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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】給電設備
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20241001BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021155176
(22)【出願日】2021-09-24
(65)【公開番号】P2023046536
(43)【公開日】2023-04-05
【審査請求日】2023-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木野村 茂樹
【審査官】柳下 勝幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0307477(US,A1)
【文献】特開2004-278096(JP,A)
【文献】特開2017-229221(JP,A)
【文献】特開2011-109807(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面下の収納部に収納可能な給電設備であって、
地面上の車両に給電するための電気部品と、
前記収納部に水が溜まった場合に、前記電気部品のうち少なくとも一部である水没を回避させる特定部品を浮力で地面上に浮上させる浮力発生部とを備える、給電設備。
【請求項2】
前記給電設備は、さらに、
前記電気部品を内蔵する筐体を備え、
前記電気部品は、
地面上の車両に給電する給電口を含み、
前記筐体は、
前記収納部の底面に固定される固定部と、
前記特定部品を内蔵し、前記給電口が地面下に収納された位置と、前記給電口が地上部に露出した位置との間で変位可能な可動部とを含み、
前記給電設備は、さらに、
前記可動部を昇降させる電動アクチュエータを備える、請求項1に記載の給電設備。
【請求項3】
前記浮力発生部は、前記可動部を地面上に浮上させる、請求項2に記載の給電設備。
【請求項4】
前記浮力発生部は、前記可動部および前記固定部を地面上に浮上させる、請求項2に記載の給電設備。
【請求項5】
前記浮力発生部は、中空で密閉された箱を含む、請求項1に記載の給電設備。
【請求項6】
前記浮力発生部は、水と比較して比重が小さい物質でできたブロックを含む、請求項1に記載の給電設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、給電設備に関し、特に、地面下の収納部に収納可能な給電設備に関する。
【背景技術】
【0002】
車両等に搭載される蓄電装置を充電するための充電設備は、たとえば、駐車場や歩道に設置されるが、設置スペースを占有するため、歩行や車両の走行の妨げになる場合がある。そこで、たとえば、特許第5475407号公報(特許文献1)に開示された充電用ポールのように、充電設備を地面下に収納させる技術が考案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5475407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような充電設備は、地面下に収納可能であるため、ゲリラ豪雨などの大雨に見舞われた際に、水没する虞がある。
【0005】
この開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電気部品の水没を防止することが可能な給電設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示に係る給電設備は、地面下の収納部に収納可能な給電設備であって、地面上の車両に給電するための電気部品と、収納部に水が溜まった場合に、電気部品のうち少なくとも一部である水没を回避させる特定部品を浮力で地面上に浮上させる浮力発生部とを備える。
【0007】
このような構成によれば、給電設備を収納する地面下の収納部に水が溜まった場合に、電気部品のうち水没を回避させる特定部品を浮力で地面上に浮上させることができる。その結果、電気部品の水没を防止することが可能な給電設備を提供することができる。
【0008】
給電設備は、さらに、電気部品を内蔵する筐体を備えるようにしてもよい。電気部品は、地面上の車両に給電する給電口を含むようにしてもよい。筐体は、収納部の底面に固定される固定部と、特定部品を内蔵し、給電口が地面下に収納された位置と、給電口が地上部に露出した位置との間で変位可能な可動部とを含むようにしてもよい。給電設備は、さらに、可動部を昇降させる電動アクチュエータを備えるようにしてもよい。
【0009】
このような構成によれば、水没していないときは、可動部を上昇させることで、地面上の車両に給電する給電口を地上部に露出させることができる。
【0010】
浮力発生部は、可動部を地面上に浮上させるようにしてもよい。このような構成によれば、電気部品のうち可動部に内蔵された特定部品の水没を防止することができる。
【0011】
浮力発生部は、可動部および固定部を地面上に浮上させるようにしてもよい。このような構成によれば、電気部品のうち可動部に内蔵された特定部品だけでなく、固定部に内蔵された特定部品以外の電気部品の水没も防止することができる。
【0012】
浮力発生部は、中空で密閉された箱を含むようにしてもよい。このような構成によれば、中空で密閉された箱の浮力によって、特定部品を地面上に浮上させることができる。
【0013】
浮力発生部は、水と比較して比重が小さい物質でできたブロックを含むようにしてもよい。このような構成によれば、水と比較して比重が小さい物質でできたブロックの浮力によって、特定部品を地面上に浮上させることができる。
【発明の効果】
【0014】
この開示によれば、電気部品の水没を防止することが可能な給電設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】この実施の形態に係る車両および給電設備の構成を示す図である。
図2】可動部が上昇した状態を示す図である。
図3】充電スタンドの第1のレイアウト例を示す図である。
図4】充電スタンドの第2のレイアウト例を示す図である。
図5】凹部が水没した場合の充電スタンド300の状態を示す図である。
図6】第2実施形態に係る車両および給電設備の構成を示す図である。
図7】第2実施形態に係る可動部が上昇した状態を示す図である。
図8】第2実施形態に係る凹部が水没した場合の充電スタンドの状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1実施形態]
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0017】
図1は、この実施の形態に係る車両および給電設備の構成を示す図である。この実施の形態に係る給電システム1に含まれる複数の給電設備は、図1に示す充電スタンド300である。充電スタンド300は、EVSE(Electric Vehicle Supply Equipment)に相当する。
【0018】
図1を参照して、充電スタンド300は、地面F1下に収納可能に構成される。充電スタンド300は、地下式給電設備(地面下に収納可能な給電設備)に相当する。図1に示される充電スタンド300の状態は、充電スタンド300が地面F1下に収納された状態(以下、「収納状態」とも称する)である。
【0019】
充電スタンド300は、可動部301と、固定部302と、浮力発生部390とを備える。可動部301、固定部302および浮力発生部390の各々は、円筒状の筐体を有する。なお、可動部301、固定部302および浮力発生部390の筐体は、円筒状に限定されず、他の形状であってもよく、四角柱状であってもよい。各筐体の材料は、金属であってもよいし、プラスチックであってもよい。各筐体の表面に防水処理が施されてもよい。可動部301の筐体は、固定部302の筐体よりも大きな直径を有し、各筐体の中心軸が一致するように固定部302の筐体の外側に配置される。可動部301は、固定部302の外周面に沿って鉛直方向(上下方向)に変位可能に設けられる。浮力発生部390は、固定部302の下端に接続するよう配置される。浮力発生部390は、中空で密閉された筐体である。このため、浮力発生部390は、水に浸かると、排除した水に対する重力と釣り合う浮力を発生する。
【0020】
可動部301の下端には、可動部301と固定部302との隙間から水および埃などの異物が浸入し難いようにシール部材303が設けられる。充電スタンド300は、このシール部材303と可動部301および固定部302の筐体によって、可動部301および固定部302の内部に異物が浸入し難いように構成されている。
【0021】
充電スタンド300は、地面F1から下方へ延びる凹部R1に設置されている。収納状態では、凹部R1の内側に充電スタンド300の全体が収納される。浮力発生部390は、凹部R1の底面に固定されている。固定部302は、筐体内に、電源回路310と、アクチュエータ320と、制御装置330と、ケーブル巻取り装置353とを有する。可動部301は、アクチュエータ320によって駆動され、固定部302に対して相対的に変位する。可動部301の筐体の外周面と凹部R1の内壁との隙間にシール部材(図示せず)が設けられてもよい。
【0022】
可動部301は、コネクタ311および給電ケーブル312を収納するためのスペース(以下、「ケーブル収納部」と称する)を有する。ケーブル収納部は、たとえば、可動部301の円筒状の筐体の一部が加工されることにより可動部301の側面に形成された凹部である。給電ケーブル312の第1端にはコネクタ311が設けられている。給電ケーブル312の第2端(第1端とは反対側の端)は、図示しない電線を介して、電源回路310に接続されている。収納状態においては、可動部301がケーブル収納部内にコネクタ311および給電ケーブル312を有する。
【0023】
なお、給電ケーブル312(コネクタ311を含む)は、可動部301に対して着脱可能に構成されてもよい。給電ケーブル312が取り外された状態の可動部301においては、給電ケーブル312のためのコネクタ(給電ケーブル312が取り付けられる部分)が、可動部301の給電口に相当する。
【0024】
電源回路310は、交流電源350から電源ケーブル351を経由して電力の供給を受けて、可動部301(より特定的には、給電ケーブル312)に電力を供給するように構成される。交流電源350は、電源回路310に交流電力を供給する。交流電源350は、商用電源(たとえば、電力会社によって提供される電力系統)であってもよい。電源回路310は、制御装置330によって制御される。ケーブル巻取り装置353は、電源ケーブル351を巻取るための装置であり、ケーブル巻取り装置353から繰出された電源ケーブル351を自動的に巻取ることが可能な自動巻取り装置(たとえば、スプリング式ケーブルリール)を含む。
【0025】
給電ケーブル312は、可撓性を有する。ケーブル収納部には、給電ケーブル312を巻き付け可能に構成されるケーブルリールが設けられてもよい。ケーブルリールは、機械式の自動巻取り装置(たとえば、スプリング式ケーブルリール)であってもよい。また、ケーブル収納部を開閉するリッド(図示せず)が設けられてもよい。また、コネクタ311および給電ケーブル312がケーブル収納部に収納されたか否かを検出するセンサが、ケーブル収納部に設けられてもよい。
【0026】
収納状態では、可動部301の頂面301aが地面F1と面一になる。アクチュエータ320は、可動部301に直接的または間接的に動力を与えて、鉛直方向に可動部301を動かすように構成される(後述する図2参照)。アクチュエータ320は、電源回路310から供給される電力を用いて動力を発生させる電動アクチュエータであってもよい。可動部301の変位機構はラックピニオン式であってもよい。たとえば、可動部301にラックギヤが固定され、ラックギヤに噛み合わされたピニオンギヤをアクチュエータ320が回転駆動するように構成されてもよい。あるいは、ピストンに接続されるロッドが可動部301に固定され、アクチュエータ320が油圧または空気圧でピストンを動かすように構成されてもよい。あるいは、アクチュエータ320は、電力を用いて磁力を発生させて、磁力を利用して直接的に可動部301に動力を与えてもよい。アクチュエータ320は、制御装置330によって制御される。
【0027】
図2は、可動部301が上昇した状態を示す図である。図2を参照して、可動部301は、頂面301aの位置Pxを変えるように鉛直方向に変位(上昇および下降)する。以下では、説明の便宜上、可動部301の頂面301aの位置Pxを、可動部301の位置とみなす。
【0028】
可動部301は可動範囲R2内を変位するように構成される。可動範囲R2の下限位置P1は、地面F1と同じ高さである。可動部301の位置が下限位置P1であるときには、可動部301の全体(ケーブル収納部を含む)が地面F1下に収納される。可動部301の位置が下限位置P1よりも高ければ、可動部301の少なくとも一部が地面F1上に露出する。可動範囲R2の上限位置P2は、一般的な車両のインレットの高さに対して十分高い位置に設定される。可動部301の位置が上限位置P2であるときには、可動部301のケーブル収納部(コネクタ311および給電ケーブル312)が地面F1上に露出する。また、可動部301の位置が上限位置P2よりも低い位置(たとえば、図2に示す位置Px)であっても、ケーブル収納部は地面F1上に露出し得る。このように、可動範囲R2は、給電口が地面下に収納された第1位置(たとえば、下限位置P1)と、給電口が地面上に露出した第2位置(たとえば、上限位置P2)とを含む。この実施の形態では、下限位置P1が地面F1と同じ位置であるが、下限位置P1は、地面F1よりも下の位置に設定されてもよい。
【0029】
再び図1を参照して、可動部301は、通信装置341と、報知装置342と、タッチパネルディスプレイ313とをさらに備える。通信装置341は、後述するサーバ600と無線通信可能に構成される。通信装置341は、サーバ600以外の通信装置とも通信可能に構成されてもよい。通信装置341は、充電スタンド300の外部から受信した情報を制御装置330に伝達する。制御装置330は、通信装置341を通じて、充電スタンド300の状態をサーバ600へ逐次送信する。
【0030】
報知装置342は可動部301の頂面301a付近に設けられている。この実施の形態では、報知装置342がランプおよびスピーカーを含む。ランプは、LED(発光ダイオード)ランプであってもよい。制御装置330は、ランプの点灯状態(たとえば、点灯/点滅/消灯)を制御する。制御装置330は、スピーカーを制御して、音(音声を含む)による報知をスピーカーに行なわせる。タッチパネルディスプレイ313は、ユーザからの入力を受け付けたり、各種情報を表示したりする。タッチパネルディスプレイ313は、給電に関する指示(たとえば、給電開始および給電停止の指示)を受け付けるように構成される。また、タッチパネルディスプレイ313は、充電スタンド300の給電状態(給電中/給電停止)を表示するように構成される。タッチパネルディスプレイ313は、制御装置330によって制御される。
【0031】
制御装置330はコンピュータであってもよい。制御装置330は、プロセッサ331、メモリ332、記憶装置333、タイマ334、および通信部335を含んで構成される。プロセッサ331としては、たとえばCPU(Central Processing Unit)を採用できる。メモリ332は、プログラムのほか、プログラムで使用される情報(たとえば、マップ、数式、および各種パラメータ)が記憶されている。この実施の形態では、メモリ332に記憶されているプログラムをプロセッサ331が実行することで、充電スタンド300における各種制御が実行される。ただし、充電スタンド300における各種制御は、ソフトウェアによる実行に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で実行することも可能である。なお、制御装置330が備えるプロセッサの数は任意であり、所定の制御ごとにプロセッサが用意されてもよい。記憶装置333は、格納された情報を保存可能に構成される。通信部335は、通信装置341とのインターフェイスである。
【0032】
タイマ334は、設定時刻の到来をプロセッサ331に知らせるように構成される。タイマ334に設定された時刻になると、タイマ334からプロセッサ331へその旨を知らせる信号が送信される。タイマ334は、ハードウェア(タイマ回路)であってもよいし、ソフトウェアによって実現されてもよい。また、制御装置330は、制御装置330に内蔵されるリアルタイムクロック(RTC)回路(図示せず)を利用して現在時刻を取得できる。
【0033】
図1および図2に示す車両200は、バッテリ210と、バッテリ210に蓄えられた電力を用いて走行するための機器(たとえば、後述するモータジェネレータ(以下、「MG」と称する)221およびインバータ(以下、「INV」と称する)222)と、充電スタンド300を利用してバッテリ210を充電するための機器(たとえば、後述するインレット211および充電器212)とを備える電動車両である。この実施の形態に係る車両200は、エンジン(内燃機関)を備えない電気自動車(BEV(Battery Electric Vehicle))である。
【0034】
車両200は、電子制御装置(以下、「ECU(Electronic Control Unit)」と称する)230、通信機器240およびタッチパネルディスプレイ250をさらに備える。ECU230は、コンピュータであってもよい。ECU230は、プロセッサ、メモリ、および記憶装置(いずれも図示せず)を備える。メモリに記憶されているプログラムをプロセッサが実行することで、各種車両制御が実行される。ただし、車両制御は、ソフトウェアによる実行に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で実行することも可能である。
【0035】
タッチパネルディスプレイ250は、ユーザによるタッチ操作を受付け、受付けたタッチ操作の内容をECU230に出力する。ECU230は、タッチ操作の内容に応じてプログラムにしたがって処理を実行する。ECU230は、プログラムの実行結果を表示するための信号をタッチパネルディスプレイ250に出力する。タッチパネルディスプレイ250は、ECU230からの信号に応じた画像を表示する。
【0036】
ECU230は、通信機器240を通じて、車両200の外部と通信を行なうように構成される。通信機器240は、各種通信I/F(インターフェース)を含んで構成される。通信機器240は、後述するサーバ600(図1)と無線通信するための通信I/Fを含む。
【0037】
バッテリ210は、たとえばリチウムイオン電池またはニッケル水素電池のような二次電池を含んで構成される。二次電池は、組電池であってもよいし、全固体電池であってもよい。なお、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタのような他の蓄電装置を採用してもよい。
【0038】
車両200は、バッテリ210の状態を監視する監視モジュール210aをさらに備える。監視モジュール210aは、バッテリ210の状態(たとえば、電圧、電流、および温度)を検出する各種センサを含み、検出結果をECU230へ出力する。監視モジュール210aは、上記センサ機能に加えて、SOC(State Of Charge)推定機能、SOH(State of Health)推定機能、セル電圧の均等化機能、診断機能、および通信機能をさらに有するBMS(Battery Management System)であってもよい。ECU230は、監視モジュール210aの出力に基づいてバッテリ210の状態(たとえば、温度、電流、電圧、SOC、および内部抵抗)を取得することができる。
【0039】
車両200は、電動走行のためのMG221およびINV222を備える。MG221は、たとえば三相交流モータジェネレータである。MG221は、INV222によって駆動され、車両200の駆動輪Wを回転させるように構成される。INV222は、バッテリ210から供給される電力を用いてMG221を駆動する。また、MG221は、回生発電を行ない、発電した電力をINV222を経由してバッテリ210に供給する。なお、車両200の駆動方式は、図1および図2に示される前輪駆動に限られず、後輪駆動または4輪駆動であってもよい。
【0040】
車両200は、接触充電のためのインレット211および充電器212を備える。インレット211は、充電スタンド300の給電ケーブル312のコネクタ311が接続可能に構成される。インレット211およびコネクタ311の双方には接点が内蔵されており、インレット211にコネクタ311が取り付けられると接点同士が接触して、インレット211とコネクタ311とが電気的に接続される。以下では、コネクタ311がインレット211に接続された状態(すなわち、充電スタンド300と車両200とが給電ケーブル312を介して電気的に接続された状態)を、「プラグイン状態」と称する。また、コネクタ311がインレット211に接続されていない状態(すなわち、充電スタンド300と車両200とが電気的に接続されていない状態)を、「プラグアウト状態」と称する。
【0041】
充電器212は電力変換回路(図示せず)を備える。電力変換回路は、車両外部からインレット211に供給された電力を、バッテリ210の充電に適した電力に変換する。充電器212は、たとえばインレット211から交流電力が供給される場合に、供給された交流電力を直流電力に変換してバッテリ210に供給する。充電器212は、ECU230によって制御される。
【0042】
図1に示す給電システム1に含まれるサーバ600は、CPU610とメモリ620と記憶装置630と通信部640とを含んで構成される。CPU610は、所定の情報処理を行なうように構成される。メモリ620は、CPU610で実行されるプログラムおよびプログラム実行中のデータを記憶するように構成される。記憶装置630は、各種情報を保存可能に構成される。通信部640は各種通信I/Fを含む。CPU610は、通信部640を通じて外部と通信するように構成される。サーバ600は、充電スタンド300の各々と通信可能に構成される。また、サーバ600は、バッテリ210の充電中に充電スタンド300を経由して車両200と通信するように構成されてもよい。
【0043】
サーバ600には、複数の車両(車両200を含む)と複数のユーザ(車両200のユーザを含む)と複数のEVSE(充電スタンド300を含む)とが登録されている。サーバ600は、登録された各ユーザの情報(以下、「ユーザ情報」とも称する)と、登録された各車両の情報(以下、「車両情報」とも称する)と、登録された各EVSEの情報(以下、「EVSE情報」とも称する)とを管理するように構成される。ユーザ端末に関する情報は、ユーザ情報および車両情報の少なくとも一方に含まれる。ユーザ情報、車両情報、およびEVSE情報は、サーバ600の記憶装置630に記憶される。
【0044】
ユーザを識別するための識別情報(ユーザID)がユーザごとに付与されており、サーバ600はユーザ情報をユーザIDで区別して管理している。ユーザIDは、ユーザ端末を識別する情報(端末ID)としても機能する。ユーザ情報には、たとえば、ユーザが携帯する携帯端末の通信アドレスおよび位置情報と、ユーザに帰属する車両を識別する情報(車両ID)とが含まれる。また、車両を識別するための識別情報(車両ID)が車両ごとに付与されており、サーバ600は車両情報を車両IDで区別して管理している。車両情報には、たとえば、車両の仕様(たとえば、充電に関するスペック)と、サーバ600がユーザ端末から受信した情報(たとえば、車両の走行計画)とが含まれる。さらに、EVSEを識別するための識別情報(EVSE-ID)がEVSEごとに付与されており、サーバ600はEVSE情報をEVSE-IDで区別して管理している。EVSE情報には、EVSEの接続状態(プラグイン状態/プラグアウト状態)と、プラグイン状態のEVSEと車両との組合せ(車両IDおよびEVSE-ID)と、EVSEの給電状態(給電中/給電停止)とが含まれる。
【0045】
図1および図2に示した構成を有する充電スタンド300は、複数箇所に設定されてもよい。これらの充電スタンド300は、充電スタンド300同士で相互通信可能に構成されてもよい。通信方式は、無線でも有線でもよい。以下、図3および図4を用いて、複数の充電スタンド300のレイアウト例について説明する。
【0046】
図3は、充電スタンド300の第1のレイアウト例を示す図である。図3を参照して、この例では、駐車場内において複数の駐車スペース400が横並び(横列)になるように仕切り線402によって区画されている。これら駐車スペース400の短手方向(長手方向に直交する方向)に沿って歩道500が設けられている。歩道500は、各駐車スペース400に隣接する。歩道500において各駐車スペース400に隣接する位置には、充電スタンド300が設置されている。充電スタンド300は、駐車スペース400ごとに設けられている。これらの充電スタンド300は、歩道500に沿って並んでいる。
【0047】
図4は、充電スタンド300の第2のレイアウト例を示す図である。図4を参照して、この例では、駐車場内において複数の駐車スペース410が縦並び(縦列)になるように仕切り線412によって区画されている。これら駐車スペース410の長手方向に沿って歩道510が設けられている。歩道510は、各駐車スペース410に隣接する。歩道510において各駐車スペース410に隣接する位置には、充電スタンド300が設置されている。充電スタンド300は、駐車スペース410ごとに設けられている。これらの充電スタンド300は、歩道510に沿って並んでいる。
【0048】
車両200のユーザが充電スタンド300を操作してバッテリ210の充電を行なう作業の流れの一例について説明する。充電スタンド300は、未使用の場合には、収納状態(たとえば、図1に示す状態)になっている。
【0049】
ユーザが、車両200を充電スタンド300近くの駐車スペースに停車して、車両200のタッチパネルディスプレイ250で、充電スタンド300での充電を開始するための操作をすると、車両200のECU230は、通信機器240およびサーバ600の通信部640を経由してサーバ600に、充電を開始する要求情報が送信する。サーバ600のCPU610は、この要求情報を受信すると、指定された充電スタンド300の可動部301を上昇させるための制御情報を、通信部640および充電スタンド300の制御装置330の通信部335を経由して充電スタンド300に送信する。充電スタンド300の制御装置330のプロセッサ331は、この制御情報を受信すると、可動部301の上昇を開始するようアクチュエータ320を制御する。可動部301は、給電ケーブル312のコネクタ311を車両200のインレット211に接続しやすい位置(たとえば、図2に示す位置Px)まで上昇される。これにより、充電スタンド300はプラグイン可能な状態になる。以下、プラグイン可能な位置まで可動部301が上昇した状態を、「上昇状態」とも称する。
【0050】
ユーザは、たとえば図2に示す上昇状態の充電スタンド300において、可動部301のケーブル収納部から給電ケーブル312を取り出して、給電ケーブル312を車両200に向かって伸ばす。そして、ユーザは、給電ケーブル312のコネクタ311を車両200のインレット211に接続する。これにより、車両200および充電スタンド300がプラグイン状態になる。プラグイン状態では、車両200と充電スタンド300との間での通信が可能になるとともに、車両200と充電スタンド300との間での電力の授受が可能になる。車両200のECU230は給電ケーブル312を介して充電スタンド300の制御装置330と通信する。
【0051】
ユーザは、プラグイン状態の充電スタンド300のタッチパネルディスプレイ313を操作して、充電スタンド300に給電を実行させる。充電スタンド300は、ユーザからの指示に従い、給電を開始する。具体的には、充電スタンド300において、電源回路310が、交流電源350から供給される交流電力を、車両200に対する給電に適した交流電力に変換(たとえば、変圧)し、変換後の電力を給電ケーブル312に供給する。プラグイン状態では、電源回路310から給電ケーブル312に供給される電力が、車両200のインレット211に入力される。そして、車両200においてバッテリ210の充電が行なわれる。具体的には、インレット211に入力された電力は、充電器212を経てバッテリ210に供給される。バッテリ210の充電中は、制御装置330が給電電力を調整するように電源回路310を制御するとともに、ECU230が充電電力を調整するように充電器212を制御する。このように、充電スタンド300は、車両に搭載された蓄電装置を充電するように構成される。
【0052】
その後、バッテリ210の充電が完了すると、ユーザは、充電スタンド300のタッチパネルディスプレイ313を操作して、給電停止を指示する。バッテリ210が満充電状態になったときには、ECU230から制御装置330へ自動的に停止指示が送られる。充電スタンド300は、停止指示に従い、給電を停止する。その後、ユーザは、車両200のインレット211から給電ケーブル312のコネクタ311を引き抜いて、給電ケーブル312をケーブル収納部に収納する。これにより、車両200および充電スタンド300がプラグアウト状態になる。ユーザが給電ケーブル312をケーブル収納部に戻し、タッチパネルディスプレイ313で可動部301を下降させる操作をすると、制御装置330は、可動部301を可動範囲R2の下限位置P1まで下降させる。可動部301の位置が下限位置P1になると、地面F1と可動部301の頂面301aとが面一になる。こうして、充電スタンド300は再び収納状態になる。
【0053】
このような充電スタンド300は、地面下に収納可能であるため、ゲリラ豪雨などの大雨に見舞われた際に、水没する虞がある。
【0054】
そこで、充電スタンド300は、地面上の車両200に給電するための電気部品(たとえば、制御装置330、電源回路310、アクチュエータ320、コネクタ311、タッチパネルディスプレイ313、通信装置341、報知装置342、ケーブル巻取り装置353)と、充電スタンド300を収納する地面下の凹部R1に水が溜まった場合に、電気部品のうち少なくとも一部である水没を回避させる特定部品を浮力で地面上に浮上させる浮力発生部390とを備える。特定部品は、防水構造でなく、水没すると故障する可能性が高い電気部品である。電気部品自体が防水構造であっても他の電気部品と接続するための端子部が防水構造でない電気部品は、特定部品に含める。
【0055】
これにより、凹部R1に水が溜まった場合に、電気部品のうち水没を回避させる特定部品を浮力で地面上に浮上させることができる。その結果、電気部品の水没を防止することができる。
【0056】
図1および図2を再び参照して、凹部R1の底面よりも下方の地中には、雨水などの下水を下水処理施設または河川などに排水するための下水管316が設けられる。凹部R1の底面から下水管316には、排水配管318が接続されている。排水配管318によって、凹部R1に溜まった雨水などの水が下水管316に排水可能となる。
【0057】
図5は、凹部R1が水没した場合の充電スタンド300の状態を示す図である。図5を参照して、降雨等により、下水の量が下水管316の排水容量を超えた場合、排水配管318を逆流して、凹部R1に下水が浸入する。また、凹部R1の上部からも雨水が浸入する。
【0058】
浮力発生部390は、凹部R1が浸水すると、浮力を発生し、可動部301および固定部302を浮上させる。なお、浮力発生部390は、充電スタンド300の質量による重力を超える浮力を発生可能な体積および比重とされる。電源ケーブル351は、充電スタンド300の固定部302の内部のケーブル巻取り装置353から繰出される。このため、電源ケーブル351によって引張られることにより、可動部301および固定部302の浮上が阻害されることは無い。これにより、可動部301および固定部302の内部の電気部品(たとえば、制御装置330、電源回路310、アクチュエータ320、コネクタ311、タッチパネルディスプレイ313、通信装置341、報知装置342、ケーブル巻取り装置353)の水没を回避できる。
【0059】
[第2実施形態]
第1実施形態においては、図5で示したように、凹部R1が浸水した場合、浮力発生部390によって発生された浮力により、可動部301および固定部302が浮上させられるようにした。第2実施形態においては、固定部302Aは浮上させられず、可動部301Aが浮上させられるようにする。
【0060】
図6は、第2実施形態に係る車両200および給電設備の構成を示す図である。図7は、第2実施形態に係る可動部301Aが上昇した状態を示す図である。図8は、第2実施形態に係る凹部R1が水没した場合の充電スタンド300Aの状態を示す図である。第2実施形態の図6から図8は、それぞれ、第1実施形態の図1図2および図5に対応する。図6から図8において、図1図2および図5と異なる部分は、充電スタンド300Aの構造である。第2実施形態の充電スタンド300Aの各部の機能は、第1実施形態の充電スタンド300の同じ名称の各部の機能と同一であるので、重複する説明は繰り返さない。
【0061】
第1実施形態においては、制御装置330、電源回路310およびアクチュエータ320は、固定部302に備えられるようにした。図6から図8を参照して、第2実施形態においては、制御装置330A、電源回路310Aおよびアクチュエータ320Aが、可動部301Aに備えられるようにする。浮力発生部390Aは、可動部301Aの下端に接続するよう配置される。ケーブル巻取り装置353Aは、固定部302Aに備えられる。固定部302Aは、水が浸入可能なように構成されている。このため、ケーブル巻取り装置353Aにおいては、電源ケーブル351Aの端子部等が防水仕様とされる。
【0062】
図2で示すように、アクチュエータ320Aが動作することによって、可動部301Aが上昇させられると、ケーブル巻取り装置353Aから電源ケーブル351Aが繰出される。このため、電源ケーブル351Aによって引張られることにより、可動部301Aの上昇が阻害されることは無い。
【0063】
図8で示すように、降雨等により、下水の量が下水管316Aの排水容量を超えた場合、排水配管318Aを逆流して、凹部R1に下水が浸入する。また、凹部R1の上部からも雨水が浸入する。
【0064】
浮力発生部390Aは、凹部R1が浸水すると、浮力を発生し、可動部301Aを浮上させる。なお、浮力発生部390Aは、充電スタンド300Aの可動部301Aの内部の電気部品を含む質量による重力を超える浮力を発生可能な体積および比重とされる。電源ケーブル351Aは、充電スタンド300Aの固定部302Aの内部のケーブル巻取り装置353Aから繰出される。このため、電源ケーブル351Aによって引張られることにより、可動部301Aの浮上が阻害されることは無い。これにより、可動部301Aの内部の電気部品(たとえば、制御装置330A、電源回路310A、アクチュエータ320A、コネクタ311A、タッチパネルディスプレイ313A、通信装置341A、報知装置342A)の水没を回避できる。
【0065】
[変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、図1および図2で示したように、充電スタンド300,300Aの可動部301,301Aがアクチュエータ320,320Aによって昇降されるようにした。しかし、これに限定されず、可動部301,301Aがユーザの手動で昇降可能なように構成されてもよい。
【0066】
(2) 前述した実施の形態においては、図1および図2、ならびに、図6および図7で示したように、充電スタンド300,300Aが可動部301,301Aおよび固定部302,302Aに分かれている構成であることとした。しかし、これに限定されず、充電スタンドが固定部を備えず、可動部のみで構成されるようにしてもよい。
【0067】
(3) 前述した実施の形態においては、図2で示したように、浮力発生部390,390Aは、中空で密閉された箱を含むこととした。しかし、これに限定されず、浮力発生部390,390Aは、水と比較して比重が小さい物体(たとえば、比重が水の1/10以下の物体)を含むようにすればよく、たとえば、中空で密閉された袋を含むようにしてもよいし、水と比較して比重がかなり小さい物質(たとえば、発泡スチロール)でできたブロックを含むようにしてもよい。
【0068】
(4) 前述した実施の形態において、充電スタンド300,300Aなどの給電設備によって車両200に給電される電力は、交流電力であってもよいし、直流電力であってもよい。
【0069】
(5) 前述した実施の形態においては、充電スタンド300,300Aなどの給電設備の給電対象は、車両200などの電動自動車であることとした。しかし、これに限定されず、給電設備の給電対象は、バッテリ210を備え、給電が必要な、交通機関、または、ドローンもしくは移動ロボットなどのその他の装置であればよく、プラグインハイブリッド車(PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle))であってもよい。
【0070】
(6) 前述した実施の形態を給電システム1の開示と捉えることができるし、充電スタンド300,300Aのような給電設備、サーバ600、または、車両200の開示と捉えることができる。
【0071】
[まとめ]
(1) 図1から図8で示したように、充電スタンド300、300Aは、地面下の収納部に収納可能な給電設備であって、地面上の車両200に給電するための電気部品(たとえば、制御装置330,330A、電源回路310,310A、アクチュエータ320,320A、コネクタ311,311A、タッチパネルディスプレイ313,313A、通信装置341,341A、報知装置342,342A、ケーブル巻取り装置353,353A)と、凹部R1に水が溜まった場合に、電気部品のうち少なくとも一部である水没を回避させる特定部品(たとえば、制御装置330,330A、電源回路310,310A、アクチュエータ320,320A、コネクタ311,311A、タッチパネルディスプレイ313,313A、通信装置341,341A、報知装置342,342A、ケーブル巻取り装置353)を浮力で地面上に浮上させる浮力発生部390,390Aとを備える。特定部品は、防水構造でなく、水没すると故障する可能性が高い電気部品である。電気部品自体が防水構造であっても他の電気部品と接続するための端子部が防水構造でない電気部品は、特定部品に含める。
【0072】
これにより、凹部R1に水が溜まった場合に、電気部品のうち水没を回避させる特定部品を浮力で地面上に浮上させることができる。その結果、電気部品の水没を防止することができる。
【0073】
(2) 図1から図8で示したように、充電スタンド300、300Aは、さらに、電気部品を内蔵する筐体を備えるようにしてもよい。電気部品は、地面上の車両200に給電する給電口(たとえば、車両200に接続するコネクタ311,311Aであってもよいし、給電ケーブル312,312Aを接続する可動部301,301Aの側の接続口であってもよい。)を含むようにしてもよい。筐体は、凹部R1の底面に固定される固定部302,302A(固定部302は、浮力発生部390を介して凹部R1の底面に固定される。)と、特定部品を内蔵し、給電口が地面下に収納された位置と、給電口が地上部に露出した位置との間で変位可能な可動部301,301Aとを含むようにしてもよい。充電スタンド300,300Aは、さらに、可動部301,301Aを昇降させるアクチュエータ320,320Aを備えるようにしてもよい。
【0074】
これにより、水没していないときは、可動部301,301Aを上昇させることで、地面上の車両200に給電する給電口を地上部に露出させることができる。
【0075】
(3) 図6から図8で示したように、浮力発生部390Aは、可動部301Aを地面上に浮上させるようにしてもよい。
【0076】
これにより、電気部品のうち可動部301Aに内蔵された特定部品の水没を防止することができる。
【0077】
(4) 図1図2および図5で示したように、浮力発生部390は、可動部301および固定部302を地面上に浮上させるようにしてもよい。
【0078】
これにより、電気部品のうち可動部301に内蔵された特定部品だけでなく、固定部302に内蔵された特定部品以外の電気部品の水没も防止することができる。
【0079】
(5) 図1および図2ならびに図6および図7で示したように、浮力発生部390,390Aは、中空で密閉された箱を含むようにしてもよい。
【0080】
これにより、中空で密閉された箱の浮力によって、特定部品を地面上に浮上させることができる。
【0081】
(6) 変形例で示したように、浮力発生部390,390Aは、水と比較して比重が小さい物質でできたブロックを含むようにしてもよい。
【0082】
これにより、水と比較して比重が小さい物質でできたブロックの浮力によって、特定部品を地面上に浮上させることができる。
【0083】
なお、上記した実施の形態は、その全部または一部を適宜組み合わせて実施してもよい。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0084】
1 給電システム、200 車両、210 バッテリ、210a 監視モジュール、211 インレット、212 充電器、221 MG、222 INV、230 ECU、240 通信機器、250,313,313A タッチパネルディスプレイ、300,300A 充電スタンド、301,301A 可動部、301a,301Aa 頂面、302,302A 固定部、303 シール部材、310,310A 電源回路、311,311A コネクタ、312,312A 給電ケーブル、316,316A 下水管、318,318A 排水配管、320,320A アクチュエータ、330,330A 制御装置、331,331A プロセッサ、332,332A,620 メモリ、333,333A,630 記憶装置、334,334A タイマ、335,335A,640 通信部、341,341A 通信装置、342,342A 報知装置、350,350A 交流電源、351,351A 電源ケーブル、353,353A ケーブル巻取り装置、390,390A 浮力発生部、400,410 駐車スペース、402,412 仕切り線、500,510 歩道、600 サーバ、610 CPU。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8