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特許7562687マルチメディア会議データ処理方法、装置、及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】マルチメディア会議データ処理方法、装置、及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20240930BHJP
   H04L 67/06 20220101ALI20240930BHJP
   H04L 67/50 20220101ALI20240930BHJP
   G06F 16/28 20190101ALN20240930BHJP
【FI】
H04N7/15 150
H04N7/15 120
H04L67/06
H04L67/50
G06F16/28
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2022550135
(86)(22)【出願日】2021-02-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-12
(86)【国際出願番号】 CN2021077014
(87)【国際公開番号】W WO2021169863
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-08-22
(31)【優先権主張番号】202010114477.8
(32)【優先日】2020-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】程 斌
(72)【発明者】
【氏名】李 貌
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 晶生
(72)【発明者】
【氏名】高 毓▲澤▼
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0302718(US,A1)
【文献】特開2002-344917(JP,A)
【文献】特開平11-055643(JP,A)
【文献】特開2017-017668(JP,A)
【文献】特開2005-072768(JP,A)
【文献】特開2004-171053(JP,A)
【文献】超便利!Zoomのクラウドレコーディング,ZOOM革命, [online],2015年12月29日,[令和5年9月14日検索], インターネット<URL: https://zoom-japan.net/intermediate/zoom_cloudrecording/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/14-7/15
H04L 67/06
H04L 67/50
G06F 16/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディア会議データ処理方法であって、
マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信するステップと、
受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップと、
前記記憶データをクラウドに記憶するステップと、を含み、
受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成する前記ステップは、さらに、
マルチメディア会議の録画命令を受信したことに応答して、前記録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有する参加ユーザであるか否かを判定するステップと、
前記録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有する参加ユーザであると判定したことに応答して、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップと、
前記録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有するユーザでないと判定したことに応答して、会議録画権限を有する参加ユーザに録画リマインド情報を送信するステップと、
を含む、
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記方法は、さらに、
前記記憶データをクラウドに記憶する記憶アドレスを決定するステップと、
前記記憶アドレスを所定ユーザのユーザ識別子と関連付けるステップと、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定ユーザは、前記録画命令を送信する参加ユーザである、
ことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記所定ユーザは、所定身分を有する参加ユーザである、
ことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、さらに、
前記記憶アドレスを指示するためのアドレス情報及び前記記憶データに対応する識別情報である記憶データ情報を前記記憶データのアクセスユーザに伝送するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記記憶データに対応する識別情報は、マルチメディア会議に対応する議題情報を含む、
ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記アクセスユーザは、
所定身分識別子を有する参加ユーザと、1つ又は複数の参加ユーザと、前記記憶データを取得する権限を有する前記マルチメディア会議の参加ユーザ以外の他のユーザと、のうちの1つを含む、
ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、
前記記憶アドレスを指示するためのアドレス情報及び前記記憶データに対応する識別情報である記憶データ情報を前記記憶データのアクセスユーザに伝送する前記ステップの前に、
前記アクセスユーザに前記記憶アドレスのアクセス権限を付与するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成する前記ステップの前に、さらに、
前記録画命令を受信するように、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記録画命令を受信するように、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示する前記ステップは、
前記録画命令を受信するように、少なくとも1つの参加ユーザにより送信される録画要求を受信したことに応答して、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成する前記ステップは、
マルチメディア会議の記憶データ生成に同意する参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
マルチメディア会議の記憶データ生成に同意する参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成する前記ステップは、
受信された、録画に同意するフィードバック情報を送信する参加ユーザの割合が所定割合を超えたことに応答して、参加ユーザのそれぞれにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成する前記ステップは、
参加ユーザのうちの目標参加ユーザのビデオデータストリーム、及び/又は、マルチメディア会議の参加ユーザの現在の共有画面情報データに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、さらに、
現在の時刻で前記記憶データに対応する現在の録画ファイルの録画時間が所定時間閾値を超えたと判定したこと、及び/又は、現在の録画ファイルの大きさが所定容量閾値を超えたと判定したことに応答して、現在の時刻よりも後の前記マルチメディア会議に対応する一部の記憶データを次の録画ファイルに格納するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
クライアントに応用されるマルチメディア会議データ処理方法であって、
マルチメディア会議の録画を指示するための所定操作を受信するステップ、を含み、
前記マルチメディア会議の録画を指示するための所定操作を受信する前記ステップは、
録画要求をマルチメディア会議サーバに送信するステップと、
前記サーバから送信される表示情報に基づいて録画命令開始ウィジェットを表示するステップであり、前記表示情報は、前記サーバにより受信された前記録画要求に基づいて生成されるステップと、
所定ユーザにより前記録画命令開始ウィジェットに対して実行されるトリガ操作を受信するステップと、
前記所定操作に基づいて前記マルチメディア会議サーバに対して前記マルチメディア会議の録画指示を送信するステップと、
を含み、
前記サーバは、データ処理操作として、
前記マルチメディア会議の録画命令を受信したことに応答して、前記所定ユーザが会議録画権限を有する会議の参加ユーザであるか否かを判定するステップと、
前記所定ユーザが会議録画権限を有する前記参加ユーザであると判定したことに応答して、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップと、
前記所定ユーザが会議録画権限を有する前記参加ユーザでないと判定したことに応答して、会議録画権限を有する前記参加ユーザに録画リマインド情報を送信するステップと、
実施する、方法。
【請求項16】
前記所定操作は、参加ユーザにより送信される録画要求を受信したことに応答して実行される、
ことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記クライアントは、録画命令開始権限を有する所定ユーザのクライアントであり、かつ、
マルチメディア会議の録画を指示するための所定操作を受信する前記ステップは、さらに、
前記録画命令開始権限を有する所定ユーザのクライアントに録画命令開始ウィジェットを表示するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記サーバにより実行されるデータ処理操作のうち、受信された前記録画命令に応じてマルチメディア会議の記憶データを生成する前記データ処理操作は、
受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意する参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、さらに、
前記サーバから送信される記憶データ情報を受信するステップ、を含み、
前記記憶データ情報は、前記記憶データを記憶するための記憶アドレスのアドレス情報及び/又は前記記憶データに対応する識別情報を含む、
ことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、さらに、
録画状態にあることに応答して、マルチメディア会議が録画状態にあることを指示するための指示情報を表示するステップ、を含む、
ことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
マルチメディア会議データ処理装置であって、
マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信するための受信ユニットと、
受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するための生成ユニットと、
前記記憶データをクラウドに記憶するための記憶ユニットと、を含み、
前記生成ユニットは、さらに、
マルチメディア会議の録画命令を受信したことに応答して、前記録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有する参加ユーザであるか否かを判定し、かつ、
前記録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有する参加ユーザであると判定したことに応答して、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成する、
ように構成されており、
前記データ処理装置は、さらに、
前記録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有するユーザでないと判定したことに応答して、会議録画権限を有する参加ユーザに録画リマインド情報を送信するように構成されている、送信ユニット、
を含む、
ことを特徴とする、マルチメディア会議データ処理装置。
【請求項22】
クライアントに応用されるマルチメディア会議データ処理装置であって、前記装置は、
マルチメディア会議の録画を指示する所定操作を受信するように構成された、操作受信ユニットであり、さらに、
録画要求をマルチメディア会議サーバに送信し、
前記サーバから送信される表示情報に基づいて録画命令開始ウィジェットを表示し、前記表示情報は、前記サーバにより受信された前記録画要求に基づいて生成され、
所定ユーザにより前記録画命令開始ウィジェットに対して実行されるトリガ操作を受信する、
ように構成されている、操作受信ユニットと、
前記所定操作に基づいて前記マルチメディア会議サーバに対して前記マルチメディア会議の録画命令を送信するように構成されている、送信ユニットと、
を含み、
前記サーバは、データ処理操作として、
前記マルチメディア会議の録画命令を受信したことに応答して、前記所定ユーザが会議録画権限を有する会議の参加ユーザであるか否かを判定するステップと、
前記所定ユーザが会議録画権限を有する前記参加ユーザであると判定したことに応答して、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップと、
前記所定ユーザが会議録画権限を有する前記参加ユーザでないと判定したことに応答して、会議録画権限を有する前記参加ユーザに録画リマインド情報を送信するステップと、
を実施する、
ことを特徴とする、マルチメディア会議データ処理装置。
【請求項23】
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、を含み、
前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されることによって、前記1つ又は複数のプロセッサは、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法を実施する、
ことを特徴とする、電子機器。
【請求項24】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行される時に、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法を実施する、
ことを特徴とする、コンピュータ可読媒体。
【請求項25】
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、を含み、
前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されることによって、前記1つ又は複数のプロセッサは、請求項15乃至20のいずれか一項に記載の方法を実施する、
ことを特徴とする、電子機器。
【請求項26】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行される時に、請求項15乃至20のいずれか一項に記載の方法を実施する、
ことを特徴とする、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はインターネットの技術分野に関し、特には、マルチメディア会議データ処理方法、装置、及び電子機器に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本願は、2020年2月24日に提出された、出願番号が202010114477.8であり、発明の名称が「マルチメディア会議データ処理方法、装置及び電子機器」である中国特許出願について優先権を主張するものであり、その全文が参照によって本願に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
遠隔地メンバーの会議ニーズを満たすために、様々なマルチメディア会議アプリケーションが開発されている。明らかに、マルチメディア会議アプリケーションは、遠隔地メンバーの会議をサポートするアプリケーションであり得る。マルチメディア会議アプリケーションにおいて、会議に参加するメンバーは、各自の観点を発表することができる。
【0004】
マルチメディア会議はリアルタイム性が高く、マルチメディア会議の終了後、ユーザは、マルチメディア会議の内容を振り返るニーズがある。
【発明の概要】
【0005】
簡潔な形で構想を説明するために、該開示の内容部分を提供し、これらの構想は後述の発明を実施するための形態部分において詳細に説明される。該開示の内容部分は、特許出願される技術的解決手段の重要な特徴又は必要な特徴を識別するためのものではなく、特許出願される技術的解決手段の範囲を限定するためのものでもない。
【0006】
本開示の実施例は、マルチメディア会議データ処理方法、装置、及び電子機器を提供し、端末機器の記憶リソースを節約する前提でのマルチメディア会議の録画を実現する。
【0007】
第1態様において、本開示の実施例は、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信するステップと、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成するステップと、記憶データをクラウドに記憶するステップと、を含むマルチメディア会議データ処理方法を提供する。
【0008】
第2態様において、本開示の実施例は、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信するための受信ユニットと、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成するための生成ユニットと、記憶データをクラウドに記憶するための記憶ユニットと、を含むマルチメディア会議データ処理装置を提供する。
【0009】
第3態様において、本開示の実施例は、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、を含み、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されることによって、前記1つ又は複数のプロセッサは第1態様に記載のマルチメディア会議データ処理方法を実現する電子機器を提供する。
【0010】
第4態様において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読媒体であって、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に、第1態様に記載のマルチメディア会議データ処理方法のステップを実現するコンピュータ可読媒体を提供する。
【0011】
本開示の実施例で提供されるマルチメディア会議データ処理方法、装置、及び電子機器は、まず、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信することができ、続いて、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができ、その後、記憶データをクラウドに記憶することができる。ユーザが記憶データに随時アクセスできるように、マルチメディア会議のマルチメディアデータストリームに基づいて記憶データを生成し、記憶データをクラウドに記憶することが実現される。ユーザがマルチメディア会議の内容を振り返ることに便宜を与える。また、端末機器の記憶リソースを節約することができる。また、端末機器の破損による上記記憶データの紛失を回避することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面と関連付けて以下の具体的な実施形態を参照することにより、本開示の各実施例の上記及び他の特徴、利点、及び態様は、より明確になる。図面全体にわたって、同一又は類似の図面符号は、同一又は類似の要素を表す。例示的に、実部品と要素は、必ずしも比例に従って描いたものではないことを理解すべきである。
図1】本開示のマルチメディア会議データ処理方法に係る1つの実施例のフローチャートである。
図2】本開示のマルチメディア会議データ処理方法に係る1つの応用シーンの模式図である。
図3】本開示のマルチメディア会議データ処理方法に係る別の実施例のフローチャートである。
図4】本開示のマルチメディア会議データ処理装置に係る1つの実施例の構成図である。
図5】本開示の1つの実施例のマルチメディア会議データ処理方法を応用可能な例示的システムアーキテクチャである。
図6】本開示の実施例で提供される電子機器の基本構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例をより詳細に説明する。図面において本開示のいくつかの実施例を示したが、本開示は、様々な形で実現でき、且つ、ここで説明される実施例に限定されるものと解すべきでない。むしろ、これらの実施例は、本開示をより徹底的且つ完全に理解する目的で提供されるものであることを理解すべきである。本開示の図面及び実施例は、例示するためのものに過ぎず、本開示の保護範囲を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0014】
本開示の方法の実施形態に記載の各ステップは、異なる順序で実行してもよく、かつ/あるいは、並行して実行してもよいことを理解すべきである。また、方法の実施形態は、付加的なステップを含んでもよく、かつ/あるいは、示されるステップの実行を省略してもよい。本開示の範囲は、この点で限定されない。
【0015】
本明細書で使用される用語「含む」及びその変形は、非排他的に含むことを意味し、即ち「含むが、それ(ら)に限定されない」ことを意味する。用語「に基づく」とは、「に少なくとも部分的に基づく」ことを意味する。用語「1つの実施例」は、「少なくとも1つの実施例」を表し、用語「別の実施例」は、「少なくとも1つの別の実施例」を表し、用語「いくつかの実施例」は、「少なくともいくつかの実施例」を表す。他の用語の関連定義は後述で説明される。
【0016】
なお、本開示で言及した「第1」、「第2」、等の概念は、異なる装置、モジュール、又はユニットを区別するためのものに過ぎず、これらの装置、モジュール、又はユニットにより実行される機能の順序又は互いの依存関係を限定するためのものではないことに注意されたい。
【0017】
なお、本開示で言及した「1つの」、「複数の」という修飾は、限定的なものでなく、例示的なものであることに注意されたい。当業者であれば、特に断らない限り、「1つ又は複数の」と理解すべきである。
【0018】
本開示の実施形態における複数の装置間で交換されるメッセージ又は情報の名称は、説明するためのものに過ぎず、これらのメッセージ又は情報の範囲を限定するためのものではない。
【0019】
図1を参照すると、本開示のマルチメディア会議データ処理方法に係る1つの実施例のフローが示されている。図1に示すように、該マルチメディア会議データ処理方法は、以下のステップを含む。
【0020】
ステップ101では、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信する。
【0021】
本実施例において、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信することができる。
【0022】
上記マルチメディア会議は、オーディオ会議であってもよく、ビデオ会議であってもよい。
【0023】
上記マルチメディアデータストリームは、オーディオストリーム、ビデオストリームのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0024】
ステップ102では、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成する。
【0025】
本実施例において、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、マルチメディア会議の録画命令を受信することができる。
【0026】
上記録画命令は、マルチメディア会議の録画を開始又は一時停止することを指示する命令であってもよい。
【0027】
本実施例において、マルチメディア会議の録画命令を受信した後、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、該録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。
【0028】
上記記憶データは、マルチメディア会議を録画したデータであってもよく、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを録画したマルチメディアデータストリームを含んでもよい。
【0029】
いくつかのシーンにおいて、上記録画命令がマルチメディア会議の録画を開始することを指示すると、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、マルチメディア会議の録画を開始することができる。上記録画命令がマルチメディア会議の録画を一時停止することを指示すると、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、マルチメディア会議の録画を一時停止することができる。
【0030】
ステップ103では、記憶データをクラウドに記憶する。
【0031】
本実施例において、マルチメディア会議の記憶データを生成した後、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、該記憶データをクラウドに記憶することができる。
【0032】
本実施例で提供されるマルチメディア会議データ処理方法は、まず、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信することができ、続いて、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができ、その後、記憶データをクラウドに記憶することができる。ユーザが記憶データに随時アクセスできるように、マルチメディア会議のマルチメディアデータストリームに基づいて記憶データを生成し、記憶データをクラウドに記憶することが実現される。ユーザがマルチメディア会議の内容を振り返ることに便宜を与える。また、端末機器の記憶リソースを節約することができる。また、端末機器の破損による上記記憶データの紛失を回避することもできる。
【0033】
いくつかの選択的な実施形態において、上記マルチメディア会議データ処理方法は、マルチメディア会議クライアントによって実行されてもよい。上記録画命令はマルチメディア会議クライアントによって送信されてもよい。これらの選択的な実施形態において、上記マルチメディア会議クライアントは、マルチメディア会議の録画を指示するための所定操作を受信し、続いて、上記所定操作に応じてマルチメディア会議サーバ側にマルチメディア会議の録画命令を送信することで、サーバが、受信された前記録画命令に応じてマルチメディア会議の記憶データを生成し、前記記憶データをクラウドに記憶する、というデータ処理操作を行うようにすることができる。
【0034】
上記マルチメディア会議クライアントは、録画命令開始権限を有する所定ユーザにより使用されるクライアントであってもよい。
【0035】
さらに、上記所定操作は、参加ユーザにより送信される録画要求を受信したことに応答して実行される。
【0036】
上記参加ユーザは、マルチメディア会議において録画命令開始権限を有さない参加ユーザであってもよい。上記参加ユーザは、その使用するマルチメディア会議クライアントによって上記録画命令開始権限を有する所定ユーザに録画要求を送信することができる。録画命令開始権限を有する所定ユーザは、上記録画要求に応じて上記所定操作を実行することができる。
【0037】
例示的な説明として、録画要求を受信した後、録画命令開始権限を有する所定ユーザのクライアントは、録画要求を受信したことを指示するための指示情報を表示してもよい。上記指示情報は、マルチメディア会議の録画に同意することを指示するための同意選択肢、及び、マルチメディア会議の録画に同意しない拒否選択肢を含んでもよい。録画命令開始権限を有する所定ユーザは、上記同意選択肢に対してトリガ操作を実行することができる。この上記同意選択肢に対してトリガ操作を実行することは、録画要求に応じて実行される上記所定操作と見なしてもよい。
【0038】
さらに、マルチメディア会議の録画を指示するための所定操作を受信する上記ステップは、録画命令開始権限を有する所定ユーザのクライアントに録画命令開始ウィジェットを表示するステップを含む。
【0039】
上記所定操作は、例えば、マルチメディアクライアントの表示インタフェースに入力される、マルチメディア会議の録画を指示するためのテキスト情報又は音声情報であってもよい。また、上記所定操作は、上記マルチメディア会議クライアントの表示インタフェースに表示される、マルチメディア会議の録画を指示するための、録画命令開始ウィジェットにより実行される選択操作をさらに含んでもよい。
【0040】
この会議録画権限を有するユーザは、事前に決定されてもよく、仮に指定されてもよい。例示として、会議録画権限を有するユーザは、マルチメディア会議の司会者であってもよい。又は、会議録画権限を有するユーザは、マルチメディア会議の司会者により指定される参加ユーザであってもよい。
【0041】
実践において、マルチメディア会議の録画を指示するための所定操作を受信する上記ステップは、録画要求を前記サーバ側に送信するステップと、サーバ側から送信される表示情報に基づいて録画命令開始ウィジェットを表示するステップであり、前記表示情報は前記サーバ側により、受信された前記録画要求に基づいて生成されるステップと、前記所定ユーザにより前記録画命令開始ウィジェットに対して実行されるトリガ操作を受信するステップと、を含む。
【0042】
つまり、所定ユーザは、自分の使用するマルチメディア会議クライアントによって、サーバ側に上記録画要求を送信することができる。サーバ側は、マルチメディア会議クライアントにより送信される録画要求で運ばれる所定ユーザの身分情報に基づいて、所定ユーザが録画命令開始権限を有するか否かを判定することができる。所定ユーザが録画命令開始権限を有すると判定した場合、所定ユーザのマルチメディア会議クライアントに、録画命令開始ウィジェットを表示することをマルチメディア会議クライアントに指示するための表示情報を送信する。この表示情報は、例えば、予め設定された情報であってもよい。表示情報はシ、ンボル、数字、及び/又は英文字を含んでもよい。
【0043】
上記所定ユーザのマルチメディア会議クライアントは、受信された上記表示情報に基づいて、上記録画命令開始ウィジェットを表示することができる。
【0044】
上記所定ユーザは、上記録画命令開始ウィジェットに対してトリガ操作を実行することができる。上記トリガ操作は、例えば、タップ操作、タッチ操作、等を含んでもよい。上記マルチメディア会議クライアントは、タッチ操作に応じて、上記サーバ側にマルチメディア会議を録画する録画命令を送信することができる。
【0045】
いくつかの選択的な実施形態において、ステップ102の前に、マルチメディア会議データ処理方法は、上記録画命令を受信するように、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示するステップをさらに含む。
【0046】
これらの応用シーンにおいて、ユーザがサーバに上記録画命令を送信できるように、参加ユーザ側(この参加ユーザ側とは、参加ユーザのマルチメディア会議クライアントをいう)に上記録画命令開始ウィジェットを表示する。このサーバは、マルチメディア会議のデータストリームを録画するためのサーバであってもよく、マルチメディア会議のデータ伝送を担当するサーバであってもよい。
【0047】
さらに選択的に、前記録画命令を受信するように、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示する上記ステップは、前記録画命令を受信するように、少なくとも1つの参加ユーザにより送信される録画要求を受信したことに応答して、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示するステップを含んでもよい。
【0048】
参加ユーザは、録画要求を送信することができ、参加ユーザにより送信される録画要求に応じて、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示することで、録画命令開始権限を有する参加ユーザが、上記録画命令開始ウィジェットによってサーバに録画命令を送信するようにすることができる。
【0049】
これらの選択的な実施形態においては、マルチメディア会議の記憶データの生成を確保することができる。
【0050】
いくつかの選択的な実施形態において、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は以下の方式でステップ102を実行してもよい。
【0051】

第1ステップで、マルチメディア会議の録画命令を受信したことに応答して、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有する参加ユーザであるか否かを判定することができる。
【0052】
第2ステップで、録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有する参加ユーザであると判定したことに応答して、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。
【0053】
この会議録画権限を有するユーザは、事前に決定されてもよく、仮に指定されてもよい。例示として、会議録画権限を有するユーザは、マルチメディア会議の司会者であってもよい。又は、会議録画権限を有するユーザは、マルチメディア会議の司会者により指定される参加ユーザであってもよい。
【0054】
録画命令を送信する参加ユーザが会議録画権限を有する場合、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成する。これにより、会議録画権限を有する参加ユーザによるマルチメディア会議の録画を実現して、マルチメディア会議の内容の安全性を保証する。
【0055】
さらに選択的に、上記情報処理方法は、録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有するユーザでないと判定したことに応答して、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、会議録画権限を有する参加ユーザに録画リマインド情報を送信することができる第3ステップをさらに含む。
【0056】
この第2ステップと第3ステップは、前後で分けない。
【0057】
録画命令を送信する参加ユーザが会議録画権限を有さない場合、会議録画権限を有する参加ユーザにリマインドする。
【0058】
これらの選択的な実施形態において、マルチメディア会議の記憶データを生成できるように、他の参加ユーザは、会議録画権限を有する参加ユーザにリマインド情報を送信する。
【0059】
いくつかの選択的な実施形態において、録画リマインド情報は、マルチメディア会議サーバに録画命令を送信するためのエントリを含んでもよい。
【0060】
ここで、録画命令は、マルチメディア会議サーバマルチメディア会議の記憶データを生成することを指示するために用いることができる。
【0061】
このエントリは、例えば、上記リマインド情報表示インタフェースに設定された、マルチメディア会議サーバに録画命令を送信することを示すための選択肢であってもよい。
【0062】
録画リマインド情報が録画命令を送信するエントリを含む場合、会議録画権限を有する参加ユーザは、該エントリに基づき、マルチメディア会議サーバに録画命令を送信することができ、それにより、会議録画権限を有する参加ユーザがマルチメディア会議サーバに録画命令を送信する時間が節約される。
【0063】
さらに、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意する参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成する方式でステップ102を実行してもよい。
【0064】
マルチメディア会議サーバが録画命令を受信した場合、複数の参加ユーザに、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意するか否かについての問い合わせ情報を送信してもよい(この問い合わせ情報は、サーバにより送信される録画要求であってもよい)。複数の参加ユーザは、該問い合わせ情報に同意を示す情報を返信するか、又は、非同意を示す情報を返信してもよい。少なくとも1つの参加ユーザにより送信される同意を示す情報を受信した後、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意する参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成する。
【0065】
つまり、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意する参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに対応する記憶データを生成することができる。
【0066】
これにより、参加ユーザが録画に同意する前提で、マルチメディア会議の録画を実現する。マルチメディア会議情報の安全性がさらに保証される。
【0067】
いくつかの選択的な実施形態において、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、以下の方式で、マルチメディア会議の記憶データを生成してもよい。
【0068】
第1ステップで、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、全ての参加ユーザが、現在、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意しているか否かを判定することができる。
【0069】
第2ステップで、全ての参加ユーザが、現在、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意していると判定したことに応答して、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、全ての参加ユーザのそれぞれにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。
【0070】
マルチメディア会議の参加ユーザの数は、2つ以上であってもよい。これらの選択的な実施形態において、いずれの参加ユーザもマルチメディア会議の録画に同意する場合にのみ、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。マルチメディア会議の内容漏洩のリスクをさらに低減することができる。
【0071】
いくつかの選択的な実施形態において、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、以下の方式でステップ102を実行してもよい。
【0072】
具体的には、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、少なくとも一部のユーザにより送信されるオーディオデータストリーム、参加ユーザのうちの目標参加ユーザのビデオデータストリーム、及び/又は、マルチメディア会議の参加ユーザの現在の共有画面情報データに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。
【0073】
いくつかの応用シーンにおいて、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、少なくとも一部のユーザにより送信されるオーディオデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。
【0074】
これらの応用シーンにおいて、上記電子機器は、上記少なくとも一部のユーザにより送信されるオーディオデータストリームを合流させ、複数のオーディオデータストリームを1つのオーディオデータストリームとして合流させてもよい。1つのオーディオデータストリームに対応するデータを記憶データとする。
【0075】
説明すべきことは、オーディオデータストリームを合流させる各種の方法は、現在幅広く研究及び応用されている公知の技術である点であり、ここでは、説明を省略する。
【0076】
いくつかの応用シーンにおいて、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、参加ユーザのうちの目標参加ユーザのビデオデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。
【0077】
上記目標参加ユーザは、発言した複数の参加ユーザのうち、現在の時刻の所定時間帯内で累積オーディオエネルギーが最も大きい参加ユーザを含む声が最も大きい参加ユーザ、及び、所定身分識別子を有するユーザのうちの少なくとも1つを含む。
【0078】
この所定身分識別子を有するユーザは、マルチメディア会議の司会者であってもよく、予め指定された指定参加ユーザであってもよい。
【0079】
また、目標参加ユーザは、全ての参加ユーザであってもよい。
【0080】
これらの応用シーンにおいて、参加ユーザのうちの目標参加ユーザのビデオデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成する上記ステップは、各参加ユーザのマルチメディアデータストリームを合流させるステップを含んでもよい。例えば、各参加ユーザのビデオデータストリームから、1つのビデオストリームを合流後のビデオデータストリームとして選択する。また、例えば、各参加ユーザのビデオストリームから、少なくとも2つのビデオデータストリームを選択し、各ビデオデータストリームを同一の表示画面に表示可能なビデオデータストリームとして処理する(ビデオ画面共有)。各ビデオデータストリームを同一の表示画面に表示可能なビデオデータストリームとして処理することは、合流待ちの各ビデオデータストリームの画面表示占有率、表示領域、等を設定すること、及び、上記少なくとも2つのビデオデータストリームのそれぞれに対応する表示占有率、表示領域、等が設定されたビデオデータストリームを合流後のビデオデータストリームとして統合することを含んでもよい。
【0081】
いくつかの応用シーンにおいて、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、少なくとも一部の参加ユーザのオーディオデータストリーム、目標参加ユーザのビデオデータストリーム、及び参加ユーザの現在の共有画面データストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。
【0082】
これらの応用シーンにおいて、参加ユーザの共有画面のデータは、例えば、画面共有を開始する参加ユーザの第1端末機器により、該第1端末機器の画面に表示される全部又は一部の内容を録画して得られてもよい。
【0083】
それに応じて、上記記憶データを生成する際に、共有画面のデータストリームと、少なくとも1つの参加ユーザのビデオデータストリームとを合流させてもよい。例えば、共有画面のデータストリームに対応する各フレームの録画画像を共有画面のデータストリームとして、少なくとも1つの参加ユーザのビデオデータストリームとの合流結果を得る。又は、画面共有を開始する参加ユーザの録画画像の表示パラメータ、例えば、表示割合、表示領域を設定し、上記少なくとも1つの参加ユーザのビデオデータストリームのビデオフレームの表示パラメータ、例えば、表示割合、表示領域、等を設定し、そして、表示パラメータが設置された共有画面のデータストリームと、表示パラメータが設置された少なくとも1つの参加ユーザのビデオデータストリームとを1つのビデオファイルとしてパケット化し、合流結果を得る。
【0084】
参加ユーザにより送信されるオーディオデータストリーム、ビデオデータストリーム、共有画面情報データのうちの少なくとも1つによって生成されるマルチメディア会議の記憶データは、マルチメディア会議のオーディオ情報、ビデオ情報、及び/又は、共有情報を保存することができる。上記記憶データのアクセスユーザに対してマルチメディア会議のシーンを復元することで、アクセスユーザができるだけ多くの情報を取得することに寄与する。
【0085】
いくつかの選択的な実施形態において、マルチメディアクライアントにより実行されるマルチメディア会議データ処理方法は、録画状態にあることに応答して、マルチメディア会議が録画状態にあることを指示するための指示情報を表示するステップを含んでもよい。これらの選択的な実施形態において、マルチメディア会議サーバ側は、録画命令に応じてデータ処理操作を行う際に、マルチメディアクライアントにマルチメディア会議が録画状態で処理されている録画フィードバック情報を送信してもよい。上記マルチメディアクライアントは、上記録画フィードバック情報に基づき、録画状態で処理されていると判定し、さらに、マルチメディア会議が録画状態にあることを指示するための指示情報を表示してもよい。このマルチメディアクライアントは、録画命令開始権限を有する所定ユーザのマルチメディアクライアントであってもよく、他のマルチメディア会議参加ユーザのマルチメディアクライアントであってもよい。
【0086】
いくつかの選択的な実施形態において、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、以下のステップを実行してもよい。
【0087】
具体的には、現在の時刻で前記記憶データに対応する現在の録画ファイルの録画時間が所定時間閾値を超えたと判定したこと、及び/又は、現在の録画ファイルの大きさが所定容量閾値を超えたと判定したことに応答して、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、現在の時刻よりも後のマルチメディア会議に対応する一部の記憶データを次の録画ファイルに格納することができる。
【0088】
これにより、マルチメディア会議の録画時間及び/又は録画ファイルの大きさによって制約を施し、マルチメディア会議の録画を実現する。マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器のバッファリソースに対する要求を低下させることができる。
【0089】
図2を参照すると、本開示の実施例に係るマルチメディア会議データ処理方法の1つの応用シーンが示されている。図2に示すように、サーバ201は、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリーム203を受信することができる。サーバ201は、マルチメディア会議の録画命令202を受信することもできる。その後、サーバ201は、録画命令202応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリーム203に基づき、マルチメディア会議の記憶データ204を生成することができる。さらに、サーバ201は、記憶データ204をクラウドに記憶することができる。
【0090】
本実施例において、ユーザが記憶データに随時アクセスできるように、マルチメディア会議のマルチメディアデータストリームに基づいて記憶データを生成し、記憶データをクラウドに記憶することが実現される。ユーザがマルチメディア会議の内容を振り返ることに便宜を与える。また、端末機器の記憶リソースを節約することができる。また、端末機器の破損による上記記憶データの紛失を回避することもできる。
【0091】
引き続き図3を参照すると、本開示のマルチメディア会議データ処理方法に係る別の実施例のフローが示されている。図3に示すように、該マルチメディア会議データ処理方法は、以下のステップを含む。
【0092】
ステップ301では、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信する。
【0093】
ステップ302では、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成する。
【0094】
ステップ303では、記憶データをクラウドに記憶する。
【0095】
上記ステップ301、ステップ302、ステップ303は、図1に示す実施例におけるステップ101、ステップ102、ステップ103に類似する方式で、それぞれに実行してもよく、上記のステップ101、ステップ102、ステップ103についての説明は、ステップ301、ステップ302、ステップ303にも当てはまるので、ここでは、説明を省略する。
【0096】
ステップ304では、記憶データをクラウドに記憶する記憶アドレスを決定する。
【0097】
本実施例において、生成された記憶データをクラウドに記憶した後、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、該記憶データをクラウドに記憶する記憶アドレスを決定することができる。ここで、記憶アドレスは、記憶データのクラウドにおけるアドレスであってもよい。
【0098】
いくつかのシーンにおいて、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、記憶履歴に基づき、記憶データのクラウドにおける記憶アドレスを決定してもよい。例えば、同一議題の複数のマルチメディア会議の記憶データを同一又は類似の記憶アドレスに格納してもよい。又は、司会者が同一人である複数のマルチメディア会議の記憶データを同一又は類似の記憶アドレスに格納してもよい。
【0099】
ステップ305では、記憶アドレスを所定ユーザのユーザ識別子と関連付ける。
【0100】
いくつかの選択的な実施形態において、上記所定ユーザは、録画命令を送信する参加ユーザである。
【0101】
いくつかの選択的な実施形態において、上記所定ユーザは、所定身分を有する参加ユーザである。
【0102】
本実施例において、記憶データの記憶アドレスを決定した後、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、記憶アドレスを、録画命令を送信する参加ユーザのユーザ識別子と関連付けてもよい。又は、記憶アドレスを、所定身分を有する参加ユーザのユーザ識別子と関連付けてもよい。所定ユーザのユーザ識別子によって、記憶データを特定することができ、記憶データの検索に寄与する。
【0103】
いくつかの選択的な実施形態において、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、さらに、記憶アドレスを指示するためのアドレス情報及び記憶データに対応する識別情報を含む記憶データ情報を、記憶データのアクセスユーザに伝送してもよい。
【0104】
上記識別情報は、記憶データを識別するための情報であってもよい。識別情報は、マルチメディア会議に対応する議題情報を含んでもよい。
【0105】
上記記憶データ情報は、記憶アドレスを指示するためのアドレス情報及び識別情報を含んでもよい。
【0106】
上記アクセスユーザは、記憶データへのアクセスを要求するユーザであってもよい。
【0107】
アクセスユーザが、記憶データへのアクセスを要求した場合、アクセスユーザに記憶データ情報を返信してもよい。これにより、アクセスユーザは、記憶データ情報に基づき、クラウドに記憶された記憶データを取得することができる。アクセスユーザは、記憶データで記録されたマルチメディア会議の内容を得ることができる。
【0108】
いくつかの選択的な実施形態において、アクセスユーザは、所定身分識別子を有する参加ユーザと、1つ又は複数の参加ユーザと、記憶データ取得権限を有するマルチメディア会議の参加ユーザ以外の他のユーザと、のうちの1つを含んでもよい。
【0109】
例示として、所定身分識別子を有する参加ユーザは、マルチメディア会議の司会者であってもよい。上記1つ又は複数の参加ユーザは、マルチメディア会議の参加ユーザであってもよく、例示として、上記1つ又は複数の参加ユーザは、マルチメディア会議の一般的な参加ユーザであってもよい。
【0110】
いくつかの選択的な実施形態において、記憶データ情報をマルチメディア会議のアクセスユーザに伝送する前に、マルチメディア会議データ処理方法を実行する電子機器は、さらに、アクセスユーザに記憶アドレスのアクセス権限を付与してもよい。これにより、アクセスユーザにアクセス権限を追加することで、記憶データの取得範囲を制約することができる。
【0111】
いくつかの選択的な実施形態において、マルチメディアクライアントにより実行されるマルチメディア会議データ処理方法は、マルチメディア会議サーバから送信される記憶データ情報を受信し、表示するステップをさらに含んでもよい。データ記憶情報は、前記記憶データを記憶するための記憶アドレスのアドレス情報、及び/又は、前記記憶データに対応する識別情報を含む。前記記憶データに対応する識別情報は、マルチメディア会議に対応する議題情報を含む。
【0112】
これらの選択的な実施形態において、上記マルチメディアクライアントを使用するユーザは、上記アクセスユーザであってもよい。上記マルチメディアクライアントに上記記憶データ情報を表示することで、アクセスユーザが上記記憶データ情報を直感的に了解できるようにし、上記アクセスユーザが記憶データを取得する速度の向上に寄与する。
【0113】
さらに、図4を参照すると、上記各図に示す方法の実現として、本開示は、マルチメディア会議データ処理装置の1つの実施例を提供し、該装置の実施例は、図1に示す方法の実施例に対応し、該装置は、具体的に各種の電子機器に応用可能である。
【0114】
図4に示すように、本実施例のマルチメディア会議データ処理装置は、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信するための受信ユニット401と、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成するための生成ユニット402と、記憶データをクラウドに記憶するための記憶ユニット403と、を含む。
【0115】
本実施例において、マルチメディア会議データ処理装置の受信ユニット401、生成ユニット402、記憶ユニット403の具体的な処理及び奏する技術的効果は、図1に対応する実施例におけるステップ101、ステップ102、ステップ103の関連説明をそれぞれ参照すればよいので、ここでは、説明を省略する。
【0116】
いくつかの選択的な実施形態において、上記マルチメディア会議データ処理装置は、関連付けユニット(図示せず)をさらに含んでもよい。関連付けユニットは、記憶データをクラウドに記憶する記憶アドレスを決定し、そして、記憶アドレスを、録画命令を送信する参加ユーザのユーザ識別子と関連付けるために用いることができる。
【0117】
いくつかの選択的な実施形態において、上記マルチメディア会議データ処理装置は、伝送ユニット(図示せず)をさらに含んでもよい。伝送ユニットは、前記記憶アドレスを指示するためのアドレス情報及び前記記憶データに対応する識別情報である記憶データ情報を前記記憶データのアクセスユーザに伝送するために用いることができる。前記記憶データに対応する識別情報は、マルチメディア会議に対応する議題情報を含む。
【0118】
いくつかの選択的な実施形態において、アクセスユーザは、所定身分識別子を有する参加ユーザと、1つ又は複数の参加ユーザと、記憶データ取得権限を有するマルチメディア会議の参加ユーザ以外の他のユーザと、のうちの1つを含む。
【0119】
いくつかの選択的な実施形態において、上記マルチメディア会議データ処理装置は、付与ユニット(図示せず)をさらに含んでもよい。付与ユニットは、上記伝送ユニットが前記記憶アドレスを指示するためのアドレス情報及び前記記憶データに対応する識別情報である記憶データ情報を記憶データのアクセスユーザに伝送する前に、前記アクセスユーザに前記記憶アドレスのアクセス権限を付与し、そして、アクセスユーザに記憶アドレスのアクセス権限を付与するために用いることができる。
【0120】
いくつかの選択的な実施形態において、生成ユニット402は、さらに、マルチメディア会議の録画命令を受信したことに応答して、録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有する参加ユーザであるか否かを判定し、そして、録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有する参加ユーザであると判定したことに応答して、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成するために用いることができる。
【0121】
いくつかの選択的な実施形態において、上記マルチメディア会議データ処理装置は、送信ユニット(図示せず)をさらに含んでもよい。送信ユニットは、録画命令の開始ユーザが会議録画権限を有するユーザでないと判定したことに応答して、会議録画権限を有する参加ユーザに録画リマインド情報を送信するために用いることができる。
【0122】
いくつかの選択的な実施形態において、録画リマインド情報は、マルチメディア会議サーバに録画命令を送信するためのエントリを含んでもよい。録画命令は、マルチメディア会議サーバにマルチメディア会議の記憶データを生成することを指示するために用いられる。
【0123】
いくつかの選択的な実施形態において、上記マルチメディア会議データ処理装置は、表示ユニット(図示せず)をさらに含んでもよい。表示ユニットは、生成ユニットが、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、前記参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成する前に、前記録画命令を受信するように、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示するために用いられる。
【0124】
いくつかの選択的な実施形態において、表示ユニット、はさらに、前記録画命令を受信するように、少なくとも1つの参加ユーザにより送信される録画要求を受信したことに応答して、録画命令開始権限を有する参加ユーザ側に録画命令開始ウィジェットを表示するために用いられる。
【0125】
いくつかの選択的な実施形態において、生成ユニット402は、さらに、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意する参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成するために用いることができる。
【0126】
いくつかの選択的な実施形態において、生成ユニット402は、さらに、受信された、録画に同意するフィードバック情報を送信する参加ユーザの割合が所定割合を超えたことに応答して、参加ユーザのそれぞれにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するために用いることができる。
【0127】
いくつかの選択的な実施形態において、生成ユニット402は、さらに、少なくとも一部のユーザにより送信されるオーディオデータストリーム、少なくとも一部の参加ユーザのオーディオデータストリーム、参加ユーザのうちの目標参加ユーザのビデオデータストリーム、及び/又は、マルチメディア会議の参加ユーザの現在の共有画面情報データに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成するために用いることができる。
【0128】
いくつかの選択的な実施形態において、マルチメディア会議データ処理装置は、格納ユニット(図示せず)をさらに含んでもよい。格納ユニットは、現在の時刻の記憶データに対応する現在の録画ファイルの録画時間が所定時間閾値を超えたと判定したこと、及び/又は、現在の録画ファイルの大きさが所定容量閾値を超えたと判定したことに応答して、現在の時刻よりも後のマルチメディア会議に対応する一部の記憶データを次の録画ファイルに格納するために用いることができる。
【0129】
また、本開示は、マルチメディア会議データ処理装置の1つの実施例をさらに提供し、該装置は、具体的に、各種の電子機器に応用可能である。
【0130】
該マルチメディア会議データ処理装置は、マルチメディア会議の録画を指示するための所定操作を受信するための操作受信ユニットと、前記所定操作に基づいてマルチメディア会議サーバ側にマルチメディア会議の録画命令を送信することで、前記サーバが、受信された前記録画命令に応じてマルチメディア会議の記憶データを生成し、前記記憶データをクラウドに記憶するというデータ処理操作を行うようにするための送信ユニットと、を含む。
【0131】
いくつかの選択的な実施形態において、操作受信ユニットはさらに、前記所定操作は参加ユーザにより送信される録画要求を受信したことに応答して実行されるために用いられる。
【0132】
いくつかの選択的な実施形態において、前記クライアントは録画命令開始権限を有する所定ユーザのクライアントであり、及び操作受信ユニットはさらに、前記録画命令開始権限を有する所定ユーザのクライアントに録画命令開始ウィジェットを表示するために用いられる。
【0133】
いくつかの選択的な実施形態において、操作受信ユニットは、さらに、録画要求を前記サーバ側に送信し、サーバ側から送信される表示情報に基づいて、録画命令開始ウィジェットを表示し、前記表示情報は、前記サーバ側により、受信された前記録画要求に基づいて生成され、そして、前記所定ユーザにより、前記録画命令開始ウィジェットに対して実行されるトリガ操作を受信するために用いられる。
【0134】
いくつかの選択的な実施形態において、前記サーバにより実行されるデータ処理操作は、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、マルチメディア会議の記憶データ生成に同意する参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、前記マルチメディア会議の記憶データを生成するステップを含む。
【0135】
いくつかの選択的な実施形態において、該マルチメディア会議データ処理装置は、前記サーバから送信される記憶データ情報を受信するための記憶データ受信ユニットをさらに含み、前記記憶データ情報は、前記記憶データを記憶するための記憶アドレスのアドレス情報及び/又は前記記憶データに対応する識別情報を含む。
【0136】
いくつかの選択的な実施形態において、該マルチメディア会議データ処理装置は、録画状態にあることに応答して、マルチメディア会議が録画状態にあることを指示するための指示情報を表示するための表示ユニットをさらに含む。
【0137】
さらに、図5を参照すると、図5は、本開示の1つの実施例のマルチメディア会議データ処理方法を応用可能な例示的システムアーキテクチャを示す。
【0138】
図5に示すように、システムアーキテクチャは、端末機器501、502、ネットワーク503、サーバ504を含んでもよい。ネットワーク503は、端末機器501、502とサーバ504との間で通信リンクの媒体を提供するために用いられる。ネットワーク503は、様々な接続タイプ、例えば、有線、無線通信リンク、又は光ファイバケーブル、等を含んでもよい。
【0139】
端末機器501、502は、メッセージ等を送受信するように、ネットワーク503によってサーバ504と対話することができる。端末機器501、502には、様々なクライアントアプリケーション、例えば、マルチメディア会議アプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、検索アプリケーションがインストールされていてもよい。端末機器501、502内のクライアントアプリケーションは、サーバ504にマルチメディアデータストリームを送信することができる。
【0140】
端末機器501、502は、ハードウェアであってもよく、ソフトウェアであってもよい。端末機器501、502は、ハードウェアである場合、表示画面を有し、且つ、ウェブ閲覧をサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットパソコン、ラップトップ型携帯コンピュータ、及びデスクトップコンピュータ、等を含むが、それらに限定されない。端末機器501、502は、ソフトウェアである場合、上記で列挙された電子機器にインストールしてもよい。それは複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュールとして実現してもよく、単一のソフトウェア又はソフトウェアモジュールとして実現してもよい。ここでは、具体的に限定しない。
【0141】
サーバ504は、様々なサービスを提供するサーバであってもよい。例えば、サーバ504は、端末機器501、502により送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成することができる。さらに、例えば、サーバ504は、生成された記憶データをクラウドに記憶することができる。
【0142】
端末機器501、502により送信される情報取得要求を受信し、情報取得要求に応じて、各種の方式で情報取得要求に対応する提示情報を取得する。
【0143】
サーバ504は、ハードウェアであってもよく、ソフトウェアであってもよい。サーバ504は、ハードウェアである場合、複数のサーバからなる分散型サーバクラスタとして実現してもよく、単一のサーバとして実現してもよい。サーバ504は、ソフトウェアである場合、複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュール(例えば、分散サービスを提供するための複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュール)として実現してもよく、単一のソフトウェア又はソフトウェアモジュールとして実現してもよい。ここでは具体的に限定しない。
【0144】
説明すべきことは、本開示の実施例で提供されるマルチメディア会議データ処理方法は、サーバ504によって実行してもよく、それに応じて、マルチメディア会議データ処理装置は、サーバ504に設けてもよい点である。
【0145】
図5における端末機器、ネットワーク、及びサーバの数は、例示的なものに過ぎないことを理解すべきである。実現上の必要に応じて、任意数の端末機器、ネットワーク、及びサーバを備えてもよい。
【0146】
以下、図6を参照すると、本開示の実施例の実現に適する電子機器(例えば、図5におけるサーバ)の構成図を示している。本開示の実施例における端末機器は、例えば、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレット)、PMP(可搬式マルチメディア再生機)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)、等の移動端末、及び、例えば、デジタルTV、デスクトップコンピュータ、等の固定端末を含んでもよいが、それらに限定されない。図6に示す電子機器は、例に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲を何ら限定するものではない。
【0147】
図6に示すように、電子機器は、処理装置(例えば、中央処理ユニット、グラフィックスプロセッシングユニット、等)601を含んでもよく、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されたプログラム又は記憶装置608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラムによって各種の適切な動作及び処理を実現することができる。RAM 603には、電子機器600の操作に必要な各種のプログラム及びデータも記憶されている。処理装置601、ROM 602、及びRAM 603は、バス604を介して相互に接続される。入力/出力(I/O)インタフェース605もバス604に接続される。
【0148】
一般的には、例えば、タッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラ、マイクロホン、加速度計、ジャイロ等、を含む入力装置606と、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、発振器、等を含む出力装置607と、例えば、磁気テープ、ハードディスク、等を含む記憶装置608と、通信装置609とが、I/Oインタフェース605に接続されていてもよい。通信装置609は、電子機器が他のデバイスと無線又は有線通信してデータを交換することを可能にする。図6には各種装置を備えた電子機器が示されているが、示された装置の全てを実施又は備えることが要求されていないことを理解すべきである。代替的に、より多く又はより少ない装置を実施又は備えることが可能である。
【0149】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照しながら上述したプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現できる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、非一時的コンピュータ可読媒体に搭載された、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは、通信装置609によってネットワークからダウンロード及びインストールされ、又は記憶装置608からインストールされ、又はROM 602からインストールされ得る。処理装置601によって該コンピュータプログラムを実行する時に、本開示の実施例の方法で限定された上記機能を実行する。
【0150】
説明すべきことは、本開示に記載のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、又はコンピュータ可読記憶媒体、又は上記両者の任意組合せであってもよい点である。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、もしくは半導体のシステム、装置、もしくはデバイス、又は、それらの任意の組合せであってもよいが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は、それらの任意の適切な組合せを含んでもよいが、それらに限定されない。本明細書では、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか、記憶するいかなる有形媒体であってもよく、該プログラムは、命令実行システム、装置、又はデバイスに使用されるか、それらと組み合わせて使用されることが可能である。一方、本開示において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンド内で、又は搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ可読プログラムコードが搭載される。このように、伝播されるデータ信号は、多種の形式を採用してもよく、電磁信号、光信号、又は、それらの任意の適切な組合せを含むが、それらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、このコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスに使用されるか、それらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播、又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体で伝送可能であり、無線、電線、光ケーブル、RF(高周波)等、又は、それらの任意の適切な組合せを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0151】
いくつかの実施形態において、クライアント、サーバは、HTTP(HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキスト転送プロトコル)のような現在既知の又は将来研究開発される任意のネットワークプロトコルを使用して通信することができ、任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続できる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、及びピアツーピアネットワーク(例えば、ad hocピアツーピアネットワーク)、及び、現在既知の又は将来研究開発される任意のネットワークを含む。
【0152】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよく、該電子機器に組み込まれず、個別に存在するものであってもよい。
【0153】
上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが搭載されていてもよく、上記1つ又は複数のプログラムが該電子機器により実行されることによって、該電子機器は、マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信し、受信されたマルチメディア会議の録画命令に応じて、参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームに基づき、マルチメディア会議の記憶データを生成し、そして、記憶データをクラウドに記憶する。
【0154】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1種又は多種のプログラミング言語、又は、それらの組合せで書くことが可能であり、前記プログラミング言語は、オブジェクト指向のプログラミング言語、例えば、Java、Smalltalk、C++を含み、さらに、一般の手続き型プログラミング言語、例えば、「C」言語、又は類似的なプログラミング言語を含むが、それらに限定されない。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータで実行したり、部分的にユーザコンピュータで実行したり、独立したソフトウェアパッケージとして実行したり、一部をユーザコンピュータで一部をリモートコンピュータで実行したり、完全にリモートコンピュータ又はサーバで実行したりすることができる。リモートコンピュータの場合に、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む、任意のネットワークによってユーザコンピュータに接続でき、又は、外部コンピュータに接続できる(例えば、インタネットサービスプロバイダを用いてインターネット経由で接続する)。
【0155】
図面のうちフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能、及び操作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部分を代表することができ、該モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部分は、指定されたロジック機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。なお、いくつかの置換としての実施形態では、ブロックに表記される機能は、図面に付したものと異なる順序で実現してもよい。例えば、2つの連続的なブロックは、実質的に同時に実行してもよく、また、係る機能によって、それらは、逆の順序で実行してもよい場合があることに注意されたい。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図、及び/又はフローチャートにおけるブロックの組合せは、指定される機能又は操作を実行するハードウェアに基づく専用システムによって実現してもよいし、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組合せによって実現してもよいことに注意されたい。
【0156】
本開示に記載の実施例に係るユニットは、ソフトウェアの形で実現してもよく、ハードウェアの形で実現してもよい。ユニットの名称は、何らかの場合において、該ユニット自体を限定するものではなく、例えば、受信ユニットは、「マルチメディア会議の参加ユーザにより送信されるマルチメディアデータストリームを受信する」ユニットとして記載されてもよい。
【0157】
本明細書において上述した機能は、少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントによって実行してもよい。例えば、非限定的に、使用できる例示的なタイプのハードウェアロジックコンポーネントは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、等を含む。
【0158】
本開示の文脈において、機械可読媒体は、有形の媒体であってもよく、命令実行システム、装置、もしくは機器に使用されるプログラム、又は、命令実行システム、装置、もしくは機器と組み合わせて使用されるプログラムを含むか、記憶することができる。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、もしくは半導体システム、装置もしくは機器、又は、それらのいかなる適切な組合せを含んでもよいが、それらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のケーブルに基づく電気的接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は、それらのいかなる適切な組合せを含む。
【0159】
以上は、本開示の好ましい実施例及び適用する技術原理の説明に過ぎない。本開示に係る開示範囲は、上記技術的特徴の特定の組合せによる技術手段に限定されず、上記開示構想を逸脱することなく上記技術的特徴又はそれと同等な特徴を任意に組み合わせて形成した他の技術手段をも含むべきであることが当業者に自明である。例えば、上記的特徴と本開示の開示(それに限定されない)による類似的な機能を有する技術的特徴を互いに取り替えて形成した技術手段をも含む。
【0160】
また、特定の順序で各操作を説明したが、これらの操作は、示される特定の順序、又は連続した順序で実行しなければならないと理解すべきではない。一定の環境で、マルチタスク及び並列処理は、役立つものになることがある。同様に、上記の説明にいくつかの具体的な実施形態の詳細が含まれているが、これらは、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではない。個別の実施例の文脈において説明される何らかの特徴は、単一の実施例において組み合わせて実現してもよい。逆に、単一の実施例の文脈において説明される各種の特徴は、複数の実施例において、個別に又は任意の適切な副組合せで実現してもよい。
【0161】
構造的特徴及び/又は方法ロジック動作に固有の言語を用いて本主題を説明したが、添付された特許請求の範囲で定義された主題は必ずしも上述した特定の特徴又は動作に限定されず、むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、あくまでも特許請求の範囲を実施する例示的な形態に過ぎないと理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6