IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの特許一覧

特許7562659操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム
<>
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図1
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図2
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図3
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図4
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図5
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図6
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図7
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図8
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図9
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図10
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図11
  • 特許-操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/02 20060101AFI20240930BHJP
【FI】
G06F3/02 500
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022524839
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(86)【国際出願番号】 JP2020020337
(87)【国際公開番号】W WO2021234951
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-11-10
(73)【特許権者】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾花 功一
(72)【発明者】
【氏名】鹿間 和幸
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-249644(JP,A)
【文献】「Octopus」:ゲームパッド非対応のアプリをゲームパッドやマウス・キーボードで操作できるようにするアプ,2020年03月12日,<URL:https://smartasw.com/archives/%E3%80%8Coctopus%E3%80%8D%EF%BC%9A%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%89%E9%9D%9E%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%92%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%91.html>,特に、[コントローラの接続手順]
【文献】DUALSHOCK4がApple製デバイスで使用可能に。iPhoneやiPadと繋げてPS4のリモートプレイを快適に楽しもう!,2019年10月01日,<URL:https://blog.ja.playstation.com/2019/10/01/20191001-remoteplay/>,特に、[Q:「PS4 Remote Play」アプリとは?]
【文献】"マクロ機能付きで、コンボ入力を1つのボタンで実行! フルスペック搭載、アナログ・デジタル対応 12ボタンUSBゲームパッドを発売",[online],2009年05月24日,[検索日 2024.04.22], インターネット:<URL:https://web.archive.org/web/20090524142055/http://www.elecom.co.jp/news/200905/jc-u2812f/>
【文献】[TIPs] Button Alias #1: Assign more shortcuts beyond the number of buttons,[online],2019年05月19日,[検索日 2024.08.30], インターネット:<URL:https://web.archive.org/web/20200922095351/https://joytokey.net/en/posts/button-alias-function/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作装置と、
前記操作装置に接続される情報端末と、を備え、
前記操作装置は、複数の操作子を含む操作部を有し、
前記情報端末は、
前記複数の操作子から選択された複数の対象操作子、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子に対する連続した入力によって実現される一連の操作と、関連付けて登録する操作登録部と、
前記複数の対象操作子が同時に操作されたか否かを判定する操作判定部と、
前記複数の対象操作子が同時に操作されたと判定されると、前記操作登録部にて前記複数の対象操作子に関連付けて登録された前記一連の操作に応じた操作情報を生成する情報生成部と、を有し、
前記操作装置及び前記情報端末のうち一方の装置は、前記情報生成部によって生成された前記操作情報を送信する情報送信部を有することを特徴とする操作システム。
【請求項2】
操作装置と、
前記操作装置に接続される情報端末と、を備え、
前記操作装置は、複数の操作子を含む操作部を有し、
前記情報端末は、
タッチパネルと、
前記タッチパネルにおいてユーザーの任意の領域に仮想ボタンを設定するボタン設定部と、
前記仮想ボタンと、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子に対する連続した入力によって実現される一連の操作とを関連付けて登録する機能登録部と、
前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録部にて登録された前記一連の操作に応じた操作情報を生成する情報生成部と、を有し、
前記操作装置及び前記情報端末のうち一方の装置は、前記情報生成部によって生成された前記操作情報を送信する情報送信部を有することを特徴とする操作システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の操作システムにおいて、
前記操作装置は、前記情報端末が取り付けられる筐体を備え、
前記情報端末は、前記情報端末の動きを検出する検出部を有し、
前記情報送信部は、前記検出部による検出結果を送信することを特徴とする操作システム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の操作システムにおいて、
前記操作装置と前記情報端末とは、ケーブルを介して通信可能に接続されることを特徴とする操作システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の操作システムと、
前記操作システムから受信される前記操作情報に基づいて動作する情報処理装置と、を備え、
前記情報端末は、
表示部と、
前記情報処理装置と通信する通信部と、
前記通信部によって前記情報処理装置から受信された画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成方法であって、
前記複数の操作子から選択された複数の対象操作子、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子に対する連続した入力によって実現される一連の操作と、関連付けて登録する操作登録手順と、
前記複数の対象操作子が同時に操作されたか否かを判定する操作判定手順と、
前記複数の対象操作子が同時に操作されたと判定されると、前記複数の対象操作子に関連付けて登録された前記一連の操作に応じた操作情報を生成する情報生成手順と、を含むことを特徴とする操作情報生成方法。
【請求項7】
複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成方法であって、
前記情報端末が有するタッチパネルにおいてユーザーの任意の領域に仮想ボタンを設定するボタン設定手順と、
前記仮想ボタンと、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子に対する連続した入力によって実現される一連の操作とを関連付けて登録する機能登録手順と、
前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録手順にて登録された前記一連の操作に応じた操作情報を生成する情報生成手順と、を含むことを特徴とする操作情報生成方法。
【請求項8】
複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成プログラムであって、
前記情報端末に、
前記複数の操作子から選択された複数の対象操作子、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子に対する連続した入力によって実現される一連の操作と、関連付けて登録する操作登録ステップと、
前記複数の対象操作子が同時に操作されたか否かを判定する操作判定ステップと、
前記複数の対象操作子が同時に操作されたと判定されると、前記複数の対象操作子に関連付けて登録された前記一連の操作に応じた操作情報を生成する情報生成ステップと、を実行させることを特徴とする操作情報生成プログラム。
【請求項9】
複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成プログラムであって、
前記情報端末に、
前記情報端末が有するタッチパネルにおいてユーザーの任意の領域に仮想ボタンを設定するボタン設定ステップと、
前記仮想ボタンと、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子に対する連続した入力によって実現される一連の操作とを関連付けて登録する機能登録ステップと、
前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録ステップにて登録された前記一連の操作に応じた操作情報を生成する情報生成ステップと、を実行させることを特徴とする操作情報生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、PC(Personal Computer)やゲーム装置等の情報処理装置に接続され、当該情報処理装置に操作信号を送信する操作装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のコントローラー(操作装置)は、ユーザーの左右の手で把持される左側把持部及び右側把持部と、当該コントローラーの正面に配設された方向ボタン及び操作ボタンとを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2009/0131171号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の操作装置では、情報処理装置に送信する操作信号がボタン毎に割り振られており、操作装置は、入力されたボタンに応じた操作信号を送信する。このため、操作信号は、予め設定された操作信号しか送信できないことから、汎用性が低いという問題がある。
【0005】
本開示は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、汎用性が高い操作システム、情報処理システム、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様に係る操作システムは、操作装置と、前記操作装置に接続される情報端末と、を備え、前記操作装置は、複数の操作子を含む操作部を有し、前記情報端末は、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子である対象操作子に対して、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子を用いた操作を登録する操作登録部と、前記対象操作子が操作されたか否かを判定する操作判定部と、前記対象操作子が操作されたと判定されると、前記操作登録部にて前記対象操作子に登録された操作に応じた操作情報を生成する情報生成部と、を有し、前記操作装置及び前記情報端末のうち一方の装置は、前記情報生成部によって生成された前記操作情報を送信する情報送信部を有する。
【0007】
本開示の第2態様に係る操作システムは、操作装置と、前記操作装置に接続される情報端末と、を備え、前記操作装置は、複数の操作子を含む操作部を有し、前記情報端末は、タッチパネルと、前記タッチパネルに仮想ボタンを設定するボタン設定部と、前記仮想ボタンと所定の機能とを関連付けて登録する機能登録部と、前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録部にて登録された機能に応じた操作情報を生成する情報生成部と、を有し、前記操作装置及び前記情報端末のうち一方の装置は、前記情報生成部によって生成された前記操作情報を送信する情報送信部を有する。
【0008】
本開示の第3態様に係る情報処理システムは、上記操作システムと、前記操作システムから受信される前記操作情報に基づいて動作する情報処理装置と、を備え、前記情報端末は、表示部と、前記情報処理装置と通信する通信部と、前記通信部によって前記情報処理装置から受信された画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【0009】
本開示の第4態様に係る操作情報生成方法は、複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成方法であって、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子である対象操作子に対して、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子を用いた操作を登録する操作登録手順と、前記対象操作子が操作されたか否かを判定する操作判定手順と、前記対象操作子が操作されたと判定されると、前記対象操作子に対して登録された操作に応じた操作情報を生成する情報生成手順と、を含む。
【0010】
本開示の第5態様に係る操作情報生成方法は、複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成方法であって、前記情報端末が有するタッチパネルに仮想ボタンを設定するボタン設定手順と、前記仮想ボタンと所定の機能とを関連付けて登録する機能登録手順と、前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録手順にて登録された機能に応じた操作情報を生成する情報生成手順と、を含む。
【0011】
本開示の第6態様に係る操作情報生成プログラムは、複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成プログラムであって、前記情報端末に、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子である対象操作子に対して、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子を用いた操作を登録する操作登録ステップと、前記対象操作子が操作されたか否かを判定する操作判定ステップと、前記対象操作子が操作されたと判定されると、前記対象操作子に対して登録された操作に応じた操作情報を生成する情報生成ステップと、を実行させる。
【0012】
本開示の第7態様に係る操作情報生成プログラムは、複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成プログラムであって、前記情報端末に、前記情報端末が有するタッチパネルに仮想ボタンを設定するボタン設定ステップと、前記仮想ボタンと所定の機能とを関連付けて登録する機能登録ステップと、前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録ステップにて登録された機能に応じた操作情報を生成する情報生成ステップと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態に係る情報処理システムを示す模式図。
図2】第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図。
図3】第1実施形態に係る操作システムを示す正面図。
図4】第1実施形態に係る情報端末の構成を示すブロック図。
図5】第1実施形態に係る制御部の構成を示す機能ブロック図。
図6】第1実施形態に係るタッチパネルに設定された仮想ボタンの一例を示す図。
図7】第1実施形態に係る操作登録画面の一例を示す図。
図8】第1実施形態に係る操作登録画面の一例を示す図。
図9】第1実施形態に係る仮想ボタン関連処理を示すフローチャート。
図10】第1実施形態に係る割当操作関連処理を示すフローチャート。
図11】第2実施形態に係る情報処理システムの操作システムを示す模式図。
図12】第2実施形態に係る操作装置の構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[情報処理システムの概略構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1Aの構成を示す模式図である。
本実施形態に係る情報処理システム1Aは、図1に示すように、情報処理装置2及び操作システム3Aを備える。情報処理システム1Aでは、操作システム3Aが、ユーザーの操作に応じた操作情報を送信し、情報処理装置2が、操作システム3Aから受信される操作情報に応じた処理を実行する。
以下、情報処理システム1Aの各構成について説明する。
【0015】
[情報処理装置の構成]
図2は、情報処理装置2の構成を示すブロック図である。
情報処理装置2は、所定の処理を実行可能なコンピューターであり、例えばゲームプログラムを実行可能なゲーム装置である。情報処理装置2は、図2に示すように、通信部21、入力部22、出力部23、記憶部24、メモリー25及び制御部26を備える。
【0016】
通信部21は、制御部26による制御の下、外部機器と通信する。通信部21は、有線通信部211及び無線通信部212を有する。
有線通信部211は、LAN(Local Area Network)ケーブル等の通信ケーブルが接続可能に構成され、外部機器と有線にて通信する。
無線通信部212は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に準じた通信方式によって外部機器と無線にて通信する。本実施形態では、無線通信部212は、操作システム3Aと通信し、操作システム3Aから受信した操作情報を制御部26に出力する。
【0017】
入力部22は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等のケーブルが接続可能に構成され、ケーブルを介して入力される信号を制御部26に出力する。
出力部23は、制御部26から入力される信号を外部機器に出力する。例えば、出力部23は、HDMI(登録商標)ケーブル等のケーブルが接続可能に構成され、ケーブルを介して表示装置DPに、制御部26から入力される映像信号を出力する。
【0018】
記憶部24は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置であり、情報処理装置2の動作に必要なプログラム及びデータを記憶している。本実施形態では、記憶部24は、情報処理装置2を制御するOS(Operating System)及びゲームプログラムを記憶している。また、記憶部24は、通信部21が通信する外部機器との接続情報を記憶している。
メモリー25は、制御部26のワークメモリーである。メモリー25は、記憶部24に記憶されたプログラム及びデータを一時的に記憶する。
【0019】
制御部26は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理回路を有し、記憶部24に記憶されたOSを実行して、情報処理装置2の動作を制御する。制御部26は、記憶部24に記憶されたゲームプログラムを実行して、ゲームを進行させる。このとき、制御部26は、操作システム3Aから受信される操作情報に応じて、実行中のゲームを進行させる。
また、制御部26は、実行中のアプリケーションの実行時画面を生成する。例えば、制御部26が、ゲームプログラムを実行している場合には、制御部26は、実行しているゲームのメイン画面及びサブ画面を生成する。そして、制御部26は、生成したメイン画面を表示装置DPに出力部23を介して出力する他、生成したサブ画面を操作システム3Aに通信部21を介して送信する。
【0020】
[操作システムの構成]
図3は、操作システム3Aを示す正面図である。
操作システム3Aは、ユーザーによる操作に応じた操作情報を情報処理装置2に送信する。操作システム3Aは、操作装置4及び情報端末5を備え、操作装置4と情報端末5とが連携して構成される。
【0021】
[操作装置の構成]
操作装置4は、情報端末5と一体化され、ユーザーによる操作に応じた操作信号を情報端末5に出力する。操作装置4は、筐体41と、筐体41に設けられた操作部42と、を有する。
【0022】
[筐体の構成]
筐体41は、操作装置4の外装を構成する。筐体41は、中央部411と、中央部411に対する左側に設けられた左側把持部41Lと、中央部411に対する右側に設けられた右側把持部41Rと、を有する。
中央部411は、略矩形状に形成された部位であって、情報端末5が取り付けられる部位である。すなわち、筐体41には、情報端末5が取り付けられる。図示を省略するが、中央部411には、情報端末5に挿入される端子部が設けられている。
左側把持部41Lは、ユーザーの左手によって把持される部位である。右側把持部41Rは、ユーザーの右手によって把持される部位である。左側把持部41L及び右側把持部41Rは、中央部411と一体化されている。
【0023】
[操作部の構成]
操作部42は、ユーザーによる操作を受け付ける。具体的に、操作部42は、ユーザーによって操作される複数の操作子421を有する。各操作子421は、ユーザーによって操作されたときに、操作子421を示す識別信号と、操作子421に対するユーザーの操作内容を示す内容信号とのうち少なくともいずれかを含む操作信号を出力する。
複数の操作子421は、方向ボタン422、4つのボタン423、2つのアナログコントローラー424L,424R、及び、2つのトリガーボタン425L,425Rを含む。
【0024】
方向ボタン422は、上下左右に押下可能なボタンであり、左側把持部41Lに設けられている。ユーザーによって操作された方向ボタン422は、方向ボタン422を示す識別信号と、入力された方向を示す内容信号とを含む操作信号を出力する。
4つのボタン423は、個別に没入及び突出可能に右側把持部41Rに設けられている。4つのボタン423のそれぞれは、ユーザーによって押下されると、押下されたボタン422を示す識別信号を含む操作信号を出力する。なお、4つのボタン423のそれぞれは、押下される毎に操作信号を出力するので、操作内容を示す内容信号が操作信号に含まれなくても、ボタン423が操作されたことを操作信号から認識可能である。
【0025】
アナログコントローラー424Lは、左側把持部41Lに設けられた、アナログコントローラー424Rは、右側把持部41Rに設けられている。アナログコントローラー424L,424Rは、詳しい図示を省略するが、ユーザーによって傾倒可能な軸部を有し、軸部の傾倒方向及び傾倒量を検出する。そして、アナログコントローラー424Lは、軸部の傾倒を検出すると、アナログコントローラー424Lを示す識別信号と、検出した軸部の傾倒方向及び傾倒量を示す内容信号とを含む操作信号を出力する。アナログコントローラー424Rも同様である。
【0026】
トリガーボタン425Lは、左側把持部41Lに没入及び突出可能に設けられたボタンであり、トリガーボタン425Rは、右側把持部41Rに没入及び突出可能に設けられたボタンである。トリガーボタン425Lは、ユーザーによって押下されると、トリガーボタン425Lを示す識別情報を含む操作信号を出力する。トリガーボタン425Rも同様である。なお、トリガーボタン425L,425Rのそれぞれは、押下される毎に操作信号を出力するので、ボタン422と同様に、出力する操作信号に操作内容を示す内容信号が含まれなくても、トリガーボタン425L,425Rが操作されたことを操作信号から認識可能である。
【0027】
[情報端末の構成]
情報端末5は、図3に示すように、操作装置4の中央部411に取り付けられ、中央部411に設けられた端子部に接続される。すなわち、情報端末5は、操作装置4と有線にて接続される。情報端末5は、例えば多機能携帯電話であるスマートフォン、或いは、タブレットによって構成できる。
【0028】
情報端末5は、筐体51、表示部52及びタッチパネル53を備える。
筐体51は、情報端末5の外装を構成する。筐体51の側面には、操作装置4の中央部に設けられた端子部が挿入される端子部511が設けられている。端子部511は、例えばUSB端子とすることができる。
表示部52は、筐体51の正面51Aに設けられている。表示部52は、後述する制御部6から入力される画像信号に応じた画像を表示する。表示部52は、液晶パネル及び有機EL(Electro-Luminescence)パネル等の各種表示パネルを例示できる。
タッチパネル53は、表示部52と重なるように配置されている。タッチパネル53は、ユーザーによる操作位置を検出し、検出した操作位置を示す座標を制御部6に出力する。
【0029】
図4は、情報端末5の構成を示すブロック図である。
情報端末5は、上記構成の他、図4に示すように、撮像部54、検出部55、振動発生部56、通信部57、記憶部58、メモリー59及び制御部6を備える。
撮像部54は、所定の撮像範囲を撮像し、撮像画像を制御部6に出力する。撮像部54は、正面51Aに設けられる第1撮像部541と、筐体51において正面51Aとは反対側の背面に設けられる第2撮像部542と、を有する。なお、撮像部54は、第1撮像部541及び第2撮像部542のうち1つの撮像部のみを備えていてもよい。また、撮像部54は、無くてもよい。
【0030】
検出部55は、情報端末5の動き、すなわち、操作システム3Aの動きを検出する。具体的に、検出部55は、情報端末5に作用する加速度及び角速度、すなわち、操作システム3Aに作用する加速度及び角速度を検出する。検出部55は、加速度を検出する3軸の加速度センサー551と、角速度を検出するジャイロセンサー552と、を有する。なお、検出部55は、加速度センサー551及びジャイロセンサー552のうち一方のセンサーのみを備えていてもよく、加速度センサー551に代えて重力センサーを備えていてもよい。また、検出部55は、無くてもよい。
【0031】
振動発生部56は、制御部6による制御の下、振動を発生させる。具体的に、振動発生部56は、制御部6から入力する駆動信号に応じて駆動することによって振動を発生させる。なお、振動発生部56は無くてもよく、操作装置4が振動発生部56を備えていてもよい。
【0032】
通信部57は、制御部6による制御の下、外部機器と通信する。通信部57は、有線通信部571及び無線通信部572を有する。
有線通信部571は、制御部6による制御の下、端子部511を介して接続される外部機器と通信する。例えば、有線通信部571は、端子部511を介して操作装置4と通信する。そして、有線通信部571は、操作装置4から入力される操作信号を制御部6に出力する。また、有線通信部571は、制御部6による制御の下、例えば操作装置4の動作を制御する制御信号を出力する。
無線通信部572は、無線通信部212と同様に、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に準じた通信方式によって外部機器と無線にて通信する。例えば、無線通信部572は、情報処理装置2と通信し、制御部6にて生成された操作情報を情報処理装置2に送信する。また、無線通信部572は、情報処理装置2から受信される画像を制御部6に出力する。
【0033】
記憶部58は、情報端末5の動作に必要なプログラム及びデータを記憶している。例えば、記憶部58は、情報端末5を制御するOSを記憶している。また例えば、記憶部58は、操作装置4と連携するための操作アプリケーションを記憶している。操作アプリケーションには、後述する仮想ボタン関連処理及び割当操作関連処理を実行するためのプログラムが含まれる。
メモリー59は、制御部6のワークメモリーである。
【0034】
[制御部の構成]
図5は、制御部6の構成を示す機能ブロック図である。
制御部6は、情報処理装置2における制御部26と同様に、CPU及びGPU等の演算処理回路を有し、記憶部58に記憶されたOSを実行して、情報端末5の動作を制御する。制御部6は、記憶部58に記憶された操作アプリケーションを実行することによって、操作装置4に対するユーザーの操作に応じた操作情報を生成し、生成した操作情報を情報処理装置2に送信する。
制御部6は、表示制御部61、ボタン設定部62、機能登録部63、操作登録部64、操作判定部65、情報生成部66及び情報送信部67を有する。ボタン設定部62、機能登録部63、操作登録部64、操作判定部65、情報生成部66及び情報送信部67は、情報端末5が操作装置4に取り付けられた状態にて、制御部6が操作アプリケーションを実行することによって機能する。
【0035】
[表示制御部の構成]
表示制御部61は、表示部52を制御する。換言すると、表示制御部61は、表示部52に表示される画像を生成し、生成した画像を表示部52に出力することによって、生成した画像を表示部52に表示させる。また、表示制御部61は、通信部57によって情報処理装置2から受信されたサブ画面の画像を表示部52に表示させる。これにより、表示部52を情報処理システム1Aにおけるセカンドスクリーンとして利用できる。
また例えば、表示制御部61が表示部52に表示させる画像として、操作システム3Aの設定画面が挙げられる。
【0036】
[ボタン設定部の構成]
図6は、タッチパネル53に設定された仮想ボタンVBの一例を示す図である。
ボタン設定部62は、タッチパネル53において仮想ボタンとして機能させる領域を設定する。詳述すると、制御部6が操作アプリケーションを実行し、ユーザーが仮想ボタンを設定する操作を行ったときに、ボタン設定部62は、図6に一例を示すように、タッチパネル53においてユーザーの任意の領域に仮想ボタンVBを設定する。具体的に、ボタン設定部62は、タッチパネル53においてユーザーによって設定された仮想ボタンVBの範囲を示す座標値を記憶部58に記憶させる。
このように設定される仮想ボタンVBは、操作アプリケーションが実行されているときに操作可能なソフトウェアボタンである。仮想ボタンVBの設定範囲は、表示制御部61によって、サブ画面に重畳されるように表示されてもよい。
なお、仮想ボタンVBは、1つに限らず、複数設定することも可能である。
【0037】
[機能登録部の構成]
図5に示す機能登録部63は、ボタン設定部62によって設定された仮想ボタンVBにユーザーの所望の機能を登録する。
例えば、機能登録部63は、操作部42を構成する複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子を用いた操作を仮想ボタンVBと関連付けて登録する。具体的に、機能登録部63は、少なくとも1つの操作子421を同時又は連続して操作することによって表されるコマンドを、仮想ボタンVBと関連付けて登録する。これにより、例えば情報処理装置2が格闘ゲームを実行している場合に、特定の必殺技に応じた複雑なコマンドを、仮想ボタンVBを入力することによって、後述する情報送信部67が情報処理装置2に送信できる。
なお、機能登録部63が仮想ボタンVBと関連付けて登録する機能は、複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子421を用いた操作に限らず、情報処理装置2が有する機能を情報処理装置2に実行させる機能であってもよい。
【0038】
[操作登録部の構成]
図7は、操作登録画面RS1の一例を示す図である。
操作登録部64は、複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子421に、ユーザーの任意の操作を登録する。
例えば、制御部6が操作アプリケーションを実行しているときに、ユーザーが後述する割当操作登録処理を実行する操作を行ったときに、表示制御部61は、操作登録画面RS1を表示部52に表示させる。操作登録画面RS1は、例えば図7に示すように、操作システム3Aを模した図柄が表示される表示領域RS11と、操作内容を示すメッセージRS12とを含む。
【0039】
図8は、操作登録画面RS2の一例を示す図である。
複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子421を対象操作子とするとき、操作登録画面RS1の表示時に対象操作子が選択されると、表示制御部61は、操作登録画面RS2を表示部52に表示させる。
操作登録画面RS2は、例えば図8に示すように、操作システム3Aを模した図柄が表示される表示領域RS21と、操作内容を示すメッセージRS22とを含む。なお、図8に示す操作登録画面RS2の一例では、対象操作子を表すマーカーMKが、表示領域RS21に表示される操作システム3Aを模した図柄においてトリガーボタン425L,425Rに応じた位置に設定されている。すなわち、図8に示す操作登録画面RS2の一例では、対象操作子は、トリガーボタン425L,425Rである。
【0040】
操作登録画面RS2の表示時に、複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子421を用いた操作が行われると、操作登録部64は、対象操作子と関連付けて、実施された操作を対象操作として登録する。すなわち、操作登録部64は、対象操作子と対象操作とを関連付けて登録する。換言すると、操作登録部64は、対象操作子と対象操作とを関連付けて記憶部58に記憶させる。
なお、対象操作子として複数の操作子421が選択されている場合には、操作登録部64は、対象操作子として選択された複数の操作子421が同時に操作された場合に、対象操作に応じた操作情報が送信されるように、対象操作子と対象操作とを登録する。これにより、例えばトリガーボタン425L,425Rが対象操作子として設定されている場合でも、トリガーボタン425L,425Rのうちの一方のトリガーボタンだけを操作した場合に、対象操作に応じた操作情報が送信されてしまうことを抑制できる。
【0041】
[操作判定部の構成]
図5に示す操作判定部65は、タッチパネル53から入力される座標に基づいて、タッチパネル53におけるユーザーの操作位置が、仮想ボタンVBの設定範囲に含まれるか否かを判定する。また、操作判定部65は、複数の操作子421から入力される操作信号に基づいて、ユーザーによって操作された操作子421が、対象操作子であるか否かを判定する。
【0042】
[情報生成部の構成]
情報生成部66は、操作子421及びタッチパネル53に対する操作に応じた操作情報を生成する。
具体的に、タッチパネル53における操作位置が仮想ボタンVBの設定領域内であると操作判定部65によって判定された場合には、情報生成部66は、操作された仮想ボタンVBに関連付けて登録された機能に応じた操作情報、例えば、操作された仮想ボタンVBに関連付けて登録されたコマンドに応じた操作情報を生成する。
一方、タッチパネル53における操作位置が仮想ボタンVBの設定領域内でないと操作判定部65によって判定された場合には、情報生成部66は、操作位置の座標を示す操作情報を生成する。
また、操作された操作子421が対象操作子であると操作判定部65によって判定された場合には、操作された対象操作子に関連付けて登録されたコマンドに応じた操作情報を生成する。
一方、操作された操作子421が対象操作子でないと操作判定部65によって判定された場合には、操作された操作子421から入力される操作信号に応じた操作情報、すなわち、操作された操作子421の操作内容に応じた操作情報を生成する。
【0043】
[情報送信部の構成]
情報送信部67は、通信部57の無線通信部572を用いて、情報生成部66によって生成された操作情報を情報処理装置2に送信する。これにより、情報処理装置2は、受信した操作情報に応じて所定の処理を実行したり、ゲームを進行したりする。
なお、情報送信部67は、必要に応じて、撮像部54によって撮像された撮像画像、及び、検出部55によって検出された検出結果を、情報処理装置2に送信する。
【0044】
[仮想ボタン関連処理]
図9は、仮想ボタンVBに関する仮想ボタン関連処理を示すフローチャートである。
上記のように、情報端末5は、仮想ボタンVBをタッチパネル53に登録する仮想ボタン登録処理と、仮想ボタンVBが操作されたときに、仮想ボタンVBに関連付けて登録された機能に応じた操作情報を送信する送信処理とを含む仮想ボタン関連処理を実行する。仮想ボタン関連処理は、本開示の操作情報生成方法を実施する処理であり、操作情報生成プログラムを含む操作アプリケーションを制御部6が実行することによって進行する。
【0045】
仮想ボタン関連処理では、図9に示すように、まず、ボタン設定部62及び機能登録部63が、仮想ボタン登録処理を実行する。仮想ボタン登録処理は、ステップSA1,SA2からなる。
ステップSA1では、ボタン設定部62が、ユーザーによるタッチパネル53に対する操作に基づいて、タッチパネル53において仮想ボタンVBとして機能させる領域を設定する。
次に、ステップSA2では、機能登録部63が、ボタン設定部62によって設定された仮想ボタンVBの設定領域を示す座標範囲と、ユーザーによって設定された機能とを関連付けて登録する。
なお、仮想ボタン登録処理は、ゲームの開始前に予め実行しておくことが好ましい。
【0046】
仮想ボタン登録処理の後、ゲーム等の実行時において、操作判定部65、情報生成部66及び情報送信部67が送信処理を実行する。仮想ボタン関連処理における送信処理は、以下に示すステップSA3~SA7からなる。
送信処理では、操作判定部65が、ユーザーによってタッチパネル53が操作されたか否かを判定する(ステップSA3)。具体的に、操作判定部65は、ユーザーによる操作位置の座標がタッチパネル53から入力されたか否かを判定する。なお、操作判定部65が、操作位置の座標は入力していないと判定した場合、すなわち、タッチパネル53は操作されていないと判定した場合(ステップSA3:NO)、処理はステップSA3に戻され、操作判定部65は、ステップSA3を所定のレートで定期的に実行する。
一方、操作判定部65は、タッチパネル53が操作されたと判定した場合、すなわち、タッチパネル53から操作位置の座標が入力されたと判定した場合(ステップSA3:YES)、操作判定部65は、入力された座標が、仮想ボタンVBの設定領域内の座標であるか否かを判定する(ステップSA4)。
【0047】
ステップSA4の判定処理にて、操作判定部65が、入力された座標が仮想ボタンVBの設定領域内の座標であると判定した場合(ステップSA4:YES)、情報生成部66は、操作された仮想ボタンVBに関連付けて登録された機能に応じた操作情報を生成する(ステップSA5)。
ステップSA3の判定処理にて、操作判定部65が、入力された座標が仮想ボタンVBの設定領域内の座標でないと判定した場合(ステップSA4:NO)、情報生成部66は、操作位置の座標を示す操作情報を生成する(ステップSA6)。
ステップSA5,SA6の後、情報送信部67が、情報生成部66によって生成された操作情報を情報処理装置2に送信する(ステップSA7)。
このような仮想ボタン関連処理によって、タッチパネル53における任意の領域に、任意の機能を登録可能な仮想ボタンVBを設定でき、仮想ボタンVBが操作されたときに、登録された機能に応じた操作情報を情報処理装置2に送信できる。
【0048】
[割当操作関連処理]
図10は、対象操作子に関する割当操作関連処理を示すフローチャートである。
上記のように、情報端末5は、対象操作子を登録する操作登録処理と、対象操作子が操作されたときに、対象操作子に関連付けて登録されたコマンドに応じた操作情報を送信する送信処理とを含む割当操作関連処理を実行する。割当操作関連処理は、本開示の操作情報生成方法を実施する処理であり、操作情報生成プログラムを含む操作アプリケーションを制御部6が実行することによって進行する。
割当操作関連処理では、図10に示すように、操作登録部64が、操作登録処理を実行する。操作登録処理は、ステップSB1からなる。
ステップSB1では、操作登録部64が、複数の操作子421のうち、ユーザーによって選択された少なくとも1つの操作子421を対象操作子とし、対象操作子と、ユーザーによって設定されたコマンドとを関連付けて登録する(ステップSB1)。詳述すると、操作登録部64は、対象操作子が出力する操作信号に含まれる識別信号と、ユーザーによって設定されたコマンドとを関連付けて記憶する。
【0049】
操作登録処理の後、ゲーム等の実行時において、操作判定部65、情報生成部66及び情報送信部67が送信処理を実行する。割当操作関連処理における送信処理は、以下に示すステップSB2~SB6からなる。
送信処理では、操作判定部65が、ユーザーによって操作子421が操作されたか否かを判定する(ステップSB2)。すなわち、操作判定部65は、操作子421から操作信号が入力されたか否かを判定する。なお、操作判定部65が操作子421は操作されていないと判定した場合(ステップSB2:NO)、処理はステップSB2に戻され、操作判定部65は、ステップSB2を所定のレートで定期的に実行する。
次に、操作判定部65は、操作子421が操作されたと判定した場合(ステップSB2:YES)、操作された操作子421が対象操作子であるか否かを判定する(ステップSB3)。具体的に、操作判定部65は、操作子421から操作信号が入力されたと判定した場合には、入力された操作信号に含まれる識別信号が、対象操作子を示す識別信号であるか否かを判定する。
【0050】
ステップSB3の判定処理にて、操作判定部65が、操作された操作子421が対象操作子であると判定した場合(ステップSB3:YES)、情報生成部66は、操作された対象操作子に関連付けて登録された対象操作に応じた操作情報を生成する(ステップSB4)。
ステップSB3の判定処理にて、操作判定部65が、操作された操作子421が対象操作子でないと判定した場合(ステップSB3:NO)、情報生成部66は、操作された操作子421に対する操作内容に応じた操作情報、すなわち、入力された操作信号に応じた操作情報を生成する(ステップSB5)。
ステップSB4,SB5の後、情報送信部67が、情報生成部66によって生成された操作情報を情報処理装置2に送信する(ステップSB6)。
このような割当操作関連処理によって、複数の操作子421のうち、ユーザーの所望の操作子421を対象操作子とし、対象操作子に任意の操作内容を割り当てることができる。これにより、対象操作子が操作されたときに、割り当てられた操作内容に応じたコマンドを情報処理装置2に送信できる。
【0051】
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る情報処理システム1Aは、以下の効果を奏し得る。
操作システム3Aは、操作装置4と、操作装置4に接続される情報端末5と、を備える。操作装置4は、複数の操作子421を含む操作部42を有する。情報端末5は、操作登録部64、操作判定部65、情報生成部66及び情報送信部67を有する。
操作登録部64は、複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子421である対象操作子に対して、複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子421を用いた操作を登録する。操作判定部65は、対象操作子が操作されたか否かを判定する。情報生成部66は、操作判定部65によって対象操作子が操作されたと判定されると、操作登録部64にて対象操作子に登録された操作に応じた操作情報を生成する。情報送信部67は、情報生成部66によって生成された操作情報を送信する。
【0052】
このような構成によれば、対象操作子に対して、少なくとも1つの操作子421を用いた操作を割り当てることができる。このため、例えば、対象操作子を操作することによって、少なくとも1つの操作子421を用いた複雑な操作が行われた場合に送信される操作情報、或いは、使用頻度が高い機能を実行させる操作情報を情報生成部66が生成でき、生成された操作情報を情報送信部67が送信できる。すなわち、複雑な操作に応じた操作情報、或いは、使用頻度が高い機能を実行させる操作情報を、少なくとも1つの操作子421を操作することによって簡易に送信できる。従って、操作システム3Aの汎用性を高めることができる。
【0053】
操作システム3Aは、操作装置4と、操作装置4に接続される情報端末5と、を備える。操作装置4は、複数の操作子421を含む操作部42を有する。情報端末5は、タッチパネル53と、ボタン設定部62、機能登録部63、情報生成部66及び情報送信部67を有する。ボタン設定部62は、タッチパネル53に仮想ボタンVBを設定する。機能登録部63は、仮想ボタンVBと所定の機能とを関連付けて登録する。情報生成部66は、仮想ボタンVBが操作されたときに、機能登録部63にて登録された機能に応じた操作情報を生成する。情報送信部67は、情報生成部66によって生成された操作情報を送信する。
【0054】
このような構成によれば、タッチパネル53においてユーザーの任意の位置に仮想ボタンVBを設定できるので、操作システム3Aの操作性を高めることができる。また、設定される仮想ボタンVBには、ユーザーの任意の機能を登録できるので、複雑な操作に応じた操作情報、或いは、使用頻度が高い機能を実行させる操作情報を、仮想ボタンVBを操作することによって簡易に送信できる。従って、操作システム3Aの汎用性を高めることができる。
【0055】
操作システム3Aでは、操作装置4は、情報端末5が取り付けられる筐体41を備える。情報端末5は、情報端末5の動きを検出する検出部55を有する。情報送信部67は、検出部55による検出結果を送信する。
このような構成によれば、操作装置4が検出部を備えていない場合でも、操作装置4と一体化される情報端末5が備える検出部55によって検出された情報端末5の動き、ひいては、操作システム3Aの動きを送信できる。従って、操作システム3Aの汎用性を高めることができる。
【0056】
情報処理システム1Aは、操作システム3Aと、操作システム3Aから受信される操作情報に基づいて動作する情報処理装置2と、を備える。情報端末5は、表示部52と、情報処理装置2と通信する通信部57と、通信部57によって情報処理装置2から受信された画像を表示部52に表示させる表示制御部61と、を備える。
このような構成によれば、操作システム3Aと同様の効果を奏することができる。この他、情報端末5が備える表示部52にて、情報処理装置2から受信される画像、例えば、サブ画面の画像を表示できる。従って、情報処理システム1Aの汎用性を高めることができる。
【0057】
割当操作関連処理は、複数の操作子421を有する操作装置4と接続される情報端末5によって実行される。割当操作関連処理では、操作登録手順及び操作登録ステップに相当するステップSB1と、操作判定手順及び操作判定ステップに相当するステップSB2,SB3と、情報生成手順及び情報生成ステップに相当するステップSB4と、を含む。
ステップSB1では、複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子421である対象操作子に対して、複数の操作子421のうち少なくとも1つの操作子421を用いた操作を登録する。ステップSB2,SB3では、対象操作子が操作されたか否かを判定し、対象操作子が操作されたと判定されると、ステップSB4が実施される。ステップSB4では、対象操作子に対して登録された操作に応じた操作情報を生成する。これらステップSB1~SB4の処理内容は、操作情報生成方法及び操作情報生成プログラムに相当する。
このような割当操作関連処理を実行する情報端末5と、操作装置4とが組み合わされることによって、上記した操作システム3Aを構成できる。
【0058】
仮想ボタン関連処理は、複数の操作子421を有する操作装置4と接続される情報端末5によって実行される。仮想ボタン関連処理では、ボタン設定手順及びボタン設定ステップに相当するステップSA1と、機能登録手順及び機能登録ステップに相当するステップSA2と、情報生成手順及び情報生成ステップに相当するステップSA5と、を含む。
ステップSA1では、情報端末5が有するタッチパネル53に仮想ボタンVBを設定する。ステップSA2では、仮想ボタンVBと所定の機能とを関連付けて登録する。ステップSA5では、ステップSA3,SA4にて仮想ボタンVBが操作されたと判定されたときに、ステップSA2にて登録された機能に応じた操作情報を生成する。
このような仮想ボタン関連処理を実行する情報端末5と、操作装置4とが組み合わされることによって、上記した操作システム3Aを構成できる。
【0059】
[第1実施形態の変形]
第1実施形態に係る操作システム3Aでは、操作装置4と一体化される情報端末5が、情報処理装置2に操作情報を送信する。しかしながら、これに限らず、操作装置4が情報送信部67と同様の情報送信部を有し、情報生成部66によって生成された操作情報を、操作装置4の情報送信部が情報処理装置2に送信する構成としてもよい。
また、ボタン設定部62、機能登録部63、操作登録部64、操作判定部65及び情報生成部66は、操作装置4が備えていてもよい。この場合、表示制御部61の制御の下、仮想ボタンVBを登録するときの画面、及び、操作登録画面RS1,RS2等の画面を、表示部52が表示してもよい。更に、これらの画面は、表示装置DPが表示してもよい。
【0060】
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る情報処理システムは、第1実施形態に係る情報処理システム1Aと同様の構成を備えるが、操作システムの構成が異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0061】
図11は、本実施形態に係る情報処理システム1Bが備える操作システム3Bを示す模式図である。
本実施形態に係る情報処理システム1Bは、情報処理装置2と、図10に示す操作システム3Bと、を備える。情報処理システム1Bでは、操作システム3Bが、ユーザーの操作に応じた操作情報を送信し、情報処理装置2が、操作システム3Bから受信される操作情報に応じた処理を実行する。
以下、操作システム3Bの構成について説明する。
【0062】
[操作システムの構成]
操作システム3Bは、第1実施形態に係る操作システム3Aと同様に機能する。操作システム3Bは、操作装置7と情報端末5とを備え、操作装置7と情報端末5とが連携して動作する。なお、情報端末5の構成は、上記したとおりであるので、説明を省略する。
【0063】
[操作装置の構成]
操作装置7は、操作装置4と同様に、情報端末5と接続され、ユーザーによって操作された操作子421に応じた識別信号、及び、操作子421に対する操作内容とを含む操作信号を情報端末5に出力する。操作装置7は、単独で情報処理装置2と通信可能であり、情報端末5を介さずとも、情報処理装置2に操作信号を送信可能である。操作装置7は、筐体71と、複数の操作子421を含む操作部42と、を有する。
【0064】
筐体71は、操作装置7の外装を構成する。筐体71は、中央部711と、中央部711に対する左側に位置する左側把持部71Lと、中央部711に対する右側に位置する右側把持部71Rと、を有する。
中央部711における上面には、情報端末5に一端が接続されるケーブルCBの他端が接続される端子部7111が設けられている。中央部711における正面には、タッチパネル72が設けられている。タッチパネル72は、本実施形態における操作子421の1つである。タッチパネル72は、タッチパネル53と同様に、ユーザーによる操作位置を検出し、タッチパネル72を示す識別信号と、検出した操作位置の座標を示す内容信号とを含む操作信号を出力する。
【0065】
左側把持部71Lは、筐体71においてユーザーの左手によって把持される部位であり、左側把持部41Lと同様の形状に形成されている。左側把持部71Lには、操作部42を構成する複数の操作子421のうち、方向ボタン422、アナログコントローラー424L及びトリガーボタン425Lが設けられている。
右側把持部71Rは、筐体71においてユーザーの右手によって把持される部位であり、右側把持部41Rと同様の形状に形成されている。右側把持部71Rには、操作部42を構成する複数の操作子421のうち、4つのボタン423、アナログコントローラー424R及びトリガーボタン425Rが設けられている。
上記のように、複数の操作子421のうち、ユーザーによって操作された操作子421は、操作された操作子421を示す識別信号と、操作子421に対する操作内容を示す内容信号とを含む操作信号を出力する。
【0066】
図12は、操作装置7の構成を示すブロック図である。
操作装置7は、上記の他、図12に示すように、振動発生部73、通信部74、記憶部75、メモリー76及び制御部77を有する。
振動発生部73は、制御部77による制御の下、振動を発生させる。振動発生部73は、振動発生部56と同様に、モーター等の振動子を有する。
【0067】
通信部74は、制御部77による制御の下、外部機器と通信する。通信部74は、通信部57と同様に、有線通信部741及び無線通信部742を有する。
有線通信部741は、端子部7111を介して接続される外部機器と通信する。例えば、有線通信部741は、端子部7111に接続されたケーブルCBを介して情報端末5に、操作子421から入力する操作信号を出力する。
無線通信部742は、外部機器と無線にて通信する。なお、操作装置7が情報端末5と有線にて通信する場合には、無線通信部742による情報端末5との通信は規制される。すなわち、操作装置7と情報端末5との通信において、有線通信部741は、無線通信部742に優先する。また、情報端末5の無線通信部572による情報処理装置2との通信は、無線通信部742による情報処理装置2との通信に優先する。
【0068】
記憶部75は、操作装置7の動作に必要なプログラム及びデータを記憶している。例えば、記憶部75は、通信可能な外部機器との接続情報を記憶している。
メモリー76は、制御部77のワークメモリーである。
制御部77は、操作装置7の動作を制御する。例えば、制御部77は、通信部74を介して外部機器から受信される振動発生信号に基づいて、振動発生部73に振動を発生させる。また、制御部77は、ケーブルCBを介して情報端末5と接続されている場合には、操作子421から入力される操作信号を、ケーブルCBを介して情報端末5に出力する。
【0069】
[情報端末の作用]
情報端末5は、上記のように、操作装置7及び情報端末5に対するユーザーの操作に応じた操作情報を情報処理装置2に送信する。
情報端末5は、仮想ボタン関連処理を実行する他、操作装置7から入力される操作信号に基づいて割当操作関連処理を実行する。
これにより、操作装置7の操作に応じた操作情報、及び、ユーザーが設定した機能及びコマンドに応じた操作情報を、情報端末5から情報処理装置2に送信できる。
【0070】
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る情報処理システム1Bは、第1実施形態に係る情報処理システム1Aと同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏し得る。
操作システム3Bでは、操作装置7と情報端末5とは、ケーブルCBを介して通信可能に接続されている。
このような構成によれば、操作装置7の端子部7111と情報端末5の端子部511とをケーブルCBによって接続することによって、操作装置7と情報端末5とを通信可能に接続できる。従って、簡易な構成で、操作システム3Bを構成できる。
【0071】
[第2実施形態の変形]
上記した情報処理システム1Bを構成する操作システム3Bでは、操作装置7と連携する情報端末5が、情報処理装置2に操作情報を送信する。しかしながら、操作情報を送信する情報送信部は、操作装置7が備えていてもよい。すなわち、操作装置7の無線通信部742を介して操作装置7と情報処理装置2とが通信し、無線通信部742が、情報生成部66によって生成された操作情報を取得して、取得した操作情報を情報処理装置2に送信してもよい。
また、ボタン設定部62、機能登録部63、操作登録部64、操作判定部65及び情報生成部66は、操作装置7が備えていてもよい。この場合でも、操作登録画面RS1,RS2等の設定画面は、情報端末5の表示部52が表示してもよく、情報処理装置2を介して表示装置DPが表示してもよい。
【0072】
[実施形態の変形]
本開示は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形及び改良等は、本開示に含まれるものである。
上記各実施形態では、操作装置4,7と情報端末5とは有線にて通信し、情報端末5と情報処理装置2とは無線にて通信するとした。しかしながら、これに限らず、操作装置4,7と情報端末5とは無線にて通信してもよく、情報端末5と情報処理装置2とは有線にて通信してもよい。また、操作装置が、操作情報を送信する情報送信部を有する場合には、操作装置と情報処理装置2とは、有線にて通信してもよく、無線にて通信してもよい。
なお、操作システム3A,3Bにおいて操作装置4,7又は情報端末5が、無線にて操作情報を送信する場合には、操作システム3A,3Bに対するユーザーの操作が、情報処理装置2と操作システム3A,3Bとを接続するケーブルによって規制されづらくなるので、ユーザーが操作システム3A,3Bを操作しやすくすることができる。
【0073】
上記各実施形態では、操作システム3A,3Bは、情報端末5が仮想ボタン関連処理及び割当操作関連処理のそれぞれを実行するとした。しかしながら、これに限らず、情報端末5は、仮想ボタン関連処理及び割当操作関連処理のうち一方のみを実行するものとして構成してもよい。
【0074】
上記各実施形態では、操作装置4,7は、複数の操作子421を含む操作部42を有し、複数の操作子421は、方向ボタン422、4つのボタン423、2つのアナログコントローラー424L,424R、及び、2つのトリガーボタン425L,425Rを含むとした。しかしながら、これに限らず、これらボタン422,423,425L,425Rのうち、少なくとも1つは無くてもよく、アナログコントローラー424L,424Rのうち少なくとも1つは無くてもよい。また、複数の操作子421は、ボタン422,423,425L,425R及びアナログコントローラー424L,424Rの少なくとも1つに代えて、或いは、加えて、他の操作子を含んでいてもよい。すなわち、本開示において、操作装置が備える操作子は、上記に限定されない。
【0075】
上記第1実施形態では、情報端末5は、筐体41に取り付けられて、操作装置4と一体化されるとした。このときの情報端末5の向きは、横向きに限らず縦向きでもよい。また、情報端末5は、操作装置4における背面にて操作装置4と一体化されてもよい。
上記第2実施形態では、情報端末5は、操作装置7とケーブルCBを介して接続されるとしたが、ケーブルCBを介して互いに通信可能に接続された情報端末5及び操作装置7は、互いに一体化されていてもよい。
【0076】
上記各実施形態では、情報端末5の表示部52は、情報処理装置2から受信される画像を表示可能であるとした。しかしながら、これに限らず、情報処理装置2は、情報端末5に画像を送信しなくてもよく、また、情報端末5は、情報処理装置2から送信された画像を表示しなくてもよい。
上記各実施形態では、情報端末5は、撮像部54及び検出部55を有し、撮像部54による撮像画像、及び、検出部55による検出結果を情報処理装置2に送信するとした。しかしながら、これに限らず、撮像部54及び検出部55のうち少なくとも1つは無くてもよい。また、振動発生部56も必須の構成ではない。
【0077】
上記各実施形態では、操作情報生成プログラムを含む操作アプリケーションは、記憶部58,75に記憶されているとした。しかしながら、これに限らず、例えば仮想ボタン関連処理及び割当操作関連処理のうち少なくとも1つの処理が実行される時に、制御部6,77が、操作情報生成プログラムが記録された記録媒体から操作情報生成プログラムを読み取って実行してもよい。記録媒体としては、ディスク型記録媒体及び半導体メモリー等を例示できる。更に、制御部6,77は、操作情報生成プログラムをネットワーク上の機器から取得してもよい。
上記各実施形態では、情報処理装置2は、ゲームプログラムを実行可能なゲーム装置であるとした。しかしながら、これに限らず、情報処理装置2が実行可能な処理は、ゲームに限らず他の処理であってもよい。
【0078】
[本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
本開示の第1態様に係る操作システムは、操作装置と、前記操作装置に接続される情報端末と、を備え、前記操作装置は、複数の操作子を含む操作部を有し、前記情報端末は、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子である対象操作子に対して、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子を用いた操作を登録する操作登録部と、前記対象操作子が操作されたか否かを判定する操作判定部と、前記対象操作子が操作されたと判定されると、前記操作登録部にて前記対象操作子に登録された操作に応じた操作情報を生成する情報生成部と、を有し、前記操作装置及び前記情報端末のうち一方の装置は、前記情報生成部によって生成された前記操作情報を送信する情報送信部を有する。
【0079】
このような構成によれば、対象操作子に対して、少なくとも1つの操作子を用いた操作を割り当てることができる。このため、例えば、対象操作子を操作することによって、少なくとも1つの操作子を用いた複雑な操作が行われた場合に送信される操作情報、或いは、使用頻度が高い機能を実行させる操作情報を情報生成部が生成でき、生成された操作情報を情報送信部が送信できる。すなわち、複雑な操作に応じた操作情報、或いは、使用頻度が高い機能を実行させる操作情報を、少なくとも1つの操作子を操作することによって簡易に送信できる。従って、操作システムの汎用性を高めることができる。
【0080】
本開示の第2態様に係る操作システムは、操作装置と、前記操作装置に接続される情報端末と、を備え、前記操作装置は、複数の操作子を含む操作部を有し、前記情報端末は、タッチパネルと、前記タッチパネルに仮想ボタンを設定するボタン設定部と、前記仮想ボタンと所定の機能とを関連付けて登録する機能登録部と、前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録部にて登録された機能に応じた操作情報を生成する情報生成部と、を有し、前記操作装置及び前記情報端末のうち一方の装置は、前記情報生成部によって生成された前記操作情報を送信する情報送信部を有する。
【0081】
このような構成によれば、タッチパネルにおいてユーザーの任意の位置に仮想ボタンを設定できるので、操作システムの操作性を高めることができる。また、設定される仮想ボタンには、ユーザーの任意の機能を登録できるので、上記操作システムと同様に、複雑な操作に応じた操作情報、或いは、使用頻度が高い機能を実行させる操作情報を、仮想ボタンを操作することによって簡易に送信できる。従って、操作システムの汎用性を高めることができる。
【0082】
上記第1及び第2態様では、前記操作装置は、前記情報端末が取り付けられる筐体を備え、前記情報端末は、前記情報端末の動きを検出する検出部を有し、前記情報送信部は、前記検出部による検出結果を送信してもよい。
このような構成によれば、操作装置が検出部を備えていない場合でも、操作装置と一体化される情報端末が備える検出部によって検出された情報端末の動き、ひいては、操作システムの動きを送信できる。従って、操作システムの汎用性を高めることができる。
【0083】
上記第1及び第2態様では、前記操作装置と前記情報端末とは、ケーブルを介して通信可能に接続されていてもよい。
このような構成によれば、操作装置及び情報端末のそれぞれが、ケーブルを接続可能な端子部を備えていれば、操作装置と情報端末とを通信可能に接続できる。従って、簡易な構成で、操作システムを構成できる。
【0084】
本開示の第3態様に係る情報処理システムは、上記操作システムと、前記操作システムから受信される前記操作情報に基づいて動作する情報処理装置と、を備え、前記情報端末は、表示部と、前記情報処理装置と通信する通信部と、前記通信部によって前記情報処理装置から受信された画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
このような構成によれば、第1又は第2態様に係る操作システムと同様の効果を奏することができる。この他、情報端末が備える表示部にて、情報処理装置から受信される画像を表示できる。従って、情報処理システムの汎用性を高めることができる。
【0085】
本開示の第4態様に係る操作情報生成方法は、複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成方法であって、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子である対象操作子に対して、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子を用いた操作を登録する操作登録手順と、前記対象操作子が操作されたか否かを判定する操作判定手順と、前記対象操作子が操作されたと判定されると、前記対象操作子に対して登録された操作に応じた操作情報を生成する情報生成手順と、を含む。
このような操作情報生成方法を実行する情報端末と、操作装置とが組み合わされることによって、第1態様に係る操作システムと同様の操作システムを構成できる。
【0086】
本開示の第5態様に係る操作情報生成方法は、複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成方法であって、前記情報端末が有するタッチパネルに仮想ボタンを設定するボタン設定手順と、前記仮想ボタンと所定の機能とを関連付けて登録する機能登録手順と、前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録手順にて登録された機能に応じた操作情報を生成する情報生成手順と、を含む。
このような操作情報生成方法を実行する情報端末と、操作装置とが組み合わされることによって、第2態様に係る操作システムと同様の操作システムを構成できる。
【0087】
本開示の第6態様に係る操作情報生成プログラムは、複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成プログラムであって、前記情報端末に、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子である対象操作子に対して、前記複数の操作子のうち少なくとも1つの操作子を用いた操作を登録する操作登録ステップと、前記対象操作子が操作されたか否かを判定する操作判定ステップと、前記対象操作子が操作されたと判定されると、前記対象操作子に対して登録された操作に応じた操作情報を生成する情報生成ステップと、を実行させる。
このような操作情報生成プログラムを実行する情報端末と、操作装置とが組み合わされることによって、第1態様に係る操作システムと同様の操作システムを構成できる。
【0088】
本開示の第7態様に係る操作情報生成プログラムは、複数の操作子を有する操作装置と接続される情報端末によって実行される操作情報生成プログラムであって、前記情報端末に、前記情報端末が有するタッチパネルに仮想ボタンを設定するボタン設定ステップと、前記仮想ボタンと所定の機能とを関連付けて登録する機能登録ステップと、前記仮想ボタンが操作されたときに、前記機能登録ステップにて登録された機能に応じた操作情報を生成する情報生成ステップと、を実行させる。
このような操作情報生成プログラムを実行する情報端末と、操作装置とが組み合わされることによって、第2態様に係る操作システムと同様の操作システムを構成できる。
【符号の説明】
【0089】
1A,1B…情報処理システム、2…情報処理装置、3A,3B…操作システム、4,7…操作装置、41…筐体、42…操作部、421…操作子、5…情報端末、52…表示部、53…タッチパネル、55…検出部、57…通信部、61…表示制御部、62…ボタン設定部、63…機能登録部、64…操作登録部、65…操作判定部、66…情報生成部、67…情報送信部、CB…ケーブル、VB…仮想ボタン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12