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特許7561330基板処理装置及び基板処理装置の噴射モジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理装置の噴射モジュール
(51)【国際特許分類】
   C23C 16/455 20060101AFI20240927BHJP
   H01L 21/31 20060101ALN20240927BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALN20240927BHJP
【FI】
C23C16/455
H01L21/31 B
H01L21/302 101G
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022543754
(86)(22)【出願日】2021-01-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 KR2021000875
(87)【国際公開番号】W WO2021150047
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2023-01-11
(31)【優先権主張番号】10-2020-0009353
(32)【優先日】2020-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504210651
【氏名又は名称】ジュスン エンジニアリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バク イン ウゥ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョン チュル
(72)【発明者】
【氏名】ビオン ヨン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】イェオ イン チョル
(72)【発明者】
【氏名】ファン チュル ジュ
【審査官】篠原 法子
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-523261(JP,A)
【文献】特開2012-248634(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 16/00 -16/56
H01L 21/205
H01L 21/31
H01L 21/365
H01L 21/469
H01L 21/86
H01L 21/302
H01L 21/461
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理空間を提供するチャンバ、
前記チャンバの上部を覆う蓋、
少なくとも1つの基板を支持し、回転軸を中心に回転する基板支持部、
前記基板支持部の回転軸を基準とする直径方向の上側に配置されて処理ガスを噴射するガス噴射部、および
前記直径方向から離隔した測定位置において、前記基板支持部に支持された基板または基板支持部の温度を測定する測定部を備え、
前記測定部は、前記直径方向に対して平行または前記直径方向に対して所定の角度を有する方向に傾斜して配置され、
前記ガス噴射部は、前記処理ガスを噴射する噴射モジュールを有し、
前記測定部は、前記噴射モジュールに形成された測定孔を有し、
前記噴射モジュールは、前記処理ガスを噴射する複数の噴射孔を有し、
前記測定孔は、前記噴射孔から隔離して配置され、
前記測定孔は、前記直径方向に対して平行または前記直径方向に対して所定の角度を有する方向に傾斜して配置される、
基板処理装置。
【請求項2】
前記ガス噴射部が、パージガスを噴射するパージガス噴射モジュールを有し
前記測定部は、前記パージガス噴射モジュールの上側に配置された測定機構、および前記パージガス噴射モジュールに形成された測定孔を含む、
請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記パージガス噴射モジュールが、パージガスを噴射する複数のパージ噴射孔を含み、
前記測定孔は、前記複数のパージ噴射孔の、前記直径方向に沿って平行に配置されたパージ噴射孔から離隔して配置され、
前記測定孔は、前記直径方向に対して平行または前記直径方向に対して所定の角度を有する方向に傾斜して配置され
請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記測定部
前記直径方向から離隔した前記測定位置に配置される測定孔、および
前記測定孔の下側の領域を通過する基板の温度または前記測定孔の下側に位置する前記基板支持部の温度を測定して温度データを取得する測定機構を有し
前記測定孔は、前記直径方向に対して平行または前記直径方向に対して所定の角度を有する方向に傾斜して配置される、
請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記測定機構により取得された温度データを用いて基板の温度分布を検出する検出部を備え
前記検出部、前記温度データを用いて基板の温度分布を表す非円形の検出イメージを生成する生成モジュール、および前記非円形の検出イメージを基板に対応する円形の検出イメージに変換する変換モジュールを含む、
請求項2または4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記変換モジュール基板のポイント毎の座標を算出し、算出された前記座標に基づいて前記非円形の検出イメージを前記円形の検出イメージに変換し、
前記変換モジュールは、前記基板支持部の回転速度、前記測定孔が前記直径方向から離隔した最短離隔距離、内側連結線と直径線の間の内側夾角、外側連結線と前記直径線の間の外側夾角、および中間連結線と前記直径線の間の中間夾角の少なくとも一つを用いて前記ポイント毎の座標を算出し、
前記内側連結線は前記測定孔の内側端と前記回転軸を結ぶ仮想連結線であり
前記直径線は前記直径方向に延びる仮想線であり、
前記外側連結線は前記測定孔の外側端と前記回転軸を結ぶ仮想連結線であり、
前記中間連結線は前記測定孔の中間端と前記回転軸を結ぶ仮想連結線であり前記中間端は前記測定孔の内側端と前記測定孔の外側端のそれぞれから同じ距離だけ離隔した位置である
請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記ガス噴射部が、処理ガスを噴射する複数の噴射モジュールを有し
前記測定孔は、前記複数の噴射モジュールの中の少なくとも1つに形成される、
請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記測定孔が、前記蓋に形成される、
請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項9】
基板に対する処理工程が行われるチャンバの内部に処理ガスを噴射するための複数の噴射孔、
前記複数の噴射孔が形成された噴射本体、および
前記噴射孔から離隔した位置で前記噴射本体を貫通して形成された測定孔を含み、
前記複数の噴射孔の中の一部の噴射孔が、前記チャンバの内部で基板を支持した状態で回転する基板支持部の回転軸を基準とする直径方向に沿って平行に配置され、
前記測定孔は、前記直径方向に沿って平行に配置された噴射孔から離隔するとともに、前記直径方向に対して平行または前記直径方向に対して所定の角度を有する方向に傾斜して配置される、
基板処理装置の噴射モジュール。
【請求項10】
前記測定孔、前記基板支持部に支持された基板が前記回転軸を中心に回転する方向について、前記噴射本体の一方の側と前記噴射本体の他方ののそれぞれから離隔した位置に形成され、
前記測定孔は前記噴射本体の一方の側と前記噴射本体の他方の側のそれぞれから異なる距離だけ離隔する、
請求項9に記載の基板処理装置の噴射モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に対する蒸着工程、エッチング工程などの処理工程を行う基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、太陽電池(Solar Cell)、半導体素子、フラットパネルディスプレイなどを製造するためには、基板上に所定の薄膜層、薄膜回路パターン、または光学パターンを形成しなければならない。このため、基板に特定物質の薄膜を蒸着する蒸着工程、感光性物質を用いて薄膜を選択的に露出させるフォト工程、選択的に露出した部分の薄膜を除去してパターンを形成するエッチング工程などの基板に対する処理工程が行われる。このような基板に対する処理工程は、基板処理装置によって行われる。
【0003】
従来技術による基板処理装置は、基板を支持する基板支持部、および基板支持部に向けて処理ガスを噴射するガス噴射部を含む。前記基板支持部は、回転軸を中心に回転する。前記基板支持部が回転軸を中心に回転すると、前記基板支持部に支持された基板は、ガス噴射部の下側を通過するようになる。この過程で、前記ガス噴射部が噴射した処理ガスを用いて基板に対する処理工程が行われる。
【0004】
このような工程は、基板の温度が重要な要素として機能する。基板の温度を処理工程に反映するために、従来は、処理工程を行う前に熱電対ウェハ(TC Wafer,Thermocouple Wafer)を用いて、基板の温度分布を獲得した。
【0005】
従来技術による基板処理装置は、処理工程の実行中に基板の温度分布を獲得することができなかったので、処理工程を行う前に獲得した基板の温度分布を用いて、基板の温度分布を予測することによって処理工程を行った。しかしながら、処理工程の実行中に発生する多くの変数のために、予想された基板の温度分布と処理工程の実行中に実際の基板の温度分布とは、かなりの差が生じるしかない。このような差異により、従来技術による基板処理装置は、処理工程が完了した基板の品質に対する均一性を確保し難いという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題点を解決するために提案されたものであり、処理工程が完了した基板の品質に対する均一性を向上させることができる基板処理装置及び基板処理装置の噴射モジュールを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したような課題を解決するために、本発明は以下のような構成を含むことができる。
【0008】
本発明に係る基板処理装置は、処理空間を提供するチャンバ、前記チャンバの上部を覆う蓋、少なくとも1つの基板を支持し、回転軸を中心に回転する基板支持部、前記基板支持部の回転軸を基準とする直径方向の上側に配置されて処理ガスを噴射するガス噴射部、および、前記直径方向から離隔した測定位置において、前記直径方向に対して平行または所定の角度を有する方向に傾斜して配置され、前記基板支持部に支持された基板または基板支持部の温度を測定する測定部を含むことができる。
【0009】
本発明に係る基板処理装置の噴射モジュールは、基板に対する処理工程が行われるチャンバの内部に処理ガスを噴射するための噴射孔、前記複数の噴射孔が形成された噴射本体、および前記噴射孔から離隔した位置で前記噴射本体を貫通して形成された測定孔を含むことができる。前記噴射孔の中の一部の噴射孔は、前記チャンバ内部で基板を支持した状態で回転する基板支持部の回転軸を基準とする直径方向に沿って平行に配置することができる。前記測定孔は、前記直径方向に沿って平行に配置された噴射孔から離隔するとともに、直径方向に対して平行または所定の角度を有する方向に傾斜して配置することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
【0011】
本発明は、基板に対する処理工程が行われる間に、基板の温度または基板支持部の温度を測定することができるように具現される。これにより、本発明は、処理工程が完了した基板の品質に対する均一性を向上させることができる。
【0012】
本発明は、ガス噴射部が直径方向に配置された状態を維持することができながらも、測定部がガス噴射部に対する干渉が低減される測定位置で、基板の温度または基板支持部の温度を測定できるように具現される。これにより、本発明は、測定位置に配置された測定部を用いて、基板の温度または基板支持部の温度を測定することにより、処理工程が行われる間に基板の温度分布を獲得することができるだけでなく、直径方向に配置されたガス噴射部を用いて基板に対する処理工程の安定性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る基板処理装置の概略的な側断面図である。
図2】本発明に係る基板処理装置におけるガス噴射部の実施例を示す概略的な平面図である。
図3】本発明に係る基板処理装置におけるガス噴射部の実施例を示す概略的な平面図である。
図4】本発明に係る基板処理装置における測定孔を介して、基板の温度を測定する過程を示す概念的な平面図である。
図5】本発明に係る基板処理装置において、測定部が配置される測定位置の実施例を示す概念的な平面図である。
図6】本発明に係る基板処理装置において、測定部が配置される測定位置の実施例を示す概念的な平面図である。
図7】本発明に係る基板処理装置において、測定部が配置される測定位置の実施例を示す概念的な平面図である。
図8】本発明に係る基板処理装置において、測定部が配置される測定位置の実施例を示す概念的な平面図である。
図9】本発明に係る基板処理装置において、測定孔がガス噴射部に形成された実施例を示す概念的な平面図である。
図10】本発明に係る基板処理装置において、測定孔がガス噴射部に形成された実施例を示す概念的な平面図である。
図11】本発明に係る基板処理装置の概略的なブロック図である。
図12】本発明に係る基板処理装置において、変換モジュールが非円形の検出イメージを円形の検出イメージに変換するために用いる要素を説明するための概念図である。
図13】非円形の検出イメージに対する一例を示す図である。
図14】円形の検出イメージに対する一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本発明に係る基板処理装置の実施例を添付の図を参照して詳細に説明する。本発明に係る基板処理装置の噴射モジュールは、本発明に係る基板処理装置に含まれ得るので、本発明に係る基板処理装置の実施例を説明しながら一緒に説明する。一方、図1は、図5図8に示す測定線を断面線として示す側断面図である。
【0015】
図1を参照すると、本発明に係る基板処理装置1は、基板100に対して処理工程を行うものである。基板100は、ガラス基板、シリコン基板、メタル基板などであり得る。本発明に係る基板処理装置1は、前記基板100に薄膜を蒸着する蒸着工程、前記基板100に蒸着された薄膜の一部を除去するエッチング工程等のような処理工程を行うことができる。以下では、本発明に係る基板処理装置1が、上記蒸着工程を行う実施例を基準にして説明するが、これから本発明に係る基板処理装置1が、上記エッチング工程のように異なる処理工程を行う実施例を導出することは、本発明が属する技術分野に属する当業者には自明であろう。
【0016】
本発明に係る基板処理装置1は、基板支持部2、蓋3、ガス噴射部4、及び測定部5を含むことができる。
【0017】
図1を参照すると、前記基板支持部2は、基板100を支持するものである。基板支持部2は、前記処理工程が行われる処理空間を提供するチャンバ1aの内部に結合することができる。前記処理空間は、前記基板支持部2と前記蓋3の間に配置することができる。前記チャンバ1aには、基板出入口(未図示)を結合することができる。前記基板100は、ロード装置(未図示)によって、前記基板出入口を通過してチャンバ1aの内部に搬入され得る。前記処理工程が完了すると、前記基板100は、アンロード装置(未図示)によって、前記基板出入口を通過して前記チャンバ1aの外部に搬出され得る。前記チャンバ1aには、前記処理空間に存在するガス等を外部に排気させるための排気部1bを結合することができる。
【0018】
前記基板支持部2は、回転軸2aを中心に回転することができる。前記基板支持部2が前記回転軸2aを中心に回転することによって、前記基板支持部2に支持された基板100が、前記回転軸2aを中心に回転しながら前記ガス噴射部4の下側を通過するようになる。この過程で、前記ガス噴射部4が噴射した処理ガスにより、前記基板100に対する処理工程を行うことができる。前記基板支持部2は、少なくとも1つの基板100を支持することができる。前記基板支持部2が複数の基板100を支持する場合、前記基板100は、前記回転軸2aを中心として互いに離隔するように配置することができる。前記基板支持部2には、回転力を提供する回転装置(未図示)を結合することができる。
【0019】
図1図3を参照すると、前記蓋3は、前記チャンバ1aの上部を覆うものである。前記蓋3は、前記基板支持部2から上側に離隔して配置することができる。図2図3には、前記蓋3が六角形構造で形成されことが示されているが、これに限定されず、前記蓋3は、八角形等の多角形構造、円筒形構造、又は楕円形構造等で形成することもできる。前記チャンバ1aは、前記蓋3に対応する形態で形成することができる。
【0020】
図1図3を参照すると、前記ガス噴射部4は、前記基板支持部2に向けて処理ガスを噴射するものである。前記ガス噴射部4は、前記蓋3に結合することができる。図に示していないが、前記ガス噴射部4は、前記蓋3と前記基板支持部2の間に配置されるように前記チャンバ1aに結合することもできる。
【0021】
前記ガス噴射部4は、第1ガスを噴射する第1ガス噴射モジュール41、および第2ガスを噴射する第2ガス噴射モジュール42を含むことができる。前記第1ガスはソースガス(Source Gas)であり、前記第2ガスは反応ガス(Reactant Gas)であり得る。前記第1ガス噴射モジュール41と前記第2ガス噴射モジュール42は、前記回転軸2aを中心として互いに離隔して配置され得る。これにより、前記基板支持部2が前記回転軸2aを中心に回転すると、前記基板100が前記回転軸2aを中心に回転しながら前記第1ガス噴射モジュール41の下側と、前記第2ガス噴射モジュール42の下側を順に通過するようになる。これにより、前記第1ガスと前記第2ガスを用いて前記基板100に対する処理工程を行うことができる。前記ガス噴射部4は、前記第1ガス噴射モジュール41を複数含むこともできる。前記ガス噴射部4は、前記第2ガス噴射モジュール42を複数含むこともできる。
【0022】
前記ガス噴射部4は、パージガスを噴射するパージガス噴射モジュール43を含むことができる。前記パージガス噴射モジュール43は、前記パージガスを噴射することによって、前記第1ガスが噴射された第1領域と前記第2ガスが噴射された第2領域を区画することができる。これにより、前記パージガス噴射モジュール43は、前記第1領域と前記第2領域の間で前記第1ガスと前記第2ガスが互いに混合することを防止することができる。前記基板支持部2が、前記回転軸2aを中心に回転すると、前記基板100が前記回転軸2aを中心に回転しながら前記パージガス噴射モジュール43の下側を通過するようになる。この過程で、前記基板100上に残っている残留ガスを前記パージガスによってパージすることもできる。図2に示すように、前記パージガス噴射モジュール43は、前記第1ガス噴射モジュール41と第2ガス噴射モジュール42の間を横切るダンベル形態で形成することができる。図3に示すように、前記パージガス噴射モジュール43は、ワイ(Y)字形態に形成することもできる。図に示していないが、前記パージガス噴射モジュール43は、前記第1ガス噴射モジュール41の数、前記第2ガス噴射モジュール42の数などによって、様々な形態で形成することができる。前記ガス噴射部4は、前記パージガス噴射モジュール43を複数含むこともできる。
【0023】
図1図8を参照すると、前記ガス噴射部4は、前記基板支持部2の回転軸2aを基準とする直径方向の上側に配置され、処理ガスを噴射することができる。前記直径方向は、前記回転軸2aを通り過ぎる方向を意味する。例えば、図5図8に示すように、前記回転軸2aを通る直径線(RL)のそれぞれが、直径方向に配置されたものであり得る。図5図8には、前記回転軸2aを中心として放射方向に延長された4本の直径線(RL)のみが示されているが、これに限定されず、前記回転軸2aを中心として放射方向に延長される全ての直径線(RL)が、前記直径方向に配置されたものであり得る。
【0024】
図1図8を参照すると、前記測定部5は、前記基板支持部2に支持された基板100の温度を測定するものである。前記測定部5は、前記基板支持部2の温度を測定することもできる。この場合、前記基板支持部2の温度は、前記基板100によって覆われていない前記基板支持部2の部分と前記基板100の温度を含むものである。以下において、前記基板支持部2の温度を測定することは、前記基板100によって遮られていない前記基板支持部2の部分と前記基板100の温度を含むものと理解しなければならない。前記測定部5は、測定位置に配置することができる。測定位置は、前記直径方向から離隔した位置に、前記直径方向に対して平行または所定の角度を有する方向に傾斜して配置された位置を意味する。例えば、図5図7に示すように、測定位置は、前記直径線(RL)から離隔するとともに、前記直径線(RL)に対して平行に配置された測定線(AL)上に配置することができる。図8に示すように、前記測定位置は、前記直径線(RL)から離隔するとともに、前記直径線(RL)に対して所定の角度を有する方向に傾斜して配置された測定線(AL)上に配置することができる。これによって、本発明に係る基板処理装置1は、前記ガス噴射部4が、前記直径方向に配置された状態を維持することができながら、前記測定部5が前記ガス噴射部4に対する干渉を減少させることができる位置で、前記基板100の温度を測定することができるように具現される。前記基板支持部2は、前記基板100が、前記ガス噴射部4の下側を通過するように回転する過程で、前記基板100が前記測定部5の下側を通過するように回転することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記直径方向に配置されたガス噴射部4を用いて、前記基板100に対する処理工程の安定性を確保することができるだけでなく、前記測定位置に配置された測定部5を用いて、前記基板100の温度または前記基板支持部2の温度を測定することにより、前記処理工程が行われる間に前記基板100の温度分布を獲得することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記測定部5を用いて獲得した前記前記基板100の温度分布によって工程条件を変更することが可能であるので、前記処理工程が完了した基板の品質に対する均一性を向上させることができる。
【0025】
ここで、前記測定部5が前記直径方向から離隔するとともに、前記直径方向に対して所定の角度を有する方向に傾斜して配置された場合、所定の角度は、図8に示すように前記直径線(RL)から離隔して平行に配置された離隔線(SL)を基準に傾斜した傾斜角(ALA)を意味することができる。前記傾斜角度(ALA)は、0度より大きく45度以下であり得る。前記傾斜角度(ALA)が45度を超える場合、前記測定部5は、前記基板100全体の温度を測定するための長さが過度に増加することがあるので、本発明に係る基板処理装置1は、前記傾斜角度(ALA)を45度以下になるように具現することができる。
【0026】
前記測定部5は、複数の直径線(RL)の中のいずれか1つの直径線(RL)から離隔した測定位置で、前記直径方向に対して平行または所定の角度を有する方向に傾斜して配置され、前記支持部2に支持された前記基板100または前記基板支持部2の温度を測定することができる。図5には、前記測定部5が対角線に配置された直径線(RL)から離隔するとともに、該当直径線(RL)に対して平行な測定線(AL)上に配置されたことが示されている。図6及び図7には、前記測定部5が水平に配置された直径線(RL)から離隔するとともに、該当直径線(RL)に対して平行な測定線(AL)上に配置されたことが示されている。図8には、前記測定部5が水平に配置された直径線(RL)から離隔するとともに、該当直径線(RL)に対して所定の角度で傾いた測定線(AL)上に配置されたことが示されている。しかしながら、このような実施例に限定されず、前記測定部5は、前記ガス噴射部4に対する干渉を減少させることができながら、前記基板100または前記基板支持部2の温度を測定することができる多様な場所に配置することができる。この場合、前記測定部5は、前記基板支持部2の回転によって、前記基板100が回転する回転経路の上側に配置することができる。
【0027】
前記測定部5は、測定機構51および測定孔52を含むことができる。
【0028】
前記測定機構51は、前記基板100の温度または前記基板支持部2の温度を測定して温度データを獲得するものである。前記基板支持部2は、前記基板100が前記測定機構51の下側を通過するように前記回転軸2aを中心に回転することができる。これにより、前記測定機構51は、前記測定孔52の下側を通過する前記基板100の温度または前記測定孔52の下側を通過する前記基板支持部2の温度を測定し、温度データを獲得することができる。この場合、前記測定機構51は、前記基板100の部分または前記基板支持部2の部分に対する温度データを順に獲得することによって、前記基板100全体または前記基板支持部2全体に対する温度分布を獲得することができる。したがって、前記測定機構51は、前記処理工程が行われる間に前記基板100の温度分布を獲得することができる。前記測定機構51は、赤外線(IR、Infrared Ray)を用いて温度を測定するラインスキャナ(Line Scanner)であり得る。
【0029】
前記測定機構51は、前記測定孔52の下側を通過する前記基板100の温度または前記測定孔52の下側を通過する前記基板支持部2の温度を測定することができる。これにより、前記測定機構51が処理空間の外側に配置されても、前記測定孔52を介して処理空間の内側に位置する前記基板100の温度または前記基板支持部2の温度を測定することができる。前記測定機構51は、前記測定孔52の上側に配置することができる。
【0030】
前記測定孔52は、前記直径方向から離隔した測定位置に配置することができる。これによって、前記測定孔52は、前記ガス噴射部4に対する干渉が減少するように配置することができる。前記測定機構51が、前記測定孔52の上側に配置されるので、前記測定機構51も前記ガス噴射部4に対する干渉が減少するように配置することができる。
【0031】
前記測定孔52は、前記直径方向から離隔した測定位置で、直径方向に対して平行または所定の角度を有する方向に傾斜して配置することができる。これにより、前記測定機構51は、前記測定孔52を介して、前記測定孔52の下側を通過する前記基板100の部分または前記基板支持部2の部分に対する温度データを順に獲得することにより、前記基板100全体に対する温度分布を獲得することができる。この場合、前記測定孔52は、前記直径方向に対して平行に延長した方向に、前記基板100の直径と比較して長い長さに形成することができる。すなわち、前記測定孔52は、前記測定線(AL)に沿って前記基板100の直径と比較して長い長さに形成することができる。前記測定孔52は、前記基板100が前記回転軸2aを中心に回転する方向を基準にして、前記基板100の直径と比較して短い長さに形成することができる。前記測定孔52は、全体として長方形のスリット形態、前記直径方向に対して平行に延長した長孔形態などで形成することができる。
【0032】
図1図9を参照すると、前記測定孔52は、前記ガス噴射部4に形成することができる。前記測定孔52は、前記ガス噴射部4が有する噴射モジュール40(図9に示す)の中の少なくとも1つに形成することができる。前記噴射モジュール40は、前記第1ガス噴射モジュール41、前記第2ガス噴射モジュール42、および前記パージガス噴射モジュール43の中の少なくとも1つであり得る。前記測定孔52が形成された前記噴射モジュール40は、本発明に係る基板処理装置の噴射モジュールに該当し得る。
【0033】
前記噴射モジュール40は、噴射本体40aおよび複数の噴射孔40bを含むことができる。
【0034】
前記噴射本体40aは、前記基板支持部2の上側に配置されるものである。前記噴射本体40aは、前記蓋3に結合することができる。前記噴射本体40aは、処理ガス供給部(未図示)に連結することができる。
【0035】
前記噴射孔40bは、前記噴射本体40aに形成することができる。前記処理ガス供給部が供給した処理ガスは、前記噴射本体40aの内部に沿って流動して、前記噴射孔40bを介して前記基板支持部2の方に噴射することができる。前記噴射孔40bは、互いに離隔した位置に配置することができる。これにより、前記処理ガスを噴射孔40bを介して前記基板100の互いに異なる部分に噴射することができる。
【0036】
この場合、前記測定孔52は、前記噴射孔40bから離隔した位置で前記噴射本体40aを貫通して形成することができる。前記測定孔52は、前記噴射孔40bの中で前記直径方向に沿って平行に配置された噴射孔40bから離隔するとともに、前記直径方向に対して平行または所定の角度を有する方向に傾斜して配置することができる。これにより、前記測定孔52は、前記噴射孔40bに対する干渉が減少するように配置されながら、前記測定機構51が、前記基板100の部分または前記基板支持部2の部分に対する温度データを順に獲得して、前記基板100全体に対する温度分布を獲得することができるように具現される。前記直径方向に沿って平行に配置された噴射孔40bは、図9に示すように、前記直径線(RL)上に配置された噴射孔40bを意味する。
【0037】
前記測定孔52は、前記基板支持部2に支持された基板100が、前記回転軸2aを中心に回転する方向を基準として、前記噴射本体40aの一側と前記噴射本体40aの他側のそれぞれから、互いに異なる距離に離隔した位置に形成することができる。すなわち、前記測定孔52は、前記噴射本体40aの方側と前記噴射本体40aの他側の中のいずれか一方に偏った位置に形成することができる。これにより、前記測定孔52は、前記噴射孔40bに対する干渉が減少するように配置することができる。一方、前記直径線(RL)上に配置された噴射孔40bと前記測定孔52の間には、前記噴射孔40bをさらに配置することもできる。
【0038】
図1および図10を参照すると、前記測定孔52は、前記パージガス噴射モジュール43に形成することができる。この場合、前記測定孔52が、前記第1ガス噴射モジュール41または第2ガス噴射モジュール42に形成された第1実施例と対比するとき、前記測定孔52が、前記パージガス噴射モジュール43に形成された第2実施例には、前記測定孔52による前記処理工程へ及ぼす影響をさらに減少させることができる。前記第1ガス噴射モジュール41と前記第2ガス噴射モジュール42が噴射するガスは、前記処理工程に直接関与するものであるが、前記パージガス噴射モジュール43が噴射するパージガスは、前記処理工程に直接関与するものではないからである。例えば、前記第1ガス噴射モジュール41と前記第2ガス噴射モジュール42がソースガスと反応ガスを噴射する場合、ソースガスと反応ガスは、前記前記基板100に対する蒸着工程に直接に関与するものであるが、前記パージガス噴射モジュール43が噴射するパージガスは、前記蒸着工程に直接に関与するものではない。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記測定孔52が前記パージガス噴射モジュール43に形成されるように具現されることにより、前記処理工程に対する安定性を向上させることができ、前記処理工程が完成した基板の品質を向上させることができる。
【0039】
前記測定孔52は、前記パージガス噴射モジュール43が有するパージガス噴射本体430を貫通して形成することができる。前記測定機構51は、前記パージガス噴射モジュール43の上側に配置することができる。前記測定機構51は、前記測定孔52の上側に配置され、前記測定孔52を介して前記基板100の温度を測定することができる。
【0040】
前記測定孔52は、前記パージガス噴射モジュール43が有する複数のパージ噴射孔431の中で、前記直径方向に沿って平行に配置されたパージ噴射孔431から離隔するとともに、前記直径方向に対して平行に配置することができる。図に示していないが、前記測定孔52は、前記パージガス噴射モジュール43が有する複数のパージ噴射孔431の中で、前記直径方向に沿って平行に配置されたパージ噴射孔431から離隔するとともに、前記直径方向に対して所定の角度を有する方向に傾斜して配置することもできる。これにより、前記測定孔52は、前記パージ噴射孔431に対する干渉が減少するように配置されながら、前記測定機構51が前記基板100の部分または前記基板支持部2の部分に対する温度データを順に獲得して、前記基板100全体に対する温度分布を獲得することができるように具現される。前記直径方向に沿って平行に配置されたパージ噴射孔431は、図10に示すように、前記直径線(RL)上に配置されたパージ噴射孔431を意味する。
【0041】
図に示していないが、前記測定孔52は、前記蓋3に形成することもできる。この場合、前記測定機構51は、前記蓋3の上側で前記測定孔52に対応する位置に配置することができる。前記測定孔52は、前記蓋3を貫通するように形成することができる。この場合、前記測定孔52は、前記蓋3に前記ガス噴射部4が配置されない部分に形成することができる。
【0042】
図に示していないが、本発明に係る基板処理装置1は、前記測定孔52を覆うように配置された透明窓を含むこともできる。前記測定機構51は、前記透明窓と前記測定孔52を介して、前記基板100の温度または前記基板支持部2の温度を測定することができる。前記処理空間の内部が、真空の状態で前記処理工程が行われる場合、前記透明窓は、前記測定孔52を覆うように配置することで、前記処理空間の内部を真空状態に維持することができる。
【0043】
図1図14を参照すると、本発明に係る基板処理装置1は、検出部6を含むことができる。
【0044】
検出部6は、前記測定機構51が獲得した温度データを用いて、前記基板100の温度分布を検出するものである。前記測定機構51が獲得した温度データは、前記基板100の地点別の温度からなり得る。前記検出部6は、前記測定機構51が獲得した温度データを複数用いて、前記基板100全体に対する温度分布を熱画像イメージとして生成することができる。熱画像イメージには、前記基板100の地点別の温度を対応する色彩で表示することができる。色彩による温度は、ルックアップテーブル形態の貯蔵データで具現され、前記検出部6に予め貯蔵することができる。前記測定機構51が、前記基板支持部2の温度を測定して温度データを獲得した場合、前記検出部6は、当該温度データから前記前記基板100に対する温度データを抽出した後に、抽出した温度データを用いて前記基板100の温度分布を検出することができる。
【0045】
前記検出部6は、生成モジュール61および変換モジュール62を含むことができる。
【0046】
前記生成モジュール61は、前記測定機構51が獲得した温度データを複数用いて前記基板100の温度分布を示す非円形の検出イメージを生成するものである。前記非円形の検出イメージは、前記基板100の地点別の温度が色彩で表された熱画像イメージで具現することができる。前記生成モジュール61は、前記測定機構51が獲得した温度データから、前記基板100の地点別の温度を確認し、前期基板100の地点別の温度と前記貯蔵データをマッチングすることにより、前記基板100の温度分布が色彩で表現された前記非円形の検出イメージを生成することができる。前記非円形の検出イメージは、円形ではない形態で、例えば図13に示すように楕円形の検出イメージとして生成することができる。前記基板100が円形であっても、前記非円形の検出イメージが生成される理由は、前記基板100が前記回転軸2aを中心に回転する過程で、前記測定機構51が前記基板100の温度または前記基板支持部2の温度を測定して温度データを獲得するだけでなく、前記測定機構51が前記直径方向から離隔した前記測定位置で前記基板100の温度を測定して、前記温度データを獲得するためである。一方、前記測定機構51が獲得した温度データは、有線通信、無線通信などを介して、前記生成モジュール61に提供することができる。
【0047】
前記生成モジュール61は、前記温度データの獲得に用いられた前記測定機構51の測定時間と前記基板支持部2の回転速度を用いて、前記基板100の1回転に該当する温度分布を表す前記非円形の検出イメージを生成することができる。従って、複数の前記基板100が前記基板支持部2に載置され、前記回転軸2aを中心に複数回にわたって360度回転する過程において、前記温度データが獲得された場合には、前記生成モジュール61は、前記温度データの内、同じ基板100の同一周回時における温度データの部分群から、前記非円形の検出イメージを生成することができる。
【0048】
前記変換モジュール62は、前記非円形の検出イメージを前記基板100に対応する円形の検出イメージに変換するものである。例えば、前記変換モジュール62は、図13に示す前記非円形の検出イメージを、図14に示す前記円形の検出イメージに変換することができる。これにより、作業者は、前記円形の検出イメージに温度によって色彩で区別できるように表示された温度分布を用いて、前記基板100の温度分布を確認することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、作業者に前記基板100に対応する前記円形の検出イメージを提供することにより、前記基板100の温度分布を確認する作業の容易性を向上させることができる。図に示していないが、前記変換モジュール62は、前記円形の検出イメージを表示装置(未図示)に提供することができる。一方、前記非円形の検出イメージは、前記生成モジュール61から有線通信、無線通信などを介して変換モジュール62に提供することができる。
【0049】
前記変換モジュール62が、前記非円形の検出イメージを前記円形の検出イメージに変換する過程で、前記変換モジュール62は、前記基板100が前記回転軸2aを中心に回転する過程で、前記測定機構51が前記基板100の温度または前記基板支持部2の温度を測定して温度データを獲得したことと、前記測定機構51が前記直径方向から離隔した前記測定位置で、前記基板100の温度または前記基板支持部2の温度を測定して温度データを獲得したことを考慮することができる。
【0050】
このために、前記変換モジュール62は、前記基板支持部2の回転速度、最短離隔距離(SD)、内側夾角(IIA)、外側夾角(OIA)、及び中間夾角(MIA)の中の少なくとも一つを利用して、前記基板100の地点別の座標を算出した後、算出された座標によって前記非円形の検出イメージを前記円形の検出イメージに変換することができる。
【0051】
前記最短離隔距離(SD)は、前記測定孔52が、前記直径方向から離隔した距離の中で最も短い距離を意味する。例えば、前記最短離隔距離(SD)は、前記直径線(RL)と前記測定孔52が互いに直線で離隔した距離を意味することができる。前記直径線(RL)は、前記直径方向に沿って延長した仮想の線を意味することができる。
【0052】
前記内側夾角(IIA)は、内側連結線(IL)および前記直径線(RL)の間の夾角(Included Angle)を意味する。前記内側連結線(IL)は、前記測定孔52の内側端52aと前記回転軸2aを結ぶ仮想的な連結線を意味する。前記内側端52aは、前記回転軸2aの方に向かう前記測定孔52の部分を意味する。前記最短離隔距離(SD)に対して平行な方向を基準として、前記内側連結線(IL)は、内側端52aの中間地点と前記回転軸2aを結ぶ仮想の連結線であり得る。
【0053】
前記外側夾角(OIA)は、外側連結線(OL)および前記直径線(RL)の間の夾角を意味する。前記外側連結線(OL)は、前記測定孔52の外側端52bと前記回転軸2aとを結ぶ仮想の連結線を意味する。前記外側端部52bと前記内側端52aは、互いに向かい合う前記測定孔52の部分を意味する。前記最短離隔距離(SD)に対して平行な方向を基準として、前記外側連結線(OL)は、前記外側端52bの中間地点と前記回転軸2aを結ぶ仮想の連結線であり得る。
【0054】
前記中間夾角(MIA)は、中間連結線(ML)および前記直径線(RL)の間の夾角を意味する。前記中間連結線(ML)は、前記測定孔52の中間端52cと前記回転軸2aを結ぶ仮想の連結線を意味する。前記中間端52cは、前記内側端52aと前記外側端52bのそれぞれから同じ距離で離隔した前記測定孔52の部分を意味する。前記最短離隔距離(SD)に対して平行な方向を基準として、前記中間連結線(ML)は、中間端52cの中間地点と前記回転軸2aを結ぶ仮想の連結線であり得る。
【0055】
このように、前記変換モジュール62は、前記基板支持部2の回転速度、前記最短離隔距離(SD)、前記内側夾角(IIA)、前記外側夾角(OIA)、及び前記中間夾角(MIA)の中で、少なくとも1つを用いて前記基板100の地点別の座標を算出した後、算出された座標によって前記非円形の検出イメージを前記円形の検出イメージに変換することができる。この場合、前記基板100の地点別の座標は、実際の基板100を基準とする絶対座標に該当することができる。前記基板100の地点別の座標が算出されると、前記変換モジュール62は、絶対座標に合わせて前記基板100の地点別の温度を移動させることにより、前記非円形の検出イメージを前記円形の検出イメージに変換することができる。
【0056】
図1及び図11を参照すると、本発明に係る基板処理装置1は、前記検出部6が検出した前記基板100の温度分布を、前記処理工程対する工程条件に反映するように具現することができる。この場合、本発明に係る基板処理装置1は、温度調整部7を含むことができる。
【0057】
前記温度調節部7は、前記基板支持部2に安着した前記基板100の温度を調整するものである。前記温度調節部7は、前記基板支持部2の温度を調整することにより、前記基板支持部2を介して、前記基板100の温度を調整することができる。この場合、前記温度調節部7は、前記基板支持部2の内部に設置することができる。図に示していないが、前記温度調節部7は、電気を用いて前記基板100の温度を調整するように具現することができる。この場合、前記温度調節部7は、伝熱ヒータで具現することができる。図に示していないが、前記温度調整部7は、温度調整用流体を用いて、前記基板100の温度を調整するように具現することもできる。この場合、前記温度調節部7は、前記基板支持部2の内部に設置された管路、前記管路に温度調節用流体を供給するポンプ、及び前記ポンプが前記管路に供給する温度調節用流体の温度を調節する調整ユニットを含むことができる。
【0058】
前記温度調節部7は、前記検出部6が検出した前記基板100の温度分布を用いて、前記基板支持部2に支持された基板100の温度を所定の処理温度に調整することができる。既設定された処理温度は、前記処理工程の種類、前記基板100の種類、薄膜の種類などによって変動することができ、作業者によって予め設定することができる。
【0059】
一方、前記ガス噴射部4は、前記検出部6が検出した前記基板100の温度分布を用いて、前記基板支持部2に支持された前記基板100の温度を処理温度に調整するまで、前記基板支持部2に対するガスの噴射を停止することができる。前記検出部6が検出した前記基板100の温度分布を用いて、前記基板支持部2に支持された基板100の温度が前記処理温度に調節されたことを確認すると、前記ガス噴射部4は、前記基板支持部2に対するガスの噴射を開始することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、処理工程が完了した基板の品質に対する均一性を向上させることができる。
【0060】
以上で説明した本発明は、上述した実施例及び添付の図に限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で種々の置換、変形及び変更が可能であることが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有した者にとっては明らかであろう。
図1
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