(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】画像処理装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240926BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20240926BHJP
G06F 3/0481 20220101ALN20240926BHJP
【FI】
H04N1/00 350
B41J29/42 Z
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2023203795
(22)【出願日】2023-12-01
(62)【分割の表示】P 2022170694の分割
【原出願日】2018-12-26
【審査請求日】2023-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】原 高志
(72)【発明者】
【氏名】西川 徹
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-279020(JP,A)
【文献】特開2016-126657(JP,A)
【文献】特開2012-182613(JP,A)
【文献】特開2014-106810(JP,A)
【文献】特開2010-34844(JP,A)
【文献】国際公開第2012/141048(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/42
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレビュー画像と、前記プレビュー画像以外の表示情報とを表示画面に表示するように制御する制御部を備える画像処理装置であって、
前記表示画面は、前記プレビュー画像が表示されるプレビュー画像表示領域を備え、
前記制御部は、
前記プレビュー画像表示領域に表示された1または複数のプレビュー画像を拡大又は縮小表示するとき、前記表示画面上に、表示する表示情報として、プレビュー画像に関する機能を実行する操作ボタンを追加表示し、
前記追加表示の前と後で画像形成開始ボタンが前記表示画面上に表示されており、
前記プレビュー画像が表示された状態で前記画像形成開始ボタンを操作することにより、前記プレビュー画像に基づいて画像形成を開始する画像処理装置。
【請求項2】
前記機能は、前記プレビュー画像の画像編集に関する機能である請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記機能は、表示をリセットする機能である請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記操作ボタンは、前記プレビュー画像の右側に配置される請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記操作ボタンは、前記画像形成開始ボタンの上方に配置される請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記操作ボタンは、追加表示する際の表示中の前記プレビュー画像とは重ならない位置に配置される請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像形成開始ボタンは、前記プレビュー画像表示領域に前記プレビュー画像が表示されている状態であっても操作可能である請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
拡大又は縮小表示の操作前後で前記プレビュー画像表示領域の大きさは同じである請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
プレビュー画像と、前記プレビュー画像以外の表示情報とを表示画面に表示するように制御する制御部を備える画像処理装置であって、
前記表示画面は、前記プレビュー画像が表示されるプレビュー画像表示領域を備え、
前記制御部は、
前記プレビュー画像表示領域に表示された1または複数のプレビュー画像を拡大又は縮小表示するとき、同じ画面上に、表示する表示情報として、機能を実行する操作ボタンを増減して表示し、
前記増減表示の前と後で画像形成開始ボタンが前記表示画面上に表示されており、
前記プレビュー画像が表示された状態で前記画像形成開始ボタンを操作することにより、前記プレビュー画像に基づいて画像形成を開始する画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に係り、特に、プレビュー画像と、前記プレビュー画像以外の表示情報とを表示画面に表示する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像処理装置において、入力された画像データに基づいてプレビュー画像を生成して、操作部の表示画面にプレビュー表示するものが知られている。
【0003】
従来の画像処理装置では、例えば、プレビュー画像表示領域に表示された複数のプレビュー画像の一部を拡大して、拡大プレビュー画像として表示するようにしたものが開示されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、表示画面に表示されたプレビュー画像を拡大プレビュー画像として表示しても、その他表示情報の大きさはそのままであるため、表示情報の存在感が小さくなり、相対的に表示情報の視認性が悪いインターフェースとなるという問題がある。
【0006】
そこで、表示情報の視認性を良くするために、例えば、前述とは逆にプレビュー画像を縮小表示すると、表示情報の大きさはそのままであるため、相対的にプレビュー画像の存在感が小さくなり、プレビュー画像がより見にくくなるという問題が生じる。
【0007】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、プレビュー画像を表示する際に、プレビュー画像もその他の表示情報も見やすくして、視認性の良好なインターフェースを実現できる画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、プレビュー画像と、前記プレビュー画像以外の表示情報とを表示画面に表示するように制御する制御部を備える画像処理装置であって、前記表示画面には、プレビュー画像が表示されるプレビュー画像表示領域を備え、前記制御部により、前記プレビュー画像表示領域に表示された1または複数のプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、前記表示画面に表示されている前記表示情報を拡大/縮小表示するように制御することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の画像処理装置によれば、プレビュー画像と、前記プレビュー画像以外の表示情報とを表示画面に表示するように制御する制御部を備える画像処理装置であって、前記表示画面には、プレビュー画像が表示されるプレビュー画像表示領域を備え、前記制御部により、前記プレビュー画像表示領域に表示された1または複数のプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、前記表示画面に表示されている前記表示情報を拡大/縮小表示するように制御することで、プレビュー画像もその他の表示情報も見やすくして、視認性の良好なインターフェースを実現できる画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】前記画像形成装置の概略構成を示す説明図である。
【
図3】(a)は前記画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときのその他の表示情報の表示状態を示す説明図である。
【
図4】(a)は第2実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときのその他の表示情報の表示状態を示す説明図である。
【
図5】(a)は第3実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときのコピーボタンの表示状態を示す説明図、(c)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの文字情報の表示状態を示す説明図である。
【
図6】(a)は第4実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの表示情報の表示状態を示す説明図である。
【
図7】(a)は第5実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの文字情報とコピーボタンの表示状態を示す説明図である。
【
図8】(a)は第6実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの文字情報とコピーボタンの表示状態を示す説明図である。
【
図9】(a)は第7実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの文字情報とコピーボタンの表示状態を示す説明図である。
【
図10】(a)は第8実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときのプレビュー画像表示領域の表示状態と文字情報およびコピーボタンの表示状態を示す説明図である。
【
図11】(a)は第9実施形態に係る画像形成装置の表示部に1ページ分のプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記表示部に2ページ分のプレビュー画像を表示した状態を示す説明図である。
【
図12】(a)は第10実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を縦方向の向きで表示した状態を示す説明図、(b)は前記表示部にプレビュー画像を横方向の向きで表示した状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は発明を実施する形態の一例であって、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図、
図2は前記画像形成装置の概略構成を示す説明図である。
【0012】
第1実施形態は、
図1に示すように、プレビュー画像と、プレビュー画像以外の表示情報とを表示部150に表示するように制御する制御部100を備える画像処理装置である画像形成装置1であって、制御部100により、表示部150に表示されたプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、表示部150に表示されている表示情報を拡大/縮小表示するように制御することを特徴とするものである。
【0013】
(画像形成装置の構成)
まず、第1実施形態に係る画像形成装置1の基本的な構成について説明する。
画像形成装置1は、
図2に示すように、装置本体の上部に原稿読取部112を備えて原稿の画像を読取り、電子写真方式により画像を出力する画像処理装置である。
そして、画像形成装置1は、
図1に示すように、主に、制御部100と、画像入力部110と、原稿読取部112と、画像処理部120と、画像形成部130と、操作部140と、表示部150と、記憶部160とを備え、さらに、プレビュー画像表示倍率設定部170と、表示情報表示倍率設定部180と、表示画像生成部190とを備えて構成されている。
【0014】
制御部100は、画像形成装置1の全体を制御するための機能部である。
そして、制御部100は、各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば1又は複数の演算装置(例えば、CPU(Central Processing Unit))等により構成されている。
【0015】
また、第1実施形態では、制御部100は、プレビュー画像を拡大/縮小表示するときに、プレビュー画像表示倍率設定部170によりプレビュー画像の表示倍率を設定して、その結果に基づき、表示情報表示倍率設定部180によりその他の表示情報の表示倍率を設定して、その結果に基づき、表示画像生成部190によりプレビュー画像とその他の表示情報との表示画像を生成するように制御する。
【0016】
画像入力部110は、画像形成装置1に入力される画像データを読み取るための機能部である。そして、画像入力部110は、原稿の画像を読み取る機能部である原稿読取部112と接続され、原稿読取部112から出力される画像データを入力する。
【0017】
また、画像入力部110は、USB(Universal Serial Bus)メモリや、SDカード等の記憶媒体から画像データを入力してもよい。また、他の端末装置と接続を行う通信部を備えて、他の端末装置から画像データを入力してもよい。
【0018】
画像処理部120は、画像データに各種画像処理を施す機能部である。そして、画像処理が施された画像データに基づき出力画像を形成する。
【0019】
画像形成部130は、画像データに基づく出力データを記録媒体(例えば記録用紙)に形成するための機能部である。例えば、
図2に示すように、給紙トレイ122から記録用紙を給紙し、画像形成部130において記録用紙の表面に画像が形成された後に排紙トレイ124から排紙される。画像形成部130は、例えば電子写真方式を利用したレーザプリンタ等により構成されている。
【0020】
操作部140は、ユーザによる操作指示を受け付けるための機能部であり、各種キースイッチや、接触による入力を検出する装置等により構成されている。ユーザは、操作部140を介して、使用する機能や出力条件を入力する。
表示部150は、ユーザに各種情報を表示するための機能部であり、例えばLCD(Liquid crystal display)等により構成されている。
【0021】
なお、画像形成装置1は、
図2に示すように、操作パネル141と、表示部150とが一体に形成されているタッチパネルを備えてもよい。この場合において、タッチパネルの入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。
【0022】
記憶部160は、画像形成装置1の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部160は、例えば、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)や、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
【0023】
プレビュー画像表示倍率設定部170は、プレビュー画像を拡大/縮小表示する倍率を設定する。倍率の入力指示は、例えば、利用者の表示部150に表示されたプレビュー画像へのピンチイン、ピンチアウトのタッチ操作や、スライドバー、ボタンによる拡大/縮小のスイッチ操作等、ジェスチャー操作によるものであってもよい。
【0024】
表示情報表示倍率設定部180は、プレビュー画像表示倍率設定部170により設定されたプレビュー画像の倍率に基づいて、表示情報を表示する倍率を設定する。
【0025】
表示画像生成部190は、プレビュー画像表示倍率設定部170により設定された倍率に基づいてプレビュー画像を生成するとともに、表示情報表示倍率設定部180により設定された倍率に基づいて表示情報の表示画像を生成する。
【0026】
(画像形成装置によるプレビュー画像の表示について)
次に、第1実施形態の画像形成装置1において、プレビュー画像を表示する場合について説明する。
図3(a)は第1実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときのその他の表示情報の表示状態を示す説明図である。
【0027】
図3(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150には、表示画面151が表示される。表示画面151にはプレビュー画像1501が表示されるプレビュー画像表示領域152が設けられている。
【0028】
また、表示画面151には、プレビュー画像以外の表示情報として、複数の文字情報1510とコピーボタン1521が表示されている。ここでは、
図3(a)に示すように、文字情報1510は、複数の矩形状のエリアとして簡略化して表示している。コピーボタン(操作ボタン)1521は、コピーを実行するスタートボタンである。
【0029】
プレビュー画像表示領域152には、プレビュー画像1501が表示されている。
プレビュー画像1501を拡大表示する場合は、例えば、プレビュー画像1501上でピンチアウト操作を行うことで拡大表示される。プレビュー画像1501を拡大する倍率は、ピンチアウト操作に基づいて、プレビュー画像表示倍率設定部170において倍率が設定される。
【0030】
第1実施形態では、プレビュー画像1501の拡大倍率に基づいて、表示情報表示倍率設定部170により文字情報1510とコピーボタン1521の拡大倍率が設定される。
【0031】
そして、
図3(b)に示すように、設定された拡大倍率に基づいて、プレビュー画像1501と文字情報1510とコピーボタン1521とが、拡大されたプレビュー画像1501aと拡大された文字情報1510aと拡大されたコピーボタン1521aとして表示される。図中の2点鎖線の部分は、拡大表示する前のプレビュー画像1501と文字情報1510とコピーボタン1521の大きさを示す。
【0032】
表示情報表示倍率設定部170では、拡大/縮小処理が実行される前の文字情報1510やコピーボタン1521の表示位置や表示間隔に基づき、拡大/縮小処理が実行された際に、それぞれの表示情報が重ならないように、かつ、離れすぎないように倍率に対応して適宜位置調整が行われる。
【0033】
以上のように構成したので、第1実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、制御部100により、文字情報1510とコピーボタン1521とをプレビュー画像1501と同様に拡大表示することで、プレビュー画像1501、文字情報1510およびコピーボタン1521を見やすく表示して、視認性の良好なインターフェースを実現できる画像形成装置1を提供することができる。
【0034】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、表示部150に表示された2つのプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、表示部150に表示されている表示情報を拡大表示するように制御することを特徴とするものである。
【0035】
図4(a)は第2実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときのその他の表示情報の表示状態を示す説明図である。
【0036】
なお、第2実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0037】
第2実施形態では、
図4(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域152には、2つのプレビュー画像2501,2502が表示されている。
【0038】
第2実施形態では、2つの異なるプレビュー画像2501,2502は同じ拡大倍率で表示される。そして、2つのプレビュー画像2501,2502の拡大倍率に基づいて、表示情報表示倍率設定部170により文字情報1510とコピーボタン1521の拡大倍率が設定される。
【0039】
そして、
図4(b)に示すように、設定された拡大倍率に基づいて、2つのプレビュー画像2501,2502と文字情報1510とコピーボタン1521が、拡大された2つのプレビュー画像2501a,2502aと拡大された文字情報1510aと拡大されたコピーボタン1521aとして表示される。
【0040】
以上のように構成したので、第2実施形態によれば、画像形成装置1において、2つのプレビュー画像1502,1503を拡大表示するときに、制御部100により、文字情報1510とコピーボタン1521とを2つのプレビュー画像2501,2502と同様に拡大表示するようにしたことで、その他の文字情報1510やコピーボタン1521も見やすく表示できる。
【0041】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、表示部150に表示されたプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、表示部150に表示されている表示情報のうちを操作ボタンのみを拡大表示するように制御することを特徴とするものである。
【0042】
図5(a)は第3実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときのコピーボタンの表示状態を示す説明図、(c)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの文字情報の表示状態を示す説明図である。
【0043】
なお、第3実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0044】
第3実施形態では、
図5(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域152には、プレビュー画像1501が表示されている。また、表示画面151には、複数の文字情報1510とコピーボタン1521が表示されている。
【0045】
第3実施形態では、プレビュー画像1501の拡大倍率に基づいて、表示情報表示倍率設定部170によりコピーボタン1521の拡大倍率が設定される。文字情報1510については、拡大表示は実行されない。
【0046】
そして、
図5(b)に示すように、プレビュー画像1501を拡大表示するとき、プレビュー画像1501とコピーボタン1521が、拡大されたプレビュー画像1501aと拡大されたコピーボタン1521aとして表示される。
【0047】
以上のように構成したので、第3実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、制御部100により、コピーボタン1521のみをプレビュー画像1501と同様に拡大表示するようにしたことで、コピーボタン1521を見やすく表示でき、視認性の良好なインターフェースを実現できる。
【0048】
なお、
図5(c)に示すように、コピーボタン1521に替えて、文字情報1510をプレビュー画像1501とともに、設定された拡大倍率に基づいて、拡大されたプレビュー画像1501aと拡大された文字情報1510aとして表示するようにしてもよい。
【0049】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。
第4実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、表示部150に表示されたプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、表示情報をプレビュー画像表示領域152内に表示して拡大表示するように制御することを特徴とするものである。
【0050】
図6(a)は第4実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの表示情報の表示状態を示す説明図である。
【0051】
なお、第4実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0052】
第4実施形態では、
図6(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域152には、プレビュー画像1501が表示されている。また、表示画面151には、複数の文字情報1511と複数のプレビュー画像に関係する文字情報1512とコピーボタン1521が表示されている。プレビュー画像に関係する文字情報とは、例えば、倍率、画像編集、画像形成条件変更等である。
【0053】
第4実施形態では、
図6(b)に示すように、プレビュー画像1501を拡大表示するとき、プレビュー画像1501に関係する文字情報1512とコピーボタン1521が、拡大表示されたプレビュー画像表示領域452内に、拡大されたプレビュー画像1501aとともに、拡大された文字情報1512aと拡大されたコピーボタン1521aとして表示される。
【0054】
文字情報1512とコピーボタン1521とは、プレビュー画像1501の拡大倍率に基づいて表示される。
【0055】
以上のように構成したので、第4実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、制御部100により、プレビュー画像表示領域452内にプレビュー画像1501とともにプレビュー画像1501に関係する文字情報1512とコピーボタン1521とを拡大表示するようにしたことで、文字情報1512とコピーボタン1521とを見やすく表示でき、視認性の良好なインターフェースを実現できる。
【0056】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。
第5実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、表示部150に表示されたプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、プレビュー画像を拡大/縮小表示する倍率と、表示情報を拡大/縮小表示する倍率とを異なる倍率とすることを特徴とするものである。
【0057】
図7(a)は第5実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの文字情報とコピーボタンの表示状態を示す説明図である。
【0058】
なお、第5実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0059】
第5実施形態では、
図7(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域152には、プレビュー画像1501が表示されている。また、表示画面151には、複数の文字情報1510とコピーボタン1521が表示されている。
【0060】
第5実施形態では、プレビュー画像1501の拡大倍率に基づいて、表示情報表示倍率設定部170により文字情報1510の拡大倍率が設定される。このとき、プレビュー画像1501の拡大倍率と文字情報1510の拡大倍率が異なるよう設定される。ここでは文字情報1510が見やすくなるようにプレビュー画像1501の拡大倍率よりも大きい倍率に設定される。文字情報1510については、拡大表示は実行されない。
【0061】
そして、
図7(b)に示すように、プレビュー画像1501を拡大表示するとき、文字情報1510が拡大された文字情報1510bとして表示される。
【0062】
以上のように構成したので、第5実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、制御部100により、プレビュー画像1501の拡大倍率と、文字情報1510の拡大倍率とを異なる倍率とすることで、例えば、文字情報1510の拡大倍率をプレビュー画像1501の拡大倍率よりも大きい倍率とすることで、文字情報1510が見やすくできる。これにより、視認性の良好なインターフェースを実現できる。
【0063】
なお、文字情報1510に替えて、コピーボタン1521の拡大倍率をプレビュー画像1501の拡大倍率と異なる倍率で表示するようにしてもよい。
【0064】
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。
第6実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、表示部150に表示されたプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、表示する表示情報として、画像編集に関する機能を実行する操作ボタンを表示することを特徴とするものである。
【0065】
図8(a)は第6実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの文字情報とコピーボタンの表示状態を示す説明図である。
【0066】
なお、第6実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0067】
第6実施形態では、
図8(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域152には、プレビュー画像1501が表示されている。また、表示画面151には、複数の文字情報1510とコピーボタン1521が表示されている。
【0068】
第6実施形態では、
図8(b)に示すように、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、表示する表示情報として拡大ボタン1522と縮小ボタン1523を表示することを特徴としている。ここでは、文字情報1510とコピーボタン1521とは拡大表示はされない。
【0069】
プレビュー画像1501が拡大表示されたとき、文字情報1510とコピーボタン1521とを拡大表示しないことで、表示画面151に拡大ボタン1522と縮小ボタン1523とが追加表示されたことを明確にすることがきる。
【0070】
以上のように構成したので、第6実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、制御部100により、表示情報として、プレビュー画像1501の拡大/縮小表示に関する拡大ボタン1522と縮小ボタン1523とを追加表示することで、画像編集などの操作性に優れたインターフェースを実現できる。
【0071】
なお、変形例として、
図8(c)に示すように、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、拡大ボタン1522と縮小ボタン1523の追加表示に加えて、プレビュー画像1501aを縦/横方向に移動可能な移動ボタン(スクロールボタン)1524を表示するようにしてもよい。
【0072】
また、表示画面151に追加表示される画像編集に関する機能を実行する操作ボタンとして、例えば、表示リセットボタン、画像編集ボタン等を表示するようにしてもよい。
【0073】
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について説明する。
第7実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、表示部150に表示されたプレビュー画像を拡大/縮小表示するとき、プレビュー画像の拡大/縮小表示の倍率に拘わらず、表示情報の拡大/縮小表示する倍率の上限を特定することを特徴とするものである。
【0074】
図9(a)は第7実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときの文字情報とコピーボタンの表示状態を示す説明図である。
【0075】
なお、第7実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0076】
第7実施形態では、
図9(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域152には、プレビュー画像7501が表示されている。また、表示画面151には、複数の文字情報1510とコピーボタン1521が表示されている。
【0077】
第7実施形態では、
図9(b)に示すように、プレビュー画像7501を大きく拡大表示するときに、プレビュー画像7501の拡大倍率に拘わらず、文字情報1510とコピーボタン1521の拡大倍率の上限が設定されて、拡大された文字情報1510cと拡大されたコピーボタン1521cとが表示画面151上で重畳することなく表示される。
【0078】
ここでは、プレビュー画像7501の拡大倍率は、約4倍程度に設定されている。
文字情報1510とコピーボタン1521の拡大倍率は、約2倍程度に設定されており、プレビュー画像1501の拡大倍率よりも小さく設定されている。
【0079】
これにより、小さいプレビュー画像7501を大きな倍率で拡大表示したときに、文字情報1510とコピーボタン1521が大きすぎることなく、見やすい表示状態の倍率で拡大表示される。
【0080】
以上のように構成したので、第7実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、制御部100により、プレビュー画像7501の拡大表示の倍率に拘わらず、文字情報1510とコピーボタン1521の拡大表示する倍率の上限を設定することで、文字情報1510とコピーボタン1521とが重畳することなく、見やすい表示状態の倍率で表示できるので、視認性や操作性に優れたインターフェースを実現できる。
【0081】
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について説明する。
第8実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、プレビュー画像を拡大/縮小表示するとともに、プレビュー画像表示領域を拡大/縮小表示するように制御することを特徴とするものである。
【0082】
図10(a)は第8実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記プレビュー画像を拡大表示したときのプレビュー画像表示領域の表示状態と文字情報およびコピーボタンの表示状態を示す説明図である。
【0083】
なお、第8実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0084】
第8実施形態では、
図10(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域852には、プレビュー画像1501が表示されている。また、表示画面151には、複数の文字情報1510とコピーボタン1521が表示されている。
【0085】
第8実施形態では、
図10(b)に示すように、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、プレビュー画像表示領域852を拡大表示するように制御される。
【0086】
ここでは、プレビュー画像表示領域852aは、プレビュー画像1501の拡大倍率と同じ拡大倍率で拡大表示されている。文字情報1510aとコピーボタン1521aも同様に、プレビュー画像1501の拡大倍率と同じ拡大倍率で拡大表示されている。
【0087】
これにより、プレビュー画像表示領域152内でプレビュー画像1501の拡大表示を無理なく行うことができる。
【0088】
以上のように構成したので、第8実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像1501を拡大表示するときに、制御部100により、プレビュー画像表示領域852を拡大表示するように制御することで、プレビュー画像表示領域852内でプレビュー画像1501を見やすい表示状態で表示できるので、視認性に優れたインターフェースを実現できる。
【0089】
(第9実施形態)
次に、第9実施形態について説明する。
第9実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、表示されるプレビュー画像の数に応じて、プレビュー画像の拡大/縮小の倍率を変更することを特徴とするものである。
【0090】
図11(a)は第9実施形態に係る画像形成装置の表示部に1ページ分のプレビュー画像を表示した状態を示す説明図、(b)は前記表示部に2ページ分のプレビュー画像を表示した状態を示す説明図である。
【0091】
なお、第9実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0092】
第9実施形態では、
図11(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域152には、1ページ分のプレビュー画像9501が表示されている。また、表示画面151には、複数の文字情報1510とコピーボタン1521が表示されている。
【0093】
第9実施形態では、プレビュー画像表示領域152に2ページ分のプレビュー画像9502,9503を表示する場合は、
図10(b)に示すように、プレビュー画像9502,9503がプレビュー画像表示領域152内に全体画像が表示されるように、1ページ分のプレビュー画像9501の表示サイズよりも縮小されて表示される。
【0094】
プレビュー画像9502,9503を1ページ毎にプレビュー画像表示領域152に表示する場合は、
図11(a)に示すプレビュー画像9501と同じ表示サイズで表示される。
【0095】
以上のように構成したので、第9実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像表示領域152内に2つのプレビュー画像9502,9503を表示するときは、制御部100により、表示されるプレビュー画像の数に応じて、プレビュー画像9502,9503の拡大/縮小の倍率を変更して表示するようにしたことで、プレビュー画像毎に拡大/縮小表示する倍率を設定する必要がなく、プレビュー画像表示領域152内にプレビュー画像9502,9503の全体画像を表示して確認できるので、操作性、視認性に優れたインターフェースを実現できる。
【0096】
(第10実施形態)
次に、第10実施形態について説明する。
第10実施形態は、画像形成装置1において、制御部100により、プレビュー画像が表示される縦/横方向の向きに応じて、前記プレビュー画像の全体が表示可能に前記プレビュー画像表示領域を拡大/縮小することを特徴とするものである。
【0097】
図12(a)は第10実施形態に係る画像形成装置の表示部にプレビュー画像を縦方向の向きで表示した状態を示す説明図、(b)は前記表示部にプレビュー画像を横方向の向きで表示した状態を示す説明図である。
【0098】
なお、第10実施形態において、説明の便宜上、第1実施形態と同一の機能を有する構成には、同一の番号を付して説明を省略する。
【0099】
第10実施形態では、
図12(a)に示すように、画像形成装置1の表示部150の表示画面151のプレビュー画像表示領域152には、プレビュー画像10501が縦方向の向きで表示されている。また、表示画面151には、複数の文字情報1510とコピーボタン1521が表示されている。
【0100】
第10実施形態では、プレビュー画像表示領域152において、プレビュー画像10501を縦方向の向きから横方向の向きに表示状態を変えて表示画面151に表示する場合は、
図10(b)に示すように、横方向に向いたプレビュー画像10501の全体画像が表示されるように、プレビュー画像表示領域152を横方向に拡大したプレビュー画像表示領域1052が設定される。
【0101】
そして、プレビュー画像表示領域1052内にプレビュー画像10501が横方向に向いた状態で表示される。
【0102】
以上のように構成したので、第10実施形態によれば、画像形成装置1において、プレビュー画像10501が表示される縦/横方向の向きに応じて、プレビュー画像10501の全体が表示可能に表示領域を拡大/縮小してプレビュー画像表示領域1052を設定するようにしたので、プレビュー画像10501を縦/横方向の向きに拘わらず全体画像を表示することができ、視認性に優れたインターフェースを実現できる。
【0103】
以上のように、本発明は、上述した実施例や実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0104】
1 画像形成装置
100 制御部
140 操作部
150 表示部
151 表示画面
152,452,852,852a,1052 プレビュー画像表示領域
170 プレビュー画像表示倍率設定部
180 表示情報表示倍率設定部
190 表示画像生成部
1501,1501a,1502,1503,
2501,2501a,2502,2502a,
7501,9501,9502,9503,10501 プレビュー画像
1510,1510a,1510b,1510c,
1511,1512,1512a 文字情報(表示情報)
1521,1521a,1521c コピーボタン(表示情報)
1522 拡大ボタン(表示情報)
1523 縮小ボタン(表示情報)