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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】エアロゾル生成物品及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/70 20200101AFI20240926BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20240926BHJP
   A24C 5/01 20200101ALI20240926BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20240926BHJP
【FI】
A24F40/70
A24F40/465
A24C5/01
A24D1/20
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022547803
(86)(22)【出願日】2022-02-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-25
(86)【国際出願番号】 KR2022002405
(87)【国際公開番号】W WO2022177340
(87)【国際公開日】2022-08-25
【審査請求日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0023697
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0020832
(32)【優先日】2022-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、ムン ポン
【審査官】杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-537960(JP,A)
【文献】特表2018-515114(JP,A)
【文献】特表2017-519493(JP,A)
【文献】特表2016-538848(JP,A)
【文献】国際公開第2020/174026(WO,A1)
【文献】特表2018-530311(JP,A)
【文献】国際公開第2019/157177(WO,A1)
【文献】特表2016-532432(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/70
A24F 40/465
A24C 5/01
A24D 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本のワイヤが縒られた形態に形成されたサセプタを含むタバコロッドを提供する段階と、
前記タバコロッドの一側に配置されるフィルタロッドを提供する段階と、
前記タバコロッド及び前記フィルタロッドとをラッパによって包装する段階と、を含み、
前記タバコロッドを提供する段階は、
一方向に延びる前記サセプタを提供する段階と、
前記サセプタをタバコ物質で覆い包み、前記タバコ物質を円筒体に加工する段階と、
前記円筒体を切断する段階と、を含み、
前記複数本のワイヤは互いに異なる長さを有し、
前記サセプタを提供する段階は、
互いに異なる長さを有する前記複数本のワイヤを提供する段階と、
前記複数本のワイヤが既設定の方向に縒られた形態になるように形成する段階と、
新規ワイヤを追加することで、前記縒られた形態を延ばす段階と、を含む、エアロゾル生成物品の製造方法。
【請求項2】
複数本のワイヤが縒られた形態に形成されたサセプタを含むタバコロッドを提供する段階と、
前記タバコロッドの一側に配置されるフィルタロッドを提供する段階と、
前記タバコロッド及び前記フィルタロッドとをラッパによって包装する段階と、を含み、
前記タバコロッドを提供する段階は、
一方向に延びるサセプタを提供する段階と、
前記サセプタをタバコ物質で覆い包み、前記タバコ物質を円筒体に加工する段階と、
前記円筒体を切断する段階と、を含み、
前記円筒体を切断する段階は、
既設定の本数以上の前記ワイヤが互いに縒られた形態になるように形成された部分を除去する段階を含む、エアロゾル生成物品の製造方法。
【請求項3】
前記複数本のワイヤは、互いに異なる直径を有する、請求項1に記載のエアロゾル生成物品の製造方法。
【請求項4】
前記サセプタを提供する段階は、
前記複数本のワイヤが縒られた形態に形成された前記サセプタにエアロゾル生成物質を含浸させる段階をさらに含む、請求項1又は請求項2に記載のエアロゾル生成物品の製造方法。
【請求項5】
前記フィルタロッドを提供する段階は、
エアロゾルを冷却する冷却セグメントを提供する段階と、
前記冷却セグメントの一側に配置され、前記エアロゾルに含まれた所定の成分をフィルタリングするフィルタセグメントを提供する段階と、を含む、請求項1又は請求項2に記載のエアロゾル生成物品の製造方法。
【請求項6】
前記冷却セグメントは、
第1直径を有する第1通路を有し、前記エアロゾルが前記第1通路を通過する第1冷却部材と、
前記第1直径と異なる第2直径を有する第2通路を有し、前記エアロゾルが前記第2通路を通過する第2冷却部材と、を含む、請求項5に記載のエアロゾル生成物品の製造方法。
【請求項7】
前記タバコロッドを提供する段階以前に、
前記タバコロッドの他側に配置される前端プラグを提供する段階をさらに含む、請求項1又は請求項2に記載のエアロゾル生成物品の製造方法。
【請求項8】
前記ラッパによって包装する段階は、
前記タバコロッド及び前記フィルタロッドのうち、少なくともいずれか1つの領域を取り囲む領域に穿孔を形成する段階を含む、請求項1又は請求項2に記載のエアロゾル生成物品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成物品及びその製造方法に係り、さらに詳細には、サセプタ材料の切断容易性及び発熱効率を増加させうるエアロゾル生成物品及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を解消する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、シガレットまたは液体保存部内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルを生成する方法に係わる需要が増加している。
【0003】
エアロゾル生成装置に収容されるシガレットの内部または外部に電気抵抗体によって形成されるヒータを配置し、ヒータに電力を供給してシガレットを加熱する方式とは異なる加熱方式が提案されている。特に、誘導加熱方式でシガレットを加熱する方式に係わる研究が活発に進められている。
【0004】
このような誘導加熱方式は、誘導コイルを通じてサセプタを加熱するが、従来のサセプタは、同一体積の単一体に形成されることで、加工(例えば、切断など)が困難であり、発熱効率が落ちる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、サセプタ材料の製造容易性及び発熱効果を増大させうるエアロゾル生成物品及びその製造方法を提供することである。
【0006】
本発明の技術的課題は、上述したところに限定されず、以下の例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面によるエアロゾル生成物品を製造する方法は、複数本のストランドが縒られた形態に形成されたサセプタを含むタバコロッドを提供する段階、前記タバコロッドの一側に配置されるフィルタロッドを提供する段階、及び前記タバコロッド及び前記フィルタロッドをラッパによって包装する段階を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明のエアロゾル生成物品の製造方法は、縄状(twisted)方式でサセプタを製造するので、サセプタの切断が容易であるという利点がある。
【0009】
また、本発明のエアロゾル生成物品の製造方法は、縄状(twisted)のサセプタをタバコ物質で覆い包み、タバコ物質を円筒体に加工させた後、サセプタをタバコ物質と共に、切断するので、生産速度が顕著に上昇し、量産が容易であるという利点がある。
【0010】
また、本発明のエアロゾル生成物品の製造方法は、縄状(twisted)方式で製造されたサセプタにエアロゾル発生物質を含浸させるので、発熱面積の増大による発熱効率が顕著に上昇するという利点がある。
【0011】
発明の効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】誘導加熱方式のエアロゾル生成装置を示す図面である。
図2】誘導加熱方式のエアロゾル生成装置を示す図面である。
図3】エアロゾル生成装置に挿入されるシガレットの例を示す図面である。
図4】エアロゾル生成装置に挿入されるシガレットの例を示す図面である。
図5図4のシガレットに含まれるサセプタの製造方法を説明するための図面である。
図6】サセプタに含まれたワイヤそれぞれの直径を説明するための図面である。
図7】サセプタの一部を除去する方法を説明するための図面である。
図8】サセプタにエアロゾル生成物質を含浸させる方法を説明するための図面である。
図9】一実施例によるシガレットを説明するための図面である。
図10】他の実施例によるシガレットを説明するための図面である。
図11】シガレットに含まれた冷却セグメントを説明するための図面である。
図12】シガレットに含まれた冷却セグメントを説明するための図面である。
図13】本発明の実施例によるエアロゾル生成物品の製造方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
一側面によるエアロゾル生成物品を製造する方法は、複数本のストランドが縒られた形態に形成されたサセプタを含むタバコロッドを提供する段階、前記タバコロッドの一側に配置されるフィルタロッドを提供する段階、及び前記タバコロッド及び前記フィルタロッドをラッパによって包装する段階を含む。
【0014】
また、前記タバコロッドを提供する段階は、一方向に延びるサセプタを提供する段階、前記サセプタをタバコ物質で覆い包み、前記タバコ物質を円筒体に加工する段階、及び前記円筒体を切断する段階を含む。
【0015】
また、前記サセプタを提供する段階は、互いに異なる長さを有する複数本のワイヤを提供する段階、前記複数本のワイヤが既設定の方向に縒られた形態になるように形成する段階、及び新規ワイヤを追加することで、前記縒られた形態を延ばす段階を含む。
【0016】
また、前記複数本のワイヤは、互いに異なる直径を有する。
【0017】
また、前記サセプタを提供する段階は、前記複数本のストランドが縒られた形態に形成されたサセプタにエアロゾル生成物質を含浸させる段階をさらに含む。
【0018】
また、前記円筒体を切断する段階は、既設定の本数以上のワイヤが互いに縒られた形態になるように形成された部分を除去する段階を含む。
【0019】
また、前記フィルタロッドを提供する段階は、エアロゾルを冷却する冷却セグメントを提供する段階、及び前記冷却セグメントの一側に配置され、前記エアロゾルに含まれた所定の成分をフィルタリングするフィルタセグメントを提供する段階を含む。
【0020】
また、前記冷却セグメントを提供する段階は、前記エアロゾルが通過され、第1直径を有する第1冷却部材を提供する段階、及び前記エアロゾルが通過され、前記第1直径と異なる第2直径を有する第2冷却部材を提供する段階を含む。
【0021】
また、エアロゾル生成物品の製造方法は、前記タバコロッドを提供する段階以前に前記タバコロッドの他側に配置される前端プラグを提供する段階をさらに含む。
【0022】
また、前記ラッパによって包装する段階は、前記タバコロッド及び前記フィルタロッドのうち、少なくともいずれか1つの領域を取り囲む領域に穿孔を形成する段階を含む。
【0023】
他の側面によるエアロゾル生成物品は、複数本のストランドが縒られた形態に形成されたサセプタを含むタバコロッド、前記タバコロッドの一側に配置されるフィルタロッド及び前記タバコロッド及び前記フィルタロッドを包装するラッパを含む。
【0024】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に係わる技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0025】
明細書全体においてある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0026】
以下、添付図面に基づいて本発明について本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0028】
図1及び図2は、誘導加熱方式のエアロゾル生成装置を示す図面である。
【0029】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、サセプタ110、収容空間120、コイル部130、バッテリ140及び制御部150を含む。実施例によって、サセプタ110は、シガレット(図3及び図4の200)に含まれる構成でもある。その場合、エアロゾル生成装置100は、図2のように、サセプタ110を含まない。
【0030】
図1及び図2に図示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1及び図2に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0031】
エアロゾル生成装置100は、誘導加熱(induction heating)方式でエアロゾル生成装置100に収容されるシガレット200を加熱することで、エアロゾルを生成する。誘導加熱方式は、外部磁場によって発熱する磁性体に周期的に方向が変わる交番磁場(alternating magnetic field)を印加して磁性体から熱を生成する方式を意味する。
【0032】
磁性体に交番磁場が印加される場合、磁性体には、渦流損(eddy current loss)及びヒステリシス損(hysteresis loss)によるエネルギー損失が発生し、損失されるエネルギーが熱エネルギーとして磁性体から放出されうる。磁性体に印加される交番磁場の振幅または周波数が大きいほど磁性体から多くの熱エネルギーが放出されうる。エアロゾル生成装置100は、磁性体に交番磁場を印加することで、磁性体から熱エネルギーを放出させ、磁性体から放出される熱エネルギーをシガレット200に伝達することができる。
【0033】
外部磁場によって発熱する磁性体は、サセプタ(susceptor)110でもある。サセプタ110は、切片、薄片またはストリップなどの形状にも形成される。
【0034】
サセプタ110は、金属または炭素を含む。サセプタ110は、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainles ssteel)及びアルミニウム(Al)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。また、サセプタ110は、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような半金属のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0035】
エアロゾル生成装置100は、シガレット200を収容するための収容空間120を含む。収容空間120は、シガレット200をエアロゾル生成装置100に収容するために収容空間120の外側に開放される開口を含む。シガレット200は、収容空間120の開口を通じて収容空間120の外側から収容空間120の内側に向かう方向にエアロゾル生成装置100に収容されうる。
【0036】
図1のように、収容空間120の内側端部には、サセプタ110が配置されうる。サセプタ110は、収容空間120の内側端部に形成される底面に付着されうる。シガレット200は、サセプタ110の上端部からサセプタ110に挿入され、収容空間120の底面まで収容されうる。
【0037】
または、エアロゾル生成装置100は、図2のように、サセプタ110を含まなくてもよい。その場合、サセプタ110は、シガレット200に含まれうる。
【0038】
エアロゾル生成装置100は、サセプタ110に交番磁場を印加し、サセプタ110に磁性(magnetism)を誘導するコイル部130を含む。コイル部130は、少なくとも1つのコイルを含む。
【0039】
コイルは、ソレノイド(solenoid)によって具現される。コイルは、収容空間120の側面に沿って巻線されるソレノイドでもあり、ソレノイドの内部空間にシガレット200が収容されうる。ソレノイドを構成する導線の材質は、銅(Cu)でもある。但し、それに限定されるものではなく、低い比抵抗値を有し、高い電流が流れるようにする材質として、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、亜鉛(Zn)及びニッケル(Ni)のうち、いずれか1つ、または少なくとも1つを含む合金がソレノイドを構成する導線の材質にもなる。
【0040】
バッテリ140は、コイル部130に電力を供給する。バッテリ140は、リチウムリン酸鉄(LiFePO)バッテリでもあるが、それに制限されるものではない。例えば、バッテリは、酸化リチウムコバルト(LiCoO)バッテリ、リチウムチタン酸塩バッテリなどでもある。
【0041】
制御部150は、コイル部130に供給される電力を制御する。コイル部130が複数のコイルを含む場合、制御部150は、コイルに供給される交流電流の振幅、周波数などを可変する。また、制御部150は、コイルに供給される直流電流の大きさなどを可変することができる。
【0042】
制御部150は、交流電流の振幅、周波数などを制御することで、サセプタ110を誘導加熱する。また、制御部150は直流電流の大きさなどを制御することで、サセプタ110に磁性を誘導する。制御部150は、誘導加熱によって可変されたサセプタ110の磁性変化を感知し、感知結果に基づいてサセプタ110の温度を計算することができる。
【0043】
図3及び図4は、エアロゾル生成装置に挿入されるシガレットの例を示す図面である。
【0044】
さらに詳細には、図3は、サセプタ110がエアロゾル生成装置100に配置される場合、エアロゾル生成装置100に挿入されるシガレット200の例を図示する図面であり、図4は、サセプタ110がシガレット200に配置される場合、エアロゾル生成装置100に挿入されるシガレット200の例を図示する図面である。
【0045】
図3を参照すれば、シガレット200は、シガレット200の長手方向に沿って収容空間120に収容されうる。サセプタ110は、エアロゾル生成装置100に収容されるシガレット200に挿入されうる。シガレット200がサセプタ110に挿入されることにより、タバコロッド210がサセプタ110に接触しうる。サセプタ110は、シガレット200に挿入されるように、エアロゾル生成装置100の長手方向に延びる構造を有することができる。
【0046】
サセプタ110は、シガレット200の中心部に挿入されるように収容空間120の中心部に位置する。図3において、サセプタ110は、単一個数であると例示されているが、それに制限されない。すなわち、本発明のエアロゾル生成装置100は、シガレット200に挿入されるように、エアロゾル生成装置100の長手方向に延び、互いに平行に配置される複数個のサセプタ110を含んでもよい。
【0047】
コイル部130は、少なくとも1つのコイルを含み、コイルは、収容空間120の外側面に沿って巻線されて長手方向に延びうる。長手方向に沿って延びるコイルは、収容空間120の外側面に配置されうる。コイルは、サセプタ110に対応する長さで長手方向に沿って延び、サセプタ110に対応する位置に配置されうる。
【0048】
図4を参照すれば、シガレット200は、シガレット200の長手方向に沿って収容空間120に収容されうる。シガレット200が収容空間120に挿入されることにより、サセプタ110は、コイル部130によって取り囲まれる。
【0049】
サセプタ110は、均一な熱伝達のためにタバコロッド210の中心部に位置する。図4において、サセプタ110は、単一個数であると例示されているが、それに制限されない。すなわち、本発明のエアロゾル生成装置100は、シガレット200に含まれた複数個のサセプタ110を含む。
【0050】
図4のサセプタ110は、図5以下で説明するように、縄状(twisted)方式によって製造される。実施例によって、図3のサセプタ110も縄状方式によって製造されうる。
【0051】
コイル部130は、少なくとも1つのコイルを含み、コイルは、収容空間120の外側面に沿って巻線されて長手方向に延びうる。長手方向に沿って延びるコイルは、収容空間120の外側面に配置されうる。コイルは、サセプタ110に対応する長さに長手方向に沿って延び、サセプタ110に対応する位置に配置されうる。
【0052】
図5は、図4のシガレットに含まれるサセプタの製造方法を説明するための図面である。
【0053】
図5を参照すれば、シガレット200は、サセプタ110を含む。シガレット200は、エアロゾル生成物品とも称される。
【0054】
サセプタ110は、複数本のワイヤ511、512、513を含む。ワイヤ511、512、513は、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainles ssteel)及びアルミニウム(Al)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。また、ワイヤ511、512、513は、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような半金属のうち、少なくとも1つを含んでもよい。複数本のワイヤ511、512、513の断面は、円形でもある。
【0055】
一実施例において、サセプタ110は、3本のワイヤ511、512、513を含む。以下、サセプタ110が3本のワイヤ511、512、513を含む例を説明するが、ワイヤの個数は、それに制限されない。
【0056】
サセプタ110は、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513を含む。第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、び第3ワイヤ513は、互いに異なる長さを有する。例えば、第1ワイヤ511は、第1長さに設定され、第2ワイヤ512は、第1長さより長い第2長さに設定され、第3ワイヤ513は、第2長さより長い第3長さに設定されうる。
【0057】
サセプタ110は、複数本のワイヤ511、512、513が互いに縒られた形状に製造される。すなわち、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、互いにツイスト(twist)されうる。これにより、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512及び第3ワイヤ513それぞれは、一方向に対して傾斜して延びる。この際、一方向は、シガレット200の長手方向を意味する。サセプタ110が縒られた形状に製造されることにより、同一体積の単一体に形成される場合に比べて、切断が容易であり、引張強度(tensile strength)が増大するという利点がある。
【0058】
第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、既設定の方向に縒られた形態にも形成されうる。例えば、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512及び第3ワイヤ513は、時計回り方向に縒られた形態にも形成されうる。他の例として、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、逆時計回り方向に縒られた形態にも形成されうる。
【0059】
第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、既設定の方向に縒られた形態になるように形成されるが、一方向に延びうる。例えば、一方向は、シガレット200の長手方向を意味する。
【0060】
第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、び第3ワイヤ513それぞれが互いに異なる長さを有するので、所定時点において、いずれか1本のワイヤは、他の2本のワイヤとそれ以上ツイストされ得ない。本発明の製造方法は、そのような所定時点を考慮して、新規ワイヤを追加することで、サセプタ110を延長させうる。
【0061】
さらに詳細には、複数本のワイヤ511、512、513のうち、第1ワイヤ511の長さが最も短いので、第1ワイヤ511が第2ワイヤ512及び第3ワイヤ513とそれ以上ツイストできない時点において、新規ワイヤ514が提供されうる。例えば、所定時点は、第1ワイヤ511においてツイストされていない部分の長さが基準距離より短くなる時点に基づいて設定されうる。基準長は、1cm~3cmに設定されうるが、それに制限されない。
【0062】
一方、提供された新規ワイヤ514は、第2ワイヤ512及び第3ワイヤ513と互いに縒られた形態にも形成されうる。これにより、サセプタ110は、一方向に延びうる。新規ワイヤ514の長さは、複数本のワイヤ511、512、513のうち、最も長いワイヤの長さに基づいて設定されうる。例えば、新規ワイヤ514の長さは、第3ワイヤ513の長さよりも長く設定されうる。
【0063】
第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513の長さを互いに異なる長さに提供することにより、以後に追加される新規ワイヤ514の長さは、いずれも同一設定されうる。すなわち、本発明のサセプタ110は、無制限連続供給方式によって製造され、生産速度が顕著に上昇しうる。
【0064】
図6は、サセプタに含まれたワイヤそれぞれの直径を説明するための図面である。
【0065】
図6には、サセプタ110の断面が概略的に図示されている。図6を参照すれば、複数本のワイヤ511、512、513は、互いに異なる直径を有する。例えば、第1ワイヤ511は、第1直径r1に設定され、第2ワイヤ512は、第1直径r1よりも大きい第2直径r2に設定され、第3ワイヤ513は、第2直径r2よりも大きい第3直径r3に設定されうる。
【0066】
複数本のワイヤ511、512、513それぞれの直径を互いに異なる直径に設定することにより、空隙率(porosity)が上昇しうる。また、空隙率が増加するほど、後述するエアロゾル生成物質の保有能が増加しうる。
【0067】
図7は、サセプタの一部を除去する方法を説明するための図面である。
【0068】
図7には、サセプタ110の断面710、720が概略的に図示されている。図7を参照すれば、サセプタ110は、3本のワイヤ511、512、513を含むので、サセプタ110の断面710から見たとき、3本のワイヤ511、512、513が観測されうる。但し、上述した無制限供給方式によって、サセプタ110の一部の断面720では、4本以上のワイヤ511、512、513、514が観測されうる。
【0069】
本発明の製造方法は、制御の正確性のために既設定の本数以上のワイヤが互いに縒られた形態になるように形成された部分を除去する。例えば、既設定の本数は、4に設定されうるが、それに制限されない。
【0070】
一実施例において、既設定の本数以上のワイヤが互いに縒られた形態になるように形成された部分は、単位長当たりの重さに基づいて検出されうる。他の実施例において、既設定の本数以上のワイヤが互いに縒られた形態になるように形成された部分は、サセプタ110に電流を誘導した状態で静電容量の変化に基づいて検出されうる。
【0071】
図8は、サセプタにエアロゾル生成物質を含浸させる方法を説明するための図面である。
【0072】
図8を参照すれば、サセプタ110は、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513が縒られた形態に形成されうる。エアロゾル生成物質810は、複数本のワイヤ511、512、513の間に含浸されうる。すなわち、エアロゾル生成物質810は、複数本のワイヤ束(strands)の間に浸透されうる。エアロゾル生成物質810は、複数本のワイヤ束に噴射されることで、複数本のワイヤ束の間に浸透されうる。
【0073】
エアロゾル生成物質810は、スラリー原液、グリセリンなどを含む。実施例によって、エアロゾル生成物質810水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物のうち、いずれか1つの成分、またはそれら成分の混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味、または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、エアロゾル生成物質810は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0074】
例えば、エアロゾル生成物質810は、ニコチン塩が添加された任意の重量比のグリセリン及びプロピレングリコール溶液を含む。エアロゾル生成物質810には、2種以上のニコチン塩が含まれうる。ニコチン塩は、ニコチンに有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することで形成されうる。ニコチンは、自然に発生するニコチンまたは合成ニコチンであって、エアロゾル生成物質810の総溶液重量に対する任意の適切な重量の濃度を有する。
【0075】
ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、エアロゾル生成装置100の作動温度、香味または風味、溶解度などを考慮して適切に選択されうる。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリン酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸またはリンゴ酸で構成された群から選択される単独の酸または前記群から選択される2以上の酸の混合にもなるが、それらに限定されない。
【0076】
サセプタ110が複数本のワイヤ束が互いに縒られた形状に製造されることにより、エアロゾル生成物質810がサセプタ束の間に浸透され、よって、発熱面積が増大しうる。また、発熱面積の増大によって発熱効率が顕著に上昇しうる。
【0077】
図9は、一実施例によるシガレットを説明するための図面である。
【0078】
図9を参照すれば、シガレット2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。シガレット2は、図4のシガレット200に対応しうる。
【0079】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含む。また、タバコロッド21には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることで添加することができる。
【0080】
タバコロッド21は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)状にも、ストランド(strand)状にも作製される。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によって取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属箔でもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を均一に分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能ができる。
【0081】
一方、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタ110をさらに含んでもよい。
【0082】
サセプタ110は、複数本のストランドが縒られた形態にも形成される。サセプタ110は、タバコロッド21の中心部に配置され、タバコロッド21の長手方向に延びうる。サセプタ110の長さは、タバコロッド21の長さ以下に設定されうる。図9には、サセプタ110の長さがタバコロッド21の長さと同一に設定される例が図示されているが、実施例によって、サセプタ110の長さは、タバコロッド21の長さよりも短く設定される。
【0083】
サセプタ110は、タバコ物質によって取り囲まれ、タバコ物質は、円筒体に加工されうる。また、タバコ物質及びサセプタ110は、共に切断されてタバコロッド21を形成することができる。
【0084】
フィルタロッド22は、タバコロッド21の一側に配置されうる。フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成される。一実施例において、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却する冷却セグメント221と、エアロゾルに含まれた所定の成分をフィルタリングするフィルタセグメント222を含む。冷却セグメント221は、タバコロッド21の一側に配置され、フィルタセグメント222は、冷却セグメント221の一側に配置され、ユーザの唇が接触する部分に配置されうる。必要によって、フィルタロッド22には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含む。
【0085】
フィルタセグメント222には、少なくとも1つのカプセル23が含まれうる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を遂行し、エアロゾルを発生させる機能を遂行する。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル23は、球状または円筒状の形状を有するが、それに制限されない。
【0086】
フィルタロッド22は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱状(type)ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状(type)ロッドでもある。また、フィルタロッド22は、リセス状(type)ロッドでもある。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0087】
シガレット2は、少なくとも1枚のラッパ24によって包装されうる。ラッパ24には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、シガレット2は、1枚のラッパ24によって包装されうる。他の例として、シガレット2は、2以上のラッパ24によって重畳して包装されうる。例えば、第1ラッパ241によってタバコロッド21が包装され、ラッパ243、244によってフィルタロッド22が包装されうる。そして、単一ラッパ245によってシガレット2全体が再包装されうる。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントによって構成されているならば、それぞれのセグメントがラッパ243、244によって包装されうる。
【0088】
ラッパ241、243、244には、少なくとも1つの穿孔26が形成されうる。穿孔26は、タバコロッド21及びフィルタロッド22のうち、少なくともいずれか1つの領域を取り囲む領域に形成されうる。図9には、穿孔26がフィルタロッド22を取り囲む領域に形成される例が図示されているが、実施例によって、穿孔26は、タバコロッド21を取り囲む領域に形成されうる。
【0089】
図10は、他の実施例によるシガレットを説明するための図面である。
【0090】
図10を参照すれば、シガレット3は、図4のシガレット200に対応する。また、図10のタバコロッド31、フィルタロッド32、冷却セグメント321、フィルタセグメント322及びカプセル34は、図9のタバコロッド21、フィルタロッド22、冷却セグメント221、フィルタセグメント222及びカプセル23それぞれに対応しうる。したがって、以下で重複説明は省略する。
【0091】
図10のシガレット3は、前端プラグ33をさらに含む。前端プラグ33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32と反対になる一側に位置する。前端プラグ33は、タバコロッド31の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド31から液状化されたエアロゾルがエアロゾル生成装置100に流れて行くことを防止することができる。
【0092】
シガレット3の直径及び全長は、図9のシガレット2の直径及び全長に対応しうる。例えば、前端プラグ33の長さは、約7mm、タバコロッド31の長さは、約15mm、冷却セグメント321の長さは、約12mm、フィルタセグメント322の長さは、約14mmであるが、それらに限定されない。
【0093】
シガレット3は、少なくとも1枚のラッパ35によって包装されうる。ラッパ35には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。例えば、第1ラッパ351によって前端プラグ33が包装され、第2ラッパ352によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパ353によって冷却セグメント321が包装され、第4ラッパ354によってフィルタセグメント322が包装されうる。そして、第5ラッパ355によってシガレット3全体が再包装されうる。
【0094】
また、第5ラッパ355には、少なくとも1つの穿孔36が形成されうる。穿孔36は、タバコロッド31及びフィルタロッド32のうち、少なくともいずれか1つの領域を取り囲む領域に形成されうる。図10には、穿孔36がタバコロッド31を取り囲む領域に形成される例が図示されているが、実施例によって、穿孔36は、フィルタロッド32を取り囲む領域に形成されうる。
【0095】
図11及び図12は、シガレットに含まれた冷却セグメントを説明するための図面である。
【0096】
図11及び図12には、冷却セグメント221、321の断面が図示されている。図11及び図12を参照すれば、冷却セグメント221、321は、互いに異なる直径を有する冷却部材1110、1120を含む。
【0097】
図11において、冷却セグメント221、321は、第1直径raを有する第1冷却部材1110と第1直径raよりも大きい第2直径rbを有する第2冷却部材1120を含む。第1冷却部材1110の一端は、タバコロッド21に接触し、第2冷却部材1120の一端は、フィルタセグメント222、322に接触することができる。
【0098】
実施例によって、図12のように、第1直径raが第2直径rbよりも大きく形成される。すなわち、冷却セグメント221、321は、第1直径raを有する第1冷却部材1110と第1直径raよりも小さい第2直径rbを有する第2冷却部材1120を含む。
【0099】
一方、タバコロッド21、31がサセプタ110を含むので、第1直径raは、サセプタ110の直径よりも小さく設定されうる。これは、サセプタ110がタバコロッド21を離脱することを防止するためである。
【0100】
サセプタ110の最大加熱温度によって、冷却部材1110、1120の直径が図11または図12のように設定されうる。
【0101】
図13は、本発明の実施例によるエアロゾル生成物品の製造方法を説明するためのフローチャートである。
【0102】
図13を参照すれば、S1310段階において、複数本のストランドが縒られた形態に形成されたサセプタ110を含むタバコロッド21、31が提供されうる。
【0103】
サセプタ110は、複数本のワイヤ511、512、513を含み、一方向に延びる。例えば、一方向は、シガレット2、3の長手方向を意味する。
【0104】
サセプタ110は、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513を含む。第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、互いに異なる長さを有する。例えば、第1ワイヤ511は、第1長さに設定され、第2ワイヤ512は、第1長さよりも長い第2長さに設定され、第3ワイヤ513は、第2長さよりも長い第3長さに設定されうる。
【0105】
サセプタ110は、複数のストランドを含み、複数のストランドのうち、少なくとも一部が互いに縒られた形状にも製造される。一実施例において、サセプタ110は、複数本のワイヤ511、512、513が互いに縒られた形状にも製造される。すなわち、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、互いにツイスト(twist)されうる。これにより、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513それぞれは長手方向に対して傾斜して延びうる。この際、長手方向は、シガレット200及び/またはエアロゾル生成装置100の長手方向を意味する。
【0106】
第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、長手方向に対して既設定の方向に縒られた形態にも形成されうる。例えば、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、時計回り方向に縒られた形態にも形成されうる。他の例として、第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513は、逆時計回り方向に縒られた形態にも形成されうる。
【0107】
第1ワイヤ511、第2ワイヤ512、及び第3ワイヤ513それぞれが互いに異なる長さを有するので、所定時点に、いずれか1本のワイヤは、他の二本のワイヤと、それ以上ツイストされ得ない。本発明の製造方法は、そのような所定時点を考慮して新規ワイヤを追加することで、サセプタ110を延長させうる。
【0108】
さらに詳細には、第1ワイヤ511が第2ワイヤ512及び第3ワイヤ514と、それ以上ツイストなれ得ない時点に新規ワイヤ514が提供されうる。例えば、所定時点は、第1ワイヤ511でツイストされていない部分の長さが基準長よりも短くなる時点に基づいて設定されうる。基準長は、1cm~3cmに設定されるが、それに制限されない。提供された新規ワイヤ514は、第2ワイヤ512及び第3ワイヤ513と互いに縒られた形態にも形成されうる。これにより、サセプタ110は、一方向に延びうる。新規ワイヤ514の長さは、複数本のワイヤ511、512、513のうち、最も長いワイヤの長さに基づいて設定されうる。例えば、新規ワイヤ514の長さは、第3ワイヤ513の長さよりも大きく設定されうる。
【0109】
複数本のワイヤ511、512、513は、互いに異なる直径を有する。例えば、第1ワイヤ511は、第1直径r1に設定され、第2ワイヤ512は、第1直径r1よりも大きい第2直径r2に設定され、第3ワイヤ513は、第2直径r2よりも大きい第3直径r3に設定されうる。
【0110】
エアロゾル生成物質810は、複数本のワイヤ511、512、513の間に含浸されうる。すなわち、エアロゾル生成物質810は、複数本のワイヤ束(strands)の間に浸透されうる。エアロゾル生成物質810は、複数本のワイヤ束に噴射されることで、複数本のワイヤ束の間に浸透されうる。
【0111】
本発明の製造方法は、制御の正確性のために既設定の本数以上のワイヤが互いに縒られた形態になるように形成された部分を除去する。例えば、既設定の本数は、4に設定されるが、それに制限されない。
【0112】
一実施例において、既設定の本数以上のワイヤが互いに縒られた形態にも形成された部分は、単位長当たりの重さに基づいて検出されうる。他の実施例において、既設定の本数以上のワイヤが互いに縒られた形態になるように形成された部分は、サセプタ110に電流を誘導した状態で静電容量の変化に基づいて検出されうる。
【0113】
サセプタ110は、タバコ物質によって取り囲まれ、タバコ物質は、円筒体に加工されうる。また、タバコ物質及びサセプタ110は、共に切断されてタバコロッド21を形成する。
【0114】
S1320段階において、タバコロッド21、31の一側に配置されるフィルタロッド22、32が提供されうる。
【0115】
一実施例において、フィルタロッド22、23は、エアロゾルを冷却する冷却セグメント221、321と、エアロゾルに含まれた所定の成分をフィルタリングするフィルタセグメント222、322を含む。
【0116】
冷却セグメント221、321は、エアロゾルが通過され、第1直径raを有する第1冷却部材1110と、第1直径raと互いに異なる第2直径rbを有する第2冷却部材1120を含む。
【0117】
実施例によって、S1310段階以前にタバコロッド21、31の他側に配置される前端プラグ33を提供する段階がさらに含まれうる。前端プラグ33は、タバコロッド31の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド31から液状化されたエアロゾルがエアロゾル生成装置100に流れて行くことを防止する。
【0118】
S1330段階において、タバコロッド21、31及びフィルタロッド22、32がラッパ24、35によって包装されうる。
【0119】
タバコロッド21、31及びフィルタロッド22、32のうち、少なくともいずれか1つの領域を取り囲む領域には、穿孔26、36が形成されうる。
【0120】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13