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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-26
(45)【発行日】2024-10-04
(54)【発明の名称】外構
(51)【国際特許分類】
   E03F 1/00 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
E03F1/00 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024056641
(22)【出願日】2024-03-29
【審査請求日】2024-05-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(72)【発明者】
【氏名】小田辺 統一
(72)【発明者】
【氏名】山下 登教
(72)【発明者】
【氏名】浅海 恵里香
【審査官】湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-167813(JP,A)
【文献】特開平11-269945(JP,A)
【文献】特開2003-113625(JP,A)
【文献】特開2006-2514(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102359145(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅の外に構築される外構であって、
雨水を貯める貯水槽と、
前記住宅の外の庭の地面に凹状に形成された凹部と、
前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に溢水口を有し、雨水を前記溢水口まで貯め、前記溢水口から前記凹部へ雨水を溢れさせる溢水枡と、
カーポート又は前記住宅の屋根に降った雨水を前記貯水槽及び前記溢水枡へ誘導し、前記貯水槽の満水により前記貯水槽から溢れ出る雨水を前記溢水枡へ誘導する雨水誘導路と、
前記溢水枡から離れた位置において前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に取水口を有し、前記凹部において前記取水口まで貯められた雨水を前記取水口を通じて取水して貯める集水枡と、
を備え
前記取水口から前記集水枡の底までの深さは、前記溢水口から前記溢水枡の底までの深さよりも深いことを特徴とする外構。
【請求項2】
住宅の外に構築される外構であって、
雨水を貯める貯水槽と、
前記住宅の外の庭の地面に凹状に形成された凹部と、
前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に溢水口を有し、雨水を前記溢水口まで貯め、前記溢水口から前記凹部へ雨水を溢れさせる溢水枡と、
カーポート又は前記住宅の屋根に降った雨水を前記貯水槽及び前記溢水枡へ誘導し、前記貯水槽の満水により前記貯水槽から溢れ出る雨水を前記溢水枡へ誘導する雨水誘導路と、
前記溢水枡から離れた位置において前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に取水口を有し、前記凹部において前記取水口まで貯められた雨水を前記取水口を通じて取水して貯める集水枡と、
前記溢水枡の上に積まれた砕石と、
を備えることを特徴とする外構。
【請求項3】
住宅の外に構築される外構であって、
雨水を貯める貯水槽と、
前記住宅の外の庭の地面に凹状に形成された凹部と、
前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に溢水口を有し、雨水を前記溢水口まで貯め、前記溢水口から前記凹部へ雨水を溢れさせる溢水枡と、
カーポート又は前記住宅の屋根に降った雨水を前記貯水槽及び前記溢水枡へ誘導し、前記貯水槽の満水により前記貯水槽から溢れ出る雨水を前記溢水枡へ誘導する雨水誘導路と、
前記溢水枡から離れた位置において前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に取水口を有し、前記凹部において前記取水口まで貯められた雨水を前記取水口を通じて取水して貯める集水枡と、
前記集水枡の上に積まれた砕石と、
を備えることを特徴とする外構。
【請求項4】
住宅の外に構築される外構であって、
雨水を貯める貯水槽と、
前記住宅の外の庭の地面に凹状に形成された凹部と、
前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に溢水口を有し、雨水を前記溢水口まで貯め、前記溢水口から前記凹部へ雨水を溢れさせる溢水枡と、
カーポート又は前記住宅の屋根に降った雨水を前記貯水槽及び前記溢水枡へ誘導し、前記貯水槽の満水により前記貯水槽から溢れ出る雨水を前記溢水枡へ誘導する雨水誘導路と、
前記溢水枡から離れた位置において前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に取水口を有し、前記凹部において前記取水口まで貯められた雨水を前記取水口を通じて取水して貯める集水枡と、
を備え
前記凹部の周囲の地面から前記溢水口までの深さは、前記凹部の周囲の地面から前記取水口までの深さに等しいことを特徴とする外構。
【請求項5】
住宅の外に構築される外構であって、
雨水を貯める貯水槽と、
前記住宅の外の庭の地面に凹状に形成された凹部と、
前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に溢水口を有し、雨水を前記溢水口まで貯め、前記溢水口から前記凹部へ雨水を溢れさせる溢水枡と、
カーポート又は前記住宅の屋根に降った雨水を前記貯水槽及び前記溢水枡へ誘導し、前記貯水槽の満水により前記貯水槽から溢れ出る雨水を前記溢水枡へ誘導する雨水誘導路と、
前記溢水枡から離れた位置において前記凹部の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に取水口を有し、前記凹部において前記取水口まで貯められた雨水を前記取水口を通じて取水して貯める集水枡と、
を備え
前記雨水誘導路が、
前記住宅の外壁に沿って上下に延びるよう前記外壁に取り付けられるアッパー竪樋と、
前記アッパー竪樋の下端及び前記貯水槽に連結される分岐継手と、
前記分岐継手から地中まで前記外壁に沿って上下に延びるよう前記外壁に取り付けられるロア竪樋と、
を有し、
前記分岐継手が、前記アッパー竪樋を流下してきた雨水を前記ロア竪樋及び前記貯水槽へ誘導するとともに、前記貯水槽の満水時に雨水を前記貯水槽の方から前記ロア竪樋へ溢水させる
ことを特徴とする外構。
【請求項6】
請求項1から5の何れか一項に記載の外構であって、
前記凹部は、前記溢水枡から前記集水枡の方に向かって下りに傾斜する底を有する
ことを特徴とする外構。
【請求項7】
請求項1から5の何れか一項に記載の外構であって、
前記集水枡から下水道にかけて地中に埋設され、前記集水枡及び前記下水道に連結される排水管
を備えることを特徴とする外構。
【請求項8】
請求項1から5の何れか一項に記載の外構であって、
前記凹部の底若しくは前記凹部の周囲又はこれら両方に植えられた植栽
を備えることを特徴とする外構。
【請求項9】
請求項1から5の何れか一項に記載の外構であって、
前記凹部の底若しくは前記凹部の周囲又はこれら両方に植えられた天然芝生
を備えることを特徴とする外構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外構に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、生活排水から不純物を除去する逆環流浄化装置を開示する。逆環流浄化装置は浄化機構、開渠構造及び遊水池機構を備える。浄化機構は、各種の生活雑排水等の被処理水が流入されて、沈殿、濾過によって浄化するよう上流側に配置される枡構造である。遊水池機構は植栽可能になっている開渠構造の下流側に配置される。遊水池機構は浄化機構にて浄化された後の被処理水を空気接触によって浄化する。
【0003】
特許文献2は、竪樋の中途部に設けられた取水器が、取水器の上方の竪樋から流下してきた雨水を取水器の下方の竪樋とタンクの二手に分ける技術を開示する。タンクが雨水で満杯になった場合、取水器内において雨水がタンクの方から下方の竪樋へ溢れる。雨天時、タンクの満水後は、竪樋から下水道への排水量が多くなることから、タンクの満水は内水氾濫の要因になってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実登3016288号公報
【文献】特開2015-1057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、内水氾濫を防止できるとともに趣のある外構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下の括弧書きで示された参照符号は図1図4において参照される。
【0007】
以上の課題を解決するために、住宅(3)の外に構築される外構(1)が提供される。
前記外構(1)は、
雨水を貯める貯水槽(38)と、
前記住宅(3)の外の庭の地面に凹状に形成された凹部(14)と、
前記凹部(14)の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に溢水口(42a)を有し、雨水を前記溢水口(42a)まで貯め、前記溢水口(42a)から前記凹部(14)へ雨水を溢れさせる溢水枡(42)と、
カーポート又は前記住宅(3)の屋根に降った雨水を前記貯水槽(38)及び前記溢水枡(42)へ誘導し、前記貯水槽(38)の満水により前記貯水槽(38)から溢れ出る雨水を前記溢水枡(42)へ誘導する雨水誘導路(30)と、
前記溢水枡(42)から離れた位置において前記凹部(14)の地中に埋められ、一部地面から露出し、その露出した部分に取水口(50a)を有し、前記凹部(14)において前記取水口(50a)まで貯められた雨水を前記取水口(50a)を通じて取水して貯める集水枡(50)と、
を備える。
【0008】
上によれば、雨天時、雨水誘導路(30)が雨水を貯水槽(38)に誘導するため、雨水が貯水槽(38)に貯められる。貯水槽(38)に流れ込まなかった雨水は雨水誘導路(30)によって溢水枡(42)へ誘導されて、溢水枡(42)に貯められる。貯水槽(38)の満水後、貯水槽(38)から溢れる雨水も雨水誘導路(30)によって溢水枡(42)へ誘導されて、溢水枡(42)に貯められる。溢水枡(42)内の雨水が溢水枡(42)の溢水口(42a)から溢れても、その雨水が凹部(14)に貯められる。凹部(14)の内側の雨水の水位が集水枡(50)の取水口(50a)まで到達すると、その雨水が取水口(50a)を通って集水枡(50)に流れて、集水枡(50)に貯められる。貯水槽(38)、溢水枡(42)、凹部(14)及び集水枡(50)の四箇所において雨水が貯められることは、下水道へ排出される雨水の量の削減に寄与する。よって、外構(1)は内水氾濫の防止に寄与する。
凹部(14)の内側の雨水の一部は地中に浸透することから、下水道へ排出される雨水の量が削減される。よって、外構(1)は内水氾濫の防止に貢献する。
雨天時、雨水が凹部(14)に貯められることによって、池が現れたように見える。雨が降り続ければ、溢水枡(42)から集水枡(50)へ向かう水の流れが見える。雨が止んだ後、凹部(14)の雨水が地面に浸透したり、蒸発したりすることによって、池が涸れて消えたように見える。これらのことは、外構(1)の趣の向上に貢献する。
貯水槽(38)に貯まった雨水は利用できる。雨水の用途は、例えば、清掃、植物への水やり又は断水時の生活等である。
【0009】
前記外構(1)において、
前記凹部(14)は、前記溢水枡(42)から前記集水枡(50)の方に向かって下りに傾斜する底を有してもよい。
【0010】
上によれば、凹部(14)の底が溢水枡(42)から前記集水枡(50)の方に向かって下りに傾斜するため、雨が降り始めて、雨水が溢水枡(42)から溢れ始めると、溢水枡(42)から集水枡(50)の方に向かった水の流れが見える。雨水が凹部(14)に貯まっても、凹部(14)が浅ければ、溢水枡(42)から集水枡(50)の方に向かった水の流れが見える。このような雨天時の水の流れは外構(1)の趣の向上に寄与する。
雨水に含まれる枯れ葉等のゴミが凹部(14)のうち集水枡(50)の近くに溜まりやすいため、凹部(14)の清掃が容易である。
【0011】
前記外構(1)において、
前記取水口(50a)から前記集水枡(50)の底までの深さは、前記溢水口(42a)から前記溢水枡(42)の底までの深さよりも深くてもよい。
【0012】
上によれば、凹部(14)の内側の雨水に泥等が混じりやすいところ、集水枡(50)が溢水枡(42)よりも深いことから、雨水中の泥が集水枡(50)に多く溜まる。
【0013】
前記外構(1)が、
前記集水枡(50)から下水道にかけて地中に埋設され、前記集水枡(50)及び前記下水道に連結される排水管(52)
を備えてもよい。
【0014】
上によれば、排水管(52)が集水枡(50)及び下水道に連結されているため、集水枡(50)に貯められる雨水が下水道へ放出される。
【0015】
前記外構(1)が、
前記凹部(14)の底若しくは前記凹部(14)の周囲又はこれら両方に植えられた植栽(16)
を備えてもよい。
【0016】
上によれば、植栽(16)が凹部(14)の底若しくは凹部(14)の周囲又はこれら両方に植えられていることから、雨水が地中に浸透しやすい。雨水が地中に浸透されることによって、下水道へ排出される雨水の量が削減される上、雨水の汚染が除去される。よって、外構(1)は、内水氾濫の防止と環境負荷の軽減に貢献する。
【0017】
前記外構(1)が、
前記凹部(14)の底若しくは前記凹部(14)の周囲又はこれら両方に植えられた天然芝生
を備えてもよい。
【0018】
上によれば、天然芝生が凹部(14)の底若しくは凹部(14)の周囲又はこれら両方に植えられていることから、雨水が地中に浸透しやすい。よって、外構(1)は、内水氾濫の防止と環境負荷の軽減に貢献する。
【0019】
前記外構(1)が、
前記溢水枡(42)の上に積まれた砕石(18)
を備えてもよい。
【0020】
上によれば、砕石(18)が溢水枡(42)の上に積まれているため、溢水枡(42)が砕石(18)の下に隠れることから、外構(1)のデザイン性が良い。また、雨天時、雨水が砕石(18)から湧き出ているように見え、このことは外構(1)の趣の向上に寄与する。
【0021】
前記外構(1)が、
前記集水枡(50)の上に積まれた砕石(20)
を備えてもよい。
【0022】
上によれば、砕石(20)が集水枡(50)の上に積まれているため、集水枡(50)が砕石(20)の下に隠れることから、外構(1)のデザイン性が良い。また、雨天時、雨水が砕石(20)の間に浸入するように見え、このことは外構(1)の趣の向上に寄与する。
【0023】
前記外構(1)において、
前記凹部(14)の周囲の地面から前記溢水口(42a)までの深さは、前記凹部(14)の周囲の地面から前記取水口(50a)までの深さに等しくてもよい。
【0024】
上によれば、凹部(14)に貯まる雨水の水位が溢水口(42a)及び取水口(50a)の深さに調整される。
【0025】
前記外構(1)において、
前記雨水誘導路(30)が、
前記住宅(3)の外壁に沿って上下に延びるよう前記外壁に取り付けられるアッパー竪樋(32a)と、
前記アッパー竪樋(32a)の下端及び前記貯水槽(38)に連結される分岐継手(34)と、
前記分岐継手(34)から地中まで前記外壁に沿って上下に延びるよう前記外壁に取り付けられるロア竪樋(32b)と、
を有してもよく、
前記分岐継手(34)が、前記アッパー竪樋(32a)を流下してきた雨水を前記ロア竪樋(32b)及び前記貯水槽(38)へ誘導するとともに、前記貯水槽(38)の満水時に雨水を前記貯水槽(38)の方から前記ロア竪樋(32b)へ溢水させてもよい。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、外構が内水氾濫の防止に貢献する。外構の趣が高い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、外構を概略的に示した断面図である。
図2図2は、外構の平面図である。
図3図3は、竪樋の中途部に設けられた分岐継手の断面図である。
図4図4は、変形例の外構を概略的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。実施形態の特徴及び技術的な効果は、以下の詳細な説明及び図面から理解される。ただし、本発明の範囲は、以下に開示された実施形態に限定されない。図面は例示のみのために提供されるため、本発明の範囲は図面の例示に限定されない。
【0029】
<1. 外構>
図1は、雨天時における外構1を概略的に示した断面図である。図2は、外構1の平面図である。外構1は、住宅3が建設された敷地のうち住宅3の外に構築されている。外構1は、庭、雨水浸透帯12、涸れ池14、植栽16、第1砕石18、第2砕石20、雨水誘導路30、貯水槽38、地中管40、溢水枡42、集水枡50及び排水管52を有する。
【0030】
庭は、前記敷地内において住宅3の外に造成されている。住宅3は戸建て住宅又は集合住宅である。
【0031】
雨水が庭の地盤に適度に浸透出来る程度に庭の地盤が造成されることによって、雨水浸透帯12が造成されている。例えば、庭の一部又は全体が掘削されて、適度な浸透性の土が掘削箇所に埋め戻されることによって、雨水浸透帯12が造成されてもよい。埋め戻された土が押し固められて、土の浸透性が調整されてもよい。掘削箇所に埋め戻される土は掘削土(掘削により発生した土)、黒土、鹿沼土、赤玉土、荒木田土、真砂土、堆肥、ピートモス、バーミキュライト、くん炭、パーライト、ゼオライト、腐葉土、大礫、中礫若しくは細礫又はこれらのうち2以上を含んでもよい。ここに挙げた2種以上の土が掘削箇所に積層されてもよい。掘削土とは、掘削により発生した土砂のことをいう。掘削土は、篩に掛けられたものでもよい。透水シートが掘削箇所の底に敷設され、土がその透水シートの上に埋め戻されてもよい。庭の原地盤は雨水が適度に浸透出来る程度の地質であれば、原地盤が整地されることによって雨水浸透帯12が造成されてもよい。芝生が雨水浸透帯12に植生されてもよい。芝生は天然芝生と人工芝生のどちらであってもよい。
【0032】
涸れ池14は、雨水浸透帯12に凹状に形成された凹部である。涸れ池14の底は、涸れ池14の浅い箇所から涸れ池14の深い箇所に下りに傾斜している。涸れ池14の最も深い箇所の深さは、例えば、涸れ池14の周囲の地面から200mmである。芝生が涸れ池14の底に植生されてもよい。大礫、中礫又は細礫のような石が涸れ池14の底に堆積されてもよい。図2において、涸れ池14が造成された領域には、ドット模様が描画されている。涸れ池14の底が深くなるにつれて、ドット模様が濃くなるように、涸れ池14が造成された領域に等高線が描画されている。
【0033】
第1砕石18は涸れ池14の浅い箇所に積まれている。第2砕石20は涸れ池14の深い箇所に積まれている。砕石18,20は、涸れ池14の外側にまで広がって積まれてもよい。砕石18,20に採用される石は特に限定するものではないが、例えば景石が砕石18,20に採用されてもよい。
【0034】
雨天時、雨水が涸れ池14に流れ込んで、水が所定水位まで涸れ池14に貯まり、所定水位を超える水が涸れ池14から流れ出る。雨天時、水が第1砕石18から涸れ池14に湧水するように見える。雨天時、涸れ池14内の水が第2砕石20に流れ込むように見える。雨が止むと、涸れ池14に貯まった水が蒸発したり、地面に浸透したりする。そのため、雨天時及びその後の所定時間の間を除いて、涸れ池14の水が涸れる。雨天時に雨水が涸れ池14に流れ込んだり、雨水が涸れ池14から流れ出たりするための雨水の経路については後に詳述する。
【0035】
植栽16は雨水浸透帯12に植えられている。具体的には、植栽16は涸れ池14の周囲又は涸れ池14の底に植えられている。
【0036】
雨天時の雨水の経路について詳細に説明する。
雨水の経路は、雨水誘導路30、貯水槽38、溢水枡42、涸れ池14、集水枡50及び排水管52によって構成される。
【0037】
雨水誘導路30は、住宅3の屋根に降った雨水を地上の貯水槽38及び地中の溢水枡42へ誘導し、貯水槽38の満水により貯水槽38から溢れ出る雨水を溢水枡42へ誘導する。雨水誘導路30は、横樋31、竪樋32、分岐継手34、接続管36及び地中管40などを有する。
【0038】
横樋31は住宅3の屋根の軒先に沿って軒先に取り付けられている。屋根に降った雨水が横樋31に流れ込む。横樋31は、屋根から流れきた雨水を集めて、竪樋32へ誘導する。
【0039】
竪樋32は住宅3の外壁に沿って上下に延びるよう外壁に取り付けられている。竪樋32の上端が呼び樋及び集水器等を介して横樋31に連結されている。竪樋32が地中まで及んで、竪樋32の下端が地中管40の一端に連結されている。地中管40が竪樋32の下端から涸れ池14の浅い箇所にかけて庭の地中に埋設され、地中管40の他端が溢水枡42に連結されている。地中管40は、竪樋32から溢水枡42に向かって下りに傾斜してもよい。竪樋32は、横樋31から流れてきた雨水を地中の地中管40へ誘導する。地中管40は、竪樋32から流れてきた雨水を溢水枡42へ誘導する。なお、竪樋32の下端が溢水枡42に直接連結されてもよい。
【0040】
分岐継手34は、竪樋32の上端部と下端部の間の中途部に設けられている。竪樋32のうち分岐継手34よりも上の部分をアッパー竪樋32aといい、分岐継手34よりも下の部分をロア竪樋32bという。分岐継手34は、アッパー竪樋32aの下端に連結され、ロア竪樋32bの上端に連結され、更に接続管36の一端に連結されている。接続管36の他端は貯水槽38の上部に連結されている。貯水槽38は、住宅3の外壁に寄って庭の地面の上に設置されている。貯水槽38は、地面の上に直接置かれてもよいし、地面上の台座の上に置かれてもよい。貯水槽38は雨水浸透帯12の地面よりも高い位置に配置されている。貯水槽38は樹脂製の雨水タンクである。貯水槽38は水栓38aを側面の下部に有する。水栓38aが開けられると、貯水槽38の内側の雨水が水栓38aを通じて排出される。その水は、清掃、植物への水やり又は断水時の生活などに利用することができる。貯水槽38は、その側面の上部又は上面に通気孔を有する。通気孔の位置が貯水槽38の最大限界水位となる。なお、濾過層が貯水槽38の内部に設けられ、貯水槽に貯まった雨水が濾過槽によって濾過されて、濾過された水が水栓38aから排出されてもよい。
【0041】
分岐継手34は、アッパー竪樋32aを流下してきた雨水をロア竪樋32bと接続管36に分けてそれらに誘導する。貯水槽38が満水になると、貯水槽38及び接続管36内における水の水位が分岐継手34にまで及ぶことによって分岐継手34は接続管36内の水をロア竪樋32bへ溢水させる。
【0042】
図3は、分岐継手34の縦断面図である。図3に示すように、分岐継手34は、上部接続部34a、上部本体34b、分水板34c、下部本体34f、分岐口34h及び下部接続部34gを有する。上部接続部34a、上部本体34b及び下部接続部41fが管状に形成されている。上部接続部41aは、アッパー竪樋32aの下端を咥えるようにアッパー竪樋32aに連結されている。上部本体34bは上部接続部34aの下部に連結されている。分水板34cは、上部本体34bの下端のペリメーターホール34eに設けられている。分水板34cは、その中央にセンターホール34dを有するとともに、複数のペリメーターホール34eをセンターホール34dの周囲に有する。下部本体34fは、上部本体34bの下端に連結されている。分岐口34hは、下部本体34fの側面に連結されている。分岐口34hは、接続管36の一端に連結されている。下部接続部34gは、下部本体34fの下端から、下部接続部34gの上端の高さは分岐口34hの上下中間部の高さにまで至るまで、下部本体34fに挿入されている。下部接続部34gの上端は、貯水槽38内の最大限界水位よりも下に配置され、接続管36が貯水槽38に接続される位置よりも上に配置されている。下部接続部34gのうち下部本体34fに挿入された部分の上部は、下部本体34fの内周面から離れている。下部接続部34gのうち下部本体34fに挿入された部分の下部は、下部本体34fの内周面に密接している。下部接続部34gの下端はロア竪樋32bの上端に連結されている。
【0043】
アッパー竪樋32aから流下した雨水が上部接続部34aを通じて上部本体34bに流れ込む。その雨水が分水板34cに衝突して、中央と周辺に分けられる。
中央に分けられた雨水は、分水板34cのセンターホール34dを通って、下部本体34f内において下部接続部34gの内側に流れ、更にロア竪樋32bへ流下する。
周辺に分けられた雨水は、分水板34cのペリメーターホール34eを通って、下部本体34f内において下部接続部34gの外側に流れる。貯水槽38が満水でなければ、下部接続部34gの外側へ流れた雨水は、分岐口34h及び接続管36を通って貯水槽38に流れる。これにより、雨水が貯水槽38に貯まる。貯水槽38が満水である時の貯水槽38内の水位は下部接続部34gの上端の高さによって決まる。貯水槽38が満水であれば、貯水槽38及び接続管36の内側の水位が下部接続部34gの上端に至るため、雨水が下部接続部34gの外側から内側へ溢れる。そのため、アッパー竪樋32aから分岐継手34に流れ込んだ雨水の殆どがロア竪樋32bに流れ込む。
【0044】
分水板34cはストレーナーとしても機能し、雨水中のゴミが分水板34cによって捕捉される。アッパー竪樋32aを上部接続部34aに嵌め込んだまま、上部接続部34aを上部本体34bから上に外せば、上部本体34b内に溜まったゴミを排出することができる。ゴミ除去後、アッパー竪樋32aを上部接続部34aに嵌め込んだまま、上部接続部34aをその下の上部本体34bに降ろして上部本体34bに連結することができる。
【0045】
図1及び図2に示すように、溢水枡42は、涸れ池14の浅い箇所の地中に埋められている。溢水枡42の上部は、涸れ池14の底の地面から露出している。溢水枡42の外形が円柱型又は四角柱型に形作られており、溢水枡42が中空を有する。溢水枡42の上端が、それよりも下の枡本体部に対して着脱可能な蓋であってもよい。溢水枡42は、溢水口42aを上端又は側面に有する。溢水口42aが溢水枡42の側面に形成されている場合、溢水口42aは溢水枡42の下端から上端の方に離れている。溢水枡42の上端の全体が開口し、その開口が溢水口42aであってもよく、この場合、後述の第1砕石18が溢水枡42の中に落ちないようにパンチングプレート、金網或いはストレーナーが開口に設置されている。溢水口42aは、涸れ池14の浅い箇所の地中に埋められることなく、涸れ池14の底の地面から露出している。溢水口42aの深さは、例えば、涸れ池14の周囲の地面から50mmである。溢水枡42は非浸透性の雨水枡である。溢水枡42は、樹脂製、金属製若しくは鉄筋コンクリート製又はこれら2以上の複合製である。例えば溢水枡42はポリ塩化ビニル樹脂製である。
【0046】
溢水枡42は第1砕石18の下に配置されいる。溢水枡42のうち涸れ池14の底の地面から露出した部分は、第1砕石18の下に隠れている。
【0047】
雨天時、雨水が竪樋32及び地中管40を通って溢水枡42に流れ込む。溢水枡42に貯められる雨水の水位が溢水枡42の溢水口42aを超えると、雨水が溢水枡42から溢水口42aを通って涸れ池14へ排出される。雨水が排出された雨水は第1砕石18から涸れ池14へ湧水するように見える。
【0048】
集水枡50は、涸れ池14の深い箇所の地中に埋められている。集水枡50は、溢水枡42から離れて配置されている。集水枡50の上部は、涸れ池14の底の地面から露出している。集水枡50の外形が円柱型又は四角柱型に形作られており、集水枡50が中空を有する。集水枡50の上端が、それよりも下の枡本体部に対して着脱可能な蓋であってもよい。集水枡50は、取水口50aを上端又は側面に有する。取水口50aが集水枡50の側面に形成されている場合、取水口50aは集水枡50の下端から上端の方に離れている。集水枡50の上端の全体が開口し、その開口が取水口50aであってもよく、この場合、後述の第2砕石20が集水枡50の中に落ちないようにパンチングプレート、金網或いはストレーナーが開口に設置されている。取水口50aは、涸れ池14の深い箇所の地中に埋められることなく、涸れ池14の底の地面から露出している。取水口50aの深さは、溢水枡42の溢水口42aの深さに等しい。取水口50aの深さは、溢水枡42の溢水口42aの深さよりも深くてもよい。取水口50aの深さは、涸れ池14の周囲の地面から50mmである。取水口50aから集水枡50の底までの深さは、溢水枡42の溢水口42aから溢水枡42の底までの深さよりも深い。集水枡50は非浸透性の雨水枡である。集水枡50は浸透孔を側面又は底面に有した浸透性の雨水枡であってもよい。集水枡50は、樹脂製、金属製若しくは鉄筋コンクリート製又はこれら2以上の複合製である。例えば集水枡50はポリ塩化ビニル樹脂製である。
【0049】
溢水枡42から涸れ池14へ溢れ出た雨水の水位が集水枡50の取水口50aまで至ると、その雨水が取水口50aを通って集水枡50に流れ込む。取水口50aの深さが溢水池14の周囲の地面の深さ“0mm”よりも深いことは、雨水が涸れ池14から周囲の地面へ溢れ出ることを防止する。集水枡50に流れ込んだ雨水は集水枡50に貯まる。
【0050】
排水管52は、集水枡50から敷地の外の下水道にかけて地中に埋設されている。排水管52の一端が集水枡50に連結され、排水管52の他端が下水道に連結されている。排水管52は、集水枡50から下水道に向かって下りに傾斜してもよい。集水枡50内に貯留された雨水の水位が、排水管52が集水枡50に接続される部分まで至ると、雨水が集水枡50から排水管52に流れ込む。排水管52は、その雨水を下水道へ誘導する。なお、一又は複数の雨水枡が排水管52の中途部に設けられてもよい。その雨水枡は浸透性と非浸透性のどちらであってもよく、浸透性と非浸透性の両方が採用されてもよい。
【0051】
<2. 変形例>
以下に、上述の実施形態からの変更点について説明する。以下に説明する(1)~(3)の何れか1つの変更点のみを採用してもよいし、(1)~(3)のうち2つ以上の変更点を組み合わせて適用してもよい。
【0052】
(1) 外構1がカーポートを有してもよい。この場合、雨樋がカーポートの屋根からアッパー竪樋32aまで配管され、カーポートに降った雨が雨樋によってアッパー竪樋32aへ誘導されてもよい。或いは、カーポートの竪樋が、カーポートの屋根を支える支柱に沿ってカーポートの屋根から地面まで配管され、その竪樋の下端が第2地中管を通じて地中管40に連結されている。そして、貯水槽38が接続管36及び分岐継手34によって竪樋32に通じているのと同様に、カーポートの貯水槽が接続管及び分岐継手によってカーポートの竪樋に通じている。
【0053】
(2) 図4に示すように、砕石51が集水枡50に収容されてもよい。集水枡50が浸透枡として機能する。集水枡50が埋められた箇所に集水枡50が埋められずに、砕石51がその箇所に埋められてもよく、排水管52の端部が砕石51の埋められた穴の側面において開口する。
【0054】
(3) 図4に示すように、砕石からなる浸透層15が涸れ池14の底の下に堆積されてもよい。浸透層15が涸れ池14の底で露出してもよいし、土砂などが浸透層15の上に堆積されてもよい。土が浸透層15の上に堆積されている場合、その土に芝生が植生されてもよい。浸透層15が形成されている場合、集水枡50の側面に浸透孔が形成され、浸透層15に浸透した雨水が浸透孔を通じて集水枡50の中に浸水してもよい。このような浸透層15が形成されていれば、雨水浸透帯12の保水力が高まる。なお、(2)で挙げられた変更点と、(3)で挙げられた変更点が併せて採用されてもよい。
【0055】
<3. まとめ>
(1) 雨天時、雨水が雨水誘導路30によって貯水槽38に誘導するため、雨水が貯水槽38に貯められる。貯水槽38に流れ込まなかった雨水が雨水誘導路30によって溢水枡42へ誘導されて、雨水が溢水枡42に貯められる。貯水槽38満水後、貯水槽38から溢れる雨水も雨水誘導路30によって溢水枡42へ誘導されて、雨水が溢水枡42に貯められる。溢水枡42内の雨水が溢水枡42の溢水口42aから溢れても、その雨水が涸れ池14に貯められる。涸れ池14の内側の雨水の水位が集水枡50の取水口50aまで到達すると、その雨水が取水口50aを通って集水枡50に流れて、雨水が集水枡50に貯められる。貯水槽38、溢水枡42、涸れ池14及び集水枡50の四箇所において雨水が貯められることによって、下水道へ排出される雨水の量が削減される。よって、この外構1は内水氾濫の防止に寄与する。
【0056】
(2) 涸れ池14の内側の雨水の一部は地中に浸透することから、下水道へ排出される雨水の量が削減される。このことも内水氾濫の防止に貢献する。
【0057】
(3) 雨天時、雨水が涸れ池14に貯められることによって、池が現れたように見える。雨が降り続ければ、溢水枡42から集水枡50へ向かう水の流れが見える。雨が止んだ後、涸れ池14の内側の雨水が地面に浸透したり、蒸発したりすることによって、池が涸れて消えたように見える。これらのことは、外構1の趣の向上に貢献する。
【0058】
(4) 涸れ池14の底が溢水枡42から集水枡50の方に向かって下りに傾斜するため、雨が降り始めて、雨水が溢水枡42から溢れ始めると、溢水枡42から集水枡50の方に向かった水の流れが見える。雨水が凹部14に貯まっても、凹部14が浅ければ、溢水枡42から集水枡50の方に向かった水の流れが見える。このような雨天時の水の流れは外構1の趣の向上に寄与する。
【0059】
(5) 涸れ池14の底の勾配は、雨水に含まれる枯れ葉等のゴミ等を集水枡50の近くに集める。よって、涸れ池14清掃が容易である。
【0060】
(6) 泥等が涸れ池14の内側の雨水に混じりやすいところ、集水枡50が溢水枡(42)よりも深いことから、雨水中の泥等が集水枡50に多く溜まる。
【0061】
(7) 排水管52が集水枡50及び下水道に連結されているため、集水枡50に貯められる雨水が下水道へ放出される。
【0062】
(8) 植栽16が涸れ池14の底若しくは涸れ池14の周囲又はこれら両方に植えられていることから、雨水が地中に浸透しやすい。雨水が地中に浸透されることによって、下水道へ排出される雨水の量が削減される上、雨水の汚染が除去される。よって、内水氾濫が防止されるとともに、環境への負荷が軽減される。
【0063】
(9) 天然芝生が涸れ池14の底若しくは涸れ池14の周囲又はこれら両方に植えられていることから、雨水が地中に浸透しやすい。よって、内水氾濫が防止されるとともに、環境への負荷が軽減される。
【0064】
(10) 第1砕石18が溢水枡42の上に積まれているため、溢水枡42が第1砕石18の下に隠れることから、外構1のデザイン性が良い。また、雨天時、雨水が第1砕石18から湧き出ているように見え、このことは外構1の趣の向上に寄与する。
【0065】
(11) 第2砕石20が集水枡50の上に積まれているため、集水枡50が第2砕石20の下に隠れることから、外構1のデザイン性が良い。また、雨天時、雨水が第2砕石20の間に浸入するように見え、このことは外構1の趣の向上に寄与する。
【0066】
(12) 涸れ池14の周囲の地面から溢水口42aまでの深さは、涸れ池14の周囲の地面から取水口0aまでの深さに等しいことから、涸れ池14に貯まる雨水の最大水位が溢水口42a及び取水口50aの深さに調整される。
【0067】
(13) 住宅3が木造住宅であれば、木材の生産から廃棄及び処分までに使用されるエネルギーは、金属材料又はコンクリート材の生産から廃棄及び処分までに使用されるエネルギーよりも少ないことから、住宅3は、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現と、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成とに貢献する。
【0068】
(14) 上述のように、外構1が環境及び下水道への負荷の軽減に貢献する。ひいては、外構1は、誰もがずっと安全に暮らせて災害に強くて住み続けられるまちづくりに寄与する。
【符号の説明】
【0069】
1 外構
3 住宅
14 涸れ池(凹部)
16 植栽
18 第1砕石
20 第2砕石
30 雨水誘導路
32 竪樋
32a アッパー竪樋
32b ロア竪樋
34 分岐継手
38 貯水槽
42 溢水枡
42a 溢水口
50 集水枡
50a 取水口
52 排水管
【要約】
【課題】本発明の目的は、内水氾濫を防止できるとともに趣のある外構を提供することである。
【解決手段】外構(1)は、貯水槽(38)と、庭の地面に凹状に形成された凹部(14)と、前記凹部(14)の地中に埋められる溢水枡(42)と、住宅(3)の屋根に降った雨水を貯水槽(38)及び溢水枡(42)へ誘導し、貯水槽(38)の満水により貯水槽(38)から溢れ出る雨水を溢水枡(42)へ誘導する雨水誘導路(30)と、溢水枡(42)から離れた位置において凹部(14)の地中に埋められる集水枡(50)と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4