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特許7563129電子機器、情報表示方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】電子機器、情報表示方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/02 20060101AFI20241001BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241001BHJP
   G06F 1/3218 20190101ALI20241001BHJP
   G09B 7/00 20060101ALN20241001BHJP
【FI】
G09G5/02 B
G09G5/00 550X
G09G5/00 520W
G06F1/3218
G09B7/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020193251
(22)【出願日】2020-11-20
(65)【公開番号】P2022081979
(43)【公開日】2022-06-01
【審査請求日】2023-11-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】大原 穣
【審査官】西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-026995(JP,A)
【文献】特開2019-205111(JP,A)
【文献】特開2016-218896(JP,A)
【文献】特開2005-055700(JP,A)
【文献】特開2011-248152(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0129142(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/3218
G06F 3/01
G06F 3/048-3/04895
G06F 40/00-40/58
G09B 7/00
G09F 9/00-9/46
G09G 3/00-3/38
G09G 5/00-5/36
G09G 5/377-5/42
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の色数で画像を表現可能な第一の表示モードと、前記第一の色数よりも少ない第二の色数で画像を表現可能な第二の表示モードとを切り替えて駆動可能な表示部と、
記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記記憶部に記憶された前記第一の色数で表現される画像データに非表示対象部分が含まれる場合、当該画像データの非表示対象部分を、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色と同色になるが前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色に変更し、
前記色を変更した非表示対象部分を含む画像データを、前記表示部に、前記第二の表示モードで表示させ、
前記第二の色数が8色であって、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色が前記8色の何れかである場合、前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色の前記画像データのカラーコードは、RとGとBの各カラーコードの最上位ビットの8通りの組合せがそれぞれ前記8色に対応するカラーコードである、
電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、
前記非表示対象部分の色を変更する前の元の画像データを、前記表示部に、前記第一の表示モードで表示させる、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記画像データは、ユーザへの問題を含む画像データであり、
前記画像データに含まれる非表示対象部分は、前記問題の解答となる部分である、
請求項1または2のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項4】
前記画像データに含まれる非表示対象部分は、特定の色または記号の部分である、
請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項5】
第一の色数で画像を表現可能な第一の表示モードと、前記第一の色数よりも少ない第二の色数で画像を表現可能な第二の表示モードとを切り替えて駆動可能な表示部と、
記憶部と、
制御部と、
を備えた電子機器の前記制御部により、
前記記憶部に記憶された前記第一の色数で表現される画像データに非表示対象部分が含まれる場合、当該画像データの非表示対象部分を、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色と同色になるが前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色に変更し、
前記色を変更した非表示対象部分を含む画像データを、前記表示部に、前記第二の表示モードで表示させ、
前記第二の色数が8色であって、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色が前記8色の何れかである場合、前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色の前記画像データのカラーコードは、RとGとBの各カラーコードの最上位ビットの8通りの組合せがそれぞれ前記8色に対応するカラーコードである、
ようにした情報表示方法。
【請求項6】
第一の色数で画像を表現可能な第一の表示モードと、前記第一の色数よりも少ない第二の色数で画像を表現可能な第二の表示モードとを切り替えて駆動可能な表示部と、
記憶部と、
制御部と、
を備えた電子機器の前記制御部を、
前記記憶部に記憶された前記第一の色数で表現される画像データに非表示対象部分が含まれる場合、当該画像データの非表示対象部分を、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色と同色になるが前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色に変更し、
前記色を変更した非表示対象部分を含む画像データを、前記表示部に、前記第二の表示モードで表示させ、
前記第二の色数が8色であって、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色が前記8色の何れかである場合、前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色の前記画像データのカラーコードは、RとGとBの各カラーコードの最上位ビットの8通りの組合せがそれぞれ前記8色に対応するカラーコードである、
ように機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像(グラフィック)データをカラーで表示する電子機器、情報表示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯して利用されるスマートフォンなどのタブレット端末に限らず、電子辞書、携帯ゲーム機などの小型の電子機器にあっても、高精細なカラーの画像データを表示することが可能な表示装置を備えている。
【0003】
従来の電子機器において、画像(グラフィック)データを、例えば、RGB565の16bitのカラーコードに従い“0x0000”(Black)~“0xFFFF”(White)の65,536色で高精細に表現するフルカラーモードと、RGB3bitのカラーコードに従い“000”(Black)~“111”(White)の8色で表現するマルチカラーモードとの、2つのカラーモードを切り替えて表示する機能を有するものがある。
【0004】
フルカラーモード用の画像データは、画素毎に16bitのカラーコードのデータにより構成され、マルチカラーモード用の画像データは、画素毎に3bitのカラーコードのデータにより構成される。このため、フルカラーモード用の画像データの方が色の表示品位は高いが、マルチカラーモード用の画像データよりも圧倒的にデータ量が多く、大きなメモリ容量を必要とし、また、CPUによる表示処理や表示装置の駆動にも大きな負荷が掛かり、消費電力も大きくなる。
【0005】
携帯電話において、通話時には、フルカラー用映像信号により画像を表示させて高精細表示を行ない、待受け時には、マルチカラー映像信号により画像を表示させて低消費電力化を図ることが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2002-229532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば、学習用の電子機器の学習コンテンツにおいて、答え(解答)となる部分を空白にして隠した穴埋め問題などの出題画面を表示させ、この後、答えとなる部分を隠さない解答画面を表示させる学習コンテンツが数多く存在する。このような学習コンテンツでは、出題画面となる画像データと解答画面となる画像データとを、フルカラーモード用の画像データとしてそれぞれ持つため、電子機器のメモリ容量を圧迫し、常にフルカラーモードでの表示を要し消費電力も大きくなる問題があった。
【0008】
本発明の目的は、画面の一部を隠して表示させる画像データと隠さずに表示させる画像データとをそれぞれ持つ必要なく、メモリ容量の圧迫を抑制し、消費電力も抑制することが可能になる電子機器、情報表示方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電子機器は、
第一の色数で画像を表現可能な第一の表示モードと、前記第一の色数よりも少ない第二の色数で画像を表現可能な第二の表示モードとを切り替えて駆動可能な表示部と、記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記第一の色数で表現される画像データに非表示対象部分が含まれる場合、当該画像データの非表示対象部分を、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色と同色になるが前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色に変更し、前記色を変更した非表示対象部分を含む画像データを、前記表示部に、前記第二の表示モードで表示させ、前記第二の色数が8色であって、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色が前記8色の何れかである場合、前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色の前記画像データのカラーコードは、RとGとBの各カラーコードの最上位ビットの8通りの組合せがそれぞれ前記8色に対応するカラーコードである
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の電子機器、情報表示方法およびプログラムの実施形態に係る電子辞書10の外観構成を示す正面図。
図2】電子辞書10の電子回路の構成を示すブロック図。
図3】RGB565(16bit)カラーコードと8色(3bit)カラーコードとの関係を示す図。
図4】学習コンテンツデータ記憶エリア22cの各学習コンテンツ22c1,22c2,22c3,…のデータや辞書データ記憶エリア22dの各辞書データに含まれる各画像データ(1)g1,(2)g2,…の記憶イメージを示す図。
図5】学習コンテンツデータ記憶エリア22cの単語学習コンテンツ22c1のデータにおいて、答え(解答)となる部分を隠して表示させる問題(解答隠し問題)の画像データ(1)g1,(2)g2,…に対応付けて記憶される出題用隠し箇所(空白BLにする部分)の記憶例を示す図。
図6】電子辞書10による解答隠し問題の出題処理を示すフローチャート。
図7】電子辞書10による解答隠し問題の出題処理に続いて実行される問題解答処理を示すフローチャート。
図8A】電子辞書10の単語学習コンテンツ22c1に含まれる英単語の[学習]に対応するメニュー画面G1を示す図。
図8B図8Aのメニュー画面G1から「訳/説明文隠し」の項目を指定した場合の問題(英単語“study”)に対応した問題出題画面G2aを示す図。
図8C図8Bの問題出題画面G2aに対応する問題解答画面G2bを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の電子機器、情報表示方法およびプログラムの実施形態に係る電子辞書10の外観構成を示す正面図である。
【0013】
電子機器は、以下に説明する学習支援専用の電子辞書10として構成されるだけでなく、学習支援機能を備えたタブレット型のPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機などとしても構成され得る。
【0014】
電子辞書10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、[ホーム]キー14a、機能指定キー14b、文字入力キー14c、[決定]キー14d、[戻る]キー14e、カーソルキー14f、[シフト]キー14gなどを含むキー入力部14、音声出力部(スピーカを含む)15および音声入力部(マイクを含む)16が設けられる。
【0015】
また、蓋体ケース12の表面には、タッチパネル式表示部17が設けられる。タッチパネル式表示部17は、ユーザがペンや指などでタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、パックライト付きのカラー液晶表示パネルに透明のタッチパネルを重ねて構成される。
【0016】
キー入力部14の[ホーム]キー14aは、表示部17にホーム画面を表示させるためのキーである。特に図示はされないが、ホーム画面には、本電子辞書10の初期設定あるいはユーザ操作に応じて登録された複数のアイコンが表示される。各アイコンは、当該アイコンの表記に対応する機能を起動させるための図形や記号などである。例えば、辞書コンテンツや学習コンテンツを利用する機能(アプリケーション)を直接起動させるアプリケーションアイコンや、一つのカテゴリに属する複数の機能のアイコンの一覧画面を表示させるグループアイコンを含む。
【0017】
キー入力部14の機能指定キー14bは、各キーに表記されている辞書コンテンツ([大辞典]など)、辞書コンテンツのカテゴリ([国語]、[古語]、[漢和]、[英和]など)、[コンテンツ一覧]やツールの一つのカテゴリ[学習帳]を、それぞれ直接指定するためのキーである。
【0018】
また、キー入力部14のキーは、[シフト]キー14gが操作された後に続けて操作されることで、そのキートップに枠囲み無しで表記されたキー機能ではなく、枠囲みして表記されたキーとして機能できるようになっている。例えば、[シフト]キー14gの操作後に[削除]キーが操作されると、[削除]キーではなく[設定]キーとして機能する。
【0019】
本電子辞書10は、例えば学習コンテンツに含まれる穴埋め問題など、答え(解答)となる部分(非表示対象部分)を隠した問題(解答隠し問題)により学習の処理を実行する場合に、答え(解答)となる部分が隠されずに含まれているフルカラーモード用の問題の画像データを、答え(解答)となる部分を空白BLにして隠した問題出題画面G2a(図1図8B参照)の表示と、同部分を隠していない問題解答画面G2b(図8C参照)の表示とに共用する機能を有する。
【0020】
ここで、フルカラーモード用の問題の画像データを、問題出題画面G2aの表示と問題解答画面G2bの表示とに共用する機能の概要を説明する。
【0021】
実施形態の電子辞書10において、フルカラーモード用の画像データは、画素毎にRGB565の16bitのカラーコードを用いて構成される。
【0022】
フルカラーモード用の問題の画像データを、当該画像データに含まれている答え(解答)となる部分(出題用隠し個所)を隠して問題出題画面G2aとして表示させる処理は、同画像データの該当する部分の各画素のカラーコードを、R(5bit),G(6bit),B(5bit)の各MSB(最上位bit)が“1”となる色(Dark Gray又はGainsboro又はLight Gray)のカラーコードに変更する。そして、カラーコードを変更した部分を含む画像データを、フルカラーモードではなくマルチカラーモード(RGB3bitの8色で表現するカラーモード)に設定して表示させ、該当する部分を白(White)つまり空白にして表示させることで実行する。
【0023】
詳細は後述するが(図3参照)、フルカラーモード用の画像データをマルチカラーモードに設定して表示させると、RGB565の16bitのカラーコードのうち、R(5bit),G(6bit),B(5bit)の各MSB(最上位Bit)を抽出した3bit(8色)のカラーコードに従い表示部17が駆動される。そして、RGB“000”はBlack(黒)、RGB“111”はWhite(白)となって表示されるので、フルカラーモード用の画像データのうち、R,G,Bの各MSBが“1”となるカラーコードの部分はWhite(白)つまり空白になる。
【0024】
問題の画像データを、答え(解答)となる部分(出題用隠し個所)を隠した問題出題画面G2aとして表示させた後に、同部分を隠していない問題解答画面G2bとして表示させる処理は、カラーコードを変更していない問題の画像データを、フルカラーモードに設定し直して表示させることで実行する。
【0025】
図1に示す電子辞書10のタッチパネル式表示部17は、学習コンテンツに含まれる英単語の穴埋め問題の、訳と説明文を空白BLにして隠した問題出題画面G2aを表示させた例であり、前述したように、フルカラーモード用の問題の画像データをマルチカラーモードに設定して表示させる。ユーザは、問題出題画面G2aにある英単語、英文、その他の記号等に基づいて、空白BLに入る適切な日本語を考えて学習する。
【0026】
図2は、電子辞書10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0027】
電子辞書10の電子回路は、制御部(CPU:central processing unit)21を備え、乾電池または充電池などの電池電源BTにより駆動される。
【0028】
制御部21は、フラッシュROMなどの記憶部22に予め記憶された制御プログラムに従って回路各部の動作を制御する。
【0029】
なお、制御プログラムは、メモリカードなどの外部記録媒体23から記録媒体読取部24により読み取られて記憶部22に記憶されてもよいし、通信ネットワークN上のWebサーバ(ここではプログラムサーバ)30から通信部25を介してダウンロードされ記憶部22に記憶されてもよい。
【0030】
制御部21には、データおよび制御バスを介して、記憶部22、記録媒体読取部24、通信部25を接続するほか、キー入力部14、音声出力部15、音声入力部16、表示駆動部17Dを介してタッチパネル式表示部17、を接続する。
【0031】
記憶部22は、本電子辞書10の全体の動作を司るシステムプログラム、通信部25を介して外部の電子機器と通信接続するための通信プログラムのほか、検索処理プログラム22a、学習処理プログラム22bを含む制御プログラムを記憶する。また記憶部22は、学習コンテンツデータ記憶エリア22c、辞書データ記憶エリア22d、カラーモード設定データ記憶エリア22e、表示データ記憶エリア(フレームメモリ)22fなどを有し、本電子辞書10により各種の機能を実行するためのデータを記憶する。
【0032】
検索処理プログラム22aは、辞書データ記憶エリア22dに記憶される各種の辞書データ(英和/和英/国語/…)に基づいて、ユーザ所望の見出し語と当該見出し語に対応する訳、語義、用例、解説などの説明情報を検索して表示させるためのプログラムを含む。
【0033】
学習コンテンツデータ記憶エリア22cは、各種の学習コンテンツ(単語学習コンテンツ22c1/文法学習コンテンツ22c2/発音学習コンテンツ22c3/…)のデータを記憶する。各学習コンテンツのデータは、キー入力部14、音声出力部15、音声入力部16、タッチパネル式表示部17を必要に応じて選択的に制御し、ユーザに対し、単語の学習、文法の学習、発音の学習、などを行わせるためのプログラムを含む。
【0034】
なお、学習コンテンツデータ記憶エリア22cの各学習コンテンツ22c1,22c2,22c3,…のデータに含まれる各学習の場面に応じた表示用の画面を構成するための各画像データおよび辞書データ記憶エリア22dの各辞書データに含まれる各見出し語とその説明情報に応じた表示用の画面を構成するための各画像データは、何れもフルカラーモード用の画像データ(RGB565のカラーコードを用いた画像データ)として生成され記憶されている。
【0035】
カラーモード設定データ記憶エリア22eは、タッチパネル式表示部17のカラー液晶表示パネルを表示駆動部17Dによりフルカラーモードで駆動するか又はマルチカラーモードで駆動するかを設定するためのカラーモード設定データを記憶する。
【0036】
なお、実施形態の電子辞書10において、タッチパネル式表示部17は、通常時、フルカラーモードで駆動するように設定されている。
【0037】
表示駆動部17Dは、表示データ記憶エリア(フレームメモリ)22fに記憶される画像データに応じて、フルカラーモード(RGB565)では、R(5bit),G(6bit),B(5bit)に対応する全ての階調レベルが得られる電源を使用して表示部17を駆動し、マルチカラーモードでは、R(5bit),G(6bit),B(5bit)各々のMSB(最上位bit)に対応する8色の階調レベルが得られる電源のみを使用して低消費電力で表示部17を駆動する。
【0038】
表示データ記憶エリア(フレームメモリ)22fは、タッチパネル式表示部17に対して各学習コンテンツに応じた画面や各辞書データに応じた画面として表示させるための画像データ(被表示データ)を展開して記憶する。
【0039】
図3は、RGB565(16bit)カラーコードと8色(3bit)カラーコードとの関係を示す図である。
【0040】
実施形態の電子辞書10において、フルカラーモード用の画像データは、画素毎に、RGB565(R(5bit),G(6bit),B(5bit))の16bitのカラーコードを用いて構成され、“0x0000”(Black)~“0xFFFF”(White)までの65,536階調で表現される。
【0041】
フルカラーモード用の画像データを、マルチカラーモードに設定して表示させると、RGB565各々のカラーコードのMSB(最上位bit)を抽出して“000”(Black)、“001”(Blue)、“100”(Red)、“101”(Magenta)、“010”(Green)、“011”(Cyan)、“110”(Yellow)、“111”(White)の8階調(8色)で表現される。
【0042】
従って、フルカラーモード用の画像データを、マルチカラーモードに設定して表示させると、基本的な色合いは変化なく表現される。
【0043】
そして、RGB565(16bit)カラーコードにおいて、“Dark Gray”と“Light Gray”と“Gainsboro”の各カラーコードは、何れもそのMSBが“1”になるので、マルチカラーモードに設定して表示部17を駆動するとRGB“111”(White)となって表示される。
【0044】
図4は、学習コンテンツデータ記憶エリア22cの各学習コンテンツ22c1,22c2,22c3,…のデータや辞書データ記憶エリア22dの各辞書データに含まれる各画像データ(1)g1,(2)g2,…の記憶イメージを示す図である。
【0045】
フルカラーモード用の画像データ(1)g1,(2)g2,…は、画素P毎にRGB565(16bit)のカラーコードを持って記憶される。
【0046】
図5は、学習コンテンツデータ記憶エリア22cの単語学習コンテンツ22c1のデータにおいて、答え(解答)となる部分を隠して表示させる問題(解答隠し問題)の画像データ(1)g1,(2)g2,…に対応付けて記憶される出題用隠し箇所(空白BLにする部分)の記憶例を示す図である。
【0047】
問題の画像データ(1)g1,(2)g2,…の出題用隠し箇所は、「訳/説明文隠し」の問題出題画面G2aとして表示させる場合に空白BLにすべき「訳」と「説明文」の文字の部分(非表示対象部分)を、例えば、「訳」の文字が存在する画素Pの座標P(x11,y11~x12,y12)および「説明文」の文字が存在する画素Pの座標P(x21,y21~x22,y22)として記憶する。また、「見出し語隠し」の問題出題画面G2aとして表示させる場合に空白BLにすべき「見出し語」の文字の部分を、例えば、「見出し語」の文字が存在する画素Pの座標P(x1,y1~x2,y2)として記憶する。
【0048】
このように構成された電子辞書10は、制御部21が、記憶部22に記憶された制御プログラムの命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような解答隠し問題の表示機能を含む各種の機能を実現する。
【0049】
次に、実施形態の電子辞書10の動作について説明する。
【0050】
図6は、電子辞書10による解答隠し問題の出題処理を示すフローチャートである。
【0051】
図7は、電子辞書10による解答隠し問題の出題処理に続いて実行される問題解答処理を示すフローチャートである。
【0052】
ここでは、ユーザが、単語学習コンテンツ22c1に基づき英単語の学習を行なう場合を仮定して説明する。
【0053】
図8Aは、電子辞書10の単語学習コンテンツ22c1に含まれる英単語の[学習]に対応するメニュー画面G1を示す図である。
【0054】
図8Bは、図8Aのメニュー画面G1から「訳/説明文隠し」の項目を指定した場合の問題(英単語“study”)に対応した問題出題画面G2aを示す図である。
【0055】
図8Cは、図8Bの問題出題画面G2aに対応する問題解答画面G2bを示す図である。
【0056】
例えば、キー入力部14の機能指定キー14bの[コンテンツ一覧]がユーザにより指定されることに基づいて、図8Aに示すように、タッチパネル式表示部17に表示される単語学習コンテンツ22c1の英単語の[学習]に対応するメニュー画面G1において、ユーザにより「訳/説明文隠し」の項目がカーソルCaにより指定され[決定]キー14dが操作されると、制御部21は、英単語の見出し語とその説明情報を含む複数の英単語の問題の中から、例えば先頭の問題をデフォルトで指定する(ステップQ1(Yes))。
【0057】
制御部21は、指定した先頭の問題の画像データ(1)g1(図4参照)を、単語学習コンテンツ22c1から取得する(ステップQ2)。
【0058】
制御部21は、取得した問題の画像データ(1)g1に対応付けられて出題用隠し箇所(非表示対象部分)(図5参照)のデータが有るか否かを確認する(ステップQ3)。
【0059】
ここで、単語学習コンテンツ22c1から取得した問題の画像データ(1)g1が、例えば図8Bおよび図8Cに示すように、英単語“study”に対応する画像データであって、ユーザにより指定された「訳/説明文隠し」に応じた出題用隠し箇所のデータが有ると確認されると(ステップQ3(Yes))、制御部21は、確認された出題用隠し箇所のデータに基づいて、問題の画像データ(1)g1に含まれる「訳」と「説明文」の文字に対応する部分(非表示対象部分)の各画素Pのカラーコードを、“Dark Gray”又は“Light Gray”又は“Gainsboro”のカラーコードに変更する(ステップQ4)。
【0060】
制御部21は、カラーモード設定データ記憶エリア22eに記憶されたカラーモード設定データを、フルカラーモードからマルチカラーモードに切り替えて設定する(ステップQ5)。
【0061】
なお、ステップQ3において、問題の画像データ(1)g1に対応付けられた出題用隠し箇所(図5参照)のデータが無いと確認された場合は(ステップQ3(No))、カラーモード設定データの切り替えは行われず、フルカラーモードのまま維持される。
【0062】
制御部21は、ステップQ4にて出題用隠し箇所のカラーコードを変更した英単語“study”に対応する問題の画像データ(1)g1を、表示データ記憶エリア22fに展開して記憶させる。そして当該問題の画像データ(1)g1に基づき、タッチパネル式表示部17を表示駆動部17Dによりマルチカラーモードで駆動し、図8Bに示すように、出題用隠し箇所(「訳」と「説明文」)が空白BLとなって隠れた問題出題画面G2aを表示部17に表示させる(ステップQ6)。
【0063】
ユーザは、問題出題画面G2aにある見出し語(英単語“study”)、英文、その他の記号等に基づいて、空白BLに入る適切な解答(「訳」「説明文」)を考えて学習する。
【0064】
この後、ユーザにより、例えば[決定]キー14dが操作され、解答の表示が指示されると、制御部21は問題解答処理に移行する(ステップQA)。
【0065】
解答の表示が指示されると(ステップA1(Yes))、制御部21は、カラーモード設定データ記憶エリア22eに記憶されたカラーモード設定データを、マルチカラーモードから再びフルカラーモードに切り替えて設定する(ステップA2)。
【0066】
制御部21は、ステップQ2と同様に、単語学習コンテンツ22c1から、英単語“study”に対応する問題の画像データ(1)g1(出題用隠し箇所のカラーコードを変更していない元の画像データ)を再び取得する(ステップA3)。
【0067】
制御部21は、ステップQ3にて取得した英単語“study”に対応する問題の画像データ(1)g1を、表示データ記憶エリア22fに展開して記憶させる。そして当該問題の画像データ(1)g1に基づき、タッチパネル式表示部17を表示駆動部17Dによりフルカラーモードで駆動し、図8Cに示すように、出題用隠し箇所(「訳」と「説明文」)が隠されていない問題解答画面G2bを表示部17に表示させる(ステップA4)。
【0068】
ユーザは、問題解答画面G2bにある見出し語(英単語“study”)に対応した解答(「訳」「説明文」)に基づいて、自身が考えていた解答が適切であったかどうかを確認して学習する。
【0069】
なお、本実施形態において、問題解答画面G2bを表示させる方法としては、前述したように、出題用隠し箇所のカラーコードを変更していない元の画像データを再び取得してフルカラーモードで表示させることで、出題用隠し箇所が隠されていない問題解答画面G2bを表示させる方法(ステップA1~A4)として説明した。
【0070】
これに限らず、出題用隠し箇所のカラーコードを変更した問題の画像データ(1)g1をそのままフルカラーモードに切り替えて表示させる(ステップA1,A2→A4)ことにより、解答である「訳」と「説明文」が、“Dark Gray”(ダークグレイ)又は“Light Gray”(ライトグレイ)又は“Gainsboro”(ゲインズボロ)の何れもグレー系の色となって表示されるものの、出題用隠し箇所が隠されていない問題解答画面G2bを表示させる方法としてもよい。
【0071】
また、本実施形態において、問題出題画面G2aを表示させる方法としては、前述したように、フルカラーモード用の問題の画像データ(1)g1の出題用隠し箇所のカラーコードを、RGB各々のMSBが“1”となるカラーコードに変更し、当該カラーコードを変更した画像データ(1)g1をマルチカラーモードに切り替えて表示させることで、出題用隠し箇所が隠れた問題出題画面G2aを表示させる方法(ステップQ1~Q6)を説明した。
【0072】
これに限らず、出題用隠し箇所を含む問題の画像データ(1)g1は、学習コンテンツ(22c)を生成する当初から、当該出題用隠し箇所のカラーコードをRGB各々のMSBが“1”となるカラーコードで生成しておき、単にマルチカラーモードに切り替えて表示させる(ステップQ1~Q3→Q5,Q6)ことにより、出題用隠し箇所が隠れた問題出題画面G2aを表示させる方法としてもよい。
【0073】
この場合は勿論、問題解答処理(ステップQA)でも、マルチカラーモードから単にフルカラーモードに切り替え直すだけで、解答の部分(出題用隠し箇所)がグレー系の色となって表示されるものの、問題解答画面G2bを容易に表示させることができる(ステップA1,A2→A4)。
【0074】
(実施形態のまとめ)
実施形態の電子辞書10によれば、フルカラーモード用の問題の画像データ(n)gnの出題用隠し箇所のカラーコードを、RGB各々のMSBが“1”となるカラーコードに変更し、当該カラーコードを変更した画像データ(n)gnをマルチカラーモードに切り替えて表示させることで、出題用隠し箇所が空白BL(出題用隠し箇所の文字が白抜き)となって隠れた問題出題画面G2aを表示させる。そして、出題用隠し箇所のカラーコードを変更していない元の画像データ(n)gnを再び取得してフルカラーモードに切り替え直して表示させることで、出題用隠し箇所が隠されていない問題解答画面G2bを表示させる。
【0075】
これにより、出題画面となる画像データと解答画面となる画像データとを、フルカラーモード用の画像データとしてそれぞれ持つ必要がなく、一つの問題につき一つの画像データを持てばよくなり、また、出題画面の表示と解答画面の表示とにおいて常にフルカラーモードで表示する必要もなくなる。
【0076】
よって、画面の一部を隠して表示させる画像データと隠さずに表示させる画像データとをそれぞれ持つ必要なく、メモリ容量の圧迫を抑制し、また消費電力を抑制して電池電源BTの長寿命化を図ることが可能になる。
【0077】
なお、前記実施形態では、表示対象となる問題のフルカラーモード用の画像データの、隠したり、隠さなかったりして表示させる部分を、出題用隠し箇所のデータ(図5参照)として当該画像データに対応付けて学習コンテンツ(22c)に記憶させ、解答隠し問題出題処理では、出題用隠し箇所のデータに基づき、画像データの該当箇所のカラーコードをマルチカラーモードで“White”になるカラーコードに変更し、マルチカラーモードに切り替えて問題出題画面G2aを表示させる場合について説明した。
【0078】
これに限らず、表示対象のフルカラーモード用の画像データに含まれる隠して表示させる部分を、制御部21により、該当部分の色(例えば、文字の色、マーカの色)や特定の記号により認識し、該当部分のカラーコードをマルチカラーモードで“White”になるカラーコードに変更し、マルチカラーモードに切り替えて表示させる構成としてもよい。
【0079】
また、前記実施形態では、表示対象となる問題のフルカラーモード用の画像データの背景色が“White”である場合を仮定し、出題処理では、当該画像データの出題用隠し箇所のカラーコードをマルチカラーモードで“White”になるカラーコードに変更したが、これに限らず、画像データの背景色が“White”を含めてマルチカラーモードで表現可能な8色のうちの何れかであれば、当該画像データの出題用隠し箇所のカラーコードを、マルチカラーモードで当該背景色と同じ色になるカラーコードに変更すればよい。
【0080】
また、前記実施形態は、フルカラーモードのカラーコードが、RGB565の16bitのカラーコードである場合について説明したが、これに限らず、RGB555の15bit、RGB888の24bitなどである場合でも同様に実施できるのは勿論である。
【0081】
以上の各実施形態において記載した電子辞書10による各処理の手法、すなわち、図6のフローチャートに示す解答隠し問題出題処理、図7のフローチャートに示す問題解答処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカードなど)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、電子機器の制御部(CPU)は、この外部記録装置の媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、各実施形態において説明した各種の機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0082】
また、各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から、前記プログラムのデータを電子機器に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した各種の機能を実現することもできる。
【0083】
なお、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0084】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0085】
[付記1]
第一の色数で画像を表現可能な第一の表示モードと、前記第一の色数よりも少ない第二の色数で画像を表現可能な第二の表示モードとを切り替えて駆動可能な表示部と、
記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記記憶部に記憶された前記第一の色数で表現される画像データに非表示対象部分が含まれる場合、当該画像データの非表示対象部分を、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色と同色になるが前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色に変更し、
前記色を変更した非表示対象部分を含む画像データを、前記表示部に、前記第二の表示モードで表示させる、
電子機器。
【0086】
[付記2]
前記制御部は、
前記非表示対象部分の色を変更する前の元の画像データを、前記表示部に、前記第一の表示モードで表示させる、
付記1に記載の電子機器。
【0087】
[付記3]
前記第二の色数が8色であって、前記画像データの背景色が前記8色の何れかである場合、前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色の前記画像データのカラーコードは、RとGとBの各カラーコードの最上位ビットの8通りの組合せがそれぞれ前記8色に対応するカラーコードである、
付記1または付記2に記載の電子機器。
【0088】
[付記4]
前記画像データは、ユーザへの問題を含む画像データであり、
前記画像データに含まれる非表示対象部分は、前記問題の解答となる部分である、
付記1ないし付記3のいずれかに記載の電子機器。
【0089】
[付記5]
前記画像データに含まれる非表示対象部分は、特定の色または記号の部分である、
付記1ないし付記4のいずれかに記載の電子機器。
【0090】
[付記6]
第一の色数で画像を表現可能な第一の表示モードと、前記第一の色数よりも少ない第二の色数で画像を表現可能な第二の表示モードとを切り替えて駆動可能な表示部と、
記憶部と、
制御部と、
を備えた電子機器の前記制御部により、
前記記憶部に記憶された前記第一の色数で表現される画像データに非表示対象部分が含まれる場合、当該画像データの非表示対象部分を、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色と同色になるが前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色に変更し、
前記色を変更した非表示対象部分を含む画像データを、前記表示部に、前記第二の表示モードで表示させる、
ようにした情報表示方法。
【0091】
[付記7]
第一の色数で画像を表現可能な第一の表示モードと、前記第一の色数よりも少ない第二の色数で画像を表現可能な第二の表示モードとを切り替えて駆動可能な表示部と、
記憶部と、
制御部と、
を備えた電子機器の前記制御部を、
前記記憶部に記憶された前記第一の色数で表現される画像データに非表示対象部分が含まれる場合、当該画像データの非表示対象部分を、前記第二の表示モードにおいて前記画像データの背景色と同色になるが前記第一の表示モードにおいては前記背景色と異なる色となる色に変更し、
前記色を変更した非表示対象部分を含む画像データを、前記表示部に、前記第二の表示モードで表示させる、
ように機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0092】
10 …電子辞書(電子機器)
14 …キー入力部
17 …タッチパネル式表示部
17D…表示駆動部
21 …制御部(CPU)
22 …記憶部
22a…検索処理プログラム
22b…学習処理プログラム
22c…学習コンテンツデータ記憶エリア
22d…辞書データ記憶エリア
22e…カラーモード設定データ記憶エリア
22f…表示データ記憶エリア(フレームメモリ)
23 …外部記録媒体
24 …記録媒体読取部
25 …通信部
30 …Webサーバ
N …通信ネットワーク
g1,g2,…フルカラーモード用の画像データ
P …画素
G1 …メニュー画面
G2a…問題出題画面
BL …空白
G2b…問題解答画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C