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特許7561284有効時間の指示のためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-25
(45)【発行日】2024-10-03
(54)【発明の名称】有効時間の指示のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20240926BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20240926BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240926BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240926BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W84/06
H04W72/1268
H04W72/23
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023545278
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 CN2021105152
(87)【国際公開番号】W WO2023279318
(87)【国際公開日】2023-01-12
【審査請求日】2023-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ツイ, ファンユー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ナン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】Thales,Considerations on UL timing and frequency synchronization in NTN[online],3GPP TSG RAN WG1 #105-e R1-2106112,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_105-e/Docs/R1-2106112.zip>,2021年05月24日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Discussion on time and frequency synchronization for NR over NTN[online],3GPP TSG RAN WG1 #105-e R1-2104828,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_105-e/Docs/R1-2104828.zip>,2021年05月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信の方法であって、前記方法は、
無線デバイスが、前記無線デバイスからネットワークデバイスへの伝送のための同期を実行するための支援情報と、前記支援情報の有効性を示すためのパラメータの組と、前記支援情報の有効期間とを受信することと、
前記支援情報の前記有効期間の残りの期間が閾値有効期間以上の場合、前記ネットワークデバイスへの前記伝送を実行することと、
前記支援情報の前記有効期間の前記残りの期間が前記閾値有効期間未満である場合、前記ネットワークデバイスへの前記伝送を延期またはキャンセルすることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記伝送のための同期は、伝搬遅延または周波数オフセットのうちの少なくとも1つに関する事前補償を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記支援情報は、一連のシステム情報ブロック(SIB)を介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記パラメータの組は、前記支援情報の前記有効期間の開始時刻と終了時刻とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記パラメータの組は、前記支援情報の有効期間の開始時刻または終了時刻のうちの一方と、前記支援情報の前記有効期間の持続時間とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記パラメータの組は、前記支援情報を含む一連のシステム情報ブロック(SIB)のうちの最初のSIBおよび最終のSIBの識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記パラメータの組は、前記支援情報を含む一連のシステム情報ブロック(SIB)のうちの最初のSIBまたは最終のSIBの識別子と、前記支援情報の前記有効期間の持続時間とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記支援情報の有効期間の開始時刻は、前記最初のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定され、前記支援情報の有効期間の終了時刻は、前記最終のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定される、請求項67のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記無線デバイスは、新しい支援情報を含むシステム情報ブロック(SIBを受信した後、前記支援情報のための残りの有効期間が前記閾値有効期間未満である場合、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルを前記ネットワークデバイスに伝送することを延期する、請求項18のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記無線デバイスは、前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、複数のPRACHプリアンブルを前記ネットワークデバイスに伝送する、請求項18のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記無線デバイスは、新しい支援情報を含むシステム情報ブロック(SIBを受信した後、前記複数のPRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つを伝送する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記パラメータの組は、前記閾値有効期間を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、一連のシステム情報ブロック(SIB)介してアイドルモード中に前記無線デバイスによって受信される前記支援情報が有効期限切れである場合、前記無線デバイスが、前記ネットワークデバイスへの前記伝送のための同期を実行するための更新された支援情報を受信することをさらに含む、請求項112のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記無線デバイスは、接続モード中、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって前記更新された支援情報を受信する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
無線通信のための装置であって、前記装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、請求項114のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本書は、概して、無線通信を対象とする。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術は、ますます接続され、ネットワーク化された社会に向かって、世界を動かしている。無線通信の急速な成長および技術の進歩は、容量および接続性に対するより大きな需要につながっている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面も、種々の通信シナリオの必要性を満たすために重要である。既存の無線ネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技法は、ユーザおよびデバイスの数の増加に対するサポートを提供し、ますますモバイル化する社会をサポートする必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本書は、第5世代(5G)および、新規無線(NR)通信システムを含むモバイル通信技術における支援情報のための有効期間を示す方法、システム、およびデバイスに関する。
【0004】
一側面において、データ通信の方法が、開示される。方法は、無線デバイスによって、支援情報の有効性を示すためのパラメータの組を受信することを含み、支援情報は、無線デバイスからネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するために使用される。
【0005】
別の側面において、データ通信の方法が、開示される。方法は、ネットワークデバイスによって、支援情報の有効性を示すためのパラメータの組を伝送することを含み、支援情報は、ネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するために使用される。
【0006】
別の例示的側面において、上で説明される方法を実装するように構成されたプロセッサを備えている無線通信装置が、開示される。
【0007】
別の例示的側面において、上で説明される方法を実装するためのコードを記憶しているコンピュータ記憶媒体が、開示される。
【0008】
これらの側面および他の側面が、本書に説明される。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信の方法であって、前記方法は、
無線デバイスによって、支援情報の有効性を示すためのパラメータの組を受信することを含み、
前記支援情報は、前記無線デバイスからネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するために使用される、方法。
(項目2)
前記伝送のための同期は、伝搬遅延または周波数オフセットのうちの少なくとも1つに関する事前補償を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記パラメータの組は、前記支援情報とともに受信される、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記支援情報は、一連のシステム情報ブロック(SIB)を経由して受信される、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記パラメータの組は、前記支援情報の有効期間の開始時刻と終了時刻とを含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記パラメータの組は、前記支援情報の有効期間の開始時刻または終了時刻のうちの一方と、前記支援情報の有効期間の持続時間とを含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記パラメータの組は、前記支援情報を含む前記一連のSIBのうちの最初のSIBおよび最終のSIBの識別子を含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記パラメータの組は、前記支援情報を含む前記一連のSIBのうちの最初のSIBまたは最終のSIBの識別子と、前記支援情報の有効期間の持続時間とを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記支援情報の有効期間の開始時刻は、前記最初のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定され、前記支援情報の有効期間の終了時刻は、前記最終のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定される、項目7-8のいずれかに記載の方法。
(項目10)
前記持続時間は、エポック時間の粒度、SIBブロードキャストの周期、または所定の粒度のうちの少なくとも1つによって示される、項目6-9のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記無線デバイスは、前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間以上の場合、前記ネットワークデバイスへの前記伝送を実施する、項目1-10のいずれかに記載の方法。
(項目12)
前記無線デバイスは、前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、前記ネットワークデバイスへの前記伝送を延期またはキャンセルする、項目1-10のいずれかに記載の方法。
(項目13)
前記無線デバイスは、新しい支援情報を含むSIBを受信した後、前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルを前記ネットワークデバイスに伝送することを延期する、項目1-10のいずれかに記載の方法。
(項目14)
前記無線デバイスは、前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、複数のPRACHプリアンブルを前記ネットワークデバイスに伝送する、項目1-10のいずれかに記載の方法。
(項目15)
前記無線デバイスは、新しい支援情報を含むSIBを受信した後、前記複数のPRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つを伝送する、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記閾値有効期間は、無線デバイス特有である、項目11-15のいずれかに記載の方法。
(項目17)
前記パラメータの組は、前記閾値有効期間を含む、項目11-15のいずれかに記載の方法。
(項目18)
前記閾値有効期間は、前記無線デバイスに関連付けられた情報に基づいて決定される、項目11-15のいずれかに記載の方法。
(項目19)
前記閾値有効期間は、前記ネットワークデバイスによって示される情報および前記無線デバイスに関連付けられた情報に基づいて決定される、項目11-15のいずれかに記載の方法。
(項目20)
前記一連のSIBを経由してアイドルモード中に前記無線デバイスによって受信される前記支援情報が有効期限切れである場合、前記無線デバイスによって、前記ネットワークデバイスへの前記伝送のための同期を実施するための更新された支援情報を受信することをさらに含む、項目1-19のいずれかに記載の方法。
(項目21)
前記無線デバイスは、接続モード中、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって前記更新された支援情報を受信する、項目20に記載の方法。
(項目22)
無線通信の方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスによって、支援情報の有効性を示すためのパラメータの組を伝送することを含み、
前記支援情報は、前記ネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するために使用される、方法。
(項目23)
前記ネットワークデバイスへの前記伝送のための同期は、伝搬遅延または周波数オフセットのうちの少なくとも1つに関する事前補償を含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記パラメータの組は、前記支援情報とともに伝送される、項目22に記載の方法。
(項目25)
前記支援情報は、一連のシステム情報ブロック(SIB)を経由して受信される、項目22に記載の方法。
(項目26)
前記パラメータの組は、前記支援情報の有効期間の開始時刻と終了時刻とを含む、項目22に記載の方法。
(項目27)
前記パラメータの組は、前記支援情報の有効期間の開始時刻または終了時刻のうちの一方と、前記支援情報の有効期間の持続時間とを含む、項目22に記載の方法。
(項目28)
前記パラメータの組は、前記支援情報を含む前記一連のSIBのうちの最初のSIBおよび最終のSIBの識別子を含む、項目22に記載の方法。
(項目29)
前記パラメータの組は、前記支援情報を含む前記一連のSIBのうちの最初のSIBまたは最終のSIBの識別子と、前記支援情報の有効期間の持続時間とを含む、項目22に記載の方法。
(項目30)
前記支援情報の有効期間の開始時刻は、前記最初のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定され、前記支援情報の有効期間の終了時刻は、前記最終のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定される、項目28-29のいずれかに記載の方法。
(項目31)
前記持続時間は、エポック時間の粒度、SIBブロードキャストの周期、または所定の粒度のうちの少なくとも1つによって示される、項目27-30のいずれかに記載の方法。
(項目32)
1つ以上の無線デバイスからの1つ以上の伝送は、前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間以上の場合に実施される、項目22-31のいずれかに記載の方法。
(項目33)
1つ以上の無線デバイスからの1つ以上の伝送は、前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、延期またはキャンセルされる、項目22-31のいずれかに記載の方法。
(項目34)
1つ以上の無線デバイスからのPRACHプリアンブルの前記送信は、新しい支援情報を含むSIBが示された後、前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、延期される、項目22-31のいずれかに記載の方法。
(項目35)
前記支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、複数のPRACHプリアンブルが、1つ以上の無線デバイスによって送信される、項目22-31のいずれかに記載の方法。
(項目36)
前記1つ以上の無線デバイスが新しい支援情報を含むSIBを受信した後、前記複数のPRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つが、送信される、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記閾値有効期間は、無線デバイス特有である、項目32-36のいずれかに記載の方法。
(項目38)
前記パラメータの組は、前記閾値有効期間を含む、項目32-36のいずれかに記載の方法。
(項目39)
前記閾値有効期間は、前記無線デバイスに関連付けられた情報に基づいて決定される、項目32-36のいずれかに記載の方法。
(項目40)
前記閾値有効期間は、前記ネットワークデバイスによって示される情報および前記無線デバイスに関連付けられた情報に基づいて決定される、項目32-36のいずれかに記載の方法。
(項目41)
前記一連のSIBを経由してアイドルモード中に1つ以上の無線デバイスによって受信される前記支援情報が有効期限切れである場合、前記ネットワークデバイスによって、前記ネットワークデバイスへの前記伝送のための同期を実施するための更新された支援情報を伝送することをさらに含む、項目22-40のいずれかに記載の方法。
(項目42)
前記更新された支援情報は、接続モード中、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって伝送される、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記支援情報は、衛星の位置推算表、共通タイミングアドバンス(TA)、および航空機の位置および速度情報のうちの少なくとも1つを含む、項目1-42のいずれかに記載の方法。
(項目44)
前記ネットワークデバイスは、共通タイミングアドバンス(TA)を複数のネットワークデバイスに伝送する、項目1-42のいずれかに記載の方法。
(項目45)
無線通信のための装置であって、前記装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、項目1-44のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、装置。
(項目46)
コードを記憶しているコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1-44のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、無線通信における基地局(BS)およびユーザ機器(UE)の例を示す。
【0010】
図2図2は、例示的非地上ネットワークを示す。
【0011】
図3図3は、開示される技術のいくつかの実施形態に基づく無線通信方法の例を示す。
【0012】
図4図4は、開示される技術のいくつかの実施形態に基づく無線通信方法の別の例を示す。
【0013】
図5図5は、本開示される技術の方法および/または技法を実装するために使用され得る、装置の一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
節の見出しは、読み取り可能な性を改良するためにのみ、本書において使用され、各節内に開示される実施形態および技法の範囲をその節のみに限定しない。ある特徴が、第5世代(5G)無線プロトコルの例を使用して説明される。しかしながら、開示される技法の適用性は、5G無線システムのみに限定されない。
【0015】
図1は、BS120と、1つ以上のユーザ機器(UE)111、112、および113とを含む無線通信システム(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)、5G、またはNRセルラーネットワーク)の例を示す。いくつかの実施形態では、アップリンク伝送(131、132、133)は、アップリンク制御情報(UCI)、より上位層のシグナリング(例えば、UE支援情報またはUE能力)、またはアップリンク情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、ダウンリンク伝送(141、142、143)は、DCI(ダウンリンク制御情報)、またはより上位層のシグナリング、またはダウンリンク情報を含むことができる。UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、端末、モバイルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス等であり得る。
【0016】
図2は、例示的非地上ネットワーク(NTN)を示す。ネットワークは、衛星202と、無線サービスリンク210を経由して衛星202と通信しているUE204および205とを含む。衛星202は、フィーダリンク210を経由して基地局206と通信可能に接続されることができる。基地局206は、5Gコアネットワーク等のコア無線ネットワークと通信可能に接続されることができる。
【0017】
非地上ネットワーク(NTN)は、基地局(BS)および無線デバイス(例えば、UE)が、衛星トランスポンダを使用して、互いに通信することを可能にする。しかしながら、伝搬遅延およびドップラ効果が、衛星の高い移動度および高度に起因して、衛星と地球上のデバイスとの間の信号に影響を及ぼし得る。伝搬遅延およびドップラ効果によって引き起こされるアップリンク(UL)同期への負の影響を減らすために、事前補償が、そのような負の影響を補償するために実施され得る。
【0018】
事前補償は、ネットワークによって提供される支援情報に基づいて実施される。しかしながら、衛星の高い移動度に起因して、支援情報は、限定された期間中のみ有効である。したがって、UL同期の事前補償を実施することにおいて、UEは、期限切れの情報を使用することによって同期を失うことを回避するために、支援の有効期間を把握しておく必要がある。支援情報は、共通タイミングアドバンス(TA)、衛星の位置推算表、および航空機の位置および速度のうちの少なくとも1つを含む。この点において、開示される技術は、いくつかの実施形態では、支援情報のための有効期間を示す方法、システム、およびデバイスを提供するために実装されることができる。
【0019】
図2に示されるように、衛星202は、T0からT1までの軌道を横断して移動することができる。衛星202の高い移動度に起因して、フィーダリンク210における種々の遅延が、存在し得、フィーダリンクの遅延は、同じセル内の全てのUEに共通である。
【0020】
(位置推算表)
【0021】
現在の3GPP(登録商標)の議論では、UEが、全地球航法衛星システム(GNSS)能力を有し、それ自体の場所を取得することが可能であると仮定される。UEが、衛星の位置推算表(例えば、衛星の位置および速度)を取得すると、サービスリンクの遅延およびドップラを推定し、事前補償を実施することが可能である。したがって、衛星の位置推算表は、UL同期のための支援情報として、UEに示される必要がある。
【0022】
(共通TA)
【0023】
地上BSの位置は、概して、UEには把握されていない。したがって、UEは、フィーダリンクに対応するタイミングアドバンス(TA)を推定することができない。結果として、BSは、フィーダリンクに対応する共通TA(および、加えて、高移動度衛星に関する共通TAドリフト率)をUEに示し、それは、UL同期のための支援情報として利用されるであろう。
【0024】
(位置推算表および共通TAのブロードキャスト)
【0025】
位置推算表および共通TAが、同じビーム内のUEに共通であり、ネットワークにアクセスする前に取得される必要があるので、それらは、システム情報ブロック(SIB)内でブロードキャストされ得る。アクセス遅延を減らすために、SIBのブロードキャスト周期は、十分に短くあるべきである(例えば、数秒)。しかしながら、上位層の観点から、パラメータをあまりにも頻繁に更新することは、好ましくない。したがって、ネットワークは、複数のSIBを使用して、複数回にわたって、同じ情報をブロードキャストし、それによって、アクセス遅延を減らしながら、同時に、更新周期を増加させることができる。ここで、支援情報は、対応するSIBがブロードキャストされている間、有効であるべきである。
【0026】
(実施形態1:有効時間の指示)
【0027】
共通TAおよび位置推算表の両方は、事前補償のために要求され、例えば、1つ以上のSIB内でブロードキャストされるべきである。有効時間は、下記に議論されるように、支援情報とともにブロードキャストされることができる。
【0028】
(事例1:支援情報の有効期間の絶対開始時刻および終了時刻をブロードキャストする)
【0029】
いくつかの実装において、時刻を示すための絶対値が、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供される。例えば、開始時刻および終了時刻等の絶対値が、支援情報(例えば、共通TAまたは位置推算表)とともに、各SIB内でブロードキャストされる。開始時刻および終了時刻に基づいて、UEは、受信された情報が有効である有効期間を認識することができる。この場合、開始および終了時刻は、自由に構成されることができるが、2つの絶対値が、タイミング情報として示されるべきであるので、シグナリングコストは、比較的高い。
【0030】
(事例2:有効期間の持続時間とともに、有効期間の絶対開始時刻または終了時刻をブロードキャストする)
【0031】
いくつかの実装において、時刻を示すための1つの絶対値および有効期間の持続時間が、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供される。例えば、1つのみの絶対値が、支援情報の有効期間に関するタイミング情報として示される。例えば、支援情報の有効期間の開始時刻および終了時刻のうちの一方と、有効期間の持続時間またはオフセット値とが、UEに示され、UEは、支援情報の有効期間の開始時刻および終了時刻のうちの一方と、有効期間の持続時間とに基づいて、支援情報の有効期間の開始時刻および終了時刻のうちの他方を導出することができる。持続時間またはオフセット値の範囲が、概して、支援情報の有効期間の開始時刻および終了時刻より小さいので、シグナリングコストは、事例1より低い。いくつかの実装において、有効期間の持続時間として、スロット、サブフレーム、秒、SIB周期、または任意の他の所定のインターバル等のより粗い粒度が、有効期間の持続時間を示すために必要とされるビットの数を減らすために、時刻の粒度の代わりに使用されることができる。
【0032】
(事例3:開始および終了SIB IDをブロードキャストする)
【0033】
いくつかの実装において、開始および終了SIB IDが、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供される。例えば、順次的IDが、同じ情報を含むSIBに配分され、現在の支援情報を伴うSIBの中でもとりわけ、第1および最後のSIBのIDが、UEに提供されるか、または、第1および最後のSIBのIDのうちの1つと、同じ情報を含むSIBの数とが、UEに提供される。この場合、開始時刻は、第1のSIBを含むスロット/サブフレームの開始/終了境界から導出され得る。同様に、終了時刻は、最後のSIBの境界によって暗示的に示され得る。SIBの周期がUEに既知であるので、UEは、IDの差異に基づいて、受信されたSIBと第1または最後のSIBとの間のオフセットを導出することができる。このように、有効期間および現在の時間が、暗示的に示されることができる。
【0034】
(事例4:SIB IDおよび有効期間をブロードキャストする)
【0035】
いくつかの実装において、開始および終了SIB IDのうちの一方と、有効期間の持続時間とが、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供される。方法は、有効期間の持続時間が、同じ情報をブロードキャストするために要する時間より長く設定され得るため、事例3より柔軟性が高い。例えば、有効期間の持続時間は、Tであり得る一方、同じ情報をブロードキャストするための持続時間は、T/2であり得る。この構成の利点は、UEが、支援情報を含む最後のいくつかのSIBに基づいて、ネットワークにアクセスするときであっても、UEが、UL伝送を実施するために十分な残りの有効時間が存在し得ることである。同じ情報をブロードキャストするための持続時間が、有効期間の持続時間と同じである場合、残存有効時間は、特に、SIBがCONNECTEDモードにおいて受信されない、NTNシステムによるモノのインターネット(IoT)において、UEが、その伝送を完了するために十分ではないこともある。
【0036】
いくつかの実装において、UL伝送は、例えば、最初のアクセスにおける物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルの伝送、および、例えば、通常のUL伝送における物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)データの伝送のうちの少なくとも1つを含む。他のタイプのUL伝送、例えば、PUCCHも、除外されない。
【0037】
上記分析に基づいて、有効期間の開始または終了時刻は、以下の方法を通して示されることができる。
【0038】
(1)SIBにおいて絶対時間情報を明示的にブロードキャストし、それは、UEとBSとの間の潜在的なクロック誤差が十分に小さいことを要求する。
【0039】
(2)支援情報を含む第1または最後のSIBの境界によって、時間情報を暗示的に示す。この場合、受信されたSIBの境界およびSIB IDは、現在の時間と、有効期間の開始または終了時刻に対するオフセットとを示すために使用されることができる。
【0040】
有効期間の持続時間は、以下によって示されることができる:
【0041】
(1)有効期間の開始時刻と終了時刻との間のインターバル。
【0042】
(2)持続時間:その粒度は、時間情報のそれ、または、スロット、サブフレーム、SIB周期、または任意の所定の粒度と同じであり得る。
【0043】
(3)支援情報の頻繁なブロードキャスティングを回避するために、有効期間の持続時間として、一定値を事前に定義する。
【0044】
共通TAおよび位置推算表は、異なるタイプの情報であり、それらの有効期間は、独立して示されることができる。
【0045】
(実施形態2:残りの有効期間に基づく伝送制限)
【0046】
同期の喪失を回避するために、UL伝送は、適用される支援情報の有効期間内であるべきである。したがって、UEからの伝送は、支援情報のための残りの有効期間が、閾値以下の場合、延期またはキャンセルされ得る。
【0047】
(事例1:最初のアクセスにおける伝送制限)
【0048】
NTNシステムによるIoTでは、UEは、CONNECTEDモードにおいて、SIBを受信することを予期されない。したがって、UEは、伝送中にSIBをブロードキャストすることによって更新された支援情報(例えば、更新された共通TAおよび位置推算表)を取得することができない。したがって、UL伝送全体は、IDLEモードにおいて、受信された支援情報(すなわち、UEによってネットワークにアクセスする前に受信された最後の情報)の有効期間内であるべきである。上記(例えば、実施形態1)に議論されるように、同じ情報を含む複数のSIBが、順次、ブロードキャストされるであろう。UEが、最後のいくつかのSIBにおいて、ネットワークにアクセスし始める場合、残存有効持続時間は、UEが、UL伝送を完了するために十分に長くないこともある。潜在的な不完全なUL伝送を回避するために、アクセス制限機構が、適用され得る。例えば、各UEは、有効時間閾値で構成される。UEが、現在の支援情報の残存有効持続時間が閾値より短い(すなわち、伝送を完了するために十分な時間が存在しない)ことを見出すと、制限機構が、トリガされる。
【0049】
いくつかの実装において、UEは、残存有効時間が構成された閾値より短い場合、ネットワークにアクセスすることを停止するであろう。それは、新しい支援情報を含むSIBを受信した後、ネットワークにアクセスすること、すなわち、PRACHプリアンブルを送信することを試みるであろう。
【0050】
いくつかの実装において、UEは、現在の支援情報に関する不十分な有効時間に起因して生じる問題を取り扱うために、複数のPRACHプリアンブルを送信するであろう。この例では、UEは、残存有効時間が構成された閾値より短いとき、依然として、PRACHプリアンブルを送信するであろう。UEは、加えて、新しい支援情報を含むSIBを受信した後にも、PRACHプリアンブルを送信するであろう。先の例と比較して、UEがある時間内にネットワークにアクセスすることを制限されないので、従来的な機構に対する修正は、より少ない。
【0051】
(事例2:通常のUL伝送における伝送制限)
【0052】
NTNシステムによるNRでは、UEは、CONNECTEDモードにおいて、SIBを受信し、すなわち、支援情報を更新することが可能である。UL伝送全体が、同じ支援情報の有効時間内にある必要はない。しかしながら、有効持続時間が、SIB周期の非整数倍になると、それは、依然として、不十分な有効時間に起因して、同期を失う可能性がある。この場合、UEは、残存有効時間が構成された閾値より短い場合、新しい支援情報を含むSIBが受信されるまで、UL伝送を延期またはキャンセルするであろう。
【0053】
異なるUEは、それらの伝送持続時間が変動し得るので、異なる有効時間閾値を有し得る。有効時間閾値は、ネットワーク側およびUE側の両方のパラメータに基づいて決定され得る。閾値は、以下の方法のうちの少なくとも1つを通して取得され得る:
【0054】
(1)閾値は、有効性パラメータの一部と見なされ、有効時間とともに示される。
【0055】
(2)閾値は、UEの能力、例えば、UL伝送持続時間の長さに基づいて、UE側で計算されるか、または、事前に定義される。
【0056】
(3)閾値は、ネットワークによって示される情報およびUEに関連付けられた情報の両方に従って推定される。例えば、UEは、時間とともに、支援情報の誤差範囲の変動を大まかに推定し得る。次いで、UEは、誤差範囲およびその能力の両方に基づいて、好適な閾値を決定し得る。
【0057】
(実施形態3:支援情報のUE特有の更新)
【0058】
上記(例えば、実施形態2)に議論されるように、UEが、同じ支援情報を伝送する最後のいくつかのSIBに基づいて、ネットワークにアクセスする場合、SIBの受信がNB-IoTにおけるCONNECTEDモードにおいて予期されないので、残存有効期間は、UL伝送のために十分ではないこともある。実施形態1および実施形態2の事例4における方法に加えて、開示される技術は、いくつかの実施形態では、支援情報のUE特有の更新を提供するために実装されることができる。方法では、UEは、依然として、有効期間の終了近くに、最後のいくつかのSIBに基づいて、ネットワークにアクセスするであろう。CONNECTEDモードの間、BSは、RRCシグナリングを経由して、UEに更新された支援情報を示すことができる。結果として、支援情報は、SIBが受信されない場合であっても、更新されることができる。UL同期は、CONNECTEDモードの全期間中、維持されることができる。実施形態2におけるアクセス制限が、回避され得るので、方法は、アクセス待ち時間を減らし、SIBブロードキャスティングの無駄を回避することができる一方、UE特有のシグナリングは、より高いシグナリングオーバヘッドを要求することもある。
【0059】
開示される技術は、いくつかの実施形態では、支援情報のための有効期間を示すことによって、UL伝送における同期の喪失を回避するために実装されることができる。
【0060】
いくつかの実装において、ネットワークへのアクセスは、有効期間の残りの持続時間に基づいて制限され、それによって、CONNECTEDモードにおける同期の喪失を回避することができる。
【0061】
いくつかの実装において、支援情報のUE特有の更新は、UEが、CONNECTEDモードにおける同期の喪失を回避することを可能にする。
【0062】
図3は、開示される技術のいくつかの実施形態に基づく無線通信方法の例を示す。
【0063】
開示される技術のいくつかの実施形態では、無線通信方法300は、310において、無線デバイスによって、支援情報の有効性を示すためのパラメータの組を受信することを含み、支援情報は、無線デバイスからネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するために使用される。ここで、無線デバイスは、UEを含むことができる。パラメータの組は、例えば、実施形態1において議論されるように、支援情報の有効時間を示すために使用される任意のパラメータを含むことができる。
【0064】
図4は、開示される技術のいくつかの実施形態に基づく無線通信方法の別の例を示す。
【0065】
開示される技術のいくつかの実施形態では、無線通信方法400は、410において、ネットワークデバイスによって、支援情報の有効性を示すためのパラメータの組を伝送することを含み、支援情報は、ネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するために使用される。ここで、パラメータの組は、実施形態1において議論されるように、支援情報の有効時間を示すために使用される任意のパラメータを含むことができる。
【0066】
図5は、本開示される技術のいくつかの実施形態による、装置の一部のブロック図表現である。ネットワークデバイス、または基地局、または無線デバイス(またはUE)等の装置505は、本書に提示される技法のうちの1つ以上を実装するマイクロプロセッサ等のプロセッサ電子機器510を含むことができる。装置505は、アンテナ520等の1つ以上の通信インターフェースによって、無線信号を送信および/または受信するための送受信機電子機器515を含むことができる。装置505は、データを伝送および受信するための他の通信インターフェースを含むことができる。装置505は、データおよび/または命令等の情報を記憶するように構成された1つ以上のメモリ(明示的には示されない)を含むことができる。いくつかの実装において、プロセッサ電子機器510は、送受信機電子機器515の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態では、開示される技法、モジュール、または機能のうちの少なくともいくつかが、装置505を使用して実装される。
【0067】
いくつかの実施形態は、好ましくは、付記形式でリストアップされた以下の解決策のうちの1つ以上を実装し得る。以下の付記は、上記実施形態において、かつ本書全体を通してサポートされ、さらに説明される。下記の付記において、かつ請求項において使用されるように、無線デバイスは、ユーザ機器、移動局、または基地局等の固定ノードを含む任意の他の無線端末であり得る。ネットワークデバイスは、次世代ノードB(gNB)、拡張ノードB(eNB)を含む基地局、または基地局として実施する任意の他のデバイスを含む。
【0068】
付記1.無線通信の方法(例えば、図3に描写される方法300)であって、方法は、無線デバイスによって、支援情報の有効性を示すためのパラメータの組を受信すること(310)を含み、支援情報は、無線デバイスからネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するために使用される、方法。ここで、無線デバイスは、UEを含むことができる。パラメータの組は、実施形態1において議論されるように、支援情報の有効時間を示すために使用される任意のパラメータを含むことができる。
【0069】
付記2.伝送のための同期は、伝搬遅延または周波数オフセットのうちの少なくとも1つに関する事前補償を含む、付記1に記載の方法。
【0070】
付記3.パラメータの組は、支援情報とともに受信される、付記1に記載の方法。
【0071】
付記4.支援情報は、一連のシステム情報ブロック(SIB)を経由して受信される、付記1に記載の方法。
【0072】
付記5.パラメータの組は、支援情報の有効期間の開始時刻と終了時刻とを含む、付記1に記載の方法。例えば、実施形態1の事例1において議論されるように、支援情報の有効期間の開始時刻および終了時刻は、支援情報(例えば、共通TAまたは位置推算表)とともに、各SIB内でブロードキャストされることができる。
【0073】
付記6.パラメータの組は、支援情報の有効期間の開始時刻または終了時刻のうちの一方と、支援情報の有効期間の持続時間とを含む、付記1に記載の方法。例えば、実施形態1の事例2において議論されるように、時刻(例えば、開始時刻または終了時刻)および有効期間の持続時間は、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供される。
【0074】
付記7.パラメータの組は、支援情報を含む一連のSIBのうちの最初のSIBおよび最終のSIBの識別子を含む、付記1の方法。例えば、実施形態1の事例3において議論されるように、開始および終了SIB IDは、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供されることができる。
【0075】
付記8.パラメータの組は、支援情報を含む一連のSIBのうちの最初のSIBまたは最終のSIBの識別子と、支援情報の有効期間の持続時間とを含む、付記1に記載の方法。例えば、実施形態1の事例4において議論されるように、開始および終了SIB IDのうちの一方と、有効期間の持続時間とが、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供されることができる。
【0076】
付記9.支援情報の有効期間の開始時刻は、最初のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定され、支援情報の有効期間の終了時刻は、最終のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定される、付記7-8のいずれかに記載の方法。
【0077】
付記10.持続時間は、エポック時間の粒度、SIBブロードキャストの周期、または所定の粒度のうちの少なくとも1つによって示される、付記6-9のいずれかに記載の方法。
【0078】
付記11.無線デバイスは、支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間以上の場合、ネットワークデバイスへの伝送を実施する、付記1-10のいずれかに記載の方法。例えば、実施形態2において議論されるように、UEからの伝送は、支援情報のための残りの有効期間と閾値との間の比較に基づいて、延期またはキャンセルされることができる。
【0079】
付記12.無線デバイスは、支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、ネットワークデバイスへの伝送を延期またはキャンセルする、付記1-10のいずれかに記載の方法。
【0080】
付記13.無線デバイスは、新しい支援情報を含むSIBを受信した後、支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルをネットワークデバイスに伝送することを延期する、付記1-10のいずれかに記載の方法。例えば、実施形態2の事例1において議論されるように、UEは、残存有効時間が、構成された閾値より短い場合、ネットワークにアクセスすることを停止するであろう。UEは、新しい支援情報を含むSIBを受信した後、例えば、PRACHプリアンブルを送信することによって、ネットワークにアクセスすることを試みるであろう。
【0081】
付記14.無線デバイスは、支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、複数のPRACHプリアンブルをネットワークデバイスに伝送する、付記1-10のいずれかに記載の方法。例えば、実施形態2の事例1において議論されるように、UEは、現在の支援情報のために不十分な有効時間に起因して生じる問題を取り扱うために、複数のPRACHプリアンブルを送信するであろう。この例では、UEは、残存有効時間が構成された閾値より短いとき、依然として、PRACHプリアンブルを送信するであろう。
【0082】
付記15.無線デバイスは、新しい支援情報を含むSIBを受信した後、複数のPRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つを伝送する、付記14に記載の方法。
【0083】
付記16.閾値有効期間は、無線デバイス特有である、付記11-15のいずれかに記載の方法。
【0084】
付記17.パラメータの組は、閾値有効期間を含む、付記11-15のいずれかに記載の方法。
【0085】
付記18.閾値有効期間は、無線デバイスに関連付けられた情報に基づいて決定される、付記11-15のいずれかに記載の方法。
【0086】
付記19.閾値有効期間は、ネットワークデバイスによって示される情報および無線デバイスに関連付けられた情報に基づいて決定される、付記11-15のいずれかに記載の方法。
【0087】
付記20.一連のSIBを経由してアイドルモード中に無線デバイスによって受信される支援情報が有効期限切れである場合、無線デバイスによって、ネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するための更新された支援情報を受信することをさらに含む、付記1-19のいずれかに記載の方法。
【0088】
付記21.無線デバイスは、接続モード中、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって更新された支援情報を受信する(例えば、実施形態3)、付記20に記載の方法。
【0089】
付記22.無線通信の方法(例えば、図4に描写される方法400)であって、方法は、ネットワークデバイスによって、支援情報の有効性を示すためのパラメータの組を伝送すること(410)を含み、支援情報は、ネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するために使用される、方法。パラメータの組は、実施形態1において議論されるように、支援情報の有効時間を示すために使用される任意のパラメータを含むことができる。
【0090】
付記23.ネットワークデバイスへの伝送のための同期は、伝搬遅延または周波数オフセットのうちの少なくとも1つに関する事前補償を含む、付記22に記載の方法。
【0091】
付記24.パラメータの組は、支援情報とともに伝送される、付記22に記載の方法。
【0092】
付記25.支援情報は、一連のシステム情報ブロック(SIB)を経由して受信される、付記22に記載の方法。
【0093】
付記26.パラメータの組は、支援情報の有効期間の開始時刻と終了時刻とを含む、付記22に記載の方法。例えば、実施形態1の事例1において議論されるように、支援情報の有効期間の開始時刻および終了時刻は、支援情報(例えば、共通TAまたは位置推算表)とともに、各SIB内でブロードキャストされることができる。
【0094】
付記27.パラメータの組は、支援情報の有効期間の開始時刻または終了時刻のうちの一方と、支援情報の有効期間の持続時間とを含む、付記22に記載の方法。例えば、実施形態1の事例2において議論されるように、時刻(例えば、開始時刻または終了時刻)および有効期間の持続時間は、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供される。
【0095】
付記28.パラメータの組は、支援情報を含む一連のSIBのうちの最初のSIBおよび最終のSIBの識別子を含む、付記22に記載の方法。例えば、実施形態1の事例3において議論されるように、開始および終了SIB IDは、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供されることができる。
【0096】
付記29.パラメータの組は、支援情報を含む一連のSIBのうちの最初のSIBまたは最終のSIBの識別子と、支援情報の有効期間の持続時間とを含む、付記22に記載の方法。例えば、実施形態1の事例4において議論されるように、開始および終了SIB IDのうちの一方と、有効期間の持続時間とが、支援情報の有効期間を示すために、UEに提供されることができる。
【0097】
付記30.支援情報の有効期間の開始時刻は、最初のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定され、支援情報の有効期間の終了時刻は、最終のSIBを含むスロットまたはサブフレームの境界に基づいて決定される、付記28-29のいずれかに記載の方法。
【0098】
付記31.持続時間は、エポック時間の粒度、SIBブロードキャストの周期、または所定の粒度のうちの少なくとも1つによって示される、付記27-30のいずれかに記載の方法。
【0099】
付記32.1つ以上の無線デバイスからの1つ以上の伝送は、支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間以上の場合に実施される、付記22-31のいずれかに記載の方法。例えば、実施形態2において議論されるように、UEからの伝送は、支援情報のための残りの有効期間と閾値との間の比較に基づいて、延期またはキャンセルされることができる。
【0100】
付記33.1つ以上の無線デバイスからの1つ以上の伝送は、支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、延期またはキャンセルされる、付記22-31のいずれかに記載の方法。
【0101】
付記34.1つ以上の無線デバイスからのPRACHプリアンブルの送信は、新しい支援情報を含むSIBが示された後、支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、延期される、付記22-31のいずれかに記載の方法。例えば、実施形態2の事例1において議論されるように、UEは、残存有効時間が、構成された閾値より短い場合、ネットワークにアクセスすることを停止するであろう。UEは、新しい支援情報を含むSIBを受信した後、例えば、PRACHプリアンブルを送信することによって、ネットワークにアクセスすることを試みるであろう。
【0102】
付記35.支援情報のための残りの有効期間が閾値有効期間未満である場合、複数のPRACHプリアンブルが、1つ以上の無線デバイスによって送信される、付記22-31のいずれかに記載の方法。例えば、実施形態2の事例1において議論されるように、UEは、現在の支援情報のために不十分な有効時間に起因して生じる問題を取り扱うために、複数のPRACHプリアンブルを送信するであろう。この例では、UEは、残存有効時間が構成された閾値より短いとき、依然として、PRACHプリアンブルを送信するであろう。
【0103】
付記36.1つ以上の無線デバイスが新しい支援情報を含むSIBを受信した後、複数のPRACHプリアンブルのうちの少なくとも1つが、送信される、付記35記載の方法。
【0104】
付記37.閾値有効期間は、無線デバイス特有である、付記32-36のいずれかに記載の方法。
【0105】
付記38.パラメータの組は、閾値有効期間を含む、付記32-36のいずれかに記載の方法。
【0106】
付記39.閾値有効期間は、無線デバイスに関連付けられた情報に基づいて決定される、付記32-36のいずれかに記載の方法。
【0107】
付記40.閾値有効期間は、ネットワークデバイスによって示される情報および無線デバイスに関連付けられた情報に基づいて決定される、付記32-36のいずれかに記載の方法。
【0108】
付記41.一連のSIBを経由してアイドルモード中に1つ以上の無線デバイスによって受信される支援情報が有効期限切れである場合、ネットワークデバイスによって、ネットワークデバイスへの伝送のための同期を実施するための更新された支援情報を伝送することをさらに含む、付記22-40のいずれかに記載の方法。
【0109】
付記42.更新された支援情報は、接続モード中、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって伝送される(例えば、実施形態3)、付記41に記載の方法。
【0110】
付記43.支援情報は、衛星の位置推算表、共通タイミングアドバンス(TA)、および航空機の位置および速度情報のうちの少なくとも1つを含む、付記1-42のいずれかに記載の方法。
【0111】
付記44.ネットワークデバイスは、共通タイミングアドバンス(TA)を複数のネットワークデバイスに伝送する、付記1-42のいずれかに記載の方法。
【0112】
付記45.無線通信のための装置であって、装置は、プロセッサを備え、プロセッサは、付記1-44のいずれかに記載の方法を実装するように構成される、装置。
【0113】
付記46.コードを記憶しているコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、コードは、プロセッサによって実行されると、付記1-44のいずれかに記載の方法をプロセッサに実装させる、コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
【0114】
本明細書に説明される実施形態のうちのいくつかは、方法またはプロセスの一般的な文脈において説明され、それは、一実施形態では、ネットワーク化された環境内で、コンピュータによって実行されるプログラムコード等のコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体内で具現化されるコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、限定ではないが、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等を含むリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一過性記憶媒体を含むことができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施する(または、特定の抜粋データタイプを実装する)ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連付けられたデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連付けられたデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスにおいて記述される機能を実装するための対応する行為の例を表す。
【0115】
開示される実施形態のいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用して、デバイスまたはモジュールとして実装されることができる。例えば、ハードウェア回路の実装は、例えば、プリント回路基板の一部として統合される別々のアナログおよび/またはデジタルコンポーネントを含むことができる。代替として、または加えて、開示されるコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装されることができる。いくつかの実装は、加えて、または代替として、本願の開示される機能性に関連付けられたデジタル信号処理の動作的必要性のために最適化されたアーキテクチャを伴う特殊なマイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。同様に、各モジュール内の種々のコンポーネントまたはサブコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェア内に実装され得る。モジュール間および/またはモジュール内のコンポーネント間の接続性は、限定ではないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを経由した通信を含む当技術分野において公知である接続性方法および媒体のうちのいずれか1つを使用して提供され得る。
【0116】
本書は、多くの詳細を含むが、これらは、請求される発明または請求され得る内容の範囲への限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本書に説明されるある特徴は、単一の実施形態において、組み合わせて実装されることもできる。逆に言えば、単一の実施形態の文脈において説明される種々の特徴は、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な副次的な組み合わせにおいて実装されることもできる。さらに、特徴が、ある組み合わせにおいて作動するものとして、上で説明され得、最初にそのように請求されさえするが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、ある場合、その組み合わせから除外されることもでき、請求される組み合わせは、副次的な組み合わせまたは副次的な組み合わせの変形例を対象とし得る。同様に、動作が、図面内で、特定の順序で描写されるが、それは、そのような動作が、望ましい結果を達成するために、示される特定の順序で、または順次順序で実施されること、または全ての図示される動作が、実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。
【0117】
いくつかのみの実装および例が、説明されるが、他の実装、強化、および変形が、本開示において説明され、例証される内容に基づいて行われることができる。
図1
図2
図3
図4
図5