(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】リソース選択方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/542 20230101AFI20240927BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20240927BHJP
H04W 72/40 20230101ALI20240927BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240927BHJP
【FI】
H04W72/542
H04W72/02
H04W72/40
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2022559493
(86)(22)【出願日】2021-03-24
(86)【国際出願番号】 CN2021082577
(87)【国際公開番号】W WO2021197150
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】202010238861.9
(32)【優先日】2020-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】紀 子超
【審査官】吉倉 大智
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0029245(US,A1)
【文献】国際公開第2019/084927(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0029340(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に応用されるリソース選択方法であって、
第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップを含んでおり、
前記第1リソースセットは、制御ノードによって構成され、又は、伝送ノードによって構成されており、
前記第1リソースセット及び前記第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定する前記ステップにおいては、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、
第3基準信号受信電力閾値と、
第3基準信号受信電力閾値のステップ値と、
第3基準信号受信電力と、のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、第7リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るステップを含み、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第7リソース及び第8リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第8リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップするリソースである、リソース選択方法。
【請求項2】
第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定する前記ステップは、
前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内に前記第1リソースセットの全部又は一部のリソースが含まれると、
前記第1リソース選択ウィンドウに少なくとも第1リソース又は前記第1リソースの一部が含まれること、
前記第1リソース選択ウィンドウに前記第1リソース又は前記第1リソースの一部のみが含まれること、
前記第1リソース選択ウィンドウに前記第1リソースが含まれないこと、のうちの少なくとも1つになるように前記第1リソース選択ウィンドウを選択するステップを含み、
前記第1リソースは、前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲と、トランスポートブロック伝送のデータ遅延とがオーバーラップする全てのリソースである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定する前記ステップは、
前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内に前記第1リソースセットのリソースが含まれないと、今回のトランスポートブロック伝送を放棄するか、又は、前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内で、リソース選択ウィンドウを自律的に選択するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1候補リソースセットのうち、第2リソースの割合は、第2の百分率以上であり、
前記第2リソースの割合は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウの候補リソースに占める割合であるか、又は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1候補リソースセットとオーバーラップしない部分の候補リソースに占める割合である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択する前記ステップは、
前記第2候補リソースセットに前記第1リソースセット内の候補リソース及び前記第1リソースセット以外の候補リソースが含まれると、第2候補リソースセットから目標リソースを選択する時、前記第1リソースセット内の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率及び/又は前記第1リソースセット以外の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率は第1の値となるか、又は、前記第1リソースセット内の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率と、前記第1リソースセット以外の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率は予め設定された条件を満たすことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
現在のデータ伝送が予め設定された通信タイプである場合、第1リソースセットを取得するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定することを実行するための第1処理モジュール
を備えており、
前記第1リソースセットは、制御ノードによって構成され、又は、伝送ノードによって構成されており、
前記第1処理モジュールは、さらに
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、
第3基準信号受信電力閾値と、
第3基準信号受信電力閾値のステップ値と、
第3基準信号受信電力と、のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、第7リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得る
ことに用いられ、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第7リソース及び第8リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第8リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップするリソースである、ユーザ機器。
【請求項8】
現在のデータ伝送が予め設定された通信タイプである場合、第1リソースセットを取得するための第2処理モジュールをさらに備える、
請求項7に記載の機器。
【請求項9】
プロセッサによって実行されると、請求項1から6のいずれか1項に記載のリソース選択方法のステップが実現されるコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2020年3月30日に中国で出願した中国特許出願No.202010238861.9の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本文に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は通信の技術分野に関し、特にリソース選択方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
新しい無線(New Radio,NR)技術において、NRサイドリンク(Sidelink,SL)リソース割り当て方式には、基地局によるスケジューリング(mode 1)と、ユーザ機器UEによる自律的なリソース選択(mode 2)の2種類がある。
【0004】
基地局によるスケジューリングのリソース割り当て方式について、UEのデータ伝送用のsidelinkリソースは基地局によって決定され、下りシグナリングによって送信(transmission,TX)UEに通知される。UEによる自律的な選択のリソース割り当て方式について、UEは、(予め)構成されたリソースプールから利用可能な伝送リソースを選択し、リソース選択の前にまずチャネルをリスニングし、チャネルのリスニング結果に基づいて干渉の少ないリソースセットを選択し、それから前記リソースセットから伝送用のリソースをランダムに選択する。物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel,PSCCH)及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel,PSSCH)のリソース選択に対して、UEは、少なくともPSCCH及び/又はPSSCH伝送のための物理時間周波数リソースを選択する必要がある。
【0005】
しかしながら、UEによる自律的なリソース選択のリソース割り当て方式では、送信側ユーザ機器TX UEのリソース選択に衝突が生じ、UE間の伝送の信頼性が低下してしまうことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は、ユーザ機器による自律的なリソース選択に存在する伝送リソースの信頼性が低い問題を解決するために、リソース選択方法及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術的課題を解決するために、本発明は次のように実現される。
【0008】
第1態様において、本発明の実施例は、ユーザ機器に応用されるリソース選択方法であって、
第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、リソース選択方法を提供する。
【0009】
第2態様において、本発明の実施例は、
第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップと、のうちの少なくとも1つを実行するための第1処理モジュールを備える、ユーザ機器をさらに提供する。
【0010】
第3態様において、本発明の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記に記載のリソース選択方法のステップが実現される、ユーザ機器をさらに提供する。
【0011】
第4態様において、本発明の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記に記載のリソース選択方法のステップが実現されるコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0012】
第5態様において、本発明の実施例は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで上記に記載のリソース選択方法のステップを実現するように構成される、コンピュータソフトウェア製品をさらに提供する。
【0013】
第6態様において、本発明の実施例は、上記に記載のリソース選択方法を実行するように構成されるユーザ機器をさらに提供する。
【発明の効果】
【0014】
このように、本発明の実施例では、リソースを選択するプロセスにおいて、第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップとのうちの少なくとも1つによって、目標リソースの選択を達成することができ、こうして該第1リソースセットを基にすることで、ユーザ機器により選択された目標リソースは伝送の高い信頼性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施例のリソース選択方法の手順模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の解決しようとする技術的課題、技術的手段及び利点をより明瞭にするために、以下において、図面及び具体的な実施例と併せて詳細に説明する。
【0017】
本発明の実施例の方法は、ユーザ機器に応用され、ユーザ機器(user equipment,UE)は、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動台、遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置を指すことができる。端末機器は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol,SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop,WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド機器、計算機器又は無線モデムに接続された他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器であってもよい。
【0018】
図1に示すように、本発明の実施例のリソース選択方法は、ユーザ機器に応用され、ステップ101を含み、該ステップ101は、
第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
上記ステップ101に応じて、本発明の実施例の方法は、リソースを選択するプロセスにおいて、第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップとのうちの少なくとも1つによって、目標リソースの選択を達成することができ、こうして該第1リソースセットを基にすることで、ユーザ機器により選択された目標リソースは伝送の高い信頼性を保証できる。
【0020】
具体的には、本発明の実施例の方法を応用するユーザ機器UEは、第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定し、さらに該第1リソース選択ウィンドウに基づいて目標リソースを選択してもよい。あるいは、第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定し、さらに該第1候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択してもよく、もちろん、ここで第2リソース選択ウィンドウは、第1リソースセットに基づいて決定された第1リソース選択ウィンドウであってもよい。あるいは、第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択してもよく、もちろん、第2候補リソースセットは、第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて決定された第1候補リソースセットであってもよい。
【0021】
該第1リソースセットは、予め構成されてもよいし、制御ノードによって構成されてもよいし、伝送ノード(例えば、該ユーザ機器伝送の相手機器)によって構成されてもよい。制御ノードは、基地局、UEパケットのヘッダ、遠隔加入者ユニット(Remote Subscriber Unit,RSU)又は中継機器relay UE等であってもよい。具体的には、該第1リソースセットは、サイドリンク帯域幅部分(Sidelink Bandwidth Part,SL BWP)又はリソースプール内のリソースの一部であってもよいが、他の形態を排除しない。
【0022】
リソース選択ウィンドウは、リソース選択又はリソース選択評価又はリソース選択再評価がトリガーされた後のT1からT2の長さのウィンドウであり、T2はT1以上であることが理解されるべきである。T2は、トランスポートブロック(Transport Block,TB)伝送のデータ遅延(Packet Delay Budget,PDB)内で選択可能であるため、リソース選択ウィンドウの実際の長さと位置は、UEにより決定され、UEは可変の時間範囲内でリソース選択ウィンドウを選択し、前記可変の時間範囲は以下においてリソース選択ウィンドウの可変範囲と記す。
【0023】
したがって、該実施例では、選択的に、ステップ101において、第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定する前記ステップは、
前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内に前記第1リソースセットの全部又は一部のリソースが含まれると、
前記第1リソース選択ウィンドウに少なくとも第1リソース又は前記第1リソースの一部が含まれること、
前記第1リソース選択ウィンドウに前記第1リソース又は前記第1リソースの一部のみが含まれること、
前記第1リソース選択ウィンドウに前記第1リソースが含まれないこと、のうちの少なくとも1つになるように前記第1リソース選択ウィンドウを選択するステップを含み、
前記第1リソースは、前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲と、トランスポートブロック伝送のデータ遅延とがオーバーラップする全てのリソースである。
【0024】
第1リソース選択ウィンドウは少なくとも第1リソースの一部を含む場合について、選択的に、該第1リソースの一部が第1リソースに少なくとも第1の予め設定された百分率、例えばx%を占め、これにより該第1リソースの一部が第1リソース選択ウィンドウに少なくとも第2の予め設定された百分率、例えばy%を占めることを保証する。
【0025】
第1リソースセット内のリソースを優先的に選択するならば、前記第1リソース選択ウィンドウは少なくとも第1リソース又は前記第1リソースの一部を含むか、又は、前記第1リソース選択ウィンドウは前記第1リソース又は前記第1リソースの一部のみを含む。第1リソースセット以外のリソースを優先的に選択するならば、前記第1リソース選択ウィンドウは前記第1リソースを含まない。
【0026】
一方、第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内に第1リソースセットの全部又は一部のリソースが含まれない場合に対応して、該実施例では、選択的に、ステップ101において、第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定する前記ステップは、
前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内に前記第1リソースセットのリソースが含まれないと、今回のトランスポートブロック伝送を放棄するか、又は、前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内で、リソース選択ウィンドウを自律的に選択するステップを含む。
【0027】
前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内で、リソース選択ウィンドウを自律的に選択するステップの実現は、具体的には、予め設定された値に基づいて、第1リソース選択ウィンドウの下部境界T1を決定し、第1リソース選択ウィンドウの上部境界T2として、TB伝送のPDB内で1つの値を選択することとしてもよい。
【0028】
また、候補リソースセットの決定は、リソース選択ウィンドウ内の候補リソース上で基準信号受信電力(Reference Signal Received Power,RSRP)を推定し、ここで該推定は、リソースリスニングウィンドウ内の該当リソース上のRSRP測定結果に基づいて得られ、さらに推定されたRSRPと対応するRSRP閾値との比較結果から、推定されたRSRPがRSRP閾値より大きい候補リソースを排除し、それらを候補リソースセットに組み入れないものであることも理解されるべきである。さらに、候補リソースセット内の候補リソースがリソース選択ウィンドウ内の全ての候補リソースに占める割合は、第3の予め設定された百分率(例えば20%)以上でなければならず、20%未満であれば、RSRP閾値をステップ値(例えば3dB)で増加し、候補リソースセットから前記第3の予め設定された百分率以上の候補リソースが選択されるまで、候補リソースの排除を再び実行する必要がある。前記候補リソースcandidate resourceはTB伝送に必要なリソースであり、候補リソースは、1つ又は複数のリソースブロックを含んでもよく、サイドリンク伝送において、リソースブロックは、通常、1つのslot及び1つのsub-channelからなるが、他の形態を排除しない。
【0029】
第1リソースセットが既知である上で、選択的に、ステップ101において、前記第1リソースセット及び前記第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定する前記ステップは、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、
第1基準信号受信電力閾値の調整値と、
第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値と、
第1基準信号受信電力の調整値と、
第1基準信号受信電力閾値と、
第1基準信号受信電力閾値のステップ値と、
第1基準信号受信電力と、のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、第2リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るステップを含み、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第2リソースが排除された後に残された候補リソースを含む。
【0030】
ここで、第1候補リソースセットについて、第1基準信号受信電力は、該第2リソース選択ウィンドウ内に位置する候補リソース上でRSRPを推定することで得られたものであり、第1基準信号受信電力閾値は、候補リソースの排除プロセスにおける比較に使用される閾値であり、第1基準信号受信電力閾値のステップ値は、第1候補リソースセット内の候補リソースが第3の予め設定された百分率を満たさない場合に使用されるステップ値である。このように、第2リソースを決定する際は、第1基準信号受信電力閾値の調整値、第1基準信号受信電力の調整値、及び第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値のうちの少なくとも1つによって対応して調整して、第2リソースを決定することができ、さらに該第2リソース選択ウィンドウから第2リソースが排除された後に残された候補リソースを含む第1候補リソースセットを得る。もちろん、第2リソースを決定する際に、第1基準信号受信電力閾値、第1基準信号受信電力閾値のステップ値、第1基準信号受信電力の調整は行われなくてもよい。
【0031】
第1リソースセット内のリソースを優先的に選択するシナリオに対応して、第1基準信号受信電力の調整値によって、第2リソース選択ウィンドウにおける第1リソースセットとオーバーラップする候補リソースの第1基準信号受信電力を減少する、即ち、第1基準信号受信電力値から第1基準信号受信電力値の調整値を減算する方式と、第1基準信号受信電力閾値の調整値によって、第2リソース選択ウィンドウにおける第1リソースセットとオーバーラップする候補リソースの第1基準信号受信電力閾値を増加する、即ち、第1基準信号受信電力閾値に第1基準信号受信電力閾値の調整値を加算する方式と、第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値によって、第2リソース選択ウィンドウにおける第1リソースセットとオーバーラップする候補リソースの第1基準信号受信電力閾値のステップ値を増加する、即ち、第1基準信号受信電力ステップ値に第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値を加算する方式と、のうちの少なくとも1つによって、第2リソースを決定して、該第2リソース選択ウィンドウから第2リソースが排除された後に残された候補リソースを含む第1候補リソースセットを得ることができる。前記の第1リソースセットとオーバーラップすることは、候補リソースの全て又は一部が第1リソースセットに位置することを含む。
【0032】
具体的には、候補リソースセットの決定は、リソース選択ウィンドウ内に位置する候補リソース上でRSRPを推定し、その後、推定されたRSRPがRSRP閾値より大きい候補リソースを排除し、それらを候補リソースセットに組み入れないものであり、候補リソースセット内の候補リソースがリソース選択ウィンドウ内の全ての候補リソースに占める割合は、第3の予め設定された百分率(例えば20%)以上でなければならず、第3の予め設定された百分率未満であれば、RSRP閾値をステップ値で増加し、候補リソースセットから前記第3の予め設定された百分率以上の候補リソースが選択されるまで、候補リソースの排除を再び実行する必要がある。該推定されたRSRPは、前記第1基準信号受信電力値、又は第1基準信号受信電力値から第1基準信号受信電力値の調整値を減算したものであり、該RSRP閾値は、第1基準信号受信電力閾値、又は第1基準信号受信電力閾値に第1基準信号受信電力閾値の調整値を加算したものであり、該RSRP閾値のステップ値は、第1基準信号受信電力ステップ値、又は第1基準信号受信電力ステップ値に第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値を加算したものであり、該排除された候補リソースは、第2リソースと総称する。
【0033】
このように、第1基準信号受信電力の調整値に基づいて第2リソースを決定することを例として、第2リソース選択ウィンドウにおける第1リソースセットとオーバーラップする候補リソースについて、推定されたRSRPは、第1基準信号受信電力から該第1基準信号受信電力値の調整値を減算したものであり、該推定されたRSRPを第1基準信号受信電力閾値と比較して、該推定されたRSRPが第1基準信号受信電力閾値より大きい候補リソースを第2リソースとして決定する。もちろん、第1候補リソースセット内のリソースが第2リソース選択ウィンドウ内のリソースに占める割合は、第3の予め設定された百分率以上でなければならない場合、第1基準信号受信電力閾値を第1基準信号受信電力閾値のステップ値で増加し、候補リソースセットから第3の予め設定された百分率以上の候補リソースが選択されるまで、候補リソースの排除を再び実行する必要がある。
【0034】
第1リソースセット以外のリソースを優先的に選択するシナリオに対応して、第1基準信号受信電力の調整値によって、リソース選択ウィンドウにおける第1リソースセットとオーバーラップする候補リソースの第1基準信号受信電力を増加する、即ち、第1基準信号受信電力値に第1基準信号受信電力値の調整値を加算する方式と、第1基準信号受信電力閾値の調整値によって、リソース選択ウィンドウにおける第1リソースセットとオーバーラップする候補リソースの第1基準信号受信電力閾値を減少する、即ち、第1基準信号受信電力閾値から第1基準信号受信電力閾値の調整値を減算する方式と、第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値によって、リソース選択ウィンドウにおける第1リソースセットとオーバーラップする候補リソースの第1基準信号受信電力閾値のステップ値を減少する、即ち、第1基準信号受信電力ステップ値から第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値を減算する方式と、のうちの少なくとも1つによって、第2リソースを決定して、該第2リソース選択ウィンドウから第2リソースが排除された後に残された候補リソースを含む第1候補リソースセットを得ることができる。前記の第1リソースセットとオーバーラップすることは、候補リソースの全て又は一部が第1リソースセットに位置することを含む。
【0035】
具体的には、第1候補リソースセットの決定は、リソース選択ウィンドウ内に位置する候補リソース上でRSRPを推定し、その後、推定されたRSRPがRSRP閾値より大きい候補リソースを排除し、それらを候補リソースセットに組み入れないものであり、候補リソースセット内の候補リソースがリソース選択ウィンドウ内のリソースに占める割合は、第3の予め設定された百分率(例えば20%)以上でなければならず、第3の予め設定された百分率未満であれば、RSRP閾値をステップ値で増加し、候補リソースセットから前記第3の予め設定された百分率以上の候補リソースが選択されるまで、候補リソースの排除を再び実行する必要がある。該推定されたRSRPは、第1基準信号受信電力値、又は第1基準信号受信電力値に第1基準信号受信電力値の調整値を加算したものであり、該RSRP閾値は、第1基準信号受信電力閾値、又は第1基準信号受信電力閾値から第1基準信号受信電力閾値の調整値を減算したものであり、該RSRP閾値のステップ値は、第1基準信号受信電力ステップ値、又は第1基準信号受信電力ステップ値から第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値を減算したものであり、該排除された候補リソースは、第2リソースと総称する。
【0036】
このように、第1基準信号受信電力の調整値に基づいて第2リソースを決定することを例として、第2リソース選択ウィンドウにおける第1リソースセットとオーバーラップする候補リソースについて、推定されたRSRPは、第1基準信号受信電力に該第1基準信号受信電力値の調整値を加算したものであり、該推定されたRSRPを第1基準信号受信電力閾値と比較して、該推定されたRSRPが第1基準信号受信電力閾値より大きい候補リソースを第2リソースとして決定する。もちろん、第1候補リソースセット内のリソースが第2リソース選択ウィンドウ内のリソースに占める割合は、第3の予め設定された百分率以上でなければならない場合、第1基準信号受信電力閾値を第1基準信号受信電力閾値のステップ値で増加し、候補リソースセットから第3の予め設定された百分率以上の候補リソースが選択されるまで、候補リソースの排除を再び実行する必要がある。
【0037】
第1基準信号受信電力閾値の調整値、第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値、及び第1基準信号受信電力の調整値は、プロトコルによって定義されてもよいし、又は構成もしくは事前に構成されてもよい。
【0038】
他の態様において、該実施例では、選択的に、ステップ101において、前記第1リソースセット及び前記第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定する前記ステップは、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、第3リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るステップを含み、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第3リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第3リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップしないリソースである。
【0039】
この場合、該第1候補リソースセットは、第1リソースセット内のリソースを優先的に選択するシナリオにも適用する。
【0040】
なお、該実施例では、選択的に、ステップ101において、前記第1リソースセット及び前記第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定する前記ステップは、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、
第2基準信号受信電力閾値と、
第2基準信号受信電力閾値のステップ値と、
第2基準信号受信電力と、のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、第4リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るステップを含み、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第4リソース及び第5リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第5リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップしないリソースである。
【0041】
ここで、第1候補リソースセットについて、第2基準信号受信電力は、該第2リソース選択ウィンドウ内に位置する候補リソース上でRSRPを推定することで得られたものであり、第2基準信号受信電力閾値は、候補リソースの排除プロセスにおける比較に使用される閾値であり、第2基準信号受信電力閾値のステップ値は、第1候補リソースセット内の候補リソースが第3の予め設定された百分率を満たさない場合に使用されるステップ値である。
【0042】
この場合、該第1候補リソースセットは、第1リソースセット内のリソースを優先的に選択するシナリオにも適用する。
【0043】
具体的には、第1候補リソースセットの決定は、リソース選択ウィンドウ内に位置する、第5リソースが排除された後の候補リソース上でRSRPを推定し、その後、推定されたRSRPがRSRP閾値より大きい候補リソースを排除し、それらを候補リソースセットに組み入れないものであり、候補リソースセット内の候補リソースがリソース選択ウィンドウ内のリソースに占める割合は、第3の予め設定された百分率(例えば20%)以上でなければならず、第3の予め設定された百分率未満であれば、RSRP閾値をステップ値で増加し、候補リソースセットから前記第3の予め設定された百分率以上の候補リソースが選択されるまで、候補リソースの排除を再び実行する必要がある。該推定されたRSRPは、第2基準信号受信電力値であり、該RSRP閾値は、第2基準信号受信電力閾値であり、該RSRP閾値のステップ値は、第2基準信号受信電力ステップ値であり、該排除された候補リソースは、第4リソースと総称する。
【0044】
さらに、該第2リソース選択ウィンドウから第4リソース及び第5リソースが排除された後に残された候補リソースを含む第1候補リソースセットについて、選択的に、前記第1候補リソースセットのうち、第1リソースの割合は、第1の百分率以上であり、
前記第1リソースの割合は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウの候補リソースに占める割合であるか、又は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1候補リソースセットとオーバーラップする部分の候補リソースに占める割合である。
【0045】
また、該実施例では、選択的に、ステップ101において、前記第1リソースセット及び前記第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定する前記ステップは、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、第6リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るステップを含み、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第6リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第6リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップするリソースである。
【0046】
この場合、該第1候補リソースセットは、第1リソースセット以外のリソースを優先的に選択するシナリオに適用する。
【0047】
該実施例では、選択的に、ステップ101において、前記第1リソースセット及び前記第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定する前記ステップは、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、
第3基準信号受信電力閾値と、
第3基準信号受信電力閾値のステップ値と、
第3基準信号受信電力と、のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、第7リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るステップを含み、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第7リソース及び第8リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第8リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップするリソースである。
【0048】
ここで、第1候補リソースセットについて、第3基準信号受信電力は、該第2リソース選択ウィンドウ内に位置する候補リソース上でRSRPを推定することで得られたものであり、第3基準信号受信電力閾値は、候補リソースの排除プロセスにおける比較に使用される閾値であり、第3基準信号受信電力閾値のステップ値は、第1候補リソースセット内の候補リソースが第3の予め設定された百分率を満たさない場合に使用されるステップ値である。
【0049】
この場合、該第1候補リソースセットは、第1リソースセット以外のリソースを優先的に選択するシナリオにも適用する。
【0050】
具体的には、第1候補リソースセットの決定は、リソース選択ウィンドウ内に位置する、第8リソースが排除された後の候補リソース上でRSRPを推定し、その後、推定されたRSRPがRSRP閾値より大きい候補リソースを排除し、それらを候補リソースセットに組み入れないものであり、候補リソースセット内の候補リソースがリソース選択ウィンドウ内のリソースに占める割合は、第3の予め設定された百分率(例えば20%)以上でなければならず、第3の予め設定された百分率未満であれば、RSRP閾値をステップ値で増加し、候補リソースセットから前記第3の予め設定された百分率以上の候補リソースが選択されるまで、候補リソースの排除を再び実行する必要がある。該推定されたRSRPは、第3基準信号受信電力値であり、該RSRP閾値は、第3基準信号受信電力閾値であり、該RSRP閾値のステップ値は、第3基準信号受信電力ステップ値であり、該排除された候補リソースは、第7リソースと総称する。
【0051】
さらに、該第2リソース選択ウィンドウから第7リソース及び第8リソースが排除された後に残された候補リソースを含む第1候補リソースセットについて、選択的に、前記第1候補リソースセットのうち、第2リソースの割合は、第2の百分率以上であり、
前記第2リソースの割合は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウの候補リソースに占める割合であるか、又は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1候補リソースセットとオーバーラップしない部分の候補リソースに占める割合である。
【0052】
該実施例では、選択的に、ステップ101において、前記第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップは、
前記第2候補リソースセットに前記第1リソースセット内の候補リソース及び前記第1リソースセット以外の候補リソースが含まれると、第2候補リソースセットから目標リソースを選択する時、前記第1リソースセット内の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率及び/又は前記第1リソースセット以外の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率は第1の値となるか、又は、前記第1リソースセット内の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率と、前記第1リソースセット以外の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率は予め設定された条件を満たすことを含む。
【0053】
ここで、前記第1リソースセット内の候補リソースとは、候補リソースの全てが第1リソースセットに属し、及び/又は、候補リソースの一部が第1リソースセットに属することを意味し、前記第1リソースセット以外の候補リソースは、第1リソースセット内の候補リソース以外の候補リソースである。
【0054】
第1の値は、プロトコルによって定義されてもよいし、事前に構成されてもよいし、又は制御ノードによって構成されてもよく、即ち、第1リソースセット内の候補リソースが目標リソースとして選択される確率の値、及び/又は、第1リソースセット以外の候補リソースが目標リソースとして選択される確率の値を構成する。もちろん、確率の具体的な値を構成せず、2つの確率間が予め設定された条件を満たすように事前に構成してもよい。例えば、第1リソースセット内の候補リソースが目標リソースとして選択される確率と、第1リソースセット以外の候補リソースが目標リソースとして選択される確率との比又は差は、プロトコルによって定義されてもよいし、事前に構成されてもよいし、又は制御ノードによって構成されてもよい。あるいは、第1リソースセットの候補リソースが目標リソースとして選択される確率は、第1リソースセット以外の候補リソースが目標リソースとして選択される確率のn倍であるようにしてもよく、nは正数である。
【0055】
好ましくは、第1リソースセット内のリソースを優先的に選択するシナリオについて、第1リソースセットの候補リソースが目標リソースとして選択される確率は、第1リソースセット以外の候補リソースが目標リソースとして選択される確率よりも大きくなり、第1リソースセット以外のリソースを優先的に選択するシナリオについて、第1リソースセットの候補リソースが目標リソースとして選択される確率は、第1リソースセット以外の候補リソースが目標リソースとして選択される確率よりも小さくなる。
【0056】
もちろん、第1リソースセットの候補リソースが目標リソースとして選択される確率は1であると、第1リソースセットの候補リソースから目標リソースを選択する。第1リソースセット以外の候補リソースが目標リソースとして選択される確率は1であると、第1リソースセット以外の候補リソースから目標リソースを選択する。
【0057】
さらに、該実施例では、第1リソースセット内のリソースを優先的に選択するシナリオについて、第1割合閾値を構成してもよく、第1リソースセットの候補リソースが第2候補リソースセットの候補リソースに占める割合は該第1割合閾値よりも大きくなると、第1リソースセットの候補リソースから目標リソースを選択する。第1リソースセット以外のリソースを優先的に選択するシナリオについて、第2割合閾値を構成してもよく、第1リソースセット以外の候補リソースが第2候補リソースセットの候補リソースに占める割合は該第2割合閾値よりも大きくなると、第1リソースセット以外の候補リソースから目標リソースを選択する。
【0058】
該実施例では、伝送の要求を考慮して、選択的に、前記方法は、
現在のデータ伝送が予め設定された通信タイプである場合、第1リソースセットを取得し、及び/又は、上記ステップ101を実行するステップをさらに含む。
【0059】
このように、現在のデータ伝送が予め設定された通信タイプであるシナリオでのみ、該第1リソースセットを取得し、及び/又は、上記ステップ101を実行して、第1リソースセットを基に目標リソースの選択を達成し、より信頼性の高い伝送を実現する。
【0060】
予め設定された通信タイプは、ユニキャスト、マルチキャスト、及びブロードキャスト通信のうちの1つ又は複数を含む。具体的には、予め設定された通信タイプは、リンク、又はUEパケット,又は目標機器識別子destination IDに対する伝送(例えば、該destination ID付きのUEはTX UEへ第1リソースセットを指示する)であってもよい。
【0061】
該予め設定された通信タイプは、プロトコルによって定義されてもよいし、制御ノードによって構成又は事前構成されてもよい。
【0062】
以上から、本発明の実施例の方法は、リソースを選択するプロセスにおいて、第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップとのうちの少なくとも1つによって、目標リソースの選択を達成することができ、こうして該第1リソースセットを基にすることで、ユーザ機器により選択された目標リソースは伝送の高い信頼性を保証できる。
【0063】
図2は本発明の1つの実施例のユーザ機器のブロック図である。
図2に示すユーザ機器200は、第1処理モジュール210を備える。
【0064】
第1処理モジュール210は、
第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0065】
選択的に、前記第1処理モジュールはさらに、
前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内に前記第1リソースセットの全部又は一部のリソースが含まれると、
前記第1リソース選択ウィンドウに少なくとも第1リソース又は前記第1リソースの一部が含まれること、
前記第1リソース選択ウィンドウに前記第1リソース又は前記第1リソースの一部のみが含まれること、
前記第1リソース選択ウィンドウに前記第1リソースが含まれないこと、のうちの少なくとも1つになるように前記第1リソース選択ウィンドウを選択するために用いられ、
前記第1リソースは、前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲と、トランスポートブロック伝送のデータ遅延とがオーバーラップする全てのリソースである。
【0066】
選択的に、前記第1処理モジュールはさらに、
前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内に前記第1リソースセットのリソースが含まれないと、今回のトランスポートブロック伝送を放棄するか、又は、前記第1リソース選択ウィンドウの可変範囲内で、リソース選択ウィンドウを自律的に選択するために用いられる。
【0067】
選択的に、前記第1処理モジュールはさらに、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、
第1基準信号受信電力閾値の調整値と、
第1基準信号受信電力閾値のステップ値の調整値と、
第1基準信号受信電力の調整値と、
第1基準信号受信電力閾値と、
第1基準信号受信電力閾値のステップ値と、
第1基準信号受信電力と、のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、第2リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るために用いられ、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第2リソースが排除された後に残された候補リソースを含む。
【0068】
選択的に、前記第1処理モジュールはさらに、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、第3リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るために用いられ、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第3リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第3リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップしないリソースである。
【0069】
選択的に、前記第1処理モジュールはさらに、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、
第2基準信号受信電力閾値と、
第2基準信号受信電力閾値のステップ値と、
第2基準信号受信電力と、のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、第4リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るために用いられ、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第4リソース及び第5リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第5リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップしないリソースである。
【0070】
選択的に、前記第1候補リソースセットのうち、第1リソースの割合は、第1の百分率以上であり、
前記第1リソースの割合は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウの候補リソースに占める割合であるか、又は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1候補リソースセットとオーバーラップする部分の候補リソースに占める割合である。
【0071】
選択的に、前記第1処理モジュールはさらに、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、第6リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るために用いられ、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第6リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第6リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップするリソースである。
【0072】
選択的に、前記第1処理モジュールはさらに、
前記第2リソース選択ウィンドウに前記第1リソースセット内の全部又は一部のリソースが含まれる場合、
第3基準信号受信電力閾値と、
第3基準信号受信電力閾値のステップ値と、
第3基準信号受信電力と、のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、第7リソースを決定し、前記第1候補リソースセットを得るために用いられ、前記第1候補リソースセットは、前記第2リソース選択ウィンドウから前記第7リソース及び第8リソースが排除された後に残された候補リソースを含み、
前記第8リソースは、前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1リソースセットとオーバーラップするリソースである。
【0073】
選択的に、前記第1候補リソースセットのうち、第2リソースの割合は、第2の百分率以上であり、
前記第2リソースの割合は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウの候補リソースに占める割合であるか、又は、前記第1候補リソースセットの候補リソースが前記第2リソース選択ウィンドウにおける前記第1候補リソースセットとオーバーラップしない部分の候補リソースに占める割合である。
【0074】
選択的に、前記第1処理モジュールはさらに、
前記第2候補リソースセットに前記第1リソースセット内の候補リソース及び前記第1リソースセット以外の候補リソースが含まれると、第2候補リソースセットから目標リソースを選択する時、前記第1リソースセット内の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率及び/又は前記第1リソースセット以外の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率は第1の値となるか、又は、前記第1リソースセット内の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率と、前記第1リソースセット以外の候補リソースが前記目標リソースとして選択される確率は予め設定された条件を満たすようにするために用いられる。
【0075】
前記ユーザ機器は、
現在のデータ伝送が予め設定された通信タイプである場合、第1リソースセットを取得するための第2処理モジュールをさらに備える。
【0076】
ユーザ機器200は、
図1の方法実施例においてユーザ機器によって実現される各プロセスを実現できるが、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。本発明の実施例のユーザ機器は、リソースを選択するプロセスにおいて、第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップとのうちの少なくとも1つによって、目標リソースの選択を達成することができ、こうして該第1リソースセットを基にすることで、ユーザ機器により選択された目標リソースは伝送の高い信頼性を保証できる。
【0077】
図3は、本発明の各実施例を実現するユーザ機器のハードウェア構造の模式図であり、該ユーザ機器300は、高周波ユニット301、ネットワークモジュール302、オーディオ出力ユニット303、入力ユニット304、センサ305、表示ユニット306、ユーザ入力ユニット307、インタフェースユニット308、メモリ309、プロセッサ310、及び電源311等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、
図3に示すユーザ機器の構造は、ユーザ機器を限定するものではなく、ユーザ機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例では、ユーザ機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、及び歩数計等を含むが、それらに限定されない。
【0078】
プロセッサ310は、
第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、
前記第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップと、のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0079】
以上から、該ユーザ機器は、リソースを選択するプロセスにおいて、第1リソースセットに基づいて第1リソース選択ウィンドウを決定するステップと、第1リソースセット及び第2リソース選択ウィンドウに基づいて第1候補リソースセットを決定するステップと、第1リソースセット及び第2候補リソースセットに基づいて目標リソースを選択するステップとのうちの少なくとも1つによって、目標リソースの選択を達成することができ、こうして該第1リソースセットを基にすることで、ユーザ機器により選択された目標リソースは伝送の高い信頼性を保証できる。
【0080】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット301は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後に、プロセッサ310で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット301は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット301は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0081】
ユーザ機器はネットワークモジュール302によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0082】
オーディオ出力ユニット303は、高周波ユニット301又はネットワークモジュール302が受信した又はメモリ309に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット303は、ユーザ機器300が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット303は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0083】
入力ユニット304は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット304は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)3041と、マイクロホン3042と、を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット306に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット3041で処理された画像フレームは、メモリ309(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット301もしくはネットワークモジュール302によって送信することができる。マイクロホン3042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット301によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0084】
ユーザ機器300は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ305をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル3061の輝度を調整することができる環境光センサと、ユーザ機器300が耳元に移動された時、表示パネル3061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、ユーザ機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、歩数計、タップ)等に用いることができる。センサ305は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0085】
表示ユニット306は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット306は表示パネル3061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル3061を構成することができる。
【0086】
ユーザ入力ユニット307は、入力される数字又は文字情報の受信、及びユーザ機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット307は、タッチパネル3071及び他の入力機器3072を含む。タッチパネル3071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル3071上又はタッチパネル3071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ310に送信し、そして、プロセッサ310から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル3071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル3071に加え、ユーザ入力ユニット307は他の入力機器3072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器3072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0087】
さらに、タッチパネル3071は、表示パネル3061を被覆してもよく、タッチパネル3071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ310に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ310は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル3061で対応する視覚出力を提供する。
図3において、タッチパネル3071と表示パネル3061は、2つの独立した部材としてユーザ機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、ユーザ機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル3071と表示パネル3061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0088】
インタフェースユニット308は、外部装置とユーザ機器300を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(Input/Output,I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット308は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力をユーザ機器300内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又はユーザ機器300と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0089】
メモリ309は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ309は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ309は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0090】
プロセッサ310は、ユーザ機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線によりユーザ機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ309内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ309内に記憶されているデータを呼び出すことで、ユーザ機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、ユーザ機器を全体的に監視する。プロセッサ310は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ310に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ310に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0091】
ユーザ機器300は各部材に給電する電源311(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源311は、電源管理システムによってプロセッサ310に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0092】
なお、ユーザ機器300はいくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここでは詳細な説明を省略する。
【0093】
好ましくは、本発明の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備えるモバイル端末をさらに提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のリソース選択方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0094】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。該コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のリソース選択方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0095】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0096】
本明細書で開示された実施例と併せて記述された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せで実現可能であることは、当業者であれば想到できる。これらの機能をハードウェアの形態で実行するか、ソフトウェアの形態で実行するかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計制約条件によって決定される。専門技術者は各特定の用途について、記述した機能を異なる方法を用いて実現できるが、このような実現は本開示の範囲を超えたものと理解すべきではない。
【0097】
当業者であれば、説明を簡単化及び簡潔化するために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことが明確に理解され、ここでは詳細な説明を省略する。
【0098】
本願で提供される実施例では、開示した装置及び方法は、他の形態で実現することができることを理解すべきである。例えば、以上に記載の装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実施する時に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよいし、一部の特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。また、図示又は説明した互いの結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0099】
分離部材として説明した前記ユニットは物理的に分割されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示した部材は物理的ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。
【0100】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。
【0101】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0102】
当業者であれば、上記実施例の方法を実現する全て又は一部のプロセスは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアを制御することにより完了でき、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶可能であり、該プログラムは実行される時、上記各方法の実施例のようなプロセスを含んでもよいことが理解可能である。前記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)等であってもよい。
【0103】
本開示の実施例に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0104】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載の機能を実行するためのモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本開示の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶しプロセッサによって実行することができる。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0105】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。