(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】洗濯機システム
(51)【国際特許分類】
D06F 33/32 20200101AFI20240926BHJP
【FI】
D06F33/32
(21)【出願番号】P 2023101815
(22)【出願日】2023-06-21
(62)【分割の表示】P 2019143885の分割
【原出願日】2019-08-05
【審査請求日】2023-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川口 弘暁
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-350930(JP,A)
【文献】国際公開第2018/196608(WO,A1)
【文献】特開2014-138277(JP,A)
【文献】特開2015-061088(JP,A)
【文献】特開2014-161486(JP,A)
【文献】国際公開第2013/035242(WO,A1)
【文献】特開2018-134265(JP,A)
【文献】特表2004-521712(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 33/30
D06F 33/50
D06F 34/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯機と、
ネットワークを介して前記洗濯機と通信可能な携帯端末と、を備えている洗濯機システムであって、
前記洗濯機は、操作部と、制御部と、洗濯物を出し入れ可能な開口部を開閉する蓋と、を備えており、前記携帯端末から受信する情報に基づいて運転が行われる遠隔モードで運転可能に構成されており、
前記操作部は、
前記洗濯機における運転条件を設定するための操作と、前記遠隔モードを設定するための操作
と、を受け付け可能に構成されており、
前記制御部は、前記操作部が受け付けた操作によって前記遠隔モードが設定された場合は、前記蓋を施錠する処理と、前記洗濯機と前記ネットワークとの通信を確立する処理と、を同時並行的に実行する、洗濯機システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記操作部が受け付けた操作によって
前記運転条件として第1の運転条件が設定された状態で前記遠隔モードが設定された場合は、前記操作部が前記第1の運転条件と異なる第2の運転条件を設定するための操作を受け付けた場合であっても、前記第2の運転条件が設定されることを禁止する、請求項1に記載の洗濯機システム。
【請求項3】
前記洗濯機は、洗濯物の重量を検出する重量検出部と、表示部とを更に備えており、
前記制御部は、前記操作部が受け付けた操作によって前記運転条件と前記遠隔モードが設定された場合は、設定された前記運転条件で運転を開始する前の準備をする処理と、前記洗濯機と前記ネットワークとの通信を確立する処理と、を同時並行的に実行
し、
前記制御部は、前記準備をする処理において、前記重量検出部によって検出される洗濯物の重量に基づいて特定される洗濯処理剤の量を前記表示部に表示する、請求項1又は2に記載の洗濯機システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記操作部が受け付けた操作によって前記遠隔モードが設定された場合であって、前記遠隔モードが設定されてから所定の時間にわたって前記携帯端末から所定の情報を受信しない場合は、設定された前記遠隔モードを解除する、請求項1から
3のいずれか一項に記載の洗濯機システム。
【請求項5】
前記洗濯機は、洗濯処理剤を自動投入する自動投入装置を更に備えている、請求項1から
4のいずれか一項に記載の洗濯機システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、洗濯機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に洗濯機システムが開示されている。特許文献1の洗濯機システムは、洗濯機と、ネットワークを介して洗濯機と通信可能な携帯端末とを備えている。洗濯機は、操作部と、制御部とを備えており、携帯端末から受信する情報に基づいて運転が行われる遠隔モードで運転可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように遠隔モードで運転可能に構成されている洗濯機では、遠隔モードが設定された後に運転条件が変更されると不都合が生じることがある。例えば、遠隔モードを利用するユーザが洗濯機における運転条件として標準コースを設定し、その状態で遠隔モードを設定したとする。この場合に、例えば、何も知らない第三者が洗濯機における運転条件を勝手に変更してしまうと、ユーザが希望する運転条件と異なる運転条件で遠隔モードが再設定されてしまうことが考えられる。そうすると、遠隔モードにおいてユーザが設定した通りの運転条件で運転を実行することができなくなる。そこで本明細書は、遠隔モードにおいてユーザが設定した通りの運転条件で運転を実行することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示する洗濯機システムは、洗濯機と、ネットワークを介して前記洗濯機と通信可能な携帯端末と、を備えている。前記洗濯機は、操作部と、制御部と、を備えており、前記携帯端末から受信する情報に基づいて運転が行われる遠隔モードで運転可能に構成されている。前記操作部は、前記洗濯機における運転条件を設定するための操作と、前記遠隔モードを設定するための操作と、を受け付け可能に構成されている。前記制御部は、前記操作部が受け付けた操作によって第1の運転条件が設定された状態で前記遠隔モードが設定された場合は、前記操作部が前記第1の運転条件と異なる第2の運転条件を設定するための操作を受け付けた場合であっても、前記第2の運転条件が設定されることを禁止する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】実施例に係る洗濯機システムのブロック図である。
【
図3】実施例に係る洗濯機を模式的に示す図である。
【
図4】実施例に係る洗濯機側設定処理のフローチャートである。
【
図5】実施例に係る洗濯機側設定処理の初期画面の図である。
【
図6】実施例に係る洗濯機側設定処理の予約設定画面の図である。
【
図7】実施例に係る洗濯機側設定処理の時刻設定画面の図である。
【
図8】実施例に係る外から予約モード処理のフローチャートである。
【
図9】実施例に係る外から予約モード処理の待機画面の図である。
【
図10】実施例に係る準備処理のフローチャートである。
【
図11】実施例に係る準備処理の洗剤量表示画面の図である。
【
図12】実施例に係る携帯端末側設定処理のフローチャートである。
【
図13】実施例に係る携帯端末側設定処理の初期画面の図である。
【
図14】実施例に係る携帯端末側設定処理の設定画面の図である。
【
図15】実施例に係る携帯端末側設定処理の時刻設定画面の図である。
【
図16】外から予約モードにおける画面の一例の図である。
【
図17】外から予約モードにおける画面の一例の図である。
【
図18】実施例に係る予約変更処理のフローチャートである。
【
図19】実施例に係る予約変更処理の待機画面の図である。
【
図20】実施例に係る予約変更処理の確認画面の図である。
【
図21】実施例に係る予約変更処理の時刻設定画面の図である。
【
図22】実施例に係る設定解除処理のフローチャートである。
【
図23】実施例に係る設定変更禁止処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施例に係る洗濯機システム1について図面を参照して説明する。
図1に示すように、実施例に係る洗濯機システム1は、洗濯機10と携帯端末50を備えている。洗濯機10と携帯端末50は、ネットワーク100(例えばインターネット)を介して通信可能である。
【0008】
洗濯機10の構成について説明する。
図2及び
図3に示すように、洗濯機10は、本体11と、蓋12と、施錠機構16と、洗濯槽13と、ドラム14と、モータ15とを備えている。実施例に係る洗濯機10はドラム式の洗濯機である。また、洗濯機10は、自動投入装置20と、洗剤タンク30とを備えている。また、洗濯機10は、重量検出部46と、表示操作部44とを備えている。表示操作部44は、表示部と操作部の一例である。
【0009】
洗濯機10の本体11は、洗濯物を出し入れ可能な開口部111を備えている。洗濯機10の蓋12は、本体11に取り付けられており、本体11の開口部111を開閉する。蓋12は、施錠機構16によって施錠される。施錠機構16の構成は、蓋12を施錠できるものであれば特に限定されるものではない。本体11の内部には、洗濯槽13、ドラム14及びモータ15が配置されている。
【0010】
洗濯槽13は、本体11の内部の中央部に配置されている。洗濯槽13は洗濯用の水を収容する。ドラム14は、洗濯槽13の内部に配置されており、洗濯槽13の内部で回転する。ドラム14は、洗濯物を収容した状態で回転する。モータ15は、ドラム14の後方に配置されており、ドラム14を回転させる。
【0011】
重量検出部46は、本体11の内部に配置されている。重量検出部46は、洗濯槽13内のドラム14内に収容されている洗濯物の重量を検出することができる。例えば、重量検出部46は、ドラム14内に洗濯物が収容されている状態で、モータ15の回転負荷の変化を検出することによって、洗濯物の重量を検出することができる。
【0012】
洗濯機10の自動投入装置20は、本体11の内部に配置されている。自動投入装置20は、本体11の上部に配置されている。自動投入装置20は、洗濯槽13内に洗剤を自動的に投入することができる装置である。例えば、自動投入装置20は、洗剤タンク30が自動投入装置20に取り付けられている状態で、洗剤タンク30内に収容されている洗剤を洗濯槽13に自動的に投入する。自動投入装置20は、洗剤の他に、柔軟剤や漂白剤等を洗濯槽13内に自動的に投入することができる構成であってもよい。洗剤は、洗濯処理剤の一例である。
【0013】
表示操作部44は、本体11の上部に配置されている。この表示操作部44は例えば液晶のタッチパネルである。表示操作部44には洗濯機10に関する様々な情報が表示される。表示操作部44は洗濯機10に関する様々な操作を受け付ける。
【0014】
図1に示すように、洗濯機10は、制御部41と、記憶部42と、通信部43とを備えている。制御部41は、例えばCPUを備えている。制御部41は、記憶部42に記憶されている所定のプログラムに基づいて様々な処理や制御を実行することができる。制御部41が実行する処理や制御については後述する。記憶部42は、例えばROMやRAMを備えており、様々な情報を記憶する。通信部43は、洗濯機10をネットワーク100に接続するためのインターフェースである。
【0015】
洗濯機10と通信可能な携帯端末50は、例えば、スマートフォンやタブレットPCである。携帯端末50は、制御部51と、記憶部52と、通信部53と、表示操作部54とを備えている。制御部51は、例えばCPUを備えている。制御部51は、記憶部52に記憶されている所定のプログラムに基づいて様々な処理や制御を実行することができる。制御部51が実行する処理や制御については後述する。記憶部52は、例えばROMやRAMを備えており、様々な情報を記憶する。通信部53は、携帯端末50をネットワーク100に接続するためのインターフェースである。表示操作部54は例えば液晶のタッチパネルである。表示操作部54には洗濯機10に関する様々な情報が表示される。表示操作部54は洗濯機10に関する様々な操作を受け付ける。
【0016】
次に、洗濯機10における運転について説明する。洗濯機10は、複数の運転内容を実行可能に構成されている。例えば、洗濯機10は、洗濯運転と、洗濯・乾燥運転と、乾燥運転とを実行可能に構成されている。洗濯運転は、洗濯物を洗濯する運転である。乾燥運転は、洗濯物を乾燥させる運転である。洗濯・乾燥運転は、洗濯物を洗濯した後に乾燥させる運転である。洗濯運転、洗濯・乾燥運転及び乾燥運転のそれぞれは、洗濯機10における運転内容の一例である。
【0017】
また、洗濯機10は、各運転内容において、複数の運転コースを実行可能に構成されている。例えば、洗濯機10は、洗濯運転において、標準コースと、スピードコースと、おやすみコースと、つけおきコースとを実行可能に構成されている。複数の運転コースでは、例えば、運転時間や洗濯物の容量等が異なっている。標準コース、スピードコース、おやすみコース及びつけおきコースのそれぞれは、洗濯機10の洗濯運転における運転コースの一例である。
【0018】
洗濯機10における上記の運転内容及び運転コースは、洗濯機10における運転条件の一例である。
【0019】
また、洗濯機10は、複数の予約モードを設定可能に構成されている。例えば、洗濯機10は、おはよう予約モードと、おかえり予約モードと、外から予約モードとを設定可能に構成されている。外から予約モードは、携帯端末50から受信する情報に基づいて運転が行われるモードである。外から予約モードは、遠隔モードの一例である。おはよう予約モード及びおかえり予約モードは、携帯端末50から受信する情報に基づかずに運転が行われるモードである。
【0020】
次に、上記の洗濯機システムで実行される洗濯機側設定処理について説明する。
図4は、実施例に係る洗濯機側設定処理のフローチャートである。
図4に示すように、洗濯機側設定処理のS10では、洗濯機10の制御部41が、初期画面C1を表示操作部44に表示する(
図5参照)。制御部41は、例えば洗濯機10の電源がオンになると初期画面C1を表示する。
図5は、表示操作部44に表示される洗濯機側設定処理の初期画面C1の図である。
図5に示すように、初期画面C1には、複数の運転内容のボタン60(60a、60b、60c)が表示される。例えば、初期画面C1には、洗濯ボタン60aと、洗濯・乾燥ボタン60bと、乾燥ボタン60cとが表示される。初期画面C1は、複数の運転内容から1個の運転内容を選択する操作を受け付けることができる。例えば、ユーザが洗濯ボタン60aを押すと、洗濯運転が選択される。
図5は、洗濯運転が選択されている状態を示している。また、ユーザが洗濯・乾燥ボタン60bを押すと、洗濯・乾燥運転が選択される。乾燥ボタン60cについても同様である。
【0021】
また、初期画面C1には、各運転内容(洗濯運転、洗濯・乾燥運転、乾燥運転)における運転コースを選択するためのコースボタン62が表示される。コースボタン62が押されると、コース選択画面C2が表示される。コース選択画面C2には、複数の運転コースのボタン61(61a、61b、61c)が表示される。例えば、コース選択画面C2には、標準ボタン61aと、スピードボタン61bと、おやすみボタン61cと、つけおきボタン61dとが表示される。コース選択画面C2は、複数の運転コースから1個の運転コースを選択する操作を受け付けることができる。例えば、ユーザが標準ボタン61aを押すと、標準コースが選択される。
図5は、標準コースが選択されている状態を示している。また、ユーザがスピードボタン61bを押すと、スピードコースが選択される。おやすみボタン61c、つけおきボタン61dについても同様である。
【0022】
図4に示すように、洗濯機側設定処理のS11では、洗濯機10の制御部41が、初期画面C1でユーザが選択した運転内容及び運転コースを特定する。例えば、制御部41が、洗濯運転及び標準コースを特定する(
図5参照)。洗濯運転及び標準コースは、洗濯機10における運転条件の一例である。
【0023】
図5に示すように、初期画面C1には、洗濯機10の運転を開始するためのスタートボタン66が表示される。スタートボタン66が押されると、運転条件(運転内容及び運転コース)が確定して洗濯機10の運転が開始される。
図4に示すように、洗濯機側設定処理のS12では、制御部41が、初期画面C1に表示されたスタートボタン66が押されたか否かを判断する。スタートボタン66が押された場合は、制御部41がYESと判断してS13に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断してS14に進む。S12でYESの後のS13では、制御部41が、洗濯機10の運転を開始する。制御部41は、上記のS11で特定して運転内容及び運転コース(例えば、洗濯運転及び標準コース)で運転を開始する。
【0024】
図5に示すように、初期画面C1には、予約設定をするための予約設定ボタン64が更に表示される。予約設定ボタン64が押されると、
図6に示すように、予約設定画面C3が表示される。
図4に示すように、洗濯機側設定処理のS12でNOの後のS14では、制御部41が、初期画面C1に表示された予約設定ボタン64が押されたか否かを判断する。予約設定ボタン64が押された場合は、制御部41がYESと判断してS15に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断してS12に戻る。S14でYESの後のS15では、制御部41が、予約設定画面C3を表示操作部44に表示する(
図6参照)。
【0025】
図6に示すように、予約設定画面C3には、複数の予約モードのボタン65(65a、65b、65c)が表示される。例えば、予約設定画面C3には、おはよう予約ボタン65aと、おかえり予約ボタン65bと、外から予約ボタン65cとが表示される。予約設定画面C3は、複数の予約モードから1個の予約モードを選択する操作を受け付けることができる。例えば、ユーザが外から予約ボタン65cを押すと、外から予約モードが選択される。
図6は、外から予約モードが選択されている状態を示している。また、ユーザがおはよう予約ボタン65aを押すと、おはよう予約モードが選択される。おかえり予約ボタン65bについても同様である。また、予約設定画面C3には、予約運転スタートボタン67が表示される。予約運転スタートボタン67が押されると、予約モードの設定が確定する。
【0026】
図4に示すように、洗濯機側設定処理のS16では、制御部41が、予約設定画面C3に表示された外から予約ボタン65cが押されたか否かを判断する。外から予約ボタン65cが押された場合は、制御部41がYESと判断してS17に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断してS20に進む。S16でYESの後のS17では、制御部41が、予約設定画面C3に表示された予約運転スタートボタン67が押されたか否かを判断する。予約運転スタートボタン67が押された場合は、制御部41がYESと判断してS18に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断してS16に戻る。S17でYESの後のS18では、制御部41が、外から予約モードの設定を確定する。外から予約モードの設定が確定すると、制御部41は、外から予約モードが設定されていることを示すフラグファイルを生成して記憶部42に保存する。
【0027】
一方、上記のS16でNOの後のS20では、制御部41が、予約設定画面C3に表示された他の予約ボタン(おはよう予約ボタン65a又はおかえり予約ボタン65b)が押されたか否かを判断する。他の予約ボタン65a又は65bが押された場合は、制御部41がYESと判断してS21に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断してS16に戻る。
【0028】
S20でYESのS21では、制御部41が、時刻設定画面C4を表示操作部44に表示する(
図7参照)。
図7に示すように、制御部41は、予約設定画面C3に時刻設定画面C4を表示する。時刻設定画面C4は、おはよう予約モード又はおかえり予約モードにおける予約時刻を入力する操作を受け付けることができる。時刻設定画面C4で入力される予約時刻は、おはよう予約モード又はおかえり予約モードにおいて洗濯機10の運転が終了する時刻である。
【0029】
図4に示すように、S21の後のS22では、制御部41が、予約設定画面C3に表示された予約運転スタートボタン67が押されたか否かを判断する。予約運転スタートボタン67が押された場合は、制御部41がYESと判断してS23に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断して待機する。続くS23では、制御部41が、他の予約モード(おはよう予約モード又はおかえり予約モード)の設定を確定する。他の予約モード(おはよう予約モード又はおかえり予約モード)が確定すると、制御部41は、時刻設定画面C4(
図7参照)で入力された予約時刻に洗濯機10の運転(例えば、洗濯運転の標準コース)が終了するように洗濯機10を制御する。以上より、洗濯機側設定処理が終了する。
【0030】
次に、上記の洗濯機システム1で実行される外から予約モード処理について説明する。
図8は、実施例に係る外から予約モード処理のフローチャートである。
図8に示すように、外から予約モード処理のS30では、洗濯機10の制御部41が、洗濯機10において外から予約モードが設定されているか否かを判断する。上記の
図4に示す洗濯機側設定処理のS18で外から予約モードの設定が確定した場合は、外から予約モードが設定されている。外から予約モードが設定されている場合は、そのことを示すフラグファイルが記憶部42に保存されている。この場合は、S30で制御部41がYESと判断してS31に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断して待機する。
【0031】
続くS31では、制御部41が、施錠処理、準備処理及び通信確立処理を同時並行的に実行する。施錠処理では、制御部41が洗濯機10の施錠機構16を動作させて蓋12を施錠する。通信確立処理では、制御部41が、洗濯機10とネットワーク100との通信を確立する。制御部41が、所定の通信プロトコルに基づいて通信を確立する。準備処理の詳細については後述する。続くS32では、制御部41が、待機画面C5を表示操作部44に表示する(
図9参照)。待機画面C5は、後述する端末側設定処理(
図12参照)を待機していることを示す画面である。
【0032】
次に、上記のS31で実行される準備処理の詳細について説明する。準備処理は、洗濯機10の運転(例えば、洗濯運転の標準コース)が開始される前に準備を行う処理である。
図10は、実施例に係る準備処理のフローチャートである。
図10に示すように、準備処理のS40では、制御部41が、洗濯機10に収容されている洗濯物の重量を特定する。具体的には、洗濯機10の重量検出部46が、洗濯槽13内のドラム14内に収容されている洗濯物の重量を検出する。重量検出部46の検出重量の情報が制御部41に送信される。制御部41が重量検出部46の検出重量の情報を取得する。
【0033】
続くS41では、制御部41が、洗剤の必要量(重量又は容量)を特定する。制御部41は、洗濯機10における運転内容及び運転コースと、洗濯機10に収容されている洗濯物の重量と、に基づいて洗剤の必要量を特定する。運転内容及び運転コースは、
図4に示す洗濯機側設定処理のS11で特定される。洗濯物の重量は、準備処理の上記のS40で特定される。
【0034】
続くS42では、制御部41が、上記のS41で特定した洗剤の必要量を表示操作部44に表示する。制御部41は、
図11に示すように、洗剤の必要量を例えば計量スプーンの杯数に換算して表示する。例えば、制御部41は、「0.4杯」と表示操作部44に表示する。以上で準備処理が終了する。
【0035】
次に、上記の洗濯機システム1で実行される携帯端末側設定処理について説明する。携帯端末側設定処理は、洗濯機システム1の携帯端末50で実行される。
図12は、実施例に係る携帯端末側設定処理のフローチャートである。
図12に示すように、携帯端末側設定処理のS50では、携帯端末50の制御部51が、初期画面D1を表示操作部54に表示する(
図13参照)。制御部51は、例えば、携帯端末50にインストールされている洗濯機アプリが起動したときに初期画面D1を表示する。
図13に示すように、表示操作部54に表示される初期画面D1には、設定ボタン70が表示される。設定ボタン70が押されると、制御部51が、
図12に示すS51で設定画面D2を表示操作部54に表示する(
図14参照)。
図14に示すように、表示操作部54に表示される設定画面D2には、スタートボタン71と、予約ボタン72とが表示される。
【0036】
図12に示すように、S51の後のS52では、制御部51が、設定画面D2に表示されたスタートボタン71が押されたか否かを判断する。スタートボタン71が押された場合は、制御部51がYESと判断してS53に進む。そうでない場合は、制御部51がNOと判断してS54に進む。S52でYESの後のS53では、制御部51が、携帯端末50の通信部53を介して、運転開始情報を洗濯機10に送信する。洗濯機10の制御部41は、洗濯機10の通信部43を介して運転開始情報を受信する。制御部41は、運転開始情報を受信すると洗濯機10の運転(例えば、洗濯運転の標準コース)を開始する。
【0037】
一方、上記のS52でYESの後のS54では、制御部51が、設定画面D2に表示された予約ボタン72が押されたか否かを判断する。予約ボタン72が押された場合は、制御部51がYESと判断してS55に進む。そうでない場合は、制御部51がNOと判断してS52に戻る。S54でYESの後のS55では、制御部41が、時刻設定画面D3を表示操作部54に表示する(
図15参照)。
図15に示すように、時刻設定画面D3には、確定ボタン73が表示される。時刻設定画面D3は、外から予約モードにおける予約時刻を入力する操作を受け付けることができる。時刻設定画面D3で入力される予約時刻は、外から予約モードにおいて洗濯機10の運転が終了する時刻である。
【0038】
図12に示すように、S55の後のS56では、制御部51が、時刻設定画面D3に表示された確定ボタン73が押されたか否かを判断する。確定ボタン73が押された場合は、制御部51がYESと判断してS57に進む。確定ボタン73が押された場合は、時刻設定画面D3で入力された予約時刻が確定する。そうでない場合は、制御部51がNOと判断して待機する。S56でYESの後のS57では、制御部51が、携帯端末50の通信部53を介して、確定した予約時刻情報を洗濯機10に送信する。洗濯機10の制御部41は、洗濯機10の通信部43を介して予約時刻情報を受信する。制御部41は、予約時刻情報を受信すると、洗濯機10の運転(例えば、洗濯運転の標準コース)が予約時刻に終了するように洗濯機10を制御する。
【0039】
洗濯機10の制御部41は、携帯端末50から予約時刻情報を受信した後、外から予約モードにおける運転(例えば、洗濯運転の標準コース)を開始するまでの間に、
図16に示すように、外から予約モードにおける運転を待機中であることを示す画面E1を表示操作部44に表示してもよい。また、制御部41は、外から予約モードにおける運転を開始した後、その運転を終了するまでの間に、
図17に示すように、外から予約モードにおける運転を実行中であることを示す画面E2を表示操作部44に表示してもよい。以上より、携帯端末側設定処理が終了する。
【0040】
次に、上記の洗濯機システム1で実行される予約変更処理について説明する。予約変更処理は、洗濯機システム1の携帯端末50で実行される。
図18は、実施例に係る予約変更処理のフローチャートである。
図18に示すように、予約変更処理のS60では、携帯端末50の制御部51が、待機画面F1を表示操作部54に表示する(
図19参照)。制御部51は、例えば、外から予約モードにおける予約時刻が設定されている状態で、携帯端末50にインストールされている洗濯機アプリが起動したときに待機画面F1を表示する。
図19に示すように、表示操作部54に表示される待機画面F1には、スタートボタン80と、変更ボタン81とが表示される。
【0041】
図18に示すように、S60の後のS61では、制御部51が、待機画面F1に表示されたスタートボタン80が押されたか否かを判断する。スタートボタン80が押された場合は、制御部51がYESと判断してS62に進む。そうでない場合は、制御部51がNOと判断してS65に進む。S61でYESの後のS62では、制御部51が、確認画面F2を表示操作部54に表示する(
図20参照)。確認画面F2には、スタートボタン82と、キャンセルボタン83とが表示される。
【0042】
図18に示すように、S62の後のS63では、制御部51が、確認画面F2に表示されたスタートボタン82が押されたか否かを判断する。スタートボタン82が押された場合は、制御部51がYESと判断してS64に進む。そうでない場合は、制御部51がNOと判断して待機する。なお、確認画面F2に表示されたキャンセルボタン83が押された場合は、制御部51が、上記の待機画面F1を再び表示する(
図19参照)。S63でYESの後のS64では、制御部51が、携帯端末50の通信部53を介して、運転開始情報を洗濯機10に送信する。洗濯機10の制御部41は、洗濯機10の通信部43を介して運転開始情報を受信する。制御部41は、運転開始情報を受信すると洗濯機10の運転(例えば、洗濯運転の標準コース)を開始する。
【0043】
一方、上記のS61でNOの後のS65では、制御部51が、待機画面F1に表示された変更ボタン81が押されたか否かを判断する。変更ボタン81が押された場合は、制御部51がYESと判断してS66に進む。そうでない場合は、制御部51がNOと判断してS61に戻る。S65でYESの後のS66では、制御部41が、時刻変更画面F3を表示操作部54に表示する(
図21参照)。
図21に示すように、時刻変更画面F3には、確定ボタン84が表示される。時刻変更画面F3は、外から予約モードにおける予約時刻を変更する操作を受け付けることができる。時刻変更画面F3で入力される変更後の予約時刻は、外から予約モードにおいて洗濯機10の運転が終了する時刻である。
【0044】
図18に示すように、S66の後のS67では、制御部51が、時刻変更画面F3に表示された確定ボタン84が押されたか否かを判断する。確定ボタン84が押された場合は、制御部51がYESと判断してS68に進む。確定ボタン84が押された場合は、外から予約モードにおける予約時刻の変更が確定する。そうでない場合は、制御部51がNOと判断して待機する。S67でYESの後のS68では、制御部51が、携帯端末50の通信部53を介して、確定した変更後の予約時刻情報を洗濯機10に送信する。洗濯機10の制御部41は、洗濯機10の通信部43を介して変更後の予約時刻情報を受信する。制御部41は、変更後の予約時刻情報を受信すると、洗濯機10の運転(例えば、洗濯運転の標準コース)が変更後の予約時刻に終了するように洗濯機10を制御する。以上より、予約変更処理が終了する。
【0045】
次に、上記の洗濯機システム1で実行される設定解除処理について説明する。
図22は、実施例に係る設定解除処理のフローチャートである。
図23に示すように、設定解除処理のS70では、洗濯機10の制御部41が、外から予約モードが設定されているか否かを判断する。上記の
図4に示す洗濯機側設定処理のS18で外から予約モードの設定が確定した場合は、外から予約モードが設定されている。外から予約モードが設定されている場合は、そのことを示すフラグファイルが記憶部42に保存されている。この場合は、制御部41がS70でYESと判断してS71に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断して待機する。
【0046】
続くS71では、制御部41が、携帯端末50から所定の情報を受信したか否かを判断する。所定の情報は、例えば、携帯端末50から洗濯機10に送信される運転開始情報や予約時刻情報である(
図13のS53及びS57参照)。携帯端末50から所定の情報を受信した場合は、制御部41がYESと判断して設定解除処理を終了する。そうでない場合は、制御部41がNOと判断してS72に進む。S72では、制御部41が、外から予約モードが設定されてから所定の時間(例えば、4時間)が経過したか否かを判断する。外から予約モードの設定が確定(
図4のS18参照)してから所定の時間が経過した場合は、S72で制御部41がYESと判断してS73に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断してS71に戻る。
【0047】
S72でYESの後のS73では、制御部41が、設定されている外から予約モードを解除する。また、制御部41は、記憶部42に保存されているフラグファイル(外から予約モードが設定されていることを示すフラグファイル)を削除する。以上より、設定解除処理が終了する。
【0048】
次に、上記の洗濯機システム1で実行される設定変更禁止処理について説明する。
図23は、実施例に係る設定変更禁止処理のフローチャートである。
図23に示すように、設定変更禁止処理のS80では、洗濯機10の制御部41が、表示操作部44が設定変更操作を受け付けたか否かを判断する。表示操作部44が設定変更操作を受け付けた場合は、制御部41がYESと判断してS81に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断して待機する。例えば、洗濯機10における運転条件として洗濯運転の標準コースが設定されている場合において、誰かが、乾燥運転のスピードコースを設定するための操作を表示操作部44でしたとする。この場合は、運転条件の設定変更操作(即ち、既に設定されている第1の運転条件と異なる第2の運転条件を設定するための操作)を表示操作部44が受け付けたことになる。そのため、この場合はS80で制御部41がYESと判断してS81に進む。
【0049】
続くS81では、制御部41が、外から予約モードが設定されているか否かを判断する。上記の
図4に示す洗濯機側設定処理のS18で外から予約モードの設定が確定した場合は、外から予約モードが設定されている。外から予約モードが設定されている場合は、そのことを示すフラグファイルが記憶部42に保存されている。この場合は、S81で制御部41がYESと判断してS82に進む。そうでない場合は、制御部41がNOと判断してS83に進む。
【0050】
S81でYESの後のS82では、制御部41が、上記のS80で表示操作部44が受け付けた設定変更操作に係る設定変更を禁止する。即ち、制御部41は、既に設定されている第1の運転条件と異なる第2の運転条件が設定されることを禁止する。例えば、洗濯機10における運転条件として洗濯運転の標準コースが設定されている場合において、乾燥運転のスピードコースを設定するための操作を表示操作部44が受け付けた場合であっても、制御部41は、乾燥運転のスピードコースが設定されることを禁止する。制御部41は、設定されている洗濯運転の標準コースを維持する。外から予約モードが設定されている場合は、誰かが洗濯機10の表示操作部44を操作したとしても、洗濯機10における運転条件が変更されない。
【0051】
一方、S81でNOの後のS83では、制御部41が、上記のS80で表示操作部44が受け付けた設定変更操作に基づいて、洗濯機10における運転条件を変更する。例えば、洗濯機10における運転条件として洗濯運転の標準コースが設定されている場合において、乾燥運転のスピードコースを設定するための操作を表示操作部44が受け付けた場合は、制御部41が、洗濯機10における運転条件を乾燥運転のスピードコースに変更する。外から予約モードが設定されていない場合は、洗濯機10における運転条件の変更が許可される。以上より、設定変更禁止処理が終了する。
【0052】
以上、実施例に係る洗濯機システム1について説明した。上記の説明から明らかなように、洗濯機システム1では、洗濯機10が、携帯端末50から受信する情報に基づいて運転が行われる外から予約モードで運転可能に構成されている。洗濯機10の表示操作部44は、洗濯機10における運転条件(例えば、運転内容及び運転コース)を設定するための操作と、外から予約モードを設定するための操作とを受け付け可能に構成されている(
図4参照)。洗濯機10の制御部41は、表示操作部44が受け付けた操作によって第1の運転条件(例えば、洗濯運転の標準コース)が設定された状態で外から予約モードが設定された場合は、表示操作部44が第1の運転条件と異なる第2の運転条件(例えば、乾燥運転のスピードコース)を設定するための操作を受け付けた場合であっても、第2の運転条件が設定されることを禁止する(
図23参照)。
【0053】
この構成によれば、外から予約モードにおいて第1の運転条件が設定された場合は、洗濯機10の表示操作部44が第2の運転条件を設定するための操作を受け付けた場合であっても、第1の運転条件が第2の運転条件に変更されることがない。外から予約モードにおいて第1の運転条件を維持することができる。仮に第三者が運転条件を変更しようとしたとしても、運転条件を変更することができない。そのため、外から予約モードにおいてユーザが設定した通りの運転条件で運転を実行することができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
【0054】
また、上記の洗濯機システム1では、洗濯機10の制御部41が、表示操作部44が受け付けた操作によって外から予約モードが設定された場合は、蓋12を施錠する施錠処理を実行する。外から予約モードが設定された場合は、ユーザが洗濯機10の近くにいない状態で洗濯機10の運転が実行されるので、洗濯機10の蓋12が第三者によって勝手に開かれない状態にしておくことが望ましい。上記の構成によれば、蓋12を施錠することができるので、安全性を向上させることができる。
【0055】
また、上記の洗濯機システム1では、洗濯機10の制御部41が、表示操作部44が受け付けた操作によって運転条件(例えば、運転内容及び運転コース)と外から予約モードが設定された場合は、設定された運転条件で運転を開始する前の準備をする準備処理と、洗濯機10とネットワーク100との通信を確立する通信確立処理と、を同時並行的に実行する(
図8参照)。
【0056】
外から予約モードが設定された場合は、洗濯機10が携帯端末50から所定の情報(例えば、運転開始情報や予約時刻情報)を受信するために、洗濯機10とネットワーク100との通信を速やかに確立する必要がある。しかしながら、例えば通信障害等によって、洗濯機10とネットワーク100との通信が速やかに確立されないことがある。この場合に、運転を開始する前の準備をする準備処理と、洗濯機10とネットワーク100との通信確立処理とを順番に実行すると処理時間が長くなることがある。そこで、上記の洗濯機システム1では、制御部41が、制御部41が事前の準備処理と、洗濯機10とネットワーク100との通信確立処理とを同時並行的に実行する。この構成によれば、処理時間を短くすることができる。通信を確立している間に、例えば、洗濯物の重量の検出や、洗剤の必要量の算出を実行することができる。
【0057】
また、上記の洗濯機システム1では、洗濯機10の制御部41が、準備処理において、重量検出部46によって検出される洗濯物の重量に基づいて特定される洗剤の必要量を表示操作部44に表示する(
図10、
図11参照)。この構成によれば、制御部41が洗濯機10とネットワーク100との通信を確立している間に洗剤の必要量を表示操作部44に表示することができる。したがって、速やかに洗剤の必要量を表示操作部44に表示することができる。外から予約モードが設定された場合は、例えば、ユーザが速やか洗濯機10から離れて外出したいと望むことも考えられる。そのため、速やかに適量の洗剤を投入できるようにするために、通信を確立している間に洗剤の必要量を表示する構成が特に有効である。
【0058】
また、上記の洗濯機システム1では、洗濯機10の制御部41が、外から予約モードが設定された場合であって、外から予約モードが設定されてから所定の時間にわたって携帯端末50から所定の情報(例えば、運転開始情報や予約時刻情報)を受信しない場合は、設定された外から予約モードを解除する(
図22参照)。
【0059】
外から予約モードが設定された状態で洗濯機10の運転が行われずに放置されると、他のユーザが洗濯機10を使用することができないので、他のユーザにとって不便な場合がある。上記の洗濯機システム1では、制御部41が、外から予約モードが設定されてから所定の時間にわたって携帯端末50から所定の情報(例えば、運転開始情報や予約時刻情報)を受信しない場合は、設定された外から予約モードを解除する。そのため、外から予約モードが設定された状態で洗濯機10の運転が行われずに放置されることを防ぐことができる。これによって、他のユーザの利便性が向上する。
【0060】
また、上記の洗濯機システム1では、洗濯機10が、洗剤を自動投入する自動投入装置20を備えている。洗濯機10において外から予約モードが設定される場合は、例えば、ユーザが速やか洗濯機10から離れて外出したいと望むことも考えられる。自動投入装置20が洗剤を自動投入する構成であれば、ユーザが速やか洗濯機10から離れることができる。よって、ユーザの利便性が向上する。
【0061】
以上、一実施例について説明したが、具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。以下の説明において、上述の説明における構成と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0062】
上記の実施例では、予約変更処理(
図18参照)において予約時刻が変更される構成であったが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、予約変更処理において運転条件(例えば、運転内容及び運転コース)が変更される構成であってもよい。
【0063】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0064】
1:洗濯機システム、10:洗濯機、11:本体、12:蓋、13:洗濯槽、14:ドラム、15:モータ、16:施錠機構、20:自動投入装置、30:洗剤タンク、41:制御部、42:記憶部、43:通信部、44:表示操作部、46:重量検出部、50:携帯端末、51:制御部、52:記憶部、53:通信部、54:表示操作部、100:ネットワーク、111:開口部