(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】ストーマ装具
(51)【国際特許分類】
A61F 5/445 20060101AFI20240930BHJP
【FI】
A61F5/445
(21)【出願番号】P 2022567876
(86)(22)【出願日】2021-03-03
(86)【国際出願番号】 KR2021002615
(87)【国際公開番号】W WO2021230476
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-11-08
(31)【優先権主張番号】10-2020-0058238
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】314000442
【氏名又は名称】高麗大学校産学協力団
【氏名又は名称原語表記】KOREA UNIVERSITY RESEARCH AND BUSINESS FOUNDATION
【住所又は居所原語表記】145, Anam-ro Seongbuk-gu Seoul 02841, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】ホン グァンデ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジェヨン
【審査官】井出 和水
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-091293(JP,A)
【文献】特開平09-019451(JP,A)
【文献】特表2013-519408(JP,A)
【文献】特開平06-133894(JP,A)
【文献】特開2006-095321(JP,A)
【文献】特開2018-011685(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0011318(KR,A)
【文献】特開平10-248867(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1844957(KR,B1)
【文献】米国特許第09883964(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/44 - A61F 5/458
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの皮膚に付着される取付部と、
前記取付部の上面に着脱可能に配置され、
中央に中空を有するリング形状に形成され、排泄物が入り込まれるビニールが連続的に吐出される蓋組立部と、
前記蓋組立部の
前記リング形状の外径縁部一側に結合され、吐出されたビニールの一部分を熱縫合させるシーリング部と、を含み、
前記蓋組立部は
、
ビニールが収容されるように内部空間を有するリング形状
であり、前記外径縁部を有する本体部と、
前記本体部の内部空間に配置され、円筒形状のビニールが円周方向に沿って巻き取られるリング形管体部と、
前記本体部の内径縁部を遮蔽するカバー部と、を含み、
前記本体部と前記カバー部との間には円周方向に沿って吐出溝が形成されてユーザーの引っ張りを通じてビニールが吐出されるストーマ装具。
【請求項2】
前記ビニールは、
上端と下端が開口された円筒形状に形成され、前記リング形管体部に巻き取られ、
既設定された間隔ごとに切取線が設けられて多数の単位ビニールに区分され、
前記単位ビニールは、同一規格で連続して続く請求項1に記載のストーマ装具。
【請求項3】
前記シーリング部は、
前記本体部の外径縁部一側にヒンジ結合されて前記本体部と垂直になる方向に回動されるシーリング支持部と、
前記シーリング支持部の上端部に配置され、吐出された前記単位ビニールの一部分を熱縫合させるシーリング絶縁部と、を含む請求項2に記載のストーマ装具。
【請求項4】
前記シーリング絶縁部は、
一側面に前記単位ビニールの一部分を熱縫合させるヒーティング部が装着される第1シーリング絶縁部と、
前記第1シーリング絶縁部の一側面と対向する面に前記ヒーティング部と噛み合うように位置された圧迫部が装着される第2シーリング絶縁部と、を含む請求項3に記載のストーマ装具。
【請求項5】
前記ヒーティング部は、
前記第1シーリング絶縁部の一側面よりさらに突出されるように装着される請求項4に記載のストーマ装具。
【請求項6】
前記ヒーティング部は、
第1ヒーターと第2ヒーターに区分されて前記第1シーリング絶縁部の一側面の中央部に既設定された離隔領域を置いて分割装着される請求項5に記載のストーマ装具。
【請求項7】
前記第1シーリング絶縁部と前記第2シーリング絶縁部との間の間隙にはビニールが挟まれ、挟まれたビニールの切取線は、前記第1ヒーターと前記第2ヒーターとの間に位置され、
前記切取線を基準に互いに隣接する単位ビニールの一部分は、同時に熱縫合される請求項6に記載のストーマ装具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はストーマ装具に関する。
【背景技術】
【0002】
ストーマ手術は直腸、会陰部疾患、大腸膀胱ストーマ、腸狭窄、腹膜炎等によって一時的又は永久的に腹壁に腸の一部を露出させて排便が出るように誘導する手術である。
【0003】
即ち、事故又は先天的後天的疾病によって消化器官又は排尿器官の機能が失われて便及び尿の排出が円滑に行えない時、人工的なストーマ手術を通じて人体内の老廃物を外部に排出することができる。
【0004】
このように外部に露出された人工肛門を通常的にストーマと称し、ストーマ手術を受けた患者は尿及び便の排出の便宜のためにストーマ装具を使用する。
【0005】
上述したストーマ装具は大きくワンピースタイプとツーピースタイプの形態に販売されており、ツーピースタイプはスキンバリアーと前記スキンバリアーに着脱して便を入れるストーマバッグ(Stoma bag)で構成され、ワンピースタイプはスキンバリアーとストーマバッグが一体型で構成されてので、付着するのが簡単である。
【0006】
しかし、前記のようなストーマ装具は次のような問題点がある。
【0007】
従来のストーマ装具は2つのタイプの全てが尿及び便を入れるストーマバッグを有している。この時、前記ストーマバッグの末端部を開放して収められた尿及び便を排出することになるが、この過程で患者本人や保護者の手及び服に尿及び便が付く非衛生的な問題が発生することができる。
【0008】
さらに、従来のストーマ装具は反復的に便を排出しなければならないので、前記のような問題が継続的に発生する限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の実施形態は前記のような問題を解決するために提案されたものであって、1回用ビニールポケットを連続的に供給することと同時に、ビニールポケットのように下端部を遮蔽してストーマ装具の非衛生的な限界点を克服することができるストーマ装具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態によるストーマ装具はユーザーの皮膚に付着される取り付け部と、前記取り付け部の上面に配置され、排泄物が入り込まれるビニールが連続的に吐出される蓋組立部と、前記蓋組立部の一側に結合され、吐出されたビニールの一部分を熱縫合させるシーリング部と、を含む。
【0011】
また、前記蓋組立部は、中央に中空を有するリング形状に形成されて前記取り付け部の上面に着脱可能するように配置される。
【0012】
また、前記蓋組立部は、ビニールが収容されるように内部空間を有する本体部と、前記本体部の内部空間に配置され、ビニールが巻き取られるリング形管体部と、前記本体部の内径縁部を遮蔽するカバー部と、を含むことができる。
【0013】
また、前記本体部と前記カバー部との間には円周方向に沿って吐出溝が形成されてユーザーの引っ張りを通じてビニールが吐出される。
【0014】
また、前記ビニールは、上端と下端が開口された円筒形状に形成され、平らに折り畳まれた前記リング形管体部に巻き取られ、既設定された間隔ごとに切取線が設けられて多数の単位ビニールに区分され、前記単位ビニールは同一規格で連続して続くことができる。
【0015】
また、前記シーリング部は、前記本体部の外径縁部一側にヒンジ結合されて前記本体部と垂直になる方向に回動されるシーリング支持部と、前記シーリング支持部の上端部に配置されるシーリング絶縁部と、を含む。
【0016】
また、前記シーリング絶縁部は、一側面に前記単位ビニールの一部分を熱縫合させるヒーティング部が装着される第1シーリング絶縁部と、前記第1シーリング絶縁部の一側面と対向する面に前記ヒーティング部と噛み合うように位置された圧迫部と、が裝着されることができる。
【0017】
また、前記ヒーティング部は、前記第1シーリング絶縁部の一側面よりさらに突出されるように装着される。
【0018】
また、前記ヒーティング部は、第1ヒーターと第2ヒーターに区分されて前記第1シーリング絶縁部の一側面の中央部に既設定された離隔領域を置いて分割裝着されることができる。
【0019】
また、前記第1シーリング絶縁部と前記第2シーリング絶縁部との間の間隙にはビニールが挟まれ、挟まれたビニールの切取線は前記第1ヒーターと前記第2ヒーターとの間に位置され、前記切取線を基準に互いに隣接する単位ビニールの一部分は同時に熱縫合される。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態にしたがうストーマ装具は1回用ビニールポケットを連続的に供給することと同時に、ビニールポケットのように下端部を遮蔽してストーマ装具の非衛生的な限界点を克服することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態によるストーマ装具を説明するための概略的な構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるストーマ装具の蓋組立部を細かく示した断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態による蓋組立部から吐出されるビニールを説明するための図面である。
【
図4】本発明の一実施形態によるストーマ装具のシーリング部を説明するための平面図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるシーリング部を利用して蓋組立部から吐出されるビニールを熱縫合する過程を示した図面である。
【
図6】本発明の他の実施形態によるストーマ装具のシーリング部を説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では、本発明の具体的な実施形態に対して図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
さらに、本発明を説明することにおいて、関連された公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0024】
本発明の実施形態は当該技術分野で通常の知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されることであり、下記の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲が下記の実施形態に限定されることではない。
【0025】
むしろ、これらの実施形態は本開示をさらに忠実で完全にし、当業者に本発明の思想を完全に伝達するために提供されるものである。
【0026】
また、以下の図面で各構成は説明の容易性及び明確性のために誇張されたことであり、図面上で同一符号は同一な要素を示す。本明細書で使用されたように、用語“及び/又は”は該当列挙された項目の中でいずれか1つ及び1つ以上のすべての組合を含む。
【0027】
本明細書で使用された用語は実施形態を説明するために使用され、本発明を制限しようとすることではない。
【0028】
本明細書で使用されたように、単数形態は文脈上、他の場合を明確に指摘するものでなければ、複数の形態を含むことができる。また、本明細書で使用される場合、“含む(comprise)”及び/又は“包含する(comprising)”は言及した形状、数字、段階、動作、部材、要素、及び/又はこれらのグループの存在を特定することであり、1つ以上の他の形状、数字、動作、部材、要素、及び/又はグループの存在又は付加を排除するものではない。
【0029】
図1は本発明の一実施形態によるストーマ装具を説明するための概略的な構成図であり、
図2は本発明の一実施形態によるストーマ装具の蓋組立部を細かく示した断面図であり、
図3は本発明の一実施形態による蓋組立部から吐出されるビニールを説明するための図面であり、
図4は本発明の一実施形態によるストーマ装具のシーリング部を説明するための平面図であり、
図5は本発明の一実施形態によるシーリング部を利用して蓋組立部から吐出されるビニールを熱縫合する過程を示した図面である。
【0030】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態によるストーマ装具は取付部100、蓋組立部200、及びシーリング部300を含む。
【0031】
取付部100はユーザーの皮膚に付着されることができる。さらに、取付部100は身体に無害な接着剤のような付着手段が具備されて皮膚に接着される。前記付着手段は皮膚の屈曲やユーザー身体の動きにもある程度適応することができる付着フィルム形状であり得る。
【0032】
したがって、取付部100はユーザーの排泄物の重さによって排泄物が入り込まれるビニール400がユーザーから離脱されることを防止されるように接着力を提供することができる。
【0033】
具体的に、取付部100は中央に通孔が形成されてユーザーのストーマ周辺を囲むように配置され、下面に身体に無害な付着フィルムがコーティングされる。さらに、取付部100はユーザーの皮膚色と類似な色の無害な柔軟素材を使用して皮膚との一体感を高めて着用感と活動性を向上させることができる。
【0034】
一方、取付部100は所定の長さを有する円筒形状のキャップ部110をさらに含むことができる。
【0035】
前記キャップ部110は防水と所定の引張強度が保証される素材を使用することが好ましく、例えばゴムのような高分子素材を使用する。
【0036】
また、キャップ部110は前記取付部100に形成された通孔周囲に着脱可能するように配置される。同様に、前記キャップ部100の下面には付着フィルムがコーティングされて前記取付部100の上面に付着されることができる。
【0037】
蓋組立部200は前記取付部100の上面に配置され、排泄物が入り込まれるビニール400が連続的に吐出されることができる。
【0038】
さらに、蓋組立部200は中央に中空を有するリング形状に形成されて前記取付部100の上面に着脱可能するように配置されることができる。
【0039】
具体的に、蓋組立部200の内径縁部は前記キャップ部110の外周面と嵌結合されて着脱可能するように固定されることができる。
【0040】
したがって、本発明の一実施形態によるストーマ装具は一般的なストーマ装具の分野でスキンバリアーの役割をする取付部100と糞便を入れるストーマバッグの役割をする蓋組立部200を含み、前記蓋組立部200が前記取付部100に着脱可能するように構成されるツーピースタイプのストーマ装具であり得る。
【0041】
したがって、本発明の一実施形態によるストーマ装具は蓋組立部200が何らかの理由で寿命が尽きてさらに以上使用できなくなった場合、新しい蓋組立部200で交替してワンピースタイプのストーマ装具より長い期間使用することができる長所がある。
【0042】
以下では、本発明の他の実施形態によるストーマ装具に対して
図1を参照して説明する。但し、本発明の他の実施形態は本発明の一実施形態と比較して蓋組立部200が取付部100と一体に結合される点で差があるので、以下では、相違点を中心に説明し、対応される部分に対しては上述した本発明の一実施形態の説明と図面符号を援用する。
【0043】
本発明の他の実施形態によるストーマ装具は取付部100、蓋組立部200、及びシーリング部300を含むことができ、前記取付部100は所定の長さを有する円筒形状のキャップ部110をさらに含み、前記蓋組立部200は前記取付部110と一体に結合される。
【0044】
具体的に、本発明の他の実施形態では前記蓋組立部200の内径縁部と前記キャップ部110の外周面が互いに分離不可能するように溶接やボンディングを含む良く公知されたプロセスを利用して固定結合されることができる。
【0045】
また、前記取付部100には前記キャップ部110が着脱不可能するように一体型で形成されており、したがって、本発明の他の実施形態によるストーマ装具は取付部100、蓋組立部200、及びシーリング部300が一体化されて1つのストーマ装具を形成することができる。
【0046】
したがって、本発明の他の実施形態によるストーマ装具は一般的なストーマ装具の分野でスキンバリアーの役割をする取付部100と糞便を入れるストーマバッグの役割をする蓋組立部200を含み、前記蓋組立部200が前記取付部100に固定結合されるワンピースタイプのストーマ装具であり得る。
【0047】
図2を参照すれば、蓋組立部200は本体部210、リング形管体部220、及びカバー部230を含んで構成される。
【0048】
本体部210は蓋組立部200の本体をなす構成要素、リング形状に形成されながら、円周方向に沿って内部空間を有することができる。
【0049】
さらに、本体部210はユーザーのストーマ形状と必要に応じて楕円形、多角形等の様々な形状に形成されることができ、その形状が制限されない。
【0050】
リング形管体部220は前記本体部210の内部空間に配置され、ビニール400が巻き取られることができる。
【0051】
さらに、リング形管体部220はビニール400が円筒形で吐出されるようにリング形で形成されることが好ましく、柔軟性を有するシリコンやゴムのような素材で形成されることができる。
【0052】
カバー部230は本体部210の内径縁部を遮蔽して、前記リング形管体部220に巻き取られたビニール400が上側方向に吐出されるように誘導することができる。
【0053】
具体的に、前記本体部210と前記カバー部230との間には円周方向に沿って吐出溝240が形成されることができ、ユーザーの引っ張りを通じて巻き取られたビニール400を前記吐出溝240に吐出する。
【0054】
即ち、本体部210は前記リング形管体部220を収容し、前記リング形管体部220に巻き取られたビニール400が外部に吐出されることができる開口された区域を含むことができ、前記カバー部230が前記開口された区域の中で一部の区域を除き、前記開口された区域に水や異物質が流入されることを防止することができる。
【0055】
図3を参照すれば、本発明によるリング形管体部220に巻き取られたビニール400は蓋組立部200から吐出される時、大略円筒型の構造を有し、長さ方向の両方端部が開口された多数の単位ビニール400aで構成されることができる。
【0056】
具体的に、ビニール400は上端と下端が開口された円筒形状に形成され、平らに折り畳まれたリング形管体部220に巻き取られることができ、既設定された間隔ごとに切取線が設けられて多数の単位ビニール400aに区分される。
【0057】
さらに、前記単位ビニール400aは同一規格で連続して続くことができ、したがって1つのビニール400を形成することができる。
【0058】
即ち、ユーザーは1つの単位ビニール400aに排泄物が引き込まれていっぱいになる場合、切取線を利用して他の単位ビニール400aを連続的に使用することができ、通常のストーマポケットのように排泄物を洗浄するか、或いは新しいストーマポケットで交換する面倒を解決することができる。
【0059】
また、単位ビニール400aはユーザーの操作によって形状が変形され、変形された形状でその形状を維持するポリエチレン素材で成されることができるが、これに制限されることがなく、通常的なビニール袋と同一な素材で作ることができる。
【0060】
また、単位ビニール400aの上端部は周方向に熱縫合によって接合されることができる。具体的に、単位ビニール400aの上端部が接合されれば、下端部は開放されて排泄物を貯蔵することができる排泄物貯蔵空間が生成されることであり、前記排泄物貯蔵空間がいっぱいになる場合、前記単位ビニールの下端部を熱縫合によって接合させた後、切取線に沿って切断することができる。
【0061】
図4を参照すれば、シーリング部300は前記蓋組立部200の一側に結合され、吐出されたビニール400の一部分を熱縫合させることができる。
【0062】
具体的に、シーリング部300は前記蓋組立部200の本体をなす構成要素である本体部210の外径縁部の一側にヒンジ結合されて前記本体部210と垂直になる方向に回動されるシーリング支持部310と前記シーリング支持部310の上端部に配置されるシーリング絶縁部320を含む。
【0063】
シーリング支持部310は軽くて高い強度を有するプラスチック材質で成されることが好ましく、必要によってアルミニウム等の金属材質で成されることができる。
【0064】
また、シーリング支持部310は
図1に図示されたように、前記蓋組立部200にヒンジ結合された部位を中心に上下方向に回動されてユーザーの操作に応じて自由に吐出されたビニール400と隣接する位置に移動されることができる。
【0065】
シーリング絶縁部320は前記シーリング支持部310の上端部に配置されて、熱を単位ビニール400aに伝達して前記単位ビニール400aが熱縫合されるようにする役割をする。
【0066】
具体的に、シーリング絶縁部320は一側面に前記単位ビニール400aの一部分を熱縫合させるヒーティング部321が装着される第1シーリング絶縁部320aと前記第1シーリング絶縁部の一側面と対向する面に前記ヒーティング部321と噛み合うように位置された圧迫部322が装着される第2シーリング絶縁部320bを含むことができる。
【0067】
また、第1シーリング絶縁部320aと第2シーリング絶縁部320bは各々前記シーリング支持部310に設けられた裝着溝311に挿入配置されることができる。この時、前記裝着溝311は前記第1シーリング絶縁部320aが挿入される第1裝着溝311aと第2シーリング絶縁部320bが挿入される第2裝着溝311bを含む。
【0068】
さらに、第1裝着溝311aは前記第1シーリング絶縁部320aが嵌結合されて固定されるように前記第1シーリング絶縁部320aの規格に合わせて設けられる。
【0069】
さらに、第2裝着溝311bは前記第2シーリング絶縁部320bが嵌結合されるが、前記第2シーリング絶縁部320bがスライドされて前記第1シーリング絶縁部320aと近くなるか、或いは遠くなる方向に移動できるように前記第2シーリング絶縁部320bの規格より大きく設けられることが好ましい。
【0070】
また、第1シーリング絶縁部320aと第2シーリング絶縁部320bには各々ヒーティング部321と圧迫部322が挿入配置される配置溝(図示せず)が形成される。
【0071】
この時、前記ヒーティング部321は円形又は四角形状に形成され、前記配置溝に前記第1シーリング絶縁部320aの一側面より突出されるように裝着されることができる。
【0072】
さらに、前記圧迫部322は前記ヒーティング部321の形状と同様に形成され、前記配置溝に前記第2シーリング絶縁部320bの一側面より突出されるように装着される。
【0073】
図5に図示されたように、前記ヒーティング部321は第1ヒーター321aと第2ヒーター321bに区分されて前記第1シーリング絶縁部320aの一側面の中央部に既設定された離隔領域を置いて分割裝着されることができる。
【0074】
言い換えれば、第1ヒーター321aと第2ヒーター321bは相互隣接するように配置され、既設定された離隔距離を有するように配置されることであり、したがってビニール400は一定距離くらい離れた熱縫合面積を有しながら、接合されることができる。
【0075】
同様に、前記圧迫部322は第1圧迫バー322aと第2圧迫バー322bに区分されることができ、前記既設定された離隔距離ぐらい離れて配置されることができる。
【0076】
さらに具体的に、前記第1シーリング絶縁部320aと前記第2シーリング絶縁部320bとの間の間隙にはビニールが挟まれ、挟まれたビニール400の切取線は前記第1ヒーター321aと前記第2ヒーター321bとの間に位置され、前記切取線を基準に互いに隣接する単位ビニール400aの一部分を同時に熱縫合される。
【0077】
例えば、蓋組立部200から吐出されたビニール400は排泄物貯蔵空間として使用され、前記排泄物貯蔵空間がいっぱいになれば、ユーザーはビニール400を次の切取線が見えるように十分な長さだけ引っ張った後、前記切取線を基準に隣接する単位ビニール400aの一部領域に圧力を加えて前記第1シーリング絶縁部320aと前記第2シーリング絶縁部320bとの間の間隙にはビニールが挟まれ入れる。
【0078】
その後、前記切取線が第1シーリング絶縁部320aの既設定された離隔領域に位置するように前記ビニール400を再配置し、第2シーリング絶縁部320bを前記第1シーリング絶縁部320aと近づくなる方向にスライディングさせる。
【0079】
この時、前記第2シーリング絶縁部320bの第1圧迫バー322aと第2圧迫バー322bは前記第1シーリング絶縁部320aの第1ヒーター321aと第2ヒーター321bを各々ビニール400が挟まれた状態に圧迫することができる。
【0080】
図6は本発明の他の実施形態によるストーマ装具のシーリング部を説明するための平面図である。
【0081】
図6を参照すれば、第1シーリング絶縁部320aは切っ刃323をさらに含み、第2シーリング絶縁部320bはストッパー324をさらに含むことができる。
【0082】
具体的に、前記第2シーリング絶縁部320bは前記第1シーリング絶縁部320aの方向にスライディングされてビニール400の切り取り線に前記切っ刃323が係合するようにして前記ビニール400を熱縫合する同時に、ビニール400を切断して単位ビニール400aを作るようにすることができる。
【0083】
即ち、
図6に図示されたように、前記第1シーリング絶縁部320aに切っ刃323が位置するようになれば、ビニール400の切取線を基準に互いに隣接する単位ビニール400aが熱縫合された状態で、ユーザーがビニール400の切取線に沿ってビニール400を切断しようとする場合に熱による火傷を防止することができる。
【0084】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。
【0085】
また、前述した内容は本発明の好ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲、及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される様々な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むことと解析されなければならない。