(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-27
(45)【発行日】2024-10-07
(54)【発明の名称】乗客コンベアの利用管理装置および乗客コンベアの利用管理方法
(51)【国際特許分類】
B66B 31/00 20060101AFI20240930BHJP
B66B 27/00 20060101ALI20240930BHJP
【FI】
B66B31/00 A
B66B31/00 C
B66B27/00 Z
(21)【出願番号】P 2024011459
(22)【出願日】2024-01-30
【審査請求日】2024-01-30
(73)【特許権者】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】下川原 恵子
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-168126(JP,A)
【文献】国際公開第2021/245886(WO,A1)
【文献】特開2018-2037(JP,A)
【文献】特開2022-94709(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 21/00-31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客コンベアに乗り込む利用者に対して情報を出力する出力装置に通信可能に接続され、
前記乗客コンベアの利用者が前記乗客コンベアから降車した後に進入するエリア内の混雑状況を示す混雑状況情報を取得する混雑状況取得部と、
前記混雑状況情報に基づいて、前記乗客コンベアの利用者に対して推奨する、前記乗客コンベアから降車した後の進行ルートを特定するルート特定部と、
前記ルート特定部が特定した進行ルートの情報を含む出力情報を生成する出力情報生成部と、
前記出力情報生成部が生成した出力情報を、前記出力装置から出力させる出力制御部と、
を備える乗客コンベアの利用管理装置。
【請求項2】
前記出力情報生成部は前記混雑状況情報をさらに含めて、前記出力情報を生成する、請求項1に記載の乗客コンベアの利用管理装置。
【請求項3】
前記混雑状況取得部は、前記混雑状況情報として、前記エリアを撮影した撮像情報、前記エリア内における、混雑度が所定値以上のエリア部分ごとの位置情報、または、前記エリア部分ごとの位置情報および混雑度を示す情報を取得する、請求項1に記載の乗客コンベアの利用管理装置。
【請求項4】
前記混雑状況取得部は、前記混雑状況情報として、前記エリアの現在の混雑状況を示す情報、および現在から所定時間経過後の混雑状況の予測情報の少なくともいずれかを取得する、請求項1に記載の乗客コンベアの利用管理装置。
【請求項5】
前記出力情報生成部は、前記乗客コンベアの混雑理由、前記乗客コンベアが設置された建物に関する案内情報、または前記乗客コンベアの混雑状況に応じた前記乗客コンベアの踏段の移動速度変更に関する情報の少なくともいずれかをさらに含めて、前記出力情報を生成する、請求項1に記載の乗客コンベアの利用管理装置。
【請求項6】
複数台の前記出力装置に通信可能に接続され、
前記出力制御部は、前記出力情報を、前記複数台の出力装置から出力させる、請求項1に記載の利用管理装置。
【請求項7】
乗客コンベアの利用者が前記乗客コンベアから降車した後に進入するエリア内の混雑状況を示す混雑状況情報を取得し、
前記混雑状況情報に基づいて、前記乗客コンベアの利用者に対して推奨する、前記乗客コンベアから降車した後の進行ルートを特定し、
特定した進行ルートの情報を含む出力情報を生成し、
前記出力情報を、前記乗客コンベアに乗り込む利用者に対して情報を出力する出力装置から出力させる、乗客コンベアの利用管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、乗客コンベアの利用管理装置および乗客コンベアの利用管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商業施設または駅等に設置される乗客コンベアは、混雑度が高くなると降り口に利用者が滞留して乗客コンベアから利用者が降りられなくなったり、降り口に降りることができても、そこから前に進むことができなくなったりする場合がある。
【0003】
これに鑑み、乗客コンベアの降り口側の混雑状況を利用者に報知するための技術が開発されている(例えば、特許文献1)。この技術を利用することで、利用者は乗客コンベアに乗車する前に降り口の混雑状況を確認して、乗客コンベアを利用するか否かを検討することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した技術を用いた場合、降り口が混雑していることを認識して乗客コンベアの利用を諦める利用者がいることで乗客コンベアの乗車率が低下して混雑を低減させることはできるが、利用を諦めた利用者にとっては、利便性が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、利用者の利便性を低下させずに、乗客コンベアの降り口の混雑を低減させるための乗客コンベアの利用管理装置および乗客コンベアの利用管理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための実施形態によれば乗客コンベアの利用管理装置は、乗客コンベアに乗り込む利用者に対して情報を出力する出力装置に通信可能に接続され、混雑状況取得部と、ルート特定部と、出力情報生成部と、出力制御部とを備える。混雑状況取得部は、乗客コンベアの利用者が乗客コンベアから降車した後に進入するエリア内の混雑状況を示す混雑状況情報を取得する。ルート特定部は、混雑状況情報に基づいて、乗客コンベアの利用者に対して推奨する、乗客コンベアから降車した後の進行ルートを特定する。出力情報生成部は、ルート特定部が特定した進行ルートの情報を含む出力情報を生成する。出力制御部は、出力情報生成部が生成した出力情報を、前記出力装置から出力させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態による乗客コンベアの利用管理装置を用いたエスカレータシステムの構成を示す全体図である。
【
図2】一実施形態による利用管理装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】一実施形態による利用管理装置が各階床に関して実行する情報出力処理を示すフローチャートである。
【
図4A】一実施形態による利用管理装置が表示装置に表示させた第2表示情報の一例である。
【
図4B】一実施形態による利用管理装置が表示装置に表示させた第2表示情報の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態として、乗客コンベアの一例であるエスカレータに関する管理を行うエスカレータシステムについて説明する。
【0010】
〈一実施形態による利用管理装置を用いたエスカレータシステムの構成〉
図1は、本実施形態によるエスカレータシステム1の構成を示す全体図である。エスカレータシステム1は、エスカレータ10と、エスカレータ10の近傍に設置されたカメラ装置101および表示装置102と、利用管理装置20とを備える。利用管理装置20は、カメラ装置101および表示装置102に通信可能に接続されている。
【0011】
エスカレータ10は、利用者が建物内の1階の乗り口E1から乗り込んで2階の降り口E2まで移動するための上り方向のエスカレータである。エスカレータ10は、乗車階である1階から降車階である2階に移動する踏段11と、踏段11を制御するエスカレータ制御盤12とを有する。
【0012】
カメラ装置101は、例えば防犯カメラ装置で構成され、エスカレータ10の利用者がエスカレータ10から降車した後に進入するエリアである2階フロアのエリアAR2を撮影する。表示装置102は、エスカレータ10に乗り込む利用者から視認可能になるように乗り口E1付近の上部に設置され、後述する利用管理装置20から送信される表示情報を出力する。
【0013】
図2は、利用管理装置20の詳細な構成を示すブロック図である。利用管理装置20は、記憶部21と、CPU22とを有する。記憶部21は、建物情報記憶部211と、混雑情報記憶部212と、混雑関連情報記憶部213とを有する。
【0014】
建物情報記憶部211は、エスカレータ10が設置された建物の階床ごとのマップ情報および店舗等の案内情報を含む、建物情報を記憶する。混雑情報記憶部212は、過去の混雑度情報を、例えば曜日ごと、および時間帯ごとに記憶する。混雑関連情報記憶部213は、エスカレータ10が設置された建物またはその建物に隣接する施設で行われるイベント等、建物内の混雑の要因となることが予測されるイベントの開催日時および開催場所の情報を、予め記憶する。
【0015】
記憶部21の設置位置は利用管理装置20内に限らず、他の装置、例えば建物の管理室に設置された管理装置等に設けて、利用管理装置20がこの装置から無線または有線接続により情報を取得してもよい。
【0016】
CPU22は、例えば汎用のマイクロコンピュータが備えるCPU(中央処理装置)であって、所定のエスカレータ利用管理プログラムをインストールして実行することにより、以下に示す1又は2以上の情報処理部を構成する。CPU22は、混雑状況取得部221と、ルート特定部222と、出力情報生成部223と、出力制御部224とを有する。
【0017】
混雑状況取得部221は、エスカレータ10の利用者がエスカレータ10から降車した後に進入するエリアである2階フロア内の混雑状況を示す混雑状況情報として、カメラ装置101が撮影した撮像情報を取得する。ルート特定部222は、混雑状況取得部221が取得した混雑状況情報に基づいて、エスカレータ10の利用者に対して推奨する、エスカレータ10から降車した後の進行ルートを特定する。出力情報生成部223は、ルート特定部が特定した進行ルートの情報を含む出力情報を生成する。出力制御部224は、出力情報生成部223が生成した出力情報を、表示装置102に出力させる。
【0018】
〈一実施形態によるエスカレータシステムの動作〉
一実施形態によるエスカレータシステム1の動作について、説明する。
図3は、エスカレータシステム1の稼動中に、利用管理装置20が実行する情報出力処理を示すフローチャートである。
【0019】
エスカレータシステム1の稼動中、利用管理装置20の混雑状況取得部221は、カメラ装置101がエリアAR2を撮影した撮像情報を順次取得し、取得した撮像情報を解析して、エリアAR2内に混雑度が所定値以上のエリア部分があるか否かを判定する(S1)。
【0020】
混雑状況取得部221が、エリアAR2内に混雑度が所定値以上のエリア部分がないと判定したときには(S1の「NO」)、出力情報生成部223は、降車階である2階の店舗等の案内情報を建物情報記憶部211から取得して、取得した案内情報を含む出力情報として第1表示情報を生成する。出力制御部224は、出力情報生成部223が生成した第1表示情報を、表示装置102に表示させる(S2)。
【0021】
その後、混雑状況取得部221が、取得した撮像情報に基づいてエリアAR2内に混雑度が所定値以上のエリア部分が発生したと判定すると(S3の「YES」)、このエリア部分の位置情報を、現在の混雑状況情報として取得する(S4)。混雑状況取得部221は、エリアAR2内に混雑度が所定値以上のエリア部分が複数あると判定したときには、エリア部分ごとに混雑状況情報を取得する。
【0022】
ルート特定部222は、混雑状況取得部221が取得した混雑状況情報に基づいて、エスカレータ10の利用者に対して推奨する、エスカレータ10から降車した後の進行ルートを特定する(S5)。具体的には、降り口E2から、混雑度が所定値以上のエリア部分の位置を回避する方向に向かうルート、または出口までの最適ルートを、エスカレータ10の利用者に対して推奨する進行ルートとして特定する。
【0023】
このとき、ルート特定部222は、混雑関連情報記憶部213に記憶されたイベントの情報も考慮して、イベントが開催される日時に対応する時間帯には、このイベントの開催場所の方向を避けるルートを進行ルートとして特定してもよい。
【0024】
出力情報生成部223は、降車階である2階のマップ情報を建物情報記憶部211から取得し、このマップ情報内における、ルート特定部222が特定したルート部分を強調させた第2表示情報を生成する。出力情報生成部223は、この第2表示情報に、混雑状況取得部221が取得した撮像情報を含めてもよい。出力制御部224は、出力情報生成部223が生成した第2表示情報を、表示装置102に表示させる(S6)。
【0025】
図4Aおよび
図4Bは、出力情報生成部223で生成され表示装置102に表示された第2表示情報の一例である。
図4Aに示す第2表示情報では、混雑状況取得部221が取得した撮像情報A1と、降車してから左側に向かうルートを推奨する進行ルートとして矢印R1で強調して示したマップ情報A2と、降車してから右側に向かうルートは混雑しているため、左側に向かう迂回ルートを推奨することを示したメッセージ情報A3とが表示されている。出力情報生成部223は、マップ情報A2内で推奨するルートとして示す矢印R1上を、所定のマークまたは点滅表示部等が流れるように移動するアニメーション表示を行うことで、矢印R1を強調させてもよい。
【0026】
また
図4Bに示す第2表示情報では、混雑状況取得部221が取得した撮像情報B1と、降車してから左側の出口に向かうルートを推奨する進行ルートとして矢印R2で強調して示したマップ情報B2と、降車してから直進するルートは混雑しているため、左側の出口に向かうルートを推奨することを示したメッセージ情報B3とが表示されている。出力情報生成部223は、マップ情報B2内で推奨するルートとして示す矢印R2上を、所定のマークまたは点滅表示部等が流れるように移動するアニメーション表示を行うことで、矢印R2を強調させてもよい。
【0027】
出力情報生成部223は、第2表示情報の撮像情報内の混雑しているエリア部分の位置に対応して〇印等を付してもよい。
【0028】
また出力情報生成部223は、現在時刻に対応する開催日時情報を有するイベントの情報を混雑関連情報記憶部213から取得し、エスカレータ10の混雑理由を示す情報として第2表示情報内に含めてもよい。
【0029】
またエスカレータ制御盤12が、エスカレータ10の混雑状況に応じて踏段11の移動速度を変更した場合、出力情報生成部223は、この移動速度変更に関する情報をエスカレータ制御盤12から取得して第2表示情報内に含めてもよい。
【0030】
これらの情報を表示装置102に表示することで、利用者は、エスカレータ10に乗車する前に、降車してから進行すべきルートの情報およびこれに関連する情報を把握して、降車階の降り口E2がなるべく混雑しないようにスムーズに移動することができる。
【0031】
エスカレータシステム1の稼動中、利用管理装置20は、上述したステップS1~S4の処理を繰り返す。
【0032】
以上の実施形態によれば、エスカレータの利用管理装置は、エスカレータの利用者がエスカレータから降車した後に進入するエリア内の混雑状況を示す混雑状況情報を取得する混雑状況取得部と、取得した混雑状況情報に基づいて、エスカレータの利用者に対して推奨する、エスカレータから降車した後の進行ルートを特定するルート特定部と、ルート特定部が特定した進行ルートの情報を含む出力情報を生成する出力情報生成部と、を備える。
【0033】
これにより、利用者がエスカレータを降車してからスムーズに進行できるようにルートの情報を提供し、エスカレータ利用に関する利用者の利便性を低下させることなく、降り口の混雑を低減させ、転倒等を防止することができる。
【0034】
上述した実施形態においては、混雑状況取得部221が混雑状況情報として、カメラ装置101がエリアAR2を撮影した撮像情報に基づいてエリアAR2の現在の混雑状況を示す情報を取得する場合について説明した。しかしこれには限定されず、混雑状況取得部221が混雑状況情報として、現在から所定時間経過後の混雑状況の予測情報を取得してもよい。
【0035】
この場合、混雑状況取得部221が過去に取得したエリアAR2の撮像情報を解析することで、曜日ごとおよび時間帯ごとの混雑状況情報を予め生成して混雑情報記憶部212に記憶しておく。そして、エスカレータシステム1の稼動中に、現在から所定時間経過後の時刻に対応する曜日および時間帯の混雑状況情報を混雑情報記憶部212から取得して、この時刻に関する混雑状況の予測情報として用いる。
【0036】
これにより、利用者がエスカレータ10に乗り込む前に、エスカレータ10を利用して降車階に降りたとき、または降りた後エリアAR2内を進行するときの混雑状況に応じた推奨ルートの情報を提供することができる。
【0037】
また混雑状況取得部221は、混雑状況情報として、エリアAR2の現在の混雑状況と、現在から所定時間経過後の混雑状況の予測情報との双方を取得してもよい。
【0038】
また上述した実施形態において、混雑状況取得部221がエリアAR2の撮像情報を解析して、混雑度が所定値以上のエリア部分ごとに、位置情報および混雑度を混雑状況情報として取得してもよい。このとき、ルート特定部222は、混雑状況取得部221が取得した混雑状況情報に基づいて、混雑度が所定値以上のエリア部分の中でも混雑度が高い程推奨度合いを下げて、推奨ルートを表示する。例えば、混雑度が所定値以上のエリア部分の中で最も混雑度が高い第1エリア部分を通るルートを、推奨度合いが低いことを明示するために赤で表示し、混雑度が所定値以上であるが第1エリアよりも低い第2エリア部分を通るルートを、推奨度合いが中程度であることを明示するために黄色で表示し、混雑度が所定値未満のエリアを通るルートを、推奨度合いが高いことを明示するために青で表示してもよい。
【0039】
このように情報を表示することで、利用者が、表示された情報と目的地の方向とに基づいて適宜進行方向を選択することができる。
【0040】
また、上述した実施形態においては、利用管理装置20に通信可能に接続された表示装置102が1台の場合について説明したが、これには限定されず、エスカレータ10の近傍に設置された複数台の表示装置(図示せず)が利用管理装置20に接続されていてもよい。これにより、利用管理装置20が、利用者に対して推奨する進行ルートの情報をこれら複数台の表示装置102に表示させて、より多くの利用者にこの進行ルートの情報を認識させることができる。これらの複数台の表示装置に表示させる表示情報はすべて同じであっても、異なっていてもよい。例えば、利用者に対して推奨する進行ルートの情報を表示させる表示装置と、降車階の店舗等の案内情報を表示させる表示装置とがあってもよい。
【0041】
また、上述した実施形態においては、出力情報生成部223が出力情報として表示情報を生成し、エスカレータ10に乗り込む利用者から視認可能な位置に設置された表示装置に表示させる場合について説明した。しかしこれには限定されず、出力情報生成部223が出力情報として例えば音声情報「降車後、左方向に進んでください。」を生成し、エスカレータ10の乗り口E1付近に設置された出力装置であるスピーカ装置(図示せず)から出力させてもよい。これにより、利用者はエスカレータ10に乗り込む際に、降車後に進む方向を認識することができる。
【0042】
また上述した実施形態においては、乗客コンベアがエスカレータである場合について説明したが、これには限定されず、動く歩道に適用してもよい。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0044】
1…エスカレータシステム、10…エスカレータ、11…踏段、12…エスカレータ制御盤、20…利用管理装置、21…記憶部、22…CPU、101…カメラ装置、102…表示装置、211…建物情報記憶部、212…混雑情報記憶部、213…混雑関連情報記憶部、221…混雑状況取得部、222…ルート特定部、223…出力情報生成部、224…出力制御部
【要約】
【課題】利用者の利便性を低下させずに、乗客コンベアの降り口の混雑を低減させるための乗客コンベアの利用管理装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば乗客コンベアの利用管理装置は、乗客コンベアに乗り込む利用者に対して情報を出力する出力装置に通信可能に接続され、混雑状況取得部と、ルート特定部と、出力情報生成部と、出力制御部とを備える。混雑状況取得部は、乗客コンベアの利用者が乗客コンベアから降車した後に進入するエリア内の混雑状況を示す混雑状況情報を取得する。ルート特定部は、混雑状況情報に基づいて、乗客コンベアの利用者に対して推奨する、乗客コンベアから降車した後の進行ルートを特定する。出力情報生成部は、ルート特定部が特定した進行ルートの情報を含む出力情報を生成する。出力制御部は、出力情報生成部が生成した出力情報を、前記出力装置から出力させる。
【選択図】
図2