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特許7561637画像形成装置および機能設定の登録および呼出しの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】画像形成装置および機能設定の登録および呼出しの制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240927BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20240927BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20240927BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20240927BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/04817
G06F3/0484
B41J29/42 F
G03G21/00 388
G03G21/00 386
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021004252
(22)【出願日】2021-01-14
(65)【公開番号】P2022108986
(43)【公開日】2022-07-27
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】小川 数馬
【審査官】豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-008224(JP,A)
【文献】特開2018-195192(JP,A)
【文献】国際公開第2019/146048(WO,A1)
【文献】特開2015-210787(JP,A)
【文献】特開2005-254639(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/04817
G06F 3/0484
B41J 29/42
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを記憶する記憶デバイスと、
画像形成に係る設定された機能を表示し、設定された機能の組合せを1組の機能設定として前記記憶デバイスに登録する登録操作、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定を表示させる呼出操作および表示された機能設定を選択する選択操作、および前記画像形成に係る実行指示を検出する操作デバイスと、
前記登録操作を受付けて前記機能設定を前記記憶デバイスに登録し、前記呼出操作を受付けて前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定をそれぞれの機能に対応する機能アイコンを用いて前記操作デバイスに表示させ、前記選択操作を受付けて選択された機能設定を前記記憶デバイスから呼び出し、前記実行指示を受付けて指示された画像形成を実行させる制御部とを備え、
前記制御部は、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、それぞれの機能に対応する機能アイコンを組合せて前記操作デバイスに表示させ、各機能に対応する1以上の機能アイコンの指定を受付けて、指定された機能アイコンを含む機能設定だけを表示させて表示されたものに対する前記選択操作を受付けるようにする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、操作を行うユーザーの認証を行い、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、認証されたユーザーにより登録されたものと、他のユーザーにより登録されたものとを前記ユーザーが識別できる態様で表示させる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、他のユーザーの登録操作により登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させた状態で仮選択の操作を受付け、仮選択された機能設定について設定された機能の内容を操作デバイスに表示させて前記選択操作を受け付けるようにする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、認証されたユーザーの登録操作により登録されたもの、他のユーザーの登録操作により登録されたものの順に表示させる請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、認証されたユーザーの登録操作により登録されたもの、他のユーザーの登録操作により登録されたもののそれぞれについて使用頻度が高い順に表示させる請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記実行指示を受付けて画像形成を実行する場合、その画像形成に係る機能の組合せを前記記憶デバイスに履歴として記憶させ、前記履歴として所定組以上同じ機能の組合せが記憶されているが前記記憶デバイスに登録されていない場合、その機能の組合せを新たな機能設定として前記記憶デバイスに登録し、登録した旨を前記操作デバイスに表示させてユーザーに知らせる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、個々に機能の設定を受付け、前記実行指示を受付けて実行した画像形成が前記記憶デバイスに登録された機能設定に対応するものである場合、以降は前記呼出操作により機能の設定が可能である旨を前記操作デバイスに表示させてユーザーに知らせる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
プロセッサが、
操作デバイスを用いて画像形成に係る設定された機能を前記操作デバイスに表示させるステップと、
登録操作を受付けて、設定された機能の組合せを1組の機能設定として記憶デバイスに登録するステップと、
呼出操作を受付けて、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定をそれぞれの機能に対応する機能アイコンを用いて前記操作デバイスに表示させる呼出ステップと、
選択操作を受付けて、選択された機能設定を前記記憶デバイスから呼び出すステップと、
前記画像形成に係る実行指示を受付けて、指示された画像形成を実行するステップとを備え、
前記呼出ステップにおいてプロセッサは、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、それぞれの機能に対応する機能アイコンを組合せて前記操作デバイスに表示させ、各機能に対応する1以上の機能アイコンの指定を受付けて、指定された機能アイコンを含む機能設定だけを表示させて表示されたものに対する前記選択操作を受付けるようにする機能設定の登録および呼出しの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成に係る機能の設定を登録し呼出すことのできるプログラム機能を有する画像形成装置およびその機能設定の登録および呼出しの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多様な機能および設定項目を有する画像形成装置には、ユーザーが様々な設定を1つにまとめてプログラムとして登録し、登録されたプログラムを簡易な操作で呼出して設定を復元できるプログラム機能を有するものがある。
プログラム機能を用いれば、ユーザーは煩雑な設定の操作を繰り返す必要がなくなる。
プログラム機能に関し、登録する際には多種多様な機能設定を行わなくてはならないといった操作の煩雑さを解消してより使いやすくする以下の技術が提案されている。機能設定の組み合わせの使用頻度を判断し、使用頻度が所定レベル以上であると判断した機能設定の組み合わせについては自動登録し、使用頻度が低くなったものに関しては自動的に削除を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、プログラムをユーザー毎に登録することが一般的であるところ、既に登録した登録条件と同一の登録条件が登録されると必要以上に記憶容量を消費する。この問題を解決するために以下の技術が提案されている。ユーザーの入力により新たに登録条件が入力されると、新たに入力された入力登録条件が、前記登録条件記憶手段の比較登録条件と一致するか否かを判定する。比較登録条件と一致する場合に、当該比較登録条件に関連付けられた登録ユーザーの端末装置に、当該入力登録条件を入力した入力ユーザーによる当該比較登録条件の利用の許否を問い合わせる。利用の許可の回答を受けると、当該比較登録条件を利用して前記入力登録条件を登録する(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-234195号公報
【文献】特開2012-095138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
それらの技術は、何れも画像形成装置の設定項目が多いために生じる課題を解決しようとするものである。しかし、プログラムに登録する設定項目が多く、また登録されたプログラムの数が多いと、登録された設定内容の詳細をユーザーが把握して適切なプログラムを呼び出すことが難しくなり、誤操作を招くことにもなりかねない。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、設定項目数や登録数が多くなっても登録された設定内容をユーザーが把握しやすいプログラム機能を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、データを記憶する記憶デバイスと、画像形成に係る機能設定の操作を検出し、設定された機能を表示し、設定された機能の組合せを1組の機能設定として前記記憶デバイスに登録する登録操作、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定を表示させる呼出操作および表示された機能設定を選択する選択操作を検出し、前記画像形成に係る実行指示を検出する操作デバイスと、前記登録操作を受付けて前記機能設定を前記記憶デバイスに登録し、前記呼出操作を受付けて前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定をそれぞれの機能に対応する機能アイコンを用いて前記操作デバイスに表示させ、前記選択操作を受付けて選択された機能設定を前記記憶デバイスから呼び出し、前記実行指示を受付けて指示された画像形成を実行させる制御部とを備え、前記制御部は、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、それぞれの機能に対応する機能アイコンを組合せて前記操作デバイスに表示させる画像形成装置提供する。
【0007】
また、異なる観点からこの発明は、プロセッサが、操作デバイスを用いて画像形成に係る機能設定の操作を受付け、設定された機能を前記操作デバイスに表示させるステップと、登録操作を受付けて、設定された機能の組合せを1組の機能設定として記憶デバイスに登録するステップと、呼出操作を受付けて、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定をそれぞれの機能に対応する機能アイコンを用いて前記操作デバイスに表示させる呼出ステップと、選択操作を受付けて、選択された機能設定を前記記憶デバイスから呼び出すステップと、前記実行指示を受付けて、指示された画像形成を実行するステップとを備え、前記呼出ステップにおいてプロセッサは、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、それぞれの機能に対応する機能アイコンを組合せて前記操作デバイスに表示させる機能設定の登録および呼出しの制御方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
この発明による画像形成装置において、制御部は、記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、それぞれの機能に対応する機能アイコンを組合せて表示させるので、設定項目数や登録数が多くなっても登録された設定内容をユーザーが把握しやすいプログラム機能を実現できる。
この発明による機能設定の登録および呼出しの制御方法も同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この実施形態における画像形成装置の一態様として、複合機の構成を示すブロック図である。
図2図1に示す複合機の外観を示す斜視図である。
図3図1に示す複合機の表示ユニットに表示される基本操作画面において、プログラムの呼出しに係る操作の一態様を示す説明図である。
図4図3に示すプログラムの呼出しの操作に応答して表示される、登録プログラム表示画面の例を示す説明図である。
図5図3に示す基本操作画面において、プログラムの登録に係る操作の一態様を示す説明図である。
図6図3に示すプログラムの呼出しの操作に応答して表示される、登録プログラム表示画面の異なる例を示す説明図である。(実施の形態2)
図7図6に示す登録プログラム表示画面で、他のユーザーにより登録されたプログラムキーが操作された場合の表示を示す説明図である。
図8A図6に示す登録プログラム表示画面において、フィルタキーを操作して絞り込みを行う様子を示す説明図である。(実施の形態3)
図8B図8Aに示すフィルタキーが操作されて表示されるフィルタ設定画面でフィルタを設定する操作を示す説明図である。
図8C図8Bに示すフィルタ設定画面で、フィルタの設定完了の操作を示す説明図である。
図8D図8Bおよび図8Cに示すフィルタ設定の操作によって絞り込まれた登録プログラム表示画面の例を示す説明図である。
図9A図5に示す複合機の基本操作画面に表示される、プログラムの自動登録に係る通知を示す説明図である。(実施の形態4)
図9B図5に示す複合機の基本操作画面に表示される、登録済プログラムと同じ設定である旨の通知を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
≪画像形成装置の構成≫
まず、この実施形態における画像形成装置について述べる。
図1は、この実施形態における画像形成装置の一態様として、複合機の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す複合機の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、複合機100は、操作デバイスとしての操作ユニット19、制御部11、記憶デバイスとしてのメモリ13、印刷ユニット14、スキャナーユニット15、通信インターフェース回路24および画像処理回路21を備える。操作ユニット19は、タッチパネルユニット19tおよび表示ユニット19dを含む。制御部11は、操作認識部11R、表示制御部11Dおよびジョブ制御部11Jを含む。
【0011】
図2に示すように、操作ユニット19は、複合機100の筐体上に設けられる。
タッチパネルユニット19tは、表示ユニット19dの表示画面に対するユーザーの操作を検出する。操作認識部11Rは、タッチパネルユニット19tが検出する操作の信号を認識して表示ユニット19dに表示された画面の何れの要素に対する操作がなされたかを認識する。
表示ユニット19dは、例えば、液晶ディスプレイ装置で構成される。表示ユニット19dは、表示制御部11Dの制御に従った画面を表示する。ジョブ制御部11Jは、操作認識部11Rが認識した操作や、複合機100の状態に基づいて表示制御部11Dが表示ユニット19dに表示させるべき内容を決定し、また、その内容を更新する。
【0012】
さらに、ジョブ制御部11Jは、スキャナーユニット15および印刷ユニット14に配置された図示しないセンサーが検出した状態を認識する。そして、スキャナーユニット15および印刷ユニット14に配置された図示しないモータ、アクチュエータ、デバイス等の動作を制御する。また、画像処理回路21の画像に係る処理を制御する。
操作認識部11R、表示制御部11Dおよびジョブ制御部11Jを含む制御部11は、具体的な構成態様として、例えばCPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unitを中心に構成される。以下この明細書でCPU、MPUを総称してプロセッサと呼ぶ。プロセッサに加えて、メモリ、入出力インターフェース回路、タイマ回路等のハードウェア資源で構成される。前記プロセッサがメモリに格納された制御プログラムを実行することによって操作の認識、表示の制御、原稿画像の読取りや画像の印刷等に係る各種のジョブ、言い換えると画像形成に係る一連の処理が実現される。
【0013】
メモリ13は、プログラム機能に係る機能設定を格納する不揮発性メモリを備える。不揮発性メモリを構成するハードウェアの一例として、フラッシュメモリが挙げられる。メモリ13が、制御部11に含まれてもよい。即ち、制御部が備えるメモリと一体に構成されてもよい。前述のプロセッサは、制御部11が備えるメモリあるいはメモリ13に格納された制御プログラムに従って処理を実行し、複合機100の制御を行う。即ち、ソフトウェア資源とハードウェア資源とが協働して制御部11としての機能が実現される。
【0014】
制御部11と印刷ユニット14、制御部11とスキャナーユニット15とはそれぞれデータ転送可能に接続されている。
通信インターフェース回路24は、ネットワークを介して外部の機器とデータの通信を行うためのインターフェースである。
図2に示すように、複合機100は、原稿搬送ユニット16を備える。また、原稿搬送ユニット16に隠れて図2に図示しない原稿台を備える。
スキャナーユニット15は、ジョブ制御部11Jの制御下で原稿の画像を読取って、画像信号に変換する。即ち、コピー、ファックスおよびスキャナーのジョブにおける画像読取の処理を実行する。
画像処理回路21は、スキャナーユニット15が出力する画像信号に基づいて画像データを生成する。あるいは、通信インターフェース回路24を介して受信した印刷データに基づいて印刷用の画像データを生成する。そして、生成された画像データは、印刷ユニット14で印刷され、あるいは通信インターフェース回路24を介して外部の機器へ送信される。
【0015】
図2に示すように、複合機100は、用紙トレイ17a、17bおよび排出トレイ18a、18bおよび18cを備える。
用紙トレイ17aは、各種サイズのシートを個別に収容する。用紙トレイ17bは手差しトレイであって、ユーザーが簡便に用紙を交換できるように用紙を置く部分が露出している。
図1および図2に図示しない給紙機構は、ジョブ制御部11Jの制御下で、選択された用紙トレイ17aまたは17bにセットされたシートを印刷ユニット14へ搬送する。
印刷ユニット14は、ジョブ制御部11Jの制御下で、用紙トレイ17aまたは17bから給送されたシートに、指定された画像データを印刷する。印刷に係るジョブは、例えばプリンターとしてのプリントジョブ、コピアとしてのコピージョブあるいはファックス受信に係るファクシミリ受信ジョブ等が挙げられる。
図1および図2に図示しない排紙機構は、ジョブ制御部11Jの制御下で、印刷ユニット14で印刷されたシートを選択された排出トレイ18a、18bおよび18cの何れかへ排出する。
【0016】
≪プログラムの呼出しと登録の操作≫
続いて、この実施形態において画像形成に係る機能設定の登録および呼出し、即ちプログラム機能に係る操作および表示について述べる。
図3は、図1に示す複合機100の表示ユニット19dに表示される基本操作画面において、プログラムの呼出しに係る操作の一態様を示す説明図である。
図3および図4に示す基本操作画面30は、スキャナージョブに係る基本的な処理をユーザーが設定および指示するために用いる画面である。コピージョブ、ファックス送信ジョブについても、基本操作画面30に類似の基本操作画面が表示され、ユーザーは各ジョブに対応する基本操作画面を用いて設定および指示を行う。
【0017】
図3に示すように、制御部11は、基本操作画面30の上端部に、読み取った画像を送信する宛先を設定する入力欄および読み取った画像のファイル名を設定する入力欄を表示させる。また、左端の領域にスキャナージョブの基本的な設定項目に係る操作キーを表示させる。カラーモード、解像度、出力ファイルのフォーマット、原稿のサイズや文字の向き等、読み取りの濃度および原稿搬送ユニット16に一度にセットできる枚数を超える原稿か否か等に係る設定である。さらに、基本操作画面に表示しない種々の設定を行う「他の機能」キーをそれらの下に表示させる。また、「他の機能」キーの左隣に、チェックマークで示され、現在の設定内容を確認するための「設定確認」キーを表示させる。さらに、その左隣に、星印で示され、よく使う機能に係る操作キーを個別に登録しそれをショートカットで呼び出す「お気に入りメニュー」の操作に用いるキーを表示させる。
【0018】
また、右端の領域の上部に、状況に応じた幾種類かの操作の選択肢に係る操作キーを表示させる。その中の一つとして「プログラム呼び出し」キー31を表示させる。右端の領域の下部に、「プレビュー」、「リセット」および「スタート」の各操作キーを表示させる。「プレビュー」キーが操作されると制御部11は、読み取った画像を表示ユニット19dに表示させる。「リセット」キーが操作されると制御部11は、基本操作画面30等を操作して行われた機能の設定をリセットしてデフォルトの設定に戻す。「スタート」キーが操作されると、制御部11は設定された機能でスキャナージョブを実行する。なお、制御部11は、スキャナージョブの実行を開始する際、実行するジョブの機能設定を一定の期間、メモリ13に格納する。そのようにしてメモリ13に格納された機能設定を参照して、制御部11は、直近の所定の期間内に実行されたジョブの機能設定のうち同一の機能設定の回数をその機能設定の使用頻度として算出する。得られた使用頻度を用いて制御部11は、後述するように登録されたプログラムの表示順を決定してもよい。また、後述するように機能設定の自動登録を行ってもよい。
【0019】
ユーザーの手指Fが「プログラム呼び出し」キー31をタッチしたことをタッチパネルユニット19tが検出すると(呼出操作)、操作認識部11Rとして制御部11は、プログラム呼び出しに係る処理を実行する。そして、表示ユニット19dに登録プログラム表示画面を表示させる。
図4は、図3に示すプログラムの呼出しの操作に応答して表示される、登録プログラム表示画面の例を示す説明図である。図4に示すように、この実施形態で制御部11は、基本操作画面30に重ねて登録プログラム表示画面35を表示させる。その登録プログラム表示画面35に、登録可能なプログラムの数(一例では48組)に対応するプログラムキー37が配置されているものとして一覧表示させる。ただし、登録プログラム表示画面35の領域は限られているので、すべてのプログラムキー37を一度に一覧表示させることはできない。よって、制御部11は、隠れているプログラムキー37を表示させるためのスクロールバー39を表示させる。
【0020】
各プログラムキー37のうち機能設定が登録済みのものについて、制御部11は登録された機能設定に対応する機能アイコンをプログラムキー37のキートップの部分に表示させる。図4に示す例で、機能設定が登録済のものは1つである。即ち、1組の機能設定が登録済みである。その登録済プログラムのキートップに表示されている4つの機能アイコンは、合わせて4つの機能(カラーモード、原稿の2つの基本機能、および「他の機能」キーを操作して設定する異サイズ混載原稿、枠消去の2つの特別機能)が設定されていることを示している。
機能設定に対応する機能アイコンをキートップに並べて表示することで、文字表示する場合に比べて、限られたスペースの中で機能設定の内容をユーザーに判り易く知らせることができる。
機能設定が登録済のプログラムキー37がタッチされると(選択操作)、制御部11は、登録された機能設定をメモリ13から呼び出してその設定を復元すると共に、登録プログラム表示画面35を消して元の基本操作画面30に戻す。
【0021】
一方、図5は、プログラムの登録に係る操作の一態様を示す説明図である。図3に示す基本操作画面30で、ユーザーが左端の領域の設定項目や「他の機能」キーを操作して表示される機能について個別に設定を変更するものとする。制御部11は、その設定の変更を受付けると共に、図3に示す「プログラム呼び出し」キー31を、図5に示す「プログラム登録」キー33に置換し、プログラムの登録に係る操作を受付ける状態にする。
図5に示すように、「プログラム登録」キー33がタッチされると、制御部11は、プログラム登録に係る処理を実行する。そして、図4と同様に登録可能なプログラムの数に対応するプログラムキー37が配置された図示しない登録画面を基本操作画面30に重ねて表示させる。何れかのプログラムキー37がタッチされると、制御部11は、そのプログラムキー37が選択されたものとして、現在の設定されている機能を選択されたプログラムキーに対応付けられたメモリ13の所定のデータ領域に登録する。
【0022】
(実施の形態2)
この実施の形態において、制御部11は、登録プログラム表示画面35の表示に際し、複数の登録済プログラムがある場合に対応するプログラムキー37を使用頻度が高い順に表示させる。
また、ユーザー認証機能によって認証されたユーザーが操作する場合、認証されたユーザーにより登録されたプログラムと、他のユーザーにより登録されたプログラムを区別してプログラムキー37を表示させる。
【0023】
図6は、この実施形態において図3に示すプログラムの呼出しの操作に応答して制御部11が表示させる、登録プログラム表示画面の例を示す説明図である。図6に示す例で、制御部11は、登録プログラム表示画面35に機能設定が登録済である6つのプログラムキーを表示させている。即ち、6組の機能設定が登録済みである。
それらの6つのプログラムキーのうち、先頭から4つのプログラムキー37aと、それに続く2つのプログラムキー37bは、キートップ領域の色が異なる。また、機能設定が登録済のプログラムキー37aおよび37bと、機能設定が未登録のプログラムキー37cとは、キートップの色が異なる。
機能設定が登録済のプログラムキー37aは、図3に示すプログラムの呼出しの操作を行ったユーザーであって認証されたユーザーが自身で登録したプログラムである。それに対して、プログラムキー37bは、他のユーザーによって登録されたプログラムである。
【0024】
このように、制御部11は、認証されたユーザーにより登録されたプログラムと、他のユーザーにより登録されたプログラムをユーザーが区別できるように異なる表示態様でプログラムキー37を表示させる。キートップの色は異なる表示態様の一例である。
また、制御部11は、プログラムキー37aに属する4つの機能設定を使用頻度が高い順に表示させる。プログラムキー37bに属する2つの機能設定についても、使用頻度が高い順に表示させる。
【0025】
プログラムキー37aに対応するそれぞれの機能設定の内容は、それを登録したユーザー自身が覚えていることが予想される。従って、キートップに並ぶ機能アイコンによってプログラムキー37aの何れを選択すればよいかをユーザーが容易に認識できると予想される。何れかのプログラムキー37aがタッチされたことを認識すると、制御部11は、タッチされたプログラムキー37aに対応する機能設定をメモリ13から読み出して復元すると共に、登録プログラム表示画面35を消して元の基本操作画面30に戻す。
【0026】
一方、プログラムキー37bに対応するそれぞれの機能設定の内容は、他のユーザーによって登録されたものであるから、それらも選択が可能であってもユーザーは機能設定の内容を機能アイコンだけでは把握しにくいと感じるかもしれない。
そこで、この実施形態において制御部11は、以下のような制御を行う。何れかのプログラムキー37bがタッチされたことを認識すると、制御部11は、タッチされたプログラムキー37bに対応する機能設定をメモリ13から読み出すが、直ちにその設定を復元することはしない。代わりに、タッチされたプログラムキー37bに対応する機能設定の内容を表示する。
【0027】
図7は、図6に示す登録プログラム表示画面で、プログラムキー37bが操作された場合の表示を示す説明図である。その操作に応答して制御部11は、図7に示すようにタッチされたプログラムキー37bに対応する機能設定表示41を表示させる。タッチされたプログラムキー37bには、カラーモード、濃度および枠消去の機能アイコンが表示されているところ、吹き出し状の機能設定表示41に、カラーモード、濃度および枠消去のそれぞれの設定項目についての設定値を表示させている。よって、ユーザーは、プログラムキー37bに設定されている機能と設定値を確認できる。さらに、機能設定表示41に「閉じる」と「呼び出す」のキーを表示させている。
【0028】
「閉じる」キーが操作された場合、制御部11は表示させていた機能設定表示41を消して図6に示す登録プログラム表示画面35に戻す。このようにしてユーザーは、それぞれのプログラムキー37bに設定されている機能と設定値を確認できる。
一方、「呼び出す」キーが操作された場合、制御部11はタッチされたプログラムキー37bに対応する機能設定をメモリ13から読み出して復元すると共に、機能設定表示41および登録プログラム表示画面35を消して図3に示す基本操作画面30に遷移させる。このようにしてユーザーは、それぞれのプログラムキー37bに設定されている機能と設定値を確認したうえで、登録された機能設定を呼び出すことができる。
【0029】
(実施の形態3)
この実施形態において、ユーザーは、登録プログラム表示画面35において機能設定が登録されたプログラムキー37の表示を、指定した機能が含まれるものに絞り込んで表示させることができる(フィルタ機能)。
図8Aは、この実施形態において図6に対応する登録プログラム表示画面の例を示す説明図である。図6と異なるのは、制御部11が登録プログラム表示画面35にフィルタキー43を表示させる点である。
【0030】
図8Aに示すように、ユーザーの手指Fがフィルタキー43にタッチしたことを認識すると、制御部11は図8Bに示すフィルタ設定画面45を表示させる。そして、フィルタ設定画面45に、機能設定が登録済のプログラムキーに含まれるすべての機能に対応する機能アイコンを一覧表示させる。
図8Bに示すように、フィルタ設定画面45に一覧表示された機能アイコンの何れかが、ユーザーの手指Fでタッチされたことを認識すると、制御部11は、タッチされた機能アイコンを囲む選択マーク47を表示させてその機能が選択されたことを表示させる。機能アイコンがタッチされる度に、制御部11は選択と非選択の状態を切り替える。また、図8Bに示すように複数の機能アイコンの選択を許容する。
【0031】
1以上の機能アイコンが選択された状態で、図8Cに示すようにフィルタ設定画面45のOKキーが操作されると、制御部11はフィルタ設定画面45を消してフィルタキー43が操作される前の登録プログラム表示画面35を表示させる。ただし、図8Aのように機能設定が登録済みのすべてのプログラムキーについて機能アイコンを表示させるのに代えて、図8Cに示すフィルタ設定画面45で選択されたすべての機能を含むプログラムキー37aおよび37bのみに機能アイコンを表示させるようにする。
これによってユーザーは、選択した機能を含むものがどのプログラムキー37aおよび37bに対応するかを容易に認識できる。
【0032】
なお、制御部11は、図8Aに示すフィルタキー43を図8Dではフィルタ解除キー49に変更すると共に選択された機能に係る機能アイコンをフィルタ解除キー49に表示させる。そのようにして、絞り込み表示がされた状態であることをユーザーが容易に認識できるようにする。
図8Dに示す絞り込み表示の状態で、フィルタ解除キー49操作されたことを認識すると、制御部11は絞り込み表示をやめて登録プログラム表示画面35を図8Aに示す状態に戻す。即ち、機能設定が登録済みのすべてのプログラムキーについて機能アイコンを表示させる。
【0033】
(実施の形態4)
この実施形態において、制御部11は、ジョブの実行を開始する際に実行するジョブの機能設定を一定の期間、メモリ13に格納し、各機能設定の使用頻度を算出する。実行されたジョブに係る機能設定について算出された使用頻度が予め定められた基準よりも高いが、その機能設定がメモリ13に登録されていないと判断した場合、制御部11は、その機能設定を新たなプログラムとして登録する処理を行う。そして、そのジョブの実行中に、あるいは実行が終了した後に、例えば図9Aに示す通知メッセージ51を表示ユニット19dに表示させる。今回のジョブに係る機能設定をプログラムとして新たに登録したこと、以降は登録されたプログラムを呼び出すことによって今回のジョブと同じ機能設定が簡便にできることをユーザーに知らせる。
なお、設定された機能が予め定められた数を超えるような、設定手順が複雑な操作に限定して、上述のようなプログラムの自動登録を行うようにすることが好ましい。
【0034】
このようにして自動登録されたプログラムの登録プログラム表示画面35における表示について、制御部11は、認証されたユーザーが登録したものと同様に扱ってもよい。即ち、図6に示す例で、プログラムキー37aに属するものとしてもよい。しかし、認証されたユーザーが明示的に登録を行ったものでないことから、それと区別して表示するようにしてもよい。その場合、他のユーザーによって登録されたプログラムとも異なるので、他のユーザーによって登録されたものとも区別した表示態様で自動登録されたプログラムを表示させてもよい。即ち、図6に示す例で、プログラムキー37a、37b、37cの何れにも属さない、新たなグループとして表示してもよい。
【0035】
例えば、図6に示す例に基づいて説明すると、プログラムキー37aとプログラムキー37bとの間に、自動登録された機能設定に対応するプログラムキーを表示させるようにしてもよい。その場合、例えば、プログラムキー37a、37b、37cの何れとも異なるキートップの色を用い、それらの何れとも識別可能な態様で表示させるようにしてもよい。
【0036】
また、プログラムを呼び出すことなく個別に機能が設定されて実行されたジョブに係る機能設定が、予め定められた基準よりも高い使用頻度であって、しかもその機能設定と同じものがメモリ13に既に登録されている場合が考えられる。その場合、制御部11は、そして、そのジョブの実行中に、あるいは実行が終了した後に、例えば図9Bに示す通知メッセージ53を表示ユニット19dに表示させる。今回のジョブに係る機能設定がプログラムとして既に登録されていること、以降は登録されたプログラムを呼び出すことによって今回のジョブと同じ機能設定が簡便にできることをユーザーに知らせる。
【0037】
以上に述べたように、
(i)この発明による画像形成装置は、データを記憶する記憶デバイスと、画像形成に係る機能設定の操作を検出し、設定された機能を表示し、設定された機能の組合せを1組の機能設定として前記記憶デバイスに登録する登録操作、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定を表示させる呼出操作および表示された機能設定を選択する選択操作を検出し、前記画像形成に係る実行指示を検出する操作デバイスと、前記登録操作を受付けて前記機能設定を前記記憶デバイスに登録し、前記呼出操作を受付けて前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定をそれぞれの機能に対応する機能アイコンを用いて前記操作デバイスに表示させ、前記選択操作を受付けて選択された機能設定を前記記憶デバイスから呼び出し、前記実行指示を受付けて指示された画像形成を実行させる制御部とを備え、前記制御部は、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、それぞれの機能に対応する機能アイコンを組合せて前記操作デバイスに表示させることを特徴とする。
【0038】
この発明において、機能設定は、画像形成に係る機能の設定である。その具体的な態様は、例えば、操作デバイスを用いてユーザーが設定可能な機能である。前述の実施形態におけるカラーモード、解像度、フォーマット、原稿、濃度、多量原稿モードや他の機能に係る操作キーを用いて行われる設定は、この発明の機能設定に相当する。
また、登録操作は、種々の機能に係る設定を1つにまとめて1組の機能設定であるプログラムとして登録する操作である。前述の実施形態において、プログラム登録キーの操作およびそれに続く一連の操作は、この発明の登録操作に相当する。
さらにまた、呼出操作は、プログラムとして登録された機能設定を呼び出す操作である。前述の実施形態において、プログラム呼出キーの操作は、この発明の呼出操作に相当する。
選択操作は、呼出操作に応答して表示された1組以上の機能設定の何れかを選択する操作である。前述の実施形態におけるプログラムキーをタッチして登録された機能設定を復元する操作は、この発明の選択操作に相当する。
【0039】
また、操作デバイスは、ユーザーの操作を受付けるものである。前述の実施形態における操作ユニットは、この発明の操作デバイスに相当する。
さらにまた、記憶デバイスは、データを格納するものである。その具体的な態様は、例えば、フラッシュメモリやハードディスク装置等の記憶素子や記憶装置である。前述の実施形態におけるメモリは、この発明の記憶デバイスに相当する。
機能アイコンは、機能設定に係る各機能に対応するものとして表示ユニットに表示されるアイコンである。その具体的な態様は、
【0040】
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記制御部は、操作を行うユーザーの認証を行い、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、認証されたユーザーにより登録されたものと、他のユーザーにより登録されたものとを前記ユーザーが識別できる態様で表示させてもよい。
このようにすれば、認証されたユーザーが呼出操作を行う際に、自ら登録した機能設定と他人が登録した機能設定とを識別できるので、他人が登録した機能設定を誤って呼び出す可能性を低減できる。
【0041】
(iii)前記制御部は、他のユーザーの登録操作により登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させた状態で仮選択の操作を受付け、仮選択された機能設定について設定された機能の内容を操作デバイスに表示させて前記選択操作を受け付けるようにしてもよい。
このようにすれば、他人が登録した機能設定については、設定された機能の内容を確認したうえで、選択するか否かを決定できるので、機能アイコン表示だけでわかりにくい設定の内容があっても誤って呼び出す可能性を低減できる。
【0042】
(iv)前記制御部は、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、認証されたユーザーの登録操作により登録されたもの、他のユーザーの登録操作により登録されたものの順に表示させてもよい。
このようにすれば、認証されたユーザーが呼出操作を行う際に、自ら登録した機能設定の後に他人が登録した機能設定が表示されるので、他人が登録した機能設定を誤って呼び出す可能性を低減できる。
【0043】
(v)前記制御部は、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、認証されたユーザーの登録操作により登録されたもの、他のユーザーの登録操作により登録されたもののそれぞれについて使用頻度が高い順に表示させてもよい。
このようにすれば、認証されたユーザーが呼出操作を行う際に、自ら登録した機能設定、他人が登録した機能設定の何れについても使用頻度が高い順に表示されるので、機能設定の選択肢をわかりやすく提供できる。
【0044】
(vi)前記制御部は、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、各機能に対応する1以上の機能アイコンの指定を受付けて、指定された機能アイコンを含む機能設定だけを表示させて表示されたものに対する前記選択操作を受付けるようにしてもよい。
このようにすれば、機能アイコンを指定する操作によって機能設定の選択肢を絞り込むことができる。
【0045】
(vii)前記制御部は、前記実行指示を受付けて画像形成を実行する場合、その画像形成に係る機能の組合せを前記記憶デバイスに履歴として記憶させ、前記履歴として所定組以上同じ機能の組合せが記憶されているが前記記憶デバイスに登録されていない場合、その機能の組合せを新たな機能設定として前記記憶デバイスに登録し、登録した旨を前記操作デバイスに表示させてユーザーに知らせるようにしてもよい。
このようにすれば、頻繁に使用する機能の組合せを制御部が新たな機能設定として登録したうえで、以降は呼出操作によって設定できることをユーザーに知らせることができる。
【0046】
(viii)前記制御部は、個々に機能の設定を受付け、前記実行指示を受付けて実行した画像形成が前記記憶デバイスに登録された機能設定に対応するものである場合、以降は前記呼出操作により機能の設定が可能である旨を前記操作デバイスに表示させてユーザーに知らせるようにしてもよい。
このようにすれば、設定された機能が、以降は呼出操作によって設定できることをユーザーに知らせることができる。
【0047】
(ix)この発明の一態様は、プロセッサが、操作デバイスを用いて画像形成に係る機能設定の操作を受付け、設定された機能を前記操作デバイスに表示させるステップと、登録操作を受付けて、設定された機能の組合せを1組の機能設定として記憶デバイスに登録するステップと、呼出操作を受付けて、前記記憶デバイスに登録された1組以上の機能設定をそれぞれの機能に対応する機能アイコンを用いて前記操作デバイスに表示させる呼出ステップと、選択操作を受付けて、選択された機能設定を前記記憶デバイスから呼び出すステップと、前記実行指示を受付けて、指示された画像形成を実行するステップとを備え、前記呼出ステップにおいてプロセッサは、前記記憶デバイスに登録された機能設定を前記操作デバイスに表示させる際、それぞれの機能に対応する機能アイコンを組合せて前記操作デバイスに表示させる機能設定の登録および呼出しの制御方法を含む。
【0048】
この発明の態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
【符号の説明】
【0049】
11:制御部、 11D:表示制御部、 11J:ジョブ制御部、 11R:操作認識部、 13:メモリ、 14:印刷ユニット、 15:スキャナーユニット、 16:原稿搬送ユニット、 17a,17b,17c:用紙トレイ、 18a,18b,18c:排出トレイ、 19:操作ユニット、 19d:表示ユニット、 19t:タッチパネルユニット、 21:画像処理回路、 24:通信インターフェース回路
30:基本操作画面、 31:「プログラム呼び出し」キー、 33:「プログラム登録」キー、 35:登録プログラム表示画面、 37,37a,37b,37c:プログラムキー、 39:スクロールバー、 41:機能設定表示、 43:フィルタキー、 45:フィルタ設定画面、 47:選択マーク、 49:フィルタ解除キー、 51,53:通知メッセージ
100:複合機
F:手指
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B