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特許7561093排気配管、排気装置および生成物付着防止方法
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  • 特許-排気配管、排気装置および生成物付着防止方法 図1
  • 特許-排気配管、排気装置および生成物付着防止方法 図2
  • 特許-排気配管、排気装置および生成物付着防止方法 図3
  • 特許-排気配管、排気装置および生成物付着防止方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】排気配管、排気装置および生成物付着防止方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/31 20060101AFI20240926BHJP
   H01L 21/205 20060101ALI20240926BHJP
   F27D 17/00 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
H01L21/31 B
H01L21/205
F27D17/00 105G
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021102053
(22)【出願日】2021-06-18
(65)【公開番号】P2023000941
(43)【公開日】2023-01-04
【審査請求日】2022-09-30
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】508275939
【氏名又は名称】エドワーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004244
【氏名又は名称】弁理士法人仲野・川井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 克典
【審査官】原島 啓一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0041448(US,A1)
【文献】特開2015-194150(JP,A)
【文献】特開平9-8052(JP,A)
【文献】特開2003-260333(JP,A)
【文献】特開平09-074091(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/31
H01L 21/205
F27D 17/00
H01L 21/302
H01L 21/3065
H01L 21/312-21/32
H01L 21/365
H01L 21/461
H01L 21/469-21/475
H01L 21/86
C23C 16/00-16/56
F04B 25/00-37/20
F04B 41/00-41/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体製造装置からの排気ガスを排気するための排気配管であって、
該排気配管の内壁に、導入する不活性ガスによる前記排気配管の内壁に沿って、前記排気配管の周方向に継続して旋回する旋回流を発生させる旋回流発生手段を備え
前記旋回流発生手段は、前記排気配管内に前記不活性ガスを導入する不活性ガス導入口を備え、
前記不活性ガス導入口は、前記排気配管の中心からオフセットした位置で接線方向に設置され、前記排気配管の中心軸の方向に対して傾斜していることを特徴とする排気配管。
【請求項2】
前記排気配管は、複数のポンプ室からなるドライポンプからの排気ガスを排気し、
前記旋回流発生手段から導入される不活性ガスの温度は、前記ドライポンプから排出される排気ガスと同じ温度であることを特徴とする請求項1記載の排気配管。
【請求項3】
半導体製造装置からの排気ガスを排気するための排気配管を備えた排気装置であって、
前記排気配管に不活性ガスを導入する不活性ガス導入手段と、
前記排気配管の内壁に、前記不活性ガスによる前記排気配管の内壁に沿って、前記排気配管の周方向に継続して旋回する旋回流を発生させる旋回流発生手段とを備え、
前記不活性ガス導入手段は、前記排気配管の中心からオフセットした位置で接線方向に設置され、前記排気配管の中心軸の方向に対して傾斜していることを特徴とする排気装置。
【請求項4】
半導体製造装置からの排気ガスを排気するための排気配管において、該排気配管の内壁に生成物が付着するのを防止する生成物付着防止方法であって、
前記排気配管内に不活性ガスを導入する不活性ガス導入口を備え、
該不活性ガス導入口を前記排気配管の中心からオフセットした位置で接線方向に設置し、前記排気配管の中心軸の方向に対して傾斜させ、
前記排気配管に前記不活性ガスを導入する際、該排気配管の内壁に、前記不活性ガスによる前記排気配管の内壁に沿って、前記排気配管の周方向に継続して旋回する旋回流を発生させることを特徴とする生成物付着防止方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライポンプの排気配管における生成物の付着を防止する排気配管、排気装置および生成物付着防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体製造処理プロセスでは、半導体や絶縁体、金属膜等を、半導体ウェーハ上に堆積させ、化学気相反応を利用して成膜するCVD(Chemical Vapor Deposition)やドライエッチング処理が行われ、プロセスチャンバにおいて、例えばシラン(SiH4)ガス等、各種のガスが使用されている。そして、プロセスチャンバから排出された使用済みのガス(排気ガス)は、ドライポンプ等で吸引して、更にガス排気配管を介して除害装置に導入され、その除害装置で除害処理が行われている。
【0003】
そのような、半導体製造処理プロセスでは、上記使用済みのガスが冷却されたりすると、プロセスチャンバ以外の排気配管や、ドライポンプ及び除害装置の内部に、膜や粉として固形化されて付着し、それが堆積して配管閉塞が発生する。そのため、頻繁にメンテナンスを必要としていた。
特に、ドライポンプの排気側の配管は、大気圧付近まで加圧された状態で排気ガスが流れてくる為、配管内で排気ガス中に含まれるガス成分による反応生成物(以下、生成物と呼ぶ)の堆積を防止するために、ガス成分が固相域とならないように、温調されたヒータで所定温度以上になるように加熱保持されていた。
ところで、近年のALD(Atomic Layer Deposition)などの大量にプロセスガスの流量が生じる処理の増加に伴い、ドライポンプの排気側配管がヒータで調節される温度以上になる過昇温の問題が生じている(図3に「X」で示した箇所)。この過昇温の原因は特定されてはいないが、排気ガス中のガスの反応等によって生じる生成物が配管内壁に付着したことにより、生成物から排気配管に熱が移動し、異常な発熱が生じたと推測されている。
この過昇温によって、配管に用いられるガスケットやヒータを構成する部材の耐熱温度を超える事態が発生し、この事態が継続すると、ドライポンプの健全な動作に悪影響を与える恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平9-74091号公報
【文献】特開2016-33364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の発明は、半導体製造装置の排気配管に不活性ガスの吹き出し口を穿設したパイプを配設した半導体製造装置に関する。
特許文献2記載の発明は、ガス排気配管内等への生成物の付着抑止効果を向上させるために、希釈用ガスが導入されて該希釈用ガスをドライポンプから生じる発熱を利用して加熱し、かつ、ガス排気配管中に導入して使用済みのガスの温度を所定値以上に加熱する技術に関する。
ところで、過昇温に対して、例えば、冷却のための冷却ファンを設けて、冷却により配管の温度を下げることも考えられるが、その分コストが上昇することは避けられない。そこで、別個特別な装置、処理を要しない過昇温対策が求められていた。
そこで、本発明は、冷却装置などを設けずに、ドライポンプの配管に生じる過昇温を防止するために、生成物の付着を防止する排気配管、排気装置および生成物付着防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明では、半導体製造装置からの排気ガスを排気するための排気配管であって、該排気配管の内壁に、導入する不活性ガスによる前記排気配管の内壁に沿って、前記排気配管の周方向に継続して旋回する旋回流を発生させる旋回流発生手段を備え、前記旋回流発生手段は、前記排気配管内に前記不活性ガスを導入する不活性ガス導入口を備え、前記不活性ガス導入口は、前記排気配管の中心からオフセットした位置で接線方向に設置され、前記排気配管の中心軸の方向に対して傾斜していることを特徴とする排気配管を提供する。
請求項に記載の発明では、前記排気配管は、複数のポンプ室からなるドライポンプからの排気ガスを排気し、前記旋回流発生手段から導入される不活性ガスの温度は、前記ドライポンプから排出される排気ガスと同じ温度であることを特徴とする請求項1記載の排気配管を提供する。
請求項に記載の発明では、半導体製造装置からの排気ガスを排気するための排気配管を備えた排気装置であって、前記排気配管に不活性ガスを導入する不活性ガス導入手段と、前記排気配管の内壁に、前記不活性ガスによる前記排気配管の内壁に沿って、前記排気配管の周方向に継続して旋回する旋回流を発生させる旋回流発生手段とを備え、前記不活性ガス導入手段は、前記排気配管の中心からオフセットした位置で接線方向に設置され、前記排気配管の中心軸の方向に対して傾斜していることを特徴とする排気装置を提供する。
請求項に記載の発明では、半導体製造装置からの排気ガスを排気するための排気配管において、該排気配管の内壁に生成物が付着するのを防止する生成物付着防止方法であって、前記排気配管内に不活性ガスを導入する不活性ガス導入口を備え、該不活性ガス導入口を前記排気配管の中心からオフセットした位置で接線方向に設置し、前記排気配管の中心軸の方向に対して傾斜させ、前記排気配管に前記不活性ガスを導入する際、該排気配管の内壁に、前記不活性ガスによる前記排気配管の内壁に沿って、前記排気配管の周方向に継続して旋回する旋回流を発生させることを特徴とする生成物付着防止方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ドライポンプの排気配管に生じる過昇温の原因となり得る生成物の付着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る半導体製造処理プロセスにおける排ガス処理装置の概略全体構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係るドライポンプの内部構造を模式的に示す概略側面断面図である。
図3】本実施形態に係るドライポンプにおける不活性ガスの導入を説明するための図である。
図4】本実施形態において発生させる旋回流を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1から図4を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
図3において、ドライポンプ100内の「X」で示す部分(排気配管18)において、過昇温が発生する。この部分に付着する生成物が過昇温の要因と考えられる。そこで、この部分に可能な限り生成物が付着しないように、不活性ガスG2を導入し、その際旋回流を起こさせる。この旋回流の効果で、図4に示すように、ガスに含まれている成分が中央部に集められ、排気配管18の壁面に付着しにくくなる。多くの成分は、排気配管18を通って、除害装置19へ送られる。
なお、本実施形態での不活性ガスG2は、例えば窒素(N2)ガスである。
【0010】
(2)実施形態の詳細
図1は、本発明の実施形態に係る排ガス処理装置の概略全体構成を示すブロック図である。
この図1を参照して、排ガス処理装置における全体構成の概略を説明する。
この排ガス処理装置は、制御装置10内のプログラムにより予め決められた手順に従って制御される。プロセスチャンバ11の内部には、半導体ウェーハ12が収納され、ガス供給配管13を通じてプロセス処理のためのプロセスガス、及び、クリーニング処理のためのクリーニングガスがそれぞれ供給されるようになっている。
そして、プロセスチャンバ11よりガス排気配管14を介してドライポンプ100が接続されており、プロセスチャンバ11はドライポンプ100の駆動により高真空にまで減圧されるようになっている。
【0011】
すなわち、プロセスチャンバ11の内部で処理済みとなった例えばシラン(SiH4)ガス等のプロセスガス及びClF3(三フッ化塩素)、NF3(三フッ化窒素)、HCl(塩化水素)等のクリーニングガス(以下、これらプロセスガス及びクリーニングガスを総称して「使用済みのガスG1」という)は、ガス排気配管14を通って下流のドライポンプ100に導入される。
そのドライポンプ100では、プロセスチャンバ11からの使用済みのガスG1を、ガス導入口117aよりドライポンプ100内部に吸引して取り入れ、その使用済みのガスG1を内部で例えば6段階に徐々に加圧するようになっている。
また、そのドライポンプ100内で大気圧付近まで加圧された使用済みのガスG1は、ガス排出口117bより排気配管18内に排出され、その排気配管18から除害装置19に送られ、その除害装置19で無害化された後に大気中に排出されるようになっている。
したがって、その排気配管18の一端側はドライポンプ100のガス排出口117bに接続され、他端側は除害装置19のガス導入口19aに接続されている。
【0012】
図2は、本実施形態に係るドライポンプ100の内部構造を模式的に示した概略側面断面図である。
この図2に示すドライポンプ100は、複数個(本実施形態では6個)のポンプ室122a、122b、122c、122d、122e、および122fを有するポンプケーシング123と、該ポンプ室122a~122f内にそれぞれ配設されるロータ124a、124b、124c、124d、124e、124fと、これらのロータ124a~124fが各々一体的に固設され、これらのロータ124a~124fを各々一体に回転させる1対の回転軸125a、125bと、この一対の回転軸125a、125bを同期回転させるための一対のギア126a、126bと、この一対のギア126a、126bを介して回転軸125a、125bを回転させるための回転駆動機構としてのモータ127と、ポンプケーシング123に回転軸125a、125bをそれぞれ保持する軸受128a、128a、128b、128bと、を備えている。
【0013】
次に、このように構成された排ガス処理装置の作用を説明する。
まず、制御装置10の制御によりドライポンプ100が作動されると、モータ127も駆動されて、モータ127により回転軸125aが回転する。このとき、回転軸125aと平行に配置されている回転軸125bは、ギア126a、126bの噛み合わせにより同期回転するようになっており、回転軸125aとは反対向きに回転軸125bが回転する。
【0014】
また、それら回転軸125a、125bの回転により、回転軸125aに一体的に固設されたロータ124a~124fと、回転軸125bに一体的に固設されたロータ124a~124fとが、ポンプ室122a~122f内において、互いに逆回転する。なお、図示していないが、本実施形態における回転軸125a、125bにそれぞれ取り付けられているロータ124a~124fは、繭型のルーツロータであり、互いに非接触にて微小な隙間を維持しつつ90°の位相差をもって同期回転する。
【0015】
これにより、真空対象空間に連通されるガス導入口117aから、第一段目ポンプ室122aに使用済みのガスG1が吸引される。この後、第一段目ポンプ室122aから第二段目ポンプ室122b、第三段目ポンプ室122c、第四段目ポンプ室122d、第五段目ポンプ室122eへと順番に使用済みのガスG1が吸引されて、最終的に第六段目ポンプ室122fのガス排出口117bと連通する排気配管18を介してドライポンプ100から排出されて、真空対象空間が真空状態となる。
【0016】
このとき、使用済みのガスG1はそれぞれのポンプ室122a、122b、122c、122d、122e、122fにおいて圧縮されながら排出されていくので、使用済みのガスG1の温度が上昇するとともに、ポンプケーシング123の温度も上昇する。なお、ポンプ室122a、122b、122c、122d、122e、122fのうち、吸入側と吐出側における使用済みのガスG1の圧力の差が大きい第六段目ポンプ室122fの吐出側において、最も使用済みのガスG1の温度が高くなる。ここでの使用済みのガスG1の温度は、例えば150~200℃程度の比較的高い温度とされる。
また、第六段目ポンプ室122fより排出された使用済みのガスG1は、排気配管18を通って数m先にある除害装置19に送られる。そして、この除害装置19で、所定に処理が行われる。
【0017】
次に、図3および図4を参照して、本実施形態の不活性ガスG2の導入および旋回流の発生について説明する。
図3は、本実施形態に係るドライポンプ100における不活性ガスの導入を説明するための図であり、図4は、本実施形態において発生させる旋回流を説明するための図である。
図3に示す「X」の箇所が過昇温の発生箇所であり、この部分における生成物の付着を防止する。
そのため、本実施形態では、ドライポンプ100のガス排出口117b付近に不活性ガスG2を導入するための導入管17が接続されている。この導入管17は、MFC(マスフローコントローラ)200と接続されており、不活性ガスG2の流れを適宜制御している。
なお、排気配管18には、サーミスタ150が設けられており、また、排気配管18には、熱電対が設けられており、不活性ガスG2の温度制御に用いられている。
【0018】
不活性ガスG2(N2)は、導入管17を通ってドライポンプ100のガス排出口117b付近から導入される。
そして、導入された不活性ガスG2は、使用済みのガスG1と混合される。
【0019】
この不活性ガスG2を導入する際、旋回流を発生させる。すなわち、図4(b)に示すように、排気配管18の中心方向に旋回流を発生させる。
この旋回流を発生させる箇所は、図4(b)に示すように、所定間隔で複数箇所設けるようにしてもよいし、単数であってもよい。また、複数箇所のうち何れかを適宜使用するようにしてもよい。
旋回流の発生方法は、従来から用いられている方法を用いることができる。不活性ガスG2の導入角度、導入速度を調整し、できるだけ旋回が長持ちするように導入することが望ましい。
【0020】
旋回流の発生方法は、具体的には、下記の3方法が考えられる。
(1)図4に示すように、排気配管18に対して、不活性ガスG2を導入する導入管17の導入口をオフセットして、直角に配置する。
(2)排気配管18に対して、不活性ガスG2を導入する導入管17の導入口を所定の角度をつけて不活性ガスG2を導入する。
(3)特許文献1に示されているような2重配管(使用済みのガスG1配管と不活性ガスG2を導入する導入管)とし、使用済みのガスG1を流す配管に所定間隔で穴を開け、その穴の角度を適宜変更することで、旋回流を発生させる。
この方法(3)の利点としては、不活性ガスG2を導入する導入管17を多数用意しなくても、広範囲で旋回流を発生させることができる。また、導入管17を取り付けるようなスペースが無い場合であっても、旋回流を発生させることが出来る。
なお、旋回流の発生方法は、これらの方法に限定されるものでなく、他の方法であってもよい。排気配管18の壁面に沿って、できるだけ長く旋回流を発生させる方法が好ましい。
【0021】
このように、導入する不活性ガスG2に旋回流を与えることで、図4(a)に示すように、従来の排気配管18全体に分布していた反応により発生した個体(粉体)が、図4(b)に示すように反応により発生した固体(粉体)が、排気配管18の断面中心付近に集まるようになる。
こうすることで、ドライポンプ100の排気配管18の壁面に付着する生成物を減少させることができる。
よって、本実施形態は、この排気配管18における過昇温を避けるため、その原因と考えられる生成物の排気配管18への付着を防止している。
また、導入する不活性ガスG2は、ドライポンプ100から排出されたときの温度と同じ温度、配管に用いられるガスケットやヒータを構成する部材の耐熱温度に対し、マージンを持ったうえでなるべく高温であることが好ましい。そのような温度とすることで、配管内で排気ガス中に含まれるガス成分による生成物の発生自体を防止できるため、排気配管18の過昇温をより防止することが出来る。
【0022】
なお、本発明の実施形態は、必要に応じて組み合わせる形態としてもよい。
また、本発明の実施形態は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が当該改変されたものに及ぶことは当然である。
【符号の説明】
【0023】
10 制御装置
11 プロセスチャンバ
12 半導体ウェーハ
13 ガス供給配管
14 ガス排気配管
17 導入管
18 排気配管
19 除害装置
19a ガス導入口
100 ドライポンプ
117a ガス導入口
117b ガス排出口
122a~122f ポンプ室
123 ポンプケーシング
124a~124f ロータ
125a、125b 回転軸
126a、126b ギア
127 モータ(回転駆動機構)
128a、128b 軸受
150 サーミスタ
200 MFC
G1 使用済みのガス
G2 不活性ガス
図1
図2
図3
図4