(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】流路切換弁
(51)【国際特許分類】
F16K 11/076 20060101AFI20240930BHJP
F16K 11/087 20060101ALI20240930BHJP
【FI】
F16K11/076 Z
F16K11/087 Z
(21)【出願番号】P 2024064196
(22)【出願日】2024-04-11
【審査請求日】2024-04-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391002166
【氏名又は名称】株式会社不二工機
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】近藤 大介
【審査官】山崎 孔徳
(56)【参考文献】
【文献】実開昭64-036771(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2003/0193036(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 11/076
F16K 11/087
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に弁室が形成されると共に、前記弁室に開口した複数の入出口が設けられた弁本体と、
前記弁室内に回転自在に配置され、かつ内部に流路が形成された弁体と、
前記弁体と前記入出口が形成された前記弁室の壁面との間に配置され、前記弁体側に前記弁体の外周シール面と密着可能な内側シール面を有する環状のシート部材と、
前記シート部材と前記入出口の形成された前記壁面との間に配置される環状のサポート部材と、
前記サポート部材と前記入出口の形成された前記壁面との間に配置され、前記サポート部材を前記弁体側へ押し付ける第1の位置と前記サポート部材の前記弁体側への押し付けを解除する第2の位置との間を
前記弁体とは別個に移動可能なカム部材と、
を有する流路切換弁。
【請求項2】
前記カム部材は、第1の方向、及び第1の方向とは反対方向へ移動可能に設けられ、
前記カム部材が前記第1の方向へ移動した際には、前記サポート部材を前記弁体側へ押し付ける、
請求項1に記載の流路切換弁。
【請求項3】
前記弁体を回転させる回転軸と、
前記カム部材に設けられ、前記回転軸の外側に外挿される筒状の軸部と、
前記軸部に形成される雄ネジと、
前記雄ネジに螺合する雌ネジを有する回転ナットと、
を備え、
前記カム部材は、前記回転ナットの正逆回転により前記第1の方向、及び前記第1の方向とは反対方向に移動する、
請求項2に記載の流路切換弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流路切換弁に係り、弁体を弁室内で回転摺動させることにより流路を切り換える流路切換弁に関する。
【背景技術】
【0002】
弁体の回転動作によって、流路を切り換えるタイプの流路切替弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の流路切換弁では、モータを含む回転駆動部を用いて弁体を回転駆動している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の流路切換弁では、弁室に、互いに対向した一対の流出口に対応して環状に形成された一対のシート部材が配置され、この一対のシート部材の間にボール状の弁体が回転摺動自在に配置されている。
【0006】
この流路切換弁では、シート部材の弁体側とは反対側に圧縮コイルばねが圧縮状態で配置されており、圧縮コイルばねがシート部材を弁体に常に押し付けている。このため、シート部材と弁体との間に摩擦が生じており、流路切換時に弁体を回転させるには大きな回転力、即ち、大きなトルクを必要とし、改善の余地がある。
【0007】
本開示は上記事実を考慮し、小さなトルクで弁体を回転可能とする流路切換弁の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様に係る流路切換弁は、内部に弁室が形成されると共に、前記弁室に開口した複数の入出口が設けられた弁本体と、前記弁室内に回転自在に配置され、かつ内部に流路が形成された弁体と、前記弁体と前記入出口が形成された前記弁室の壁面との間に配置され、前記弁体側に前記弁体の外周シール面と密着可能な内側シール面を有する環状のシート部材と、前記シート部材と前記入出口の形成された前記壁面との間に配置される環状のサポート部材と、前記サポート部材と前記入出口の形成された前記壁面との間に配置され、前記サポート部材を前記弁体側へ押し付ける第1の位置と前記サポート部材の前記弁体側への押し付けを解除する第2の位置との間を移動可能なカム部材と、を有する。
【0009】
第1の態様に係る流路切換弁では、弁体を回転させることで、弁室の複数の入出口の連通状態を、弁体の流路を通じて選択的に切り替えることができる。
【0010】
一の入出口と他の入出口とを弁体の流路を通じて連通させ、一の入出口と他の入出口との間で流体を流す場合には、カム部材を第1の位置に移動してカム部材でサポート部材を弁体側へ押し付け、シート部材の内側シール面を弁体の外周シール面に密着させる。これにより、シート部材と弁体との間からの流体の漏れが抑制される。
【0011】
入出口の連通状態を切り替える場合には、弁体を回転させる前に、カム部材を第2の位置に移動してカム部材によるサポート部材の押し付けを解除する。これにより、シート部材の内側シール面が弁体の外周シール面に押し付けられなくなり、小さなトルクで弁体を回転させることができる。
【0012】
第2の態様に係る流路切換弁は、第1の態様に係る流路切換弁において、前記カム部材は、第1の方向、及び第1の方向とは反対方向へ移動可能に設けられ、前記カム部材が前記第1の方向へ移動した際には、前記サポート部材を前記弁体側へ押し付ける。
【0013】
第2の態様に係る流路切換弁では、カム部材を第1の方向へ移動させることで、サポート部材を弁体側へ押し付けることができる。また、カム部材を第1の方向とは反対方向へ移動させることで、サポート部材による弁体側への押し付けを解除することができる。
【0014】
第2の態様に係る流路切換弁では、カム部材の第1の方向への移動、及び第1の方向とは反対方向への移動という簡単な動作で、サポート部材によるシート部材への押し付け、及び押し付けの解除を容易に行うことができる。
【0015】
第3の態様に係る流路切換弁は、第2の態様に係る流路切換弁において、前記弁体を回転させる回転軸と、前記カム部材に設けられ、前記回転軸の外側に外挿される筒状の軸部と、前記軸部に形成される雄ネジと、前記雄ネジに螺合する雌ネジを有する回転ナットと、を備え、前記カム部材は、前記回転ナットの正逆回転により前記第1の方向、及び前記第1の方向とは反対方向に移動する
【0016】
第3の態様に係る流路切換弁では、回転軸を回転させることで、弁体を回転させることができる。
【0017】
また、回転ナットを回転させると、回転ナットの雌ネジに螺合する雄ネジが形成された軸部を有したカム部材を、直線的に移動させることができる。言い換えると、回転ナットを正逆回転させることで、カム部材を第1の方向、及び第1の方向とは反対方向に移動させることができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本開示の流路切換弁によれば、小さなトルクで弁体を回転させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本開示の一実施形態に係る流路切換弁を示す縦断面図である。
【
図2】
図1に示す流路切換弁の2-2線断面図である。
【
図3】カム部材を上限位置に移動した流路切換弁を示す縦断面図である。
【
図4】弁体の向きを切り換えた流路切換弁を示す縦断面図である。
【
図5】カム部材を下限位置に移動した流路切換弁を示す縦断面図である。
【
図6】
図5に示す流路切換弁の6-6線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本開示の一実施形態に係る流路切換弁10を図面を参照して説明する。
【0021】
なお、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、本開示の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、誇張して描かれている場合がある。また、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、図面の表示を基準としており、実際の使用状態での位置、方向を指すものではない。なお、一例として、矢印U方向は上方向、矢印D方向は下方向を示す。
【0022】
図1は、本開示の一実施形態に係る流路切換弁10を示す縦断面図であり、
図2は、
図1に示す流路切換弁10の水平断面図(2-2線断面図)である。
【0023】
図1、及び
図2に示すように、本実施形態の流路切換弁10は、例えば自動車のエンジンルーム内等を流れる流体の流路を多方向に切り換えるロータリー形の三方切換弁として使用されるものである。
流路切換弁10は、弁室12を有する立方体形状の弁本体14を備えている。
【0024】
本実施形態の弁本体14は、上部が開口した箱部材16と、箱部材16の上部開口を塞ぐ第1蓋部材18と、第1蓋部材18の中央に形成された円筒部18Aの上部開口に取り付けられる環状の第2蓋部材20とを備えている。
【0025】
箱部材16、第1蓋部材18、及び第2蓋部材20は、例えば合成樹脂製や金属製とされている。弁本体14の内部には弁室12が形成され、箱部材16には、水平方向である図面矢印F方向側、矢印L方向側、及び矢印R方向側に、弁室12に開口する横向きの流入口22、第1流出口24、及び第2流出口26が設けられている。
【0026】
箱部材16には、後述する弁体28、回転ナット30、カム部材32、シート部材34、及びサポート部材36が収容されている。
【0027】
弁体28は、例えば合成樹脂や金属等からボール状に形成され、前記弁本体14に設けられた流入口22、及び第1流出口24、及び第2流出口26を選択的に連通させるべく、言い換えれば、流入口22、及び第1流出口24、及び第2流出口26の連通状態を選択的に切り換えるべく、内部にL字状に形成された流路(内部流路)38が設けられている。
【0028】
弁体28の上部に中央には上下方向に延びる回転軸の一例としての回転軸28Aが一体的に設けられている。回転軸28Aは、モータ(図示省略)等を含んで構成される第1回転駆動装置40に連結され、第1回転駆動装置40の回転力が回転軸28Aを介して弁体28に伝達されて、当該弁体28が回転する。
【0029】
弁本体14の第1流出口24側、及び第2流出口26側には、合成樹脂(テフロン(登録商標)等)で形成され、第1流出口24、及び第2流出口26に対応する開口を持つ環状のシート部材34が配置されている。弁体28は、シート部材34とシート部材34との間(内側)に配置されている。
【0030】
シート部材34において、弁体28側の内周(面)における開口周りの部分は、曲面(凹状の球面の一部)で構成され、弁体28の外周シール面(曲面)28Fと摺動可能となる内周シール面34Fとされている。
【0031】
シート部材34には、弁体28側とは反対側の側面に、開口の外側にOリング溝42が形成されている。Oリング溝42には、弾性体からなるOリング44が嵌め込まれている。Oリング溝42に嵌め込まれたOリング44は、一部分がシート部材34の側面から突出している。
【0032】
シート部材34の弁本体14側とは反対側には、環状に形成された板状のサポート部材36が配置されている。
【0033】
サポート部材36は、全体的に一定厚さに形成されているが、シート部材34とは反対側の側面上部に、上方に向けて板厚が徐々に漸減するように形成されたテーパー面36Tが設けられている。
【0034】
弁室12の内部には、弁本体14、シート部材34、及びサポート部材36の上側に、カム部材32が設けられている。
【0035】
カム部材32は、弁本体14、シート部材34、及びサポート部材36の上側に、水平方向に配置される板状の基部46を備えている。基部46の上部中央には軸部の一例としての円柱部48が一体的に形成されている。カム部材32には、円柱部48、及び基部46を貫通する貫通孔50が形成されており、この貫通孔50に、回転軸28Aが貫通している。なお、円柱部48は、貫通孔50が形成されることで、筒状となっている。
【0036】
円柱部48の外周には、雄ネジ52が形成されており、この雄ネジ52に回転ナット30が螺合している。
【0037】
基部46の下面には、矢印L方向側、及び矢印R方向側の端部分に、下方に向けて板厚が漸減するように形成された楔状のテーパーカム49が形成されている。このカム部材32のテーパーカム49は、サポート部材36のテーパー面36Tと対向するように基部46の下面に形成されている。
【0038】
ここで、弁体28の回転軸28Aは、モータ等を含んで構成された第1回転駆動装置40から駆動力を得て、正逆方向(
図2の時計回り方向(CW)、及び反時計回り方向(CCW))に回転される。
【0039】
回転ナット30は、モータ等を含んで構成された第2回転駆動装置54から駆動力を得て、正逆方向(
図2の時計回り方向(CW)、及び反時計回り方向(CCW))に回転される。
【0040】
一例として、回転ナット30が正転(
図2の時計回り方向に回転)すると、カム部材32は回転せずに箱部材16の内壁に案内されて上方に移動し、回転ナット30が逆転(
図2の反時計回り方向に回転)すると、カム部材32は回転せずに下方に移動する。
なお、
図1では、カム部材32が下限位置(第1の位置)に移動された状態が示され、
図3では、カム部材32が上限位置(第2の位置)に移動された状態が示されている。
【0041】
(作用、効果)
次に、本実施形態の流路切換弁10の作用、効果を説明する。
図1、及び
図2には、流入口22と第1流出口24とを弁体28の流路38で連通させた状態(第1の状態)の流路切換弁10が示されている。
【0042】
流入口22と第1流出口24とを連通させた流路切換弁10では、
図1、及び
図2に示すように、カム部材32が下限位置に移動されており、この状態では、サポート部材36がシート部材34に接近してOリング44が圧縮され、Oリング44の弾発力によってシート部材34が弁体28に向けて付勢されている。
【0043】
これにより、シート部材34の内周シール面34Fが、弁体28の外周シール面28Fに密着し、シート部材34とサポート部材36との間の隙間がOリング44でシールされる。
【0044】
次に、流入口22と第1流出口24とを連通させた状態(第1の状態)から、流入口22と第2流出口26とを連通させる状態(第2の状態)に切り替える際の順番を説明する。
【0045】
先ず、第2回転駆動装置54で回転ナット30を正転させ、
図3に示すように、カム部材32を上限位置まで上昇させる。カム部材32を上限位置まで上昇させることで、サポート部材36のテーパー面36Tとカム部材32のテーパーカム49の傾斜面とが摺動する。Oリング44の弾発力を受けたサポート部材36はシート部材34から離間する方向に移動し、シート部材34がOリング44で弁体28側へ付勢されなくなる(なお、Oリング44が、サポート部材36の側面から離間する場合もある。)。
【0046】
このようにカム部材32を上限位置まで上昇させると、シート部材34が弁体28を押し付けなくなるので、小さいトルクで弁体28を回転させることができる状態となる。言い換えれば、第1回転駆動装置40に、発生するトルクが小さいものを用いることができる。
【0047】
図4に示すように、弁体28の流路38で、流入口22と第2流出口26と連通(第2の状態)させるように、第1回転駆動装置40で回転軸28Aを回転させる。この回転時では、シート部材34が弁体28を押し付けないので、第1回転駆動装置40は、小さいトルクで弁体28を回転させることができる。
【0048】
次に、
図4の状態から、第2回転駆動装置54で回転ナット30を逆転させ、カム部材32を下限位置まで下降させる。
【0049】
カム部材32を下限位置まで下降させると、サポート部材36がシート部材34へ接近する方向に移動し、Oリング44がサポート部材36で圧縮され、シート部材34が弁体28側へ付勢される。
【0050】
これにより、シート部材34とサポート部材36との間の隙間がOリング44でシールされ、シート部材34の内周シール面34Fが弁体28の外周シール面28Fに密着し、流入口22と第2流出口26とを連通(第2の状態)させることができる。
【0051】
なお、Oリング44がシート部材34とサポート部材36との間で圧縮されている状態では、シート部材34の内周シール面34Fが弁体28の外周シール面28Fに密着するように押し付けられ、弁体28と第1流出口24、弁体28と第2流出口26との間の漏れ(弁漏れ)が抑制される。
【0052】
このように、本実施形態の流路切換弁10では、カム部材32の上下方向の移動という簡単な操作で、シート部材34による弁体28への押し付け、及び押し付けの解除を容易に行うことができ、流路を切り換える際には、軽いトルクで弁体28を回転させることができる。
【0053】
[その他の実施形態]
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0054】
上記実施形態では、Oリング44を、シート部材34に形成したOリング溝42に取り付けたが、本開示はこれに限らず、サポート部材36にOリング溝42を形成し、サポート部材36に形成したOリング溝42にOリング44を取り付ける構成としてもよい。
【0055】
上記実施形態では、弁体28としてボール状の弁体(ボール弁体)を採用しているが、回転に応じて流路を切り換えられれば、ボール状の弁体28に替えて、例えば円筒状の弁体(円筒弁)を使用してもよいし、使用用途等に応じてその内部に形成される内部流路の形状等を変更してもよいことは勿論である。
【0056】
また、上記実施形態では、弁体28と回転軸28Aとを一体に成形されていたが、弁体28と回転軸28Aとが別部品で(別体として)構成されていてもよい。
【0057】
上記実施形態では、回転軸28Aを第1回転駆動装置40で回転させ、回転ナット30を第2回転駆動装置54で回転させたが、内側回転軸と外側回転軸とを備えた1台の二軸同軸モータ(2軸一体型モーターとも呼ばれる)を用いて回転軸28Aと回転ナット30とを個別に回転させることもできる。
【0058】
弁本体14に形成される入出口(流入口、流出口)の数や配置構成は、当該流路切換弁10の適用箇所等に応じて、適宜に変更できることは言うまでも無い。上記実施形態では、流路切換弁10として三方弁を例にとって説明したが、例えば、二方弁や、四方以上の切換弁としてもよいことは言うまでも無い。
【0059】
また、上記実施形態の流路切換弁10は、車両におけるエンジンルーム内等(エンジン冷却用回路や電子機器冷却用回路等)の流路切換用に使用されるものとしているが、用途はこれに限らず、例えば給湯設備における流路切換用に使用してもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0060】
*
10 流路切換弁
12 弁室
14 弁本体
28 弁体
28A 回転軸
30 回転ナット
32 カム部材
34 シート部材
36 サポート部材
48 軸部
52 雄ネジ
【要約】
【課題】小さなトルクで弁体を回転可能とする流路切換弁を提供する。
【解決手段】流路切換弁は、内部に弁室が形成されると共に、弁室に開口した複数の入出口が設けられた弁本体と、弁室内に回転自在に配置され、かつ内部に流路が形成された弁体と、弁体と入出口が形成された弁室の壁面との間に配置され、弁体側に弁体の外周シール面と密着可能な内側シール面を有する環状のシート部材と、シート部材と入出口の形成された壁面との間に配置される環状のサポート部材と、サポート部材と入出口の形成された壁面との間に配置され、サポート部材を弁体側へ押し付け可能な第1の位置とサポート部材の弁体側への押し付けを解除する第2の位置との間を移動可能なカム部材とを有する。
【選択図】
図1