(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】電子部品ハンドリング装置及び電子部品試験装置
(51)【国際特許分類】
G01R 31/26 20200101AFI20240927BHJP
【FI】
G01R31/26 J
(21)【出願番号】P 2020124722
(22)【出願日】2020-07-21
【審査請求日】2023-06-26
(73)【特許権者】
【識別番号】390005175
【氏名又は名称】株式会社アドバンテスト
(74)【代理人】
【識別番号】110000486
【氏名又は名称】弁理士法人とこしえ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新井 良知
(72)【発明者】
【氏名】竹内 佳貴
(72)【発明者】
【氏名】菊池 裕之
【審査官】小川 浩史
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-89984(JP,A)
【文献】特開2013-221936(JP,A)
【文献】特開2001-21613(JP,A)
【文献】国際公開第2006/009282(WO,A1)
【文献】特開2013-221937(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0145203(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0004480(KR,A)
【文献】特開2006-267080(JP,A)
【文献】特開2022-21241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/26-31/3193
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
DUTをハンドリングする電子部品ハンドリング装置であって、
テスタに接続されたテストヘッドがそれぞれ装着される複数のコンタクトユニット
と、
前記DUTを前記第1のトレイと第2のトレイとの間で移載するDUT移載部をそれぞれ備えた複数の移載ユニットと、
前記コンタクトユニットと前記移載ユニットとの間で前記第1のトレイを搬送するトレイ搬送ユニットと、を備え、
それぞれの前記コンタクトユニットは、他の前記コンタクトユニットとは独立して、前記DUTの温度を調整可能であると共に、前記テストヘッドに設けられたソケットに前記DUTを押圧可能であり、
前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイに前記DUTを搭載した状態で、前記DUTを前記ソケットに押圧し、
前記トレイ搬送ユニットは、前記第1のトレイを垂直状態で搬送し、
前記電子部品ハンドリング装置は、
前記複数のコンタクトユニット、前記複数の移載ユニット、及び、前記トレイ搬送ユニットが相互に連結及び分離可能に構成されていることにより、前記コンタクトユニットを増設又は減設することが可能なように構成されている電子部品ハンドリング装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記トレイ搬送ユニットは、前記第1のトレイの主面に実質的に平行な方向に沿って、前記第1のトレイを搬送する電子部品ハンドリング装置。
【請求項3】
請求項
1又は
2に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記トレイ搬送ユニットは、前記移載ユニットとの間で前記第1のトレイを垂直状態で受け渡すと共に、前記コンタクトユニットとの間でも前記第1のトレイを垂直状態で受け渡す電子部品ハンドリング装置。
【請求項4】
請求項
1~
3のいずれか一項に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記複数のコンタクトユニットは、水平方向に実質的に平行な第1の方向に沿って並べられており、
前記トレイ搬送ユニットは、前記第1のトレイの主面が前記第1の方向に実質的に平行な状態で、前記第1のトレイを前記第1の方向に沿って搬送する電子部品ハンドリング装置。
【請求項5】
請求項
1~
4のいずれか一項に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記トレイ搬送ユニットは、
前記複数のコンタクトユニットの配列方向である第1の方向に沿って設けられたレールと、
前記レール上を移動することが可能な移動部と、を備えており、
前記移動部は、前記第1のトレイを保持することが可能なトレイ保持装置を備えた電子部品ハンドリング装置。
【請求項6】
請求項
5に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記トレイ保持装置は、前記第1のトレイを垂直状態で保持することが可能である電子部品ハンドリング装置。
【請求項7】
請求項
6に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記トレイ保持装置は、前記第1のトレイ
の主面の法線方向に沿って前記第1のトレイを移動させることで、前記第1のトレイを前記コンタクトユニットに搬入出する電子部品ハンドリング装置。
【請求項8】
請求項
6又は
7に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記移動部は、前記トレイ保持装置を前記レール上で移動させる駆動装置を備えた電子部品ハンドリング装置。
【請求項9】
請求項
8に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記駆動装置は、ピニオンギアが取り付けられた回転軸を有する回転モータを含み、
前記トレイ搬送ユニットは、前記レールに併設され、前記ピニオンギアが咬合しているラックギアを備えた電子部品ハンドリング装置。
【請求項10】
請求項1~
9のいずれか一項に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記コンタクトユニットは、
前記DUTに熱ストレスを印加する熱印加部と、
前記DUTを前記ソケットに押圧する押圧部と、
前記DUTから前記熱ストレスを除去する熱除去部と、を備え、
前記熱印加部、前記押圧部、及び、前記熱除去部は、垂直方向に沿って並べられており、
前記熱印加部は、前記押圧部よりも下方に配置され、
前記熱除去部は、前記押圧部よりも上方に配置されている電子部品ハンドリング装置。
【請求項11】
請求項
10に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイを前記熱印加部から前記押圧部に移動させると共に、前記第1のトレイを前記押圧部から前記熱除去部に移動させる第1のトレイ移動装置を備えた電子部品ハンドリング装置。
【請求項12】
請求項
11に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記第1のトレイ移動装置は、前記第1のトレイの長手方向に沿って前記第1のトレイを移動させ
、
前記第1のトレイ移送装置が前記第1のトレイを移動させる際の前記第1のトレイの長手方向は、垂直方向に平行である電子部品ハンドリング装置。
【請求項13】
請求項
11又は
12に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記押圧部は、前記第1のトレイを垂直とした状態で前記DUTを前記ソケットに向かって水平方向に押圧する押圧装置を備えており、
前記第1のトレイ移動装置は、前記第1のトレイを垂直状態で移動させ、
前記コンタクトユニットは、
前記熱印加部において、前記第1のトレイ
の主面の法線方向である第2の方向に沿って、前記第1のトレイを垂直状態で移動させる第2のトレイ移動装置と、
前記熱除去部において、前記第2の方向とは反対の第3の方向に沿って、前記第1のトレイを垂直状態で移動させる第3のトレイ移動装置と、を備え
、
前記第2の方向と前記第3の方向は、水平方向に平行である電子部品ハンドリング装置。
【請求項14】
請求項
10~
13のいずれか一項に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイを前記コンタクトユニットから出し入れ可能なアクセス部を備え、
前記熱除去部、前記アクセス部、及び、前記熱印加部は、垂直方向に沿って並べられており、
前記熱印加部は、前記アクセス部よりも下方に配置され、
前記熱除去部は、前記アクセス部よりも上方に配置され、
前記アクセス部と前記押圧部とは相互に対向しており、
前記トレイ搬送ユニットは、前記アクセス部を介して前記第1のトレイを垂直状態で前記コンタクトユニットに搬入出する電子部品ハンドリング装置。
【請求項15】
請求項
14に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイを垂直状態で前記熱除去部から前記アクセス部に移動させると共に、前記第1のトレイを垂直状態で前記アクセス部から前記熱印加部に移動させる第4のトレイ移動装置を備えた電子部品ハンドリング装置。
【請求項16】
請求項
1~
15のいずれか一項に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記複数の移載ユニットは、
未試験の前記DUTを前記第2のトレイから前記第1のトレイに移載するローダ部を備えたローダユニットと、
試験済みの前記DUTを前記第1のトレイから前記第2のトレイに移載するアンローダ部を備えたアンローダユニットと、を含む電子部品ハンドリング装置。
【請求項17】
請求項
1~
16のいずれか一項に記載の電子部品ハンドリング装置であって、
前記移載ユニットは、前記第2のトレイを格納しているトレイ格納部を備えた電子部品ハンドリング装置。
【請求項18】
DUTを試験する電子部品試験装置であって、
請求項1~
17のいずれか一項に記載の電子部品ハンドリング装置と、
前記コンタクトユニットに装着された複数のテストヘッドと、
前記テストヘッドに電気的に接続されたテスタと、を備えた電子部品試験装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体集積回路素子等の被試験電子部品(DUT:Device Under Test)の試験に用いられる電子部品ハンドリング装置及び電子部品試験装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
DUTの試験に用いられる電子部品ハンドリング装置は、ローダ部と、チャンバ部と、アンローダ部と、を備えている(例えば特許文献1参照)。ローダ部は、未試験のDUTをカスタマトレイからテストトレイに移載して、当該テストトレイをチャンバ部に送り込む。チャンバ部は、DUTに所定の熱ストレスと印加すると共にテストヘッドに装着されたソケットにDUTを押し付けることで、テストトレイに搭載したままの状態でDUTを試験する。アンローダ部は、試験済みのDUTを試験結果に応じて分類しながら、当該DUTをテストトレイからカスタマトレイに移載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の電子部品ハンドリング装置のチャンバ部はテスタの同時測定数と同数のDUTをソケットに同時に押し付けるように構成されている。そのため、ローダ部は、前記同数のDUTをテストトレイに移載した後でなければ、当該テストレイをチャンバ部に送り込むことができない。従って、同時測定数が多くなるほど、移載作業に要する時間が長くなり、チャンバ部やテスタに待機時間が発生してしまう場合がある。
【0005】
また、上記の電子部品ハンドリング装置のチャンバ部内で不具合が発生すると、当該電子部品ハンドリング装置全体を停止せざるを得ない場合がある。そして、同時測定数が多くなるほど、チャンバ内で不具合が発生する確率が高くなるので、結果的に、電子部品ハンドリング装置の停止時間が長くなってしまう場合がある。
【0006】
このように、テスタの同時測定数が多くなるほど、電子部品ハンドリング装置の稼働率が低下してしまう場合があるという問題がある。
【0007】
また、上述のようにチャンバは既定の同時測定数に対応するように構成されているため、相対的に少ない同時測定数を有するテスタに対応する場合には、オーバースペックな(当該テスタに接続された比較的小さなテストヘッドに対して相対的に大きな)電子部品ハンドリング装置を使用することとなり、電子部品ハンドリング装置の占有スペースの縮小を十分に図ることができない場合もある。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、稼働率の向上と占有スペースの縮小を図ることが可能な電子部品ハンドリング装置、及び、それを備えた電子部品試験装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]本発明に係る電子部品ハンドリング装置は、DUTをハンドリングする電子部品ハンドリング装置であって、テスタに接続されたテストヘッドがそれぞれ装着される複数のコンタクトユニットを備え、それぞれの前記コンタクトユニットは、他の前記コンタクトユニットとは独立して、前記DUTの温度を調整可能であると共に、前記テストヘッドに設けられたソケットに前記DUTを押圧可能であり、前記電子部品ハンドリング装置は、前記コンタクトユニットを増設又は減設することが可能なように構成されている電子部品ハンドリング装置である。
【0010】
[2]上記発明において、前記電子部品ハンドリング装置は、前記DUTを第1のトレイと第2のトレイとの間で移載するDUT移載部をそれぞれ備えた複数の移載ユニットと、前記コンタクトユニットと前記移載ユニットとの間で前記第1のトレイを搬送するトレイ搬送ユニットと、を備えており、前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイに前記DUTを搭載した状態で、前記DUTを前記ソケットに押圧してもよい。
【0011】
[3]上記発明において、前記トレイ搬送ユニットは、前記第1のトレイを垂直状態で搬送してもよい。
【0012】
[4]上記発明において、前記トレイ搬送ユニットは、前記第1のトレイの主面に実質的に平行な方向に沿って、前記第1のトレイを搬送してもよい。
【0013】
[5]上記発明において、前記トレイ搬送ユニットは、前記移載ユニットとの間で前記第1のトレイを垂直状態で受け渡すと共に、前記コンタクトユニットとの間でも前記第1のトレイを垂直状態で受け渡してもよい。
【0014】
[6]上記発明において、前記複数のコンタクトユニットは、水平方向に実質的に平行な第1の方向に沿って並べられており、前記トレイ搬送ユニットは、前記第1のトレイの主面が前記第1の方向に実質的に平行な状態で、前記第1のトレイを前記第1の方向に沿って搬送してもよい。
【0015】
[7]上記発明において、前記トレイ搬送ユニットは、前記複数のコンタクトユニットの配列方向である第1の方向に沿って設けられたレールと、前記レール上を移動することが可能な移動部と、を備えており、前記移動部は、前記第1のトレイを保持することが可能なトレイ保持装置を備えていてもよい。
【0016】
[8]上記発明において、前記トレイ保持装置は、前記第1のトレイを垂直状態で保持することが可能であってもよい。
【0017】
[9]上記発明において、前記トレイ保持装置は、前記第1のトレイの法線方向に沿って前記第1のトレイを移動させることで、前記第1のトレイを前記コンタクトユニットに搬入出してもよい。
【0018】
[10]上記発明において、前記移動部は、前記トレイ保持装置を前記レール上で移動させる駆動装置を備えていてもよい。
【0019】
[11]上記発明において、前記駆動装置は、ピニオンギアが取り付けられた回転軸を有する回転モータを含み、前記トレイ搬送ユニットは、前記レールに併設され、前記ピニオンギアが咬合しているラックギアを備えていてもよい。
【0020】
[12]上記発明において、前記コンタクトユニットは、前記DUTに熱ストレスを印加する熱印加部と、前記DUTを前記ソケットに押圧する押圧部と、前記DUTから前記熱ストレスを除去する熱除去部と、を備え、前記熱印加部、前記押圧部、及び、前記熱除去部は、垂直方向に沿って並べられており、前記熱印加部は、前記押圧部よりも下方に配置され、前記熱除去部は、前記押圧部よりも上方に配置されていてもよい。
【0021】
[13]上記発明において、前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイを前記熱印加部から前記押圧部に移動させると共に、前記第1のトレイを前記押圧部から前記熱除去部に移動させる第1のトレイ移動装置を備えていてもよい。
【0022】
[14]上記発明において、前記第1のトレイ移動装置は、前記第1のトレイの長手方向に沿って前記第1のトレイを移動させてもよい。
【0023】
[15]上記発明において、前記押圧部は、前記第1のトレイを垂直とした状態で前記DUTを前記ソケットに向かって水平方向に押圧する押圧装置を備えており、前記第1のトレイ移動装置は、前記第1のトレイを垂直状態で移動させ、前記コンタクトユニットは、前記熱印加部において、前記第1のトレイの法線方向である第2の方向に沿って、前記第1のトレイを垂直状態で移動させる第2のトレイ移動装置と、前記熱除去部において、前記第2の方向とは反対の第3の方向に沿って、前記第1のトレイを垂直状態で移動させる第3のトレイ移動装置と、を備えていてもよい。
【0024】
[16]上記発明において、前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイを前記コンタクトユニットから出し入れ可能なアクセス部を備え、前記熱除去部、前記アクセス部、及び、前記熱印加部は、垂直方向に沿って並べられており、前記熱印加部は、前記アクセス部よりも下方に配置され、前記熱除去部は、前記アクセス部よりも上方に配置されており、前記トレイ搬送ユニットは、前記アクセス部を介して前記第1のトレイを垂直状態で前記コンタクトユニットに搬入出してもよい。
【0025】
[17]上記発明において、前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイを垂直状態で前記熱除去部から前記アクセス部に移動させると共に、前記第1のトレイを垂直状態で前記アクセス部から前記熱印加部に移動させる第4のトレイ移動装置を備えていてもよい。
【0026】
[18]上記発明において、前記複数の移載ユニットは、未試験の前記DUTを前記第2のトレイから前記第1のトレイに移載するローダ部を備えたローダユニットと、試験済みの前記DUTを前記第1のトレイから前記第2のトレイに移載するアンローダ部を備えたアンローダユニットと、を含んでもよい。
【0027】
[19]上記発明において、前記移載ユニットは、前記第2のトレイを格納しているトレイ格納部を備えていてもよい。
【0028】
[20]上記発明において、前記電子部品ハンドリング装置は、前記DUTを前記第1のトレイに搭載し、又は、前記第1のトレイから前記DUTを取り出すDUT移載部をそれぞれ有する複数の移載ユニットと、前記コンタクトユニットと前記移載ユニットとの間で前記第1のトレイを搬送するトレイ搬送ユニットと、を備えており、前記コンタクトユニットは、前記第1のトレイに前記DUTを搭載した状態で、前記DUTを前記ソケットに押圧してもよい。
【0029】
[21]上記発明において、前記電子部品ハンドリング装置は、前記移載ユニットを増設又は減設することが可能なように構成されていてもよい。
【0030】
[22]上記発明において、前記DUT移載部は、前記トレイ搬送ユニットの上方に配置されていてもよい。
【0031】
[23]上記発明において、前記複数のコンタクトユニットは、水平方向に実質的に平行な第1の方向に沿って並べられ、前記複数の移載ユニットも、前記第1の方向に沿って並べられており、前記トレイ搬送ユニットは、前記第1のトレイを第1の方向に沿って搬送してもよい。
【0032】
[24]上記発明において、前記DUT移載部は、前記第1のトレイを垂直状態で前記トレイ搬送ユニットに受け渡す第5のトレイ移動装置を備えていてもよい。
【0033】
[25]上記発明において、前記第5のトレイ移動装置は、前記第1のトレイの長手方向に沿って前記第1のトレイを移動させてもよい。
【0034】
[26]上記発明において、前記トレイ搬送ユニットは、前記第1のトレイを垂直状態で保持することが可能なトレイ保持装置を備えていてもよい。
【0035】
[27]上記発明において、前記DUT移載部は、前記第1のトレイの姿勢を水平状態と垂直状態との間で変換する姿勢変換装置を備えていてもよい。
【0036】
[28]上記発明において、前記姿勢変換装置は、前記第1のトレイの第1の辺の位置を水平方向において維持した状態で、前記第1の辺を上昇又は下降させながら、前記第1のトレイにおいて前記第1の辺に対向する第2の辺を水平移動させることで、前記第1のトレイの姿勢を変換してもよい。
【0037】
[29]上記発明において、前記移載ユニットは、第2のトレイを格納しているトレイ格納部を備えており、前記DUT移載部は、前記第1のトレイと前記第2のトレイとの間で前記DUTを移載してもよい。
【0038】
[30]上記発明において、前記DUT移載部は、前記トレイ格納部の上方に配置されていてもよい。
【0039】
[31]上記発明において、前記トレイ格納部は、前記第2のトレイを保持する複数の第1の保持装置と、前記第2のトレイを前記第1の保持装置間で移動させる第6のトレイ移動装置と、を備えていてもよい。
【0040】
[32]上記発明において、相互に隣り合う前記移載ユニットは、前記トレイ格納部同士の間に配置され、前記第2のトレイを移動させる第7のトレイ移動装置を備えており、前記第7のトレイ移動装置の動作範囲は、相互に隣り合う前記移載ユニットの前記第6のトレイ移動装置の両方の動作範囲と垂直方向において重複していてもよい。
【0041】
[33]上記発明において、前記複数の移載ユニットは、未試験の前記DUTを第2のトレイから前記第1のトレイに移載するローダ部を備えたローダユニットと、試験済みの前記DUTを前記第1のトレイから前記第2のトレイに移載するアンローダ部を備えたアンローダユニットと、を含んでおり、前記電子部品ハンドリング装置が備える前記ローダユニットの数は、前記電子部品ハンドリング装置が備える前記アンローダユニットの数と相違していてもよい。
【0042】
[34]本発明に係る電子部品試験装置は、DUTを試験する電子部品試験装置であって、上記の電子部品ハンドリング装置と、前記コンタクトユニットに装着された複数のテストヘッドと、前記テストヘッドに電気的に接続されたテスタと、を備えた電子部品試験装置である。
【0043】
[35]上記発明において、前記複数のテストヘッドは、一台の前記テスタに接続されていてもよい。
【発明の効果】
【0044】
本発明では、電子部品ハンドリング装置が複数のコンタクトユニットを備えており、それぞれのコンタクトユニットは、他のコンタクトユニットとは独立して、DUTの温度を調整することが可能であると共に、テストヘッドのソケットにDUTを押圧することが可能となっている。
【0045】
これにより、同時測定数を複数の単位に分割して、それぞれの分割単位に対して複数のコンタクトユニットが個別にテストを実行することが可能となる。このため、個々のコンタクトユニットへの送り込み作業を短縮することができ、結果的にコンタクトユニットの待機時間を短縮することができる。また、同時測定数を複数の単位に分割することで、コンタクトユニット内で不具合が発生する確率を低くすることができるので、電子部品ハンドリング装置の停止時間を短縮することもできる。従って、本発明によれば、電子部品ハンドリング装置の稼働率の向上を図ることができる。
【0046】
また、本発明では、コンタクトユニットを増設又は減設することが可能なように電子部品ハンドリング装置が構成されているので、テスタの同時測定数に応じてコンタクトユニットの数を最適化することができ、電子部品ハンドリング装置の占有スペースの縮小を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態における電子部品試験装置を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態における電子部品試験装置を示す断面図であり、
図1のII-II線に沿った断面図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態におけるハンドラにおけるテストトレイの流れを示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態におけるローダユニットの内部構造を示す断面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態におけるローダユニット及びアンローダユニットの内部構造を示す正面図であり、
図4のV-V線に沿ってトレイ格納部を見た正面図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態におけるローダユニットの内部構造を示す平面図であり、
図4のVI-VI線に沿ってローダ部を視た平面図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態におけるアンローダユニットからローダユニットに空テストトレイを回送するトレイ回送装置を示す平面図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態におけるトレイ搬送ユニット及びコンタクトユニットを示す斜視図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態におけるトレイ搬送ユニットを示す側面図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態におけるトレイ搬送ユニットを示す正面図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態におけるコンタクトユニットの内部構造を示す断面図である。
【
図12】
図12(a)は、1024個の同時測定数に対応するように構成したハンドラを示す図であり、
図12(b)は、768個の同時測定数に対応するように構成したハンドラを示す。
【
図13】
図13(a)は、ローダユニットを2台備えたハンドラを示す図であり、
図13(b)は、アンローダユニットを2台備えたハンドラを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態における電子部品試験装置を示す斜視図である。
図2は本実施形態における電子部品試験装置を示す断面図であり、
図1のII-II線に沿った断面図である。
図3は本実施形態におけるハンドラにおけるテストトレイの流れを示す図である。
【0049】
本実施形態における電子部品試験装置1は、DUT200に高温又は低温の熱ストレスを印加した状態(或いは常温の状態)で当該DUT200の電気的特性を試験し、その試験結果に応じてDUT200を分類する装置である。試験対象であるDUT200の具体例としては、メモリ系のデバイスを例示することができる。なお、電子部品試験装置1の試験対象であるDUT200は、電子部品であれば特に上記に限定されず、例えば、SoC(System on a chip)やロジック系のデバイスであってもよい。
【0050】
この電子部品試験装置1は、
図1及び
図2に示すように、4つのテストヘッド5A~5D(
図3及び
図12(a)参照)と、1つのテスタ(メインフレーム)7と、ハンドラ10と、を備えている。なお、後述するように、電子部品試験装置が有するテストヘッドの数は、上記に特に限定されない。また、電子部品試験装置が複数のテスタを備えていてもよい。本実施形態におけるハンドラ10が、本発明における「電子部品ハンドリング装置」の一例に相当する。
【0051】
テストヘッド5A~5Dは、テスト時にDUT200が電気的に接続される複数のソケット6をそれぞれ有している。このテストヘッド5A~5Dは、ソケット6を水平方向に向けた姿勢で、ハンドラ10のコンタクトユニット60A~60Dにそれぞれ装着されている。それぞれのテストヘッド5A~5Dは、ソケット6がコンタクトユニット60A~60Dの押圧装置631に対向するように、コンタクトユニット60A~60Dに形成された開口63aを介して第1のチャンバ601内に入り込んでいる。
【0052】
本実施形態では、全てのテストヘッド5A~5Dが、ケーブル8を介して同一のテスタ7にそれぞれ接続されている。コンタクトユニット60A~60Dの押圧装置631がDUT200をソケット6に押し付けている状態で、テスタ7がテストヘッド5A~5Dを介してDUT200に対して試験信号を送出することで、当該DUT200のテストを実行する。
【0053】
本実施形態では、4つのテストヘッド5A~5Dが有するソケット6の合計数と、一つのテスタ7の同時測定数(同時に試験可能なDUTの数)とが同一となっている。特に限定されないが、一例を挙げれば、テスタ7の同時測定数が1024個である場合に、それぞれのテストヘッド5A~5Dが有するソケット6の数は256個である。なお、複数のテストヘッドがそれぞれ有するソケットの数が相互に異なっていてもよい。
【0054】
本実施形態のハンドラ10は、カスタマトレイ100からテストトレイ110にDUT200を移し替えて、当該テストトレイ110に搭載したままの状態でDUT200をテストヘッド5A~5Dのソケット6に押し付ける装置である。このハンドラ10は、
図1~
図3に示すように、2つの移載ユニット20A,20B(ローダユニット20A及びアンローダユニット20B)と、トレイ搬送ユニット50と、4つのコンタクトユニット60A~60Dと、を備えている。
【0055】
ここで、カスタマトレイ100は、このハンドラ10を用いる工程と他の工程との間で複数のDUT200を搬送するためのトレイである。このカスタマトレイ100は、樹脂材料等から構成されている板状のトレイである。このカスタマトレイ100は、マトリクス状に配置された複数のポケットを有しており、それぞれのポケットは、DUT200を収容可能な凹状形状を有している。未試験のDUT200は、このカスタマトレイ100に搭載された状態で前工程からハンドラ10に搬入される。また、試験済みのDUT200は、このカスタマトレイ100に搭載された状態でハンドラ10から後工程に搬出される。
【0056】
これに対し、テストトレイ110は、複数のDUT200を収容した状態で、ハンドラ10内を循環搬送されるトレイである。このテストトレイ110は、枠状のフレームと、当該フレームに遊動可能に保持された複数のインサート111(
図6参照)と、を備えている。複数のインサート111は、テストヘッド5A~5Dのソケット6の配列に対応するように、マトリクス状に配置されており、DUT200をそれぞれ収容することが可能となっている。このテストトレイ110のインサート111にDUT200が収容された状態で押圧装置631により当該DUT200がソケット6に押し付けられることで、DUT200のテストが実行される。この際、インサート111がフレームに遊動可能に保持されていることで、複数のDUT200をソケット6に対して相互に独立して位置決めすることが可能となっている。
【0057】
ハンドラ10のローダユニット20Aは、未試験のDUT200をカスタマトレイ100からテストトレイ110に移載し、当該テストトレイ110をトレイ搬送ユニット50に供給する。トレイ搬送ユニット50は、当該テストトレイ110をいずれかのコンタクトユニット60A~60Dのいずれかに搬送する。
【0058】
そして、コンタクトユニット60A~60Dは、DUT200に高温又は低温の所定の熱ストレスを印加した後、テストトレイ110に搭載したままの状態で当該DUT200をソケット6に押し付けることで、テスタ7がDUT200の試験を実行する。
【0059】
この際、上述のように、4つのコンタクトユニット60A~60Dにテストヘッド5A~5Dが個別に装着されているため、コンタクトユニット(例えばコンタクトユニット60A)は、他のコンタクトユニット(例えば、コンタクトユニット60B~60D)とは独立して、DUT200をソケット6に押し付けることが可能となっている。
【0060】
また、本実施形態では、
図3に示すように、4つのコンタクトユニット60A~60Dに温度調整装置621A~621Dが個別に接続されているため、コンタクトユニット(例えばコンタクトユニット60A)は、他のコンタクトユニット(例えば、コンタクトユニット60B~60D)とは独立して、DUT200の温度を調整することが可能となっている。
【0061】
従って、本実施形態では、コンタクトユニット(例えばコンタクトユニット60A)は、他のコンタクトユニット(例えば、コンタクトユニット60B~60D)とは独立して試験を実行することが可能となっている。4つのコンタクトユニット60A~60Dは、同じ内容の試験を実行してもよいし、相互に異なる内容の試験を実行してもよい。また、4つのコンタクトユニット60A~60Dは、同じ温度条件で試験を実行してもよいし、相互に異なる温度条件で試験を実行してもよい。
【0062】
試験済みのDUT200が搭載されたテストトレイ110は、コンタクトユニット60A~60Dからトレイ搬送ユニット50に排出され、トレイ搬送ユニット50は当該テストトレイ110をアンローダユニット20Bに搬送する。そして、アンローダユニット20Bは、試験済みのDUT200を試験結果に応じて分類しながら、当該DUT200をテストトレイ110からカスタマトレイ100に移載する。
【0063】
なお、トレイ搬送ユニット50が、試験済みのDUT200が搭載されたテストトレイ110をコンタクトユニット(例えばコンタクトユニット60A)から他のコンタクトユニット(例えば、コンタクトユニット60B~60D)に搬送してもよい。これにより、同一のハンドラ10により同一のDUT200に対して複数種の試験を行うことができる。
【0064】
本実施形態では、4つのコンタクトユニット60A~60Dの装置フレームが相互に独立して分離している。この4つのコンタクトユニット60A~60Dは、X方向に沿って配列されている。同様に、2つの移載ユニット20A,20Bの装置フレームも相互に独立して分離している。この2つの移載ユニット20A,20Bも、X方向に沿って配列されている。本実施形態におけるX方向が、本発明における「第1の方向」の一例に相当する。
【0065】
また、トレイ搬送ユニット50の装置フレームも、移載ユニット20A,20B及びコンタクトユニット60A~60Dから独立して分離しており、X方向に沿って配列されている。このトレイ搬送ユニット50は、2つの移載ユニット20A,20Bと4つのコンタクトユニット60A~60Dとの間に配置されている。そして、これらのユニット20A,20B,50,60A~60Dは、特に図示しない連結具により容易に連結及び分離することが可能となっている。
【0066】
このため、本実施形態のハンドラ10は、同時測定数やテスト時間等に応じて、ユニットの数を任意に増減することが可能となっている。従って、後述するように、ハンドラ10が備えるコンタクトユニットの数は、特に上記に限定されず、テストヘッドの数等に応じて設定することができる。また、ハンドラ10が備えるローダユニット20A及びアンローダユニット20Bの数も、特に上記に限定されず、テストヘッドが有するソケットの数やテスト時間等に応じて任意に設定することができる。
【0067】
以下に、このハンドラ10を構成する移載ユニット20A,20B、トレイ搬送ユニット50、及び、コンタクトユニット60A~60Dの構成について詳細に説明する。
【0068】
図4は本実施形態におけるローダユニットの内部構造を示す断面図である。
図5は本実施形態におけるローダユニット及びアンローダユニットの内部構造を示す正面図であり、
図4のV-V線に沿ってトレイ格納部を見た正面図である。
図6は本実施形態におけるローダユニットの内部構造を示す平面図であり、
図4のVI-VI線に沿ってローダ部を視た平面図である。
図7は本実施形態におけるアンローダユニットからローダユニットに空テストトレイを回送するトレイ回送装置を示す平面図である。
【0069】
ローダユニット20Aは、上述のように、未試験のDUT200をカスタマトレイ100からテストトレイ110に移し替えて、当該テストトレイ110をトレイ搬送ユニット50に供給するユニットである。
図4~
図6に示すように、このローダユニット20Aは、複数のカスタマトレイ100を格納したトレイ格納部30と、トレイ100,110間でDUT200を移載するDUT移載部(ローダ部)40Aと、を備えている。
【0070】
これに対し、アンローダユニット20Bは、試験済みのDUT200が搭載されたテストトレイ110をトレイ搬送ユニット50から受け入れ、当該DUT200をテストトレイ110からカスタマトレイ100に移し替えるユニットである。このアンローダユニット20Bも、複数のカスタマトレイ100を格納したトレイ格納部30と、トレイ110,100間でDUT200を移載するDUT移載部(アンローダ部)40Bと、を備えている。
【0071】
このローダユニット20Aとアンローダユニット20Bは基本的に同一の構造を有しているので、以下にローダユニット20Aの構成について詳細に説明する。アンローダユニット20Bの構成については、ローダユニット20Aと異なる構成についてのみ説明する。
【0072】
トレイ格納部30は、ローダユニット20Aにおいて、複数のカスタマトレイ100を格納していると共に、当該カスタマトレイ100をローダ部40Aに供給する部分である。このトレイ格納部30は、
図4及び
図5に示すように、4つのストッカ31と、トレイ移送アーム32と、を備えている。本実施形態におけるトレイ移送アーム32が、本発明における「第6のトレイ移動装置」の一例に相当する。
【0073】
4つのストッカ31は、いずれも同一の構造を有しており、相互に積み重ねられた複数のカスタマトレイ100を収容することが可能な箱状の形状を有している。それぞれのストッカ31の底部には、カスタマトレイ100の積層体を昇降させるエレベータ311が設けられている。それぞれのストッカ31の上方には窓部211が配置されている。この窓部211は、ローダユニット20Aのトレイ格納部30とローダ部40Aとを仕切る基板21に形成されている。エレベータ311がストッカ31に格納されているカスタマトレイ100を上昇させることで、窓部211を介してカスタマトレイ100をローダ部40Aに位置させることが可能となっている。本実施形態におけるエレベータ311が、本発明における「第1の保持装置」の一例に相当する。
【0074】
本実施形態では、ローダユニット20Aのトレイ格納部30の4つのストッカ31には、未試験のDUT200を収容したカスタマトレイ100が格納されている。これに対し、アンローダユニット20Bのトレイ格納部30の4つのストッカ31には、試験済みのDUT200を収容したカスタマトレイ100が格納されている。
【0075】
なお、ローダユニット20Aの一部のストッカ31に、DUT200を搭載していない空のカスタマトレイ100を格納してもよいし、アンローダユニット20Bの一部のストッカ31に、DUT200を搭載していない空のカスタマトレイ100を格納してもよい。また、後述するトレイ回送アーム33を利用して、ローダユニット20Aの一部のストッカ31に、試験済みのDUT200を搭載したカスタマトレイ100を格納してもよい。
【0076】
このハンドラ10では、未試験のDUT200が搭載された複数のカスタマトレイ100を格納した状態のストッカ31がローダユニット20Aのトレイ格納部30にセットされることで、未試験のDUT200が前工程からハンドラ10に搬入される。また、このハンドラ10では、試験済みのDUT200が搭載された複数のカスタマトレイ100を格納した状態のストッカ31がアンローダユニット20Bのトレイ格納部30から取り出されることで、試験済みのDUT200がハンドラ10から次工程に搬出される。
【0077】
トレイ移送アーム32は、トレイ格納部30の4つのストッカ31の間でカスタマトレイ100を移動させる装置であり、レール321と、トレイ保持部322と、を備えている。レール321は、X方向に沿って設けられている。トレイ保持部322は、カスタマトレイ100を保持可能な保持爪を有しており、レール321上をX方向に沿って移動することが可能となっている。
【0078】
本実施形態では、上述のように、ローダユニット20A及びアンローダユニット20Bの装置フレーム22が相互に独立して分離しているが、この装置フレーム22の開口221を介して、ローダユニット20A及びアンローダユニット20Bのトレイ格納部30の空間同士は相互に繋がっている。また、ローダユニット20A及びアンローダユニット20Bの両方のトレイ格納部30が上述のトレイ移送アーム32をそれぞれ備えているが、ローダユニット20Aのトレイ移送アーム32のレール321が、アンローダユニット20Bのトレイ移送アーム32のレール321よりも長くなっている。そして、このローダユニット20Aのトレイ移送アーム32のレール321が、装置フレーム22の開口221を介して、アンローダユニット20Bのトレイ格納部30に入り込んでおり、当該レール321の端部が、アンローダユニット20Bのトレイ格納部30内に位置している。
【0079】
また、本実施形態では、ローダユニット20A及びアンローダユニット20Bは、トレイ回送アーム33を備えている。このトレイ回送アーム33は、カスタマトレイ100をローダユニット20A及びアンローダユニット20Bのトレイ格納部30同士の間でカスタマトレイ100を移動させる装置であり、ローダユニット20A及びアンローダユニット20Bのトレイ格納部30を跨ぐように、装置フレーム22の開口221に配置されている。
【0080】
このトレイ回送アーム33は、昇降装置331と、伸縮アーム332と、トレイ保持部333と、を備えている。昇降装置331は、伸縮アーム332を昇降させる装置である。伸縮アーム332は、X方向に沿って伸縮可能な装置であり、カスタマトレイ100を保持可能なトレイ保持部333をX方向に移動させることが可能となっている。このトレイ回送アーム33の動作範囲は、垂直方向(Z方向)において、ローダユニット20Aのトレイ移送アーム32の動作範囲と重複していると共に、アンローダユニット20Bのトレイ移送アーム32の動作範囲とも重複している。本実施形態におけるトレイ回送アーム33が、本発明における「第7のトレイ移動装置」の一例に相当する。
【0081】
例えば、ローダユニット20Aにおいて、ストッカ31に格納されているカスタマトレイ100をローダ部40Aに供給するために、エレベータ311が上昇して当該カスタマトレイ100を窓部211に位置させる。そして、ローダ部40Aのピックアンドプレース装置41により全てのDUT200がテストトレイ110に移載されて当該カスタマトレイ100が空となったら、エレベータ311が下降してトレイ移送アーム32がその空カスタマトレイ100を保持する。
【0082】
そして、トレイ移送アーム32のトレイ保持部322がトレイ回送アーム33の上方まで移動し、トレイ回送アーム33が当該カスタマトレイ100をトレイ移送アーム32から受け取る。次いで、トレイ回送アーム33がアンローダユニット20Bのトレイ移送アーム32の下方に移動し、カスタマトレイ100をトレイ回送アーム33から当該トレイ移送アーム32に受け渡す。以上の動作により、空のカスタマトレイ100がローダユニット20Aからアンローダユニット20Bに回送される。
【0083】
ローダ部40Aは、ローダユニット20Aにおいて、トレイ格納部30から供給されたカスタマトレイ100からテストトレイ110にDUT200を移載して、当該テストトレイ110をトレイ搬送ユニット50に供給する部分である。このローダ部40Aは、トレイ格納部30の上方に配置されていると共に、トレイ搬送ユニット50の上方に配置されている。このような配置を採用することで、ハンドラ10の占有面積を小さくすることができる。
【0084】
このローダ部40Aは、
図4及び
図6に示すように、ピックアンドプレース装置41と、姿勢変換装置42と、垂直搬送装置46と、を備えている。本実施形態における垂直搬送装置46が、本発明における「第5のトレイ移動装置」の一例に相当する。
【0085】
ピックアンドプレース装置41は、Y方向レール411と、X方向レール412と、可動ヘッド413と、を備えている。Y方向レール411は、ローダユニット20Aのトレイ格納部30とローダ部40Aを仕切る基板21上にY方向に沿って設けられている。X方向レール412は、このY方向レール411上をY方向に沿って移動することが可能となっている。可動ヘッド413は、X方向レール412上をX方向に沿って移動することが可能となっている。また、この可動ヘッド413は、DUT200を吸着保持することが可能な複数の吸着部414を有している。
【0086】
このピックアンドプレース装置41の動作範囲は、基板21に形成された4つの窓部211を包含していると共に、姿勢変換装置42の動作範囲の一部と重複している。従って、このピックアンドプレース装置41は、窓部211に位置するカスタマトレイ100から、姿勢変換装置42の動作範囲内に位置するテストトレイ110にDUT200を移載することが可能となっている。なお、窓部211と姿勢変換装置42との間に、DUT200を一時的に載置するバッファや、DUT200を位置決めするプリサイサが設けられていてもよい。
【0087】
姿勢変換装置42は、テストトレイ110の姿勢を水平状態と垂直状態との間で変換する装置である。この姿勢変換装置42は、
図4及び
図6に示すように、水平スライド装置43と、垂直スライド装置44と、水平移動装置45と、を備えている。なお、姿勢変換装置42の構成は、テストトレイ110の姿勢を水平状態と垂直状態との間で変換することが可能な構成であれば、特に限定されない。また、スライド装置43,44の理解を容易にするために、
図6では水平移動装置45の図示を省略している。
【0088】
ここで、テストトレイ110の姿勢に関して、「水平状態」とは、テストトレイ110の主面110aが水平方向(XY方向)に対して実質的に平行な状態である。これに対し、「垂直状態」とは、テストトレイ110の主面110aが垂直方向(Z方向)に対して実質的に平行な状態である。
【0089】
水平スライド装置43は、一対の水平レール431と、スライダ432と、エアシリンダ433と、挿入片434と、を備えている。
【0090】
一対の水平レール431は、Y方向に沿って設けられており、テストトレイ110の幅よりも広い間隔を空けて相互に実質的に平行に配置されている。スライダ432は、それぞれの水平レール431にスライド可能に設けられており、特に図示しないエアシリンダ等のアクチュエータにより当該水平レール431上をY方向に沿って移動することが可能となっている。
【0091】
このスライダ432上にエアシリンダ433が設けられており、このエアシリンダ433の可動軸の先端に円柱状の挿入片434が取り付けられている。このエアシリンダ433は、挿入片434同士が相互に向かい合うようにスライダ432に設けられている。このエアシリンダ433は、挿入片434をX方向に沿って進退させることが可能となっており、エアシリンダ433の駆動により挿入片434同士が接近又は離反するように構成されている。なお、エアシリンダ433に代えて、モータ及びボールねじ機構等の他のアクチュエータを用いてもよい。
【0092】
垂直スライド装置44も、一対の垂直レール441と、スライダ442と、エアシリンダ443と、挿入片444と、を備えている。
【0093】
一対の垂直レール441は、Z方向に沿って設けられており、テストトレイ110の幅よりも広い間隔を空けて相互に実質的に平行に配置されている。この垂直レール441は、上述の水平レール431の一端(
図4中左端)の近傍に配置されている。スライダ442は、それぞれの垂直レール441にスライド可能に設けられており、特に図示しないエアシリンダ等のアクチュエータにより当該垂直レール441上をZ方向に沿って移動することが可能となっている。
【0094】
このスライダ442上にエアシリンダ443が設けられており、このエアシリンダ443の可動軸の先端に円柱状の挿入片444が取り付けられている。このエアシリンダ443は、挿入片444同士が相互に向かい合うようにスライダ442に設けられている。このエアシリンダ443は、挿入片444をX方向に沿って進退させることが可能となっており、エアシリンダ443の駆動により挿入片444同士が接近又は離反するように構成されている。なお、エアシリンダ443に代えて、モータ及びボールねじ機構等の他のアクチュエータを用いてもよい。
【0095】
ここで、本実施形態のテストトレイ110の長手方向に沿った一方の側面に2つの凹部112が形成されていると共に、他方の側面にも2つの凹部112が形成されている。この4つの凹部112はテストトレイ110の四隅に配置されている。一対の凹部112は、テストトレイ110の第1の辺110bに近い隅部に配置されており、相互に対向している。これに対し、他の一対の凹部112は、当該テストトレイの第2の辺110cに近い隅部に配置されており、相互に対向している。第1の辺110bは、テストトレイ110を構成する辺の中で一方の短辺であり、第2の辺110cは、テストトレイ110を構成する辺の中で他方の短辺である。それぞれの凹部112は、テストトレイ110の内側に向かって凹んでおり、上述の挿入片434,444が挿入可能な内径を持つ円柱形状を有している。
【0096】
このスライド装置43,44を用いたテストトレイ110の姿勢変換動作は、次のように行われる。
【0097】
すなわち、水平スライド装置43がスライダ432を水平レール431の
図4中右端に位置させ、水平状態のテストトレイ110に対してエアシリンダ433の可動軸を前進させることで、当該テストトレイ110の第2の辺110c側の一対の凹部112に挿入片434を挿入する。同様に、垂直スライド装置44がスライダ442を垂直レール441の下端に位置させ、水平状態のテストトレイ110に対してエアシリンダ443の可動軸を前進させることで、当該テストトレイ110の第1の辺110b側の一対の凹部112に挿入片444を挿入する。
【0098】
次いで、水平スライド装置43がスライダ432を水平レール431の
図4中左端に向かって移動させると同時に、垂直スライド装置44がスライダ442を垂直レール441の上端に向かって移動させる。この際、挿入片434,444が円柱形状を有しており、テストトレイ110の凹部112内で相対的に回転可能となっている。このため、テストトレイ110の第1の辺110bの位置を水平方向において維持(固定)すると共に当該テストトレイ110の第2の辺110cの位置を垂直方向において維持(固定)した状態で、当該第1の辺110bを上昇させながら当該第2の辺110cを水平移動させることで、テストトレイ110の姿勢を水平状態から垂直状態に変換することができる。
【0099】
テストトレイ110の姿勢変換にこうしたスライド動作を利用することで、小さなスペースでテストトレイ110の姿勢を変換することができる。また、本実施形態では、ローダユニット20Aにおいてテストトレイ110の姿勢を水平状態から垂直状態に変換するので、トレイ搬送ユニット50にテストトレイ110を垂直状態で供給することができる。
【0100】
水平移動装置45は、上述のスライド装置43,44により垂直に立てられたテストトレイ110を水平方向(Y方向)に移動させて垂直搬送装置46に供給する装置である。この水平移動装置45は、クランプ451と、エアシリンダ452と、を備えている。クランプ451は、エアシリンダ等のアクチュエータによりX方向に沿って進退可能となっており、テストトレイ110の一対の長辺に接触して、当該テストトレイ110を両側から保持することが可能となっている。エアシリンダ452は、当該クランプ451をY方向に沿って進退させることが可能となっている。なお、エアシリンダ452に代えて、モータ及びボールねじ機構等の他のアクチュエータを用いてもよい。
【0101】
垂直搬送装置46は、垂直状態に変換されたテストトレイ110をトレイ搬送ユニット50に供給する装置であり、トレイ搬送ユニット50の上方に配置されている。この垂直搬送装置46は、一対の垂直レール461と、スライダ462と、エアシリンダ463と、挿入片464と、を備えている。なお、垂直搬送装置46の構成は、テストトレイ110を垂直方向に搬送することが可能な構成であれば、特に限定されない。
【0102】
一対の垂直レール461は、Z方向に沿って設けられており、テストトレイ110の幅よりも広い間隔を空けて相互に実質的に平行に配置されている。スライダ462は、それぞれの垂直レール461にスライド可能に設けられており、特に図示しないエアシリンダ等のアクチュエータにより当該垂直レール461上をZ方向に沿って移動することが可能となっている。
【0103】
このスライダ462上にエアシリンダ463が設けられており、このエアシリンダ463の可動軸の先端に円柱状の挿入片464が取り付けられている。このエアシリンダ463は、挿入片464同士が相互に向かい合うようにスライダ462に設けられている。このエアシリンダ463は、挿入片464をX方向に沿って進退させることが可能となっており、エアシリンダ463の駆動により挿入片464同士が接近又は離反するように構成されている。なお、エアシリンダ463に代えて、モータ及びボールねじ機構等の他のアクチュエータを用いてもよい。
【0104】
スライダ462が垂直レール461の上端に位置している状態で水平移動装置45によってテストトレイ110が垂直搬送装置46に供給されると、垂直搬送装置46は、エアシリンダ463の可動軸を前進させて、テストトレイ110の第1の辺110b側の一対の凹部112に挿入片464を挿入することで、当該テストトレイ110を保持する。次いで、スライダ462が垂直レール461を下降することで、テストトレイ110が垂直状態で搬送されてトレイ搬送ユニット50に供給される。このように、垂直状態でテストトレイ110をローダユニット20Aからトレイ搬送ユニット50に供給することで、ハンドラ10の占有面積を小さくすることができる。
【0105】
この際、本実施形態では、垂直搬送装置46は、テストトレイ110の長手方向に沿って当該テストトレイ110を移動させる。これにより、ローダユニット20A及びアンローダユニット20Bの幅を狭くすることができ、ハンドラ10の占有面積を一層小さくすることができる。特に限定されないが、テストトレイ110の幅方向の大きさWに対する長手方向の全長Lの割合が105%以上であることが好ましく(L/W≧105%)、当該割合が120%以上であることがより好ましい(L/W≧120%)。
【0106】
アンローダ部40Bも、ローダ部40Aと同様の構成を有しており、特に図示しないが、ピックアンドプレース装置41、姿勢変換装置42、及び、垂直搬送装置46を備えている。このアンローダ部40Bでは、ローダ部40Aの動作とは逆の動作が行われる。
【0107】
すなわち、試験済みのDUT200が搭載されたテストトレイ110が垂直搬送装置46によってトレイ搬送ユニット50からアンローダ部40Bに供給され、姿勢変換装置42により当該テストトレイ110の姿勢が垂直状態から水平状態に変換される。次いで、ピックアンドプレース装置41によって当該テストトレイ110からカスタマトレイ100に移載される。この際、ピックアンドプレース装置41が試験結果に応じたカスタマトレイ100にDUT200を移し替えることで、DUT200が試験結果に応じて分類される。
【0108】
さらに、
図7に示すように、本実施形態のローダ部40A及びアンローダ部40Bの空間は、ローダユニット20A及びアンローダユニット20Bのケース23にそれぞれ形成された開口231を介して繋がっている。そして、ローダ部40A及びアンローダ部40Bがそれぞれ備えるトレイ回送装置47により、空のテストトレイ110をアンローダ部40Bからローダ部40Aに移動させることが可能となっている。なお、トレイ回送装置47の理解を容易にするために、
図7では姿勢変換装置42の図示を省略している。
【0109】
このトレイ回送装置47は、姿勢変換装置42の下方に設けられた水平レール471と、この水平レール471上をX方向に沿って移動可能な当接ヘッド472と、テストトレイ110の両端をスライド可能に保持する一対のベアリングレール473と、を備えている。アンローダ部40Bにおいて、当接ヘッド472が水平レール471上をスライドしてテストトレイ110に当接して押圧することで、当該テストトレイ110がベアリングレール473上をスライドしてX方向に沿って移動し、ケース23の開口231を介してアンローダ部40Bからローダ部40Aに移動する。これにより、空のテストトレイ110をアンローダユニット20Bからローダユニット20Aに回送させることができ、テストトレイ110をハンドラ10内で循環搬送することができる。
【0110】
なお、この水平レール471及び当接ヘッド472は、不使用時に姿勢変換装置42等と干渉しないように、特に図示しないエアシリンダ等のアクチュエータにより昇降可能となっている。同様に、ベアリングレール473も、別のアクチュエータにより昇降可能となっている。
【0111】
図8は本実施形態におけるトレイ搬送ユニット及びコンタクトユニットを示す斜視図である。
図9は本実施形態におけるトレイ搬送ユニットを示す側面図である。
図10は本実施形態におけるトレイ搬送ユニットを示す正面図である。
【0112】
トレイ搬送ユニット50は、コンタクトユニット60A~60Dと移載ユニット20A,20Bとの間でテストトレイ110を搬送するユニットである。このトレイ搬送ユニット50は、テストトレイ110の主面110aに実質的に平行な方向に沿って、当該テストトレイ110を垂直状態で移動させる。このように、トレイ搬送ユニット50が垂直状態でテストトレイ110を搬送することで、ハンドラ10の占有面積を小さくすることができる。
【0113】
このトレイ搬送ユニット50は、
図8に示すように、レール52がそれぞれ敷設された装置フレーム51A~51Dと、当該レール52上をX方向に沿って移動可能な移動部54と、を備えている。
【0114】
箱状の装置フレーム51A~51Dは、4つのコンタクトユニット60A~60Dにそれぞれ対向するように、X方向に沿って配列されている。この4つの装置フレーム51A~51Dは、同一の構造を有している。上述のように、それぞれの装置フレーム51A~51Dには、X方向に沿って延在する一対のレール52が敷設されている。
【0115】
相互に隣り合う装置フレーム51A~51Dのレール52は、特に図示しない連結具により分離可能に連結されており、移動部54がレール52上を移動することで全てのコンタクトユニット60A~60Dと対向することが可能となっている。また、
図9及び
図10に示すように、それぞれの装置フレーム51A~51Dは、レール52に沿って設けられたラックギア53を備えている。このラックギア53は、X方向に沿って延在しており、レール52に対して実質的に平行に配置されている。
【0116】
移動部54は、
図9及び
図10に示すように、テストトレイ110を垂直状態で保持するトレイ保持装置55と、トレイ保持装置55をレール52上で移動させる駆動装置56と、を備えている。なお、トレイ保持装置55の構成は、テストトレイ110を垂直状態で保持すると共に当該テストトレイ110をY方向に進退移動させることが可能な構成であれば、特に限定されない。
【0117】
トレイ保持装置55は、クランプ551と、支持フレーム552と、水平移動部553と、支持プレート554と、を備えている。クランプ551は、エアシリンダ等のアクチュエータによりX方向に沿って進退可能となっており、テストトレイ110の一対の長辺に接触して、当該テストトレイ110を両側から保持することが可能となっている。このクランプ551は、L字状の支持フレーム552に支持されており、移載ユニット20A,20Bの垂直搬送装置46の最下点に位置するテストトレイ110やコンタクトユニット60A~60Dのアクセス部61(後述)に対向する高さに配置されている。
【0118】
支持フレーム552は、水平移動部553に支持されている。さらに、この水平移動部553は、Y方向に沿って移動可能に支持プレート554に支持されており、特に図示しないエアシリンダ等のアクチュエータによりY方向に沿って移動することが可能となっている。これにより、トレイ保持装置55は、垂直状態で保持しているテストトレイ110を、当該テストトレイ110の法線方向(Y方向)に沿って進退移動させることが可能となっている。そして、この支持プレート554は、上述のレール52上をX方向に沿って移動することが可能となっている。
【0119】
駆動装置56は、トレイ保持装置55の支持プレート554に設けられた回転モータ561を備えている。この回転モータ561は、フランジ562を介して支持プレート554の下面に固定されている。この回転モータ561の回転軸563にはピニオンギア564が取り付けられている。このピニオンギア564は、装置フレーム51A~51Dに設けられた上述のラックギア53に咬合している。このため、回転モータ561を駆動させることで、移動部54をレール52上で移動させることができる。
【0120】
このように、本実施形態では、駆動装置56を、装置フレーム51A~51D側のレール52ではなく、移動部54に設けている。このため、コンタクトユニットの増設(又は減設)に伴って、レール52を有する装置フレーム51A~51Dのみを増設(又は減設)すればよく、駆動装置56には変更を加える必要がないので、トレイ搬送ユニット50の増設及び減設の容易化が図られている。
【0121】
未試験のDUT200が搭載されたテストトレイ110がローダユニット20Aの垂直搬送装置46により供給された際には、このトレイ搬送ユニット50は、トレイ保持装置55を駆動装置56によりレール52上でX方向に沿って移動させて当該テストトレイ110に対向させる。そして、水平移動部553が支持フレーム552を前進させてクランプ551により当該テストトレイ110を垂直状態で保持する。
【0122】
次いで、水平移動部553が支持フレーム552を後退させた後、トレイ保持装置55を駆動装置56によりX方向に沿って移動させることで、テストトレイ110を垂直状態で搬送する。そして、テストトレイ110が目的のコンタクトユニット60A~60Dに対向したら、水平移動部553が支持フレーム552を前進させることで、当該テストトレイ110を目的のコンタクトユニット60A~60Dに供給する。
【0123】
これに対し、試験済みのDUT200が当該されたテストトレイ110がコンタクトユニット60A~60Dから搬出された際には、このトレイ搬送ユニット50は、トレイ保持装置55を駆動装置56によりレール52上でX方向に沿って移動させて当該テストトレイ110に対向させる。そして、水平移動部553が支持フレーム552を前進させてクランプ551により当該テストトレイ110を垂直状態で保持する。
【0124】
次いで、水平移動部553が支持フレーム552を後退させた後、トレイ保持装置55を駆動装置56によりX方向に沿って移動させることで、テストトレイ110を垂直状態で搬送する。そして、テストトレイ110がアンローダユニット20Bの垂直搬送装置46に対向したら、水平移動部553が支持フレーム552を前進させることで、当該テストトレイ110をアンローダユニット20Bに搬出する。
【0125】
このように、本実施形態では、トレイ搬送ユニット50がテストトレイ110を垂直状態で搬送するので、ハンドラ10の占有面積を小さくすることができる。
【0126】
図11は本実施形態におけるコンタクトユニットの内部構造を示す断面図である。なお、4つのコンタクトユニット60A~60Dは同一の構造を有しているので、以下にコンタクトユニット60Aの構成について詳細について説明し、他のコンタクトユニット60B~60Dの構成についての説明は省略する。
【0127】
図11に示すように、コンタクトユニット60Aは、アクセス部61と、熱印加部62と、押圧部63と、熱除去部64と、を備えている。
【0128】
アクセス部61では、トレイ搬送ユニット50によってテストトレイ110が当該コンタクトユニット60Aから出し入れされる。熱印加部62では、アクセス部61を介して供給されたテストトレイ110に搭載された未試験のDUT200に対して所定の熱ストレスを印加する。押圧部63では、DUT200がテストヘッド5Aのソケット6に押し付けられて、テスタ7によりDUT200の試験が実行される。熱除去部64では、試験済みのDUT200から熱ストレスが除去される。
【0129】
熱印加部62と押圧部63は、恒温槽から構成される第1のチャンバ601に設けられている。この第1のチャンバ601には温度調整装置621A(
図3参照)が接続されている。温度調整装置621Aは、加熱装置と冷却装置を備えており、第1のチャンバ601内の雰囲気温度を調整することで、熱印加部62及び押圧部63内に位置するDUT200に高温又は低温の熱ストレスを印加することが可能となっている。特に限定されないが、温度調整装置621Aの加熱装置の具体例としては、例えば、ヒータや温風供給装置を例示することができる。また、温度調整装置621Aの冷却装置の具体例としては、例えば、液体窒素を供給する冷媒供給装置を例示することができる。
【0130】
上述のように、4つのコンタクトユニット60A~60Dに温度調整装置621A~621Dが個別に接続されているため、コンタクトユニット(例えばコンタクトユニット60A)は、他のコンタクトユニット(例えば、コンタクトユニット60B~60D)とは独立して、第1のチャンバ601内の温度環境を調整することが可能となっている。なお、温度調整装置621B~621Dは、上述した温度調整装置621Aと同一の構成を有している。
【0131】
また、上述のように、この第1のチャンバ601には開口63aが形成されている。この開口63aを介して、ソケット6を水平方向に向けた姿勢で、テストヘッド5Aの一部が押圧部63内に入り込んでいる。押圧部63は、このソケット6に対向するように設けられた押圧装置631を備えている。
【0132】
この押圧装置631は、テストトレイ110に保持されているDUT200に接触するプッシャ632と、当該プッシャ632をY方向に沿って進退移動させるアクチュエータ633と、を備えている。特に限定されないが、アクチュエータ633の一例としては、ボールねじ機構を備えたモータ等を例示することができる。この押圧装置631は、水平方向にDUT200を押圧することで、垂直状態のテストトレイ110に搭載された状態でDUT200をソケット6に押し付けることが可能となっている。
【0133】
本実施形態では、こうした押圧装置631を4つのコンタクトユニット60A~60Dが個別に備えているため、コンタクトユニット(例えばコンタクトユニット60A)は、他のコンタクトユニット(例えば、コンタクトユニット60B~60D)とは独立して、DUT200をソケット6に押し付けることが可能となっている。
【0134】
これに対し、熱除去部64は、第1のチャンバ601とは独立した第2のチャンバ602に設けられており、DUT200を外気に曝すことで当該DUT200から熱ストレスを除去する。このため、第2のチャンバ602には、冷却が可能な温度調整装置は接続されていない。なお、第2のチャンバ602に、ヒータ等の加熱装置や送風機が設けられていてもよい。
【0135】
本実施形態では、熱印加部62、アクセス部61、及び、熱除去部64が垂直方向に沿って並べられている。また、熱印加部62、押圧部63、及び、熱除去部64が垂直方向に沿って並べられている。特に、熱印加部62は、アクセス部61の下方に配置されていると共に、押圧部63の下方に配置されている。これに対し、熱除去部64は、アクセス部61の上方に配置されていると共に、押圧部63の上方に配置されている。従って、アクセス部61と押圧部63は、熱印加部62と熱除去部64との間に配置されており、相互に対向している。こうした配置を採用することで、コンタクトユニット60A~60Dの幅を狭くすることができ、ハンドラ10の占有面積を小さくすることができる。
【0136】
また、本実施形態では、DUT200を冷却可能な熱印加部62をコンタクトユニット60Aの最下部に配置している。これにより、熱印加部62から熱除去部64への冷気の移動を抑制することができるので、熱印加部62においてDUT200に対して熱ストレスを効率的に印加することができる。また、温度調整装置621Aの配管をコンタクトユニット60Aの上部まで引き回す必要がないので、ハンドラ10の構造の簡素化を図ることもできる。
【0137】
そして、コンタクトユニット60Aは、第1の垂直搬送装置65と、第1の水平搬送装置66と、第2の垂直搬送装置67と、第2の水平搬送装置68と、を備えている。
【0138】
本実施形態における第1の垂直搬送装置65が本発明における「第4のトレイ移動装置」の一例に相当し、本実施形態における第1の水平搬送装置66が本発明における「第2のトレイ移動装置」の一例に相当し、本実施形態における第2の垂直搬送装置67が本発明における「第1のトレイ移動装置」の一例に相当し、本実施形態における第2の水平搬送装置68が本発明における「第3のトレイ移動装置」の一例に相当し、
【0139】
第1の垂直搬送装置65は、未試験のDUT200を搭載したテストトレイ110をアクセス部61から熱印加部62に移動させると共に、試験済みのDUT200を搭載したテストトレイ110を熱除去部64からアクセス部61に移動させる。この第1の垂直搬送装置65は、テストトレイ110を垂直状態で-Z方向に搬送する。
【0140】
この際、第1の垂直搬送装置65は、テストトレイ110の長手方向に沿って当該テストトレイ110を移動させる。これにより、コンタクトユニット60A~60Dの幅を狭くすることができ、ハンドラ10の占有面積を一層小さくすることができる。
【0141】
アクセス部61には開口61aが形成されており、トレイ搬送ユニット50は、この開口61aを介して、第1の垂直搬送装置65にテストトレイ110を受け渡すことが可能となっている。トレイ搬送ユニット50から開口61aを介して未試験のDUT200を搭載したテストトレイ110が供給されるアクセス部61に供給されると、第1の垂直搬送装置65が当該テストトレイ110を-Z方向に移動させて熱印加部62に供給する。
【0142】
第1の水平搬送装置66は、熱印加部62内に設けられており、未試験のDUT200が搭載されたテストトレイ110を第1の垂直搬送装置65から受け取り、当該テストトレイ110を+Y方向に移動させる。この第1の水平搬送装置66は、テストトレイ110の法線方向に沿って、当該テストトレイ110を垂直状態で移動させる。
【0143】
この際、第1の水平搬送装置66は、テストトレイ110の長手方向を垂直方向に合わせた状態で当該テストトレイ110を移動させる。これにより、コンタクトユニット60A~60Dの幅を狭くすることができ、ハンドラ10の占有面積を一層小さくすることができる。
【0144】
この第1の水平搬送装置66によりテストトレイ110が熱印加部62を通過する間に、当該テストトレイ110に搭載したままの状態で未試験のDUT200に高温又は低温の所定の熱ストレスが印加される。本実施形態における+Y方向が、本発明における「第2の方向」の一例に相当する。
【0145】
第2の垂直搬送装置67は、未試験のDUT200を搭載したテストトレイ110を熱印加部62から押圧部63に移動させると共に、試験済みのDUT200を搭載したテストトレイ110を押圧部63から熱除去部64に移動させる。この第2の垂直搬送装置67は、テストトレイ110を垂直状態で+Z方向に搬送する。
【0146】
この際、第2の垂直搬送装置67は、テストトレイ110の長手方向に沿って当該テストトレイ110を移動させる。これにより、コンタクトユニット60A~60Dの幅を狭くすることができ、ハンドラ10の占有面積を一層小さくすることができる。
【0147】
この第2の垂直搬送装置67は、未試験のDUT200が搭載されたテストトレイ110を第1の水平搬送装置66から受け取ると、当該テストトレイ110を熱印加部62から押圧部63に移動させる。そして、テストトレイ110がテストヘッド5Aに対向したら、押圧装置631が+Y方向に移動して、テストトレイ110に搭載したままの状態でDUT200をソケット6に押圧する。この状態で、テスタ7により当該DUT200の試験が実行される。試験が終了したら、第2の垂直搬送装置67が、試験済のDUT200を搭載したテストトレイ110を+Z方向に移動させて熱除去部64に供給する。
【0148】
第2の水平搬送装置68は、熱除去部64内に設けられており、試験済みのDUT200が搭載されたテストトレイ110を第2の垂直搬送装置67から受け取り、当該テストトレイ110を
図11中の-Y方向に移動させる。この第2の水平搬送装置68は、テストトレイ110の法線方向に沿って、当該テストトレイ110を垂直状態で移動させる。
【0149】
この際、第2の水平搬送装置68は、テストトレイ110の長手方向を垂直方向に合わせた状態で当該テストトレイ110を移動させる。これにより、コンタクトユニット60A~60Dの幅を狭くすることができ、ハンドラ10の占有面積を一層小さくすることができる。
【0150】
この第2の水平搬送装置68によりテストトレイ110が熱除去部64を通過する間に、当該テストトレイ110に搭載したままの状態で試験済のDUT200から熱ストレスが除去される。本実施形態における-Y方向が、本発明における「第3の方向」の一例に相当する。
【0151】
テストトレイ110が熱除去部64を通過したら、第1の垂直搬送装置65が当該テストトレイ110を第2の水平搬送装置68から受け取り、当該テストトレイ110を-Z方向に移動させてアクセス部61に搬送する。アクセス部61に戻ったテストトレイ110は、トレイ搬送ユニット50によって開口61aを介してコンタクトユニット60Aから搬出される。
【0152】
以上のように、本実施形態では、ハンドラ10が複数のコンタクトユニット60A~60Dを備えており、それぞれのコンタクトユニット60A~60Dは、他のコンタクトユニット60A~60Dとは独立して、DUT200の温度を調整することが可能であると共に、テストヘッド5A~5Dのソケット6にDUT200を押圧することが可能となっている。
【0153】
これにより、同時測定数を複数の単位に分割して、それぞれの分割単位に対して複数のコンタクトユニット60A~60Dが個別にテストを実行することが可能となる。このため、ローダユニット20Aでテストトレイ一枚当たりに搭載するDUTの個数が減少し、個々のコンタクトユニット60A~60Dへの送り込み作業(テストトレイ110への移載作業)が短縮されるので、結果的にコンタクトユニット60A~60Dの待機時間を短縮することができる。また、同時測定数を複数の単位に分割することで、コンタクトユニット60A~60D内で不具合が発生する確率を低くすることができるので、ハンドラ10の停止時間を短縮することもできる。従って、本実施形態では、ハンドラ10の稼働率の向上を図ることができる。
【0154】
以下に、
図12(a)~
図13(b)を参照しながら、コンタクトユニットや移載ユニットを増設又は減設することで、仕様の異なるハンドラを構成する例について説明する。
【0155】
図12(a)は1024個の同時測定数に対応するように構成したハンドラを示す図であり、
図12(b)は768個の同時測定数に対応するように構成したハンドラを示す。また、
図13(a)はローダユニットを2台備えたハンドラを示す図であり、
図13(b)はアンローダユニットを2台備えたハンドラを示す図である。なお、
図13(a)及び
図13(b)では、テストヘッド5A~5Dがコンタクトユニット60A~60Dから取り外されている状態を図示している。
【0156】
上述の実施形態では、1024個の同時測定数のテスタ7に対応するように構成されたハンドラ10について説明した。このハンドラ10は、
図12(a)に示すように、テスタ7に接続された4つのテストヘッド5A~5Dに対応するために、4つのコンタクトユニット60A~60Dを備えている。
【0157】
これに対し、テスタ7の同時測定数よりも少ない同時測定数のテスタ7Bに対応する場合には、上述したハンドラ10とは異なる仕様のハンドラ10Bを構成する。例えば、テスタ7Bの同時測定数は768個であり、このテスタ7Bには3つのテストヘッド5A~5Cが接続されている。そして、このテスタ7Bに対応するハンドラ10Bは、ハンドラ10からコンタクトユニット60Dを取り除いた構成を有している。すなわち、このハンドラ10Bは、3つのコンタクトユニット60A~60Cを備えている。
【0158】
なお、テスタの同時測定数は、上記に特に限定されず、例えば、256個や512個であってもよい。特に限定されないが、テスタの同時測定数が256個であり、当該テスタに1つのテストヘッドが接続されている場合には、コンタクトユニットを1つだけ有するハンドラを構成すればよい。一方、テスタの同時測定数が512個であり、当該テスタには2つのテストヘッドが接続されている場合には、コンタクトユニットを2つ有するハンドラを構成すればよい。
【0159】
また、特に図示しないが、テスタ7の同時測定数よりも多い同時測定数のテスタ7に対応する場合には、テストヘッドの増加数に応じて、コンタクトユニットが増設されたハンドラを構成する。
【0160】
また、例えばDUT200のテスト時間が短い場合には、
図13(a)に示すようなハンドラ10Cを構成してもよい。このハンドラ10Cは、2台のローダユニット20Aを備えている点で、上述のハンドラ10と相違しているが、その他の構成はハンドラ10と同様である。
【0161】
また、例えば試験結果の分類数が多い場合には、
図13(b)に示すようなハンドラ10Dを構成してもよい。このハンドラ10Dは、2台のアンローダユニット20Bを備えている点で、上述のハンドラ10と相違しているが、その他の構成はハンドラ10と同様である。
【0162】
このように、本実施形態では、移載ユニット20A,20B及びコンタクトユニット60A~60Dが増設又は減設することが可能なようにハンドラ10が構成されている。これにより、ユーザの要求に最適なユニットを組み合わせることでハンドラ10を構成することができるので、ユーザの要求に対してハンドラ10の仕様を低コストで最適化することができる。
【0163】
また、移載ユニット20A,20B及びコンタクトユニット60A~60Dが増設又は減設することが可能なようにハンドラ10が構成されているので、異常が発生したユニットを新しいユニットに交換することで異常を解消することができ、ハンドラ10のメンテナンス性も向上する。
【0164】
さらに、本実施形態では、コンタクトユニット60A~60Dを増設又は減設することが可能なようにハンドラ10が構成されているので、同時測定数に応じてコンタクトユニット60A~60Dの数を最適化することができ、ハンドラ10の占有スペースの縮小を図ることもできる。
【0165】
また、従来のハンドラはユニット化されていないため、ハンドラの製造工程において、装置全体を組み上げた後でなければ装置の調整を行うことができない。これに対し、本実施形態では、ハンドラがユニット化されているため、ユニット毎に調整を並行して実施することができるので、ハンドラの製造時間を大幅に短縮することができる。
【0166】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0167】
上述の実施形態では、トレイ搬送ユニット50がテストトレイ110を垂直状態で搬送しているが、トレイ搬送ユニット50により搬送されるテストトレイ110の姿勢は特にこれに限定されない。
【0168】
例えば、トレイ搬送ユニット50がテストトレイ110を水平状態で搬送してもよい。具体的には、テストトレイ110の主面110aが水平方向(XY方向)に対して実質的に平行な状態で、当該テストトレイ110をトレイ搬送ユニット50が移載ユニット20A,20Bとコンタクトユニット60A~60Dとの間で搬送してもよい。
【0169】
この場合には、トレイ移載ユニット20A,20Bが姿勢変換装置42を備えておらず、垂直搬送装置46がテストトレイ110を水平状態のままでトレイ搬送ユニット50に受け渡してもよい。
【0170】
また、上記の場合には、コンタクトユニット60A~60Dの搬送装置65~68が水平状態でテストトレイ110を搬送すると共に、当該コンタクトユニット60A~60Dの押圧装置631がテストトレイ110を水平とした状態でDUT200をソケット6に向かって垂直方向に押圧してもよい。
【符号の説明】
【0171】
1…電子部品試験装置
5A~5D…テストヘッド
10,10B~10D…ハンドラ
20A,20B…ローダユニット、アンローダユニット
30…トレイ格納部
40A,40B…ローダ部、アンローダ部
42…姿勢変換装置
46…垂直搬送装置
50…トレイ搬送ユニット
51A~51D…装置フレーム
52…レール
53…ラックギア
54…移動部
55…トレイ保持装置
56…駆動装置
561…回転モータ
564…ピニオンギア
60A~60D…コンタクトユニット
61…アクセス部
62…熱印加部
621A~621D…温度調整装置
63…押圧部
63a…開口
631…押圧装置
64…熱除去部
65…第1の垂直搬送装置
66…第1の水平搬送装置
67…第2の垂直搬送装置
68…第2の水平搬送装置
100…カスタマトレイ
110…テストトレイ
200…DUT