(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
H10K 59/38 20230101AFI20240927BHJP
G02B 5/20 20060101ALI20240927BHJP
H10K 59/122 20230101ALI20240927BHJP
【FI】
H10K59/38
G02B5/20 101
H10K59/122
(21)【出願番号】P 2022195251
(22)【出願日】2022-12-06
【審査請求日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0193009
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, ホジン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ミンギ
【審査官】岩村 貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-185887(JP,A)
【文献】特開2018-081799(JP,A)
【文献】特開2015-207544(JP,A)
【文献】特開2018-107444(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0035951(US,A1)
【文献】特開2020-184480(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0151628(US,A1)
【文献】特開2018-092873(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10K 59/35-59/38
H10K 59/122
H10K 59/173
G02B 5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に配置された複数の画素であって、各画素が、第1サブ画素、前記第1サブ画素に隣接した第2サブ画素、及び前記第2サブ画素に隣接した第3サブ画素を含み、前記第2サブ画素は、前記第1サブ画素と前記第3サブ画素の間に位置する、複数の画素、
前記第1サブ画素に配置され、第1の色の光を放出する第1カラーフィルタ、
前記第2サブ画素に配置され、第2の色の光を放出する第2カラーフィルタ、
および
前記第3サブ画素に配置され、第3の色の光を放出する第3カラーフィルタ
を備え、
前記第2カラーフィルタの上面は、前記第1カラーフィルタの上面よりも基板からより遠くに配置され、
前記第1サブ画素は、前記第1カラーフィルタ上に位置し、前記第2カラーフィルタの第1側面と接する第1光路変更層をさらに含み、
前記第1カラーフィルタの上面が、前記基板の上面から第1距離であり、前記第1光路変更層の上面は、前記基板の上面から第2距離であり、
前記第2距離は、前記第1距離よりも大きく、
前記第1サブ画素の第1電極の上面が、前記基板の上面から第3距離であり、前記第2サブ画素の第1電極の上面は、前記基板の上面から第4距離であり、
前記第4距離は、前記第3距離より大きく、前記第4距離は、前記第1距離よりも小さ
く、
各画素が、
前記基板上に配置され、前記第1サブ画素、前記第2サブ画素、及び前記第3サブ画素を発光させるための複数のトランジスタを含む無機膜層、
前記無機膜層上に配置された平坦化層、
前記平坦化層上に配置され、前記第1サブ画素の第1電極を露出させる第1開口、前記第2サブ画素の第1電極を露出させる第2開口、および前記第3サブ画素の第1電極を露出させる第3開口を含むバンク、
前記第1、前記第2および前記第3サブ画素の前記第1電極と直接に接触するように前記第1、前記第2および前記第3開口内に配置され、前記バンク上に配置された有機発光層であって、前記第1及び前記第3開口は、前記第2開口より深く、前記第2サブ画素の前記第1電極は、前記第1サブ画素及び前記第3サブ画素の前記第1電極よりも高く配置される有機発光層、
前記有機発光層上に配置された第2電極、および
前記第2電極上に配置された封止層
をさらに含む、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第2カラーフィルタの上面が、前記第3カラーフィルタの上面よりも
前記基板からより遠くに配置された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第3カラーフィルタの上面が、前記第1カラーフィルタの上面と前記基板から同じ距離に配置された、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第3サブ画素が、前記第3カラーフィルタ上に位置し、前記第2カラーフィルタの第2側面と接する第3光路変更層をさらに含む、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
第1光路変更層および第3光路変更層が、同じ材料および同じ厚みを有する、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第1光路変更層の上面、前記第2カラーフィルタの上面、及び前記第3光路変更層の上面が、平坦面を含む、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第1光路変更層の屈折率が、前記第2カラーフィルタの屈折率より小さい、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記第1光路変更層が、エアで形成された、請求項
7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記第2カラーフィルタが、前記第1カラーフィルタまたは前記第3カラーフィルタよりも前記基板から遠くへ突出した、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記バンクが、第1構造物、および前記第1構造物上に積層した第2構造物を含み、
前記第2サブ画素の前記第1電極は、前記バンクの前記第1構造物の直上に配置され、前記第1サブ画素および前記第3サブ画素の前記第1電極は、前記第2サブ画素の前記第1電極が前記第1及び第3サブ画素の第1電極よりも前記基板からより遠くに配置されるように前記平坦化層の直上に配置された、請求項
9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記基板の厚さ方向にテーパと重畳する前記有機発光層の厚さが前記基板の厚さ方向に前記テーパと重畳しない前記有機発光層の厚さよりも薄くなるように、前記第2構造物が、前記第2サブ画素の前記第1電極に連結する傾斜面を有する傾斜したエッジ型テーパを含む、請求項
10に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記第2サブ画素が、光路変更層を含まない、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記第3カラーフィルタの上面が、前記第2カラーフィルタの前記上面よりも前記基板からより遠くに配置された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第1カラーフィルタの前記上面、前記第2カラーフィルタの前記上面、及び前記第3カラーフィルタの前記上面の前記基板からの距離は、
階段状に増加する、請求項
13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第1カラーフィルタの前記上面から前記第2カラーフィルタの前記上面までの距離の階段状増加が、第1距離であり、前記第2カラーフィルタの前記上面から前記第3カラーフィルタの前記上面までの距離の段階状増加は、第2距離である、請求項
14に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記第2距離が、前記第1距離よりも大きい、請求項
15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記第1サブ画素の第1電極の上面が、前記基板の上面から第1距離であり、前記第2サブ画素の第1電極の上面は、前記基板の上面から第2距離であり、前記第3サブ画素の第1電極の上面は、前記基板の上面から第3距離であり、
前記第3距離は、前記第2距離よりも大きく、前記第2距離は、前記第1距離よりも大きい、請求項
14に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記第2サブ画素が、前記第2カラーフィルタ上に配置され、前記第3カラーフィルタの側面と接する第2光路変更層をさらに含む、請求項
13に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記第1カラーフィルタの下面、前記第2カラーフィルタの下面及び前記第3カラーフィルタの下面が、平坦である、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記第1および前記第3カラーフィルタ上にそれぞれ配置された前記第1および前記第3光路変更層が、空気層を含み、
前記空気層は、前記第2カラーフィルタの上面と前記画素を覆うカバー基板との間に存在する、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、映像を表示するディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、映像を表示するための表示装置に対する要求が多様な形態で増加している。これにより、最近では、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(PDP:Plasma Display Panel)、有機発光表示装置(OLED:Organic Light Emitting Display)、量子ドット発光表示装置(QLED:Quantum dot Light Emitting Display」などのさまざまな表示装置が活用されている。
【0003】
表示装置の中で有機発光表示装置及び量子ドット発光表示装置は、自発光型であり、液晶表示装置(LCD)に比べて視野角、対照比等に優れ、別途のバックライトが不要で軽量薄型化が可能であり、消費電力において有利な利点がある。
【0004】
近年、高解像度を実現するために画素間の間隔が密に配置された有機発光表示装置が開発されている。しかしながら、画素間の間隔が狭すぎると、発光する画素から発光しない隣接画素に電流が漏洩し得、漏れ電流によって隣接画素でも発光が起こり混色が発生するという問題がある。また、高解像度の有機発光表示装置の場合、画素間の間隔が緻密であるため、光効率を向上させるための構造変更が難しく、光効率を向上させる上で限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書は、光効率の向上および/または混色を防止することができるディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の一実施例によるディスプレイ装置は、基板上に配置された複数の画素であって、各画素が、第1サブ画素、第1サブ画素に隣接した第2サブ画素、及び第2サブ画素に隣接した第3サブ画素を含み、第2サブ画素は、第1サブ画素と第3サブ画素の間に位置し、第1サブ画素に配置され、第1の色の光を放出する第1カラーフィルタ、第2サブ画素に配置され、第2の色の光を放出する第2カラーフィルタ,および第3サブ画素に配置され、第3の色の光を放出する第3カラーフィルタ、第2カラーフィルタの上面は、第1カラーフィルタの上面よりも基板からより遠くに配置され、第1サブ画素は、第1カラーフィルタ上に位置し、第2カラーフィルタの第1側面と接する第1光路変更層をさらに含む。
【発明の効果】
【0007】
本明細書は、複数のサブ画素のそれぞれに具備されたカラーフィルタの中の1つ以上の側面に光経路変更層を具備することで、前面の光効率を向上させることができる。
【0008】
本明細書は、複数のサブ画素のそれぞれに具備された第1電極の高さを異なるように具備することにより、サブ画素間に具備された有機発光層の長さが長くなるため、漏れ電流を減少または遮断することができる。
【0009】
本明細書は、第1電極の端を覆うバンクがテーパを有するように具備することにより、テーパと重畳する有機発光層の厚さが薄くなるため、隣接するサブ画素への漏れ電流を低減または遮断することができる。
【0010】
また、本明細書では、非発光領域に重畳したカラーフィルタの厚さを、発光領域に重畳したカラーフィルタの厚さと同じに具備することにより、漏れ電流による光の透過率を下げたり遮断することができ、色純度を向上させることができる。
【0011】
本明細書で得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない他の効果は、以下の記載から本明細書が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本明細書の一実施例によるディスプレイ装置の概略的な平面図である。
【
図2】
図1に示した線I-I’の概略的な断面図である。
【
図4】本明細書の第2実施例によるディスプレイ装置の概略的な断面図である。
【
図5】本明細書の第3実施例によるディスプレイ装置の概略的な断面図である。
【
図6】本明細書の第4実施例によるディスプレイ装置の概略的な断面図である。
【
図7】本明細書の一実施例によるディスプレイ装置の他の例を示す概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書の利点および特徴、ならびにそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述される実施例を参照することによって明らかになるであろう。しかしながら、本明細書は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、様々な形態で具現されるものであり、本明細書の開示が完全になるように、本明細書が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を知らせるために提供されるものである。本明細書は、特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0014】
本明細書の実施例を説明するための図に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものであるため、本明細書が図に示された事項に限定されるものではない。本明細書を通じて、同じ構成要素は同じ参照番号と付与することができる。なお、本明細書の説明において、関連する公知技術の詳細な説明が、本明細書の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0015】
本明細書で言及される「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」という表現が使用されない限り、他の部分を追加することができる。構成要素が単数で表される場合、特に明示的な記載がない限り複数を含む。
【0016】
構成要素を解釈する際には、別途明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0017】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」という表現が使用されていない場合は、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することができる。
【0018】
時間関係の説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続き」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」という表現が使用されていない限り、連続的でない場合も含むことができる。
【0019】
第1、第2などは様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるだけである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0020】
「X軸方向」、「Y軸方向」及び「Z軸方向」は、互いの間の関係が垂直からなる幾何学的関係のみで解釈されてはならず、本明細書の構成が機能的に作用し得る範囲内より広い方向性を有することを意味することができる。
【0021】
「少なくとも1つ」という用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むことを理解しなければならない。例えば、「第1項目、第2項目および第3項目の中の少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目または第3項目のそれぞれ、ならびに第1項目、第2項目および第3項目の中の2つ以上から提示できるすべての項目の組み合わせを意味することができる。
【0022】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は互いに独立して実施可能であり、関連して一緒に実施することもできる。
【0023】
以下、添付の図を参照して本明細書の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0024】
図1は、本明細書の一実施例による表示装置の概略的な平面図であり、
図2は、
図1に示した線I-I’の概略的な断面図であり、
図3は、
図2のA部分の拡大図である。
【0025】
図1~
図3を参照すると、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、複数のサブ画素を有する基板110、カラーフィルタ130、及び光経路変更層150を含む。
【0026】
例えば、基板110は、複数の画素(P)を含むことができる。複数の画素(P)のそれぞれは、複数のサブ画素を含むことができる。一例に係る複数のサブ画素は、基板110上に具備された第1サブ画素(SP1)、第1サブ画素(SP1)に隣接する第2サブ画素(SP2)、及び第2サブ画素(SP2)に隣接する第3サブ画素(SP3)を含むことができる。第1サブ画素(SP1)、第2サブ画素(SP2)、及び第3サブ画素(SP3)は、第1方向に隣接して配置することができる。第1方向は、
図1を基準に横方向であり得る。横方向は、本ディスプレイ装置100の信号配線(SL、
図2に示す)であるゲート配線が配置される方向であり得る。
【0027】
カラーフィルタ130は、前記基板110とカラーフィルタ130の間に具備された有機発光層116で発光する光を、該当するサブ画素の色に変換(またはフィルタリング)するためのものである。一例に係るカラーフィルタ130は、第1サブ画素(SP1)にある第1カラーフィルタ131、第2サブ画素(SP2)にある第2カラーフィルタ132、及び第3サブ画素(SP3)にある第3カラーフィルタ133を含むことができる。例えば、第1カラーフィルタ131は、有機発光層116から入射する白色光を赤色光に変換する赤色カラーフィルタであり得る。第2カラーフィルタ132は、有機発光層116から入射する白色光を緑色光に変換する緑色カラーフィルタであり得る。第3カラーフィルタ133は、有機発光層116から入射する白色光を青色光に変換する青色カラーフィルタであり得る。
【0028】
前記第1カラーフィルタ131、第2カラーフィルタ132、及び第3カラーフィルタ133のそれぞれから出光される赤色光、緑色光、及び青色光が混合する場合、使用者は白色光として視認することができる。カラーフィルタ130のそれぞれは、上面、および上面に連結した側面とを含むことができる。例えば、
図2に示すように、第1カラーフィルタ131は、第2基板190側に位置する上面131a、および前記上面131aに連結した側面131bを含むことができる。第2カラーフィルタ132は、第2基板190側に位置した上面132a、および上面132aに連結した側面132bを含むことができる。第3カラーフィルタ133は、第2基板190側に位置した上面133a、および上面133aに連結した側面133bを含むことができる。
【0029】
本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、複数のサブ画素が有するカラーフィルタ131、132、133の中の1つ以上の側面に、光経路変更層150を具備することができる。光経路変更層150は、カラーフィルタ130を介して出射される光の経路を変更するためのものである。例えば、光経路変更層150は、発光する副画素から隣接する副画素の方に出射される側光(L1)を、発光する副画素の方に出射するように光経路を変更することができる。
【0030】
例えば、前記第1サブ画素(SP1)は、前記第1カラーフィルタ(131)上に位置し、前記第2カラーフィルタ(132)の第1側面(132b)と接する第1光路変更層(150)を含むことができる。前記第2サブ画素(SP2)が、前記第2カラーフィルタ(132)上に配置され、前記第3カラーフィルタ(133)の側面(133b)と接する第2光路変更層(150)を含むことができる。しかし、必ずしもこれに限定されず、
図2及び
図4に示すように、前記第2サブ画素(SP2)が、光路変更層(150)を含まないかもしれない。前記第3サブ画素(SP3)が、前記第3カラーフィルタ(133)上に位置し、前記第2カラーフィルタ(132)の第2側面(132b)と接する第3光路変更層(150)を含むことができる。第1光路変更層および第3光路変更層が、同じ材料および同じ厚みを有することができる。前記光経路変更層150は、カラーフィルタ130と異なる屈折率を有するように具備することにより、カラーフィルタ130から入射する光の経路を変更することができる。一例として、光経路変更層150は、カラーフィルタ130より小さい(または低い)屈折率を有するように具備することで、
図2のように発光するサブ画素から隣接するサブ画素側の方に出射する側光(L1)を、発光するサブ画素の方に出射する前面光(L2)(または正面光(L2))に変更することができる。例えば、前記第1光路変更層(150)の屈折率が、前記第2カラーフィルタ(132)の屈折率より小さいかもしれない。一例による光経路変更層150は、エア(Air)であり得る。例えば、前記第1光路変更層(150)が、エア(air)で形成することができる。しかしながら、これに限定されず、カラーフィルタ130より小さい(または低い)屈折率を有する物質であれば他の物質であり得る。
【0031】
したがって、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、カラーフィルタ130の側面に隣接するように光経路変更層150を具備することにより、発光しないサブ画素の方に出射される側光(L1)を前面光(L2)に変更(または転換)させることができるので、発光するサブ画素の前面光効率を向上させることができる。
【0032】
以下では、
図1~
図3を参照して、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100について具体的に説明する。
【0033】
図2を参照すると、基板110は薄膜トランジスタを含むものであり、トランジスタアレイ基板、下部基板、ベース基板、又は第1基板であり得る。基板110は、透明ガラス基板、透明プラスチック基板、またはシリコンウェハ基板であり得る。以下では、基板110を第1基板と定義する。第1基板110上には、対向基板190を具備することができる。
【0034】
対向基板190は、接着層を介して、第1基板110と対向して合着することができる。例えば、対向基板190は、第1基板110より小さい大きさを有し、第1基板110のパッド部(未図示)を除いた残りの部分と対向して合着することができる。対向基板190は、上部基板、第2基板、または封止基板であり得る。対向基板190は、接着層180(
図7に示す)を媒介とする基板貼合工程によって、第1基板110の第1面と貼り合わすことができる。以下では、対向基板190を第2基板と定義する。
【0035】
一例による第1基板110は、複数のサブ画素を含むことができる。例えば、第1基板110は、第1サブ画素(SP1)、第1サブ画素(SP1)に隣接する第2サブ画素(SP2)、及び第2サブ画素(SP2)に隣接する第3サブ画素(SP3)を含むことができる。一例に係る第1サブ画素(SP1)は、赤色光を発光するサブ画素であり得る。第2サブ画素(SP2)は、緑色光を発光するサブ画素であり得る。第3サブ画素(SP3)は、青色光を発光するサブ画素であり得る。複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれは、実際の光が発光する最小単位の領域として定義することができる。
【0036】
複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれは、薄膜トランジスタ、及び薄膜トランジスタに連結した発光素子を含むことができる。発光素子は、第1電極114と第2電極117との間に介在する有機発光層116を含むことができる。
図2に示すように、有機発光層116は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)に共通に蒸着される共通層であり得る。
【0037】
一例に係る有機発光層116は、白色光を発光するように具備することができる。有機発光層116は、互いに異なる色の光を発光する複数のスタック(stack)を含むことができる。例えば、有機発光層116は、第1スタック1161、第2スタック1163、および第1スタック1161と第2スタック1163の間に具備された電荷生成層(Charge generation layer;CGL)1162を含むことができる。有機発光層が白色光を発光するように具備されることにより、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれは、該当する色に符号するカラーフィルタ130を含むことができる。前記カラーフィルタ130は、有機発光層116から発光する白色光を変換またはフィルタリングしなければならないので、有機発光層116上に配置することができる。
【0038】
再び
図2を参照すると、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれが第1基板110上に具備され、薄膜トランジスタ112に対する水分の浸透を防止するためにバッファ層(BL)を含むことができる。
【0039】
また、本明細書の一実施例によるサブ画素の各々は、バッファ層(BL)の上面に具備され、ゲート絶縁膜111a、層間絶縁膜111b、保護膜111cを含む無機膜層111、無機膜層111上に具備された平坦化層113、平坦化層113上に具備された第1電極114、バンク115、有機発光層116、第2電極117、および封止層118を含むことができる。
【0040】
無機膜層111には、サブ画素を駆動するための薄膜トランジスタ112を配置することができる。無機膜層111は、回路素子層の用語で表すことができる。バッファ層(BL)は、ゲート絶縁膜111a、層間絶縁膜111b、保護膜111cとともに無機膜層111に含むことができる。前記第1電極114、有機発光層116、及び第2電極117は、発光素子に含むことができる。
【0041】
前記発光素子は、第1基板110上に具備された信号配線(SL)と電気的に連結することができる。例えば、
図2に示すように、第1電極114は、薄膜トランジスタ112に連結することにより、薄膜トランジスタ112に連結した信号配線(SL)に電気的に連結することができる。薄膜トランジスタ112が含むソース電極112cまたはドレイン電極112dを信号配線(SL)に連結することができる。
【0042】
信号配線(SL)は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれの駆動のための信号または電源を供給する配線であり得る。一例による信号配線(SL)は、ゲート配線であり得る。
図2に示すように、信号配線(SL)は、第1基板110とバッファ層(BL)の間に具備することもできるが、必ずしもこれに限定されず、他の層に配置することもできる。信号配線(SL)が印加する信号によって、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれを駆動して発光させることができる。
【0043】
前記バッファ層(BL)は、薄膜トランジスタ112を保護するために第1基板110とゲート絶縁膜111aの間に形成することができる。バッファ層(BL)は、第1基板110の一面(または前面)全体に配置することができる。バッファ層(BL)は、薄膜トランジスタの製造工程中、高温工程で第1基板110に含まれる物質が、トランジスタ層に拡散することを遮断する役割を兼ねることができる。選択的に、バッファ層(BL)は、場合によっては省略することもできる。
【0044】
一例に係る薄膜トランジスタ112は、アクティブ層112a、ゲート電極112b、ソース電極112c、及びドレイン電極112dを含むことができる。
【0045】
アクティブ層112aは、サブ画素(SP)の回路領域の薄膜トランジスタ領域に形成されたチャネル領域とドレイン領域及びソース領域を含むことができる。ドレイン領域とソース領域は、チャネル領域を挟んで互いに平行に間隔を置いて配置することができる。
【0046】
アクティブ層112aは、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、酸化物および有機物のいずれか一つをベースとする半導体物質で構成することができる。第1基板110がシリコンウェハ基板である場合、アクティブ層112aは、シリコンウェハ基板内に形成することができる。
【0047】
ゲート絶縁膜111aは、アクティブ層112aのチャネル領域上に形成することができる。一例として、ゲート絶縁膜111aは、アクティブ層112aのチャネル領域上にのみ島形態に形成するか、アクティブ層112aを含む第1基板110またはバッファ層(BL)の前面全体に形成することができる。
【0048】
ゲート電極112bは、アクティブ層112aのチャネル領域111cと重畳するようにゲート絶縁膜111a上に形成することができる。
【0049】
層間絶縁膜111bは、ゲート電極112bとアクティブ層112aのドレイン領域及びソース領域上に形成することができる。層間絶縁膜111bは、回路領域及び画素(P)で光が発光する発光領域全体に形成することができる。例えば、層間絶縁膜111bは、無機物質からなり得る。しかし、必ずしもこれに限定されない。
【0050】
ソース電極112cは、アクティブ層112aのソース領域と重畳する層間絶縁膜111bに設けられたソースコンタクトホールを介して、アクティブ層112aのソース領域と電気的に連結することができる。
【0051】
ドレイン電極112dは、アクティブ層112aのドレイン領域と重畳する層間絶縁膜111bに設けられたドレインコンタクトホールを介して、アクティブ層112aのドレイン領域と電気的に連結することができる。
【0052】
ドレイン電極112dとソース電極112cのそれぞれは、同一の金属物質からなり得る。例えば、ドレイン電極112dおよびソース電極112cのそれぞれは、ゲート電極と同一かまたは異なる単一金属層、合金の単一層、または2層以上の多重層からなり得る。
【0053】
さらに、回路領域は、薄膜トランジスタ112と共に配置された第1および第2スイッチング薄膜トランジスタ、およびキャパシタをさらに含むことができる。第1及び第2スイッチング薄膜トランジスタの各々は、薄膜トランジスタ112と同じ構造を有するように画素(P)の回路領域上に設けられるので、これについての説明は省略する。キャパシタは、層間絶縁膜111bを挟んで重畳する薄膜トランジスタ112のゲート電極112bとソース電極112cの間の重畳する領域に具備することができる。
【0054】
付加的に、画素領域に設けた薄膜トランジスタは、光によってしきい値電圧がシフトする特性を有し得るが、これを防止するために、第1基板110は、薄膜トランジスタ112、第1スイッチング薄膜トランジスタおよび第2スイッチング薄膜トランジスタの中の少なくとも1つのアクティブ層112aの下に設けられた遮光層(未図示)をさらに含むことができる。遮光層は、第1基板110とアクティブ層112aの間に設けられ、第1基板110を介してアクティブ層112aの方に入射する光を遮断することにより、外部光によるトランジスタのしきい値電圧変化を最小化することができる。
【0055】
保護層111cは、画素領域を覆うように第1基板110上に具備することができる。保護層111cは、薄膜トランジスタ112のドレイン電極112dと、ソース電極112c及び層間絶縁膜111bを覆う。保護層111cは、回路領域及び発光領域全体に形成することができる。例えば、保護層111cは、パッシベーション層の用語で表すことができる。このような保護層111cは、省略することもできる。
【0056】
平坦化層113は、保護層111cを覆うように第1基板110上に具備することができる。保護層111cを省略すると、平坦化層113を回路領域を覆うように第1基板110上に具備することができる。平坦化層113は、回路領域及び発光領域全体に形成することができる。
【0057】
一例に係る平坦化層113は、相対的に厚い厚さを有するように形成され、複数のサブ画素が具備された表示領域上に平坦面を提供することができる。例えば、平坦化層113は、フォトアクリル、ベンゾシクロブテン、ポリイミド、およびフッ素樹脂などの有機物質からなり得る。
【0058】
サブ画素(SP)の第1電極114は、平坦化層113上に形成することができる。第1電極114は、平坦化層113と保護膜111cを貫通するコンタクトホールを介して、薄膜トランジスタ112のドレイン電極またはソース電極に接続する。
【0059】
第1電極114は、透明な金属物質、半透過金属物質及び反射率の高い金属物質の中の少なくとも一つからなり得る。
【0060】
ディスプレイ装置100が上部発光方式で構成される場合、第1電極114は、反射率の高い金属物質または反射率の高い金属物質と透明な金属物質との積層構造からなり得る。例えば、第1電極114は、アルミニウムとチタンの積層構造(Ti/Al/Ti)、アルミニウムとITOの積層構造(ITO/Al/ITO)、Ag合金、およびAg合金とITOの積層構造(ITO)/Ag合金/ITO)のような反射率の高い金属物質で形成することができる。Ag合金は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、および銅(Cu)などの合金であり得る。
【0061】
ディスプレイ装置100が下部発光方式で構成される場合、第1電極114は、光を透過させることができるITO、IZOなどの透明な金属物質(TCO、Transparent Conductive Material)、またはマグネシウム(Mg)、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)と銀(Ag)の合金などの半透過金属物質(Semi-transmissive Conductive Material)で形成することができる。
【0062】
一方、第1電極114をなす材料には、MoTiを含むことができる。このような第1電極114は、アノード電極または画素電極であり得る。
【0063】
第1電極114は、第1サブ画素(SP1)に具備された第1サブ電極1141、第2サブ画素(SP2)に具備された第2サブ電極1142、及び第3サブ画素(SP3)に具備された第3サブ電極1143を含むことができる。本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100において、第1サブ電極1141、第2サブ電極1142、及び第3サブ電極1143の中の1つ以上は、より高く具備することができる。
【0064】
前記サブ電極1141、1142、1143の中の1つ以上をより高く配置することにより、高く配置されたサブ電極上に配置されるカラーフィルタを、他のカラーフィルタより高く配置することができる。これにより、高く配置したカラーフィルタの側面は、光経路変更層150と接触することができ、これによって、側光を前面光に転換することができ、前面の光効率を向上させることができる。ここで、サブ電極が高く配置されるというのは、第1基板110の上面からサブ電極の上面(または下面)までの離隔距離が長いということを意味することができる。同様に、カラーフィルタが高く配置されるということは、第1基板110の上面からカラーフィルタの上面(または下面)までの離隔距離が長いということを意味することができる。
【0065】
例えば、
図2に示すように、第2サブ電極1142の高さ(E2H)は、第1サブ電極1141及び/又は第3サブ電極1143の高さ(E1H)より高くすることができる。したがって、第2サブ電極1142に配置される第2カラーフィルタ132の高さ(H2)は、第1カラーフィルタ131および/または第3カラーフィルタ133の高さ(H1)よりも高く具備することができる。したがって、光経路変更層150は、緑色カラーフィルタである第2カラーフィルタ132の側面132bの少なくとも一部に接触することができる。本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、光経路変更層150が、第2カラーフィルタ132の側面132bに接触するように具備されることにより、第1サブ画素(SP1)および/または第2サブ画素(SP2)に向かって出射される側光(L1)を前面光(L2)に転換(または反射)させることができるので、前面の光効率を向上させることができる。上述したように、光経路変更層150の屈折率が、第2カラーフィルタ132の屈折率より小さいため、第2カラーフィルタ132の側面132bと光経路変更層150の境界面で側光(L1)を全反射させることができ、これにより側光(L1)を前面光(L2)に転換(または変更)することができる。
【0066】
一方、第2カラーフィルタ132を他のカラーフィルタ131、133より高く設けた理由は、緑色光の輝度が赤色光及び青色光に比べて低いためである。一例として、赤色光、緑色光、青色光を混合することにより、使用者は白色光を視認することができ、このうち緑色光の輝度が赤色光と青色光に比べて低いと白色光の色純度が低くなり、イエローウィッシュな白色光が使用者に視認され得るからである。したがって、緑色カラーフィルタである第2カラーフィルタ132を他のカラーフィルタ131、133よりも高く配置し、第2カラーフィルタ132の側面132bに光経路変更層150を配置することにより、緑色光の輝度を向上させて色純度の高い白色光を具現することができる。
【0067】
本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、第2カラーフィルタ132の側面132bに光経路変更層150が配置されるので、光経路変更層150は、第1フィルタ131の上面131aと第3カラーフィルタ133の上面133aに接触する構造的特徴を有することができる。
【0068】
しかし、必ずしもこれに限定されず、赤色光の輝度が緑色光と青色光の輝度より低いと、第1カラーフィルタ131を高く配置し、第1カラーフィルタ131の側面131bに光経路変更層150を配置することができる。同様に、青色光の輝度が、赤色光と緑色光の輝度より低いと、第3カラーフィルタ133を高く配置し、第3カラーフィルタ133の側面133bに光経路変更層150を配置することができる。
【0069】
再び
図2を参照すると、バンク115は、光を発光しない非発光領域であり、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれが有する発光領域を囲むように具備することができる。すなわち、バンク115は、発光領域を区分(または定義)することができる。したがって、バンク115は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界部分に配置することができる。
【0070】
前記バンク115は、平坦化層113上で第1電極114の端部分を覆うように形成されることにより、複数のサブ画素それぞれが有する発光領域を区分(または定義)することができる。バンク115は、サブ画素(SP)のそれぞれが有する第1電極114の端部分を覆い、第1電極114の一部(または中心部)が露出するように形成することができる。バンク115によって覆われずに露出した部分は、発光領域であり得る。バンク115が第1電極114の端を覆うことによって、バンク115は、第1電極114の各々の先端に電流が集中して発光効率が低下するという問題が発生することを防止することができる。または、バンク115は、第1電極114の先端にある角部で有機発光層の厚さが薄くなることによる第1電極114と第2電極117が、ショートすることを防止することができる。
図2に示すように、一例によるバンク(115)は前記平坦化層(113)上に配置され、前記第1サブ画素(SP1)の第1電極(1141)を露出させる第1開口、前記第2サブ画素(SP2)の第1電極(1142)を露出させる第2開口、および前記第3サブ画素(SP3)の第1電極(1143)を露出させる第3開口を含むことができる。
図2に示すように、前記第1及び前記第3開口は、前記第2開口より深く、前記第2サブ画素(SP2)の前記第1電極(1142)は、前記第1サブ画素(SP1)及び前記第3サブ画素(SP3)の前記第1電極(1141、1143)よりも高く配置することができる。
【0071】
本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100において、バンク115は、少なくとも2つ以上が積層された構造からなり得る。これは、複数のサブ画素が有する第1電極114の中の1つ以上を高く配置することにより、高く配置された第1電極114上に配置されるカラーフィルタを、他のカラーフィルタより高く配置するためである。高く配置されたカラーフィルタの側面は、光経路変更層150と接触することができ、これにより側光を前面光に転換させることができ、前面の光効率を向上させることができる。一例によるバンク115は、第1バンク1151、および第1バンク1151上に具備される第2バンク1152を含むことができる。
【0072】
バンク115は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜で形成され得る。しかし、これに限定されない。
【0073】
有機発光層116は、第1電極114とバンク115を覆うように形成することができる。一実施例による有機発光層116は、白色光を発光するように具備することができる。有機発光層116は、第1スタック1161、第2スタック1163、及び第1スタック1161と第2スタック1163の間に具備した電荷生成層(Charge generation layer:CGL)1162を含んで成り得る。
【0074】
第1スタック1161は、第1電極114上に具備され、正孔注入層(Hole Injecting Layer;HIL)、正孔輸送層(Hole Transporting Layer;HTL)、青色発光層(Emitting Layer;EML(B))、及び電子輸送層(Electron Transporting Layer:ETL)が順次に積層された構造からなり得る。
【0075】
電荷生成層1162は、第1スタック1161と第2スタック1163に電荷を供給する役割をする。電荷生成層1162は、第1スタック1161に電子を供給するためのN型電荷生成層、および第2スタック1163に正孔を供給するためのP型電荷生成層を含むことができる。N型電荷生成層は、金属物質をドーパントとして含むことができる。
【0076】
第2スタック1163は、第1スタック1161上に具備され、正孔輸送層(HTL)、黄緑色(Yellow Green;YG)発光層(Emitting Layer;EML(YG))、電子輸送層(ETL)、および電子注入層(Electron Injecting Layer:ELI)が順次に積層された構造からなり得る。
【0077】
図2に示すように、有機発光層116は、共通層として具備されるので、第1スタック1161、電荷生成層、及び第2スタック1163は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)全体に配置することができる。一例による有機発光層(116)は 第1、第2および第3サブ画素(SP1、SP2、SP3)の前記第1電極(1141、1142、1143)と直接に接触するように前記第1、前記第2および前記第3開口内に配置され、前記バンク(115)上に配置することができる。
【0078】
第2電極117は、有機発光層116上に形成することができる。第2電極117は、サブ画素(SP1、SP2、SP3)に共通に形成される共通層であり得る。このような第2電極117は、透明金属物質、半透過金属物質、または反射率の高い金属物質からなり得る。
【0079】
ディスプレイ装置100が上部発光方式からなる場合、第2電極117は、光を透過させることができるITO、IZOなどの透明な金属物質(TCO、Transparent Conductive Material)、またはマグネシウム(Mg)、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)と銀(Ag)の合金などの半透過金属物質(Semi-transmissive Conductive Material)からなり得る。
【0080】
ディスプレイ装置100が下部発光方式からなる場合、第2電極117は、アルミニウムとチタンの積層構造(Ti/Al/Ti)、アルミニウムとITOの積層構造(ITO/Al/ITO)、Ag合金、Ag合金とITOの積層構造(ITO/Ag合金/ITO)などの反射率が高い金属物質で形成することができる。Ag合金は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)などの合金であり得る。このような第2電極117は、対向電極またはカソード電極であり得る。
【0081】
第2電極117上には、封止層118を形成することができる。封止層118は、有機発光層116と第2電極117に酸素または水分が浸透することを防止する役割をする。そのために、封止層118は、少なくとも1つの無機膜と少なくとも1つの有機膜を含むことができる。
【0082】
封止層118上には、カラーフィルタ130を配置することができる。上述したように、カラーフィルタ130は、第1サブ画素(SP1)に具備され赤色カラーフィルタである第1カラーフィルタ131、第2サブ画素(SP2)に具備され緑色カラーフィルタである第2カラーフィルタ132、及び第3サブ画素(SP3)に具備され青色カラーフィルタである第3カラーフィルタ133を含むことができる。
【0083】
カラーフィルタ130上には、上部層170を配置することができる。上部層170は、第2基板190を第1基板110に合着させるためのものである。一例による上部層170は、両面テープであり得る。第2基板190上に上部層170を付着した後、上部層170を複数のカラーフィルタ130の中の1つ以上に付着することで、第2基板190を第1基板110に合着することができる。
【0084】
一方、
図2のように、光経路変更層150は、カラーフィルタ130の側面に隣接して配置されるため、上部層170は、光経路変更層150にも付着することができる。したがって、上部層170は、カラーフィルタ130(またはカラーフィルタ130の上面)と光経路変更層150(または光経路変更層150の上面)に接触することができる。上部層170上には、第2基板190を配置することができる。
【0085】
図2を参照すると、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、有機発光層116を複数のサブ画素に共通層として具備することができる。
【0086】
一般的な表示装置の場合、有機発光層が共通に具備されると、複数のサブ画素のうち発光するサブ画素における電流が、有機発光層に沿って発光しない隣接するサブ画素に漏れて混色が発生し得る。しかし、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、バンク115の高さを高めることによって、各サブ画素が有する発光領域間に配置された有機発光層116の長さを長くすることができる。すなわち、有機発光層を通る電流パスの長さを長くすることができる。有機発光層116の長さが長くなるほど隣接するサブ画素に達する電流の量が少なくなるため、隣接するサブ画素では発光が起きなくなり得、混色を防止することができる。以上のような理由により、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、平坦化層113の上面に配置される第1バンク1151、及び第1バンク1151上に配置される第2バンク1152を含むことができる。第1バンク1151上に第2バンク1152を配置することにより、バンク115の全体的な高さを高めることができ、これによりサブ画素の発光領域の間に配置される有機発光層116の長さが長くなり、漏れ電流を低減または遮断するための電流パスの長さを長くすることができる。別の表現では、前記バンク(115)が、第1構造物(1151)、および前記第1構造物(1151)上に積層した第2構造物(1152)を含むことができる。この場合、前記第2サブ画素(SP2)の前記第1電極(1142)は、前記バンクの前記第1構造物(1151)の直上に配置され、前記第1サブ画素(SP1)および前記第3サブ画素(SP3)の前記第1電極(1141、1143)は、前記第2サブ画素(SP2)の前記第1電極(1142)が前記第1及び第3サブ画素(SP1、SP3)の第1電極(1141、1143)よりも前記基板(110)からより遠くに配置されるように前記平坦化層(113)の直上に配置することができる。
【0087】
一方、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100において、バンク115は、テーパ(TP)を含むことができる。一例に係るバンク115は、平坦化層113上に第1電極114が形成された後、バンク115をなす物質を全面に蒸着した後、マスクを用いたフォト工程、及びエッチング工程を通じてパターンされ、形成することができる。バンク115を形成する物質がフォト工程とエッチング工程によってパターンされることによって、
図2に示すように、バンク115は、角張った角の形態のテーパ(TP)を含むことができる。このようなテーパ(TP)は、
図3に示すように、第1電極114に連結する傾斜面を含むことができる。
【0088】
本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、2つ以上のバンクすなわち第1バンク1151と第1バンク1151上に配置された第2バンク1152とを含むので、前記テーパ(TP)は、上側に位置する第2バンク1152に具備することができる。
【0089】
バンク115が含むテーパ(TP)により、後続工程で全面に形成される有機発光層116は、テーパ(TP)が配置された部分で厚さが薄く形成され得る。一例として、
図3に示すように、テーパ(TP)と第1基板110の厚さ方向に重畳する有機発光層116の厚さ(T1)を、テーパ(TP)と重畳しない有機発光層116の厚さ(T2)よりも薄く形成することができる。有機発光層116は、金属物質に比べてステップカバレッジが低いため、テーパ(TP)の角部分および/またはテーパ(TP)の傾斜面に厚さを薄く形成することができる。別の表現では、前記第2構造物(1152)が、前記基板(110)の厚さ方向にテーパ(TP)と重畳する前記有機発光層(116)の厚さが前記基板(110)の厚さ方向に前記テーパと重畳しない前記有機発光層(116)の厚さよりも薄くなるように前記第2サブ画素(SP2)の前記第1電極(1142)に連結する傾斜面を有する傾斜したエッジ型テーパ(TP)を含むことができる。
【0090】
本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、バンク115がテーパ(TP)を含むように具備することにより、テーパ(TP)を具備したテーパ領域における有機発光層116の厚さを薄くすることができる。したがって、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、有機発光層116の厚さが薄くなった部分で、有機発光層116(または電荷生成層)の抵抗が増加するので、発光するサブ画素から発光しない隣接するサブ画素に電流が漏れることを防止することができる。これにより、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、漏れ電流によるサブ画素間の混色を防止することができる。
【0091】
図2を参照すると、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、複数のカラーフィルタ131、132、133の中の1つ以上のカラーフィルタを、他のカラーフィルタよりも高く配置するために、複数のサブ電極1141、1142、1143の中の1つ以上のサブ電極の高さを高く具備することができる。そのために、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、2つ以上のバンク1151、1152を含むことができる。
【0092】
例えば、
図2に示すように、第2カラーフィルタ132の高さを第1カラーフィルタ131及び/又は第3カラーフィルタ133より高く配置する場合、第2サブ電極1142の高さは、第1サブ電極1141および/または第3サブ電極1143よりも高く配置することができる。この場合、第1バンク1151は、第1サブ電極1141および/または第3サブ電極1143のそれぞれの端を覆うことができる。したがって、第1バンク1151は、第1サブ電極1141および/または第3サブ電極1143のそれぞれの端に接触することができる。
【0093】
第2サブ電極1142を高く配置するために、第1バンク1151を第2サブ画素(SP2)全体に具備することができる。したがって、第1バンク1151は、薄膜トランジスタ112に連結した連結電極(CE)を部分的に覆うことができる。このような連結電極(CE)は、平坦化層113の上面に配置されるので、第1サブ電極1141および/または第3サブ電極1143と同じ層に具備することができる。
【0094】
一例に係る連結電極(CE)の一側は、平坦化層113と保護層111cを貫通して形成されたコンタクトホールを介して、薄膜トランジスタ112のソース電極112c又はドレイン電極112dに連結することができる。連結電極(CE)の他側は、第1バンク1151を貫通して形成されたコンタクトホールを介して、第2サブ電極1142の下面に接触することができる。したがって、連結電極(CE)は、第2サブ電極1142と電気的に連結し、信号配線(SL)から印加される信号または電源を第2サブ電極1142に伝達することができる。
【0095】
一方、第2サブ画素(SP2)に配置された第1バンク1151の上面に第2サブ電極1142が配置されることにより、第2サブ電極1142は、他のサブ電極1141、1143よりも高く配置することができる。第2バンク1152は、第1バンク1151上で第2サブ電極1142の端を覆うことができる。したがって、第2バンク1152は、第2サブ電極1142の端に接触することができる。
【0096】
後続工程で形成される有機発光層116は、第2サブ画素(SP2)において第1バンク1151上に配置された第2サブ電極1142、第1サブ画素(SP1)において平坦化層113上に配置された第1サブ電極1141、第3サブ画素(SP3)において平坦化層113上に配置された第3サブ電極1143、第1バンク1151、及び第2バンク1152を覆うように共通層として具備することができる。
【0097】
有機発光層116上には、水分の透湿防止のための封止層118を厚く形成することができる。このような封止層118は、有機発光層116のプロファイルに沿って形成されるので、複数のサブ画素に同じ厚さで具備することができる。そして、
図2のように、第2サブ電極1142の高さが、他のサブ電極1141、1143に比べて高いため、第2サブ電極1142上に形成される封止層118の高さを、他のサブ電極1141、1143上に形成される封止層118の高さより高く配置することができる。
【0098】
封止層118上には、カラーフィルタ130を配置することができる。カラーフィルタ130は、封止層118のプロファイルに沿って形成されるので、
図2に示すように、第2カラーフィルタ132の高さは、第1カラーフィルタ131および/または第3カラーフィルタ133の高さより高く配置することができる。すなわち、第1カラーフィルタ131の上面131aは、第2カラーフィルタ132の上面132aおよび第3カラーフィルタ133の上面133aよりも高く配置することができる。前記第2カラーフィルタの上面(132a)が、前記第3カラーフィルタの上面(133a)よりも基板(110)からより遠くに配置することができる。したがって、第2カラーフィルタ132の側面132bの中の一部は、第1カラーフィルタ131の上面131aおよび/または第3カラーフィルタ133の上面133aよりも第2基板190の方にさらに突出することができるので、後続の工程で形成される光経路変更層150に接触することができる。すなわち、前記第2カラーフィルタ(132)が、前記第1カラーフィルタ(131)または前記第3カラーフィルタ(133)よりも前記基板(110)から離れて突き出すことができる。ここで、第2カラーフィルタ132の側面132bの中の一部は、第1カラーフィルタ131の側面131b及び/又は第3カラーフィルタ133の側面133bと接触しない部分、または、第1方向に重畳しない部分を意味することができる。第3カラーフィルタ(133)の上面(133a)が、第1カラーフィルタ(131)の上面(131a)と前記基板(110)から同じ距離に配置することができる。したがって、前記第1光路変更層(150)の上面、前記第2カラーフィルタの上面(132a)、及び前記第3光路変更層(150)の上面が、平坦面を含むことができる。前記第1方向は、第1基板110の上面と平行な方向、または第1サブ画素(SP1)と第2サブ画素(SP2)が隣接する方向を意味することができる。
【0099】
第2カラーフィルタ132の側面132aの中の一部が、光経路変更層150に接触することにより、第2カラーフィルタ132の側面132aの一部と光経路変更層150の境界面で、屈折率の差により全反射して側光(L1)を前面光(L2)に転換することができる。ここで、転換(または変更)の意味は、光の経路または光の方向が変わることを意味することができる。したがって、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、隣接するサブ画素(SP)の方に出射される側光(L1)を前面光(L2)に転換することができるので、複数のサブ画素のそれぞれの前面の光効率を向上させることができる。
【0100】
また、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、第2サブ電極1142の高さが、第1サブ電極1141及び/又は第3サブ電極1143よりも高く具備されることにより、サブ電極の高さが同じ場合に比べて、第1サブ電極1141と第2サブ電極1142の間の長さが長くなり得る。したがって、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、第1サブ電極1141と第2サブ電極1142の間に具備される有機発光層116の経路を、サブ電極の高さが同じ場合より長くすることができるので、隣接するサブ画素への漏れ電流を低減または防止することができる。そして、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、バンク115のテーパ(TP)により、テーパ領域における有機発光層116の厚さが薄くなることにより、薄くなった有機発光層116の抵抗の増加により、漏れ電流の減少および遮断を最大にすることができ、サブ画素間の混色を防止することができる。
【0101】
図4は、本明細書の第2実施例による表示装置の概略的な断面図である。
【0102】
図4を参照すると、本明細書の第2実施例によるディスプレイ装置100は、封止層118の構造変更によって、カラーフィルタ130の高さが変更されたことを除いて、上述した
図1による表示装置と同様である。したがって、同一の構成には同一の符号を付与し、以下では異なる構成についてのみ説明する。
【0103】
上述した
図1に係る表示装置の場合、有機発光層116上に同じ厚さを有する封止層118が形成されることにより、第2カラーフィルタ132の側面132bと第1カラーフィルタ131の側面131b、および第2カラーフィルタ132の側面132bと第3カラーフィルタ133の側面133bが、第1方向に約50%程度重畳するように具備される。したがって、第2カラーフィルタ132の側面132bのうち、第1カラーフィルタ131の側面131bおよび/または第3カラーフィルタ133の側面133bと重畳しない第2カラーフィルタ132の側面132bで、光経路変更層150との屈折率の差により、光経路を前面光に転換することができ、前面光の効率を向上させることができる。
【0104】
それに対して、
図4に係る表示装置の場合には、第1サブ画素(SP1)と第3サブ画素(SP3)に具備された封止層118が、第2基板190から第1基板110に向かう第2方向にさらにエッチング(またはパターン)することができる。したがって、第2カラーフィルタ132と第1基板110(または第2サブ電極1142)の間にある封止層118の厚さ(EC2T)は、第1カラーフィルタ131と第1基板110(または第1サブ電極1141)の間にある封止層118の厚さ(EC1T)より厚く具備することができる。または、第2カラーフィルタ132と第1基板110(または第2サブ電極1142)の間にある封止層118の厚さ(EC2T)は、第3カラーフィルタ133と第1基板110(または第3サブ電極1143)の間にある封止層118の厚さより厚く具備することができる。
【0105】
図4による表示装置の場合には、第1サブ画素(SP1)と第3サブ画素(SP3)でパターンされた封止層118の厚さだけ、第1カラーフィルタ131と第3カラーフィルタ133それぞれの位置が、第2方向に下がり得るので、第2カラーフィルタ132の側面132bと第1カラーフィルタ131の側面131bが、第1方向に重畳する重畳領域(OA)の長さを短くすることができる。例えば、本明細書の第2実施例に係るディスプレイ装置100において、第2カラーフィルタ132の側面132bと第1カラーフィルタ131の側面131bが第1方向に重畳し合う割合は、50%未満で具備することができる。したがって、本明細書の第2実施例によるディスプレイ装置100は、第2カラーフィルタ132の側面132bと光経路変更層150が、第1方向に重畳する割合が、50%以上。例えば、
図4のように80%以上で具備することができるので、カラーフィルタ132の側面132bと光経路変更層150が接触する境界面の長さを長くすることができる。これにより、本明細書の第2実施例に係るディスプレイ装置100は、側光(L1)を前面光(L2)に転換することができる光量を増加させることができ、前面の光効率をさらに向上させることができる。
【0106】
一方、本明細書の第2実施例に係るディスプレイ装置100は、封止層118の厚さが複数のサブ画素の中の1つ以上で、さらに薄く具備されることにより、薄く具備された封止層118に配置されるカラーフィルタの上面の高さは、他のサブ画素に配置されたカラーフィルタの上面の高さよりも低く位置することができる。例えば、
図4に示すように、第1カラーフィルタ131の上面131aおよび/または第3カラーフィルタ133の上面133aの高さは、
図1の表示装置の場合に比べてさらに低い位置に位置し得る。しかし、
図4によるディスプレイ装置100の場合でも、光経路変更層150は、
図1の表示装置と同様に、第2カラーフィルタ132の側面132bと第1カラーフィルタ131の上面131aおよび/または第3カラーフィルタ133の上面133aに接触するように配置することができる。一方、
図4に係るディスプレイ装置100の場合、
図1に係る表示装置の場合に比べて、相対的に第2カラーフィルタ132が第2基板190の方にさらに突出した構造を有するため、光経路変更層150の厚さは、
図1の光経路変更層の厚さよりもさらに厚く具備することができる。
【0107】
一方、前記では封止層118をさらにパターンして前記第2カラーフィルタ132の側面132bと光経路変更層150の境界面を増加させることを説明したが、必ずしもこれに限定されず、封止層118のパターンなしで、第2サブ電極1142の高さを
図1の第2サブ電極1142よりも高く配置することにより、第2カラーフィルタ132の側面132bと光経路変更層150の境界面を増加させることができる。この場合、第2サブ電極1142は、第2バンク1152上に具備されたまた他のバンク上に配置することができる。
【0108】
図5は、本明細書の第3実施例によるディスプレイ装置の概略的な断面図である。
【0109】
図5を参照すると、本明細書の第3実施例によるディスプレイ装置100は、複数のサブ画素のそれぞれに配置されたサブ電極と、その上に配置されたカラーフィルタ130が階段状構造に変更されたことを除き、上述した
図1による表示装置と同様である。したがって、同一の構成には同一の符号を付与し、以下では異なる構成についてのみ説明する。
図5では、説明の便宜上、サブ画素から片側に出射される側光のみを示す。
【0110】
上述した
図1による表示装置の場合、第1サブ電極1141と第3サブ電極1143は、平坦化層113の上面に具備され、第2サブ電極1142が第1バンク1151の上面に具備されることで、第2カラーフィルタ132を第1カラーフィルタ131および第3カラーフィルタ133よりも高く配置することができる。したがって、第2カラーフィルタ132の側面132bと光経路変更層150が隣接する境界面で光経路が変更(または転換)され、緑色光の前面の光効率を向上させることができる。
【0111】
それに対して、
図5に係る表示装置の場合には、第1カラーフィルタ131、第2カラーフィルタ132、及び第3カラーフィルタ133が、階段状構造で具備される。このために、第1カラーフィルタ131の下に配置される第1サブ電極1141、第2カラーフィルタ132の下に配置される第2サブ電極1142、及び第3カラーフィルタ133の下に配置される第3サブ電極1143も、階段状に具備することができ、これは各サブ電極の下に配置される層を、互いに異なるように具備することによってなし得る。例えば、
図5に示すように、第1サブ電極1141は平坦化層113の上面に具備することができ、第2サブ電極1142は平坦化層113上にある第1バンク1151の上面に具備することができ、第3サブ電極1143は第1バンク1151上の第2バンク1152の上面に具備することができる。これにより、第2サブ電極1142の高さ(E2H)は、第1サブ電極1141の高さ(E1H)より高く、第3サブ電極1143の高さ(E3H)よりも低く具備することができる。
【0112】
前記のように階段状構造でサブ電極が形成された後、有機発光層116、第2電極117、封止層118、及びカラーフィルタ150を順に形成することで、光経路変更層150は、第2カラーフィルタ132の側面132bおよび第3カラーフィルタ133の側面133bに具備することができる。すなわち、前記第3カラーフィルタ(133)の上面(133a)が、前記第2カラーフィルタ(132)の前記上面(132a)よりも前記基板(110)からより遠くに配置することができる。この場合、光経路変更層150は、第1カラーフィルタ131の上面131aおよび第2カラーフィルタ132の上面132aにも配置される構造的特徴を有することができる。したがって、本明細書の第3実施例によるディスプレイ装置100は、光経路変更層150に隣接する第2カラーフィルタ132の側面132bだけでなく、光経路変更層150に隣接する第3カラーフィルタ133の側面133bでも、光経路を第2基板190に向かう前面側に変更することができる。
【0113】
図5を参照すると、前記第1カラーフィルタ(131)、前記第2カラーフィルタ(132)、及び前記第3カラーフィルタ(133)の前記上面(131a、132a、133a)の前記基板(110)からの距離は、前記第1カラーフィルタ(131)の前記上面(131a)から前記第3カラーフィルタ(133)の前記上面(133a)まで階段状に増加できる。前記第1カラーフィルタ(131)の前記上面(131a)から前記第2カラーフィルタ(132)の前記上面(132a)までの距離の階段状増加が、第1距離であり、前記第2カラーフィルタ(132)の前記上面(132a)から前記第3カラーフィルタ(133)の前記上面(133a)までの距離の段階状増加は、第2距離であるかもしれない。ここで、前記第2距離が、前記第1距離よりも大きくてもよい。一方、カラーフィルタ130上に形成される上部層170を平坦化するために、第1カラーフィルタ131の上面131aと第2カラーフィルタ132の側面132bにある光経路変更層150の厚さは、第2カラーフィルタ132の上面132aと第3カラーフィルタ133の側面132bにある光経路変更層150の厚さより厚く具備することができる。前記上部層170は、第2基板190とのギャップが生じることを防止するために平坦化することができる。上部層170と第2基板190の間にギャップが生じると、外部の衝撃により封止機能を有する第2基板190が、容易に損傷または破損し得、防湿機能が弱くなり、ディスプレイ装置の信頼性が低下し得る。したがって、本明細書の第3実施例によるディスプレイ装置100は、第1サブ画素(SP1)と重畳する光経路変更層150の厚さが、第2サブ画素(SP2)と重畳する光経路変更層150の厚さより厚く具備することにより、上部層170と第2基板190の間のギャップ形成を防止することができ、これにより信頼性を向上させることができる。
【0114】
図5を参照すると、バンク115は、第1バンク1151、第1バンク1151に配置される第2バンク1152、及び第2バンク1152上に配置される第3バンク1153を含むことができる。第1バンク1151は、第1サブ電極1141の端を覆うことによって、第1バンク1151は、第1サブ電極1141の端に接触することができる。第2バンク1152は、第2サブ電極1142の端を覆うことによって、第2バンク1152は、第2サブ電極1142の端に接触することができる。第3バンク1153は、第3サブ電極1143の端を覆うことによって、第3バンク1153は、第3サブ電極1143の端に接触することができる。
図5に示すように、第1サブ電極1141は、平坦化層113の上面に配置することができ、第2サブ電極1142は、第1バンク1151の上面に配置することができ、第3サブ電極1143は、第2バンク1152の上面に配置することができる。したがって、第1サブ電極1141と第2サブ電極1142と第3サブ電極1143は、
図5を参照して、右方向にいくほど高さが段々高くなる階段状構造で具備することができる。
【0115】
一方、第2サブ電極1142は、第1サブ電極1141より高く配置されるので、第2サブ画素(SP2)で平坦化層113上に配置される第1連結電極(CE1)を介して薄膜トランジスタ112に電気的に連結することができる。第2サブ画素(SP2)に具備された第1連結電極(CE1)は、第1サブ電極1141と同じ層、例えば、平坦化層113の上面に配置することができ、第1バンク1151によって部分的に覆うことができる。第1バンク1151によって覆われない第1連結電極(CE1)の他側は、第2サブ電極1142の下面に接触することができる。第1連結電極(CE1)の一側は、平坦化層113と保護層111cを貫通して形成されたコンタクトホールを介して、薄膜トランジスタ112のソース電極112cまたはドレイン電極112dに連結することができる。
【0116】
第3サブ電極1143は、第2サブ電極1142より高く配置されるので、第3サブ画素(SP3)で平坦化層113上に配置される第1連結電極(CE1)、及び第1バンク1151上に配置される第2連結電極(CE2)を介して、薄膜トランジスタ112に電気的に連結することができる。第3サブ画素(SP3)に具備された第1連結電極(CE1)は、第1サブ電極1141と同じ層。例えば、平坦化層113の上面に配置することができ、第1バンク1151によって部分的に覆うことができる。第1バンク1151で覆われない第1連結電極(CE1)の他側は、第2連結電極(CE2)の下面(または第2連結電極(CE2)の一側)に接触することができる。第3サブ画素(SP3)に具備される第1連結電極(CE1)の一側は、平坦化層113と保護層111cを貫通して形成されたコンタクトホールを介して、薄膜トランジスタ112のソース電極112cまたは、ドレイン電極112dに連結することができる。
【0117】
第2連結電極(CE2)は、第2サブ電極1142と同じ層、例えば、第1バンク1151の上面に配置することができ、第3バンク1153によって部分的に覆うことができる。第2バンク1152で覆われない第2連結電極(CE2)の他側は、第3サブ電極1143の下面に接触することができる。したがって、第3サブ電極1143は、第3サブ画素(SP3)に具備された第1連結電極(CE1)と第2連結電極(CE2)に電気的に連結することにより、薄膜トランジスタ112から印加される駆動信号および/または駆動電源の伝達を受けることができる。
【0118】
したがって、前記第1サブ画素(SP1)の第1電極(1141)の上面が、前記基板(110)の上面から第1距離であり、前記第2サブ画素(SP2)の第1電極(1142)の上面は、前記基板(110)の上面から第2距離であり、前記第3サブ画素(SP3)の第1電極(1143)の上面は、前記基板(110)の上面から第3距離であり、前記第3距離は、前記第2距離よりも大きく、前記第2距離は、前記第1距離よりもさらに大きくてもよい。結果的に、本明細書の第3実施例に係るディスプレイ装置100は、第1カラーフィルタ131、第2カラーフィルタ132、及び第3カラーフィルタ133が階段状構造で具備されることにより、光経路変更層150に隣接する第2カラーフィルタ132の側面132bだけでなく、光経路変更層150に隣接する第3カラーフィルタ133の側面133bでも、光経路を第2基板190に向かう前面側に変更することができるので、互いに異なる色の例として、緑色光と青色光のそれぞれの光効率を向上させることができる。
【0119】
図6は、本明細書の第4実施例による表示装置の概略的な断面図である。
【0120】
図6を参照すると、本明細書の第4実施例によるディスプレイ装置100は、複数のサブ画素のそれぞれに配置されたカラーフィルタ130の下面が平坦に具備されることを除いて、上述した、
図1の表示装置と同じである。したがって、同一の構成には同一の符号を付与し、以下では異なる構成についてのみ説明する。
【0121】
上述した
図1による表示装置の場合、複数のサブ画素別に同じ厚さを有する封止層118のプロファイルに沿ってカラーフィルタ130が形成されるので、各サブ画素に配置されるカラーフィルタ130の下面は、封止層118のプロファイルと同じ形態で具備される。
【0122】
それに対して、
図6に係る表示装置の場合には、第1カラーフィルタ131、第2カラーフィルタ132、及び第3カラーフィルタ133のそれぞれの下面が平坦に具備される。これは、第1サブ画素(SP1)に具備された封止層118、第2サブ画素(SP2)に具備された封止層118、及び第3サブ画素(SP3)に具備された封止層118の各々の上面を、マスクを用いたフォト工程とエッチング工程により平坦にパターンした後、各サブ画素に該当する色のカラーフィルタを同じ厚さに形成することにより具備することができる。これにより、第1サブ画素(SP1)の封止層118と接触した第1カラーフィルタ131の下面、第2サブ画素(SP2)の封止層118と接触した第2カラーフィルタ132の下面、および第3サブ画素(SP3)の封止層118と接触した第3カラーフィルタ133の下面のそれぞれは、平坦に具備することができる。
【0123】
第1カラーフィルタ131の下面、第2カラーフィルタ132の下面、及び第3カラーフィルタ133の下面のそれぞれが平坦に具備されることにより、各サブ画素においてバンク115に重畳する封止層118の厚さは、バンク115に重畳しない封止層118の厚さよりも薄く具備することができる。例えば、第1サブ画素(SP1)において封止層118は、第2サブ画素(SP2)間の境界部分にあるバンク115に重畳する第1領域118aと、バンク115に非重複する第2領域118bを含むことができる。
図6に示すように、各第1カラーフィルタ131の下面が平坦化されることで、封止層118の第1領域118aの厚さ(ET1)は、第2領域118bの厚さ(ET2)よりも薄く具備することができる。
【0124】
しかし、封止層118の第1領域118aと第2方向(または第1基板110の厚さ方向)に重畳する第1カラーフィルタ131の厚さ(CFT1)は、第2領域118bと第2方向に重畳する第1カラーフィルタ131の厚さ(CFT2)と同じであり得る。これは、第1サブ画素(SP1)に具備される封止層118の上面が平坦に具備されるので、その上に形成される第1カラーフィルタ131の厚さが第1サブ画素(SP1)全体に同じに具備され得るからである。したがって、本明細書の第4実施例に係るディスプレイ装置100は、発光するサブ画素(第1サブ画素(SP1))から発光しないサブ画素(第2サブ画素(SP2))に電流が漏洩して、バンク115上で漏れ電流による漏れ光(L3)が発生しても、バンクに重畳するカラーフィルタ130の厚さが厚く具備されるので、漏れ光(L3)を遮断することができたり、カラーフィルタ130を介して出射する光量を減少させたりすることができる。
【0125】
一例として、漏れ光(L3)は、バンク115のテーパ(TP)部分でも発生し得、有機発光層116(または有機発光層116の第1スタック1161)は、テーパ(TP)部分で厚さが薄くなるので、第1スタック1161の青色光よりも第2スタック1163の黄緑色光を主に発光させることができる。このような黄緑色の漏れ光(L3)は、有機発光層116の薄い厚さによる抵抗によって発光する光の強度が大きくないため、バンク上で厚く具備された赤色カラーフィルタを通過できずに消滅または通過しても弱く放出され得る。
【0126】
他の例として、有機発光層116のスタック構造において、第2スタック1163が青色光を発光する発光層を含む場合、青色の漏れ光(L3)は、赤色カラーフィルタを通過できないので、遮断することができる。
【0127】
結果的に、本明細書の第4実施例に係るディスプレイ装置100は、複数のサブ画素それぞれに配置されたカラーフィルタ130の下面が平坦に具備されることにより、バンク115に重畳するカラーフィルタ130、すなわち、非発光領域に重畳するカラーフィルタ130の厚さは、他の実施例の非発光領域に重畳するカラーフィルタ130の厚さより厚く具備することができる。これにより、本明細書の第4実施例に係るディスプレイ装置100は、非発光領域で厚く具備されたカラーフィルタが、非発光領域で発光する他の色の漏れ光(L3)を遮断することができるので、発光するサブ画素の色純度を向上させることができる。また、本明細書の第4実施例に係るディスプレイ装置100は、非発光領域に厚く具備されたカラーフィルタが、非発光領域で発光する同色の漏れ光(L3)が非発光領域から放出される光量を減少させることにより、隣接するサブ画素との混色の発生を防止することができる。
【0128】
図7は、本明細書の一実施例による表示装置の他の例を示す概略的な断面図である。
【0129】
図7を参照すると、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100において、上部層170は、光経路変更層150と同じ屈折率を有するように具備することができる。同じ屈折率を有するということは、同じ物質で形成されることを意味するか、または他の物質であっても屈折率だけ同じものを含む概念であり得る。例えば、上部層170と光経路変更層150は、エアで具備されるので、同じ屈折率を有することができる。
図7では、上部層170と光経路変更層150が同じ屈折率を有することを表すために、ハッチングで示しているが、上部層170と光経路変更層150がエアの場合にハッチングは削除することができる。
図7に示すように、上部層170と光経路変更層150が同じ屈折率を有するエアで形成されることにより、エアは複数のカラーフィルタのそれぞれの上面、および突出したカラーフィルタの側面に接触することができる。この場合、突出したカラーフィルタの側面だけでなく、カラーフィルタの上面でも光経路を変更することができる。
【0130】
上部層170がエアで具備されることで、上部層170上にある対向基板すなわち、第2基板190は、接着層180によって第1基板110(または封止層118)に合着することができる。したがって、
図7に示すように、接着層180は、エアで具備された上部層170を包む構造で具備することができる。この場合、接着層180は、光経路変更層150も包むように具備することができる。別の表現では、 前記第1および前記第3カラーフィルタ(131、133)上にそれぞれ配置された前記第1および前記第3光路変更層(150、150)が、空気層を含み、前記空気層は、前記第2カラーフィルタ(132)の上面(132a)と前記画素を覆うカバー基板(190)の間に存在する可能性があります。
【0131】
一方、上部層170は、光経路変更層150よりも小さい(または低い)屈折率を有するように具備することができる。例えば、光経路変更層150がカラーフィルタ130より小さくて、1より大きい屈折率を有する物質で形成され、上部層170をエアで形成することもできる。このような場合でも、突出したカラーフィルタ130の側面と光経路変更層150が隣接する境界面で、光経路を変更することができるので、前面の光効率を向上させることができる。そして、カラーフィルタ130の上面とエアである上部層170の間の境界面でも光経路を変更することができる。
【0132】
前記では、上部層170が1つの物質からなることを例に説明したが、カラーフィルタ130上に配置される上部層170を部分的に異なる物質で具備することにより、前面の光効率をさらに向上させることができる。例えば、複数のサブ画素間の境界部分(またはバンク115)に重畳して配置される上部層170の物質を、サブ画素に重畳して配置される上部層170の物質よりも低い屈折率を有する物質で具備して、上部層170をなす物質の間でも、サブ画素の中心部分に光経路が変更されるようにして、前面の光効率を向上させることができる。
【0133】
結果的に、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、カラーフィルタ130に隣接する光経路変更層150および/または上部層170の屈折率が、カラーフィルタ130の屈折率より低く具備することで、隣接するサブ画素の方に出射される側光の光経路を変更して、前面光の効率を高めることができる。そして、本明細書の一実施例によるディスプレイ装置100は、複数のカラーフィルタの中の1つ以上のカラーフィルタを第2基板190側にさらに突出させる構造で具備することにより、突出したカラーフィルタの側面と光経路変更層150の境界面においても、側光の光経路を第1基板110から第2基板190に向かう前面方向に変更させることができ、前面光の効率を最大にすることができる。また、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置100は、複数のカラーフィルタが階段状構造で具備されることで、互いに異なるサブ画素から出射される側光(L1)を前面光(L2)に転換することができ、互いに異なる色の光効率を向上させることができる。
【0134】
以上、添付の図を参照して本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想から逸脱しない範囲内で様々に変形実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するものではなく説明するためのものであり、そのような実施例によって本明細書の技術思想の範囲を限定するものではない。したがって、前記で説明した実施例はすべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。本明細書の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0135】
100:ディスプレイ装置
110:第1基板
P:画素
111:回路素子層
112:薄膜トランジスタ
113:平坦化層
114:第1電極
115:バンク
116:有機発光層
117:第2電極
118:封止層
130:カラーフィルタ
131:第1カラーフィルタ
132:第2カラーフィルタ
133:第3カラーフィルタ
150:光経路変更層
170:上部層
180:接着層
190:第2基板
CE:連結電極