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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240927BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
G09F9/00 351
H04N5/64 581
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021130378
(22)【出願日】2021-08-06
(62)【分割の表示】P 2019124084の分割
【原出願日】2019-07-03
(65)【公開番号】P2021185424
(43)【公開日】2021-12-09
【審査請求日】2021-09-08
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-10
(31)【優先権主張番号】10-2018-0076894
(32)【優先日】2018-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チョ, ソヒョ
【合議体】
【審判長】中塚 直樹
【審判官】田辺 正樹
【審判官】小島 寛史
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-235974(JP,A)
【文献】特開2017-198970(JP,A)
【文献】特開2016-85454(JP,A)
【文献】特開2018-503866(JP,A)
【文献】特開平9-329844(JP,A)
【文献】特開平9-325422(JP,A)
【文献】実開昭50-97428(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0013726(US,A1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0385342(KR,Y1)
【文献】韓国登録特許第10-0917683(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B21/00-21/64
G09F9/00-9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルの下側エッジが固定されたローラと、
前記表示パネルの上側エッジに一端が連結された複数のリンクと、
前記ローラの外で前記ローラの両端部のいずれかに結合され、前記ローラを回転させる駆動部と、
前記ローラの外部に配置された複数の弾性部材であって、それぞれが前記複数のリンクのそれぞれの他端に連結され、かつそれぞれの一端が固定された複数の弾性部材と、を含み、
前記駆動部は、
モータと、
前記モータから発生した回転力によって、前記ローラの回転軸と垂直な軸周りに回転するウォームギアと、
前記ローラの両端部のいずれかに結合されたウォームホイールと、を含み、
前記ウォームギアは前記ウォームホイールの下側に配置され、前記ウォームギアの歯車と前記ウォームホイールの歯車が互いに噛み合い、
前記複数のリンクのそれぞれは、
前記弾性部材から力が印加され、前記弾性部材に結合した他端を有する下部リンクと、
前記表示パネルの前記上側エッジに回転可能に結合した一端及び前記下部リンクの一端に回転可能に結合した他端を有する上部リンクと、
前記上部リンクの他端に配置されたギア及び前記下部リンクの一端に配置されたギアと、を含み、
前記下部リンクは、支持軸に回転可能に結合し、
前記弾性部材は、前記支持軸を中心として前記下部リンクの他端を回転させて、前記下部リンクの一端を上昇させ、
前記弾性部材による前記下部リンクの回転に従って前記上部リンクが回転するように、前記上部リンクの他端のギアの歯車及び前記下部リンクの一端のギアの歯車が互いに噛み合い、
前記表示パネルは、前記駆動部によって回転する前記ローラによって巻かれ、前記表示パネルが解かれるときに前記複数のリンクによって支持され、
2つの前記下部リンクそれぞれに結合した前記弾性部材は、互いに反対方向に力を印加し、
前記表示パネルのフルワインディング状態において、当該2つの前記下部リンクの前記支持軸から一端までがそれぞれ前記弾性部材の長さ方向と平行になるように、当該2つの前記下部リンクは前記支持軸で屈曲している、表示装置。
【請求項2】
前記駆動部は、前記ローラの両端の少なくともいずれか一つに連結されて前記ローラを時計方向または反時計方向に回転させる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数のリンクのそれぞれは、前記表示パネルの前記上側エッジに固定されたヘッドバーに回転可能に連結された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記弾性部材の他端は、前記下部リンクの他端に回転可能に結合し、
前記表示パネルのフルワインディング状態における前記弾性部材の長さは、前記表示パネルのフルアンワインディング状態における前記弾性部材の長さより長い、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記弾性部材は、前記複数のリンクのそれぞれが上昇するように前記下部リンクの他端を回転させる弾性力を有する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示パネルのフルアンワインディング状態において、
前記複数のリンクは、前記表示パネルの前記上側エッジに垂直に配置され、
前記下部リンクの他端は、前記下部リンクの一端より前記表示パネルの前記下側エッジに近く配置され、
前記上部リンクの他端は、前記上部リンクの一端より前記表示パネルの前記下側エッジに近く配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示パネルのフルワインディング状態において、
前記複数のリンクは、前記表示パネルの前記上側エッジに平行に配置され、
前記下部リンクの他端は、前記下部リンクの一端より前記表示パネルの中央領域から離れて配置され、
前記上部リンクの他端は、前記上部リンクの一端より前記表示パネルの中央領域に近く配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記支持軸から前記下部リンクの他端までの長さは、前記支持軸から前記下部リンクの一端までの長さより短い、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記上部リンクは、前記駆動部から前記下部リンクの一端に力を伝達するために前記下部リンクの一端に回転可能に他端が結合され、
前記表示パネルを巻く間に、前記駆動部から前記下部リンクの一端へ伝達される力は、前記弾性部材から前記下部リンクの他端へ伝達される力よりも弱く、
前記表示パネルを巻く間に、前記下部リンクの一端で前記駆動部からの力で生じるトルクは、前記下部リンクの他端で前記弾性部材からの力で生じるトルクよりも強い、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示パネルを巻く間に、前記駆動部は、前記下部リンクの一端を前記支持軸を中心として回転させて、前記下部リンクを下降させる、請求項8に記載の表示装置。
【請求項11】
ローラと、
前記ローラに固定された表示部と、
前記表示部が前記ローラに巻かれるときに折られる複数のリンクと、
前記ローラの外で前記ローラの両端部のいずれかに結合され、前記ローラを回転させる駆動部と、
前記ローラの外部に配置された複数の昇降部であって、それぞれが前記複数のリンクのそれぞれの他端に連結され、かつそれぞれの一端が固定された複数の昇降部と、を含み、
前記駆動部は、
モータと、
前記モータから発生した回転力によって、前記ローラの回転軸と垂直な軸周りに回転するウォームギアと、
前記ローラの両端部のいずれかに結合されたウォームホイールと、を含み、
前記ウォームギアは前記ウォームホイールの下側に配置され、前記ウォームギアの歯車と前記ウォームホイールの歯車が互いに噛み合い、
前記複数の昇降部は、
前記ローラの外部に固定された複数の弾性部材固定部と、
前記複数の弾性部材固定部に固定された一端及び前記複数のリンクのそれぞれの他端に連結された他端をそれぞれ有する複数の弾性部材と、を含み、
前記複数のリンクは、
前記弾性部材から力が印加され、前記弾性部材に結合した他端を有する下部リンクと、
前記表示部の上側エッジに回転可能に結合した一端及び前記下部リンクの一端に回転可能に結合した他端を有する上部リンクと、
前記上部リンクの他端に配置されたギア及び前記下部リンクの一端に配置されたギアと、を含み、
前記下部リンクは、支持軸を中心として回転し、
前記表示部は、前記駆動部によって回転する前記ローラによって巻かれ、また、前記駆動部によって回転する前記ローラ並びに前記昇降部によって広げられた前記複数のリンクの前記上部リンク及び前記下部リンクによって、解かれた部分が平坦になるように解かれ、
前記複数の弾性部材による前記下部リンクの回転に従って前記上部リンクが回転するように、前記上部リンクの他端のギアの歯車及び前記下部リンクの一端のギアの歯車が互いに噛み合い、
2つの前記下部リンクそれぞれに結合した前記弾性部材は、互いに反対方向に力を印加し、
前記表示部のフルワインディング状態において、当該2つの前記下部リンクの前記支持軸から一端までがそれぞれ前記弾性部材の長さ方向と平行になるように、当該2つの前記下部リンクは前記支持軸で屈曲している、ローラブル表示装置。
【請求項12】
前記上部リンクの他端が前記下部リンクの一端に回転可能に結合して前記駆動部からの力を前記下部リンクの一端に伝達し、
前記支持軸から前記下部リンクの一端までの長さは、前記支持軸から前記下部リンクの他端までの長さより長い、請求項11に記載のローラブル表示装置。
【請求項13】
前記表示部を巻く間に、前記駆動部から前記下部リンクの一端へ伝達される力は、前記弾性部材から前記下部リンクの他端へ伝達される力よりも弱く、
前記表示部を巻く間に、前記下部リンクの一端で前記駆動部からの力で生じるトルクは、前記下部リンクの他端で前記弾性部材からの力で生じるトルクよりも強い、請求項12に記載のローラブル表示装置。
【請求項14】
前記表示部を巻く間に、前記駆動部は、前記表示部が下降するように力を加え、前記昇降部は、前記表示部が上昇するように力を加え、
前記表示部を解く間に、前記駆動部及び前記昇降部は、前記表示部が上昇するように力を加える、請求項11に記載のローラブル表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、さらに詳しくは、くるくる巻いても画像表示が可能なローラブル(rollable)表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータのモニターやTV、携帯電話などに使用される表示装置には、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)などと別途の光源を要する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)などがある。
表示装置は、コンピュータのモニター及びTVだけでなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しつつも減少された体積及び重さを持つ表示装置に対する研究が進行されている。
また、最近では、可撓性(flexible)素材であるプラスチックなどのように柔延性のある基板に表示部、配線などを形成し、くるくる巻いても画像表示可能に製造されるローラブル表示装置が次世代表示装置として注目されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、ローラを精密に制御して表示パネルを精密に巻くこと(winding)または解くこと(unwinding)ができる表示装置を提供することにある。
【0004】
本発明が解決しようとする他の課題は、表示パネルを巻く、または解くために力を発生する駆動部及び昇降部からの力が中間媒介体なしに直接ローラ及びリンクに伝達されるようにして、表示装置の構成を簡素化した表示装置を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、表示パネルを巻く、または解くための構成の体積を節減した表示装置を提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、表示パネル及びローラの外部に駆動部及び昇降部を配置して、駆動部及び昇降部の設計自由度を高めた表示装置を提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとするさらに他の課題は、ローラから解かれた表示パネルの少なくとも一部分の平坦度を簡単に調節することができる表示装置を提供することにある。
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されなかったまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述したような課題を解決するために本発明の一実施例による表示装置は、表示パネルと、表示パネルの下側エッジが固定されたローラと、表示パネルの上側エッジに一端が連結された複数のリンクと、ローラを回転させるようにローラ外部に配置された駆動部と、複数のリンクのそれぞれの他端に連結されて、ローラ外部に配置された弾性部材とを含む。従って、駆動部の力がローラに直接伝達され、弾性部材の力がリンクに直接伝達されるので、表示装置の構成が簡素化されることができる。
【0009】
前述したような課題を解決するために、本発明の一実施例によるローラブル表示装置は、ローラと、ローラに固定された表示部と、表示部が平坦なように表示部を支持する複数のリンクと、ローラを回転させる駆動部と、複数のリンクに力を加える昇降部とを含み、表示部は、駆動部によって回転するローラによって巻かれ、駆動部によって回転するローラ及び昇降部によって広がる複数のリンクによって解かれる。従って、表示部をローラに巻くために駆動部だけがローラを制御するので、ローラをより精密に制御することができる。
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、駆動部がローラを直接回転させてローラを精密に制御することができる表示装置を提供することができる。
【0011】
本発明は、表示パネルを巻く、または解くために、ローラに直接回転力を伝達する駆動部と、複数のリンクに直接力を伝達する昇降部とを配置して、表示装置の構成を簡素化することができる。
【0012】
本発明は、簡素化された駆動部を配置して駆動部が占める空間を節減することができる。
【0013】
本発明は、駆動部及び昇降部がローラの外部に配置されるので、駆動部及び昇降部の修理及び再配置などが自由であり、駆動部及び昇降部の設計自由度を高めることができる。
【0014】
本発明は、弾性部材の弾性係数を調整することで、表示パネルの平坦度を簡単に調節することができる。
本発明による効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本発明内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施例による表示装置のフルアンワインディング(full unwinding)状態における斜視図である。
図2】本発明の一実施例による表示装置のフルワインディング(full winding)状態における斜視図である。
図3】本発明の一実施例による表示装置の分解斜視図である。
図4】本発明の一実施例による表示装置の拡大斜視図である。
図5】本発明の一実施例による表示装置のフルワインディング状態における背面図である。
図6a】本発明の一実施例による表示装置が解かれる時に、駆動部及び弾性部材を説明するための概略図である。
図6b】本発明の一実施例による表示装置が解かれる時に、駆動部及び弾性部材を説明するための概略図である。
図7】本発明の一実施例による表示装置のフルアンワインディング状態における背面図である。
図8a】本発明の一実施例による表示装置が巻かれる時に、駆動部及び弾性部材を説明するための概略図である。
図8b】本発明の一実施例による表示装置が巻かれる時に、駆動部及び弾性部材を説明するための概略図である。
図9】本発明の他の実施例による表示装置の駆動部及びローラ、弾性部材及びリンクを説明するための拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点及び特徴、そして、これらを達成する方法は、添付の図面と共に詳しく後述されている実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状で実現されることができ、但し、本実施例は本発明の開示を完全にして、本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0017】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、割合、角度、個数などは、例示的であるので、本発明が図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を指称する。また、本発明を説明するにあたって、関連の公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳しい説明は省略する。本発明上で言及された「含む」、「持つ」、「なる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されることができる。構成要素を単数で表現した場合に、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的記載がなくても誤差範囲を含むと解釈する。
位置関係に対する説明の場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などと二つの部分の位置関係が説明される場合、「直」または「直接」が使用されない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0019】
素子または層が他の素子または層「上(on)」と指称されることは、他の素子直上に、または中間に他の層または他の素子を介在した場合を全て含む。
また、第1、第2などが多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもできる。
【0020】
明細書全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を指称する。
図面で表れた各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために図示されたものであり、本発明が図示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0021】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴が部分的にまたは全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能で、各実施例が互いに対して独立して実施してもよく、連関関係で共に実施してもよい。
【0022】
以下では、添付の図面を参照して本発明の多様な実施例を詳しく説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施例による表示装置のフルアンワインディング状態における斜視図である。図2は、本発明の一実施例による表示装置のフルワインディング状態における斜視図である。図1及び図2を参照すると、本発明の一実施例による表示装置100は、表示部DP及びハウジング部HPを含む。
【0024】
先ず、本発明の一実施例による表示装置100は、くるくる巻いても画像表示が可能なローラブル表示装置であることができる。ローラブル表示装置は、従来の一般的な表示装置と比べて高い可撓性を持つことができる。ローラブル表示装置の使用有無によって、ローラブル表示装置は形状が自由に変更されることができる。具体的に、ローラブル表示装置を使用しない時、ローラブル表示装置をくるくる巻いて体積を減少させて保管することができる。反対に、ローラブル表示装置を使用する時、くるくる巻かれたローラブル表示装置を再び広げて使用することができる。
【0025】
表示部DPは、使用者に映像を表示するための構成で、例えば、表示素子と表示素子を駆動するための回路、配線及び部品などが配置されることができる。この時、本発明の一実施例による表示装置100は、ローラブル表示装置100であるので、表示部DPは、巻くこと及び解くこと(un-winding)が可能に構成されることができる。例えば、表示部DPは、巻くことまたは解くことが可能に可撓性(flexibility)を持つ表示パネル及びバックカバーからなることができる。
【0026】
表示パネルは使用者に映像を表示するためのパネルである。表示パネルは、映像を表示するための表示素子、表示素子を駆動するための駆動素子、及び表示素子及び駆動素子に各種の信号を伝達する配線などが配置されることができる。表示素子は、表示パネルの種類によって異なって定義されることができ、例えば、表示パネルが有機発光表示パネルの場合、表示素子は、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子であることができる。例えば、表示パネルが液晶表示パネルの場合、表示素子は液晶表示素子であることができる。
【0027】
バックカバーは、表示パネルの背面に配置され、表示パネルを支持する。バックカバーは、外部から表示パネルを保護することができる。バックカバーは、剛性を持つ物質で形成されるが、バックカバーは、表示パネルと共に巻かれる、または解かれるために可撓性を持つことができる。
【0028】
ハウジング部HPは、表示部DPが収納可能なケースである。 表示部DPは、巻かれてハウジング部HPの内部に収納されることができ、表示部DPは、解かれてハウジング部HPの外部に配置されることができる。
【0029】
ハウジング部HPは、表示部DPがハウジング部HPの内部及び外部に移動可能に開口部HPOが配置される。表示部DPは、ハウジング部HPの開口部HPOを通過して上下方向に移動することができる。
【0030】
一方、表示装置100の表示部DPは、フルアンワインディング状態からフルワインディング状態に、またはフルワインディング状態からフルアンワインディング状態に切り替えられる。
【0031】
図1では、表示装置100の表示部DPのフルアンワインディング状態を図示し、フルアンワインディング状態は、表示装置100の表示部DPがハウジング部HPの外部に配置された状態である。表示部DPが解かれてハウジング部HPの外部に最大限配置され、これ以上解くことができない状態をフルアンワインディング状態と定義することができる。使用者が表示装置100を通じて映像を視聴する場合、表示装置100は、表示部DPがハウジング部HPの外部で平たく配置されるフルアンワインディング状態に切り替えられる。
【0032】
図2では、表示装置100の表示部DPが完全に巻かれた状態を図示し、フルワインディング状態は、表示装置100の表示部DPがハウジング部HPの内部に収納された状態である。表示部DPが巻かれてハウジング部HPの内部に最大限配置され、これ以上巻くことができない状態をフルワインディング状態と定義することができる。使用者が表示装置100を通じて映像を視聴しない場合、表示部DPがハウジング部HPの外部に配置されないことが外観の側面で有利であるので、表示装置100は、表示部DPがくるくる巻かれてハウジング部HPの内部に収納されるフルワインディング状態に切り替えられる。また、表示部DPがハウジング部HPの内部に収納されたフルワインディング状態の場合、表示装置100の体積が小くなり、運搬が容易であることができる。
【0033】
一方、表示部DPをフルワインディング状態またはフルアンワインディング状態に切り替えるために、ハウジング部HPの内部に表示部DPを巻く、または解くローラ部110及び駆動部140と表示部DPを昇降させる昇降部150が配置され、表示部DPの背面に表示部DPと昇降部150を連結するリンク部120が配置される。
【0034】
以下では、図3を参照して、ローラ部110、リンク部120、ヘッドバー130、駆動部140及び昇降部150を詳しく説明する。
【0035】
図3は、本発明の一実施例による表示装置の分解斜視図である。図4は、本発明の一実施例による表示装置の拡大斜視図である。図4は、表示装置100のリンク部120及び昇降部150の連結関係、ローラ部110及び駆動部140の連結関係を説明するために、表示装置100の背面で駆動部140及び昇降部150を拡大して図示した図面である。図4では、説明の便宜のために、ローラ支持部112及びリンク支持部123を点線だけで図示した。
【0036】
図3及び図4を参照すると、本発明の一実施例による表示装置100は、表示部DP、ハウジング部HP、ローラ部110、リンク部120、ヘッドバー130、駆動部140及び昇降部150を含む。
【0037】
ローラ部110は、時計方向または反時計方向に回転して表示部DPを巻く、または解く。ローラ部110は、ローラ111、ローラ支持部112及びローラ軸113を含む。
【0038】
ローラ111は、表示部DPが巻かれる部材である。ローラ111は、時計方向または反時計方向に回転しながらローラ111に固定された表示部DPを巻く、または解く。ローラ111は、例えば、円筒状の形状からなることができる。
【0039】
ローラ111に表示部DPが固定される。例えば、ローラ111に表示部DPの下側エッジが固定されることができる。そして、ローラ111が時計方向に回転すると、表示部DPがローラ111に巻かれることができる。ローラ111が反時計方向に回転すると、ローラ111に巻かれた状態の表示部DPがローラ111から解かれることができる。但し、ローラ111と表示部DPの配置関係、ローラ111の外周面と接する表示部DPの一面が表示部DPの正面であるか表示部DPの背面であるかによって、ローラ111の回転方向による表示部DPを巻くこと及び解くことは変わることができ、これに制限されない。
【0040】
ローラ111の両端にローラ支持部112が配置される。ローラ111は、ローラ支持部112に回転可能に結合する。具体的に、ローラ111の両端から突き出したローラ軸113は、ローラ支持部112に回転可能に結合する。ローラ支持部112は、ハウジング部HPの底面HPFに配置され、ローラ支持部112の側面上端部分は、ローラ111両端に突き出したローラ軸113と結合する。従って、ローラ支持部112は、ローラ111をハウジング部HPの底面HPFから離隔して支持することができる。従って、ローラ111の回転時に、ローラ111とローラ111に巻かれた表示部DPなどがハウジング部HPの底面HPFと干渉しないことができる。
【0041】
リンク部120は、ローラ111から解かれた表示部DPが平坦な状態を維持するように支持することができる。リンク部120は、複数のリンク121、リンク連結部122、リンク支持部123及び支持軸124を含む。
【0042】
複数のリンク121のそれぞれが表示部DPの上側に連結される。例えば、複数のリンク121のそれぞれの一端は、表示部DPの上側エッジの両端に連結されて、ローラ111から解かれた表示部DPが平坦な状態を維持するように支持することができる。
【0043】
複数のリンク121のそれぞれは、上部リンク121U及び下部リンク121Dを含む。上部リンク121U及び下部リンク121Dは、互いに回転可能に結合して折れたり広がったりすることができる。即ち、上部リンク121U及び下部リンク121Dは、互いに近くなる方向に回転して折れることができ、上部リンク121U及び下部リンク121Dは、互いに離れる方向に回転して広がることができる。
【0044】
上部リンク121Uの一端は、表示部DPの上側エッジの両端に回転可能に結合する。具体的に、上部リンク121Uの一端は、表示部DPの上側エッジに固定されたヘッドバー130と回転可能に結合する。
【0045】
ヘッドバー130は、表示部DPと上部リンク121Uを連結するための部材である。ヘッドバー130は、表示部DPの上側エッジに固定されることができる。ヘッドバー130に上部リンク121Uが回転可能に結合し、上部リンク121Uの回転によってヘッドバー130が上下方向に移動することができる。そこで、ヘッドバー130に固定された表示部DPもヘッドバー130に沿って上下方向に移動することができる。
【0046】
上部リンク121Uの他端は、下部リンク121Dの一端に回転可能に結合する。上部リンク121Uの他端は、下部リンク121Dの一端と回転可能に結合できるように、上部リンク121Uの他端にギア121UGがさらに配置されることができる。例えば、上部リンク121Uの他端に配置されたギア121UGは、スパーギア形状からなることもでき、これに制限されない。
【0047】
下部リンク121Dの一端は、上部リンク121Uの他端に回転可能に結合する。下部リンク121Dの一端は、上部リンク121Uの他端と同様にギア121DGがさらに配置されることもできる。また、下部リンク121Dの一端に配置されたギア121DGは、上部リンク121Uの他端に配置されたギア121UGと同一にスパーギア形状でなることができるが、これに制限されない。
【0048】
一方、上部リンク121Uの他端及び下部リンク121Dの一端にリンク連結部122が配置される。リンク連結部122には、上部リンク121Uの他端のギア121UGの軸及び下部リンク121Dの一端のギア121DGの軸がそれぞれ連結される。そこで、上部リンク121Uの他端のギア121UGは、リンク連結部122に連結された軸を中心として回転することができ、下部リンク121Dの一端のギア121DGは、リンク連結部122に連結された軸を中心として回転することができる。そして、上部リンク121Uの他端のギア121UGの歯車と下部リンク121Dの一端のギア121DGの歯車が互いに噛み合い、下部リンク121Dの回転によって上部リンク121Uも回転することができ、上部リンク121Uの回転によって下部リンク121Dも回転することができる。
【0049】
下部リンク121Dの他端は昇降部150に結合する。具体的に、下部リンク121Dの他端は昇降部150に結合することで、下部リンク121Dの他端は昇降部150によって回転することができる。
【0050】
下部リンク121Dの一端と他端との間の任意の地点で、下部リンク121Dは、リンク支持部123の支持軸124と回転可能に結合する。そこで、下部リンク121Dは、支持軸124を基準として昇降部150によって回転することができる。具体的に、昇降部150は、下部リンク121Dの他端を支持軸124を中心として回転させて下部リンク121Dを上昇させることができ、これに対する詳しい説明は、図6a及び図6bを参照して後述する。
【0051】
支持軸124は、リンク支持部123の一面の上端近くで突き出し、ハウジング部HPの底面HPFから離隔して配置されることができる。下部リンク121Dの他端が昇降部150によって回転する時、下部リンク121Dの他端とハウジング部HPの底面HPFが互いに干渉しないように、支持軸124はハウジング部HPの底面HPFから離隔して配置されることができる。
【0052】
図4を参照すると、昇降部150は、複数のリンク121と連結されて、複数のリンク121が上昇するように複数のリンク121に力を印加する。昇降部150は、弾性部材151及び弾性部材固定部152を含む。
【0053】
昇降部150の弾性部材151は、ローラ111の外部に配置されて複数のリンク121のそれぞれに連結される。弾性部材151は弾性力を有する部材で、複数のリンク121に連結されて複数のリンク121が上昇するように複数のリンク121に弾性力を印加する。換言すると、弾性部材151は、複数のリンク121が広がるように複数のリンク121に弾性力を印加して、下部リンク121Dが表示部DPの下側エッジ及び上側エッジに対して垂直に配置される方向に下部リンク121Dを回転させることができる。弾性部材151は、例えばスプリングであることができ、下部リンク121Dの他端が回転するように下部リンク121Dに力が印加できる部材であれば、これに制限されない。
【0054】
弾性部材151は、下部リンク121Dの他端より表示部DPの中央領域に近く配置される。即ち、表示部DPの一側面に隣接して配置されたリンク121の下部リンク121Dの他端と表示部DPの他側面に隣接して配置されたリンク121の下部リンク121Dの他端の間に弾性部材151が配置されることができる。
【0055】
上述したように、弾性部材151の一端は、下部リンク121Dの他端に連結される。具体的に、弾性部材151の一端は、下部リンク121Dの他端と回転可能に結合することができる。例えば、弾性部材151の一端は、下部リンク121Dの他端に形成された孔121DHに挿入されて、弾性部材151の弾性力によって下部リンク121Dの他端が回転することができる。
【0056】
弾性部材151の他端は、弾性部材固定部152に連結される。具体的に、弾性部材固定部152は、ハウジング部HPの底面HPFに固定され、弾性部材固定部152に弾性部材151の他端が連結されることができる。弾性部材151は、弾性部材固定部152を基準として収縮または膨脹することができ、弾性部材151の一端に連結された下部リンク121Dの他端も弾性部材151の収縮または膨脹によって回転することができる。弾性部材151は、下部リンク121Dの他端の回転によって収縮または膨脹することができ、弾性部材151の長さは可変することができる。
【0057】
駆動部140は、ローラ111の外部に配置され、ローラ111を回転させる。駆動部140は、ローラ111の両端の少なくともいずれか一つに隣接して配置され、ローラ111に連結される。駆動部140は、ローラ111を時計方向または反時計方向に回転させることができ、回転するローラ111に表示部DPが巻かれるか解かれることができる。
【0058】
駆動部140は、ローラ111を回転させるために、回転力を発生させることができ、発生した回転力をローラ111に印加することができる。駆動部140は、モータ141、ウォームギア142、ウォームギア支持部143及びウォームホイール144を含む。
【0059】
モータ141は、ローラ111が回転するようにローラ111に回転力を印加することができる。モータ141は、時計方向にローラ111が回転するようにローラ111に回転力を印加するか、反時計方向にローラ111が回転するようにローラ111に回転力を印加することができる。
【0060】
モータ141からの回転力をローラ111に伝達するために、モータ141とローラ111との間にウォームギア142及びウォームホイール144が配置される。ウォームギア142及びウォームホイール144は、モータ141で発生した回転力をローラ111に伝達するための伝達部材で、モータ141の回転力によって時計方向または反時計方向に回転することができる。
【0061】
ウォームギア142及びウォームホイール144のそれぞれの外周面に歯車が形成され、ウォームギア142及びウォームホイール144は、ウォームギア142の歯車とウォームホイール144の歯車が互いに噛み合うように配置されることができる。モータ141から発生した回転力によってウォームギア142は、ウォームギア142の軸を中心として時計方向または反時計方向に回転することができ、ウォームギア142の歯車に歯車が噛み合っているウォームホイール144も共にウォームホイール144の軸を基準として時計方向または反時計方向に回転することができる。
【0062】
ウォームギア142の両端にウォームギア支持部143が配置される。ウォームギア142は、ウォームギア支持部143に両端が回転可能に結合することができる。ウォームギア142は、ウォームホイール144の下部に配置され、ウォームホイール144にモータ141の回転力を伝達することができる。この時、ウォームギア142は、ハウジング部HPの底面HPFから離隔してウォームギア支持部143によって支持されることができる。従って、ウォームギア142は、モータ141からの回転力によって回転する時に、ハウジング部HPの底面HPFと干渉しないことができる。
【0063】
ウォームホイール144は、ローラ軸113に固定されることができる。例えば、ウォームホイール144の軸とローラ軸113は一体で形成されてもよく、ウォームホイール144の軸とローラ軸113はそれぞれが別々に形成されて固定されることができる。そこで、ウォームホイール144の回転によってローラ111も時計方向または反時計方向に回転することができる。
【0064】
一方、図4では、駆動部140がモータ141、ウォームギア142、ウォームギア支持部143及びウォームホイール144からなると説明したが、駆動部140は、ローラ111を時計方向または反時計方向に回転させることができれば、これに制限されない。例えば、モータ141の回転力をローラ111に伝達するために、ウォームギア142及びウォームホイール144の代わりに、チェーン、ベルトなどの部材が使用されてもよく、ギアもモータなどがローラ111に直に連結されてもよく、これに制限されない。
【0065】
また、図4では、駆動部140がローラ111の両端のいずれか一つのみに配置されたと図示したが、駆動部140は、ローラ111の両端ともに配置され、ローラ111を回転させることができ、これに制限されない。
一方、表示部DPは、駆動部140によって回転するローラ111に巻かれることができる。
【0066】
そして、表示部DPは、駆動部140によって回転するローラ111及び弾性部材151によって広がる複数のリンク121によって解かれることができる。この時、弾性部材151は、複数のリンク121を広げて、複数のリンク121と連結された表示部DPが平坦な状態を維持するように表示部DPを支持することができる。
【0067】
以下では、図5図6bを参照して、フルワインディング状態の表示部DPが解かれる駆動動作を詳しく説明する。
図5は、本発明の一実施例による表示装置のフルワインディング状態における背面図である。図6a及び図6bは、本発明の一実施例による表示装置が解かれる時に、駆動部及び弾性部材を説明するための概略図である。具体的に、図6aは、本発明の一実施例による表示装置100の拡大側面図である。図6bは、本発明の一実施例による表示装置100の拡大背面図である。図5図6bでは、ハウジング部HPの内部に配置されたローラ部110、駆動部140及び昇降部150を説明するために、ハウジング部HPのうちハウジング部HPの底面HPFだけを図示した。
【0068】
図5を参照すると、表示部DPは、ローラ111に完全に巻かれたフルワインディング状態である。
フルワインディング状態において、複数のリンク121のそれぞれは、上部リンク121U及び下部リンク121Dが重なるように折った状態である。具体的に、複数のリンク121のうち表示部DP一側面に隣接したリンク121の上部リンク121U及び下部リンク121Dが互いに重なるように折られ、複数のリンク121のうち表示部DP他側面に隣接したリンク121の上部リンク121U及び下部リンク121Dが互いに重なるように折られることができる。
【0069】
そして、複数のリンク121は、表示部DPの上側エッジ及び下側エッジに平行に配置されることができる。複数のリンク121のそれぞれで下部リンク121Dの他端は、下部リンク121Dの一端より表示部DPの中央領域から離れて配置されることができる。複数のリンク121のそれぞれで上部リンク121Uの他端は、上部リンク121Uの一端より表示部DPの中央領域に近く配置されることができる。
【0070】
一方、フルワインディング状態において、複数のリンク121に複数のリンク121を上昇させようとする昇降部150の力が印加されても、複数のリンク121は、駆動部140によって折られた状態を維持することができる。駆動部140は、フルワインディング状態において、表示部DPが解かれないようにローラ111を固定することができる。駆動部140によって表示部DPはローラ111に完全に巻かれた状態を維持することができ、表示部DPの上側エッジのヘッドバー130に連結された複数のリンク121も上昇せずに折られた状態を維持することができる。従って、駆動部140は、ローラ111が回転しないようにローラ111を固定状態で維持することで、表示部DPがローラ111に巻かれた状態を維持するようにでき、ヘッドバー130に連結された複数のリンク121も折られた状態を維持するようにできる。
【0071】
以下では、図6a及び図6bを参照して、ローラ111に完全に巻かれた表示部DPがローラ111から解かれる時に、駆動部140及び昇降部150の駆動動作を説明する。
【0072】
図6aを参照すると、駆動部140は、ローラ111を反時計方向に回転させる。具体的に、モータ141は、ウォームギア142とウォームホイール144の歯車が噛み合った形態により、ウォームギア142を時計方向または反時計方向に回転させる。ウォームギア142の回転によって、ウォームギア142の歯車に歯車が噛み合ったウォームホイール144が反時計方向に回転することができる。そこで、駆動部140は、ローラ111を反時計方向に回転させて、ローラ111に巻かれた表示部DPをローラ111から解くことができる。
【0073】
図6bを参照すると、駆動部140によって表示部DPがローラ111から解かれると同時に、昇降部150の弾性部材151は、複数のリンク121が上昇するように複数のリンク121に弾性力を印加することができる。
先ず、フルワインディング状態において、駆動部140はローラ111が回転しないようにローラ111を固定させ、複数のリンク121も駆動部140によって折られた状態を維持することができる。
【0074】
そして、表示部DPが解かれる時に、駆動部140はローラ111を回転させることができ、複数のリンク121を折られた状態で維持した駆動部140の力も除去されて、複数のリンク121は折られた状態を維持せず、弾性部材151によって広がることができる。
一方、フルワインディング状態において、弾性部材151の一端から他端までの長さは第1長さD1であることができる。具体的に、フルワインディング状態で弾性部材151は、最大に膨脹した状態であることができる。従って、第1長さD1は、弾性部材151の最大長さであることができる。
【0075】
具体的に、弾性部材151の他端は弾性部材固定部152に固定され、弾性部材151の一端は下部リンク121Dの回転によって移動することができる。この時、上述したように、フルワインディング状態で駆動部140はローラ111が回転しないようにローラ111を固定させることができ、表示部DPの上側エッジのヘッドバー130に連結された複数のリンク121も折られた状態を維持することができる。この時、下部リンク121Dの他端は、下部リンク121Dの他の部分と比べて表示部DPの中央領域で最も離れて配置されることができ、下部リンク121Dの他端に連結された弾性部材151の一端も表示部DPの中央領域から離れる方向に移動して弾性部材151が膨脹することができる。従って、駆動部140がローラ111を固定させることを止めるまで、駆動部140の力によって弾性部材151は最大に膨脹した状態を維持することができ、弾性部材151は最大長さである第1長さD1を有することができる。
【0076】
フルワインディング状態で駆動部140によって最大に膨脹した状態である弾性部材151は、駆動部140がローラ111を固定することを止め、ローラ111を回転させて表示部DPを解く時に、弾性部材151に加えられた駆動部140の力も除去されて、弾性部材151は本来の状態に戻るように収縮することができる。そこで、弾性部材151の他端及び弾性部材固定部152を基準として弾性部材151の一端は弾性部材固定部152に向かって移動することができる。換言すると、弾性部材151の一端は表示部DPの中央領域に近くなるように移動することができる。
【0077】
従って、表示部DPが解かれる時に、弾性部材151は、折られた複数のリンク121のそれぞれが広がるように複数のリンク121のそれぞれの下部リンク121Dの他端を回転させることができる。即ち、弾性部材151は、弾性部材151の弾性力から複数のリンク121のそれぞれが上昇するように下部リンク121Dの他端を回転させることができる。
【0078】
下部リンク121Dの他端は、弾性部材151によって表示部DPの中央領域に近くなるように回転することができる。そして、下部リンク121Dの他端の回転によって、下部リンク121Dは支持軸124を基準として回転することができ、例えば、下部リンク121Dはハウジング部HPの底面HPFに垂直に配置される方向に回転することができる。
【0079】
従って、表示部DPが解かれる時に、駆動部140はローラ111を回転させて表示部DPがローラ111から解かれるようにし、弾性部材151は、弾性部材151に加えられた駆動部140の力が除去されて、収縮することができる。そして、弾性部材151は収縮によって、弾性部材151の一端が表示部DPの中央領域に近くなるように移動することができ、弾性部材151の一端に連結された下部リンク121Dの他端も表示部DPの中央領域に近くなるように回転して、下部リンク121Dと下部リンク121Dに連結された上部リンク121Uが上昇することができる。
【0080】
以下では、図7図8bを参照して、フルアンワインディング状態の表示部DPが巻かれる駆動動作を詳しく説明する。
図7は、本発明の一実施例による表示装置のフルアンワインディング状態における背面図である。図8a及び図8bは、本発明の一実施例による表示装置が巻かれる時に、駆動部及び弾性部材を説明するための概略図である。具体的に、図8aは、本発明の一実施例による表示装置100の拡大側面図である。図8bは、本発明の一実施例による表示装置100の拡大背面図である。図7図8bでは、ハウジング部HPの内部に配置されたローラ部110、駆動部140及び昇降部150を説明するために、ハウジング部HPのうちハウジング部HPの底面HPFだけを図示した。
【0081】
図7を参照すると、表示部DPは、ローラ111から完全に解かれたフルアンワインディング状態である。
フルアンワインディング状態において、複数のリンク121のそれぞれで上部リンク121U及び下部リンク121Dは最大限広げた状態である。具体的に、複数のリンク121のうち表示部DPの一側面に隣接したリンク121の上部リンク121U及び下部リンク121Dは、一直線に近く最大限に広げて、複数のリンク121のうち表示部DPの他側面に隣接したリンク121の上部リンク121U及び下部リンク121Dは一直線に近く最大限に広げることができる。例えば、上部リンク121Uと下部リンク121Dは最大限広がって、上部リンク121Uと下部リンク121Dの間の角度は90度より大きく180度より小さい角度である鈍角をなしてもよく、または180度をなしてもよく、180度より大きい角度をなしてもよく、これに制限されない。
【0082】
複数のリンク121は、表示部DPの上側エッジ及び下側エッジに垂直に配置されることができる。複数のリンク121のそれぞれで、下部リンク121Dの他端は下部リンク121Dの一端より表示部DPの下側エッジ、ローラ111及びハウジング部HPの底面HPFに近く配置されることができる。複数のリンク121のそれぞれで、上部リンク121Uの他端は上部リンク121Uの一端より表示部DPの下側エッジ、ローラ111及びハウジング部HPの底面HPFに近く配置されることができる。
【0083】
複数のリンク121は、駆動部140及び昇降部150によって広がった状態を維持することができる。駆動部140は、表示部DPがフルアンワインディング状態において、表示部DPがローラ111に巻かれないようにローラ111を固定させることができる。即ち、駆動部140によって表示部DPはローラ111に完全に解かれた状態を維持することができ、表示部DPの上側エッジのヘッドバー130に連結された複数のリンク121も、駆動部140によって下降せず昇降部150によって広がった状態を維持することができる。この時、昇降部150は、表示部DPの巻くこと、または解くことと関係なく、複数のリンク121が広がるように力を加え続けることができる。そこで、昇降部150は、複数のリンク121に複数のリンク121が広がるように力を加え、複数のリンク121は、昇降部150によって広がって上昇することができる。従って、複数のリンク121に連結されたヘッドバー130及び表示部DPも、昇降部150によって広がる複数のリンク121と共に上昇することができる。
【0084】
また、フルワインディング状態からフルアンワインディング状態への切り替えまたはフルアンワインディング状態からフルワインディング状態への切り替えの間に、昇降部150から常に広がるように力を印加される複数のリンク121は、ローラ111に巻かれない表示部DPの一部分またはローラ111から解かれた表示部DPの一部分が平坦な状態を維持して下降または上昇するように支持することができる。
【0085】
駆動部140及び昇降部150のより具体的な駆動動作に対する説明のために図8aを参照すると、駆動部140はローラ111を時計方向に回転させる。具体的に、モータ141は、ウォームギア142を反時計方向または時計方向に回転させ、ウォームギア142の回転によってウォームホイール144が時計方向に回転することができる。そこで、駆動部140は、ローラ111を時計方向に回転させて、ローラ111に表示部DPを巻くことができる。
【0086】
図8bを参照すると、駆動部140によって表示部DPがローラ111に巻かれると同時に、昇降部150の弾性部材151は、複数のリンク121が上昇するように複数のリンク121に弾性力を印加することができる。
先ず、フルアンワインディング状態において、駆動部140はローラ111が回転しないようにローラ111を固定させ、昇降部150は複数のリンク121が広がった状態を維持するように複数のリンク121に力を印加することができる。そして、表示部DPが巻かれる時に、駆動部140はローラ111を回転させることができ、昇降部150は複数のリンク121が広がるように複数のリンク121に力を印加するが、複数のリンクは駆動部140の力によって折られることができる。
【0087】
この時、駆動部140の力は昇降部150の力より小さいことができる。具体的に、駆動部140のモータ141は、表示部DPをローラに巻いて、表示部DPを下降させることができる。そして、表示部DP上側のヘッドバー130に連結された上部リンク121Uも、表示部DPを下降させる駆動部140の力によって表示部DPと共に下降することができる。即ち、駆動部140は、ヘッドバー130、上部リンク121U及び上部リンク121Uに連結された下部リンク121Dの一端にまで力を印加することができる。そして、駆動部140は、下部リンク121Dの一端に力を印加して下部リンク121Dを支持軸124を基準として回転させることで、下部リンク121D及び上部リンク121Uを下降させることができる。
【0088】
そして、昇降部150は、支持軸124を基準として下部リンク121Dの他端を回転させて、下部リンク121D及び上部リンク121Uを上昇させることができる。そして、下部リンク121D及び上部リンク121Uに連結されたヘッドバー130及び表示部DPも昇降部150の力によってリンク121と共に上昇することができる。即ち、昇降部150は、下部リンク121Dの他端にまで力を印加して、下部リンク121Dを支持軸を基準として回転させることで、下部リンク121Dに連結された上部リンク121Uまで上昇させることができる。
【0089】
まとめると、表示部DPが巻かれる時に、駆動部140は、下部リンク121Dの一端が支持軸124を基準として回転して下降するように、下部リンク121Dの一端に力を加えることができる。昇降部150は、下部リンク121Dの他端が支持軸124を基準として回転して上昇するように、下部リンク121Dの他端に力を加えることができる。そこで、下部リンク121Dは、一端及び他端にそれぞれ加えられる駆動部140の力及び昇降部150の力によって上昇するか下降することができる。
【0090】
この時、下部リンク121Dの一端から支持軸124までの長さは、下部リンク121Dの他端から支持軸124までの長さよりさらに長いことができる。そして、支持軸124を基準として力が印加される地点がさらに離れるほどより小さな力で下部リンク121Dを回転させることができる。具体的に、下部リンク121Dは、支持軸124を基準として回転運動する回転体で、回転体は回転力、つまり、トルク(torque)によって回転運動することができる。トルクは、支持軸124から力が加えられる地点までの長さと力の大きさを掛けて決まることができる。従って、回転力は、支持軸124から力が加えられる地点までの長さが長いほど大きくなることができる。
【0091】
例えば、下部リンク121Dの一端から支持軸124までの長さは、下部リンク121Dの他端から支持軸124までの長さより長いため、下部リンク121Dの一端に加えられる駆動部140の力が下部リンク121Dの他端に加えられる昇降部150の力より小さいとしても、下部リンク121Dの一端における回転力がさらに強いことができる。従って、駆動部140の力が昇降部150の力より小さいとしても、駆動部140は下部リンク121Dを下降させることができる。従って、表示部DPを巻く時に、駆動部140は下部リンク121Dを下降させるように力を加え、昇降部150は駆動部140とは反対に下部リンク121Dを上昇させるように力を加えても、下部リンク121Dの一端に加えられた回転力がさらに大きいため、下部リンク121Dは表示部DPと共に下降することができる。
【0092】
従って、駆動部140の力と昇降部150の力は、支持軸124から下部リンク121Dの一端までの長さ及び下部リンク121Dの他端までの長さを考慮して設計されることができる。
一方、フルアンワインディング状態において、弾性部材151の一端から他端までの長さは、第2長さD2であることができる。具体的に、フルアンワインディング状態で弾性部材151は最大に収縮した状態であることができる。従って、第2長さD2は、弾性部材151の最小長さであることができる。
【0093】
具体的に、フルアンワインディング状態で弾性部材151は、駆動部140及び昇降部150によって最大に収縮した状態であることができる。弾性部材151の他端は弾性部材固定部152に固定され、弾性部材151の一端は下部リンク121Dの回転によって移動することができる。この時、上述したように、フルアンワインディング状態で駆動部140は、ローラ111が回転してローラ111に表示部DPを巻くこと、つまり、下降しないようにローラ111を固定させることができ、複数のリンク121も駆動部140によって下降するように力を受けないことができる。そこで、複数のリンク121は、昇降部150によって最大に広がった状態を維持することができる。この時、下部リンク121Dは、ハウジング部HPの底面HPFに垂直に配置されるように下部リンク121Dの他端が支持軸124を基準として表示部DPの中央領域に近くなる方向に回転することができる。そして、下部リンク121Dの他端に連結された弾性部材151の一端も表示部DPの中央領域に近くなる方向に移動して収縮することができる。従って、駆動部140が表示部DPを下降させるように力を印加する前まで、弾性部材151は駆動部140によって膨脹する代わりに本来の状態に戻るために収縮することで、最小長さである第2長さD2を有することができる。
【0094】
一方、フルアンワインディング状態で最大に収縮した状態である弾性部材151は、駆動部140がローラ111を回転させて表示部DPを再び巻く時に、弾性部材151に加えられた駆動部140の力によって再び膨脹することができる。そこで、弾性部材固定部152に固定された弾性部材151の他端を基準として弾性部材151の一端は、弾性部材固定部152から離れるように移動することができる。換言すると、弾性部材151の一端は、表示部DPの中央領域と離れるように移動することができる。
【0095】
従って、表示部DPが巻かれる時に、駆動部140は広がった複数のリンク121のそれぞれが折られるように複数のリンク121のそれぞれの下部リンク121Dの他端を回転させることができる。即ち、駆動部140は、複数のリンク121のそれぞれが下降するように下部リンク121Dの他端を回転させることができる。
【0096】
下部リンク121Dの他端は、駆動部140によって表示部DPの中央領域から離れるように回転することができる。そして、下部リンク121Dの他端の回転によって、下部リンク121Dは支持軸124を基準として回転することができ、例えば、下部リンク121Dはハウジング部HPの底面HPFに平行に配置されるように回転することができる。
【0097】
従って、表示部DPが巻かれる時に、駆動部140は、ローラ111を回転させて表示部DPをローラ111に巻き、弾性部材151は、下部リンク121Dを回転させる駆動部140の力によって膨脹することができる。そして、弾性部材151の膨脹によって、弾性部材151の一端は、表示部DPの中央領域から離れるように移動することができ、弾性部材151の一端に連結された下部リンク121Dの他端も、表示部DPの中央領域から離れるように回転して下部リンク121Dと下部リンク121Dに連結された上部リンク121Uが下降することができる。
【0098】
本発明の一実施例による表示装置100は、ローラ111を回転させる駆動部140を含み、駆動部140がローラ111を直接回転させてローラ111を精密に制御することができる。具体的に、本発明の一実施例による表示装置は、ローラの外部でローラの両端のいずれか一つに結合した駆動部140を含む。駆動部140は、回転力を発生する部材で、駆動部140で発生した回転力はローラ111を両方向に回転させることができる。この時、ローラ111に固定された表示部DPは、ローラ111の回転方向によって、ローラ111に巻かれるか解かれることができる。そして、表示部DPがローラ111に巻かれるか解かれるようにし、表示部DPがローラ111に巻かれる、または解かれる速度などは、ローラ111に連結された駆動部140によって制御されることができる。昇降部150も表示部DP上側に連結されて表示部DPが平坦な状態を維持しながら上昇するように力を加えるが、駆動部140がローラ111を固定するか回転させることによって昇降部150も作動することができる。即ち、昇降部150から表示部DPを上昇させるように力が加えられても、駆動部140はローラ111を回転させて表示部DPを巻き、下降させることができる。従って、本発明の一実施例による表示装置100は、昇降部150から力が表示部DP及び複数のリンク121に加えられても、駆動部140の力で充分にローラ111を両方向に回転させるか固定させることができ、表示部DP及び複数のリンク121を制御することができる。
【0099】
本発明の一実施例による表示装置100は、表示部DPの上側エッジに連結された昇降部150を含み、昇降部150は表示部DPが平たく維持させることができる。具体的に、昇降部150の弾性部材151は、複数のリンク121のそれぞれで下部リンク121Dの他端に連結され、下部リンク121Dが支持軸124を基準として回転するように力を印加することができる。下部リンク121Dの他端は、弾性部材151によって支持軸124を基準として回転して下部リンク121Dは上昇することができ、下部リンク121Dに連結された上部リンク121Uも上昇することができる。そこで、複数のリンク121に連結されたヘッドバー130も上昇して、ヘッドバー130に上側エッジが固定された表示部DPも上昇することができる。この時、表示部DPは、下側エッジがローラ111に固定されている状態で表示部DPが巻かれるか解かれる間に、表示部DPの下側エッジを含む少なくとも一部分はローラ111に巻かれた状態であることができる。表示部DPの下側部分はローラ111に固定されるか、ローラ111に巻かれて下降するか、ローラ111から解かれる状態で、表示部DPの上側エッジは、昇降部150によって常に上昇するように維持されることができる。従って、ローラ111から解かれた表示部DPの少なくとも一部分は、昇降部150によって上昇して平坦な状態を維持することができる。従って、表示部DPの平坦度は昇降部150によって調節されることができ、昇降部150の力を調節するだけで表示部DPの平坦度を容易に調節することができる。例えば、昇降部150の弾性部材151がスプリングである場合、スプリングの定数を調節するだけで表示部DPの平面度を調節することができる。従って、本発明の一実施例による表示装置100の昇降部150は、ローラ111から解かれた表示部DPの少なくとも一部分が上昇し続けるように力を印加して表示部DPが平坦な状態を維持するようにでき、昇降部150の力を調節して表示部DPの平坦度を簡単に調節することができる。
【0100】
本発明の一実施例による表示装置100は、表示部DPをくるくる巻いたり広げるための構成を簡素化して、表示装置100の体積を縮小することができる。具体的に、表示部DPを巻く、または解くために、表示部DPがくるくる巻かれるローラ111、表示部DPが平坦な状態を維持するように支持する複数のリンク121が配置される。そして、ローラ111及び複数のリンク121は、外部からの力が印加されて動作することができる部材である。この時、ローラ111には、駆動部140からの力が印加されてローラ111が回転しながら表示部DPを巻く、または解くことができ、複数のリンク121には昇降部150からの力が印加されて複数のリンク121が上昇して表示部DPが平たく支持することができる。この時、ローラ111に駆動部140が直接連結されて、駆動部140から力を伝達する中間媒介体なしにローラ111に直ぐ駆動部140の力が印加されることができる。複数のリンク121に昇降部150が直接連結されて、昇降部150から力を伝達する中間媒介体なしに複数のリンク121に直ぐ昇降部150の力が印加されることができる。従って、ローラ111に駆動部140が直接力を印加し、複数のリンク121に昇降部150が直接力を印加することで、力を伝達する中間媒介体などを省略することができる。従って、本発明の一実施例による表示装置100は、表示装置100の構成を簡素化することができ、表示装置100の体積も減らすことができる。
【0101】
本発明の一実施例による表示装置100は、駆動部140及び昇降部150をローラ111の外部に配置して駆動部140及び昇降部150の設計自由度を高めることができる。従来は、弾性部材などをローラの内部に配置して、弾性部材の大きさが制限的であり、弾性部材を変更することが容易ではなかった。一方、本発明の一実施例による表示装置100は、駆動部140がローラ111の外部でローラ111と連結され、昇降部150がローラ111の外部で複数のリンク121と連結されることができる。従って、ローラ111の大きさなどに制限されず、ローラ111を解体せずとも、駆動部140のみを容易に他の駆動部140に交替するか、位置などを移動することができる。昇降部150も、ローラ111の大きさなどに制限されず、ローラ111及び複数のリンク121を解体する必要なく昇降部150のみを容易に他の昇降部150に交替するか、位置などを移動することができる。従って、本発明の一実施例による表示装置100は、駆動部140及び昇降部150をローラ111の外部に配置して、駆動部140及び昇降部150の修理、再配置、変更などが容易であることができ、表示装置100のインチ、曲律などの設計が変わっても、最小限の修正で表示装置100を実現することができるため、設計自由度を高めることができる。
【0102】
図9は、本発明の他の実施例による表示装置の駆動部及びローラ、弾性部材及びリンクを説明するための拡大斜視図である。図9の表示装置900は、図1図8bの表示装置100と比べて、駆動部940のモータ941の配置だけが異なり、他の構成は実質的に同一であるので、重複説明は省略する。
図9を参照すると、駆動部940は、ローラ111の外部に配置されてローラ111に連結される。具体的に、駆動部940は、ローラ111の両端のいずれか一つに隣接して配置され、ローラ111に連結される。
【0103】
駆動部940のモータ941は、ハウジング部HPの底面HPFから垂直に立てられた状態ではなく、ハウジング部HPの底面HPFに横たえられて配置されることができる。例えば、モータ941は、ウォームギア142を基準としてハウジング部HPの底面HPFに向かうように回転して、ハウジング部HPの底面HPFにモータ941の側面が対向するように配置されることができる。モータ941が横になった状態で配置されるため、ハウジング部HPの底面HPFからモータ941の高さは低くなることができる。
【0104】
本発明の他の実施例による表示装置900は、駆動部940の配置を変形して、ハウジング部HPの高さを低くすることができ、ハウジング部HPの体積を節減することができる。具体的に、本発明の他の実施例による表示装置900は、駆動部940のモータ941を立てられた状態で配置せず、横になった状態で配置することができる。従って、ハウジング部HPの底面HPFからモータ941の高さは低くなることができる。そこで、モータ941の高さなどを考慮して設計したハウジング部HPの高さも低く設計することができ、ハウジング部HPの体積も減らすことができる。従って、本発明の他の実施例による表示装置900は、駆動部940の設計を自由に変更して、表示装置900の体積を節減することができる効果がある。
【0105】
さらに、本発明の他の実施例による表示装置900は、駆動部940の配置を自由に変形することができ、表示装置900を多様に設計することができる。駆動部940はローラ111の外部に配置され、ローラ111に連結される。従って、駆動部940を設計変更するために、ローラ111などの大きさを変更するかローラ111の配置を変更する必要なく、駆動部940のみを変更することができる。そこで、駆動部940を立てたり横たえて配置してもよく、駆動部940の交替も容易であることができる。従って、本発明の他の実施例による表示装置900は、駆動部940がローラ111の外部に配置されるため、ローラ111などに拘らず、駆動部940の設計、配置などを自由に変更することができ、設計自由度を高めることができる。
【0106】
本発明の実施例による表示装置は、以下のように説明することができる。
本発明の一実施例による表示装置は、表示パネルと、表示パネルの下側エッジが固定されたローラと、表示パネルの上側エッジに一端が連結された複数のリンクと、ローラを回転させるようにローラ外部に配置された駆動部と、複数のリンクのそれぞれの他端に連結されて、ローラ外部に配置された弾性部材とを含む。
【0107】
本発明の他の特徴によると、駆動部は、ローラの両端の少なくともいずれか一つに連結されてローラを時計方向または反時計方向に回転させることができる。
本発明のまた他の特徴によると、複数のリンクのそれぞれは、ヘッドバーを通じて表示パネルの上側エッジに連結されることができる。
【0108】
本発明のまた他の特徴によると、複数のリンクのそれぞれは、弾性部材に結合した他端を有する下部リンクと、表示パネルの上側エッジに回転可能に結合した一端及び下部リンクの一端に回転可能に結合した他端を有する上部リンクとを含むことができる。
本発明のまた他の特徴によると、下部リンクは、支持軸に回転可能に結合し、弾性部材は、下部リンクの他端を支持軸を中心として回転させて、下部リンクを上昇させることができる。
【0109】
本発明のまた他の特徴によると、弾性部材の一端は、下部リンクの他端に回転可能に結合し、表示パネルのフルワインディング状態における弾性部材の長さは、表示パネルのフルアンワインディング状態における弾性部材の長さより長いことができる。
本発明のまた他の特徴によると、弾性部材は、複数のリンクのそれぞれが上昇するように下部リンクの他端を回転させる弾性力を有することができる。
【0110】
本発明のまた他の特徴によると、表示パネルのフルアンワインディング状態において、複数のリンクは、表示パネルの上側エッジに垂直に配置され、下部リンクの他端は、下部リンクの一端より表示パネルの下側エッジに近く配置され、上部リンクの他端は、上部リンクの一端より表示パネルの下側エッジに近く配置されることができる。
【0111】
本発明のまた他の特徴によると、表示パネルのフルワインディング状態において、複数のリンクは、表示パネルの上側エッジに平行に配置され、下部リンクの他端は、下部リンクの一端より表示パネルの中央領域から離れて配置され、上部リンクの他端は、上部リンクの一端より表示パネルの中央領域に近く配置されることができる。
【0112】
本発明のまた他の特徴によると、支持軸から下部リンクの他端までの長さは、支持軸から下部リンクの一端までの長さより短いことができる。
本発明のまた他の特徴によると、表示パネルを巻く間に、駆動部は、弾性部材が複数のリンクを上昇させる力より小さな力でローラを回転させることができる。
【0113】
本発明のまた他の特徴によると、表示パネルを巻く間に、駆動部は、下部リンクの一端を支持軸を中心として回転させて、下部リンクを下降させることができる。
本発明の一実施例によるローラブル表示装置は、ローラと、ローラに固定された表示部と、表示部が平坦なように表示部を支持する複数のリンクと、ローラを回転させる駆動部と、複数のリンクに力を加える昇降部とを含み、表示部は、駆動部によって回転するローラによって巻かれ、駆動部によって回転するローラ及び昇降部によって広がる複数のリンクによって解かれることができる。
【0114】
本発明の他の特徴によると、複数のリンクのそれぞれは、昇降部から力が印加される他端を有する下部リンクと、他端が下部リンクの一端に回転可能に結合して駆動部からの力を下部リンクの一端に伝達する上部リンクとを含み、下部リンクは、支持軸を中心として回転し、支持軸から下部リンクの一端までの長さは、支持軸から下部リンクの他端までの長さより長いことができる。
【0115】
本発明のまた他の特徴によると、表示部を巻く間に、駆動部の力は昇降部の力より小さく、下部リンクの一端に印加される回転力は、下部リンクの他端に印加される回転力より大きいことができる。
本発明のまた他の特徴によると、表示部を巻く間に、駆動部は、表示部が下降するように力を加え、昇降部は、表示部が上昇するように力を加え、表示部を解く間に、駆動部及び昇降部は、表示部が上昇するように力を加えることができる。
【0116】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施例をさらに詳しく説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限られるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施されることができる。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためではなく説明するためのもので、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。従って、以上で記述した実施例は全ての面で例示的であり、制限的ではないと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図9