特許 7562537 粘着テープ、特に巻回テープ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-09-27

(45)【発行日】2024-10-07

(54)【発明の名称】粘着テープ、特に巻回テープ

(51)【国際特許分類】

   C09J 7/21 20180101AFI20240930BHJP

   C09J 7/24 20180101ALI20240930BHJP

   C09J 7/25 20180101ALI20240930BHJP

   C09J 7/29 20180101ALI20240930BHJP

   C09J 201/00 20060101ALI20240930BHJP

   B32B 5/02 20060101ALI20240930BHJP

   B32B 27/00 20060101ALI20240930BHJP

【ＦＩ】

C09J7/21

C09J7/24

C09J7/25

C09J7/29

C09J201/00

B32B5/02 A

B32B27/00 M

【請求項の数】 11

(21)【出願番号】P 2021538714

(86)(22)【出願日】2020-01-23

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2022-03-18

(86)【国際出願番号】 EP2020051581

(87)【国際公開番号】W WO2020156912

(87)【国際公開日】2020-08-06

【審査請求日】2023-01-11

(31)【優先権主張番号】202019100588.2

(32)【優先日】2019-01-31

(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE

【前置審査】

(73)【特許権者】

【識別番号】517007312

【氏名又は名称】サートプラスト・テヒニシェ・クレーベベンダー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング

【氏名又は名称原語表記】ｃｅｒｔｏｐｌａｓｔ Ｔｅｃｈｎｉｓｃｈｅ Ｋｌｅｂｅｂａｅｎｄｅｒ ＧｍｂＨ

【住所又は居所原語表記】Ｍｕｅｎｇｓｔｅｎｅｒ Ｓｔｒａｓｓｅ １０， ４２２８５ Ｗｕｐｐｅｒｔａｌ， Ｇｅｒｍａｎｙ

(74)【代理人】

【識別番号】100114890

【弁理士】

【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス＝ラインハルト

(74)【代理人】

【識別番号】100098501

【弁理士】

【氏名又は名称】森田 拓

(74)【代理人】

【識別番号】100116403

【弁理士】

【氏名又は名称】前川 純一

(74)【代理人】

【識別番号】100134315

【弁理士】

【氏名又は名称】永島 秀郎

(74)【代理人】

【識別番号】100162880

【弁理士】

【氏名又は名称】上島 類

(72)【発明者】

【氏名】ティーモ レーアマン

(72)【発明者】

【氏名】ルネ ランブッシュ

【審査官】仁科 努

(56)【参考文献】

【文献】米国特許出願公開第２０１６／０３０４７５１（ＵＳ，Ａ１）

【文献】米国特許出願公開第２０１６／０２８０８４７（ＵＳ，Ａ１）

【文献】国際公開第２０１１／０５２５９５（ＷＯ，Ａ１）

【文献】米国特許出願公開第２０１２／０２３１６８８（ＵＳ，Ａ１）

【文献】独国実用新案第２０２０１８１０３９８６（ＤＥ，Ｕ１）

【文献】特表２０２１－５２４５２６（ＪＰ，Ａ）

【文献】特表２０１９－５２２０７０（ＪＰ，Ａ）

【文献】国際公開第２０１７／１９８３９８（ＷＯ，Ａ１）

【文献】実開昭４８－０５９７５０（ＪＰ，Ｕ）

【文献】特表２０１７－５３８８１０（ＪＰ，Ａ）

【文献】米国特許出願公開第２０１７／０３０６１８７（ＵＳ，Ａ１）

【文献】独国実用新案第２０２０１７１０６７９７（ＤＥ，Ｕ１）

【文献】国際公開第２０１８／０４１８１８（ＷＯ，Ａ１）

【文献】特表２０１９－５２６６６９（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｃ０９Ｊ ７／２１

Ｃ０９Ｊ ７／２４

Ｃ０９Ｊ ７／２５

Ｃ０９Ｊ ７／２９

Ｃ０９Ｊ ２０１／００

Ｂ３２Ｂ ５／０２

Ｂ３２Ｂ ２７／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

テキスタイル担体を備え、前記担体の少なくとも片面に接着剤コーティングが施された粘着テープの成分としてのテキスタイル担体を製造するためのバイオベースポリマーの使用であって、
前記テキスタイル担体が、少なくとも部分的にバイオベースポリマーを利用して製造され、
前記テキスタイル担体が、バイオベースポリマーと石油化学ベースのプラスチックポリマーとの混合粒状物から得られるハイブリッド繊維またはハイブリッドフィラメントを押出成形することにより製造され、
前記粘着テープは、巻回テープとして、相応して装備されるケーブル束の周りに渦状もしくは螺旋状または長手方向巻に巻き付けられるものであり、かつＬＶ ３１２（２００９）に準拠した少なくとも耐摩耗性クラスＣを達成し、
前記バイオベースポリマーが、ＰＥ、ＰＰ、ＰＳ、ＰＶＣ、ＰＥＴ、ＰＶＡ、ＰＵまたはこれらの組合せである、
前記使用。

【請求項2】

前記テキスタイル担体中の前記バイオベースポリマーの質量分率が、少なくとも５質量％である、請求項１記載の使用。

【請求項3】

前記ハイブリッド繊維またはハイブリッドフィラメントが、不織布、編物、織物、またはこれらの組合せを形成してなる、請求項１または２記載の使用。

【請求項4】

前記テキスタイル担体が、単層として形成されている、請求項１から３までのいずれか１項記載の使用。

【請求項5】

前記テキスタイル担体が、多層積層体である、請求項１から３までのいずれか１項記載の使用。

【請求項6】

前記テキスタイル担体が、２０ｇ／ｍ^２～５００ｇ／ｍ^２の範囲の目付を有する、請求項１から５までのいずれか１項記載の使用。

【請求項7】

前記テキスタイル担体の厚さが０．８ｍｍ未満である、請求項１から６までのいずれか１項記載の使用。

【請求項8】

前記接着剤コーティングが、２０ｇ／ｍ^２～２００ｇ／ｍ^２の範囲の塗布重量を有する、請求項１から７までのいずれか１項記載の使用。

【請求項9】

接着剤として、合成ゴム系接着剤、ホットメルト系接着剤、アクリレート系接着剤、シリコーン系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエーテル系接着剤、および／またはポリオレフィン系接着剤が使用される、請求項１から８までのいずれか１項記載の使用。

【請求項10】

前記接着剤が、コーティング後に架橋される、請求項９記載の使用。

【請求項11】

前記接着剤コーティングが、前記テキスタイル担体に全面的または縞状に塗布されている、請求項１から１０までのいずれか１項記載の使用。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、テキスタイル担体を備え、該担体の少なくとも片面に接着剤コーティングが施された、粘着テープ、特に自動車のケーブルに巻き付けるための巻回テープに関する。

【0002】

粘着テープ、特に自動車のケーブルに巻き付けるまたはテーピングするための巻回テープは、様々な要求を満たす必要がある。これにはまず、例えばオイルやガソリンなどの媒体に対する特別な耐久性が挙げられる。また、高い温度耐久性も求められる。実際には、このような巻回テープは、通常、－５０℃または－４０℃から＋１５０℃以上の範囲で使用できることが望ましい。さらに、例えば巻回されたケーブルハーネスやケーブル束のガタガタ音を極力防止するなど、低ノイズ化が望まれている。

【0003】

上記の要件に加えて、高い耐摩耗性が求められることも多い。これにより、車体の擦り切れを防ぐことが望ましい。ここで、耐摩耗性はＬＶ ３１２（２００９）規格に準拠して耐摩耗性クラスに基づいて決定することができ、このようにして粘着テープを相応して分類することができる。

【0004】

上記の要件に加えて、多くの場合、対象となる粘着テープや巻回テープが手動で引き裂けることが要件となる。それというのも、対象となる巻回テープは通常、組立作業者が、相応して装備されるケーブル束の周りに例えば渦状または螺旋状に巻き付けてから、長さに合わせて切断しなければならないからである。これは、最も簡単には単に引き裂くことで行われる。原則として、このような粘着テープ、特に自動車のケーブルに巻き付けるための巻回テープは、長手方向に巻き付けることも可能であり、本発明により明示的に含まれる。

【0005】

冒頭に述べた、テキスタイル担体や織物担体を備えた構造の粘着テープは、例えば、本出願人による独国実用新案第２０２０１８１０３９８６号明細書に記載されている。担体の多層構造を有する同様の粘着テープは、独国実用新案第２０２０１８１０１３８３号明細書、またはさらには独国実用新案第２０２０１８１０１１６８号明細書の対象である。

【0006】

最近では、工業的機器、特に自動車に、したがってさらにはそれに搭載されるデバイスや内蔵部品には、このような粘着テープ、特に自動車のケーブルに巻き付けるための巻回テープも少なからず含まれており、リサイクル性の向上、特に省資源型の製造がますます求められている。最近の自動車の組電線は、銅線の長さが数キロメートルにも及ぶことがあるため、ケーブルハーネスを製造するための相応する巻回テープの消費量も以前に比べて大幅に増加している。そのため、省資源型の製造がますます特に重要になっている。

【0007】

確かに従来技術では、例えば独国実用新案第２０２０１７１０６７９７号明細書によれば、一部がバイオベースポリマーから製造されているフィルム、特に保護フィルムがすでに記載されている。バイオベースポリマーは、植物由来の原料から得られる。

【0008】

欧州特許第２１９０９０９号明細書の対象も同様のアプローチであり、ここでは、フラットフィルム素材を熱成形して形成されたプラスチック製の包装部品が扱われている。米国特許出願公開第２０１１／０１５２４５３号明細書や、国際公開第２０１３／１３１１５８号でも同様である。最後に、これに関連して、再生可能な原料を発酵させてグラフトポリマーが製造される欧州特許第２３０７４６５号明細書についても言及しておく。

【0009】

従来技術では、特にフィルムや包装材へのバイオポリマーの使用や適用については、基本的に有効であることが実証されている。しかしこれまで、粘着テープ、特に自動車のケーブルに巻き付けるための巻回テープを省資源で製造するための確実なアプローチは存在していなかった。ここで本発明は全体として、このような状況を打開しようとするものである。

【0010】

本発明は、このような粘着テープ、特に自動車のケーブルに巻き付けるための巻回テープを、特に省資源型の製造が提供および達成されるようにさらに発展させるという技術的課題に基づいている。

【0011】

この技術的課題を解決するために、本発明は、冒頭で述べた形式の粘着テープにおいて、本発明によりテキスタイル担体が、少なくとも部分的にバイオベースポリマーを利用して製造されているという措置を講じるものである。バイオベースポリマーを少なくとも部分的に利用するとは、担体中のこのバイオベースポリマーの質量分率が少なくとも５質量％であることを意味し、表現している。この場合、少なくとも前述の５質量％は、バイオベースポリマー材料、すなわち再生可能な天然資源をベースとした材料から製造されている。このようなバイオベースポリマー（いわゆる「バイオプラスチック」）の、対象となる資源は、通常は、糖類のバイオポリマーとして特にデンプンおよびセルロースを有する原料を使用したものである。実際に、本発明によれば、これらのバイオベースポリマーは、例えばプラスチックポリマーと混合して、担体の製造に使用することができる。後者のプラスチックポリマーとは、石油化学原料やその副生成物に基づいて製造されるものである。一方でバイオベースポリマーは、天然資源を利用している。

【0012】

バイオベースポリマーの天然資源は、通常は、植物材料をベースとする再生可能な原料である。例えばトウモロコシやテンサイなどのデンプンを含む植物や、セルロースが得られる木材が出発植物として好ましいことが判っている。他にも、幾つかを列挙すると、サトウキビ、テンサイ、トウモロコシ、穀物、大麦、ジャガイモ、サトウヤシ、キャッサバ、藻類、カエデ、アガベ、サツマイモなどの植物を利用した製造方法がある。原理的には、乳酸を利用したバイオベースポリマー、いわゆるポリラクチドも考えられる。これは、乳酸菌が糖およびデンプンを発酵させてできた生成物である乳酸が重合してできたものである。

【0013】

いずれにせよ、プラスチックポリマーが限られた石油化学資源を利用しているのに対し、バイオベースポリマーは実質的に無限に入手可能な天然および再生可能な原料から製造することができる。ここで、本発明による粘着テープを全体的に省資源で設計するために、本発明では、バイオベースポリマーを少なくとも部分的に利用すること、すなわち、担体において質量分率が少なくとも５質量％であることを推奨している。これに関して、最大９５質量％の残りの質量分率は、プラスチックポリマーが占めている。

【0014】

特に有利でかつ省資源型の変形例では、テキスタイル担体が、バイオベースポリマーを完全にまたはほぼ完全に利用して、これに付随して１００質量％までの質量分率で構成されてなる。上述したバイオベースポリマーとプラスチックポリマーとの混合形態には、当然ながら、テキスタイル担体が例えば完全にバイオベースポリマーをベースとして製造され、さらに例えば片面または両面にフィルムコーティングが施されている実施形態も含まれる。また、例えば一方のテキスタイル担体にバイオベースポリマーを利用し、他方のテキスタイル担体にプラスチックポリマーを利用して製造される多層状に形成された担体も含まれる。これにより、考えられる様々な混合形態と、さらにはそれによって自動的に生じる様々な質量比率とが説明される。

【0015】

言い換えれば、担体は単層担体として、あるいは単層で形成されていてよい。しかし本発明では、多層積層体として設計されたテキスタイル担体も考慮に入れられる。このようにして、ＬＶ ３１２（２００９）に準拠した少なくとも耐摩耗性クラスＢを実現することができる。耐摩耗性クラスＢの場合、これは、独国実用新案第２０２０１２１０３９７５号明細書に例示されているように、１０Ｎの重量負荷を考慮して、５ｍｍのマンドレルを用いて、該当する粘着テープが、擦り切れるまで少なくとも１００回のストロークに耐えることを意味する。好ましくは、さらに少なくとも耐摩耗性クラスＣが達成される。

【0016】

この目的のために、粘着テープまたは担体は、２０ｇ／ｍ^２～５００ｇ／ｍ^２の範囲の目付を有する。好ましくは、担体の目付が５０ｇ／ｍ^２～２００ｇ／ｍ^２の範囲であることが観察される。ここで、担体の材料厚さは、通常０．８ｍｍ未満である。好ましくは、担体の厚さが０．５ｍｍ未満であることが観察される。

【0017】

接着剤コーティングは、総じて、約２０ｇ／ｍ^２～２００ｇ／ｍ^２の範囲、特に約５０ｇ／ｍ^２～１５０ｇ／ｍ^２の範囲の塗布重量で塗布される。適切な接着剤としては、合成ゴム系接着剤をベースとしたもの、ホットメルト系接着剤をベースとしたもの、またはアクリレートをベースとしたもの（溶剤を含むかまたは含まない）が特に有利であることが判明した。同様に、シリコーン系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエーテル系接着剤およびポリオレフィン系接着剤も考えられる。対象となる接着剤は、必要に応じてコーティング後に架橋させることができる。

【0018】

接着剤コーティング自体を、担体の少なくとも片面に全面的に塗布することができる。しかし、担体の該当する面上の１つ以上の縞状物から構成される縞状コーティングも同様に十分に考えられる。さらに、粉末状接着剤、分散接着剤、または溶剤系接着剤全般も考えられる。接着剤や接着剤コーティングの塗布には、総じて接触式のいわゆるダイレクトコーティングで作業が行われる。さらに、転写コーティングや、「カーテンコーティング」法による非接触式のコーティングも考えられる。

【0019】

テキスタイル担体は、総じて、バイオベースポリマー繊維および／またはポリマー糸を利用して作製される。バイオベースポリマー繊維とは、例えば、ステープル繊維、すなわち有限の長さを有する繊維である。しかし、連続繊維を製造することも可能であり、これはテキスタイル担体を製造するためのフィラメントまたはベース糸として使用される。さらに、バイオベースのマルチフィラメント糸、つまり、複数の連続繊維やフィラメントから製造された糸も考えられ、これも含まれる。ポリマー糸の繊度は、１０ｄｔｅｘ～数１００ｄｔｅｘの範囲であってよい。典型的な糸の数は、織物では、糸１０本／ｃｍ～糸５０本／ｃｍの範囲である。

【0020】

ここで、個々の繊維や連続繊維やフィラメントは、押出成形によって規則的に製造される。またこれに関連して、押出工程で着色顔料を導入することで、必要に応じて繊維やフィラメントを着色することも考えられる。混合形態は押出成形によっても実現可能であり、すなわち、バイオベースポリマーの粒状物と石油化学ベースのプラスチックポリマーとを混合し、このようにして擬似的にハイブリッド繊維やハイブリッドフィラメントが製造される。この場合も、このようにして製造されたテキスタイル担体は、規定条件、すなわち、担体中の質量分率が少なくとも５質量％であるバイオベースポリマーを少なくとも部分的に利用して製造されるという規定条件を満たしている。

【0021】

バイオベースポリマーは、バイオベースのポリエチレン（ＰＥ）であることが好ましい。しかし、ポリラクチド（ＰＬＡ）、ＰＨＡ（ポリヒドロキシアルカノエート）タイプのポリエステル、化学修飾されたセルロースから製造されたセルロース材料、例えばサトウキビをベースとするバイオエタノールから製造されたＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）など、他のバイオベースポリマーを使用することも可能である。同様に、ポリプロピレンやバイオポリプロピレン（ＰＰ）も、バイオポリエチレンと同様に、サトウキビなどのバイオエタノールをベースにして製造することができる。さらに、例えばヒマシ油から製造される特定のポリアミド（ＰＡ）も考えられる。例えばＰＤＯ（バイオプロパンジオール）のような特定のポリエステルも考えられる。さらに、例えばＰＳ（ポリスチレン）、ＰＶＡ（ポリ酢酸ビニル）、ＰＡ（ポリアミド）およびポリウレタンなど、他のバイオベースポリマーも可能である。同様に、当然ながら、任意の組合せも本発明に含まれる。

【0022】

適切なテキスタイル担体として、例えば、不織布、編物、織物、またはさらには組合せも有利であることが判っている。原則として、例えば混合形態も考えられ、テキスタイル担体が、織物／不織布、またはさらには織物／織物、または織物／編物の組合せとして多層状に形成されていることも考えられる。さらに、不織布をベースとした担体について知られているように、テキスタイル担体を結合させることもできる。ここで、例えば化学的および／または物理的結合など、一般的な結合方法が用いられる。化学的な結合の場合は、追加で導入されたバインダーによって不織布を結合する。物理的な結合では、例えばニードリングが利用されるが、ウォータージェットを用いて行うこともできる。また、該当する不織布をカレンダ処理することも可能である。

【0023】

全体として、本発明は、バイオベースポリマーを押出成形してフィルムや包装材にすることができるだけでなく、そこから押出成形により繊維や糸も生成することができ、これらを今度は相応する構造の粘着テープの基礎としてのテキスタイル担体に加工することができることは、従来は可能であるとは考えられなかったという認識に基づいている。実際に、これに関連して本発明は、いわゆる「ドロップインバイオプラスチック」、すなわち、化学構造が従来のプラスチックと同じであるバイオベースポリマーを利用している。これには単に例示的に、バイオベースのＰＥ（ポリエチレン）や、バイオベースのＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）も含まれる。このバイオベースポリマーの基本的な構成要素は、すでに説明したように、石油の代わりに再生可能な原料から製造される。化学構造が同じであるため、最終生成物への加工には、したがってこれに関連して説明された粘着テープにも、これまでに実現されたプラスチックポリマーや化石由来の対応物に使用されているものと同じ機械やプロセスを使用することができる。

【0024】

例えば、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）のようなバルクプラスチックは、モノエチレングリコール（またはエチレングリコール）とテレフタル酸との重縮合によって製造される。これまでは、バイオベースのＰＥＴが部分的にしか提供されておらず、サトウキビの糖蜜からモノエチレングリコール（約３０重量％）が製造される。テレフタル酸は、これまで主に石油化学的に製造されてきた。

【0025】

しかし、現在ではもうテレフタル酸は経済的にバイオベースでも製造できるため、将来的には量販にも対応でき、それが経済的にも可能になる。ここに大きなメリットがある。