(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】ソフトウェアアップグレード方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/65 20180101AFI20240930BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240930BHJP
【FI】
G06F8/65
H04W8/24
(21)【出願番号】P 2022528690
(86)(22)【出願日】2020-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2020098352
(87)【国際公開番号】W WO2021098212
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-06-28
(31)【優先権主張番号】201911129069.3
(32)【優先日】2019-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】郭 志▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】彭 建芬
【審査官】西間木 祐紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-071527(JP,A)
【文献】特開2019-074800(JP,A)
【文献】特開2005-092330(JP,A)
【文献】特開2016-192183(JP,A)
【文献】特開2005-115920(JP,A)
【文献】特開2010-079720(JP,A)
【文献】特開平08-006796(JP,A)
【文献】国際公開第2019/077607(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0088931(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/65
H04W 8/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるアップグレード装置であって、前記メモリは、プログラム命令を記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行して、
ネットワーク側デバイスにストレージリソースフィードバック情報を送信し、前記ストレージリソースフィードバック情報は、端末内の複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を示すために使用され、
前記ネットワーク側デバイスからアップグレードパッケージブロック情報を受信し、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記端末をアップグレードするための少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックと前記複数の構成要素のうちの少なくとも2つとの間の1対1の対応関係を示すために使用され、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報を含み、
前記端末をアップグレードするためのソフトウェアアップグレードパッケージのうち、他のソフトウェアアップグレードパッケージより大きなストレージ空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージは、前記複数の構成要素のうち、他の構成要素より大きな利用可能なストレージ容量を有する構成要素に対応する前記アップグレードパッケージブロックと判定され、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つは、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用されるように、前記メモリに結合される、アップグレード装置。
【請求項2】
前記アップグレードパッケージブロック情報は、
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックをダウンロードするための少なくとも1つのアドレス、および
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの数
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記命令を実行して、
前記複数の構成要素から複数のストレージリソース情報を受信し、前記複数のストレージリソース情報は、前記複数の構成要素の各々の前記利用可能なストレージ容量を示すために使用され、前記ストレージリソースフィードバック情報は、前記複数のストレージリソース情報に基づいて生成され、
前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つのうちの少なくとも1つに指示情報を送信し、前記指示情報は、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つによって前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを取得するために使用され、前記指示情報は、前記アップグレードパッケージブロック情報に基づいて生成されるように、前記メモリに結合される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記指示情報は、
前記アップグレードパッケージブロックをダウンロードするためのアドレス、
前記アップグレードパッケージブロックの検証情報、
前記アップグレードパッケージブロックを取得するために前記構成要素によって使用される外部通信リソース、および
前記アップグレードパッケージブロックを取得するための時間情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記指示情報は複数の指示情報であり、前記複数の指示情報は前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つと1対1に対応しており、前記プロセッサは、前記命令を実行して、
前記複数の指示情報の各々を、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つの構成要素のうちの対応する構成要素に送信するように、前記メモリに結合される、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記指示情報は1つの指示情報であり、前記プロセッサは、前記命令を実行して、
前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つの構成要素の各々、または前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つのうちの1つに前記1つの指示情報を送信するように、前記メモリに結合される、請求項3または4に記載の装置。
【請求項7】
プロセッサと、メモリとを備えるアップグレード装置であって、前記メモリは、プログラム命令を記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行して、
端末内の複数の構成要素から複数のストレージリソース情報を受信し、前記複数のストレージリソース情報は、前記複数の構成要素の各々
の利用可能なストレージ容量を示すために使用され、
ネットワーク側デバイスからアップグレードパッケージブロック情報を受信し、前記アップグレードパッケージブロック情報は
、前記端末をアップグレードするための少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックと前記複数の構成要素のうちの少なくとも2つとの間の1対1の対応関係を示すために使用され、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報を含み、
前記複数の構成要素のうちの少なくとも1つに、指示情報を送信し、前記指示情報は、前記複数の構成要素のうちの少なくとも2つによって前記端末をアップグレードするために少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを取得するために使用され、前記複数の構成要素のうちに前記少なくとも2つは、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用され、
前記端末をアップグレードするためのソフトウェアアップグレードパッケージのうち、他のソフトウェアアップグレードパッケージより大きなストレージ空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージは、前記複数の構成要素のうち、他の構成要素より大きな利用可能なストレージ容量を有する構成要素に対応する前記アップグレードパッケージブロックと判定され、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックは、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つと前記1対1に対応するように、前記メモリに結合される、アップグレード装置。
【請求項8】
前記指示情報は、
前記アップグレードパッケージブロックをダウンロードするためのアドレス、
前記アップグレードパッケージブロックの検証情報、
前記アップグレードパッケージブロックを取得するために前記構成要素によって使用される外部通信リソース、および
前記アップグレードパッケージブロックを取得するための時間情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記指示情報は複数の指示情報であり、前記複数の指示情報は前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つと1対1に対応しており、前記プロセッサは、前記命令を実行して、
前記複数の指示情報の各々を、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つの構成要素のうちの対応する構成要素に送信するように、前記メモリに結合される、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記指示情報は1つの指示情報であり、前記プロセッサは、前記命令を実行して、
前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つの構成要素の各々、または前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つのうちの1つに前記1つの指示情報を送信するように、前記メモリに結合される、請求項7または8に記載の装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記命令を実行して、
ストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側デバイスに送信し、前記ストレージリソースフィードバック情報は、前記複数のストレージリソース情報に基づいて生成され、前記複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を示すために使用されるように、前記メモリに結合され、
前記指示情報は前記アップグレードパッケージブロック情報に基づいて生成される、請求項7~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記アップグレードパッケージブロック情報は、
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックをダウンロードするための少なくとも1つのアドレス、および
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの数
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
プロセッサと、メモリとを備えるアップグレード装置であって、前記メモリは、プログラム命令を記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行して、
端末からストレージリソースフィードバック情報を受信し、前記ストレージリソースフィードバック情報は、前記端末内の複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を示すために使用され、
前記ストレージリソースフィードバック情報に基づいて、前記端末をアップグレードするために少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを生成し、
前記端末をアップグレードするためのソフトウェアアップグレードパッケージのうち、他のソフトウェアアップグレードパッケージより大きなストレージ空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージは、前記複数の構成要素のうち、他の構成要素より大きな利用可能なストレージ容量を有する構成要素に対応する前記アップグレードパッケージブロックと判定され、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックは、前記複数の構成要素のうちの少なくとも2つと1対1に対応しており、
アップグレードパッケージブロック情報を前記端
末に送信し、前記アップグレードパッケージブロック情報は前記1対1の対応関係を示すために使用され、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報を含み、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つによって前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを取得するために使用されるように、前記メモリに結合される、アップグレード装置。
【請求項14】
前記アップグレードパッケージブロック情報は、
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックをダウンロードするための少なくとも1つのアドレス、および
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの数
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記命令を実行して
ネットワーク側のアップグレードソフトウェアストレージ装置にアップグレードパッケージ配布命令を送信し、前記アップグレードパッケージ配布命令は、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを前記端末に送信するように前記アップグレードソフトウェアストレージ装置に命令するために使用されるように、前記メモリに結合される、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記命令を実行して、
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを前記端末に送信するように、前記メモリに結合される、請求項13~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記プロセッサは、前記命令を実行して、
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックのうちの前記少なくとも1つを、ネットワーク側のアップグレードソフトウェアストレージ装置から受信するように、前記メモリに結合される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックは、前記端末をアップグレードするために少なくとも1つのパッケージを分割することによって生成される、請求項13から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記命令を実行して、
前記ストレージリソースフィードバック情報に基づいて、前記端末内の利用可能なストレージリソースが前記端末をアップグレードするためのストレージ要件を満たすと判定するように、前記メモリに結合される、請求項13~18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
アップグレード装置によって実行されるアップグレード方法であって、
ストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側デバイスに送信するステップであって、前記ストレージリソースフィードバック情報は、端末内の複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を示すために使用される、ステップと、
ネットワーク側デバイスから、アップグレードパッケージブロック情報を受信するステップであって、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記端末をアップグレードするための少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックと前記複数の構成要素のうちの少なくとも2つとの間の1対1の対応関係を示すために使用され、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報を含み、
前記端末をアップグレードするためのソフトウェアアップグレードパッケージのうち、他のソフトウェアアップグレードパッケージより大きなストレージ空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージは、前記複数の構成要素のうち、他の構成要素より大きな利用可能なストレージ容量を有する構成要素に対応する前記アップグレードパッケージブロックと判定され、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つは、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用される、ステップと
を含むアップグレード方法。
【請求項21】
前記アップグレードパッケージブロック情報は、
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックをダウンロードするための少なくとも1つのアドレス、および
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの数
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記複数の構成要素から複数のストレージリソース情報を受信するステップであって、前記複数のストレージリソース情報は、前記複数の構成要素の各々の前記利用可能なストレージ容量を示すために使用され、前記ストレージリソースフィードバック情報は、前記複数のストレージリソース情報に基づいて生成される、ステップと、
前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つのうちの少なくとも1つに指示情報を送信するステップであって、前記指示情報は、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つによって前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを取得するために使用され、前記指示情報は、前記アップグレードパッケージブロック情報に基づいて生成される、ステップと、
を含む、請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記指示情報は、
前記アップグレードパッケージブロックをダウンロードするためのアドレス、
前記アップグレードパッケージブロックの検証情報、
前記アップグレードパッケージブロックを取得するために前記構成要素によって使用される外部通信リソース、および
前記アップグレードパッケージブロックを取得するための時間情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記指示情報は複数の指示情報であり、前記複数の指示情報は前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つと1対1に対応しており、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つのうちの少なくとも1つに指示情報を送信する前記ステップは、
前記複数の指示情報の各々を前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つの構成要素のうちの対応する構成要素に送信するステップを含む、請求項22または23に記載の方法。
【請求項25】
前記指示情報は1つの指示情報であり、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つのうちの少なくとも1つに指示情報を送信する前記ステップは、
前記1つの指示情報を、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つの各々に、または前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つのうちの1つに送信するステップを含む、請求項22または23に記載の方法。
【請求項26】
アップグレード装置によって実行されるアップグレード方法であって、
端末内の複数の構成要素から複数のストレージリソース情報を受信するステップであって、前記複数のストレージリソース情報は、前記複数の構成要素の各々
の利用可能なストレージ容量を示すために使用される、ステップと、
ネットワーク側デバイスからアップグレードパッケージブロック情報を受信するステップであって、前記アップグレードパッケージブロック情報は
、前記端末をアップグレードするための少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックと前記複数の構成要素のうちの少なくとも2つとの間の1対1の対応関係を示すために使用され、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報を含む、ステップと
前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも1つに指示情報を送信するステップであって、前記指示情報は、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つによって前記端末をアップグレードするために少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを取得するために使用され、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つは、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用され、
前記端末をアップグレードするためのソフトウェアアップグレードパッケージのうち、他のソフトウェアアップグレードパッケージより大きなストレージ空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージは、前記複数の構成要素のうち、他の構成要素より大きな利用可能なストレージ容量を有する構成要素に対応する前記アップグレードパッケージブロックと判定され、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックは、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つと前記1対1に対応する、ステップと
を含む、アップグレード方法。
【請求項27】
前記指示情報は、
前記アップグレードパッケージブロックをダウンロードするためのアドレス、
前記アップグレードパッケージブロックの検証情報、
前記アップグレードパッケージブロックを取得するために前記構成要素によって使用される外部通信リソース、および
前記アップグレードパッケージブロックを取得するための時間情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記指示情報は複数の指示情報であり、前記複数の指示情報は前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つと1対1に対応しており、前記複数の構成要素のうちの少なくとも1つに指示情報を送信する前記ステップは、
前記複数の指示情報の各々を前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つの構成要素のうちの対応する構成要素に送信するステップを含む、請求項26または27に記載の方法。
【請求項29】
前記指示情報は1つの指示情報であり、指示情報を前記複数の構成要素のうちの少なくとも1つに送信する前記ステップは、
前記1つの指示情報を、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つの各々に、または前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つのうちの1つに送信するステップを含む、請求項26または27に記載の方法。
【請求項30】
ストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側デバイスに送信するステップであって、前記ストレージリソースフィードバック情報は、前記複数のストレージリソース情報に基づいて生成され、前記複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を示すために使用される、ステップを含み、
前記指示情報は前記アップグレードパッケージブロック情報に基づいて生成される、請求項26~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記アップグレードパッケージブロック情報は、
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックをダウンロードするための少なくとも1つのアドレス、および
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの数
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
アップグレード装置によって実行されるアップグレード方法であって、
端末からストレージリソースフィードバック情報を受信するステップであって、前記ストレージリソースフィードバック情報は、前記端末内の複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を示すために使用される、ステップと、
前記ストレージリソースフィードバック情報に基づいて、前記端末をアップグレードするために少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを生成するステップであって、
前記端末をアップグレードするためのソフトウェアアップグレードパッケージのうち、他のソフトウェアアップグレードパッケージより大きなストレージ空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージは、前記複数の構成要素のうち、他の構成要素より大きな利用可能なストレージ容量を有する構成要素に対応する前記アップグレードパッケージブロックと判定され、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックは、前記複数の構成要素のうちの少なくとも2つと1対1に対応する、ステップと、
前記端
末にアップグレードパッケージブロック情報を送信するステップであって、前記アップグレードパッケージブロック情報は前記1対1の対応関係を示すために使用され、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報を含み、前記アップグレードパッケージブロック情報は、前記複数の構成要素のうちの前記少なくとも2つによって前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックを取得するために使用される、ステップと
を含む、アップグレード方法。
【請求項33】
前記アップグレードパッケージブロック情報は、
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックをダウンロードするための少なくとも1つのアドレス、および
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックの数
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
ネットワーク側アップグレードソフトウェアストレージ装置にアップグレードパッケージ配布命令を送信するステップであって、前記アップグレードパッケージ配布命令は、前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを前記端末に送信するように前記アップグレードソフトウェアストレージ装置に命令するために使用される、ステップ
を含む、請求項32または33に記載の方法。
【請求項35】
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを前記端末に送信するステップ
を含む、請求項32~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックのうちの前記少なくとも1つを、ネットワーク側のアップグレードソフトウェアストレージ装置から受信するステップ
を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも2つのアップグレードパッケージブロックは、前記端末をアップグレードするために少なくとも1つのパッケージを分割することによって生成される、請求項32から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶するように構成され、前記プログラム命令が実行されると、請求項20から37のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0002】
本発明は、端末ソフトウェアアップグレード技術に関し、詳細には、インテリジェント・コネクティッド・ビークルのためのソフトウェアアップグレード方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
インテリジェント・コネクティッド・ビークルの開発に伴い、無線(Over the Air、OTA)技術を使用することによる自動車の構成要素のオンラインアップグレードが、インテリジェント・コネクティッド・ビークルの重要な機能となっている。車両製造業者は、OTA機能を使用して車両の関連ソフトウェアをアップグレードする。これは、製造業者がリコールコストを削減し、要求に迅速に応答し、ユーザ体験を改善するのに役立つ。
【0004】
インテリジェント・コネクティッド・ビークルは、複数の構成要素、例えば、中央ゲートウェイ、T-box(Telematics BOX、車両のインターネットにおける車両通信端末)、ヒューマンマシンインタラクション(HMI、Human-Machine Interaction)コントローラ、モバイルデータセンタ(MDC、Mobile Data Controller)、および先進運転支援システム(ADAS、Advanced Driving Assistant System)を含む。車両全体のOTAベースのアップグレードを実施するために、車両内の複数の構成要素をアップグレードする必要がある場合がある。この場合、比較的大きなストレージ容量を有するアップグレードソフトウェアをダウンロードする必要がある。インテリジェント・コネクティッド・ビークルに加えて、端末は、スマートフォン、産業用のモノのインターネットデバイス、およびインテリジェントロボットなどの様々な存在形態を含む。加えて、インテリジェント技術の進歩に伴い、端末は、増大する機能を実装するが、ますます複雑になる内部構造を有する。したがって、端末ソフトウェアアップグレード中に、端末のストレージ空間に対する要求がますます高くなっている。
【0005】
従来の技術では、単一モジュールのダウンロード解決策が使用される。具体的には、1つのアップグレード制御モジュールを使用して、端末ソフトウェアアップグレードパッケージのダウンロード、記憶、ブロック分割、配布を完了し、端末内の各構成要素を制御してアップグレード動作を完了する。ソフトウェアアップグレードパッケージのデータ量が非常に大きい場合、そのような単一モジュールのダウンロードポリシーでは、アップグレード制御モジュールのストレージ空間に対して比較的高い要件が提示される。
【0006】
アップグレード制御モジュールに十分なストレージリソースがある場合、
図1に示すように、単一のモジュールに基づいて端末ソフトウェアアップグレードパッケージをダウンロードする方法は、以下の段階を含む。
【0007】
(1)ダウンロード段階:OTAクラウド側デバイスがダウンロードを開始した後、アップグレード制御モジュールは、それ自体のストレージリソースをチェックし、ストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードパッケージをダウンロードするための要件を満たす場合、アップグレード制御モジュールは、OTAクラウド側デバイスからすべてのソフトウェアアップグレードパッケージをダウンロードし、ダウンロードされたファイルの整合性を検証する。
【0008】
(2)配布フェーズ:アップグレード制御モジュールは、ソフトウェアアップグレードパッケージを分割し、端末内にある、アップグレードする必要がある構成要素にアップグレードパッケージブロックを配布する。
【0009】
(3)インストール段階:アップグレード制御モジュールは、ソフトウェアアップグレードパッケージをインストールし、アップグレードソフトウェアを有効化するために、アップグレードする必要がある構成要素を制御する。
【0010】
アップグレード制御モジュール内にあるのが不十分なストレージリソースである場合、
図2に示すように、単一のモジュールに基づいて端末ソフトウェアアップグレードパッケージをダウンロードする方法は、OTAクラウド側デバイスがダウンロードを開始した後、アップグレード制御モジュールがそれ自体のストレージリソースをチェックし、ストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードパッケージのストレージ要件を満たさない場合、アップグレード制御モジュールは、リソースが不十分であるという情報を返し、ダウンロードを終了し、アップグレードの失敗につながる。
【0011】
アップグレード制御モジュール内のローカルストレージリソースが不十分であるとき、端末ソフトウェアアップグレードは非常に失敗し易いことが分かる。したがって、端末のソフトウェアアップグレードの成功率を高めるための方法が緊急に必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
従来技術における前述の技術的問題を考慮して、本発明の実施形態は、ソフトウェアアップグレード方法、装置、およびシステムを提供する。本発明の特許請求の範囲および本明細書の要約における「ソフトウェア」は、ファームウェア、コンピュータプログラム、オペレーティングシステム、ドライバ、システムソフトウェア、またはアプリケーションプログラムを含むがこれらに限定されない、広義のソフトウェアである。
【0013】
第1の態様によれば、ソフトウェアアップグレード方法が提供され、方法は、端末内の少なくとも2つの構成要素のストレージリソース情報を受信するステップであって、ストレージリソース情報は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含み、少なくとも2つの構成要素は、少なくとも2つの利用可能なストレージ容量に対応する、ステップと、ストレージリソース情報に基づいてストレージリソースフィードバック情報を生成するステップであって、ストレージリソースフィードバック情報は、各構成要素の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ステップと、ストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側デバイスに送信するステップと、ネットワーク側デバイスによって生成されたアップグレードパッケージブロック情報を受信するステップであって、アップグレードパッケージブロック情報は、端末ソフトウェアアップグレードのための複数のアップグレードパッケージブロックと複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するための複数の構成要素との間に少なくとも1対1の対応関係を含み、複数の構成要素は、少なくとも2つの構成要素のうちの一部またはすべてである、ステップと、アップグレードパッケージブロック情報に基づいて、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために複数の構成要素を示すために使用される少なくとも1つの指示情報を生成するステップであって、複数の構成要素は複数の利用可能なストレージ容量と1対1に対応する、ステップと、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するステップとを含む。
【0014】
前述の方法は、端末側で実行されるソフトウェアアップグレード方法である。「少なくとも一部」は「一部またはすべて」と等価である。任意選択で、ストレージリソースフィードバック情報は、少なくとも2つの構成要素のうちの少なくとも一部の各々の識別子をさらに含む。少なくとも2つの構成要素は、端末内のすべての構成要素であってもよいし、端末内の一部の構成要素のみであってもよく、これは、ストレージリソースが使い果たされた構成要素、または別の動作のためにストレージリソースを予約する構成要素が存在する可能性があるためである。端末内の少なくとも2つの構成要素のストレージリソース情報を受信するステップは、1つまたは複数の受信方式で実行されてもよい。受信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した受信の実行、ソフトウェアモジュールからのパラメータの取得、またはストレージデバイスからの情報の読み取りが含まれるが、これらに限定されない。少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量に加えて、ストレージリソース情報は、他の情報、例えば、少なくとも2つの構成要素の数、識別子、または総利用可能ストレージ容量を含んでもよい。少なくとも2つの構成要素の利用可能なストレージ容量のすべてがストレージリソースフィードバック情報内に置かれるわけではなく、これは、端末側では、ストレージリソース情報内の利用可能なストレージ容量に基づいて、少なくとも2つの構成要素内の1つまたは複数のネットワーキングモジュールが端末ソフトウェアアップグレードパッケージを記憶するために使用されない可能性があると判定される場合があるためである。当然ながら、前述の判定動作は、端末側ではなくネットワーク側で実行されてもよい。アップグレードソフトウェアは、少なくとも2つの構成要素のすべてを占有する必要はないため、複数の構成
要素が、少なくとも2つの構成要素の一部であってもよい。少なくとも1つの指示情報を送信するステップは、1つまたは複数の送信方式で実行されてもよい。送信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した送信の実行、ソフトウェアモジュールへのパラメータの入力、またはメモリへの情報の書き込みが含まれるが、これらに限定されない。端末のストレージリソース情報はネットワーク側デバイスに報告され、ネットワーク側デバイスは、端末内の実際の利用可能なストレージリソースに基づいて、分割を通して複数のアップグレードパッケージブロックを適応可能に取得する。これは、端末内の複数の構成要素のストレージリソースを十分に利用し、従来技術と比較して端末側の構成要素のソフトウェアパッケージ記憶圧力を低減する。加えて、比較的大きなデータパケットのブロック分割中に比較的大量のランダムストレージリソースを占有する必要があるため、ネットワーク側のアップグレードパッケージに対してブロック分割が実行されるときに、端末側の構成要素におけるストレージリソースの要件が低減され得る。最終的に、ソフトウェアアップグレードの成功率を高めることができる。したがって、ソフトウェアアップグレード方法は、端末(特にインテリジェント・コネクティッド・ビークル)のソフトウェアアップグレードにより適している。
【0015】
第1の態様によれば、ソフトウェアアップグレード方法の第1の可能な実装形態では、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックの各々のダウンロードアドレスをさらに含み、少なくとも1つの指示情報内の各指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つのダウンロードアドレスを含む。端末ソフトウェアは、ネットワーク側の1つのデバイスに集中的に記憶されてもよいし、ネットワーク側の複数のデバイスに分散的に記憶されてもよい。したがって、任意選択で、複数のアップグレードパッケージブロックのための1つまたは複数のダウンロードアドレスがあるか、または複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも一部が1つのダウンロードアドレスを共有する。ダウンロードアドレスは、構成要素に対応するアップグレードパッケージブロックが配置されているネットワーク側デバイスを構成要素に示すために使用される。
【0016】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実装形態によれば、ソフトウェアアップグレード方法の第2の可能な実装形態では、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報をさらに含み、少なくとも1つの指示情報内の各指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つの検証情報を含む。各アップグレードパッケージブロックは独立して検証され、その結果、端末内のデバイスのコンピューティングリソースをさらに完全に利用することができる。任意選択で、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックの数をさらに含み、方法は、各アップグレードパッケージブロックの検証結果および複数のアップグレードパッケージブロックの数に基づいて全体の検証を実行するステップをさらに含む。
【0017】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第3の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを取得するために複数の構成要素によって使用される外部通信リソースを含む。外部通信リソースは、端末の外部のデバイス(例えば、車両間ネットワーク通信に適用されるセルラ通信リソース)と通信するために端末内の構成要素によって使用される通信リソースである。外部通信リソースには、通信構成要素、通信チャネル、通信インターフェース、またはセルラ通信、衛星通信、ブルートゥース(登録商標)通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、もしくは有線通信に使用される別の通信リソースが含まれるが、これらに限定されない。任意選択で、外部通信リソースは、複数の構成要素の各々の外部通信リソース、または端末内の複数の構成要素以外の1つまたは複数の構成要素の外部通信リソースを含む。任意選択で、複数の構成要素の各々は、構成要素の外部通信リソースを使用することによって、または構成要素の外部通信リソース以外の端末の外部通信リソースを使用することによって、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの1つを取得する。
【0018】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第4の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを取得するために複数の構成要素によって使用される時間情報を含む。任意選択で、時間情報は、複数の構成要素が複数のアップグレードパッケージブロックを同時にまたは順次取得することを示す。任意選択で、時間情報は、複数の構成要素が少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックを定期的に取得することを示す。
【0019】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第5の可能な実装形態では、ストレージリソースフィードバック情報を生成するステップの前に、方法は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量に基づいて、端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定するステップをさらに含む。端末デバイスへのダウンロードを開始すると、ネットワーク側デバイスは、複数のダウンロードされるべき端末ソフトウェアアップグレードパッケージのストレージ要件を端末デバイスに送信し、端末デバイスは、端末内の利用可能なストレージリソースが複数の端末ソフトウェアアップグレードパッケージのストレージ要件を満たすかどうかを判定する。このようにして、端末デバイスはより高い自律性およびプライバシーを有する。任意選択で、利用可能なストレージ容量の合計からソフトウェアアップグレードパッケージによって占有されたストレージ空間の合計を減算することによって得られた差が所定の閾値を超える場合、端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定される。
【0020】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第6の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は複数の指示情報であり、複数の指示情報は複数の構成要素と1対1に対応しており、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するステップは、複数の指示情報のうちの構成要素に対応する1つの指示情報を複数の構成要素の各々に送信するステップを含む。任意選択で、複数の指示情報は、同時にまたは順次送信される。
【0021】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第7の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は、1つの指示情報であり、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するステップは、1つの指示情報を複数の構成要素の各々に送信するステップを含む。このようにして、1つの指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの1つを取得するために複数の構成要素の各々によって使用される関連情報を含む。任意選択で、1つの指示情報は、複数の構成要素のすべてに同時にまたは順次送信される。
【0022】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第8の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は、1つの指示情報であり、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するステップは、1つの指示情報を複数の構成要素のうちの1つに送信するステップを含む。このようにして、1つの指示情報が複数の構成要素間で伝送されてよい。
【0023】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第9の可能な実装形態では、方法は、複数の構成要素にダウンロード命令を送信するステップであって、ダウンロード命令は、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを取得するように複数の構成要素に命令するために使用される、ステップをさらに含む。
【0024】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第10の可能な実装形態では、方法は、複数の構成要素にアップグレードパッケージ配布命令を送信するステップであって、アップグレードパッケージ配布命令は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの1つまたは複数を複数の構成要素以外の端末内の少なくとも1つの構成要素に送信するように複数の構成要素に命令するために使用され、1つまたは複数のアップグレードパッケージブロックは、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを解析することによって複数の構成要素によって取得される、ステップをさらに含む。
【0025】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第11の可能な実装形態では、方法は、複数の構成要素にインストール有効化命令を送信するステップであって、インストール有効化命令は、複数の構成要素において、アップグレードソフトウェアのうちの少なくとも1つをインストールし有効化するように命令するために使用され、少なくとも1つのアップグレードソフトウェアは、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを解析することによって複数の構成要素によって取得される、ステップをさらに含む。
【0026】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第12の可能な実装形態では、利用可能なストレージ容量は、ランダムアクセスメモリRAM内の利用可能なストレージ容量または読み出し専用メモリROM内の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一方を含む。
【0027】
第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第13の可能な実装形態では、複数のアップグレードパッケージブロックの各々は、端末内のうちの少なくとも1つの構成要素をアップグレードするために使用されるアップグレードソフトウェアパッケージのすべてまたは一部を含む。
【0028】
第2の態様によって、ソフトウェアアップグレード方法が提供される。方法は、ネットワーク側で実行されるソフトウェアアップグレード方法であり、端末デバイスからストレージリソースフィードバック情報を受信するステップであって、ストレージリソースフィードバック情報は、端末デバイス内にあり、複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用され得る複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ステップと、1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを、ストレージリソースフィードバック情報に基づいて複数のアップグレードパッケージブロックに分割するステップであって、複数のアップグレードパッケージブロックは、すべての構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部と1対1に対応する、ステップと、アップグレードパッケージブロック情報を生成するステップであって、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックとすべての構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部との間に少なくとも対応関係を含む、ステップと、端末デバイスにアップグレードパッケージブロック情報を送信するステップとを含む。
【0029】
任意選択で、1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを複数のアップグレードパッケージブロックに分割するステップは、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために、比較的大きなストレージ容量を占有するソフトウェアアップグレードパッケージ(例えば、車両アップグレードパッケージ)に対してブロック分割および再カプセル化を実行するステップ、または複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために、複数のソフトウェアアップグレードパッケージ(例えば、1つのソフトウェアアップグレードパッケージは、1つのアップグレードソフトウェアに対応する)に対してグループ化および再カプセル化を実行するステップを含む。1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージは、少なくとも一部の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックに分割される。これは、端末内の複数の構成要素のストレージリソースを十分に利用し、従来技術と比較して端末側の構成要素のソフトウェアパッケージ記憶圧力を低減する。加えて、比較的大きなデータパケットのブロック分割中に比較的大量のランダムストレージリソースを占有する必要があるため、ネットワーク側のアップグレードパッケージに対してブロック分割が実行されるときに、端末側の構成要素におけるストレージリソースの要件が低減され得る。最終的に、ソフトウェアアップグレードの成功率を高めることができる。したがって、ソフトウェアアップグレード方法は、端末(特にインテリジェント・コネクティッド・ビークル)のソフトウェアアップグレードにより適している。
【0030】
第2の態様によれば、ソフトウェアアップグレード方法の第1の可能な実装形態では、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報、各々のアップグレードパッケージブロックのダウンロードアドレス、または複数のアップグレードパッケージブロックの数のうちのうちの少なくとも1つを含む。アップグレードパッケージブロック情報は、各アップグレードパッケージブロックの検証情報を含み、その結果、各アップグレードパッケージブロックを独立して検証することができ、それにより、端末内の複数の利用可能な構成要素のコンピューティングリソースを完全に利用することができる。アップグレードパッケージブロック情報は、各アップグレードパッケージブロックのダウンロードアドレスを含み、端末内の複数の構成要素に、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するように構成されたネットワーク側デバイスを示すことができる。アップグレードパッケージブロック情報は、アップグレードパッケージブロックの数を含み、複数のアップグレードパッケージブロックに対して全体的なデータ完全性検証を実行するために使用されてよい。
【0031】
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実装形態によれば、ソフトウェアアップグレード方法の第2の可能な実装形態では、端末デバイスからストレージリソースフィードバック情報を受信するステップの前に、方法は、ソフトウェアアップグレード開始メッセージを端末デバイスに送信するステップをさらに含む。ネットワーク側デバイスに加えて、端末デバイスが、ソフトウェアアップグレードを開始する場合もある。
【0032】
第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第3の可能な実装形態では、1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを複数のアップグレードパッケージブロックに分割するステップの前に、方法は、ストレージリソースフィードバック情報に基づいて、端末デバイス内の利用可能なストレージリソースがソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定するステップをさらに含む。任意選択で、利用可能なストレージ容量の合計からソフトウェアアップグレードパッケージによって占有されたストレージ空間の合計を減算することによって得られた差が所定の閾値を超える場合、端末デバイス内の利用可能なストレージリソースがソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定される。
【0033】
第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第4の可能な実装形態では、1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを複数のアップグレードパッケージブロックに分割するステップは、好ましくは、比較的大きなストレージ空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージを分割することによって取得されたアップグレードパッケージブロックを、比較的大きな利用可能なストレージ容量を有する構成要素に割り当てるステップを含む。複数のアップグレードパッケージブロックは、複数の構成要素と1対1に対応する。このようにして、ソフトウェアアップグレードパッケージが過度に大きいために、ソフトウェアアップグレードパッケージを複数のアップグレードパッケージブロックのうちのいずれか1つとして判定することができない場合を極力回避することができる。
【0034】
第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第5の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置にアップグレードパッケージ配布命令を送信するステップであって、アップグレードパッケージ配布命令は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを端末デバイスに送信するようにネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置に命令するために使用される、ステップをさらに含む。
【0035】
第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第6の可能な実装形態では、方法は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを端末デバイスに送信するステップをさらに含む。
【0036】
第2の態様の第6の可能な実装形態によれば、ソフトウェアアップグレード方法の第7の可能な実装形態では、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを端末デバイスに送信するステップの前に、方法は、ネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置から複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを受信するステップをさらに含む。
【0037】
第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第8の可能な実装形態では、利用可能なストレージ容量は、ランダムアクセスメモリRAM内の利用可能なストレージ容量または読み出し専用メモリROM内の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一方を含む。
【0038】
第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード方法の第9の可能な実装形態では、複数のアップグレードパッケージブロックの各々は、端末内のうちの少なくとも1つの構成要素をアップグレードするために使用されるアップグレードソフトウェアパッケージのすべてまたは一部を含む。
【0039】
第3の態様によって、ソフトウェアアップグレード装置が提供される。装置は、端末内の少なくとも2つの構成要素のストレージリソース情報を受信し、ストレージリソース情報は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含み、少なくとも2つの構成要素は、少なくとも2つの利用可能なストレージ容量に対応するように構成された受信ユニットと、ストレージリソース情報に基づいてストレージリソースフィードバック情報を生成し、ストレージリソースフィードバック情報は、各構成要素の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、処理ユニットと、ネットワーク側デバイスにストレージリソースフィードバック情報を送信するように構成された送信ユニットとを含む。受信ユニットは、ネットワーク側デバイスによって生成されたアップグレードパッケージブロック情報を受信し、アップグレードパッケージブロック情報は、端末ソフトウェアアップグレードのための複数のアップグレードパッケージブロックと少なくとも2つの利用可能なストレージ容量における複数の利用可能なストレージ容量との間に少なくとも1対1の対応関係を含むようにさらに構成される。処理ユニットは、アップグレードパッケージブロック情報に基づいて、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために複数の構成要素を示すために使用される少なくとも1つの指示情報を生成し、複数の構成要素は、複数の利用可能なストレージ容量と1対1に対応するようにさらに構成される。送信ユニットは、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するようにさらに構成される。
【0040】
装置は、端末側のソフトウェアアップグレード装置である。「少なくとも一部」は「一部またはすべて」と等価である。任意選択で、ストレージリソースフィードバック情報は、少なくとも2つの構成要素のうちの少なくとも一部の各々の識別子をさらに含む。構成要素は、端末の内部ネットワーク(例えば、車内ネットワーク)に接続される構成要素である。少なくとも2つの構成要素は、端末内のすべての構成要素であってもよいし、端末内の一部の構成要素のみであってもよく、これは、ストレージリソースが使い果たされた構成要素、または別の動作のためにストレージリソースを予約する構成要素が存在する可能性があるためである。端末内の少なくとも2つの構成要素のストレージリソース情報を受信するステップは、1つまたは複数の受信方式で実行されてもよい。受信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した受信の実行、ソフトウェアモジュールからのパラメータの取得、またはストレージデバイスからの情報の読み取りが含まれるが、これらに限定されない。少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量に加えて、ストレージリソース情報は、他の情報、例えば、少なくとも2つの構成要素の数、識別子、または総利用可能ストレージ容量を含んでもよい。少なくとも2つの構成要素の利用可能なストレージ容量のすべてがストレージリソースフィードバック情報内に置かれるわけではなく、これは、端末側では、ストレージリソース情報内の利用可能なストレージ容量に基づいて、少なくとも2つの構成要素内の1つまたは複数のネットワーキングモジュールが端末ソフトウェアアップグレードパッケージを記憶するために使用されない可能性があると判定される場合があるためである。当然ながら、前述の判定動作は、端末側ではなくネットワーク側で実行されてもよい。アップグレードソフトウェ
アは、少なくとも2つの構成要素のすべてを占有する必要はないため、複数の構成要素が、少なくとも2つの構成要素の一部であってもよい。少なくとも1つの指示情報を送信するステップは、1つまたは複数の送信方式で実行されてもよい。送信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した送信の実行、ソフトウェアモジュールへのパラメータの入力、またはメモリへの情報の書き込みが含まれるが、これらに限定されない。端末のストレージリソース情報はネットワーク側デバイスに報告され、ネットワーク側デバイスは、端末内の実際の利用可能なストレージリソースに基づいて、分割を通して複数のアップグレードパッケージブロックを適応可能に取得する。これは、端末内の複数の構成要素のストレージリソースを十分に利用し、従来技術と比較して端末側の構成要素のソフトウェアパッケージ記憶圧力を低減する。加えて、比較的大きなデータパケットのブロック分割中に比較的大量のランダムストレージリソースを占有する必要があるため、ネットワーク側のアップグレードパッケージに対してブロック分割が実行されるときに、端末側の構成要素におけるストレージリソースの要件が低減され得る。最終的に、ソフトウェアアップグレードの成功率を高めることができる。したがって、ソフトウェアアップグレード方法は、端末(特にインテリジェント・コネクティッド・ビークル)のソフトウェアアップグレードにより適している。
【0041】
任意選択で、受信ユニットは複数の受信サブユニットを含み、複数の受信サブユニットは各々、端末内の少なくとも2つの構成要素のうちの少なくとも1つのストレージリソース情報を受信するように構成される。任意選択で、複数の受信サブユニットは、端末内の複数の異なる構成要素内に配置される。任意選択で、複数の受信サブユニットは、少なくとも1つの受信方式でストレージリソース情報を受信する。受信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した受信の実行、ソフトウェアモジュールからのパラメータの取得、またはストレージデバイスからの情報の読み取りが含まれるが、これらに限定されない。
【0042】
任意選択で、ストレージリソースフィードバック情報は、複数の構成要素のうちの少なくとも一部の利用可能なストレージ容量と1対1に対応する少なくとも1つの構成要素の識別子をさらに含み、少なくとも1つの構成要素は、少なくとも2つの構成要素のうちの一部またはすべてである。
【0043】
任意選択で、送信ユニットは複数の送信サブユニットを含み、複数の送信サブユニットは、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素にそれぞれ送信するように構成される。任意選択で、複数の送信サブユニットは、端末内の複数の異なる構成要素内に配置される。任意選択で、複数の送信サブユニットは、少なくとも1つの送信方式でストレージリソース情報を送信し、送信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した送信の実行、ソフトウェアモジュールへのパラメータの入力、またはメモリへの情報の書き込みが含まれるが、これらに限定されない。
【0044】
第3の態様によれば、ソフトウェアアップグレード装置の第1の可能な実装形態では、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックの各々のダウンロードアドレスをさらに含み、少なくとも1つの指示情報内の各指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つのダウンロードアドレスを含む。端末ソフトウェアは、ネットワーク側の1つのデバイスに集中的に記憶されてもよいし、ネットワーク側の複数のデバイスに分散的に記憶されてもよい。したがって、任意選択で、複数のアップグレードパッケージブロックのための1つまたは複数のダウンロードアドレスがあるか、または複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも一部が1つのダウンロードアドレスを共有する。ダウンロードアドレスは、構成要素に対応するアップグレードパッケージブロックが配置されているネットワーク側デバイスを構成要素に示すために使用される。
【0045】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実装形態によれば、ソフトウェアアップグレード装置の第2の可能な実装形態では、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報をさらに含み、少なくとも1つの指示情報内の各指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つの検証情報を含む。各アップグレードパッケージブロックは独立して検証され、その結果、端末内のデバイスのコンピューティングリソースをさらに完全に利用することができる。任意選択で、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックの数をさらに含み、装置は、各アップグレードパッケージブロックの検証結果および複数のアップグレードパッケージブロックの数に基づいて全体の検証をさらに実行する。
【0046】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第3の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを取得するために複数の構成要素によって使用される外部通信リソースを含む。外部通信リソースは、端末の外部のデバイス(例えば、車両間ネットワーク通信に適用されるセルラ通信リソース)と通信するために端末内の構成要素によって使用される通信リソースである。外部通信リソースには、通信構成要素、通信チャネル、通信インターフェース、またはセルラ通信、衛星通信、ブルートゥース(登録商標)通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、もしくは有線通信に使用される別の通信リソースが含まれるが、これらに限定されない。任意選択で、外部通信リソースは、複数の構成要素の各々の外部通信リソース、または端末内の複数の構成要素以外の1つまたは複数の構成要素の外部通信リソースを含む。任意選択で、複数の構成要素の各々は、構成要素の外部通信リソースを使用することによって、または構成要素の外部通信リソース以外の端末の外部通信リソースを使用することによって、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの1つを取得する。
【0047】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第4の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを取得するために複数の構成要素によって使用される時間情報を含む。任意選択で、時間情報は、複数の構成要素が複数のアップグレードパッケージブロックを同時にまたは順次取得することを示す。任意選択で、時間情報は、複数の構成要素が少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックを定期的に取得することを示す。
【0048】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第5の可能な実装形態では、処理ユニットは、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量に基づいて、端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定するようにさらに構成される。端末デバイスへのダウンロードを開始すると、ネットワーク側デバイスは、複数のダウンロードされるべき端末ソフトウェアアップグレードパッケージのストレージ要件を端末デバイスに送信し、端末デバイスは、端末内の利用可能なストレージリソースが複数の端末ソフトウェアアップグレードパッケージのストレージ要件を満たすかどうかを判定する。このようにして、端末デバイスはより高い自律性およびプライバシーを有する。任意選択で、利用可能なストレージ容量の合計からソフトウェアアップグレードパッケージによって占有されたストレージ空間の合計を減算することによって得られた差が所定の閾値を超える場合、端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定される。
【0049】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第6の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は複数の指示情報であり、複数の指示情報は複数の構成要素と1対1に対応しており、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するステップは、複数の指示情報のうちの構成要素に対応する1つの指示情報を複数の構成要素の各々に送信するステップを含む。任意選択で、複数の指示情報は、同時にまたは順次送信される。
【0050】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第7の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は、1つの指示情報であり、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するステップは、1つの指示情報を複数の構成要素の各々に送信するステップを含む。このようにして、1つの指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの1つを取得するために複数の構成要素の各々によって使用される関連情報を含む。任意選択で、1つの指示情報は、複数の構成要素のすべてに同時にまたは順次送信される。
【0051】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第8の可能な実装形態では、少なくとも1つの指示情報は、1つの指示情報であり、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するステップは、1つの指示情報を複数の構成要素のうちの1つに送信するステップを含む。このようにして、1つの指示情報が複数の構成要素間で伝送されてよい。
【0052】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第9の可能な実装形態では、送信ユニットは、複数の構成要素にダウンロード命令を送信し、ダウンロード命令は、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを取得するように複数の構成要素に命令するために使用されるようにさらに構成される。
【0053】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第10の可能な実装形態では、送信ユニットは、複数の構成要素にアップグレードパッケージ配布命令を送信し、アップグレードパッケージ配布命令は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの1つまたは複数を、複数の構成要素以外の端末内の少なくとも1つの構成要素に送信するように複数の構成要素に命令するために使用され、1つまたは複数のアップグレードパッケージブロックは、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを解析することによって複数の構成要素によって取得されるようにさらに構成される。
【0054】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第11の可能な実装形態では、送信ユニットは、複数の構成要素にインストール有効化命令を送信し、インストール有効化命令は、複数の構成要素において、アップグレードソフトウェアのうちの少なくとも1つをインストールし有効化するように命令するために使用され、少なくとも1つのアップグレードソフトウェアは、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを解析することによって複数の構成要素によって取得されるように構成される。
【0055】
任意選択で、複数の送信サブユニットが、ダウンロード命令、アップグレードパッケージ配布命令、またはインストール有効化命令を複数の構成要素にそれぞれ送信するように構成される。
【0056】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第12の可能な実装形態では、利用可能なストレージ容量は、ランダムアクセスメモリRAM内の利用可能なストレージ容量または読み出し専用メモリROM内の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一方を含む。
【0057】
第3の態様または第3の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第13の可能な実装形態では、複数のアップグレードパッケージブロックの各々は、端末内のうちの少なくとも1つの構成要素をアップグレードするために使用されるアップグレードソフトウェアパッケージのすべてまたは一部を含む。
【0058】
第4の態様によって、ソフトウェアアップグレード装置が提供される。ソフトウェアアップグレード装置は、ネットワーク側に配置され、端末デバイスからストレージリソースフィードバック情報を受信し、ストレージリソースフィードバック情報は、端末デバイス内にあり、複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用され得る複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ように構成された受信ユニットと、1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを、ストレージリソースフィードバック情報に基づいて複数のアップグレードパッケージブロックに分割し、複数のアップグレードパッケージブロックは、すべての構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部と1対1に対応する、ように構成された処理ユニットであって、処理ユニットはアップグレードパッケージブロック情報を生成し、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックとすべての構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部との間に少なくとも対応関係を含む、ようにさらに構成された処理ユニットと、端末デバイスにアップグレードパッケージブロック情報を送信するように構成された送信ユニットとを含む。1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージは、少なくとも一部の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックに分割される。これは、端末内の複数の構成要素のストレージリソースを十分に利用し、従来技術と比較して端末側の構成要素のソフトウェアパッケージ記憶圧力を低減する。加えて、比較的大きなデータパケットのブロック分割中に比較的大量のランダムストレージリソースを占有する必要があるため、ネットワーク側のアップグレードパッケージに対してブロック分割が実行されるときに、端末側の構成要素におけるストレージリソースの要件が低減され得る。最終的に、ソフトウェアアップグレードの成功率を高めることができる。したがって、ソフトウェアアップグレード方法は、端末(特にインテリジェント・コネクティッド・ビークル)のソフトウェアアップグレードにより適している。
【0059】
受信ユニットは、1つまたは複数の受信方式でストレージリソースフィードバック情報を受信することができる。受信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した受信の実行、ソフトウェアモジュールからのパラメータの取得、またはストレージデバイスからの情報の読み取りが含まれるが、これらに限定されない。
【0060】
任意選択で、受信ユニットは複数の受信サブユニットを含み、複数の受信サブユニットは各々、端末内の少なくとも2つの構成要素のうちの少なくとも1つのストレージリソース情報を受信するように構成される。任意選択で、複数の受信サブユニットは、端末内の複数の異なる構成要素内に配置される。任意選択で、複数の受信サブユニットは、少なくとも1つの受信方式でストレージリソース情報を受信する。受信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した受信の実行、ソフトウェアモジュールからのパラメータの取得、またはストレージデバイスからの情報の読み取りが含まれるが、これらに限定されない。
【0061】
送信ユニットは、1つまたは複数の送信方式でアップグレードパッケージブロック情報を送信することができる。送信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した送信の実行、ソフトウェアモジュールへのパラメータの入力、またはメモリへの情報の書き込みが含まれるが、これらに限定されない。
【0062】
任意選択で、送信ユニットは複数の送信サブユニットを含み、複数の送信サブユニットは、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素にそれぞれ送信するように構成される。任意選択で、複数の送信サブユニットは、端末内の複数の異なる構成要素内に配置される。任意選択で、複数の送信サブユニットは、少なくとも1つの送信方式でストレージリソース情報を送信し、送信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェースまたはハードウェア回路基板上の配線を介した送信の実行、ソフトウェアモジュールへのパラメータの入力、またはメモリへの情報の書き込みが含まれるが、これらに限定されない。
【0063】
任意選択で、1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを複数のアップグレードパッケージブロックに分割するステップは、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために、比較的大きなストレージ容量を占有するソフトウェアアップグレードパッケージ(例えば、車両アップグレードパッケージ)に対してブロック分割および再カプセル化を実行するステップ、または複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために、複数のソフトウェアアップグレードパッケージ(例えば、1つのソフトウェアアップグレードパッケージは、1つのアップグレードソフトウェアに対応する)に対してグループ化および再カプセル化を実行するステップを含む。1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージは、少なくとも一部の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックに分割される。これは、端末内のストレージリソースを十分に利用し、端末のソフトウェアアップグレードの成功率を高める。したがって、ソフトウェアアップグレード装置は、端末(特にインテリジェント・コネクティッド・ビークル)のソフトウェアアップグレードにより適している。
【0064】
第4の態様によれば、ソフトウェアアップグレード装置の第1の可能な実装形態では、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックの各々の検証情報、各々のアップグレードパッケージブロックのダウンロードアドレス、または複数のアップグレードパッケージブロックの数のうちのうちの少なくとも1つを含む。アップグレードパッケージブロック情報は、各アップグレードパッケージブロックの検証情報を含み、その結果、各アップグレードパッケージブロックを独立して検証することができ、それにより、端末内の複数の利用可能な構成要素のコンピューティングリソースを完全に利用することができる。アップグレードパッケージブロック情報は、各アップグレードパッケージブロックのダウンロードアドレスを含み、端末内の複数の構成要素に、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するように構成されたネットワーク側デバイスを示すことができる。アップグレードパッケージブロック情報は、アップグレードパッケージブロックの数を含み、複数のアップグレードパッケージブロックに対して全体的なデータ完全性検証を実行するために使用されてよい。
【0065】
第4の態様または第4の態様の第1の可能な実装形態によれば、ソフトウェアアップグレード装置の第2の可能な実装形態では、送信ユニットは、端末デバイスにソフトウェアアップグレード開始メッセージを送信するようにさらに構成される。ネットワーク側デバイスに加えて、端末デバイスが、ソフトウェアアップグレードを開始する場合もある。
【0066】
第4の態様または第4の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第3の可能な実装形態では、処理ユニットは、ストレージリソースフィードバック情報に基づいて、端末デバイス内の利用可能なストレージリソースがソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定するようにさらに構成される。任意選択で、利用可能なストレージ容量の合計からソフトウェアアップグレードパッケージによって占有されたストレージ空間の合計を減算することによって得られた差が所定の閾値を超える場合、端末デバイス内の利用可能なストレージリソースがソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定される。
【0067】
第4の態様または第4の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第4の可能な実装形態では、1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを複数のアップグレードパッケージブロックに分割するステップは、好ましくは、比較的大きなストレージ空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージを、比較的大きな利用可能なストレージ容量を有する構成要素に対応するアップグレードパッケージブロックと判定するステップを含む。複数のアップグレードパッケージブロックは、複数の構成要素と1対1に対応する。このようにして、ソフトウェアアップグレードパッケージが過度に大きいために、ソフトウェアアップグレードパッケージを複数のアップグレードパッケージブロックのうちのいずれか1つとして判定することができない場合を極力回避することができる。
【0068】
第4の態様または第4の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第5の可能な実装形態では、送信ユニットは、ネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置にアップグレードパッケージ配布命令を送信し、アップグレードパッケージ配布命令は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを端末デバイスに送信するようにネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置に命令するために使用されるようにさらに構成される。
【0069】
第4の態様または第4の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第6の可能な実装形態では、送信ユニットは、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを端末デバイスに送信するようにさらに構成される。
【0070】
第4の態様の第6の可能な実装形態によれば、ソフトウェアアップグレード装置の第7の可能な実装形態では、受信ユニットは、ネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置から複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを受信するようにさらに構成される。
【0071】
第4の態様または第4の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第8の可能な実装形態では、利用可能なストレージ容量は、ランダムアクセスメモリRAM内の利用可能なストレージ容量または読み出し専用メモリROM内の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一方を含む。
【0072】
第4の態様または第4の態様の前述の実装形態のいずれか1つによれば、ソフトウェアアップグレード装置の第9の可能な実装形態では、複数のアップグレードパッケージブロックの各々は、端末内のうちの少なくとも1つの構成要素をアップグレードするために使用されるアップグレードソフトウェアパッケージのすべてまたは一部を含む。
【0073】
第5の態様によって、ソフトウェアアップグレード装置が提供される。装置はメモリと、プロセッサとを含む。メモリは、コンピュータプログラム命令を記憶し、プロセッサは、第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つにおける動作を実行するためにコンピュータプログラム命令を実行する。
【0074】
第5の態様によれば、ソフトウェアアップグレード装置の第1の可能な実装形態では、装置は、ストレージリソース情報またはアップグレードパッケージブロック情報を受信するように構成されるか、またはストレージリソースフィードバック情報、少なくとも1つの指示情報、ダウンロード命令、アップグレードパッケージ配布命令、およびインストール有効化命令のうちの少なくとも1つを送信するように構成されるトランシーバをさらに含む。
【0075】
第3もしくは第5の態様または第3もしくは第5の態様の前述の実装形態のいずれか1つに記載されるソフトウェアアップグレード装置は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル、ロボット、スマート家庭用デバイス、または別の形態を含むがこれらに限定されない端末デバイスに適用されてよい。インテリジェント・コネクティッド・ビークルに適用される場合、ソフトウェアアップグレード装置は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル自体またはインテリジェント・コネクティッド・ビークル内の構成要素、例えば、中央ゲートウェイ、T-box(Telematics BOX、車両のインターネットにおける車両通信端末)、ヒューマンマシンインタラクション(HMI、Human-Machine Interaction)コントローラ、モバイルデータセンタ(MDC、Mobile Data Controller)、および先進運転支援システム(ADAS、Advanced Driving Assistant System)、または電子制御ユニット(ECU、Electronic Control Unit)であってもよい。あるいは、ソフトウェアアップグレード装置は、前述の構成要素内のサブ装置であってもよいし、前述の構成要素以外のインテリジェント・コネクティッド・ビークル内の独立した装置であってもよい。
【0076】
第6の態様によって、ソフトウェアアップグレード装置が提供される。装置はメモリと、プロセッサとを含む。メモリは、コンピュータプログラム命令を記憶し、プロセッサは、第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つにおける動作を実行するためにコンピュータプログラム命令を実行する。
【0077】
第6の態様によれば、ソフトウェアアップグレード装置の第1の可能な実装形態では、装置は、ストレージリソースフィードバック情報または複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを受信するように構成されるか、または、アップグレードパッケージブロック情報、ソフトウェアアップグレード開始メッセージ、アップグレードパッケージ配布命令、および少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを送信するように構成されるトランシーバをさらに含む。
【0078】
第4もしくは第6の態様または第4もしくは第6の態様の前述の実装形態のいずれか1つに記載されるソフトウェアアップグレード装置は、ネットワーク側に適用されてもよい。例えば、ソフトウェアアップグレード装置は、ネットワーク側のサーバの形態で存在する。
【0079】
第7の態様によって、端末ソフトウェアアップグレードシステムが提供される。システムは、第3の態様または第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つによるソフトウェアアップグレード装置と、第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つによるソフトウェアアップグレード装置とを含む。
【0080】
第8の態様によって、端末ソフトウェアアップグレードシステムが提供される。システムは、第5の態様または第5の態様の可能な実装形態のいずれか1つによるソフトウェアアップグレード装置と、第6の態様または第6の態様の可能な実装形態のいずれか1つによるソフトウェアアップグレード装置とを含む。
【0081】
第9の態様によって、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されると、ソフトウェアアップグレード装置は、第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによる方法を実行することが可能にされる。
【0082】
第10の態様によって、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がプロセッサによって実行されると、ソフトウェアアップグレード装置は、第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つによる方法を実行することが可能にされる。
【0083】
第11の態様によって、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がプロセッサによって実行されると、ソフトウェアアップグレード装置は、第1の態様または第1の態様の前述の実装形態のいずれか1つによる方法を実行することが可能にされる。
【0084】
第12の態様によって、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がプロセッサによって実行されると、ソフトウェアアップグレード装置は、第2の態様または第2の態様の前述の実装形態のいずれか1つによる方法を実行することが可能にされる。
【0085】
第13の態様によって、車両ソフトウェアアップグレード方法が提供される。方法は、車両内の少なくとも2つの構成要素のストレージリソース情報を受信するステップであって、ストレージリソース情報は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ステップと、車両内の複数の構成要素に少なくとも1つの指示情報を送信するステップであって、少なくとも1つの指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために複数の構成要素を示すために使用され、複数のアップグレードパッケージブロックは、1つまたは複数のアップグレードソフトウェアパッケージを分割することによってストレージリソース情報に基づいて取得され、複数の構成要素は、少なくとも2つの構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部と1対1に対応する、ステップとを含む。
【0086】
第14の態様によって、車両ソフトウェアアップグレード装置が提供される。装置は、車両内の少なくとも2つの構成要素のストレージリソース情報を受信し、ストレージリソース情報は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ように構成された受信ユニットと、車両内の複数の構成要素に少なくとも1つの指示情報を送信し、少なくとも1つの指示情報は、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために複数の構成要素を示すために使用され、複数のアップグレードパッケージブロックは、1つまたは複数のアップグレードソフトウェアパッケージを分割することによってストレージリソース情報に基づいて取得され、複数の構成要素は、少なくとも2つの構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部と1対1に対応するように構成された送信ユニットとを含む。
【0087】
第15の態様によって、車両ソフトウェアアップグレード方法が提供される。方法は、車両内のストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側デバイスに送信するステップであって、ストレージリソースフィードバック情報は、車両内の少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ステップと、ネットワーク側デバイスから、ネットワーク側デバイスによって生成されたアップグレードパッケージブロック情報を受信するステップであって、アップグレードパッケージブロック情報は、車両ソフトウェアアップグレードのための複数のアップグレードパッケージブロックとすべての構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部との間に少なくとも1対1の対応関係を含む、ステップとを含む。
【0088】
第16の態様によって、車両ソフトウェアアップグレード装置が提供される。装置は、車両内のストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側デバイスに送信し、ストレージリソースフィードバック情報は、車両内の少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ように構成された送信ユニットと、ネットワーク側デバイスから、ネットワーク側デバイスによって生成されたアップグレードパッケージブロック情報を受信し、アップグレードパッケージブロック情報は、車両ソフトウェアアップグレードのための複数のアップグレードパッケージブロックとすべての構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部との間に少なくとも1対1の対応関係を含むように構成された受信ユニットとを含む。
【0089】
第17の態様によって、車両ソフトウェアアップグレード方法が提供される。方法は、車両からストレージリソースフィードバック情報を受信するステップであって、ストレージリソースフィードバック情報は、車両内にあり、複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用され得る複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ステップと、端末デバイスにアップグレードパッケージブロック情報を送信するステップであって、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックとすべての構成要素の利用可能なストレージ容量の少なくとも一部との間に少なくとも1対1の対応関係を含む、ステップとを含む。
【0090】
第18の態様によって、車両ソフトウェアアップグレード装置が提供される。装置は、車両からストレージリソースフィードバック情報を受信し、ストレージリソースフィードバック情報は、車両内にあり、複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用され得る複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ように構成された受信ユニットと、端末デバイスにアップグレードパッケージブロック情報を送信し、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックとすべての構成要素の利用可能なストレージ容量の少なくとも一部との間に少なくとも1対1の対応関係を含む、ように構成された送信ユニットとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【
図1】従来の技術において十分なストレージリソースがある場合に使用されるソフトウェアアップグレード方法のフローチャートである。
【
図2】従来の技術においてストレージリソースが不十分である場合に使用されるソフトウェアアップグレード方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の典型的な適用シナリオの概略図である。
【
図4】本発明の一実施形態による端末側のソフトウェアアップグレード装置の第1の存在形態の概略図である。
【
図5】本発明の一実施形態による端末側のソフトウェアアップグレード装置の第2の存在形態および第3の存在形態の概略図である。
【
図6】本発明の一実施形態による端末側のソフトウェアアップグレード装置の第4の存在形態の概略図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置の第1の動作モードの概略図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置の第2の動作モードの概略図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置の第3の動作モードの概略図である。
【
図10】本発明の一実施形態によるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置の第4の動作モードの概略図である。
【
図11】本発明の一実施形態によるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置の第5の動作モードの概略図である。
【
図12A】本発明の実施形態1による端末側で行われるソフトウェアアップグレード方法のフローチャートである。
【
図12B】本発明の実施形態1による端末側で行われるソフトウェアアップグレード方法のフローチャートである。
【
図13A】本発明の実施形態2によるネットワーク側で行われるソフトウェアアップグレード方法のフローチャートである。
【
図13B】本発明の実施形態2によるネットワーク側で行われるソフトウェアアップグレード方法のフローチャートである。
【
図14】本発明の実施形態3によるソフトウェアアップグレード方法における端末内のストレージリソースを照会および報告する段階のフローチャートである。
【
図15】本発明の実施形態3によるソフトウェアアップグレード方法におけるソフトウェアアップグレードパッケージに対するブロック分割を実行する段階のフローチャートである。
【
図16】本発明の実施形態3によるソフトウェアアップグレード方法におけるアップグレードパッケージブロック情報および指示情報を送信する段階の第1のフローチャートである。
【
図17】本発明の実施形態3によるソフトウェアアップグレード方法におけるアップグレードパッケージブロック情報および指示情報を送信する段階の第2のフローチャートである。
【
図18】本発明の実施形態3によるソフトウェアアップグレード方法におけるアップグレードパッケージブロック情報および指示情報を送信する段階の第3のフローチャートである。
【
図19】本発明の実施形態3によるソフトウェアアップグレード方法におけるアップグレードパッケージブロック情報および指示情報を送信する段階の第4のフローチャートである。
【
図20】本発明の実施形態4および実施形態5によるソフトウェアアップグレード装置の構造のブロック図である。
【
図21】本発明の実施形態6によるソフトウェアアップグレードシステムの構造のブロック図である。
【
図22】本発明の実施形態7および実施形態8によるソフトウェアアップグレード装置の構造のブロック図である。
【
図23】本発明の実施形態7において提供される、端末側のソフトウェアアップグレード装置のT-box上の実装形態の概略図である。
【
図24】本発明の実施形態7において提供される、端末側のソフトウェアアップグレード装置のヒューマンマシンインタラクションコントローラ上の実装形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0092】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点を明確にするために、以下に、本発明の実施形態の添付図面を参照して、本発明の実施形態の技術的解決策を明確に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、一部であることは明白である。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0093】
本発明の実施形態は、端末内の複数の構成要素(インテリジェント・コネクティッド・ビークル、ロボット、またはスマートホームデバイスを含むがこれらに限定されない)をアップグレードする適用シナリオに適用されてよい。
図3は、本発明の適用シナリオの概略図である。インテリジェント・コネクティッド・ビークルは、車両ソフトウェアアップグレードに関連するメッセージおよびデータをアップロードまたはダウンロードするために、無線通信チャネルを介してOTAクラウドに接続される。無線通信チャネルには、2G(第2世代移動通信技術)、3G(第3世代移動通信技術)、4G(第4世代移動通信技術)、5G(第5世代移動通信技術)、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光伝送、衛星通信、または赤外線通信の形態の無線通信チャネルが含まれるが、これらに限定されない。インテリジェント・コネクティッド・ビークル内の構成要素は、中央ゲートウェイ、T-box(Telematics BOX、車両のインターネットにおける車両通信端末)、ヒューマンマシンインタラクション(HMI、Human-Machine Interaction)コントローラ、モバイルデータセンタ(MDC、Mobile Data Controller)、先進運転支援システム(ADAS、Advanced Driving Assistant System)、複数の電子制御ユニット(ECU、Electronic Control Unit)および別の構成要素を含む。
【0094】
インテリジェント・コネクティッド・ビークルの適用シナリオを以下の例として使用して、以下の形態を含む、本発明の実施形態において提供される端末側のソフトウェアアップグレード装置の4つの典型的な存在形態(実際のケースは4つの典型的な存在形態に限定されない)を説明する。
【0095】
第1の形態では、ソフトウェアアップグレード装置は、独立した構成要素(
図4のソフトウェアアップグレード装置401を参照されたい)としてインテリジェント・コネクティッド・ビークル内に存在することができ、車両間ネットワーク通信機能と車両内ネットワーク通信機能の両方を有し、ネットワーク側デバイスとシグナリングまたはデータを交換し、車両内の別の構成要素と協調して、アップグレードソフトウェアを記憶、配布、インストール、または有効化するように構成される。加えて、ソフトウェアアップグレード装置401は、車両内にあり、アップグレードされる必要がある構成要素であってもよく、ネットワーク側デバイスからソフトウェアアップグレードパッケージを受信し、ソフトウェアアップグレードパッケージを記憶する。
【0096】
第2の形態および第3の形態では、ソフトウェアアップグレード装置は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル内の従来の構成要素(例えば、
図5のT-box501)または従来の構成要素内のサブ装置であってもよく、車両間ネットワーク通信機能と車両内ネットワーク通信機能の両方を有し、ネットワーク側デバイスとシグナリングまたはデータを交換し、車両内の別の構成要素と協調して、アップグレードソフトウェアを記憶、配布、インストール、または有効化するように構成される。加えて、この場合のT-box501は、車両内にあり、アップグレードされる必要がある構成要素であってもよく、ネットワーク側デバイスからソフトウェアアップグレードパッケージを受信し、ソフトウェアアップグレードパッケージを記憶する。
【0097】
第4の形態では、ソフトウェアアップグレード装置は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル(例えば、
図6のインテリジェント・コネクティッド・ビークル601)であってもよく、インテリジェント・コネクティッド・ビークル内の複数の構成要素(例えば、
図6のT-box602およびMDC603)と協働して、端末側で実行され、本発明の実施形態において提供されるソフトウェアアップグレード方法を完了する。例えば、MDC603は、車両間ネットワーク通信機能を持たず、T-box602を使用することによってネットワーク側デバイスとシグナリングまたはデータを交換し、MDC603の車両内ネットワーク通信機能を使用することによって、車両内の別の構成要素と協調して、アップグレードソフトウェアを記憶、配布、インストール、または有効化する。
【0098】
インテリジェント・コネクティッド・ビークルの適用シナリオを以下の例として使用して、以下のモードを含む、本発明の実施形態において提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置の5つの典型的な動作(実際のケースは5つの典型的な動作モードに限定されない)を説明する。
【0099】
第1のモード(
図7を参照されたい)では、インテリジェント・コネクティッド・ビークル704の構成要素のソフトウェアアップグレードに使用されるすべてのアップグレードパッケージブロックは、ネットワーク側のサーバ701に集中的に記憶され、サーバ701は、本発明の実施形態で提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置である。サーバ701は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル704からストレージリソースフィードバック情報を受信し、アップグレードパッケージブロック情報および複数のアップグレードパッケージブロックの各々をインテリジェント・コネクティッド・ビークル704に送信する。
【0100】
第2のモード(
図8を参照されたい)では、サーバ801は、本発明の実施形態で提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置であり、インテリジェント・コネクティッド・ビークル804内の構成要素のソフトウェアアップグレードに使用される複数のアップグレードパッケージブロックは、ネットワーク側の複数のサーバ(例えば、サーバ802およびサーバ803を含み、サーバ801を含む場合、または含まない場合がある)に分散式に記憶される。サーバ801は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル804からストレージリソースフィードバック情報を受信し、サーバ802およびサーバ803の各々から少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックを受信し、アップグレードパッケージブロック情報および複数のアップグレードパッケージブロックの各々をインテリジェント・コネクティッド・ビークル804に送信する。
【0101】
第3のモード(
図9参照)では、サーバ901は、本発明の実施形態で提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置であり、インテリジェント・コネクティッド・ビークル904内の構成要素のソフトウェアアップグレードに使用される複数のアップグレードパッケージブロックは、ネットワーク側の複数のサーバ(例えば、サーバ902およびサーバ903を含むが、サーバ901を含まない)に分散式に記憶される。サーバ901は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル904からストレージリソースフィードバック情報を受信し、インテリジェント・コネクティッド・ビークル804にアップグレードパッケージブロック情報を送信する。サーバ901によって送信されたアップグレードパッケージ配布命令を受信した後、サーバ902およびサーバ903はそれぞれ、サーバ902に記憶された少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックおよびサーバ903に記憶された少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックをインテリジェント・コネクティッド・ビークル904に送信する。
【0102】
第4のモード(
図10を参照されたい)では、サーバ1001は、本発明の実施形態で提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置であり、インテリジェント・コネクティッド・ビークル1004内の構成要素のソフトウェアアップグレードに使用される複数のアップグレードパッケージブロックは、ネットワーク側の複数のサーバ(例えば、サーバ1002、サーバ1003およびサーバ1001を含む)に分散式に記憶される。サーバ1001は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル1004からストレージリソースフィードバック情報を受信し、インテリジェント・コネクティッド・ビークル1004にアップグレードパッケージブロック情報を送信する。サーバ1001によって送信されたアップグレードパッケージ配布命令を受信した後、サーバ1002およびサーバ1003はそれぞれ、サーバ1002に記憶された少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックおよびサーバ1003に記憶された少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックをインテリジェント・コネクティッド・ビークル1004に送信する。サーバ1001はまた、サーバ1001に記憶された少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックをインテリジェント・コネクティッド・ビークル1004に送信する。
【0103】
第5のモード(
図11を参照されたい)では、サーバ1101は、本発明の実施形態で提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置であり、インテリジェント・コネクティッド・ビークル1104内の構成要素のソフトウェアアップグレードに使用される複数のアップグレードパッケージブロックは、ネットワーク側の複数のサーバ(例えば、サーバ1102およびサーバ1103を含み、サーバ1101を含む場合、または含まない場合がある)に分散式に記憶される。サーバ1101は、インテリジェント・コネクティッド・ビークル1104からストレージリソースフィードバック情報を受信し、インテリジェント・コネクティッド・ビークル1104にアップグレードパッケージブロック情報を送信する。サーバ1101によって送信されたアップグレードパッケージ配布命令を受信した後、サーバ1102は、サーバ1102に記憶された少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックをインテリジェント・コネクティッド・ビークル1104に送信する。サーバ1103は、サーバ1101に記憶された少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックをサーバ1103に送信する。サーバ1101は、少なくとも1つのアップグレードパッケージブロック(サーバ1103に記憶された少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックを含む)をインテリジェント・コネクティッド・ビークル1104に送信する。
【0104】
本発明の実施形態1は、端末側で実行されるソフトウェアアップグレード方法を提供する。方法は、端末側のソフトウェアアップグレード装置(例えば、上記のソフトウェアアップグレード装置401、T-box501、T-box501内のサブ装置、またはインテリジェント・コネクティッド・ビークル601)によって実行される。
図12Aおよび
図12Bに示すように、方法は、以下のステップを含む。
【0105】
ステップ1201:端末内の少なくとも2つの構成要素のストレージリソース情報を受信し、ストレージリソース情報は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含み、少なくとも2つの構成要素は、少なくとも2つの利用可能なストレージ容量に対応する。
【0106】
任意選択で、本発明の実施形態1は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量に基づいて、端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定する、ステップ1202を含む。
【0107】
ステップ1203:ストレージリソース情報に基づいてストレージリソースフィードバック情報を生成し、ストレージリソースフィードバック情報は、各構成要素の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む。
【0108】
ステップ1204:ストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側デバイスに送信する。
【0109】
ステップ1205:ネットワーク側デバイスによって生成されたアップグレードパッケージブロック情報を受信し、アップグレードパッケージブロック情報は、端末ソフトウェアアップグレードのための複数のアップグレードパッケージブロックと複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するための複数の構成要素との間に少なくとも1対1の対応関係を含み、複数の構成要素は、少なくとも2つの構成要素の一部またはすべてである。
【0110】
ステップ1206:アップグレードパッケージブロック情報に基づいて、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために複数の構成要素を示すために使用される少なくとも1つの指示情報を生成し、複数の構成要素は複数の利用可能なストレージ容量と1対1に対応する。
【0111】
ステップ1207:少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信する。
【0112】
任意選択で、本発明の実施形態1は、複数の構成要素にダウンロード命令を送信し、ダウンロード命令は、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを取得するように複数の構成要素に命令するために使用される、ステップ1208を含む。
【0113】
任意選択で本発明の実施形態1は、複数の構成要素に、アップグレードパッケージ配布命令を送信し、アップグレードパッケージ配布命令は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの1つまたは複数を、複数の構成要素以外の端末内の少なくとも1つの構成要素に送信するように複数の構成要素に命令するために使用され、1つまたは複数のアップグレードパッケージブロックは、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを解析することによって複数の構成要素によって取得される、ステップ1209を含む。
【0114】
任意選択で、本発明の実施形態1は、複数の構成要素にインストール有効化命令を送信し、インストール有効化命令は、複数の構成要素において、少なくとも1つのアップグレードソフトウェアをインストールし有効化するように命令するために使用され、少なくとも1つのアップグレードソフトウェアは、複数の構成要素と1対1に対応する複数のアップグレードパッケージブロックを解析することによって複数の構成要素によって取得される、ステップ1210を含む。
【0115】
本発明の実施形態2は、ネットワーク側で実行されるソフトウェアアップグレード方法を提供する。方法は、ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置(例えば、上記に記載されるソフトウェアアップグレード装置701、801、901、1001、または1101)によって実行される。
図13Aおよび
図13Bに示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0116】
任意選択で、本発明の実施形態2は、ソフトウェアアップグレード開始メッセージを端末デバイスに送信するステップ1301を含む。
【0117】
ステップ1302:端末デバイスからストレージリソースフィードバック情報を受信し、ストレージリソースフィードバック情報は、端末デバイス内にあり、複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用され得る複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む。
【0118】
ステップ1303:ストレージリソースフィードバック情報に基づいて、端末デバイス内の利用可能なストレージリソースがソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすと判定する。
【0119】
ステップ1304:ストレージリソースフィードバック情報に基づいて、1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを複数のアップグレードパッケージブロックに分割し、複数のアップグレードパッケージブロックは、すべての構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部と1対1に対応する。
【0120】
ステップ1305:アップグレードパッケージブロック情報を生成し、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックとすべての構成要素の利用可能なストレージ容量のうちの少なくとも一部との間に少なくとも対応関係を含む。
【0121】
ステップ1306:アップグレードパッケージブロック情報を端末デバイスに送信する。
【0122】
任意選択で、本発明の実施形態2は、ネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置から複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを受信するステップ1307を含む。
【0123】
任意選択で、本発明の実施形態2は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを端末デバイスに送信するステップ1308を含む。
【0124】
任意選択で、本発明の実施形態2は、ネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置にアップグレードパッケージ配布命令を送信し、アップグレードパッケージ配布命令は、複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを端末デバイスに送信するようにネットワーク側の少なくとも1つのアップグレードソフトウェアストレージ装置に命令するために使用される、ステップ1309を含む。
【0125】
本発明の実施形態1および実施形態2において提供されるソフトウェアアップグレード方法では、端末内の複数の構成要素内のストレージリソースが十分に利用される。このようにして、ダウンロード成功率が高まり、方法は、比較的複雑な端末(特にインテリジェント・コネクティッド・ビークル)のソフトウェアアップグレードの要件により適している。加えて、端末内の複数の構成要素の外部通信リソースを使用して、複数のアップグレードパッケージブロックがダウンロードされてもよい。このようにして、端末の通信リソースが十分に利用され、ダウンロード速度が向上し、ダウンロードの信頼性が向上する。さらに、複数のアップグレードパッケージブロックが、複数の構成要素によって独立して検証され得ることで、端末内のコンピューティングリソースが完全に利用され、別の構成要素のアップグレードソフトウェアブロックデータが不完全であるために構成要素のアップグレードが影響を受けるケースが回避される。
【0126】
本発明の実施形態1および実施形態2は、ネットワーク側で実行されるソフトウェアアップグレード方法および端末側で実行されるソフトウェアアップグレード方法にそれぞれ関する。本発明の実施形態3は、ネットワーク側と端末側との2つの側の間で実行されるソフトウェアアップグレード方法を提供し、ソフトウェアアップグレード方法は、本発明の実施形態1および実施形態2において提供される、ネットワーク側および端末側でそれぞれ実行される2つのソフトウェアアップグレード方法の組み合わせに基づいて実施することができる。端末内のストレージリソースを照会および報告する段階、ソフトウェアアップグレードパッケージに対してブロック分割を実行する段階、ならびにアップグレードパッケージブロック情報および指示情報を送信する段階には比較的大量の並列解決策があるため、以下では、
図14から
図19を使用して上記のいくつかの段階を詳細に説明する。本発明の実施形態1、実施形態2、および実施形態3を相互参照することができることに留意されたい。
図14~
図19の端末側またはネットワーク側の単一側動作ステップは、本発明の実施形態1および実施形態2の単一動作方法にも適用することができる。
【0127】
図14は、本発明の実施形態3における端末におけるストレージリソースを照会および報告する段階のフローチャートである。段階は、以下のステップを含む。
【0128】
ステップ1401:ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置は、端末ソフトウェアアップグレードを開始するためのメッセージを端末ソフトウェアアップグレード装置に送信する。
【0129】
ステップ1402:端末ソフトウェアアップグレード装置は、それ自体の利用可能なストレージリソース(t1として示される)をチェックする。
【0130】
ステップ1403:端末ソフトウェアアップグレード装置は、端末構成要素1および端末構成要素2へのストレージリソース照会要求を開始する。
【0131】
ステップ1404:端末構成要素1および端末構成要素2は、それぞれの独自の利用可能なストレージリソースをチェックする。
【0132】
ステップ1405:端末構成要素1および端末構成要素2は、それぞれの独自の利用可能なストレージリソース(それぞれt2およびt3として示される)を端末ソフトウェアアップグレード装置に報告する。
【0133】
ステップ1406:端末ソフトウェアアップグレード装置は、端末内の利用可能なストレージリソースの合計を計算する、すなわち、t1、t2、およびt3の合計を計算して、端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすかどうかを判定する。
【0134】
端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たす場合、以下のステップがさらに実行される:ステップ1407a:端末ソフトウェアアップグレード装置がストレージリソースフィードバック情報を生成する。ステップ1408a:端末ソフトウェアアップグレード装置が、ストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置に送信する。
【0135】
端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たさない場合、以下のステップがさらに実行される:ステップ1407b:端末ソフトウェアアップグレード装置が、ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置にエラーを返し、端末ソフトウェアアップグレードを終了する。
【0136】
端末内の利用可能なストレージリソースが端末ソフトウェアアップグレードのためのストレージ要件を満たすかどうかは、端末デバイスまたはネットワーク側デバイスによって判定され得ることに留意されたい。
【0137】
ソフトウェアアップグレードパッケージに対してブロック分割を実行する段階では、端末ソフトウェアアップグレード装置によって送信されたストレージリソースフィードバック情報を受信した後、ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置は、複数の端末ソフトウェアアップグレードパッケージをハッシュチェック値を有する複数のアップグレードパッケージブロックに分割する。ブロック分割手順は
図15に示されており、以下のステップを含む。
【0138】
ステップ1501:I1、...、およびINとしてそれぞれ示され、N個の変数s1、...、およびsNを使用することによって各セットの最大容量値をマークするN個の空のセットを構築し、ここでsi=ti-Cであり、tiは端末のi番目の構成要素の利用可能なストレージリソースであり、Cはハッシュチェック値によって占有されるストレージ空間である。
【0139】
ステップ1502:M個のソフトウェアアップグレードパッケージをサイズの降順に配列して、package1、package2、...、およびpackageMを取得し、各ソフトウェアアップグレードパッケージは、1つの端末構成要素のソフトウェアアップグレードに使用されるデータを含み、ストレージ空間Piを占有する。
【0140】
ステップ1503:最大サイズを有するソフトウェアアップグレードパッケージ(すなわち、package1)から開始する最大残存利用可能容量を有するセットIuにpackageiを置き、1≦u≦Nであり、su=su-Piとする。
【0141】
この場合にsu<0である場合、それはブロック分割が失敗したことを示し、以下のステップがさらに実行される:ステップ1505:ブロック分割失敗情報を返し、ダウンロードを終了する。
【0142】
この場合にsu≧0である場合、ステップ1503は、package2からpackageMがすべてセットに正常に追加され得るまで、package2からpackageMに対して順次実行され、以下のステップがさらに実行される:ステップ1504:J1,...,およびJKとして示される、アップグレードパッケージブロックを取得するために、各空でないセットおよび対応するハッシュ値をパッケージ化する。Kは空でない集合の数であり、Ji=Iu||Hu、1≦i≦Kであり、HuはIuに対応するハッシュチェック値であり、計算方法はHu=Hash(Iu||keyu)である。ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置は、端末内の複数の構成要素(Idu)に対応するデバイス鍵(keyu)を記憶し、デバイス鍵は、構成要素にローカルに記憶されたデバイス鍵と同じである。
【0143】
ステップ1506:ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置がブロック情報パッケージJ0を生成する。ブロック情報パッケージJ0の内容は、ブロック数K、各ブロックJiのダウンロードアドレスAddressi、対応するダウンロード成分Idu、およびハッシュチェック値H0を含む。
【0144】
ソフトウェアアップグレードパッケージに対してブロック分割を実行する段階では、端末の単一のアップグレードされるべき構成要素に使用されるソフトウェアアップグレードパッケージが最小単位として使用され、最大の空間を占有するソフトウェアアップグレードパッケージが考慮され、最大の残りの空間を有するブロックに割り当てられることが好ましい。ブロック分割は反復によって完了され、その後のデータ完全性検証の準備のために、ブロックデータの各々に対してハッシュチェック値が計算される。
【0145】
次に、アップグレードパッケージブロック情報および指示情報を送信する段階の実行手順について説明する。4つの並列技術的解決策がある。
【0146】
第1の解決策については、
図16を参照されたい。この解決策は以下のステップを含む。
【0147】
ステップ1601:端末ソフトウェアアップグレード装置は、ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置からアップグレードパッケージブロック情報を受信する。
【0148】
ステップ1602:端末ソフトウェアアップグレード装置は、端末構成要素1のために、端末構成要素1に対応する1つのアップグレードパッケージブロックを取得するように端末構成要素1を示すために使用される第1の指示情報を生成し、端末構成要素2のために、端末構成要素2に対応する1つのアップグレードパッケージブロックを取得するように端末構成要素2を示すために使用される第2の指示情報を生成する。
【0149】
ステップ1603:端末ソフトウェアアップグレード装置は、第1の指示情報および第2の指示情報を端末構成要素1および端末構成要素2にそれぞれ送信する。
【0150】
第2の解決策については、
図17を参照されたい。この解決策は以下のステップを含む。
【0151】
ステップ1701:端末ソフトウェアアップグレード装置は、ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置からアップグレードパッケージブロック情報を受信する。
【0152】
ステップ1702:端末ソフトウェアアップグレード装置は、端末構成要素1および端末構成要素2のために、端末構成要素1に対応するアップグレードパッケージブロックを取得するように端末構成要素1を示し、端末構成要素2に対応するアップグレードパッケージブロックを取得するように端末構成要素2を示すために使用される1つの指示情報を生成する。
【0153】
ステップ1703:端末ソフトウェアアップグレード装置は、端末構成要素1と端末構成要素2の両方に対して1つの指示情報を送信する。任意選択で、端末ソフトウェアアップグレード装置は、1つの指示情報を端末構成要素1および端末構成要素2に同時にまたは順次送信してもよい。
【0154】
第3の解決策については、
図18を参照されたい。この解決策は以下のステップを含む。
【0155】
ステップ1801:端末ソフトウェアアップグレード装置は、ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置からアップグレードパッケージブロック情報を受信する。
【0156】
ステップ1802:端末ソフトウェアアップグレード装置は、端末構成要素1および端末構成要素2のために、端末構成要素1に対応するアップグレードパッケージブロックを取得するように端末構成要素1を示し、端末構成要素2に対応するアップグレードパッケージブロックを取得するように端末構成要素2を示すために使用される第1の指示情報を生成する。
【0157】
ステップ1803:端末ソフトウェアアップグレード装置は、第1の指示情報を端末構成要素1に送信する。
【0158】
ステップ1804:端末構成要素1は、第1の指示情報を端末構成要素2に転送する。
【0159】
第4の解決策については、
図19を参照されたい。この解決策は以下のステップを含む。
【0160】
ステップ1901:端末ソフトウェアアップグレード装置は、ネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置からアップグレードパッケージブロック情報を受信する。
【0161】
ステップ1902:端末ソフトウェアアップグレード装置は、端末構成要素1および端末構成要素2のために、端末構成要素1に対応するアップグレードパッケージブロックを取得するように端末構成要素1を示し、端末構成要素2に対応するアップグレードパッケージブロックを取得するように端末構成要素2を示すために使用される第1の指示情報を生成する。
【0162】
ステップ1903:端末ソフトウェアアップグレード装置は、第1の指示情報を端末構成要素1に送信する。
【0163】
ステップ1904:端末構成要素1は、第1の指示情報から、端末構成要素1によるアップグレードパッケージブロックの取得に関連する情報を削除し、第1の指示情報内の残りの情報に基づいて第2の指示情報を生成する。
【0164】
ステップ1905:端末構成要素1は、第2の指示情報を端末構成要素2に送信する。
【0165】
本発明の実施形態4および実施形態5は、
図20に示すように、端末側のソフトウェアアップグレード装置およびネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置をそれぞれ提供する。
【0166】
本発明の実施形態4において提供される端末側のソフトウェアアップグレード装置20は、
端末内の少なくとも2つの構成要素のストレージリソース情報を受信し、ネットワーク側デバイスによって生成されたアップグレードパッケージブロック情報をアップグレードし、ストレージリソース情報は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含み、アップグレードパッケージブロック情報は、端末ソフトウェアアップグレードのための複数のアップグレードパッケージブロックと複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するための複数の構成要素との間に少なくとも1対1の対応関係を含み、複数の構成要素は、少なくとも2つの構成要素の一部またはすべての構成要素であるように構成された受信ユニット2001と、
ストレージリソース情報に基づいてストレージリソースフィードバック情報を生成し、アップグレードパッケージブロック情報に基づいて、複数のアップグレードパッケージブロックを取得するために複数の構成要素を示すために使用される少なくとも1つの指示情報を生成し、複数の構成要素は複数の利用可能なストレージ容量と1対1に対応し、ストレージリソースフィードバック情報は、少なくとも2つの構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ように構成された処理ユニット2002と、
ストレージリソースフィードバック情報をネットワーク側デバイスに送信し、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するように構成された送信ユニット2003とを含む。
【0167】
本発明の実施形態4において提供される端末側のソフトウェアアップグレード装置20は、例えば、ソフトウェアアップグレード装置401、T-box501、T-box501内のサブ装置、またはインテリジェント・コネクティッド・ビークル601である。
【0168】
本発明の実施形態5において提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置20は、
端末デバイスからストレージリソースフィードバック情報を受信し、ストレージリソースフィードバック情報は、端末デバイス内にあり、複数のアップグレードパッケージブロックを記憶するために使用され得る複数の構成要素の各々の利用可能なストレージ容量を少なくとも含む、ように構成された受信ユニット2001と、
1つまたは複数のソフトウェアアップグレードパッケージを、ストレージリソースフィードバック情報に基づいて複数のアップグレードパッケージブロックに分割し、アップグレードパッケージブロック情報を生成し、複数のアップグレードパッケージブロックは、複数の構成要素の少なくとも一部と1対1に対応しており、アップグレードパッケージブロック情報は、複数のアップグレードパッケージブロックと少なくとも一部の構成要素との間に少なくとも対応関係を含む、ように構成された処理ユニット2002と、
端末デバイスにアップグレードパッケージブロック情報を送信するように構成された送信ユニット2003とを含む。
【0169】
本発明の実施形態5によって提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置20は、例えば、前述のソフトウェアアップグレード装置701、801、901、1001、または1101である。
【0170】
実施形態4および実施形態5のユニットのうちの1つまたは複数のみが、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって実装されてもよい。ソフトウェアまたはファームウェアは、限定はしないが、コンピュータプログラム命令またはコードを含み、ハードウェアプロセッサによって実行されてもよい。ハードウェアは、限定はしないが、中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)、または特定用途向け集積回路(ASIC、特定用途向け集積回路)などの様々な集積回路を含む。
【0171】
任意選択で、実施形態4および実施形態5の受信ユニット2001は、1つまたは複数の受信方式を使用してもよい。受信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェース、もしくはハードウェア回路基板上のケーブル、またはソフトウェアモジュールからパラメータを取得すること、もしくはメモリから情報を読み取ることが含まれるが、これらに限定されない。
【0172】
任意選択で、実施形態4および実施形態5の受信ユニット2001は、複数の受信サブユニットを含み、複数の受信サブユニットは各々、端末内の少なくとも2つの構成要素のうちの少なくとも1つのストレージリソース情報を受信するように構成される。任意選択で、複数の受信サブユニットは、端末内の複数の異なる構成要素内に配置される。任意選択で、複数の受信サブユニットは、少なくとも1つの受信方式でストレージリソース情報を受信する。受信方式には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェース、もしくはハードウェア回路基板上のケーブル、またはソフトウェアモジュールからパラメータを取得すること、もしくはメモリから情報を読み取ることが含まれるが、これらに限定されない。
【0173】
任意選択で、実施形態4および実施形態5の送信ユニット2003は、1つまたは複数の送信方式を使用してもよい。送信方法には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェース、もしくはハードウェア回路基板上のケーブル、またはソフトウェアモジュールにパラメータを入力すること、もしくはメモリに情報を書き込むことが含まれるが、これらに限定されない。
【0174】
任意選択で、実施形態4および実施形態5の送信ユニット2003は複数の送信サブユニットを含み、複数の送信サブユニットは各々、少なくとも1つの指示情報を複数の構成要素に送信するように構成される。任意選択で、複数の送信サブユニットは、端末内の複数の異なる構成要素内に配置される。任意選択で、複数の送信サブユニットは、少なくとも1つの送信方式でストレージリソース情報を送信する。送信方法には、セルラ通信、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信、伝送路通信、ハードウェアインターフェース、もしくはハードウェア回路基板上のケーブル、またはソフトウェアモジュールにパラメータを入力すること、もしくはメモリに情報を書き込むことが含まれるが、これらに限定されない。
【0175】
本発明の実施形態6は、ソフトウェアアップグレードシステムを提供する。
図21を参照すると、システムは、ネットワーク側ソフトウェアアップグレード装置2101と、端末ソフトウェアアップグレード装置2105とを含む。ネットワーク側ソフトウェアアップグレード装置2101は、受信ユニット2102と、処理ユニット2103と、送信ユニット2104とを含む。端末ソフトウェアアップグレード装置2105は、送信ユニット2106と、処理ユニット2107と、受信ユニット2108とを含む。ネットワーク側ソフトウェアアップグレード装置2101および端末ソフトウェアアップグレード装置2105は、本発明の実施形態4および実施形態5をそれぞれ参照して実施されてよい。
【0176】
本発明の実施形態7は、端末側の別のソフトウェアアップグレード装置を提供する。
図22を参照すると、装置は、メモリ2201と、プロセッサ2202と、トランシーバ2203とを含む。メモリ2201は、コンピュータプログラム命令を記憶する。プロセッサ2202は、コンピュータプログラム命令を実行して、実施形態1で説明した端末側のソフトウェアアップグレード方法を実行する。トランシーバ2203は、ストレージリソース情報もしくはアップグレードパッケージブロック情報を受信するように構成されるか、またはストレージリソースフィードバック情報、少なくとも1つの指示情報、ダウンロード命令、アップグレードパッケージ配布命令、およびインストール有効化命令のうちの少なくとも1つを送信するように構成される。
【0177】
本発明の実施形態7において提供される端末側のソフトウェアアップグレード装置は、例えば、ソフトウェアアップグレード装置401、T-box501、T-box501内のサブ装置、またはインテリジェント・コネクティッド・ビークル601である。以下では、ソフトウェアアップグレード装置がT-box(
図23参照)上およびマンマシンインタラクションコントローラ(
図24参照)上に実装される例を使用することによって、インテリジェント端末内の特定の構成要素に対する本発明の実施形態7の実装形態を個別に説明する。
【0178】
T-boxの内部構成構造は、例えば、
図23に示すT-box23の構造である。T-box23は、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)アンテナ、3G/4Gアンテナ、C-V2X(Cellular Vehicle-to-Everything、cellular vehicle-to-everything)アンテナ、WLAN(Wireless Local Area Network、無線ローカルエリアネットワーク)アンテナ、および複数の無線周波数ユニットを含み、これらは車両とエクストラネットとの間の通信に使用される。システムオンチップ(SOC、System On Chip)は、プロセッサ、メモリ、システムレベルチップ制御論理モジュール、複数のインターフェース制御モジュール、および複数の相互接続バスを統合し、T-box23のための制御、計算、または記憶などの機能を提供するように構成される。プロセッサの実装形態として、マイクロ制御ユニットがT-box23のための制御または計算機能を提供してもよい。インテリジェント・コネクティッド・ビークルは、移動通信端末としてセルラ通信ネットワークにアクセスするときに、T-box23内の埋め込み型SIM(Subscriber Identification Module、ユーザ識別情報)カードを使用して識別情報を識別する。埋め込み型マルチメディアカードは、T-box23の記憶機能を提供する。セキュリティハードウェアモジュールは、インテリジェント・コネクティッド・ビークルがエクストラネットにアクセスするためのセキュリティ保護機能を提供する。電力管理ユニットは、T-box23の電力供給管理を提供する。加えて、T-box23は、複数のバス(例えば、CANバスおよびイーサネットバス)およびインターフェース(例えば、マイクロフォンインターフェースおよびスピーカインターフェース)を介して車両内の別の構成要素とさらに相互作用する。
【0179】
実施形態7のメモリ2201は、
図23のシステムオンチップあるいは別の内部ストレージユニット(例えば、埋め込み型マルチメディアカード)に集積されたメモリを用いて実装されてもよい。プロセッサ2202は、
図23のシステムオンチップに統合されたマイクロ制御ユニットまたはプロセッサを使用して実装されてもよい。トランシーバ2203は、
図23の無線周波数ユニット、GPSアンテナ、3G/4Gアンテナ、C-V2Xアンテナ、WLANアンテナ、CAN(Controller Area Network、コントローラエリアネットワーク)バス、イーサネットバス、またはピンコネクタを使用することによって実装されてよい。
【0180】
例えば、マンマシンインタラクションコントローラの内部構成構造は、
図24のマンマシンインタラクションコントローラ24の構造であり、コントローラは、車両とエクストラネットとの間の通信に使用されるWi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)通信モジュールおよびBluetooth通信モジュールを含む。システムオンチップ(SOC、System On Chip)は、プロセッサ、メモリ、システムレベルチップ制御論理モジュール、複数のインターフェース制御モジュール、および複数の相互接続バスを統合し、マンマシンインタラクションコントローラ24のための制御、計算、または記憶などの機能を提供する。プロセッサの実装形態として、マイクロ制御ユニットが、マンマシンインタラクションコントローラ24のための制御または計算機能を提供してもよい。マルチメディアプロセッサは、画像、音声、およびビデオなどのマルチメディア情報のためのデータ処理機能を提供する。マンマシンインタラクションコントローラ24は、LVDS(Low-Voltage Differential Signaling、低電圧差動信号)インターフェースを介して各種カメラセンサから入力される信号を取得し、アナログ信号インターフェースを介してマイクロフォンから入力されるデータを取得する。マンマシンインタラクションコントローラ24は、USB(Universal Serial Bus、ユニバーサルシリアルバス)ポートまたはLVDSインターフェースを介して、USBパネル、中央制御パネル、制御パネル、インストルメントパネル、およびフロントガラス用ヘッドマウントディスプレイに信号出力を提供する。加えて、マンマシンインタラクションコントローラ24は、車載ネットワークゲートウェイにさらに接続され、T-boxなどの車載構成要素と車載ネットワーク通信を行う。
【0181】
実施形態7のメモリ2201は、
図24のシステムオンチップあるいは他の内部ストレージユニット(例えば、埋め込み型マルチメディアカード)に集積されたメモリを用いて実装されてもよい。プロセッサ2202は、
図24のシステムオンチップに統合されたマイクロコントローラまたはプロセッサを使用することによって実装されてもよい。トランシーバ2203は、
図24のWi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)通信モジュール、Bluetooth通信モジュール、または車載ネットワークゲートウェイ間の通信バスを使用することによって実装されてもよい。
【0182】
本発明の実施形態8は、ネットワーク側のさらに別のソフトウェアアップグレード装置を提供する。
図22を参照すると、装置は、メモリ2201と、プロセッサ2202と、トランシーバ2203とを含む。メモリ2201は、コンピュータプログラム命令を記憶する。プロセッサ2202は、コンピュータプログラム命令を実行して、実施形態2で説明したネットワーク側でソフトウェアアップグレード方法を実行し、ストレージリソースフィードバック情報もしくは複数のアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを受信するように構成されるか、またはアップグレードパッケージブロック情報、ソフトウェアアップグレード開始メッセージ、アップグレードパッケージ配布命令、および少なくとも1つのアップグレードパッケージブロックのうちの少なくとも1つを送信するように構成される。
【0183】
本発明の実施形態8によって提供されるネットワーク側のソフトウェアアップグレード装置は、例えば、前述のソフトウェアアップグレード装置701、801、901、1001、または1101である。
【0184】
本発明の実施形態7および実施形態8のプロセッサは、様々なCPU、DSP、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または人工知能プロセッサを含むが、これらに限定されない。
【0185】
本発明の実施形態7および実施形態8におけるトランシーバは、通信インターフェース、通信モジュール、または通信コネクタを含むが、これらに限定されない。トランシーバの通信形態には、2G(第2世代移動通信技術)、3G(第3世代移動通信技術)、4G(第4世代移動通信技術)、5G(第5世代移動通信技術)、およびWi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access、マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用性、)、Bluetooth(Bluetooth通信技術)、ZigBee(ZigBee通信技術)、光通信、衛星通信、赤外線通信などが含まれるが、これらに限定されない。
【0186】
当業者は、本出願で提供される実施形態の説明が相互に参照され得ることを明確に理解することができる。説明を容易かつ簡潔にするために、例えば、本出願の実施形態で提供される装置およびデバイスの機能および実行されるステップについては、本出願の方法実施形態の関連する説明を参照されたい。様々な方法実施形態間および様々な装置実施形態間で参照することもできる。
【0187】
当業者は、方法実施形態のステップのうちのすべてまたは一部が、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施され得ることを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが実行されると、方法実施形態の各ステップが行われる。前述の記憶媒体には、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等の、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体が含まれる。
【0188】
上記の実施形態のすべてまたは一部はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせを用いて実施されてもよい。ソフトウェアが、実施形態を実施するために使用される場合、実施形態のすべてまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本発明の実施形態による手順または機能のすべてまたは一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令はウェブサイト、コンピュータ、サーバやデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバやデータセンタに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバやデジタル加入者回線(DSL))方式または無線(例えば、赤外線、ラジオ波やマイクロ波)方式で伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つまたは複数の使用可能な媒体を組み込んだ、サーバもしくはデータセンタなどのデータストレージデバイスであってもよい。利用可能な媒体は磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクや磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えばソリッドステートドライブSolid State Disk(SSD))などであってもよい。
【0189】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、本出願の範囲から逸脱することなく他のやり方で実施されてもよいことを理解されたい。例えば、記載されたデバイス実施形態は一例にすぎない。例えば、モジュールまたはユニットへの分割は単に論理的な機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされるか、または別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴は無視されてよく、または実行されなくてもよい。別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部分は物理ユニットであってもなくてもよく、1つの場所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。モジュールの一部またはすべては、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際の必要性に従って選択されてよい。当業者は、創造的な努力を払わずとも実施形態を理解し、実施することができる。
【0190】
加えて、システム、装置、方法、および、異なる実施形態を示す概略図は、この出願の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または、方法と組み合わされまたは統合されてもよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的な、機械的な、または他の形態で実施されてもよい。
【0191】
前述の説明は、本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではない。本出願に開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内にあるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0192】
20 ソフトウェアアップグレード装置
23 T-box
24 マンマシンインタラクションコントローラ
401 ソフトウェアアップグレード装置
501 T-box
601 インテリジェント・コネクティッド・ビークル
602 T-box
603 MDC
701 サーバ
702 サーバ
703 サーバ
704 インテリジェント・コネクティッド・ビークル
801 サーバ
802 サーバ
803 サーバ
804 インテリジェント・コネクティッド・ビークル
901 サーバ
902 サーバ
903 サーバ
904 インテリジェント・コネクティッド・ビークル
1001 サーバ
1002 サーバ
1003 サーバ
1004 インテリジェント・コネクティッド・ビークル
1101 サーバ
1102 サーバ
1103 サーバ
1104 インテリジェント・コネクティッド・ビークル
2001 受信ユニット
2002 処理ユニット
2003 送信ユニット
2101 ネットワーク側ソフトウェアアップグレード装置
2102 受信ユニット
2103 処理ユニット
2104 送信ユニット
2105 端末ソフトウェアアップグレード装置
2106 送信ユニット
2107 処理ユニット
2108 受信ユニット
2201 メモリ
2202 プロセッサ
2203 トランシーバ