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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】通行管理システム
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20241001BHJP
   G07C 9/20 20200101ALI20241001BHJP
   G07C 9/27 20200101ALI20241001BHJP
   G06Q 50/163 20240101ALI20241001BHJP
【FI】
E05B49/00 J
G07C9/20
G07C9/27
G06Q50/163
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021071317
(22)【出願日】2021-04-20
(65)【公開番号】P2022165806
(43)【公開日】2022-11-01
【審査請求日】2023-11-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】冨田 侑希
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-30263(JP,A)
【文献】特開平6-215286(JP,A)
【文献】特開2009-75944(JP,A)
【文献】特開2017-167840(JP,A)
【文献】特開2005-188168(JP,A)
【文献】特開2005-183120(JP,A)
【文献】特開平10-184125(JP,A)
【文献】特開2015-166544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00 -85/28
G07C 1/00 -15/00
G06Q 50/163
G08B 23/00 -31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体から識別情報を読み取る読取装置と、
前記読取装置によって読み取られた識別情報が既登録の情報に一致すると、前記読取装置に対応するドアを解錠する制御装置と、
前記読取装置によって読み取られた識別情報が既登録の情報に一致しない場合に前記制御装置から不一致情報を受信する監視装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記読取装置に対する電圧異常を検出する第1検出手段と、
前記読取装置との間に接続された信号線の断線を検出する第2検出手段と、
前記読取装置の応答異常を検出する第3検出手段と、
を備え、
前記第2検出手段は、前記第1検出手段によって電圧異常が検出されない場合に、前記信号線が断線しているか否かを判定し、
前記監視装置は、
表示器と、
前記第1検出手段が電圧異常を検出するとその旨を前記表示器に表示し、前記第2検出手段が断線を検出するとその旨を前記表示器に表示し、前記第3検出手段が応答異常を検出するとその旨を前記表示器に表示する表示制御手段と、
を備えた通行管理システム。
【請求項2】
前記第3検出手段は、前記第1検出手段によって電圧異常が検出されず且つ前記第2検出手段によって断線が検出されない場合に、前記読取装置に応答異常が発生しているか否かを判定する請求項に記載の通行管理システム。
【請求項3】
記憶媒体から識別情報を読み取る読取装置と、
前記読取装置によって読み取られた識別情報が既登録の情報に一致すると、前記読取装置に対応するドアを解錠する制御装置と、
前記読取装置によって読み取られた識別情報が既登録の情報に一致しない場合に前記制御装置から不一致情報を受信する監視装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記読取装置に対する電圧異常を検出する第1検出手段と、
前記読取装置との間に接続された信号線の断線を検出する第2検出手段と、
前記読取装置の応答異常を検出する第3検出手段と、
を備え、
前記第3検出手段は、前記第1検出手段によって電圧異常が検出されず且つ前記第2検出手段によって断線が検出されない場合に、前記読取装置に応答異常が発生しているか否かを判定し、
前記監視装置は、
表示器と、
前記第1検出手段が電圧異常を検出するとその旨を前記表示器に表示し、前記第2検出手段が断線を検出するとその旨を前記表示器に表示し、前記第3検出手段が応答異常を検出するとその旨を前記表示器に表示する表示制御手段と、
を備えた通行管理システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、
前記第1検出手段が電圧異常を検出しなくなると、前記第1検出手段が電圧異常を検出したことによって前記表示器に表示していた内容を消去し、
前記第3検出手段が応答異常を検出しなくなると、前記第3検出手段が応答異常を検出したことによって前記表示器に表示していた内容を消去する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の通行管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通行管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、通行を管理するためのシステムが記載されている。特許文献1に記載のシステムでは、読取装置が読み取った識別情報が制御装置に送信される。制御装置は、読取装置が読み取った識別情報に基づいて電気錠を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-207479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたようなシステムで故障が発生すると、保守会社から保守員が派遣される。保守員は、現地に到着すると故障の原因を一から調べなければならず、復旧作業に時間を要するといった問題があった。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、復旧作業に要する時間を短くすることができる通行管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る通行管理システムは、記憶媒体から識別情報を読み取る読取装置と、読取装置によって読み取られた識別情報が既登録の情報に一致すると、読取装置に対応するドアを解錠する制御装置と、読取装置によって読み取られた識別情報が既登録の情報に一致しない場合に制御装置から不一致情報を受信する監視装置と、を備える。制御装置は、読取装置に対する電圧異常を検出する第1検出手段と、読取装置との間に接続された信号線の断線を検出する第2検出手段と、読取装置の応答異常を検出する第3検出手段と、を備える。第2検出手段は、第1検出手段によって電圧異常が検出されない場合に、信号線が断線しているか否かを判定する。監視装置は、表示器と、第1検出手段が電圧異常を検出するとその旨を表示器に表示し、第2検出手段が断線を検出するとその旨を表示器に表示し、第3検出手段が応答異常を検出するとその旨を表示器に表示する表示制御手段と、を備える。
本開示に係る通行管理システムは、記憶媒体から識別情報を読み取る読取装置と、読取装置によって読み取られた識別情報が既登録の情報に一致すると、読取装置に対応するドアを解錠する制御装置と、読取装置によって読み取られた識別情報が既登録の情報に一致しない場合に制御装置から不一致情報を受信する監視装置と、を備える。制御装置は、読取装置に対する電圧異常を検出する第1検出手段と、読取装置との間に接続された信号線の断線を検出する第2検出手段と、読取装置の応答異常を検出する第3検出手段と、を備える。第3検出手段は、第1検出手段によって電圧異常が検出されず且つ第2検出手段によって断線が検出されない場合に、読取装置に応答異常が発生しているか否かを判定する。監視装置は、表示器と、第1検出手段が電圧異常を検出するとその旨を表示器に表示し、第2検出手段が断線を検出するとその旨を表示器に表示し、第3検出手段が応答異常を検出するとその旨を表示器に表示する表示制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る通行管理システムであれば、復旧作業に要する時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1における通行管理システムの例を示す図である。
図2】制御装置の機能を説明するための図である。
図3】制御装置の動作例を示すフローチャートである。
図4】監視装置の動作例を示すフローチャートである。
図5】制御装置の他の動作例を示すフローチャートである。
図6】監視装置の他の動作例を示すフローチャートである。
図7】制御装置のハードウェア資源の例を示す図である。
図8】制御装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における通行管理システムの例を示す図である。通行管理システムは、ドア1、読取装置2、制御装置3、及び監視装置4を備える。
【0011】
本システムが備えられた建物では、人の通行を管理する必要がある場所にドア1が設けられる。当該建物には、多数のドア1が設けられる。各ドア1は、電気錠5を備える。
【0012】
読取装置2は、記憶媒体6から識別情報を読み取る。読取装置2がカードリーダであれば、記憶媒体6は社員証等のカードである。例えば、当該システムの利用者は、自分の社員証をカードリーダにかざす。これにより、カードリーダは、社員証に内蔵されているタグから識別情報を読み取る。
【0013】
図1は、1つのドア1に対応して1つの読取装置2が設けられる例を示す。図1に示す例では、読取装置2は、対応のドア1に隣接するように設けられる。ドア1が部屋への出入りのためのドアである場合、読取装置2は、当該部屋の内側と外側との双方に設けられても良い。
【0014】
制御装置3は、ドア1及び読取装置2を制御する。例えば、制御装置3と読取装置2との間に電源線が接続される。制御装置3は、読取装置2に対して、動作に必要な電圧を供給する。また、制御装置3と読取装置2との間に信号線が接続される。読取装置2は、記憶媒体6から識別情報を読み取ると、その読み取った識別情報を制御装置3に送信する。
【0015】
通行管理システムは、複数の制御装置3を備えても良い。図1に示す例では、制御装置3の1つが3組のドア1及び読取装置2を制御する。以下においては、当該制御装置3について詳しい説明を行う。また、当該制御装置3が制御するドア1及び読取装置2を個別に特定する必要がある場合、図1に示すように符号の後に英字A~Cを付す。例えば、読取装置2Aはドア1Aに対応する読取装置である。ドア1Aは電気錠5Aを備える。同様に、読取装置2Bはドア1Bに対応する読取装置である。読取装置2Cはドア1Cに対応する読取装置である。
【0016】
図2は、制御装置3の機能を説明するための図である。制御装置3は、記憶部10、通信部11、及び照合部12を備える。
【0017】
記憶部10に、ドア1の通行を許可された人の情報がドア1ごとに記憶される。当該情報は、読取装置2が記憶媒体6から読み取る情報と同じ情報である。例えば、記憶部10に、ドア1Aに対する通行許可者リストが記憶される。当該リストには、ドア1Aの通行を許可された人に対して割り当てられた識別情報が予め登録される。
【0018】
同様に、記憶部10に、ドア1Bに対する通行許可者リストが記憶される。当該リストには、ドア1Bの通行を許可された人に対して割り当てられた識別情報が予め登録される。記憶部10に、ドア1Cに対する通行許可者リストが記憶される。当該リストには、ドア1Cの通行を許可された人に対して割り当てられた識別情報が予め登録される。
【0019】
図3は、制御装置3の動作例を示すフローチャートである。制御装置3では、読取装置2から識別情報を受信したか否かが判定される(S101)。上述したように、読取装置2は、記憶媒体6から識別情報を読み取ると、その読み取った識別情報を制御装置3に送信する。制御装置3が読取装置2から識別情報を受信すると、S101でYesと判定される。
【0020】
S101でYesと判定されると、照合部12は、読取装置2によって読み取られた識別情報と記憶部10に記憶された既登録の情報とを照合する(S102)。
【0021】
一例として、S101において制御装置3が読取装置2Aから識別情報を受信した場合を考える。かかる場合、照合部12は、読取装置2Aによって読み取られた識別情報が、対応する既登録の情報と一致するか否かを判定する(S103)。当該例において、対応する既登録の情報とは、ドア1Aに対する通行許可者リストに予め登録された識別情報である。
【0022】
読取装置2Aによって読み取られた識別情報が対応する既登録の情報と一致すれば、照合部12は、S103でYesと判定する。S103でYesと判定されると、通信部11は、ドア1Aの電気錠5Aに対して解錠情報を送信する(S104)。これにより、ドア1Aは解錠される。また、制御装置3では、読取装置2Aが読み取った識別情報と電気錠5Aに対して解錠情報が送信されたことを示す情報とがログとして記録される(S105)。
【0023】
一方、読取装置2Aによって読み取られた識別情報が対応する既登録の情報と一致しなければ、照合部12は、S103でNoと判定する。S103でNoと判定されると、通信部11は、電気錠5Aに対して解錠情報を送信しない。このため、S103でNoと判定されるとドア1Aは解錠しない。
【0024】
S103でNoと判定されると、通信部11は、監視装置4に対して不一致情報を送信する(S106)。不一致情報は、読取装置2Aによって読み取られた識別情報が対応する既登録の情報と一致しなかったことを示す情報である。また、制御装置3では、読取装置2Aが読み取った識別情報と読取装置2Aが読み取った識別情報に関して不一致情報が送信されたことを示す情報とがログとして記録される(S105)。
【0025】
図4は、監視装置4の動作例を示すフローチャートである。監視装置4は、図2に示すように表示器20、通信部21、及び表示制御部22を備える。監視装置4では、制御装置3から不一致情報を受信したか否かが判定される(S201)。S106で制御装置3から送信された不一致情報を通信部21が受信すると、S201でYesと判定される。
【0026】
S201でYesと判定されると、表示制御部22は、表示器20に警告を表示する(S202)。当該警告には、ドア1Aの通行を許可されていない人がドア1Aを通行しようとしたことを示す情報が含まれる。一例として、監視装置4は、建物の管理室に設けられたコンピュータである。管理室にいる人は、表示器20に表示された当該警告を見ることにより、読取装置2Aに対して不適切な操作が行われたことを知ることができる。
【0027】
図5は、制御装置3の他の動作例を示すフローチャートである。制御装置3は、図2に示すように、検出部13~15を更に備える。検出部13~15は、本システムに発生した故障を検出するための手段を構成する。
【0028】
検出部13は、読取装置2に電圧異常が発生しているか否かを判定する(S301)。上述したように、読取装置2に対する電圧は制御装置3から供給される。一例として、検出部13は、読取装置2に供給している電圧が閾値を下回ると、読取装置2に対する電圧異常を検出する(S301のYes)。検出部13は、各読取装置2に対してS301の判定を行う。
【0029】
S301でYesと判定されると、通信部11は、監視装置4に対して第1異常情報を送信する(S302)。第1異常情報には、電圧異常が発生したことを示す情報と電圧異常が発生した読取装置2の情報とが含まれる。また、制御装置3では、第1異常情報に相当する情報がログとして記録される(S307)。
【0030】
S301でNoと判定されると、検出部14は、読取装置2と制御装置3との間に接続された信号線が断線しているか否かを判定する(S303)。検出部14が断線を検出する方法はどのような方法でも良い。検出部14は、各読取装置2に接続された信号線に対してS303の判定を行う。
【0031】
読取装置2との間に接続された信号線の断線を検出部14が検出すると(S303のYes)、通信部11は、監視装置4に対して第2異常情報を送信する(S304)。第2異常情報には、断線が発生したことを示す情報と断線が発生した信号線が接続されている読取装置2の情報とが含まれる。また、制御装置3では、第2異常情報に相当する情報がログとして記録される(S307)。
【0032】
S303でNoと判定される場合は、読取装置2に対して適切な電圧が供給されており、且つ信号線は断線していない。検出部15は、S303でNoと判定されると、読取装置2に応答異常が発生しているか否かを判定する(S305)。一例として、検出部15は、読取装置2に対して通信部11から質問信号を送信する。検出部15は、当該質問信号に対する応答信号を読取装置2から受信できなければ、当該読取装置2の応答異常を検出する(S305のYes)。検出部15は、各読取装置2に対してS305の判定を行う。
【0033】
S305でYesと判定されると、通信部11は、監視装置4に対して第3異常情報を送信する(S306)。第3異常情報には、応答異常が発生したことを示す情報と応答異常が発生した読取装置2の情報とが含まれる。また、制御装置3では、第3異常情報に相当する情報がログとして記録される(S307)。
【0034】
図6は、監視装置4の他の動作例を示すフローチャートである。監視装置4では、制御装置3から第1異常情報を受信したか否かが判定される(S401)。S302で制御装置3から送信された第1異常情報を通信部21が受信すると、S401でYesと判定される。S401でYesと判定されると、表示制御部22は、受信した第1異常情報に基づいて、電圧異常が発生したことを示す情報と電圧異常が発生した読取装置2の情報とを表示器20に表示する(S402)。即ち、制御装置3において検出部13が電圧異常を検出すると、その旨が監視装置4の表示器20に表示される。
【0035】
S401でNoと判定されると、監視装置4では、制御装置3から第2異常情報を受信したか否かが判定される(S403)。S304で制御装置3から送信された第2異常情報を通信部21が受信すると、S403でYesと判定される。S403でYesと判定されると、表示制御部22は、受信した第2異常情報に基づいて、断線が発生したことを示す情報と断線が発生した信号線が接続されている読取装置2の情報とを表示器20に表示する(S404)。即ち、制御装置3において検出部14が断線を検出すると、その旨が監視装置4の表示器20に表示される。
【0036】
S403でNoと判定されると、監視装置4では、制御装置3から第3異常情報を受信したか否かが判定される(S405)。S306で制御装置3から送信された第3異常情報を通信部21が受信すると、S405でYesと判定される。S405でYesと判定されると、表示制御部22は、受信した第3異常情報に基づいて、応答異常が発生したことを示す情報と応答異常が発生した読取装置2の情報とを表示器20に表示する(S406)。即ち、制御装置3において検出部15が応答異常を検出すると、その旨が監視装置4の表示器20に表示される。
【0037】
本システムで故障が発生すると、保守会社から保守員が派遣される。保守員は、現地に到着すると、管理室に設置された監視装置4の表示器20を確認する。本システムでは、検出部13が電圧異常を検出していれば、その旨が表示器20に表示される。同様に、検出部14が断線を検出していれば、その旨が表示器20に表示される。検出部15が応答異常を検出していれば、その旨が表示器20に表示される。このため、保守員は、表示器20を確認することによって、故障の原因の切り分けを行うことができる。保守員は故障の原因を特定するために無駄な作業を行う必要がなく、復旧作業に要する時間を短くすることができる。
【0038】
なお、検出部13が検出する電圧異常は、一時的に発生する場合がある。このため、S302で第1異常情報が送信された後に検出部13が電圧異常を検出しなくなると、表示制御部22は、S402で表示器20に表示した内容を消去しても良い。同様に、検出部15が検出する応答異常は、一時的に発生することがある。このため、S306で第3異常情報が送信された後に検出部15が応答異常を検出しなくなると、表示制御部22は、S406で表示器20に表示した内容を消去しても良い。
【0039】
図7は、制御装置3のハードウェア資源の例を示す図である。制御装置3は、ハードウェア資源として、プロセッサ31とメモリ32とを含む処理回路30を備える。処理回路30に複数のプロセッサ31が含まれても良い。処理回路30に複数のメモリ32が含まれても良い。
【0040】
本実施の形態において、符号10~15に示す各部は、制御装置3が有する機能を示す。符号11~15に示す各部の機能は、プログラムとして記述されたソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現できる。当該プログラムは、メモリ32に記憶される。制御装置3は、メモリ32に記憶されたプログラムをプロセッサ31によって実行することにより、符号11~15に示す各部の機能を実現する。記憶部10の機能はメモリ32によって実現される。メモリ32として、半導体メモリ等が採用できる。
【0041】
図8は、制御装置3のハードウェア資源の他の例を示す図である。図8に示す例では、制御装置3は、プロセッサ31、メモリ32、及び専用ハードウェア33を含む処理回路30を備える。図8は、制御装置3が有する機能の一部を専用ハードウェア33によって実現する例を示す。制御装置3が有する機能の全部を専用ハードウェア33によって実現しても良い。専用ハードウェア33として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【0042】
なお、監視装置4のハードウェア資源は、図7或いは図8に示す例と同様である。監視装置4は、ハードウェア資源として、プロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。監視装置4は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、符号21及び22に示す各部の機能を実現する。監視装置4は、ハードウェア資源として、プロセッサ、メモリ、及び専用ハードウェアを含む処理回路を備えても良い。監視装置4が有する機能の一部或いは全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。
【符号の説明】
【0043】
1 ドア
2 読取装置
3 制御装置
4 監視装置
5 電気錠
6 記憶媒体
10 記憶部
11 通信部
12 照合部
13~15 検出部
20 表示器
21 通信部
22 表示制御部
30 処理回路
31 プロセッサ
32 メモリ
33 専用ハードウェア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8