってもよい。
【0122】
また、近年、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標達成が求められており、建築業界においても、様々な取り組みが進められている。第一実施形態及び第二実施形態においては、複数の賃貸住宅が集まって構成された集合住宅の敷地内にある空き地(第一設置場所21)に、第一モビリティユニット11を設置することによって、賃貸住宅の問題点(書斎スペースがない、収納スペースが狭い等)を解消可能となっている。したがって、敷地内に第一モビリティユニット11を設置するだけで、問題点を解消できるので、集合住宅を取り壊す機会が少なくなり、結果として、SDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の達成、目標11「住み続けられるまちづくりを」の達成、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成等に貢献できる。
【符号の説明】
【0123】
11 第一モビリティユニット(モビリティユニット)
12 第二モビリティユニット(モビリティユニット)
21 第一設置場所(設置場所)
22 第二設置場所(設置場所)
100,200 モビリティユニット移動システム
110,210 管理装置
120 運転手端末
130 利用者端末
140 車両
111,211 決定手段
112,212 作成手段
213 仲介手段
【要約】
【課題】モビリティユニットを有効に活用する。
【解決手段】モビリティユニット11,12を利用する利用者が使用する利用者端末130と通信可能な管理装置110であって、複数のモビリティユニット11,12の現在位置情報と、モビリティユニット11,12を設置可能な設置場所21,22に関する設置場所情報と、が登録されており、利用者端末130からの情報である、利用を希望するモビリティユニット11,12に関する希望ユニット情報と、利用を希望する設置場所21に関する希望場所情報と、を受け付けることが可能であり、希望ユニット情報に基づいて、複数のモビリティユニット11,12の中から利用可能なモビリティユニット11,12を決定するとともに、希望場所情報に基づいて、モビリティユニット11,12の移動経路を決定する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14