(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】ゲームパッド及びそのボタン
(51)【国際特許分類】
H01H 13/20 20060101AFI20240927BHJP
H01H 13/14 20060101ALI20240927BHJP
H01H 13/06 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01H13/20 Z
H01H13/14 A
H01H13/06 A
(21)【出願番号】P 2023520402
(86)(22)【出願日】2021-04-29
(86)【国際出願番号】 CN2021090846
(87)【国際公開番号】W WO2022160488
(87)【国際公開日】2022-08-04
【審査請求日】2023-04-03
(31)【優先権主張番号】202120233140.9
(32)【優先日】2021-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519344408
【氏名又は名称】深▲せん▼市谷粒科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】于 紅勇
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-098219(JP,A)
【文献】特開2011-238516(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 13/20
H01H 13/14
H01H 13/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームパッドボタンであって、
ベースと、カバーと、ボタン軸と、を含み、前記カバーは前記ベースに結合されてキャビティを形成し、前記ボタン軸は前記キャビティ内に設けられ、前記ボタン軸の先端は前記カバーの表面から露出し、前記ボタン軸の底部に導電性シリコーンが取り付けられ、前記ベースは前記導電性シリコーンに対応する位置に貫通孔が設けられ、前記ボタン軸と前記ベースとの間にばねが取り付けられ、前記ボタン軸の側壁に第1バンプが設けられ、前記ベースに板体が取り付けられ、前記板体の両側と前記ベースとの間に隙間が設けられ、前記板体には前記第1バンプと嵌合する第2バンプが設けられることを特徴とするゲームパッドボタン。
【請求項2】
前記ボタン軸は、十字軸と、軸ハウジングと、スリーブと、を含み、前記軸ハウジングの先端には前記十字軸が取り付けられ、前記軸ハウジングの底部にはスリーブが取り付けられ、前記導電性シリコーンは前記スリーブ内に取り付けられ、前記十字軸の先端は前記カバーの表面から露出し、前記軸ハウジングと前記ベースとの間に前記ばねが取り付けられ、前記軸ハウジングの側壁に前記第1バンプが設けられることを特徴とする請求項1に記載のゲームパッドボタン。
【請求項3】
前記十字軸の外部に嵌められ、前記軸ハウジングに接続される防塵キャップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のゲームパッドボタン。
【請求項4】
前記カバーは前記ベースに取り外し可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載のゲームパッドボタン。
【請求項5】
前記カバーには係合溝が設けられ、前記ベースには前記係合溝と嵌合する係合フックが設けられることを特徴とする請求項4に記載のゲームパッドボタン。
【請求項6】
前記カバー及び前記ベースはいずれも矩形であることを特徴とする請求項2に記載のゲームパッドボタン。
【請求項7】
前記軸ハウジングは矩形であることを特徴とする請求項6に記載のゲームパッドボタン。
【請求項8】
前記第1バンプ及び前記第2バンプは
、いずれも
、当該バンプの伸びる方向に垂直な断面で半
円状であることを特徴とする請求項1に記載のゲームパッドボタン。
【請求項9】
前記第1バンプ及び前記第2バンプはいずれもPOMプラスチックで製造されることを特徴とする請求項1に記載のゲームパッドボタン。
【請求項10】
前記ベースの底部には段差が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のゲームパッドボタン。
【請求項11】
前記板体の前記カバーから離れた一端は前記ベースに接続され、前記板体と前記ベースは一体構造であることを特徴とする請求項1に記載のゲームパッドボタン。
【請求項12】
前記第1バンプの表面及び前記第2バンプの表面はいずれも曲面であることを特徴とする請求項1に記載のゲームパッドボタン。
【請求項13】
前記カバーには貫通孔が設けられ、前記十字軸及び前記防塵キャップは延伸して前記カバーの貫通孔から露出し、前記防塵キャップの外面と前記カバーの貫通孔の内面とが密着していることを特徴とする請求項3に記載のゲームパッドボタン。
【請求項14】
前記十字軸、前記防塵キャップ、前記軸ハウジング及び前記スリーブは一体構造であることを特徴とする請求項3に記載のゲームパッドボタン。
【請求項15】
ゲームパッドであって、
請求項1~14のいずれかに記載のゲームパッドボタンを含むことを特徴とするゲームパッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年1月27日に中国特許庁に提出された、出願番号が2021202331409、出願の名称が「ゲームパッドボタン」である中国特許出願の優先権を主張しており、そのすべての内容は引用により本願に組み込まれている。
本願は、パッドボタンの技術分野に関し、具体的には、ゲームパッド及びそのボタンに関する。
【背景技術】
【0002】
現在市販されているゲームパッドのボタンは、通常の導電性シリコーン製ボタンとマイクロスイッチボタンの2つの方式で実現されている。
【0003】
これらの2つのパッドボタンには、それぞれ長所と短所がある。
導電性シリコーン製ボタンは、手触りが良く、静音で、反発が速いが、シリコーン構造は疲れやすく、破断しやすく、寿命が短く、一般的に200万回以下である。生産時の一貫性が悪く、強度は大小さまざまで、差の範囲が比較的大きい。
【0004】
マイクロスイッチボタンは、力の一貫性が良く、寿命が500万回に達し、シリコーンの場合よりも寿命が長いが、ボタンのストロークが短く、音がシャープで、手触りがよくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の目的は、上記の課題を解決するためにゲームパッド及びそのボタンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の上記の目的を実現するために、以下の技術的解決策が採用される。
第1の態様では、本願は、ベースと、カバーと、ボタン軸と、を含み、前記カバーは前記ベースに結合されてキャビティを形成し、前記ボタン軸は前記キャビティ内に設けられ、前記ボタン軸の先端は前記カバーの表面から露出し、前記ボタン軸の底部に導電性シリコーンが取り付けられ、前記ベースは前記導電性シリコーンに対応する位置に貫通孔が設けられ、前記ボタン軸と前記ベースとの間にばねが取り付けられ、前記ボタン軸の側壁に第1バンプが設けられ、前記ベースに板体が取り付けられ、前記板体の両側と前記ベースとの間に隙間が設けられ、前記板体には前記第1バンプと嵌合する第2バンプが設けられたゲームパッドボタンを提供する。
【0007】
さらに、前記ボタン軸は、十字軸と、軸ハウジングと、スリーブと、を含み、前記軸ハウジングの先端には前記十字軸が取り付けられ、前記軸ハウジングの底部にはスリーブが取り付けられ、前記導電性シリコーンは前記スリーブ内に取り付けられ、前記十字軸の先端は前記カバーの表面から露出し、前記軸ハウジングと前記ベースとの間に前記ばねが取り付けられ、前記軸ハウジングの側壁に前記第1バンプが設けられる。
【0008】
さらに、前記十字軸の外部に嵌められ、前記軸ハウジングに接続される防塵キャップをさらに含む。
【0009】
さらに、前記カバーは前記ベースに取り外し可能に接続される。
【0010】
さらに、前記カバーには係合溝が設けられ、前記ベースには前記係合溝と嵌合する係合フックが設けられる。
【0011】
さらに、前記カバー及び前記ベースはいずれも矩形である。
【0012】
さらに、前記軸ハウジングは矩形である。
【0013】
さらに、前記第1バンプ及び前記第2バンプはいずれも半球状である。
【0014】
さらに、前記第1バンプ及び前記第2バンプはいずれもPOMプラスチックで製造される。
【0015】
さらに、前記ベースの底部には段差が設けられている。
【0016】
さらに、前記板体の前記カバーから離れた一端は前記ベースに接続され、前記板体と前記ベースは一体構造である。
【0017】
さらに、前記第1バンプの表面及び前記第2バンプの表面はいずれも曲面である。
【0018】
さらに、前記カバーには貫通孔が設けられ、前記十字軸及び前記防塵キャップは延伸して前記カバーの貫通孔から露出し、前記防塵キャップの外面と前記カバーの貫通孔の内面とが密着している。
【0019】
さらに、前記十字軸、前記防塵キャップ、前記軸ハウジング及び前記スリーブは一体構造である。
【0020】
第2の態様では、本願は、また、上記のゲームパッドボタンを含むゲームパッドを提供する。
【発明の効果】
【0021】
上記の技術的解決策を採用することにより、本願は以下の有益な効果を有する。
1、本願は、ばねを通じてボタンを押す力を制御し、生産の一貫性に優れ、寿命が長いというばねの特徴を活用し、ばねの力が調整されやすいので、様々な力のボタンを容易に生産することができる。
【0022】
2、ボタン軸の側壁に第1バンプが設けられ、ベースに板体が取り付けられ、板体の両側とベース板との間に隙間が設けられ、板体には第1バンプと嵌合する第2バンプが設けられることにより、ボタン軸が押されると、従来の導電性シリコーンの力曲線をうまくシミュレーションすることができる。
【0023】
3、ボタン軸の底部には一体型導電性シリコーンが使用されることにより、手触りや静音が確保され、従来のシリコーンカップの設計を省略し、最も破断しやすいシリコーンカップ構造部分を回避する。
【0024】
4、ボタン軸を独立して製造することにより、従来のパッドボタンのボタンキャップの動きが取れないこと、摩耗、押圧の不均一さの問題が全て回避される。
【0025】
5、ボタン軸を独立して製造することにより、ボタンキャップの交換が容易になり、迅速な量産とカスタマイズが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本願の特定の実施形態又は従来技術の技術的解決策を明確に説明するために、以下、特定の実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明するが、明らかに、以下の説明における図面は本願の実施形態の一部に過ぎず、当業者であれば、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図1】本願によるゲームパッドボタンの構造概略図である。
【
図3】本願によるゲームパッドボタンの第1視角からの構造分解図である。
【
図4】本願によるゲームパッドボタンの第2視角からの構造分解図である。
【
図5】本願によるゲームパッドボタンの第3視角からの構造分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
当業者が本願の解決策をよりよく理解できるようにするために、以下、本願の実施例における技術的解決策を、図面を参照して明確かつ完全に説明するが、説明される実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わないことを前提として取得した他のすべての実施例はすべて本願の特許範囲に属するものとする。
【0028】
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲、並びに前述の図面における「第1」、「第2」等の用語は、類似の対象を区別するためのものであり、特定の順序又は優先順位を説明するために使用されるものではない。このように使用されるデータは、本願の実施例を説明するために、適切な場合には交換可能であることが理解されるべきである。さらに、用語「含む」、「有する」及びそれらの変形は、排他的でない包含をカバーすることを意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又は装置は、明示的にリストされたステップ又はユニットに限定される必要はなく、明示的にリストされていない、又はこれらのプロセス、方法、製品、又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含むことができる。
【0029】
本願では、「取り付ける」、「設けられる」、「設けられている」、「接続」、「連結」という用語は広義に理解すべきである。例えば、「接続」とは、固定接続、取り外し可能接続、又は一体型構造であってもよく、機械的接続又は電気的接続であってもよく、直接連結、又は中間媒体を介した間接的連結、又は2つの装置、要素又は構成要素間の内部的な連通であってもよい。当業者にとって、本願における上記用語の具体的な意味は状況に応じて理解することができる。
【0030】
なお、本願の実施例及び実施例の特徴は、矛盾することなく互いに組み合わされてもよい。以下、図面を参照して、実施形態を併せて本願を詳細に説明する。
【0031】
本願の実施例によれば、
図1~
図5に示すように、本願のゲームパッドボタンは、ベース1と、カバー2と、ボタン軸3と、を含み、カバー2はベース1に結合されてキャビティを形成し、ボタン軸3はキャビティ内に設けられ、ボタン軸3の先端はカバー2の表面から露出し、ボタン軸3の底部の中心位置に導電性シリコーン4が取り付けられ、ベース1は導電性シリコーン4に対応する位置に貫通孔が設けられ、ボタン軸3とベース1との間にばね5が取り付けられ、ボタン軸3の側壁に第1バンプ6が設けられ、ベース1に板体7が取り付けられ、板体7の両側とベース1との間に隙間8が設けられ、板体7には第1バンプ6と嵌合する第2バンプ9が設けられる。隙間8が設けられることにより、ボタン軸3が押されると、ばね5は圧縮され、ボタン軸3は第1バンプ6を介して第2バンプ9を外へ押し、第2バンプ9は板体7を駆動して外へ傾斜させ、このように、従来の導電性シリコーンの力曲線がシミュレーションされる。
【0032】
ばね5を通じてボタン軸3の力を制御することによって、生産時の一貫性に優れ、寿命が長いというばね5の特徴を活用し、ばね5の力が調整されやすいので、様々な力のボタンを容易に生産することができる。
【0033】
ボタン軸3を独立して製造することにより、従来のパッドボタンのボタンキャップの動きが取れないこと、摩耗、押圧の不均一さの問題が全て回避される。
【0034】
ボタン軸を独立して製造することにより、ボタンキャップの交換が容易になり、迅速な量産とカスタマイズが実現される。
【0035】
具体的には、ボタン軸3は、十字軸31と、軸ハウジング32と、スリーブ33と、を含み、軸ハウジング32の先端には十字軸31が取り付けられ、軸ハウジング32の底部の中心位置にはスリーブ33が取り付けられ、導電性シリコーン4はスリーブ33内に取り付けられ、十字軸31の先端はカバー2の表面から露出し、軸ハウジング32とベース1との間にばね5が取り付けられ、軸ハウジング32の側壁に第1バンプ6が設けられる。
【0036】
中心部分は導電性シリコーン4を用い、接触回路接点も導電性シリコーン製であることによって、手触りや静音が確保され、従来のシリコーンカップの設計を省略し、最も破断しやすいシリコーンカップ構造部分を回避する。
【0037】
好ましくは、本願では、軸ハウジング32の4つの側壁のいずれにも第1バンプ6が設けられ、ベース1は2つの対向する第1バンプ6に対応する位置に2つの板体7が取り付けられる。本願では、生産及び取り付けの効率性を考慮して、4つの第1バンプ6が設けられ、4つの第1バンプ6により軸ハウジング32がベース1に直接接続され、第1バンプ6が板体7の第2バンプ9に対応するか否かを考慮する必要がなくなり、これにより、取り付け効率が高まる。
【0038】
好ましくは、本願では、板体7の第2バンプ9の数は第1バンプ6の数と同じであってもよく、すなわち、第2バンプ9の数も第1バンプ6の数も4つであってもよい。ただし、このような構成にすると、ボタン軸3を押すのに要する力が大きくなってしまう。
【0039】
好ましくは、本願では、軸ハウジング32の第1バンプ6及び板体7の第2バンプ9の数は奇数個、例えば、1個や3個としてもよいが、このような構成にすると、ボタン軸3を押すときの力が不均一になり、第1バンプ6及び第2バンプ9の摩耗が促進される。
【0040】
具体的には、十字軸31の外に嵌められ、軸ハウジング32に接続される防塵キャップ10をさらに含み、防塵キャップ10は粉塵の侵入を効果的に防止し、寿命を延ばす。
【0041】
具体的には、カバー2はベース1に取り外し可能に接続され、これにより、ボタン軸3の取り付けや交換が容易になる。
【0042】
具体的には、カバー2には係合溝21が設けられ、ベース1には係合溝21と嵌合する係合フック11が設けられ、ベース1は係合フック11を介してカバー2の係合溝21に接続される。
【0043】
好ましくは、カバー2の係合溝21及びベース1の係合フック11はいずれも4つ設けられ、これにより、カバー2とベース1との接続の安定性が確保される。
【0044】
具体的には、カバー2及びベース1はいずれも矩形であり、これにより、ボタンをレイアウトするときの干渉の問題が効果的に回避される。
【0045】
具体的には、カバー2及びベース1はいずれも矩形であり、このため、カバー2とベース1により形成されたキャビティも矩形であり、このため、軸ハウジング32とキャビティが一致するように、軸ハウジング32も矩形とされる。
【0046】
具体的には、第1バンプ6及び第2バンプ9はいずれも半球状である。
【0047】
具体的には、第1バンプ6及び第2バンプ9はいずれも、靭性に優れ、耐摩耗性があり、寿命が長いPOMプラスチックで製造される。
【0048】
具体的には、ベース1の底部に段差12が設けられ、段差12の存在により、ボタンは先端に取り付けられてもよく、底部に取り付けられてもよく、さまざまな形態や機能を有するゲームパッドを設計するのに有利である。
【0049】
具体的には、板体7のカバー2から離れた一端はベース1に接続され、板体7とベース1は一体構造である。
【0050】
ここで、板体7のカバー2から離れた一端はベース1に接続されることによって、ボタン軸3は第1バンプ6を介して第2バンプ9を外へ押すと、第2バンプ9は板体7を駆動して外へ傾斜させやすく、一方、板体7とベース1を一体構造にすることにより、構造強度が向上する。
【0051】
具体的には、第1バンプ6と第2バンプ9との間の相対摺動を容易にするために、第1バンプ6の表面も第2バンプ9の表面も曲面である。
【0052】
具体的には、カバー2には貫通孔が設けられ、十字軸31及び防塵キャップ10は延伸してカバー2の貫通孔から露出し、防塵キャップ10の外面とカバー2の貫通孔の内面とが密着している。
【0053】
ここで、防塵キャップ10の外面とカバー2の貫通孔の内面とが密着していることにより、防塵キャップ10はボタン軸3とカバー2の貫通孔との間の隙間をシールし、粉塵の侵入を防止することができる。
【0054】
具体的には、ボタン軸3の製造しやすさから、十字軸31、防塵キャップ10、軸ハウジング32及びスリーブ33は一体構造としてもよく、これにより、ボタン軸3を製造するときに一体成形することができる。
【0055】
同じ技術的構想に基づいて、本願はまた、上記のゲームパッドボタンを含むゲームパッドを提供する。
【0056】
本願によるゲームパッドでは、上記のゲームパッドボタンを採用することによって、ゲームパッドボタンを取り付ける方式が柔軟になり、例えば、ゲームパッドボタンは先端に取り付けられてもよく、底部に取り付けられてもよく、また、本願のゲームパッドボタンは従来の導電性シリコーンの力曲線をシミュレーションする技術的効果もあり、さらに、ばね5を通じてボタン軸3の力を制御し、生産時の一貫性に優れ、寿命が長いというばね5の特徴を活用し、ばね5の力が調整されやすく、様々な力のボタンを容易に生産することができる。また、ボタン軸3を独立して製造することにより、従来のパッドボタンのボタンキャップの動きが取れないこと、摩耗、押圧の不均一さの問題が全て回避され、しかも、ボタンキャップの交換が容易になり、迅速な量産とカスタマイズが実現される。
【0057】
本願の実施形態を図面を参照して説明したが、当業者であれば、本願の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な修正及び変形を行うことができ、このような修正及び変形は全て添付の特許請求の範囲により定められた範囲に属する。
【符号の説明】
【0058】
1 ベース
2 カバー
3 ボタン軸
4 導電性シリコーン
5 ばね
6 第1バンプ
7 板体
8 隙間
9 第2バンプ
31 十字軸
32 軸ハウジング
33 スリーブ
10 防塵キャップ
21 係合溝
11 係合フック
12 段差