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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】遊戯装置および遊戯プログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20240926BHJP
   A63F 13/818 20140101ALI20240926BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20240926BHJP
   A63F 13/20 20140101ALI20240926BHJP
   A63F 13/213 20140101ALI20240926BHJP
   A63F 13/428 20140101ALI20240926BHJP
   A63F 13/95 20140101ALI20240926BHJP
【FI】
A63F13/69 520
A63F13/818
A63F13/53
A63F13/20 A
A63F13/213
A63F13/428
A63F13/95 A
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021093507
(22)【出願日】2021-06-03
(62)【分割の表示】P 2019109422の分割
【原出願日】2019-06-12
(65)【公開番号】P2021121394
(43)【公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-06-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】松野 勝太郎
(72)【発明者】
【氏名】北川 敏
(72)【発明者】
【氏名】扇谷 一樹
(72)【発明者】
【氏名】畑山 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】阿部 雄太
【審査官】宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-245160(JP,A)
【文献】特開2017-000527(JP,A)
【文献】特開2005-034394(JP,A)
【文献】特開2018-000659(JP,A)
【文献】ポケットルアーボーイ 公式ガイド,初版,株式会社新紀元社,1999年07月30日,第14,15,125頁
【文献】"進撃の巨人",「アプリスタイル VOL.10 ゴング格闘技9月号増刊」,日本,株式会社イースト・プレス,2012年08月29日,第10巻,p.038
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98,9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と、画像表示部と、
複数の第1画像と2つ以上の第1画像の組合せに対応付けされた複数の第2画像とが記憶された記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記複数の第1画像を前記記憶部から抽出して前記画像表示部に表示し得る第1画像表示手段と、
遊戯初期段階において前記記憶部に記憶されている前記複数の第2画像を表示不可とし、かつ、組合せ元の2つ以上の第1画像の識別情報に基づいて当該2つ以上の第1画像の組合せに対応する所定の第2画像を前記記憶部から抽出して前記画像表示部に表示し得る第2画像表示手段とを備え、
遊戯補助物品に設けられた識別情報部が有する識別情報を読み取り可能な識別情報読取部を含み、
前記遊戯補助物品に設けられた識別情報部が有する識別情報に基づき、前記組合せ元の2つ以上の第1画像のうちの少なくとも1つの第1画像を前記画像表示部に表示可能であり、
前記遊戯補助物品の形状は、前記遊戯補助物品に設けられた識別情報部が有する識別情報に基づき表示された第1画像に対応する形状であり、
前記記憶部には、前記第1画像と前記第2画像のいずれか1つを釣り糸に取り付ける様子を表す第3画像が記憶されており、
所定の取り付け所作の付与し得る取り付け所作付与手段と、
前記所定の取り付け所作に基づいて前記第3画像を前記記憶部から抽出して前記画像表示部に表示し得る第3画像表示手段とをさらに備える、
遊戯装置。
【請求項2】
前記遊戯補助物品は、魚釣り用ルアー、車両、銃、武器、キャラクターを模した形状である、
請求項1に記載の遊戯装置。
【請求項3】
前記組合せ元の2つ以上の第1画像と前記所定の第2画像とを前記画像表示部に並べて表示し得る画像並置表示手段とを備える、
請求項1または2に記載の遊戯装置。
【請求項4】
前記組合せ元の2つ以上の第1画像のうちの少なくとも1つが表示不可のとき、当該表示不可の第1画像の前記画像表示部への表示を許可し得る第1画像表示許可手段を備える、
請求項1~3のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項5】
前記第1画像表示許可手段は、前記識別情報読取部によって前記表示不可の第1画像の識別情報を取り込むことによって前記表示不可の第1画像の前記画像表示部への表示を許可し得るように構成されている、
請求項4に記載の遊戯装置。
【請求項6】
前記遊戯補助物品に設けられた識別情報部が有する識別情報は、前記表示不可の第1画像に対応する識別情報である、
請求項4または5に記載の遊戯装置。
【請求項7】
前記表示不可の第1画像が表示許可となった後に、当該表示不可の第1画像を表示可能画像として前記記憶部に登録し得る第1画像登録手段をさらに備える、
請求項4~6のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項8】
前記複数の第2画像のうちの少なくとも1つが表示不可のとき、当該表示不可の第2画像の前記画像表示部への表示を許可し得る第2画像表示許可手段を備える、
請求項1~7のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項9】
前記遊戯装置は、装置本体ユニットと操作ユニットとを有する、
請求項1~のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項10】
前記操作ユニットは、使用者が把持可能である請求項9に記載の遊戯装置。
【請求項11】
前記識別情報読取部は、前記操作ユニットに設けられている請求項9または10に記載の遊戯装置。
【請求項12】
前記取り付け所作付与手段は前記操作ユニットに設けられている、
請求項9~11のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項13】
前記複数の第2画像のうちの少なくとも1つが表示不可のとき、当該表示不可の第2画像の前記画像表示部への表示を許可し得る第2画像表示許可手段を備える、
請求項9~12のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項14】
前記第2画像表示許可手段は、前記操作ユニットに設けられた変位検出部からの検出信号に基づいて、前記表示不可の第2画像の前記画像表示部への表示を許可し得るように構成されている、請求項13に記載の遊戯装置。
【請求項15】
前記変位検出部において回転または前後左右に移動するような変位を検出した際に、前記表示不可の第2画像の前記画像表示部への表示を許可し得る請求項14に記載の遊戯装置。
【請求項16】
前記変位検出部は、3次元変位検出センサを含む、
請求項1または15に記載の遊戯装置。
【請求項17】
前記取り付け所作付与手段は、前記操作ユニットに設けられた前記変位検出部からの検出信号に基づいて前記所定の取り付け所作を付与し得るように構成されている、
請求項1416のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項18】
前記識別情報部は、2次元コードから成る、
請求項1~17のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項19】
前記識別情報部は、1次元コードから成る、
請求項1~17のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項20】
前記所定の第2画像が表示された後に、当該所定の第2画像を表示可能画像として前記記憶部に登録し得る第2画像登録手段をさらに備える、
請求項1~1のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項21】
前記第2画像は、前記組合せ元の2つ以上の第1画像が有しない特徴部を具備した画像である、
請求項1~20のいずれか一項に記載の遊戯装置。
【請求項22】
コンピュータを、請求項1~21のいずれか一項に記載の遊戯装置の各手段として機能させるための遊戯プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示を利用した遊戯装置と、当該遊戯装置で実行可能な遊戯プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、輝度変化または陰影変化を反映して生成されたキャラクタ画像と、実カメラで取得した画像とを合成した画像を、ディスプレイに表示させる装置等が開示されている。また、特許文献2には、特定された明るさに基づき発生されたイベント対応の画像と、実カメラで撮影した画像とを合成した画像を、ユーザ端末に表示させるシステム等が開示されている。
【0003】
しかしながら、特許文献1および2に記載の合成は2つの画像をデジタル処理によって一体化するものであるため、処理能力がさほど高くないハードウェア下では所期の画像を迅速に表示することが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-142090号公報
【文献】特開2018-143475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、遊戯上の興趣性を向上できる遊戯装置および遊戯プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る遊戯装置は、制御部と画像表示部とを備えるとともに、複数の第1画像と2つ以上の第1画像の組合せに対応付けされた複数の第2画像とが記憶された記憶部と、遊戯初期段階において前記記憶部に記憶されている前記複数の第1画像うちの表示可能な一部のみを前記記憶部から抽出して前記画像表示部に表示し得る第1画像表示手段と、遊戯初期段階において前記記憶部に記憶されている前記複数の第2画像を表示不可とし、かつ、組合せ元の2つ以上の第1画像の識別情報に基づいて当該2つ以上の第1画像の組合せに対応する所定の第2画像を前記記憶部から抽出して前記画像表示部に表示し得る第2画像表示手段とを備えている。 また、本発明に係る遊戯装置は、制御部と、画像表示部と、複数の第1画像と2つ以上の第1画像の組合せに対応付けされた複数の第2画像とが記憶された記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記複数の第1画像を前記記憶部から抽出して前記画像表示部に表示し得る第1画像表示手段と、遊戯初期段階において前記記憶部に記憶されている前記複数の第2画像を表示不可とし、かつ、組合せ元の2つ以上の第1画像の識別情報に基づいて当該2つ以上の第1画像の組合せに対応する所定の第2画像を前記記憶部から抽出して前記画像表示部に表示し得る第2画像表示手段とを備え、遊戯補助物品に設けられた識別情報部が有する識別情報を読み取り可能な識別情報読取部を含み、前記遊戯補助物品に設けられた識別情報部が有する識別情報に基づき、前記組合せ元の2つ以上の第1画像のうちの少なくとも1つの第1画像を前記画像表示部に表示可能であり、前記遊戯補助物品の形状は、前記遊戯補助物品に設けられた識別情報部が有する識別情報に基づき表示された第1画像に対応する形状であ前記記憶部には、前記第1画像と前記第2画像のいずれか1つを釣り糸に取り付ける様子を表す第3画像が記憶されており、所定の取り付け所作の付与し得る取り付け所作付与手段と、前記所定の取り付け所作に基づいて前記第3画像を前記記憶部から抽出して前記画像表示部に表示し得る第3画像表示手段とをさらに備える。また、本発明に係る遊戯プログラムは、コンピュータを前掲の遊戯装置の各手段として機能させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る遊戯装置および遊戯プログラムによれば、遊戯上の興趣性を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は本発明に係る遊戯装置の制御系を示す図である。
図2図2は第2画像の作成遊戯に係る流れを示す図である。
図3図3は遊戯途中の画像表示部の表示画像を示す図である。
図4図4は遊戯途中の画像表示部の表示画像を示す図である。
図5図5は遊戯途中の画像表示部の表示画像を示す図である。
図6図6(A)および図6(B)は遊戯に使用される遊戯部所物品の例を示す図、図6(C)および図6(D)は同遊戯アイテムに設けられた識別情報部の好ましい例を示す拡大図である。
図7図7は使用画像の選択遊戯に係る流れを示す図である。
図8図8は遊戯途中の画像表示部の表示画像を示す図である。
図9図9は遊戯途中の画像表示部の表示画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
《遊戯装置》
まず、図1を用いて、本発明に係る遊戯装置(符号省略)の一例について説明する。図1に例示した遊戯装置は、装置本体ユニット100と操作ユニット200とから構成されている。
【0010】
装置本体ユニット100は、所期の動作プログラムが格納されたマイクロコンピュータ構成の主制御部101と、カラー液晶ディスプレイ等の画像表示部102と、スピーカ等の音声出力部103と、記憶部104と、無線通信用の送受信部105とを備えている。この装置本体ユニット100の形態には、好ましくは据え置き可能なユニット筐体に主制御部101と画像表示部102と音声出力部103と記憶部104と送受信部105とを収容した形態が採用できる。図示を省略したが、装置本体ユニット100は、画像表示部102および音声出力部103の代用として既存のカラーテレビを使用するためのインターフェースも備えている。
【0011】
記憶部104には、画像表示部102に表示可能で遊戯に使用可能な複数の第1画像(例えば図3図5に示した第1画像IM11~IM14を参照)と、画像表示部102に表示可能で遊戯に使用可能で2つ以上の第1画像の組合せに対応付けされた複数の第2画像(例えば図5に示した第2画像IM21を参照)が記憶されている。
【0012】
前記の対応付けについて補足すると、記憶部104に記憶されている複数の第1画像と複数の第2画像は固有の識別情報(2値データ)を有しており、各第2画像の識別情報は2つ以上の第1画像の識別情報と対応している。すなわち、2つ以上の第1画像の識別情報に基づいて、当該識別情報に対応した識別情報を持つ所定の第2画像を記憶部104から抽出できるようになっている。
【0013】
また、記憶部104に記憶されている複数の第1画像は、遊戯初期段階においてその一部のみが表示可能となっており、記憶部104に記憶されている第2画像は、遊戯初期段階においてその全てが表示不可となっている。具体例を示せば、複数の第1画像のうちの一部は記憶部104の表示許可フォルダに記憶され他部は表示禁止フォルダに記憶されており、複数の第2画像はその全てが記憶部104の表示禁止フォルダに記憶されている。
【0014】
さらに、記憶部104には、画像表示部102に表示可能で遊戯に使用可能な複数の第3画像(例えば図8および図9に示した第3画像IM31およびIM32を参照)が記憶されている。さらに、記憶部104には、画像表示部102に表示可能な各種文字メッセージと、音声出力103から出力可能な各種音声メーセージが記憶されている。
【0015】
送受信部105は、近距離無線通信規格、例えばBluetooth(登録商標)やNFC等に準拠のデバイスを使用したものであって、操作ユニット200との無線通信を可能としている。
【0016】
一方、操作ユニット200は、所期の動作プログラムが格納されたマイクロコンピュータ構成の主制御部201と、識別情報読取部202と、変位検出部203と、指示部204と、送受信部205とを備えている。この操作ユニット200の形態には、好ましくは手持ち可能なユニット筐体に主制御部201と変位検出部203と識別情報読取部202と変位検出部203と指示部204と送受信部205とを収容した形態が採用できる。
【0017】
識別情報読取部202は、遊戯補助物品(例えば図6に示した遊戯補助物品300および400を参照)に設けられた識別情報部IIPから識別情報を光学的に読み取り可能なものであり、識別情報部IIPが図6(A)および図6(B)に例示した2次元コードIIP-1またはバーコードIIP-2から成る場合には、例えば赤外線利用または赤外線非利用のコードリーダやデジタルカメラ等で撮像した画像を2値化して当該2値化画像から識別情報(2値データ)を出力する機能を有している。
【0018】
識別情報部IIPについて補足すると、2次元コードIIP-1の場合、マトリックス式のものとしてはデータマトリックスやQRコード(登録商標)やベリコード等の公知のものが適宜使用可能であり、スタック式のものとしてはPDF417やCODE49等の公知のものが適宜使用可能である。また、1次元コードの場合、JANやITFやNW-7やCODE39やCODE128等の公知のものが適宜使用可能である。
【0019】
変位検出部203は、後記の取り付け所作の検出に用いられるものであって、例えばジャイロセンサや加速度センサ等から成る3次元変位検出センサの検出信号から操作ユニット200それ自体の3次元変位を得て、当該3次元変位を取り付け所作として出力する機能を有している。
【0020】
ちなみに、変位検出部303としては、例えば4個のスイッチング素子と可動スティックとの組み合わせデバイス等から成る2次元変位検出センサの検出信号から可動スティックの動きに応じた2次元変位を得て、当該2次元変位を取り付け所作として出力する機能を有するものも使用可能である。
【0021】
指示部204は、遊戯途中で装置本体ユニット100の画像表示部102に表示された文字メッセージと音声出力部103から出力された音声メッセージに応じて所望の指示を行うためのものであって、例えばスイッチング素子と可動ボタンとの組み合わせデバイス等から成る複数のボタンスイッチの検出信号を所望の指示として出力する機能を有している。
【0022】
送受信部205は、近距離無線通信規格、例えばBluetooth(登録商標)やNFC等に準拠のデバイスを使用したものであって、装置本体ユニット100との無線通信を可能としている。
【0023】
《第1画像と第2画像の補足》
後述の《第2画像の作成遊戯》は釣り関連のゲームソフトウェアにおいて実行可能な遊戯モードを例としたものであるため、図3図5に例示した第1画像IM11~IM14と図5に例示した第2画像IM21は、魚釣り用ルアーを表す画像(絵、写真またはイラストレーション等)となっている。
【0024】
また、複数の第1画像(例えば図3図5に示した第1画像IM11~IM14を参照)には好ましくは標準的な魚釣り用ルアーを表す画像が用いられ、第2画像(例えば図5に示した第2画像IM21を参照)には第1画像が有しない特徴部を具備した魚釣り用ルアーを表す画像が用いられている。
【0025】
図5に例示した第1画像IM11およびIM12と第2画像IM21について詳述すると、これら第1画像IM11およびIM12と第2画像IM21はいずれもエビを模した魚釣り用ルアーを表す画像であり、第1画像IM11は第1画像IM12には無い尾部TAを有し、第1画像IM12は第1画像IM11には無い爪部CLを有しいる。一方、これら2つの第1画像IM11およびIM12の組合せに対応する第2画像IM21は、拡大化した尾部TAaおよび爪部CLaを有するともに拡大化した眼部EYaをも有しており、第1画像IM11およびIM12と明らかに異なっている。無論、図5に例示した第1画像IM11およびIM12と第1画像IM21は、エビを模した魚釣り用ルアーを表す画像であればこれら以外の第1画像および第2画像であってもよい。また、第1画像と第2画像は、エビを模した魚釣り用ルアーを表す画像に限定されるものではなく、小魚や餌等を模した他の魚釣り用ルアーを表す画像であってよく、この場合も第2画像には第1画像が有しない特徴部を具備した魚釣り用ルアーを表す画像が用いられる。
【0026】
《第3画像の補足》
後述の《使用画像の選択遊戯》も釣り関連のゲームソフトウェアにおいて実行可能な遊戯モードを例としたものであるため、図8および図9に例示した第3画像IM31およびIM32は、前掲の魚釣り用ルアーを表す第1画像または第2画像のいずれか1つが取り付けられる釣り糸を表す画像(絵、写真またはイラストレーション等)となっている。
【0027】
図8および図9に例示した第3画像IM31およびIM32について詳述すると、第3画像IM31は釣り糸部FLのスナップ部SNに第1画像IM11のアイレット部EYを取り付ける前の様子を表している。また、第3画像IM32は、釣り糸部FLのスナップ部SNへの第1画像IM11のアイレット部EYの取り付けが完了した様子を表している。無論、図8および図9に例示した第3画像IM31およびIM32は、取り付け前後の釣り糸を表す画像であればこれら以外の第3画像であってもよい。
【0028】
《遊戯補助物品の補足》
前掲のように《第2画像の作成遊戯》と《使用画像の選択遊戯》は釣り関連のゲームソフトウェアにおいて実行可能な遊戯モードを例としたものであるため、図6に例示した遊戯補助物品300および400は、魚釣り用ルアーを模した実存の物品となっている。ちなみに、画像表示部IIPは、遊戯補助物品300および400に印刷シール貼り付けや直接印刷等の手法によって設けられている。
【0029】
また、遊戯補助物品300は図3図5に例示した第1画像IM11に対応するものであるため、第1画像IM11(エビを模した魚釣り用ルアーを表す画像)と好ましくは同一の外観を有している。遊戯補助物品400は図3図5に例示した第1画像IM12に対応するものであるため、第1画像IM12(エビを模した魚釣り用ルアーを表す画像)と好ましくは同一の外観を有している。これら遊戯補助物品300および400は実際に釣りを行うときに使用可能なものや近似のものであってもよいが、フック部等の先鋭な部分に丸みを付けて遊戯時に怪我を生じぬようにすることが望ましい。無論、第1画像がエビ以外の小魚や餌等を模した他の魚釣り用ルアーを表す画像の場合には、当該画像と好ましくは同一の外観を有する他の遊戯補助物品が適宜用意される。
【0030】
《第2画像の作成遊戯》
次に、図2図6を用いて、前述の遊戯装置(装置本体ユニット200と操作ユニット300)によって実行可能な「第2画像の作成遊戯」の一例について説明する。
【0031】
「第2画像の作成遊戯」の遊戯モードを開始すると、同開始段階で表示可能な第1画像(例えば図3に示した4つの第1画像IM11~IM14)が記憶部104から抽出されて画像表示部102に表示される(図2のステップ101を参照、図3を参照)。
【0032】
そして、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「組合せ元の2つの第1画像が画面に表示されている場合は2つの第1画像を選択した後に[1]を、組合せ元の2つの第1画像のうちの1つが画面に表示されていない場合には1つの第1画像を選択した後に[2]を、組合せ元の2つの第1画像の両方が画面に表示されていない場合には[3]を選択してください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図2のステップST102を参照)。
【0033】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、操作ユニット200の指示部204(複数のボタンスイッチの1つ)等を利用して、[1]と[2]と[3]のいずれかを選択する。
【0034】
〈[1]が選択された場合〉
前記ステップST102後に[1]が選択された場合で、2つの第1画像として例えば第1画像IM11およびIM12が選択されたときには、装置本体ユニット100の画像表示部102の表示画面が、第1画像IM11およびIM12が並べて表示(並置表示)された画面(図4を参照)に切り替えられる。
【0035】
そして、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「選択された2つの第1画像から第2画像を作成しますので、操作ユニットを空中で回してください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図2のステップST103およびST104を参照)。
【0036】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、操作ユニット200を空中で回す操作を行う。本実施形態では、操作ユニット200を空中で回す操作を付与する場合について説明するが、所定の動作を行うようにすれば良く、例えば前後左右に移動するような動作を行わせても良い。
【0037】
操作ユニット200に当該操作ユニット200を空中で回す操作が付与されると、変位検出部203の検出信号に基づいて操作ユニット200に所定の操作が付与されたか否かが判断される(図2のステップST105を参照)。操作が適正に行われていないときには、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「操作を再度行ってください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力され(図2のステップST106を参照)、ステップST105に移行する。
【0038】
操作ユニット200に対する操作が適正に行われたときには、画像表示部102の表示画面が、選択された2つの第1画像IM11およびIM12と、当該2つの第1画像IM11およびIM12の組合せに対応して記憶部104から抽出された所定の第2画像IM21とが、画像表示部102に並べて表示(並置表示)された画面(図5を参照)に切り替えられる(図2のステップST107を参照)。先に説明したように所定の第2画像IM21は、2つの第1画像IM11およびIM12の識別情報に基づいて記憶部104から抽出して表示することができる。
【0039】
第2画像IM21が表示されると、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「画面に表示された第2画像を登録する場合には{1}を、登録しない場合には{2}を選択してください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図2のステップST108を参照)。
【0040】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、操作ユニット200の指示部204(複数のボタンスイッチの1つ)等を利用して、{1}と{2}のいずれかを選択する。
【0041】
前記{1}が選択されると、第2画像IM21が表示可能画像として装置本体ユニット100の記憶部104に登録、具体例を示せば、記憶部104の表示禁止フォルダに記憶されていた第2画像IM21が表示許可フォルダに移動してその後の表示が可能となる(図2のステップST109およびST111を参照)。
【0042】
第2画像IM21の登録が完了すると、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「第2画像の登録が完了しました。続けて、第2画像の作成を続行する場合には〈1〉を、終了する場合には〈2〉を選択してください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図2のステップST112を参照)。
【0043】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、操作ユニット200の指示部204(複数のボタンスイッチの1つ)等を利用して、〈1〉と〈2〉のいずれかを選択する。前記〈1〉が選択された場合にはステップST101に移行し、前記〈2〉が選択された場合には一連の処理が終了する(図2のステップST113を参照)。
【0044】
なお、前記ステップST108後に{2}が選択されたときには、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「続けて、第2画像の作成を続行する場合には(1)を、終了する場合には(2)を選択してください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力されて(図2のステップST110を参照)、ステップST113に移行する。
【0045】
〈[2]が選択された場合〉
前記ステップST102後に[2]が選択されると、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「画面に表示されていない1つの第1画像を表示しますので、所持している遊戯補助物品の識別情報を読み取ってください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図4のステップST114を参照)。
【0046】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、非表示の1つの第1画像を表示させるために、所持している遊戯補助物品(図6に例示した遊戯補助物品300および400を参照)の識別情報部IIPに操作ユニット200の識別情報読取部202を向け、指定された指示部204(複数のボタンスイッチの1つ)を押して、識別情報部IIPが有する識別情報の読み取りを行う。
【0047】
例えば、2つの第1画像として例えば第1画像IM11およびIM12の2つを選択する場合において図3の画面に第1画像IM12が表示されていて第1画像IM11が表示されていないときには、非表示の第1画像IM11に対応する遊戯補助物品300(図6(A)を参照)の識別情報部IIPから第1画像IM11の識別情報の読み取りを行う。
【0048】
読み取りが完了し第1画像IM11の識別情報が取り込まれると(図2のステップST115を参照)、ステップST104に移行して前記同様の処理が行われる。ただし、この場合、ステップST104前において、装置本体ユニット100の画像表示部102の表示画面が、識別情報に基づいて記憶部104から抽出された第1画像IM11と選択済みの第1画像IM12とが並べて表示(並置表示)された画面(図4を参照)に切り替えられる。また、ステップST108では、表示された第1画像IM11の登録要否を問うメッセージも併せて出力され、登録要のときには、第1画像IM11が表示可能画像として装置本体ユニット100の記憶部104に登録、具体例を示せば、記憶部104の表示禁止フォルダに記憶されていた第1画像IM11が表示許可フォルダに移動してその後の表示が可能となる。
【0049】
なお、前記ステップST115で読み取りが正常に行えていないと判断されたときには、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「識別情報が認識できません。再度読み取りを行ってください」等の文字メーセージが画像表示部202に表示されるともにその音声メッセージが音声出力部203から出力されて(図2のステップST116を参照)、ステップST115に移行する。
【0050】
〈[3]が選択された場合〉
前記ステップST102後に[3]が選択されると、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「画面に表示されていない2つの第1画像を表示しますので、所持している遊戯補助物品の識別情報を読み取ってください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図4のステップST114を参照)。
【0051】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、非表示の2つの第1画像を表示させるために、所持している2つの遊戯補助物品(図6に例示した遊戯補助物品300および400を参照)の識別情報部IIPに操作ユニット200の識別情報読取部202を向け、指定された指示部204(複数のボタンスイッチの1つ)を押して、識別情報部IIPが有する識別情報の読み取りを行う。
【0052】
例えば、2つの第1画像として例えば第1画像IM11およびIM12の2つを選択する場合において図3の画面に同第1画像IM11およびIM12が表示されていないときには、非表示の第1画像IM11に対応する遊戯補助物品300(図6(A)を参照)の識別情報部IIPから第1画像IM11の識別情報の読み取りを行い、続けて、非表示の第1画像IM12に対応する遊戯補助物品400(図6(B)を参照)の識別情報部IIPから第1画像IM12の識別情報の読み取りを行う。
【0053】
読み取りが完了し2つの第1画像IM11およびIM12の識別情報が取り込まれると(図2のステップST115を参照)、ステップST104に移行して前記同様の処理が行われる。ただし、この場合、ステップST104前において、装置本体ユニット100の画像表示部102の表示画面が、識別情報に基づいて記憶部104から抽出された第1画像IM11およびIM12が並べて表示(並置表示)された画面(図4を参照)に切り替えられる。また、ステップST108では、表示された第1画像IM11およびIM12の登録要否を問うメッセージも併せて出力され、登録要のときには、第1画像IM11およびIM12が表示可能画像として装置本体ユニット100の記憶部104に登録、具体例を示せば、記憶部104の表示禁止フォルダに記憶されていた第1画像IM11およびIM12が表示許可フォルダに移動してその後の表示が可能となる。
【0054】
なお、前記ステップST115で読み取りが正常に行えていないと判断されたときには、装置本体ユニット100の記憶部204から抽出された「識別情報が認識できません。再度読み取りを行ってください」等の文字メーセージが画像表示部202に表示されるともにその音声メッセージが音声出力部203から出力されて(図2のステップST116を参照)、ステップST115に移行する。
【0055】
この「第2画像の作成遊戯」にあっては、組合せ元の2つの第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)からこれらと明らかに異なる第2画像(魚釣り用ルアーを表す画像)が作成されたような感覚を遊戯者に与えることでき、しかも、組合せ元の2つの第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)の組合せに対応付けされた第2画像(魚釣り用ルアーを表す画像)を迅速に表示できるため、とりわけこの点において遊戯上の興趣性を向上することができる。
【0056】
また、組合せ元の2つの第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)の少なくとも1つが表示不可のときでも、遊戯補助物品(魚釣り用ルアーを模した実存の物品)を用いて第1画像対応の識別情報を読み取ることにより表示不可の第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)の表示を許可できるので、識別情報の読み取りおよび新たな第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)の表示に伴う楽しさを遊戯者に提供できる。
【0057】
《使用画像の選択遊戯》
次に、図7図9を用いて、前述の遊戯装置(装置本体ユニット200と操作ユニット300)によって実行可能な「使用画像の選択遊戯」の一例について説明する。
【0058】
「使用画像の選択遊戯」の遊戯モードを開始すると、同開始段階で表示可能な第1画像および第2画像(例えば図3に示した4つの第1画像IM11~IM14と図5に例示した第2画像IM21)が記憶部104から抽出されて画像表示部102に表示される(図7のステップST201を参照)。
【0059】
そして、記憶部104から抽出された「釣り糸に取り付ける画像(魚釣り用ルアーを表す画像)が画面に表示されている場合は画像を選択した後に[1]を、画面に表示されていない場合は[2]を選択してください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図7のステップST202を参照)。
【0060】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、操作ユニット200の指示部204(複数のボタンスイッチの1つ)等を利用して、[1]と[2]のいずれかを選択する。
【0061】
〈[1]が選択された場合〉
前記ステップST202後に[1]が選択された場合で、画像として例えば第1画像IM11が選択されたときには、装置本体ユニット100の画像表示部102の表示画面が、第1画像IM11(魚釣り用ルアーを表す画像)と第3画像IM31(取り付け前の釣り糸の画像)が並べて表示(並置表示)された画面(図8を参照)に切り替えられる。
【0062】
そして、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「選択された画像(魚釣り用ルアーを表す画像)を釣り糸に取り付けますので、操作ユニットを空中で手前に引いてください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図7のステップST203およびST204を参照)。
【0063】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、操作ユニット200を空中で手前に引く操作を行う。
【0064】
操作ユニット200に当該操作ユニット200を空中で手前に引く操作が付与されると、変位検出部203の検出信号に基づいて操作ユニット200に所定の操作が付与されたか否かが判断される(図7のステップST205を参照)。操作が適正に行われていないときには、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「操作を再度行ってください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力され(図7のステップST206を参照)、ステップST205に移行する。
【0065】
操作ユニット200に対する操作が適正に行われたときには、画像表示部102の表示画面が、第1画像IM11(魚釣り用ルアーを表す画像)と第3画像IM32(取り付け後の釣り糸の画像)が表示された取り付け画像を示す画面(図9を参照)に切り替えられる(図7のステップST207を参照)。
【0066】
取り付け(釣り糸に対する所望の魚釣り用ルアーの取り付け)が完了すると、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「別の画像(魚釣り用ルアーを表す画像)を釣り糸に取り付ける場合には〈1〉を、終了する場合には〈2〉を選択してください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図7のステップST208を参照)。
【0067】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、操作ユニット200の指示部204(複数のボタンスイッチの1つ)等を利用して、〈1〉と〈2〉のいずれかを選択する。前記〈1〉が選択された場合にはステップST201に移行し、前記〈2〉が選択された場合には一連の処理が終了する。
【0068】
〈[2]が選択された場合〉
前記ステップST202後に[2]が選択されると、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「画面に表示されていない画像(魚釣り用ルアーを表す画像)を表示しますので、所持している遊戯補助物品の識別情報を読み取ってください」等の文字メーセージが画像表示部102に表示されるとともにその音声メッセージが音声出力部103から出力される(図7のステップST210を参照)。
【0069】
遊戯者はこのメッセージ出力に基づき、非表示の1つの画像(魚釣り用ルアーを表す画像)を表示させるために、所持している遊戯補助物品(図6に例示した遊戯補助物品300および400を参照)の識別情報部IIPに操作ユニット200の識別情報読取部202を向け、指定された指示部204(複数のボタンスイッチの1つ)を押して、識別情報部IIPが有する識別情報の読み取りを行う。
【0070】
例えば、第1画像IM11を選択しようとしても前記の画像選択画面に当該第1画像IM11が表示されていないときには、当該第1画像IM11に対応する遊戯補助物品300(図6(A)を参照)の識別情報部IIPから第1画像IM11の識別情報の読み取りを行う。
【0071】
読み取りが完了し第1画像IM11の識別情報が取り込まれると(図7のステップST211を参照)、装置本体ユニット100の画像表示部102の表示画面が、識別情報に基づいて記憶部104から抽出された第1画像IM11(魚釣り用ルアーを表す画像)と記憶部104から抽出された第3画像IM31(取り付け前の釣り糸の画像)が並べて表示(並置表示)された画面(図8を参照)に切り替えられ、その後はステップST204に移行して、前記同様の処理が行われる。
【0072】
なお、前記ステップST211で読み取りが正常に行えていないと判断されたときには、装置本体ユニット100の記憶部104から抽出された「識別情報が認識できません。再度読み取りを行ってください」等の文字メーセージが画像表示部202に表示されるともにその音声メッセージが音声出力部203から出力されて(図7のステップST212を参照)、ステップST211に移行する。
【0073】
この「使用画像の選択遊戯」にあっては、第3画像(取り付け前と取り付け後の釣り糸の画像)を用いて所望の第1画像または第2画像(魚釣り用ルアーを表す画像)が釣り糸に取り付ける様子を視認できるため、釣り糸に対する魚釣り用ルアーの取り付けに伴う楽しさを遊戯者に提供できる。
【0074】
また、所望の第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)が表示されず選択できないときでも、遊戯補助物品(魚釣り用ルアーを模した実存の物品)を用いて第1画像対応の識別情報を読み取ることにより表示不可の第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)の表示を許可できるので、識別情報の読み取りおよび新たな第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)の表示に伴う楽しさを遊戯者に提供できる。
【0075】
《変形例》
次に、前述の遊戯装置(装置本体ユニット200と操作ユニット300)および遊戯プログラムの変形例について説明する。
【0076】
(1)前述の《第2画像の作成遊戯》では、2つの第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)に基づいて第2画像(第1画像が有しない特徴部を具備した魚釣り用ルアーを表す画像)を表示する方法を例示したが、3つまたは4つの第1画像(魚釣り用ルアーを表す画像)に基づいて第2画像(第1画像が有しない特徴部を具備した魚釣り用ルアーを表す画像)を表示するようにしてもよい。
【0077】
(2)前述の《第2画像の作成遊戯》と《使用画像の選択遊戯》を別々の遊戯モードとして説明したが、前述の《第2画像の作成遊戯》の遊戯途中で表示された第2画像(魚釣り用ルアーを表す画像)をその直後に釣り糸に取り付けることができるような分岐を図2のステップST107とステップST108に設けて、当該分岐において「釣り糸に取り付ける」が選択された場合に図7のステップST203とステップST204との間に移行させるようにしてもよい。このようにすれば、前述の《第2画像の作成遊戯》の遊戯途中で表示された第2画像(魚釣り用ルアーを表す画像)をその直後に釣り糸に取り付ける遊戯も行えるため、当該遊戯に伴う楽しさを遊戯者に提供できる。
【0078】
(3)前述の《第2画像の作成遊戯》では、第1画像および第2画像として魚釣り用ルアーをモチーフとしたものを例示したが、当該第1画像および第2画像は魚釣り用ルアー以外のもの、例えばキャラクター、車両、銃、武器等をモチーフとした画像としてもよい。換言すれば、前述の《第2画像の作成遊戯》に関しては、第1画像および第2画像を変更することにより、釣り関連以外のゲームソフトウェアにおいて実行可能な遊戯モードとして適宜利用可能である。また、遊戯補助物品としても魚釣り用ルアーを模したもの以外にも様々なものを用いることが可能であり、例えばカード、武器を模したもの、車両を模したもの、人形(フィギュア)、ぬいぐるみ等であってもよい。
【0079】
(4)遊戯装置として、無線通信可能な装置本体ユニット200と操作ユニット300とから構成されたものを例示したが、装置本体ユニット200と操作ユニット300とをケーブルによって接続し当該ケーブルを通じて相互通信を行うようにしてもよい。また、装置本体ユニット200と操作ユニット300が一体化された装置構成としてもよい。
【符号の説明】
【0080】
100…装置本体ユニット、101…主制御部、102…画像表示部、103…音声出力部、104…記憶部、105…送受信部、200…操作ユニット、201…主制御部、202…識別情報読取部、203…変位検出部、204…指示部、205…送受信部、30,400…遊戯補助物品、IIP…識別情報部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9