(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】切り替え処理方法、装置及び通信機器
(51)【国際特許分類】
H04W 28/084 20230101AFI20240927BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20240927BHJP
H04W 36/12 20090101ALI20240927BHJP
H04W 72/12 20230101ALI20240927BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20240927BHJP
【FI】
H04W28/084
H04W76/10
H04W36/12
H04W72/12
H04W88/14
(21)【出願番号】P 2023530679
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(86)【国際出願番号】 CN2021131716
(87)【国際公開番号】W WO2022105868
(87)【国際公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202011309650.6
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】付 月霞
(72)【発明者】
【氏名】郭 嵩
(72)【発明者】
【氏名】▲師▼ ▲曉▼卉
(72)【発明者】
【氏名】丁 ▲韓▼宇
(72)【発明者】
【氏名】耿 亮
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,KI#2, Sol#51 Evaluation and conclusions,3GPP TSG SA WG2#142e S2-2008929,フランス,3GPP,2020年11月09日
【文献】Ericsson,KI#5 - Evaluation and Interim Conclusions[online],3GPP TSG SA WG2#141e S2-2007121,フランス,3GPP,2002年10月02日
【文献】Samsung,Solution for key issue #1: provisioning of distributed DNS server info,3GPP TSG SA WG2#136AH S2-2000607,フランス,3GPP,2020年01月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
切り替え処理方法であって、
ユーザ機器が現在プリセット条件を満たすと決定したとき、第1情報が付帯されたドメイン名システムDNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信することと、
前記エッジスケジューリングノードからのDNS解析応答メッセージを受信することと、を含み、
前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記DNS解析応答メッセージは、更新後の第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を含む、切り替え処理方法。
【請求項2】
前記方法は、さらに、
前記ユーザ機器が、更新前の第1エッジアプリケーションサーバから送信されたユーザプレーン機能UPF切り替え情報を受信すると、現在プリセット条件を満たすと決定することを含み、
ここで、前記UPF切り替え情報は、前記第1エッジアプリケーションサーバがSMFからの通知メッセージを受信した後に送信されるものであり、前記通知メッセージは、前記ユーザ機器がアクセスしたUPFに切り替えが発生することを表す
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
前記ユーザ機器が、第1エッジアプリケーションサーバとの間の接続状態パラメータを取得することと、
前記接続状態パラメータがプリセット閾値に達するとき、現在プリセット条件を満たすと決定することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DNS解析要求メッセージの拡張フィールドに前記ユーザ識別子情報が付帯される
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
切り替え処理方法であって、
エッジスケジューリングノードは、ユーザ機器からの、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージを受信することであって、前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含むことと、
前記サビース継続性需要情報及び前記ユーザ識別子情報に基づいて、前記ユーザ機器のために第2エッジアプリケーションサーバを再選択し、前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報が付帯されたDNS解析応答メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、を含む、切り替え処理方法。
【請求項6】
前記方法は、さらに、
前記エッジスケジューリングノードは、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信することを含み、
前記第1エッジアプリケーションサーバは、更新前のエッジアプリケーションサーバであり、
前記同期命令は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記同期命令は、前記第1エッジアプリケーションサーバが前記ユーザ識別子情報に対応するサビースデータを前記第2エッジアプリケーションサーバに同期するために用いられる
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、
前記エッジスケジューリングノードは、ドメイン名解析レコードを記憶することを含み、
前記ドメイン名解析レコードは、少なくとも、複数組の、ユーザ識別子情報とエッジアプリケーションサーバのアドレス情報とのマッピング関係を含む
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記エッジスケジューリングノードは、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信する前に、前記方法は、さらに、
前記エッジスケジューリングノードは、前記ユーザ識別子情報に基づいて前記ドメイン名解析レコードを照会し、前記第1エッジアプリケーションサーバのアドレス情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を決定することを含む
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、さらに、
前記エッジスケジューリングノードは、ネットワーク開放機能NEF又はポリシー制御機能PCFを介して通知メッセージをSMFに送信することを含み、
前記通知メッセージは、前記ユーザ識別子情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバの情報を含み、
前記通知メッセージは、前記SMFが、前記ユーザ識別子情報に対応するサビースのために対応するオフローディングルール(offloading rule)を設定するためのものである
請求項5に記載の方法。
【請求項10】
切り替え処理装置であって、
前記装置は、第1決定ユニット及び第1通信ユニットを含み、
前記第1決定ユニットは、現在プリセット条件を満たすか否かを決定するように構成され、
前記第1通信ユニットは、前記第1決定ユニットが現在プリセット条件を満たすと決定したとき、第1情報が付帯されたドメイン名システムDNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信するように構成され、
前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記第1通信ユニットは、さらに、前記エッジスケジューリングノードからのDNS解析応答メッセージを受信するように構成され、
前記DNS解析応答メッセージは、更新後の第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を含む、切り替え処理装置。
【請求項11】
前記第1決定ユニットは、前記第1通信ユニットが、更新前の第1エッジアプリケーションサーバから送信されたUPF切り替え情報を受信すると、現在プリセット条件を満たすと決定するように構成され、
ここで、前記UPF切り替え情報は、前記第1エッジアプリケーションサーバがSMFからの通知メッセージを受信した後に送信されるものであり、前記通知メッセージは、所在するユーザ機器がアクセスしたUPFに切り替えが発生することを表し、
又は、
前記第1決定ユニットは、第1エッジアプリケーションサーバとの間の接続状態パラメータを取得し、前記接続状態パラメータがプリセット閾値に達するとき、現在プリセット条件を満たすと決定するように構成される
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
切り替え処理装置であって、
前記装置は、第2通信ユニット及び選択ユニットを含み、
前記第2通信ユニットは、ユーザ機器からの、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージを受信するように構成され、
前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記選択ユニットは、前記サビース継続性需要情報及び前記ユーザ識別子情報に基づいて、前記ユーザ機器のために第2エッジアプリケーションサーバを再選択するように構成され、
前記第2通信ユニットは、さらに、前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報が付帯されたDNS解析応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するように構成され、
前記第2通信ユニットは、さらに、NEF又はPCFを介して通知メッセージをSMFに送信するように構成され、
前記通知メッセージは、前記ユーザ識別子情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバの情報を含み、
前記通知メッセージは、前記SMFが、前記ユーザ識別子情報に対応するサビースのために対応するオフローディングルールを設定するためのものである、切り替え処理装置。
【請求項13】
前記第2通信ユニットは、さらに、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信するように構成され、
前記第1エッジアプリケーションサーバは、更新前のエッジアプリケーションサーバであり、
前記同期命令は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記同期命令は、前記第1エッジアプリケーションサーバが前記ユーザ識別子情報に対応するサビースデータを前記第2エッジアプリケーションサーバに同期するために用いられ、
前記装置は、さらに、ドメイン名解析レコードを記憶するように構成される記憶ユニットを含み、
前記ドメイン名解析レコードは、少なくとも、複数組の、ユーザ識別子情報とエッジアプリケーションサーバのアドレス情報とのマッピング関係を含み、
前記装置は、さらに、第2決定ユニットを含み、
前記第2決定ユニットは、前記第2通信ユニットが、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信する前に、前記ユーザ識別子情報に基づいて前記ドメイン名解析レコードを照会し、前記第1エッジアプリケーションサーバのアドレス情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を決定するように構成される
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法のステップを実現
する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項5から9のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む通信機器であって、
前記プロセッサが前記
コンピュータプログラムを実行するとき、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法のステップを実現
する、通信機器。
【請求項17】
メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む通信機器であって、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するとき、請求項5から9のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願番号が202011309650.6、出願日が2020年11月20日である中国特許出願に基づいて提出され、該中国特許出願に基づく優先権を主張し、ここで、該中国特許出願の全ての内容を援用として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、エッジ演算分野に関し、特に切り替え処理方法、装置及び通信機器に関する。
【背景技術】
【0003】
随着エッジ演算の進展に伴い、エッジサービスノードの数が多くなり、同一のサービスが複数のサービスノードに配置される可能性があるため、最適なエッジサービスノードをどのように選択するという問題が存在している。エッジ演算スケジューリングセンターは、グローバルに配置されており、エッジ演算スケジューリングセンターは、ユーザのサービス要求を受信すると、対応するスケジューリングポリシーに基づいてエッジサービスノード選択を行うとともにドメイン名解析結果を返すことができる。
【0004】
しかしながら、ユーザ機器が移動している場合、移動性によるサビース中断の問題を回避するためにエッジサービスノードの切り替えをどのように行うかについては、現在のところ有効な解決策がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、切り替え処理方法、装置及び通信機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願の実施例に係る技術的解決手段は、以下のようにして実現される。
【0007】
第1態様において、本願の実施例は、切り替え処理方法を提供し、前記方法は、
ユーザ機器が現在プリセット条件を満たすと決定したとき、第1情報が付帯されたドメイン名システム(DNS、Domain Name System)解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信することと、前記エッジスケジューリングノードからのDNS解析応答メッセージを受信することと、を含み、
前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記DNS解析応答メッセージは、更新後の第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を含む。
本願の一部の選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記ユーザ機器が更新前の第1エッジアプリケーションサーバから送信されたユーザプレーン機能(UPF、User Plane Function)切り替え情報を受信すると、現在プリセット条件を満たすと決定することを含み、
ここで、前記UPF切り替え情報は、前記第1エッジアプリケーションサーバがSMFからの通知メッセージを受信した後に送信されるものであり、前記通知メッセージは、前記ユーザ機器がアクセスしたUPFに切り替えが発生することを表す。
【0008】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記ユーザ機器が、第1エッジアプリケーションサーバとの間の接続状態パラメータを取得することと、
前記接続状態パラメータがプリセット閾値に達するとき、現在プリセット条件を満たすと決定することと、を含む。
【0009】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記DNS解析要求メッセージの拡張フィールドに前記ユーザ識別子情報が付帯される。
【0010】
第2態様において、本願の実施例は、さらに、切り替え処理方法を提供し、前記方法は、
エッジスケジューリングノードは、ユーザ機器からの、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージを受信することであって、前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含むことと、
前記サビース継続性需要情報及び前記ユーザ識別子情報に基づいて、前記ユーザ機器のために第2エッジアプリケーションサーバを再選択し、前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報が付帯されたDNS解析応答メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、を含む。
【0011】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記エッジスケジューリングノードは、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信することを含み、
前記第1エッジアプリケーションサーバは、更新前のエッジアプリケーションサーバであり、
前記同期命令は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記同期命令は、前記第1エッジアプリケーションサーバが前記ユーザ識別子情報に対応するサビースデータを前記第2エッジアプリケーションサーバに同期するために用いられる。
【0012】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記エッジスケジューリングノードは、ドメイン名解析レコードを記憶することを含み、
前記ドメイン名解析レコードは、少なくとも、複数組の、ユーザ識別子情報とエッジアプリケーションサーバのアドレス情報とのマッピング関係を含む。
【0013】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記エッジスケジューリングノードは、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信する前に、前記方法は、さらに、
前記エッジスケジューリングノードは、前記ユーザ識別子情報に基づいて前記ドメイン名解析レコードを照会し、前記第1エッジアプリケーションサーバのアドレス情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を決定することを含む。
【0014】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記エッジスケジューリングノードは、ネットワーク開放機能(NEF、Network Exposure Function)又はポリシー制御機能(PCF、Policy Control Function)を介して通知メッセージをSMFに送信することを含み、
前記通知メッセージは、前記ユーザ識別子情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバの情報を含み、
前記通知メッセージは、前記SMFが、前記ユーザ識別子情報に対応するサビースのために対応するオフローディングルール(offloading rule)を設定するためのものである。
【0015】
第3態様において、本願の実施例は、さらに、切り替え処理装置を提供し、前記装置は、第1決定ユニット及び第1通信ユニットを含み、
前記第1決定ユニットは、現在プリセット条件を満たすか否かを決定するように構成され、
前記第1通信ユニットは、前記第1決定ユニットが現在プリセット条件を満たすと決定したとき、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信するように構成され、
前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記第1通信ユニットは、さらに、前記エッジスケジューリングノードからのDNS解析応答メッセージを受信するように構成され、前記DNS解析応答メッセージは、更新後の第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を含む。
【0016】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記第1決定ユニットは、前記第1通信ユニットが、更新前の第1エッジアプリケーションサーバから送信されたUPF切り替え情報を受信すると、現在プリセット条件を満たすと決定するように構成され、
ここで、前記UPF切り替え情報は、前記第1エッジアプリケーションサーバがSMFからの通知メッセージを受信した後に送信されるものであり、前記通知メッセージは、前記アプリケーションクライアントの所在するユーザ機器がアクセスしたUPFに切り替えが発生することを表す。
【0017】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記第1決定ユニットは、第1エッジアプリケーションサーバとの間の接続状態パラメータを取得し、前記接続状態パラメータがプリセット閾値に達するとき、現在プリセット条件を満たすと決定するように構成される。
【0018】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記DNS解析要求メッセージの拡張フィールドに前記ユーザ識別子情報が付帯される。
【0019】
第4態様において、本願の実施例は、さらに、切り替え処理装置を提供し、前記装置は、第2通信ユニット及び選択ユニットを含み、
前記第2通信ユニットは、ユーザ機器からの、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージを受信するように構成され、
前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記選択ユニットは、前記サビース継続性需要情報及び前記ユーザ識別子情報に基づいて、前記ユーザ機器のために第2エッジアプリケーションサーバを再選択するように構成され、
前記第2通信ユニットは、さらに、前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報が付帯されたDNS解析応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するように構成される。
【0020】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記第2通信ユニットは、さらに、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信するように構成され、
前記第1エッジアプリケーションサーバは、更新前のエッジアプリケーションサーバであり、
前記同期命令は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記同期命令は、前記第1エッジアプリケーションサーバが前記ユーザ識別子情報に対応するサビースデータを前記第2エッジアプリケーションサーバに同期するために用いられる。
【0021】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記装置は、さらに、ドメイン名解析レコードを記憶するように構成される記憶ユニットを含み、
前記ドメイン名解析レコードは、少なくとも、複数組の、ユーザ識別子情報とエッジアプリケーションサーバのアドレス情報とのマッピング関係を含む。
【0022】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記装置は、さらに、第2決定ユニットを含み、
前記第2決定ユニットは、前記第2通信ユニットが、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信する前に、前記ユーザ識別子情報に基づいて前記ドメイン名解析レコードを照会し、前記第1エッジアプリケーションサーバのアドレス情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を決定するように構成される。
【0023】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記第2通信ユニットは、さらに、NEF又はPCFを介して通知メッセージをSMFに送信するように構成され、
前記通知メッセージは、前記ユーザ識別子情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバの情報を含み、
前記通知メッセージは、前記SMFが、前記ユーザ識別子情報に対応するサビースのために対応するオフローディングルールを設定するためのものである。
【0024】
第5態様において、本願の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、本願の実施例に係る上記第1態様又は第2態様に記載する前記切り替え処理方法のステップを実現する。
【0025】
第6態様において、本願の実施例は、さらに、を提供しメモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む通信機器であって、前記プロセッサが前記プログラムを実行するとき、本願の実施例に係る上記第1態様又は第2態様に記載する前記切り替え処理方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0026】
本願の実施例に係る切り替え処理方法、装置及び通信機器によれば、ユーザ機器は、現在プリセット条件を満たすと決定したとき、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信し、前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、エッジスケジューリングノードは、前記サビース継続性需要情報及び前記ユーザ識別子情報に基づいて、前記ユーザ機器のために第2エッジアプリケーションサーバを再選択し、前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報が付帯されたDNS解析応答メッセージを前記ユーザ機器に送信する。本願の実施例に係る技術的解決手段を採用すれば、プリセット条件を満たす場合、ユーザ機器によるDNS解析要求メッセージの送信をトリガすることにより、エッジスケジューリングノードは、該DNS解析要求メッセージに基づいて、ユーザ機器のために新たなエッジアプリケーションサーバを再選択することにより、エッジアプリケーションサーバの切り替えをトリガする問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本願の実施例の切り替え処理方法のフロー模式図(その一)である。
【
図2】本願の実施例の切り替え処理方法におけるDNS拡張フィールドの模式図である。
【
図3】本願の実施例の切り替え処理方法におけるユーザ機器がプリセット条件を満たすと決定した方法模式図(その一)である。
【
図4】本願の実施例の切り替え処理方法におけるユーザ機器がプリセット条件を満たすと決定した方法模式図(その二)である。
【
図5】本願の実施例の切り替え処理方法のフロー模式図(その二)である。
【
図6】本願の実施例の切り替え処理方法のインタラクションフロー模式図である。
【
図7】本願の実施例の切り替え処理装置の構成構造模式図(その一)である。
【
図8】本願の実施例の切り替え処理装置の構成構造模式図(その二)である。
【
図9】本願の実施例の通信機器のハードウェア構成構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面及び具体な実施例を参照しながら本願をさらに詳細に説明する。
【0029】
本願の実施例は、切り替え処理方法を提供する。
図1は、本願の実施例の切り替え処理方法のフロー模式図(その一)である。
図1に示すように、前記方法は、ステップ101~ステップ102を含む。
【0030】
ステップ101において、ユーザ機器が現在プリセット条件を満たすと決定したとき、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信し、前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含む。
【0031】
ステップ102において、前記エッジスケジューリングノードからのDNS解析応答メッセージを受信し、前記DNS解析応答メッセージは、更新後の第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を含む。
【0032】
本実施例の切り替え処理方法は、ユーザ機器(UE、User Equipment)に適用し、選択可能に、UE内のアプリケーションクライアントに適用することができ、前記アプリケーションクライアントは、UEが移動ネットワークを介してエッジ側に配置されるアプリケーションにアクセスするとき、UE内に設定又はインストールされた該アプリケーションに対応するクライアントであってもよい。
【0033】
本実施例では、ユーザ機器は、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信する前に、ユーザ機器(又はアプリケーションクライアント)は、既に、移動ネットワークを介してエッジ側に配置されたエッジアプリケーションサーバ(第1エッジアプリケーションサーバと表記)との接続を確立し、該第1エッジアプリケーションサーバによるアプリケーション機能を介してサビースを使用している。ここで、ユーザ機器が第1エッジアプリケーションサーバとの接続を確立する過程において、ユーザ機器(又はアプリケーションクライアント)は、DNS解析要求メッセージを送信する。一部の実施例では、該DNS解析要求メッセージに付帯される情報は、サビース継続性需要情報を含まない。選択可能に、ユーザ機器の移動中に、ユーザ機器が接続されているUPFに切り替えが発生した状況、又はユーザ機器と第1エッジアプリケーションサーバとの間のネットワーク状態が悪くなる状況が現れる可能性が高い。これに基づいて、本実施例では、ユーザ機器(又はアプリケーションクライアント)は、DNS解析要求メッセージを改めて送信することで、以前に送信されたDNS解析要求メッセージと比べて、今回改めて送信されたDNS解析要求メッセージには、サビース継続性需要情報を含む第1情報が付帯されており、該サビース継続性需要情報は、エッジアプリケーションサーバを切り替えるべきを示し、又はエッジアプリケーションサーバの切り替えを指示するために使用可能である。
【0034】
選択可能に、前記サビース継続性需要情報は、DNS解析要求メッセージの特定フィールドを介して指示し得る。一実施形態として、前記DNS解析要求メッセージの特定フィールドに数値が充填されている場合、サビース継続性需要情報が付帯されていることを示すことができる。前記DNS解析要求メッセージの特定フィールドに数値が充填されていない場合、サビース継続性需要情報が付帯されていないことを示すことができる。別の実施形態として、前記DNS解析要求メッセージの特定フィールドに第1設定値が充填されている場合、サビース継続性需要情報が付帯されていることを示すことができる。前記DNS解析要求メッセージの特定フィールドに第2特定数値が充填されている場合、サビース継続性需要情報が付帯されていないことを示すことができる。例示的に、前記第1設定値は、「1」であってもよく、前記第2設定値は、「0」であってもよい。もちろん、本実施例における設定値(第1設定値及び第2設定値を含む)の例は、上述したものに限定されるものではなく、本実施例においてはこれに限定されない。
【0035】
本実施例では、エッジスケジューリングノードは、エッジスケジューリング及び関連機能を有する機能エンティティである。例示的に、エッジスケジューリングノードは、独立した機器又はサーバの形で存在するエッジスケジューリング機器又はエッジスケジューリングセンターであってもよく、他の機能エンティティと共同で設けられてもよい。
【0036】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記DNS解析要求メッセージの拡張フィールドに前記ユーザ識別子情報が付帯される。例示的に、前記ユーザ識別子情報は、ユーザ機器のアドレス情報、例えばUE IPであってもよい。
【0037】
本実施例では、ユーザ機器及び各ネットワーク機器は、DNS拡張名メカニズム(EDNS0)をサポートする。選択可能に、
図2に示す拡張フィールドを介して第1情報におけるユーザ識別子情報を付帯し得る。例示的に、
図2に示すオプションコード(OPTION-CODE)フィールドを介して前記ユーザ識別子情報を付帯し得る。
【0038】
本実施例では、ユーザ機器(又はアプリケーションクライアント)は、以下の複数種の方式によって、現在プリセット条件を満たすか否かを決定することができる。
【0039】
一つ選択可能な実施例として、前記方法は、さらに、前記ユーザ機器が、更新前の第1エッジアプリケーションサーバから送信されたUPF切り替え情報を受信すると、現在プリセット条件を満たすと決定することを含み、前記UPF切り替え情報は、前記第1エッジアプリケーションサーバがSMFからの通知メッセージを受信した後に送信されるものであり、前記通知メッセージは、前記ユーザ機器がアクセスしたUPFに切り替えが発生することを表す。
【0040】
本実施例では、第1エッジアプリケーションサーバは、ユーザプレーンイベント管理能力のサブスクリプションを介してUPF切り替え情報を取得することにより、SMFは、ユーザ機器が接続されているUPFに切り替えが発生したことを知った後、該第1エッジアプリケーションサーバのサブスクリプションに基づいてUPF切り替え情報を送信し、つまり、第1エッジアプリケーションサーバは、最終的に、SMFからのUPF切り替え情報を取得することができる。
例示的に、
図3は、本願の実施例の切り替え処理方法におけるユーザ機器がプリセット条件を満たすと決定した方法模式図(その一)である。
図3に示すように、前記方法は、ステップ11~ステップ14を含んでもよい。
【0041】
ステップ11において、第1エッジアプリケーションサーバは、UE(又はアプリケーションクライアント)とのセッションを確立した後、サブスクリプションを要求するメッセージをNEFに送信し、該メッセージは、ユーザプレーンイベント管理のサブスクリプションに使用される。NEFは、該メッセージを受信した後、サブスクリプションメッセージをSMFに送信し、SMFは、応答メッセージをフィードバックする。これでサブスクリプションに成功したことを示す。
【0042】
例示的に、SMFは、UEがアクセスしているUPFに切り替えが発生したと決定する場合、通知メッセージを生成して送信することができるように、前記サブスクリプションメッセージは、前記UEの関連情報及び前記第1エッジアプリケーションサーバの関連情報を含んでもよい。
【0043】
ここで、前記UEの関連情報は、ユーザ識別子情報又はUEのIPアドレス情報などであってもよい。選択可能に、前記サブスクリプションメッセージは、サブスクリプション時間を含んでもよく、該サブスクリプション時間は、今回のサブスクリプションの有効時間を表すことができ、該サブスクリプション時間が無効になると、SMFは、UEがアクセスしているUPFに切り替えが発生したと決定しても、通知メッセージを第1エッジアプリケーションサーバに送信しないことを理解できる。
【0044】
ステップ12において、SMFは、UEが接続しているUPFに切り替えが発生したことを知った後、通知メッセージを生成して送信し、前記通知メッセージにUPF切り替え情報が付帯される。
【0045】
例示的に、前記UPF切り替え情報は、切り替え後のUPFの関連情報を含んでもよい。例えば、切り替え後のUPFの関連情報は、切り替え後のUPF識別子又はアドレスなどの情報を含んでもよい。
【0046】
ステップ13において、第1エッジアプリケーションサーバは、UPF切り替え情報をUE(又はアプリケーションクライアント)に送信する。
【0047】
ステップ14において、前記UE(又はアプリケーションクライアント)は、DNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信し、前記DNS解析要求メッセージに上記第1情報が付帯される。前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含む。
【0048】
ここで、前記アプリケーション識別子情報は、アプリケーションを一意に表すために使用することができ、異なるアプリケーションは、異なるアプリケーション識別子情報に対応することができる。
【0049】
別の選択可能な実施例として、前記方法は、さらに、前記ユーザ機器が、第1エッジアプリケーションサーバとの間の接続状態パラメータを取得することと、前記接続状態パラメータがプリセット閾値に達するとき、現在プリセット条件を満たすと決定することと、を含む。
【0050】
本実施例では、ユーザ機器(又はアプリケーションクライアント)は、第1エッジアプリケーションサーバとの間の接続状態を監視することにより、DNS解析要求メッセージを改めて送信するか否かを決定する。
【0051】
例示的に、
図4は、本願の実施例の切り替え処理方法におけるユーザ機器がプリセット条件を満たすと決定した方法模式図(その二)である。
図4に示すように、前記方法は、ステップ21~ステップ22を含んでもよい。
【0052】
ステップ21において、UE(又はアプリケーションクライアント)は、第1エッジアプリケーションサーバとのセッションを確立した後、セッション接続状態を監視する。
【0053】
ここで、監視されるセッション接続パラメータは、遅延、アプリンク/ダウンリンクレート、パケット損失率のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0054】
ステップ22において、UE(又はアプリケーションクライアント)は、セッション接続パラメータがプリセット閾値に達したと監視する場合、DNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信し、前記DNS解析要求メッセージに上記第1情報が付帯される。前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含む。
【0055】
例えば、遅延が第1プリセット閾値よりも大きいことが監視されると、UE(又はアプリケーションクライアント)は、DNS解析要求メッセージを改めて送信する。また例えば、アプリンク/ダウンリンクレートが第2プリセット閾値よりも小さいことが監視されると、UE(又はアプリケーションクライアント)は、DNS解析要求メッセージを改めて送信する。
【0056】
本実施例に係る技術的解決手段は、UEが移動するシーンに限定されるものではなく、以下のシーンに適用することができる。
【0057】
シーン一において、UEの移動により元のサーバとの接続状態が悪くなることを引き起こし、例えば、遅延が大きすぎると、UE(又はアプリケーションクライアント)は、セッション接続状態が悪くなることを監視した後、DNS解析要求メッセージを改めて送信する。
【0058】
シーン二において、UEは移動していないが、第1エッジアプリケーションサーバの性能が悪くなるため、セッション接続状態が悪くなることを引き起こし、例えば、遅延が大きすぎると、UE(又はアプリケーションクライアント)は、セッション接続状態が悪くなることを監視した後、DNS解析要求メッセージを改めて送信する。
【0059】
本実施例では、エッジスケジューリングノードは、UE(又はアプリケーションクライアント)からのDNS解析要求メッセージを取得した後、前記UE(又はアプリケーションクライアント)のために新たなエッジアプリケーションサーバ(即ち第2エッジアプリケーションサーバ)を設定し、DNS解析応答メッセージを介して前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を付帯する。UE(又はアプリケーションクライアント)は、DNS解析応答メッセージを受信した後、それに付帯された第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報に基づいて、第2エッジアプリケーションサーバとの接続を開始する。
【0060】
上記実施例に基づき、本願の実施例は、さらに、切り替え処理方法を提供する。
図5は、本願の実施例の切り替え処理方法のフロー模式図(その二)である。
図5に示すように、前記方法は、ステップ201~ステップ202を含む。
【0061】
ステップ201において、エッジスケジューリングノードは、ユーザ機器からの、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージを受信し、前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含む。
【0062】
ステップ202において、前記サビース継続性需要情報及び前記ユーザ識別子情報に基づいて、前記ユーザ機器のために第2エッジアプリケーションサーバを再選択し、前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報が付帯されたDNS解析応答メッセージを前記ユーザ機器に送信する。
【0063】
本実施例では、エッジスケジューリングノードは、エッジスケジューリング及び関連機能を有する機能エンティティである。例示的に、エッジスケジューリングノードは、独立した機器又はサーバの形で存在するエッジスケジューリング機器又はエッジスケジューリングセンターであってもよく、他の機能エンティティと共同で設けられてもよい。
【0064】
本実施例では、前記DNS解析要求メッセージは、ユーザ機器(UE)によって送信され、UPF、ローカルDNS機器を経ってエッジスケジューリングノードに到達することができる。ここで、各機器は、いずれも、DNS拡張名メカニズムをサポートする必要があり、DNS解析要求メッセージの拡張フィールドによって前記ユーザ識別子情報を付帯する。
【0065】
例示的に、UE(又はアプリケーションクライアント)が送信したDNS解析要求メッセージには、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報(即ち第1情報)が付帯される。ここで、拡張フィールドによってユーザ識別子情報を付帯する。メッセージがUPFに到着すると、UPFは、該UPFのアドレス情報(例えばUPF IP)をDNS解析要求メッセージに充填してローカルDNS機器に送信する。メッセージがローカルDNS機器に到着すると、ローカルDNS機器は、該ローカルDNS機器のアドレス情報(例えばローカルDNS機器のIP)をメッセージに充填してエッジスケジューリングノードに送信する。エッジスケジューリングノードは、DNS解析要求メッセージを取得して、その中から上記第1情報、UPFのアドレス、ローカルDNS機器のアドレス情報などの情報を取得することができる。従来の技術的解決手段では、DNS解析要求にユーザ識別子情報が含まれず、つまり、エッジスケジューリングノードは、ユーザ識別子情報を取得することができず、UPFの関連情報のみを取得することができる。
【0066】
本実施例では、エッジスケジューリングノードは、DNS解析要求メッセージを受信すると、該DNS解析要求メッセージに付帯されたサビース継続性需要情報に基づいて、該UE(又はアプリケーションクライアント)がアクセスしているエッジアプリケーションサーバを切り替える必要があると決定する場合、該ユーザ識別子情報に基づいて該UE(又はアプリケーションクライアント)のために新たなエッジアプリケーションサーバ(第2エッジアプリケーションサーバと表記)を再選択し、そして、DNS解析応答メッセージを介して、該第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報をUE(又はアプリケーションクライアント)に送信することができる。
【0067】
一部の選択可能な実施例では、エッジスケジューリングノードは、ユーザ識別子情報に基づいてユーザの位置情報を決定し、ユーザの位置情報に基づいて該UE(又はアプリケーションクライアント)のために第2エッジアプリケーションサーバを選択することができる。選択された第2エッジアプリケーションサーバは、ユーザの位置情報に最も近いエッジアプリケーションサーバである。他の選択可能な実施例では、エッジスケジューリングノードは、該DNS解析要求メッセージに付帯されたUPFのアドレス情報に基づいてUPFの位置情報を決定し、該UPFの位置情報に基づいてUE(又はアプリケーションクライアント)のために第2エッジアプリケーションサーバを選択することができる。選択された第2エッジアプリケーションサーバは、UPFの位置情報に最も近いエッジアプリケーションサーバである。
【0068】
一部の選択可能な実施例では、エッジスケジューリングノードが受信したDNS解析要求メッセージには、サビース継続性需要情報が含まれていない場合、エッジスケジューリングノードは、直接、DNS解析要求メッセージにおけるUPF情報に基づいてノードのスケジューリングを行うことができる。本実施例は、UE(又はアプリケーションクライアント)が初めてエッジアプリケーションサーバにアクセスする(例えば、初めて第1エッジアプリケーションサーバにアクセスする)シーンに適用される。
【0069】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記エッジスケジューリングノードは、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信することを含み、
前記第1エッジアプリケーションサーバは、更新前のエッジアプリケーションサーバであり、
前記同期命令は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、
前記同期命令は、前記第1エッジアプリケーションサーバが前記ユーザ識別子情報に対応するサビースデータを前記第2エッジアプリケーションサーバに同期するために用いられる。
【0070】
本実施例では、為了保証エッジアプリケーションサーバの切り替え後のサビース継続性保証するために、エッジスケジューリングノードは、それぞれ、同期命令を切り替え前の第1エッジアプリケーションサーバ及び切り替え後の第2エッジアプリケーションサーバに送信し、前記同期命令は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、選択可能に、同期命令は、さらに、認証情報を含んでもよい。該同期命令は、第1エッジアプリケーションサーバと第2エッジアプリケーションサーバとの間で該ユーザ識別子情報に対応するユーザのアプリケーションデータを同期させるように指示するために用いられる。
【0071】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記エッジスケジューリングノードは、ドメイン名解析レコードを記憶することを含み、
前記ドメイン名解析レコードは、少なくとも、複数組の、ユーザ識別子情報とエッジアプリケーションサーバのアドレス情報とのマッピング関係を含む。
【0072】
本実施例では、エッジスケジューリングノードは、DNS解析要求メッセージを受信するごとに、該DNS解析要求メッセージ、及び、対応するアプリケーションクライアントために選択されたアプリケーションサーバの関連状況に基づいて、ドメイン名解析レコードを記憶する。例示的に、以下の表1に示すように、該ドメイン名解析レコードの例は、ユーザ識別子(ユーザ識別子情報に対応)、ソースIP(該メッセージが経ったUPFのアドレス情報)、ローカルDNS IP(該メッセージが経ったローカルDNS機器のアドレス情報)、ドメイン名情報及びエッジアプリケーションサーバ(EAS、Edge Application Server)のアドレス情報などを含む。
【0073】
【0074】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記エッジスケジューリングノードは、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信する前に、前記方法は、さらに、前記エッジスケジューリングノードは、前記ユーザ識別子情報に基づいて前記ドメイン名解析レコードを照会し、前記第1エッジアプリケーションサーバのアドレス情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を決定することを含む。
【0075】
例えば、表1に示すレコードにより、エッジスケジューリングノードは、DNS解析要求メッセージを受信すると、DNS解析要求メッセージにサビース継続性需要情報が付帯される場合、エッジスケジューリングノードは、該ドメイン名解析レコードを検索することにより、対応するエッジアプリケーションサーバのアドレス情報を得ることができ、例えば、同一のユーザ識別子情報UE1 IPに対応し、EAS1 IP及びEAS2 IPに対応する場合、エッジスケジューリングノードは、それぞれ、同期命令をEAS1 IP及びEAS2 IPに送信する。
【0076】
選択可能に、UE(又はアプリケーションクライアント)が現在のサービスを終了すると、エッジスケジューリングノードは、ドメイン名解析レコードにおける関連レコードを削除する。例として、UE(又はアプリケーションクライアント)が第1エッジアプリケーションサーバから第2エッジアプリケーションサーバに切り替えられ、切り替えが完了すると、エッジスケジューリングノードは、第1エッジアプリケーションサーバに関するドメイン名解析レコードを削除してもよい。別の例として、エッジスケジューリングノードは、UE(又はアプリケーションクライアント)がエッジアプリケーションサーバに対するアクセスを終了すると、該ユーザ情報識別子に関する対応する全てのドメイン名解析レコードを削除してもよい。
【0077】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記エッジスケジューリングノードは、NEF又はPCFを介して通知メッセージをSMFに送信することを含み、
前記通知メッセージは、前記ユーザ識別子情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバの情報を含み、
前記通知メッセージは、前記SMFが、前記ユーザ識別子情報に対応するサビースのために対応するオフローディングルールを設定するためのものである。
【0078】
本実施例では、エッジスケジューリングノードは、NEF又はPCFを介して通知メッセージをSMFに送信し、通知メッセージには、ユーザ識別子情報、切り替え後の第2エッジアプリケーションサーバの情報などが付帯されており、該ユーザが第2エッジアプリケーションサーバに割り当て又は切り替えられることをSMFに通知し、SMFは、さらに、該ユーザがアクセスしているUPF又はサビースのために、対応するオフローディングルールを設定し、それによって、新たな第2エッジアプリケーションサーバ(即ち第2エッジアプリケーションサーバ)へのユーザの再アクセスを実現する。
【0079】
本願の実施例に係る技術的解決手段を採用すれば、プリセット条件を満たす場合、UE(又はアプリケーションクライアント)によるDNS解析要求メッセージの送信をトリガすることにより、エッジスケジューリングノードは、該DNS解析要求メッセージに基づいて、UE(又はアプリケーションクライアント)のために新たなエッジアプリケーションサーバを再選択することにより、エッジアプリケーションサーバの切り替えをトリガする問題を解決することができる。一方、DNS解析要求メッセージにユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報が付帯されており、エッジスケジューリングノードは、切り替えが完了する前に、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバ及び第2エッジアプリケーションサーバに送信してデータ同期を完了させることにより、サビースが中断せず、サビース継続性の需要を満たすことを保証することができる。また、エッジスケジューリングノードとコアネットワークとの通信インターフェースを定義することにより、エッジアプリケーションサーバの切り替えの関連情報とSMFとの間の同期を実現し、関連のオフローディングルールの設定を実現することができる。
【0080】
以下、具体な例を参照しながら本願の実施例の切り替え処理方法を説明する。本例において、エッジスケジューリングノードは、エッジスケジューリング及び関連機能を有する機能エンティティである。例示的に、エッジスケジューリングノードは、独立した機器又はサーバの形で存在するエッジスケジューリング機器又はエッジスケジューリングセンターであってもよく、他の機能エンティティと共同で設けられてもよい。
【0081】
図6は、本願の実施例の切り替え処理方法のインタラクションフロー模式図である。
図6に示すように、前記方法は、ステップ31~ステップ38を含む。
【0082】
ステップ31からステップ33において、UE(又はアプリケーションクライアント)は、DNS解析要求メッセージをUPF2に送信し、該DNS解析要求に第1情報が付帯されており、第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、UPF2は、DNS解析要求メッセージをローカルDNSに送信し、該DNS解析要求メッセージは、上記第1情報及びUPF2のアドレス情報を含み、ローカルDNSは、DNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信し、該DNS解析要求メッセージは、上記第1情報、UPF2のアドレス情報及びローカルDNSのアドレス情報を含む。
【0083】
なお、本実施例のステップ31からステップ33について、UE(又はアプリケーションクライアント)がEAS1とのセッションを確立した上、UE(又はアプリケーションクライアント)は、既に、現在プリセット条件を満たすと決定し、該プリセット条件は、UEが接続しているUPFが既にUPF1からUPF2に切り替えられることである。ここで、UE(又はアプリケーションクライアント)が現在プリセット条件を満たすと決定する具体な実現方式は、上記実施例の記載を参照することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0084】
ステップ34において、エッジスケジューリングノードは、アプリケーションクライアントのためにEAS2を選択する。
【0085】
ここで、エッジスケジューリングノードは、ユーザ識別子情報に基づいてユーザの位置情報を決定し、ユーザの位置情報に基づいて該UE(又はアプリケーションクライアント)のためにEAS2を選択することができ、選択された第2エッジアプリケーションサーバは、ユーザの位置情報に最も近いエッジアプリケーションサーバである。
【0086】
ここで、EAS1は、上記実施例における第1エッジアプリケーションサーバに対応し、EAS2は、上記実施例における第2エッジアプリケーションサーバに対応する。
【0087】
ステップ35aからステップ35bにおいて、エッジスケジューリングノードは、それぞれ、同期命令をEAS1及びEAS2に送信し、同期命令には、ユーザ識別子情報及びアプリケーション識別子情報が付帯されている。
【0088】
ステップ36において、EAS1とEAS2との間でサビースデータを同期する。
【0089】
ステップ37からステップ38において、エッジスケジューリングノードは、通知メッセージをSMFに送信し、前記通知メッセージには、EAS2の情報が付帯されている。SMFは、オフローディングルールを設定する。
【0090】
ここで、エッジスケジューリングノードは、NEF又はPCFを介して通知メッセージをSMFに送信し、通知メッセージには、EAS2の情報が付帯される。選択可能に、通知メッセージには、さらに、ユーザ識別子情報が付帯されてもよく、それにより、該ユーザがEAS2に割り当て又は切り替えられることをSMFに通知し、SMFは、さらに、該ユーザがアクセスしているUPF又はサビースのために、対応するオフローディングルールを設定する。
【0091】
本願の実施例は、さらに、切り替え処理装置を提供する。
図7は、本願の実施例の切り替え処理装置の構成構造模式図(その一)である。
図7に示すように、前記装置は、第1決定ユニット41及び第1通信ユニット42を含む。
【0092】
前記第1決定ユニット41は、現在プリセット条件を満たすか否かを決定するように構成される。
【0093】
前記第1通信ユニット42は、前記第1決定ユニット41が現在プリセット条件を満たすと決定したとき、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージをエッジスケジューリングノードに送信するように構成され、前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、前記第1通信ユニット42は、さらに、前記エッジスケジューリングノードからのDNS解析応答メッセージを受信するように構成され、前記DNS解析応答メッセージは、更新後の第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を含む。
【0094】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記第1決定ユニット41は、前記第1通信ユニット42が、更新前の第1エッジアプリケーションサーバから送信されたUPF切り替え情報を受信すると、現在プリセット条件を満たすと決定するように構成され、前記UPF切り替え情報は、前記第1エッジアプリケーションサーバがSMFからの通知メッセージを受信した後に送信されるものであり、前記通知メッセージは、所在するユーザ機器がアクセスしたUPFに切り替えが発生することを表す。
【0095】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記第1決定ユニット41は、第1エッジアプリケーションサーバとの間の接続状態パラメータを取得し、前記接続状態パラメータがプリセット閾値に達するとき、現在プリセット条件を満たすと決定するように構成される。
【0096】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記DNS解析要求メッセージの拡張フィールドに前記ユーザ識別子情報が付帯される。
【0097】
本願の実施例では、前記装置内の第1決定ユニット41は、実際の用途において中央プロセッサ(CPU、Central Processing Unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、マイクロ制御ユニット(MCU、Microcontroller Unit)又はプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field-Programmable Gate Array)を介して実現されてもよく、前記装置内の第1通信ユニット42は、実際の用途において通信モジュール(基礎通信キット、オペレーティングシステム、通信モジュール、標準化インターフェース及びプロトコルなどを含む)及び送受信アンテナを介して実現されてもよい。
【0098】
本願の実施例は、さらに、切り替え処理装置を提供する。
図8は、本願の実施例の切り替え処理装置の構成構造模式図(その二)である。
図8に示すように、前記装置は、第2通信ユニット51及び選択ユニット52を含む。
【0099】
前記第2通信ユニット51は、ユーザ機器からの、第1情報が付帯されたDNS解析要求メッセージを受信するように構成され、前記第1情報は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含む。
【0100】
前記選択ユニット52は、前記サビース継続性需要情報及び前記ユーザ識別子情報に基づいて、前記ユーザ機器のために第2エッジアプリケーションサーバを再選択するように構成される。
【0101】
前記第2通信ユニット51は、さらに、前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報が付帯されたDNS解析応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するように構成される。
【0102】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記第2通信ユニット51は、さらに、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信するように構成され、前記第1エッジアプリケーションサーバは、更新前のエッジアプリケーションサーバであり、前記同期命令は、ユーザ識別子情報、アプリケーション識別子情報及びサビース継続性需要情報を含み、前記同期命令は、前記第1エッジアプリケーションサーバが前記ユーザ識別子情報に対応するサビースデータを前記第2エッジアプリケーションサーバに同期するために用いられる。
【0103】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記装置は、さらに、ドメイン名解析レコードを記憶するように構成される記憶ユニットを含み、
前記ドメイン名解析レコードは、少なくとも、複数組の、ユーザ識別子情報とエッジアプリケーションサーバのアドレス情報とのマッピング関係を含む。
【0104】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記装置は、さらに、第2決定ユニットを含み、
前記第2決定ユニットは、前記第2通信ユニット51が、同期命令を第1エッジアプリケーションサーバと前記第2エッジアプリケーションサーバのそれぞれに送信する前に、前記ユーザ識別子情報に基づいて前記ドメイン名解析レコードを照会し、前記第1エッジアプリケーションサーバのアドレス情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバのアドレス情報を決定するように構成される。
【0105】
本願の一部の選択可能な実施例では、前記第2通信ユニット51は、さらに、NEF又はPCFを介して通知メッセージをSMFに送信するように構成され、
前記通知メッセージは、前記ユーザ識別子情報及び前記第2エッジアプリケーションサーバの情報を含み、
前記通知メッセージは、前記SMFが、前記ユーザ識別子情報に対応するサビースのために対応するオフローディングルールを設定するためのものである。
【0106】
本願の実施例では、前記装置内の第2決定ユニット及び選択ユニット52は、いずれも、実際の用途においてCPU、DSP、MCU又はFPGAを介して実現されてもよく、前記装置内の記憶ユニットは、実際の用途において、メモリによって実現されてもよく、前記装置内の第2通信ユニット51は、実際の用途において、通信モジュール(基礎通信キット、オペレーティングシステム、通信モジュール、標準化インターフェース及びプロトコルなどを含む)及び送受信アンテナを介して実現されてもよい。
【0107】
なお、上記実施例による切り替え処理装置は、切り替え処理を行うとき、上記各プログラムモジュールの区分のみを例に挙げて説明したが、実際の用途において、ニーズに応じて上記処理を異なるプログラムモジュールによって完了させ、つまり、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割して上記説明した全部又は部分の処理を完了させる。また、上記実施例による切り替え処理装置と切り替え処理方法の実施例は、同一の構想に属し、その具体的な実現過程は、本願の方法実施例を詳しく参照し、ここで説明を省略する。
【0108】
本願の実施例は、さらに、通信機器を提供し、前記通信機器は、エッジスケジューリングノード、又は、アプリケーションクライアントが設けられたユーザ機器であってもよい。
図9は、本願の実施例の通信機器のハードウェア構成構造模式図である。
図9に示すように、前記通信機器は、メモリ62、プロセッサ61及びメモリ62に記憶されてプロセッサ61で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサ61が前記プログラムを実行するとき、本願の実施例がアプリケーションクライアント又はエッジスケジューリングノードに適用される上記切り替え処理方法のステップを実現する。
【0109】
選択可能に、通信機器は、さらに、ネットワークインターフェース63を含む。通信機器内の各コンポーネントは、バスシステム64を介して互いに結合される。バスシステム64は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために用いられることが理解される。バスシステム64は、データバスに加えて、さらに、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかしながら、明確に説明するために、
図9に様々なバスをバスシステム64と表記している。
【0110】
メモリ62は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標)、ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又は読み取り専用光ディスク(CD-ROM、Compact Disc Read-Only Memory)であってもよい。磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的であるが限定的な説明ではないが、多くの形態のRAMが使用可能である。例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、同期静的ランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、2倍データレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory)であってもよい。本願の実施例で説明されるメモリ62は、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0111】
上述した本願の実施例に開示された方法は、プロセッサ61に適用することができ、又はプロセッサ61によって実装することができる。プロセッサ61は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現過程において、上記方法の各ステップは、プロセッサ61内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令によって完了することができる。上記のプロセッサ61は、汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。プロセッサ61は、本願の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に開示された方法のステップに関連して、ハードウェア復号プロセッサによって直接実行して完了することができ、又は復号プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了することができる。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に存在し、該記憶媒体は、メモリ62に位置し、プロセッサ61は、メモリ62における情報を読み取り、そのハードウェアに関連して上記方法のステップを完了する。
【0112】
例示的な実施例では、通信機器は、1つ又は複数のアプリケーション専用集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブル論理デバイス(PLD、Programmable Logic Device)、複雑プログラマブル論理デバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、又は他の電子素子よって実現されてもよく、上記方法を実行するために用いられる。
【0113】
例示的な実施例では、本願の実施例は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体、例えば、コンピュータプログラムを含むメモリ62を提供し、上記コンピュータプログラムは、上記方法前記ステップを完了するために、通信機器のプロセッサ61によって実行されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash Memory、磁気表面メモリ、光盤、又はCD-ROMなどのメモリであってもよく、上記メモリの1つ又は任意の組み合わせを含む様々な機器であってもよい。
【0114】
本願の実施例によるコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体について、該プログラムがプロセッサによって実行されるとき、本願の実施例がアプリケーションクライアント又はエッジスケジューリングノードに適用される上記切り替え処理方法のステップを実現する。
【0115】
本願によるいくつかの方法実施例に開示された方法は、衝突しない場合に任意に組み合わせて、新たな方法実施例を得ることができる。
【0116】
本願によるいくつかの製品実施例に開示された特徴、衝突しない場合に任意に組み合わせて、新たな製品実施例を得ることができる。
【0117】
本願によるいくつかの方法又は機器実施例に開示された特徴、衝突しない場合に任意に組み合わせて、新たな方法実施例又は機器実施例を得ることができる。
【0118】
本願によるいくつかの実施例では、開示された機器及び方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。上述した機器実施例は、1つの論理機能分割にすぎず、実際に実装される場合には、複数のユニット又はコンポーネントが結合されてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、いくつかの特徴が無視されてもよいし、実行されなくてもよいなど、別の分割方法があり得る。また、表示又は議論される各構成要素相互間の結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、デバイス又はユニットの間接結合又は通信接続を介して、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0119】
上記分離手段として説明した手段は、物理的に分離されていてもよく、又は物理的に分離されていなくてもよく、手段として表示される手段は、物理的に分離されていてもよく、又は物理的に分離されていなくてもよく、即ち、1箇所に位置していてもよく、複数のネットワーク手段に分布していてもよく、本実施例の目的を達成するために、実際の必要に応じてその一部又は全部のユニットを選択することができる。
【0120】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは、すべて1つの処理ユニットに集積するもよいし、各ユニットがそれぞれ1つのユニットとして単独であってもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積するもよいし、上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよいし、ハードウェアプラスソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
【0121】
当業者は、上述の方法実施例を実現するためのすべて又は一部のステップは、実行時に上述の方法実施例を含むステップを実行するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラム命令に関連するハードウェアによって実行することができ、前述の記憶媒体は、モバイル記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0122】
あるいは、本願で上述した統合されたユニットがソフトウェア機能モジュールとして実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の各実施例に記載された方法のすべて又は一部を実行するためのいくつかの命令を含む記憶媒体に格納された、本願の実施例の技術的態様の本質的又は先行技術に寄与する部分は、1台のコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなど)によって実行されるソフトウェア製品の形態で具現化することができる。前述の記憶媒体は、モバイル記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0123】
上記は、本願の具体的な実施例にすぎないが、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本願が開示した技術範囲内において、当技術分野に精通している技術者は、容易に変更や置換を思いつくことができ、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の保護範囲に準じなければならない。