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特許7561857装着型可視化装置のためのインターフェイス装置、システム、及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】装着型可視化装置のためのインターフェイス装置、システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20240927BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N5/64 511A
G06F1/16 312F
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022541953
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2020013174
(87)【国際公開番号】W WO2021141604
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2023-01-10
(31)【優先権主張番号】16/738,917
(32)【優先日】2020-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】グッドナー ダグラス エヴァン
(72)【発明者】
【氏名】チャン クリストファー ワイ イン
(72)【発明者】
【氏名】ライジ アンドリュー ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ヒル グレゴリー アディソン ジュニア
【審査官】鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/143421(WO,A1)
【文献】特開2004-029768(JP,A)
【文献】特開平09-159965(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0316773(US,A1)
【文献】国際公開第2019/135878(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0028697(US,A1)
【文献】特開2019-033426(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/64
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着型可視化装置のためのインターフェイス装置であって、該インターフェイス装置は、
前記インターフェイス装置を頭部に固定するために、ユーザの前記頭部に結合するように構成されたヘッドストラップ組立品と、
前記ヘッドストラップ組立品に結合され、前記装着型可視化装置のハウジングに直接結合するように構成された、インターフェイスフレームと、
前記ヘッドストラップ組立品に結合されたマスクであって、前記マスクは、内表面であって、前記内表面の第1の側方及び前記内表面の第2の側方の間で前記内表面を横切って交互に配置された複数の谷及び複数の山を有する、内表面を備え、前記インターフェイス装置が前記ユーザの前記頭部の装着構成において、前記マスクが前記インターフェイス装置の重量の少なくとも一部を支えるように、前記表面の前記複数の谷が前記ユーザの前記頭部に載るように構成され、前記インターフェイス装置が装着構成において、前記複数の山が前記内表面及び前記ユーザの前記頭部の間に延びる1以上の流体チャンネルを形成するように、前記表面の前記複数の山が前記ユーザの前記頭部に載らないように構成された、マスクと、
前記インターフェイスフレームに支持された1以上の磁石であって、前記1以上の磁石は、前記インターフェイスフレームが前記装着型可視化装置の前記ハウジングに取り外し可能に直接結合することを可能にする、1以上の磁石と、
を備える、インターフェイス装置。
【請求項2】
前記ヘッドストラップ組立品は、前方ストラップを含む第1ヘッドストラップ部分を備え、前記マスクは前記前方ストラップに結合される、請求項1に記載のインターフェイス装置。
【請求項3】
前記ヘッドストラップ組立品は、第2ヘッドストラップ部分を備え、
前記第2ヘッドストラップ部分は、
後方ストラップと、
前記後方ストラップに移動可能に結合され、前記前方ストラップに結合された1以上の調整ストラップと、
前記後方ストラップ及び前記1以上の調整ストラップに結合された調整組立品であって、前記1以上の調整ストラップを前記後方ストラップに沿って移動させて、前記ヘッドストラップ組立品の円周方向の寸法を調整するように構成された、調整組立品と、
を備える、
請求項2に記載のインターフェイス装置。
【請求項4】
前記1以上の調整ストラップの各調整ストラップは、そこに形成された細長い溝を含み、前記後方ストラップは、そこから延びる1以上の可撓性保護フラップを備え、前記1以上の可撓性保護フラップは、前記1以上の調整ストラップに沿って延び、前記1以上の調整ストラップの各調整ストラップの前記細長い溝の少なくとも一部を覆うように構成される、請求項3に記載のインターフェイス装置。
【請求項5】
前記第1のヘッドストラップ部分が前記第2のヘッドストラップ部分に対して1以上の枢動つまみの軸を中心に回転するように、前記第1のヘッドストラップ部分を前記第2のヘッドストラップ部分に枢動可能に結合する前記1以上の枢動つまみを備える、請求項3に記載のインターフェイス装置。
【請求項6】
前記インターフェイスフレームに取り外し可能に結合される庇を備える、請求項1に記載のインターフェイス装置。
【請求項7】
前記1以上の磁石は、前記インターフェイスフレームの中央部分に配置された一次磁石と、前記インターフェイスフレームの側方端部分に配置された複数の二次磁石とを備える、請求項1に記載のインターフェイス装置。
【請求項8】
前記1以上の磁石及び前記複数の二次磁石は、前記装着型可視化装置の前記ハウジング上の1以上の追加の磁石に磁気的に結合して、前記装着型可視化装置を前記インターフェイス装置上に係合構成で保持するように構成される、請求項7に記載のインターフェイス装置。
【請求項9】
前記インターフェイスフレームから延び、前記装着型可視化装置の1以上の支持溝と係合して、前記インターフェイスフレーム上で前記装着型可視化装置を支持するように構成される1以上の支持リブを備える、請求項1に記載のインターフェイス装置。
【請求項10】
前記1以上の磁石は、前記インターフェイスフレームの窪み内に気密封入される、請求項1に記載のインターフェイス装置。
【請求項11】
前記インターフェイス装置の前記装着構成において、前記表面の前記複数の谷は、前記ユーザの額、前記ユーザの頭皮、又はその両方に載るように構成される、請求項1に記載のインターフェイス装置。
【請求項12】
前記インターフェイスフレームが、前記装着型可視化装置の前記ハウジングに直接結合して、仮想画像を表示するように構成され、前記ハウジングが結合された前記インターフェイス装置が装着構成にあるときに、前記装着型可視化装置の前記ハウジングから延びて、前記ユーザの両目の視線を覆うディスプレイを配置するように構成される、請求項1に記載のインターフェイス装置。
【請求項13】
拡張現実、仮想現実、及び/又は複合現実(AR/VR)システムであって、
インターフェイス装置であって、
ユーザの頭部に結合するように構成されたヘッドストラップ組立品と、
1以上の磁石を備えるインターフェイスフレームと、
前記ヘッドストラップ組立品に結合されたマスクであって、前記マスクは、内表面であって、前記内表面の第1の側方面及び前記内表面の第2の側方面の間で前記内表面を横切って交互に配置された複数の谷及び複数の山を有する、内表面を備え、前記インターフェイス装置が前記ユーザの前記頭部の装着構成において、前記マスクが前記インターフェイス装置の重量の少なくとも一部を支えるように、前記内表面の前記複数の谷が前記ユーザの前記頭部に載るように構成され、前記インターフェイス装置が装着構成において、前記複数の山が前記内表面及び前記ユーザの前記頭部の間に延びる1以上の流体チャンネルを形成するように、前記内表面の前記複数の山が前記ユーザの前記頭部に載らないように構成された、マスクと、
を備える、インターフェイス装置と、
装着型可視化装置であって、
前記インターフェイスフレームに取り外し可能に結合するように構成されたハウジングと、
前記ハウジングから延び、仮想画像を表示するように構成されたディスプレイであって、前記ディスプレイは、前記ユーザが前記仮想画像を見ることができるように、前記インターフェイスフレームに前記装着型可視化装置が係合構成において、前記ユーザの両目の視線を覆うように構成される、ディスプレイと、
前記ハウジングに結合され、前記ハウジングを前記インターフェイスフレームに取り外し可能に結合して、前記装着型可視化装置が非係合構成と前記係合構成との間で移行するように構成された1以上の追加の磁石であって、前記1以上の磁石が前記1以上の追加の磁石に結合して前記インターフェイス装置上の前記装着型可視化装置を前記係合構成に保持する、磁石を含む、1以上の追加の磁石と、
を備える、装着型可視化装置と、
を備える、拡張現実、仮想現実、及び/又は複合現実(AR/VR)システム。
【請求項14】
前記インターフェイスフレームは本体部分を備え、1以上の支持リブが前記本体部分から延び、1以上の支持溝が前記装着型可視化装置の前記ハウジング内に形成され、前記1以上の支持溝が、前記1以上の支持リブと係合して、前記1以上の追加の磁石の方へ案内して、前記非係合構成から前記係合構成への移行を容易にするように、前記1以上の支持リブに沿って移動させるよう構成される、請求項13に記載のAR/VRシステム。
【請求項15】
前記ヘッドストラップ組立品は、1以上のつまみを介して互いに枢動可能に結合される第1のヘッドストラップ部分及び第2のヘッドストラップ部分を備え、前記1以上のつまみは、前記第1のヘッドストラップ部分を前記第2のヘッドストラップ部分に対して1以上の個別の角度配向に保持するように構成され、前記インターフェイス装置は、前記第2のヘッドストラップ部分に結合された調整組立品を備え、前記第1のヘッドストラップ部分及び前記第2のヘッドストラップ部分は、前記ヘッドストラップ組立品の内周を集合的に形成し、前記調整組立品の作動は前記内周の寸法を調整する、請求項13に記載のAR/VRシステム。
【請求項16】
前記インターフェイス装置は、前記インターフェイスフレームに取り外し可能に結合された庇を備える、請求項13に記載のAR/VRシステム。
【請求項17】
前記インターフェイスフレームは、それに結合された前記1以上の磁石を備える縁を備え、前記ハウジングは、それに結合された前記1以上の追加の磁石を有するパネルを備え、前記パネルは、前記装着型可視化装置の前記非係合構成から前記係合構成への移行を可能にし、前記1以上の磁石の前記1以上の追加の磁石との位置合わせをもたらすように前記縁に沿って移動するように構成される、請求項13に記載のAR/VRシステム。
【請求項18】
拡張現実、仮想現実、及び/又は複合現実(AR/VR)システムであって、
インターフェイス装置であって、
ユーザの頭部に結合するように構成された、ヘッドストラップ組立品と、
前記ヘッドストラップ組立品に結合されたマスクであって、前記マスクは、表面であって、前記表面の第1の側方から第2の側方まで延び、前記表面及び前記ユーザの前記頭部によって画定される複数の流体チャンネルを形成する複数の谷及び複数の山を有する表面を備え、前記インターフェイス装置が前記ユーザの前記頭部の装着構成において、前記マスクが前記インターフェイス装置の重量の少なくとも一部を支えるように、前記内表面の前記複数の谷が前記ユーザの前記頭部に載るように構成され、前記インターフェイス装置が装着構成において、前記複数の山が前記内表面及び前記ユーザの前記頭部によって画定される前記複数の流体チャンネルを形成するように、前記内表面の前記複数の山が前記ユーザの前記頭部に載らないように構成された、マスクと、
前記ヘッドストラップ組立品に結合され、1以上の磁石を備えるインターフェイスフレームと、
を備える、インターフェイス装置と、
装着型可視化装置であって、
前記インターフェイスフレームに取り外し可能に結合するように構成されたハウジングと、
前記ハウジングから延び、仮想画像を表示するように構成されたディスプレイであって、前記ディスプレイは、前記インターフェイスフレームに前記装着型可視化装置が係合構成において、前記ユーザの両目の視線を覆って、前記ユーザが前記仮想画像を見ることができるように構成された、ディスプレイと、
前記ハウジングに結合され、前記1以上の磁石に磁気的に結合して、前記インターフェイス装置と前記装着型可視化装置とを互いに結合し、前記装着型可視化装置を前記インターフェイス装置上に前記係合構成で保持するように構成された、1以上の追加の磁石と、
を備える、装着型可視化装置と、
を備える、拡張現実、仮想現実、及び/又は複合現実(AR/VR)システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本節は、以下に説明及び/又は特許請求される本技術の様々な態様に関連し得る技術の様々な態様を読者に紹介することを意図している。この議論は、本開示の様々な態様のより良い理解を容易にするために、読者に背景情報を提供するのに役立つと考えられる。したがって、これらの記述は、この観点から読まれるべきであり、従来技術の容認としてではないことを理解されたい。
【0002】
遊園地及び/又はテーマパークは、ゲストに楽しみを提供するのに有用な様々な娯楽アトラクション、レストラン、及び乗り物を含むことができる。遊園地のエリアは、特定の聴衆を特に対象とする異なるテーマを有することがある。例えば、特定のエリアは、従来から子供が関心を持つようなテーマを含み、一方で他のエリアは、従来からより大人な聴衆が関心を持つようなテーマを含むことができる。一般に、テーマを有するこのようなエリアは、アトラクション又はテーマ型アトラクションと呼ばれることがある。テーマを仮想特徴で強化するなどして、そのようなアトラクションのゲストの没入体験を強化することが望ましい場合があることが認識されている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に開示される特定の実施形態の概要を以下に記載する。これらの態様は、単に読者にこれらの特定の実施形態の簡単な概要を提供するために提示されており、これらの態様は、本開示の範囲を制限することを意図していないことを理解されたい。実際、本開示は、以下に記載されていない可能性のある様々な態様を包含し得る。
【0004】
一実施形態では、装着型可視化装置のためのインターフェイス装置は、インターフェイス装置を頭部に固定するためにユーザの頭部に結合させるように構成されたヘッドストラップ組立品を含む。インターフェイス装置はまた、ヘッドストラップ組立品に結合されたインターフェイスフレームと、インターフェイスフレーム上に支持された磁石とを含む。磁石により、インターフェイス装置を装着型可視化装置に取り外し可能に結合することができる。
【0005】
一実施形態では、拡張現実、仮想現実、及び/又は複合現実(AR/VR)システムは、ユーザの頭部に結合するように構成されたヘッドストラップ組立品と、第1の複数の磁石を有するインターフェイスフレームとを有する、インターフェイス装置を含む。AR/VRシステムはまた、第2の複数の磁石を有し、インターフェイスフレームに取り外し可能に結合して、係合構成と非係合構成との間を移行するように構成された装着型可視化装置を含む。第1の複数の磁石は、第2の複数の磁石に磁気的に結合して、係合構成においてインターフェイス装置上に装着型可視化装置を保持する。
【0006】
一実施形態では、装着型可視化システムは、周辺部分及び周辺部分の間に延びる縁を含むインターフェイスフレームを有するインターフェイス装置を含む。第1の複数の磁石は、縁に隣接して配置され、第2の複数の磁石は、周辺部分に隣接して配置される。装着型可視化システムは、追加の周辺部分を有するハウジングと、追加の周辺部分の間に延びるパネルとを含む装着型可視化装置を含む。第3の複数の磁石は、パネルに隣接して配置され、第4の複数の磁石は、追加の周辺部分に隣接して配置される。第1の複数の磁石は、第3の複数の磁石に磁気的に結合するように構成され、第2の複数の磁石は、第4の複数の磁石に磁気的に結合して、装着型可視化装置をインターフェイス装置に結合するように構成される。
【0007】
本開示の様々な態様に関連して、上述した特徴の様々な改良を実施することができる。これらの様々な態様に、さらなる特徴もまた組み込むことができる。これらの改良された特徴及び追加の特徴は、個別に又は任意の組み合わせで存在することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むとよりよく理解されるであろう。
【0009】
図1】本実施形態による、係合構成における、拡張現実、仮想現実、及び/又は複合現実システム(AR/VRシステム)の装着型可視化装置及びインターフェイス装置の斜視図である。
図2】本実施形態による、非係合構成における、図1の装着型可視化装置及びインターフェイス装置の斜視図である。
図3】本実施形態による、図1のインターフェイス装置の分解図である。
図4】本実施形態による、図1のインターフェイス装置で使用され得るインターフェイスフレームの一部の分解図である。
図5】本実施形態による、図4のインターフェイスフレームの部分分解図である。
図6】本実施形態による、図1のインターフェイス装置で使用され得る庇組立品の斜視図である。
図7】本実施形態による、図1のインターフェイス装置で使用され得る第1のヘッドストラップ部分の分解図である。
図8】本実施形態による、図1のインターフェイス装置で使用され得る第2のヘッドストラップ部分の部分的な分解図である。
図9】本実施形態による、図1のインターフェイス装置で使用され得るヘッドストラップ組立品の部分的な分解図である。
図10】本実施形態による、図1のインターフェイス装置の部分的な分解図である。
図11】本実施形態による、図1のインターフェイス装置の背面図である。
図12】本実施形態による、図1のインターフェイス装置の上面図である。
図13】本実施形態による、図1の装着型可視化装置の背面図である。
図14】本実施形態による、非係合構成における、AR/VRシステムのインターフェイス装置及び装着型可視化装置の斜視図である。
図15】本実施形態による、AR/VRシステムのインターフェイス装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1以上の特定の実施形態を以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するために、実際の実装のすべての特徴が本明細書に記載されているわけではない。任意のエンジニアリング又は設計プロジェクトにおけるように、任意のそのような実際の実装の開発において、システム関連及びビジネス関連の制約への準拠など、開発者の特定の目標を達成するために、多数の実装固有の決定を行わなければならず、それは実装ごとに異なる場合があることを理解されたい。さらに、そのような開発努力は複雑で時間がかかるかもしれないが、それにもかかわらず、本開示の利益を有する通常の技術者にとって、設計、製作、及び製造の日常的な作業であることを理解されたい。
【0011】
本開示の様々な実施形態の要素を紹介する際に、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、1つ以上の要素が存在することを意味することを意図している。用語「備える(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」は、包括的であることを意図しており、列挙された要素以外の追加の要素が存在する可能性があることを意味する。さらに、本開示の「一実施形態」又は「ある実施形態」への言及は、列挙された特徴も組み込んだ追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していないことを理解されたい。
【0012】
遊園地は、ゲストにAR/VR体験(例えば、AR体験、VR体験、又はその両方)を提供することによって、遊園地のアトラクションのゲスト体験を強化するように構成された拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、及び/又は複合現実(ARとVRの組み合わせ)システム(AR/VRシステム)を含むことができる。実際、特定のハードウェア構成、ソフトウェア構成(例えば、アルゴリズム構造、及び/又はモデル化された応答)、並びに特定のアトラクションの特徴の組み合わせを利用して、カスタマイズ可能な、個人化された、及び/又は対話型のAR/VR体験をゲストに提供することができる。
【0013】
例えば、AR/VRシステムは、ヘッドマウントディスプレイ(例えば、電子ゴーグル又はディスプレイ、眼鏡)等の装着可能な可視化装置を含むことができ、これを、ゲストは装着することができ、ゲストがAR/VRシーンを見ることができるように構成することができる。特に、遊園地の現実世界の環境における特徴を仮想的に重ねることによって、遊園地の乗り物における異なる体験を提供するために調整可能な仮想環境を提供することによって、装着型可視化装置をゲストの体験を強化するために利用することができる。残念ながら、開示された実施形態がなければ、装着型可視化装置をゲストの頭部に(例えば、遊園地の乗り物のサイクルの間等)快適かつ安全に取り付けることは困難であり、かつ/又は時間がかかる場合がある。さらに、開示された実施形態がなければ、装着型可視化装置の特定の構成要素の清掃及び/又は保守の実行が面倒になる場合がある。
【0014】
したがって、本開示の実施形態は、ゲストの頭部への装着型可視化装置の迅速かつ快適な固定を可能にする、本明細書ではインターフェイス装置とも呼ばれる、ゲストインターフェイス装置に向けられている。ゲストインターフェイス装置はまた、ゲストによる装着型可視化装置の使用による装着型可視化装置上の汚染物質の蓄積の可能性を軽減することができる。例えば、ゲストインターフェイス装置は、ゲストの頭部に取り外し可能に結合するように構成されたヘッドストラップ組立品を含むことができる。ヘッドストラップ組立品の寸法(例えば、内周寸法)は、多種多様なゲストの髪型及び/又は頭部の寸法/形状に対応するように調整可能とすることができる。この目的のために、ヘッドストラップ組立品は、ゲストインターフェイス装置を様々な年齢層及び/又は人口層のゲストに結合することを容易にすることができる。ゲストインターフェイス装置は、装着型可視化装置への、及び装着型可視化装置からの、ゲストインターフェイス装置の結合及び分離を容易にするために、装着型可視化装置のそれぞれの嵌合機構と係合するように構成された嵌合機構を含む。このように、ゲストは、(例えば、ゲストインターフェイス装置を装着している間)、装着型可視化装置の嵌合機構を、ゲストインターフェイス装置の嵌合機構とそれぞれ係合又は非係合することによって、装着型可視化装置をゲストインターフェイス装置から迅速に結合又は分離させることができる。この態様において、ゲストインターフェイス装置は、ゲストの頭部と装着型可視化装置(例えば、装着型可視化装置のハウジング)の間の直接的な物理的接触なしに、ゲストインターフェイス装置に対する装着型可視化装置の迅速な着脱を実質的に容易にすることができる。いくつかの実施形態では、ゲストインターフェイス装置は、したがって、装着型可視化装置上の汚染物質(例えば、皮膚、毛)の蓄積を遮断する(例えば、低減又は実質的に排除)することができる。ゲストは、(例えば、遊園地の乗り物を降りるときなど)装着型可視化装置をゲストインターフェイス装置から取り外した後、及びゲストインターフェイス装置をゲストの頭部から取り外した後、好適な場所(例えば、回収箱)にゲストインターフェイス装置を廃棄することができる。このように、ゲストインターフェイス装置は、遊園地の別のゲストに提供される前に、清掃作業を受けることができる。
【0015】
上記を念頭に置いて、図1は、ユーザ(例えば、ゲスト、遊園地の従業員、乗り物の乗客)がAR/VRシーンを体験する(例えば、見る、対話する)ことができるように構成されたAR/VRシステム10(例えば、装着型可視化システム)の実施形態の斜視図である。AR/VRシステム10は、装着型可視化装置12(例えば、ヘッドマウントディスプレイ)と、以下に詳細に説明するように、AR/VRシステム10の使用を容易にするために、互いに取り外し可能に結合可能なゲストインターフェイス装置14と、を含んでいる。
【0016】
図示の実施形態では、装着型可視化装置12は、装着型可視化装置12のハウジング18に結合された電子眼鏡16(例えば、AR/VR眼鏡、ゴーグル)を含む。電子眼鏡16は、特定の仮想特徴を重畳することができる1以上のディスプレイ20(例えば、透明、半透明、不透明)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ20は、仮想特徴24が現実世界環境22に統合されているとユーザが知覚するように、特定の仮想特徴24(例えば、AR特徴)がディスプレイ20上に重畳された状態で、ディスプレイ20を通して現実世界環境22(例えば、アトラクション内の物理構造)を見ることができるようにし得る。すなわち、電子眼鏡16は、ユーザの視線に仮想特徴24を重畳させることによって、ユーザの視界を少なくとも部分的に制御することができる。この目的のために、装着型可視化装置12は、ディスプレイ20を通してユーザが見ることができる物理的な現実世界環境22に重畳された特定の仮想特徴24を有する非現実環境26(例えば、ゲーム環境)を、ユーザが可視化し知覚することを可能にし得る。非限定的な例として、ディスプレイ20は、透明(例えば、透けて見える)発光ダイオード(LED)ディスプレイ、又は透明(例えば、透けて見える)有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを含むことができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、装着型可視化装置12は、ユーザの視界を完全に制御することができる(例えば、不透明な視界面を使用して)。すなわち、ディスプレイ20は、仮想特徴24(例えば、VR特徴)をユーザに表示するように構成された不透明又は非透過のディスプレイを含むことができる。このように、ユーザにより可視化可能な非現実環境26は、例えば、1以上の仮想特徴24と電子的に合成された物理的な現実世界環境22の現実世界の映像を含む実時間映像であることができる。したがって、装着型可視化装置12を装着する際に、ユーザは、非現実環境26によって完全に包含されると感じることができ、非現実環境26を、特定の仮想特徴24を含む現実世界環境22であると認識することができる。いくつかの実施形態では、装着型可視化装置12は、特定の仮想特徴24がユーザによって可視可能な現実世界の物体上に重畳されるように、ユーザの片目又は両目に光を投射するように構成された光投射機構のような特徴を含むことができる。このような装着型可視化装置12は、網膜ディスプレイを含むと考えることができる。
【0018】
このように、非現実環境26は、AR体験、VR体験、複合現実体験、コンピュータ媒介現実体験、それらの組み合わせ、又は他の類似の非現実環境を含むことができることを理解されたい。さらに、装着型可視化装置12を、非現実環境26を生成するために、単独で、又は他の機能と組み合わせて使用することができることを理解されたい。実際、後述するように、ユーザは、遊園地の乗り物の乗車中、又はゲーム中、遊園地の特定のエリア又はアトラクション全体、遊園地に関連するホテルへの乗車中、ホテルなど、別の時間中に、装着型可視化装置12を装着することができる。いくつかの実施形態では、遊園地の環境で実施される場合に、装着型可視化装置12を、構造物からの装着型可視化装置12の分離を阻止するために構造物(例えば、遊園地の乗り物)に(例えば、ケーブル28を介して連結して)物理的に結合させることができ、及び/又は装着型可視化装置12の操作(例えば、仮想特徴24の表示)を容易にするために、コンピュータシステムに(例えば、ケーブル28を介して)電子的に結合させることができる。
【0019】
以下で詳述するように、装着型可視化装置12は、装着型可視化装置12がゲストインターフェイス装置14に結合している係合構成30と、装着型可視化装置12がゲストインターフェイス装置14から分離している非係合又は分離構成32(例えば、図2を参照)との間を素早く移行することができるように、ゲストインターフェイス装置14に取り外し可能に結合可能(例えば、工具不要で結合可能、ボルトのようなネジ付き留め具不要で結合可能、装着型可視化装置12又はゲストインターフェイス装置14の構成要素を壊すことなく分離可能)である。ゲストインターフェイス装置14は、ユーザの頭部に取り付けられるように構成され、したがって、ユーザが、様々なアトラクションを通して、又は特定の遊園地環境を横断している間、装着型可視化装置12を快適に装着することができる。例えば、ゲストインターフェイス装置14は、ユーザの頭部の周囲を覆うように構成され、及びユーザの頭部を締め付ける(例えば、収縮させる)ように構成された、ヘッドストラップ組立品36を含むことができる。このようにして、ヘッドストラップ組立品36は、ゲストインターフェイス装置14をユーザの頭部に取り付けることを容易にし、ゲストインターフェイス装置14を利用して、装着型可視化装置12をユーザに保持することができる(例えば、装着型可視化装置12が係合構成30にあるとき)。後述するように、ゲストインターフェイス装置14により、ユーザがゲストインターフェイス装置14から装着型可視化装置12を結合及び分離することが可能になる(例えば、ユーザの頭部からゲストインターフェイス装置14を分離することなく)。
【0020】
ゲストインターフェイス装置14をより良く説明し、以下の議論を容易にするために、図3は、ゲストインターフェイス装置14の一実施形態の分解斜視図である。図3を参照した以下の説明は、図4~15を参照して以下でさらに詳細に説明されるゲストインターフェイス装置14の様々な部品及び組立部品を簡単に紹介することを意図していることに留意されたい。図3の図示された実施形態に示されるように、ゲストインターフェイス装置14は、後述するように、装着型可視化装置12をゲストインターフェイス装置14に取り外し可能に結合することを容易にするために、装着型可視化装置12と係合するように構成されたインターフェイスフレーム40を含む。庇42を、インターフェイスフレーム40に結合することができる。庇42は、任意の好適な形状又はプロファイル(例えば、帽子、ヘルメット、サン庇)を含むことができる。特定の実施形態では、AR/VRシステム10が実装される遊園地のアトラクションのテーマ(例えば、宇宙のテーマ、ジャングルのテーマ)に合わせて、庇42をテーマ化(例えば、着色、装飾、又はその他の変更)することができる。
【0021】
ヘッドストラップ組立品36は、前方ストラップ44と、後方ストラップ46と、一対の調整ストラップ48と、調整組立品50とを含む。ヘッドストラップ組立品36は、ユーザのそれぞれの頭部へのゲストインターフェイス装置14の結合を容易にするために、様々なユーザの頭部パラメータ(例えば、頭部寸法、頭部形状、髪型)に対応するように調整可能である。いくつかの実施形態では、ヘッドストラップ組立品36は、ゲストの頭部へのゲストインターフェイス装置14の位置合わせ及び/又は固定を容易にするために、ゲストの頭部の額に接触するように構成されたマスク52を含む。ヘッドストラップ組立品36は、インターフェイスフレーム40のそれぞれの第2の取付け特徴部56と係合するように構成された1以上の第1の取付け特徴部54を含む。このように、第1及び第2の取付け特徴部54、56の係合は、ヘッドストラップ組立品36をインターフェイスフレーム40に結合することを可能にする。
【0022】
図4は、インターフェイスフレーム40の一部の実施形態の分解図である。インターフェイスフレーム40は、第1の周辺端62(例えば、端部;側部)と、第1の周辺端62とは反対側の第2の周辺端64(例えば、端部;側部)と、第1及び第2の周辺端62、64の間に延びる縁66とを有する本体部分60を含む。いくつかの実施形態では、縁66は、本体部分60の内表面68に対して概ね直交又は交差して延びる表面を含むことができる。本体部分60は、例えば、射出成形工程、積層造形工程、又は他の好適な製造技術を介して、高分子材料から成形することができる。
【0023】
図示された実施形態では、本体部分60は、縁66内に形成される1以上の窪み70又は空洞を含む。窪み70の各々は、1以上の一次磁石72(例えば、ネオジム磁石)を収容するように構成される。いくつかの実施形態では、一次磁石72の各々の第1の極性(例えば、北)が第1の方向74に配向され、一次磁石72の各々の第2の極性(例えば、南)が第2の方向76に配向されるように、一次磁石72を配向することができる。特定の実施形態では、一次磁石72を窪み70内に封入するために、各々の蓋78を一次磁石72の上に配置することができる。特に、例えば、好適な接着剤又は超音波溶接工程を介して、蓋78を縁66に結合することができる。このようにして、配置構成82(例えば、図5を参照)において、蓋78は、窪み70内に一次磁石72を密閉して、汚染物質(例えば、水)が窪み70に入ること及び/又は窪み70内に留まることを実質的に防ぐことができる。蓋78は、本体部分60と同じ材料から成形することができ、異なる材料から成形することができる。いくつかの実施形態では、複数の一次磁石72を窪み70の各々内に配置することができる。複数の一次磁石72を窪み70の各々内に配置する場合、一次磁石によって発生し得る全体の磁力(例えば、引力)を増加させるために、これらの一次磁石72を直列に(例えば、互いに反対の極性を向けて)積層することができることを理解されたい。図4に図示された実施形態では3つの一次磁石72が示されているが、他の実施形態では、インターフェイスフレーム40は、任意の好適な数量の一次磁石72を含むことができることを理解されたい。後述するように、装着型可視化装置12をインターフェイスフレーム40に磁気的に結合することを容易にするために、一次磁石72は、装着型可視化装置12に含まれる対応する磁石及び/又は反応性材料と係合させることができる。
【0024】
図5は、インターフェイスフレーム40の一実施形態の部分分解図である。いくつかの実施形態では、本体部分60は、第1及び第2の周辺端62、64内に形成され、1以上の二次磁石86を収容するように構成された周辺空洞84を含む。特に、周辺空洞84内に形成された対応する収容チャンネル88内に、二次磁石86を配置することができる。いくつかの実施形態では、収容チャンネル88の各々内に、複数の二次磁石86を配置することができる。例えば、図示の実施形態では、収容チャンネル88の各々内に、2つの二次磁石86を配置するように構成される。しかし、他の実施形態では、収容チャンネル88内に任意の好適な数量の二次磁石86を配置することができる。収容チャンネル88各々内に複数の二次磁石86を配置する場合、これらの二次磁石86を、二次磁石86によって発生し得る全体の磁力(例えば、引力)を増加させるために、(例えば、反対の極性を互いに向けて)直列に積層することができることを理解されたい。後述するように、二次磁石86は、一次磁石72と協同して、装着型可視化装置12をインターフェイスフレーム40に磁気的に結合し易くすることができる。
【0025】
図示された実施形態では、インターフェイスフレーム40は、周辺空洞84内に二次磁石86を封入するために本体部分60に結合するように構成された、一対の蓋板90を含む。例えば、上述した蓋78と同様に、蓋板90は、本体部分60に結合されて(例えば、接着剤又は超音波溶接工程を介して)、対応する周辺空洞84内に二次磁石86を気密封止することができる。いくつかの実施形態では、周辺空洞84は、例えば、無線周波数識別(RFID)タグ又は他の好適な部品など、ゲストインターフェイス装置14の他の部品を収容するような寸法であり得ることを理解されたい。ゲストインターフェイス装置14で使用される場合、RFIDタグは、(例えば、遊園地の乗り物を通る間、及び/又は清掃工程中など)ゲストインターフェイス装置14の位置の追跡を容易にすることができ、及び/又は他の技術(例えば、ゲストインターフェイス装置14の位置に基づいて仮想特徴を表示すること)を容易にすることができる。このように、蓋板90は、周辺空洞84内にそのような部品を気密封止することを容易にすることができる。
【0026】
他の実施形態では、一次磁石72及び/又は二次磁石86を、インターフェイスフレーム40の任意の他の好適な部品又は部分と結合することができ、及び/又は一体化することができることを理解されたい。非限定的な例として、1以上の一次磁石72を、縁66の近く、内表面68の近く、又はインターフェイスフレーム40の他の好適な部分の近くに配置することができる。さらに、特定の実施形態では、インターフェイスフレーム40は、一次磁石72又は二次磁石86を含まなくてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、本体部分60は、本体部分60の外表面96(例えば、内表面68と反対側の表面)から突出する複数の支持リブ94を含む。特に、本体部分60は、第1の周辺端62から延びる第1の支持リブ98と、第2の周辺端64から延びる第2の支持リブとを含むことができる。以下で詳細に論じるように、支持リブ94は、装着型可視化装置12のハウジング18内に形成された対応する支持溝100(例えば、図13を参照)と係合して、インターフェイスフレーム40上に装着型可視化装置12を支持し、インターフェイスフレーム40への装着型可視化装置12の結合を容易にするように構成される。
【0028】
いくつかの実施形態では、インターフェイスフレーム40は、本体部分60の縁66から延び得る取付け耳102と、内表面68から延び得る取付け突起104とを含む。取付け耳102はそれぞれ、開口部106と、取付け耳102のそれぞれの壁110内に形成された1以上の溝108とを含むことができる。取付け突起104は、取付け突起104の遠位端部分の近くに配置された留め具114を含むことができる。取付け耳102及び取付け突起104は、庇42をインターフェイスフレーム40に取り外し可能に結合することを容易にする。例えば、取付け耳102、取付け突起104、及び庇42の間の係合をより良く説明するために、図6は、庇42との係合構成120におけるインターフェイスフレーム40の一実施形態の斜視図である。
【0029】
庇42は、スナップ嵌め、締まり嵌め、又は他の好適な結合を介して、開口部106のそれぞれのものと係合するように構成された一対の庇突起部130を含む。いくつかの実施形態では、庇突起部130と開口部106との間の係合により、庇42が開口部106を通って延びる軸132の周りを、インターフェイスフレーム40に対して枢動することを可能にすることができる。このように、庇突起部130と開口部106との係合時に、庇42を、取付け突起104が庇42の受取り特徴部136(例えば、溝)と係合するまで、反時計回り方向134に軸132の周りに(例えば、インターフェイスフレーム40に対して)、回転させることができる。特に、取付け突起104の留め具114は、庇42を取付け突起104に取り外し可能に結合する(例えば、スナップ嵌めを介して)ために、受取り特徴部136と係合することができる。庇42をインターフェイスフレーム40から取り外すために、ユーザ又は作業者(例えば、保守技術者)は、留め具114を受取り特徴部136から解放することができ、庇突起部130をそれぞれの開口部106から取り外す(例えば、スナップ嵌めを外す)ことができることを理解されたい。
【0030】
いくつかの実施形態では、ゲストインターフェイス装置14は、庇突起部130へのアクセスを覆い隠すか又は実質的に遮断するために取付け耳102と係合するように構成された、栓140を含むことができる。例えば、栓140は、締まり嵌め、スナップ嵌め、又は他の好適な結合を介して、取付け耳102の対応する溝108と係合及び/又は結合するように構成された突起部142を含むことができる。したがって、取付け耳102との係合構成において、栓140は、庇突起部130へのアクセスを遮断して、権限のない人々(例えば、ゲスト)による庇42への悪戯を防止することができる。栓140は、特殊な工具及び/又は技術(例えば、作業者が所有している及び/又はゲストが利用できない工具、及び/又は、作業者が知っている及び/又はゲストが知らない技術)を介して、溝108から取り外し可能であることができる。庇42及びインターフェイスフレーム40(例えば、係合構成120において)は、ゲストインターフェイス装置14の庇組立品148として、以降の議論において総称されることがある。
【0031】
図示の実施形態に示されるように、第2の取付け特徴部56は、内表面68から外側に突出し、軸132に向かって延びることができる。本体部分60は、図6の図示された実施形態では、3つの第2の取付け特徴部56を含むが、他の実施形態では、本体部分60は、任意の他の好適な数量の第2の取付け特徴部56を含むことができる。後述するように、第2の取付け特徴部56は、庇組立品148がヘッドストラップ組立品36に結合することを可能にするために、ヘッドストラップ組立品36の対応する第1の取付け特徴部54(例えば、図7を参照)と係合するように構成される。
【0032】
図7は、前方ストラップ44及びマスク52を含むことができるヘッドストラップ組立品36の、第1のヘッドストラップ部分150の一実施形態の斜視図である。図示の実施形態に示されるように、第1の取付け特徴部54は、前方ストラップ44と一体的に形成されてもよく、及び/又は前方ストラップ44の表面152から延びてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、前方ストラップ44は第1の取付け特徴部54を含み、射出成形工程、積層造形工程、又は他の好適な工程を介して高分子材料から成形される、一体成形の部品であってもよい。前方ストラップ44は、マスク52の対応するコネクタ156(例えば、突起)を受け入れるように構成された、そこに形成された複数の開口部154又は溝を含んでもよい。コネクタ156を、マスク52と一体的に形成することができ、及び/又は、スナップ嵌め、締まり嵌め、又は別の好適な結合を介して、開口部154に結合するように構成されてもよい。このように、開口部154及びコネクタ156は、マスク52を前方ストラップ44に結合することを容易にすることができる。他の実施形態では、コネクタ156に加えて、又はコネクタの代わりに、マスク52を前方ストラップ44に結合するために、好適な接着剤及び/又は留め具を使用することができることを理解されたい。後述するように、マスク52は、ユーザの頭部上でのゲストインターフェイス装置14の位置合わせ及び/又は支持を容易にすることができる。
【0033】
図8は、後方ストラップ46、調整ストラップ48、及び調整組立品50を含むことができるヘッドストラップ組立品36の、第2のヘッドストラップ部分160の一実施形態の斜視図である。後方ストラップ46は、そこに形成された溝163を有する1以上の支持体162を含む。溝163は、調整ストラップ48(例えば、第1の調整ストラップ164、第2の調整ストラップ166)を受け入れ、調整ストラップ48が溝163を通って(例えば、後方ストラップ46に対して相対的に、かつ後方ストラップに沿って)移動できるように構成される。
【0034】
第1の調整ストラップ164及び第2の調整ストラップ166はそれぞれ、その中に形成された細長い溝168を含む。第1の調整ストラップ164は、第1の調整ストラップ164の対応する細長い溝168の下縁に沿って(例えば、重力方向に対して)延びる第1のラック170(例えば、第1の歯の組)を含む。第2の調整ストラップ166は、第2の調整ストラップ166の対応する細長い溝168の上縁に沿って延びる第2のラック172(例えば、第2の歯の組)を含む。後方ストラップ46は、後方ストラップ46に回転可能に結合された調整組立品50のピニオン174を受け入れ、支持するように構成される。ピニオン174は、ピニオン174の歯176が、第1の調整ストラップ164の第1のラック170と、第2の調整ストラップ166の第2のラック172と、係合することができるように、第1及び第2の調整ストラップ164、166の細長い溝168を通って延びるよう構成される。このように、ピニオン174の回転(例えば、軸178の周りを、時計回り方向180に)は、概ね第1の方向182に沿って第1の調整ストラップ164(例えば、後方ストラップ46に対して)の移動を誘発し、第1の方向182と反対である概ね第2の方向184に沿って第2の調整ストラップ166(例えば、後方ストラップ46に対して)の移動を誘発する。後述するように、このようにして、ピニオン174と第1及び第2のラック170、172との間の係合により、ユーザがヘッドストラップ組立品36の内周寸法を調整して、ヘッドストラップ組立品36をユーザの頭部に好適に配置できる寸法に調整することが可能である。例えば、ピニオン174の回転(例えば、時計回り方向180)は、ヘッドストラップ組立品36の内周寸法を縮小(例えば、制限)することができ、ピニオン174の回転(例えば、反時計回り方向134)は、ヘッドストラップ組立品36の内周寸法を拡張(例えば、拡大)することができる。
【0035】
調整組立品50は、後方ストラップ46に結合し、第1及び第2の調整ストラップ164、166の細長い溝168の少なくとも一部を覆うように構成されている、蓋板181を含む。調整つまみ182は、蓋板181の案内リング185の周りに配置することができ、ピニオン174に結合させることができる。このように、ユーザは、調整つまみ182の回転を介して、ピニオン174を調整して、後述するように、ヘッドストラップ組立品36の内周寸法を拡張及び/又は縮小させることができる。
【0036】
第1及び第2の調整ストラップ164、166はそれぞれ、第2のヘッドストラップ部分160を第1のヘッドストラップ部分150に結合する(例えば、枢動可能に結合する)ことを容易にする取付け突起部186を含む。例えば、第1及び第2のヘッドストラップ部分150、160の間の係合をより良く説明するために、図9は、ヘッドストラップ組立品36の一実施形態の部分分解図である。図示された実施形態では、前方ストラップ44は、その中に形成された一対の通路188を含む。ヘッドストラップ組立品36は、それぞれが円筒状部材192を含む一組の枢動つまみ190を含む。枢動つまみ190の円筒状部材192は、通路188と係合して枢動つまみ190を前方ストラップ44に回転可能に結合するように構成される。通路188への枢動つまみ190の挿入時に、第1及び第2の調整ストラップ164、166の取付け突起部186は、枢動つまみ190の対応する円筒状部材192に挿入され、(例えば、接着剤を介して、スナップ嵌合を介して)結合されてもよい。いくつかの実施形態では、ペグ196は、第1及び第2の調整ストラップ164、166を通って延び、第1及び第2の調整ストラップ164、166を対応する枢動つまみ190に堅固に結合するように構成されてもよい。このようにして、ヘッドストラップ組立品36の組立構成200(例えば、図10を参照)において、枢動つまみ190は、第1のヘッドストラップ部分150を第2のヘッドストラップ部分160に枢動可能に結合することができる。したがって、ヘッドストラップ組立品36が組立構成200にあるとき、枢動つまみ190、ペグ196、及び第2のヘッドストラップ部分160は、互いに堅固に結合され(例えば、回転不能に結合され)、ヘッドストラップ組立品36の第1のヘッドストラップ部分150に対して軸202(例えば、通路188を通って延びる)の周りを共に回転するように構成することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、通路188の各々の内周は、内側リブ付きプロファイル204(例えば、ローレット加工されたプロファイル)を含んでもよく、円筒状部材192の各々の外周は、外側リブ付きプロファイル206(例えば、ローレット加工されたプロファイル)を含んでもよい。通路188の内側リブ付きプロファイル204は、対応する通路188への枢動つまみ190の挿入時に、円筒状部材192の外側リブ付きプロファイル206と係合するように構成されてもよい。このように、通路188の内側及び外側リブ付きプロファイル204、206と枢動つまみ190との間の係合は、枢動つまみ190が通路188内で(例えば、前方ストラップ44に対して)複数の別個の位置に配置可能にするラチェットインターフェイスを、通路188と対応する枢動つまみ190との間に形成することができる。後述するように、このようにして、枢動つまみ190と通路188との間のラチェットインターフェイスは、第1のヘッドストラップ部分150が第2のヘッドストラップ部分160に対して、複数の別個の配向で配置可能であることを可能にする。
【0038】
例えば、より良く説明し、その後の議論を容易にするために、図10は、ゲストインターフェイス装置14の一実施形態の斜視図であり、組立構成200にあるヘッドストラップ組立品36を図示している。ヘッドストラップ組立品36が組立構成200にあるとき、ユーザは、枢動つまみ190のいずれか又は両方を回転させて(例えば、軸202の周りに、第1のヘッドストラップ部分150に対して)、第2のヘッドストラップ部分160を軸202の周りに反時計回り方向又は時計回り方向134、180に回転させることができる。枢動つまみ190と通路188との間のラチェットインターフェイスは、ユーザによって指定されるように、第1及び第2のヘッドストラップ部分150、160を互いに対して特定の配向で保持することができる。一例として、ラチェットインターフェイスは、第1のヘッドストラップ部分150を第2のヘッドストラップ部分160に対して鋭角の位置210(例えば、図15を参照)に保持することができる。これらの技術に従って、ユーザは、枢動つまみ190を利用して、第1及び第2のヘッドストラップ部分150、160の相対位置を調整して、ヘッドストラップ組立品36をユーザの頭部の形状により快適に適合させることができる。
【0039】
上述したように、ユーザは、ヘッドストラップ組立品36の内周寸法212を増加又は減少させるために、調整つまみ182を回転させることができる。したがって、ゲストインターフェイス装置14がユーザの頭部に装着される場合(以下、「装着構成」とも称する)、ユーザは、例えば、調整つまみ182を(例えば、軸178の周りに)回転させて内周寸法212を縮小させて、ヘッドストラップ組立品36をユーザの頭部に圧縮することができる。このように、ヘッドストラップ組立品36は、ゲストインターフェイス装置14をユーザの頭部に確実に取り付けて、ユーザの頭部に対するゲストインターフェイス装置14の動きを実質的に遮断することができる。逆に、内周寸法212が小さすぎてヘッドストラップ組立品36のユーザの頭部への配置ができない場合、ユーザは、調整つまみ182を回転させて、ヘッドストラップ組立品36の内周寸法212を拡張することができる。いくつかの実施形態では、調整ストラップ48及び調整組立品50は、ヘッドストラップ組立品36の寸法調整を容易にするために使用され得るベルト(例えば、革ベルト)、面ファスナー、又は他の好適な留め具若しくはストラップと置き換えることができることを理解されたい。
【0040】
いくつかの実施形態では、後方ストラップ46は、後方ストラップ46の遠位端(例えば、端部)を画定し得る保護フラップ214を含むことができる。保護フラップ214は、可撓性材料(例えば、高分子材料)から成形されてもよく、第1及び第2の調整ストラップ164、166の対応する内表面216上に載るように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、保護フラップ214は、ヘッドストラップ組立品36が完全に拡張した位置(例えば、内周寸法212が上限閾値にある位置)に移行したときでさえ、細長い開口168の一部又は全てに沿って延びてもよい。このようにして、保護フラップ214は、ユーザの髪の、第1及び第2のラック170、172、ピニオン174、及び/又は調整組立品50の他の部品と接触及び/又は可能性のある絡まりから実質的に遮断することができる。このように、保護フラップ214は、ゲストインターフェイス装置14の使用中に、ユーザの髪が前述の部品のいずれかに絡まる可能性を低減又は実質的に排除することができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、調整つまみ182及び/又は枢動つまみ190は、リブ、ローレット、又は他の同様の特徴を持たない、滑らかな外周面220を含むことができる。このように、ゲストインターフェイス装置14の繰り返しの使用(例えば、時間をかけて複数の異なるゲストによって)に起因する、調整つまみ182及び/又は枢動つまみ190への汚染物質の蓄積(例えば、汚れ)の可能性を低減させることができる。さらに、調整つまみ182及び/又は枢動つまみ190の滑らかな外周面220は、以下で詳細に議論するように、ゲストインターフェイス装置14に対して行われ得る清掃作業を容易にすることができる。特定の実施形態では、調整つまみ182及び/又は枢動つまみ190は、つまみ182、190への記章(例えば、ステッカー、塗装された特徴)の適用を容易にし、及び/又はゲストインターフェイス装置14が実装される遊園地のアトラクションのテーマ(例えば、宇宙のテーマ、ジャングルのテーマ)に一致するように、つまみ182、190をより容易にテーマ化(例えば、着色、装飾、又はその他の変更)をすることができる実質的に平面な表面222を含むことができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、ゲストインターフェイス装置14がユーザの頭部に配置されたとき(例えば、装着構成で)、マスク52の内表面226はユーザの頭部(例えば、額及び/又は頭皮)に載ることがある。このように、マスク52は、ゲストインターフェイス装置14及び/又はゲストインターフェイス装置14に結合され得る装着型可視化装置12の重量の少なくとも一部を支持してもよい。マスク52は、高分子材料(例えば、ゴム、プラスチック)から成形されてもよく、又は別の好適な材料から成形されてもよい。特定の実施形態では、マスク52の内表面226は、複数の山230及び複数の谷232(例えば、図11も参照)を有する輪郭プロファイル228を含むことができる。いくつかの実施形態では、山230に対応する内表面226の部分は、ゲストインターフェイス装置14が装着構成にあるとき、ユーザの頭部に載らないことがある。そのため、山230は、ゲストインターフェイス装置14が装着構成にあるときに、ユーザの頭部とマスク52との間に延びる流路(例えば、空気のポケット)を形成することができ、これにより、マスク52の一部とユーザの頭部との間に周囲の空気が流れ、換気及び/又は冷却を提供することができる。特定の実施形態では、マスク52は、輪郭プロファイル228に加えて、又はそれに代えて、そこに形成された穿孔を含んで、ユーザの頭部の換気及び/又は冷却を容易することができることを理解されたい。
【0043】
上述したように、ヘッドストラップ組立品36の第1の取付け特徴部54は、庇組立品148をヘッドストラップ組立品36に結合し易くするために、インターフェイスフレーム40の第2の取付け特徴部56と係合するように構成される。図12は、ゲストインターフェイス装置14の一実施形態の上面図であり、ヘッドストラップ組立品36と組立構成231の庇組立品148を図示している。
【0044】
簡単に上述したように、一次磁石72(例えば、第1の複数の磁石)、二次磁石86(例えば、第2の複数の磁石)、及び/又はゲストインターフェイス装置14の支持リブ94は、装着型可視化装置12をゲストインターフェイス装置14に結合し易くするために、装着型可視化装置12の対応する磁石と係合し、及び/又は装着型可視化装置12の支持溝100に係合するように構成することができる。例えば、以下の議論に文脈を提供するために、図13は、装着型可視化装置12の一実施形態の背面図である。図14は、装着型可視化装置12及びゲストインターフェイス装置14の一実施形態の斜視図である。図13及び図14は、以下で同時に議論される。さらに、ゲストインターフェイス装置14のための様々な異なる構造が想定されるため、図14は、ゲストインターフェイス装置14のための異なる構造(例えば、図1~3、6、及び10~13の庇と比較して、ヘルメット)を図示することに留意されたい。
【0045】
装着型可視化装置12は、ハウジング18のパネル252の近くに配置された1以上の三次磁石250を含むことができる。三次磁石250を、ハウジング18の内部内に配置することができ、及び/又はハウジング内に組み込むことができる(例えば、パネル252内に気密封止される)。図示された実施形態に示されるように、パネル252は、ハウジングのそれぞれの遠位端253(例えば、端部)を画定し得るハウジング18の一対の周辺部分256の間に延びることができる。装着型可視化装置12は、周辺部分256内に配置された1以上の四次磁石254を含むことができる。特に、三次磁石250(例えば、第3の複数の磁石)と同様に、四次磁石254(例えば、第4の複数の磁石)を、ハウジング18の内部内に配置することができ、及び/又はハウジング18内に組み込むことができる(例えば、周辺部分256の対応するパネル内に気密封止される)。他の実施形態では、三次磁石250及び/又は四次磁石254を、装着型可視化装置12の任意の他の好適な部品又は部分と結合することができ、及び/又は組み込むことができることを理解されたい。さらに、特定の実施形態では、装着型可視化装置12は、三次磁石250又は四次磁石254を含まなくてもよい。
【0046】
議論を容易にするために、磁石72、86、250、及び254は、それぞれ、一次磁石、二次磁石、三次磁石、及び四次磁石として本明細書に記載されていることに留意されたい。しかし、磁石72、86、250、及び254を指し示すために他の用語を使用することができる(例えば、それぞれ、第1の磁石、第2の磁石、第3の磁石、及び第4の磁石)。さらに、磁石72、磁石86、磁石250、及び磁石254は、それぞれ、単一の磁石(例えば、単一の磁石72、単一の磁石86、単一の磁石250、及び単一の磁石254)又は複数の磁石を含むことができることを理解されたい。
【0047】
支持溝100は、周辺部分256内に形成され、ハウジング18の表面258の少なくとも一部分に沿って延びている。例えば、支持溝100は、ハウジング18の遠位端253から概ね方向262に沿って延びていてもよい。装着型可視化装置12をゲストインターフェイス装置14に結合するために、ユーザは(例えば、ゲストインターフェイス装置14をユーザの手に持っている間、及びゲストインターフェイス装置14をユーザの頭部から脱着している間、ゲストインターフェイス装置14をユーザの頭部に装着している間)、方向262とは概ね反対の方向264に装着型可視化装置12をゲストインターフェイス装置14に向けて移動させて、ゲストインターフェイス装置14の支持リブ94を、装着型可視化装置12の対応する支持溝100と係合可能にすることができる。ユーザは、ハウジング18の遠位端253がインターフェイスフレーム40の第1及び第2の周辺端62、64の対応する受け面266に突き当たるまで、支持リブ94に沿って(例えば、方向264に)装着型可視化装置12を移動させることができる。このように、ゲストインターフェイス装置14の二次磁石86は整列して、装着型可視化装置12の四次磁石254と磁気的に結合することができる。
【0048】
装着型可視化装置12のパネル252の少なくとも一部分を、インターフェイスフレーム40の一次磁石72が整列して装着型可視化装置12の三次磁石250と磁気的に結合することができるように、インターフェイスフレーム40の縁66の下及びそれに沿って移動するように構成することができる。この目的のために、支持リブ94と支持溝100との間の機械的係合は、(例えば、ゲストインターフェイス装置14と結合したとき)装着型可視化装置12の重量の実質的にすべてを支持することができるが、一方で、一次及び三次磁石72、250と二次及び四次磁石86、254との間の磁気係合は、装着型可視化装置12がゲストインターフェイス装置14から脱着する(例えば、滑り落ちる)ことを阻止する。実際、装着型可視化装置12を係合構成30(例えば、図1を参照)から非係合構成32に移行させるときなど、一次及び三次磁石72、250を磁気的に分離するために利用される力、並びに二次及び四次磁石86、254を磁気的に分離するために利用される力は、例えば、重力に起因して、ユーザの頭部を振ること又は回転することに起因して、又は装着型可視化装置12との他の不注意な接触に起因して、装着型可視化装置12に作用する力より大きくなり得る、ということを理解されたい。したがって、磁石72、86、250、及び254を、支持リブ94及び支持溝100と関連して、ユーザがゲストインターフェイス装置14から装着型可視化装置12を手動で取り外すまで、ゲストインターフェイス装置14上の係合構成30で装着型可視化装置12を保持するように構成することができる。
【0049】
ゲストインターフェイス装置14から装着型可視化装置12を取り外すために、ゲストインターフェイス装置14の一次磁石72が装着型可視化装置12の三次磁石250から磁気的に分離されることを可能にし、及び/又はゲストインターフェイス装置14の二次磁石86が装着型可視化装置12の四次磁石254から磁気的に分離されることを可能にするために、ユーザは、方向264とは概ね反対の方向262に、装着型可視化装置12をゲストインターフェイス装置14から遠ざけるように移動させることができる。ユーザは、ゲストインターフェイス装置14から装着型可視化装置12を取り外す(例えば、分離する)ために、ゲストインターフェイス装置14に対して、方向262に装着型可視化装置12を移動させ続けることができる。
【0050】
特定の実施形態では、一次磁石72又は三次磁石250、及び/又は二次磁石86又は四次磁石254を、好適な反応性材料(例えば、金属板)に置き換えることができることを理解されたい。このように、磁石72、86、250、及び/又は254を、他の磁石の代わりに対応する反応性材料を引き付けるように構成することができる。さらに、特定の実施形態では、磁石72、86、250、及び/又は254のいずれかを、有線又は無線の電力源(例えば、電池)を介して給電される好適な電磁石と置き換えることができる。そのような場合、ユーザを遊園地の乗り物から降ろしている降車工程の間のような特定の時間に、装着型可視化装置12をゲストインターフェイス装置14から分離できるように、電磁石を非アクティブ化させることができる。同様に、ユーザを遊園地の乗り物に乗せている乗車工程の間のような特定の時間に、装着型可視化装置12のゲストインターフェイス装置14への固定を容易にするように、電磁石をアクティブ化させることができる。
【0051】
装着型可視化装置12をユーザの頭部に直接取り付けるのではなく、ユーザがゲストインターフェイス装置14上に装着又は脱着することを可能にすることによって、装着型可視化装置12とユーザの頭部との間の直接的で物理的な接触を実質的に回避することができる。このような構成は、装着型可視化装置12のディスプレイ20(例えば、図1を参照)上にゴミ(例えば、汗、汚れ)が蓄積するのを排除することができる。したがって、装着型可視化装置12の清掃作業(例えば、アトラクションの乗車サイクルの間)を実質的に軽減又は排除することができ、それによって、アトラクションの全体的な運用効率(例えば、乗客スループット)が増加し、及び/又はユーザの体験が改善される。
【0052】
稼働中、ユーザ(例えば、ゲスト)は、遊園地全体(例えば、遊園地の複数の異なるアトラクション)又は遊園地のアトラクションの期間中(例えば、単一の乗り物)等、一定期間その特定のユーザによって装着され得る専用のゲストインターフェイス装置14(例えば、遊園地への入場時及び/又は遊園地のアトラクションに並んでいる間)を提供され得る。例えば、アトラクションに乗る前に、ユーザは、上述した技術に従って、ゲストインターフェイス装置14をユーザの頭部に装着することができる。アトラクションに乗っている間、ユーザは、装着型可視化装置12(例えば、図1のケーブル28を介して、乗り物車両等の構造物に結合されてもよい)をゲストインターフェイス装置14に結合することができる。このように、ユーザは、アトラクション及びAR/VRシステム10によって提供される体験を楽しむことができる。アトラクションから降りるとき、ユーザは、装着型可視化装置12をゲストインターフェイス装置14から分離することができる。場合によっては、アトラクションから降りると、ユーザは、その後、好適な場所(例えば、回収箱)でゲストインターフェイス装置14を廃棄することができる。この目的のために、ユーザは、ゲストの頭部に装着型可視化装置12を物理的に接触させることなく、実質的にアトラクション中に装着型可視化装置12を利用することができ、これは、装着型可視化装置12上の汚れ(例えば、垢)の蓄積を低減又は排除することができる。使用済みのゲストインターフェイス装置14を、その後、他のユーザへの再配布に先立って清掃することができる。上述したように、ユーザは、複数の異なる乗り物で、又は複数の異なるアトラクションの間に、ゲストインターフェイス装置14を装着することができる。例えば、ユーザは、乗り物から乗り物へとゲストインターフェイス装置14を携帯し、各乗り物の各乗り物車両の装着型可視化装置12にゲストインターフェイスを接続し、各乗り物に固有のAR/VR体験を享受することができる。
【0053】
図15は、ゲストインターフェイス装置14の一実施形態の斜視図である。いくつかの実施形態では、ゲストインターフェイス装置14の使用中にゲストインターフェイス装置14上に蓄積した可能性のあるあらゆる破片(例えば、埃、花粉、毛)を清掃するように構成された清掃装置270(例えば、工業用洗浄機)内に、ゲストインターフェイス装置14を配置することができる。いくつかの実施形態では、清掃装置270内に配置される前に、作業者(例えば、保守技術者)は、調整つまみ182が前方ストラップ44の内側頂点272に実質的に隣接して配置されるまで、ヘッドストラップ組立品36の第2のヘッドストラップ部分160を、ヘッドストラップ組立品36の第1のヘッドストラップ部分150に対して回転(例えば、軸202の周りに)させることができる。ゲストインターフェイス装置14のこの構成により、ゲストインターフェイス装置14をより小型化すること、及び/又はゲストインターフェイス装置14の使用中に、ユーザに接触するユーザ接触表面を、清掃のためにアクセス可能にすることが可能となり得る。ゲストインターフェイス装置14のこの構成を、本明細書では、ゲストインターフェイス装置14の清掃構成と称することにする。清掃構成に移行すると、作業者は、庇42が上向きになるように(例えば、重力方向に対して)、ゲストインターフェイス装置14を清掃装置270に配置することができる。このようにして、清掃装置270において利用され得る水、洗剤、又は他の清掃流体は、清掃作業の実行時に、ゲストインターフェイス装置14の任意の溝又は空洞に実質的に蓄積することなく、ゲストインターフェイス装置14から流れ落ち得る。いくつかの実施形態では、1以上の排水開口274(例えば、水抜き穴)を、後方ストラップ46内、及び/又はゲストインターフェイス装置14の他の好適な部品内に形成して、これらの部品上に存在し得る任意の溝又は空洞からの流体の排水を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、ゲストインターフェイス装置14は、ゲストインターフェイス装置14が清掃装置270によって実行される清掃作業による腐食を生じないように、露出した金属部品(例えば、一次及び二次磁石72、86)を欠いていてもよいことを理解されたい。
【0054】
上述したように、本開示の実施形態は、ユーザと装着型可視化装置との間の直接的な物理的接触による装着型可視化装置の汚れを緩和又は実質的に排除しながら、ユーザの頭部への装着型可視化装置の迅速かつ快適な固定を容易にするために有用な1以上の技術効果を提供することができる。本明細書における技術的効果及び技術的課題は例示であり、限定的なものではないことを理解されたい。実際、本明細書に記載された実施形態は、他の技術的効果を有し、他の技術的問題を解決することができることに留意されたい。
【0055】
本開示で規定される実施形態は、様々な修正及び代替形態の影響を受け得るが、特定の実施形態は、図面に例示的に示され、本明細書で詳細に説明された。しかし、本開示は、開示された特定の形態に限定されることを意図していないことを理解されたい。本開示は、以下の添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び範囲内に入るすべての修正物、等価物、及び代替物を対象とするものである。
【0056】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、したがって抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1以上の要素を含む場合、このような要素は、米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むいずれかの請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0057】
14 ゲストインターフェイス装置
36 ヘッドストラップ組立品
40 インターフェイスフレーム
42 庇
44 前方ストラップ
46 後方ストラップ
48 調整ストラップ
50 調整組立品
52 マスク
54 第1の取付け特徴部
56 第2の取付け特徴部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15