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特許7563267物品回収システム、物品回収ロボット、物品回収方法、及び物品回収プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】物品回収システム、物品回収ロボット、物品回収方法、及び物品回収プログラム
(51)【国際特許分類】
   G05D 1/43 20240101AFI20241001BHJP
【FI】
G05D1/43
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021049876
(22)【出願日】2021-03-24
(65)【公開番号】P2022148261
(43)【公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】池田 幸一
【審査官】渡邊 捷太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-530089(JP,A)
【文献】特開2010-264553(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0376656(US,A1)
【文献】特開2012-066378(JP,A)
【文献】米国特許第09691151(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0316786(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0171653(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05D 1/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回収対象である複数の物品が存在する環境内を移動可能な移動体に設けられ、前記複数の物品を撮像して画像データを取得するカメラと、
前記環境内を移動して前記撮像された複数の物品を回収する物品回収ロボットと、
を備え、
前記物品回収ロボットは、
前記環境内を撮像して環境内画像データを取得する物品回収ロボットカメラと、
前記カメラの外観情報を含むカメラ認識用画像データを取得し、前記カメラ認識用画像データと前記環境内画像データとに基づいて前記カメラを検出し、検出した前記カメラの位置情報を取得するカメラ位置取得部と、
前記カメラの位置情報に基づいて前記複数の物品の位置を特定する物品位置特定部と、
前記特定された位置に移動する移動部と、
前記移動した位置において前記複数の物品を回収する回収部と、を有する
物品回収システム。
【請求項2】
前記カメラ位置取得部は、前記カメラの姿勢を示す姿勢情報を更に取得し、
前記物品位置特定部は、前記位置情報及び前記姿勢情報に基づいて前記複数の物品の位置を特定する
請求項1に記載の物品回収システム。
【請求項3】
前記画像データを表示する表示装置を更に備え、
前記表示装置は、前記環境内を前記カメラと共に移動可能である
請求項1又は2に記載の物品回収システム。
【請求項4】
前記物品回収ロボットは、
前記表示された画像データから、前記回収を行う物品の選択をユーザから受け付け、前記選択された物品を回収する
請求項3に記載の物品回収システム。
【請求項5】
前記移動体は、前記複数の物品を収容可能な回収容器を更に備え、
前記物品回収ロボットは、前記複数の物品を前記回収容器に回収する
請求項1~4のいずれか1項に記載の物品回収システム。
【請求項6】
回収対象である複数の物品が存在する環境内を撮像して環境内画像データを取得する物品回収ロボットカメラと、
前記複数の物品を撮像して画像データを取得するカメラの外観情報を含むカメラ認識用画像データを取得し、前記カメラ認識用画像データと前記環境内画像データとに基づいて前記カメラを検出し、検出した前記カメラの位置情報を取得するカメラ位置取得部と、
前記カメラの位置情報に基づいて前記撮像された複数の物品の位置を特定する物品位置特定部と、
前記特定された位置に移動する移動部と、
前記移動した位置において前記複数の物品を回収する回収部と、を備え、
前記カメラは、前記環境内を移動可能な移動体に設けられている
物品回収ロボット。
【請求項7】
物品回収ロボットカメラを用いて、回収対象である複数の物品が存在する環境内を撮像して環境内画像データを取得する環境内画像データ取得ステップと、
前記複数の物品を撮像して画像データを取得するカメラの外観情報を含むカメラ認識用画像データを取得するカメラ認識用画像データ取得ステップと、
前記カメラ認識用画像データと前記環境内画像データとに基づいて前記カメラを検出し、検出した前記カメラの位置情報を取得するカメラ位置取得ステップと、
前記カメラの位置情報に基づいて前記撮像された複数の物品の位置を特定する物品位置特定ステップと、
前記特定された位置に移動する移動ステップと、
前記移動した位置において前記複数の物品を回収する回収ステップと、を備え、
前記カメラは、前記環境内を移動可能な移動体に設けられている
物品回収方法。
【請求項8】
物品回収ロボットカメラを用いて、回収対象である複数の物品が存在する環境内を撮像して環境内画像データを取得する環境内画像データ取得処理と、
前記複数の物品を撮像して画像データを取得するカメラの外観情報を含むカメラ認識用画像データを取得するカメラ認識用画像データ取得処理と、
前記カメラ認識用画像データと前記環境内画像データとに基づいて前記カメラを検出し、検出した前記カメラの位置情報を取得するカメラ位置取得処理と、
前記カメラの位置情報に基づいて前記撮像された複数の物品の位置を特定する物品位置特定処理と、
前記特定された位置に移動する移動処理と、
前記移動した位置において前記複数の物品を回収する回収処理と、をコンピュータに実行させ、
前記カメラは、前記環境内を移動可能な移動体に設けられている
物品回収プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、物品回収システム、物品回収ロボット、物品回収方法、及び物品回収プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自律移動することが可能なロボットの移動を制御する技術が知られている。関連する技術として、例えば、特許文献1には、サーバと、フロア内を巡回するロボットと、フロアの天井等の上層部に設けられ繰り返しフロア内を撮影する複数の固定カメラと、を備える移動制御システムが開示されている。
特許文献1に開示される移動制御システムでは、サーバは、複数の固定カメラによって異なる方向から略同時に撮影された複数の画像に基づき、ロボットの現在位置を推定する。サーバは、ロボットの現在位置を推定する度に、ロボットがサーバからの移動指示を待っている待機状態か否かを判定する。ロボットが待機状態である場合、サーバは、複数の画像により推定した現在位置に基づき、ロボットを現在位置と異なる第1の位置に移動させる移動指示をロボットに送信する。ロボットが待機状態でない場合、サーバは、移動指示を送信しない。
特許文献1で開示されるロボットは、サーバの移動指示に基づきフロア内を移動しながら、例えば周囲の映像を常時撮影し、万引き防止のための監視、追尾、及び声かけや、来店者に対する広告情報の提供等の動作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6402266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で開示されるようなシステムを用いてロボットを移動させ、部屋の床面に存在する物品を回収する作業を行うとする。例えば、ボールやブロックなどのおもちゃで散らかった部屋を、ロボットを用いて片付けるような場合が想定される。このような場合、天井などの上層部に固定カメラを取り付けると、カメラと回収対象の物品との間には2~3m程度の距離が存在する。そのため、床に落ちた小さなおもちゃなどを認識するためには、カメラには高い解像度が求められる。
また、固定カメラの撮影範囲には限りがあるため、1台のカメラで部屋の全範囲を撮影することが困難な場合がある。仮に1台のカメラで部屋の全範囲を撮影できたとしても、椅子やテーブルなどの家具によって、物品がカメラの死角に入るおそれがある。このような物品はカメラに認識されないため、物品の回収に漏れが発生する原因となる。
【0005】
このような問題に対応するため、天井に設置する固定カメラの台数を増やすことが考えられる。カメラの台数を増やすことで部屋の全範囲を撮影することができ、また、家具などで生じる死角を減らすことができる。しかし、上述のようにカメラには高い解像度が求められるため、1台当たりのカメラが比較的高価なものとなり、このようなカメラを複数台設置することでコストが増大する。また、ロボットは、カメラが設置されていない部屋では同様の回収処理を行うことができない。そのため、複数の部屋で回収処理を行う場合、各部屋に複数のカメラを設置する必要があり、更にコストが増大することとなる。特許文献1では、上記のような問題については考慮されていない。
【0006】
本開示はこのような課題を解決するためになされたものであり、物品の回収を効率的に行うことができる物品回収システム、物品回収ロボット、物品回収方法、及び物品回収プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる物品回収システムは、
回収対象である複数の物品が存在する環境内を移動可能な移動体に設けられ、前記複数の物品を撮像して画像データを取得するカメラと、
前記環境内を移動して前記撮像された複数の物品を回収する物品回収ロボットと、
を備え、
前記物品回収ロボットは、
前記カメラを検出して前記カメラの位置情報を取得するカメラ位置取得部と、
前記カメラの位置情報に基づいて前記複数の物品の位置を特定する物品位置特定部と、
前記特定された位置に移動する移動部と、
前記移動した位置において前記複数の物品を回収する回収部と、を有するものである。
このような構成により、物品の回収を効率的に行うことができる。
【0008】
本開示にかかる物品回収ロボットは、
回収対象である複数の物品を撮像して画像データを取得するカメラを検出して前記カメラの位置情報を取得するカメラ位置取得部と、
前記カメラの位置情報に基づいて前記撮像された複数の物品の位置を特定する物品位置特定部と、
前記特定された位置に移動する移動部と、
前記移動した位置において前記複数の物品を回収する回収部と、を備え、
前記カメラは、前記複数の物品が存在する環境内を移動可能な移動体に設けられているものである。
このような構成により、物品の回収を効率的に行うことができる。
【0009】
本開示にかかる物品回収方法は、
回収対象である複数の物品を撮像して画像データを取得するカメラを検出して前記カメラの位置情報を取得するカメラ位置取得ステップと、
前記カメラの位置情報に基づいて前記撮像された複数の物品の位置を特定する物品位置特定ステップと、
前記特定された位置に移動する移動ステップと、
前記移動した位置において前記複数の物品を回収する回収ステップと、を備え、
前記カメラは、前記複数の物品が存在する環境内を移動可能な移動体に設けられているものである。
このような構成により、物品の回収を効率的に行うことができる。
【0010】
本開示にかかる物品回収プログラムは、
回収対象である複数の物品を撮像して画像データを取得するカメラを検出して前記カメラの位置情報を取得するカメラ位置取得処理と、
前記カメラの位置情報に基づいて前記撮像された複数の物品の位置を特定する物品位置特定処理と、
前記特定された位置に移動する移動処理と、
前記移動した位置において前記複数の物品を回収する回収処理と、をコンピュータに実行させ、
前記カメラは、前記複数の物品が存在する環境内を移動可能な移動体に設けられているものである。
このような構成により、物品の回収を効率的に行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本開示にかかる物品回収システム、物品回収ロボット、物品回収方法、及び物品回収プログラムは、物品の回収を効率的に行うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態にかかる物品回収システムの概要を示す図である。
図2】実施形態にかかる物品回収システムの構成を示すブロック図である。
図3】実施形態にかかる操作端末における表示画面の一例を示す図である。
図4】実施形態にかかる物品回収ロボットの外観の一例を示す図である。
図5】実施形態にかかるユーザが行う処理を示すフローチャートである。
図6】実施形態にかかる物品回収ロボットが行う処理を示すフローチャートである。
図7】実施形態にかかる物品回収ロボット等のハードウエアの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる物品回収システム1000の概要を示す図である。同図に示されるように、物品回収システム1000は、物品回収ロボット100及び移動体200を備えている。物品回収システム1000は、回収対象である複数の物品が存在する環境内で用いることができる。以下では、回収対象である物品を回収対象物と称して説明を行う。図1では、室内の環境において、床面に落ちているボールを物品回収ロボット100が回収する場合を本実施形態の一例として示している。
【0014】
移動体200は、複数の回収対象物が存在する環境内を移動することができる。移動体200は、例えば、図1に示されるような、底面に車輪を備えたワゴンを含み得る。移動体200には、複数の回収対象物を撮像し、画像データを取得するカメラ230が設けられている。画像データは、移動体200に設けられた操作端末210の表示部220に表示される。ユーザは、表示部220を確認することで、カメラ230の撮像範囲を把握できる。
【0015】
物品回収ロボット100は、頭部などに設けられたセンサを用いて、移動体200を検出し、移動体200の位置情報を取得する。物品回収ロボット100は、移動体200の位置情報に基づいて、撮像された回収対象物の位置を特定する。物品回収ロボット100は、特定された回収対象物の位置まで移動し、アームの先端に設けられたハンドなどを用いて回収対象物を回収する。物品回収ロボット100は、回収された回収対象物を移動体200の物品収容部240に収容する。物品回収ロボット100は、1つの回収対象物を回収した後、続けて他の回収対象物を回収する。
このようにして、物品回収ロボット100は、環境内を移動して複数の物品を回収する物品回収処理を行う。
【0016】
物品回収ロボット100が物品回収処理を行う環境は、物品回収ロボット100が自律移動を行いながら、回収対象物を回収することができる空間であればどのような環境でもよい。例えば、回収対象物が存在する環境は、住居内の部屋、公共施設内、又はオフィス内などを含み得る。環境は、屋内に限らず、屋外であってもよい。また、回収対象物は、ボールに限らず、例えば、衣類、食品、おもちゃ、文具、缶、ペットボトル、又は紙ごみなど、どのようなものであってもよい。物品回収ロボット100は、例えば、部屋の中を自律移動し、これらの回収対象物を回収し、所定の回収容器に回収することができる。回収対象物は、床面や地面などに限らず、例えば、机や棚などの家具の上に存在していてもよい。
【0017】
図2は、物品回収システム1000の構成を示すブロック図である。以下では、物品回収システム1000が備える移動体200及び物品回収ロボット100のそれぞれの構成について説明する。
【0018】
移動体200は、操作端末210、表示部220、カメラ230、物品収容部240、及び移動部250を備えている。移動体200は、回収対象である複数の物品が存在する環境内を移動可能な移動体である。移動体200は、図1に示されるような、カゴを備えたワゴンであってもよいし、物品を載置するための載置台を備えた台車のようなものであってもよい。ユーザは、移動体200を手で押す又は引くなどして、移動体200を環境内で移動させることができる。
【0019】
操作端末210は、環境内においてユーザが使用する通信端末である。操作端末210は、例えば、タブレット端末、スマートフォン、及びラップトップコンピュータなどを含み得る。操作端末210は、物品回収ロボット100と有線又は無線により接続され、物品回収ロボット100と相互にデータの送受信を行う。操作端末210は、例えば、Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)などの通信方式を用いて物品回収ロボット100と接続されてよい。
【0020】
操作端末210は、外部から受信した表示情報を表示する表示装置である表示部220を備えている。表示部220は、操作端末210を介して、カメラ230又は物品回収ロボット100などから受信した表示情報を表示する。表示情報には、カメラ230が撮像した回収対象物の画像データが含まれる。表示部220は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを含み得る。表示部220は、ユーザが指などで触れることで操作端末210の操作を行うことが可能な操作部を備えたタッチパネルであってもよい。
【0021】
表示部220は、環境内をカメラ230と共に移動可能であるとよい。このようにすることで、カメラ230の撮像範囲をユーザが表示部220で確認しながら移動体200を移動させることができる。表示部220は、移動体200に固定されていなくともよい。表示部220は、例えば、ユーザが所有するスマートフォンなどの表示画面であってもよい。表示部220は、ユーザに装着可能なウェアラブル端末などの表示画面であってもよい。
【0022】
ユーザは、操作端末210を用いて、物品回収ロボット100に対して物品回収処理の開始又は終了などの指示を行うことができる。ユーザの指示は、操作端末210の表示部220に表示された操作画面を介し、文字入力やボタンの押下により行われてよい。操作端末210は、ユーザの音声入力を受け付けて、これらの指示を行ってもよい。
【0023】
図3は、表示部220に表示される操作画面の一例を示す図である。図3に示すように、表示部220には、カメラ230が撮像した回収対象物の画像データが表示される。操作端末210は、表示された画像データに含まれる回収対象物を、画像認識を用いて認識する。回収対象物は、例えば、操作端末210の記憶部(不図示)に記憶された、回収対象物を認識するための回収対象物認識用画像データを参照することで認識されてよい。回収対象物認識用画像データは、例えば、環境内で認識される可能性のある物品の形状、大きさ、又は色などを含む外観情報と、物品を識別する識別情報とを対応付けて記憶されているものであってよい。
操作端末210は、認識した回収対象物の位置情報を取得する。回収対象物の位置情報は、移動体200に対する回収対象物の相対位置を示す情報であってよい。
【0024】
操作端末210は、図3に示されるような、物品回収処理を開始させるための「開始」ボタンを回収対象物の画像データと共に表示する。ユーザがボタンを押下すると、操作端末210は、物品回収ロボット100に物品回収処理を開始させる。操作端末210は、処理開始の指示と共に、移動体200に対する回収対象物の位置情報を物品回収ロボット100に送信する。操作端末210は、回収対象物の形状、大きさ、又は色などを含む回収対象物の外観情報を、これらと共に送信してもよい。
【0025】
上記に限らず、操作端末210は、表示された画像データの中から回収を行う物品の選択をユーザから受け付けて、選択された物品のみを回収するよう物品回収ロボット100に指示してもよい。このようにすることで、ユーザが意図しない物品の回収を避けることができる。
【0026】
また、操作端末210は、カメラ230の撮像範囲に回収対象物が含まれたことを検出した場合に、ユーザの指示を待つことなく、物品回収ロボット100に物品回収処理を開始する指示をしてもよい。
【0027】
図2に戻り説明を続ける。カメラ230は、複数の回収対象物を撮像して画像データを取得する。カメラ230は、移動体200に固定され、移動体200から所定の方向に向けて撮像を行う。所定の方向は、回収対象物を撮像範囲に含むことが可能であればどのような方向でもよい。所定の方向は、例えば、部屋の床面、家具の上などを含み得る。物品回収ロボット100のアームが到達する高さまでの領域を含む方向であってもよい。カメラ230は、例えば、2次元カメラである。カメラ230は、画像データを取得して操作端末210に出力する。カメラ230は、3次元カメラなどであってもよい。
【0028】
カメラ230は、例えば、移動体200の進行方向の前方側に固定される。ユーザが移動体200を移動させることで、カメラ230は、任意の方向に向けて撮像することができる。したがって、ユーザは、カメラ230の撮像範囲内に含めたい回収対象物の近傍まで移動体200を移動させることで、回収対象物をカメラ230に撮像させることができる。このように、移動体200にカメラ230を搭載することで、天井などに固定カメラを設ける場合と異なり、回収対象物をカメラ230に認識させやすくすることができる。
【0029】
物品収容部240は、複数の物品を収容可能な回収容器である。物品収容部240は、物品回収ロボット100が回収した物品を収容する。物品収容部240は、例えば、上方が開放された箱型の容器である。これに限らず、物品収容部240は、上方が開放された袋状の容器であってもよい。また、物品収容部240は、物品を載置することが可能な載置台などであってもよい。物品収容部240は、移動体200に1つ設けられてもよいし、複数設けられてもよい。物品回収ロボット100は移動体200の位置に応じて移動するため、移動体200に物品収容部240を設けることで、物品回収ロボット100が回収した物品を速やかに収容することができる。したがって、物品回収処理全体の所要時間を短縮することができる。
なお、上記に限らず、物品収容部240は、部屋の中に配置された回収箱などの容器であってもよい。また、容器の形状に限らず、所定のスペースを物品収容部240としてもよい。
【0030】
移動部250は、移動体200を環境内で移動させるための移動装置である。移動部250は、例えば、移動体200の底面に設けられた複数の車輪を含み得る。移動部250は、ユーザが移動体200を押した場合に、複数の車輪を回転させることで、ユーザの所望の方向へ移動体200を移動させる。
【0031】
続いて、物品回収ロボット100の構成について説明する。物品回収ロボット100は、環境内を自律移動して回収対象物を回収するロボットである。図2に示されるように、物品回収ロボット100は、センサ120、回収部130、移動部140、及び制御装置110を備えている。
図4は、物品回収ロボット100の外観の一例を示す図である。
【0032】
センサ120は、環境内を所定の方向から撮像し、撮像された物体に関する情報を取得し、取得結果を制御装置110に出力する。センサ120は、例えば、2次元カメラ又は3次元カメラを含み得る。センサ120は、例えば、カメラ(RGB-Dカメラ、ステレオカメラ)、レーザレンジファインダ、超音波センサ、3次元距離センサなどを含み得る。図4に示されるように、センサ120は、物品回収ロボット100の頭部などに設けられるが、これに限られない。センサ120は、物品回収ロボット100に複数設けられてもよい。所定の方向は、例えば、センサ120が設けられた物品回収ロボット100の頭部が向く方向であるが、これに限られない。
【0033】
センサ120は、撮像された画像に対する画像認識などを介して、移動体200の位置情報を取得する。移動体200の位置情報は、物品回収ロボット100に対する移動体200の相対位置を示す情報であってよい。移動体200の位置情報は、物品回収ロボット100に対する移動体200の方向及び距離の情報を含み得る。センサ120は、取得された移動体200の位置情報をカメラ位置取得部150に出力する。
【0034】
また、センサ120は、移動体200の姿勢を示す姿勢情報を取得する。移動体200の姿勢情報は、移動体200がどのような姿勢でいるか、どの方向を向いているかを示す情報を含み得る。センサ120は、取得された移動体200の姿勢情報をカメラ位置取得部150に出力する。
【0035】
上記と同様にして、センサ120は、床面などを撮像し、画像認識などを介して、回収対象物の位置情報及び姿勢情報を取得してもよい。センサ120は、取得された回収対象物の位置情報及び姿勢情報を物品位置特定部170に出力することができる。
【0036】
図2に戻り説明を続ける。回収部130は、環境内において回収対象物を回収する。回収部130は、例えば、図4に示されるように、物品回収ロボット100の本体101に支持されたアーム132と、アーム132の先端に設けられたハンド131と、を備えている。アーム132は、例えば、多関節型アームとして構成されている。アーム132は、本体101の前面に設けられているが、これに限らず、本体101の側面などに設けられてもよい。アーム132は、回収動作制御部180からの制御信号に従い、モータなどを備えた駆動機構(不図示)が動作することにより、アーム132の位置姿勢を変化させる。アーム132は、伸縮することで長さが変更されるよう構成されていてもよい。
【0037】
ハンド131は、回収動作制御部180からの制御信号に従って回収対象物を把持する。ハンド131は、モータなどを備えた駆動機構(不図示)が動作することにより、ハンド131の位置姿勢を変化させる。ハンド131は、例えば、図4に示されるように、人間の2本の指のような一対の把持部材を備えた2本指ハンドであってもよいし、3本指ハンド、又はより多くの指を備えた多指ハンドであってもよい。これに限らず、ハンド131は、回収対象物を吸着させるものでもよい。回収対象物が金属等の場合、マグネットを用いたものであってもよい。これらに限らず、ハンド131には、回収対象物を環境から回収することができる種々のハンドエフェクタが用いられてよい。
【0038】
図2に戻り説明を続ける。移動部140は、物品回収ロボット100を環境内において移動させる移動装置である。移動部140は、特定された回収対象物の位置に物品回収ロボット100を移動させる。また、移動部140は、回収部130が物品を把持した状態を維持したまま物品回収ロボット100を移動させる。
【0039】
移動部140は、例えば、一対の対向する2つの駆動車輪と、一対の左右方向に回動可能な2つの従動車輪と、が設けられており、制御信号に従い全方向へ移動可能な構成となっている。移動部140は、各駆動車輪を回転駆動することで、物品回収ロボット100の前後進、左右旋回、加減速、停止などの任意の走行を行うことができる。移動部140は、例えば、モータなどにより構成された駆動機構(不図示)が回収動作制御部180からの制御信号に基づいて動作することで物品回収ロボット100の移動を実現する。
【0040】
制御装置110は、物品回収ロボット100の動作を制御する。制御装置110は、ユーザからの指示を受け付けて、指示に基づいて回収を開始する。制御装置110は、例えば、本体101に内蔵されているが、これに限らず、他の部分に設けられてもよい。制御装置110は、例えば、制御処理、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される制御プログラム、演算プログラム、処理データ等を記憶するROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などにより構成される記憶部等からなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウエア構成されている。図2に示されるように、制御装置110は、カメラ位置取得部150、物品位置特定部170及び回収動作制御部180を備えている。
【0041】
カメラ位置取得部150は、カメラ230を検出して、カメラ230の位置情報を取得する。本実施形態では、カメラ位置取得部150は、移動体200を検出し、移動体200の位置情報を取得することで、移動体200に固定されたカメラ230の位置情報を取得する。これに限らず、カメラ位置取得部150は、カメラ230を直接検出してカメラ230の位置情報を取得してもよい。
【0042】
物品回収処理を行うにあたり、制御装置110は、移動体200を認識するための移動体認識用画像データを予め記憶部(不図示)に登録する。移動体認識用画像データは、例えば移動体200の外観を撮像して取得した画像データである。移動体認識用画像データは、移動体200の複数の方向から撮像された画像データが含まれてよい。移動体認識用画像データは、移動体200の形状、大きさ、又は色などの情報が含まれてよい。このように、移動体認識用画像データを登録することで、物品回収ロボット100は、異なる環境においても移動体200を検出することができる。したがって、例えば複数の部屋で物品回収処理を行う場合でも、部屋ごとに設定変更を行う必要がない。
移動体認識用画像データは、センサ120などを用いて移動体200を撮像することにより制御装置110に登録されてもよいし、ユーザが任意のカメラを用いて取得した画像データが操作端末210を介して登録されてもよい。
【0043】
なお、ここでは移動体200を認識させるために移動体200の外観画像を移動体認識用画像データとして登録するが、これに限られない。カメラ230の外観情報を含む画像データを、カメラ230を認識させるためのカメラ認識用画像データとして制御装置110に登録してもよい。このようにすることで、カメラ230を別の移動体200に搭載しても再度の設定を行う必要がない。
【0044】
物品回収処理の開始後、カメラ位置取得部150は、センサ120が取得した環境内の画像データを取得する。カメラ位置取得部150は、移動体認識用画像データを参照し、取得した画像データから移動体200を認識する。カメラ位置取得部150は、認識した移動体200の位置情報及び姿勢情報をセンサ120から取得する。移動体200の位置情報は、物品回収ロボット100に対する相対位置であってよい。カメラ230と移動体200とは一体となって移動するため、カメラ位置取得部150は、移動体200の位置情報及び姿勢情報に基づいて、カメラ230の位置情報及び姿勢情報を取得することができる。カメラ位置取得部150は、取得されたカメラ230の位置情報及び姿勢情報を、物品位置特定部170に出力する。
【0045】
物品位置特定部170は、カメラ230の位置情報及び姿勢情報をカメラ位置取得部150から取得する。物品位置特定部170は、取得されたカメラ230の位置情報及びカメラ230の姿勢情報に基づいて、回収対象物の位置を特定する。物品位置特定部170は、これらの情報から、物品回収ロボット100に対するカメラ230の位置と、カメラ230が撮像する撮像範囲とを把握することで、表示部220に表示された回収対象物の位置を特定することができる。
物品位置特定部170は、操作端末210から送信された、移動体200に対する回収対象物の位置情報に基づいて、回収対象物の位置をより詳細に特定してもよい。このようにすることで、物品回収ロボット100は、より精度よく移動を行うことができる。
【0046】
また、物品位置特定部170は、操作端末210から送信された回収対象物の外観情報を用いて、回収対象物の位置をより詳細に特定してもよい。例えば、物品回収ロボット100が、移動後の位置においてセンサ120を用いて床面を撮像し、床面の画像データを取得する。物品位置特定部170は、床面の画像データから回収対象物を認識し、物品回収ロボット100に対するそれぞれの回収対象物の位置情報を取得する。物品位置特定部170は、ここで取得された回収対象物の位置情報と、操作端末210から送信された回収対象物の位置情報とを、各回収対象物の外観情報などを介して比較し、差異がある場合には、回収対象物の位置情報を補正してもよい。このようにすることで、ユーザが選択した回収対象物を誤りなく特定し、回収することができる。
【0047】
なお、物品位置特定部170は、例えば、カメラ230の位置情報のみを用いて、回収対象物のおおよその位置を特定してもよい。物品位置特定部170は、物品回収ロボット100がおおよその位置に移動した後、センサ120を用いて、より正確な回収対象物の位置を特定してもよい。
物品位置特定部170は、特定した回収対象物の位置情報を回収動作制御部180に出力する。
【0048】
回収動作制御部180は、回収部130及び移動部140の動作を制御する。回収動作制御部180は、回収対象物の位置情報を物品位置特定部170から取得する。回収動作制御部180は、取得された回収対象物の位置情報に基づいて物品回収ロボット100を移動させるよう、移動部140に制御信号を出力する。また、回収動作制御部180は、移動後の位置において、回収対象物を回収するよう、回収部130に制御信号を出力する。
【0049】
続いて、図5及び図6に示すフローチャートを用いて、本実施形態にかかる物品回収処理の説明を行う。
図5は、ユーザが行う動作を示すフローチャートである。まず、ユーザは、移動体200(図1及び図2を参照)を所望の位置に移動させる(S101)。ユーザは、カメラ230を用いて回収対象物を含む床面などを撮像し、表示部220に表示された画像データを確認する(S102)。ユーザは、表示された物品の中から、物品回収ロボット100に回収させる物品を選択するか否かを選択する(S103)。物品を選択する場合(S103のYES)、ユーザは回収させる物品を選択する(S104)。物品の選択を行わない場合(S103のNO)、ユーザは、物品回収ロボット100に対し回収指示を行う(S105)。
【0050】
図6は、物品回収ロボット100が行う処理を示すフローチャートである。物品回収ロボット100は、ユーザからの指示を受けて、物品回収処理を開始する。物品回収ロボット100は、センサ120を用いて移動体200の位置情報及び姿勢情報を取得する(S201)。物品回収ロボット100は、移動体200の位置情報及び姿勢情報を用いて、カメラ230の位置情報及び姿勢情報を取得する。物品回収ロボット100は、カメラ230の位置情報及び姿勢情報に基づいて、回収対象物の位置を特定する(S202)。物品回収ロボット100は、回収対象物の位置と共に回収対象物の形状などを特定してもよい。物品回収ロボット100は、特定された回収対象物の位置に基づいて移動して回収対象物を回収し、収容部に収容する(S203)。物品回収ロボット100は、回収対象物の回収が終了したか否かを判定する(S204)。回収が終了していない場合(S204のNO)、ステップS203の処理を繰り返す。回収が終了した場合(S204のYES)、処理を終了する。
【0051】
以上説明したように、本実施形態にかかる物品回収システム1000では、移動体200に設けられたカメラ230を用いて環境内の回収対象物を撮像し、取得された画像データを表示部220に表示する。物品回収ロボット100は、センサ120を用いて移動体200との位置関係を特定し、カメラ230の位置を特定することができるので、回収対象物の位置を特定することができる。物品回収ロボット100は、特定された位置に移動して回収対象物の回収を行うことができる。
【0052】
ユーザは、移動体200と共にカメラ230を所望の場所へ移動させることができるので、物品回収ロボット100に回収させたい物品を任意の場所で撮像させることができる。そのため、カメラ230から死角を発生させることなく、漏れなく回収対象物を回収することができる。このようにすることで、複数の固定カメラを設けることなく、1台のカメラで環境内の物品回収を行うことができる。また、カメラ230は、回収対象物の近くに移動できるので、天井の固定カメラなどと比較すると、低い解像度のものであってもよい。そのため、コストを抑えることができる。
【0053】
また、ユーザは、回収を望まない物品がある場合には、そのような物品を避けて撮像を行うことができる。また、仮に回収を望まない物品が撮像範囲に含まれた場合であっても、物品ごとに回収するか否かを選択できるので、誤って物品が回収されるおそれがない。また、天井のカメラの場合と比較すると撮像範囲に含まれる物品が少ないため、ユーザは、容易に物品の選択を行うことができる。
【0054】
そして、上述した物品回収処理において、物品回収ロボット100と移動体200とは、比較的近い距離に位置しているので、複数の回収対象物を回収するための移動距離を短縮することができる。このようにすることで、物品回収処理全体にかかる時間を短縮することができる。また、ユーザは、移動体200を異なる環境に移動させることができるので、固定カメラの場合と異なり、追加のコストを生じさせることなく、複数の部屋で物品回収処理をロボットに行わせることができる。このように、本実施形態にかかる物品回収システム1000によれば、物品の回収を効率的に行うことができる。
【0055】
<ハードウエアの構成例>
物品回収ロボット100及び操作端末210の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、物品回収ロボット100等の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0056】
図7は、物品回収ロボット100等を実現するコンピュータ500のハードウエア構成を例示するブロック図である。コンピュータ500は、物品回収ロボット100等を実現するために設計された専用のコンピュータであってもよいし、汎用のコンピュータであってもよい。コンピュータ500は、スマートフォンやタブレット端末などといった可搬型のコンピュータであってもよい。
【0057】
例えば、コンピュータ500に対して所定のアプリケーションをインストールすることにより、コンピュータ500で、物品回収ロボット100等の各機能が実現される。上記アプリケーションは、物品回収ロボット100等の機能構成部を実現するためのプログラムで構成される。
【0058】
コンピュータ500は、バス502、プロセッサ504、メモリ506、ストレージデバイス508、入出力インタフェース510、及びネットワークインタフェース512を有する。バス502は、プロセッサ504、メモリ506、ストレージデバイス508、入出力インタフェース510、及びネットワークインタフェース512が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ504などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0059】
プロセッサ504は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ506は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス508は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
【0060】
入出力インタフェース510は、コンピュータ500と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース510には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。
【0061】
ネットワークインタフェース512は、コンピュータ500をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよい。
【0062】
ストレージデバイス508は、物品回収ロボット100等の各機能構成部を実現するプログラム(前述したアプリケーションを実現するプログラム)を記憶している。プロセッサ504は、このプログラムをメモリ506に読み出して実行することで、物品回収ロボット100等の各機能構成部を実現する。
【0063】
プロセッサの各々は、アルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに提供することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD(compact disc)、又はDVD(digital versatile disk)などの光ディスク媒体、半導体メモリ(例えば、マスク ROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに提供されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0064】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、上述の説明では、物品回収ロボット100と移動体200との位置関係を、物品回収ロボット100において特定したが、これに限らず、移動体200の操作端末210において特定してもよい。例えば、カメラ230が物品回収ロボット100を撮像し、画像認識を用いて物品回収ロボット100を認識することで、移動体200に対する物品回収ロボット100の相対位置を求めてもよい。
【0065】
また、上述の説明では、ユーザがワゴンなどの移動体200を手で押すなどして移動させる方法を用いて説明を行ったが、これに限られない。移動体200は、自律移動可能なロボットであってもよい。また、物品回収ロボット100及び移動体200は、それぞれ複数用いられてもよい。このようにすることで、ユーザの負担をより軽減することができる。
【符号の説明】
【0066】
100 物品回収ロボット
101 本体
110 制御装置
120 センサ
130 回収部
131 ハンド
132 アーム
140 移動部
150 カメラ位置取得部
170 物品位置特定部
180 回収動作制御部
200 移動体
210 操作端末
220 表示部
230 カメラ
240 物品収容部
250 移動部
500 コンピュータ
502 バス
504 プロセッサ
506 メモリ
508 ストレージデバイス
510 入出力インタフェース
512 ネットワークインタフェース
1000 物品回収システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7