(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】タービン構成要素の冷却機構の改善されたコーティングのための保護シールド
(51)【国際特許分類】
F01D 5/28 20060101AFI20240930BHJP
F01D 5/18 20060101ALI20240930BHJP
F01D 9/02 20060101ALI20240930BHJP
B23P 15/02 20060101ALI20240930BHJP
B23P 15/04 20060101ALI20240930BHJP
B33Y 80/00 20150101ALI20240930BHJP
B33Y 10/00 20150101ALI20240930BHJP
B33Y 40/20 20200101ALI20240930BHJP
B22F 10/60 20210101ALI20240930BHJP
B22F 10/00 20210101ALI20240930BHJP
【FI】
F01D5/28
F01D5/18
F01D9/02 102
B23P15/02
B23P15/04
B33Y80/00
B33Y10/00
B33Y40/20
B22F10/60
B22F10/00
(21)【出願番号】P 2022505372
(86)(22)【出願日】2020-08-10
(86)【国際出願番号】 US2020045585
(87)【国際公開番号】W WO2021030249
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2023-08-01
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【氏名又は名称】澤木 亮一
(72)【発明者】
【氏名】ダイソン、トーマス アール
(72)【発明者】
【氏名】キブラー、リンジー マリー
(72)【発明者】
【氏名】リアリー、ブレンドン ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】ブッチ、デイヴィッド ヴィンセント
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-108582(JP,A)
【文献】特開2019-023456(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0052200(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0010484(US,A1)
【文献】特開平04-236757(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22F 10/00
B22F 10/60
B23P 15/02
B23P 15/04
B33Y 10/00
B33Y 40/20
B33Y 80/00
C23C 4/00- 6/00
F01D 5/18
F01D 5/28
F01D 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンエンジンの構成要素(120)上にコーティング(136)を堆積させる方法(200)であって、
当該方法が、
前記タービン構成要素(120)の表面(104)の開口部(106)と流体連通する少なくとも1つの冷却流路(108)を含む前記タービン構成要素(120)を形成するステップ(202)と、
前記少なくとも1つの冷却流路(108)の内面(132)にあり、前記開口部(106)を介して前記タービン構成要素(120)の外部に延びる保護シールド(112)を形成するステップ(202)
であって、前記保護シールド(112)が、前記少なくとも1つの冷却流路(108)の内面(132)と直接接触する1つ又は複数の連結スパー(126)と、前記1つ又は複数の連結スパー(126)に結合したステム(128)と、前記1つ又は複数の連結スパー(126)から遠位側の前記ステム(128)の端部から延びるキャップ(130)であって、前記タービン構成要素(120)の表面を越えて前記開口部(106)の上方に配置されるキャップ(130)とを含んでいる、ステップと、
前記コーティング(136)を前記タービン構成要素(120)の外面に堆積させるステップ(204)であって、前記保護シールド(112)
が、前記コーティング(136)が前記開口部(106)を介して前記少なくとも1つの冷却流路(108)内に堆積するのを阻止するように構成される、ステップ(204)と、
前記少なくとも1つの冷却流路(108)内の冷却流体流(110)の通過をもたらすために前記保護シールド(112)の少なくとも一部を除去するステップ(208)であって、前記冷却流体流(110)
が、前記開口部(106)を通って前記タービン構成要素(120)を出る、ステップ(208)と
を含む、方法(200)。
【請求項2】
前記保護シールド(112)
が、付加製造プロセスを介して、前記少なくとも1つの冷却流路(108)の前記内面(132)と一体的に形成される、請求項1に記載の方法(200)。
【請求項3】
前記タービン構成要素(120)
及び前記保護シールド(112)が別々に形成され、前記保護シールド(112)が前記少なくとも1つの冷却流路(108)内にその後配置される、請求項1に記載の方法(200)。
【請求項4】
前記保護シールド(112)の少なくとも一部を除去するステップ(208)
が、前記ステム(128)
及び前記キャップ(130)を前記タービン構成要素(120)から除去するステップを含み、前記少なくとも1つの連結スパー(126)
が、前記冷却流路(108)の前記内面(132)に残る、請求項1に記載の方法(200)。
【請求項5】
前記保護シールド(112)の少なくとも一部を除去するステップ(208)
が、前記ステム(128)
及び前記少なくとも1つの連結スパー(126)を除去するステップを含み、前記キャップ(130)
が、前記開口部(106)から出る前記冷却流体流(110)の偏向を提供する、請求項1に記載の方法(200)。
【請求項6】
前記タービン構成要素(120)の外面にコーティング(136)を堆積させるステップ(204)
が、ボンドコート、遮熱コーティング(TBC)、
及び耐環境コーティング(EBC)のうちの1つ
又は複数を堆積させるステップを含む、請求項1に記載の方法(200)。
【請求項7】
タービン構成要素(120)を形成するステップ(202)
が、ブレード、バケット、シュラウド、ノズル、ベーン、トランジションピース、ライナ、燃焼器、
又は流路と流体連通する少なくとも1つの開口部を有する構成要素のうちの1つを形成するステップを含む、請求項1に記載の方法(200)。
【請求項8】
タービン構成要素(120)であって、
当該タービン構成要素(120)が、
内面(132)を有し、冷却流体流(110)が通過する流路を画定する少なくとも1つの冷却流路(108)と、
前記構成要素(120)の表面(104)に形成され、前記少なくとも1つの冷却流路(108)と流体連通する少なくとも1つの開口部(106)と、
前記開口部(106)を出る冷却流体流(110)の偏向を提供するように、前記少なくとも1つの冷却流路(108)の前記内面(132)
及び前記タービン構成要素(120)の外面の一方の上にある保護シールド(112)の部分と、
前記タービン構成要素(120)の外面に堆積されたコーティング(136)と
を備え
ており、前記少なくとも1つの冷却流路(108)内の冷却流体流(110)
が、前記開口部(106)を通って前記タービン構成要素(120)
から排出され、前記保護シールド(112)の前記部分が、前記少なくとも1つの冷却流路(108)の内面(132)と一体的に形成され、前記少なくとも1つの冷却流路(108)の長さL
P
に延びる少なくとも1つの連結スパー(126)であり、長さL
P
が、前記少なくとも1つの冷却流路(108)の全長L
T
よりも小さく、キャップ(130)が前記タービン構成要素(120)の外面に配置され、前記開口部(106)を出る前記冷却流体流(110)の偏向を提供するように構成される、タービン構成要素(120)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タービン構成要素のコーティングプロセスおよびタービン構成要素に関する。より具体的には、本発明は、保護シールドの使用を含むタービン構成要素のコーティングプロセス、および保護シールドを利用するコーティングの塗布を含むタービン構成要素に関する。
【背景技術】
【0002】
タービン構成要素は、最大の動作効率を提供するために高温で運転されることが多い。しかしながら、タービンが運転可能な温度は、個々のタービン構成要素の温度性能によって制限される場合がある。タービン構成要素の温度性能を高めるために、様々な方法が開発されてきた。タービン構成要素の温度性能を高めるための1つの方法には、タービンエンジンの動作中に冷却空気を強制的に流す内部冷却孔を組み込むことが含まれる。冷却空気が高温側の冷却孔出口を通って構成要素壁の冷却器側から供給されると、突入する空気が高温金属表面の温度を低下させるのを助ける。
【0003】
タービン構成要素の温度性能を高めるための別の技術には、ボンドコートおよび遮熱コーティング(TBC)などのコーティングの塗布が含まれる。多くの場合、タービン構成要素は、冷却孔と、構成要素の表面上に塗布された様々なコーティングとの両方を含む。典型的には、コーティングの(再)塗布の前に、冷却孔が構成要素中に形成または修正(例えば、修復)される場合、コーティングの前に冷却孔がマスキングされるか、または塗布後にコーティングが冷却孔から除去される。特に、従来の方法は、裸金属に穿孔され、次いでTBCでコーティングされる冷却孔を提供する。多くの場合、これらの孔は、TBCによる部分的な充填および孔の所望の形状に対する変化によって引き起こされる性能不良という問題がある。さらに、孔へのTBCの塗布のばらつきは、予測不可能な性能を引き起こす可能性がある。あるいは、コーティングを最初に塗布し、次いで冷却孔を穿孔してもよい。しかしながら、これは、孔を形成し得るようにコーティングを除去するために追加の製造工程を必要とする場合がある。結果的に得られる部分は、後縁などの重要な領域においてTBC保護を一部欠く可能性がある。
【0004】
したがって、当技術分野では、改善されたタービン構成要素のコーティングプロセスが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願公開第2017/101539(A1)号明細書
【発明の概要】
【0006】
本開示の態様および利点は、以下の説明において後述され、または説明から自明であってよく、または本開示の実施を通じて理解することができる。
【0007】
一実施形態によれば、タービンエンジンの構成要素上にコーティングを堆積させる方法が開示される。本方法は、タービン構成要素の表面上に開口部と流体連通する少なくとも1つの冷却流路を含むタービン構成要素を形成するステップと、少なくとも1つの冷却流路の内面に保護シールドを形成し、開口部を介してタービン構成要素の外部に延ばすステップと、タービン構成要素の外面にコーティングを堆積させるステップであって、保護シールドは、コーティングが開口部を介して少なくとも1つの冷却流路に堆積するのを阻止するように構成される、ステップとを含む。最後に、保護シールドの少なくとも一部が、少なくとも1つの冷却流路内の冷却流体流の通過を提供するために除去され、冷却流体流は、開口部を通ってタービン構成要素を出る。
【0008】
別の実施形態によれば、タービンエンジンの構成要素上にコーティングを堆積させる方法が開示される。本方法は、付加製造プロセスによって、タービン構成要素の表面の開口部と流体連通する少なくとも1つの冷却流路と、少なくとも1つの冷却流路の内面に結合され、開口部を介してタービン構成要素の外部に延びる保護シールドとを含むタービン構成要素を形成するステップを含む。次いで、コーティングがタービン構成要素の外面に堆積され、保護シールドは、コーティングが少なくとも1つの冷却流路に堆積するのを阻止する。最後に、保護シールドの少なくとも一部が、少なくとも1つの冷却流路内の冷却流体流の通過を提供するために除去され、冷却流体流は、開口部を通ってタービン構成要素を出る。
【0009】
さらに別の実施形態では、タービン構成要素が開示される。タービン構成要素は、内面を有し、冷却流体流の通過のための流路を画定する少なくとも1つの冷却流路と、少なくとも1つの冷却流路の内面およびタービン構成要素の外面のうちの少なくとも一方の上にあり、開口部を出る冷却流体流およびタービン構成要素の外面に堆積されたコーティングの偏向を提供するような保護シールドとを含む。少なくとも1つの開口部は、構成要素の表面に形成され、少なくとも1つの冷却流路と流体連通する。少なくとも1つの冷却流路内の冷却流体流は、開口部を通ってタービン構成要素を出る。
【0010】
本発明の他の特徴および利点は、以下の好ましい実施形態のさらに詳細な説明を、本発明の原理を例として示している添付の図面と併せて検討することにより、明らかになるであろう。本開示のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照することにより、よりよく理解されよう。添付の図面は、本明細書に組み込まれて、本明細書の一部を構成し、本開示の実施形態を示し、説明と共に本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0011】
当業者にとって、本開示の最良の態様を含む本開示の充分かつ本開示を実施可能にする開示が、添付の図面の参照を含む本明細書の残りの部分において、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、タービン構成要素の斜視図である。
【
図2】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、タービン構成要素のコーティングプロセスの流れ図である。
【
図3】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、保護シールドを含むタービン構成要素、特にタービンブレードの後縁の概略断面図である。
【
図4】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、
図3の線4-4を通る、保護シールドを含むタービン構成要素の概略断面図である。
【
図5】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、保護シールドを含むタービン構成要素の別の実施形態の概略図である。
【
図6】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、保護シールドを含むタービン構成要素、特にタービンブレードの後縁の別の実施形態の概略断面図である。
【
図7】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、
図6のタービン構成要素の概略断面図であり、コーティング堆積後に除去された保護シールドの一部を示す。
【
図8】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、複数の保護シールドを含むタービン構成要素の概略断面図である。
【
図9】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、複数の保護シールドを含むタービン構成要素の別の実施形態の概略断面図である。
【
図10】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、保護シールドを含むタービン構成要素の別の実施形態の概略断面図である。
【
図11】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、保護シールドを含むタービン構成要素の別の実施形態の概略断面図である。
【
図12】本明細書に提示される1つまたは複数の実施形態による、
図11のタービン構成要素の概略断面図であり、コーティング堆積後に除去された保護シールドの一部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
可能な限り、対応する参照符号は、同一部分を表すために図面のいくつかの図を通して使用される。
【0014】
以下、本開示の1つまたは複数の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供しようと努めているが、実際の実装形態のすべての特徴を本明細書中で記載しきれない場合がある。エンジニアリングまたは設計プロジェクトのような実際の実装形態の開発においては、開発者の特定の目的、例えば実装形態ごとに異なり得るシステム関連および事業関連の制約条件への対応を達成するために、実装形態に特有の決定を数多くしなければならないことが理解されるべきである。さらに、そのような開発の努力が、複雑かつ時間を必要とするものであり得るが、それでもなお本開示の恩恵を被る当業者にとって設計、作製、および製造の日常的な取り組みにすぎないと考えられることを理解すべきである。
【0015】
さらに、発明を実施するための形態において識別されるすべての数値は、正確な値および近似の値の両方が明確に識別されているかのように解釈されるべきである。本発明の種々の実施形態の要素を紹介するとき、冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、および「前記(said)」は、その要素が1つまたは複数存在することを意味するように意図される。「備える(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」という用語は、包含的であるように意図され、列挙された要素以外のさらなる要素が存在し得ることを意味する。
【0016】
タービン構成要素のコーティングプロセスおよびタービン構成要素が提供される。本開示の実施形態は、本明細書に開示された特徴の1つまたは複数を使用しない物品および方法と比較して、コーティング堆積効率を高め、コーティング有効性を高め、コーティング特異性を高め、開口部内のコーティングの蓄積を減らし、プロセス後の孔の清掃を減らし、またはそれらの組み合わせを行う。
【0017】
図1に示すように、一実施形態では、構成要素100は、少なくとも1つの冷却流路(本明細書で説明する)に流体接続された少なくとも1つの開口部106を備えた表面104を有する基板102を含む。いくつかの実施形態では、構成要素100がタービンエンジンのタービン構成要素を含む場合、少なくとも1つの開口部106は冷却孔を含んでもよく、少なくとも1つの冷却流路は冷却チャネルを含んでもよい。冷却流路および少なくとも1つの開口部106の各々は、断面形状を含んでもよく、断面形状は、一定の断面形状、変化する断面形状、ディフューザ状断面形状、円筒形断面形状、非円筒形断面形状、楕円形断面形状、山形形状、収束形状、発散形状、および/もしくは任意の他の適切な形状、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。冷却流路および少なくとも1つの開口部106は、様々な他の可変構成をさらに含んでもよい。例えば、少なくとも1つの開口部106および冷却流路は、約5°~約175°などの様々な半径方向角度および約5°~約90°の表面104に対する軸方向角度で表面104に入る中心線から形成されてもよく、その変形例が
図10に示されている。いくつかの実施形態では、そのような中心線は、半径方向角度および軸方向角度の両方を含む複合角度にあってもよい。
【0018】
開示された実施形態に適した構成要素100は、例えば、ブレード、バケット、シュラウド、ノズル、ベーン、トランジションピース、ライナ、燃焼器、冷却孔などの開口部を有する他のタービン構成要素、またはそれらの組み合わせを含む。タービン構成要素100は、例えば、ニッケル基超合金、コバルト基超合金、ガンマプライム超合金、ステンレス鋼、またはそれらの組み合わせを含む、高温耐酸化かつ耐腐食性材料から製造することができる。いくつかの実施形態では、タービン構成要素は、表面104の上に塗布されたコーティング(本明細書で説明する)を含んでもよい。コーティングは、単層でも、2層以上でも、複数層でもよい。適切なコーティングは、ボンドコート、遮熱コーティング(TBC)、耐環境コーティング(EBC)、またはそれらの組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。
【0019】
図2を参照すると、タービン構成要素のコーティングプロセス200が示されており、一般に、ステップ202において、開口部106(
図1)などの1つまたは複数の開口部に近接して配置された1つまたは複数の保護シールド(本明細書で説明する)を含むタービン構成要素100(
図1)などのタービン構成要素を形成することを含む。1つまたは複数の保護シールドの各々は、少なくとも1つの開口部106内のコーティングの堆積を排除しないにしても最小限に抑えるために、少なくとも1つの開口部106を少なくとも部分的に覆うように構成される。次いで、タービン構成要素のコーティングプロセス200は、一般に、ステップ204において、TBCコーティング層などのコーティング層を塗布することを含む。タービン構成要素のコーティングプロセス200は、一般に、ステップ204において、1つまたは複数の保護シールド上、かつタービン構成要素表面104(
図1)上にコーティング(本明細書で説明する)を塗布することを含む。ステップ204においてコーティングを塗布した後、任意選択のステップ206において、第2の任意選択のコーティングを以前に堆積したコーティング上に塗布してもよい。追加のコーティングを塗布して、構成要素100の表面104上に所望のコーティング組成および/または厚さを形成することができる。所望のコーティング組成および/または厚さの堆積に続いて、ステップ208において、1つまたは複数の保護シールドの一部を任意選択で除去してもよい。
【0020】
具体的には、1つまたは複数の保護シールドを含むようにタービン構成要素100を形成する組み合わせは、少なくとも1つの開口部106内、したがって少なくとも1つの冷却流路内のコーティング層(複数可)の堆積を低減または排除することができ、その一方で、より労力のかからないコーティングプロセスをさらに容易にする。ここで、個々のタービン構成要素、コーティングプロセスステップ、保護シールド、およびコーティング材料の実施形態をより詳細に説明する。
【0021】
ここで
図3~
図7を参照すると、
図1の構成要素100とほぼ同様のタービン構成要素120の実施形態が示されている。上述したように、タービン構成要素120は、例えば、ブレード、バケット、シュラウド、ノズル、ベーン、トランジションピース、ライナ、燃焼器、冷却孔などの開口部を有する他の構成要素、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。この特定の実施形態では、タービン構成要素120は、翼形部と呼ばれることもあるタービンブレード122である。
図3~
図7において、タービンブレード122の後縁124が特に重要である。図示するように、タービンブレード122は、冷却流路108および冷却流体流110と流体連通する少なくとも1つの開口部106を含む。少なくとも1つの開口部106(例えば、冷却孔)は、様々な構成を含むことができる。例えば、少なくとも1つの開口部106は、断面形状を含んでもよく、断面形状は、一定の断面形状、変化する断面形状、ディフューザ状断面形状(
図10に図示する)、円形断面形状、楕円形断面形状、山形形状、収束形状、発散形状、および/もしくは任意の他の適切な形状、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。この特定の実施形態では、少なくとも1つの開口部106は吐出孔として構成される。
【0022】
一実施形態では、初期タービン構成要素120を構築し、少なくとも1つの開口部106および少なくとも1つの冷却流路108を含める間、少なくとも1つの保護シールド112が、少なくとも1つの開口部106および少なくとも1つの冷却流路108と一体的に形成されてもよい。あるいは、少なくとも1つの保護シールド112は、タービン構成要素120の製造後に、少なくとも1つの開口部106および少なくとも1つの冷却流路108に近接して配置されてもよい。
【0023】
この特定の実施形態では、タービン構成要素120は、周知の付加製造技術によって形成される。製造時に、少なくとも1つの保護シールド112は、コーティング堆積中に少なくとも1つの冷却流路108の遮蔽を提供するように形成される。少なくとも1つの保護シールド112は、一般に、1つまたは複数の連結スパー126と、ステム128と、キャップ130とから構成される。一実施形態では、1つまたは複数の連結スパー126、ステム128、およびキャップ130は、一体的に形成されてもよい。代替の実施形態では、1つまたは複数の連結スパー126、ステム128およびキャップ130は、個々の構成要素として形成されてもよい。少なくとも1つの保護シールド112、特に1つまたは複数の連結スパー126は、少なくとも1つの冷却流路108の各々を画定するボア134の内面132に結合されてもよい。
【0024】
少なくとも1つの保護シールド112は、少なくとも1つの開口部106を少なくとも部分的に覆う任意の方式で、タービン構成要素120に対して構成されてもよく、またはタービン構成要素120に対して位置決めされてもよい。例えば、少なくとも1つの保護シールド112は、少なくとも1つの開口部106よりもわずかに低いレベル、同じレベル、もしくは実質的に同じレベルに形成されてもよく、または少なくとも1つの開口部106よりも上方に延びる突起を形成してもよい。一実施形態では、少なくとも1つの保護シールド112、特に少なくとも1つの保護シールド112のキャップ130は、少なくとも1つの開口部106を含むタービン構成要素の表面104の一部を覆うように構成される。例えば、少なくとも1つの保護シールド112は、幅広面の領域にわたって延びるように構成されてもよい。
【0025】
より具体的に
図4を参照すると、
図3の線4-4を通る、
図3のタービン構成要素120の一部および少なくとも1つの保護シールド112が示されている。この実施形態では、少なくとも1つの保護シールド112は、少なくとも1つの冷却流路108を画定するボア134の内面132上に2つの連結スパー126を含む。
図5は、タービン構成要素140の代替の実施形態を示し、ここでは少なくとも1つの保護シールド112は、少なくとも1つの冷却流路108を画定するボア134の内面132に4つの連結スパー126を含んでいる。少なくとも1つの保護シールド112をボア134の内面132、特に冷却流路108に結合するために、任意の数の連結スパー126を形成してもよく、
図4および
図5は限定を意味するものではないとみなされる。一実施形態では、1つまたは複数の連結スパー126は、直線状または湾曲状であってもよい。一実施形態では、1つまたは複数の連結スパー126は、ステム128が破断されて1つまたは複数の連結スパー126がボア134内に残る場合に、熱伝達を促進する乱流発生機構を形成することができる。一実施形態では、1つまたは複数の連結スパー126は、1つまたは複数の矩形状タービュレータまたは螺旋状タービュレータを提供するように構成されてもよい。さらに、1つまたは複数の連結スパー126は、1つまたは複数の連結スパー126からのステム128の破断を容易にするために、ボア134の内面132に対して高角度で形成され、かつ/または切り欠きを有してもよいとみなされる。
【0026】
ここで
図6および
図7を参照すると、コーティング層136の堆積後の
図3および
図4のタービン構成要素120が示されている。
図6に示すように、コーティング層136は、少なくとも1つの保護シールド112が、少なくとも1つの開口部106を介した少なくとも1つの冷却流路108内のコーティング層136の堆積を、排除しないにしても最小限に抑えるように堆積される。一実施形態では、コーティング層136は、タービン構成要素120の表面104への接着(例えば、化学的/機械的接合など)を容易にする任意の適切なコーティングおよび任意の適切な塗布方法を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、コーティング層136は、溶射コーティング、酸化保護コーティング、金属コーティング、ボンドコーティング、オーバーレイコーティング、またはボンドコート、遮熱コーティング(TBC)、耐環境コーティング(EBC)、またはそれらの組み合わせに使用され得るものなどの任意の他の種類のコーティングを含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態では、コーティング層136は、HVOFスプレー塗布方法によって塗布されたボンドコートを含む。そのような実施形態は、追加のコーティング(図示せず)がAPS塗布方法によって塗布されるボンドコートまたはTBCを含むようにスケジュールされる場合に特に適する場合がある。例えば、いくつかの特定の実施形態では、第1のコーティングは、HVOFによって塗布されたボンドコートを含んでもよく、第2のコーティングは、APSによって塗布されたボンドコートを含んでもよく、第3のコーティングは、APSによって塗布されたTBC(例えば、DVC TBC)を含んでもよい。
【0027】
いくつかの特定の実施形態では、コーティング層136は、任意の運動エネルギープロセス(例えば、HVOF)によって塗布されてもよい。他の実施形態では、コーティング層136は、溶射、大気プラズマ溶射(APS)、高速空気燃料溶射(HVAF)、真空プラズマ溶射(VPS)、電子ビーム物理蒸着(EBPVD)、化学蒸着(CVD)、イオンプラズマ堆積(IPD)、粉末もしくはロッドによる燃焼溶射、コールドスプレー、ゾルゲル、電気泳動堆積、テープキャスティング、ポリマー由来セラミックコーティング、スラリーコーティング、ディップ塗布、真空コーティング塗布、カーテンコーティング塗布、ブラシ塗布、ロールコート塗布、凝集および焼結後の噴霧乾燥、またはそれらの組み合わせなどの任意の他の適切なプロセスによって塗布されてもよい。
【0028】
さらに
図6および
図7を参照すると、コーティング層136の塗布後に塗布される追加のコーティング層は、タービン構成要素120の表面104上に以前に塗布されたコーティング層136上への接着(例えば、化学的/機械的接合など)を容易にする任意の適切なコーティングおよび任意の適切な塗布方法を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、追加のコーティング層は、溶射コーティング、酸化保護コーティング、金属コーティング、ボンドコーティング、オーバーレイコーティング、もしくはボンドコート、遮熱コーティング(TBC)、耐環境コーティング(EBC)、またはそれらの組み合わせに使用され得るものなど、任意の他の種類のコーティングを含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態において、第2のコーティング207は、APS塗布方法によって塗布されるボンドコートおよび/または遮熱コーティングを含む。そのような実施形態は、コーティング層136がHVOFスプレー塗布方法によって塗布されたボンドコートを含む場合に特に適する場合がある。
【0029】
任意の追加のコーティング層は、任意の適切な塗布方法によって塗布されてもよい。適切な塗布方法には、これらに限定されないが、溶射、大気プラズマ溶射(APS)、高速空気燃料(HVAF)溶射、真空プラズマ溶射(VPS)、電子ビーム物理蒸着(EBPVD)、化学蒸着(CVD)、イオンプラズマ堆積(IPD)、粉末またはロッドによる燃焼溶射、コールドスプレー、ゾルゲル、電気泳動堆積、テープキャスティング、ポリマー由来セラミックコーティング、スラリーコーティング、ディップ塗布、真空コーティング塗布、カーテンコーティング塗布、ブラシ塗布、ロールコート塗布、凝集および焼結後の噴霧乾燥、またはそれらの組み合わせなどの任意の他の適切なプロセスが含まれる。一例では、追加のコーティング層は、上述のようにAPSによって塗布されたボンドコートおよび/または遮熱コーティングを含む。
【0030】
図7の実施形態では、コーティング層136および任意の追加のコーティング層の塗布に続いて、少なくとも1つの保護シールド112の一部がタービン構成要素120から除去される。特に、一実施形態では、ステム128は、追加の機械加工作業を必要とせずにタービン構成要素120からステム128およびキャップ130を除去するために破断される。代替の実施形態では、ステム128は、ステム128が溶融して1つまたは複数の連結スパー126から脱着されるように、加熱操作によって除去されてもよい。いくつかの実施形態では、ステム128およびキャップ130は、ロボット操作、手動清掃、またはそれらの組み合わせによって除去されてもよい。
【0031】
ステム128およびキャップ130のこのような除去は、少なくとも1つの開口部106および冷却流路108を開いたままにし、コーティング層136、および塗布された可能性のある任意の追加の任意選択のコーティング層を除去する。さらに、ステム128およびキャップ130を除去することにより、少なくとも1つの開口部106に近接した、タービン構成要素120の表面104の部分を再露出させてもよい。
【0032】
先に示したように、熱伝達を促進するかまたはタービュレータとして作用するために、ステム128およびキャップ130を除去した後に、1つまたは複数の連結スパー126は、ボア134の内面132に残る。一実施形態では、1つまたは複数の連結スパー126は、冷却流体流110の所望の流れが通過するように寸法決めされる。さらに、1つまたは複数の連結スパー126は、少なくとも1つの冷却流路108の長さ「LP」に延びるように寸法決めされ、「LP」は、少なくとも1つの冷却流路108の完全長または全長(a complete or total length)「LT」の一部である。
【0033】
ここで
図8および
図9を参照すると、それぞれ前述したタービン構成要素100、120と同様のタービン構成要素150、160の一部の代替の実施形態が示されており、ここで、複数の保護シールド112は、個々に形成されたキャップ130を有する個々の要素(
図8に最もよく図示されている)として、または保護シールド112の全セクション、したがって開口部106を連結する連続キャップ164(
図9)を有し、その後単一の要素として共に除去し得る複合構造162として構成することができる。
【0034】
ここで
図10を参照すると、
図1のタービン構成要素100とほぼ同様のタービン構成要素170が示されている。タービン構成要素170は、少なくとも1つの冷却流路108とそれぞれ流体連通する少なくとも1つの開口部106が形成された本体172を含む。この特定の実施形態では、少なくとも1つの開口部106は、側壁174がディフューザ角度θで冷却流体流110から離れるように延びるディフューザ構成を含んでもよい。そのような実施形態では、θは、少なくとも5°、少なくとも10°、少なくとも20°、またはさらには少なくとも30°など、0°より大きくてもよい。
図10に示すように、少なくとも1つの保護シールド112(そのうちの1つのみが示されている)は、
図2~
図9の前述の実施形態のいずれかとほぼ同様に配置される。少なくとも1つの保護シールド112は、結果的にディフューザ形状の輪郭により厳密に一致する形状を含み、性能を向上させる。
【0035】
ここで
図10および
図11を参照すると、
図1の構成要素100とほぼ同様のタービン構成要素180の実施形態が示されている。上述したように、タービン構成要素180は、例えば、ブレード、バケット、シュラウド、ノズル、ベーン、トランジションピース、ライナ、燃焼器、冷却孔などの開口部を有する他のタービン構成要素、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。この特定の実施形態では、構成要素180はタービンブレード182であり、タービンブレード182の前縁184が特に重要である。図示するように、タービンブレード182は、少なくとも1つの冷却流路108および冷却流体流110と流体連通する少なくとも1つの開口部106を含む。先に開示された実施形態と同様に、少なくとも1つの開口部106(例えば、冷却孔)は、前述したような様々な構成、および/または任意の他の適切な幾何学的形状、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。この特定の実施形態では、少なくとも1つの開口部106は吐出孔として構成される。
【0036】
前述の実施形態と同様に、初期タービン構成要素180を構築し、少なくとも1つの開口部106および少なくとも1つの冷却流路108を含める間、少なくとも1つの保護シールド112が、少なくとも1つの開口部106および少なくとも1つの冷却流路108と一体的に、かつ冷却流路108を画定するボア134の内面132上に形成されてもよい。あるいは、少なくとも1つの保護シールド112は、タービン構成要素120の製造後に、少なくとも1つの開口部106および少なくとも1つの冷却流路108に近接して配置されてもよい。
【0037】
この特定の実施形態では、タービン構成要素180は、周知の付加製造技術によって形成される。製造時に、少なくとも1つの保護シールド112は、コーティング堆積中に少なくとも1つの冷却流路108の遮蔽を提供するように形成される。少なくとも1つの保護シールド112は、一般に、1つまたは複数の連結スパー126と、ステム128と、キャップ130とから構成される。一実施形態では、1つまたは複数の連結スパー126、ステム128、およびキャップ130は、一体的に形成されてもよい。代替の実施形態では、1つまたは複数の連結スパー126、ステム128およびキャップ130は、個々の構成要素として形成されてもよい。少なくとも1つの保護シールド112、特に1つまたは複数の連結スパー126は、少なくとも1つの冷却流路108を画定するボア134の内面132に結合されてもよい。
【0038】
図10および
図11の実施形態では、タービン構成要素180は、周知の付加製造技術によって形成される。製造時に、少なくとも1つの保護シールド112は、コーティング堆積中に少なくとも1つの冷却流路108の遮蔽を提供するように形成される。
【0039】
少なくとも1つの保護シールド112は、
図10に示すように少なくとも1つの開口部106を少なくとも部分的に覆う任意の方式で、タービン構成要素180に対して構成されてもよく、またはタービン構成要素180に対して位置決めされてもよい。例えば、少なくとも1つの保護シールド112は、少なくとも1つの開口部106よりもわずかに低いレベル、同じレベル、もしくは実質的に同じレベルに形成されてもよく、または少なくとも1つの開口部106よりも上方に延びる突起を形成してもよい。少なくとも1つの保護シールド112、特にキャップ130は、少なくとも1つの開口部106を含むタービン構成要素の表面104の一部を覆うように構成される。少なくとも1つの保護シールド112は、前述したように、少なくとも1つの開口部106を介した少なくとも1つの冷却流路108内のコーティング層136の堆積を、排除しないにしても最小限に抑える。
【0040】
前述の実施形態とは対照的に、この特定の実施形態では、少なくとも1つの保護シールド112の一部、特にキャップ130は、コーティング後に除去されるのではなく、所定の位置に残っていてもよい。タービンブレード182の前縁184は、特に、
図10に示すように、そのような構成から利益を得ることができる。図示するように、キャップ130を図示するように位置決めしたままにすることにより、冷却流体流110は、エンジンの動作中に、少なくとも1つの保護シールド112、特にキャップ130によって偏向される。前縁184におけるパッケージングの制約のために、所望の表面角度を達成することが困難である場合が多く、結果として生じる孔はしばしば半径方向に配向される。少なくとも1つの保護シールド112は、性能を大幅に向上させるために、冷却流体流110を軸方向に偏向させることを可能にする。冷却流体流110の少なくとも1つの保護シールド112、特にキャップ130への衝突は、キャップ130を高温から保護する。
【0041】
したがって、改善されたタービン構成要素のコーティングのための保護シールドが開示される。保護シールドは、タービン構成要素の付加製造中にタービン構成要素の流路内に少なくとも部分的に配置される。保護シールドは、後続のコーティング堆積ステップ中の流路内のコーティングの堆積を、排除しないにしても最小限に抑える。保護シールドは、コーティング後に除去されるように設計されてもよい。あるいは、保護シールドの少なくとも一部を所定の位置に残し、構成要素の冷却を強化してもよい。保護シールドは、コーティング後の機械加工作業および/またはコーティング前の孔の保護作業を排除することによってコストを削減する。保護シールドは、冷却孔ボア/流路内の冷却を強化することによって冷却性能を改善することを可能にする。
【0042】
本発明を、1つまたは複数の実施形態を参照して説明してきたが、その要素について、本発明の技術的範囲を逸脱することなく、種々の変更および同等物による置き換えが可能であることを、当業者であれば理解できるであろう。さらに、特定の状況または材料に適応させるために、本発明の教示に対して、その本質的範囲から逸脱することなく、多くの修正を行うことができる。したがって、本発明は、本発明を実施するために企図される最良の形態として開示された特定の実施形態に限定されないことが意図され、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれる様々な修正および均等な構成を網羅するように意図される。
【符号の説明】
【0043】
100 タービン構成要素
102 基板
104 表面、タービン構成要素表面
106 開口部
108 冷却流路
110 冷却流体流
112 保護シールド
120 初期タービン構成要素
122 タービンブレード
124 後縁
126 連結スパー
128 ステム
130 キャップ
132 内面
134 ボア
136 コーティング層
140 タービン構成要素
150 タービン構成要素
160 タービン構成要素
162 複合構造
164 連続キャップ
170 タービン構成要素
172 本体
174 側壁
180 初期タービン構成要素
182 タービンブレード
184 前縁
200 タービン構成要素のコーティングプロセス
207 第2のコーティング
LP 長さ
LT 長さ、全長
θ ディフューザ角度