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  • 特許-処理システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】処理システム
(51)【国際特許分類】
   G01M 17/007 20060101AFI20241001BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20241001BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
G01M17/007 K
H02M7/48 M
B60R16/02 650A
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021013175
(22)【出願日】2021-01-29
(65)【公開番号】P2022116802
(43)【公開日】2022-08-10
【審査請求日】2023-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】梅田 昌
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】澤崎 佳介
【審査官】佐々木 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-084693(JP,A)
【文献】特開2015-082913(JP,A)
【文献】特開2010-014660(JP,A)
【文献】特開平08-114530(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104578041(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0035824(US,A1)
【文献】国際公開第2010/119901(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R16/00-17/02
G01M17/00-17/10
G01R31/00-31/01
31/24-31/25
H02J 1/00- 1/16
H02M 3/00- 3/44
7/42- 7/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載の第1電気部品側の第1端子と前記車載の第2電気部品側の第2端子との摺動電気接点の摩耗程度を、前記第1端子と前記第2端子との摺動方向における車両の加速度に基づいて推定する推定部と、
前記摺動電気接点の摩耗程度が所定程度以上であるときに報知を行なう報知部と、
を備え
前記推定部は、前記摺動電気接点の摩耗程度の推定として、前記摺動方向における前記加速度の符号が反転しないときの前記加速度の積算値に基づいて前記摺動方向における前記第1端子と前記第2端子との摺動量を推定し、前記摺動方向における前記加速度の符号が反転するごとに前記摺動量を摺動量積算値に加算して前記摺動量積算値を演算する、
処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術としては、電源からの出力電源線と負荷装置とがコネクタを介して接続された電源供給装置において、主力電源線に流れる出力電流から、摺動判定周期(1msec)以下の周期で電流値が変化する摺動電流を検出し、始めに摺動電流を検出したときから開始される監視期間内に、摺動電流を検知するごとに摺動電流を積算して摺動積算値を求め、摺動積算値が監視閾値を超える場合に、微摺動摩耗によるコネクタの接続異常と判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-82913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の技術では、電源などの第1電気部品側の第1端子と負荷装置などの第2電気部品側の第2端子との電気接点において第1端子と第2端子との摺動(相対的な移動)が生じる場合の摩耗程度を推定することができない。
【0005】
本発明の処理システムは、第1電気部品側の第1端子と第2電気部品側の第2端子との摺動電気接点の摩耗程度を推定可能にすることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の処理システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の処理システムは、
車載の第1電気部品側の第1端子と前記車載の第2電気部品側の第2端子との摺動電気接点の摩耗程度を、前記第1端子と前記第2端子との摺動方向における車両の加速度に基づいて推定する推定部と、
前記摺動電気接点の摩耗程度が所定程度以上であるときに報知を行なう報知部と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
本発明の処理システムでは、車載の第1電気部品側の第1端子と車載の第2電気部品側の第2端子との摺動電気接点の摩耗程度を、第1端子と第2端子との摺動方向における車両の加速度に基づいて推定し、摺動電気接点の摩耗程度が所定程度以上であるときに報知を行なう。第1端子と第2端子との摺動方向における車両の加速度が生じると、第1端子と第2端子とが摺動し得る(相対的に移動し得る)と想定される。そして、第1端子と第2端子とが摺動すると、摺動電気接点(第1端子と第2端子との電気接点)の摩耗が進行すると想定される。したがって、第1端子と第2端子との摺動方向における車両の加速度を用いることにより、摺動電気接点の摩耗程度を推定することができる。また、摺動電気接点の摩耗程度が所定程度以上であるときに報知を行なうことにより、ディーラなどで端子などの交換や修理を行なってもらうようにユーザに促すことができる。ここで、処理システムは、推定部および報知部が共に車載されるものとしてもよいし、推定部が車両外部に配置されると共に報知部が車載されるものとしてもよい。
【0009】
本発明の処理システムにおいて、前記推定部は、前記摺動電気接点の摩耗程度の推定として、前記摺動方向における前記車両の加速度の向き(符号)の反転回数をカウントするものとしてもよい。また、前記推定部は、前記摺動電気接点の摩耗程度の推定として、前記摺動方向における前記車両の加速度に基づいて前記摺動方向における前記第1端子と前記第2端子との摺動量を推定し、前記摺動量の積算値を演算するものとしてもよい。これらは、摺動方向における車両の加速度の向きの反転回数が多いほど、また、摺動量の積算値が大きいほど、摺動電気接点の摩耗程度が進行していると想定されることに基づく。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例としての処理システムを備える電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。
図2】電力ライン42の端子43およびインバータ34の端子35の周辺の構成図である。
図3】電子制御ユニット50により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
【実施例
【0012】
図1は、本発明の一実施例としての処理システムを備える電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、蓄電装置としてのバッテリ40と、電子制御ユニット50と、ディスプレイ70と、スピーカ71とを備える。実施例の処理システムとしては、電子制御ユニット50とディスプレイ70とスピーカ71とが該当する。
【0013】
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、ロータコアに永久磁石が埋め込まれたロータと、ステータコアに三相コイルが巻回されたステータとを備える。このモータ32のロータは、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。インバータ34は、複数のスイッチング素子を有する。モータ32は、電子制御ユニット50によってインバータ34の複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
【0014】
バッテリ40は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン42に接続されている。電力ライン42の端子43は、インバータ34の端子35に接続されている。図2は、電力ライン42の端子43およびインバータ34の端子35の周辺の構成図である。図示するように、電力ライン42の端子43は、オス端子として構成されており、インバータ34の端子35は、メス端子として構成されている。電力ライン42の端子43は、母材に銅などによる下地めっき、銀などによる仕上めっきが順に施され、先端部が先細りの柱状に形成されている。インバータ34の端子35は、母材に銅などによる下地めっき、銀などによる仕上めっきが順に施されて形成されている。このインバータ34の端子35は、インバータ34に取り付けられる(固定される)と共に略直線状に延びる一対の基部36と、それぞれ対応する基部36から内側(互いに接近する側)に折り返されて略直線状に延びる一対の折り返し部37と、それぞれ対応する折り返し部37に形成されると共に内側(互いに接近する側)に突出する一対の突起部38とを有する。一対の突起部38間の距離(図2の上下方向における距離)は、自然状態で、電力ライン42の端子43の厚み(図2の上下方向における長さ)よりも若干短くなるように設計されている。一対の突起部38間に図2における左側から電力ライン42の端子43が差し込まれると、端子43により一対の突起部38間の距離が広げられながら端子43と端子35の突起部38とが接触する。これにより、電力ライン42とインバータ34とが電気的に接続される。電力ライン42の端子43は、インバータ34の端子35との接触(電気的な接続)が解除されない程度に端子43の延びる方向(図2の左右方向)に摺動可能となっている。電力ライン42の端子43とインバータ34の端子35とを摺動可能に電気的に接続することにより、ボルト締結や固定部材を用いた固定などにより摺動不能に固定するものに比して、この周辺の省スペース化を図ることができる。以下、電力ライン42の端子43とインバータ34の端子35との接点を「摺動電気接点」という。
【0015】
電子制御ユニット50は、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポートを有するマイクロプロセッサを備える。電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、モータ32のロータの回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)からのモータ32のロータの回転位置θmを挙げることができる。バッテリ40の端子間に取り付けられた電圧センサからのバッテリ40の電圧Vbや、バッテリ40の出力端子に取り付けられた電流センサからのバッテリ40の電流Ibも挙げることができる。スタートスイッチ60からのスタート信号や、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP、アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ68からの車速Vも挙げることができる。加速度センサ69からの車両前後方向や左右方向、上下方向の加速度αx,αy,αzも挙げることができる。電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力される。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、ディスプレイ70への制御信号や、スピーカ71への制御信号を挙げることができる。
【0016】
こうして構成された実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット50は、アクセル開度Accおよび車速Vに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、要求トルクTd*が駆動軸26に出力されるようにモータ32のトルク指令Tm*を設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
【0017】
次に、実施例の電気自動車20の動作、特に、電力ライン42の端子43とインバータ34の端子35との摺動電気接点の摩耗程度を推定する際の動作について説明する。図3は、電子制御ユニット50により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、例えば、出荷されたときや、ディーラなどでインバータ34の端子35および電力ライン42の端子43が交換されたときなどに実行が開始される。
【0018】
図3の処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50は、最初に、電力ライン42の端子43のインバータ34の端子35に対する摺動方向(図2の左右方向、以下、「端子摺動方向」という)における加速度αsを入力する(ステップS100)。ここで、加速度αsは、加速度センサ69により検出される車両前後方向や左右方向、上下方向の加速度αx,αy,αzに基づいて演算された値が入力される。なお、インバータ34がマウントを介して車体に固定されている場合、マウントの特性を考慮して、加速度αx,αy,αzに基づいて加速度αsを演算するのが好ましい。
【0019】
続いて、端子摺動方向における加速度αsの符号が値0を跨いで反転したか否かを判定する(ステップS110)。端子摺動方向における加速度αsの符号が反転すると、電力ライン42の端子43のインバータ34の端子35に対する摺動方向が反転すると想定される。端子摺動方向における加速度αsの符号が反転していないと判定したときには、摺動電気接点の摺動回数Nsを保持する(ステップS120)。一方、端子摺動方向における加速度αsの符号が反転したと判定したときには、摺動電気接点の摺動回数Nsを値1だけカウントアップして更新する(ステップS130)。ステップS120,S130の処理は、摺動電気接点の摩耗程度の推定として摺動電気接点の摺動回数Nsを設定する処理である。摺動電気接点の摺動回数Nsが多いほど摺動電気接点の摩耗程度が大きいと想定されるため、摺動電気接点の摺動回数Nsをカウントすることにより、摺動電気接点の摩耗程度を推定することができる。
【0020】
続いて、摺動電気接点の摺動回数Nsを閾値Nsrefと比較する(ステップS140)。ここで、閾値Nsrefは、摺動電気接点の摩耗程度が所定程度以上であるか否かを判定するのに用いられる閾値である。この閾値Nsrefは、実施例では、電力ライン42の端子43やインバータ34の端子35の下地めっきが露出する回数よりも若干少ない回数として実験や解析により予め定められた値、例えば、数百万回~数千万回程度が用いられる。
【0021】
ステップS140で摺動電気接点の摺動回数Nsが閾値Nsref未満であるときには、摺動電気接点の摩耗程度が所定程度未満であると判断し、ステップS100に戻る。そして、ステップS100~S140の処理を繰り返し実行して、ステップS140で摺動電気接点の摺動回数Nsが閾値Nsref以上であるときには、摺動電気接点の摩耗程度が所定程度以上であると判断し、ディスプレイ70やスピーカ71により報知を行なって(ステップS150)、本ルーチンを終了する。ディスプレイ70やスピーカ71による報知では、電力ライン42の端子43やインバータ34の端子35などの交換や修理をユーザに促すためのメッセージをディスプレイ70に表示出力したりスピーカ71から音声出力したりする。これにより、ディーラなどで電力ライン42の端子43やインバータ34の端子35などの交換や修理を行なってもらうようにユーザに促すことができる。なお、ディスプレイ70およびスピーカ71を用いてもよいし、これらのうちの何れかだけを用いてもよい。
【0022】
以上説明した実施例の電気自動車20に搭載される電子制御ユニット50では、端子摺動方向における加速度αsの符号の反転回数を摺動電気接点の摺動回数Nsとしてカウントする。摺動電気接点の摺動回数Nsが多いほど摺動電気接点の摩耗程度が大きいと想定されるため、摺動電気接点の摺動回数Nsをカウントすることにより、摺動電気接点の摩耗程度を推定することができる。そして、摺動電気接点の摺動回数Nsが閾値Nsref以上である(摺動電気接点の摩耗程度が所定程度以上である)ときには、ディスプレイ70やスピーカ71により報知を行なう。これにより、ディーラなどで電力ライン42の端子43やインバータ34の端子35などの交換や修理を行なってもらうようにユーザに促すことができる。
【0023】
実施例の電気自動車20に搭載される電子制御ユニット50では、端子摺動方向における加速度αsの符号の反転回数を摺動電気接点の摺動回数Nsとしてカウントするものとした。しかし、これに代えてまたは加えて、端子摺動方向における加速度αsの符号が反転しないときの時間や加速度αsの積算値に基づいて、端子摺動方向における電力ライン42の端子43のインバータ34の端子35に対する摺動量(摺動距離)Lsを推定し、端子摺動方向における加速度αsの符号が反転する(電力ライン42の端子43のインバータ34の端子35に対する摺動方向が反転する)ごとに、この電力ライン42の端子43の摺動量Lsを摺動量積算値Lsumに加算し、摺動量積算値Lsumを演算する(更新する)ものとしてもよい。摺動量積算値Lsumが大きいほど摺動電気接点の摩耗程度が大きいと想定されるため、摺動電気接点の摺動回数Nsに代えて摺動量積算値Lsumを演算しても、摺動電気接点の摩耗程度を推定することができる。
【0024】
実施例の電気自動車20に搭載される電子制御ユニット50では、電力ライン42の端子43とインバータ34の端子35との摺動電気接点の摩耗程度を推定するものとした。しかし、これに限定されるものではなく、電気自動車20において、電力ライン42の端子43とインバータ34の端子35との接点以外の部分、例えば、電力ライン42に設けられると共にインバータ34側とバッテリ40側との接続および接続の解除を行なうリレーの固定接点と可動接点との接点や、補機バッテリに接続された低圧系電力ラインの端子と補機の端子との接点などが摺動電気接点として構成されており、電子制御ユニット50は、これらの摺動電気接点の摩耗程度を推定するものとしてもよい。
【0025】
実施例では、電力ライン42の端子43とインバータ34の端子35との摺動電気接点を有する電気自動車20に搭載される電子制御ユニット50やディスプレイ70、スピーカ71の形態とした。しかし、これに限定されるものではなく、車載の第1電気部品側の第1端子と車載の第2電気部品側の第2端子との摺動電気接点を有する車両に搭載される電子制御ユニットやディスプレイ、スピーカの形態であればよい。したがって、電気自動車20以外の車両、例えば、モータおよびエンジンを備えるハイブリッド自動車や、エンジンからの動力だけを用いて走行する一般的な自動車などに搭載される電子制御ユニットやディスプレイ、スピーカの形態としてもよい。
【0026】
実施例では、電気自動車20に搭載される電子制御ユニット50が、摺動電気接点の摩耗程度を推定し、その摩耗程度が所定程度以上であるときに、ディスプレイ70やスピーカ71により報知を行なうものとした。しかし、電気自動車20の外部に配置された外部処理装置(例えば、サーバなど)が、電気自動車20からのデータに基づいて摺動電気接点の摩耗程度を推定して電子制御ユニット50に送信し、電子制御ユニット50が、摩耗程度が所定程度以上であるときにディスプレイ70やスピーカ71により報知を行なうものとしてもよい。また、外部処理装置が、電気自動車20からのデータに基づいて摺動電気接点の摩耗程度を推定すると共に摩耗程度が所定程度以上であるときに報知指令を電子制御ユニット50に送信し、電子制御ユニット50が、報知指令を受信するとディスプレイ70やスピーカ71により報知を行なうものとしてもよい。
【0027】
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、インバータ34の端子35が「第1端子」に相当し、電力ライン42の端子43が「第2端子」に相当し、電子制御ユニット50が「推定部」に相当し、電子制御ユニット50とディスプレイ70とスピーカ71とが「報知部」に相当する。
【0028】
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0029】
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、処理システムの製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0031】
20 電気自動車、22a 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、34 インバータ、35 端子、36 基部、37 折り返し部、38 突起部、40 バッテリ、42 電力ライン、43 端子、50 電子制御ユニット、60 スタートスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、69 加速度センサ、70 ディスプレイ、71 スピーカ。
図1
図2
図3