(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】排水トラップ
(51)【国際特許分類】
E03C 1/28 20060101AFI20240927BHJP
E03C 1/284 20060101ALI20240927BHJP
E03C 1/12 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
E03C1/28 A
E03C1/284
E03C1/12 Z
(21)【出願番号】P 2024044947
(22)【出願日】2024-03-21
【審査請求日】2024-03-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000119830
【氏名又は名称】因幡電機産業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000157212
【氏名又は名称】丸一株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154726
【氏名又は名称】宮地 正浩
(72)【発明者】
【氏名】末道 洸希
(72)【発明者】
【氏名】永原 徹
(72)【発明者】
【氏名】笹川 知久
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-154165(JP,A)
【文献】特開2006-112154(JP,A)
【文献】特開2010-090690(JP,A)
【文献】実開昭50-151562(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/28
E03C 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水が流入する流入部と排水を排出する排出部とを有する筒状の本体と、
前記流入部と前記排出部とに連通する状態で且つ前記本体との間に空間を形成する状態で前記本体の内側に配設されて、前記流入部から流入する排水を貯留する貯留体とが備えられ、
前記流入部と前記排出部とは、前記本体の側壁部に配設され、
前記貯留体は、前記本体に対して取り付け及び取り外し自在に備えられ
、
前記本体には、外部に開口する開口部が備えられ、
前記開口部を閉塞する閉塞状態と前記開口部を開放する開放状態とに切替自在な蓋体が備えられ、
前記貯留体は、前記開口部を通して前記本体に取り付け及び取り外し自在に備えられている排水トラップ。
【請求項2】
排水が流入する流入部と排水を排出する排出部とを有する筒状の本体と、
前記流入部と前記排出部とに連通する状態で且つ前記本体との間に空間を形成する状態で前記本体の内側に配設されて、前記流入部から流入する排水を貯留する貯留体とが備えられ、
前記流入部と前記排出部とは、前記本体の側壁部に配設され、
前記貯留体は、前記本体に対して取り付け及び取り外し自在に備えられ、
前記本体には、前記貯留体と前記本体との間の空間を前記本体の外部に連通する連通部が備えられている排水トラップ。
【請求項3】
前記貯留体は、パッキンを介して前記本体に水密状態で取り付けられる
請求項1又は2に記載の排水トラップ。
【請求項4】
前記本体には、常閉式の弁部材と封水形成体とが備えられ、
前記封水形成体は、前記本体に取り付けられた前記貯留体に支持される状態で前記本体に取り付け自在で、且つ、前記本体から取り外し自在に備えられ、
前記弁部材は、前記本体に取り付けられた前記封水形成体に支持される状態で前記本体に取り付け自在で、且つ、前記本体から取り外し自在に備えられている請求項1又は2に記載の排水トラップ。
【請求項5】
前記連通部には、空気の通過を許容し且つ水の通過を阻止するフィルターが備えられている請求項
2に記載の排水トラップ。
【請求項6】
前記連通部は、前記本体の側壁部に配設され、
前記連通部の下端部は、上下方向において、前記本体の内側底部と同じ高さ又は前記本体の内側底部よりも下方側に配設されている請求項
5に記載の排水トラップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚染空気や臭気等の逆流を防止する排水トラップに関する。
【背景技術】
【0002】
上記排水トラップとして、空調機のドレン等の排水を通流させる排水経路中に配設されて、排水経路における汚染空気や臭気等の逆流を防止するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の排水トラップでは、排水が流入する流入部と排水を排出する排出部とが側壁部に配設された本体が備えられ、流入部及び排出部が排水経路に接続されている。本体は、有底筒状に形成され、流入部から流入される排水が、本体の内部に貯留される。本体の内部に設定量以上の排水が貯留されると、開弁状態となって排出部に排水を流出させる常閉式の弁部材が備えられている。
【0004】
また、別の排水トラップとしては、流し台の水槽の排水口に配設されるものもある(例えば、特許文献2参照)。第2特許文献の排水トラップでは、上方側が開放された有底筒状の本体が備えられ、本体の上方側開放部が流入部とされ、本体の底部に排出部が配設されている。本体の内側には、流入部から流入される排水を貯留する有底筒状の貯留体が備えられている。貯留体の底部には、本体の排出部に連通する連通管が配設され、その連通管には、貯留体に設定量以上の排水が貯留されると、開弁状態となって排出部に排水を流出させる常閉式の弁部材が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第5810035号公報
【文献】実開昭53-029549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、本体の内部に排水が貯留されるので、埃や異物等の排水汚れが本体の内部に溜まることになり、本体の内部を定期的に清掃することが求められる。しかしながら、本体は、排水経路中に配設されているので、本体を排水経路から取り外すことができず、排水経路中に配設された状態で本体の内部を清掃しなければならず、清掃作業が行い難いものとなっている。例えば、天井裏等に排水経路が配設されている場合には、清掃作業を行うだけのスペースを確保することも難しく、清掃作業が大変手間のかかる作業となる。
【0007】
その点、特許文献2では、本体の内側に配設された貯留体を本体から取り外すことができれば、清掃作業を簡易に行うことができる。しかしながら、特許文献2では、貯留体の底部に連通管が配設されているので、その連通管から排水が漏れないように貯留体を取り外さなければならない。よって、本体からの貯留体の取り外し作業が難しくなり、結局、清掃作業の複雑化を招くことになる。
【0008】
しかも、特許文献2の排水トラップでは、本体の上方側に流入部が配設され、本体の下方側に排出部が配設されているので、通常、水平方向等の横方向に沿って配設される排水経路中に配設する排水トラップとしては適していない。
【0009】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、水平方向等の横方向に沿って配設される排水経路中に配設する排水トラップとして適用することができ、清掃作業の簡素化を図ることができる排水トラップを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1特徴構成は、排水が流入する流入部と排水を排出する排出部とを有する筒状の本体と、
前記流入部と前記排出部とに連通する状態で且つ前記本体との間に空間を形成する状態で前記本体の内側に配設されて、前記流入部から流入する排水を貯留する貯留体とが備えられ、
前記流入部と前記排出部とは、前記本体の側壁部に配設され、
前記貯留体は、前記本体に対して取り付け及び取り外し自在に備えられている点にある。
【0011】
本構成によれば、本体の側壁部に配設された流入部と排出部とを排水経路に接続する状態で排水経路中に本体を配設することができるので、水平方向等の横方向に沿って配設される排水経路中に配設する排水トラップとして適用することができる。貯留体は、本体に対して取り付け及び取り外し自在であるので、貯留体を本体から取り外して、排水経路の配設箇所とは異なる箇所で貯留体の清掃作業を行うことができ、清掃作業の簡素化を図ることができる。しかも、清掃作業だけでなく、他のメンテナンス作業等も、貯留体を本体から外して行うことができるので、作業性の向上を図ることができる。貯留体の清掃作業等が終了すると、本体に貯留体を取り付けることで、本来の機能を有する排水トラップを構成することができる。
【0012】
本発明の第2特徴構成は、前記貯留体は、パッキンを介して前記本体に水密状態で取り付けられる点にある。
【0013】
本構成によれば、貯留体を本体に水密状態で取り付けることができるので、貯留体と本体との間に形成される空間に排水が侵入するのを防止することができる。よって、貯留体と本体との間に形成される空間に排水が侵入してしまい、本体に排水汚れが発生するのを適切に防止することができる。
【0014】
本発明の第3特徴構成は、前記本体には、外部に開口する開口部が備えられ、
前記開口部を閉塞する閉塞状態と前記開口部を開放する開放状態とに切替自在な蓋体が備えられ、
前記貯留体は、前記開口部を通して前記本体に取り付け及び取り外し自在に備えられている点にある。
【0015】
本構成によれば、蓋体を開放状態に切り替えることで、開口部を開放することができるので、貯留体を開口部を通過させて本体の内側に容易に取り付けることができるとともに、貯留体を開口部を通過させて本体の内側から容易に取り外すことができる。よって、貯留体の取り付け作業及び取り外し作業の簡素化を図ることができる。
【0016】
本発明の第4特徴構成は、前記本体には、常閉式の弁部材と封水形成体とが備えられ、
前記封水形成体は、前記本体に取り付けられた前記貯留体に支持される状態で前記本体に取り付け自在で、且つ、前記本体から取り外し自在に備えられ、
前記弁部材は、前記本体に取り付けられた前記封水形成体に支持される状態で前記本体に取り付け自在で、且つ、前記本体から取り外し自在に備えられている点にある。
【0017】
本構成によれば、常閉式の弁部材を備えることで、設定量以上の排水が貯留されたときだけ、開弁状態となって排出部に排水を流出させるので、排水の流出を許容しながら、通常は弁部材にて汚染空気や臭気等の逆流を防止することができる。常閉式の弁部材に加えて、封水形成体が備えられているので、貯留体に貯留される排水にて封水部を形成することができ、汚染空気や臭気等の逆流を適切に防止することができる。
【0018】
封水形成体は、本体に取り付けられた貯留体に支持される状態で本体に取り付け自在であるので、先に本体に取り付けられた貯留体を支持体として利用しながら、本体に取り付けることができる。弁部材は、本体に取り付けられた封水形成体に支持される状態で本体に取り付け自在であるので、先に本体に取り付けられた封水形成体を支持体として利用しながら、本体に取り付けることができる。このように、本体に対して、貯留体、封水形成体、弁部材の順に取り付けながら、先に取り付けた部材を支持体として利用しながら、各部材を取り付けることができる。よって、各部材を支持する支持体等を別途備える必要もなく、取付構成の簡素化を図りながら、各部材を適切に取り付けることができる。
【0019】
しかも、貯留体に加えて、弁部材及び封水形成体についても、本体から取り外し自在であるので、各部材を本体から取り外して、排水経路の配設箇所とは異なる箇所で清掃作業を行うことができ、清掃作業の簡素化を図ることができる。
【0020】
本発明の第5特徴構成は、前記本体には、前記貯留体と前記本体との間の空間を前記本体の外部に連通する連通部が備えられている点にある。
【0021】
例えば、貯留体と本体との間の空間が密閉空間であると、本体の内圧の変化等によって、本体と貯留体とが密着してしまい、本体から貯留体を外し難くなることがある。そこで、本構成によれば、貯留体と本体との間の空間を本体の外部に連通する連通部を備えることで、貯留体と本体との間の空間を密閉空間としていない。よって、本体の内圧の変化等が生じても、連通部を通して本体の外部に空気等を排出して、本体と貯留体とが密着してしまう等の弊害が生じるのを防止でき、本体からの貯留体の取り外しを簡易に行うことができる。
【0022】
貯留体を本体に取り付けるときにも、貯留体と本体との間の空間が密閉空間であると、その空間の空気を圧縮しながら、貯留体を本体に取り付けなければならず、本体への貯留体の取り付けが行い難いものとなる。よって、貯留体と本体との間の空間を本体の外部に連通する連通部を備え、貯留体と本体との間の空間を密閉空間としないことで、本体への貯留体の取り付けも容易に行うことができる。
【0023】
本発明の第6特徴構成は、前記連通部には、空気の通過を許容し且つ水の通過を阻止するフィルターが備えられている点にある。
【0024】
何らかの要因によって、貯留体と本体との間に形成された空間に排水が侵入すると、その排水が連通部を通して本体の外部に流出してしまい、本体の外部に排水汚れ等が生じる可能性がある。そこで、本構成によれば、連通部には、空気の通過を許容し且つ水の通過を阻止するフィルターが備えられている。これにより、貯留体と本体との間に形成された空間に排水が侵入したとしても、排水が連通部を通して本体の外部に流出するのを防止することができ、本体の外部に排水汚れ等が生じるのを的確に防止することができる。
【0025】
本発明の第7特徴構成は、前記連通部は、前記本体の側壁部に配設され、
前記連通部の下端部は、上下方向において、前記本体の内側底部と同じ高さ又は前記本体の内側底部よりも下方側に配設されている点にある。
【0026】
第6特徴構成で述べた如く、何らかの要因によって、貯留体と本体との間に形成された空間に排水が侵入しても、フィルターによって排水が連通部を通して本体の外部に流出するのを防止することができる。しかしながら、このときには、本体の内側底部に排水が滞留してしまう可能性があるので、その排水を除去する等の清掃作業を行うことが求められる。
【0027】
そこで、本構成によれば、連通部を本体の側壁部に配設し、連通部の下端部を、上下方向において、本体の内側底部と同じ高さ又は本体の内側底部よりも下方側に配設している。これにより、本体の内側底部に滞留した排水を、本体の内側底部と同じ高さ又は本体の内側底部よりも下方側の連通部の下端部側に容易に移動させることができるので、例えば、連通部に備えられたフィルターを取り外して、本体の内側底部に滞留した排水を連通部を通して本体の外部に容易に排出させることができ、排水を除去する等の清掃作業を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】排水経路中に配設された排水トラップの斜視図
【
図2】流入部と排出部との対向方向に対して直交する方向から見た排水トラップの断面図
【
図3】排水トラップにおける各部材を分解した分解斜視図
【
図4】流入部と排出部との対向方向から見た排水トラップの断面図
【
図5】第2実施形態における流入部と排出部との対向方向から見た排水トラップの断面図
【
図6】第3実施形態における流入部と排出部との対向方向に対して直交する方向から見た排水トラップの断面図
【
図8】流入部と排出部との対向方向に対して直交する方向から見た第4実施形態の排水トラップの断面図
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明に係る排水トラップの実施形態について図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この排水トラップ1は、
図1に示すように、空調機のドレン等の排水を通流させる排水経路2中に配設されており、排水経路2における汚染空気や臭気等の逆流を防止するためのものである。
【0030】
(本体)
排水トラップ1は、
図1及び
図2に示すように、排水Aが流入する流入部3と排水Aを排出する排出部4とを有する本体5が備えられている。本体5は、有底円筒状に形成されており、
図3に示すように、その上方側が開放された開口部51となっている。流入部3と排出部4とは、
図2に示すように、排水Aを流通させる管状に形成され、本体5の側壁部52に水平方向に延びる姿勢で備えられている。流入部3と排出部4との配設位置については、流入部3と排出部4とが対向する位置に配設されている。
【0031】
本体5は、
図2に示すように、上下方向で上端側部位53が最も拡径された部位であり、その上端側部位53の外壁部に本体側ネジ部54が形成されている。上端側部位53の下方側に流入部3と排出部4とが配設されている。流入部3と排出部4との配設箇所よりも下方側は、上端側部位53よりも縮径された第1縮径部位55となっており、その第1縮径部位55よりも下方側は、第1縮径部位55よりも縮径された第2縮径部位56となっている。
【0032】
本体5には、
図2及び
図3に示すように、流入部3から流入する排水Aを貯留する貯留体6と、常閉式の弁部材7と、貯留体6に貯留される排水Aにて封水部81を形成するための封水形成体8と、本体5の上方側の開口部51を閉塞する蓋体9とが備えられている。貯留体6、弁部材7及び封水形成体8の夫々は、本体5に対して取り付け及び取り外し自在に備えられている。蓋体9は、本体5の開口部51を閉塞する閉塞状態と本体5の開口部51を開放する開放状態とに切替自在に構成されている。
【0033】
(貯留体)
貯留体6は、本体5と同様に、
図2及び
図3に示すように、有底円筒状に形成され、
図2に示すように、流入部3と排出部4とに連通する状態で本体5の内壁部11及び内側底部12との間に空間100を形成して本体5の内側に配設されている。貯留体6は、下方側に膨出されて排水Aを貯留する有底円筒状の貯留部位61と、貯留部位61の上端部位において周方向の全周に亘って外方側に延設された接続部位62とが備えられている。
【0034】
貯留体6の接続部位62の外径は、本体5の上端側部位53の内径よりも小さく、且つ、本体5の第1縮径部位55の内径と同等又は少し小さく形成されている。これにより、貯留体6は、本体5の上方側の開口部51を通して、本体5の外部から内側に移動自在で、且つ、本体5の内側から本体5の外部に移動自在に構成されている。
【0035】
本体5に対する貯留体6の取付位置は、
図2に示すように、本体5の第1縮径部位55に形成された凸状の本体側嵌合部57と、貯留体6の接続部位62に形成された凹状の貯留体側嵌合部63とが嵌合接続される位置となっている。
【0036】
本体側嵌合部57と貯留体側嵌合部63とが嵌合接続される箇所よりも上方側には、
図2に示すように、環状の第1パッキンP1(例えば、Oリングや別形状のパッキンを適用可能である)が配設されている。貯留体6は、第1パッキンP1を介して本体5に水密状態で取り付けられている。これにより、本体5の内壁部11及び内側底部12と貯留体6との間に形成される空間100に排水A等が侵入して、本体5の内側底部12に排水A等が滞留するのを防止することができ、本体5の内壁部11及び内側底部12に汚れが付着するのを防止できる。
【0037】
図3に示すように、貯留体6の接続部位62に形成された貯留体側嵌合部63は、周方向に間隔を隔てて複数配設されている。それに対して、図示は省略するが、本体5の本体側嵌合部57も、周方向に間隔を隔てて複数配設されている。これにより、本体側嵌合部57と貯留体側嵌合部63とが嵌合接続される箇所は、周方向において間隔を隔てて複数備えられている。よって、本体5に対して貯留体6を周方向に回転させる回転操作を行うことで、周方向で本体側嵌合部57と貯留体側嵌合部63とを合致する位置に配置させて、本体側嵌合部57と貯留体側嵌合部63とを嵌合接続させている。
【0038】
貯留体側嵌合部63は、
図3に示すように、周方向に間隔を隔てて複数配設されているので、周方向で貯留体側嵌合部63同士の間が、嵌合部不存在部64となる。そこで、周方向で嵌合部不存在部64と本体側嵌合部57とを合致させる位置に配置させた上下移動許容位置では、貯留体側嵌合部63と本体側嵌合部57とが干渉せずに、本体5に対して貯留体6を下方側に移動させたり、本体5に対して貯留体6を上方側に移動させることができる。
【0039】
貯留体6を本体5の取付位置に取り付ける場合には、本体5の上方側の開口部51から本体5の内側に貯留体6を移動させ、周方向で嵌合部不存在部64と本体側嵌合部57とを合致させる上下移動許容位置に貯留体6を位置調整させた状態で、例えば、貯留体6が本体5に当接するまで貯留体6を下方側に移動させる。その後、本体5に対して貯留体6を周方向に回転させる回転操作を行うことで、
図2に示すように、本体側嵌合部57と貯留体側嵌合部63とを嵌合接続させて、貯留体6を本体5の取付位置に取り付けることができる。
【0040】
貯留体6を本体5から取り外す場合には、取り付ける場合とは逆に、本体5に対して貯留体6を周方向の逆方向に回転させる逆回転操作を行うことで、周方向で嵌合部不存在部64と本体側嵌合部57とを合致させる上下移動許容位置に貯留体6を回転移動させる。その後、貯留体6を上方側に移動させて、本体5の上方側の開口部51から本体5の外部に移動させて貯留体6を取り外すことができる。
【0041】
貯留体6の接続部位62の上面部には、
図3に示すように、上方側に突出する上方側突出部65が配設されている。上方側突出部65は、周方向に間隔を隔てて複数配設されており、上方側突出部65同士の間が切り欠き部66となっている。周方向において、切り欠き部66と嵌合部不存在部64とが合致する位置に配設されている。これにより、上下移動許容位置に貯留体6を位置調整する際に、作業者等は、切り欠き部66の位置を目印として、上下移動許容位置に対して容易に且つ適切に貯留体6を位置調整することができる。しかも、貯留体6を回転操作及び逆回転操作する際に、作業者等が上方側突出部65を掴んで行うことができ、上方側突出部65を操作部として利用することもできる。
【0042】
(封水形成体)
封水形成体8は、
図3に示すように、湾曲したL字状の封水用流路部位82と、その封水用流路部位82を貫通する状態で支持する流路支持部位83とが備えられている。流路支持部位83は、貯留体6の接続部位62よりも大径の円盤状に形成されている。流路支持部位83において、封水用流路部位82が貫通する側が流入部3が位置する側となっている。
図2に示すように、封水用流路部位82は、その上流側端部82aが本体5の流入部3に内嵌接続し、且つ、その下流側端部82bが貯留体6(貯留部位61)の内部(排水Aが貯留される部位)に位置する状態で配設されている。これにより、貯留体6(貯留部位61)内に上下方向で折り返した流路を形成して、貯留体6に貯留される排水Aにて封水される封水部81が形成されている。封水用流路部位82の上流側端部82aは、環状の第2パッキンP2(例えば、Oリングや別形状のパッキンを適用可能である)を介して流入部3に水密状態で内嵌接続されている。
【0043】
図2及び
図3に示すように、流路支持部位83には、封水用流路部位82が貫通する部位とは反対側(排出部4が位置する側)に、上下方向に貫通する封水側開口部84が備えられている。この封水側開口部84を通して、貯留体6(貯留部位61)の内部と封水形成体8の上部とが連通されている。封水側開口部84は、その開口縁部84aを上方側に突出させた突出状に形成されている。
【0044】
封水形成体8を本体5に取り付ける場合には、先に貯留体6を本体5に取り付けた状態で、封水形成体8を本体5に取り付ける。封水用流路部位82の上流側端部82aを流入部3に内嵌接続させて、流路支持部位83の径方向の外方側部位を貯留体6の接続部位62上に載置支持させて、封水形成体8を貯留体6に支持させている。流路支持部位83の径方向の外方側部位を、周方向の全周に亘って貯留体6の接続部位62に載置支持させることで、封水形成体8を安定した姿勢で取り付けることができる。
【0045】
(弁部材)
弁部材7は、
図3に示すように、ボール状のフロート弁71と、そのフロート弁71を支持する弁座部72とが備えられている。弁座部72は、平面視で円形状に形成され、その径方向の外方側端部を周方向の全長に亘って下方側に延設させた凹状体にて構成されている。弁座部72において排出部4が位置する側には、下方側に膨出してフロート弁71を収納する弁収納空間73が備えられている。弁収納空間73の側壁部には、
図2及び
図3に示すように、排出部4と連通する排出部側連通部74が形成され、その排出部側連通部74を左右方向で区切る薄板状の区切り体75が備えられている。
【0046】
弁収納空間73の底部には、弁部材側開口部76が備えられている。弁部材側開口部76は、その開口縁部76aを下方側に突出させた突出状に形成されている。フロート弁71は、弁部材側開口部76よりも大径に形成されている。通常、フロート弁71が弁部材側開口部76を閉塞することで、排出部4からの排水や臭気の逆流を防止する常閉式に構成されている。貯留体6(貯留部位61)における排水Aの貯留量が設定量以上となると(例えば、排水Aの水面が弁部材側開口部76よりも上方側に到達すると)、フロート弁71が弁部材側開口部76から浮上して弁部材側開口部76を開口させる。これにより、弁部材側開口部76から流出した排水Aは、
図2において白抜き矢印にて示すように、弁収納空間73から排出部側連通部74を通して排出部4に流出される。
【0047】
弁部材7を本体5に取り付ける場合には、先に貯留体6、封水形成体8の順に本体5に取り付けた状態で、弁部材7を本体5に取り付ける。
図2に示すように、弁収納空間73の底部に形成された下方側に突出状の弁部材側開口部76を、封水形成体8における流路支持部位83に形成された封水側開口部84に上方側から内嵌接続させて、弁部材7を封水形成体8に支持させている。封水側開口部84において上方側に延設された開口縁部84aが弁収納空間73の底壁部に当接するので、開口縁部84aにて弁収納空間73を載置支持することになり、弁部材側開口部76を封水側開口部84に内嵌接続させた状態に適切に維持することができる。
【0048】
(蓋体)
蓋体9は、平面視で円形状に形成され、その径方向の外方側端部を周方向の全長に亘って下方側に延設させた凹状体にて構成されている。蓋体9において下方側に延設された部位の内方側には、蓋体側ネジ部91が形成されている。
【0049】
蓋体9を本体5に取り付ける場合には、先に、貯留体6、封水形成体8、弁部材7の順に取り付けた状態で、最後に、蓋体9を本体5に取り付ける。本体5に対して蓋体9を回転操作することで、
図2に示すように、本体側ネジ部54と蓋体側ネジ部91とを螺合させて本体5に蓋体9を取り付けて、本体5の上方側の開口部51を蓋体9にて閉塞する閉塞状態に切り替えている。
【0050】
本体側ネジ部54と蓋体側ネジ部91との螺合箇所の上方側には、環状の第3パッキンP3(例えば、Oリングや別形状のパッキンを適用可能である)が配設されている。蓋体9は、第3パッキンP3を介して本体5の内部を水密状態として本体5に取り付けられている。
【0051】
このようにして、本体5に対して、貯留体6、封水形成体8、弁部材7、蓋体9の順に取り付けることで、
図2に示すように、貯留体6にて排水Aを貯留させて、封水形成体8にて貯留体6に封水部81を形成し、常閉式の弁部材7を有する排水トラップ1を構成することができる。例えば、本体5の全体、貯留体6の全体、封水形成体8の全体、弁部材7における弁座部72の全体、及び、蓋体9の全体の色を透明とし、弁部材7におけるフロート弁71の色を有色とすることができる。これにより、貯留体6の内部の汚れ具合や各部材の状態等を本体5の外部から目視にて確認することができ、しかも、フロート弁71を有色とすることで、フロート弁71の状態は容易に確認することができる。ここで、「透明」とは、本体5の外部から内部が確認可能であればよく、無色の透明に限らず、有色の透明であったり、半透明とすることもできる。各部材の色については、どの部分を透明とするか有色とするかは適宜変更が可能であり、透明でも有色でも不透明であってもよい。
【0052】
(連通部)
図4に示すように、本体5の取付位置に貯留体6を取り付けると、貯留体6と本体5との間に空間100が形成されており、その空間100を本体5の外部に連通する連通部101が備えられている。連通部101は、
図1及び
図4に示すように、例えば、本体5の側壁部52に形成された連通孔部にて構成されている。
【0053】
連通部101には、例えば、空気の通過を許容し且つ水の通過を阻止するフィルターFが備えられている。これにより、貯留体6と本体5との間の空間100を、密閉空間とせずに、本体5の外部に連通する空間とし、その空間100から本体5の外部への排水A等の液体の流出をフィルターFにて防止している。
【0054】
連通部101の配設箇所は、例えば、
図1に示すように、流入部3と排出部4とが対向する対向方向に対して直交する位置であり、
図4に示すように、本体5における第2縮径部位56の上方側部位に連通部101を配設させている。この配設箇所に限らず、連通部101をどのような箇所に配設させるかは、適宜変更が可能である。ちなみに、連通部101にフィルターFを備えずに実施することもできる。
【0055】
〔第2実施形態〕
第2実施形態は、第1実施形態における連通部101の別実施形態であるので、
図5に基づいて、連通部101を中心に説明する。その他の構成等については、第1実施形態と同様であるので、同符号等を記して説明等は省略する。
【0056】
第1実施形態では、
図4に示すように、連通部101を、本体5の側壁部52に形成された連通孔部にて構成した例を示した。それに対して、第2実施形態では、連通部101として、本体5の側壁部52に形成された連通孔部101aに加えて、その連通孔部101aに連通接続された連通接続部102が備えられている。連通接続部102は、水平方向に延びたのち、屈曲された下方側から上方側に延びるL字の筒状に形成されており、その上方側端部が貯留体6の上端部(貯留体6の上限水位に相当する位置)よりも上方側まで延びている。これにより、連通孔部101aと連通接続部102とによって、貯留体6と本体5との間の空間100が、貯留体6の上限水位よりも上方側部位において本体5の外部に連通している。
【0057】
〔第3実施形態〕
第3実施形態は、第1実施形態における弁部材7及び封水形成体8の別実施形態であるので、
図6に基づいて、弁部材7及び封水形成体8を中心に説明する。その他の構成等については、第1実施形態と同様であるので、同符号等を記して説明等は省略する。
【0058】
図6に示すように、封水形成体8と弁部材7とは一体的に備えられている。封水形成体8は、湾曲したL字状の封水用流路部85が備えられている。弁部材7は、封水用流路部85に連通する接続流路が形成された連通接続流路77と、その連通接続流路77を開閉する弁78とが備えられている。
【0059】
弁78は、通常、閉弁状態となって連通接続流路77を閉じ状態とし、貯留体6に設定量以上の排水Aが貯留されると、開弁状態となって連通接続流路77を開き状態とする常閉式に構成されている。弁78としては、弁に対して所定の圧力がかかると、閉弁状態から開弁状態となるアンブレラ弁等の各種の弁を適用することができる。
【0060】
封水形成体8と弁部材7とは、封水形成体8の封水用流路部85と弁部材7の連通接続流路77とを連通接続することで、一体化が図られている。封水形成体8と弁部材7との一体物は、封水用流路部85の上流側端部85aが貯留体6(貯留部位61)の内部(排水Aが貯留される部位)に位置し、且つ、連通接続流路77の下流側端部77aが本体5の排出部4に内嵌接続する状態で配設されている。これにより、貯留体6(貯留部位61)内に上下方向で折り返した流路を形成して、貯留体6に貯留される排水Aにて封水される封水部81が形成されている。連通接続流路77の下流側端部77aは、環状の第4パッキンP4(例えば、Oリングや別形状のパッキンを適用可能である)を介して排出部4に水密状態で内嵌接続されている。
【0061】
本体5に対して、貯留体6、封水形成体8、弁部材7の各部材を取り付ける場合に、貯留体6については、第1実施形態と同様に取り付けており、封水形成体8及び弁部材7については、第1実施形態とは異なり、封水形成体8と弁部材7との一体物を取り付けることになる。
【0062】
第3実施形態では、第1実施形態と比べて、本体5や蓋体9の一部の構成について変更している。
図6に示すように、本体5の上端側部位53の外壁部よりも内方側に、環状の第5パッキンP5(例えば、Oリングや別形状のパッキンを適用可能である)を配設させるための本体側パッキン配設部58が備えられている。蓋体9にも、本体側パッキン配設部58に対応する蓋体側パッキン配設部92が備えられている。本体側パッキン配設部58は、上方側に突出する凸状に形成され、蓋体側パッキン配設部92は、上方側に凹入する凹状に形成されている。蓋体9は、第5パッキンP5を介して本体5の内部を水密状態として本体5に取り付けられている。これにより、蓋体側パッキン配設部92にて第5パッキンP5を介して本体側パッキン配設部58を挟み込むことができる。
【0063】
〔第4実施形態〕
第4実施形態は、第1実施形態における連通部101及びフィルターFの別実施形態であるので、
図7及び
図8に基づいて、連通部103及びフィルターF1を中心に説明する。その他の構成等については、第1実施形態と同様であるので、同符号等を記して説明等は省略する。
【0064】
図8に示すように、連通部103は、本体5の側壁部52における下端側部位に配設され、本体5の側壁部52から水平方向に延びる円筒状部にて構成されている。連通部103の外方側端部には、空気の通過を許容し且つ水の通過を阻止するフィルターF1が配設されている。
【0065】
図8に示すように、連通部103の外方側端部にフィルターF1を設置するために、ナット104と台座105と第6パッキンP6(例えば、Oリングや別形状のパッキンを適用可能である)とが備えられている。円筒状部である連通部103の外周部には、連通部側ネジ部106が形成され、円筒状のナット104の内周部には、ナット側ネジ部107が形成され、連通部側ネジ部106とナット側ネジ部107とが螺合自在に備えられている。
【0066】
図8に示すように、台座105は、連通部103に内嵌される円筒状部位105aと、その円筒状部位105aよりも大径の円盤状部位105bとが備えられている。円盤状部位105bには、複数の貫通部が配設されており、それら複数の貫通部を通して円筒状部位105aの内部と円盤状部位105bの外方側とが連通されている。
【0067】
フィルターF1を取り付ける場合には、
図8に示すように、台座105の円盤状部位105bと連通部103の外方側端部との間に第6パッキンP6を位置させた状態で台座105の円筒状部位105aを連通部103に内嵌させる。台座105の円盤状部位105bとナット104との間にフィルターF1を配置させた状態で連通部103に対してナット104を回転操作して、連通部側ネジ部106とナット側ネジ部107とを螺合させる。これにより、台座105を第6パッキンP6を介して連通部103に水密状態で取り付け、台座105とナット104とで挟み込む状態でフィルターF1を取り付けることができる。ナット104は円筒状に形成されているので、
図7に示すように、ナット104の中央部位においてフィルターF1が外部に露出している。
【0068】
フィルターF1を取り外す場合には、
図8に示すように、連通部103に対してナット104を逆方向に回転操作してナット104を取り外すだけで、フィルターF1を取り外すことができる。よって、本体5を取り外すことなく、フィルターF1の着脱を行うことができるので、フィルターF1の交換作業等のメンテナンス作業を簡易に行うことができる。
【0069】
連通部103は、本体5の側壁部52における下端側部位に配設されているが、連通部103の下端部103aが、上下方向において、本体5の内側底部12と同じ高さに配設されている。本体5の内側底部12と連通部103の下端部103aとが面一となり、仮に、本体5の内側底部12に排水A等が滞留しても、その排水A等を連通部103を通して本体5の外部に容易に排出できるので、排水Aを除去する等の清掃作業を簡易に行うことができる。ちなみに、連通部103の下端部103aは、上下方向において、本体5の内側底部12よりも所定距離だけ下方側に配設することもできる。
【0070】
連通部103の下端部103aは、
図8に示すように、本体5の外側底部13よりも所定距離だけ上方側に配設されている。これにより、連通部103よりも下方側に、ナット104を存在させるだけのスペースを確保して、連通部側ネジ部106とナット側ネジ部107との螺合を実現している。そのために、本体5の内側底部12は、本体5の外側底部13よりも、ナット104を存在させるだけのスペース分を嵩上げしている。
【0071】
本体5の内側底部12を嵩上げするに当たり、
図7に示すように、本体5の外側底部13と内側底部12との間を中空空間108としている。その中空空間108には、本体5の内側底部12から下方側に延びる第1リブ部109と第2リブ部110とが備えられている。第1リブ部109は、中空空間108の中央部に配設された円形状に形成され、第2リブ部110は、第1リブ部109の周囲において径方向に延びる直線状に形成され、周方向に間隔を隔てて複数備えられている。
【0072】
第4実施形態では、第1実施形態と比べて、弁部材7や蓋体9の一部の構成について変更している。
図8に示すように、本体5の上端側部位53の外壁部よりも内方側に、環状の第7パッキンP7(例えば、各種形状のパッキンを適用することができる)を配設させるための弁部材側パッキン配設部79が備えられている。蓋体9にも、弁部材側パッキン配設部79に対応する蓋体側パッキン配設部93が備えられている。弁部材側パッキン配設部79は、水平方向に突出する凸状に形成され、蓋体側パッキン配設部93は、下方側に突出する凸状に形成されている。蓋体9は、第7パッキンP7を介して本体5の内部を水密状態として本体5に取り付けられている。ちなみに、第4実施形態では、流入部3や排出部4等の形状も多少変更しているが、基本的には、第1実施形態と同様の機能や構成を有するので、その詳細な説明は省略する。
【0073】
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、夫々単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0074】
(1)上記実施形態では、流入部3と排出部4との配設位置について、流入部3と排出部4とが対向する位置に配設されている例を示したが、例えば、流入部3と排出部4とを直交する位置に配設することもでき、どのような配置関係とするかは適宜変更が可能である。
【0075】
(2)上記実施形態では、本体5を円筒状に形成したものを例示したが、例えば、多角形の筒状に形成することもでき、本体5をどのような形状とするかは適宜変更が可能である。
【0076】
(3)上記実施形態では、連通部101について、常時、本体5の外部に連通する状態としているが、例えば、本体5に対して貯留体6を回転操作する前は、連通部101を本体5の外部に連通する状態とし、本体5に対して貯留体6を回転操作することで、連通部101を本体5の外部に連通させない状態に切り替えるシャッター部材を備えることもできる。
【符号の説明】
【0077】
1 排水トラップ
3 流入部
4 排出部
5 本体
6 貯留体
7 弁部材
8 封水形成体
9 蓋体
51 本体の開口部
52 本体の側壁部
100 貯留体と本体との間の空間
101 連通部(連通孔部)
103 連通部(円筒状部)
A 排水
F フィルター
F1 フィルター
P1 第1パッキン(パッキンに相当する)
【要約】
【課題】水平方向等の横方向に沿って配設される排水経路中に配設する排水トラップとして適用することができ、清掃作業の簡素化を図る。
【解決手段】排水Aが流入する流入部3と排水Aを排出する排出部4とを有する筒状の本体5と、流入部3と排出部4とに連通する状態で且つ本体5との間に空間100を形成する状態で本体5の内側に配設されて、流入部3から流入する排水Aを貯留する貯留体6とが備えられ、流入部3と排出部4とは、本体5の側壁部に配設され、貯留体6は、本体5に対して取り付け及び取り外し自在に備えられている。
【選択図】
図2