(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】クリーナ
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20240930BHJP
A47L 5/24 20060101ALI20240930BHJP
【FI】
A47L9/28 T
A47L5/24 A
A47L9/28 U
(21)【出願番号】P 2021137335
(22)【出願日】2021-08-25
【審査請求日】2024-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩上 潤一
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/121847(WO,A1)
【文献】特開2016-120167(JP,A)
【文献】実開昭63-055958(JP,U)
【文献】米国特許第05274878(US,A)
【文献】中国実用新案第215605364(CN,U)
【文献】特開2021-069482(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 5/24,9/28,9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気口を有する本体ハウジングと、
前記本体ハウジングに着脱され、吸気口を有する集塵ハウジングと、
前記本体ハウジングに収容され、前記吸気口に吸引力を発生させる吸引アセンブリと、
前記集塵ハウジングに収容され、前記吸気口から吸い込まれた空気から塵埃を捕集する集塵アセンブリと、
前記本体ハウジングに配置され、電源部から給電される第1接続部と、
前記集塵ハウジングに配置され、前記本体ハウジングに前記集塵ハウジングが装着された状態で前記第1接続部から給電される第2接続部と、
前記第2接続部を介して給電される電動部材と、を備える、
クリーナ。
【請求項2】
前記集塵ハウジングに配置され、前記第2接続部から給電される第3接続部を備え、
前記電動部材は、前記第2接続部及び前記第3接続部を介して給電される、
請求項1に記載のクリーナ。
【請求項3】
前記吸気口に繋がる吸込口を有するノズルと、
前記ノズルに配置され、前記第3接続部から給電される第4接続部と、を備え、
前記電動部材は、前記ノズルに支持され、前記第3接続部及び前記第4接続部を介して給電される、
請求項2に記載のクリーナ。
【請求項4】
前記ノズルの吸込口に配置される回転ブラシと、
前記回転ブラシを回転させるブラシ駆動モータと、を備え、
前記電動部材は、前記ブラシ駆動モータを含む、
請求項3に記載のクリーナ。
【請求項5】
前記吸気口に挿入される延長パイプを備え、
前記ノズルは、前記延長パイプの先端部に装着される、
請求項4に記載のクリーナ。
【請求項6】
前記延長パイプに配置され、前記吸気口に前記延長パイプが挿入された状態で前記第3接続部から給電される第5接続部と、
前記延長パイプに配置され、前記第5接続部から給電される第6接続部と、を備え、
前記電動部材は、前記第5接続部、前記第6接続部、及び前記第4接続部を介して給電される、
請求項5に記載のクリーナ。
【請求項7】
前記第1接続部、前記第2接続部、前記第3接続部、前記第4接続部、前記第5接続部、及び前記第6接続部のそれぞれは、端子を含み、
前記第1接続部、前記第2接続部、前記第3接続部、前記第4接続部、前記第5接続部、及び前記第6接続部の少なくとも1つは、前記端子に繋がる電源線を含む、
請求項6に記載のクリーナ。
【請求項8】
前記第1接続部、前記第2接続部、前記第3接続部、前記第4接続部、前記第5接続部、及び前記第6接続部の少なくとも1つは、アース線を含む、
請求項6又は請求項7に記載のクリーナ。
【請求項9】
前記第1接続部及び前記第2接続部のそれぞれは、端子を含み、
前記第1接続部の端子と前記第2接続部の端子とが接触する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のクリーナ。
【請求項10】
前記集塵ハウジングは、前記本体ハウジングの前端部に着脱される、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のクリーナ。
【請求項11】
前記本体ハウジングの前端部に筒部が設けられ、
前記集塵ハウジングの後端部に前記筒部が挿入される開口部が設けられ、
前記第1接続部の端子は、前記筒部に配置され、
前記第2接続部の端子は、前記開口部に配置される、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のクリーナ。
【請求項12】
前記筒部の外面に配置された爪部と、
前記開口部の内面に配置され、前記本体ハウジングと前記集塵ハウジングとの相対回転により前記爪部に挿入されるフック部と、備え、
前記第1接続部の端子は、前記爪部に配置され、
前記第2接続部の端子は、前記フック部に配置される、
請求項11に記載のクリーナ。
【請求項13】
前記第2接続部の少なくとも一部は、前記集塵ハウジングと一体成形される、
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のクリーナ。
【請求項14】
前記本体ハウジングに配置され、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部を備え、
前記電源部は、前記バッテリパックを含む、
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のクリーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、クリーナに関する。
【背景技術】
【0002】
クリーナに係る技術分野において、特許文献1に開示されているような電気掃除機が知られている。特許文献1において、電気掃除機は、本体部と、本体部に着脱可能な集塵部と、本体部に接続される延長管と、延長管に接続される床ブラシとを備える。床ブラシの吸込口に回転ブラシが配置される。回転ブラシは、床ブラシに配置されたモータにより回転される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
回転ブラシを回転させるモータに適正に給電されないと、クリーナのクリーニング性が低下する可能性がある。また、モータのみならず、クリーニングに使用される電動部材がクリーナに設けられる場合、電動部材に適正に給電されないと、クリーナのクリーニング性が低下する可能性がある。
【0005】
本明細書で開示する技術は、クリーニング性の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、クリーナを開示する。クリーナは、本体ハウジングと、集塵ハウジングと、吸引アセンブリと、集塵アセンブリと、を備えてもよい。本体ハウジングは、排気口を有してもよい。集塵ハウジングは、吸気口を有してもよい。集塵ハウジングは、本体ハウジングに着脱されてもよい。吸引アセンブリは、本体ハウジングに収容されてもよい。吸引アセンブリは、吸気口に吸引力を発生させてもよい。集塵アセンブリは、集塵ハウジングに収容されてもよい。集塵アセンブリは、吸気口から吸い込まれた空気から塵埃を捕集してもよい。クリーナは、第1接続部と、第2接続部と、電動部材とを備えてもよい。第1接続部は、本体ハウジングに配置されてもよい。第1接続部は、電源部から給電されてもよい。第2接続部は、集塵ハウジングに配置されてもよい。第2接続部は、本体ハウジングに集塵ハウジングが装着された状態で第1接続部から給電されてもよい。電動部材は、第2接続部を介して給電されてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、クリーニング性の低下が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るクリーナを示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るクリーナを示す側面図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るクリーナを示す断面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る延長パイプ及びノズルを含むクリーナを示す斜視図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るノズルを下方から見た図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るブラシ駆動モータに対する給電ラインを模式的に示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る本体ハウジングと集塵ハウジングとの接続構造を示す斜視図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係るブラシ駆動モータに対する給電ラインを示すブロック図である。
【
図9】
図9は、他の実施形態に係るクリーナを示す分解斜視図である。
【
図10】
図10は、他の実施形態に係る集塵ハウジングを後方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、本体ハウジングと、集塵ハウジングと、吸引アセンブリと、集塵アセンブリと、を備えてもよい。本体ハウジングは、排気口を有してもよい。集塵ハウジングは、吸気口を有してもよい。集塵ハウジングは、本体ハウジングに着脱されてもよい。吸引アセンブリは、本体ハウジングに収容されてもよい。吸引アセンブリは、吸気口に吸引力を発生させてもよい。集塵アセンブリは、集塵ハウジングに収容されてもよい。集塵アセンブリは、吸気口から吸い込まれた空気から塵埃を捕集してもよい。クリーナは、第1接続部と、第2接続部と、電動部材とを備えてもよい。第1接続部は、本体ハウジングに配置されてもよい。第1接続部は、電源部から給電されてもよい。第2接続部は、集塵ハウジングに配置されてもよい。第2接続部は、本体ハウジングに集塵ハウジングが装着された状態で第1接続部から給電されてもよい。電動部材は、第2接続部を介して給電されてもよい。
【0010】
上記の構成では、電動部材は、集塵ハウジングに配置された第2接続部を介して電源部から適正に給電される。そのため、電動部材は、電源部からの給電に基づいて適正に駆動できる。したがって、クリーニング性の低下が抑制される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、第2接続部から給電される第3接続部を備えてもよい。第3接続部は、集塵ハウジングに配置されてもよい。電動部材は、第2接続部及び第3接続部を介して給電されてもよい。
【0012】
上記の構成では、電動部材は、集塵ハウジングに配置された第2接続部及び第3接続部を介して電源部から適正に給電される。そのため、電動部材は、電源部からの給電に基づいて適正に駆動できる。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、吸気口に繋がる吸込口を有するノズルと、第3接続部から給電される第4接続部と、を備えてもよい。第4接続部は、ノズルに配置されてもよい。電動部材は、ノズルに支持されてもよい。電動部材は、第3接続部及び第4接続部を介して給電されてもよい。
【0014】
上記の構成では、ノズルに支持された電動部材が、第3接続部及び第4接続部を介して電源部から適正に給電される。そのため、電動部材は、電源部からの給電に基づいて適正に駆動できる。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、ノズルの吸込口に配置される回転ブラシと、回転ブラシを回転させるブラシ駆動モータと、を備えてもよい。ノズルに支持される電動部材は、ブラシ駆動モータを含んでもよい。
【0016】
上記の構成では、ノズルに支持されたブラシ駆動モータは、電源部からの給電に基づいて適正に駆動できる。そのため、回転ブラシは、適正に回転できる。回転ブラシが回転することにより、クリーニング対象の異物がクリーニング対象から掻き出される。クリーニング対象から掻き出された異物は、ノズルの吸込口から吸い込まれる。これにより、クリーニング性の低下が抑制される。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、吸気口に挿入される延長パイプを備えてもよい。ノズルは、延長パイプの先端部に装着されてもよい。
【0018】
上記の構成では、ノズルは、延長パイプを介して集塵ハウジングに接続される。これにより、クリーナの使用者は、立った状態のまま、例えば本体ハウジングに設けられているハンドルを握って床面をクリーニングすることができる。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、第3接続部から給電される第5接続部と、第5接続部から給電される第6接続部とを備えてもよい。第5接続部は、延長パイプに配置されてもよい。第5接続部は、吸気口に延長パイプが挿入された状態で第3接続部から給電されてもよい。第6接続部は、延長パイプに配置されてもよい。電動部材は、第5接続部、第6接続部、及び第4接続部を介して給電されてもよい。
【0020】
上記の構成では、集塵ハウジングとノズルとの間に延長パイプが配置された状態において、ノズルに支持された電動部材は、第5接続部、第6接続部、及び第4接続部を介して電源部から適正に給電される。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1接続部、第2接続部、第3接続部、第4接続部、第5接続部、及び第6接続部のそれぞれは、端子を含んでもよい。第1接続部、第2接続部、第3接続部、第4接続部、第5接続部、及び第6接続部の少なくとも1つは、端子に繋がる電源線を含んでもよい。
【0022】
上記の構成では、電動部材は、電源部から適正に給電される。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1接続部、第2接続部、第3接続部、第4接続部、第5接続部、及び第6接続部の少なくとも1つは、アース線を含んでもよい。
【0024】
上記の構成では、本体ハウジング、集塵ハウジング、延長パイプ、及びノズルの少なくとも1つにおいて静電気の発生が抑制される。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1接続部及び第2接続部のそれぞれは、端子を含んでもよい。第1接続部の端子と第2接続部の端子とが接触してもよい。
【0026】
上記の構成では、第1接続部の端子と第2接続部の端子とが接触することにより、第2接続部は、第1接続部から適正に給電される。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、集塵ハウジングは、本体ハウジングの前端部に着脱されてもよい。
【0028】
上記の構成では、集塵ハウジングは、本体ハウジングの前端部に装着される。これにより、本体ハウジングに収容されている吸引アセンブリの駆動により、集塵ハウジングの吸気口から吸い込まれた空気は、集塵ハウジングに収容されている集塵アセンブリを通過することができる。集塵アセンブリは、吸気口から吸い込まれた空気から塵埃を捕集することができる。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、本体ハウジングの前端部に筒部が設けられてもよい。集塵ハウジングの後端部に筒部が挿入される開口部が設けられてもよい。第1接続部の端子は、筒部に配置されてもよい。第2接続部の端子は、開口部に配置されてもよい。
【0030】
上記の構成では、集塵ハウジングの開口部に本体ハウジングの筒部が挿入されることにより、集塵ハウジングが本体ハウジングに装着される。また、集塵ハウジングの開口部に本体ハウジングの筒部が挿入されることにより、第1接続部の端子と第2接続部の端子とが接触する。これにより、第2接続部は、本体ハウジングに集塵ハウジングが装着された状態で第1接続部から適正に給電される。
【0031】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、筒部の外面に配置された爪部と、開口部の内面に配置されたフック部と、備えてもよい。本体ハウジングと集塵ハウジングとの相対回転によりフック部が爪部に挿入されてもよい。第1接続部の端子は、爪部に配置されてもよい。第2接続部の端子は、フック部に配置されてもよい。
【0032】
上記の構成では、集塵ハウジングの開口部に本体ハウジングの筒部が挿入された後、本体ハウジングと集塵ハウジングとが相対回転されることにより、フック部が爪部に挿入され、本体ハウジングと集塵ハウジングとが固定される。また、フック部が爪部に挿入されることにより、第1接続部の端子と第2接続部の端子とが接触する。これにより、第2接続部は、本体ハウジングと集塵ハウジングとが固定された状態で第1接続部から適正に給電される。
【0033】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第2接続部の少なくとも一部は、集塵ハウジングと一体成形されてもよい。
【0034】
上記の構成では、第2接続部が集塵ハウジングから分離されないので、例えば第2接続部の劣化又は切断が抑制される。
【0035】
1つ又はそれ以上の実施形態において、クリーナは、バッテリパックが装着されるバッテリ装着部を備えてもよい。バッテリ装着部は、本体ハウジングに配置されてもよい。電源部は、バッテリパックを含んでもよい。
【0036】
上記の構成では、電源部は、本体ハウジングに配置される。電動部材は、本体ハウジングに配置された第1接続部及び集塵ハウジングに配置された第2接続部を介して電源部から適正に給電される。
【0037】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態においては、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、クリーナ1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0038】
クリーナ1は、モータ14を有する。モータ14のロータは、回転軸AXを中心に回転する。実施形態において、回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称する。回転軸AXと平行な方向を適宜、軸方向、と称する。
【0039】
径方向において、回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。周方向の一方側の位置又は一方側の方向を適宜、周方向一方側、と称し、周方向の他方側の位置又は他方側の方向を適宜、周方向他方側、と称する。軸方向の一方側の位置又は一方側の方向を適宜、軸方向一方側、と称し、軸方向の他方側の位置又は他方側の方向を適宜、軸方向他方側、と称する。実施形態において、回転軸AXは、前後方向に延伸する。軸方向一方側は、前方側である。軸方向他方側は、後方側である。
【0040】
[クリーナの概要]
図1は、実施形態に係るクリーナ1を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係るクリーナ1を示す側面図である。
図3は、実施形態に係るクリーナ1を示す断面図である。
【0041】
クリーナ1は、ハウジング2と、吸引アセンブリ3と、集塵アセンブリ4と、吸音部材5と、バッテリ装着部6と、コントローラ7と、インタフェース装置8とを備える。
【0042】
ハウジング2は、クリーナ1の使用者に握られるハンドル9を有する。クリーナ1は、ハンドル9を使用者に握られた状態でクリーニング作業を実施可能なハンディクリーナである。
【0043】
ハウジング2は、吸引アセンブリ3、集塵アセンブリ4、吸音部材5、及びコントローラ7のそれぞれを収容する。ハウジング2は、吸気口10及び排気口11を有する。吸気口10は、ハウジング2の前端部に設けられる。排気口11は、ハウジング2の後部の左部及び右部のそれぞれに設けられる。吸気口10は、ハウジング2の外部空間と内部空間とを接続する。排気口11は、ハウジング2の内部空間と外部空間とを接続する。
【0044】
ハウジング2は、集塵ハウジング21と、本体ハウジング22とを含む。ハンドル9は、本体ハウジング22に設けられる。本体ハウジング22は、集塵ハウジング21よりも後方に配置される。集塵ハウジング21は、本体ハウジング22に着脱される。実施形態において、集塵ハウジング21は、本体ハウジング22の前端部に着脱される。
【0045】
吸引アセンブリ3、吸音部材5、及びコントローラ7のそれぞれは、本体ハウジング22に収容される。バッテリ装着部6は、本体ハウジング22に配置される。集塵アセンブリ4は、集塵ハウジング21に収容される。
【0046】
集塵ハウジング21の後端部に開口部211が設けられる。本体ハウジング22の前端部に筒部221が設けられる。本体ハウジング22の筒部221は、集塵ハウジング21の開口部211に挿入される。本体ハウジング22の筒部221が集塵ハウジング21の開口部211に挿入されることにより、本体ハウジング22に集塵ハウジング21が装着される。
【0047】
吸気口10は、集塵ハウジング21の前端部に設けられる。実施形態において、集塵ハウジング21の前部に接続パイプ部212が設けられる。吸気口10は、接続パイプ部212の前端部に設けられる。
【0048】
本体ハウジング22は、左ハウジング22Lと、右ハウジング22Rとを含む。左ハウジング22Lは、右ハウジング22Rよりも左方に配置される。左ハウジング22Lと右ハウジング22Rとは、複数のねじ22Sにより固定される。排気口11は、本体ハウジング22に設けられる。排気口11は、左ハウジング22L及び右ハウジング22Rのそれぞれに設けられる。
【0049】
吸引アセンブリ3は、吸気口10に吸引力を発生させる。吸引アセンブリ3は、モータ14と、ファン15と、モータケース16と、制御基板17とを有する。モータ14は、ファン15を回転させる回転力を発生する。ファン15は、モータ14よりも前方に配置される。ファン15は、モータ14が発生する回転力により回転軸AXを中心に回転する。ファン15は、遠心ファンである。
【0050】
モータケース16は、モータ14及びファン15を収容する。モータケース16は、吸気口27及び排気口28を有する。吸気口27は、モータケース16の前端部に設けられる。排気口28は、吸気口27よりも後方に設けられる。
【0051】
制御基板17は、モータ14を制御する制御信号を出力する。制御基板17は、例えば電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)を有する。
【0052】
吸引アセンブリ3の周囲にカバー13が配置される。カバー13は、吸引アセンブリ3を収容する。カバー13は、本体ハウジング22に固定される。吸引アセンブリ3は、カバー13を介して本体ハウジング22に支持される。カバー13は、流入口35及び流出口36を有する。流入口35は、カバー13の前端部に設けられる。流出口36は、流入口35よりも後方に設けられる。
【0053】
集塵アセンブリ4は、吸気口10から吸い込まれた空気から塵埃を捕集する。集塵アセンブリ4は、ハウジング2の内部空間において、吸気口10と吸引アセンブリ3との間に配置される。集塵アセンブリ4は、フィルタ支持部材12と、フィルタ18とを有する。フィルタ支持部材12は、フィルタ18を支持する。フィルタ支持部材12は、複数の線状部材により構成される。フィルタ18は、フィルタ支持部材12の周囲に配置される。フィルタ18は、吸気口10を介してハウジング2の内部空間に流入した空気から塵埃を捕集する。
【0054】
吸音部材5は、ハウジング2の内部空間において、排気口11に対向するように配置される。吸音部材5は、連続気泡の多孔質部材である。吸音部材5は、空気を伝播する音を吸収して、騒音の発生を抑制する。クリーナ1が発生する騒音として、空気の流通により発生する風切音、及びファン15の回転により発生するNZ音が例示される。
【0055】
バッテリ装着部6は、ハウジング2の後部の下部に配置される。バッテリ装着部6にバッテリパック19が装着される。バッテリパック19は、バッテリ装着部6に着脱可能である。
【0056】
バッテリパック19は、クリーナ1の電源部として機能する。バッテリパック19は、バッテリ装着部6に装着された状態で、クリーナ1に給電する。モータ14は、バッテリパック19からの給電により駆動する。コントローラ7は、バッテリパック19からの給電により作動する。バッテリパック19は、種々の電気機器の電源部として使用可能な汎用バッテリである。バッテリパック19は、電動工具の電源部として使用可能である。バッテリパック19は、電動工具以外の電気機器の電源部として使用可能である。バッテリパック19は、実施形態に係るクリーナ1とは別のクリーナの電源部として使用可能である。バッテリパック19は、リチウムイオンバッテリを含む。バッテリパック19は、充電可能な二次電池を含む。バッテリ装着部6は、電動工具のバッテリ装着部と同等の構造を有する。
【0057】
クリーナ1の使用者は、バッテリ装着部6にバッテリパック19を装着する作業及びバッテリ装着部6からバッテリパック19を外す作業を実施することができる。バッテリ装着部6は、ガイド部材と、本体端子とを有する。バッテリパック19は、バッテリ端子を有する。バッテリ装着部6のガイド部材は、バッテリパック19をガイドする。バッテリ装着部6の本体端子は、バッテリパック19のバッテリ端子と接続される。使用者は、バッテリパック19を後方側からバッテリ装着部6に挿入することにより、バッテリパック19をバッテリ装着部6に装着することができる。バッテリパック19は、ガイド部材にガイドされながらバッテリ装着部6に挿入される。バッテリパック19がバッテリ装着部6に装着されることにより、バッテリパック19のバッテリ端子とバッテリ装着部6の本体端子とが電気的に接続される。バッテリパック19は、固定解除ボタンを有する。クリーナ1の使用者は、バッテリパック19の固定解除ボタンを操作して、バッテリパック19を後方側に移動することにより、バッテリ装着部6からバッテリパック19を外すことができる。
【0058】
コントローラ7は、クリーナ1に搭載されている電動部材を制御する。コントローラ7は、制御基板17を介してモータ14を制御する。コントローラ7は、バッテリパック19からモータ14に供給される駆動電流を制御する。コントローラ7と制御基板17とは、ケーブルを介して接続される。ケーブルとして、バッテリパック19からモータ14に給電するための電源ケーブル、及び制御基板17に制御信号を供給するための信号ケーブルが例示される。コントローラ7は、複数の電子部品が実装された基板を含む。基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、及び抵抗器が例示される。
【0059】
インタフェース装置8は、ハンドル9に設けられる。インタフェース装置8は、駆動ボタン81、モード切換ボタン82、及び表示部83を含む。駆動ボタン81及びモード切換ボタン82は、使用者に操作される。使用者は、ハンドル9を握った状態で、駆動ボタン81及びモード切換ボタン82を操作することができる。
【0060】
モータ14が停止しているときに駆動ボタン81が操作されると、モータ14の駆動が開始される。モータ14が駆動しているときにモード切換ボタン82が操作されると、モータ14の回転数が4段階で調整される。モータ14が駆動しているときにモード切換ボタン82が1回操作されると、モータ14の回転数は第1の回転数から第2の回転数に変更される。モード切換ボタン82が更に1回操作されると、モータ14の回転数は第2の回転数から第3の回転数に変更される。モード切換ボタン82が更に1回操作されると、モータ14の回転数は第3の回転数から第4の回転数に変更される。モード切換ボタン82が更に1回操作されると、モータ14の回転数は第1の回転数に戻る。モータ14の回転数が変更されることにより、吸気口10における吸引力が変更される。モータ14が駆動しているときに駆動ボタン81が操作されると、モータ14が停止する。
【0061】
表示部83は、4つの発光部を有する。発光部として、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が例示される。モータ14が第1の回転数で駆動しているとき、1つの発光部が点灯する。モータ14が第2の回転数で駆動しているとき、2つの発光部が点灯する。モータ14が第3の回転数で駆動しているとき、3つの発光部が点灯する。モータ14が第4の回転数で駆動しているとき、4つの発光部が点灯する。モータ14が停止しているとき、4つの発光部が消灯する。
【0062】
[クリーナの動作]
駆動ボタン81が操作され、モータ14が駆動すると、ファン15が回転する。ファン15が回転することにより、吸気口10に吸引力が発生する。吸気口10に吸引力が発生することにより、ハウジング2の外部空間の空気は、塵埃とともに吸気口10に吸い込まれる。吸気口10から吸い込まれた空気は、ハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間に流入した空気は、フィルタ18を通過する。フィルタ18は、空気に含まれる塵埃を捕集する。フィルタ18を通過した空気は、カバー13の流入口35及びモータケース16の吸気口27を通過し、ファン15を通過した後、モータケース16の排気口28及びカバー13の流出口36を通過する。流出口36から流出した空気は、排気口11からハウジング2の外部空間に排出される。
【0063】
[延長パイプ及びノズル]
図4は、実施形態に係る延長パイプ30及びノズル40を含むクリーナ1を示す斜視図である。
図5は、実施形態に係るノズル40を下方から見た図である。
【0064】
図4に示すように、クリーナ1は、集塵ハウジング21の吸気口10に挿入される延長パイプ30と、延長パイプ30に装着されるノズル40とを備える。延長パイプ30の基端部が吸気口10に挿入される。延長パイプ30は、接続パイプ部212に着脱される。ノズル40は、延長パイプ30の先端部に装着される。ノズル40は、延長パイプ30に着脱される。
【0065】
図3及び
図4に示すように、接続パイプ部212は、延長パイプ30を固定するロック部215を有する。ロック部215により、接続パイプ部212と延長パイプ30とが固定される。ロック部215は、フック部217を有する。フック部217は、接続パイプ部212の流路に向かって突出する。ロック部215は、フック部217が接続パイプ部212の内面から突出する状態と突出しない状態とに変化するように、接続パイプ部212に回動可能に支持される。接続パイプ部212とロック部215との間にばねが配置される。ばねは、フック部217が接続パイプ部212の内面から突出するように、ロック部215に弾性力を与える。延長パイプ30の一部に凹部が設けられる。フック部217が延長パイプ30の凹部に掛けられることにより、接続パイプ部212と延長パイプ30とが固定される。ロック部215による固定が解除されることにより、延長パイプ30は、接続パイプ部212から外れることができる。
【0066】
図4及び
図5に示すように、ノズル40は、ノズル本体部40Aと、連結パイプ部40Bとを含む。連結パイプ部40Bは、延長パイプ30の先端部の開口に挿入される。連結パイプ部40Bが延長パイプ30に挿入されることにより、延長パイプ30にノズル40が装着される。
【0067】
図5に示すように、ノズル本体部40Aは、吸込口41と、回転ブラシ42と、ブラシ駆動モータ43とを有する。
【0068】
吸込口41は、延長パイプ30の流路を介して集塵ハウジング21の吸気口10に繋がる。吸気口10に吸引力が発生することにより、吸込口41の周囲の空気は、塵埃とともに吸込口41に吸い込まれる。吸込口41に吸い込まれた空気は、吸気口10に吸い込まれる。
【0069】
回転ブラシ42は、ノズル本体部40Aの吸込口41に配置される。回転ブラシ42は、ノズル本体部40Aの少なくとも一部に回転可能に支持される。
【0070】
ブラシ駆動モータ43は、回転ブラシ42を回転させる。ブラシ駆動モータ43は、ノズル本体部40Aに支持される。回転ブラシ42とクリーニング対象とが接触した状態で、ブラシ駆動モータ43により回転ブラシ42が回転すると、回転ブラシ42は、クリーニング対象に存在する異物を掻き出す。クリーニング対象から掻き出された異物は、吸込口41に吸い込まれる。ブラシ駆動モータ43により回転ブラシ42が回転することにより、クリーナ1のクリーニング性が向上する。
【0071】
[給電ライン]
図6は、実施形態に係るブラシ駆動モータ43に対する給電ラインを模式的に示す図である。
図7は、実施形態に係る本体ハウジング22と集塵ハウジング21との接続構造を示す斜視図である。
図8は、実施形態に係るブラシ駆動モータ43に対する給電ラインを示すブロック図である。
【0072】
ブラシ駆動モータ43は、バッテリパック19からの給電により駆動する電動部材である。バッテリパック19は、コントローラ7を介してブラシ駆動モータ43に給電する。
【0073】
バッテリパック19からブラシ駆動モータ43への給電ラインは、電源線50と、第1接続部51と、第2接続部52と、第3接続部53と、第4接続部54と、第5接続部55と、第6接続部56とを含む。
【0074】
電源線50は、バッテリパック19(バッテリ装着部6)とコントローラ7とを接続する。電源線50は、電源ケーブルを含む。バッテリパック19は、電源線50を介してコントローラ7に給電する。
【0075】
第1接続部51は、電源線50及びコントローラ7を介してバッテリパック19から給電される。第1接続部51は、本体ハウジング22に配置される。実施形態において、第1接続部51は、端子51Tと、電源線51Lとを含む。端子51Tは、板金部材を含む。電源線51Lは、電源ケーブルを含む。電源線51Lは、コントローラ7と端子51Tとを繋ぐ。
【0076】
第2接続部52は、第1接続部51から給電される。第2接続部52は、集塵ハウジング21に配置される。実施形態において、第2接続部52は、端子52Tと、電源線52Lとを含む。端子52Tは、板金部材を含む。電源線52Lは、電源ケーブルを含む。電源線52Lは、端子52Tに繋がれる。
【0077】
図7に示すように、集塵ハウジング21の後端部に開口部211が設けられる。本体ハウジング22の前端部に筒部221が設けられる。本体ハウジング22の筒部221が集塵ハウジング21の開口部211に挿入されることにより、本体ハウジング22に集塵ハウジング21が装着される。
【0078】
第1接続部51の端子51Tは、本体ハウジング22の筒部221の外面の少なくとも一部に配置される。第2接続部52の端子52Tは、集塵ハウジング21の開口部211の内面の少なくとも一部に配置される。
【0079】
実施形態において、本体ハウジング22に集塵ハウジング21が装着された状態で、第1接続部51に第2接続部52が接続される。第2接続部52は、本体ハウジング22に集塵ハウジング21が装着された状態で、第1接続部51から給電される。すなわち、本体ハウジング22の筒部221が集塵ハウジング21の開口部211に挿入されることにより、第1接続部51の端子51Tと第2接続部52の端子52Tとが接触する。端子51Tと端子52Tとが接触して、第1接続部51と第2接続部52とが接続されることにより、第1接続部51から第2接続部52に給電可能になる。
【0080】
本体ハウジング22と集塵ハウジング21とが分離された状態で、第1接続部51から第2接続部52が離れる。すなわち、本体ハウジング22の筒部221が集塵ハウジング21の開口部211から抜去されることにより、第1接続部51の端子51Tと第2接続部52の端子52Tとが離れる。端子51Tと端子52Tとが離れ、第1接続部51と第2接続部52との接続が解除されることにより、第1接続部51から第2接続部52に給電不可能になる。
【0081】
実施形態において、本体ハウジング22の筒部221の外面に爪部61が配置される。集塵ハウジング21の開口部211の内面にフック部62が配置される。爪部61は、筒部221の外面に2つ配置される。フック部62は、開口部211の内面に2つ設けられる。フック部62が爪部61に掛けられることにより、集塵ハウジング21と本体ハウジング22とが固定される。フック部62が爪部61から外されることにより、本体ハウジング22と集塵ハウジング21とが分離可能になる。
【0082】
実施形態においては、爪部61とフック部62とが当たらないように筒部221が開口部211に挿入された後、本体ハウジング22と集塵ハウジング21とが規定方向に相対回転されることにより、フック部62が爪部61に挿入される。フック部62が爪部61に挿入されることにより、フック部62が爪部61に掛けられ、集塵ハウジング21と本体ハウジング22とが固定される。
【0083】
本体ハウジング22と集塵ハウジング21とが規定方向の逆方向に相対回転されることにより、フック部62が爪部61から抜去される。フック部62が爪部61から抜去されることにより、フック部62が爪部61から離れ、集塵ハウジング21と本体ハウジング22とが分離可能になる。
【0084】
実施形態において、第1接続部51の端子51Tは、爪部61に配置される。第2接続部52の端子52Tは、フック部62に配置される。そのため、フック部62が爪部61に挿入されることにより、第1接続部51の端子51Tと第2接続部52の端子52Tとが接触する。これにより、第1接続部51から第2接続部52に給電可能になる。
【0085】
フック部62が爪部61から抜去されることにより、第1接続部51の端子51Tと第2接続部52の端子52Tとが離れる。これにより、第1接続部51から第2接続部52に給電不可能になる。
【0086】
すなわち、実施形態においては、本体ハウジング22に集塵ハウジング21が装着されることにより、第1接続部51から第2接続部52に給電可能になる。本体ハウジング22と集塵ハウジング21とが分離されることにより、第1接続部51から第2接続部52に給電不可能になる。
【0087】
第3接続部53は、第2接続部52から給電される。第3接続部53は、集塵ハウジング21に配置される。実施形態において、第3接続部53は、端子53Tを含む。端子53Tは、導電部材を含む。端子53Tは、クリップ型端子である。電源線52Lは、第2接続部52の端子52Tと第3接続部53の端子53Tとを繋ぐ。なお、第2接続部52の端子52Tと第3接続部53の端子53Tとを繋ぐ電源線52Lが、第3接続部53の一部とみなされてもよい。
【0088】
第3接続部53の端子53Tは、第2接続部52の端子52Tよりも前方に配置される。実施形態において、第3接続部53の端子53Tは、集塵ハウジング21の吸気口10の内面の少なくとも一部に配置される。
【0089】
第5接続部55は、第3接続部53から給電される。第5接続部55は、延長パイプ30に配置される。実施形態において、第5接続部55は、端子55Tと、電源線55Lとを含む。端子55Tは、導電部材を含む。端子55Tは、ピン型端子である。電源線55Lは、電源ケーブルを含む。電源線55Lは、端子55Tに繋がれる。
【0090】
図6に示すように、延長パイプ30の基端部が集塵ハウジング21の吸気口10に挿入されることにより、集塵ハウジング21に延長パイプ30が装着される。
【0091】
第5接続部55の端子55Tは、延長パイプ30の基端部の少なくとも一部に配置される。
【0092】
実施形態において、集塵ハウジング21の吸気口10に延長パイプ30の基端部が挿入された状態で、第3接続部53に第5接続部55が接続される。第5接続部55は、集塵ハウジング21の吸気口10に延長パイプ30の基端部が挿入された状態で、第3接続部53から給電される。すなわち、集塵ハウジング21の吸気口10に延長パイプ30が挿入されることにより、第3接続部53の端子53Tと第5接続部55の端子55Tとが接触する。端子53Tと端子55Tとが接触して、第3接続部53と第5接続部55とが接続されることにより、第3接続部53から第5接続部55に給電可能になる。
【0093】
集塵ハウジング21と延長パイプ30が分離された状態で、第3接続部53から第5接続部55が離れる。すなわち、延長パイプ30が集塵ハウジング21の吸気口10から抜去されることにより、第3接続部53の端子53Tと第5接続部55の端子55Tとが離れる。端子53Tと端子55Tとが離れて、第3接続部53と第5接続部55との接続が解除されることにより、第3接続部53から第5接続部55に給電不可能になる。
【0094】
すなわち、実施形態においては、集塵ハウジング21に延長パイプ30が装着されることにより、第3接続部53から第5接続部55に給電可能になる。集塵ハウジング21と延長パイプ30が分離されることにより、第3接続部53から第5接続部55に給電不可能になる。
【0095】
第6接続部56は、第5接続部55から給電される。第6接続部56は、延長パイプ30に配置される。実施形態において、第6接続部56は、端子56Tを含む。端子56Tは、導電部材を含む。端子56Tは、クリップ型端子である。電源線55Lは、第5接続部55の端子55Tと第6接続部56の端子56Tとを繋ぐ。なお、第5接続部55の端子55Tと第6接続部56の端子56Tとを繋ぐ電源線55Lが、第6接続部56の一部とみなされてもよい。
【0096】
第6接続部56の端子56Tは、第5接続部55の端子55Tよりも前方に配置される。実施形態において、第6接続部56の端子56Tは、延長パイプ30の先端部の少なくとも一部に配置される。
【0097】
第4接続部54は、第6接続部56から給電される。第4接続部54は、ノズル40に配置される。実施形態において、第4接続部54は、端子54Tと、電源線54Lとを含む。端子54Tは、導電部材を含む。端子54Tは、ピン型端子である。電源線54Lは、電源ケーブルを含む。電源線54Lは、端子54Tとブラシ駆動モータ43とを繋ぐ。
【0098】
図6に示すように、連結パイプ部40Bが延長パイプ30の先端部に挿入されることにより、延長パイプ30にノズル40が装着される。
【0099】
第4接続部54の端子54Tは、連結パイプ部40Bの少なくとも一部に配置される。
【0100】
実施形態において、延長パイプ30の先端部にノズル40の連結パイプ部40Bが挿入された状態で、第6接続部56に第4接続部54が接続される。第4接続部54は、延長パイプ30の先端部にノズル40の連結パイプ部40Bが挿入された状態で、第6接続部56から給電される。すなわち、延長パイプ30の先端部にノズル40の連結パイプ部40Bが挿入されることにより、第6接続部56の端子56Tと第4接続部54の端子54Tとが接触する。端子56Tと端子54Tとが接触して、第6接続部56と第4接続部54とが接続されることにより、第6接続部56から第4接続部54に給電可能になる。
【0101】
延長パイプ30とノズル40とが分離された状態で、第6接続部56から第4接続部54が離れる。すなわち、連結パイプ部40Bが延長パイプ30の先端部から抜去されることにより、第5接続部55の端子55Tと第4接続部54の端子54Tとが離れる。端子55Tと端子54Tとが離れて、第5接続部55と第4接続部54との接続が解除されることにより、第6接続部56から第4接続部54に給電不可能になる。
【0102】
すなわち、実施形態においては、延長パイプ30にノズル40が装着されることにより、第6接続部56から第4接続部54に給電可能になる。延長パイプ30とノズル40とが分離されることにより、第6接続部56から第4接続部54に給電不可能になる。
【0103】
本体ハウジング22に集塵ハウジング21が装着され、集塵ハウジング21の吸気口10に延長パイプ30の基端部が挿入され、延長パイプ30の先端部にノズル40の連結パイプ部40Bが挿入された状態で、第4接続部54は、第5接続部55及び第6接続部56を介して第3接続部53から給電される。ブラシ駆動モータ43は、電源線50、コントローラ7、第1接続部51、第2接続部52、第3接続部53、第5接続部55、第6接続部56、及び第4接続部54を介して、バッテリパック19から給電される。ブラシ駆動モータ43は、バッテリパック19からの給電に基づいて、回転ブラシ42を回転させる。
【0104】
実施形態において、第1接続部51、第2接続部52、第3接続部53、第4接続部54、第5接続部55、及び第6接続部56の少なくとも1つは、アース線57を含む。
図8に示す例においては、第1接続部51、第2接続部52、第3接続部53、第4接続部54、第5接続部55、及び第6接続部56のそれぞれにアース線57が設けられる。アース線57が設けられることにより、本体ハウジング22、集塵ハウジング21、延長パイプ30、及びノズル40の少なくとも1つにおいて静電気の発生が抑制される。
【0105】
[効果]
以上説明したように、実施形態において、クリーナ1は、本体ハウジング22と、集塵ハウジング21と、吸引アセンブリ3と、集塵アセンブリ4と、を備える。本体ハウジング22は、排気口11を有する。集塵ハウジング21は、吸気口10を有する。集塵ハウジング21は、本体ハウジング22に着脱される。吸引アセンブリ3は、本体ハウジング22に収容される。吸引アセンブリ3は、吸気口10に吸引力を発生させる。集塵アセンブリ4は、集塵ハウジング21に収容される。集塵アセンブリ4は、吸気口10から吸い込まれた空気から塵埃を捕集する。クリーナ1は、第1接続部51と、第2接続部52と、電動部材であるブラシ駆動モータ43とを備える。第1接続部51は、本体ハウジング22に配置される。第1接続部51は、電源部であるバッテリパック19から給電される。第2接続部52は、集塵ハウジング21に配置される。第2接続部52は、本体ハウジング22に集塵ハウジング21が装着された状態で第1接続部51から給電される。ブラシ駆動モータ43は、第2接続部52を介して給電される。
【0106】
上記の構成では、ブラシ駆動モータ43は、集塵ハウジング21に配置された第2接続部52を介してバッテリパック19から適正に給電される。そのため、ブラシ駆動モータ43は、バッテリパック19からの給電に基づいて適正に駆動できる。したがって、クリーニング性の低下が抑制される。
【0107】
実施形態において、クリーナ1は、第2接続部52から給電される第3接続部53を備える。第3接続部53は、集塵ハウジング21に配置される。ブラシ駆動モータ43は、第2接続部52及び第3接続部53を介して給電される。
【0108】
上記の構成では、ブラシ駆動モータ43は、集塵ハウジング21に配置された第2接続部52及び第3接続部53を介してバッテリパック19から適正に給電される。そのため、ブラシ駆動モータ43は、バッテリパック19からの給電に基づいて適正に駆動できる。
【0109】
実施形態において、クリーナ1は、吸気口10に繋がる吸込口41を有するノズル40と、第3接続部53から給電される第4接続部54と、を備える。第4接続部54は、ノズル40に配置される。ブラシ駆動モータ43は、ノズル40に支持される。ブラシ駆動モータ43は、第3接続部53及び第4接続部54を介して給電される。
【0110】
上記の構成では、ノズル40に支持されたブラシ駆動モータ43が、第3接続部53及び第4接続部54を介してバッテリパック19から適正に給電される。そのため、ブラシ駆動モータ43は、バッテリパック19からの給電に基づいて適正に駆動できる。
【0111】
実施形態において、クリーナ1は、ノズル40の吸込口41に配置される回転ブラシ42を備える。ブラシ駆動モータ43は、回転ブラシ42を回転させる。
【0112】
上記の構成では、ノズル40に支持されたブラシ駆動モータ43は、バッテリパック19からの給電に基づいて適正に駆動できる。そのため、回転ブラシ42は、適正に回転できる。回転ブラシ42が回転することにより、クリーニング対象の異物がクリーニング対象から掻き出される。クリーニング対象から掻き出された異物は、ノズル40の吸込口41から吸い込まれる。これにより、クリーニング性の低下が抑制される。
【0113】
実施形態において、クリーナ1は、吸気口10に挿入される延長パイプ30を備える。ノズル40は、延長パイプ30の先端部に装着される。
【0114】
上記の構成では、ノズル40は、延長パイプ30を介して集塵ハウジング21に接続される。これにより、クリーナ1の使用者は、立った状態のまま、例えば本体ハウジング22に設けられているハンドル9を握って床面をクリーニングすることができる。
【0115】
実施形態において、クリーナ1は、第3接続部53から給電される第5接続部55と、第5接続部55から給電される第6接続部56とを備える。第5接続部55は、延長パイプ30に配置される。第5接続部55は、吸気口10に延長パイプ30が挿入された状態で第3接続部53から給電される。第6接続部56は、延長パイプ30に配置される。ブラシ駆動モータ43は、第5接続部55、第6接続部56、及び第4接続部54を介して給電される。
【0116】
上記の構成では、集塵ハウジング21とノズル40との間に延長パイプ30が配置された状態において、ノズル40に支持されたブラシ駆動モータ43は、第5接続部55、第6接続部56、及び第4接続部54を介してブラシ駆動モータ43から適正に給電される。
【0117】
実施形態において、第1接続部51は、端子51Tを含み、第2接続部52は、端子52Tを含み、第3接続部53は、端子53Tを含み、第5接続部55は、端子55Tを含み、第6接続部56は、端子56Tを含み、第4接続部54は、端子54Tを含む。第1接続部51は、端子51Tに繋がる電源線51Lを含み、第2接続部52は、端子52T及び端子53Tのそれぞれに繋がる電源線52Lを含み、第5接続部55は、端子55T及び端子56Tのそれぞれに繋がる電源線55Lを含み、第4接続部54は、端子54Tに繋がる電源線54Lを含む。端子51Tと端子52Tとが接触し、端子53Tと端子55Tとが接触し、端子56Tと端子54Tとが接触する。
【0118】
上記の構成では、電動部材であるブラシ駆動モータ43は、電源部であるバッテリパック19から適正に給電される。
【0119】
実施形態において、第1接続部51、第2接続部52、第3接続部53、第4接続部54、第5接続部55、及び第6接続部56の少なくとも1つは、アース線57を含む。
【0120】
上記の構成では、本体ハウジング22、集塵ハウジング21、延長パイプ30、及びノズル40の少なくとも1つにおいて静電気の発生が抑制される。
【0121】
実施形態において、第1接続部51は、端子51Tを含み、第2接続部52は、端子52Tを含む。第1接続部51の端子51Tと第2接続部52の端子52Tとが接触する。
【0122】
上記の構成では、第1接続部51の端子51Tと第2接続部52の端子52Tとが接触することにより、第2接続部52は、第1接続部51から適正に給電される。
【0123】
実施形態において、集塵ハウジング21は、本体ハウジング22の前端部に着脱される。
【0124】
上記の構成では、集塵ハウジング21は、本体ハウジング22の前端部に装着される。これにより、本体ハウジング22に収容されている吸引アセンブリ3の駆動により、集塵ハウジング21の吸気口10から吸い込まれた空気は、集塵ハウジング21に収容されている集塵アセンブリ4を通過することができる。集塵アセンブリ4は、吸気口10から吸い込まれた空気から塵埃を捕集することができる。
【0125】
実施形態において、本体ハウジング22の前端部に筒部221が設けられる。集塵ハウジング21の後端部に筒部221が挿入される開口部211が設けられる。第1接続部51の端子51Tは、筒部221に配置される。第2接続部52の端子52Tは、開口部211に配置される。
【0126】
上記の構成では、集塵ハウジング21の開口部211に本体ハウジング22の筒部221が挿入されることにより、集塵ハウジング21が本体ハウジング22に装着される。また、集塵ハウジング21の開口部211に本体ハウジング22の筒部221が挿入されることにより、第1接続部51の端子51Tと第2接続部52の端子52Tとが接触する。これにより、第2接続部52は、本体ハウジング22に集塵ハウジング21が装着された状態で第1接続部51から適正に給電される。
【0127】
実施形態において、クリーナ1は、筒部221の外面に配置された爪部61と、開口部211の内面に配置されたフック部62と、備える。本体ハウジング22と集塵ハウジング21との相対回転によりフック部62が爪部61に挿入される。第1接続部51の端子51Tは、爪部61に配置される。第2接続部52の端子52Tは、フック部62に配置される。
【0128】
上記の構成では、集塵ハウジング21の開口部211に本体ハウジング22の筒部221が挿入された後、本体ハウジング22と集塵ハウジング21とが相対回転されることにより、フック部62が爪部61に挿入され、本体ハウジング22と集塵ハウジング21とが固定される。また、フック部62が爪部61に挿入されることにより、第1接続部51の端子51Tと第2接続部52の端子52Tとが接触する。これにより、第2接続部52は、本体ハウジング22と集塵ハウジング21とが固定された状態で第1接続部51から適正に給電される。
【0129】
実施形態において、クリーナ1は、バッテリパック19が装着されるバッテリ装着部6を備える。バッテリ装着部6は、本体ハウジング22に配置される。
【0130】
上記の構成では、電源部であるバッテリパック19は、本体ハウジング22に配置される。ブラシ駆動モータ43は、本体ハウジング22に配置された第1接続部51及び集塵ハウジング21に配置された第2接続部52を介してバッテリパック19から適正に給電される。
【0131】
[その他の実施形態]
上述の実施形態において、延長パイプ30は省略されてもよい。ノズル40の連結パイプ部40Bが集塵ハウジング21の吸気口10に挿入されてもよい。ノズル40の連結パイプ部40Bが集塵ハウジング21の吸気口10に挿入されることにより、第3接続部53の端子53Tと第4接続部54の端子54Tとが接触して、第3接続部53と第4接続部54とが接続される。ノズル40に配置されているブラシ駆動モータ43は、第3接続部53及び第4接続部54を介してバッテリパック19から給電される。
【0132】
上述の実施形態において、ノズル40に支持される電動部材が、ブラシ駆動モータ43であることとした。ノズル40に支持される電動部材は、ブラシ駆動モータ43に限定されない。ノズル40に支持される電動部材は、クリーニング性の低下を抑制するために駆動する電動部材であればよい。
【0133】
図9は、他の実施形態に係るクリーナ1を示す分解斜視図である。
図9に示すように、バッテリパック19から給電される電動部材が集塵ハウジング21に配置されてもよい。集塵ハウジング21に配置される電動部材は、クリーニング性の低下を抑制するために駆動する電動部材であればよい。電動部材として、発光ダイオードのような発光器70が例示される。発光器70は、バッテリパック19からの給電に基づいて発光する。
図9に示す例においては、第3接続部53が省略可能である。発光器70は、第2接続部52の電源線52Lに接続される。発光器70は、第1接続部51及び第2接続部52を介してバッテリパック19から給電される。発光器70は、クリーニング対象を照明することができる。クリーニング対象が照明されることにより、クリーニング性の低下が抑制される。なお、発光器70は、モータ14の駆動状態に基づいて発光してもよい。
【0134】
図10は、他の実施形態に係る集塵ハウジング21を後方から見た図である。
図10に示すように、第2接続部52の少なくとも一部は、集塵ハウジング21と一体成形されてもよい。
図10に示す例において、第2接続部52の電源線52Lは、集塵ハウジング21の内部に設けられる。電源線52Lは、例えばインサート成形により、集塵ハウジング21の内部に設けられてもよい。
図10に示す例によれば、電源線52Lが集塵ハウジング21から分離されないので、例えば電源線52Lの劣化又は切断が抑制される。
【0135】
上述の実施形態においては、クリーナ1の電源部が二次電池を含むバッテリパック19であることとした。クリーナ1の電源部は、交流電源(商用電源)でもよい。
【符号の説明】
【0136】
1…クリーナ、2…ハウジング、3…吸引アセンブリ、4…集塵アセンブリ、5…吸音部材、6…バッテリ装着部、7…コントローラ、8…インタフェース装置、9…ハンドル、10…吸気口、11…排気口、12…フィルタ支持部材、13…カバー、14…モータ、15…ファン、16…モータケース、17…制御基板、18…フィルタ、19…バッテリパック、21…集塵ハウジング、22…本体ハウジング、22L…左ハウジング、22R…右ハウジング、22S…ねじ、27…吸気口、28…排気口、30…延長パイプ、35…流入口、36…流出口、40…ノズル、40A…ノズル本体部、40B…連結パイプ部、41…吸込口、42…回転ブラシ、43…ブラシ駆動モータ(電動部材)、50…電源線、51…第1接続部、51L…電源線、51T…端子、52…第2接続部、52L…電源線、52T…端子、53…第3接続部、53T…端子、54…第4接続部、54L…電源線、54T…端子、55…第5接続部、55L…電源線、55T…端子、56…第6接続部、56T…端子、57…アース線、61…爪部、62…フック部、70…発光器(電動部材)、81…駆動ボタン、82…モード切換ボタン、83…表示部、211…開口部、212…接続パイプ部、221…筒部、215…ロック部、217…フック部、AX…回転軸。