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特許7563377表示制御装置、表示システム、表示制御方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示システム、表示制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/063 20230101AFI20241001BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20241001BHJP
【FI】
G06Q10/063
G06Q30/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021507214
(86)(22)【出願日】2020-03-09
(86)【国際出願番号】 JP2020009934
(87)【国際公開番号】W WO2020189362
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2023-02-15
(31)【優先権主張番号】P 2019053723
(32)【優先日】2019-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】内村 淳
(72)【発明者】
【氏名】高橋 明夏
(72)【発明者】
【氏名】田原 裕司
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-215790(JP,A)
【文献】特開2009-230465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客を検出するセンサを用いて顧客が不在であることを検出した場合に、対象設備における取扱いの開始を判定する開始判定手段と、
前記開始判定手段が取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から前記対象設備の取扱い説明に変更する表示変更手段と
を含む表示制御装置であって、
前記対象設備を取り扱う人物を識別する人物識別装置から、前記対象設備を取り扱う人物に関連する人物情報を取得する人物情報取得手段と、
前記対象設備の取扱いに関する項目を表示する項目表示装置に、前記対象設備の取扱いに関する前記項目を表示させる項目表示手段と、
前記人物における項目表示装置に表示された前記項目に対する取扱いの結果の入力を受け付ける結果入力装置から、前記項目に関する取扱いの結果を取得し、
取得した前記項目に関する取り扱い関する取得した結果に基づいて、前記人物の前記対象設備の取り扱いの履歴を更新する
結果取得手段と、
をさらに含み、
前記表示変更手段は、前記人物情報と、更新された前記履歴とに基づいて、前記広告表示装置に表示する取扱い説明の表示内容を変更する
表示制御装置
【請求項2】
前記開始判定手段は、店員を検出するビーコンを用いて店員が店舗にいることを検出した場合に、予め設定された開始時刻の検出を、取扱いの開始と判定する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記開始判定手段は、前記開始時刻後における前記対象設備に対する所定領域への前記人物の立入りを、取扱いの開始と判定する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
取扱いの終了を判定する終了判定手段をさらに含み、
前記終了判定手段が取扱いの終了と判定した場合、前記表示変更手段は、前記広告表示装置における表示を、取扱い説明から広告に変更する
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記終了判定手段は、予め設定された終了時刻の検出を、取扱いの終了と判定する
請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記終了判定手段は、前記終了時刻後における前記対象設備に対する所定領域からの前記人物の立ち去りを、取扱いの終了と判定する
請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
取扱いの対象である対象設備と、
前記対象設備の取扱い説明を表示制御装置に送信する店舗サーバと、
顧客を検出するセンサを用いて顧客が不在であることを検出した場合に、前記対象設備における取扱いの開始を判定する開始判定手段と、
前記開始判定手段が取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から、前記店舗サーバから受信した前記対象設備の取扱い説明に変更する表示変更手段と
を含む表示制御装置と、
前記表示制御装置に制御され、表示を、広告から前記対象設備の取扱い説明に変更する前記広告表示装置と、
を含む表示システムであって、
前記表示制御装置は、
前記対象設備を取り扱う人物を識別する人物識別装置から、前記対象設備を取り扱う人物に関連する人物情報を取得する人物情報取得手段と、
前記対象設備の取扱いに関する項目を表示する項目表示装置に、前記対象設備の取扱いに関する前記項目を表示させる項目表示手段と、
前記人物における項目表示装置に表示された前記項目に対する取扱いの結果の入力を受け付ける結果入力装置から、前記項目に関する取扱いの結果を取得し、
取得した前記項目に関する取り扱い関する取得した結果に基づいて、前記人物の前記対象設備の取り扱いの履歴を更新する
結果取得手段と、
をさらに含み、
前記表示変更手段は、前記人物情報と、更新された前記履歴とに基づいて、前記広告表示装置に表示する取扱い説明の表示内容を変更する
表示システム
【請求項8】
表示制御装置が、
顧客を検出するセンサを用いて顧客が不在であることを検出した場合に、対象設備における取扱いの開始を判定し、
取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から前記対象設備の取扱い説明に変更し、さらに、
前記対象設備を取り扱う人物を識別する人物識別装置から、前記対象設備を取り扱う人物に関連する人物情報を取得し、
前記対象設備の取扱いに関する項目を表示する項目表示装置に、前記対象設備の取扱いに関する前記項目を表示させ、
前記人物における項目表示装置に表示された前記項目に対する取扱いの結果の入力を受け付ける結果入力装置から、前記項目に関する取扱いの結果を取得し、
取得した前記項目に関する取り扱い関する取得した結果に基づいて、前記人物の前記対象設備の取り扱いの履歴を更新し、
前記人物情報と、更新された前記履歴とに基づいて、前記広告表示装置に表示する取扱い説明の表示内容を変更する
表示制御方法。
【請求項9】
店舗サーバが、取扱いの対象である対象設備の取扱い説明を表示制御装置に送信し、
表示制御装置が、
顧客を検出するセンサを用いて顧客が不在であることを検出した場合に、前記対象設備における取扱いの開始を判定し、
取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から、前記店舗サーバから受信した前記対象設備の取扱い説明に変更し、
前記広告表示装置が、
前記表示制御装置に制御され、表示を、広告から前記対象設備の取扱い説明に変更する
表示制御方法であって、
前記表示制御装置が、さらに
前記対象設備を取り扱う人物を識別する人物識別装置から、前記対象設備を取り扱う人物に関連する人物情報を取得し、
前記対象設備の取扱いに関する項目を表示する項目表示装置に、前記対象設備の取扱いに関する前記項目を表示させ、
前記人物における項目表示装置に表示された前記項目に対する取扱いの結果の入力を受け付ける結果入力装置から、前記項目に関する取扱いの結果を取得し、
取得した前記項目に関する取り扱い関する取得した結果に基づいて、前記人物の前記対象設備の取り扱いの履歴を更新し、
前記人物情報と、更新された前記履歴とに基づいて、前記広告表示装置に表示する取扱い説明の表示内容を変更する
表示制御方法
【請求項10】
顧客を検出するセンサを用いて顧客が不在であることを検出した場合に、対象設備における取扱いの開始を判定する処理と、
取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から前記対象設備の取扱い説明に変更する処理と
をコンピュータに実行させるプログラムであって、さらに、
前記対象設備を取り扱う人物を識別する人物識別装置から、前記対象設備を取り扱う人物に関連する人物情報を取得する処理と、
前記対象設備の取扱いに関する項目を表示する項目表示装置に、前記対象設備の取扱いに関する前記項目を表示させる処理と、
前記人物における項目表示装置に表示された前記項目に対する取扱いの結果の入力を受け付ける結果入力装置から、前記項目に関する取扱いの結果を取得する処理と、
取得した前記項目に関する取り扱い関する取得した結果に基づいて、前記人物の前記対象設備の取り扱いの履歴を更新する処理と、
前記人物情報と、更新された前記履歴とに基づいて、前記広告表示装置に表示する取扱い説明の表示内容を変更する処理と
をコンピュータに実行させるプログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、設備などの取扱いに関する情報の表示に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアなどの小売業において、商品の高付加価値を図るため、商品を提供する設備又は機器が複雑となっている。そのため、設備などの保守において、複雑な作業が発生している。
【0003】
保守作業の複雑化に伴い、保守用のマニュアルにおいて、文字を用いた説明だけでは、店員などの作業者における理解が難しくなっている。そこで、電子化したマニュアルを液晶ディスプレイなどに表示して利用することが行われている。
【0004】
マニュアルの表示に関する技術として、例えば、特許文献1ないし3がある。特許文献1に開示されている自動販売機は、決算用の表示部に、保守モード時において、保守モード用の情報を表示する。特許文献2に開示されている自動販売機は、キャビネットを開けると、表示部の表示モードを、商品販売モードからメインテナンスモードに切り替える。特許文献3に開示されている自動販売機は、キーボードを用いて、パネル形ディスプレイ装置に表示する情報を、宣伝情報及び交通案内などの一般的な情報と、売上げ数及び故障状況などの管理情報とのどちらかに切り替える。
【0005】
なお、保守作業時間に関連する技術として、特許文献4がある。特許文献4に開示されている自動販売機の制御装置は、保守時における利用者からの利用を避けるため、設定されている保守開始時刻に自動販売機の売り切れランプを点灯する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2017-142612号公報
【文献】特開2008-097211号公報
【文献】特開平09-270061号公報
【文献】特開平09-265563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
自動販売機は大きな筐体を備えているため、保守に関する情報を表示できるような大きさの表示器を備えることができる。しかし、小売業の店舗の設備には、保守が必要であるが、保守用のマニュアルを表示できない設備がある。
【0008】
本開示の目的の一つは、店舗においてマニュアルなどを表示できない設備のマニュアルなどを、作業者などに対して表示する表示制御装置などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様における表示制御装置は、
対象設備における取扱いの開始を判定する開始判定手段と、
開始判定手段が取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から対象設備の取扱い説明に変更する表示変更手段と
を含む。
【0010】
本開示の一態様における表示制御方法は、
表示制御装置が、
対象設備における取扱いの開始を判定し、
取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から対象設備の取扱い説明に変更する。
【0011】
本開示の一態様におけるプログラムは、
対象設備における取扱いの開始を判定する処理と、
取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から対象設備の取扱い説明に変更する処理と
をコンピュータに実行させる

【発明の効果】
【0012】
本開示の効果は、マニュアルなどを表示できない設備のマニュアルなどを、作業者などに対して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、第1の実施形態における、表示制御装置の構成を示すブロック図である。
図2図2は、第1の実施形態における、表示制御装置を含む表示システムの構成を示すブロック図である。
図3図3は、第1の実施形態における、広告を、取扱い説明に変更する動作を示すフロー図である。
図4図4は、第1の実施形態における、取扱い説明を、広告に変更する動作を示すフロー図である。
図5図5は、第1の実施形態における、取得した取扱い説明を表示する動作を示すフロー図である。
図6図6は、第1の実施形態における、取得した設備情報に対応した取扱い説明を表示する動作を示すフロー図である。
図7図7は、第1の実施形態における、表示制御装置の概要の構成を示すブロック図である。
図8図8は、第2の実施形態における、表示制御装置の構成を示すブロック図である。
図9図9は、第2の実施形態における、表示制御装置を含む表示システム11の構成を示すブロック図である。
図10図10は、第2の実施形態における、人物情報に対応した動作の一例を示すフロー図である。
図11図11は、人物情報と表示内容との関係の一例を示す図である。
図12図12は、第2の実施形態における、履歴情報に対応した動作の一例を示すフロー図である。
図13図13は、説明に用いる履歴情報の一例を示す図である。
図14図14は、第2の実施形態における、人物位置情報に対応した動作の一例を示すフロー図である。
図15図15は、第3の実施形態における、表示制御装置の構成を示すブロック図である。
図16図16は、第3の実施形態における、表示制御装置を含む表示システムの構成を示すブロック図である。
図17図17は、第3の実施形態における、項目の表示の例を示す図である。
図18図18は、第3の実施形態における、項目の表示及び結果の取得の動作の一例を示すフロー図である。
図19図19は、コンピュータのハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面、及び、明細書記載の各実施形態において、同様の構成要素には同一の符号を付与し、説明を適宜省略する。
【0015】
「対象設備」とは、各実施形態において、後ほど説明する取扱い説明を表示する対象となる設備である。例えば、対象設備は、店員などが取り扱う設備である。
【0016】
なお、各実施形態の説明において、「取扱い」とは、対象設備を業として取り扱う人物による「取扱い」である。例えば、各実施形態における「取扱い」の一例は、店舗の店員が店舗に設置された設備を取扱う場合である。なお、対象設備の所有元と、取り扱う人物とは、必ずしも雇用関係を必要としない。例えば、各実施形態における「取扱い」は、店舗がレンタルした対象設備を、店舗の店員が取扱う場合を含む。
【0017】
また、「取扱い」の内容は、限定されない。例えば、「取扱い」は、対象設備における、清掃、点検(例えば、消耗品及び部品の状態確認)、保守、消耗品の補給、部品の調整及び交換、設備の移動及び設置、並びに、設備の起動及び停止である。
【0018】
対象設備は、独立した機器でもよく、機器の一部でもよい。
【0019】
「取扱い説明」は、対象設備の取扱いに関連する情報(例えば、設備の取扱い方法の図面又は説明文)である。取扱い説明は、後ほど説明する広告表示装置に表示される。そのため、各実施形態における取扱い説明は、広告表示装置に表示可能な形態のデータ(例えば、電子ファイル)である。
【0020】
なお、対象設備に対する取扱い説明は、1つのデータ(例えば、1つのファイル)でもよく、複数のデータの集まり(例えば、章ごとのファイルの集合)でもよい。例えば、対象設備が複数の部品を含む場合、取扱い説明は、部品それぞれに対応したファイルの集合でもよい。
【0021】
また、取扱い説明のデータ形式は、先頭から表示するデータ形式に限られず、途中からでも内容を表示可能なデータ形式でもよい。例えば、対象設備が複数の部品を含む場合、取扱い説明は、各部品に対応した内容から表示可能なデータ形式でもよい。例えば、取扱い説明は、索引又は目次に相当する情報を含み、その情報を基に表示内容を選択できる形式のデータでもよい。
【0022】
また、取扱い説明は、設備などの取扱いに関連するものであれば、その名称及び内容を限定されない。例えば、取扱い説明は、マニュアル、作業標準書、(作業)指示書、(作業)手順書、ハンドブック、ガイドブック、又は、教材などでもよい。
【0023】
「広告表示装置」は、対象設備が設置されている建物(例えば、店舗、部屋、広間、又は廊下)に設置されている表示装置であり、通常は広告を表示している。表示する広告の内容は、限定されない。例えば、店舗における広告表示装置の場合、広告表示装置は、広告として、店舗内の商品に関する広告を表示してもよく、店舗を経営する企業に関する広告を表示してもよく、他の企業又は他社の商品の広告を表示してもよい。
【0024】
さらに、各実施形態の広告表示装置は、本開示における表示制御装置に制御され、広告に加え、取扱い説明を表示する。
【0025】
「店舗サーバ」は、店舗の管理などを実行するサーバである。店舗サーバは、その機能を限定されない。ただし、各実施形態において、店舗サーバは、取扱い説明の少なくとも一部を記憶装置などに保存し、依頼を受けると取扱い説明を表示制御装置に送信する。
【0026】
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。
【0027】
まず、第1の実施形態における表示制御装置100の理解の参考として、表示制御装置100を含む表示システム10の構成を説明する。
【0028】
図2は、第1の実施形態における、表示制御装置100を含む表示システム10の構成を示すブロック図である。図2を参照すると、表示システム10は、表示制御装置100と、広告表示装置310と、対象設備320と、店舗サーバ360とを含む。
【0029】
広告表示装置310は、広告と取扱い説明とを表示する。より詳細には、広告表示装置310は、表示制御装置100に制御されて、表示する内容を広告と、取扱い説明とに変更する。
【0030】
対象設備320は、広告表示装置310に表示される取扱い説明の対象である設備である。つまり、広告表示装置310は、対象設備320に関連する取扱い説明を表示する。
【0031】
なお、対象設備320は、1つ又は複数の部品321を含んでいてもよい。この場合、取扱い説明の対象が、部品321の少なくとも一部を含んでいてもよい。
【0032】
店舗サーバ360は、表示制御装置100に取扱い説明を送付する。
【0033】
表示制御装置100は、広告表示装置310の表示を、広告から、取扱い説明に変更する。例えば、表示制御装置100は、所定の者(例えば、店員)が対象設備320を取り扱う場合に、広告表示装置310の表示を、広告から、取扱い説明に変更する。
【0034】
次に、表示制御装置100の構成について説明する。
【0035】
図1は、第1の実施形態における、表示制御装置100の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、表示制御装置100は、開始判定部110と、表示変更部120と、記憶部200とを含む。さらに、表示制御装置100は、終了判定部130と、設備情報送信部140と、取扱い説明取得部150と、設備取得部160とを含む。
【0036】
開始判定部110は、対象設備320における取扱いの開始を判定する。より詳細には、開始判定部110は、所定の条件(以下、「開始条件」と呼ぶ)を用いて、取扱いの開始を判定する。
【0037】
例えば、毎日所定の時間帯に対象設備320を保守する場合、開始判定部110は、図示しない時計などの計時機能を用いて、取扱いの開始時刻を検出し、取扱いの開始と判定してもよい。開始時刻は、開始条件の一例である。
【0038】
あるいは、対象設備320を所定の利用回数ごとに保守する場合、開始判定部110は、対象設備320の利用回数を計測し、計測した利用回数に基づいて取扱い開始と判定してもよい。利用回数は、開始条件の一例である。
【0039】
開始判定部110は、他の条件を用いてもよい。例えば、対象設備320の保守は、顧客がいない場合に行う方が望ましい。そこで、例えば、開始判定部110は、顧客を検出する人感センサを用いて、開始時刻後で顧客が不在となった場合に、取扱いの開始と判定してもよい。
【0040】
あるいは、店員が、作業などの都合で、店外に出ている場合がある。このような場合、広告表示装置310は、取扱い説明を表示する必要がない。そこで、開始判定部110は、開始時刻後で店員が店舗にいる場合に、取扱いの開始と判定してもよい。この場合、開始判定部110は、店舗内に設置されているビーコンを用いて、店員の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、店員が店舗内にいるか否か判定できる。
【0041】
そして、開始判定部110は、取扱いの開始と判定すると、表示変更部120に開始を通知する。
【0042】
開始判定部110は、他の設備又は装置を用いてもよい。例えば、開始判定部110は、店舗のPOS(Point of Sales)端末と連携してもよい。例えば、開始判定部110は、POS端末から、開始時刻前における所定時間帯において、対象設備320に関する商品が購入された通知を受けた場合、開始時刻となっても取扱い開始と判定しなくてもよい。
【0043】
一例として、対象設備320がコーヒーマシンの場合を説明する。コーヒーマシンが提供するコーヒーが購入された場合、コーヒーマシンは、購入されたコーヒーを顧客に提供するための動作を実行する。そこで、例えば、POS端末からコーヒーマシンが提供するコーヒーが購入された通知を受けた場合、開始判定部110は、購入から所定時間の間、コーヒーマシンに関して、取扱いの開始を判定しなくてもよい。これにより、表示制御装置100は、コーヒーマシンに関連するコーヒーが購入された際に、コーヒーマシンの取扱い説明を表示しないような制御を実行する。
【0044】
終了判定部130は、対象設備320における取扱いの終了を判定する。より詳細には、終了判定部130は、所定の条件(以下、「終了条件」と呼ぶ)を用いて、取扱いの終了を判定する。
【0045】
例えば、毎日所定の時間帯に対象設備320を保守する場合、終了判定部130は、図示しない時計などの計時機能を用いて、保守の終了時刻を検出し、取扱いの終了と判定してもよい。あるいは、終了判定部130は、開始判定部110が開始と判定してから所定の所要時間(例えば、標準的な保守作業時間)の経過後において、取扱いの終了と判定してもよい。終了時刻及び所要時間は、終了条件の例である。
【0046】
さらに、終了判定部130は、他の条件を用いてもよい。例えば、店舗内に顧客がいる場合、広告表示装置310は、取扱い説明を表示するより、広告を表示する方が望ましい。そこで、例えば、終了判定部130は、店舗の設けられた人感センサを用いて顧客の存在を検出した場合に、取扱いの終了と判定してもよい。
【0047】
終了判定部130は、他の設備又は装置を用いてもよい。例えば、終了判定部130は、店舗のPOS端末と連携してもよい。例えば、終了判定部130は、POS端末から、対象設備320に関する商品購入がされた通知を受けた場合に、取扱いの終了と判定してもよい。
【0048】
一例として、対象設備320がコーヒーマシンの場合を説明する。例えば、POS端末からコーヒーマシン用のコーヒーが購入された通知を受けた場合、終了判定部130は、取扱いの終了と判定してもよい。これにより、表示制御装置100は、コーヒーマシンに関連するコーヒーが購入された際に、コーヒーマシンの取扱い説明を表示しないような制御を実行する。
【0049】
そして、終了判定部130は、取扱いの終了と判定すると、表示変更部120に終了を通知する。
【0050】
このように、開始判定部110及び終了判定部130は、取扱いの開始時刻及び終了時刻を用いてもよい。あるいは、開始判定部110及び終了判定部130は、取扱いの開始時刻及び所要時間を用いてもよい。図1は、開始時刻及び終了時刻、及び、開始時刻及び所要時間などをまとめて、取扱い時間として示している。
【0051】
表示変更部120は、開始判定部110が取扱いの開始と判定すると、広告表示装置310の表示を、広告から取扱い説明に変更する。例えば、表示変更部120は、広告表示装置310に、表示の変更の指示と、記憶部200が記憶している取扱い説明とを送信して、表示を変更してもよい。なお、広告表示装置310が取扱い説明を保存している場合、表示変更部120は、取扱い説明を送信しなくてもよい。この場合の例として、広告表示装置310が図示しない記憶装置を含み、広告と取扱い説明とを保存する場合が想定される。
【0052】
なお、表示変更部120は、広告表示装置310における広告の表示の一部を、取扱い説明の表示に変更してもよい。言い換えると、表示変更部120は、広告表示装置310に、広告と取扱い説明との両方を表示してもよい。
【0053】
さらに、表示変更部120は、終了判定部130が取扱いの終了と判定すると、広告表示装置310の表示を、取扱い説明から、広告に変更する。この場合、必要に応じて、表示変更部120は、広告を広告表示装置310に送信してもよい。
【0054】
なお、開始判定部110は、取扱いの開始として、複数の種類の取扱いの開始を判定してもよい。この場合、開始判定部110は、取扱いの開始の種類を、表示変更部120に通知してもよい。そして、表示変更部120は、受信した取扱いの開始の種類に基づいて、取扱い説明の表示内容を変更してもよい。
【0055】
例えば、店舗内に複数の対象設備320が備えられている場合を想定する。さらに、対象設備320は、それぞれ保守の時間帯が異なるとする。この場合、開始判定部110は、対象設備320それぞれの保守の開始時刻に対応して、取扱いの開始を判定する。そして、開始判定部110は、表示変更部120に、取扱いの開始と判定した対象設備320に関する情報を通知する。なお、開始判定部110は、対象設備320に関する情報として、後ほど設備取得部160に関連して説明する設備情報を用いてもよい。
【0056】
表示変更部120は、広告表示装置310における表示を、広告から、通知を受けた対象設備320に対応した取扱い説明に変更する。
【0057】
なお、表示変更部120は、複数の取扱い説明を表示するように、広告表示装置310の表示を変更してもよい。
【0058】
終了判定部130も、複数の種類の取扱いの終了を判定してもよい。この場合、表示変更部120は、判定された取扱いの終了の種類に対応して、表示を変更してもよい。例えば、広告表示装置310が複数の取扱い説明を表示している場合、表示変更部120は、終了の通知を受けた対象設備320に関連する取扱い説明の表示を終了してもよい。
【0059】
設備取得部160は、対象設備320に関する情報(以下、「設備情報」と呼ぶ)を取得する。例えば、設備取得部160は、設備情報として、対象設備320から設備を示す情報(例えば、設備の製品名、型番、又はコード)を取得してもよい。
【0060】
なお、設備取得部160における設備情報の取得の仕方は限定されない。
【0061】
例えば、店員が対象設備320の保守を開始する場合における、対象設備320の保守モードのボタンの押下に対応して、対象設備320が、設備取得部160に設備情報を送信してもよい。この場合、開始判定部110は、設備取得部160における設備情報の取得を、取扱いの開始と判定してもよい。
【0062】
あるいは、開始判定部110は、取扱いの開始と判定した場合に、設備取得部160に設備情報の取得を依頼してもよい。この場合、設備取得部160は、依頼に基づいて対象設備320から設備情報を取得すればよい。
【0063】
なお、取扱い説明の対象が対象設備320の部品321の場合、設備取得部160は、取扱い説明の対象となる部品321に関する情報(以下、「部品情報」と呼ぶ)を含んだ設備情報を取得してもよい。
【0064】
この場合、表示変更部120は、広告表示装置310の表示を、設備取得部160が取得した部品情報に関連する取扱い説明の表示に変更してもよい。この場合、表示変更部120は、部品情報に関連する取扱い説明を広告表示装置310に送信してもよい。
【0065】
設備情報送信部140は、店舗サーバ360から取扱い説明を取得するため、店舗サーバ360に設備情報を送信する。なお、設備情報送信部140は、部品情報を送信してもよい。
【0066】
なお、店舗サーバ360が、複数の店舗を管理する場合がある。そして、広告表示装置310が、店舗ごとに異なる場合がある。このような場合、表示制御装置100は、店舗サーバ360から取得する取扱い説明として、店舗に対応した取扱い説明を必要とする。そこで、設備情報送信部140は、設備情報に加え、店舗に関する情報(以下、「店舗情報」と呼ぶ)を店舗サーバ360に送信してもよい。なお、記憶部200が店舗情報を保存するやり方は、限定されない。例えば、表示制御装置100の管理者などが、予め、記憶部200に保存すればよい。
【0067】
取扱い説明取得部150は、店舗サーバ360から取扱い説明を取得する。さらに、取扱い説明取得部150は、取扱い説明に加え、開始条件及び終了条件の少なくとも一部(例えば、取扱い時間)を取得してもよい。さらに、取扱い説明取得部150は、広告表示装置310が表示する広告を、店舗サーバ360から取得してもよい。
【0068】
記憶部200は、各構成部の動作に必要な情報を保存する。具体的には、記憶部200は、取扱い説明、広告、開始条件、終了条件、取扱い時間、設備情報、部品情報、及び店舗情報の少なくとも1つを記憶する。
【0069】
なお、記憶部200は、上記の情報の提供元を限定されない。例えば、記憶部200は、各情報を店舗サーバ360から受信して、保存してもよい。あるいは、表示制御装置100の管理者が、必要な情報を記憶部200に保存してもよい。
【0070】
例えば、対象設備320が固定の場合、表示制御装置100の管理者が、予め、設備情報を記憶部200に保存してもよい。この場合、表示制御装置100は、設備取得部160を含まなくてもよい。
【0071】
なお、各情報における提供元は、複数でもよい。例えば、広告は、表示制御装置100の管理者が予め保存した広告と、店舗サーバ360から取得した広告と、を含んでいてもよい。
【0072】
次に、第1の実施形態の表示制御装置100の動作について説明する。
【0073】
図3は、第1の実施形態における、広告を、取扱い説明に変更する動作を示すフロー図である。
【0074】
開始判定部110は、所定の開始条件(例えば、開始時刻)を用いて、取扱い開始か否かを判定する(ステップS401)。例えば、開始判定部110は、予め設定された開始時刻の検出を、取扱いの開始と判定する。
【0075】
取扱い開始でない場合(ステップS401でNo)、開始判定部110は、取扱い開始と判定するまで、上記動作を繰り返す。
【0076】
取扱いの開始と判定すると(ステップS401でYes)、開始判定部110は、表示変更部120に、取扱いの開始を通知する。例えば、開始判定部110は、予め設定された開始時刻を検出すると、取扱いの開始を通知する。
【0077】
表示変更部120は、開始判定部110からの取扱いの開始の通知に基づいて、広告表示装置310の表示を、広告から、取扱い説明に変更する(ステップS403)。
【0078】
図4は、第1の実施形態における、取扱い説明を、広告に変更する動作を示すフロー図である。
【0079】
終了判定部130は、所定の終了条件(例えば、終了時刻)を用いて、取扱い終了か否かを判定する(ステップS405)。例えば、終了判定部130は、予め設定された終了時刻を検出すると、取扱いの終了と判定する。
【0080】
取扱い終了でない場合(ステップS405でNo)、終了判定部130は、取扱い終了と判定するまで、上記動作を繰り返す。
【0081】
取扱いの終了と判定すると(ステップS405でYes)、終了判定部130は、表示変更部120に、取扱いの終了を通知する。
【0082】
表示変更部120は、終了判定部130からの取扱いの終了の通知に基づいて、広告表示装置310の表示を、取扱い説明から、広告に変更する(ステップS407)。
【0083】
図5は、第1の実施形態における、取得した取扱い説明を表示する動作を示すフロー図である。
【0084】
設備情報送信部140は、店舗サーバ360に設備情報を送信する(ステップS411)。
【0085】
取扱い説明取得部150は、店舗サーバ360から取扱い説明を取得する(ステップS413)。
【0086】
ステップS413の後の動作は、図3を用いて説明した動作と同様である。
【0087】
図6は、第1の実施形態における、取得した設備情報に対応した取扱い説明を表示する動作を示すフロー図である。
【0088】
設備取得部160は、設備情報を取得する(ステップS415)。
【0089】
ステップS415の後の動作は、図5を用いて説明した動作と同様である。
【0090】
なお、表示制御装置100は、店舗サーバ360に含まれていてもよい。
【0091】
あるいは、表示制御装置100は、広告表示装置310を含んでいてもよい。
【0092】
次に、第1の実施形態の効果を説明する。
【0093】
第1の実施形態によれば、マニュアルなどを表示できない設備のマニュアルなどを、作業者などに対して表示することができる。
【0094】
その理由は、次のとおりである。
【0095】
表示制御装置100は、開始判定部110と、表示変更部120とを含む。開始判定部110は、対象設備320における取扱いの開始を判定する。表示変更部120は、開始判定部110が取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置310における表示を、広告から対象設備320の取扱い説明に変更する。
【0096】
上記構成に基づいて、対象設備320がマニュアルなどの取扱い説明を表示できない場合でも、表示制御装置100は、広告表示装置310を用いて、対象設備320のマニュアルなどの取扱い説明を表示できる。
【0097】
さらに、例えば、開始判定部110は、予め設定された開始時刻の検出を、取扱いの開始と判定してもよい。この場合、例えば、表示制御装置100は、所定の作業開始時刻(例えば、営業終了時刻)において、作業者など対して、広告表示装置310を用いて取扱い説明を表示することができる。
【0098】
さらに、表示制御装置100は、終了判定部130を含む。終了判定部130は、取扱いの終了を判定する。そして、表示変更部120は、終了判定部130が取扱いの終了と判定した場合、広告表示装置310における表示を、取扱い説明から広告に変更する。
【0099】
例えば、終了判定部130は、予め設定された終了時刻の検出を、取扱いの終了と判定してもよい。この場合、例えば、表示制御装置100は、所定の作業終了時刻(例えば、営業開始時刻)において、広告表示装置310の表示を広告の表示に戻すことができる。
【0100】
さらに、表示制御装置100は、設備情報送信部140と、取扱い説明取得部150とを含む。設備情報送信部140は、対象設備320の設備情報を、対象設備320の取扱い説明を記憶する店舗サーバ360に送信する。取扱い説明取得部150は、店舗サーバ360から、対象設備320の取扱い説明を取得する。そして、表示変更部120は、広告表示装置310の表示を、取得した取扱い説明の表示に変更する。
【0101】
店舗サーバ360は、ネットワークなどを介して、管理本部などから最新の取扱い説明を取得することができる。そこで、上記構成に基づいて、表示制御装置100は、対象設備320に対する適切な取扱い説明を表示することができる。
【0102】
さらに、表示制御装置100は、設備取得部160を含む。
【0103】
設備取得部160は、対象設備320の設備情報を取得する。設備情報送信部140は、対象設備320の設備情報を、対象設備320の取扱い説明を記憶する店舗サーバ360に送信する。取扱い説明取得部150は、店舗サーバ360から、対象設備320の取扱い説明を取得する。そして、表示変更部120は、広告表示装置310の表示を、取得した取扱い説明の表示に変更する。
【0104】
例えば、店舗内の設備は、更新されることがある。そのような場合でも、上記構成に基づいて、表示制御装置100は、店舗内の設備に対応した取扱い説明を、適切に表示できる。
【0105】
設備取得部160は、対象設備320の部品321に関する情報(部品情報)を取得してもよい。この場合、表示制御装置100は、部品321に対応する取扱い説明を表示できる。
【0106】
次に、第1の実施形態における表示制御装置100の概要を説明する。
【0107】
図7は、第1の実施形態における、表示制御装置100の概要である表示制御装置101の構成を示すブロック図である。
【0108】
表示制御装置101は、開始判定部110と、表示変更部120とを含む。開始判定部110は、対象設備320における取扱いの開始を判定する。表示変更部120は、開始判定部110が取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置310における表示を、広告から対象設備320の取扱い説明に変更する。
【0109】
上記構成に基づいて、表示制御装置101において、開始判定部110が所定の開始条件が満足されていると判定した場合に、表示変更部120は、広告表示装置310の表示を、広告から取扱い説明に変更する。
【0110】
このように構成された表示制御装置101は、表示制御装置100と同様に、マニュアルなどを表示できない設備のマニュアルなどを、作業者などに対して表示するとの効果を得ることができる。
【0111】
その理由は、表示制御装置101における各構成が、表示制御装置100における対応する構成と同様に動作するためである。
【0112】
なお、表示制御装置101は、第1の実施形態における最小構成である。
【0113】
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
【0114】
まず、第2の実施形態における表示制御装置102の理解の参考として、表示制御装置102を含む表示システム11の構成を説明する。
【0115】
図9は、第2の実施形態における、表示制御装置102を含む表示システム11の構成を示すブロック図である。図9を参照すると、表示システム11は、表示制御装置102と、広告表示装置310と、対象設備320と、店舗サーバ360と、人物識別装置330とを含む。
【0116】
広告表示装置310、対象設備320、及び、店舗サーバ360は、第1の実施形態と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0117】
人物識別装置330は、対象設備320を取り扱う人物を識別する。人物識別装置330が人物を識別する手法は、限定されない。例えば、人物識別装置330は、カメラを用いて撮影した画像に所定の画像認識手法を適用して人物を識別してもよく、人物が携帯する携帯品の情報を読み出してもよい。携帯品は、例えば、RFタグ又はIntegrated Circuit(IC)カード等を含む機器である。
【0118】
そして、人物識別装置330は、識別した人物に関連する情報(以下、「人物情報」と呼ぶ)を表示制御装置102に出力する。人物情報は、限定されない。例えば、人物情報は、店員を識別する情報(例えば、社員番号又は氏名)でもよい。
【0119】
例えば、店員のカードが、磁気カードとする。この場合、人物識別装置330は、磁気カードの情報を読み取る磁気カードリーダである。例えば、店員は、対象設備320の取扱いを開始する際に、磁気カードリーダに磁気カードの情報を読み込ませる。そして、磁気カードリーダ(人物識別装置330)は、読み込んだ情報を表示制御装置102に送る。
【0120】
なお、表示制御装置102が、人物識別装置330を含んでもよい。あるいは、対象設備320が、人物識別装置330を含んでもよい。
【0121】
表示制御装置102は、表示制御装置100の機能に加え、人物識別装置330から取得した人物情報に基づいて、広告表示装置310に表示する取扱い説明の表示を変更する。
【0122】
さらに、人物識別装置330は、人物情報に加え、人物の位置に関する情報(以下、「人物位置情報」と呼ぶ)を出力してもよい。例えば、対象設備320を取り扱う場合、取扱い担当者は、対象設備320に対して所定の領域に位置する。つまり、人物の位置は、対象設備320の取扱いに関連する。そこで、人物識別装置330は、人物位置情報として、識別した人物が対象設備320に対して所定の領域に位置するか否かを示す情報を出力してもよい。
【0123】
人物識別装置330が人物の位置を識別する手法は、限定されない。例えば、人物識別装置330は、カメラを用いて撮影した画像に所定の画像認識手法を適用して人物の位置を識別してもよく、人物が携帯する携帯品の位置情報を読み出してもよい。
【0124】
表示制御装置102は、人物位置情報に基づいて、広告表示装置310の表示を変更してもよい。
【0125】
次に、表示制御装置102の構成について説明する。
【0126】
図8は、第2の実施形態における、表示制御装置102の構成を示すブロック図である。
【0127】
図8を参照すると、表示制御装置102は、表示制御装置100と比較すると、表示変更部120に替えて、表示変更部121を含む。さらに、表示制御装置102は、人物情報取得部170を含む。さらに、記憶部200は、図1の情報に加え、人物情報と、履歴情報とを保存する。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態に特有の構成について詳細に説明し、第1の実施形態と同様の構成の説明を省略する。
【0128】
人物情報取得部170は、人物識別装置330から人物情報を取得する。そして、人物情報取得部170は、人物情報を表示変更部121に送る。
【0129】
なお、人物情報取得部170は、人物情報を記憶部200に保存してもよい。この場合、表示変更部121は、記憶部200に記憶されている人物情報を用いてもよい。
【0130】
表示変更部121は、表示変更部120の機能に加え、人物情報に基づいて、広告表示装置310に表示する取扱い説明の表示内容を変更する。
【0131】
第2の実施形態において、人物は限定されない。例えば、人物は、店員でもよく、店舗に派遣された保守員でもよく、顧客でもよい。
【0132】
一例として、人物が店員の場合を説明する。店舗に複数の店員がいる場合、店員の技能が異なっている場合がある。ここで、対象設備320の取扱いに慣れている店員(以下、「熟練者」と呼ぶ)と、不慣れな店員(以下、「新人」と呼ぶ)とがいる場合を想定する。例えば、対象設備320を保守する場合、熟練者は、保守のアウトラインを基に、作業を進めることができる。一方、新人は、詳細な説明を必要とする。
【0133】
そこで、表示変更部121は、人物情報を参照して、広告表示装置310に表示する取扱い説明の内容を変更する。例えば、熟練者の場合、表示変更部121は、取扱い説明に含まれるアウトラインの表示に変更する。一方、新人の場合、表示変更部121は、詳細な取扱い説明の表示に変更する。
【0134】
なお、記憶部200は、さらに、履歴情報を保存してもよい。履歴情報は、人物の過去における対象設備320の取扱いの履歴である。例えば、店舗の店主が、店員の過去の作業の結果を基に、店員の履歴情報を、表示制御装置102の記憶部200に保存してもよい。
【0135】
記憶部200が履歴情報を記憶している場合、表示変更部121は、人物情報と履歴情報とに基づいて、表示する取扱い説明の内容を変更してもよい。
【0136】
例えば、履歴情報は、人物の過去における対象設備320の取扱いの経験(例えば、利用経験が多い、又は、利用経験がない)を含んでもよい。この場合、表示変更部121は、経験に基づいて、表示内容を変更してもよい。例えば、履歴情報において、対象設備320の利用経験が多い人物の場合、表示変更部121は、広告表示装置310の表示を、広告の表示から、取扱い説明のアウトラインの表示に変更してもよい。一方、履歴情報において、対象設備320の利用経験がない人物の場合、表示変更部121は、広告表示装置310の表示を、広告の表示から、取扱い説明の詳細な表示に変更してもよい。
【0137】
あるいは、履歴情報は、人物の過去における対象設備320の作業状況(例えば、「丁寧な作業、粗い作業、作業漏れ」、又は、「優、良、可、不可」)を含んでもよい。この場合、表示変更部121は、作業状況に基づいて、表示内容を変更してもよい。例えば、履歴情報において、作業漏れがあった人物の場合、表示変更部121は、漏れた作業に関連する取扱い説明の表示を、注意を喚起する表示(例えば、色を変えた表示、又は、大きな表示)に変更してもよい。あるいは、表示変更部121は、作業状況に基づいて、取扱い説明以外の表示を表示してもよい。例えば、履歴情報において、粗い作業があった人物の場合、表示変更部121は、取扱い説明の表示に、丁寧な作業を推奨するような表示を追加してもよい。
【0138】
さらに、人物情報取得部170は、人物位置情報を取得してもよい。
【0139】
この場合、開始判定部110及び終了判定部130は、人物位置情報を用いてもよい。例えば、開始判定部110は、人物位置情報が所定の条件を満たす場合に、取扱いの開始と判定してもよい。あるいは、終了判定部130は、人物位置情報が所定の条件を満たす場合に、取扱いの終了と判定してもよい。
【0140】
具体的な例を用いて説明する。まず、所定領域は、人物が対象設備320を取り扱う場合に立ち入る領域とする。そして、人物位置情報は、対象設備320に対する所定領域に、人物が立ち入っているか否かを示す情報を含むとする。なお、人物位置情報は、対象設備320に対する所定領域に、人物が立ち入っていないことを示す情報を含んでもよい。
【0141】
例えば、店員が対象設備320を取り扱う場合、店員は、所定領域に立ち入る。そこで、開始判定部110は、人物位置情報が人物の所定領域への立入りを示す情報を含む場合、取扱いの開始と判定してもよい。つまり、開始判定部110は、人物の所定領域への立入りを検出し、所定領域への立入りを検出した場合に、取扱いの開始と判定してもよい。具体的には、開始判定部110は、店舗内に設置されたカメラの画像を用いて、人物が所定領域へ立入ったことを検出してもよく、対象設備320が備える人感センサを用いて、人物が所定領域へ立入ったことを検出してもよい。
【0142】
なお、顧客が多い時間帯などでは、対象設備320を取り扱わない場合でも所定領域への立入りが発生する可能性がある。そこで、開始判定部110は、記憶部200などに記憶されている取扱いの開始時刻後の立入りを、取扱いの開始と判定してもよい。
【0143】
一方、人物が対象設備320の取扱いを終了すると、人物は、所定領域から立ち去る。
【0144】
そこで、終了判定部130は、人物位置情報が所定領域への立入りを示す情報を含まない場合(又は、人物が所定領域に立ち入っていないことを示す情報を含む場合)、取扱いの終了と判定してもよい。つまり、終了判定部130は、人物の所定領域からの立ち去りを検出し、所定領域からの立ち去りを検出した場合に、取扱いの終了と判定してもよい。具体的には、終了判定部130は、店舗内に設置されたカメラの画像を用いて、人物が所定領域から立ち去ったことを検出してもよく、対象設備320が備える人感センサを用いて、人物が所定領域から立ち去ったことを検出してもよい。
【0145】
なお、終了判定部130も、開始判定部110と同様に、所定の時刻(例えば、終了時刻)後における立ち去りを、取扱いの終了と判定してもよい。
【0146】
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
【0147】
図10は、第2の実施形態における、人物情報に対応した動作の一例を示すフロー図である。
【0148】
ステップS401までの動作は、第1の実施形態と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0149】
人物情報取得部170は、人物情報を取得する(ステップS421)。
【0150】
なお、ステップS401とS421との動作の順番は、入れ替わってもよい。
【0151】
表示変更部121は、人物情報に基づいて、表示する取扱い説明の表示内容を選択する(ステップS423)。
【0152】
図面を参照して、表示変更部121における選択の動作の一例を説明する。
【0153】
図11は、人物情報と表示内容との関係の一例を示す図である。なお、表示制御装置102の管理者などが、予め、図11に示されている情報を、記憶部200に保存しておく。
【0154】
ここで、例えば、人物情報取得部170が、人物情報として、店員Aを取得したとする。この場合、表示変更部121は、表示内容として、1章から3章を選択する。
【0155】
そして、表示変更部121は、選択した表示内容を表示するように、広告表示装置310の表示を、広告から、取扱い説明に変更する(ステップS403)。
【0156】
図12は、第2の実施形態における、履歴情報に対応した動作の一例を示すフロー図である。
【0157】
ステップS421までの動作は、図10と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0158】
表示変更部121は、人物情報に関連する人物の履歴情報を取得する(ステップS425)。
【0159】
なお、ステップS401と、S421及びS425との動作の順番は、入れ替わってもよい。
【0160】
表示変更部121は、人物情報と履歴情報とに基づいて、表示する取扱い説明の表示内容を選択する(ステップS423)。
【0161】
図面を参照して、表示変更部121における選択の動作の一例を説明する。
【0162】
図13は、説明に用いる履歴情報の一例を示す図である。なお、表示制御装置102の管理者などが、予め、図13に示されている履歴情報を、記憶部200に保存しておく。
【0163】
表示変更部121は、図11及び図13の情報を用いる。
【0164】
ここで、例えば、人物情報取得部170が、人物情報として、店員Aを取得したとする。この場合、表示変更部121は、表示内容として、図11の情報を用いて、1章から3章を選択する。さらに、表示変更部121は、図13において不可となっている2章の表示を、注意を喚起する表示形式(例えば、強調表示)を用いて、表示する。
【0165】
そして、表示変更部121は、選択した表示内容を表示するように、広告表示装置310の表示を、広告から、取扱い説明に変更する(ステップS403)。
【0166】
図14は、第2の実施形態における、人物位置情報に対応した動作の一例を示すフロー図である。
【0167】
人物情報取得部170は、人物位置情報を取得する(ステップS427)。
【0168】
開始判定部110は、人物位置情報を用いて、取扱い開始か否かを判定する(ステップS401)。例えば、開始判定部110は、開始時刻後における人物の所定領域への立入りを、取扱いの開始と判定する。
【0169】
取扱い開始でない場合(ステップS401でNo)、動作は、ステップS427に戻る。
【0170】
取扱い開始の場合(ステップS401でYes)、その後の動作は、第1の実施形態と同様である。なお、その後の動作として、表示制御装置102は、図10又は12に示されている動作と同様の動作を実行してもよい。
【0171】
次に、第2の実施形態の効果を説明する。
【0172】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、人物に対応して表示する取扱い説明の内容を変更するとの効果を奏する。
【0173】
その理由は、次のとおりである。
【0174】
人物情報取得部170が対象設備320を取り扱う人物に関連する人物情報を取得する。そして、表示変更部121が、取得された人物情報に基づいて、広告表示装置310に表示する取扱い説明の表示内容を変更する。
【0175】
第2の実施形態は、上記構成に基づいて、人物に対応した内容を表示するためである。
【0176】
さらに、第2の実施形態によれば、人物の履歴に対応して表示する取扱い説明の内容を変更するとの効果を奏する。
【0177】
その理由は、表示変更部121が、人物情報と履歴情報に基づいて、広告表示装置310に表示する取扱い説明の表示内容を変更するためである。
【0178】
さらに、第2の実施形態によれば、対象設備320に対する所定領域への人物の立入り及び立ち去りに対応して、広告表示装置310の表示を変更するとの効果を奏する。
【0179】
その理由は、次のとおりである。
【0180】
人物情報取得部170が、人物位置情報を取得する。そして、開始判定部110及び終了判定部130は、人物位置情報を基に、取扱いの開始及び取扱いの終了を判定するためである。
【0181】
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。
【0182】
まず、第3の実施形態における表示制御装置103の理解の参考として、表示制御装置103を含む表示システム12の構成を説明する。
【0183】
図16は、第3の実施形態における、表示制御装置103を含む表示システム12の構成を示すブロック図である。図16を参照すると、表示システム12は、表示制御装置103と、広告表示装置310と、対象設備320と、店舗サーバ360と、人物識別装置330と、項目表示装置340と、結果入力装置350とを含む。
【0184】
広告表示装置310、対象設備320、店舗サーバ360、及び、人物識別装置330は、第2の実施形態と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0185】
項目表示装置340は、表示制御装置103から受信した項目(例えば、対象設備320の取扱い説明に含まれる項目の抜粋)を表示する。
【0186】
結果入力装置350は、項目表示装置340に表示された項目に対する取扱いの結果の入力を受け付け、表示制御装置103に送信する。
【0187】
項目表示装置340及び結果入力装置350の構成は、制限されない。例えば、項目表示装置340及び結果入力装置350は、タッチパネルを用いて構成されてもよい。このように、項目表示装置340及び結果入力装置350は、1つの装置で構成されてもよい。
【0188】
図17は、第3の実施形態における、項目の表示の例を示す図である。より具体的には、図17は、清掃に関連する項目の一例である。
【0189】
以下の説明では、項目表示装置340及び結果入力装置350は、タッチパネルとする。項目表示装置340は、図17に示されている項目(抽出口清掃など)と、結果として入力する選択肢(優/良/可/不可)とを表示する。結果入力装置350は、表示された選択肢の位置への接触を検出して、結果の入力を判定する。例えば、結果入力装置350は、選択肢「優」の位置の接触を検出すると、結果として「優」が入力されたと判定する。
【0190】
例えば、管理者は、作業者における対象設備320の取扱いの前後(今の場合、清掃の前後)の状態を確認し、確認結果に基づいて結果を入力する。例えば、トレイの清掃がとても良好であるが、ノズルの清掃が不十分の場合、管理者は、それぞれの項目における結果として、「優」及び「不可」をそれぞれ入力すればよい。
【0191】
表示制御装置103は、項目表示装置340に表示する項目を送信する。また、表示制御装置103は、結果入力装置350から結果を取得する。そして、表示制御装置103は、結果入力装置350から取得した結果を用いて、履歴情報を更新する。なお、表示制御装置103は、項目表示装置340及び結果入力装置350の少なくとも1つを含んでもよい。
【0192】
なお、図17における項目と選択肢は、例示である。表示制御装置103は、図17とは異なる項目及び選択肢を項目表示装置340に表示してもよい。
【0193】
次に、表示制御装置103の構成について説明する。
【0194】
図15は、第3の実施形態における、表示制御装置103の構成を示すブロック図である。
【0195】
図15を参照すると、表示制御装置103は、表示制御装置102と比較すると、表示制御装置102の構成に加え、さらに、項目表示部180と、結果取得部190とを含む。さらに、記憶部200は、図8の情報に加え、項目を保存する。その他の構成は、第2の実施形態と同様である。そのため、第3の実施形態に特有の構成について詳細に説明し、第2の実施形態と同様の構成の説明を省略する。
【0196】
項目表示部180は、項目表示装置340に表示する項目を送信する。さらに、項目表示部180は、項目に対応して、対象設備320における取扱い前の状態及び取扱い後の状態に対応した選択肢の少なくとも1つを、項目表示装置340に送信する。以下の説明では、項目と選択肢と区別して説明する場合を除き、これらをまとめて、「項目」と呼ぶ場合もある。
【0197】
項目は、表示制御装置103の利用者(例えば、店舗の店主又は管理者)が対象設備320の取扱いの結果として取得したい項目である。項目は、予め、利用者が記憶部200に保存しておけばよい。あるいは、店舗サーバ360が、表示制御装置103に項目を送信して、記憶部200に保存させてもよい。あるいは、項目表示部180は、取扱い説明から、予め決められた規則に沿って項目を抽出してもよい。あるいは、取扱い説明が、項目を含んでいてもよい。図15は、この場合を示すため、取扱い説明と項目とを、線を用いて接続している。
【0198】
なお、項目表示部180は、人物情報に基づいて項目を選択してもよい。例えば、特定の人物における所定の取扱い結果を取得したい場合、項目表示部180は、記憶部200に保存されている項目と人物情報とに基づいて項目表示装置340に表示する項目を選択する。そして、項目表示部180は、項目表示装置340に、選択した項目を送信してもよい。
【0199】
結果取得部190は、結果入力装置350から、項目に対応する結果(例えば、選択された選択肢)を取得する。そして、結果取得部190は、取得した結果と、項目と、人物情報とに基づいて、人物情報に対応する履歴情報を更新する。
【0200】
なお、結果取得部190は、取得した結果を保存してもよく、外部の装置(例えば、店舗サーバ360)に送信してもよい。
【0201】
次に、第3の実施形態の動作について説明する。
【0202】
図18は、第3の実施形態における、項目の表示及び結果の取得の動作の一例を示すフロー図である。
【0203】
項目表示部180は、項目表示装置340に項目を表示する(ステップS431)。
【0204】
結果取得部190は、結果入力装置350から結果を取得する(ステップS433)。
【0205】
結果取得部190は、取得した結果を用いて、履歴情報を更新する(ステップS435)。
【0206】
次に、第3の実施形態の効果を説明する。
【0207】
第3の実施形態によれば、第2の実施形態に効果に加え、所定の項目に対応する取扱いの結果を取得して履歴を更新するとの効果を奏する。
【0208】
その理由は、次のとおりである。
【0209】
項目表示部180が、取扱いに関する項目を項目表示装置340に表示する。結果取得部190が、結果入力装置350から、項目に関する取扱いの結果を取得し、取得した結果に基づいて人物に関する履歴情報を更新する。
【0210】
第3の実施形態は、上記構成に基づいて、項目に対応した取扱いの結果を取得して、履歴情報を更新できる。
【0211】
さらに、項目表示部180は、人物情報を用いて項目を選択してもよい。この場合、第3の実施形態は、人物に対応した結果を取得できる。
【0212】
(ハードウェア構成)
上述した各実施形態において、各装置(表示制御装置100ないし103)の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素の一部又は全部は、コンピュータとプログラムとの任意の組合せにより実現されてもよい。
【0213】
図19は、コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【0214】
図19を参照すると、コンピュータ500は、プロセッサの一例であるCentral Processing Unit(CPU)501を含む。さらに、コンピュータ500は、メモリの一例であるRead Only Memory(ROM)502、及び、Random Access Memory(RAM)503を含む。コンピュータ500は、さらに、プログラム504、記憶装置505、ドライブ装置507、通信インタフェース508、入力装置509、出力装置510、入出力インタフェース511、及び、バス512を含む。
【0215】
プログラム504は、各装置の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム504は、あらかじめ、ROM502、RAM503、及び記憶装置505の少なくとも1つに格納される。
【0216】
CPU501は、プログラム504に含まれる命令を実行することにより、各装置の各機能を実現する。例えば、表示制御装置100のCPU501がプログラム504に含まれる命令を実行することにより、コンピュータ500は、表示制御装置100の各構成部としての機能を実現する。この場合の各構成部とは、開始判定部110、表示変更部120、終了判定部130、設備情報送信部140、取扱い説明取得部150、及び設備取得部160である。
【0217】
ROM502は、プログラム504に加え、初期値など各装置の各機能において、あらかじめ記憶しておくことが必要なデータを記憶する。
【0218】
RAM503は、プログラム504に加え、各装置の各機能において一時的に記憶されるデータを記憶する。例えば、表示制御装置100のRAM503は、広告及び取扱い説明を記憶してもよい。
【0219】
記憶装置505は、プログラム504に加え、ROM502及びRAM503に記憶できないような多量のデータを記憶する。さらに、記憶装置505は、長期に保存するデータ、及び、変更頻度が低いデータの少なくとも1つを記憶してもよい。なお、例えば、表示制御装置100の記憶装置505は、記憶部200として動作する。
【0220】
記録媒体506は、コンピュータ500が用いるデータを記録する。記録媒体506は、コンピュータ500が取得したデータを記録してもよい。
【0221】
ドライブ装置507は、記録媒体506に記録されたデータを読み出す。さらに、ドライブ装置507は、記録媒体506にデータを書き出してもよい。
【0222】
記録媒体506は、さらに、プログラム504の少なくとも一部を含んでもよい。この場合、記録媒体506に記録されているプログラム504は、ドライブ装置507により読み出され、RAM503又は記憶装置505に記憶され、CPU501に供給されてもよい。
【0223】
なお、ROM502、記憶装置505、及び記録媒体506は、不揮発性(non-transitory)の記録媒体の一例である。
【0224】
通信インタフェース508は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。例えば、表示制御装置100の通信インタフェース508は、設備情報送信部140及び取扱い説明取得部150の少なくとも1つの一部として動作してもよい。
【0225】
なお、プログラム504は、通信インタフェース508を介して通信ネットワークに接続されている図示しない装置から、コンピュータ500に供給されてもよい。
【0226】
入力装置509は、例えば、マウス及びキーボードであり、コンピュータ500の管理者等からの情報の入力を受け付ける。例えば、表示制御装置103の入力装置509は、結果取得部190の一部として動作してもよい。
【0227】
出力装置510は、例えば、ディスプレイであり、管理者等へ情報を出力(表示)する。例えば、表示制御装置103の出力装置510は、項目表示部180の一部として動作してもよい。
【0228】
入出力インタフェース511は、周辺機器とのインタフェースを提供する。例えば、表示制御装置103の入出力インタフェース511は、項目表示部180及び結果取得部190の一部として動作してもよい。
【0229】
バス512は、上記のハードウェアの各構成要素を接続する。
【0230】
なお、図19に示されているハードウェア構成は、例示である。コンピュータ500は、上記以外の構成要素を含んでいてもよく、上記の構成要素の一部を含まなくてもよい。
【0231】
(変形例)
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、それぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組合せにより、構成要素が実現されてもよい。
【0232】
あるいは、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組合せにより実現されてもよい。
【0233】
あるいは、各装置の各構成要素の一部又は全部が、プロセッサ等を含む汎用回路(circuitry)又は専用の回路、及び、これらの組合せによって実現されてもよい。
【0234】
上記の回路は、単一のチップによって構成されてもよいし、所定のバスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。
【0235】
各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。
【0236】
各装置の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータ及び回路等により実現される場合、複数のコンピュータ及び回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0237】
また、各実施形態の各装置は、店舗に配置されてもよいし、店舗とは異なる場所に配置され、通信ネットワークを介して店舗の装置(例えば、POS端末、又は、店舗サーバ)と接続されてもよい。つまり、各装置は、クラウド・コンピューティング・システムによって実現されてもよい。
【0238】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
【0239】
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0240】
(付記1)
対象設備における取扱いの開始を判定する開始判定手段と、
開始判定手段が取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から対象設備の取扱い説明に変更する表示変更手段と
を含む表示制御装置。
【0241】
(付記2)
開始判定手段は、予め設定された開始時刻の検出を、取扱いの開始と判定する
付記1に記載の表示制御装置。
【0242】
(付記3)
開始判定手段は、開始時刻後における対象設備に対する所定領域への人物の立入りを、取扱いの開始と判定する
付記2に記載の表示制御装置。
【0243】
(付記4)
取扱いの終了を判定する終了判定手段をさらに含み、
終了判定手段が取扱いの終了と判定した場合、表示変更手段は、広告表示装置における表示を、取扱い説明から広告に変更する
付記1ないし3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0244】
(付記5)
終了判定手段は、予め設定された終了時刻の検出を、取扱いの終了と判定する
付記4に記載の表示制御装置。
【0245】
(付記6)
終了判定手段は、終了時刻後における対象設備に対する所定領域からの人物の立ち去りを、取扱いの終了と判定する
付記5に記載の表示制御装置。
【0246】
(付記7)
対象設備に関する設備情報を、対象設備の取扱い説明を記憶する店舗サーバに送信する設備情報送信手段と、
店舗サーバから、対象設備の取扱い説明を取得する取扱い説明取得手段と、
をさらに含み、
表示変更手段は、広告表示装置の表示を、取得した取扱い説明の表示に変更する
付記1ないし6のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0247】
(付記8)
設備情報を取得する設備取得手段をさらに含み、
設備情報送信手段は、設備取得手段が取得した設備情報を店舗サーバに送信する
付記7に記載の表示制御装置。
【0248】
(付記9)
設備取得手段は、対象設備における取扱いの対象となる部品に関する情報を取得し、
表示変更手段は、取得した部品に基づいて、広告表示装置に表示する取扱い説明の表示内容を変更する
付記8に記載の表示制御装置。
【0249】
(付記10)
対象設備を取り扱う人物に関連する人物情報を取得する人物情報取得手段をさらに含み、
表示変更手段は、取得された人物情報に基づいて、広告表示装置に表示する取扱い説明の表示内容を変更する
付記1ないし9のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0250】
(付記11)
表示変更手段は、識別された人物に関する対象設備の取扱いの履歴に基づいて、広告表示装置に表示する取扱い説明の表示内容を変更する
付記10記載の表示制御装置。
【0251】
(付記12)
取扱いに関する項目を項目表示装置に表示する項目表示手段と、
項目に関する取扱いの結果を取得し、取得した結果に基づいて人物に関する履歴を更新する結果取得手段、
をさらに含む付記10又は11に記載の表示制御装置。
【0252】
(付記13)
項目表示手段は、対象設備における取扱い前の状態及び取扱い後の状態に対応した選択肢の少なくとも1つを表示する
付記12に記載の表示制御装置。
【0253】
(付記14)
項目表示手段は、識別された人物に対応して、項目表示装置に表示する項目を変更する
付記12又は13に記載の表示制御装置。
【0254】
(付記15)
取扱いの対象である対象設備と、
対象設備の取扱い説明を表示制御装置に送信する店舗サーバと、
対象設備における取扱いの開始を判定する開始判定手段と、
開始判定手段が取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から、店舗サーバから受信した対象設備の取扱い説明に変更する表示変更手段と
を含む表示制御装置と、
表示制御装置に制御され、表示を、広告から対象設備の取扱い説明に変更する広告表示装置と、
を含む表示システム。
【0255】
(付記16)
表示制御装置が、
対象設備における取扱いの開始を判定し、
取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から対象設備の取扱い説明に変更する
表示制御方法。
【0256】
(付記17)
店舗サーバが、取扱いの対象である対象設備の取扱い説明を表示制御装置に送信し、
表示制御装置が、
対象設備における取扱いの開始を判定し、
取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から、店舗サーバから受信した対象設備の取扱い説明に変更し、
広告表示装置が、
表示制御装置に制御され、表示を、広告から対象設備の取扱い説明に変更する
表示制御方法。
【0257】
(付記18)
対象設備における取扱いの開始を判定する処理と、
取扱いの開始と判定した場合、広告表示装置における表示を、広告から対象設備の取扱い説明に変更する処理と
をコンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する記録媒体。
【0258】
この出願は、2019年 3月20日に出願された日本出願特願2019-053723を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0259】
10 表示システム
11 表示システム
12 表示システム
100 表示制御装置
101 表示制御装置
102 表示制御装置
103 表示制御装置
110 開始判定部
120 表示変更部
121 表示変更部
130 終了判定部
140 設備情報送信部
150 取扱い説明取得部
160 設備取得部
170 人物情報取得部
180 項目表示部
190 結果取得部
200 記憶部
310 広告表示装置
320 対象設備
321 部品
330 人物識別装置
340 項目表示装置
350 結果入力装置
360 店舗サーバ
500 コンピュータ
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 プログラム
505 記憶装置
506 記録媒体
507 ドライブ装置
508 通信インタフェース
509 入力装置
510 出力装置
511 入出力インタフェース
512 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19