(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】人工膀胱器具用のバルブ
(51)【国際特許分類】
A61F 5/44 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
A61F5/44 Z
(21)【出願番号】P 2021549752
(86)(22)【出願日】2020-02-21
(86)【国際出願番号】 GB2020050417
(87)【国際公開番号】W WO2020174220
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2022-11-17
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2020-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】510174727
【氏名又は名称】ソルツ ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】アレン、 マーカス
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】英国特許出願公開第02322690(GB,A)
【文献】特表昭58-500235(JP,A)
【文献】登録実用新案第3097669(JP,U)
【文献】米国特許第4863447(US,A)
【文献】特表2010-533560(JP,A)
【文献】米国特許第4055179(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0106060(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/44-458
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに接続される又は接続可能な分離した第1及び第2の本体部から形成される人工膀胱器具に接続するための本体と、
流路によって接続される入口及び出口と、
前記第2の本体部に設けられる開口に受容される閉塞部材と、
前記閉塞部材の周囲で前記閉塞部材と前記本体との間に延在する封止装置と
を含む人工膀胱器具用のバルブにおいて、
前記入口は、前記第1の本体部に設けられ、
前記閉塞部材は、前記第2の本体部を貫通して前記第1の本体部内に延びることにより液体が前記流路を通って前記出口へ流れることができないように前記入口を閉塞する閉鎖位置と、液体が前記流路を通って前記出口へ流れることを許容するように前記入口が開放される開放位置との間で移動可能であり、
前記封止装置は、前記本体の前記開口を通って前記本体と前記閉塞部材との間で液体が前記バルブから出ることを防止するか又は少なくとも阻止し、前記封止装置は、半径方向内側に延在し、かつ前記入口に向かう通路に沿って軸方向にも延びる突起を含む、人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項2】
前記封止装置は、前記本体の内面の周囲に延在している、請求項1に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項3】
前記封止装置は、前記本体の内面に接続されている、請求項2に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項4】
前記封止装置は、前記第2の本体部に配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項5】
前記封止装置は、前記第2の本体部の入口部に隣接して配置される、請求項4に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項6】
前記封止装置は、前記第1の本体部に配置されている、請求項1~2のいずれか1項に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項7】
前記封止装置は、前記第1の本体部の入口部に隣接して配置されている、請求項5に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項8】
前記封止装置は、弾性材料から形成される、請求項1~
7のいずれか1項に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項9】
前記第1の本体部は第1の接続構造を含み、前記第2の本体部は対応する第2の接続構造を含み、前記第1の本体部と前記第2の本体部とが接続されたときに、前記第1の接続構造と前記第2の接続構造とが係合する、請求項1~
8のいずれか1項に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項10】
前記第1の接続構造及び前記第2の接続構造の一方が突起を含み、前記第1の接続構造及び前記第2の接続構造の他方が凹部を含む、請求項
9に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項11】
前記第1の接続構造及び前記第2の接続構造は、接着剤で接続されている、請求項
9又は
10に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項12】
前記封止装置は、前記第1の接続構造又は前記第2の接続構造に隣接して配置される、請求項
9~
11のいずれか1項に記載の人工膀胱器具用のバルブ。
【請求項13】
人工膀胱器具及びバルブの結合体であって、前記人工膀胱器具は、
内部排泄物収集キャビティを画定するようにそれぞれの周縁において又はその近傍において接続される第1の壁及び第2の壁と、
前記第1の壁に配置され、かつ前記排泄物収集キャビティと流体連通しているストーマ受容開口と、
前記第1の壁及び前記第2の壁の1つに接続される請求項1~
12のいずれか1項に記載のバルブと
を含む、結合体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、人工膀胱器具用のバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
人工膀胱器具は当分野において周知である。これらは、典型的には、接着剤を用いて患者のストーマの周囲に延在する接着性ウェハを介して患者に取り付けられ、ストーマから排出される排泄物(大部分は液体排泄物)を収集する収集チャンバを提供する。多くの場合、収集チャンバを排出するための機構が提供され、典型的には、これらは、患者が人工膀胱器具からの出口を開き、例えば、トイレに内容物を排出することを可能にするタップ又は栓の形態である。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様によれば、人工膀胱器具用のバルブが提供され、互いに接続された又は接続可能な第1及び第2の別個の本体部から形成された人工膀胱器への接続のための本体と、流路によって接続された入口及び出口であって、入口が第1の本体部に設けられるものと、第2の本体部に設けられる開口に受容される閉塞部材とを含み、閉塞部材は、液体が流路を通って出口へ流れることができないように閉塞部材が入口を閉塞する閉鎖位置と、液体が流路を通って出口へ流れることが許容されるように入口が開放されている開放位置との間で移動可能である。
【0004】
本発明のさらなる特徴は、添付の特許請求の範囲によって概説される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明の一実施形態による人工膀胱器具を示す。
【
図2】本発明の一実施形態による人工膀胱器具を示す。
【
図4】本発明の一実施形態による開放位置にあるバルブの種々の図である。
【
図5】本発明の一実施形態による開放位置にあるバルブの種々の図である。
【
図6】本発明の一実施形態による開放位置にあるバルブの種々の図である。
【
図10】本発明の一実施形態によるバルブの分解図である。
【
図11】
図11a、b、cは、異なる入口形状の利用可能な断面積を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1及び2を参照すると、特に、人工膀胱器具1が示されている。人工膀胱器具1は、第1の壁2a及び第2の壁2bを含み、これらは、排泄物収集キャビティ4を形成するように、(例えば、熱溶接によって)互いに接続されている。第1の壁2bは、接着性ウェハ6に取り付けられる。(ストーマ受容開口8として知られている)開口部が、排泄物収集キャビティ4への入口部を提供するように、第1の壁2aと接着性ウェハ6の両方を貫通している。
【0007】
(以下、より詳細に説明する)バルブ10は、人工膀胱器具1の第2の壁2bに取り付けられている。バルブ10は、排泄物収集キャビティ4と連通し、開放位置及び閉鎖位置を有しており、そこではバルブ10を通って排泄物が流れるか(すなわち、排泄物収集キャビティ4から流出する)又は流れることが許容されない。
【0008】
使用に際して、患者は、ストーマの周囲に接着性ウェハ6を取り付ける。排泄液(例えば、尿及び/又は血液及び/又は他の体液)は、ストーマを介して体外に排出され、ストーマ受容開口8を流れて排泄物収集キャビティ4に収集される。バルブ10は、排泄物収集キャビティ4に収集された排泄物がバルブ10を通って器具1から流出するのを許容にするために選択的に使用される(それによって、例えば、器具1の内容物の一部/ほとんど/全てを空にし得る)。
【0009】
バルブ10の特徴は、
図3から
図10に詳細に示されている。バルブ10は、人工膀胱器具1に接続するための本体12、入口14及び出口16を含み、これらは流路によって接続されており、本体12に支持された閉塞部材18をさらに含む。
【0010】
いくつかの実施態様において(特に
図3、4、7、10を参照)、本体12は、丸みを帯びて狭くなった端部11を有する先端部及びより広い基部13を含む。この場合、入口14は、本体12に画定される(例えば、入口14は、本体12の狭くなった端部に隣接して形成され、本体12の一部を通って延びる本体通路20と連通する)。いくつかの実施態様において、本体12は、さらなる入口を含む(すなわち、合計で2つの入口14がある)。さらなる入口は、本体12の対向する「側部」に位置する。換言すれば、さらなる入口は、本体通路20にも連通するように配置される。このような設計では、さらなる入口は、(閉塞部材18の移動により)入口14と同期して開閉される。このような2つの入口12は必ずしも必要ではなく、特定の設計では必要に応じて少なくても多くてもよいことを理解されたい。
【0011】
いくつかの実施態様において、(1つ又は複数の)入口14は、液体が通過する方向から見たときに、涙滴、卵形/楕円形、台形、五角形又はカイト形のいずれかの形状である。
【0012】
図示の実施形態では、本体12は、チャネル22も含む。チャネル22は、本体通路20の入口/出口から離れて延在し、閉塞部材18を支持する(通路22の機能については、以下でより詳細に説明する)。
【0013】
本体12は、本体12の周りに熱溶接(図示せず)によって、人工膀胱器具1に接続され、それによって、入口14が排泄物収集キャビティ4に連通する(例えば、熱溶接は、本体12の基部13に広がってもよく、その結果、狭くなった端部11及び入口14は、人工膀胱器具1/排泄物収集キャビティ4内にある)。なお、本体12は必ずしも熱溶接される必要はない。本体12は、入口14が排泄物収集キャビティ4と連通することを可能にする別の方法で器具1に取り付けられてもよい。
【0014】
図10に示される実施形態は、他の図に関連して説明されるバルブ10の特徴を共有する(しかし、いくつかの特徴のみが明示的にラベル付けされている)。この場合、本体部12の基部13には、基部13の側部から外側に延びる2つの突起13aが設けられている。各突起13aは、上面と下面とを有し、これらは、基部13から最も遠い端部が狭くなるように互いに傾斜している(図示のバージョンでは、上面及び下面は、基部13から最も遠い縁部に点を形成する)。(基部13の全体の周りを封止する)バルブ10の周りの封止を形成するフィルム(又は人工膀胱器具1)が、突起13aの周りに、突起が存在しない場合よりも滑らかで、急でない曲線を形成するので、側部突起13aは、本体12と人工膀胱器具1との間の熱溶接を形成しやすくすることによって、製造プロセスを改善する。任意の実施形態が、必要に応じて、この特徴を含み得ることを理解されたい。
【0015】
いくつかの実施態様において、本体12の主要部分(すなわち、本体通路20及びチャネル22を形成する上部及びより広い基部)は、第1の材料で作られる。本体12はまた、(この場合、チャネル22の基部に沿って)一体的に形成されたガイドチャネル24を含む(
図4及び5を参照)。ガイドチャネル24は、第2の材料から作られる。第2の材料は、第1の材料よりも剛性が高い。
【0016】
第1の材料は、比較的柔軟であってもよく、これは、本体12が変形可能であり、適度に容易に変形できることを意味する。これにより、本体12の人工膀胱器具1への取り付け及び封止は比較的容易になるが、ユーザの不注意な取り扱いによって本体12が損傷しやすくなる(例えば、バルブ10が繰り返し押し潰され/変形される場合)。本体12の他の部分よりも剛性の高いガイドチャネル24を形成するための第2の材料を含むことによって、本体12の歪みを低減することができ、その使用可能な寿命の間にバルブ10に加えられる損傷をより少なくし得る。この構成は、本体12に使用されるそのような第1の材料が柔軟/変形可能である場合にのみ必要であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、本体12は、バルブが所望どおりに動作するのに十分な剛性を提供する第1の材料から作られてもよい。第1及び第2の材料は、同じ材料であってもよいが、異なる物理的特性(例えば2種類のPTFE)を提供するために異なるように形成されてもよいことも理解されたい。
【0017】
本体12及び閉塞部材18は、オーバーモールディング工程を用いて製造し得ることを理解されたい。閉塞部材18及び/又は本体12は、ゴム又はゴム状材料でオーバーモールディングされてもよい。
【0018】
閉塞部材18は、本体12に支持され、(
図3及び
図4にそれぞれ示すように)閉鎖位置と開放位置との間で移動可能である。図示の例では、閉塞部材18は、その開閉位置の間で概ね直線的に移動可能であるが(逆も同様である)、必ずしもそうである必要はない。
【0019】
図示の実施形態では、閉塞部材18は、閉塞部30とユーザ操作部32とを含む。通路は、閉塞部材18を通って(この場合、閉塞部30とユーザ操作部32の両方を介して)延び、出口16に接続する。この例では、開口は実質的に中央に延びているが、これは必ずしもそうである必要はない。
【0020】
バルブ10が組み立てられ、閉塞部材18が閉鎖位置にあるとき、閉塞部30は本体通路20に受容され、ユーザ操作部32は通路22に受容される(
図3を参照)。したがって、閉塞部材18を通る通路は、本体12を通る本体通路20と連通し、バルブ10を通る(入口14と出口16との間の)流路を提供する(液体が流れるように流路が開放されているか否かは、本体通路20内の閉塞部材18の位置に依存する)。
【0021】
いくつかの実施形態では、閉塞部材18は、ガイドチャネル24によって受容されかつ支持される。チャネル24は、本体12に対して概ね直線的でない閉塞部材18の移動を防止するか、又は少なくとも阻止する。いくつかの実施形態では、ガイドチャネル24は、閉塞部材18がその閉鎖位置と開放位置との間で移動されるとき、閉塞部材18の非同軸移動を阻止する。
【0022】
いくつかの実施形態では、ガイドチャネル24は、閉塞部材18上の対応する構造と係合する構造26(
図10を参照)を含む。このような構造26及び対応する構造は、閉塞部材がその開放位置と閉鎖位置との間を移動するときに、閉塞部材18に追加のガイドを提供し得る。このような構造及び対応する構造は存在しなくてもよいことを理解されたい。
【0023】
いくつかの実施形態では、ガイドチャネルの構造26は、1つ以上の構造を含み、それらの各々は、ガイドチャネル24に沿って閉塞部材18の移動方向に延びる。閉塞部材18上の対応する構造は、少なくとも1つのさらなる構造を含む。各構造が互いに係合すると(すなわち、閉塞部材18が移動すると)、それらは、閉塞部材18の略直線運動から離れたいかなる運動も阻止する。これらの構造は、軸方向に延在する突起/隆起であってもよく、例えば、ガイドチャネル24の基部又はガイドチャネル24の各側部に配置されてもよい。
【0024】
いくつかの例では、ユーザ操作可能部32は、ユーザ制御を支援するための窪み40を含む。いくつかの例では、窪み40はまた、テクスチャ加工された表面を有する。これらの特徴は、指又は親指を置くための領域を提供し、バルブ10をスライドさせて開くのに必要な力を提供することによって、ユーザの制御を支援する。
【0025】
いくつかの実施形態では、バルブ10は、バルブ10が完全開放位置にあるときにユーザが感じることを可能にする指示部を有する。例えば、チャネル22は、上方への突起を含み得る。閉塞部材18がその開放位置に(すなわち、本体12から外側に直線的に)移動されると、一部が突起を通過して閉塞部材18がその完全開放位置にあることの指示を提供し得る。これにより、ユーザは、バルブ10が完全に開いていることを確信し得る。
【0026】
同様に、バルブ10が閉鎖位置にあるときに、別の指示部を使用してユーザに知らせることができる。これにより、ユーザは、例えば、バルブ10が閉じていて漏れないことを確信し得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、バルブ10はカバー部材50を含む。カバー部材50は、開放位置(
図6を参照)と閉鎖位置(
図3を参照)との間で移動可能である。カバー部材50が開放位置にあるとき、液体は出口16を通って流れることを許容され、カバー部材50が閉鎖位置にあるとき、液体は出口16を通って流れることを防止されるか又は少なくとも阻止される。
【0028】
いくつかの実施形態では、カバー部材50は、カバー部材50がその開放位置に動かされ又は移動すると、人工膀胱器具1を装着するユーザの方へ下方に旋回する。換言すれば、カバー部材50が開放位置にあるとき、それはユーザと閉塞部材18との間に位置してもよい。
【0029】
いくつかの実施形態において、カバー部材50は、保持構造(図示せず)を含み、閉塞部材18は、対応する構造52を含む。保持構造が対応する構造52と係合すると、カバー部材50は、その閉鎖位置に保持される(液体の滴下が出口16から出るのを防止するか又は少なくとも阻止するために、閉塞部材18の端部にわたって出口16を封止する)。
【0030】
いくつかの実施形態では、カバー部材50は、その開放位置に付勢されてもよい。換言すれば、保持構造と対応する構造52との係合が解除されると、カバー部材50は自動的に出口16から離れることができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、カバー部材50は、バルブ10の別の部分の移動によって移動される。一例では、閉塞部材18がその開放位置に向かって移動すると、閉塞部材18は、カバー部材50をその開放位置に移動させる。そのような実施形態では、カバー部材50は、付勢を有さなくてもよく、又は(閉塞部材18の開口がカバー部材50の開口を制御するように)閉鎖位置に向かって付勢されてもよい。
【0032】
カバー部材50は、本体12に取り付けられている。いくつかの実施形態では、カバー部材50は、弾性的に付勢された可撓性の接続部分を含み、この接続部分は、本体12への接続/取り付けを形成するように延びる。
【0033】
図13から15bは、バルブのさらなる構成を示しており、以下に詳細に説明する。特徴が既に説明したものと同一又は類似する場合、参照番号はプライム記号(’)を含むように変更される。例えば、バルブ10はバルブ10’となる。バルブ10’のこの構成に関連して特に記載されていないが、他の図/構成に関連して他の箇所の説明に記載されている任意の特徴は、そのような特徴の組み合わせが可能ではないことが明示的に言及されない限り、バルブ10’のこの構成に存在し得る特徴と考えられるべきであることを理解されたい。
【0034】
いくつかの実施形態では、バルブ10’は、第1の本体部12a’及び第2の本体部12b’から形成される本体12’を有する。第1及び第2の本体部12a’、12b’は、本体12’を構成するように互いに接続される又は接続可能な別個の部分である。
【0035】
本実施形態では、入口14’は、第1の本体部12a’に設けられている。上述のように、この入口14’は、人工膀胱装置1の排泄物収集キャビティ4と連通している。第1の本体部12a’は、(この場合、丸められて狭くなっている)第1の端部11’及び(この場合、第1の端部11’より広い)第2の端部を有する。第2の端部は、第2の開口28’を有する。本体通路20’の第1の部分は、第1の本体部12a’の第2の端部における第2の開口28’から入口12’まで(そして第1の本体部12a’の第1の端部11’に向かって)延びる。
【0036】
いくつかの実施形態では(特に
図14及び
図15bを参照)、第1の本体部12a’は、閉塞部材18’が閉鎖位置にあるときに閉塞部材18’の端部を受容する受容部80’を含む。受容部80’は、本体通路20’の第1部分に(すなわち、第1の本体部12a’の内部通路に)位置している。受容部80’は、第1の本体部12a’の端部から外方に延びる一対の突起80a’を有する。受容部80’の目的は、閉塞部材18’が閉鎖位置にあるときに、閉塞部材18’の端部に(ぴったりとした)摩擦嵌合を提供することである。この提供された機能性は、閉塞部材18’がその閉鎖位置にあるときに、入口14’と出口16’との間の流路の閉鎖を改善する。換言すれば、入口14’に流入するいかなる液体も、閉塞部材18’内の通路を通って出ることはできない。いくつかの実施形態では、受容部80’は、第1の本体部12a’と閉塞部材18’との間に改良された封止を提供するように弾性材料から作られてもよい(より具体的には、本体12’と出口16’に接続する(そして流路の一部を提供する)開口を提供する閉塞部材18’の端部との間に改良された封止を提供する)。
【0037】
他の実施形態に関連して説明したように、本体12’は、開口及び本体通路20’を有する。この例では、本体通路20’は、第1の本体部12a’と第2の本体部12b’との間で分割され、本体通路20’の第1の部分は、第1の本体部12a’を貫通し、本体通路20’の第2の部分は、第2の本体部12b’を貫通する。第2の本体部12b’は、本体通路20’への入口部又は開口を提供する(これは、本体12’が形成されるときに、閉塞部材18’を受容する)。本体通路20’の第2の部分は、開口から第2の本体部12b’の第2の開口29’まで延びている。
【0038】
第1の本体部12a’と第2の本体部12b’とが互いに接続されて本体部12’が形成されると、本体通路20’は、第2の本体部12b’の入口部/開口から離れて、第2の本体部12b’を通って第1の本体部12a’内に延び、それによって本体通路20’が入口14’に連通し得る。すなわち、第1の本体部12a’と第2の本体部12b’とは、それぞれの第2の開口28’、29’で接続されており、本体部12’が形成されると、本体通路20’の第1の部分と第2の部分とが接続される。
【0039】
いくつかの実施形態では、第2の本体部12b’は、本体通路20’への入口部から離れて(かつ、第2の本体部12b’の第2の開口29’から離れて)延びるチャネル22’も含む。
【0040】
次に、第1の本体部12a’と第2の本体部12b’との接続例について説明する。いくつかの実施形態では、第1の本体部12a’は、第1の接続構造60’を含み、第2の本体部12b’は、対応する第2の接続構造62’を含む。第1及び第2の本体部12a’、12b’が接続されて本体12’が形成されると、第1及び第2の接続構造60’、62’が互いに係合する。
【0041】
いくつかの実施形態では、第1の接続構造60’は、突起60a’を含み、第2接続構造62’は、凹部62a’を含む。これにより、第1の接続構造60’が第2の接続構造62’に係合すると、突起60a’が凹部62a’に受容される。第1の本体部12a’と第2の本体部12b’との間の接続の機能性を変更することなく、第2の接続構造62a’は、突起を、及び第1の接続構造60’は凹部を含み得ることを理解されたい。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の接続構造60’、62’は、スナップ又は摩擦嵌合係合によって互いに係合する。代替的又は追加的に、係合状態になる前に、第1の接続構造60’及び第2の接続構造62’の一方又は両方に接着剤が塗布されてもよい。接着剤を使用することは、本体部12a’、12b’間の改良された封止及び/又はより永続的な接続を提供するので有利であり、したがって、バルブはより良好に作動し得る(すなわち、漏れ等の可能性が低減する)。
【0043】
閉塞部材18’は、第2の本体部12b’の開口に受容され、本体通路20’に沿って延びる。すなわち、閉塞部材18’は、第2の本体部12b’を貫通して第1の本体部12a’内に延びる。このように、閉塞部材18’は、上述したバルブ構成と同様に、閉鎖位置と開放位置との間で移動可能である。閉鎖位置では、閉塞部材が入口14’を閉塞し、それによって液体が流路を通って出口16’に流れることができないようにする。(入口14’が開放されている)開放位置では、閉塞部材18’は、液体が流路を通って出口14’へ流れることが許容されるように移動される(入口16’の閉塞を解除する)。
【0044】
いくつかの実施形態では、バルブ10’は、本体12’内の開口を通って、本体12’と閉塞部材18’との間で液体がバルブ10’から出ることを防止するか又は少なくとも阻止する封止装置70’をさらに含む。いくつかの実施形態では、封止装置70’は、閉塞部材18’の周りにおいて、閉塞部材18’と本体12’との間に延在する。換言すれば、封止装置70’は、本体12’の内面に接続されるか又は設けられている(また、本体通路20’を貫通して/その中に延びる閉塞部材20’の周縁に延在している)。
【0045】
いくつかの実施形態では、封止装置70’は、第2の本体部12b’上に配置される。図示の場合、封止装置70’は、第2の本体部12b’の入口部/開口に配置されている(また、第2の本体部12b’が第1の本体部12a’に接続する場所に隣接していてもよい)。したがって、封止装置70’は、第2の接続構造62’に隣接して配置され得る。
【0046】
封止装置70’は、第1の本体部12a’に設けられ得ることを理解されたい。この場合、封止装置70’は、第1の本体部12a’の入口部(第2の本体部12b’に接続されている箇所)に位置し、かつ/又は第1の接続構造60’に隣接している。
【0047】
封止装置70’は、特に
図14及び
図15a(
図14の「Q」で囲まれた部分の拡大図)で見ることができる。いくつかの実施形態では、封止装置70’は、半径方向内側に延びる突起72’を含む。軸A’は、本体12’及び閉塞部材18’の略中心を貫通して延びている(すなわち、バルブ10’を通る流路の実質的な部分の略中心であってそれと平行である)。すなわち、突起72’は、本体12’の内面から閉塞部材18’に向かって内側に延びている(使用時には、閉塞部材18’の外部/外面に接触し、良好な封止を提供し得る)。
【0048】
いくつかの実施形態では、封止装置70’は、軸A’に沿って軸方向に延びる部分も含む。この部分は、第2の本体部12b’の開口から離れて延在し得る。これは、第1の本体部12a’及び第2の本体部12b’が互いに接続されているときに、第1の本体部12a’の遠位端(狭くなった端部11’)に向かっていてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、封止装置70’は、突起72’を含み、これは、内側に向かって、閉塞部材18’に向かって、かつ第2の本体部12b’の開口から離れて延びる。
【0050】
いくつかの実施形態では、封止装置70’(この例では突起72’)は、弾性材料から形成される。これにより、材料が閉塞部材18’の外部/外面に対して撓むことが可能になり、閉塞部材18’が受容されるバルブ10’から(すなわち開口を通して)液体が流出することを防止する封止が提供される。閉塞部材18’が開放位置と閉鎖位置との間で移動すると、封止装置70’は表面に対して撓み、封止を維持する。
【0051】
次に、バルブ10の使用について、上述した特徴を参照して検討する。閉鎖位置では、閉塞部材18は入口14を閉塞し、液体がバルブ10を通って流れることができないようにする。より具体的には、バルブ10が閉鎖位置にあるとき、閉塞部30は、本体通路20内に位置し、入口14を閉鎖(すなわち、封止)する(また、液体は入口14を通ってバルブ10内に流れることができない)。
【0052】
開放位置では、入口14は開放され、液体がバルブ10を通過することが許容されるようにする。より具体的には、バルブ10が開放位置にあるとき、閉塞部30は「外側」位置に移動され、入口14は閉塞部材18を介して開口に連通する。この構成では、液体は出口16を介してバルブ10から出ることを許容される。このような「開放」位置とは、入口14が最大限に開放されて(したがって、閉塞部30が可能な限り入口14を閉塞していない)、最大流量の液体がバルブを通って流れることを可能にする完全に開放された位置をいうことを理解されたい。
【0053】
閉塞部材18を配置し得る部分的に開放された位置の範囲があり、その結果、(部分的に開放されているために)異なる流量の液体が入口14を通って、したがってバルブ10を通って流れることが許容される。換言すれば、入口14は、そのサイズ及び形状によって決まる(合計)断面積を有する。入口14はまた、液体が流れ得る(使用中の)利用可能な面積である「利用可能な断面積」を有する。入口14の合計断面積は実質的に変化しない(バルブ10の使用及び一般的な摩耗によってわずかに変化し得る)が、(閉塞部材18が完全に開放された位置に到達し、入口14の全体が開放され、液体が通過できるようになるまでの)利用可能な断面積のサイズは、閉塞部材18の位置に依存する。
【0054】
流路が最初に開放される位置と完全に開放される位置との間で閉塞部材が移動されるときに、バルブ10を通って許容される液体の許容流量の変化率が、閉塞部材18が移動されるときに非線形的に比例して増加するように入口14は形成される(ただし、入口14を通る液体の許容流量の変化率は、線形比例部分と非線形比例部分の両方を有し得ることを理解されたい)。換言すれば、閉塞部材18が初期開放状態から完全開放状態に移動するときに入口14の利用可能な断面積が増加することを考慮すると、その増加は非線形的である。
【0055】
例えば、閉塞部材18がその閉鎖位置から距離xに位置する場合、利用可能な断面積は、関数(f(x))によって定義される。閉塞部材18がその閉鎖位置から距離2xに位置する場合、利用可能な断面積は、同じ関数(f(2x))によって定義される。この例では、f(2x)>2f(x)となる(すなわち、閉塞部材18が初期開放位置からその開放位置に向かって移動されるとき、各ユニットの移動は、入口14の利用可能な断面積の小さな変化をもたらし、閉塞部材がさらに移動するとき、利用可能な断面積の変化は、完全開放位置になるまで、ますます大きくなる)。
【0056】
本例示では、入口14は一端で狭く、反対側で広くなっている。入口14は、(閉塞部30がチャネル20に沿って外側に移動すると)狭い部分が最初に開放されるように方向付けられる。閉塞部30がさらに外側に移動すると、入口14の広い部分が開放される。したがって、この例では、バルブ10を通る流量の変化率は、長方形又は正方形の入口の場合よりも速く増加する。いくつかの実施形態では、入口14は湾曲した角部を有し、その結果、異なる非線形変化が流量に生じる。
【0057】
(例えば長方形の入口14に対して)入口14が、バルブ10を通る液体の流量が最初は低く、次いでより速く増加するように形成されていることの利点は、少量の液体だけがバルブ10を出ることが許容されているときに、ユーザが液体の流れの方向をより容易に制御できることである。ユーザは、流れの方向等が許容可能であることを確認すると、閉塞部材18をその完全開放位置に向けて動かし続けることができる(これは入口14の形状のため、より速く到達する)。したがって、最初に低い液体流量を有し(閉塞部材18が距離xに配置される場合)、入口14の広い部分のため、より急速に増加する(閉塞部材がxより大きい距離に配置される場合)バルブ10が有利な構成である。
【0058】
異なる形状の入口の利用可能な断面積を決定する機能は、
図10a、b及びcに示されている。長方形の形状が10aに示されており、見て分かるように、利用可能な断面積の増加は、閉塞部材18が移動した距離xに線形的に比例する。
図10bには台形形状が示されている。見て分かるように、流量/利用可能な断面積は、初めは小さく、ブロック部材18が移動する距離xが増加するにつれて増加は急峻になる。これは、(ユーザに補助を提供するために)最初に低速の流量をもたらし、次に、閉塞部材18がさらに移動するにつれて最大の流量に急速に近づく。したがって、流量の増加は、閉塞部材18が移動した距離xに比例する(ただし、線形比例ではない)。
【0059】
図10cは、円形を示しており、これは、最初に利用可能な断面積の緩やかな増加をもたらし、次に、円形の最も広い部分が利用可能になるにつれて急激な増加をもたらし、続いて、完全開放位置で利用可能な断面積の増加の減速をもたらす。
【0060】
図示の例では、閉塞部材18は、本体12に対する直線運動によって液体のための流路を「開放」する。流量の所望の変更は、閉鎖位置と開放位置との間で回転する部分を含むバルブを使用して達成し得ることを理解されたい(逆の場合も同じである)。入口は、回転部上に配置されてもよく、利用可能な断面積は、回転部が回転するにつれて増加/減少されてもよい。この場合、回転部が通過する「距離」は、直線ではなく円弧である。
【0061】
説明したバルブ10の使用の詳細及び機能は、
図13-15bに示すバルブ10’にも適用されることを理解されたい。この構成では、本体12’は、第1及び第2の本体部12a’、12b’から形成されるが、これらの本体部12a’、12b’が互いに接続された後のバルブ’の機能は、単一の本体部を含むバルブと同じである(例えば、閉塞部材18’は、本体通路20’に挿入され、同様に開放位置と閉鎖位置との間を移動する)。
【0062】
バルブ10を開いて排泄物を人工膀胱器具1から流出させる前に、ユーザは導管又はチューブ100をバルブ10に接続して、人工膀胱器具1から流出した排泄物を接続された別のレセプタクルに流入させることができる。レセプタクルは、例えば、夜間排出袋であってもよく、これにより、ユーザは、別の(より大きい)容積に接続されているので、人工膀胱器具1を空にするために夜間に起床する必要がなくなる。
【0063】
このように、(上述した)人工膀胱器具1と、バルブ10と、導管100に接続可能なコネクタ102との組み合わせによって、排出システムが提供される。コネクタ102とバルブ10との接続を可能にするバルブ10の特徴を以下に説明する。しかしながら、コネクタ102への接続に関して本明細書で概説する特徴をバルブが備えている限り、別の人工膀胱器具/バルブの組み合わせをコネクタ102に接続できることを理解されたい。
【0064】
バルブ10は、凹部を有する第1の嵌合部を形成する出口16と、内面16aとを含む。いくつかの実施形態では、第1の嵌合部は、中空円筒を含み、これは、バルブ10から出てコネクタ102内への/を通る流路の少なくとも一部を提供する。
【0065】
いくつかの実施態様において、第1の嵌合部は、端面を提供する凹部への入口部において又は入口部付近に円周方向に延びるフランジ部52を有する。フランジ部52は、バルブ10を通って長手方向に延びる軸Aに対して略垂直に延びる。
【0066】
図12にコネクタ102の実施形態を示す。コネクタ102は、一端が導管100に接続されるか又は接続可能である(導管100は、例えば、差し込み式(spigot)又は押し込み式嵌合部108を介して接続されてもよい)。コネクタ102は、第2の端部でバルブ10に接続されるか又は接続可能である。第2の端部は、外面106aを有する突起106を含む第2の嵌合部を提供する。換言すれば、コネクタ102は、第1の端部と第2の端部との間に延びる本体104を有する。
【0067】
いくつかの実施形態では、第2の嵌合部は、中空円筒を含み、これは、使用時に、接続された導管100へのコネクタ102を通る流路の少なくとも一部を提供する。いくつかの実施態様において、第2の嵌合部は、その遠位端106bから間隔を置いて円周方向に延びる肩部116を有する。肩部116は、コネクタ102を通って長手方向に延びる軸Bに対して略垂直に延びる(ただし、肩部は軸Bに対して90度以外に、例えば、略横方向に角度を付けてもよく、依然としてその機能を提供し得るので、そのようにする必要はないことを理解されたい)。
【0068】
いくつかの実施形態では、コネクタ102は、2つの保持構造110を含む(ただし、所望に応じて、より多く又はより少ない保持構造110があることを理解されたい)。保持構造110は、本体104の互いに対向する側に配置される(2つ以上の保持構造の場合には、本体の周囲に間隔をあけて配置してもよく、1つの保持構造の場合には、片側に配置してもよい)。各保持構造110は、延長部110bによって本体104に取り付けられる長尺部110aを含む。長尺部110aは、軸Bに略平行に延び、延長部分110bは、軸Bに略垂直に(本体104から離れて)延びている。延長部分110aは、肩部116よりもコネクタの遠位端106bからさらに離れて本体104に接続されている。長尺部110aは、肩部116を越えて遠位端106bに向かって延び、第2の嵌合部の上にある(また、バルブ10に接続されると、フランジ部52の上にある)。延長部110bは、長尺部110aが本体104/軸Bとの略平行な整列から外れることを可能にする旋回作用を提供するように、ある程度の柔軟性を持って長尺部110aを本体104に接続する。
【0069】
長尺部110aは、カム面110cを含む。図示の場合、カム面110cは、肩部116に最も近い長尺部110aの一端に配置される(同じ機能を提供する他の構成があることを理解されたい)。カム面110cは、本体104/第2の嵌合部に向かって内側に向いている。これにより、カム面110cは、使用中にフランジ部52と係合することが可能になる(以下でより詳細に説明する)。
【0070】
保持構造110又は保持構造110の少なくとも一部は、弾性的に付勢されているので、移動及び/又は偏向され、元の位置に戻ることができる。本実施形態では、延長部110bは、長尺部110aを外側に偏向させる旋回作用を提供する。しかしながら、保持構造110は、一般に、弾性を有するプラスチック材料で作られており、したがって、長尺部110aは、延長部分110bとの組み合わせだけでなく、それ自体でも変形し得ることを理解されたい。したがって、延長部分110bは、保持構造110が機能する(すなわち、コネクタ102をバルブ10に保持する)ために、必ずしもそのような旋回作用を提供する必要はないことを理解されたい。
【0071】
いくつかの実施態様において、第2の嵌合部は、外面106a上に設けられ、そこに接続され又はその一部を形成する封止部112を含む。封止部112は、肩部116と遠位端との間の所定位置に配置されている。この例示では、封止部112は、軸Bに垂直な平面内で環状に及び連続的に延びている(ただし、そうではない場合もある)。いくつかの実施態様において、封止部112は、オーバーモールディング工程を使用して形成される。
【0072】
使用時には、コネクタ102がバルブ10に接続されると、(コネクタ102の)第2の嵌合部が(バルブ10の)第1の嵌合部に受容される。コネクタ10がバルブ10に接続されると、肩部116が雌嵌合部の端面に係合する。保持構造110は、コネクタ102とバルブ10とが一緒に保持され、接続解除が阻止されるか又は実質的に防止されるように、フランジ部52と係合することが有利である。
【0073】
コネクタ102が「接続位置」に向かって移動されると、保持構造110の各カム面110aは、フランジ部52上で外側に(自動的に)偏向される。カム面110aが設けられていない場合には、突起から形成されたラッチが存在していてもよく、ユーザは、保持構造110をフランジ部52上に手動で偏向させることができる。保持構造が弾性的に付勢されている場合、カム面がフランジ部52を越えて移動すると、保持構造110は元の位置に戻ることが有利である。
【0074】
また、コネクタ102がバルブ10に接続されると、封止部112は第1の嵌合部の内面16aに係合する。したがって、第1/第2の嵌合部の周囲の液漏れが最小化/抑制/実質的に防止される。
【0075】
コネクタ102をバルブ10から取り外すには、ラッチ/カム面110cをフランジ部52上で偏向させるように、カム面110cと反対側の長尺部110aの端部を本体104に向けて押圧する(そして、コネクタ102をバルブ10の出口16から取り外すことができる)。
【0076】
導管100は、バルブ10及び夜間排出袋にそれぞれ接続するために一端又は両端に取り付けられたコネクタ102を有することを理解されたい。
【0077】
代表的な特徴が、以下の節に記載されているが、これらは独立しているか、又は任意の組み合わせで、明細書の本文及び/又は図面に開示された1以上の特徴と組み合わせることができる。
【0078】
本明細書及び特許請求の範囲において使用される場合、「含む」及び「備える」及びそれらの変形の用語は、指定された特徴、ステップ又は整数が含まれることを意味する。用語は、他の特徴、ステップ又は構成要素の存在を除外するように解釈されるべきではない。
【0079】
上述の説明、又は以下の特許請求の範囲、又は添付の図面に開示され、それらの特定の形態で、又は開示された機能を実行するための手段として、又は開示された結果を達成するための方法若しくはプロセスとして表された特徴は、適宜、別々に、又はそのような特徴の任意の組み合わせで、その多様な形態で本発明を実現するために利用し得る。
【0080】
本発明の特定の例示的な実施形態を説明したが、添付の特許請求の範囲はこれらの実施形態のみに限定されることを意図していない。請求項は、文字通り、意図的に、及び/又は均等物を包含するように解釈されるべきである。