(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】サプリメント管理装置及びサプリメント管理方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/60 20180101AFI20240927BHJP
【FI】
G16H20/60
(21)【出願番号】P 2023123056
(22)【出願日】2023-07-28
【審査請求日】2023-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】森山 卓也
(72)【発明者】
【氏名】金岡 尚利
(72)【発明者】
【氏名】山木 修一郎
(72)【発明者】
【氏名】椎葉 竜生
【審査官】鹿谷 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-33637(JP,A)
【文献】特開2018-67177(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0068175(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザへ発送される所定の摂取回数分のサプリメントの摂取が予定される摂取タイミングを、前記摂取回数分決定する決定手段と、
前記決定された摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングで摂取された食事を示す食事情報を取得する取得手段と、
前記取得された食事情報により示される前記食事の第1栄養素量と、前記サプリメントの第2栄養素量と、予め設定された目標栄養素量と、に基づいて、前記サプリメントの摂取の要否を判定する判定手段と、
前記サプリメントの摂取の要否の判定結果を示す判定情報を、前記ユーザの端末装置へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサプリメント管理装置。
【請求項2】
前記サプリメントは、日を置いて繰り返し前記ユーザへ発送され、
前記決定手段は、発送された前記サプリメントの摂取が不要と判定された回数に応じて前記摂取回数が少なくなるように、次に発送される前記サプリメントの前記摂取回数を決定し、該決定された摂取回数分の前記摂取タイミングを決定し、
前記決定された摂取回数分の前記サプリメントが発送されることを特徴とする請求項1に記載のサプリメント管理装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記サプリメントの摂取の要否の判定結果に基づいて、前記発送されたサプリメントの残りの摂取回数を、所定のタイミングごとに推定し、該推定された残りの摂取回数が、前記サプリメントの配送に要する期間に応じた摂取回数未満になる前に、次に発送される前記サプリメントの前記摂取回数を決定することを特徴とする請求項2に記載のサプリメント管理装置。
【請求項4】
前記サプリメントの摂取が不要と判定された場合、前記ユーザへ特典を付与することを決定する特典決定手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のサプリメント管理装置。
【請求項5】
前記取得手段は、前記決定手段による前記摂取タイミングの決定前に前記ユーザにより摂取された食事を示す前記食事情報を更に取得し、
前記決定手段は、前記摂取タイミングの決定前に摂取された前記食事の前記第1栄養素量と前記目標栄養素量とに基づいて、前記発送されるサプリメント及び1摂取当たりの前記サプリメントの分量のうち少なくとも何れか一方を含む前記サプリメントの内容を更に決定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のサプリメント管理装置。
【請求項6】
前記発送されたサプリメントの摂取が不要と判定された前記摂取タイミングを変更する変更手段を更に備え、
前記判定手段は、前記取得された食事情報により示される前記食事が前記ユーザにより摂取された前記タイミングが、前記決定手段により決定された前記摂取タイミング及び前記変更手段により変更された前記摂取タイミングを含む複数の前記摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングである場合、前記サプリメントの摂取の要否を判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のサプリメント管理装置。
【請求項7】
前記取得手段は、前記端末装置から前記食事情報を取得し、前記食事情報が取得されたタイミングを、前記ユーザが前記食事を摂取したタイミングとして特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のサプリメント管理装置。
【請求項8】
コンピュータにより実行されるサプリメント管理方法において、
ユーザへ発送される所定の摂取回数分のサプリメントの摂取が予定される摂取タイミングを、前記摂取回数分決定する決定ステップと、
前記決定された摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングで前記ユーザにより摂取された食事を示す食事情報を取得する取得ステップと、
前記取得された食事情報により示される前記食事の第1栄養素量と、前記発送されたサプリメントの第2栄養素量と、予め設定された目標栄養素量と、に基づいて、前記サプリメントの摂取の要否を判定する判定ステップと、
前記サプリメントの摂取の要否の判定結果を示す判定情報を、前記ユーザの端末装置へ送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とするサプリメント管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザへ発送されるサプリメントに関する決定を行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食事から摂取する栄養素を補うためのサプリメントが様々な形態で販売されていることが知られている。例えば、店舗やオンラインショッピングのウェブサイトで、サプリメントが販売されている。こうした場所でサプリメントを購入する場合、ユーザは、摂取したい栄養素に応じたサプリメントを選択し、摂取したい栄養素量に応じた分量のサプリメントを摂取することが一般的である。
【0003】
また、ユーザに関する情報に基づいて、そのユーザに販売するサプリメントや分量を決定する方法が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザの性別、年齢、食生活、健康状態等に基づいて、所定の栄養素の過不足を推定し、不足している栄養素に対して処方するサプリメントの種類及び処方量を算出して、処方量の表示を行うことが開示されている。また、特許文献1には、不足している栄養素を補うためのサプリメントをユーザが注文すると、即日又は翌日に、そのサプリメントを1日分ごとに梱包して発送することで、オーダメイド型のサプリメントをユーザに供給することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、サプリメントがユーザに届いた後のそのユーザの各食事で摂取される栄養素量はまちまちである。例えば、サプリメントが対応する栄養素の摂取不足となった食事では、そのサプリメントを摂取してもよい。その一方で、妥当な量の栄養素を摂取した食事でユーザがサプリメントを摂取すると、栄養過多となる可能性がある。そのため、毎回の食事でサプリメントを必ず摂取することが、適切ではない場合がある。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザへ発送されるサプリメントを食事の補助として、適切な量の栄養素の摂取を可能とするサプリメント管理装置及びサプリメント管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(適用例1)本適用例に係るサプリメント管理装置は、ユーザへ発送される所定の摂取回数分のサプリメントの摂取が予定される摂取タイミングを、前記摂取回数分決定する決定手段と、前記決定された摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングで前記ユーザにより摂取された食事を示す食事情報を取得する取得手段と、前記取得された食事情報により示される前記食事の第1栄養素量と、前記発送されたサプリメントの第2栄養素量と、予め設定された目標栄養素量と、に基づいて、前記サプリメントの摂取の要否を判定する判定手段と、前記サプリメントの摂取の要否の判定結果を示す判定情報を、前記ユーザの端末装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本適用例によれば、ユーザへ発送されるサプリメントをユーザに摂取させることが予定された摂取タイミングが決定される。ユーザへ発送されるサプリメントは、所定の摂取回数分のサプリメントである。そのため、摂取タイミングは、その摂取回数分の摂取ごとに決定される。サプリメントの発送後、決定された摂取タイミングのうち何れかの摂取タイミングに応じたタイミングでユーザが摂取した食事を示す食事情報が取得されると、食事の栄養素量、サプリメントの栄養素量、及び目標栄誉素量に基づいて、サプリメントの摂取の要否が判定される。その判定結果を示す判定情報が、そのユーザの端末装置へ送信される。これにより、サプリメントを摂取するか否かを判断するための情報を、ユーザに提供することができる。そのため、ユーザへ発送されるサプリメントを食事の補助として、適切な量の栄養素の摂取が可能となる。
【0009】
(適用例2)本適用例に係るサプリメント管理装置は、前記サプリメントは、日を置いて繰り返し前記ユーザへ発送され、前記決定手段は、発送された前記サプリメントの摂取が不要と判定された回数に応じて前記摂取回数が少なくなるように、次に発送される前記サプリメントの前記摂取回数を決定し、該決定された摂取回数分の前記摂取タイミングを決定し、前記決定された摂取回数分の前記サプリメントが発送されることを特徴とする。
【0010】
本適用例によれば、既に発送されたサプリメントの摂取が不要と判定された回数が多くなるほど、次に発送されるサプリメントの量が少なくなる。そのため、ユーザへ発送されたサプリメントがユーザの手元で余分に残ってしまうことを抑えながら、サプリメントを発送することができる。
【0011】
(適用例3)本適用例に係るサプリメント管理装置は、前記決定手段は、前記サプリメントの摂取の要否の判定結果に基づいて、前記発送されたサプリメントの残りの摂取回数を、所定のタイミングごとに推定し、該推定された残りの摂取回数が、前記サプリメントの配送に要する期間に応じた摂取回数未満になる前に、次に発送される前記サプリメントの前記摂取回数を決定することを特徴とする。
【0012】
本適用例によれば、サプリメントの摂取の要否の判定結果に基づいて、サプリメントの残りの摂取回数が推定される。通常、サプリメントは摂取タイミングごとに摂取されるので、時間が経過するに従って、サプリメントの残りの摂取回数は減少することとなる。但し、サプリメントの摂取が不要と判定された摂取タイミングについては、摂取回数は減少しない。そして、サプリメントの残りの摂取回数が、サプリメントの配送に要する期間に応じた摂取回数未満になる前のタイミングで、次に発送されるサプリメントの記摂取回数が決定される。この決定後にサプリメントが発送されてユーザへ配達される。その間、ユーザの手元には、以前に配送されたサプリメントが残っている。そのため、ユーザの手元にサプリメントがなくなることを抑えながら、サプリメントの発送を遅らせることができる。従って、サプリメントを効率的に発送することができる。
【0013】
(適用例4)本適用例に係るサプリメント管理装置は、前記サプリメントの摂取が不要と判定された場合、前記ユーザへ特典を付与することを決定する特典決定手段を更に備えることを特徴とする。
【0014】
本適用例によれば、サプリメントの摂取が不要となるような食事をユーザが摂取することで、そのユーザへ特典が付与される。従って、適切な食事を摂取することをユーザに促すことができる。
【0015】
(適用例5)本適用例に係るサプリメント管理装置は、前記取得手段は、前記決定手段による前記摂取タイミングの決定前に前記ユーザにより摂取された食事を示す前記食事情報を取得することがあり、前記決定手段は、前記摂取タイミングの決定前に摂取された前記食事の前記第1栄養素量と前記目標栄養素量とに基づいて、前記発送されるサプリメント及び1摂取当たりの前記サプリメントの分量のうち少なくとも何れか一方を含む前記サプリメントの内容を更に決定することを特徴とする。
【0016】
本適用例によれば、ユーザの過去の食事に基づいて、発送されるサプリメントの内容が決定される。従って、ユーザにとって適切なサプリメントを提供することができる。
【0017】
(適用例6)本適用例に係るサプリメント管理装置は前記発送されたサプリメントの摂取が不要と判定された前記摂取タイミングを変更する変更手段を更に備え、前記判定手段は、前記取得された食事情報により示される前記食事が前記ユーザにより摂取された前記タイミングが、前記決定手段により決定された前記摂取タイミング及び前記変更手段により変更された前記摂取タイミングを含む複数の前記摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングである場合、前記サプリメントの摂取の要否を判定することを特徴とする。
【0018】
本適用例によれば、何れかの摂取タイミングに応じたタイミングの食事についてサプリメントの摂取が不要と判定されると、その摂取タイミングは変更される。変更された摂取タイミングに応じたタイミングでユーザが食事を摂取した場合も、サプリメントの摂取の要否が判定される。従って、摂取が不要と判定された分のサプリメントについて、後で再度摂取の要否を判定することができる。
【0019】
(適用例7)本適用例に係るサプリメント管理装置は、前記取得手段は、前記端末装置から前記食事情報を取得し、前記食事情報が取得されたタイミングを、前記ユーザが前記食事を摂取したタイミングとして特定することを特徴とする。
【0020】
本適用例によれば、ユーザの端末装置から食事情報が取得されたタイミングが、決定された摂取タイミングのうちの何れかの摂取タイミングに応じたタイミングである場合、サプリメントの摂取の要否が判定される。従って、サプリメントの摂取が予定されている適切なタイミングで、サプリメントの摂取の要否の判定結果をユーザに提示することができる。
【0021】
(適用例8)本適用例に係るサプリメント管理方法は、コンピュータにより実行されるサプリメント管理方法において、ユーザへ発送される所定の摂取回数分のサプリメントの摂取が予定される摂取タイミングを、前記摂取回数分決定する決定ステップと、前記決定された摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングで前記ユーザにより摂取された食事を示す食事情報を取得する取得ステップと、前記取得された食事情報により示される前記食事の第1栄養素量と、前記発送されたサプリメントの第2栄養素量と、予め設定された目標栄養素量と、に基づいて、前記サプリメントの摂取の要否を判定する判定ステップと、前記サプリメントの摂取の要否の判定結果を示す判定情報を、前記ユーザの端末装置へ送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ユーザへ発送されるサプリメントを食事の補助として、適切な量の栄養素の摂取が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】一実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【
図2】一実施形態に係るサプリメント管理サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】サプリメント管理サーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
【
図4】一実施形態に係るサプリメント管理サーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図5】サプリメントの摂取予定タイミングの決定例を示す図である。
【
図6】サプリメントの摂取予定タイミングの変更例を示す図である。
【
図7】判定結果情報及び変更情報の表示例を示す図である。
【
図8】サプリメントの摂取予定タイミングの決定例を示す図である。
【
図9】一実施形態に係るサプリメント管理サーバ1のシステム制御部11による第1サプリメント情報決定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】一実施形態に係るサプリメント管理サーバ1のシステム制御部11による摂取要否判定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】一実施形態に係るサプリメント管理サーバ1のシステム制御部11による第2サプリメント情報決定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】サプリメントの発送タイミングの決定例を示す図である。
【
図13】一実施形態に係るサプリメント管理サーバ1のシステム制御部11による第2サプリメント情報決定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】サプリメントの摂取予定タイミングの決定例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[1.第1実施形態]
[1-1.通信システムの構成]
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る通信システムSの構成及び機能概要について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、通信システムSは、サプリメント管理サーバ1と、少なくとも一の発送端末2と、ポイント管理サーバ3と、複数のユーザ端末4と、を含んで構成される。これらの装置はネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0025】
サプリメント管理サーバ1は、所定のサプリメント配送サービスに関する処理を実行するサーバ装置であってもよい。サプリメント配送サービスは、ユーザの栄養目標に応じたサプリメントを配送するためのサービスであってもよい。このサプリメント配送サービスは、同一のユーザに対して日を置いて繰り返しサプリメントを発送するサービスであってもよい。例えば、サプリメントは定期的に発送されてもよい。サプリメントは、ユーザの栄養を補助するための食品及び飲料のうちの少なくとも何れか一方であってもよい。便宜上、本実施形態においては錠剤及びカプセルのサプリメントが提供される場合について説明するが、その他の形態のサプリメントが提供されてもよい。サプリメント管理サーバ1は、ユーザへ発送するサプリメントの内容を決定してもよい。また、サプリメント管理サーバ1は、サプリメントの発送に必要な情報を発送端末2へ送信してもよい。また、サプリメント管理サーバ1は、各ユーザ端末4から食事記録情報を取得してもよい。食事記録情報は、そのユーザ端末4を利用するユーザが摂取した食事を示す情報であってもよい。サプリメント管理サーバ1は、食事記録情報に基づいて、そのユーザへ発送されたサプリメントの摂取の要否を判定してもよい。サプリメント管理サーバ1は、サプリメントの摂取の要否の判定結果を、そのユーザ端末4により提示させてもよい。例えば、栄養目標を達成するために必要な栄養素を食事で十分摂取することができていたのであれば、サプリメントの摂取は不要である。摂取の要否の判定結果を提示することで、栄養の摂り過ぎを抑制することができる。また、サプリメント管理サーバ1は、サプリメントの摂取が不要であると判定することに応じて、そのユーザへ特典を付与することを決定してもよい。特典を付与することで、食事に気を付けることをユーザに促すことができる。特典の例として、ポイントプログラムのポイント、電子マネー、現金、クーポン、景品等が挙げられる。
【0026】
発送端末2は、ユーザへのサプリメントの発送の際に用いるための端末装置であってもよい。発送端末2は、所定の発送場所に置かれてもよい。発送場所の例として、サプリメントを販売する店舗、サプリメントを製造若しくは販売する事業者の倉庫等が挙げられる。例えば、発送端末2は、サプリメントの発送に関してサプリメント管理サーバ1から送信されてきた情報を表示してもよい。店舗又は事業者の従業員は、発送端末2に表示された情報に基づいて、サプリメントの発送作業を行ってよい。発送端末2の例として、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ等が挙げられる。発送端末2には、ウェブブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアがインストールされてもよい。
【0027】
ポイント管理サーバ3は、所定のポイントプログラムを利用可能な各ユーザが保有するポイントを管理するサーバ装置であってもよい。このポイントプログラムは、取引対象を購入したユーザに対してその購入代金の所定割合のポイントをそのユーザに付与するとともに、ユーザが保有するポイントを、取引対象の購入代金に利用することを可能とするサービスであってもよい。取引対象は、商取引可能な何かであってもよい。取引対象の例として、商品及びサービスが挙げられる。ユーザは、オンラインサービスと店舗とで、ポイントの獲得及び利用が可能であってもよい。サプリメント配送サービスを利用可能なユーザは、ポイントプログラムも利用可能であってもよい。各ユーザが保有するポイントの数を、利用可能ポイント数という。ポイント管理サーバ3は、ユーザごとに利用可能ポイント数を記憶してもよい。ポイント管理サーバ3は、ユーザによるポイントの獲得や利用に応じて、そのユーザの利用可能ポイント数を更新してもよい。
【0028】
各ユーザ端末4は、サプリメント配送サービスを利用可能なユーザが利用する端末装置である。ユーザ端末4の例として、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス、スマートフォン、その他の携帯電話、ウェアラブルコンピュータ、タブレット式コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。各ユーザ端末4には、ウェブブラウザがインストール可能であってもよい。また各ユーザ端末4には、サプリメント配送サービスを利用するための専用アプリケーションのインストールが可能であってもよい。各ユーザ端末4は、ウェブブラウザ又は専用アプリケーションに従って、サプリメント管理サーバ1から送信されてくる情報を受信して、その情報を画面に表示してもよい。
【0029】
[1-2.サプリメント管理サーバの構成]
次に、サプリメント管理サーバ1の構成について、
図2及び
図3を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係るサプリメント管理サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、サプリメント管理サーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0030】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0031】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0032】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、ユーザDB14a、サプリメントDB14b、飲食物DB14c、食事記録DB14d、配送所要日数DB14e、サプリメント発送DB14f、サプリメント摂取予定DB14g、及びサプリメント摂取不要回数DB14h等のデータベースが記憶されてもよい。「DB」は、データベースの略語である。少なくとも一のデータベースは、サプリメント管理サーバ1と異なるサーバ装置に記憶されてもよい。サプリメント管理サーバ1は、そのサーバ装置を介してデータベースにアクセス可能であってもよい。
【0033】
図3は、サプリメント管理サーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
図3に示すように、ユーザDB14aには、サプリメント配送サービスを利用可能な各ユーザに関するユーザ情報が記憶されてもよい。例えばユーザDB14aには、ユーザ情報として、ユーザID、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、電子メールアドレス、及び栄養目標情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、ユーザを識別する識別情報である。栄養目標情報は、例えばそのユーザによる1回の食事当たりの栄養摂取量の目標を示す情報であってもよい。例えば、栄養目標情報は、目標を達成するために摂取が必要な1又は複数の栄養素それぞれについて、栄養素ID及び目標摂取量情報を含んでもよい。栄養素IDは、栄養素を識別する識別情報である。目標摂取量情報は、栄養素の摂取の目標栄養素量を示す。例えば、目標摂取量情報は、摂取する栄養素量の下限値を示してもよい。また例えば、目標摂取量情報は、摂取する栄養素量の範囲を示してもよい。
【0034】
サプリメントDB14bには、サプリメント配送サービスで発送可能な各サプリメントに関するサプリメント情報が記憶されてもよい。例えばサプリメントDB14bには、サプリメント情報として、サプリメントID、サプリメント名、及び含有栄養素情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。サプリメントIDは、サプリメントを識別する識別情報である。含有栄養素情報は、そのサプリメントが含有する1錠当たりの栄養素に関する情報である。例えば含有栄養素情報は、予め定められた複数の栄養素のそれぞれについて、そのサプリメントが含有する栄養素量を含んでもよい。そのサプリメントが含有していない栄養素の栄養素量はゼロに設定されている。
【0035】
飲食物DB14cには、各飲食物に関する飲食物情報が記憶されてもよい。例えば、飲食物DB14cには、飲食物情報として、飲食物ID、飲食物名、及び含有栄養素情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。飲食物IDは、飲食物を識別する識別情報である。含有栄養素情報は、その飲食物が含有する栄養素に関する情報である。例えば含有栄養素情報は、予め定められた複数の栄養素のそれぞれについて、その飲食物が含有する栄養素量を含んでもよい。その飲食物が含有していない栄養素の栄養素量はゼロである。。
【0036】
食事記録DB14dには、各ユーザが摂取した食事を示す食事記録情報が記憶されてもよい。例えば、食事記録DB14dには、食事記録情報として、食事ID、ユーザID、情報取得日時、食事タイミング情報、飲食物情報、及び摂取栄養情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。食事IDは、食事を識別する識別情報である。ユーザIDは、その食事を摂取したユーザを示す。情報取得日時は、サプリメント管理サーバ1がその食事記録情報をユーザ端末4から取得した日時を示す。食事タイミング情報は、その食事が摂取されたタイミングを示す。例えば、食事タイミング情報は、食事日及び食事区分を含んでもよい。食事日は、食事が摂取された日付を示す。食事区分は、摂取された食事の区分を示す。食事区分は、朝食、昼食及び夕食の何れかに設定されてもよい。飲食物情報は、その食事で摂取された飲食物を示す。例えば、飲食物情報は、摂取された飲食物ごとの飲食物IDを含んでもよい。摂取栄養情報は、その食事でユーザが摂取したと想定される栄養素ごとの栄養摂取量を示す。例えば、摂取栄養情報は、予め定められた複数の栄養素のそれぞれについて、その食事でのその栄養素の摂取量を含んでもよい。その食事で摂取されていない栄養素の栄養素量はゼロである。
【0037】
配送所要日数DB14eには、サプリメントの配送所要日数が、発送先の都道府県ごとに記憶されてもよい。サプリメントの配送所要日数は、後述するサプリメント配送情報及びサプリメント摂取予定情報が決定されて、サプリメントの発送が決定されてから、発送場所でのそのサプリメントの発送を経て、ユーザの住所にそのサプリメントが配達されるまでに要する日数であってもよい。配送所要日数は、サプリメントの発送日も含めてカウントされてもよい。配送所要日数は、配送に要する実際の日数よりも多めに設定されてもよい。配送所要日数DB14eには、例えば都道府県ID及び配送所要日数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。都道府県IDは、都道府県を識別する識別情報である。なお、サプリメントが1日に複数回、それぞれ所定の時刻に発送される場合には、発送先の都道府県が同一であっても発送時刻によって配送所要日数が異なる場合があるかもしれない。その場合、配送所要日数DB14eには、発送時刻ごとに都道府県ID及び配送所要日数が記憶されてもよい。
【0038】
サプリメント発送DB14fには、各サプリメントの発送に関するサプリメント発送情報が記憶されてもよい。例えば、サプリメント発送DB14fには、サプリメント発送情報として、発送ID、ユーザID、発送回数、決定日、サプリメントID、1回量、包装個数、発送予定日、料金、摂取開始予定日、及び摂取終了予定日等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。発送IDは、サプリメントの発送を識別する識別情報である。ユーザIDは、サプリメントの発送先のユーザを示す。発送回数は、今回の発送も合わせて、そのユーザに対してサプリメントが何回発送されたかを示す。決定日は、そのサプリメント発送情報が決定された日付を示す。サプリメントIDは、発送されたサプリメントを示す。1回量は、1回の摂取当たりにそのサプリメントを何錠摂取するかを示す。発送されるサプリメントが複数種類存在する場合、サプリメントごとに、サプリメントIDと1回量との組み合わせがサプリメント発送DB14fに記憶されてもよい。包装個数は、発送されたサプリメントが入れられた包装の数を示す。例えば、発送される1又は複数種類のサプリメントが、1回量分ごとにまとめて所定の包装に詰められてもよい。包装の表面には、例えばその包装に入っているサプリメントの摂取予定タイミングを示す情報が記載又は印刷されてもよい。サプリメントの摂取予定タイミングを示す情報は、例えば摂取が予定される日付と、朝、昼、及び晩のうち摂取が予定される時間帯を含んでもよい。ユーザは、1回の摂取ごとに、1個の包装に入っているサプリメントをまとめて摂取することになる。従って、包装個数に相当する回数、ユーザはサプリメントを摂取することとなる。摂取開始予定日は、発送されたサプリメントの最初の摂取が予定される日付を示す。例えば、摂取開始予定日は、発送されたサプリメントの配達が予定される日よりも後の日であってもよい。摂取終了予定日は、発送されたサプリメントの最後の摂取が予定される日付を示す。例えば、摂取開始予定日及び包装個数に基づいて、摂取終了予定日が決定されてもよい。1日当たりのサプリメントの摂取回数は予め定められているので、何日分のサプリメントが発送されたかを特定することができる。例えば、ユーザが朝食を摂ったとき、昼食を摂ったとき、及び夕食を摂ったときの合計3回、サプリメントが摂取される。なお、特定のサプリメントについては、1日1回等の摂取が定められていてもよい。
【0039】
サプリメント摂取予定DB14gには、発送された又は発送されるサプリメントの摂取の予定に関するサプリメント摂取予定が、予定された摂取ごとに記憶されてもよい。例えばサプリメント摂取予定DB14gには、サプリメント摂取予定として、ユーザID、サプリメントID、1回量、及びサプリメント摂取予定タイミング情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、サプリメントの摂取を予定するユーザを示す。サプリメントIDは、摂取が予定されるサプリメントを示す。1回量は、そのサプリメントを何錠摂取する予定であるかを示す。サプリメント摂取予定タイミング情報は、そのサプリの摂取が予定されるタイミングを示す。サプリメント摂取予定タイミング情報は、摂取予定日及び摂取予定食事区分を含んでもよい。摂取予定日は、サプリメントの摂取が予定される日付を示す。摂取予定食事区分は、何れの区分の食事について、サプリメントの摂取が予定されるかを示す。
【0040】
サプリメント摂取不要回数DB14hには、サプリメントの摂取が不要と判定された回数が、サプリメントの発送先のユーザごとに記憶されてもよい。例えば、サプリメント摂取不要回数DB14hには、ユーザID及び摂取不要回数が、互いに関連付けて記憶されてもよい。
【0041】
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、サプリメント配送サービスに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0042】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、発送端末2、ポイント管理サーバ3、またはユーザ端末4等の装置と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0043】
[1-3.機能概要]
次に、
図4乃至
図8を参照して、サプリメント管理サーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。
図4は、本実施形態に係るサプリメント管理サーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、
図4に示すように、栄養目標設定部1101、食事記録情報取得部1102、サプリメント情報決定部1103、情報提供部1104、摂取要否判定部1105、摂取タイミング変更部1106、特典決定部1107等として機能してもよい。
【0044】
[1-3-1.初回のサプリメントの発送]
栄養目標設定部1101は、ユーザの栄養目標情報を予め設定してもよい。例えば、栄養目標設定部1101は、ユーザの属性に合わせてそのユーザに推奨される1又は複数の栄養素について、推奨される栄養素量を決定してもよい。ユーザの属性の例として、性別、年齢、身長、体重等が挙げられる。また例えば、栄養目標設定部1101は、ユーザの栄養テーマを特定してもよい。栄養テーマは、例えばユーザが食事を改善するテーマ又は目的を示してもよい。栄養テーマの例として、「ダイエットする」、「筋肉を付ける」、「栄養をバランスよく摂る」等が挙げられる。栄養目標設定部1101は、ユーザが目的を達成するための1又は複数の栄養素それぞれについて、その栄養素の目標栄養素量を決定してもよい。栄養目標設定部1101は、決定された栄養目標を示す栄養目標情報を生成して、この栄養目標情報を、そのユーザのユーザIDに関連付けてユーザDB14aに記憶させてもよい。
【0045】
食事記録情報取得部1102は、食事記録情報を取得してもよい。例えば食事記録情報取得部1102は、ユーザ端末4から食事記録情報を取得してもよい。食事を摂取すると、ユーザは、その食事で摂取した飲食物の情報をユーザ端末4に入力してもよい。例えば、ユーザは、キーワード検索等により飲食物を検索して、検索結果から、食事に含まれる飲食物を選択してもよい。ユーザ端末4は、選択された飲食物の飲食物IDを含む飲食物情報、及びそのユーザのユーザIDを含む食事記録情報を、サプリメント管理サーバ1へ送信してもよい。食事記録情報を取得した食事記録情報取得部1102は、食事記録情報が取得されたタイミングを、ユーザが食事を摂取したタイミングとして特定してもよい。このとき、食事記録情報取得部1102は、食事記録情報が取得されたタイミングに基づいて、食事タイミング情報を決定してもよい。例えば、食事記録情報取得部1102は、食事記録情報が取得された日付を、食事日と判定してもよい。また、朝、昼、及び晩それぞれの時間帯が予め定められてもよい。例えば、6時から12時までの時間帯が朝、12時から18時までの時間帯が昼、18時から0時までの時間帯が晩であってもよい。食事記録情報取得部1102は、食事記録情報が取得された時刻が何れの時間帯に含まれるかに基づいて、ユーザが、朝食、昼食、及び夕食のうち何れの区分の食事を摂取したかを判定してもよい。例えば、朝食は朝の時間帯に対応し、昼食は昼の時間帯に対応し、夕食は晩の時間帯に対応する。食事記録情報取得部1102は、食事記録情報に含まれる飲食物情報に基づいて、摂取栄養素情報を決定してもよい。例えば、食事記録情報取得部1102は、飲食物情報に含まれる各飲食物IDについて、飲食物DB14cから、その飲食物IDに関連付けられたが含有栄養素情報を取得してもよい。食事記録情報取得部1102は、含有栄養素情報に基づいて、栄養素ごとに含有栄養素量を足し合わせて、栄養摂取量を計算してもよい。食事記録情報取得部1102は、ユーザ端末4から取得された食事記録情報に、その食事記録情報の取得日時、食事タイミング情報、及び摂取栄養素情報を追加して、食事記録DB14dに記憶させてもよい。
【0046】
サプリメント情報決定部1103は、ユーザへ発送されるサプリメントに関する情報を決定してもよい。決定される情報は、例えばサプリメント発送情報を含んでもよい。そのユーザに対して初めてサプリメントが発送される場合、サプリメント情報決定部1103は、発送されるサプリメントの内容を決定してもよい。サプリメントの内容は、そのサプリメント自体及びそのサプリメントの1回量を含んでもよい。サプリメント情報決定部1103は、例えば栄養目標設定部1101により決定された栄養目標情報と、食事記録情報取得部1102により取得された食事記録情報とに基づいて、サプリメントの内容を決定してもよい。サプリメント情報決定部1103は、例えば食事記録情報取得部1102により取得された食事記録情報に基づいて、ユーザの過去の食習慣、栄養摂取傾向等を特定してもよい。例えば、サプリメント情報決定部1103は、過去所定期間中にユーザが摂取した食事の食事記録情報を用いてもよいし、過去の所定回数以上の回数の食事の食事記録情報を用いてもよい。サプリメント情報決定部1103は、目標栄養素量が設定された各栄養素について、目標栄養素量と栄養摂取量とを食事ごとに比較してもよい。サプリメント情報決定部1103は、栄養摂取量が目標栄養素量に満たなかった食事の回数を栄養素ごとに計算してもよい。サプリメント情報決定部1103は、例えば所定期間にユーザが摂取した食事の回数に対して、栄養摂取量が目標栄養素量に満たなかった食事の回数の割合が所定値以上である栄養素を、サプリメントで補う栄養素に決定してもよい。サプリメント情報決定部1103は、栄養摂取量が目標栄養素量に満たなかった食事について、栄養摂取量と目標栄養素量との差の平均値を計算してもよい。サプリメント情報決定部1103は、この平均値を、サプリメントで補う栄養素量に決定してもよい。或いは、サプリメント情報決定部1103は、所定期間にユーザが摂取した食事における各栄養素の平均栄養摂取量を計算してもよい。サプリメント情報決定部1103は、平均栄養摂取量が目標栄養素量に満たない栄養素を、サプリメントで補う栄養素に決定してもよい。サプリメント情報決定部1103は、平均栄養摂取量と目標栄養素量との差を、サプリメントで補う栄養素量に決定してもよい。栄養素及び栄養素量を決定すると、サプリメント情報決定部1103は、サプリメントDB14bから、その栄養素を補うためのサプリメントを決定し、その栄養素をその栄養素量分補うための1回量を決定してもよい。複数種類のサプリメントの摂取が必要な場合、種類ごとにサプリメント及び1回量が決定されてもよい。
【0047】
サプリメント情報決定部1103により決定される情報は、例えばサプリメント摂取予定情報を含んでもよい。例えば、サプリメント情報決定部1103は、そのユーザへ発送される所定の摂取回数分のサプリメントの摂取が予定される摂取タイミングを、その摂取回数分決定してもよい。決定される摂取タイミングは、例えばサプリメントの発送以後のタイミングであってもよい。摂取回数は、1回の発送におけるサプリメントの包装個数に相当する。初回のサプリメントの包装個数は予め定められていてもよい。サプリメント情報決定部1103は、例えば、そのサプリメント情報決定部1103による情報の決定日時、すなわち現在日時に基づいて、発送されるサプリメントの摂取開始予定日及び摂取終了予定日を決定してもよい。サプリメント情報決定部1103による情報の決定後、発送場所でサプリメントの発送準備が行われて、サプリメントが発送される。サプリメント情報決定部1103は、摂取開始予定日を、例えば現時点から配送所要日数後の日に決定してもよい。或いは、摂取開始予定日はユーザにより指定されてもよい。この場合、サプリメント情報決定部1103は、摂取開始予定日の前日までにサプリメントが配達可能なタイミングで、情報の決定を行ってもよい。発送されるサプリメントの包装個数を1日当たりの摂取回数で除算することにより、何日分のサプリメントが発送されるかが特定可能である。サプリメント情報決定部1103は、摂取終了予定日を、摂取開始予定日にその日数を加算して計算される日付の前日に決定してもよい。サプリメント情報決定部1103は、摂取終了予定日から摂取開始予定日までの間の各食事のタイミングを、サプリメントの摂取予定タイミングに決定してもよい。
【0048】
図5は、サプリメントの摂取予定タイミングの決定例を示す図である。例えば、ユーザは、サプリメント配送サービスの利用手続きを行うとともに、
図5に示すように、1月23日から食事の内容の入力を開始した。例えば、栄養目標の決定に、1週間分の食事記録情報を用いるとする。従って、ユーザは、1月23日から1月29日までの間、毎日3食分の入力を行った。サプリメント情報決定部1103は、例えば1月30日の未明に、1月23日から1月29日までの食事記録情報に基づいて、発送するサプリメントの内容を決定した。例えば、サプリメント及び1回量が、それぞれP1及びN1に決定された。包装個数の初期値は21個であるとする。従って、サプリメント情報決定部1103は、21回分のサプリメント摂取予定タイミングを決定する。配送所要日数が2日であるとする。従って、サプリメントが発送された日の翌日に、そのサプリメントは配達される。従って、1月30日に発送場所からサプリメントP1が発送されると、1月31日にはユーザの住所にサプリメントP1が配達される。そこで、サプリメント情報決定部1103は、摂取開始予定日を、2月1日に決定する。この場合の摂取終了予定日は2月7日である。そのため、サプリメント情報決定部1103、サプリメントP1の摂取予定タイミングを、2月1日から2月7日までの毎日の毎食のタイミングに決定する。
【0049】
サプリメント情報決定部1103は、サプリメントの発送を指示するための処理を行ってもよい。例えば、サプリメント情報決定部1103は、サプリメント発送情報を決定すると、このサプリメント発送情報を発送端末2へ送信してもよい。例えば、サプリメント発送情報が決定されたタイミングでこのサプリメント発送情報が送信されてもよい。発送端末2は、サプリメント発送情報を受信することに応じて、このサプリメント発送情報を画面に表示してもよい。発送場所の従業員は、サプリメント発送情報を見て、サプリメントの発送作業を開始する。
【0050】
情報提供部1104は、サプリメント配送サービスに関する情報を、ユーザ端末4へ送信してもよい。例えば情報提供部1104は、電子メール、ウェブページ、または専用アプリケーションの画面の情報として、サプリメント配送サービスに関する情報を送信してもよい。サプリメント情報決定部1103によりサプリメント発送情報が決定されると、情報提供部1104は、発送予定情報を送信してもよい。発送予定情報は、サプリメントの発送予定に関する情報であってもよい。例えば発送予定情報は、発送回数、発送日、発送されるサプリメント及び1回量、包装個数、発送予定日、摂取開始予定日等を含んでもよい。また、情報提供部1104は、サプリメント情報決定部1103により決定された摂取予定タイミングを示す情報を送信してもよい。例えば、情報提供部1104は、ウェブページ又は専用アプリケーションの画面に、サプリメントの摂取予定をカレンダー形式で表示させてもよい。
【0051】
[1-3-2.サプリメントの摂取要否判定]
摂取要否判定部1105は、サプリメントの発送後にユーザによる食事の摂取状況に応じて、ユーザにとってそのサプリメントの摂取が必要であるか否かを判定してもよい。前述したように、食事記録情報取得部1102により、ユーザの食事を示す食事記録情報が取得される。食事記録情報取得部1102は、その食事のタイミングを特定可能である。そこで、摂取要否判定部1105は、サプリメントについてサプリメント情報決定部1103により決定された摂取予定タイミングのうち何れかに応じたタイミングでユーザにより摂取された食事を示す食事記録情報が食事記録情報取得部1102により取得された場合、サプリメントの摂取の要否を判定してもよい。サプリメントの摂取予定タイミングに応じた食事のタイミングとは、例えば朝、昼、及び晩の時間帯のうち、食事が摂取されたタイミングを含む時間帯が、サプリメントの摂取予定タイミングを含む時間帯と一致することであってもよい。サプリメントの摂取予定タイミングは、サプリメント情報決定部1103により決定されたサプリメント摂取予定情報により示されている。そのため、摂取要否判定部1105は、サプリメント摂取予定情報を用いて、食事のタイミングが、何れかの摂取予定タイミングに応じたタイミングであるかを判定してもよい。サプリメントの摂取開始予定日はそのサプリメントの配達後であるので、摂取要否判定部1105は、初回発送分については、サプリメントの配達後の食事について、サプリメントの摂取の要否を判定することになってもよい。
【0052】
摂取要否判定部1105は、例えば食事記録情報により示される食事による栄養摂取量、発送されたサプリメントの1回量当たり(または1包装当たり)の含有栄養素量、及び目標栄養素量に基づいて、サプリメントの摂取の要否を判定してもよい。このとき、摂取要否判定部1105は、食事のタイミングに応じた摂取予定タイミングを示すサプリメント摂取予定情報に含まれるサプリメントの内容を用いて、サプリメントの含有栄養素量を特定してもよい。
【0053】
摂取要否判定部1105は、例えばユーザがサプリメントを摂取した場合と摂取しない場合との何れの方が、栄養目標に近いかを判定してもよい。例えば、摂取要否判定部1105は、目標栄養素量が設定された栄養素について、食事による栄養摂取量とサプリメントの含有栄養素量とを足し合わせて、想定栄養摂取量を計算してもよい。摂取要否判定部1105は、目標栄養素量と栄養摂取量との差の絶対値を、実摂取量差として計算するとともに、目標栄養素量と想定栄養摂取量との差の絶対値を、想定摂取量差として計算してもよい、摂取要否判定部1105は、実摂取量差が想定摂取量差よりも大きい場合、サプリメントの摂取は必要であると判定してもよい。摂取要否判定部1105は、実摂取量差が想定摂取量差よりも小さい場合、サプリメントの摂取は不要であると判定してもよい。目標栄養素量が設定された栄養素が複数存在する場合、摂取要否判定部1105は、例えば各栄養素について、実摂取量差及び想定摂取量差を計算し、目標栄養素量に対する実摂取量差及び想定摂取量差それぞれの比率を計算してもよい。摂取要否判定部1105は、複数の栄養素の実摂取量差の比率を含むベクトルの大きさと、複数の栄養素の想定摂取量差の比率を含むベクトルの大きさとに基づいて、サプリメントの摂取の要否を判定してもよい。
【0054】
ユーザが、或るタイミングの食事についてはサプリメント管理サーバ1へ食事記録情報を送信しないことがあるかもしれない。この場合、摂取要否判定部1105は、その食事のタイミングに応じた摂取予定タイミングでのサプリメントの摂取の要否の判定を行わなくてもよい。システム制御部11は、食事記録情報が取得されたなった食事又はサプリメントの摂取の要否の判定が行われなかった食事については、ユーザはサプリメントを摂取したとみなしてもよい。
【0055】
情報提供部1104は、摂取要否判定部1105によるサプリメントの摂取の要否の判定結果を示す判定情報を、食事記録情報取得部1102 により取得された食事記録情報により示される食事を摂取したユーザのユーザ端末4へ送信してもよい。これにより、情報提供部1104は、ユーザ端末4により判定結果を提示させてもよい。判定結果が、サプリメントの摂取が必要であることを示す場合、ユーザは、サプリメントを摂取すると想定される。判定結果が、サプリメントの摂取が不要であることを示す場合、ユーザは、サプリメントを摂取しないと想定される。
【0056】
摂取タイミング変更部1106は、発送されたサプリメントの摂取が不要であると摂取要否判定部1105により判定されたそのサプリメントの摂取予定タイミングを変更してもよい。摂取予定タイミングの変更により、変更前の摂取予定タイミングではユーザが摂取しなかったと推測されるサプリメントについて、変更後の摂取予定タイミングに応じた食事のタイミングで、摂取の要否を再度判定することができる。より具体的に、摂取要否判定部1105が、食事記録情報取得部1102により食事記録情報が取得されたタイミングが、サプリメント情報決定部1103により決定された摂取予定タイミング及び摂取タイミング変更部1106により変更された摂取予定タイミングを含む複数の摂取予定タイミングのうちの何れかに応じたタイミングである場合、サプリメントの摂取の要否を判定することになる。
【0057】
摂取予定タイミングを変更する場合、摂取タイミング変更部1106は、例えば変更後の摂取予定タイミングを、現時点で最も遅い摂取予定タイミングの次のタイミングとしてもよい。摂取タイミング変更部1106は、例えば食事記録情報が取得されたタイミングで、摂取予定タイミングを変更してもよい。或いは、摂取タイミング変更部1106は、サプリメント情報決定部1103が次回のサプリメントの発送分について摂取予定タイミングを決定するタイミングと同じタイミングで、摂取予定タイミングを変更してもよい。
【0058】
図6は、サプリメントの摂取予定タイミングの変更例を示す図である。
図5に示すように摂取予定タイミングが決定された後、ユーザは2月1日から食事の内容の入力を再開する。その結果、2月1日の朝及び昼のサプリメントP1の摂取は必要と判定される。次に、2月1日の晩のサプリメントの摂取は不要と判定される。現時点で最も遅い摂取予定タイミングは、2月7日の晩である。従って、
図6に示すように、2月1日の晩のサプリメントP1の摂取予定タイミングは2月8日の朝に変更されてもよい。次に、2月2日の朝のサプリメントの摂取は不要と判定される。この場合、摂取予定タイミングは2月8日の昼に変更されてもよい。次に2月2日の昼のサプリメントの摂取は必要と判定され、次に2月2日の晩のサプリメントP1の摂取は不要と判定される。この場合、摂取予定タイミングは2月8日の晩に変更されてもよい。
【0059】
摂取予定タイミングが変更された場合、 情報提供部1104は、変更後の摂取予定タイミングを示す変更情報を、ユーザ端末4へ送信してもよい。例えば食事記録情報が取得されたタイミングで摂取予定タイミングが変更された場合、情報提供部1104は、判定結果情報とともに変更情報を送信してもよい。
【0060】
図7は、判定結果情報及び変更情報の表示例を示す図である。例えば、専用アプリケーションでユーザは食事記録情報をサプリメント管理サーバ1へ送信すると、ユーザ端末4は、例えば
図7に示す画面100を表示してもよい。画面100は、判定結果情報110及び変更情報120を含んでもよい。判定結果情報110として、例えば「サプリメントの摂取は不要です」等のメッセージが表示されてもよい。変更情報120として、例えば「『2月1日夜』のラベルのものは2月8日朝に摂取してください」等のメッセージが表示されてもよい。サプリメントの摂取が必要と判定された場合、判定結果情報110として、例えば「サプリメントを摂取してください」等のメッセージが表示される一方で、変更情報120は表示されなくてもよい。
【0061】
特典決定部1107は、摂取要否判定部1105によりサプリメントの摂取が不要であると摂取要否判定部1105により判定された場合、食事記録情報取得部1102 により取得された食事記録情報により示される食事を摂取したユーザへ特典を付与することを決定してもよい。特典の例として、ポイントプログラムのポイント、電子マネー、現金、クーポン、景品等が挙げられる。例えば、特典決定部1107は、サプリメントの摂取が不要と判定されるごとに、特典を付与すると決定してもよい。或いは、特典決定部1107は、サプリメントの摂取が不要と判定された回数が所定数に達した場合、特典を付与すると決定してもよい。或いは、特典決定部1107は、所定期間が経過するごとに、その期間中の少なくとも1回の食事についサプリメントの摂取が不要と判定された場合、特典を付与すると決定してもよい。所定期間は、例えばサプリメント情報決定部1103により前回のサプリメントの発送分について摂取予定タイミングが決定された時点から、今回のサプリメントの発送分について摂取予定タイミングが決定された時点までの期間であってもよい。或いは、所定期間は、前回のサプリメントの発送分についての摂取開始予定日から摂取終了予定日までの期間であってもよい。或いは、所定期間は、特定の曜日から1週間、月初めから1か月等であってもよい。サプリメント情報決定部1103は、所定期間中にサプリメントの摂取が不要と判定された回数に応じて、付与する特典の価値を決定してもよい。例えば、摂取が不要と判定された回数が多いほど、特典の価値が高くなってもよい。特典決定部1107は、例えばくじ引き等のランダムな方法で、特典を付与するか否かを判定してもよい。ここで、特典決定部1107は、所定期間中にサプリメントの摂取が不要と判定された回数が多いほど、特典を付与する確率を高くしてもよい。特典を付与すると決定した場合、特典決定部1107は、ユーザへ実際に特典を付与する処理を実行してもよい。特典がポイントである場合、特典決定部1107は、例えばポイント管理サーバ3に対して、そのユーザの利用可能ポイント数を増加させるための要求を行ってもよい。
【0062】
特典を付与すると決定された場合、情報提供部1104は、特典を付与することを示す特典付与通知を、特典が付与されるユーザのユーザ端末4へ送信してもよい。これにより、情報提供部1104は、ユーザ端末4により特典情報を提示させてもよい。特典付与通知は、例えば付与される特典の種類及び価値のうち少なくとも何れか一方を含んでもよい。
【0063】
[1-3-3.2回目以降のサプリメントの発送]
同一のユーザに対してサプリメントが日を置いて繰り返し発送される場合、サプリメント情報決定部1103は、サプリメントの発送ごとに、今回発送されるサプリメントの摂取予定タイミングを決定してもよい。例えば、サプリメントが定期的に発送される場合、サプリメント情報決定部1103も、定期的に決定を行ってもよい。サプリメントが定期的に発送される場合、その間隔は、初回に発送されたサプリメントの包装個数に応じた長さの間隔であってもよい。この間隔を、発送間隔という。例えば初回の包装個数が21である場合、発送間隔は1週間となり、サプリメント情報決定部1103による摂取予定タイミングの決定の周期も1週間となってもよい。サプリメントが定期的に発送される場合、各発送分のサプリメントの摂取予定開始日は予め特定可能である。そのため、サプリメント情報決定部1103は、例えば摂取予定開始日よりも前にサプリメントが配達可能なタイミングで、摂取予定タイミングの決定を実行してもよい。
【0064】
前回発送されたサプリメントについて決定された摂取予定タイミングのうち少なくとも一のタイミングでのサプリメントの摂取が不要と判定された場合、前述したようにその摂取予定タイミングは変更されることになる。この場合、サプリメント情報決定部1103及び摂取タイミング変更部1106は、今回のサプリメントの発送分の摂取予定タイミングと変更後の摂取予定タイミングとを含む複数の摂取予定タイミングを、前回のサプリメントの発送分について決定された摂取予定タイミングに連続させてもよい。このとき、次回に発送されるサプリメント摂取予定タイミングと変更後の摂取予定タイミングとは、何れの方が先のタイミングであってもよい。次回発送されるサプリメントの内容が、前回発送されたサプリメントの内容と異なる場合、変更後の摂取予定タイミングの方が、次回発送されるサプリメントの摂取予定タイミングよりも先のタイミングであってもよい。
【0065】
サプリメント情報決定部1103は、今回発送するサプリメントの包装個数を更に決定してもよい。例えば、サプリメント情報決定部1103は、前回発送されたサプリメントの摂取が不要であると摂取要否判定部1105により判定された回数に応じて次に発送されるサプリメントの包装個数が少なくなるように、次に発送されるサプリメントの包装個数を決定してもよい。例えば、初回に発送されたサプリメントの包装個数を、包装個数の初期値とすると、サプリメント情報決定部1103は、その初期値から、サプリメントの摂取が不要と判定された回数を減算することにより、次に発送されるサプリメントの包装個数を計算してもよい。これにより、発送されたサプリメントをユーザの手元で余らせることを抑制しながら、定期的にサプリメントを発送することができる。このことは、ユーザにとって経済的又は効率的である。
【0066】
サプリメント情報決定部1103は、2回目以降に発送されるサプリメントについては、そのサプリメントの内容を改めて決定してもよいし、初回の発送時に決定されたサプリメントの内容を維持してもよい。サプリメントの内容を改めて決定する場合、サプリメント情報決定部1103は、例えば前回サプリメントの摂取予定タイミングが決定されたタイミング以降で取得された食事記録情報を用いて、サプリメントの内容を決定してもよい。
【0067】
図8は、サプリメントの摂取予定タイミングの決定例を示す図である。例えば、
図5に示すように初回に発送されるサプリメントP1の摂取予定タイミングが決定された後、サプリメントP1はユーザに配達された。ユーザは、例えばサプリメントP1の摂取予定開始日である2月1日から食事の内容を入力し、サプリメントP1の摂取の要否を確認した。サプリメントP1の摂取予定開始日は2月1日であり、包装個数の初期値は21である。従って、サプリメントP1の摂取が不要であると判定されることが一度もなかったと仮定した場合、2回目に発送されるサプリメントの摂取予定開始日は2月8日である。そのため、サプリメントは次に2月6日に発送されることになる。そこで、サプリメント情報決定部1103は、例えば2月6日の未明に、2回目に発送されるサプリメントの内容及び摂取予定タイミングを決定してもよい。サプリメントP1の摂取予定タイミングは、1月30日の未明に決定された。そこで、サプリメント情報決定部1103は、例えば1月30日の朝から2月5日の晩までの間の食事のタイミングに応じた摂取予定タイミングでのサプリメントの摂取の要否の判定結果に基づいて、2回目に発送されるサプリメントの内容及び包装個数を決定してもよい。但し、1月30日及び31日は、サプリメントの摂取が予定されていない。従って、包装個数の決定には、実質的に2月1日の朝から2月5日の晩までの判定結果が考慮されることになる。
図8に示すように、2月1日の朝から2月5日の晩までの15回の食事のうち、5回の食事についてサプリメントP1の摂取が不要と判定された。従って、サプリメント情報決定部1103は、2回目に発送されるサプリメントの包装個数を16に決定する。また、サプリメント情報決定部1103は、2月1日の朝から2月5日の晩までの食事に基づいて、2回目に発送されるサプリメント及び1回量を、それぞれP2及びN2に決定する。サプリメントP2はP1と同一であるかもしれないし異なるかもしれない。また、1回量N2はN1と同一であるかもしれないし異なるかもしれない。
図8に示すように、摂取タイミング変更部1106は、サプリメントP1の摂取が不要と判定された5回分の摂取予定タイミングのそれぞれを、2月8日の朝から2月9日の昼までのタイミングのそれぞれに変更した。サプリメント情報決定部1103は、16回分の摂取予定タイミングを決定する。例えば、サプリメント情報決定部1103は、サプリメントP2の摂取予定タイミングを、2月9日の晩から2月14日の晩までのそれぞれのタイミングに決定する。なお、初回に発送されたサプリメントP1の摂取予定タイミングのうち2月6日の朝から2月9日の昼までの摂取予定タイミングについては、現時点ではサプリメントP1の摂取の要否がまだ判定されていない。これらの摂取予定タイミングのうち何れかのタイミングについて、サプリメントP1の摂取が不要と判定されることがある。この場合、摂取タイミング変更部1106は、その摂取予定タイミングを、2月15日の朝以降のタイミングに変更してもよい。
【0068】
[1-4.通信システムの動作]
次に、通信システムの動作について、
図9乃至
図11を参照して説明する。サプリメント管理サーバ1のシステム制御部11は、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードに従って、
図9乃至
図11に示す処理を実行してもよい。これらの図に示す処理は例示であり、目的が達成されるのであれば、如何なる処理が実行されてもよい。処理の順序は、これらの図に示される順序に限定されない。また、これらの図に示されるステップのうち少なくとも一のステップは実行されなくてもよい。
【0069】
図9は、本実施形態に係るサプリメント管理サーバ1のシステム制御部11による第1サプリメント情報決定処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザがサプリメント配送サービスの利用開始手続きを行う。その後、ユーザは、例えば食事ごとにその内容を入力し、食事記録情報取得部1102は、そのユーザのユーザ端末4から食事記録情報を取得して、食事記録DB14dに記憶させる。システム制御部11は、例えばサプリメント配送サービスの利用開始手続きが行われてから所定期間が経過したタイミングで、第1サプリメント情報決定処理を実行してもよい。
【0070】
図9に示すように、先ず栄養目標設定部1101は、栄養目標情報を決定する(ステップS101)。栄養目標設定部1101は、決定された栄養目標情報を、対象のユーザのユーザIDに関連付けてユーザDB14aに記憶させる。次いで、サプリメント情報決定部1103は、食事記録DB14dから、そのユーザのユーザIDを含む食事記録情報のうち、過去所定期間内のタイミングを示す食事タイミング情報を含む食事記録情報を取得する(ステップS102)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、栄養目標情報及び食事記録情報に含まれる摂取栄養素情報に基づいて、初回発送するサプリメント及びそのサプリメントの1回量を決定する(ステップS103)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、初回発送するサプリメントの包装個数を、包装個数の初期値に設定する(ステップS104)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、対象のユーザの住所に基づいて、今日からそのユーザの住所にサプリメントが配達されるまでに要する配送所要日数を、配送所要日数DB14eから取得する(ステップS105)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、発送するサプリメントの摂取予定開始日を、今日から配送所要日数後の日付に決定する(ステップS106)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、包装個数分の摂取予定タイミングを、摂取予定開始日の朝から連続する一連のタイミングに決定する(ステップS107)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、発送回数を1に設定する(ステップS108)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、対象のユーザのユーザIDと0回を示す摂取不要回数とを関連付けて、サプリメント摂取不要回数DB14hに記憶させる(ステップS109)。
【0071】
次いで、サプリメント情報決定部1103は、サプリメント発送情報を生成して、サプリメント発送DB14fに記憶させる(ステップS110)。例えば、サプリメント情報決定部1103は、対象のユーザのユーザID、発送回数、今日の日付を示す決定日、決定されたサプリメントのサプリメントID、1回量、包装個数、摂取開始予定日、及び、摂取開始予定日と包装個数の初期値から特定される摂取終了予定日を含むサプリメント発送情報を生成してもよい。次いで、サプリメント情報決定部1103は、決定された摂取予定タイミングごとに、摂取予定タイミング情報を生成して、サプリメント摂取予定DB14gに記憶させる(ステップS111)。例えば、サプリメント情報決定部1103は、対象のユーザのユーザID、決定されたサプリメントのサプリメントID、決定された1回量、及び決定された摂取予定タイミングを示すサプリメント摂取予定タイミング情報を含む摂取予定タイミング情報を生成してもよい。
【0072】
次いで、サプリメント情報決定部1103は、生成されたサプリメント発送情報を、発送端末2へ送信する(ステップS112)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、サプリメントの発送予定情報を、対象のユーザ宛ての電子メールで送信し又はプッシュ通知でそのユーザのユーザ端末4へ送信して(ステップS113)、第1サプリメント情報決定処理は終了する。
【0073】
図10は、本実施形態に係るサプリメント管理サーバ1のシステム制御部11による摂取要否判定処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザが食事の内容を入力することで、ユーザ端末4は食事記録情報をサプリメント管理サーバ1へ送信する。システム制御部11は、ユーザ端末4から食事記録情報を受信することに応じて、摂取要否判定処理を実行してもよい。
【0074】
図10に示すように、食事記録情報取得部1102は、受信された食事記録情報の受信タイミングに基づいて、その食事のタイミングを示す食事タイミング情報を決定する(ステップS201)。例えば、食事記録情報取得部1102は、食事日を、食事記録情報の受信日に決定してもよい。また、食事記録情報取得部1102は、食事区分を、食事記録情報が受信された時刻を含む時間帯に対応する区分に決定してもよい。次いで、食事記録情報取得部1102は、食事記録情報に含まれる飲食物情報及び飲食物DB14cに基づいて、その食事でのユーザの摂取した栄養素ごとの栄養摂取量を計算する(ステップS202)。次いで、食事記録情報取得部1102は、食事記録情報を食事記録DB14dに記憶させる(ステップS202)。このとき、食事記録情報取得部1102は、記憶させる食事記録情報に、現在日時を示す情報取得日時、食事タイミング情報、栄養素ごとの栄養摂取量を示す摂取栄養素情報を食事記録情報に追加してもよい。
【0075】
次いで、摂取要否判定部1105は、サプリメント摂取予定DB14gから、食事のタイミングに応じた摂取予定タイミングのサプリメント摂取予定情報を検索する(ステップS204)。例えば、摂取要否判定部1105は、食事記録情報から、対象となるユーザのユーザIDを取得してもよい。また、摂取要否判定部1105は、このユーザIDを含むサプリメント摂取予定情報のうち、食事タイミング情報と一致するサプリメント摂取予定タイミング情報を含むサプリメント摂取予定情報を検索してもよい。検索の結果、摂取要否判定部1105は、該当するサプリメント摂取予定情報があるか否かを判定する(ステップS205)。該当するサプリメント摂取予定情報がない場合(ステップS205:NO)、摂取要否判定処理は終了する。
【0076】
該当するサプリメント摂取予定情報がある場合(ステップS205:YES)、摂取要否判定部1105は、ユーザDB14aから、対象のユーザのユーザIDに関連付けられた栄養目標情報を取得する(ステップS206)。次いで、摂取要否判定部1105は、食事のタイミングに応じたタイミングで摂取されるサプリメントの1包装当たりの含有栄養素量を計算する(ステップS207)。例えば、摂取要否判定部1105は、検索されたサプリメント摂取予定情報からサプリメントID及び1回量を取得してもよい。摂取要否判定部1105は、サプリメントDBから、このサプリメントIDに関連付けられた含有栄養素情報を取得してもよい。摂取要否判定部1105は、含有栄養素情報に含まれる栄養素量に1回量を乗算することにより、1包装当たりの含有栄養素量を計算してもよい。次いで、摂取要否判定部1105は、栄養目標情報に含まれる目標栄養素量と栄養摂取量との差を、実摂取量差として計算する(ステップS208)。次いで、栄養摂取量と1包装当たりの栄養摂取量とを足し合わせて想定栄養摂取量を計算し、目標栄養素量とこの想定栄養摂取量との差を、想定摂取量差として計算する(ステップS209)。次いで、摂取要否判定部1105は、実摂取量差が想定摂取量差以下であるか否かを判定する(ステップS210)。実摂取量差が想定摂取量差よりも大きい場合(ステップS210:NO)、情報提供部1104は、サプリメントの摂取が必要であることを示す判定情報をユーザ端末4へ送信して(ステップS211)、摂取要否判定処理は終了する。
【0077】
実摂取量差が想定摂取量差以下である場合(ステップS210:YES)、摂取要否判定部1105は、対象のユーザのユーザIDに関連付けてサプリメント摂取不要回数DB14hに記憶されている摂取不要回数を1増加させる(ステップS212)。
【0078】
次いで、摂取予定タイミング変更部1106は、食事のタイミングに応じたサプリメントの摂取予定タイミングを変更する(ステップS213)。例えば、摂取予定タイミング変更部1106は、サプリメント摂取予定DB14gから、対象のユーザのユーザIDを含むサプリメント摂取予定情報のうち、最も遅い摂取予定タイミングを示すサプリメント摂取予定タイミング情報を含むサプリメント摂取予定情報を検索してもよい。摂取予定タイミング変更部1106は、ステップS204で検索されたサプリメント摂取予定情報に含まれるサプリメント摂取予定タイミング情報を、最も遅い摂取予定タイミングの次のタイミングを示すように変更してもよい。
【0079】
次いで、情報提供部1104は、サプリメントの摂取が不要であることを示す判定情報及びサプリメントの摂取予定タイミングの変更を示す変更情報をユーザ端末4へ送信して(ステップS214)、摂取要否判定処理は終了する。
【0080】
図11は、本実施形態に係るサプリメント管理サーバ1のシステム制御部11による第2サプリメント情報決定処理の一例を示すフローチャートである。例えばシステム制御部11は、毎日所定の時刻に、摂取不要回数DB14hにユーザIDが記憶されているユーザについて、第2サプリメント情報決定処理を実行してもよい。
【0081】
図11に示すように、サプリメント情報決定部1103は、対象のユーザについて、サプリメント発送情報及びサプリメント摂取予定情報の前回の決定日から発送間隔に相当する日数後の日が今日であるか否かを判定する(ステップS301)。例えば、サプリメント情報決定部1103は、サプリメント発送DB14fから、対象のユーザのユーザIDを含むサプリメント発送情報のうち、決定日が最も遅いサプリメント発送情報を検索してもよい。サプリメント情報決定部1103は、検索されたサプリメント発送情報に含まれる決定日に基づいて判定を行ってもよい。前回の決定日から発送間隔に相当する日数後の日が今日ではない場合(ステップS301:NO)、第2サプリメント情報決定処理は終了する。
【0082】
前回の決定日から発送間隔に相当する日数後の日が今日である場合(ステップS301:YES)、サプリメント情報決定部1103は、食事記録DB14dから、対象のユーザのユーザIDを含む食事記録情報のうち、過去所定期間内のタイミングを示す食事タイミング情報を含む食事記録情報を取得する(ステップS302)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、ユーザDB14aから、そのユーザのユーザIDに関連付けられた栄養目標情報を取得する(ステップS303)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、栄養目標情報及び食事記録情報に含まれる摂取栄養素情報に基づいて、今回発送するサプリメント及びそのサプリメントの1回量を決定する(ステップS304)。
【0083】
次いで、サプリメント情報決定部1103は、対象のユーザのユーザIDに関連付けてサプリメント摂取不要回数DB14hに記憶されている摂取不要回数を取得する(ステップS305)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、包装個数の初期値から摂取不要回数を減算することにより、今回発送するサプリメントの包装個数を計算する(ステップS306)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、包装個数分の摂取予定タイミングを決定する(ステップS307)。例えば、サプリメント情報決定部1103は、サプリメント摂取予定DB14gから、対象のユーザのユーザIDを含むサプリメント摂取予定情報のうち、最も遅い摂取予定タイミングを示すサプリメント摂取予定タイミング情報を含むサプリメント摂取予定情報を検索してもよい。サプリメント情報決定部1103は、摂取予定タイミングを、最も遅い摂取予定タイミングの次のタイミングから連続する一連のタイミングに決定してもよい。次いで、サプリメント情報決定部1103は、発送回数を1増加させる(ステップS308)。
【0084】
次いで、サプリメント情報決定部1103は、サプリメント発送情報を生成して、サプリメント発送DB14fに記憶させる(ステップS309)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、決定された摂取予定タイミングごとに、摂取予定タイミング情報を生成して、サプリメント摂取予定DB14g に記憶させる(ステップS310)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、サプリメントの発送予定情報をユーザのユーザ端末4へ送信する(ステップS311)。これらの処理は、第1サプリメント情報決定処理のステップS110~S112と同一であってもよい。
【0085】
次いで、特典決定部1107は、対象のユーザのユーザIDに関連付けて摂取不要回数DB14hに記憶されている摂取不要回数が1回以上であるか否かを判定する(ステップS312)。摂取不要回数が0回である場合(ステップS312:NO)、情報提供部1104は、特典付与通知を含まない発送予定情報を、対象のユーザのユーザ端末4へ送信して(ステップS313)、第2サプリメント情報決定処理は終了する。
【0086】
摂取不要回数が1回以上である場合(ステップS313:YE2)、特典決定部1107は、摂取回数に応じて特典ポイント数を決定する(ステップS314)。例えば、特典決定部1107は、摂取回数が多いほど特典ポイント数を多くしてもよい。次いで、特典決定部1107は、対象のユーザの利用可能ポイント数に特典ポイント数分のポイントの加算を、ポイント管理サーバ3へ要求する(ステップS315)。例えば、特典決定部1107は、対象のユーザのユーザID及び特典ポイント数を含むポイント更新要求を、ポイント管理サーバ3へ送信してもよい。ポイント管理サーバ3は、ポイント更新要求に含まれるユーザIDに関連付けてそのポイント管理サーバ3が記憶している利用可能ポイント数に、ポイント更新要求に含まれる特典ポイント数を加算して、利用可能ポイント数を更新してもよい。次いで、情報提供部1104は、特典付与通知を含む発送予定情報を、対象のユーザのユーザ端末4へ送信する(ステップS316)。次いで、摂取要否判定部1105は、対象のユーザのユーザIDに関連付けて摂取不要回数DB14hに記憶されている摂取不要回数を0回に変更して(ステップS317)、第2サプリメント情報決定処理は終了する。
【0087】
以上説明したように、本実施形態によれば、サプリメント管理サーバ1が、ユーザへ発送されるサプリメントの摂取予定タイミングを、所定の摂取回数分決定してもよい。また、サプリメント管理サーバ1が、何れかの摂取予定に応じたタイミングでユーザにより摂取された食事を示す食事記録情報を取得してもよい。また、サプリメント管理サーバ1が、食事記録情報により示される食事の栄養摂取量と、発送されたサプリメントの1摂取当たりの含有栄養素量と、予め設定された目標栄養素量と、に基づいて、サプリメントの摂取の要否を判定してもよい。また、サプリメント管理サーバ1が、摂取の要否の判定結果を示す判定情報をユーザのユーザ端末4へ送信してもよい。従って、サプリメントを摂取するか否かを判断するための情報を、ユーザに提供することができる。そのため、ユーザへ発送されるサプリメントを食事の補助として、適切な量の栄養素の摂取が可能となる。
【0088】
このとき、サプリメント管理サーバ1が、発送されたサプリメントの摂取が不要と判定された回数に応じて摂取回数が少なくなるように、次に発送されるサプリメントの摂取回数を決定してもよい。また、サプリメント管理サーバ1が、決定された摂取回数分の摂取予定タイミングを決定してもよい。この場合、既に発送されたサプリメントの摂取が不要と判定された回数が多くなるほど、次に発送されるサプリメントの量が少なくなる。そのため、ユーザへ発送されたサプリメントがユーザの手元で余分に残ってしまうことを抑えながら、サプリメントを発送することができる。
【0089】
また、サプリメント管理サーバ1が、サプリメントの摂取が不要と判定された場合、ユーザへ特典を付与してもよい。この場合、サプリメントの摂取が不要となるような食事をユーザが摂取することで、そのユーザへ特典が付与される。従って、適切な食事を摂取することをユーザに促すことができる。
【0090】
また、サプリメント管理サーバ1が、摂取予定タイミングの決定前にユーザにより摂取された食事を示す食事記録情報を取得してもよい。また、サプリメント管理サーバ1が、摂取予定タイミングの決定前に摂取された食事の栄養摂取量と目標栄養素量とに基づいて、発送されるサプリメントの内容を更に決定してもよい。この場合、ユーザが過去の食事に基づいて、発送されるサプリメントの内容が決定される。従って、ユーザにとって適切なサプリメントを提供することができる。
【0091】
また、サプリメント管理サーバ1が、発送されたサプリメントの摂取が不要と判定された摂取予定タイミングを変更してもよい。また、サプリメント管理サーバ1が、ユーザにより食事が摂取されたタイミングが、決定された摂取予定タイミング及び変更後の摂取予定タイミングを含む複数の摂取予定タイミングのうちの何れかに応じたタイミングである場合、サプリメントの摂取の要否を判定してもよい。この場合、変更された摂取予定タイミングに応じたタイミングでユーザが食事を摂取した場合も、サプリメントの摂取の要否が判定される。従って、摂取が不要と判定された分のサプリメントについて、後で再度摂取の要否を判定することができる。また、摂取が不要と判定されたサプリメントが変更後の摂取予定タイミングで摂取される可能性があることより、摂取が不要と判定されたサプリメントが廃棄される可能性を軽減することができる。
【0092】
また、サプリメント管理サーバ1が、ユーザ端末4から食事記録情報が取得されたタイミングを、ユーザが食事を摂取したタイミングとして特定してもよい。この場合、ユーザのユーザ端末4から食事記録情報が取得されたタイミングが、決定された摂取予定タイミングのうちの何れかの摂取予定タイミングに応じたタイミングである場合、サプリメントの摂取の要否が判定される。従って、サプリメントの摂取が予定されている適切なタイミングで、サプリメントの摂取の要否の判定結果をユーザに提示することができる。
【0093】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。第1実施形態においては、2回目以降に発送されるサプリメントに関する情報の決定が定期的に行われていた。この決定が行われるタイミングに応じて、サプリメントの発送も定期的に行われていた。本実施形態においては、この決定のタイミングが、サプリメントの摂取の要否の判定結果に応じて変化する。従って、サプリメントの発送のタイミングも変化する。サプリメント管理サーバ1は、サプリメントの発送のタイミングを決定し又は発送のタイミングになったときにその発送を指示してもよい。
【0094】
[2-1.機能概要]
次に、
図12を参照して、サプリメント管理サーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。サプリメント情報決定部1103は、摂取要否判定部1105によるサプリメントの摂取の要否の判定結果に基づいて、過去に発送されたサプリメントの残りの包装個数を、所定のタイミングごとに推定してもよい。ユーザの手元にあるサプリメントの残りの包装個数を、サプリメントの残包装個数という。サプリメントの摂取のタイミングとなると、ユーザの手元にあるサプリメントを入れた包装は通常1個減ることになる。そのため、時間が経過するに従って、残包装個数は減少することとなる。しかしながら、サプリメントの摂取が不要と判定された場合、ユーザはサプリメントを摂取しないと推定される。そのため、サプリメントの摂取が不要と判定された摂取予定タイミングについては、摂取回数は減少しない。
【0095】
例えば、サプリメント情報決定部1103は、サプリメントの残包装個数を管理してもよい。例えば初回にサプリメントが発送される場合、サプリメント情報決定部1103は、残包装個数を、包装個数の初期値に設定してもよい。サプリメント情報決定部1103は、発送されたサプリメントの摂取予定タイミングに対応する日付及び時間帯がそれぞれ経過した場合、残包装個数を1減少させてもよい。但し、サプリメント情報決定部1103は、サプリメントの摂取が不要と判定された場合には、残包装個数を減少させない。2回目以降にサプリメントが発送される場合、サプリメント情報決定部1103は、残包装個数に今回発送されるサプリメントの包装個数を加算してもよい。
【0096】
或いは、サプリメント情報決定部1103は、サプリメント摂取予定DB14gに基づいて、サプリメントの残包装個数を推定してもよい。現時点よりも後にサプリメントの摂取予定タイミングがあるということは、そのタイミングに摂取する予定のサプリメントが残っていることを示す。前述したように、サプリメントの摂取が不要と判定された摂取予定タイミングは変更される。そこで、サプリメント情報決定部1103は、例えばサプリメント摂取予定DB14gから、そのユーザについて最も遅い摂取予定タイミングを検索してもよい。サプリメント情報決定部1103は、例えば現在時刻を含む時間帯の次の時間帯に対応する摂取予定タイミングから、最も遅い摂取予定タイミングまでの、サプリメントの摂取予定回数を、残包装個数として計算してもよい。
【0097】
サプリメント情報決定部1103は、例えば第1実施形態の場合と同様に、毎日1回又は複数回、それぞれ所定の時刻に、残包装個数の推定を行ってもよい。或いは、サプリメント情報決定部1103は、摂取要否判定部1105によるサプリメントの摂取の要否が判定されたタイミングで、残包装個数の推定を行ってもよい。
【0098】
サプリメント情報決定部1103は、推定されたサプリメントの残包装個数が、サプリメントの配送所要日数に応じた包装個数未満になる前に、次に発送されるサプリメントの摂取予定タイミングを決定してもよい。これは、サプリメントの発送のタイミングを決定することにもなる。配送所要日数に応じた包装個数を、配送所要日数対応包装個数という。配送所要日数を3倍することにより、配送所要日数対応包装個数が計算されてもよい。サプリメントの摂取が不要であることにより、サプリメントが減らない間は、サプリメントの発送を遅らせてもよい。残包装個数が配送所要日数対応包装個数以上である間に次に発送されるサプリメントの摂取予定タイミングを決定するには、或る程度余裕を保たせる必要がある場合がある。例えば、1日1回発送場所からサプリメントが発送される場合、サプリメント情報決定部1103は、残包装個数が配送所要日数対応包装個数+3未満となった場合に、サプリメントの発送を決定してもよい。残包装個数が配送所要日数対応包装個数+3以上であれば、たとえサプリメントの発送が1日ずれてしまっても、残包装個数は配送所要日数対応包装個数以上を保っている。
【0099】
図12は、サプリメントの発送タイミングの決定例を示す図である。例えば、
図5に示すように初回に発送されるサプリメントP1の摂取予定タイミングが決定された後、サプリメントP1はユーザに配達された。ユーザは、例えばサプリメントの摂取予定開始日である2月1日から食事の内容の入力を開始して、サプリメントP1の摂取の要否を確認した。サプリメントの配送所要日数が2日であるとする。従って、配送所要日数対応包装個数は6である。例えば、サプリメント情報決定部1103は、毎日未明の時刻に、サプリメントを発送するか否かを判定する。
図12に示すように、2月1日から2月5日までの間で、サプリメントP1の摂取が不要と判定された回数は3回である。従って、2月6日の未明の時点では、2月8日の晩までの分のサプリメントP1が残っている。2月6日の未明の時点での残包装個数は9である。そのため、サプリメント情報決定部1103は、次のサプリメントの発送を決定しない。2月6日の3食分については、サプリメントの摂取が必要と判定された。そのため、2月7日の未明の時点での残包装個数は6である。残包装個数が配送所要日数対応包装個数+3未満となっているので、サプリメント情報決定部1103は、次に発送するサプリメントの内容及び摂取予定タイミングを決定し、サプリメント発送情報を発送端末2へ送信する。従ってサプリメントP2は、2月7日に発送されて2月8日に配達される。今回発送されたサプリメントP2の包装個数は18である。前回発送されたサプリメントP1は2月8日の晩までの分が少なくとも残っているので、サプリメントの配達が、2月9日の朝からの摂取までには間に合うことになる。
【0100】
[2-2.通信システムの動作]
次に、通信システムの動作について、
図13を参照して説明する。
図13は、本実施形態に係るサプリメント管理サーバ1のシステム制御部11による第2サプリメント情報決定処理の一例を示すフローチャートである。
図13において、
図11と同一の処理については同一の符号が付されている。
【0101】
図13に示すように、サプリメント情報決定部1103は、サプリメント摂取予定DB14gから、対象のユーザのユーザIDを含むサプリメント摂取予定情報のうち、最も遅い摂取予定タイミングを示すサプリメント摂取予定タイミング情報を含むサプリメント摂取予定情報を検索する(ステップS321)。次いで、サプリメント情報決定部1103は、残包装個数を計算する(ステップS322)。例えば、サプリメント情報決定部1103は、現在時刻を含む時間帯に対応する摂取予定タイミングの次の摂取予定タイミングを特定してもよい。現在が未明の時間帯である場合、次の摂取予定タイミングとして、次の日の朝のタイミングが特定されてもよい。サプリメント情報決定部1103は、次の摂取予定タイミングから最も遅い摂取予定タイミングまでの摂取予定タイミングの数を、残包装個数として計算してもよい。次いで、サプリメント情報決定部1103は、配送所要日数DB14eから、ユーザの住所がある都道府県に対応する配送所要日数を取得して、配送所要日数対応包装個数を計算する。サプリメント情報決定部1103は、残包装個数が、配送所要日数対応包装個数+3未満であるか否かを判定する(ステップS323)。残包装個数が配送所要日数対応包装個数+3以上である場合(ステップS323:NO)、第2サプリメント情報決定処理は終了する。残包装個数が配送所要日数対応包装個数+3未満である場合(ステップS323:YES)、第1実施形態の場合と同様に、ステップS302~S317が実行される。
【0102】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザの手元にサプリメントがなくなることを抑えながら、サプリメントの発送を遅らせることができる。従って、サプリメントを効率的に発送することができる。
【0103】
[3.第3実施形態]
次に、
図14を参照して、第3実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第3実施形態は第2実施形態と同一であってもよい。第2実施形態においては、2回目以降のサプリメントの発送ごとに、サプリメントの摂取が不要と判定された回数に基づいて、今回発送されるサプリメントの包装個数が決定された。しかしながら、サプリメント情報決定部1103は、包装個数を決定しなくてもよい。包装個数は、初期値のまま固定であってもよい。
【0104】
図14は、サプリメントの摂取予定タイミングの決定例を示す図である。
図12に示す例と同様に、初回のサプリメントP1が発送されて、ユーザは、2月1日から食事の内容の入力を開始して、サプリメントP1の摂取の要否を確認した。
図14に示すように、2月1日から2月6日までの間で、サプリメントの摂取が不要と判定された回数は3回である。従って、2月7日の未明の時点での残包装個数は6であるので、サプリメント情報決定部1103は、このタイミングで、次に発送するサプリメントの内容及び摂取予定タイミングを決定する。今回の包装個数も、初期値である21と同一である。そのため、サプリメント情報決定部1103は、発送するサプリメントP2について21回分の摂取予定タイミングを決定する。例えば、サプリメント情報決定部1103は、摂取予定タイミングを、2月9日の朝から2月15日の晩までのそれぞれのタイミングに決定する。
【0105】
(付記1)ユーザへ発送される所定の摂取回数分のサプリメントの摂取が予定される摂取タイミングを、前記摂取回数分決定する決定手段と、前記決定された摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングで前記ユーザにより摂取された食事を示す食事情報を取得する取得手段と、前記取得された食事情報により示される前記食事の第1栄養素量と、前記発送されたサプリメントの第2栄養素量と、予め設定された目標栄養素量と、に基づいて、前記サプリメントの摂取の要否を判定する判定手段と、前記サプリメントの摂取の要否の判定結果を示す判定情報を、前記ユーザの端末装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とするサプリメント管理装置。
【0106】
(付記2)前記サプリメントは、日を置いて繰り返し前記ユーザへ発送され、前記決定手段は、発送された前記サプリメントの摂取が不要と判定された回数に応じて前記摂取回数が少なくなるように、次に発送される前記サプリメントの前記摂取回数を決定し、該決定された摂取回数分の前記摂取タイミングを決定し、前記決定された摂取回数分の前記サプリメントが発送されることを特徴とする付記1に記載のサプリメント管理装置。
【0107】
(付記3)前記サプリメントは、日を置いて繰り返し前記ユーザへ発送され、前記決定手段は、前記サプリメントの摂取の要否の判定結果に基づいて、前記発送されたサプリメントの残りの摂取回数を、所定のタイミングごとに推定し、該推定された残りの摂取回数が、前記サプリメントの配送に要する期間に応じた摂取回数未満になる前に、次に発送される前記サプリメントの前記摂取回数を決定し、該決定された摂取回数分の前記摂取タイミングを決定し、前記決定された摂取回数分の前記サプリメントが発送されることを特徴とする付記1又は2に記載のサプリメント管理装置。
【0108】
(付記4)前記サプリメントの摂取が不要と判定された場合、前記ユーザへ特典を付与することを決定する特典決定手段を更に備えることを特徴とする付記1乃至3の何れか一に記載のサプリメント管理装置。
【0109】
(付記5)前記取得手段は、前記決定手段による前記摂取タイミングの決定前に前記ユーザにより摂取された食事を示す前記食事情報を取得することがあり、前記決定手段は、前記摂取タイミングの決定前に摂取された前記食事の前記第1栄養素量と前記目標栄養素量とに基づいて、前記発送されるサプリメント及び1摂取当たりの前記サプリメントの分量のうち少なくとも何れか一方を含む前記サプリメントの内容を更に決定することを特徴とする付記1乃至4の何れか一に記載のサプリメント管理装置。
【0110】
(付記6)前記発送されたサプリメントの摂取が不要と判定された前記摂取タイミングを変更する変更手段を更に備え、前記判定手段は、前記取得された食事情報により示される前記食事が前記ユーザにより摂取された前記タイミングが、前記決定手段により決定された前記摂取タイミング及び前記変更手段により変更された前記摂取タイミングを含む複数の前記摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングである場合、前記サプリメントの摂取の要否を判定することを特徴とする付記1乃至5の何れか一に記載のサプリメント管理装置。
【0111】
(付記7)前記取得手段は、前記端末装置から前記食事情報を取得し、前記食事情報が取得されたタイミングを、前記ユーザが前記食事を摂取したタイミングとして特定することを特徴とする付記1乃至6の何れか一に記載のサプリメント管理装置。
【0112】
(付記8)コンピュータにより実行されるサプリメント管理方法において、ユーザへ発送される所定の摂取回数分のサプリメントの摂取が予定される摂取タイミングを、前記摂取回数分決定する決定ステップと、前記決定された摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングで前記ユーザにより摂取された食事を示す食事情報を取得する取得ステップと、前記取得された食事情報により示される前記食事の第1栄養素量と、前記発送されたサプリメントの第2栄養素量と、予め設定された目標栄養素量と、に基づいて、前記サプリメントの摂取の要否を判定する判定ステップと、前記サプリメントの摂取の要否の判定結果を示す判定情報を、前記ユーザの端末装置へ送信する送信ステップと、を含むことを特徴とするサプリメント管理方法。
【符号の説明】
【0113】
1 サプリメント管理サーバ
2 発送端末
3 ポイント管理サーバ
4 ユーザ端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a ユーザDB
14b サプリメントDB
14c 飲食物
14d 食事記録DB
14e 配送所要日数DB
14f サプリメント発送DB
14g サプリメント摂取予定DB
14h サプリメント摂取不要回数DB
15 通信部
1101 栄養目標設定部
1102 食事記録情報取得部
1103 サプリメント情報決定部
1104 情報提供部
1105 摂取要否判定部
1106 摂取タイミング変更部
1107 特典決定部
NW ネットワーク
S 通信システム
【要約】 (修正有)
【課題】ユーザへ発送されるサプリメントを食事の補助として、適切な量の栄養素の摂取を可能とするサプリメント管理装置及び方法を提供する。
【解決手段】サプリメント管理サーバと、少なくとも一の発送端末と、ポイント管理サーバと、複数のユーザ端末とが、ネットワークに接続される通信システムにおいて、サプリメント管理サーバは、ユーザへ発送される所定の摂取回数分のサプリメントの摂取が予定される摂取タイミングを、摂取回数分決定し、決定した摂取タイミングのうちの何れかに応じたタイミングでユーザにより摂取された食事を示す食事情報を取得し、食事情報により示される食事の第1栄養素量と、発送されたサプリメントの第2栄養素量と、予め設定された目標栄養素量と、に基づいて、サプリメントの摂取の要否を判定し、サプリメントの摂取の要否の判定結果を示す判定情報を、ユーザ端末へ送信する。
【選択図】
図1