(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造及び構成方法
(51)【国際特許分類】
E04B 1/34 20060101AFI20240927BHJP
E01D 11/04 20060101ALN20240927BHJP
【FI】
E04B1/34 A
E01D11/04
(21)【出願番号】P 2023512170
(86)(22)【出願日】2022-09-26
(86)【国際出願番号】 CN2022121245
(87)【国際公開番号】W WO2023046144
(87)【国際公開日】2023-03-30
【審査請求日】2023-02-17
(31)【優先権主張番号】202111127456.0
(32)【優先日】2021-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520448452
【氏名又は名称】浙大城市学院
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100206911
【氏名又は名称】大久保 岳彦
(74)【代理人】
【識別番号】100204467
【氏名又は名称】石川 好文
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100195833
【氏名又は名称】林 道広
(72)【発明者】
【氏名】王 震
(72)【発明者】
【氏名】程 俊▲ティン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲陽▼
(72)【発明者】
【氏名】丁 智
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 学林
(72)【発明者】
【氏名】汪 儒▲ハオ▼
(72)【発明者】
【氏名】瞿 浩川
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111501522(CN,A)
【文献】国際公開第2011/023884(WO,A2)
【文献】中国特許出願公開第104612032(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第113062200(CN,A)
【文献】特開昭49-116833(JP,A)
【文献】特開昭53-039627(JP,A)
【文献】特開平07-216820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/34
E04B 1/00
E01D 11/04
E01D 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
立面弧状カンチレバートラス、コリドールにおける直交連結トラス、カンチレバー部分連結トラス、コリドールトラス構造及びステイケーブル支持構造を含む弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造であり、
前記立面弧状カンチレバートラスは
、前記直交連結トラスにおける中心位置決め点に向かう方向である内方向に凸形状を呈する立面弧状平面三角形
を有し着地固定支持された複数の超長カンチレバートラス
を含む2組から構成され、
各組は、前記中心位置決め点に対して互いに対称的に配置され
ているととともに、各組
に含まれる複数の前記超長カンチレバートラスは
、互いに平行
となるように一定距離
だけ離間して配置され
ており、
前
記直交連結トラスは、
平面トラス構造を有し、前記立面弧状カンチレバートラスの
各組に含まれる前記超長カンチレバートラスの間
であってコリドールの高さ位置に配置されて
前記立面弧状カンチレバートラスと剛性的
に連結
されており、
前記カンチレバー部分連結トラスは、
平面トラス構造を有し、前記超長カンチレバートラス
のカンチレバー部分において各超長カンチレバートラスの間に配置されて各超長カンチレバートラスと剛性的
に連結
されるとともに、複数の前記カンチレバー部分連結トラスが、前記超長カンチレバートラスの弧状周方向において離間して配置されており、
前記コリドールトラス構造は
、中部
の大スパンコリドールトラス領域と両側のカンチレバーコリドールトラス領域から構成され、2層米字型斜支柱トラス構造形式であり、
該コリドールトラス構造のカンチレバー端部
が前記立面弧状カンチレバートラスに剛性的に支持され
ることによりコリドールの全体上に連続
した水平のトラス構造を構成し、
前記ステイケーブル支持構造は、
前記立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分と
前記コリドールトラス構造との間に位置し、
前記カンチレバーコリドールトラス領域のステイケーブル支持構造と
前記大スパンコリドールトラス領域のステイケーブル支持構造を含み、
前記ステイケーブル支持構造のステイケーブル(28)の頂端は
前記カンチレバー部分連結トラスと
前記立面弧状カンチレバートラスとの連結箇所または
前記立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端(6)に吊り掛けられ、
前記ステイケーブル(28)の底端は、
前記カンチレバー
コリドールトラス領域と
前記大スパン
コリドールトラス領域とに連結
されていることを特徴とする弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造。
【請求項2】
前記立面弧状カンチレバートラスは
、複数の前記超長カンチレバートラスを
含む2組からなり、
該2組
で立面弧状超長カンチレバートラス本体構造を構成し、単一の
前記超長カンチレバートラスは主に立面弧状カンチレバートラスの外弦材(1)、立面弧状カンチレバートラスの内弦材(2)、立面弧状カンチレバートラスの縦腹材(3)と立面弧状カンチレバートラスの斜腹材(4)からなり、
前記外弦材(1)と
前記内弦材(2)の間
に前記縦腹材(3)
と前記斜腹材(4)を設置し、
前記超長カンチレバートラスの幅は
、底部着地端(5)か
ら頂部カンチレバー端(6)
に向かって徐々に小さくなる形状を呈し、頂部が1点に交差していることを特徴とする請求項1に記載の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造。
【請求項3】
単一の
前記超長カンチレバートラスは平面三角形メッシュトラス形式であり、弧状立面を呈して配置され、
前記立面弧状カンチレバートラスの底部
着地端(5)と
前記立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端(6)の連結の長コードと水平地面の角度は50~80°であり、
前記立面弧状カンチレバートラスの底部着地端(5)の幅は4~8mであり、各枠組の
前記超長カンチレバートラスの間の距離は8~15mであり、
前記立面弧状カンチレバートラスの底部着地端(5)から
前記立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバ
ー端(6)までの水平カンチレバ
ーの長さは20~50mであり、
前記超長カンチレバートラスの高さは40~80mであり、
前記超長カンチレバートラスの弦材部材の断面は円管で、直径が600~1500mmであり、
前記超長カンチレバートラスの腹材部材の断面は円管で、直径が400~800mmであることを特徴とする請求項2に記載の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造。
【請求項4】
前
記直交連結トラスは均等断面の平面トラス構造であり、
前記立面弧状カンチレバートラスと剛性的に連結し直交配置され、前
記直交連結トラスは、各立面弧状のカンチレバートラス位置に
前記コリドールトラス構造の上弦層、中弦層、下弦層が対応され、複数の枠組の平面トラス構造からなり、単一の
前記直交連結トラスは、主
に直交連結トラスの外弦材(7)
、直交連結トラスの内弦材(8)
、直交連結トラスの縦腹材(9)
と直交連結トラスの斜腹材(10)からなり、
前記直交連結トラスの外弦材(7)と
前記直交連結トラスの内弦材(8)との間に
前記直交連結トラスの縦腹材(9)と
前記直交連結トラスの斜腹材(10)を設置し、
前記直交連結トラス
は外弦剛性連結端(11)
と内弦剛性連結端(12)を介して
前記立面弧状カンチレバートラスと剛性連結し、単一の
前記直交連結トラスは均等断面平面トラス構造であり、
前記直交連結トラスの幅は3~6m、
前記直交連結トラスの間の間隔は4~8m、
前記直交
連結トラスの部材断面は円管であり、
前記直交連結トラスの弦材直径は400~800mm、
前記直交連結トラスの腹材直径は200~500mmであることを特徴とする請求項1に記載の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造。
【請求項5】
前記カンチレバー部分連結トラスは、各組の
前記立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分の複数の枠組の立面弧状平面三角形の
前記超長カンチレバートラスの間に位置し、単一の
前記カンチレバー部分連結トラスは
、外弦材(13)
、内弦材(14)
、縦腹材(15)
、斜腹材(16)からなり、
前記外弦材(13)と
前記内弦材(14)の間に
前記縦腹材(15)と
前記斜腹材(16)を設置し、
前記カンチレバー部分連結トラスは
、外弦剛性連結端部(17)
と内弦剛性連結端部(18)を介して
前記立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分と剛性連結し、単一の
前記カンチレバー部分連結トラスの幅は1~4mであり、
前記立面弧状カンチレバートラスの対応位置の幅と同じであり、隣接する各枠組の
前記カンチレバー部分連結トラスの間の距離は8~14mであり、
前記カンチレバー部分連結トラスの部材の断面は円管であり、
前記カンチレバー部分連結トラスの弦材直径は300~600mm、
前記カンチレバー部分連結トラスの腹材直径は200~400mmであることを特徴とする請求項1に記載の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造。
【請求項6】
前記コリドールトラス構造は、2組の
前記立面弧状カンチレバートラスの間に位置する中部
の大スパンコリドールトラス領域と、2組の
前記立面弧状カンチレバートラスの外側に位置する両側カンチレバーコリドールトラス領域とからなり、
前記コリドールトラス構造の枠組の数は、各組の
前記立面弧状カンチレバートラスの
前記超長カンチレバートラス
の数に対応して同じであり、
前記コリドールトラス構造は、複数の枠組が縦方向に沿って配置された二層トラス構造からなり、単一の
前記コリドールトラス構造は主
に上弦梁(19)
、中弦梁(20)
、下弦梁(21)
、縦腹材(22)
と斜腹材(23)からなり、2層米字型斜支柱トラス構造を構成し、
前記上弦梁(19)、
前記中弦梁(20)と
前記下弦梁(21)との間に
前記縦腹
材(22)と
前記斜腹
材(23)を設置し、
前記コリドールトラス構造は2階建てビルの床屋根構造であり、
前記コリドールトラス構造の屋根と床にはそれぞ
れ屋根連結鋼梁(24)
と床連結鋼梁(25)が設置され、さらに
前記屋根連結鋼梁(24)と
前記床連結鋼梁(25)は各枠組の
前記コリドールトラス構造と剛性的に連結し、
前記斜腹材(23)の交差点に鋼トラスノードの補強板(32)が設置されることを特徴とする請求項1に記載の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造。
【請求項7】
前記大スパンコリドールトラス領域の両端は
前記直交連結トラスの外弦剛性連結端(11)に剛性支持され、
前記両側カンチレバーコリドールトラス領域のカンチレバー端部は
前記直交連結トラスの内弦剛性連結端(12)に剛性支持され、
前記コリドールトラス構造の屋根と床にはそれぞ
れ屋根水平斜張材(26)
と床水平斜張材(27)が設置され、
前記コリドールトラス構造は均等断面平面トラス構造であり、
前記コリドールトラス構造の単層の高さは4~5mであり、対応する二層の高さは8~10mであり、隣接する2つの枠組の
前記コリドールトラス構造の間の距離は8~15mであり、
前記上弦梁(19)、
前記中弦梁(20)及び
前記下弦梁(21)の部材断面は箱型断面であり、断面高さは600~800mmであり、
前記縦腹材(22)と
前記斜腹材(23)の部材断面は箱型断面であり、断面高さは300~500mmであり、
前記屋根連結鋼梁(24)と
前記床連結鋼梁(25)の部材断面はH型断面であり、断面高さは400~600mmであり、
前記屋根水平斜
張材(26)と
前記床水平斜
張材(27)の部材断面はH型断面またはソリッドスチール材であることを特徴とする請求項6に記載の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造。
【請求項8】
前記ステイケーブル支持構造は複数組
のステイケーブル(28)
を有し、
前記ステイケーブル支持構造は両側の
前記カンチレバーコリドールトラス領域と中部の
前記大スパンコリドールトラス領域の上方に位置し、両側の
前記カンチレバーコリドールトラス領域の
前記ステイケーブル支持構造の頂部ハンガー端(30)は、
前記立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端(6)と
前記カンチレバー部分連結トラスの内弦材(14)にそれぞれ位置し、中部の
前記大スパンコリドールトラス領域のステイケーブル支持構造の頂部ハンガー端(30)は、
前記カンチレバー部分連結トラスの外弦材(13)に位置し、
前記ステイケーブル支持構造の底部ハンガー端(29)は、
前記コリドールトラス構造の上弦梁(19)のノードに位置し、
前記ステイケーブル支持構造のステイケーブル(28)は傾斜的に配置され、
前記ステイケーブル支持構造のステイケーブル(28)の端部は柱ヒンジノードを用いてヒンジで連結され、ステイケーブル連結端部ノードにおける
前記上弦梁(19)にステイケーブル端部ノード補強板(33)が設置され、
前記ステイケーブル支持構造のステイケーブル(28)の部材断面はソリッドスチール材であり、断面直径は60~150mmであり、
前記ステイケーブル支持構造のステイケーブル(28)の傾斜角度は15~45°であることを特徴とする請求項1に記載の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造。
【請求項9】
請求項1に記載の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の構成方法であって、
ステップS1、立面弧状カンチレバートラスの外弦材(1)、立面弧状カンチレバートラスの内弦材(2)、立面弧状カンチレバートラスの縦腹材(3)と立面弧状カンチレバートラスの斜腹材(4)
により立面弧状カンチレバートラスを構成し、2組の立面弧状カンチレバートラス
を中心位置決め点(31)に
対して互いに対称的に配置
し、立面弧状カンチレバートラス
を底部着地端(5)で着地支持
し、立面弧状カンチレバートラスの
頂部を頂部カンチレバーとし、2組の着地固定支持の立面弧状カンチレバートラス本体構造を構成し、
ステップS2、コリドールにおける直交連結トラスの外弦材(7)、コリドールおける直交連結トラスの内弦材(8)、コリドールおける直交連結トラスの縦腹材(9)とコリドールおける直交連結トラスの斜腹材(10)
によりコリドールにおける直交連結トラスの平面トラス構造を構成し、
ステップS3、ステップS1で
構成された立面弧状カンチレバートラス本体構造とステップS2で
構成された直交連結トラス
を直交配置
し、直交連結トラスの外弦剛性連結端(11)と直交連結トラスの内弦剛性連結端(12)を介して両者
を剛性的に連結
し、共にコア支持フレームを構成し、
ステップS4、カンチレバー部分連結トラスの外弦材(13)、カンチレバー部分連結トラスの内弦材(14)、カンチレバー部分連結トラスの縦腹材(15)とカンチレバー部分連結トラスの斜腹材(16)
によりカンチレバー部分連結トラスを構成し、
ステップS5、ステップS4で
構成されたカンチレバー部分連結トラス
を、カンチレバー部分連結トラスの外弦剛性連結端
部(17)とカンチレバー部分連結トラスの内弦剛性連結端
部(18)を介して、各組の各枠組の立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分
と剛性的に連結し、
ステップS6、コリドールトラス構造上弦梁(19)、コリドールトラス構造中弦梁(20)、コリドールトラス構造下弦梁(21)、コリドールトラス構造縦腹材(22)及びコリドールトラス構造斜腹材(23)
により単一の枠組のコリドールトラス構造本体部分を構成し、
ステップS7、ステップS6で
構成された各枠組のコリドールトラス構造の本体部分
をコリドールトラス構造の屋根連結鋼梁(24)とコリドールトラス構造の床連結鋼梁(25)を介して連結
してコリドールトラス構造を構成し、コリドールトラス構造
の斜腹材(23)の交差点
を鋼トラスノードの補強板(32)
にて補強
し、
ステップS8、ステップS7で
構成されたコリドールトラス構造
の平面内ねじり剛性を、コリドールトラス構造の屋根水平斜
張材(26)とコリドールトラス構造の床水平斜
張材(27)によっ
て補強
し、
ステップS9、コリドールトラス構造の大スパン支持端
を、コリドールにおける直交連結トラスの外弦剛性連結端(11)
とし、コリドールトラス構造のカンチレバー支持端
をコリドールにおける直交連結トラスの内弦剛性連結端(12)
とし、
ステップS10、ステイケーブル支持構造のステイケーブル(28)の底端
をコリドールトラス構造の上弦梁(19)のノードにおけるステイケーブル支持構造の底部ハンガー端(29)に連結し、ステイケーブル支持構造のステイケーブル(28)の頂端
を立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端(6)、カンチレバー部分連結トラスの内弦材(14)またはカンチレバー部分連結トラスの外弦材(13)におけるステイケーブル支持構造の頂部ハンガー端(30)に連結し、ステイケーブル連結端部ノードにおけるコリドールトラス構造の上弦梁(19)
を、ステイケーブル端部ノード補強板(33)によって補強
する
ことを特徴とする弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の構成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は構造工学技術分野に属し、特に弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造及び構成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
大スパンコリドールトラス構造は、複数の枠組の単層または多層トラス構造からなる大スパン鋼構造体系であり、自重が軽く、スパンが大きく、荷重が高いなどの利点があり、大スパンはこのような体系の力学性を評価する重要な要素である。この構造体系は回廊、通路、観光回廊、歩道橋などの公共建築の建築スペースを空中で連通するための機能に広く応用されている。
【0003】
コリドールトラス構造の支持体系には、下部鋼柱支持、下部トラス支持、上部トラスハンガー、ケーブルハンガーなどの多種の形式が含まれ、支持位置には両端支持、多点支持、単点支持などの多種の形式が含まれる。現場条件の制限により、両側中部に着地支持しか設置できない、かつコリドールトラス構造が広い範囲にまたがることを要求する場合、例えば、地面には建物があり、しかも両側で固定しにくい場合のダブルカンチレバーコリドール通路建築や、河岸、谷間などの両側及び中部の特殊の支持条件下のダブルカンチレバーコリドール観光通路建築などの場合、合理的な特殊支持構造の体系構造を通じて効果的に実現する必要がある。
【0004】
2組の立面弧状の着地カンチレバートラス支持は有効な下部トラス支持システムである。両側対称立面弧状のカンチレバー構造の形式であるため、着地端の支持構造は特に重要であり、しかも部分曲げモーメントを負担できる固定端である必要があり、二組トラス組合せの着地支持は合理的で有効な補強処理方式であり、カンチレバートラスは、受ける力の大きさに応じて、下大上小の三角形状と考えることができる。したがって、合理的で効果的な立面弧状の着地カンチレバートラスの配置及び構造形式は本体支持構造全体としての支持性の重要な要素の一つである。
【0005】
二組の立面弧状カンチレバートラスの全体剛性を高めるために、直交方向のトラスの連結配置によって全体をわたって力を受けるシステムを構成するのは比較的に合理的で有効な解決策であり、コリドールにおける直交連結トラス、カンチレバー部分の連結トラスに分けられる。立面弧状カンチレバートラスの弧状内凸の外観建築造形に適応するために、直交方向連結トラス間隔に対応して配置され、異なる幅の平面トラス構造形式である。そのため、合理的で効果的な直交方向トラス連結配置は、立面弧状支持トラスのコアシステムの負荷の信頼性、全体的に力を受けること及び実行可能性を保証する重要な要素である。
【0006】
両側立面弧状カンチレバートラス支持のコリドール構造は超大スパン、超大カンチレバーの通路スペース機能を実現できず、2組立面弧状カンチレバートラスのコリドール構造上部のステイケーブルの吊り掛けにより、合理的で実行可能な両側支持組み合わせカンチレバー形式を構成することができる。分散された比較的小さいステイケーブル引張力の作用が同時に建築美観効果を果たすために、ステイケーブルのカンチレバーの位置は、カンチレバート部分連結トラスコリドールトラス上部のカンチレバート部分、大スパン部分、カンチレバート端部などの複数組のステイケーブル支持構造形式に対応することができる。カンチレバートラスとステイケーブルとを組み合わせて支持することにより、全体構造の剛性は相対的に不足し、垂直地震作用、快適度、振動周波数の設計分析は無視できない。そのため、合理且つ効果的なコリドール構造ステイケーブル支持ハンガーの配置と構造形式は、全体構造体系の合理的な力受けと垂直荷重の有効な転換を実現する重要な要素である。
【0007】
また、ステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造体系には、ノード連結構造が複雑で、部品構成が複雑であり、荷重性と剛性などの問題があり、合理且つ効果的な2組の立面弧形長カンチレバートラス支持のステイケーブル支持と大スパンコリドール構造形式との組み合わせの設計及び構成案もその荷重性と正常な使用を保証する重要な要素である。
【0008】
上記のように、弧状カンチレバートラスの斜スパン索支持組み合わせ大スパンコリドール構造の形式と設計方法を研究し、底部大スパンスペース両側長カンチレバーと頂部ステイケーブル支持組み合わせ建築造形に適した複雑な大スパン鋼コリドールトラス構造体系の設計と荷重が十分必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は従来技術における不足を克服し、弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造及び構成方法を提供し、底部大スパンスペース両側カンチレバー支持と頂部ステイケーブル支持組合せ建築造形の複雑な大スパンコリドールトラス構造体系設計及び支持を実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような、弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせの大スパンコリドール構造は、立面弧状カンチレバートラス、コリドールにおける直交連結トラス、カンチレバー部分連結トラス、コリドールトラス構造及びステイケーブル支持構造を含み、前記立面弧状カンチレバートラスは両側に位置し、2組の着地固定支持の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスから構成され、2組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスは対称的に配置され、かつ各組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスは複数の枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスが平行のように一定距離を間隔して配置され、前記コリドールにおける直交連結トラスは、各組の立面弧状カンチレバートラスのコリドール高さにおける各枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの間に位置し、コリドールにおける直交連結トラスは平面トラス構造であり、立面弧状カンチレバートラスと剛性的に直交連結し、共にコア支持フレームを構成し、
前記カンチレバー部分連結トラスは、カンチレバー部分の複数の枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの間に位置し、カンチレバー部分連結トラスは平面トラス構造であり、かつ一定距離を間隔して各枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスと剛性的に直交連結し、横方向支持として全体の横剛性を形成し、前記コリドールトラス構造は中部大スパンコリドールトラス領域と両側のカンチレバーコリドールトラス領域から構成され、2層米字型斜支柱トラス構造形式であり、コリドールトラス構造のカンチレバー端部は立面弧状カンチレバートラスに剛性的に支持され、全体上に連続の水平のトラス構造を構成し、前記ステイケーブル支持構造は、立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分とコリドールトラス構造との間に位置し、カンチレバーコリドールトラス領域のステイケーブル支持構造と大スパンコリドールトラス領域のステイケーブル支持構造を含み、ステイケーブル支持構造のステイケーブルの頂端はカンチレバー部分連結トラスと立面弧状カンチレバートラスとの連結箇所または立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端に吊り掛けられ、ステイケーブル支持構造のステイケーブルの底端はハンガーコリドールトラス構造と大スパン部分に斜引張される。
【0011】
このような弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の構成方法は、以下のステップを含む:
S1、立面弧状カンチレバートラスの外弦材、立面弧状カンチレバートラスの内弦材、立面弧状カンチレバートラスの縦腹材と立面弧状カンチレバートラスの斜腹材は立面弧状カンチレバートラスを構成し、2組の立面弧状カンチレバートラスは中心位置決め点に基づいて両側で対称的に配置され、立面弧状カンチレバートラスの底部は立面弧状カンチレバートラスの底部着地端で着地支持され、立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバーは立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端までカンチレバーとし、2組の着地固定支持の立面弧状カンチレバートラス本体構造を構成し、
S2、コリドールにおける直交連結トラスの外弦材、コリドールおける直交連結トラスの内弦材、コリドールおける直交連結トラスの縦腹材とコリドールおける直交連結トラスの斜腹材はコリドールにおける直交連結トラスの平面トラス構造を構成し、
S3、ステップS1で生成された立面弧状カンチレバートラス本体構造とステップS2で生成されたコリドールにおける直交連結トラスは直交配置され、コリドールにおける直交連結トラスの外弦剛性連結端とコリドールにおける直交連結トラスの内弦剛性連結端を介して両者が剛性的に連結され、共にコア支持フレームを構成し、
S4、カンチレバー部分連結トラスの外弦材、カンチレバー部分連結トラスの内弦材、カンチレバー部分連結トラスの縦腹材とカンチレバー部分連結トラスの斜腹材はカンチレバー部分連結トラスを構成し、
S5、ステップS4で生成されたカンチレバー部分連結トラスは、カンチレバー部分連結トラスの外弦剛性連結端とカンチレバー部分連結トラスの内弦剛性連結端を介して、各組の各枠組の立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分を剛性的に連結し、高横剛性ねじり剛性の整体構造を構成し、
S6、コリドールトラス構造上弦梁、コリドールトラス構造中弦梁、コリドールトラス構造下弦梁、コリドールトラス構造縦腹材及びコリドールトラス構造斜腹材は、単一の枠組のコリドールトラス構造本体部分を構成し、
S7、ステップS6で生成された各枠組のコリドールトラス構造の本体部分はコリドールトラス構造の屋根連結鋼梁とコリドールトラス構造の床連結鋼梁を介して連結され、コリドールトラス構造を構成し、コリドールトラス構造斜腹材の交差点に鋼トラスノードの補強板を介して補強され、
S8、ステップS7で生成されたコリドールトラス構造は、コリドールトラス構造の屋根水平斜材とコリドールトラス構造の床水平斜材によって平面内ねじり剛性補強を行い、
S9、コリドールトラス構造の大スパン支持端は、コリドールにおける直交連結トラスの外弦剛性連結端であり、コリドールトラス構造のカンチレバー支持端はコリドールにおける直交連結トラスの内弦剛性連結端であり、
S10、ステイケーブル支持構造のステイケーブルの底端はコリドールトラス構造の上弦梁のノードにおけるステイケーブル支持構造の底部ハンガー端に連結し、ステイケーブル支持構造のステイケーブルの頂端は立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端、カンチレバー部分連結トラスの内弦材またはカンチレバー部分連結トラスの外弦材におけるステイケーブル支持構造の頂部ハンガー端に連結し、ステイケーブル連結端部ノードにおけるコリドールトラス構造の上弦梁は、ステイケーブル端部ノード補強板によって補強される。
【0012】
このような弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造は、底部の大スパンのスペースの両側の長カンチレバーと頂部ステイケーブル支持組合せ建築造形の複雑な大スパンスチールコリドールトラス構造の体系の設計及び支持における応用であり、前記カンチレバーとは構造の最大カンチレバー長さが50メートル以上、大スパンスとは構造の最大スペース幅が100メートル以上であることを指す。
【0013】
このような体系は主に現場条件の制限により両側中部にのみ着地支持を設置でき、かつコリドールトラス構造の横断、大きな範囲のカンチレバーを要求する場合に用いられ、典型的な応用例は、地下の既存建築の両側が補強できない場合のダブルカンチレバーコリドール通路建築、河岸または谷間などの両側中部支持の特殊な条件下でのダブルカンチレバーコリドール観光通路建築などがあげられる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の有益な効果は、
1、本発明が提供する弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造は、その構造体系構造が合理的で、底部大スパンスペースの両側長カンチレバーと頂部ステイケーブル支持組み合わせ建築造形の複雑大スパンスチールコリドールトラス構造体系設計と支持を実現でき、ステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の底部大スペース、大スパン大カンチレバー、高荷重高横力耐性とステイケーブル支持体組み合わせ建築造形機能の利点を十分に発揮する。
【0015】
2、本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造は立面弧状カンチレバートラスとコリドールにおける直交連結トラスと結合して底部大スパンスペース両側長カンチレバーの支持トラスコア体系とし、カンチレバー部分連結トラスを通じて全体構造の横力耐性、捩じり耐性の強化を実現し、コリドールトラス構造とステイケーブル支持構造を通じて、底部大スパンスペース両側長カンチレバーコリドールトラス構造とそのカンチレバーのケーブルエレクション(斜吊り)を実現することにより、全体にわたって力を受けるモードを構成し、自重を軽減し、荷重性を保証すると同時に、底部大スパンスペース両側長カンチレバー支持、高荷重高横力耐性とステイケーブル支持組み合わせ建築造形と機能を実現することができる。
【0016】
3、荷重性分析に基づいて、本発明の構造は荷重力(応力制御)、全体横剛性(横方向変形制御)、抗ねじれ性(周期比)と自己発振周波数(快適度)などの指標制御により、全体構造体系の適合性かつ有効性をさらに保障するのに便利である。
【0017】
4、本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の部材構成モジュールは明確で、伝達力がはっきりしており、全体体系の底部スペーススパンが大きく、両側カンチレバーが長く、荷重性と横剛性が高く、ステイケーブル支持組合せ建築造形が優美であり、底部大スパンスペースの両側長カンチレバー支持と頂部ステイケーブル組合せ建築造形大スパンコリドール構造体系に広い応用見込みを有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1a】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例の全体構造概略図である。
【
図1b】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例の立面弧状カンチレバートラスの概略図である。
【
図1c】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例のコリドールにおける直交連結トラスの概略図である。
【
図1d】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例のカンチレバー部分連結トラスの概略図である。
【
図1e】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例のコリドールトラス構造の概略図である。
【
図1f】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の実施例のステイケーブル支持構造の模式図である。
【
図2】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例の平面図、すなわち
図1aにおけるA-A切断模式図である。
【
図3】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例の正面図、すなわち
図1aにおけるB-B断面模式図である。
【
図4】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例の右側面図、すなわち
図2中のC-C断面模式図である。
【
図5】
図1bの立面弧状カンチレバートラスの正面図である。
【
図6a】
図1eコリドールトラス構造の平面図である。
【
図6b】
図1eコリドールトラス構造の正面図である。
【
図7a】
図1bの立面弧状カンチレバートラス、
図1cのコリドールにおける直交連結トラス、
図1dのカンチレバー部分連結トラス及び
図1eのコリドールトラス構造に縦腹材がある場合の鋼トラスノードの構造模式図。
【
図7b】
図1bの立面弧状カンチレバートラス、
図1cのコリドールにおける直交連結トラス、
図1dのカンチレバー部分連結トラス及び
図1eのコリドールトラス構造に縦腹材がない場合の鋼トラスノードの構造模式図である。
【
図8a】
図1fのステイケーブル支持構造ハンガー端のトラス鋼梁方向に沿ったノード投影構造の模式図である。
【
図8b】
図1fのステイケーブル支持構造ハンガー端のトラス鋼梁方向に垂直する方向のノード投影構造模式図(すなわち、
図8aのD-D切断模式図)である。
【
図9】本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造の実施例の構成フローチャートである。
【0019】
符号の説明:1-立面弧状カンチレバートラスの外弦材、2-立面弧状カンチレバートラスの内弦材、3-立面弧状カンチレバートラスの縦腹材、4-立面弧状カンチレバートラスの斜腹材、5-立面弧状カンチレバートラスの底部着地端、6-立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端、7-コリドールにおける直交連結トラスの外弦材、8-コリドールにおける直交連結トラスの内弦材、9-コリドールにおける直交連結トラスの縦腹材、10-コリドールにおける直交連結トラスの斜腹材、11-コリドールにおける直交連結トラスの外弦剛性連結端(コリドールトラス構造の大スパン支持端)、12-コリドールにおける直交連結トラスの内弦剛性連結端(コリドールトラス構造のカンチレバー支持端)、13-カンチレバー部分連結トラスの外弦材、14-カンチレバー部分連結トラスの内弦材、15-カンチレバー部分連結トラスの縦腹材、16-カンチレバー部分連結トラスの斜腹材、17-カンチレバー部分連結トラスの外弦剛性連結端部、18-カンチレバー部分連結トラスの内弦剛性連結端部、19-コリドールトラス構造の上弦梁、20-コリドールトラス構造の中弦梁、21-コリドールトラス構造の下弦梁、22-コリドールトラス構造の縦腹材、23-コリドールトラス構造の斜腹材、24-コリドールトラス構造の屋根連結鋼梁、25-コリドールトラス構造の床連結鋼梁、26-コリドールトラス構造の屋根水平斜張材、27-コリドールトラス構造の床水平斜張材、28-ステイケーブル支持構造のステイケーブル、29-ステイケーブル支持構造の底部ハンガー端、30-ステイケーブル支持構造の頂部ハンガー端、31-中心位置決め点、32-鋼トラスノードの補強板、33-ステイケーブル端部ノード補強板。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施例を参照して本発明をさらに説明する。以下の実施例の説明は、本発明の理解を助けるためだけのものである。本技術分野の当業者にとって、本発明の原理を逸脱することなく、本発明をいくつかの改良及び修飾することもでき、これらの改良及び修飾も本発明の請求項の保護範囲内であるべきである。
【0021】
前記弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組合せ大スパンコリドール構造体系部材の構成モジュールは明確で、伝達力ははっきりしており、全体にわたって力を受ける及び支持モードの設計原則に符合し、全体構造体系の底部大スペース、大スパン大カンチレバーと高荷重性を十分に発揮し、立面弧状カンチレバートラスとコリドールにおける直交連結トラスを結合する支持トラスコア体系に基づいて、カンチレバー部分連結トラスを通じて全体構造の横力耐性、ねじれ耐性の強化を実現し、コリドールトラス構造とステイケーブル支持構造を通じて底部大スパンスペース両側長カンチレバーコリドールトラス構造とそのカンチレバーのケーブルエレクションを実現し、底部の大スパンスペース両側長カンチレバー支持、高荷重高横力耐性とステイケーブル支持組み合わせ建築造形機能を実現する。
【0022】
本発明の設計構想は立面弧状カンチレバートラスとコリドールにおける直交連結トラスとを結合した支持トラスコア構造に基づいて、コリドールトラス構造とステイケーブル支持構造を通じて、底部大スパンスペース両側長カンチレバーコリドールトラス構造とそのカンチレバーのケーブルエレクションの組み合わせ大スパンコリドールの全体をわたって力を受けるモデルを実現する。まず、立面弧状カンチレバートラスを垂直方向に横方向抵抗部材として、コリドールにおける直交連結トラスとを結合して支持トラスコアシステムとし、次に、カンチレバー部分連結トラスを介して、全体構造の横力耐性ねじれ耐性の強化を実現し、その後、コリドールトラス構造とステイケーブル支持構造を通じて、底部の大スパンスペースの両側長スパンコリドールトラス構造とそのスパンのケーブルエレクションを実現し、底部の大スパンスペース両側長カンチレバー支持とステイケーブル支持組み合わせ建築造形を実現し、最後に、荷重性能の分析と制御部材の応力、全体の剛性、ねじれ剛性と自己発振周波数を通じて、構造体系に全体をわたって力を受ける荷重性を保障する。
【実施例1】
【0023】
本出願の実施例1は、
図1a~
図1f及び
図2~
図4に示すように、立面弧状カンチレバートラス、コリドールにおける直交連結トラス、カンチレバー部分連結トラス、コリドールトラス構造及びステイケーブル支持構造を含む弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造を提供した。前記立面弧状カンチレバートラス(
図1b)は両側に位置し、2組の着地固定支持の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスから構成され、2組は対称で、各組は複数の枠組が平行のように一定距離を間隔して配置された。前記コリドールにおける直交連結トラス(
図1c)は、各組の立面弧状カンチレバートラスのコリドール高さにおける複数の枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの間に位置し、平面トラス形式であり、かつ立面弧状カンチレバートラスと剛性的に直交連結し、共にコア支持フレームを構成した。前記カンチレバー部分連結トラス(
図1d)は、カンチレバー部分の複数の枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの間に位置し、平面トラス形式であり、かつ一定距離を間隔して剛性的に直交連結するように配置され、横方向支持として全体の横剛性を形成した。前記コリドールトラス構造(
図1e)は中部大スパンコリドールトラス領域と両側のカンチレバーコリドールトラス領域から構成され、2層米字型斜支柱トラス構造形式であり、カンチレバー端部が立面弧状カンチレバートラスに剛性的に支持され、全体上に連続の水平のトラス構造を構成した。前記ステイケーブル支持構造(
図1f)は、立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分とコリドールトラス構造との間に位置し、カンチレバーコリドールトラス領域の複数組のステイケーブル支持構造と大スパンコリドールトラス領域のステイケーブル支持構造を含み、ステイケーブルの頂端はカンチレバー部分連結トラスと立面弧状カンチレバートラスとの連結箇所または立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端に吊り掛けられ、ステイケーブルの底端はハンガーコリドールトラス構造と大スパン部分に斜引張される。
【0024】
図1b、
図2~
図5、
図7a~
図7bに示すように、前記立面弧状カンチレバートラスは、内凸形状を呈する2組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスからなり、中心位置決め点31を中心として対称に配置され、底部で固定支持された2組の立面弧状超長カンチレバートラス本体構造を構成した。各組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスは、複数の枠組が平行のように一定距離を間隔して配置された立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスから構成された。単一の枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスは立面弧状カンチレバートラスの外弦材1、立面弧状カンチレバートラスの内弦材2、立面弧状カンチレバートラスの縦腹材3と立面弧状カンチレバートラスの斜腹材4からなり、立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの幅は、立面弧状カンチレバートラスの底部着地端5から立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端6まで、徐々に小さくなる形状を呈し、頂部が1点に交差した。本実施例では、各グループの立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスは、3つの枠組の平行のように間隔された立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスを含む。
【0025】
図1b、
図3、
図5に示すように、単一の枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスは平面三角形メッシュトラス形式であり、弧状立面を呈し配置され、立面弧状カンチレバートラスの底部床端5と立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端6の連結の長コードと水平地面の角度は50~80°であり、立面弧状カンチレバートラスの底部着地端5の幅は一般的に4~8mであり、各枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの間の距離は一般的に8~15mであり、底部落地端から頂部カンチレバー端までの水平カンチレバーの長さは一般的に20~50mであり、立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの高さは一般的に40~80mである。長コードと水平地面の角度が大きすぎると、立面弧トラスの超長カンチレバーを実現することが難しく、小さすぎるとカンチレバーコリドール建築機能を達成することができない、立面弧形平面三角形の超長カンチレバートラスの弦材部材断面は円管であり、直径は一般的に600~1500mmであり、弦材部材の断面は可変な断面形式であり、底部から頂部まで徐々に小さくなり、立面弧形平面三角形の超長カンチレバートラスの腹材部材断面も円管であり、直径は一般的に400~800mmである。平面三角形メッシュトラスの底部メッシュが大きすぎる場合は、部分的にメッシュの密度を増加し強化させることができる。本実施例では、長コードと水平地面の角度は58°であり、立面弧状カンチレバートラスの底部着地端5の幅は5mであり、各枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの間隔は10mであり、底部落地端から頂部カンチレバー端までの水平カンチレバーの長さは30mであり、立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの高さは46mであった。
【0026】
図1c、
図2~
図4、
図7a~
図7bに示すように、前記コリドールにおける直交連結トラスは、各組の立面弧状カンチレバートラスのコリドール高さにおける各枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの間に位置し、均等断面平面トラス形式であり、かつ立面弧状カンチレバートラスと剛性的に連結し直交配置され、各グループの立面弧状カンチレバートラスの位置にコリドールトラス構造の上弦層、中弦層、下弦層が対応され、複数の枠組の平面トラス形式のコリドールにおける直交連結トラスからなり、中心位置決め点31を中心として対称に2群が配置され、単一の枠組のコリドールにおける直交連結トラスは、コリドールにおける直交連結トラスの外弦ロッド7、コリドールにおける直交連結トラスの内弦材8、コリドールにおける直交連結トラスの縦腹材9とコリドールにおける直交連結トラスの斜腹材10からなり、コリドールにおける直交連結トラスの外弦剛性連結端11、コリドールにおける直交連結トラスの内弦剛性連結端12を介して立面弧状カンチレバートラスと剛性連結し、全体として支持とする。本実施例では、各組の立面弧状カンチレバートラス位置は、3つの枠組のコリドールにおける直交連結トラスを含む。
【0027】
図1c、
図2~
図4に示すように、単一枠組のコリドールにおける直交連結トラスは均等断面平面トラス構造形式であり、トラス幅は一般的に3~6mであり、隣接する各枠組のコリドールにおける直交連結トラス間の間隔は一般的に4~8mであり、コリドールにおける直交連結トラスの主な機能は、立面弧状カンチレバートラスの本体構造の全体的な安定性を高めることであり、コリドールにおける直交コリドールトラスの部材断面は円管であり、弦材の直径は一般的に400~800mmであり、腹材の直径は一般的に200~500mmである。本実施例では、トラス幅は4.8mであり、隣接する各枠組のコリドールにおける直交連結トラス間の間隔は4.2mであった。
【0028】
立面弧状カンチレバートラスとコリドールにおける直交連結トラスとは対称的に剛性連結され、共にコア支持フレームを構成した。
図1d、
図2~
図4、
図7a~
図7bに示すように、前記カンチレバー部分連結トラスは、各組の立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分の複数の枠組の立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラスの間に位置し、均等断面平面トラス形式であり、一定距離を間隔して直交剛性連結立面弧状カンチレバートラスを配置し、中心位置決め点31に基づいて対称的に2群を配置し、単一の枠組のカンチレバー部分連結トラスは、カンチレバー部分連結トラスの外弦材13、カンチレバー部分連結トラスの内弦材14、カンチレバー部分連結トラスの縦腹材15、カンチレバー部分連結トラスの斜腹材16からなり、カンチレバー部分連結トラスの外弦剛性連結端17、カンチレバー部分連結トラスの内弦剛性連結端18を介して、立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分と剛性連結し、全体として支持とする。本実施例では、各組の立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分は、4つの枠組のカンチレバー部分連結トラス構造を含み、ここで、立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端6の合流点に対応し連結するために、頂部が単一の連結鋼梁に弱化された。
【0029】
図1d、
図2~
図4に示すように、単一の枠組のカンチレバー部分連結トラスは均等断面平面トラス構造形式であり、トラス幅は一般的に1~4mであり、立面弧状カンチレバートラスに対応する位置の幅と同じであり、隣接する各枠組のカンチレバー部分連結トラス間の間隔は一般的に8~14mであり、カンチレバー部分連結トラスの主な機能は、ステイケーブル支持のステイケーブルの上端固定位置とし、強い変形剛性と応力支持性を有するとともに、立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分の横方向支持として、全体の横剛性を形成し、カンチレバー部分連結トラスの部材断面は円管であり、弦材の直径は一般的に300~600mm、腹材の直径は一般的に200~400mmである。本実施例では、立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端が一本の連結鋼梁であることを除いて、下から上までの三本の枠組のトラスの幅はそれぞれ3.3m、2.3mと1.2mであり、下から上までの3つの隣接する各枠組のカンチレバー部分連結トラスの間の距離は8.5m、8.5mと8.0mである。
【0030】
図1e、
図2~
図3、
図6a~
図6b、
図7a~
図7bに示すように、前記コリドールトラス構造は、2組の立面弧状カンチレバートラスの間に位置する中部大スパンコリドールトラス領域と、2組の立面弧状カンチレバートラスの外側に位置する両側カンチレバーコリドールトラス領域とからなり、コリドールトラス構造の枠組の数は、各組の立面弧状カンチレバートラスの立面弧状平面三角形の超長カンチレバートラス数に対応して同じであり、複数の枠組が縦方向に沿って配置された2層トラス構造からなり、単一の枠組のコリドールトラス構造はコリドールトラス構造の上弦梁19、コリドールトラス構造の中弦梁20、コリドールトラス構造の下弦梁21、ココリドールトラス構造の縦腹材22とコリドールトラス構造の斜腹材23からなり、2層米字型斜支柱トラス構造の配置形式を構成し、コリドールトラス構造は2階建てビルの屋根構造または普通棟の屋根構造であり、屋根、床にはそれぞれコリドールトラス構造の屋根連結鋼梁24、コリドールトラス構造の床連結鋼梁25が設置され、各枠組のコリドールトラス構造と剛性連結し、垂直方向床荷重体系を構成し、トラス斜腹材交差点に鋼トラスノードを増設した補強板32の溶接接合ノードを採用し、ノードの荷重力を高める。本実施例では、コリドールトラス構造は、縦方向に沿って3つの枠組が配置された2層トラス構造からなった。
【0031】
図1e、
図3、
図6bに示すように、中部大スパンコリドールトラス区の両端はコリドールトラス構造の大スパン支持端であるコリドールで直交連結トラスの外弦剛性連結端11に、剛性支持され、両側コリドールトラス領域のカンチレバー端部はコリドールトラス構造のカンチレバー支持端であるコリドールにおける直交連結トラスの内弦剛性連結端12に剛性支持され、全体上に連結の水平の床トラス構造を構成し、コリドールトラス構造の屋根、床にはそれぞれコリドールトラス構造の屋根水平斜支柱26、コリドールトラス構造の床水平斜支柱27を設置し、コリドールトラス構造自体の平面内ねじれ剛性を高め、両側のカンチレバーコリドールトラス領域の底部には支持がなく、単一のカンチレバー構造であり、ステイケーブル支持構造によって吊り支持された。
【0032】
図1e、
図2~
図3、
図6a~
図6bに示すように、コリドールトラス構造は均等断面平面トラス構造であり、コリドールトラス構造の単層の高さは一般的に4~5mであり、対応する2層の高さは8~10mであり、二つの枠組のコリドールトラス構造の間の距離は一般的に8~15mであり、コリドールトラス構造の上弦梁19、コリドールトラス構造の中の弦梁20とコリドールトラス構造の下弦梁21の部材断面は箱型断面であり、断面高さは一般的に600~800mmであり、コリドールトラス構造の縦腹材22とコリドールトラス構造の斜腹材23の部材断面は箱型断面であり、断面高さは一般的に300~500mmであり、コリドールトラス構造の屋根結合鋼梁24とコリドールトラス構造の床結合鋼梁25の部材断面はH型断面であり、断面高さは一般的に400~600mmであり、コリドールトラス構造の屋根水平斜材26及びコリドールトラス構造の床水平斜材27の部材断面はH型断面又はソリッドスチール材である。本実施例では、コリドールトラス構造の単層の高さは4mであり、対応する二層の高さは8mであり、二つの枠組のコリドールトラス構造間の距離は10mであった。
【0033】
図1f、
図2~
図4、
図8a~
図8bに示すように、前記ステイケーブル支持構造は複数組のステイケーブル支持構造のステイケーブル28からなり、両側のカンチレバーコリドールトラス領域と中部の大スパンコリドールトラス領域の上方に位置し、両側のカンチレバーコリドールトラス領域のステイケーブル支持構造の頂部ハンガー端30は、立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端6とカンチレバー部分連結トラスの内弦材14にそれぞれ位置し、複数の組のステイケーブル支持構造であり、カンチレバーコリドールトラス領域のステイケーブル支持構造の立面弧トラスに対する引張作用を相殺するとともに、中部大スパンコリドールトラス領域のスパンを大きくするために、中部大スパンコリドールトラス領域にステイケーブル支持構造のステイケーブル支持構造を一つ増設し、対応するステイケーブル支持構造の頂部ハンガー端30はカンチレバー部分の連結トラスの外弦材13に位置した。
【0034】
図1f、
図3、
図8a~
図8bに示すように、ステイケーブル支持構造の底部ハンガー端29は、三つの枠組のコリドールトラス構造の上弦梁19のノードに位置し、ステイケーブルが斜引張されるように配置され、ケーブルの底端がコリドールトラス構造のカンチレバー部分、大スパン部分に引っかかり、そのカンチレバーの長さが建築機能の要求を十分に満たすようにし、ステイケーブル端部は柱ヒンジノードを用いてヒンジで連結され、ノードにおけるコリドールトラス構造の上弦梁19はステイケーブル端部ノード補強板33を設けて補強される。本実施例では、両側のカンチレバーコリドールトラス領域、中部大スパンコリドールトラス領域はそれぞれ4組、1組のステイケーブル支持構造からなった。
【0035】
図1f、
図3、
図8a~
図8bに示すように、ステイケーブルの部材断面はソリッドスチール引張材であり、断面直径は一般的に60-150mmである、ステイケーブルの傾斜角度は一般的に15~45°である。
【0036】
立面弧状カンチレバートラスの平面トラス形式構成と長コードの傾斜角度、コリドールにおける直交連結トラスの構成の組の数と平面トラス形式、カンチレバー部分連結トラスの枠組の数と間隔、コリドールトラス構造の層数と斜腹材形式、およびステイケーブル支持構造の構成の組の数と斜引張方式設定は、建築造形要求、機能スペース、大スパン、カンチレバースパンと境界条件の要求は適切に調整され、本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の各部品の組成と構成方式に影響を与えない。
【実施例2】
【0037】
本願実施例2は、
図9を参照して、次のステップを含む弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の構成方法を提供する:
S1、立面弧状カンチレバートラスの外弦材1、立面弧状カンチレバートラスの内弦材2、立面弧状カンチレバートラスの縦腹材3と立面弧状カンチレバートラスの斜腹材4は立面弧状カンチレバートラスを構成し、2組の立面弧状カンチレバートラスは中心位置決め点31に基づいて両側で対称的に配置され、立面弧状カンチレバートラスの底部は立面弧状カンチレバートラスの底部着地端5で着地支持され、立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバーは立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端6までカンチレバーとし、2組の着地固定支持の立面弧状カンチレバートラス本体構造を構成し、
S2、コリドールにおける直交連結トラスの外弦材(7)、コリドールおける直交連結トラスの内弦材(8)、コリドールおける直交連結トラスの縦腹材(9)とコリドールおける直交連結トラスの斜腹材(10)はコリドールにおける直交連結トラスの平面トラス構造を構成し、
S3、ステップS1で生成された立面弧状カンチレバートラス本体構造とステップS2で生成されたコリドールにおける直交連結トラスは直交配置され、コリドールにおける直交連結トラスの外弦剛性連結端11とコリドールにおける直交連結トラスの内弦剛性連結端12を介して両者が剛性的に連結され、共にコア支持フレームを構成し、
S4、カンチレバー部分連結トラスの外弦材13、カンチレバー部分連結トラスの内弦材14、カンチレバー部分連結トラスの縦腹材15とカンチレバー部分連結トラスの斜腹材16はカンチレバー部分連結トラスを構成し、
S5、ステップS4で生成されたカンチレバー部分連結トラスは、カンチレバー部分連結トラスの外弦剛性連結端17とカンチレバー部分連結トラスの内弦剛性連結端18を介して、各組の各枠組の立面弧状カンチレバートラスのカンチレバー部分を剛性的に連結し、高横剛性、高捩じり剛性の全体構造を構成し、
S6、コリドールトラス構造上弦梁19、コリドールトラス構造中弦梁20、コリドールトラス構造下弦梁21、コリドールトラス構造縦腹材22及びコリドールトラス構造斜腹材23は、単一の枠組のコリドールトラス構造本体部分を構成し、
S7、ステップS6で生成された各枠組のコリドールトラス構造の本体部分はコリドールトラス構造の屋根連結鋼梁24とコリドールトラス構造の床連結鋼梁25を介して連結され、コリドールトラス構造を構成し、コリドールトラス構造斜腹材23の交差点に鋼トラスノードの補強板32を介して補強され、
S8、ステップS7で生成されたコリドールトラス構造は、コリドールトラス構造の屋根水平斜材26とコリドールトラス構造の床水平斜材27によって平面内ねじり剛性補強を行い、
S9、コリドールトラス構造の大スパン支持端は、コリドールにおける直交連結トラスの外弦剛性連結端11であり、コリドールトラス構造のカンチレバー支持端はコリドールにおける直交連結トラスの内弦剛性連結端12であり、
S10、ステイケーブル支持構造のステイケーブル28の底端はコリドールトラス構造の上弦梁19のノードにおけるステイケーブル支持構造の底部ハンガー端29に連結し、ステイケーブル支持構造のステイケーブル28の頂端は立面弧状カンチレバートラスの頂部カンチレバー端6、カンチレバー部分連結トラスの内弦材14またはカンチレバー部分連結トラスの外弦材13におけるステイケーブル支持構造の頂部ハンガー端30に連結し、ステイケーブル連結端部ノードにおけるコリドールトラス構造の上弦梁19は、ステイケーブル端部ノード補強板33によって補強される。
【実施例3】
【0038】
本出願の実施例3は、底部の大スパンスペースの両側長カンチレバーと頂部ステイケーブル支持体組み合わせ建築造形の複雑な大スパン鋼スパンレール構造体系の設計及び荷重における弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の応用を提供し、前記カンチレバーとは構造の最大カンチレバーの長さは50メートル以上、大スパンとは構造の最大スペーススパンは100メートル以上であることを指す。
【0039】
従来技術の不足に比べて、本発明は弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造を提供し、立面弧状カンチレバートラスとコリドールにおける直交連結トラスとの結合の支持トラスコア構造に基づいて、カンチレバー部分連結トラスを通じて全体の横力耐性捩じり耐性の強化を実現し、コリドールトラス構造とステイケーブル支持構造を通じて、底部の大スパンスペースの両側長スパンコリドールトラス構造とそのカンチレバーのケーブルエレクションを実現し、全体をわたって力を受けるモードを構成し、大スパンスペースの両側長カンチレバー支持とステイケーブル支持組み合わせ建築造形と機能を実現することができる。この体系の部品構成モジュールは明確で、伝達力がはっきりしており、全体をわたって力を受ける及び荷重モードの設計原則に符合し、底部の大スパンスペースの両側の長カンチレバー支持とステイケーブル支持組み合わせ建築造形の複雑な大スパンコリドールトラス構造の体系設計及び荷重を実現することができる。荷重性分析に基づいて、部材の応力、変形剛性、ねじれ防止周期と自己発振周波数などの全体性制御を通じて、本発明の弧状カンチレバートラスステイケーブル支持組み合わせ大スパンコリドール構造の底部大スペース、大スパン大カンチレバー、高荷重高横力耐性とステイケーブル支持組み合わせ建築造形機能の利点をさらに保障することができる。